JP2002508418A - ポリテトラヒドロフランを製造するための触媒及び方法 - Google Patents

ポリテトラヒドロフランを製造するための触媒及び方法

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Abstract

(57)【要約】 酸活性化モンモリロナイト触媒を使用して、少なくとも1種のテロゲン及び/又はコモノマーの存在下にテトラヒドロフランを重合させることによるポリテトラヒドロフラン、ポリテトラヒドロフラン−コポリマーもしくはそのジエステル又はモノエステルの製法において、酸活性化の後のモンモリロナイト触媒で、モンモリロナイト−構造と白雲母構造及びカオリン構造からなる合計との量比が、モンモリロナイトでは2θ=5.5゜、白雲母では2θ=9.0゜、かつカオリンでは2θ=12.5゜でのX線粉末解析法で測定される反射の強度から算出して、最低5:1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は少なくとも1種のテロゲン及び/又はコモノマーの存在下に酸活性化
モンモリロナイトを用いてテトラヒドロフランを重合させることによるポリテト
ラヒドロフラン、ポリテトラヒドロフラン−コポリマーもしくはこれらのポリマ
ーのジエステル又はモノエステルの改良製法に関する。
【0002】 ポリオキシブチレングリコールとも称されるポリテトラヒドロフラン(”PT
HF”)はプラスチック−及び化学繊維工業で、多方面での中間生成物であり、
かつ殊に、ポリウレタン−、ポリエステル−及びポリアミド−エラストマーの製
造のために役立つ(その製造のためにジオール成分として使用される)。更に、
その多くの誘導体も同様にこれは多くの使用用途で、例えば分散剤として、又は
古紙の漂白(インク抜き;deink)で重要な助剤である。
【0003】 PTHFは工業的には有利に、その添加がポリマー鎖の鎖長を調節し、従って
所望の値に平均分子量を調節することを可能にする試薬の存在下に好適な触媒を
用いてテトラヒドロフランを重合させることにより製造される。この調節はその
場合、テロゲンの種類及び量の選択により行う。好適なテロゲンの選択により、
付加的な官能基をポリマー鎖の一方の末端又は両方の末端に導入することができ
る。従って例えば、テロゲンとしてカルボン酸又はカルボン酸無水物を使用する
ことにより、PTHFのモノ−又はジエステルを製造することができる。
【0004】 他のテロゲンは鎖中断試薬として作用するだけではなく、PTHFの成長する
ポリマー鎖中にも取り込まれる、即ち、テロゲンの機能だけでなくコモノマーの
機能も有し、従って、これは同じ正当性によってテロゲンともコモノマーとも称
される。このようなコモノマーの例は水又は2個のヒドロキシル基を有するテロ
ゲン、例えばジアルコールである。このようなジアルコールの例はエチレングリ
コール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール又は低分子量のPTHFである。更にコモノマーとして、1,2−アルキレ
ンオキシド、例えばエチレンオキシド又はプロピレンオキシド、2−メチルテト
ラヒドロフラン又は3−メチルテトラヒドロフランが好適である。このようなコ
モノマーは、水、1,4−ブタンジオール及び低分子量のPTHFを除いて、テ
トラヒドロフラン−コポリマーの製造のために使用される。こうして、PTHF
を化学的に変性することができる。その例は、その添加がPTHFのポリマー鎖
中にC≡C−三重結合の成分の存在をもたらすテロゲンの2−ブチン−1,4−
ジオールの使用である。このような変性されたPTHFは、この三重結合の反応
性によりその場所で化学的に、例えば三重結合を水素化して二重結合することに
より、引き続き他のモノマーを重合付加して(グラフト)ポリマーの特性を調節
することにより、比較的堅い構造を有するポリマーを形成するために架橋するこ
とにより、又はポリマー化学の他の可能な処理により更に価値を高めることがで
きる。存在する三重結合の完全な水素化も同様に可能であり、かつ一般に特に低
い色数を有するPTHFがもたらされる。
【0005】 DE−A−1226560にはポリテトラヒドロフランジアセテートの製法が
記載されている。これは、触媒としての漂白土の存在下にテトラヒドロフラン(
PTHF)を重合させることにより得られる。殊に、ヒドロケイ酸アルミニウム
又は酸で活性化されていてよいモンモリロナイトのタイプのアルミニウム−マグ
ネシウムシリケートを使用する。例えば、商品名「Tonsil(登録商標)」の酸性
モンモリロナイト土を使用する。テロゲンとして、無水酢酸を使用する。
【0006】 DE−A1226560に記載のモンモリロナイトを使用すると、APHAに
より比較的高い色数を有するPTHF−ジアセテートが得られる。低い色数を有
する生成物を所望の場合には、例えば、DE−A1226560の記載により得
られる混合物を付加的に精製工程におく必要がある。
【0007】 WO94/05719はケイ酸アルミニウムタイプの触媒の使用下でのポリテ
トラメチレン−エーテルグリコールジエステルの製法に関する。公知の天然モン
モリロナイトの代わりに、非晶質ケイ酸アルミニウム又はゼオライトの他に酸活
性化され、かつか焼されたカオリンを使用する。
【0008】 DE−A19513493では、ポリテトラメチレンエーテルグリコールジエ
ステルを製造するためにアタパルジャイト−タイプの酸活性化マグネシウム−ア
ルミニウム−ヒドロシリケートを使用する。公知のモンモリロナイト−、ゼオラ
イト−又はカオリン触媒の代わりに、これらの触媒を使用すると、比較的高い重
合速度並びに得られるポリマーの均一な特性及び狭い分子量分布がもたらされる
という。
【0009】 しかし公知の触媒系はなお、方法の工業的実施のために、殊に工業用THFの
使用下では十分な活性を有しない。
【0010】 不均一触媒によるPTHF法の経済性は決定的に、触媒の生産性及び得られる
生成物の純度に依存しているので、本発明の課題は、それを用いると、得られる
PTHFの比較的低い色数と共に、比較的高いポリマー収率を達成することがで
きるPTHF法のための触媒を提供することである。
【0011】 この課題は本発明により、酸活性化モンモリロナイト−触媒を用いてテロゲン
及び/又はコモノマーのすくなくとも1つの存在下にテトラヒドロフランを重合
させることによるポリテトラヒドロフラン、ポリテトラヒドロフラン−コポリマ
ー並びにそれらのジエステル又はモノエステルの製法を提供することにより解決
され、その際、酸活性化の後のモンモリロナイト触媒中で、モンモリロナイト−
構造と白雲母構造及びカオリン構造からなる合計との量比が、モンモリロナイト
では2θ=5.5゜、白雲母では2θ=9.0゜、かつカオリンでは2θ=12
.5゜でのX線粉末解析法で測定される反射の強度から算出して、最低5:1で
ある。
【0012】 従来技術による酸活性化モンモリロナイトでは、酸活性化の後に、モンモリロ
ナイト構造中にいわゆるモンモリロナイトの割合は存在しないか、又は非常に少
ない割合でしか存在しない。この触媒はX線解析では検出される成分では、主に
、あるいは専ら白雲母又はカオリン構造で存在する。その他に、X線非晶質成分
及び天然不純物、例えば石英が存在する。
【0013】 本発明により、酸活性の後に他の構造に対するモンモリロナイト構造の量比が
大きい場合、該モンモリロナイト触媒は特に有利に、ポリテトラヒドロフラン又
はそれに由来するポリマーを製造する際に使用することができることが判明した
。このような触媒は高い活性及び選択率を有するので、低い色数を有するポリテ
トラヒドロフランが工業的THFから入手することができる。例えばDE−A2
801792に記載のようなTHFの予備精製又は例えばEP−A006166
8に記載のような色数を低減するための水素化は本発明では必要ない。
【0014】 本発明で使用する触媒は次のように選択し、かつ酸活性化する;酸活性化の後
に、モンモリロナイト−構造と白雲母構造及びカオリン構造からなる合計との量
比が、モンモリロナイトでは2θ=5.5゜、白雲母では2θ=9.0゜、かつ
カオリンでは2θ=12.5゜でのX線粉末解析法で測定される反射の強度から
算出して、最低5:1、有利には最低7.5:1、特に有利には最低20:1で
ある。このような触媒は、モンモリロナイト構造を有しないか、ほとんど有しな
い公知の触媒とは異なり、前記の利点を示す。
【0015】 粉末X線回析法による測定は、銅−Kα−放射線を用いて作業する慣用の方法
で行う。反射の角度表示は使用測定装置及び測定方法によって多少、変動させる
ことができる。測定法の実施は当業者には公知である。
【0016】 有利には、モンモリロナイト触媒はその結晶成分の90質量%より多くをモン
モリロナイト−、白雲母−及びカオリン構造の形で含有する。特に有利には、該
触媒は主に、又は完全にモンモリロナイト−、白雲母−及びカオリン構造からな
る。他の層構造又は石英の割合は可能な限り低くあるべきである。
【0017】 モンモリロナイト−触媒の表面積は有利には最低150m2/g、特に有利に は最低200m2/gである。この測定はBETにより行う。
【0018】 本発明で使用されるモンモリロナイトは、粘土に、更に細かくはスメクタイト
族に該当する。本発明の方法ではモンモリロナイトは天然由来でも、又は合成由
来でもよい。有利には、モンモリロナイト構造の割合が非常に高い天然モンモリ
ロナイトを使用する。
【0019】 本発明の方法で使用する前に、モンモリロナイト触媒を酸中で活性化する。こ
の活性化は例えばDE−A−1069583又はEP−A−0398636に記
載されているような方法で行うことができる。酸活性化は種々の酸で行うことが
できるが、慣用の鉱酸又は有機カルボン酸が有利である。有利には酸を、塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸又はクエン酸の群から選択する。硫酸及び/又は塩酸
が特に有利である。
【0020】 酸活性化のために、モンモリロナイトを粉末の形で酸中に懸濁させるが、その
際、懸濁液の固体含有率は懸濁液の全質量に対して有利には1〜70質量%、特
に有利には20〜60質量%である。酸濃度は、使用される酸及び使用させる粘
土の種類による。これは広く変動させることができ、かつ有利には2〜100%
の範囲である。硫酸及び塩酸を使用する場合には有利には、20〜50%の濃度
を使用する。攪拌下に懸濁液を、有利には30〜120℃、特に有利には50〜
110℃の温度で、有利には0.5〜24時間、特に有利には2〜15時間反応
させる。次いで、酸活性化されたモンモリロナイトを例えば濾過により分離する
。付着している酸痕跡量を除去するために、引き続き蒸留水又は脱イオン水で洗
浄し、次いで乾燥させるか、又はか焼する。モンモリロナイト触媒の乾燥は有利
には、常圧及び温度80〜200℃、有利に100〜150℃で1〜20時間行
う。低い圧力及びより低い温度でも乾燥させることができる。乾燥させた触媒の
か焼を有利には、温度150〜600℃、特に有利には200〜500℃、殊に
は300〜500℃で0.5〜12時間、有利には1〜5時間行う。しかし酸活
性化は自体公知の他の方法で行うこともできる。例えば酸は、同時の成形下に噴
霧又は混和により触媒と接触させることができる。
【0021】 酸処理により、触媒から有利には、アルカリ金属イオンを洗い流す。調製され
た触媒は触媒の全質量に対して4質量%未満、有利には3質量%未満のアルカリ
金属酸化物を高い活性を保証するために含有する。
【0022】 水はテロゲンとしてTHFと重合しうるので、水以外のテロゲン/コモノマー
を使用する場合、その使用前の前記の条件下でのモンモリロナイト触媒の乾燥及
び/又はか焼が適当である。
【0023】 本発明の使用可能な触媒はTHFの重合のために、例えば懸濁法での方法実施
の場合、粉末の形で、又は殊には触媒の固定床装置では有利には成形体として、
例えば円筒形、球形、リング形又は砕石形で本発明の方法で使用することができ
、その際、触媒の固定床装置は、例えばループ型反応器を使用する際、又は方法
を連続的に運転する場合に有利である。
【0024】 テロゲンとして、即ち重合反応の鎖中断を行う物質として、PTHFジエステ
ルの製造ではC2〜C20−モノカルボン酸に由来するカルボン酸無水物、例えば 無水酢酸、無水プロピオン酸及び無水酪酸が好適である。これらのテロゲンを使
用して生じるPTHFジエステルは様々な方法でPTHFに変えることができる
(例えばUS4460796参照)。
【0025】 モノカルボン酸のPTHFモノエステルを製造するためのテロゲンとして一般
に、C1〜C20−モノカルボン酸、特に有利にはギ酸、酢酸、プロピオン酸、2 −エチルヘキサン酸、アクリル酸及びメタクリル酸が役立つ。
【0026】 THFのコポリマーを製造するためのテロゲンとして例えば、1,4−ブチン
ジオールが好適である。生じるコポリマーは引き続き、三重結合の水素化により
PTHFに変えることができるが、そのままでも興味深い特性を示す。
【0027】 THFの他のコポリマーは1,2−アルキレンオキシド、有利にはエチレンオ
キシド又はプロピレンオキシド、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチルテ
トラヒドロフラン又はジオール例えば、エチレングリコール又は1,6−ヘキサ
ンジオールを使用することにより得られる。
【0028】 テロゲンとして水及び/又は1,4−ブタンジオールを使用すると、本発明の
方法ではPTHFが1工程で得られる。所望の場合には、分子量200〜700
ダルトンの低分子量非環式PTHFをテロゲンとして重合反応に戻し導入するこ
とができ、その際、高分子量のPTHFに変化する。1,4−ブタンジオール及
び低分子量のPTHFは2つのヒドロキシル基を有するので、これらは、PTH
F鎖の鎖末端の所のテロゲンとしてだけではなく、PTHF−鎖中にモノマーと
しても導入される。
【0029】 テロゲンは有利には、THF中に溶かして重合に供給する。テロゲンは重合を
中断させるので、使用テロゲン量を介してPTHF又はPTHFジエステルの平
均分子量を調節することができる。反応混合物中にテロゲンが多く含有されてい
るほど、PTHF又は該当するPTHF誘導体の平均分子量は低くなる。重合混
合物のテロゲン含有率により、250〜10000ダルトンの平均分子量を有す
るPTHFもしくは該当するPTHF誘導体を所定に製造することができる。有
利には本発明の方法を用いて、500〜10000ダルトン、特に有利には65
0〜5000ダルトンの平均分子量を有するPTHFもしくは該当するPTHF
誘導体を製造することができる。
【0030】 重合を一般に、温度0〜80℃、有利に25℃〜THFの沸点で実施する。適
用される圧力は通常、重合の結果に関して厳密ではなく、従って一般に、大気圧
又は重合系の自己圧下に運転する。この場合以外では、THFと易揮発性1,2
−アルキレンオキシドとのコポリマーが生じ、これは有利には圧力下に実施され
る。
【0031】 通常、圧力は0.1〜20バールである。
【0032】 エーテルペルオキシドの形成を回避するために、重合を有利には不活性ガス雰
囲気下に実施する。不活性ガスとしては例えば、窒素、一酸化炭素又は希ガスを
使用することができ、有利には窒素を使用する。
【0033】 重合を水素雰囲気下に実施するのが特に有利である。この実施態様は生じるポ
リマーの特に低い色数をもたらす。水素分圧はその場合、0.1〜50バールで
選択することができる。周期系の7族から10族の遷移金属、例えばルテニウム
、レニウム、ニッケル、鉄、コバルト、パラジウム及び/又は白金でモンモリロ
ナイトをドーピングすることにより、水素の存在下に重合を実施する場合に、色
数を更に改善することができる。
【0034】 本発明の方法は断続的に又は連続的に運転することができ、その際、経済的な
理由から通常、連続的な運転法が有利である。
【0035】 断続的な運転法では、反応成分THF、該当するテロゲン及び触媒を一般に、
1つの撹拌釜又はループ型反応器中、前記の温度で、THFの所望の変換率が達
成されるまで反応させる。反応時間は、添加された触媒量に応じて、0.5〜4
0時間、有利に1〜30時間であってよい。触媒を重合のために一般に、使用さ
れるTHFの質量に対して1〜90質量%、有利に4〜70質量%及び特に有利
に8〜60質量%の量で添加する。
【0036】 後処理のために反応取り出し物を、断続的運転では、そこに存在する触媒から
有利には濾過、デカンテーション又は遠心分離により分離除去する。触媒を除か
れた重合取り出し物を一般に、蒸留により後処理するが、その際、有利には、未
反応のTHFを留去し、次いで所望の場合には低分子量のPTHFオリゴマーか
ら、ポリマーを減圧での蒸留により分離除去する。
【0037】 本発明の方法で特に活性な触媒は、それが通常よりも高いモンモリロナイト含
分を有していることにおいて際だっている。従来、THF重合のために公知の触
媒、例えばTonsil(登録商標)、K10(登録商標)、KSF(登録商標)、K
P10(登録商標)等は確かにモンモリロナイトから酸活性により製造されてい
るが、しかし、層構造は殊に活性のプロセスで著しく攻撃されていることがある
ので、(Brown, Geol. Carp. 45(1994)45-50, Rhodes und Brown, J.Chem. Soc.
, Faraday Trans. 88(1992)2269 2274, Kumar et al., Ind. Eng. Chem. Res. 3
4(1995)1440-1448)、X線解析ではほとんどモンモリロナイト構造を確認するこ
とはできない。X線非晶質粒子の形成の他に、活性化による白雲母への部分的な
変換も生じる。それに加えて、活性化のために通常使用されるモンモリロナイト
は、不十分なモンモリロナイト含有率しか有しない。モンモリロナイト含有率の
尺度としてはこの場合、約2θ=5.5゜での粉末回析図の001線である。異
なる測定条件に起因するエラーを除くために、モンモリロナイト含有率を、白雲
母及び天然粘土中に多く存在するカオリン含有率に対する比として記載する。
【0038】 例 XRD法 モンモリロナイト含有率のX線回析測定を粉末回析図から、約2θ=5.5゜
でのモンモリロナイトの001線、約2θ=9゜での白雲母線及び約2θ=12
.5゜でのカオリン線を用いて実施した。測定条件は以下であった: − Siemens D5000粉末回析計 − CuKα線 − 変動開口を用いての測定 − 0.02゜のステップ幅 − 1ステップ当たり3.6秒の測定時間 ベースラインを引いた後の面積を測定することにより回析図を評価した。製造
により、相対比に若干の偏差が存在しうるので、方法はある程度のエラーを被る
。殊に水含有率は、低角領域に関連していて、相対比較の際には一定に保持され
るべきである。
【0039】 触媒の製造 触媒V1(比較例) 触媒V1は、塩酸で活性化され、かつモンモリロナイトと白雲母とカオリンと
の比が0:1:0.2である、即ち酸活性の後に、元のモンモリロナイト構造が
もはや、X線回析により検出できなかったモンモリロナイトであった。900℃
での焼成の後にそれぞれ測定して、Na2Oの含有率は0.3質量%、K2Oの含
有率は1.75質量%であった。
【0040】 触媒V2(比較例) 触媒V2は、モンモリロナイトと白雲母とカオリンとの比が0.4:1:0.
2である酸活性化モンモリロナイト(SuedchemieのTonsil Optimum 210FF)であ
った。900℃での焼成の後にそれぞれ測定して、Na2Oの含有率は0.36 質量%、K2Oの質量は2.0質量%であった。
【0041】 触媒A 触媒Aは、塩酸で活性化され、モンモリロナイトと白雲母とカオリンとの比が
23.7:1:2.1である、即ちモンモリロナイトと白雲母及びカオリンから
なる合計との比が7.5:1であるモンモリロナイトであった。900℃での焼
成の後にそれぞれ測定して、Na2Oの含有率は0.26質量%、K2Oの含有率
は0.91質量%であった。
【0042】 触媒B 触媒Bは、塩酸で活性化され、モンモリロナイトと白雲母とカオリンとの比が
28.0:1:1.5である、即ちモンモリロナイトと白雲母及びカオリンから
なる合計との比が11.1:1であるモンモリロナイトであった。900℃での
焼成の後にそれぞれ測定して、Na2Oの含有率は0.06質量%、K2Oの含有
率は0.16質量%であった。
【0043】 触媒C 触媒Cは塩酸で活性化され、モンモリロナイトと白雲母とカオリンとの比が9
2.9:1:3.3である、即ちモンモリロナイトと白雲母及びカオリンからな
る合計との比が21.8:1であるモンモリロナイトであった。900℃での焼
成の後にそれぞれ測定して、Na2Oの含有率は0.05質量%、K2Oの含有率
は0.17質量%であった。
【0044】 重合 500ml容量の撹拌釜中に、テトラヒドロフラン182g及び無水酢酸18
gを予め装入し、かつ50℃に加熱した。撹拌下に(180rpm)、触媒10
gを添加し、かつ50℃で45分攪拌する。引き続き、触媒を圧力濾過器を介し
て濾別する。濾液で色数を測定し、次いでこれを回転蒸発器で濃縮する(150
℃/1013ミリバールで30分及び150℃/0.2〜0.3ミリバールで3
0分)。こうして得られたPTHFで、変換率測定を行った。
【0045】 得られた結果を表にまとめた。
【0046】
【表1】
【0047】 モンモリロナイト含有率が上昇するにつれて、変換率及び色数がかなり改善さ
れることを、この実験は示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月21日(1999.12.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,GE, HU,ID,IL,JP,KR,KZ,LT,LV,M X,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK ,TR,UA,US (72)発明者 ミヒャエル ヘッセ ドイツ連邦共和国 ヴォルムス ヴァイン ビートシュトラーセ 10 (72)発明者 ライナー ベッカー ドイツ連邦共和国 バート−デュルクハイ ム イム ハーゼネック 22 Fターム(参考) 4J005 AA08 AA12 BB01 BB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のテロゲン及び/又はコモノマーの存在下に
    酸活性化モンモリロナイト触媒を用いてテトラヒドロフランを重合させることに
    よるポリテトラヒドロフラン、ポリテトラヒドロフラン−コポリマーもしくはそ
    のジエステル又はモノエステルの製法において、酸活性化の後のモンモリロナイ
    ト触媒中で、モンモリロナイト構造と白雲母構造及びカオリン構造からなる合計
    との量比が、モンモリロナイトでは2θ=5.5゜、白雲母では2θ=9.0゜
    、かつカオリンでは2θ=12.5゜でX線粉末回析法で測定された反射の強度
    から定量して、最低5:1であることを特徴とする、ポリテトラヒドロフラン、
    ポリテトラヒドロフラン−コポリマーもしくはそのジエステル又はモノエステル
    の製法。
  2. 【請求項2】 モンモリロナイト触媒がその結晶成分の90質量%より多く
    を、モンモリロナイト構造、白雲母構造及びカオリン構造の形で含有する、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 モンモリロナイトの表面積がBETにより測定して、最低2
    00m2/gである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 モンモリロナイト触媒を、重合で使用する前に200〜50
    0℃でか焼する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸活性化のために、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸又はク
    エン酸の群からの酸を使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 触媒が触媒の全質量に対して、3質量%未満のアルカリ金属
    イオンを含有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 テロゲン及び/又はコモノマーとして、水、1,4−ブタン
    ジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、分子量200〜700ダルトンのポ
    リテトラヒドロフラン、C1〜C20−モノカルボン酸、C2〜C20−モノカルボン
    酸から成るカルボン酸無水物、1,2−アルキレンオキシド、2−メチルテトラ
    ヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオール又はこれらのテロゲン
    及び/又はコモノマーの混合物を使用する、請求項1から6までのいずれか1項
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 無水酢酸をテロゲンとして使用する、請求項1から7までの
    いずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 重合を20〜80℃の範囲の温度及び0.5〜3バールの範
    囲の圧力で実施する、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 重合を水素の存在下に実施する、請求項1から9までのい
    ずれか1項に記載の方法。
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