JP2002509290A - 放射線感受性組成物の製造法 - Google Patents

放射線感受性組成物の製造法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(1)異なる分子量を有するポリマー鎖の混合物を含む粗ポリマーの溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する多孔質ポリマー媒体中に通過させ、これによって粗ポリマー混合物をMWCO値より上の分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分とMWCO値より下の分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、そして(2)第一工程で製造した少なくとも一つの画分を少なくとも一つの放射線感受性化合物および少なくとも一つの溶剤に添加して放射線感受性組成物を製造する:工程からなる放射線感受性組成物を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
1.技術分野 本発明は、粗ポリマー混合物を多孔質ポリマー媒体中に通過させることによっ
て分別されたポリマーを形成する、分別されたポリマーを含む放射線感受性組成
物を製造する方法に関する。また、本発明は上記方法によって製造した、分別さ
れたポリマーを含む放射線感受性組成物に関する。
【0002】 2.技術の簡単な説明 集積回路(IC)デバイスは記憶密度がさらに高くなってきており、ウエハー
上に形成されるフォトリトグラフの画像パターンは、0.3ミクロン(μ)未満の 解像度が必要である。この目的を達成するには、フォトリトグラフの画像形成に
使用するフォトレジストが、過去10年間の技術現状のフォトレジストよりもさ
らに高い解像度、より速い感受性およびより垂直なプロファイルを有することが
必要である。
【0003】 ICデバイスの製造において現在使用されている最も一般的なg/i−線ポジ
型フォトレジスト(g/i-line positive working-type photoresist)は、バイン
ダー樹脂としてアルカリ可溶性ポリマー(例えばノボラック樹脂、ポリヒドロキ
シスチレン樹脂、ヒドロキシスチレンおよびスチレン/ポリヒドロキシスチレン
樹脂のコポリマーなど)、および光活性化合物(PAC)、例えばポリフェノー
ル化合物のナフトキノンジアジド(DNQ)エステルからなる。g/i−線を施
すのに有用な好ましいバインダー樹脂は、酸、例えばシュウ酸、硫酸等の存在下
で種々のフェノールの誘導体と種々のアルデヒドまたはケトンとの付加縮合反応
によって製造されたノボラック樹脂の群から選ばれる。ノボラック樹脂のモノマ
ーとして使用される種々のフェノール誘導体の中で、メタ−クレゾールおよびパ
ラ−クレゾールは、最も有用なモノマーのうちのいくつかである。例えば、ポジ
型フォトレジストとしてノボラックタイプのフェノール樹脂とDNQエステルの
組合せが、米国特許第5,547,814号および同第5,407,779号に開示
されている。
【0004】 高解像度の処方物では、ノボラック/DNQの組合せの代わりに化学増幅され
たフォトレジスト(chemically amplified photoresist)が利用される。これら
の化学増幅されたフォトレジストでは、一般に選択されたポリマー樹脂、例えば
部分的に変性されたもしくは保護されたポリ(ヒドロキシスチレン)樹脂または
部分的に変性されたヒドロキシスチレンと他のモノマー、例えばアクリレートも
しくはメタクリレートとのコポリマー、光酸発生化合物(photoacid generating
compound)(PAG)および選択された溶剤の組合せが利用される。
【0005】 ノボラック/DNQおよび化学増幅された処方物の両方に関して、フォトレジ
ストのポリマーマトリックスの構造を制御することは、最新の集積回路で必要と
される優れたリトグラフの性質にとって重要である。慣用的には、フォトレジス
トで使用されるポリマーの分別は、知られている溶剤中にポリマーを溶解し、計
算された量の非溶剤を用いてそれを沈殿させることによって実施される。次いで
、分別されたポリマーを、残りの可溶化されたポリマーから単離できる。しかし
、この溶剤分別法では、処理するのが困難な多量の溶剤廃棄物を生じる。この溶
剤廃棄物の問題は、これらのタイプのポリマーを分別する代わりに臨界超過の液
体二酸化炭素を使用することに向けられた。しかし、このアプローチはコストが
高く、スケール変化に対して信頼性がないために発展しなかった。
【0006】 また、上記アプローチにはさらに欠点がある。ポリマーの溶解性は、多数の熱
力学的因子、特に温度および他の物理的パラメータに左右される。所望の分子量
範囲を有する分別されたポリマーを得るには、これらのパラメータの厳しいプロ
セス制御が必要である。この種のプロセス制御は、しばしば複雑で特殊な装置が
必要であり、これは製品の製造コストに追加される。ポリマーを分別するための
溶解性の差異に基づくアプローチでは、分別されたポリマーが高度な多分散性に
なることがある。したがって、多くの場合、より良い分別方法においては、先行
技術の分別方法の欠点がなく、より均一な個体群のポリマー(すなわち、多分散
性がより低い)を製造する必要がある。
【0007】 したがって、フォトレジスト技術に必要なのは、選ばれた分子量の実質的に均
一なポリマーが得られる、フォトレジストに使用するための再現可能な低コスト
のポリマーの分別方法である。本発明は、その必要性に対する一つの回答である
と考えられる。
【0008】 それとは別に、Pall社(East Hills, NY)は、バイオテクノロジーおよび医 薬産業で使用するために特別に設計した中空繊維でできた膜を使用する一連の限
外濾過モジュールを製造している。この限外濾過モジュールは、発酵したブイヨ
ンなどから多様な分子、例えばタンパク質をベースとする医薬、アミノ酸、抗生
物質、低分子量生成物を精製し、濃縮するように設計されている。しかし、この
ような限外濾過モジュールまたは膜は、半導体製作法で使用されるフォトレジス
トまたは他の放射線感受性組成物に使用するためのポリマー樹脂を精製するため
には使用されてこなかった。
【0009】
【発明の概要】
一つの態様において、本発明は、(1)異なる分子量を有するポリマー鎖の混
合物を含む粗ポリマーの溶液を、所定の分子量カットオフ(molecular weight c
ut-off)(MWCO)値を有する少なくとも一つの多孔質ポリマー媒体中に通過
させ、これによって粗ポリマー混合物をMWCO値より上の分子量を有するポリ
マー鎖を含む第一画分とMWCO値より下の分子量を有するポリマー鎖を含む第
二画分とに分け、そして(2)第一工程で製造した少なくとも一つの画分を少な
くとも一つの放射線感受性化合物および少なくとも一つの溶剤に添加して放射線
感受性組成物を製造する工程からなる、放射線感受性組成物を製造する方法に関
する。
【0010】 別の態様において、本発明は、(1)異なる分子量を有するポリマー鎖の混合
物を含む粗ポリマーの溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する
第一の多孔質ポリマー媒体中に通過させ、これによって粗ポリマー混合物を、M
WCO値より大きい分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分とMWCO値より
も低い分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、(2)第二画分を第
二の多孔質ポリマー媒体(第二の多孔質ポリマー媒体は、第一の多孔質ポリマー
媒体のMWCO値よりも低い所定のMWCO値を有する)中に通過させ、これに
よって第二画分を上記MWCO値の間の分子量を有するポリマー鎖を含む第三画
分と第二ポリマー媒体のMWCO値よりも低い分子量を有するポリマー鎖を含む
第四画分に分け、そして(3)第三画分を少なくとも一つの放射線感受性化合物
および少なくとも一つの溶剤に加えて放射線感受性組成物を製造する:工程から
なる放射線感受性組成物を製造する方法に関する。
【0011】 別の態様において、本発明は、(1)異なる分子量を有するポリマー鎖の混合
物を含む粗ポリマーの溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する
第一の多孔質ポリマー媒体中に通過させ、これによって粗ポリマー混合物を第一
のMWCO値より大きい分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分とMWCO値
より低い分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、(2)第一画分を
第二の多孔質ポリマー媒体(第二の多孔質ポリマー媒体は第一の多孔質ポリマー
媒体のMWCO値より大きい所定のMWCO値を有する)中に通過させ、これに
よって第一画分を第二ポリマー媒体のMWCQ値より大きい分子量を有するポリ
マー鎖を含む第三画分と上記MWCO値間の分子量を有するポリマー鎖を含む第
四画分とに分け、そして(3)第四画分を少なくとも一つの放射線感受性化合物
および少なくとも一つの溶剤に加えて放射線感受性組成物を製造する:工程から
なる放射線感受性組成物を製造する方法に関する。
【0012】 最初の粗ポリマー混合物の分子組成およびターゲットポリマー(target polym
er)の必要な分子量および多分散性に応じて、粗ポリマーの溶液を、それぞれ異
なるMWCO値を有する二つ以上の多孔質ポリマー媒体中に通過させることがで
きる。 また、本発明は上記方法から製造した、分別されたポリマーを含むポジ型フォ
トレジスト組成物に関する。 これらのおよび他の態様は、以下の本発明の詳述から明らかである。
【0013】 本発明は、添付図面と併せて以下の詳述から、さらに十分に理解される。 図1は、本発明の方法に有用な好ましい分別装置の概略図であり、 図2は、本発明の方法の好ましい工程の流れ図であり、 図3は、本発明の方法の別工程の流れ図であり、 図4は、本発明の方法のさらに別工程の流れ図であり、 図5は、図1の好ましい分別装置の滞留物(retentate)中の分子量と多分散 性との間の関係を分離時間の関数として示したグラフであり、 図6は、粗ノボラックポリマー(A)、滞留物(B)および透過物(C)のゲルパー
ミエーションクロマトグラフィ(GPC)のプロファイルであり、そして 図7は、粗ポリ(ヒドロキシスチレン−コ−スチレン)ポリマー(A)および分
別装置(B)からの滞留物の流れのGPOプロファイルである。
【0014】
【好ましい実施態様の詳述】
本発明は、粗ポリマー混合物を少なくとも一つの多孔質ポリマー媒体中に通過
させて分別されたポリマーを形成する、分別されたポリマーを含む放射線感受性
組成物を製造する方法に関する。一般に、この方法には、粗ポリマー混合物の溶
液を、所定の分子量のカットオフ(MWCO)値を有する少なくとも一つの多孔
質ポリマー媒体中に通過させることが含まれる。次いで、これらの単離されたポ
リマーは、少なくとも一つの放射線感受性化合物および少なくとも一つの溶剤に
添加されて、放射線感受性組成物が製造される。
【0015】 本明細書中で定義したように、「放射線感受性組成物」の用語は、放射線感受
性化合物、例えば光酸発生化合物(PAG)または光活性化合物(PAC)を利
用するフォトレジストの製造において使用される組成物のことである。本明細書
中で定義したように、「粗ポリマー混合物」の用語は、ホトレジストの製造に有
用な任意のポリマーまたは樹脂混合物のことである。本発明の方法に有用なポリ
マーとしては、ノボラックポリマー、ポリヒドロキシスチレンをベースとするポ
リマーおよびコポリマー(例えばスチレン/ヒドロキシスチレンのコポリマー)
、完全にもしくは部分的に保護されたヒドロキシスチレンをベースとするポリマ
ー、またはヒドロキシスチレンとアクリレートもしくはメタクリレートもしくは
他のモノマー種とのコポリマーが含まれる。「完全にまたは部分的に保護された
ヒドロキシスチレンポリマー」の用語は、未置換のまたは置換されたいずれかの
ヒドロキシスチレンモノマー反復単位を含み、それらの反復単位上の全てまたは
いくらかのヒドロキシル基が酸に不安定な保護基(例えばアセタール基、ケター
ル基など)で置換されたポリマーのことである。
【0016】 特に本発明の方法に有用な樹脂には、ノボラック樹脂、例えばフェノールホル
ムアルデヒドノボラック樹脂、クレゾール-ホルムアルデヒドノボラック樹脂、 キシレノール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂、クレゾール−キシレノール−
ホルムアルデヒドノボラック樹脂およびそれらの組合せが含まれる。一般に、ノ
ボラック樹脂は、一つまたは複数のフェノールモノマー(例えばフェノール、ク
レゾール、キシレノールまたはそれらの混合物)とホルムアルデヒドのようなア
ルデヒド源との付加縮合重合により製造される。ノボラック樹脂の製造例は、米
国特許第4,377,631号、同第4,529,682号、および同第4,587,
196号に開示されており、それらはすべてToukhyに対して発行されており、 それらのすべては参照により本明細書中に組み込まれる。
【0017】 ノボラック樹脂は、一般に約500〜約40,000ダルトンの範囲の分子量 を有するポリマーの個体群として製造される。ノボラック樹脂の一つの好ましい
種類は、m−およびp−クレゾールの混合物とホルムアルデヒドとの間の付加重
縮合により形成され、約1,000〜10,000ダルトンの分子量を有する。
【0018】 本発明の方法において適切な他の樹脂には、ポリヒドロキシスチレンをベース
とするポリマーおよびコポリマー、完全にまたは部分的に保護されたヒドロキシ
スチレンをベースとするポリマー、またはヒドロキシスチレンをベースとする、
他のモノマー(例えばアクリレートおよびメタクリレート)とのコポリマーが含
まれる。一般に、これらの樹脂も約500〜約40,000ダルトンの範囲の分 子量を有する。
【0019】 本発明の方法により多孔質ポリマー媒体中を通過させる粗ポリマー混合物は、
好ましくは選ばれた溶剤または選ばれた溶剤混合物中に溶解されたポリマー溶液
である。適切な溶解溶剤の例には、脂肪族アルコール(例えばエタノール)、ケ
トン、アルデヒド、エーテル、エステルなどが含まれる。フォトレジスト組成物
中に一般に使用される溶剤、例えば乳酸エチル(EL)、3−エトキシプロピオ
ン酸エチル(EEP)、3−メトキシプロピオン酸メチル(MMP)、プロピレ
ングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)およびそれらの組合せを
使用するのが好ましい。
【0020】 一般に、溶剤中のポリマー濃度は、いずれもポリマー溶液の総重量に基づいて
約5重量%〜約75重量%、好ましくは、約7重量%〜約50重量%、そして最
も好ましくは約10重量%〜約30重量%の範囲である。ポリマーの特に有用な
濃度は、約10重量部である。
【0021】 上記したように、一般にホトレジスト組成物において使用される粗ポリマー溶
液は、約500〜約40,000ダルトンの範囲の分子量を有するポリマーを含 む。本発明の方法によれば、分子量を基準としてポリマーを分離する多孔質ポリ
マー媒体中に、粗ポリマー混合物を通過させることによって特定の分子量範囲を
有するポリマーを単離する。一般に、多孔質ポリマー媒体は、選ばれた分子量よ
り少ないものを有するポリマーを一つの画分中へ、そして選ばれた分子量より大
きい分子量を有するポリマーを第二画分中に分離するように選ばれる。多孔質ポ
リマー媒体は、好ましくはその特定の分子量カットオフ(MWCO)値を定めた
特有の孔径を有する。MWCOは、一般に特定のポリマー分子量(例えば3,0 00ダルトン)に対応しており、その特定の分子量またはそれ未満のポリマーは
、媒体中を通過できる。しかし、MWCOより大きい分子量を有するポリマーは
、孔径の制限のために媒体中に浸透しない。したがって、MWCOより上および
下のポリマーを二つの画分に分離できる。
【0022】 多孔質ポリマー媒体は、分子の分離技術で知られている任意の物質から製造で
き、これは所望の分子量範囲のポリマーを分離できる。しかし、媒体はポリマー
溶液を製造するために使用され、そしてまた媒体を通してポリマー溶液を移動さ
せるのに使用される溶剤と相溶性でなければならない。本発明の方法による多孔
質ポリマー媒体のための好ましい物質には、充填されたポリアクリロニトリルお
よびポリスルホンが含まれる。多孔質ポリマー媒体は、ビーズ、シート、膜、デ
ィスク、フィブリルまたはラメラを含む任意の形状をとることができる。分別媒
体の有効な領域は、分別装置のサイズおよび分別のスケールに応じて一般に10
0cm2〜10m2で変動する。
【0023】 図1は、本発明の方法において有用な多孔質ポリマー媒体を含む好ましい分別
装置の概略図である。図1に示すように、本発明の好ましい分別装置10は、一
般に管状ハウジング12、入口14および第一出口16を含む。ハウジング10
は、本発明の溶剤またはポリマーと反応しない任意の不活性物質から作ることが
できる。ハウジング10のための特に適切な物質は、ステンレス鋼である。
【0024】 分別装置を通って粗ポリマー混合物の溶液が流れる流路を、装置10の中の入
口14と第一出口16との間で定める。記載した一つまたはそれ以上の物質から
選ばれた多孔質ポリマー分別媒体18を、ハウジング12の内側に同心状に流路
と並行に配置する。第二出口20を、第一出口16に隣接してハウジング上に配
置する。適切ないくつかの分別装置は、商品名SEP00013、SIP001
3、SLP0053、SEP3013、SIP3013およびSLP3053の
下にPall社(East Hills, NY)から商業的に入手できる。
【0025】 本発明の工程の間は、入口14を通して流路に沿って粗ポリマー溶液を分別装
置10に注ぐ。溶液が分別装置10を通って進行するにつれ、多孔質ポリマー分
別媒体18のMWCOより上の分子量を有するポリマーは流路に沿って装置を通
り抜け、高分子量の滞留物画分として出口16から流出する。しかし、多孔質ポ
リマー分別媒体18のMWCQより下の分子量を有するポリマーは、分別媒体か
らしみ出ることによって粗ポリマー混合物から分離される。これらの分離された
ポリマーは、低分子量画分として第二出口20から流出する。第二出口20から
集めた低分子量画分または出口16から集めた高分子量の滞留物画分は、フォト
レジスト成分溶液の製造に直接使用できる。あるいは、分別されたポリマー溶液
から溶剤をストリッピングしてもよく、その後で単離したポリマーを適当なフォ
トレジスト溶剤と混合できる。
【0026】 粗ポリマー混合物は、一つまたはそれ以上のポンプ、重力または当分野で知ら
れている他の輸送手段によって流路に沿って移動させることができる。好ましく
は、粗ポリマー混合物は、一つまたはそれ以上のポンプ、例えばぜん動ポンプ、
遠心ポンプまたは当分野で知られている他のポンプによって分別装置の中を移動
する。一般に、分別装置の操作条件は、分別のスケール、粗ポリマー溶液の濃度
および/または粘度、選ばれた溶剤、ならびに熟練職人にとって周知の他の製造
パラメータに基づく。膜を分別媒体として使用するときに、典型的な膜を透過す
る作動圧力は10psig〜25psigの範囲である。分別工程にかかる時間
は流速と相関関係にあり、一般に約5分〜約20時間の範囲である。
【0027】 ポリマーの粗混合物は、1回で分別装置中を通過させることができる。しかし
、粗混合物を完全に分離するためには、粗混合物を複数回にわたって分別装置を
通過させることがより望ましく、各々のパスではより多くの低分子量画分が除去
される。また、二つ以上の分別装置を配列すると工程がはかどり、大スケールの
製造に必要な大量の粗ポリマー溶液が扱えるため望ましい。図2は、本発明の方
法の工程の流れ図を示す。図2に示したように、それぞれ同じMWCOを有する
4つの分別装置10a、10b、10cおよび10dを平行に配列した。容器2
2には、上記の通り選ばれた溶剤中に作った粗ポリマー混合物が入っている。ポ
ンプ24は、供給ライン26を通して粗ポリマーの溶液を分別装置10a、10
b、10cおよび10dの配列にポンプ供給する。粗ポリマー溶液からの高分子
量画分を含む滞留物を、配列中の各々の分別装置の第一出口から供給ライン28
を通して集めて、容器22中へ戻して再循環させる。実質的にMWCOより下の
分子量を有するポリマーを全て分離するため、分別装置の配列中に粗ポリマー溶
液を何度か通過させることができる。高分子量画分を含む滞留物溶液は、収集容
器38に貯蔵される。溶剤は滞留物溶液からストリッピングすることができ、そ
して適当な溶剤中に溶解した高分子量のポリマーまたは高分子量の滞留物溶液を
フォトレジストの製造に直接使用することもできる。
【0028】 低分子量画分を含む透過物溶液は、各々の分別装置上のそれぞれの第二出口か
ら収集管30を通して集められ、収集容器32に貯蔵される。上記の通り、溶剤
は透過物溶液からストリッピングすることができ、そして適当な溶剤に溶解した
低分子量ポリマーまたは低分子の透過物溶液はフォトレジストの製造に直接使用
することができる。
【0029】 また、分別媒体の表面に積み重なった破片または残留物を洗浄するため、溶剤
をバックフラッシュさせる系を流れ工程に組み込むことができる。バッチ運転の
間にポリマー系をパージするため、容器34に貯蔵した溶剤を分別装置10a、
10b、10cおよび10dから管36を通してポンプ供給できる。
【0030】 別の実施態様では、特定の範囲の分子量を有するポリマーを単離するため、異
なるMWCOを有する多孔質ポリマー媒体を含む二つの分別装置を直列に配置で
きる。一つの別の実施態様では、図3に示したように粗ポリマー混合物は貯蔵器
50に入っており、ポンプ52によって、第一パイプ54を通して、選ばれたM
WCOを有する多孔質ポリマー媒体を含む第一分別装置56にポンプ供給される
。粗ポリマーが第一分別装置56を通過する時に、滞留物中に含まれる高分子量
画分を第二パイプ58を通して貯蔵器50に戻して再循環させる。しかし、透過
物中に含まれる低分子量画分は、第三パイプ60を通して第二貯蔵器62に移さ
れる。集めた滞留物を、第二ポンプ64によって、第4パイプ66を通して、第
一の分別装置56の多孔質ポリマー媒体のMWCOよりも低い、選ばれたMWC
Oを有する多孔質ポリマー媒体を含む第二分別装置68にポンプ供給する。第一
分別装置から集めた透過物溶液が第二分別装置68を通過する時に、滞留物に含
まれる高分子量画分を、第5パイプ70を通して第二貯蔵器62へ戻して再循環
させる。透過物に含まれる低分子量画分を第6パイプ72を通して移し、収集貯
蔵器74に集める。収集貯蔵器62に集めたポリマーは、第一分別装置56およ
び第二分別装置68中に使用した多孔質ポリマー媒体のMWCOの間の範囲の分
子量を有する。これらのポリマーは、上記したように溶剤をストリッピングして
もよいし、または直接フォトレジストに使用することもできる。
【0031】 さらに別の実施態様では、図4に示したように、粗ポリマー混合物を貯蔵器8
0に入れ、そしてポンプ82によって、第一パイプ84を通して、選ばれたMW
COを有する多孔質ポリマー媒体を含む第一分別装置86にポンプ供給する。粗
ポリマーが第一分別装置86を通過する時に、滞留物に含まれる高分子量画分を
、第二パイプ88に通して貯蔵器80へ戻して再循環させる。しかし、透過物に
含まれる低分子量画分は、第三パイプ90を通して第二貯蔵器92に移される。
【0032】 集めた滞留物を、第二ポンプ94によって、第4パイプ96を通して、第一分
別装置86の多孔質ポリマー媒体のMWCOより大きい、選ばれたMWCOを有
する多孔質ポリマー媒体を含む第二分別装置98にポンプ供給する。第一分別装
置から集めた滞留物溶液が第二分別装置98を通過する時に、第二分別装置98
から溶出された滞留物中に含まれる高分子量画分を、第5パイプ100を通して
貯蔵器80へ戻して再循環させる。透過物中に溶出された低分子量画分を第6パ
イプ102を通して移し、収集貯蔵器104に集める。収集貯蔵器104に集め
たポリマーは、第一分別装置86および第二分別装置98で使用したMWCOの
間の範囲の分子量を有する。これらのポリマーは、上記したように溶剤をストリ
ッピングしてもよいし、または直接フォトレジストに使用することもできる。
【0033】 図5は、図1の第一出口16を通って流れる滞留物中のポリマーの数平均分子
量(Mn)と多分散性(Mw/Mn)との間の関係を分離時間の関数として示す
グラフである。図5では、粗ポリマー溶液の同じバッチを、4時間、分別装置中
に通過させ、そして滞留物溶液からの試料を取り、1時間毎に多分散性および数
平均分子量に関して評価した。図5に示したように、分別マトリックスと接触し
て費やされる時間が長くなるにつれて、粗混合物中のポリマーの数平均分子量は
増加する。結果として、各々のパスを用いて透過物として除去される低分子量画
分が多いほど、ポリマーの多分散性は低くなる。
【0034】 典型的には、分別のスケールおよび分別装置の体積に相応する比率で、ポリマ
ー溶液は分別装置の中を流れる。一般に、大きめの分別装置はより速い流速を備
えることができ、その一方で小さめの分別装置はより小さいスケールに有用であ
る。小スケールの製造(例えば1000mlまたはそれ未満)に有用な流速は、毎
時約0.5リットル〜毎時約5リットルである。より大きいスケールでの分別は 、典型的には毎時約100リットル〜毎時2000リットルのより速い流速で実
施できる。
【0035】 図6は、粗ノボラックポリマー(A)、滞留物(B)および分別装置から流れる透
過物(C)のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)のプロファイルを
示す。最初の粗ノボラックポリマー(A)(図6)は、約8203の重量平均分子
量、約1730の数平均分子量、および4.74の多分散性を有する。本発明の 方法に従って粗ノボラックポリマー溶液を分別装置中に通過させた後[すなわち
、3000ダルトンのMWCOを有するポリアクリロニトリル中空繊維膜:分別
時間;4時間]、滞留物および透過物の組成をGPCによって評価した。図6は
、高分子量のポリマーを含む滞留物(B)のGPO分析を示している。この画分の
ポリマーの重量平均分子量は約15,500であり、数平均分子量は8550で あり、そして多分散性は1.82であった。また、図6は低分子量ポリマーを含 む透過物(C)のGPO分析も示している。この画分のポリマーの重量平均分子量
は約2000であり、数平均分子量は約950であり、そして多分散性は約2. 15であった。
【0036】 図7は、粗ポリ(スチレン−コ−ヒドロキシスチレン)ポリマー(A)および分
別装置から流れる滞留物(8)のGPCプロファイルを示す。最初のポリマー(A)
(図7)は、約8325の重量平均分子量、約4000の数平均分子量および2
.06の多分散性を有する。本発明の方法に従って、粗ポリ(ヒドロキシスチレ ン−コ−スチレン)ポリマー溶液を分別装置中に通過させた後[すなわち、30
00ダルトンのMWCOを有するポリアクリロニトリル中空繊維膜:分別時間;
30分]、滞留物の組成をGPCによって評価した。図7は、高分子量のポリマ
ーを含む滞留物(B)のGPO分析を示している。この画分のポリマーの重量平均
分子量は約10,800であり、数平均分子量は7500であり、そして多分散 性は1.45であった。
【0037】 上記したように、選ばれた分子量画分(より低いまたはより高いのいずれか)
を放射線感受性化合物および少なくとも一つの溶剤に添加して放射線感受性組成
物を製造する。
【0038】 上記の放射線感受性組成物を製造するために有用な放射線感受性化合物の一つ
系統には、光活性化合物(PACとして知られる)が含まれる。上記の放射線感
受性組成物において有用なPACの例には、多価フェノールから誘導されたナフ
トキノンジアジド(DNQ)エステル、アルキル−ポリヒドロキシフェノン、ア
リール−ポリヒドロキシフェノンなど(これらはエステル化のための部位を6個
までまたはそれ以上含むことができる)が含まれる。このような光活性化合物の
例は、米国特許第4,957,846号(Jeffries等)、同第5,312,720号
(Jeffries等)、同第5,376,497号(Kawata等)、同第5,429,904
号(Nagase等)、同第5,456,995号(Ozaki等)、同第5,456,996
号(Ozaki等)、同第5,468,590号(Hashimoto等)、同第5,501,93
6号(Hosoda等)、同第5,541,033号(Blakeney等)、および同第5,7
00,620号(Sakaguchi等)中に示されている。これらのすべての米国特許 は、それらの全体を参照により本明細書に組み込むものとする。最も好ましいo
−キノンジアジドエステルは、3−ジアゾ−3,4−ジヒドロ−4−オキソナフ タレンスルホン酸クロリドまたは6−ジアゾ−5,6−ジヒドロ−5−オキソナ フタラン−1−スルホン酸クロリドから誘導される。また、本明細書中で使用す
る「光活性化合物」の用語には、ノボラック樹脂または類似樹脂のナフトキノン
ジアジド(DNQ)エステル(「キャップトノボラック」)が含まれ、その際ノ
ボラックまたは類似樹脂のヒドロキシ基のいくらかはDNQ基で置換されている
【0039】 放射線化合物が一つまたはそれ以上の慣用の光活性化合物である場合、放射線
感受性組成物中の光活性化合物の比率は、放射線感受性組成物の不揮発性(例え
ば非溶媒)内容物の好ましくは約5〜40%、さらに好ましくは約8〜約30重
量%の範囲である。放射線化合物が少なくとも一つのキャップトノボラックおよ
び少なくとも一つの慣用の光活性化合物である場合、これらの放射線感受性化合
物の比率は、好ましくは放射線感受性組成物の不揮発性(例えば非溶媒)化合物
の約20%〜90重量%でありうる。
【0040】 放射線感受性化合物の別の系統には、深UV範囲(192〜248nm)で吸
収が起こる化学増幅されたフォトレジストに有用な光酸発生化合物(PAGとし
て知られる)が含まれる。上記の放射線感受性組成物に有用なPAGの例には、
オニウム塩、ベンジルスルホナートエステル、ジスルホン、イミノスルホネート
などが含まれる。光酸発生化合物の例としては、トリアリールスルホニウム化合
物、アルキルアリールスルホニウム化合物、トリアルキルスルホニウム化合物、
ジアリールヨードニウム化合物、ベンジルスルホネートエステル化合物、ジスル
ホン化合物、およびイミノスルホネート化合物が含まれるが、これらに限定され
るものではない。上記のPAGのための適切な対イオンには、SbF6 、PF6 、AsF6 、BF4 、トリフレート(CF3SO3 )、アルキルスルホネー ト、ドデシルベンゼンスルホネート、カンファスルホネート、シクロヘキシルス
ルホネート、ニトロベンゼンスルホネートなどが含まれる。
【0041】 放射線感受性組成物が化学増幅されたフォトレジストであり、そして放射線感
受性化合物が一つまたはそれ以上の光酸発生剤である場合、全光酸発生剤化合物
の好ましいパーセンテージは、化学増幅されたホトレジストの固形物部分(すな
わち非溶媒)の約0.5〜約10重量%でありうる。
【0042】 本発明の放射線感受性組成物中に含まれる溶剤は、放射線感受性化合物および
一つまたは複数の分別されたポリマーならびに任意の添加剤を溶解するために使
用される。有用な溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールプロピルエーテルアセテート、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、エチル−2−ヒドロキシプロピオネート、エ
チル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオネート、エチルヒドロキシアセテー
ト、2−ヒドロキシ−3−メチルブタノエート、メチル−3−メトキシプロピオ
ネート、エチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオ
ネート、メチル−3−エトキシプロピオネート、ピルビン酸メチル、ピルビン酸
エチル、酢酸ブチル、乳酸エチルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルプロピオネートが含まれるが、これらに限定されない。これらの有機溶剤は、
個別にまたは組み合わせのいずれかで使用できる。上述の溶剤においては、高沸
点溶剤、例えばN−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N− メチルアセトアミド、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン
、ジメチルスルホキシド、またはベンジルエチルエステルを個別にまたは組合せ
のいずれかで、種々の比率で使用できる。
【0043】 また、追加成分、例えば感度増強剤(speed enhancer)、光条防止剤(anti-s
trition agent)または均展剤、可塑剤、架橋剤、界面活性剤、接着促進剤など を、本発明の放射線感受性組成物に添加できる。好ましくは、これらの追加成分
の量は、組成物の総重量に基づいてそれぞれ約0.1〜約5重量部の範囲である 。
【0044】 製造された放射線感受性組成物は、フォトレジスト技術で使用される任意の慣
用の方法によって基板に塗布できる。上記には、浸漬、噴霧、回転およびスピン
コーティングが含まれる。適切な基板としては、シリコン、アルミニウムまたは
ポリマー樹脂、二酸化ケイ素、ドープされた二酸化ケイ素、ケイ素樹脂、ヒ化ガ
リウム、窒化ケイ素、タンタル、銅、ポリケイ素、セラミックおよびアルミニウ
ム/銅混合物が含まれる。上記方法によって製造したフォトレジスト被膜は、特
に二酸化ケイ素または窒化ケイ素層でコーティングされたシリコンウエハーに施
すのに適している。
【0045】 レジスト溶液を基板上に塗布した後、実質的に全ての溶剤が蒸発して基板上に
均一な放射線感受性被膜だけが残るまで、塗被された基板を約70〜125℃で
ベークする。次いで、塗被された基板を、適切なマスク、ネガ、ステンシル、テ
ンプレートなどを用いて作った任意の所望の露光パターンで、放射線、特に紫外
光に露光させることができる。フォトレジストコーティングされた基板の処理に
おいて現在使用されている慣用の画像形成法または装置は、本発明で使用するこ
とができる。紫外(UV)光は好ましい放射線源であるが、その代わりに他の放
射線源、例えば可視光、電子またはイオンビームおよびX線の放射エネルギーを
使用できる。
【0046】 画像品質および解像度を高めるため、露光されたレジストコーティングされた
基板を、好ましくは約100℃〜約130℃の温度で、約30〜300秒間、後
露光ベークにかける。次に、露光されたレジストコーティングされた基板を、ア
ルカリ性水溶液、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの水溶液中で現像する。すべてのレジスト被膜が露光
領域から溶解する(一般に約10秒〜約3分)まで、基板を現像剤中にとどめて
おく。
【0047】 コーティングされたウエハーを現像溶液中で選択的に溶解させた後、現像剤ま
たは被膜に残っているすべての望ましくない部分を完全に除去するため、そして
さらなる現像を停止させるため、好ましくはそれを脱イオン水のすすぎにかける
。次いで、被膜の付着性およびエッチング溶液および他の物質に対する化学抵抗
を高めるため、現像後の熱処理またはベークを実施できる。
【0048】 工業的用途、特にシリコン/二酸化ケイ素−タイプの基板上の超小型回路装置
の製造においては、現像した基板を、次いで緩衝作用を有するフッ化水素酸エッ
チング溶液またはプラズマガスエッチングで処理できる。フォトレジストコーテ
ィングの残りの領域は、慣用のフォトレジストストリッピング操作によってエッ
チングされた基板表面から除去できる。
【0049】 本発明を、以下の実施例および比較例によってさらに詳述する。しかし、本発
明はこれらの実施例および比較例により制限されるものでない。特記しない限り
、全ての部およびパーセンテージは、重量パーセントにより示され、そして全て
の温度は摂氏の度である。全ての特許、特許出願および他の刊行物は、それらの
全体を参照により本明細書中に組み込まれたものとする。
【0050】
【実施例】
実施例1 ノボラック樹脂の分別: m−クレゾール、p−クレゾールおよび2,5−ジメチルフェノール−ベース のノボラック10gを、エタノール100ml中に溶解させた。3000ダルトン
の分子量カットオフ(MWCO)を有する SEP 00013TM膜モジュール(Pall Cor
poration, East Hills, NY)を通して溶液をポンプ供給した。表1は、最初のノ ボラックおよび分別されたノボラックの分子量分布を示す:
【0051】
【表1】
【0052】 実施例2 ポリヒドロキシスチレンの分別: ポリヒドロキシスチレン(PHS)10gを、エタノール100ml中に溶解さ
せた。3000ダルトンの分子量カットオフ(MWCO)境界を有する SEP 000
13TM膜モジュール(Pall Corporation, East Hills, NY)を通して溶液を循環さ
せた。表2は、最初のポリマー、高分子量の分別されたポリマーおよび低分子量
画分の分子量分布を示す:
【0053】
【表2】
【0054】 実施例3 ヒドロキシスチレンおよびスチレンのコポリマーの分別: ヒドロキシスチレンおよびスチレンのコポリマー(HSSCP)30gを、エ
タノール300ml中に溶解させた。3000ダルトンの分子量カットオフ(MW
CO)境界を有する SEP 00013TM膜モジュール(Pall Corporation,East Hills,
NY)を通して溶液を循環させた。表3は、最初のポリマー、高分子量の分別さ れたポリマーおよび低分子量画分の分子量分布を示す:
【0055】
【表3】
【0056】 実施例4〜5および比較例1 実施例1の高分子量の分別されたノボラック(FN)のリトグラフ評価 A.ノボラック溶液の製造: 実施例1で製造した高分子量画分(FN)を、エタノール溶液として得た。4
5℃での減圧蒸留によって、そのFNノボラック溶液からエタノールを除去し、
そしてこのようにして得たノボラック残留物を、45℃で12時間、真空乾燥器
中で乾燥させた。乾燥した分別されたノボラックを、メチル−3−メトキシプロ
ピオネート(MMP)およびエチル−3−エトキシプロピオネート(EEP)の
混合物中に溶解させた。
【0057】 B.フォトレジストの製造: 3つのレジスト成分を、琥珀色のガラス瓶中で混合した。レジスト成分の添加
順序は、(1)ノボラック溶液、(2)光活性化合物(PAC)および (3)均
展剤であった。全ての成分を、±0.01グラムの精度を有する電子天秤で秤量 した。均展剤(FLUORAD FC-430、フルオロ脂肪族ポリマーエステル)をレジスト
試料の0.03重量%の濃度で添加した。すべての成分を溶解させてから、きれ いなビンの中に直接レジスト試料を微細濾過した。これらの処方物を表4に要約
した。
【0058】
【表4】
【0059】 ノボラックN1は、2,2′−ジヒドロキシ−5,5′−ジメチル-ジフェニル メタン、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,6−ジエチルフェノ
ールおよび2,3,5−トリメチルフェノールとホルムアルデヒドとの縮合生成物
である。詳細な合成方法は、米国特許第5,346,808号に記載されている。
感度増強剤TRISP−PA(CAS番号 110728−28−8)は、1−[1′−メ
チル−1′−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]4−[1′,1′−ビス−( 4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンである。
【0060】 PAC1は、以下の構造:
【化1】 によって表されるポリヒドロキシ芳香族化合物のo―キノンジアジドスルホニル
エステルの混合物である。PAC1の公称エステル化レベルは、2.5モル当量 である。このPACの合成方法は、米国特許第5,67,932号に記載されてい
る。
【0061】 PAC2は、以下の構造:
【化2】 により表されるポリヒドロキシ芳香族化合物のo−キノンジアジドスルホニルエ
ステルの混合物である。PAC2の公称エステル化レベルは、2.5モル当量で ある。このPACの合成方法は、米国特許第5,602,260号に記載されてい
る。
【0062】 DNQ−ノボラック(キャップトノボラック)は、ノボラックのo−キノンジ
アジドスルホネートエステルである。DNQノボラックは、以下の方法を使用し
て合成された: 2,5−キシレノール-ベースのノボラック100gを、1000mlの丸底フラ
スコに入れた。このノボラックは、3119ダルトンの重量平均分子量および1
3秒のTc(1μm厚膜を溶解する時間)を有する。アセトン300gを入れ、そ
して混合物を撹拌した。アセトン25ml中に溶解したo−キノンジアジドスルホ
ニルクロリド17.61gを入れた。トリエチルアミン8.97gを、15分間か
けて添加ロートを通して添加した。混合物を1.5時間撹拌した。シュウ酸5.1
4gを入れ、そして混合物を15分間攪拌した。脱イオン(DI)水5リットル
を加えて溶液を沈殿させた。沈殿した生成物をろ過によって単離し、DI水2リ
ットルを用いて二回洗浄した。生成物を真空乾燥器中、45℃で数時間乾燥させ
た。このようにして得られたエステル化されたノボラックは、8.9%のo−キ ノンジアジド−5−スルホニルエステル含量を有することがわかった。
【0063】 C.コーティング、ソフトベーキング、露光、後露光ベーキングおよびフォトレ
ジストの現像: 以下の一般的な方法に従ってポジ調画像を現像した: 表4に示したフォトレジスト処方物3mlを静的4−インチウエハー(static f
our-inch wafer)に塗布してウエハーをスピンコートした。その際、約1.1ミ クロンの均一な膜厚を得るため、ウエハーを回転させた。それから残留溶剤を除
去するため、これらのフォトレジストコーティングされたウエハーを、90℃で
60秒間ソフトベークした。次いで、ソフトベークしたフォトレジストコーティ
ングされたウエハーを、リトグラフの評価のためi−線ステッパー上で露光させ
た。露光が完了した後、ウエハーを120℃で60秒間加熱することによって、
後露光ベーク(PEB)にかけた。PEBに続き、0.262Nのテトラメチル アンモニウムヒドロキシド水性現像剤を使用して60秒間ウエハーをパッドル(
puddle)またはスプレー現像した。回転させながら脱イオン水で20秒間すすぎ
、続いて乾燥窒素ガスによってウエハーを乾燥させた。 各々の画像形成されたフォトレジストコーティングされた基板を、分布および
限界寸法の両方についてのいくつかの重要な性質、例えば露光限界(E0)、最 適感度(photospeed)(Eopt)、露光マージン(EMまたはEopt/E0)、等 しい線/間隔対解像度(res)および焦点深度(DOF)について評価した。
【0064】 D.フォトレジスト評価: フォトレジスト処方物(表4)のリトグラフの性質を、表5に記載した:
【表5】
【0065】 本発明をその特定の実施態様に関して上記してきたが、本明細書中で開示され
た発明の概念から逸脱することなく多くの変更、改良および変法を実施できるこ
とは明らかである。したがって、特許請求の範囲の精神および広い適用範囲内帰
属するこのようなすべての変更、改良および変法は包含されるものとする。全て
の特許出願、特許および本明細書中で引用した他の刊行物は、それらの全部が参
照により組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に有用な好ましい分別装置の概略図である。
【図2】 本発明の方法の好ましい工程の流れ図である。
【図3】 本発明の方法の別工程の流れ図である。
【図4】 本発明の方法のさらに別工程の流れ図である。
【図5】 図1の好ましい分別装置の滞留物(retentate)中の分子量と多分散性との間 の関係を分離時間の関数として示したグラフである。
【図6】 粗ノボラックポリマー(A)、滞留物(B)および透過物(C)のゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィ(GPC)のプロファイルである。
【図7】 粗ポリ(ヒドロキシスチレン−コ−スチレン)ポリマー(A)および分別装置( B)からの滞留物の流れのGPOプロファイルである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月20日(1999.12.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項21】 前記バインダー樹脂が、ヒドロキシスチレンの反復単位を
有するコポリマー、メタクリレートもしくはアクリレート反復単位を有する部分
的に保護されたヒドロキシスチレンまたは完全に保護されたヒドロキシスチレン
からなる群より選ばれる請求項9に記載の放射線感受性組成物。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月18日(2000.8.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】追加
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドルー・ジェイ・ブレイクニー アメリカ合衆国マサチューセッツ州02771. シーコンク.ブルックサイドコート30 (72)発明者 ジョウゼフ・ジェイ・シゼンスキ アメリカ合衆国マサチューセッツ州02771. シーコンク.パインストリート91 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA02 AA03 AB16 AC01 AC05 AC06 AD03 BE00 BE01 BG00 BJ04 BJ05 BJ10 CB17 CB29 CC03 FA03 FA12 FA17 4J002 BC121 CC041 CC061 CC292 EB116 EV236 EV246 EV296 FD202 FD206 GP03 HA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) 異なる分子量を有するポリマー鎖の混合物を含む粗ポ
    リマーの溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する少なくとも一
    つの多孔質ポリマー媒体中を通過させ、これによって前記粗ポリマー混合物を前
    記MWCO値より上の分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分と前記MWCO
    値より下の分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、そして (2) 第一工程で製造した少なくとも一つの画分を少なくとも一つの放射線感
    受性化合物および少なくとも一つの溶剤に添加して放射線感受性組成物を製造す
    る工程からなる、放射線感受性組成物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記粗ポリマー混合物中の前記ポリマー鎖が、ノボラック、
    ヒドロキシスチレンのポリマー、ヒドロキシスチレンのコポリマー、部分的にも
    しくは完全に保護されたヒドロキシスチレンのポリマー、または部分的にもしく
    は完全に保護されたヒドロキシスチレンのコポリマーからなる群より選ばれる請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 粗ポリマーのための溶剤が、脂肪族アルコール、ケトン、ア
    ルデヒド、エーテルおよびエステルならびにそれらの組合せからなる群より選ば
    れる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記放射線感受性化合物が、少なくとも一つの光活性化合物
    である請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記放射線感受性化合物が少なくとも一つの光酸発生剤であ
    り、そして前記放射線感受性組成物が化学増幅されたフォトレジストである請求
    項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記分子量カットオフ(MWCO)値が10,000ダルト ンである請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記分子量カットオフ(MWCO)値が6,000ダルトン である請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記分子量カットオフ(MWCO)値が3,000ダルトン である請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 (a) 少なくとも一つの溶剤、 (b) 少なくとも一つの放射線感受性化合物、および (c) 少なくとも一つのバインダー樹脂: からなる放射線感受性組成物であって、前記バインダー樹脂の少なくとも一つが
    請求項1の方法により製造されたポリマー画分である前記組成物。
  10. 【請求項10】 前記バインダーが、ノボラック、ヒドロキシスチレンのポ
    リマー、ヒドロキシスチレンのコポリマー、部分的にもしくは完全に保護された
    ヒドロキシスチレンのポリマー、または部分的にもしくは完全に保護されたヒド
    ロキシスチレンのコポリマーからなる群より選ばれる請求項9に記載の放射線感
    受性組成物。
  11. 【請求項11】 前記の少なくとも一つの溶剤が、乳酸エチル、3−エトキ
    シプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、プロピレングリコー
    ルメチルエーテルアセテートおよびそれらの組合せからなる群より選ばれる請求
    項9に記載の放射線感受性組成物。
  12. 【請求項12】 前記放射線感受性化合物が、少なくとも一つの光活性化合
    物である請求項9に記載の放射線感受性組成物。
  13. 【請求項13】前記放射線感受性化合物が、少なくとも一つの光酸発生剤で
    ある請求項9に記載の放射線感受性組成物。
  14. 【請求項14】 (1) 異なる分子量を有するポリマー鎖の混合物を含む粗
    ポリマー混合物の溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する第一
    の多孔質ポリマー媒体中を通過させ、これによって前記粗ポリマー混合物を、前
    記MWCO値より大きい分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分と前記MWC
    O値よりも低い分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、 (2) 前記第二画分を第二の多孔質ポリマー媒体中を通過させ、その際、前記
    第二の多孔質ポリマー媒体は、前記第一の多孔質ポリマー媒体の前記MWCO値
    よりも低い所定のMWCO値を有し、これによって前記第二画分を、前記MWC
    O値の間の分子量を有するポリマー鎖を含む第三画分と第二ポリマー媒体の前記
    MWCO値よりも低い分子量を有するポリマー鎖を含む第四画分とに分け、そし
    て (3) 前記第三画分を少なくとも一つの放射線感受性化合物および少なくとも
    一つの溶剤に加えて放射線感受性組成物を製造する: 工程からなる放射線感受性組成物を製造する方法。
  15. 【請求項15】前記第一の多孔質ポリマー媒体の前記MWCOが6000ダ
    ルトンであり、そして前記第二の多孔質ポリマー媒体の前記MWCOが3000
    ダルトンである請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 (a) 少なくとも一つの溶剤、 (b) 少なくとも一つの放射線感受性化合物、および (c) 少なくとも一つのバインダー樹脂、 からなる放射線感受性組成物であって、前記バインダー樹脂の少なくとも一つが
    、請求項14に記載の方法により製造されたポリマー画分である前記組成物。
  17. 【請求項17】 (1) 異なる分子量を有するポリマー鎖の混合物を含む粗
    ポリマー混合物の溶液を、所定の分子量カットオフ(MWCO)値を有する第一
    の多孔質ポリマー媒体中を通過させ、これによって前記粗ポリマー混合物を前記
    第一のMWCO値より大きい分子量を有するポリマー鎖を含む第一画分と前記M
    WCO値より低い分子量を有するポリマー鎖を含む第二画分とに分け、 (2) 前記第一画分を第二の多孔質ポリマー媒体中を通過させ、前記第二の多
    孔質ポリマー媒体は前記第一の多孔質ポリマー媒体の前記MWCO値より大きい
    所定のMWCO値を有し、これによって前記第一画分を前記第二のポリマー媒体
    の前記MWCQ値より大きい分子量を有するポリマー鎖を含む第三画分と前記M
    WCO値の間の分子量を有するポリマー鎖を含む第四画分とに分け、そして (3) 前記第四画分を少なくとも一つの放射線感受性化合物および少なくとも
    一つの溶剤に加えて放射線感受性組成物を製造する: 工程からなる放射線感受性組成物を製造する方法。
  18. 【請求項18】 前記第一の多孔質ポリマー媒体の前記MWCOが約600
    0ダルトンであり、そして前記第二の多孔質ポリマー媒体の前記MWCOが約1
    0,000ダルトンである請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 (a) 少なくとも一つの溶剤、 (b) 少なくとも一つの放射線感受性化合物、および (c) 少なくとも一つのバインダー樹脂、 からなる放射線感受性組成物であって、前記バインダー樹脂の少なくとも一つが
    請求項17に記載の方法により製造されたポリマー画分である前記組成物。
  20. 【請求項20】 前記粗ポリマー混合物中の前記ポリマー鎖が、ヒドロキシ
    スチレンの反復単位を有するコポリマー、メタクリレートまたはアクリレート反
    復単位を有する部分的に保護されたヒドロキシスチレンまたは完全に保護された
    ヒドロキシスチレンからなる群より選ばれる請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記バインダー樹脂が、ヒドロキシスチレンの反復単位を
    有するコポリマー、メタクリレートもしくはアクリレート反復単位を有する部分
    的に保護されたヒドロキシスチレンまたは完全に保護されたヒドロキシスチレン
    からなる群より選ばれる請求項9に記載の放射線感受性組成物。
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