JP2002508819A - 補強石膏ボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 補強石膏ボードは、紙の第１層（１１）と、セメント質材料のコア（１５）と、メッシュ補強材（７）と、該メッシュ補強材（７）に隣接する紙の他の層（２）とを有する。メッシュ（７）は、紙の層（２）と接触していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 補強石膏ボード 発明の背景 本発明は、補強石膏ボードに関する。「石膏ボード」の用語は、簡略のため、 本明細書を通して、セメント質のスラリーから限定されない長さのパネルに形成 されて必要な長さに切断される建築材料をいうものとして使用されている。「パ ネル」の用語は、この明細書において、如何なるサイズの壁や、天井、床の部材 をも含むものと意図されている。従来、このような石膏ボードパネルの構造につ いて多くの提案がなされている。 典型的には、このような石膏ボードは、石膏またはポルトランドセメント（Ｐ ｏｒｔｌａｎｄ ｃｅｍｅｎｔ）のスラリーを利用している。石膏ボードに対す る既存の提案のいくつかは、セメント質のスラリーに補強材を導入するものであ る。この補強材は、例えばガラス繊維のシートまたは繊維からなるものとして提 案されている。 補強された石膏ボードに対するこれまでの提案は多くの問題を有しており、特 に、パネルが使用される建物に生じる典型的な衝撃に対して優れた強度を有する 石膏ボードは提案されていない。例えば、商業ビルまたは家庭ビルの内部ライニ ングとして使用されるパネルでは、相当な期間にわたって人間の衝撃力に抵抗で きる必要がある。 発明の目的 本発明の目的は、現在までの石膏ボードおよびその製造方法における上記問題 を克服または少なくとも未然に防ぐことができ、あるいは少なくとも公衆に有益 な選択を与えることができる補強石膏ボードおよびその製造方法を提供すること にある。 本発明の他の目的は、以下の説明から明らかになる。 発明の概要 本発明の一つの特徴によると、補強石膏ボートは、少なくとも１つの紙の第１ 層と、セメント質材料のコアと、少なくとも１つのメッシュ補強材の層と、該層 に隣接する紙の他の層とを有する。 好ましくは、メッシュ補強材は、紙の他の層を含む。 好ましくは、前記メッシュ補強材は粗織りガラス繊維のメッシュである。 好ましくは、前記セメント質材料は石膏プラスターを含む。 本発明の他の特徴によると、補強石膏ボードを製造する方法は、 セメント質のスラリーを連続的に供給して紙の第１層の上に散布し、 紙の他の層を連続的に供給し、 前記紙の他の層に近接して設置されるように補強メッシュを連続的に供給し、 前記紙の層、前記セメント質のスラリー、および前記補強メッシュを互いに結合 し、前記セメント質のスラリーを前記紙の層の間に設置し、前記補強メッシュを 前記紙の他の層に近接させることからなる。 好ましくは、前記方法において、前記メッシュ補強材は前記紙の他の層に接触 している。 本発明のさらに他の特徴においては、添付図面を参照して説明されるものと実 質的に同一の補強石膏ボードおよびその製造方法が提供されている。 新規な特徴として考慮される本発明の他の特徴は、添付図面を参照して可能な 実施例を一例として説明することで明らかとなる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの連続生産のため の生産ラインの概略図を示す。 図２は、本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの生産のための連続生産ラ インは、全体的に符号１で示されている。 製造工程は、この実施例では、裏紙２をローラ３、４、５および６に沿って供 給する工程と、補強メッシュ７をローラ８から供給して、裏紙２に近接して配置 し、そしてこの実施例では接触させる工程とからなる。 「紙」の用語は、この明細書を通して、強い如何なる外部化粧材を含むものと して使用され、リサイクルされた繊維から形成されるようなボール紙であっても よいし、クラフト紙等を含む。補強メッシュは必要な密度と強度を与えるもので あれば如何なるタイプであってもよいが、商業的に入手できるクレネテ（ＣＲＥ ＮＥＴＥ：登録商標）メッシュのようなガラス繊維またはプラスチックの粗織り （ｏｐｅｎ ｗｅａｖｅ）メッシュが特に好ましい。 セメント質のスラリー（ｃｅｍｅｎｔｉｔｉｏｕｓ ｓｌｕｒｒｙ）１５はフ ィーダ９から供給される。該フィーダはローラ１２，１３および１４を介して供 給される表紙１１の幅を横切るようにスラリー１５を散布する。スラリー１５は 如何なるタイプのものであってもよいが、本発明の１つの好ましい実施例では、 石膏またはポルトランドプラスター（Ｐｏｒｔｌａｎｄ ｐｌａｓｔｅｒ）であ る。スラリー１５が紙１１の幅を均一に横切るように散布されることを保証する ために、適切な散布手段が設けられてもよい。また、スラリー１５を収容するこ とができるトラフを形成するために、紙１１の両側を折り曲げるようなガイド手 段を生産ラインの側方に設けることができる。１つの実施例では、折り曲げられ た紙１１の両側は折り返されて裏紙２に接着される。 本工程は、スラリー１５の設置（ｓｅｔｔｉｎｇ）を促進するための加熱手段 と、得られる石膏ボードを適当なサイズに切断できる切断手段を含められる。 単１層の紙２，１１および補強メッシュ７が示されているが、何層でも設ける ことができる。 図２を参照すると、表紙１１と、石膏プラスターからなる石膏コア１５と、補 強メッシュ７と、それに近接する裏紙層２とを備えた本発明の１つの可能な実施 例による補強石膏ボードが非常に概略的に示されている。製造中、プラスター１ ５はメッシュ７の開口から押し出されて紙２に接着し、メッシュ７は裏紙２の全 面に実質的に接触するように配置してもよい。このようにして、補強メッシュ７ は、紙２の層によって規定される面を横切って膏ボードの実質的に均一な補強材 を与え、これにより石膏ボードの衝撃抵抗に実質的に貢献することができる。 他の実施例では、メッシュ７は紙２に近接するが、それと接触しないようにし てもよい。 以上の説明では、本発明の特定の要素と完成品を参照したが、それらは公知の 均等物を有し、その均等物は本明細書に個々に説明されているかのように組み入 れられる。 以上で本発明をその可能な実施例を参照して一例として説明したが、請求の範 囲に規定される本発明の範囲から逸脱することなく修正や改良を行うことができ ることは理解されるであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年８月１６日（１９９９．８．１６） 【補正内容】 本発明の一つの特徴によると、補強石膏ボートは、セメント質材料のコアの一 方の側に近接する紙の第１外層と、前記セメント質材料のコアの他方の側に埋設 された少なくとも１つのメッシュ補強材の内層と、前記メッシュ補強材に近接す る紙の第２外層とを有する。 好ましくは、メッシュ補強材は、紙の他の層を含む。 好ましくは、前記メッシュ補強材は粗織りガラス繊維のメッシュである。 好ましくは、前記セメント質材料は石膏プラスターを含む。 本発明の他の特徴によると、補強石膏ボードを製造する方法は、 セメント質のスラリーを連続的に供給して紙の第１外層の上に散布し、 紙の第２外層を連続的に供給し、 前記紙の第２層に内部で近接して設置されるように補強メッシュを連続的に供 給し、 前記紙の層、前記セメント質のスラリー、および前記補強メッシュを互いに結 合し、前記セメント質のスラリーを前記紙の外層の間に設置し、前記補強メッシ ュをセメント質のスラリーの一方の側に埋設し、前記紙の第２外層に近接させる ことからなる。 好ましくは、前記方法において、前記メッシュ補強材は前記紙の他の層に接触 している。 本発明のさらに他の特徴においては、添付図面を参照して説明されるものと実 質的に同一の補強石膏ボードおよびその製造方法が提供されている。 新規な特徴として考慮される本発明の他の特徴は、添付図面を参照して可能な 実施例を一例として説明することで明らかとなる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの連続生産のため の生産ラインの概略図を示す。 図２は、本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明の１つの可能な実施例による補強石膏ボードの生産のための連続生産ラ インは、全体的に符号１で示されている。 製造工程は、この実施例では、裏紙２をローラ３、４、５および６に沿って供 請求の範囲 １．セメント質材料のコアの一方の側に近接する紙の第１外層と、前記セメント 質材料のコアの他方の側に埋設された少なくとも１つのメッシュ補強材の内層と 、前記メッシュ補強材に近接する紙の第２外層とを有する補強石膏ボード。 ２．補強石膏ボードを製造する方法において、 セメント質のスラリーを連続的に供給して紙の第１外層の上に散布し、 紙の第２外層を連続的に供給し、 前記紙の第２層に内部で近接して設置されるように補強メッシュを連続的に供 給し、 前記紙の層、前記セメント質のスラリー、および前記補強メッシュを互いに結 合し、前記セメント質のスラリーを前記紙の外層の間に設置し、前記補強メッシ ュをセメント質のスラリーの一方の側に埋設し、前記紙の第２外層に近接させる ことからなる補強石膏ボードの製造方法。 ３．前記メッシュ補強材は前記紙の第２外層に近接し接触している請求項１に記 載の補強石膏ボード。 ４．前記メッシュ補強材は粗織りガラス繊維のメッシュである請求項１または３ に記載の補強石膏ボード。 ５．前記セメント質材料は石膏プラスターを含む請求項１、３、４のいずれかに 記載の補強石膏ボード。 ６．前記紙はボール紙からなる請求項１、３から５のいずれかに記載の補強石膏 ボード。 ７．前記メッシュ補強材はプラスチックの粗織りメッシュを含む請求項１、３、 ５、６のいずれかに記載の補強石膏ボード。 ８．前記メッシュ補強材は前記紙の第２外層に近接し接触している請求項２に記 載の補強石膏ボードの製造方法。 ９．前記紙の第１外層の両側は、前記セメント質のスラリーが収容できるような トラフを形成するために、折り曲げられている請求項２または８に記載の補強石 膏ボードの製造方法。 １０．前記紙の第１外層の両側は折り返されて前記紙の第２外層に接着されてい る請求項９に記載の補強石膏ボードの製造方法。 １１．前記セメント質材料の設置を促進するための加熱手段をさらに含む請求項 ２、８から１０のいずれかに記載の補強石膏ボードの製造方法。 １２．添付図面の図２を参照して説明されるものと実質的に同一の補強石膏ボー ド。 １３．添付図面の図１を参照して説明されるものと実質的に同一の補強石膏ボー ドの製造方法。 １４．請求項２、８から１１、１３のいずれかに記載の方法により製造される補 強石膏ボード。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つの紙の第１層と、セメント質材料のコアと、少なくとも１つ のメッシュ補強材の層と、該層に隣接する紙の他の層とを有する補強石膏ボード 。 ２．補強石膏ボードを製造する方法において、 セメント質のスラリーを連続的に供給して紙の第１層の上に散布し、 紙の他の層を連続的に供給し、 前記紙の他の層に近接して設置されるように補強メッシュを連続的に供給し、 前記紙の層、前記セメント質のスラリー、および前記補強メッシュを互いに結合 し、前記セメント質のスラリーを前記紙の層の間に設置し、前記補強メッシュを 前記紙の他の層に近接させることからなる補強石膏ボードの製造方法。 ３．前記メッシュ補強材は前記紙の他の層に近接し接触している請求項１に記載 の補強石膏ボード。 ４．前記メッシュ補強材は粗織りガラス繊維のメッシュである請求項１または３ に記載の補強石膏ボード。 ５．前記セメント質材料は石膏プラスターを含む請求項１、３、４のいずれかに 記載の補強石膏ボード。 ６．前記紙はボール紙からなる請求項１、３から５のいずれかに記載の補強石膏 ボード。 ７．前記メッシュ補強材はプラスチックの粗織りメッシュを含む請求項１、３、 ５、６のいずれかに記載の補強石膏ボード。 ８．前記メッシュ補強材は前記紙の他の層に近接し接触している請求項２に記載 の補強石膏ボードの製造方法。 ９．前記紙の第１層の両側は、前記セメント質のスラリーが収容できるようなト ラフを形成するために、折り曲げられている請求項２または８に記載の補強石膏 ボードの製造方法。 １０．前記紙の第１層の両側は折り返されて前記紙の他の層に接着されている請 求項９に記載の補強石膏ボードの製造方法。 １１．前記セメント質材料の設置を促進するための加熱手段をさらに含む請求項 ２、８から１０のいずれかに記載の補強石膏ボードの製造方法。 １２．添付図面の図２を参照して説明されるものと実質的に同一の補強石膏ボー ド。 １３．添付図面の図１を参照して説明されるものと実質的に同一の補強石膏ボー ドの製造方法。 １４．請求項２、８から１１、１３のいずれかに記載の方法により製造される補 強石膏ボード。