JP2002509142A - バッカチンiiiとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの新規結晶性錯体。 - Google Patents

バッカチンiiiとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの新規結晶性錯体。

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JP2002509142A JP2000540129A JP2000540129A JP2002509142A JP 2002509142 A JP2002509142 A JP 2002509142A JP 2000540129 A JP2000540129 A JP 2000540129A JP 2000540129 A JP2000540129 A JP 2000540129A JP 2002509142 A JP2002509142 A JP 2002509142A
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baccatin iii
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フランシス・エス・ギブソン
ジャンメイ・ウェイ
ジョン・エル・ディロン・ジュニア
プルショッタム・ベミシェッティ
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Bristol Myers Squibb Co
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    • C07D305/14Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms condensed with carbocyclic rings or ring systems
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、バッカチンIIIとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの新規結晶性錯体を提供する。これらの錯体は、バッカチンIIIを含有する植物組織細胞培養物や植物抽出物からバッカチンIIIを単離するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、U.S.仮出願No.60/071325(1998年1月14日出
願)からの優先権を主張する。
【0002】 (背景技術) 本発明は、バッカチン(baccatin)IIIとイミダゾール、2−メチルイミダゾ ールまたはイソプロパノールとの新規結晶性錯体に指向され、これらの錯体は、
粗植物細胞培養物溶液からバッカチンIIIを単離したり、精製するのに有用であ る。また該錯体は、他の不純物と共にバッカチンIIIを含有する、タキサス・ブ レビホリア(Taxus brevifolia)(ウェスタンのイチイ)、タキサス・バッカ タ(baccata)などの植物の樹皮や針葉の粗抽出物から、または植物組織培養物 (PTC)溶液からのバッカチンIIIの単離および精製にも有用である。
【0003】 テルペン化合物(terpenes)のタキサン(taxane)族(バッカチンIIIはその 中の1員である)は、かなり重要であるが、それは、バッカチンIIIがパクリタ キセル(paclitaxel)(Taxol、登録商標)の半合成の出発物質であるからであ る。パクリタキセル(Taxol)は現在、乳癌や卵巣癌の最も信頼のある治療薬の 1つとされている。その有効性も、肺癌や黒色腫に対して証明されている。
【0004】 イチイの針葉からのバッカチンIIIの単離は、U.S.特許No.93−3069 6,930312に記載されている。これらU.S.特許の方法によれば、イチイ
の針葉を危険なあるいはほぼ危険な液体で脱ロウした後、危険なあるいはほぼ危
険な液体と極性溶剤の混合物でタキソイド化合物(taxoids)の抽出を行い、次 いで得られる抽出物をクロマトグラフィーに付す。クロマトグラフィーは2つの
カラムを用いて行なう。第1カラムは正常相シリカ吸収カラムで、タキソイド化
合物を保持し、第2カラムは逆相吸収カラムで、タキソイド化合物を分離する。
タキソイド化合物、たとえばtaxol、バッカチンIII、10−デアセチルバッカチ
ンIIIおよびセファロマンニン(cephalomannine)を、危険なあるいはほぼ危険 な液体と極性溶剤の混合物で溶離する。バッカチンIIIの生産およびパクリタキ セルPTC溶液を記載する特許は、U.S.特許No.5407816および563
7484である。
【0005】 バッカチンIIIの単離の他の方法は、J.Liqの「chromatogr.」(12(11 )、2117−2132、1989年)に記載されている。この方法では、イソ
クラチック(isocratic)および勾配溶離を用い、ウェスタンのイチイ,タキサ ス・ブレビホリアの樹皮から誘導され、かつ5つのタキサン化合物の混合物を含
有する多量のメタノール抽出物を、吸着剤品種(シアノおよびPh結合シリカゲル
相)で分割する。得られる5つのタキサン化合物は、具体的にはタキソール(ta
xol)、セファロマンニン、10−デアセチルセファロマンニン、バッカチンIII
および10−デアセチルバッカチンIIIである。
【0006】 さらに、タキソールおよび特定の臨床上重要なタキソールの類縁体(バッカチ
ンIIIを含む)を単離する改善法が、U.S.特許No.5475120に記載され ている。この改善法は、天然産出タキサス種の粗抽出物を吸着剤にて、逆相液体
クロマトグラフィーで処理し;該吸着剤にタキソールおよびタキソール類縁体を
吸着せしめ;次いで吸着剤から溶離剤による溶離でタキソールおよびその類縁体
を回収することから成る。単離した化合物は、タキソール、10−デアセチルバ
ッカチンIII、バッカチンIII等である。 このように、上記方法の全ては、タキサス種の樹皮あるいは針葉から得られる
アルコール性抽出物または極性溶剤抽出物が必要で、かつかかる粗抽出物はシリ
カゲルカラムでクロマトグラフィーに付さなければならない。
【0007】 (発明の概要) 本発明の目的は、バッカチンIIIとイミダゾール、2−メチルイミダゾールま たはイソプロパノールとの新規結晶性錯体を提供することであり、この場合、バ
ッカチンIIIはイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノール のいずれかと共に溶解状態で混合されている。本発明の他の目的は、バッカチン
IIIを含む数種のタキサン化合物の混合物を含有する植物細胞培養抽出物からバ ッカチンIIIを単離する方法であって、該細胞培養物をイミダゾール、2−メチ ルイミダゾールまたはイソプロパノールで処理し;次いで沈殿したバッカチンII
Iとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの錯体を 収集することによる単離法を提供することである。 この沈殿したバッカチンIIIとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたは イソプロパノールとの錯体をくずして(broken down)、バッカチンIIIを得る 。
【0008】 さらに本発明の他の目的は、バッカチンIIIを他の数種のタキサン化合物と混 合して含有する、タキサス・ブレビホリアの樹皮もしくは針葉(葉)の植物抽出
物またはいずれかの植物抽出物から、バッカチンIIIを単離する方法を提供する ことである。樹皮もしくは針葉の抽出物をイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ルまたはイソプロパノールで処理し、沈殿したバッカチンIIIとイミダゾール、 2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの錯体を集め、くずしてバッ
カチンIIIを得る。
【0009】 さらにまた本発明の他の目的は、他のタキサン化合物を含有する粗バッカチン
III固体を、イソプロパノール中で加熱して溶液を形成し、次いで冷却させて、 バッカチンIIIとイソプロパノールとの錯体を形成することによる、上記粗バッ カチンIII固体の精製である。
【0010】 (発明の詳細な説明) すなわち、本発明は要するに、下記構造式で示される、バッカチンIIIとイミ ダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールとの新規結晶性錯体
(それぞれ、I、IIまたはIII)に指向される。
【化1】
【化2】
【0011】 単結晶X線分析で測定される、3つの錯体(IA、IIB、IIIC)のX線構造 をそれぞれ、下記に示す。
【化3】
【化4】
【0012】 X線分析により、分子式:C373811・C342・0.25H2Oを持つ、 バッカチンIIIとイミダゾールの上記化学構造が認められる。結晶において、バ ッカチンIIIとイミダゾール間に2つの水素結合が形成する、O7−H…N=1.
743ÅおよびN1−H…O(C−10アセチル基のカルボニル酸素)(154
.0°、N…O=2.898Å、H…O=2.000Å)。また水分子も、バッカ チンIIIと共に2つの水素結合を形成する、O水−H…O1(O…O=2.750
Å)およびO水−H…O13(O…O=3.060Å)。
【0013】 X線分析により、分子式:C313811・C462を持つ、バッカチンIIIと
2−メチルイミダゾールの上記化学構造が認められる。イミダゾールと同様に、
2−メチルイミダゾール錯体は、2つの水素結合、O7−H…N3(171.4 °、O…N=2.671Å、H…N=1.680Å)およびW1−H…O(C−1
0アセチル基のカルボニル酸素)(148.5°、N…O=2.960Å、H…O
=2.155Å)を介して、バッカチンIIIの分子を結合する。また2−メチルイ
ミダゾールは、3つのC−H…O水素結合(その内2つはメチル基を伴なう)を
介して、バッカチンIIIと相互作用する。
【0014】 X線分析により、分子式:C313811・C38Oを持つ、バッカチンIII/ イソプロパノール錯体の上記化学構造が認められる。バッカチンIIIとイソプロ パノール間に2つの水素結合が存在する。 イミダゾールおよび2−メチルイミダゾール錯体の単結晶は、アセトニトリル
溶剤中で生長する。イソプロパノール錯体の単結晶は、塩化メチレンやイソプロ
パノール中で生長する。
【0015】 デバイ−スケラー(Debye−Scherrer)パウダー・カメラを用い、銅ターゲ ットX線管により、ニッケルフィルターを介して40kv、20maにて2時間照射
して、3つの錯体、すなわち、バッカチンIII/イミダゾール、バッカチンIII/
2−メチルイミダゾールまたはバッカチンIII/イソプロパノールのX線パウダ ー回折パターンを得た。
【0016】 3つの錯体のd−面間隔(spacings)および相対強度(relative intensitie
s)を、下記表に示す。 表1 バッカチンIII/イミダゾール錯体
【表6】
【0017】 表2 バッカチンIII/2−メチルイミダゾール錯体
【表7】
【表8】
【0018】 表3 バッカチンIII/イソプロパノール錯体
【表9】
【0019】 式:
【化5】 のバッカチンIIIを室温にて、ジクロロメタンまたは他の適当な有機溶剤(たと えば酢酸n−ブチル、酢酸エチルまたはジクロロエタン)に溶解し、次いで該溶
液に、攪拌しながら、イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールを固体で、
あるいはジクロロメタンなどの有機溶剤の溶液で加えることにより、錯体を形成
する。イソプロパノールの場合は、バッカチンIIIを溶剤中で加熱して直接溶解 し、次いで冷却させて、錯体を結晶化する。溶液を室温で攪拌し、沈殿した結晶
性錯体を濾紙上に集める。
【0020】 各錯体の収率は、イミダゾールで89%、2−メチルイミダゾールで83%、
およびイソプロパノールで77%である。結晶性錯体は、バッカチンIIIとイミ ダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノールをモル比1:1で含
有する。バッカチンIIIとイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールとの錯 体をくずして、バッカチンIIIを遊離することができる。すなわち、該錯体を有 機溶剤(たとえば塩化メチレン)と水の混合物中で、約30分間攪拌する。次い
で塩化メチレンの有機層を分離し、2・3回水洗し、乾燥し、次いで蒸発乾固す
る。得られる純粋なバッカチンIIIの回収率は99%である。バッカチンIII/イ
ソプロパノール錯体の場合では、該錯体固体をアセトニトリルなどの溶剤中で加
熱することにより、くずすことができる。 バッカチンIIIとイミダゾール、2−メチルイミダゾールまたはイソプロパノ ールの化合物は、商業上入手することができる。
【0021】 かかる錯体の有用性は、時間のかかるカラムクロマトグラフィーを用いる必要
なく、バッカチンIIIを他のタキサン化合物と混合して含有する植物細胞培養物 または植物抽出物から、バッカチンIIIを遊離することにある。試験した数種の アミン化合物、たとえばメチル−4−イミダゾールカルボキシレート、1−メチ
ルイミダゾール、ヒスタミン、およびイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾ
ールの中で、バッカチンIIIとの錯体を形成しうる能力において、イミダゾール と2−メチルイミダゾールのみが選択的に、バッカチンIIIとの錯体を形成する 。他のアミン化合物は、バッカチンIIIとの錯体を形成しなかった。
【0022】 また本発明は、バッカチンIIIを他のタキサン化合物(パクリタキセル(Taxol
、登録商標)を含む)と混合して含有する有機植物細胞培養ブイヨン抽出物から
、バッカチンIIIを単離する方法に指向される。該単離法は、植物細胞培養ブイ ヨン抽出物を有機溶剤、たとえば酢酸n−ブチル中、イミダゾール、2−メチル
イミダゾールまたはイソプロパノールで処理し、次いで沈殿した結晶性錯体を濾
取することから成る。次いで、錯体を塩化メチレンとH2Oの混合物で処理し、 有機塩化メチレン層を分離し、水で洗い、乾燥し、蒸発乾固して結晶性バッカチ
ンIII固体を得る。 なお、植物細胞培養ブイヨンは、N.Y.,IthacaのPhyton Inc.から入手 した。
【0023】 また本発明は、バッカチンIIIを他のタキサン化合物(パクリタキセル(Taxol
、登録商標)を含む)と混合して含有する、イチイの樹皮または針葉の有機植物
抽出物から、バッカチンIIIを単離する方法にも指向される。該単離法は、有機 植物抽出物をイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールで処理し、次いで沈
殿した結晶性錯体を濾取することから成る。該錯体を有機溶剤、たとえば塩化メ
チレンと水の混合物で処理し、有機塩化メチレン層を分離し、乾燥し、次いで蒸
発乾固して、バッカチンIIIを結晶形状で得ることによって、錯体からバッカチ ンIIIを遊離する。
【0024】 次に挙げる実施例は、本発明の例示である。 実施例1 バッカチンIIIとイミダゾールとの錯体の製造 6mlのCH2Cl2中の250ml(0.426ミリモル)のバッカチンIII(Hause
r Co.より入手)の攪拌溶液に室温にて、1mlのCH2Cl2中の32mg(0.46
9ミリモル)のイミダゾール(Aldrich Chemical Co.より入手)の溶液を加え
る。得られる溶液を室温で30分間攪拌し、次いで沈殿したバッカチンIIIとイ ミダゾールとの結晶性錯体を濾取し、乾燥して247mgの錯体を得る。錯体の収
率は89%である。 NMR(アセトン):δ8.2−8.1(m,2H)、7.7−7.5(m,4H
)、7.1(s,2H)、6.5(s,1H)、5.7(d,1H,J=7.2)、
5.6(s,0.5H)、5.0−4.9(m,2.5H)、4.5−4.4(m,1 H)、4.2(s,2H)、3.96(d,1H,J=6.8)、3.7(s,1H
)、3.0−2.3(m,4H)、2.3(s,3H)、2.2(s,3H)、2. 1(s,3H)、2.1−2.0(m,1H)、2.9−2.7(m,1H)、1. 7(s,3H)、1.2(s,3H)、1.1(s,3H)。
【0025】 実施例2 実施例1の錯体からバッカチンIIIの遊離 実施例1の200mg(0.305ミリモル)の錯体に、室温で撹拌しながら、 6mlのCD2Cl2および2mlのD2Oを加える。得られる溶液を室温で30分間撹
拌する。溶液から5分、15分および30分の間隔で、NMR分析用サンプルを
取出す。5分で取出したサンプルのNMR分析により、錯体が完全にこわれてい
るのが認められる。30分後に、有機CD2Cl2層を分離し、水層を5ml部のC D2Cl2で1回洗い、分離する。分離した5ml部のCD2Cl2を、原CD2Cl2層 とコンバインし、乾燥し、次いで濃縮して178mg(99%)のバッカチンIII を得る。
【0026】 実施例3 バッカチンIIIを他のタキサン化合物と混合して含有する細胞培養抽出物から の、バッカチンIIIとイミダゾールとの錯体の製造 200mcg/mlのバッカチンIIIを含有する、例えばU.S.特許No.54078
16の記載によって得られる植物組織培養物から誘導される約400Lの全ブイ
ヨン混合物を、酢酸7%および15%イソプロパノール/酢酸ブチル混合物93
%g含有溶液で抽出する。得られる有機溶液を水で洗い、減圧濃縮して約70L
とし、10%へプタンで希釈する。溶液を、20%ブタノール/酢酸ブチルを用
いて、40Lのアルミナを充填したカラムに通し、酢酸エチルで平衡させる。カ
ラムを、100Lの酢酸ブチルおよび150Lの2.5%ブタノール/酢酸ブチ
ルで連続して溶離する。バッカチンIII含有の所望画分の一部をコンバインし、 濃縮してバッカチンIIIの酢酸ブチル溶液を得、これを約18mg/mlで分析に付 す。
【0027】 酢酸n−ブチル溶液の4.5mlアリコートを濃縮して、2mlとする。室温で撹 拌しながら、11mg(0.16ミリモル)のイミダゾールを加える。5分間の撹 拌後に、沈殿が観察される。混合物にさらに11mg(0.16ミリモル)のイミ ダゾールを加え、混合物を25分間攪拌する。混合物を0℃に冷却し、1時間撹
拌する。沈殿した固体をフィルターに集め、乾燥して60mg(67%)の固体を
得、これは、NMRデータ(実施例1参照)で立証される。バッカチンIIIとイ ミダゾールとの錯体である。
【0028】 実施例4 バッカチンIIIと1−メチルイミダゾールとの錯体の試作製造 6mlのCH2Cl2中の100mg(0.17ミリモル)のバッカチンIIIの撹拌溶 液に室温にて、30μl(0.187ミリモル)の1−メチルイミダゾールを加え
る。溶液を30分間撹拌し、次いで蒸発乾固する。得られる固体は、NMRによ
り明らかなように、バツカチンIIIと1−メチルイミダゾールとの錯体ではなか った。
【0029】 実施例5 バッカチンIIIとメチル・4−イミダゾールカルボキシレートとの錯体の試作 製造 6mlのCH2Cl2中の100mg(0.17ミリモル)のバッカチンIIIの攪拌溶 液に室温にて、23.6mg(0.187ミリモル)のメチル・4−イミダゾールカ
ルボキシレート/800μlのメタノールを加える。溶液を室温で3時間撹拌し 、次いで蒸発乾固する。得られる固体は、NMRで示されるようにバツカチンII
Iとメチル・4−イミダゾールカルボキシレートとの錯体ではなかった。
【0030】 実施例6 バッカチンIIIとヒスタミンとの錯体の試作製造 6mlのCH2Cl2中の100mg(0.17ミリモル)の攪拌溶液に室温にて、2
0.8mg(0.187ミリモル)のヒスタミン/800μlのメタノールの溶液を 加える。溶液を室温で3時間撹拌し、次いで蒸発乾固する。得られる固体は、N
MRデータで示されるように、バッカチンIIIとヒスタミンとの錯体ではなかっ た。
【0031】 実施例7 バッカチンIII/2−メチルイミダゾール錯体 4mlのジクロロメタンに撹拌しながら、バッカチンIII(144mg、0.246
ミリモル)を溶解する。2−メチルイミダゾール(26mg、130モル%)を加
えると、素早く溶解する。約1分後に、沈殿物が形成し始める。反応物を0℃に
15分間冷却し、濾過して141mg(83%)のバッカチンIII/2−メチルイ ミダゾール錯体を集める。 バッカチンIII/2−メチルイミダゾール錯体のNMRデータ: (クロロホルム)δ7.9−7.2(m,5H)、6.75(s,2H)、6.1 3(s,1H)、5.43(d,1H,J=7.2)、4.79(d,1H,J= 8.1)、4.69(t,1H,J=7.3)、4.29(dd,1H,J=6.8 、10.8)、4.11(d,1H,J=8.1)、3.96(d,1H,J=8. 1)、3.69(d,1H,J=6.7)、3.9(brs,1H)、2.40−2.3
0(m,1H)、2.25(s,2H)、2.13−2.08(m,5H)、2 .05(s,3H)、1.97(s,3H)、1.97(s,4H)、1.86( s,3H)、1.71−1.62(m,1H)、1.48(s,3H)、0.92(
s,6H)。
【0032】 実施例8 バッカチンIII/イソプロパノール錯体 バッカチンIII(100mg、0.17ミリモル)を、ジクロロメタン(4ml)に
溶解する。イソプロパノ−ルを加え(130μl、1000%)、得られる溶液 を1時間撹拌せしめる。ヘキサンを曇点になるまで加えると、結晶化が始まる。
バッカチンIII/2−プロパノール錯体(85mg、77%)を濾取する。
【0033】 実施例9 バッカチンIIIを他のタキサン化合物と混合して含有する細胞培養抽出物から の、バッカチンIIIとイソプロパノールとの錯体の製造 18mg/ml(実施例3参照)のバッカチンIIIを含有する、細胞培養抽出物/ 酢酸n−ブチルの10.0mlのアリコートを、濃縮乾固する。残渣を3mlのイソ プロパノールに50℃で溶解する。溶液を室温で1時間撹拌後、沈殿が観察され
る。混合物を室温で一夜撹拌する。沈殿した固体をフィルターに集め、乾燥して
156mg(87%)を得る。固体は、下記NMRデータで立証されるように、バ
ッカチンIIIとイソプロパノールとの錯体である。 バッカチンIII/イソプロパノール錯体のNMRデータ: (クロロホルム)δ7.91−7.30(m,5H)、6.13(s,1H)、5
.45(d,1H,J=6.7)、4.80(d,1H,J=8.1)、4.70( t,1H,J=7.7)、4.29(dd,1H,J=6.7、10.8)、4.1 2(d,1H,J=8.6)、3.98(d,1H,J=8.6)、3.85(m,
0.6H)、3.70(d,1H,J=6.8)、3.55(m,0.4H)、2.4
5−0.90(m,32H)。
【0034】 実施例10 バッカチンIIIとイミダゾールとの単結晶錯体の製造とX線分析 実施例1で得た結晶を生長させることにより、バッカチンIIIとイミダゾール との単結晶錯体を製造する。結晶化操作、データ収集および結晶データを以下に
示す。 結晶化 結晶源:CH3CN 結晶種:無色の厚みのある板状結晶 結晶の大きさ(mm):0.10×0.35×0.42
【0035】 データ収集 温度(K):295 φmax(°):75(CUKα) 測定反射のNo.:3894 独立反射のNo.:3894 観察反射(13σ)のNo.:3266 吸収補正(Tmin−Tmax):0.88−1.00 Rint. 0.00
【0036】 結晶データ 化学式:C313811−C342・0.25H2O 結晶形態:斜方晶系 空間群:P2112 a=9.2771(4)Å α=90° b=41.215(2)Å β=90° c=8.5788(4)Å γ=90° Z=4 dx=1.325g cm-3 V=3280.1(2)Å3 格子標軸の反射のNo.:25 格子標軸のφ範囲(°):15.93−42.58 吸収係数(mm-1):0.79
【0037】 X線自動回折計を用いて、単結晶のX線分析を行った。得られるX線構造を下
記に示す。
【化6】 上記に鑑み、本発明目的の達成が明らかである。
【0038】 上記の組成および方法において、本発明の技術的範囲を逸脱せずに、種々の改
変を成し得ることから、上記説明に含まれる全ての事項は、例示として理解され
かつ限定的観念とは受けとれないことが意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ジャンメイ・ウェイ アメリカ合衆国13148ニューヨーク州セネ カ・フォールズ、フォール・ストリート 108番、アパートメント1ディ (72)発明者 ジョン・エル・ディロン・ジュニア アメリカ合衆国13057ニューヨーク州イー スト・シラキュース、スノーボール・ラン 7309番 (72)発明者 プルショッタム・ベミシェッティ アメリカ合衆国13057ニューヨーク州イー スト・シラキュース、スノーボール・ラン 7316番 Fターム(参考) 4B064 AE44 BH04 CA11 CE15 DA05 4C048 AA06 BB01 BC07 CC01 TT08 UU01 4C086 AA03 AA04 BA02 MA01 MA04 ZB26 4C088 AB03 AC05 CA03 ZB26

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記表に記載のX線回折特性を示す、バッカチンIIIとイミ ダゾールとの結晶性錯体。 【表1】
  2. 【請求項2】 下記表に記載のX線回折特性を示す、バッカチンIIIと2 −メチルイミダゾールとの結晶性錯体。 【表2】 【表3】
  3. 【請求項3】 下記表に記載のX線回折特性を示す、バッカチンIIIとイソ プロパノールとの結晶性錯体。 【表4】 【表5】
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の錯体を製造する方法であって、有
    機溶剤中のバッカチンIIIの溶液を、イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾ ールでまたは有機溶剤中のイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールの溶液
    で処理し;形成した錯体の沈殿物を濾取し;次いで沈殿物を乾燥することを特徴
    とする製造法。
  5. 【請求項5】 バッカチンIIIまたはイミダゾールもしくは2−メチルイミ ダゾールの有機溶剤が、塩化メチレン、酢酸エチル、酢酸n−ブチルまたはジク
    ロロエタンである請求項4に記載の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の錯体からバッカチンIIIを遊離す る方法であって、 a)該錯体を、有機溶剤と水の混合物で処理し; b)有機溶剤を分離し; c)有機溶剤を水で洗い; d)有機溶剤を乾燥し;次いで e)最後に有機溶剤を蒸発して、バッカチンIIIを得る 工程から成ることを特徴とする遊離法。
  7. 【請求項7】 有機溶剤が、塩化メチレン、ジクロロエタン、酢酸エチルま
    たは酢酸n−ブチルである請求項6に記載の遊離法。
  8. 【請求項8】バッカチンIIIを、パクリタキセルを含む他のタキサン化合物 と混合して含有する植物細胞培養物の有機溶剤ブイヨンからバッカチンIIIを単 離する方法であって、 a)該ブイヨンを、イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールでまたはイ
    ミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールを有機溶剤に溶解した溶液で処理し
    ; b)形成したバッカチンIIIとイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾール との錯体の沈殿物を濾取し; c)錯体の沈殿物を乾燥し; d)錯体の沈殿物を有機溶剤と水でくずし; e)有機溶剤を分離し; f)有機溶剤を水で洗い; g)有機溶剤を乾燥し;次いで h)最後に有機溶剤を蒸発して、バッカチンIIIを得る 工程から成ることを特徴とする単離法。
  9. 【請求項9】 ブイヨンの有機溶剤が、酢酸n−ブチル、酢酸エチル、ジク
    ロロメタンまたはジクロロエタンである請求項8に記載の単離法。
  10. 【請求項10】 イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールを塩化メチ
    レン、酢酸n−ブチル、酢酸エチルまたはジクロロエタンに溶解した請求項8に
    記載の単離法。
  11. 【請求項11】 錯体の沈殿物をくずす有機溶剤が、塩化メチレン、酢酸n
    −ブチル、酢酸エチルまたはジクロロエタンである請求項8に記載の単離法。
  12. 【請求項12】 バッカチンIIIを、パクリタキセルを含む他のタキサン化 合物と混合して含有するイチイの樹皮もしくは針葉の有機溶剤植物抽出物からバ
    ッカチンIIIを単離する方法であって、 a)該有機溶剤植物抽出物を、イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾール
    でまたはイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールを有機溶剤に溶解した溶
    液で処理し; b)形成したバッカチンIIIとイミダゾールもしくは2−メチルイミダゾール との錯体の沈殿物を濾取し; c)錯体の沈殿物を乾燥し; d)錯体の沈殿物を有機溶剤と水でくずし; e)有機溶剤を分離し; f)有機溶剤を水で洗い; g)有機溶剤を乾燥し;次いで h)最後に有機溶剤を蒸発して、バッカチンIIIを得る 工程から成ることを特徴とする単離法。
  13. 【請求項13】 植物抽出物の有機溶剤が、酢酸n−ブチル、塩化メチレン
    、メタノール、ジクロロエタンまたは酢酸エチルである請求項12に記載の単離
    法。
  14. 【請求項14】 イミダゾールもしくは2−メチルイミダゾールを塩化メチ
    レン、酢酸n−ブチル、酢酸エチルまたはジクロロエタンに溶解した請求項12
    に記載の単離法。
  15. 【請求項15】 錯体の沈殿物をくずす有機溶剤が、塩化メチレン、酢酸n
    −ブチル、酢酸エチルまたはジクロロエタンである請求項12に記載の単離法。
  16. 【請求項16】 バッカチンIII固体をイソプロパノール中で溶液が形成す るまで加熱し、次いで該溶液を冷却せしめ、バッカチンIIIとイソプロパノール との固形錯体を形成することによる、バッカチンIIIの精製法。
  17. 【請求項17】 有機溶剤中で加熱することによる、イソプロパノール錯体
    からバッカチンIIIを遊離する方法。
  18. 【請求項18】 有機溶剤がアセトニトリルである請求項17に記載の遊離
    法。
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