JP2002510760A - 上下に位置するバルコニースラブの間に取り付けられるフレーム構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 水平下方バルコニースラブ（１）と、該スラブの直上に位置する水平上方バルコニースラブ（２）との間に取り付けられるようになったフレーム構造は、バルコニースラブ（１、２）の間の空間を少なくとも部分的に作り付けにするように壁板（９、１０）を支持している。フレーム構造は、下方バルコニースラブ（１）に取り付けられた下方水平組合わせ要素（１２）と、上方バルコニースラブ（２）に取り付けられた上方水平組合わせ要素（１１）と、中間水平組合わせ要素（１３）と、２個の垂直組合わせ要素（１４、１５）とを有している。上方および中間水平組合わせ要素（１１、１３）はその間に、互いに対し水平方向に移動可能なガラス板のような壁板（１０）を支持している。垂直組合わせ要素（１４、１５）は中空組合わせ要素から成っている。中間水平組合わせ要素（１３）は、中空組合わせ要素（１４、１５）へ通じる長手方向排水溝（２１）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、水平下方バルコニースラブと、該スラブの直上に位置する水平上方
バルコニースラブとの間に取り付けられ、バルコニースラブの間の空間を少なく
とも部分的に作り付けにするように壁板を支持しているフレーム構造にして、下
方バルコニースラブに取り付けられた下方水平組合わせ要素と、上方バルコニー
スラブに取り付けられた上方水平組合わせ要素と、中間水平組合わせ要素と、２
個の垂直組合わせ要素とを有し、前記上方および中間水平組合わせ要素が両者の
間に、互いに対し水平方向に移動可能であるガラス板のような壁板を支持するよ
うになっているフレーム構造に関する。

【０００２】 （背景技術） スウェーデン特許明細書９４００６００−４から知られている本タイプのフレ
ーム構造においては、中間水平組合わせ要素がその上側に３個の平行リブを有し
、該リブが該組合わせ要素の長手方向に延び、各リブが、水平方向に移動可能な
ガラス板それぞれに対する案内を構成している。上側がフレーム構造の外側に向
かって下方にいくらか傾斜している中間水平組合わせ要素が、中間水平組合わせ
要素全体に沿って延びた排水金属板またはドリップ金属板により外側へ延びてい
る。本金属板は前記上側以上に下方に傾斜している。フレーム構造の外側に最も
近い２個の案内リブは、中間水平組合わせ要素の上側に最も近く位置して水を通
過させる複数個の貫通孔を有している。案内リブの間のダクトに集まった水はこ
れら孔を通り金属板上に流れ出し、これらダクト内に残留することはない。従っ
て、水は金属板を介して排出される。しかし、例えば強い風のために水がバルコ
ニー壁の外側に押し付けられ、該外側に沿って、さらに下方のバルコニー壁の外
側へと下方へ流れるといった大きい危険が存在する。その結果、バルコニー壁が
汚染され、勿論都合が悪い。

【０００３】 従って本発明の目的は、上記欠点を除去し、バルコニー壁を汚染することなく
水を排出するフレーム構造を提供することである。

【０００４】 本発明に従い、本目的は冒頭に述べたタイプのフレーム構造にして、２個の垂
直組合わせ要素の少なくとも１個が中空の組合わせ要素であり、中間水平組合わ
せ要素が、中空垂直組合わせ要素に通じる長手方向排水溝を形成する水収集手段
を有することを特徴とするフレーム構造により達成される。

【０００５】 中間水平組合わせ要素は好適には中空組合わせ要素であり、その内部に溝が形
成され、その上方部に水を該中空組合わせ要素内へと導く孔を有している。中間
水平組合わせ要素を形成している中空組合わせ要素は好適には、その底部に前記
溝を形成する溝状の凹所を有している。

【０００６】 好適実施例においては、垂直組合わせ要素の少なくとも１個が、その上方端お
よび／または下方端に管状の連結要素を有し、該垂直組合わせ要素を、その上方
および／または下方に位置する同一のフレーム構造の対応組合わせ要素に連結す
ること可能にしている。この連結要素は好適にはゴムスリーブから成っている。 以下、付図を参照して本発明を詳細に説明する。

【０００７】 （発明の開示） 図示のバルコニーは、水平バルコニースラブ（ｓｌａｂ）１と、該スラブの直
上に位置して上方バルコニースラブを形成する水平天井スラブ２とを有する。２
個のスラブ１、２はコンクリートまたは鋼のスラブであり、通常、家屋（図示せ
ず）の壁に取り付けられている。

【０００８】 ３個のＵ字形支持材３が、その脚の一つ３ａがバルコニースラブ１の前縁面５
に衝接し、他の脚３ｂが縁面５のある程度外側を上方に延びるように、ボルト４
を用いてバルコニースラブ１に取り付けられている。

【０００９】 支持材３と同じ３個のＵ字形支持材６が、その脚の一つ６ａが天井スラブ２の
前縁面８に衝接し、他の脚６ｂが縁面８のある程度外側を上方に延びるように、
ボルト７を用いて天井スラブ２に取り付けられている。

【００１０】 バルコニーは作り付けであり、その前面に４個の金属板の固定下方壁板９と、
４個の互いに水平方向に移動可能なガラス板１０とを有している。壁板９とガラ
ス板１０とは本発明のフレーム構造に取り付けられている。フレーム構造は、上
方水平組合わせ要素１１と、下方水平組合わせ要素１２と、中間水平組合わせ要
素１３と、２個の垂直組合わせ要素１４、１５とを有する。壁板９は下方組合わ
せ要素１２と中間組合わせ要素１３との間に取り付けられている。ガラス板１０
は上方組合わせ要素１１と中間組合わせ要素１３との間に取り付けられ、既知の
態様で互いに対し移動可能になっている。組合わせ要素１１、１２、１３、１４
、１５は好適にはアルミニウムで作られる。

【００１１】 図１、２は、上方バルコニーにおける同じフレーム構造の対応下方組合わせ要
素１２’を示している。下方バルコニーも同じフレーム構造（図示せず）を有し
ている。

【００１２】 下方組合わせ要素１２（１２’）はその下側に長手方向溝１６（１６’）を有
する。フレーム構造は下方組合わせ要素１２を介して下方支持材３上に置かれて
いる。各支持材３の外側脚３ｂは、下方組合わせ要素１２の溝１６内に位置され
ている。下方組合わせ要素１２もバルコニースラブ１の前縁面５上に置かれてい
る。フレーム構造の上方組合わせ要素１１が垂直フランジ１７を上方支持材６の
外側脚６ｂに衝接させており、自己ドリルネジ（図示せず）により該脚に取り付
けられている。

【００１３】 フレーム構造は上方バルコニーにおいて同様な態様で上方支持材６により支持
されており、下方組合わせ要素１２’が天井スラブ２の前縁面８上に配置されて
いる。

【００１４】 図３、４に詳しく示された本発明のフレーム構造の中間組合わせ要素１３は、
その上側に、４個のガラス板１０（図２参照）のそれぞれに対する案内を形成し
て組合わせ要素の長手方向に延びる４個の平行リブ１８と、組合わせ要素の縁に
沿って延びる２個の縁リブ１９とを有している。

【００１５】 中間組合わせ要素１３は中空組合わせ要素であり（図４参照）、同様に中空組
合わせ要素である２個の垂直組合わせ要素１４、１５の間に延びている（図３参
照）。

【００１６】 中空組合わせ要素１３はその上方壁に、リブ１８、１９の間に形成され、リブ
１８、１９の間のダクト内に収集された水を中空組合わせ要素１３の内部へと導
く複数個の孔２０を有する。中空組合わせ要素１３は底部に、中空組合わせ要素
１３の内部に導かれた水を収集するための溝を形成する溝状の凹所２１を有する
。凹所２１すなわち溝を形成する中空組合わせ要素１３の部分は中空組合わせ要
素の残りの部分より幾らか長く、中空組合わせ要素１３の各端において溝状の端
部２２の形状をなして突出している。端部２２は、中空組合わせ要素１３の各端
と、垂直中空組合わせ要素１４、１５のそれぞれとの間に配置されたゴムパッキ
ングおよび垂直組合わせ要素１４、１５に対応して形成された孔を通り延び、水
を垂直中空組合わせ要素１４、１５の内部へと導いている。かくて、２個の垂直
中空組合わせ要素１４、１５が下方への管として働き、バルコニー壁を汚染する
ことなく水を排出している。

【００１７】 フレーム構造の２個の垂直中空組合わせ要素１４、１５は、上方のバルコニー
のフレーム構造の各対応する垂直中空組合わせ要素１４’、１５’にベロー状の
ゴムスリーブ２４、２５の形態の管状連結要素によりそれぞれ連結されている。
ゴムスリーブ２４、２５の下端は、下方フレーム構造の各垂直中空組合わせ要素
１４、１５の上端内に挿入され、その上端は上方フレーム構造の各垂直中空組合
わせ要素１４’、１５’の下端上に置かれている。かくて、垂直中空組合わせ要
素１４、１４’は連続した下方への管をバルコニーの一方の側において形成し、
垂直中空組合わせ要素１５、１５’は連続した下方への管をバルコニーの他方の
側において形成している。かくて、フレーム構造の２個の垂直中空組合わせ要素
１４、１５が、下方のバルコニー（図示せず）のフレーム構造の対応する垂直中
空組合わせ要素に連結されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のフレーム構造を備えた作り付けバルコニーを示す前面図。

【図２】 図１の線II−IIに沿う拡大断面図であり、４個のガラス板の内３個が図１にお
ける右方へ移動されて示されている。

【図３】 図１の線III−IIIに沿う拡大断面図であり、フレーム構造に含まれる中間水平
組合わせ要素と垂直組合わせ要素とを示す。

【図４】 図３の線IV−IVに沿う中間水平組合わせ要素の断面図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水平下方バルコニースラブ（１）と、該スラブの直上に位置
   する水平上方バルコニースラブ（２）との間に取り付けられ、バルコニースラブ
   （１、２）の間の空間を少なくとも部分的に作り付けにするように壁板（９、１
   ０）を支持しているフレーム構造にして、下方バルコニースラブ（１）に取り付
   けられた下方水平組合わせ要素（１２）と、上方バルコニースラブ（２）に取り
   付けられた上方水平組合わせ要素（１１）と、中間水平組合わせ要素（１３）と
   、２個の垂直組合わせ要素（１４、１５）とを有し、前記上方および中間水平組
   合わせ要素（１１、１３）が両者の間に、互いに対し水平方向に移動可能である
   ガラス板のような壁板（１０）を支持するようになっているフレーム構造におい
   て、前記２個の垂直組合わせ要素（１４、１５）の少なくとも１個が中空の組合
   わせ要素であり、前記中間水平組合わせ要素（１３）が、前記中空組合わせ要素
   （１４、１５）に通じる長手方向排水溝（２１）を備えた水収集手段を有するこ
   とを特徴とするフレーム構造。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のフレーム構造において、前記中間水平組合
   わせ要素（１３）が中空組合わせ要素であり、その内部に前記溝（２１）が形成
   され、その上部に、中空組合わせ要素へと水を導く孔（２０）を有していること
   を特徴とするフレーム構造。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のフレーム構造において、前記中間水平組合
   わせ要素（１３）を形成する中空組合わせ要素が、前記溝を形成する溝状の凹所
   （２１）を底部に有することを特徴とするフレーム構造。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載のフレーム構造において
   、前記垂直組合わせ要素（１４、１５）の少なくとも１個が、その上方端および
   ／または下方端に管状の連結要素（２４、２５）を有し、該垂直組合わせ要素（
   １４、１５）を、該垂直組合わせ要素（１４、１５）の上方および／または下方
   に位置する同一のフレーム構造の対応組合わせ要素（１４’、１５’）に連結す
   ることを可能にしていることを特徴とするフレーム構造。
5. 【請求項５】 請求項４に記載のフレーム構造において、前記連結（２４、
   ２５）がゴムスリーブから成ることを特徴とするフレーム構造。