JP2002508925A - アルファウイルス・ベクター - Google Patents

アルファウイルス・ベクター

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Abstract

(57)【要約】 宿主に投与したとき、セムリキ森林ウイルス等のアルファウイルスの異常スプライシングを防止するために、少なくとも1個の最適異種スプライス部位がアルファウイルスのレプリコンに導入されていることを特徴とする変形アルファウイルス表現ベクターを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明はDNAワクチンの分野に関し、特に当該ワクチンに用いる変形アルファ ウイルス・ベクターに関する。
【0002】 (発明の背景) セムリキ森林ウイルス(SFV)は、トガウイルス科のアルファウイルス属の1 種である。成熟ウイルス粒子はプラス鎖のSSRNAゲノムの単一コピーを有し、
5′末端がキャップ付加され、3′末端がポリアデニル化されている。それはm
RNAとして機能し、細胞に導入されると裸のRNAが感染を開始する。感染/
トランスフェクションにともなってゲノムの5′末端の2/3がポリ蛋白に翻訳
され、それが自己解裂し、4種類の非構造蛋白が生成する(nsPl→4)。一旦
ne蛋白が合成されると、プラス鎖(42S)ゲノムの完全長マイナス鎖への複
写に関与する(参考文献14)。ついで、これらのマイナス鎖はテンプレートと
して新しいプラス鎖(42S)ゲノムおよび26SサブゲノムmRNAの合成に
使用される(参考文献1−本出願では本発明に関連した技術水準を完全に記載す
るため各種の参考文献を括弧内に示す。参考文献の完全な情報は明細書の最後に
記載する。これら参考文献で開示されている記述は、比較例として本明細書に引
用する)。このサブゲノムmRNAはゲノムの最後の1/3と共直線性であり、
SFV構造蛋白をコードしている。1991年、LiljestromおよびG
aroff(参考文献2)は、SFV CDNAレプリコンに基づいて一連の発
現ベクターを設計した。これらのベクターは異種挿入が可能なようにウイルス構
造蛋白遺伝子を欠失し、非構造コード領域を保持しているので、nePl→4レ
プリカーゼ複合体が生成する。RNA複写に必要な短い5′および3′配列因子
も保存されている。3フレーム全ての269プロモータの下流にポリリンカー、
ついで翻訳停止部位が挿入されている。in vitro転写反応に使用できる
ようにプラスミドを直線化するため、SFV CDNAの3′末端の直ぐ後にS
peI部位が挿入されている。
【0003】 異種蛋白をコードしたSFV RNAを注射することにより、異種蛋白の発現
および抗体の誘導が多くの試験で認められている(参考文献3,4)。免疫賦与
を目的として異種蛋白を発現させるためにSFV RNA接種を用いることは、
プラスミドDNA免疫化に関していくつかの利点がある。例えば、ウイルス抗原
をコードしたSFV RNAは、ウイルスに対する抗体による中和により、力価
を低下させることなく抗体の存在下でそのウイルスに導入することができる。ま
た、蛋白はin vivoで発現されるため、ウイルス自体により発現される蛋
白と構造が同じである。したがって、プラスミドDNA免疫化では、蛋白の精製
の過程で起こりうる免疫原性、防御エピトープおよび多分免疫強化の喪失につな
がるような構造的変化を心配する必要がない。
【0004】 ここで参考例として引用したWO95/27044では、アルファウイルスR
NA配列の補助cDNAに基づくアルファウイルスcDNAベクターの利用が開
示されている。異種プロモータの転写制御のもとでcDNAから転写されると、
アルファウイルスRNAはそれ自体のレプリカーゼによって自己複写が可能であ
り、したがって転写された組み換えRNA分子のコピー数が単純化する。
【0005】 (発明の要約) 本発明は、アルファウイルスの複写を促進するために前記WO95/2704
4に記載されているアルファウイルスcDNAベクターの変形に関する。本発明では
、異種スプライス部位をアルファウイルス、特にセムリキ森林ウイルス(SFV
)のレプリコン配列に導入する。
【0006】 したがって、本発明は一側面でアルファウイルスRNAゲノムの少なくとも一
部の補助DNA分子からなり、DNA分子が前記アルファウイルスRNAの複写
に必須である完全なアルファウイルスRNAゲノム領域の補体を構成し、さらに
ヒトまたは動物宿主等の適切な宿主でその複写には必須でないDNA分子の領域
に挿入されている異種DNA配列を発現することができる異種DNA配列からな
り、DNA分子が前記動物またはヒト宿主で機能するプロモータ配列の転写制御
のもとにあり、少なくとも一つの異種スプライス部位がアルファウイルスのRN
Aスプライシング異常を防止するためにDNA分子に設けられている。
【0007】 アルファウイルス分子は巨大分子であり、したがって潜在スプライス部位であ
る可能性が高く、それによってアルファウイルスの複写障害が起こり、異種DN
A発現能力が損なわれる。本発明にしたがって少なくとも一つの最適異種スプラ
イス部位をアルファウイルスのレプリコン配列に導入することによって、スプラ
イシングが潜在スプライス部位ではなく異種スプライス部位に指向され、除去し
てもSFVレプリコンの機能が保存され、核からのRNAの運搬が改善される(
参考文献6)。
【0008】 ここで提供する構成物で、プロモータはアルファウイルスRNAレプリコンの
効果的な複写に必要な同一5′末端を有する複写が得られるようにアルファウイ
ルス配列の5′末端の上流に配置されている。
【0009】 さらに、配列の3′末端で適切なin vivo解裂が起こるように、セムリ
キ森林ウイルスセグメントの3′末端にデルタ型肝炎ウイルスリボザイム配列を
設けてもよい。その他の配列を用いても、同じ効果が得られる。
【0010】 異種スプライス部位配列は、参考文献5に記載されているように、ウサギβ−
グロビンイントロンIIのヌクレオチド配列によって提供してもよい。当該異種
スプライス部位配列は、完全なスプライスジャンクションが得られるように完全
な配列のいずれの位置に挿入してもよい。スプライシングによって確実に除去し
ない限り、これによってアルファウイルスの複写が排除される。
【0011】 私はSFVレプリコン中に5カ所の適切な部位を同定した。これらの部位は、
レプリコンのEcoRV−SpeIフラグメント(長さ8010bp)内に含ま
れている(図3)。これら部位の最初の部位は、EcoRV−SpeIフラグメ
ント内の2719の位置に存在するPpu−MI部位である。
【0012】 ここで提供する変形ベクターを構築するにあたって、EcoRV−SpeIフ
ラグメントを位置2719のPpu−MIで切断し、マングビーンのヌクレアー
ゼでSFV配列から塩基3個を除去して末端を平滑とする。長さ536bpの平
滑末端β−グロビンIIイントロンを部位に結紮し、除去した3塩基の代わりに
β−グロビンイントロン配列の3′末端に付加した配列を挿入する(図1)。
【0013】 残りのイントロンの挿入に適した4部位は、EcoRV−SpeIフラグメン
トの2518、3113、6498および6872bpのPvuII部位である
。イントロンの挿入は、PvuII(平滑末端カッター)で切断し、平滑末端β
−グロビンIIイントロン配列(図2)をこれら部位のいずれかに結紮すること
によって行った。
【0014】 本発明は、別の側面で宿主細胞に異種DNA配列を発現させる上で好適な、ア
ルファウイルスRNAゲノムの少なくとも一部の補助DNA分子からなり、DN
A分子が完全なアルファウイルスRNAゲノム領域の補体を構成し、宿主細胞で
発現される異種DNA配列を挿入するためのクローニング部位を有し、前記クロ
ーニング部位がその複写には必須でないDNA分子の領域に存在し、プロモータ
配列が前記宿主細胞で機能し、前記DNA分子を転写制御し、得られた転写が同
じ5′末端を有するように前記プロモータ配列がDNA分子の5′末端の上流に
配置され、少なくとも一つの異種スプライス部位がプライシング異常を防止する
ためにアルファウイルス中に完全なスプライス接合部位を形成するようにDNA
分子の補体に設けられ、別のDNA配列が得られたmRNA転写の3′末端にお
ける適切なin vivo解裂を指向するようにDNA分子の3′末端に設けら
れていることからなるクローニングベクターを提供する。
【0015】 (発明の一般的説明) 上記のように、本発明は変形アルファウイルスDNAに関する。アルファウイ
ルスは、セムリキ森林ウイルスであることが好ましい。特に、本発明は動物また
はヒト等の宿主において異種遺伝子発現に用いるクローニングベクターを提供す
る。
【0016】 プロモータ配列は、真核生物に由来するプロモータであってもよいし、原核生
物に由来するプロモータであってもよい。適切なプロモータはサイトメガロウイ
ルスのイミディエート・アーリー・プロモータ(pCMV)であるが、これらお
よびその他の類似プロモータの場合転写が宿主細胞のDNA−依存RNAポリメ
ラーゼによって行われるので、ラウス肉腫ウイルスのロングターミナル・リピー
ト・プロモータ(pRSV)等その他のプロモータであってもよい。さらに、S
P6、T3またはT7プロモータも、染色体に挿入されているか、エピソームに
残っているSP6、T3またはT7RNAポリメラーゼ分子をコードした遺伝子
で細胞がまず形質変換されている限り使用することができる。これら(SP6、
T3、T7)RNAポリメラーゼをコードした遺伝子の発現は、宿主細胞のDN
A−依存RNAポリメラーゼに依存する。
【0017】 異種DNA挿入物は、生物学的に活性な蛋白またはポリペプチド等の望ましい
物質をコードした配列からなる。例えば、異種DNA挿入物は、HIV配列、例
えば免疫原性または抗原性の蛋白またはポリペプチド、または治療的活性を有す
る蛋白またはポリペプチドをコードしていてもよい。異種DNAは、自己解裂リ
ボザイム配列であるRNA配列補助配列等の追加配列を含んでいてもよい。
【0018】 ここで提供するDNAベクターは、本発明のさらに別の側面にしたがって、宿
主における防御免疫反応等の免疫反応を誘導するためにヒト宿主を含む宿主に投
与し、in vivoで異種DNA配列を発現させてもよい。さらに、DNAベ
クターは、当該投与のための免疫原性組成物に製剤してもよい。
【0019】 (寄託) セムリキ森林ウイルスレプリコンを含み、ここで引用したいくつかのベクター
は、ブタペスト条約に従い、本発明の出願前にアメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(ATCC)、10801 University Boule
vard、Manaseas、VA 20110−2209、米国に供託した。
【0020】 供託したプラスミドのサンプルは、本米国出願特許が成立し、全てのアクセス
制限が解除された段階で入手することができる。供託株が死滅した場合は、交換
される。供託した実施例は本発明の説明を目的としたに過ぎず、ここで記載し、
請求した発明は供託したプラスミドの範囲に限られるものではない。
【0021】 (寄託の要約) プラスミド:pMP76 ATCC表示番号: 供託日: (実施例) 上記の開示は、本発明を一般的に記載したものである。以下の実施例によって
、本発明をさらに詳細に説明する。これらの実施例は本発明を説明するために記
載したものであり、それによって本発明の範囲を制限するものではない。形態の
変更および等価物での置換は、本発明から容易に推察できるものとする。ここで
は特殊な用語を用いたが、これらの用語は説明のために用いたものであり、発明
の範囲を制限するためではない。
【0022】 本開示に記載した分子遺伝学的、蛋白生化学的および免疫学的方法は、用いた
方法が明確に記載されているとは限らないが、これらの実施例は科学的文献に十
分記載されており、当該技術分野の専門家には容易に理解できるものと考える。 実施例1 この実施例は、図5、7、8A、8B、8C、8D、9A、9B、10、11
A、11B、12Aおよび12Bに示したプラスミドpMP76の構築に関する
【0023】 プラスミドpSFV1(Gibco)をBamHIで制限し、プラスミドpS
FVリンクを調製した。ついで、このプラスミドをリンカー(配列番号:5およ
び6)で結紮し、プラスミドpSFVリンク(図4A〜4D、図5)を調製した
【0024】 pSFVリンクをEcoRVおよびSpeIで制限し、890bpのEcoR
V−SpeIフラグメントを分離することにより、一部のSFVレプリコンフラ
グメントのサブクローニングを行った。ついで、このフラグメントをEcoRI
で制限し、1906bpのEcoRV−EcoRI、1578bpおよび362
7bpのEcoRI−EcoRI、および899bpのEcoRI−SpeIフ
ラグメントを分離した(図7)。
【0025】 1909bpのEcoRV−EcoRI SFVフラグメントをEcoRV−E coRI制限プラスミドpMP52にクローニングし、プラスミドpMP53を
得た(図9A)。899bpのEcoRI−SpeI SFVフラグメントをEc oRI−SpeI制限プラスミドpMP52にクローニングし、プラスミドpM
P54を得た(図9A)。ついで、プラスミドpMP54をSpeIで制限し、
マングビーンヌクレアーゼで平滑末端とした。ついで、プラスミドをBglII
で制限し、脱リン酸化し、デルタ肝炎ウイルスリボザイムリンカー(配列番号:
9および10)に結紮し、それをリン酸化してpMP55を得た(図9B)。
【0026】 プラスミドpMP52は、リンカー(配列番号:7および8)をpUC19の
EcoRI部位に結紮して調製した(図10. 1578bpのEcoRI−SFVフラグメントをpUC19のEcoRI部
位にクローニングし、pMP46を得た(図11A)。ついで、このプラスミド
をPpuM1で制限し、マングビーンのヌクレアーゼで平滑末端とした。ウサギ
β−グロビンイントロンII PCRフラグメント(図1)をマングビーンヌク
レアーゼで平滑末端とし、リン酸化し、PpuMI制限pMP46に結紮し、プ
ラスミドpMP70を得た(図11B)。
【0027】 3627bpのEcoRI SFVフラグメントをpUC19のEcoRI部
位にクローニングし、pMP47を得た(図11A)。
【0028】 CMVプロモータ、イントロンA配列、BGHポリA配列およびSU40ポリ
A配列を含むプラスミドpCMV3をNdeIおよびEcoRVで制限した。3
191bpのNdeI−EcoRVフラグメントを分離し、脱リン酸化した。1
321bpのEdeI−EcoRVフラグメントを分離し、SacIで制限した
。334bpのNdeI−SacIフラグメントを分離した(図12A)。分離
したSFVの5′−末端を含むSacI−EcoRV PCRフラグメントをあ
らかじめ分離した334bpのNseI−SacIフラグメントおよび3191
bpのNdeI−EcoRVフラグメントに結紮し、pMP71を得た(図12
Aおよび12B)。
【0029】 ついで、プラスミドpMP53をEcoRIおよびBamHIで制限し、pM
P70から分離し、脱リン酸化した2151bpのEcoRIフラグメントに結
紮した(図8A)。ついで、この結紮物をEcoRVで制限し、4057bpの
EcoRV−EcoRIフラグメントを精製した(図8A)。
【0030】 プラスミドpMP47をEcoRIおよび分離し、脱リン酸化した3627b
pのEcoRIフラグメントで制限した(図8B)。ついで、プラスミドpMP
55をBglIIで制限し、脱リン酸化し、EcoRIで制限した。985bp
のEcoRI−BalIIフラグメントを分離し、pMP47からあらかじめ分
離したEcoEIフラグメントに結紮した(図8B)。ついで、結紮反応物をリ
ン酸化し、4612bpのEcoRI−BglIIフラグメントを分離した。
【0031】 プラスミドpMP71をEcoRVおよびBamHIで制限し、ついで脱リン
酸化した。このフラグメントは、あらかじめpMP47およびpMP55から分
離した4612bpのEcoRIッBglIIフラグメント、pMP53および
pMP70から分離した4057bpのEcoRV−EcoRIフラグメントで
3方結紮し、pMP76を得た(図8Bおよび8C)。
【0032】 5′-ATCTATGAGCTCGTTTAGTGAACCGTATGGCGGATGTGTGACATACA−3′ の配列を有するプライマーSFV−5′−3と、 5′−TCCACCTCCAAGGATATCCAAGATGAGTGTG−3′ の配列を有するプライマーEcoR−SPE(それぞれ配列番号:9および10
)を用い、CMVプロモータとSFVレプリコンの5′末端の間でpSFV1の
PCR増幅を行い、SFVレプリコンの5′末端を得た。得られたPCRフラグ
メントをSacIおよびEcoRVで制限し(図13、配列番号:11)、フラ
グメントを分離した。
【0033】 (開示の要約) この開示を要約すると、本発明はアルファウイルスゲノムの異常スプライシン
グを防止し、核からのRNAの運搬を改善するために少なくとも1個の最適スプ
ライス部位がアルファウイルスのレプリコンに導入されていることを特徴とする
変形アルファウイルス発現ベクターを提供する。本発明の範囲で、改良が可能で
ある。
【0034】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 β−グロビンイントロンIIのDNA配列およびその3′末端に付加した3つ
のヌクレオチド(配列番号:1)を示す。
【図2】 β−グロビンイントロンIIのDNA配列(配列番号:2)を示す。
【図3A】 図3A〜3Cは、セムリキ森林ウイルスレプリコンのEcoRV−SpeIフ
ラグメントのDNA配列(配列番号:3)を示す。
【図3B】 図3A〜3Cは、セムリキ森林ウイルスレプリコンのEcoRV−SpeIフ
ラグメントのDNA配列(配列番号:3)を示す。
【図3C】 図3A〜3Cは、セムリキ森林ウイルスレプリコンのEcoRV−SpeIフ
ラグメントのDNA配列(配列番号:3)を示す。
【図4A】 図4A〜4Dは、図5に示すように調製したpSFVリンクのDNA配列(配
列番号:4)を示す。
【図4B】 図4A〜4Dは、図5に示すように調製したpSFVリンクのDNA配列(配
列番号:4)を示す。
【図4C】 図4A〜4Dは、図5に示すように調製したpSFVリンクのDNA配列(配
列番号:4)を示す。
【図4D】 図4A〜4Dは、図5に示すように調製したpSFVリンクのDNA配列(配
列番号:4)を示す。
【図5】 リンカー配列(配列番号:5、6)を用いたpSFV1からのpSFVリンク
(11060bp)の構築を示す。
【図6A】 図6A〜6Dは、図8A〜8Dに示すように調製したプラスミドpMP76の
ヌクレオチド配列(配列番号:11)を示す。
【図6B】 図6A〜6Dは、図8A〜8Dに示すように調製したプラスミドpMP76の
ヌクレオチド配列(配列番号:11)を示す。
【図6C】 図6A〜6Dは、図8A〜8Dに示すように調製したプラスミドpMP76の
ヌクレオチド配列(配列番号:11)を示す。
【図6D】 図6A〜6Dは、図8A〜8Dに示すように調製したプラスミドpMP76の
ヌクレオチド配列(配列番号:11)を示す。
【図7】 図7は、プラスミドpSFVリンクのサブセクションを示す(図5参照)。
【図8A】 図8A〜8Dは、プラスミドpMP53、pMP70、pMP47、pMP5
5およびpMP71からのプラスミドpMP76の構築を示す。
【図8B】 図8A〜8Dは、プラスミドpMP53、pMP70、pMP47、pMP5
5およびpMP71からのプラスミドpMP76の構築を示す。
【図8C】 図8A〜8Dは、プラスミドpMP53、pMP70、pMP47、pMP5
5およびpMP71からのプラスミドpMP76の構築を示す。
【図8D】 図8A〜8Dは、プラスミドpMP53、pMP70、pMP47、pMP5
5およびpMP71からのプラスミドpMP76の構築を示す。
【図9A】 図9A〜9Bは、プラスミド52からのプラスミドpMP53、pMP54お
よびpMP55の構築を示す。
【図9B】 図9A〜9Bは、プラスミド52からのプラスミドpMP53、pMP54お
よびpMP55の構築を示す。
【図10】 図10は、リンカー配列(配列番号:7,8)を用いたpUC19からのプラ
スミドMP52の構築を示す。
【図11A】 図11A〜11Bは、pUC19と図7に示したように調製したpSFVリンク
のフラグメントとからのプラスミドpMP46、pMP47、pMP70の構築
を示す。
【図11B】 図11A〜11Bは、pUC19と図7に示したように調製したpSFVリンク
のフラグメントとからのプラスミドpMP46、pMP47、pMP70の構築
を示す。
【図12A】 図12A〜12Bは、プラスミドpCMV3からのプラスミドpMP71の構
築を示す。
【図12B】 図12A〜12Bは、プラスミドpCMV3からのプラスミドpMP71の構
築を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月11日(2000.7.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 を有するプラスミドpMP76に特有の特性を有する請求項10〜14のいずれ かに記載のクローニングベクター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルファウイルスRNAゲノムの少なくとも一部の補助DN
    A分子からなり、DNA分子が前記アルファウイルスRNAの複写に必須である
    完全なアルファウイルスRNAゲノム領域の補体を構成し、さらに宿主でその複
    写には必須でないDNA分子の領域に挿入されている異種DNA配列を発現する
    ことができる異種DNA配列からなり、DNA分子が前記ヒト宿主で機能するプ
    ロモータ配列の転写制御のもとにあり、少なくとも一つの異種スプライス部位が
    アルファウイルスのRNAスプライシング異常を防止するためにDNA分子に設
    けられていることを特徴とする発現ベクター。
  2. 【請求項2】 前記プロモータがDNA分子の5′末端の上流に設けられ、
    得られた複写物が同4.じ5′末端を有することを特徴とする請求項1に記載の ベクター。
  3. 【請求項3】 前記プロモータがサイトメガロウイルスのイミディエート・
    アーリー・プロモータであることを特徴とする請求項2に記載のベクター。
  4. 【請求項4】 DNA分子の3′末端で適切なin vivo解裂を指向す
    るためにDNAの3′末端に追加DNA配列を有する請求項1に記載のベクター
  5. 【請求項5】 前記追加DNA配列がデルタ肝炎リボザイム配列であること
    を特徴とする請求項4に記載のベクター。
  6. 【請求項6】 異種スプライス部位配列がウサギβ−グロビンイントロンI
    IのDNA配列によって提供されることを特徴とする請求項1に記載のベクター
  7. 【請求項7】 異種スプライス部位配列が完全なスプライス接合部位を形成
    し、除去してもSFVレプリコンの機能を保持するDNA分子の位置に挿入されて いることを特徴とする請求項6に記載のベクター。
  8. 【請求項8】 アルファウイルスがセムリキ森林ウイルスであることを特徴
    とする請求項1に記載のベクター。
  9. 【請求項9】 宿主細胞内で異種DNA配列を発現する上で適切なクローニ
    ングベクターであって、 DNA分子がアルファウイルスRNAゲノムの少なくとも一部の補助DNA分
    子からなり、DNA分子が完全なアルファウイルスRNAゲノム領域の補体を構
    成し、宿主で発現される異種DNA配列の挿入のためのクローニング部位を有し
    、前記クローニング部位が その複写には必須でないDNA分子の領域に存在するDNA分子と、 前記宿主で機能し、前記DNA分子を転写制御し、得られた複写物が同じ5′
    末端を有するようにDNA分子の5′末端の上流に設けられたプロモータ配列と
    、 アルファウイルスの完全なスプライス接合部位を形成するようにRNAスプラ
    イシング異常をもたらすDNA分子の補体として設けられた少なくとも一つの異
    種スプライス部と、 反応物RNA分子の3′末端で適切なin vivo解裂を指向するためにD
    NAの3′末端に設けた追加DNA配列とからなるコローニングベクター。
  10. 【請求項10】 前記異種スプライス部位配列がウサギβ−グロビンイント
    ロンIIのDNA配列によって提供されることを特徴とする請求項9に記載のク
    ローニングベクター。
  11. 【請求項11】 前記追加配列がデルタ肝炎リボザイム配列であることを特
    徴とする請求項9に記載のクローニングベクター。
  12. 【請求項12】 アルファウイルスがセムリキ森林ウイルスであることを特
    徴とする請求項8に記載のクローニングベクター。
  13. 【請求項13】 図8Dに示すプラスミドpMP76の識別特性を有する請
    求項8に記載のクローニングベクター。
  14. 【請求項14】 配列番号:11で示される請求項8に記載のクローニング
    ベクター。
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