JP2002508026A - ホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物 - Google Patents

ホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、有効な染みの除去、特に、脂肪性/油性、澱粉質および強く着色された染みおよび汚れの除去のためのホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物に関する。本発明の皿洗組成物はまた、強く着色された成分による皿類と、皿洗機のプラスチック構成材料の汚染/変色の防止および皿類上への石灰石鹸付着物の生成の回避をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】 ホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物 技術分野 本発明は、ホスホリパーゼ酵素およびアミラーゼ酵素を含んでなる皿洗組成物 に関する。 発明の背景 洗剤製品の性能は、汚れの除去能力、洗浄における皿類上への汚れまたは汚れ の分解生成物の再付着防止能力を包含する多くの要素によって判断される。特に 、食品の汚れは、汚れた物品から効果的に除去するのが難しいことが多い。 脂肪性/油性汚れおよび染みなどの食品汚れは、洗剤組成物中に脂肪分解酵素 を含めることにより対処されることが多いよく知られた洗浄課題である。トリグ リセリドを含む汚れおよび染みの除去の改善のための脂肪分解酵素は当該技術分 野において実によく知られている。幾つかの例は、WO95/04808、WO /93/21229およびWO94/25556である。脂肪分解酵素に加えて 、石灰石鹸分散剤も、WO95/04806、WO/94/07985およびW O94/07984に記載されたように、特にガラス食器およびプラスチック食 器上で染みの移行および膜形成効果をもたらすために一般に皿洗組成物中に含ま れる。 加工食品または調理食品の汚れおよび染みは、食品の加工、調理および風味付 けのために用いられる材料、すなわち、バター、ミルク、卵、大豆油またはオリ ーブ油などの油、増粘剤、砂糖などの甘味料を含有していることが多い。これら の材料は、蛋白質、脂肪および/または澱粉に基づいていることが多い。さらに 、こうした汚れおよび染みは、一般に、アミロース、糖およびそれらの誘導体を 伴う。 例えば、果物および/または野菜に由来する強く着色された汚れまたは「乾 燥」汚れも、除去するのが特に難しい汚れである。これらの着色された染みは、 α−、ベータ−およびγ−カロチン、リコペンおよびキサントフィル(ゼアキサ ンチンまたはカプサンチン)などのカロチノイド化合物、クロロフィルおよびフ ラボノイド顔料および染料成分などのポルフィリンに基づく強く着色された化合 物を含有する。天然フラボノイド系染料成分のこの後者の群は、ペラルゴニジン 、シアニジン、デルフィジンおよびそれらのメチルエステルおよびアントキサン チンに基づく強く着色されたアントシアニン染料および顔料を含んでなる。これ らの化合物は、果物において発生するオレンジ、赤および紫および青色の大部分 の起原であり、すべてのベリー、チェリー、アカフサスグリ、クロフサスグリ、 グループフルーツ、ソケイソウ、オレンジ、レモン、リンゴ、なし、ザクロ、赤 キャベツ、赤カブおよび草花の中に富んでいる。カロチノイド汚れは、人参およ びトマトから由来し、これらの成分および特定の熱帯果実およびサフランを含有 するあらゆる加工製品中にある。 さらに、これらの着色された食品汚れは、汚れた物品から洗浄溶液中に除去す ることができ、その後、洗浄において洗浄溶液から他の物品上に、または皿洗機 の内部上に再付着しうる。問題は、被洗浄物が、例えば、トマトソースおよびカ レーを含む著しいレベルの着色された色素分子を天然に含有する食品によって汚 された物品を含む時に特に顕著である。 出願人は、洗浄液中のプラスチック物品および特に皿洗機内部のプラスチック 製部分は、着色された食品汚れによる皿類の汚染/変色に影響されやすいことを 見出した。前記汚れは、こうしたプラスチック基質の表面と相互作用することが 可能であり、除去することが極めて困難であり得る汚染を生じさせる。 出願人の多くの同時係属ヨーロッパ特許出願は、機械皿洗方法における着色さ れた食品色素付着の問題を解決するための解決策を提案してきた。例えば、EP 692947には、機械皿洗方法において用いられる有効な移染抑制組成物が提 供されている。この組成物は、特定の金属触媒と併せて過酸化水素を発生させる ことが可能な酵素系を含んでなる。EP740521には、漂白可能な食品汚れ の移行を抑制し、プラスチック基質からの漂白可能な食品汚れの除 去を改善するジアシルおよびテトラアシルペルオキシド漂白化学種の使用が記載 されている。 従って、本発明の目的は、特に脂肪性/油性、澱粉質および/または強く着色 された染みおよび汚れについて有効な染み除去をもたらす皿洗組成物を配合する ことである。本発明の更なる目的は、皿類上への石灰石鹸の付着を回避しながら 、強く着色された成分による皿類の汚染/変色を防止する皿洗組成物を配合する ことである。 上述の目的は、ホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物を配 合することにより達成された。 ホスホリパーゼ酵素は、当該技術分野において記載されている。J07177 884には、クリーナーおよびレザー処理のためのホスホリパーゼを含んでなる 酵素の調製が記載されている。GB2247025には、ホスホリパーゼを含ん でなる酵素による皿洗またはリンス組成物が開示されている。前記組成物は、蛋 白分解酵素と併用で、卵黄汚れを除去し、その結果、ガラス食器上の染みを減少 させるのに有効であると言われている。 アミラーゼは、皿洗組成物の一般に用いられた要素であり、当該技術分野にお いて多く記載されている。 しかし、有効な染みの除去、特に脂肪性/油性、澱粉質および強く着色された 染みおよび汚れの除去のため、強く着色された成分による皿類の汚染/変色を防 止するためおよび皿類上への石灰石鹸付着物の生成の回避のためにホスホリパー ゼおよびアミラーゼを併用することは、以前に認識されることはなかった。 発明の要約 本発明は、有効な染み除去、特に脂肪性/油性、澱粉質および強く着色された 染みおよび汚れの除去のためのホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿 洗組成物に関する。本発明の皿洗組成物はまた、強く着色された成分による皿類 と皿洗機のプラスチック構成材料の汚染/変色の防止および皿類上への石灰石鹸 付着物の生成の回避をもたらす。発明の詳細な説明 ホスホリパーゼおよびアミラーゼ酵素 本発明の皿洗組成物の必須成分はホスホリパーゼである。意外なことに、ホス ホリパーゼとアミラーゼの併用は特に脂肪系、澱粉系および強く着色された染み および汚れの難しい食品洗浄を改善し、強く着色された成分(特にカロチノイド )による皿類、特にプラスチックの食器または内部機械部分の汚染のレベルを低 下させ、皿類上への石灰石鹸付着を防止することが見出された。 理論によって拘束されることを望まないが、染みおよび汚れ中に存在する澱粉 系成分の除去のためのアミラーゼ酵素と特定の脂肪成分に対するホスホリパーゼ の酵素作用との統合作用は、特に脂肪性/油性、澱粉質および強く着色された染 みおよび汚れについて実質的な染み除去をもたらすことが考えられる。 理論によって拘束されることを望まないが、脂肪性/油性の染み/汚れが、着 色された化合物を保持し、皿類、特にプラスチック材料上に吸収することが可能 であり、汚染を引き起こすことが実際に考えられる。ホスホリパーゼ酵素は不溶 性リン脂質を遊離脂肪酸と着色された化合物を保持しない可溶性リゾリン脂質に 開裂し、従って、皿類および皿洗機のプラスチック構成材料の汚染/変色を防止 し、著しく徹底した食品洗浄を達成することが考えられる。 脂肪分解酵素は、皿洗組成物中に含めることができる。しかし、これらの酵素 は脂肪性汚れ除去の利点をもたらす一方で、カルシウムまたはマグネシウムイオ ンによる脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩の沈殿のせい で染みおよび膜形成防止の利点を常にもたらすとはかぎらない。意外なことに、 ホスホリパーゼとアミラーゼとの混合物の添加が、皿類上への石灰石鹸付着を生 じさせずに、強く着色された成分による皿類、特にプラスチック物品の汚染/変 色の有効な防止を実際にもたらすことが見出された。ホスホリパーゼ酵素は知ら れたいかなる他のリパーゼよりも選択的であり、大幅に少ない脂肪酸しか生じさ せず、そのため実質的により少ない石灰石鹸付着物しか生成させないことが実際 に考えられる。 漂白可能な食品汚れの移行を最も受けがちな基質材料は、皿類、または内部 機械部品であるポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン(アルキルブチル スチレンを含む)またはPVCなどのプラスチック材料である。こうしたプラス チック基質材料は、強く着色されたいずれかの食品汚れと基質表面上で相互作用 して、基質の頑固な汚染/変色が生じる。この汚染は、食品保存箱および容器の ために一般に用いられる半透明プラスチック材料上で特に目に付く。 本発明のために適するホスホリパーゼは、EC3.1.1.32ホスホリパー ゼA1、EC3.1.1.4ホスホリパーゼA2、EC3.1.1.5リゾホス ホリパーゼ、EC3.1.4.3ホスホリパーゼC、EC3.1.4.4ホスホ リパーゼDである。 本発明の洗剤組成物用の好ましいホスホリパーゼは、EC3.1.1.4ホス ホリパーゼA2およびEC3.1.1.5リゾホスホリパーゼである。市販され ているホスホリパーゼは、ノボノルディスク(Novo Nordisk A/S )からのレシターゼ(Lecitase)(登録商標)およびシグマ(Sigma )からのホスホリパーゼ(Phospholipase)A2である。 ホスホリパーゼは、一般に、全組成物の重量に対して0.0001%〜2%、 好ましくは0.01%〜1%の純酵素のレベルで本発明の組成物中に含まれる。 特定の用途のために好ましいホスホリパーゼは、アルカリ型、すなわち、7〜 12の範囲のpHで最大活性の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25% 、更に好ましくは少なくとも40%の酵素活性を有する酵素である。更に好まし いホスホリパーゼは、7〜12の範囲のpHで最大活性を有する酵素である。 本発明の皿洗組成物の第2の必須要素はアミラーゼ酵素である。 アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物系染みの除去のために含める ことができる。1994年2月3日発行のノボノルディスク(Novo Nor disk A/S)によるWO94/02597には、変異型アミラーゼを配合 している洗浄組成物が記載されている。1995年4月20日発行のノ ボノルディスク(Novo Nordisk A/S)によるWO95/106 03も参照すること。洗浄組成物用に知られているその他のアミラーゼには、α −およびβ−アミラーゼの両方が挙げられる。α−アミラーゼは、当該技術分野 において公知であり、それらには、米国特許第5,003,257号、EP25 2,666、WO/91/00353、FR2,676,456、EP285, 123、EP525,610、EP368,341および英国特許明細書第1, 296,839号(Novo)に開示されたものが挙げられる。その他の適する アミラーゼは、1994年8月18日発行のWO94/18314および199 6年2月22日発行のジェネンコア(Genencor)によるWO96/05 295に記載された安定性改善アミラーゼおよび1995年4月発行のWO95 /10603に開示され、ノボノルディスク(Novo Nordisk A/ S)から入手できる即時特許において追加修飾されたアミラーゼ変異体である。 EP277216、WO95/26397およびWO96/23873(すべて Novo Nordiskによる)に記載されたアミラーゼも適する。 商業的なα−アミラーゼ製品の例は、ジェネンコア(Genencor)から のPurafect Ox Am(登録商標)およびデンマークのノボノルディ スク(Novo Nordisk A/S)からすべて入手できるTermam yl(登録商標)、Ban(登録商標)、Fungamyl(登録商標)およびDu ramyl(登録商標)である。WO95/26397は、その他の適するアミ ラーゼを記載している。これらのα−アミラーゼは、25℃〜55℃の温度範囲 および8〜10の範囲のpH値においてTermamyl(登録商標)の比活性 よりも少なくとも25%高い比活性を有することにより特徴づけられ、その比活 性はPhadebas(登録商標)α−アミラーゼ活性アッセイによって測定さ れる。WO96/23873(Novo Nordisk)に記載された上述の 酵素の変異体は適する。活性レベルに対して特性が改善され、熱安定性とより高 い活性レベルを兼ね備えたその他の澱粉分解酵素は、WO95/35382に記 載されている。 本発明の皿洗組成物に対する好ましいアミラーゼ酵素は、(a)B.lichenifor misから誘導され、Termamyl(登録商標)として知られているα−アミ ラーゼ、(b)B.licheniformisから誘導されるα−アミラーゼのC−末端側お よびB.amyloliquefaciensまたはB.stearothemophilusから誘導されるα−アミラ ーゼのN−末端側を含んでなり、位置197でメチオニン(Met)アミノ酸残基 が好ましくはロイシン(Leu)、トレオニン(Thr)、アラニン(Ala)、グリシン(Gly) 、セリン(Ser)、イソロイシン(Ile)またはアスパルチル(Asp)アミノ酸残基で 置換され、Duramyl(登録商標)として知られるα−アミラーゼ変異体、 および/または(c)Phadebas(登録商標)α−アミラーゼ活性アッセ イによって測定される、25℃〜55℃の温度範囲および8〜10の範囲のpH 値においてTermamyl(登録商標)の比活性よりも高い比活性を有するW O96/23873に記載され、WO96/23873に記載された通り特に熱 特性が改善された変異体から選択される。 イソアミラーゼ酵素(EC3.2.1.68)も適する。これらの脱分岐性酵 素は、グリコーゲン、アミロペクチンおよびそれらのβ−制限デキストリンにお ける1,6−α−D−グリコシド分岐結合を加水分解する。 澱粉分解酵素は、組成物の重量に対して一般に0.0001〜2%、好ましく は0.00018〜0.06%、更に好ましくは0.00024〜0.048% の純酵素のレベルで本発明の洗剤組成物中に配合される。 特定の用途のために好ましいアミラーゼは、アルカリ型、すなわち、7〜12 の範囲のpHで最大活性の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、更 に好ましくは少なくとも40%の酵素活性を有する酵素である。更に好ましいア ミラーゼは、7〜12の範囲のpHで最大活性を有する酵素である。 ホスホリパーゼおよびアミラーゼ酵素は、好ましくは4500:1〜1:5の 間、更に好ましくは50:1〜1:1の間の純酵素重量比で本発明の皿洗組成物 中に配合される。 これらの酵素は、植物、動物、細菌および酵母由来などの適するいかなる由来 であってもよい。由来はさらに、中温性であっても、あるいは好極限性であ ってもよい(好冷性、低温性、好熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩性 など)。これらの酵素の精製形態または非精製形態を用いてもよい。今日、蛋白 /遺伝子工学技術を介して野生種酵素を修飾して、本発明の洗浄組成物における 野生種酵素の性能効率を最適化することが一般的に行われる。例えば、変異体は 、こうした組成物の一般に遭遇する要素に対する酵素の適合性を高めるように設 計することができる。あるいは、変異体は、酵素変異体の最適pH、漂白安定性 および触媒活性などを特定の洗浄用途に合わせるように設計することができる。 特に、漂白安定性の場合に酸化に弱いアミノ酸に対して、および界面活性剤適 合性のための表面電荷に対して注意を集中するべきである。こうした酵素の等電 点は、幾つかの帯電されたアミノ酸の置換によって変更することができる。例え ば、等電点を高めることは、アニオン界面活性剤との適合性を改善するために役 立ちうる。酵素の安定性は、例えば、追加の塩橋を設け、カルシウム結合座を強 化してキレート化剤安定性を高めることにより更に高めることができる。皿洗洗剤組成物 皿洗洗剤組成物は、界面活性剤、洗剤ビルダー、アルカリ源、その他の漂白剤 、石灰石鹸分散剤、高分子移染抑制剤を含む有機高分子化合物、結晶成長抑制剤 、重金属イオン封鎖剤、酵素および酵素安定剤、腐食抑制剤、発泡抑制剤、溶剤 およびヒドロトロープを包含する種々の他の成分も含有することが可能である。界面活性剤系 本明細書における組成物の極めて好ましい成分は、アニオン系、カチオン系、 非イオン系、両性および双性界面活性剤およびそれらの混合物から選択される界 面活性剤を含んでなる界面活性剤系である。界面活性剤系は、組成物の重量に対 して典型的には0.5%〜40%、更に好ましくは1%〜30%、最も好ましく は1.5%〜20%のレベルで存在する。 一つの好ましい実施において、界面活性剤系は、好ましくはエトキシ化およ び/またはプロポキシ化非イオン系界面活性剤から、更に好ましくは非イオン系 エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコール界面活性剤から選択される低発泡非 イオン系界面活性剤からなる。 別の好ましい実施において、界面活性剤系は、発泡抑制剤と併せて、高発泡ア ニオン系界面活性剤、特にアルキルエトキシスルフェート界面活性剤を含んでな る。アニオン系界面活性剤 洗浄目的のために有用な基本的にいかなるアニオン系界面活性剤も組成物中に 含めることができる。これらには、アニオンスルフェート、スルホネート、カル ボキシレートおよびサルコシネート界面活性剤の塩(例えば、ナトリウム、カリ ウム、アンモニウム、およびモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩などの 置換アンモニウム塩を包含する)を挙げることができる。 その他のアニオン系界面活性剤には、アシルイセチオネートなどのイセチオネ ート、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルスクシ ネートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽 和および不飽和C12〜C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特 に飽和および不飽和C6〜C14ジエステル)、N−アシルサルコシネートが挙げら れる。ロジン、水素化ロジン、および牛脂油に存在するか、あるいは牛脂油から 誘導される樹脂酸および水素化樹脂酸などの樹脂酸および水素化樹脂酸も適する 。アニオンスルフェート界面活性剤 本明細書において用いるために適するアニオンスルフェート界面活性剤には、 直鎖および分岐第一アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂 肪族オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシド エーテルスルフェート、C5〜C17アシル−N−(C1〜C4アルキル)および− N−(C1〜C2ヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート、およびアルキル ポリグルコシドのスルフェートなどのアルキルポリサッカリド(本明細書におい て記載されている非イオン非硫酸化化合物)のスルフェートが 挙げられる。 アルキルエトキシスルフェート界面活性剤は、好ましくは、モル当たり約0. 5〜約20モルのエチレンオキシドでエトキシ化されたC6〜C18アルキルスル フェートからなる群から選択される。更に好ましくは、アルキルエトキシスルフ ェート界面活性剤は、モル当たり約0.5〜約20モル、好ましくは約0.5〜 約5モルのエチレンオキシドでエトキシ化されたC6〜C18アルキルスルフェー トである。アニオンスルホネート界面活性剤 本明細書において用いるために適するアニオンスルホネート界面活性剤には、 C5〜C20直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート 、C6〜C22第一または第二アルカンスルホネート、C6〜C24オレフィンスルホ ネート、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪 族アシルグリセロールスルホネート、脂肪族オレイルグリセロールスルホネート およびそれらのいずれかの混合物の塩が挙げられる。アニオンカルボキシレート界面活性剤 本明細書において用いるために適するアニオンカルボキシレート界面活性剤に は、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシ レート界面活性剤および石鹸(「アルキルカルボキシル」)、特に本明細書において 記載された特定の第二石鹸が挙げられる。 本明細書において用いるために好ましいアルキルエトキシカルボキシレートに は、式RO(CH2CH2O)XCH2COO-+(式中、RはC6〜C18アルキル 基であり、xは0〜10の範囲であり、エトキシ化分布は、重量に基づいて、x が0である材料の量が約20%未満であり、xが7より大きい材料の量が約25 %未満であるような分布であり、平均RがC13以下である時に平均xは約2〜4 であり、平均RがC13より上である時に平均xは約3〜10であり、Mは、好ま しくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、モノ−、ジ−および トリ−エタノールアンモニウム、最も好ましくは、ナトリウム、カリウム、アン モニウムおよびマグネシウムイオンとのそれらの混合 物から選択されるカチオンである)を有するものが挙げられる。好ましいアルキ ルエトキシカルボキシレートは、RがC12〜C18アルキル基のものである。 本明細書において用いるために適するアルキルポリエトキシポリカルボキシレ ート界面活性剤には、式RO−(CHR1−CHR2−O)−R3(式中、RはC6 〜C18アルキル基であり、xは1〜25の範囲であり、R1およびR2は、水素、 メチル酸基、コハク酸基、ヒドロキシコハク酸基、およびそれらの混合成分から なる群から選択され、ここで少なくとも1つのR1またはR2は、コハク酸基また はヒドロキシコハク酸基であり、R3は、水素、1〜8個の間の炭素原子を有す る置換または非置換炭化水素およびそれらの混合成分からなる群から選択される )を有するものが挙げられる。 好ましい石鹸界面活性剤は、第二炭素に結合されたカルボキシル単位を含む第 二石鹸界面活性剤である。第二炭素は、例えば、p−オクチル安息香酸またはア ルキル置換シクロヘキシルカルボキシレートのような環構造であることが可能で ある。第二石鹸界面活性剤は、好ましくは、エーテル結合、エステル結合、ヒド ロキシル基を含むべきではない。好ましくは、頭基(両親媒性部分)に窒素原子 があるべきではない。第二石鹸界面活性剤は、通常は11〜13個の総炭素原子 を含む。但し、例えば、p−オクチル安息香酸など若干多い(例えば、16まで )のは許容できる。 以下の一般構造は、好ましい第二石鹸界面活性剤の幾つかを更に説明する。 A.第二石鹸の非常に好ましいクラスは、式R3CH(R4)COOM(式中、R3 は、CH3(CH2xであり、R4は、CH3(CH2yであり、ここでyは、0 または1〜4の整数であることが可能であり、xは4〜10の整数であり、(x +y)の合計は6〜10、好ましくは7〜9、最も好ましくは8である)の第二 カルボキシル材料を含んでなる。 B.第二石鹸のもう一つの好ましいクラスは、カルボキシル置換基が環ヒドロカ ルビル単位上であるカルボキシル化合物、すなわち、式R5−R6−COOM(式 中、R5は、C7〜C10、好ましくはC8〜C9アルキルまたはアルケニ ルであり、R6は、ベンゼン、シクロペンタンおよびシクロヘキサンなどの環構 造である)の第二石鹸を含んでなる(注:R5は、環上でカルボキシルに対してオ ルト、メタまたはパラ位であることが可能である)。 C.第二石鹸のなおもう一つのクラスは、式CH3(CHR)k−(CH2m−( CHR)n−CH(COOM)(CHR)o−(CH2p−(CHR)q−CH3(式 中、各RはC1〜C4アルキルであり、k、n、o、qは0〜8の範囲の整数であ る。但し、炭素原子の総数(カルボキシレートを含む)は10〜18の範囲であ ることを条件とする)の第二カルボキシル化合物を含んでなる。上式A、Bおよ びCの各々において、化学種Mは、適する、特に水溶性のいかなる対イオンであ ることも可能である。 本明細書において用いるために特に好ましい第二石鹸界面活性剤は、2−メチ ル−1−ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン酸、2−プロピル−1−ノナン 酸、2−ブチル−1−オクタン酸および2−ペンチル−1−ヘプタン酸の水溶性 塩からなる群から選択される水溶性メンバーである。アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 その他の適するアニオン系界面活性剤は、式R−CON(R1)CH2COOM (式中、Rは、C5〜C17直鎖または分岐アルキルまたはアルケニル基であり、 R1はC1〜C4アルキル基であり、Mはアルキル金属イオンである)のアルカリ 金属サルコシネートである。好ましい例は、ナトリウム塩の形をとったミリスチ ルおよびオレイルメチルサルコシネートである。非イオン系界面活性剤 洗浄目的のために有用な基本的にいかなるアニオン系界面活性剤も本組成物中 に含めることができる。有用な非イオン系界面活性剤の非限定的クラスの例を以 下に記載する。非イオンポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤 本明細書において用いられる適するポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、構造式R2 CONR1Z(式中、R1は、H、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエ チル、2−ヒドロキシプロピル、またはそれらの混合成分、好ましくは、 C1〜C4アルキル、更に好ましくは、C1またはC2アルキル、最も好ましくはC1 アルキル(すなわち、メチル)であり、R2は、C5〜C31ヒドロカルビル、好 ましくは、直鎖C5〜C19アルキルまたはアルケニル、更に好ましくは、直鎖C9 〜C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは、直鎖C11〜C17アルキルま たはアルケニル、またはそれらの混合成分であり、Zは、鎖に直接結合された少 なくとも3個のヒドロキシルを伴う直鎖ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキ シヒドロカルビルまたはそのアルコキシ化誘導体(好ましくは、エトキシ化また はプロポキシ化)である)のものである。Zは、好ましくは、還元アミノ化反応 において還元糖から誘導され、更に好ましくは、Zはグリシチルである。アルキルフェノールの非イオン縮合体 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリブチレンオキ シド縮合体は本明細書において用いるために適する。一般に、ポリエチレンオキ シド縮合体は好ましい。これらの化合物には、直鎖または分岐鎖配列において約 6〜約16個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルフェノールとアルキ レンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。非イオンエトキシ化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールとエチレンオキシド約1〜約25モルとのアルキルエトキシ 化縮合生成物は本明細書において用いるために適する。脂肪族アルコールのアル キル鎖は、直鎖または分岐、第一または第二のいずれかであることが可能であり 、一般に6〜22個の炭素原子を含む。8〜20個の炭素原子を含むアルキル基 を有するアルコールとアルコールモル当たり約2〜約10モルのエチレンオキシ ドとの縮合生成物は特に好ましい。非イオンエトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコール界面活性剤 エトキシ化C6〜C18脂肪族アルコールおよびC6〜C18混合エトキシ化/プロ ポキシ化脂肪族アルコールは、特に水溶性の場合、本明細書において用いるため に好ましい界面活性剤である。好ましくは、エトキシ化脂肪族アルコールは、エ トキシ化度が3〜50であるC10〜C18エトキシ化脂肪族アルコー ル、最も好ましくは、エトキシ化度が3〜40であるC12〜C18エトキシ化脂肪 族アルコールである。好ましくは、混合エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコ ールは、10〜18個の炭素原子のアルキル鎖長を有し、エトキシ化度が3〜3 0であり、プロポキシ化度が1〜10である。プロピレングリコールとの非イオンEO/PO縮合体 プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合によって生成される疎水 性塩基とエチレンオキシドとの縮合生成物は、本明細書において用いるために適 する。これらの化合物の疎水部分は、好ましくは、約1500〜約1800の分 子量を有し、水不溶性を示す。このタイプの化合物の例には、ビーエーエスエフ (BASF)が販売している市販のプルロニック(Pluronic)(商標)界 面活性剤の幾つかが挙げられる。プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加体との非イオンEO縮合生成物 プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応から生じる生成物とエチレン オキシドとの縮合生成物は本明細書において用いるために適する。これらの生成 物の疎水成分は、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物 からなり、一般に、2500〜3000の分子量を有する。非イオン系界面活性 剤のこのタイプの例には、ビーエーエスエフ(BASF)が販売している市販の テトロニック(Tetronic)(商標)化合物の幾つかが挙げられる。非イオンアルキルポリサッカリド界面活性剤 本明細書において用いるために適するアルキルポリサッカリドは、1986年 1月21日発行のレナード(Llenado)による米国特許第4,565,6 47号に開示されており、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約1 6個の炭素原子を含む疎水基および約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約 3、最も好ましくは約1.3〜約2.7個のサッカリド単位を含むポリサッカリ ド親水基、例えば、ポリグリコシドを有する。5〜6個の炭素原子を含むあらゆ る還元サッカリド、例えば、グルコースを用いることができる。ガラクトースお よびガラクトシル成分は、グルコシル成分を置換することがで きる(任意に、疎水基は2−、3−、4−位などに結合され、よってグルコシド またはガラクトシドでなくグルコースまたはガラクトースを生じさせる)。サッ カリド間結合は、例えば、追加のサッカリド単位の1つの位置と前述のサッカリ ド単位上の2−、3−4−および/または6位との間であることが可能である。 好ましいアルキルポリグリコシドは式R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x( 式中、R2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ アルキルフェニル、およびそれらの混合成分からなる群から選択され、ここでア ルキル基は10〜18、好ましくは12〜14個の炭素原子を含み、nは2また は3、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7である) を有する。グリコシルは好ましくはグルコースから誘導される。非イオン脂肪酸アミド界面活性剤 本明細書において用いるために適する脂肪酸アミド界面活性剤は、式R6CN O(R72(式中、R6は、7〜21、好ましくは9〜17個の炭素原子を含む アルキル基であり、各R7は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシア ルキルおよび−(CH24O)xH(ここでxは1〜3の範囲)である)を有す るものである。両性界面活性剤 本明細書において用いるために適する両性界面活性剤には、アミンオキシド界 面活性剤およびアルキル両性カルボン酸が挙げられる。 本明細書において用いるためのアルキル両性ジカルボン酸の適する例には、ニ ュージャージー州デイトンのミラノール(Miranol Inc.)が製造し ているミラノール(Miranol)(商標)C2M Conc.である 。アミンオキシド界面活性剤 本発明において有用なアミンオキシドには、式R3(OR4xNO(R52( 式中、R3は、8〜26、好ましくは8〜18個の炭素原子を含むアルキル、ヒ ドロキシアルキル、アシルアミドプロピルおよびアルキルフェニル基またはそれ らの混合成分から選択され、R4は、2〜3個の炭素原子、好ましくは2個の炭 素原子を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基あるいはその混合成分で あり、xは0〜5、好ましくは0〜3であり、各R5は、1〜3個、好ましくは 1〜2個の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基あるいは1〜3 個、好ましくは1個のエチレンオキシド基を含むポリエチレンオキシド基である )の化合物が挙げられる。R5基は、例えば、酸素または窒素原子を通して互い に結合されて、環構造を形成することが可能である。 これらのアミンオキシド界面活性剤には、特に、C10〜C18アルキルジメチル アミンオキシドおよびC8〜C18アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオ キシドが挙げられる。こうした材料の例には、ジメチルオクチルアミンオキシド 、ジエチルデシルアミンオキシド、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ドデシルア ミンオキシド、ジメチルドデシルアミンオキシド、ジプロピルテトラデシルアミ ンオキシド、メチルエチルヘキサデシルアミンオキシド、ドデシルアミドプロピ ルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチ ルアミンオキシド、牛脂ジメチルアミンオキシドおよびジメチル−2−ヒドロキ シオクタデシルアミンオキシドが挙げられる。C10〜C18アルキルジメチルアミ ンオキシドおよびC10〜C18アシルアミドアルキルジメチルアミンオキシドは好 ましい。双性界面活性剤 双性界面活性剤も本明細書の洗剤組成物中に配合することができる。これらの 界面活性剤は、第二および第三アミンの誘導体、複素環式第二および第三アミン の誘導体、または第四アンモニウム、第四ホスホニウムまたは第三スルホニウム 化合物の誘導体として広く記載することができる。ベタインおよびスルテイン界 面活性剤は、本明細書において用いるための双性界面活性剤の例である。ベタイン界面活性剤 本明細書において有用なベタインは、R(R')2+2COO-(式中、Rは 、C6〜C18ヒドロカルビル基、好ましくはC10〜C16アルキル基またはC10〜 C16アシルアミノアルキル基であり、各R1は、典型的にはC1〜C3アルキル、 好ましくはメチルであり、R2は、C1〜C5ヒドロカルビル基、好ましくはC1〜 C3アルキレン基、更に好ましくはC1〜C2アルキレン基である)の化合物であ る。適するベタインの例には、ココナッツアシルアミドプロピルジメチルベタイ ン、ヘキサデシルジメチルベタイン、C12〜C14アシルアミドプロピルベタイン 、C8〜C14アシルアミドヘキシルジエチルベタイン、4[C1416アシルメチル アミドジエチルアンモニオ]−1−カルボキシブタン、C16〜C18アシルアミド ジメチルベタイン、C12〜C16アシルアミドペンタンジエチルベタイン、C12〜 C16アシルメチルアミドジメチルベタインが挙げられる。好ましいベタインは、 C12〜C18ジメチル−アンモニオヘキサノエートおよびC1〜C18アシルアミド プロパン(またはエタン)ジメチル(またはジエチル)ベタインである。錯体ベ タイン界面活性剤も本明細書において用いるために適する。スルテイン界面活性剤 本明細書において有用なスルテインは、式R(R12+2SO3 -(式中、R は、C6〜C8ヒドロカルビル基、好ましくはC10〜C16アルキル基、更に好まし くはC12〜C13アルキル基であり、R1は、典型的にはC1〜C3アルキル、好ま しくはメチルであり、R2は、C1〜C6ヒドロカルビル基、好ま しくはC1〜C3アルキレンまたは好ましくはヒドロキシアルキレン基である)の 化合物である。両性界面活性剤 両性界面活性剤は、本明細書における洗剤組成物中に配合することができる。 これらの界面活性剤は、脂肪族基が直鎖または分岐鎖であることが可能である、 第二または第三アミンの脂肪族誘導体、または複素環式第二および第三アミンの 脂肪族誘導体として広く記載することができる。カチオン系界面活性剤 カチオン系界面活性剤も本明細書における洗剤組成物中で用いることができる 。適するカチオン系界面活性剤には、モノC6〜C16、好ましくはC6〜C10N− アシルまたはアルケニルアンモニウム界面活性剤から選択される第四アンモニウ ム界面活性剤であって、残りのN位置はメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロ キシプロピル基で置換されているものが挙げられる。洗剤ビルダー系 本明細書における組成物の非常に好ましい成分は洗剤ビルダー系であり、前記 洗剤ビルダー系は、組成物の重量に対して好ましくは0.5%〜80%、更に好 ましくは1%〜60%、最も好ましくは2%〜40%のレベルで存在する。 洗剤ビルダー系は好ましくは水溶性であり、例えば、低分子ポリカルボキシレ ートまたはそれらの酸形態、2つの炭素原子以下だけ互いに離れている少なくと も2つのカルボキシル基を含んでなる単独重合体または共重合体ポリカルボン酸 またはそれらの塩、炭酸水素塩、硼酸塩、燐酸塩のアルキル金属塩、アンモニウ ム塩またはアルカノンアンモニウム塩および前述のもののいずれかの混合物から 選択されるビルダー化合物を含有することが可能である。 適する水溶性低分子または低重合体カルボキシレートビルダーは、広範囲の化 合物から選択することができるが、こうした化合物は、好ましくは、9未満、好 ましくは2〜8.5の間、更に好ましくは4〜7.5の間の第一カルボキシル対 数酸度/定数(pK1)を有する。 カルボキシレートまたはポリカルボキシレートビルダーは、タイプにおいて低 分子または低重合体であることが可能である。但し、低分子ポリカルボキシレー トは、一般にコストと性能の理由で好ましい。低分子および低重合体ビルダーは 、非環式、脂環式、複素環式および芳香族カルボキシレートから選択することが できる。 1つのカルボキシ基を含む適するカルボキシレートには、ベルギー特許第83 1,368号、第821,369号および第821,370号に開示されたよう な乳酸、グリコール酸およびそれらのエーテル誘導体の水溶性塩が挙げられる。 2つのカルボキシ基を含むポリカルボキシレートには、コハク酸、マロン酸、( エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン 酸およびフマル酸の水溶性塩ならびにドイツOffenlegenschrif t2,446,686および2,446,687、米国特許第3,935,25 7号に記載されたエーテルカルボキシレートおよびベルギー特許第840,62 3号に記載されたスルフニルカルボキシレートが挙げられる。3つのカルボキシ 基を含むポリカルボキシレートには、特に、水溶性クエン酸塩、アコニット酸塩 およびシトラコン酸塩ならびに英国特許第1,379,241号に記載されたカ ルボキシメチルオキシスクシネート、英国特許第1,389,732号に記載さ れたラクトキシスクシネートおよびオランダ出願7205873に記載されたア ミノスクシネートなどのスクシネート誘導体および英国特許第1,387,44 7号に記載された2−オキサ−1,1,3−プロパントリカルボキシレートなど のオキシポリカルボキシレート材料が挙げられる。 4つのカルボキシ基を含むポリカルボキシレートには、、1,1,2,2−エ タンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレー ト、1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートおよび英国特許第1,2 61,829号に開示されたオキシジスクシネートが挙げられる。スルホ置換基 を含むポリカルボキシレートには、英国特許第1,398,421号、第1,3 98,422号および米国特許第3,968,448号に開示され たスルホスクシネート誘導体および英国特許第1,439,000号に記載され たスルホン化熱分解クエン酸塩が挙げられる。 脂環式および複素環式ポリカルボキシレートには、シクロペンタン−シス、シ ス、シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシレ ート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス、シス、シス−テトラカルボ キシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカルボキシレート、2,2 ,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3,4,5 ,6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレートおよびソルビトール、マニトール、キ シリトールなどの多価アルコールのカルボキシメチル誘導体が挙げられる。芳香 族ポリカルボキシレートには、英国特許第1,425,343号に開示されたメ リット酸、ピロメリット酸およびフタル酸誘導体が挙げられる。 上述の中で、好ましいポリカルボキシレートは、分子当たり3つまでのカルボ キシ基を含むヒドロキシカルボキシレートであり、より特にクエン酸塩である。 低分子または低重合体ポリカルボキシレートキレート化剤の親酸またはそれら の塩とそれらの混合物、例えば、クエン酸またはクエン酸塩/クエン酸混合物も 本洗剤組成物のビルダー系の成分として考慮されている。 炭酸塩ビルダー化合物の特定の例には、アルカリ金属炭酸塩、炭酸水素塩およ び三二炭酸塩が挙げられる。 燐酸塩ビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリ燐酸塩、ナトリウム、カ リウムおよびアンモニウムピロ燐酸塩、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウ ムピロ燐酸塩、ナトリウムおよびカリウムオルト燐酸塩、重合度が約6〜21の 範囲であるナトリウムポリメタ/燐酸塩、およびフィチン酸の塩である。好まし くは、燐酸塩ビルダー化合物は存在しない。 組成物は、水溶性があまりないビルダーも含めてもよい。但し、好ましくは、 これらのビルダーの配合レベルを最小にする。こうした水溶性があまりないビル ダーの例には、結晶層状珪酸塩および極めて水不溶性のアルミノ珪酸ナト リウムが挙げられる。アルカリ分 アルカリ源は、本明細書における組成物の好ましい成分である。有用なアルカ リ源は珪酸塩によってもたらされ、珪酸塩はまた、洗剤配合物に磁器配慮特性を もたらす。適する珪酸塩には、SiO2:Na2O比が1.0〜2.8の水溶性珪 酸ナトリウムが挙げられ、その比は1.6〜2.4が好ましく、2.0の比は最 も好ましい。珪酸塩は、無水塩または水和塩のいずれの形態をとってもよい。メ タ珪酸塩およびSiO2:Na2O比が2.0の珪酸ナトリウムは最も好ましい珪 酸塩である。 珪酸塩は、好ましくは、重量に基づいて1%〜50%、好ましくは5%〜40% 、最も好ましくは5%〜30%のレベルで本発明の組成物中に配合される。漂白剤 本明細書における洗剤組成物は、塩素漂白剤、無機過水和物塩、ペルオキシ酸 漂白前駆体、有機ペルオキシ酸および/または金属含有漂白触媒を含むことが可 能である。 あらゆるジアシルおよび/またはテトラアシル漂白化学種を含みうる酸素漂白 剤の洗浄溶液中への放出を遅らせる手段を提供することができる。例えば、粒状 漂白成分を疎水性被膜で被覆することにより、あるいは例えば、比重または粒子 サイズによる溶解速度が遅い漂白剤の物理的形態を選択することによって、前記 手段を提供することができる。 洗浄溶液中への酸素漂白剤の遅い放出は、特に洗浄液中で銀を保護被覆するよ うに設計された成分も配合物中に含まれている時、被洗浄物中における銀器の変 色の防止において有利でありうる。こうした銀変色防止技術は、出願人の同時係 属欧州出願第9370004.4号、第93870090.3号、第93201 918.5号および第93202095.1号に開示されている。塩素漂白剤 塩素漂白剤には、アルカリ金属次亜塩素酸塩および塩化シアヌル酸が挙げられ る。本明細書の組成物中での塩素漂白剤の使用は好ましくは最小にし、更に 好ましくは、組成物は塩素漂白剤を含有しない。無機過水和物塩漂白剤 本明細書における皿洗組成物は、好ましくは、組成物の重量に対して好ましく は1%〜40%、更に好ましくは2%〜30%、最も好ましくは5%〜25%の レベルで通常はナトリウム塩の形をとった無機過水和物塩を含む。 無機過水和物塩の例には、過硼酸塩、過炭酸塩、過燐酸塩、過硫酸塩および過 珪酸塩が挙げられる。無機過水和物塩は通常はアルカリ金属塩である。無機過水 和物塩は、追加の保護なしに結晶固体として含めることができる。しかし、特定 の過水和物塩の場合、こうした粒状組成物の好ましい実施は、粒状製品中で過水 和物塩に対してより良好な貯蔵安定性をもたらす被覆された材料形態を利用する 。 過硼酸ナトリウムは、公称式NaBO222の一水和物または四水和物Na BO222・3H2Oの形態をとることが可能である。 本発明による洗剤組成物中に含めるために好ましい過水和物である過炭酸ナト リウムは、2Na2CO3・3H22に対応する式を有する添加化合物であり、結 晶固形物として市販されている。過炭酸塩は、最も好ましくは、被覆された形態 でこうした組成物中に配合される。最も好ましい被覆材料は、アルカリ金属硫酸 塩および炭酸塩の混合塩を含んでなる。こうした被覆は、1977年3月9日に インテロックス(Interox)に授与されたGB−1,466,799にか つて被覆方法と併せて記載された。混合塩被覆材料の過炭酸塩に対する重量比は 、1:2000〜1:4、更に好ましくは1:99〜1:9、最も好ましくは1 :49〜1:19の範囲である。好ましくは、混合塩は、一般式Na2SO4・n −Na2CO3(式中、nは0.1〜3、好ましくは、nは0.5〜1.0、最も 好ましくは、nは0.2〜0.5である)の硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの ものである。 もう一つの適する被覆材料は、SiO2:Na2O比が1.6:1〜3.4:1 、好ましくは2.8:1の珪酸ナトリウムであり、それは、水溶液として被覆さ れて、過炭酸塩の重量に対して2%〜10%(通常は3%〜5%)の珪 酸塩固形物のレベルとなる。珪酸マグネシウムも被膜中に含めることができる。 その他の適する被覆材料には、アルカリ金属およびアルカリ土類金属流酸塩およ び炭酸塩が挙げられる。 ペルオキシモノ過硫酸カリウムは、洗剤組成物中で有用なもう一つの無機過水 和物である。ペルオキシ酸漂白前駆体 本明細書における皿洗組成物は、好ましくは、普通には無機過水和物塩と併せ て、ペルオキシ酸漂白前駆体(漂白活性剤)も含む。ペルオキシ酸漂白前駆体は 、通常は、組成物の重量に対して1%〜20%、更に好ましくは1%〜10%、 最も好ましくは1%〜7%のレベルで配合される。 ペルオキシ酸漂白前駆体は、典型的には、1種以上のN−またはO−アシル基 を含み、その前駆体は、広範囲のクラスから選択することができる。適するクラ スには、イミダゾールおよびオキシムの無水物、エステル、イミドおよびアシル 化誘導体が挙げられ、これらのクラス内の有用な材料の例は、GB−A−158 6789に開示されている。最も好ましいクラスは、GB−A−836988、 864798,1147871および2143231に開示されているようなエ ステルならびにGB−A−855735および1246338に開示されている ようなイミドである。 特に好ましい漂白前駆体化合物は、式(CH3CO)2−(CH2x−(CH3 CO)2(式中、xは0または1〜6の間の整数である)のN,N,N1,N1テ トラアセチル化化合物である。 例には、x=1であるテトラアセチルメチレンジアミン(TAMD)、x=2で あるテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびx=6であるテトラア セチルヘキシレンジアミン(TAHD)が挙げられる。これらおよび類似の化合 物は、GB−A−907356に記載されている。最も好ましいペルオキシ酸漂 白前駆体はTAEDである。 ペルオキシ酸漂活性剤化合物のもう一つの好ましいクラスは、EP−A−01 70386に記載されているアミド置換化合物である。 その他のペルオキシ酸漂白前駆体化合物には、トリメチルヘキサノイルオキシ ベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびアセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム が挙げられる。有機ペルオキシ酸 本皿洗組成物は、組成物の重量に対して1%〜15%、更に好ましくは1%〜 10%のレベルで有機ペルオキシ酸も含有する。 有用な有機ペルオキシ酸には、EP−A−0170386に記載されたアミド 置換ペルオキシ酸が挙げられる。 その他の有機ペルオキシ酸には、例えば、EP−A−0341947に開示さ れたようなジペルオキシドデカン二酸、ジペルオキシテトラデカン二酸、ジペル オキシヘキサデカン二酸、モノ−およびジペルアゼライン酸、モノ−およびジペ ルブラシル酸、モノペルオキシフタル酸、過安息香酸およびそれらの塩が挙げら れる。ジアシルおよびテトラアシルペルオキシド漂白化学種 ジアシルペルオキシド漂白化学種は、好ましくは、以下の一般式(式中、R1 は、芳香族基、または少なくとも5個の炭素原子の直鎖および任意に1種以上の 置換基(例えば、−N+(CH33、−COOHまたは−CN)および/または アルキル基の隣接炭素原子間に挿入された1種以上の割込成分(例えば、−CO NH−または−CH=CH−)を含むC6〜C18アルキル、好ましくはC6〜C12 アルキル基を表し、R2は、R1およびR2が共に合計で8〜30個の炭素原子を 含むような、ペルオキシド成分に適合する脂肪族基または芳香族基を表す)のジ アシルペルオキシドから選択される。好ましくは、R1およびR2は、直鎖置換C6 〜C12アルキル鎖である。最も好ましくは、R1およびR2は同じである。 テトラアシルペルオキシド漂白化学種は、好ましくは、以下の一般式(式中、 R3は、C1〜C9、好ましくはC3〜C7アルキル基を表し、nは2〜12、好ま しくは4〜10の整数を表す)のテトラアシルペルオキシドから選択される。 金属含有漂白触媒 本明細書において記載された組成物は、さらに、好ましい成分として金属含有 漂白触媒を含有することができる。好ましくは、金属含有漂白触媒は、遷移金属 含有漂白触媒であり、最も好ましくは、マグネシウムまたはコバルト含有漂白触 媒である。 漂白触媒の適するタイプは、銅、鉄カチオンなどの規定された漂白触媒活性の 重金属カチオンと、亜鉛またはアルミニウムカチオンなどのほとんどまたは全く 漂白触媒活性をもたない補助金属カチオンと、触媒金属カチオンおよび補助金属 カチオンのための規定された安定定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレン ジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびそれら の水溶性塩とを含んでなる触媒である。こうした触媒は米国特許第4,430, 243号に開示されている。 好ましい例には、式Co[(NH3nM’mB’bT’tqp]Yy(式中、コバ ルトは、+3酸化状態であり、nは0〜5の整数(好ましくは4または5、最も 好ましくは5)であり、M’はモノデンテート(monodentate)リガンドを表し 、mは0〜5の整数(好ましくは1または2、最も好ましくは1)であり、B’ はビデンテート(bidentate)リガンドを表し、bは0〜2の整数であり、T’ はトリデンテート(tridentate)リガンドを表し、tは0または1であり、Qは テトラデンテート(tetradentate)リガンドであり、qは0ま たは1であり、Pはペンタデンテート(pentadentate)リガンドであり、pは0 または1であり、n+m+2b+3t+4q+5p=6であり、Yは、数yで存 在する1個以上の適切に選択された対アニオンであり、電荷均衡塩を得るために yは1〜3の整数(Yが−1帯電アニオンである時、好ましくは2〜3、最も好 ましくは2)であり、好ましいYは、塩化物、窒化物、亜硝酸塩、硫酸塩、クエ ン酸塩、酢酸塩、炭酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択され、さらに 、コバルトに結合された配位座の少なくとも1つが自動皿洗使用条件下で不安定 であり、残りの配位座が自動皿洗条件下でコバルトを安定化して、アルカリ条件 下におけるコバルト(II)に対するコバルト(III)における還元電位は、 標準水素電極に対して約0.4ボルト未満(好ましくは、約0.2ボルト未満) である)のコバルト(III)触媒が挙げられる。 このタイプの好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH3n(M')m]Yy(式 中、nは0〜5の整数(好ましくは4または5、最も好ましくは5)であり、M ’は、好ましくは、塩素、臭素、水酸化物、水および(mが1より大きい時)そ れらの混合成分からなる群から選択される不安定な配位成分であり、mは0〜3 の整数(好ましくは1または2、最も好ましくは1)であり、m+n=6であり 、Yは、数yで存在する適切に選択された対アニオンであり、電荷均衡塩を得る ためにyは1〜3の整数(Yが−1帯電アニオンである時、好ましくは2〜3、 最も好ましくは2)である)を有する。 本明細書において有用なこのタイプの好ましいコバルト触媒は、式[Co(N H35Cl]Yyおよび特に[Co(NH35Cl]Cl2を有するコバルトペンタ アミン塩化物である。 式[Co(NH3n(M)m(B)b]Ty(式中、コバルトは、+3酸化状態で あり、nは4〜5の整数(好ましくは5)であり、Mは、1つの座によりコバル トに配位された1種以上のリガンドであり、mは0、1または2(好ましくは1 )であり、Bは、2つの座によりコバルトに配位されたリガンドであり、bは0 または1(好ましくは0)であり、b=0の時、m+n=6であり、b=1の時 、m=0およびn=4であり、Tは、数yで存在する1個以上の適 切に選択された対アニオンであり、電荷均衡塩を得るためにyは整数(Tが−1 帯電アニオンである時、好ましくはyは1〜3、最も好ましくは2)である)を 有すると共に、さらに0.23M-1-1(25℃)未満の塩基加水分解速度定数 を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本発明の組成物はより好ましい 。 好ましいTは、塩化物、ヨウ化物、I3 -、蟻酸塩、窒化物、亜硝酸塩、硫酸塩 、亜硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、臭化物、PF6 -、BF4 -、B(Ph )4 -、燐酸塩、亜燐酸塩、珪酸塩、トシル酸塩(tosylate)、メタンスルホン酸塩 およびそれらの混合成分からなる群から選択される。2種以上のアニオン基、例 えば、HPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -などがTにおいて存在する場合、任意に 、Tにプロトン付与することができる。さらに、Tは、アニオン系界面活性剤( 例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、アルキル硫酸塩(AS) 、アルキルエトキシスルホン酸塩(AES)など)などの通例ではない無機アニ オンおよび/またはアニオンポリマー(例えば、ポリアクリレート、ポリメタク リレートなど)からなる群から選択してもよい。 M成分には、例えば、F-、SO4 -2、NCS-、SCN-、S23 -2、NH3、 PO4 3-およびカルボン酸塩(好ましくはモノカルボン酸塩であるが、2つ以上 のカルボン酸塩は、コバルトへの結合が成分当たり1つだけのカルボン酸塩によ るかぎり存在してもよい。その場合、M成分におけるその他のカルボン酸塩は、 プロトン付加するか、または塩の形をとることが可能である)が挙げられるが、 それらに限定されない。2種以上のアニオン基(例えば、HPO4 2-、HCO3 - 、H2PO4 -、HOC(O)CH2C(O)O-など)がMにおいて存在する場合 、任意に、Mにプロトン付与することができる。好ましいM成分は、式RC(O )O-(式中、Rは、好ましくは、水素、C1〜C30(好ましくはC1〜C18)非 置換および置換アルキル、C6〜C30(好ましくはC6〜C18)非置換および置換 アリールおよびC3〜C30(好ましくはC5〜C18)非置換および置換ヘテロアリ ールからなる群から選択され、ここで置換基 は、−NR’3、−NR’4 +、−C(O)OR'、−OR'、−C(O)NR’2( ここでR’は水素およびC1〜C6成分からなる群から選択される)からなる群か ら選択される)を有する置換および非置換C1〜C30カルボン酸である。従って 、こうした置換Rには、成分−(CH2nOHおよび−(CH2nNR’4+( 式中、nは1〜約16、好ましくは約2〜約10、最も好ましくは約2〜約5の 整数である)が挙げられる。 最も好ましいMは、上述の式(式中、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル 、直鎖または分岐C4〜C12アルキルおよびベンジルからなる群から選択される )を有するカルボン酸である。最も好ましいRはメチルである。好ましいカルボ ン酸M成分には、蟻酸、安息香酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン 酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、2−エチルヘキ サン酸、ナフテン酸、オレイン酸、パルミチン酸、トリフレート(triflate)、酒 石酸、ステアリン酸、酪酸、クエン酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマル酸 、ラウリン酸、リノール酸、乳酸、リンゴ酸、および特に酢酸が挙げられる。 B成分には、炭酸塩、ジ−およびそれより高級のカルボン酸塩(例えば、シュ ウ酸塩、マロン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩)、ピコリン酸、 アルファおよびベータアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、ベーターアラニ ン、フェニルアラニン)が挙げられる。 本明細書において有用なコバルト漂白触媒は知られており、トーベ(M.L. Tobe)「Base Hydrolysis of Transition− Metal Complexs」,Adv.Inorg.Bioinorg.M ech.,(1983),2,pages1〜94において、それらの塩基加水分 解速度と共に記載されている。例えば、ページ17の表1には、シュウ酸塩と錯 化されたコバルトペンタアミン触媒に対する塩基加水分解速度(その文献中でkOH として指定されている)(kOH=2.5×10-4-1-1(25℃))、NCS− の場合(kOH=5.0×10-4-1-1(25℃))、蟻酸塩の場合(kOH=5.8 ×10-4-1-1(25℃))、および酢酸塩の場 合(kOH=9.6×10-4-1-1(25℃))が示されている。本明細書において 有用な最も好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35OAc]Ty(式中、O Acは、酢酸成分を表す)を有するコバルトペンタアミン酢酸塩および特に式[ Co(NH35OAc]Cl2のコバルトペンタアミン酢酸塩化物、ならびに[C o(NH35OAc](OAc)2、[Co(NH35OAc](PF6)2、[Co (NH35OAc](SO4)、[Co(NH35OAc](BF4)2および[Co( NH35OAc](NO32(本明細書において「PAC」)である。 これらのコバルト触媒は、例えば、前述したトーベ(Tobe)の記事および その記事で引用された参考文献、1989年3月7日発行のジアクン(Diak un)らによる米国特許第4,810,410号、J.Chem.Ed.(19 89),66(12),1043〜45、「The Synthesis and Characterization of Inorganic Compo unds,W.L.Jolly(Prentice−Hall;1970),pp .461〜3、Inorg.Chem.,18,1497〜1502(1979) 、Inorg.Chem.,21,2881〜2885(1982)、Inorg .Chem.,18,2023〜2025(1979)、Inorg.Synth esis,173〜176(1960)、Journal of Physica l Chemistry,56,22〜25(1952)、および以後に提供され る合成例において教示されたような公知の手順によって容易に調製される。 これらの触媒は、製品の美観のために必要ならば、色インパクトを低下させる ために添加剤材料と併せて共処理してもよいし、または以後に例示するように酵 素含有粒子中に含めてもよいし、あるいは本組成物は、触媒「色斑点」を含有す るように製造してもよい。石灰石鹸分散剤化合物 本明細書における組成物は、8以下、好ましくは7以下、最も好ましくは6以 下の以後に定義する石灰石鹸分散力(LSDP)を有する石灰石鹸分散剤化 合物を含有してもよい。石灰石鹸分散剤化合物は、好ましくは、組成物の重量に 対して0.1%〜40%、更に好ましくは1%〜20%、最も好ましくは2%〜 10%のレベルで存在する。 石灰石鹸分散剤は、カルシウムまたはマグネシウムイオンによる脂肪酸のアル キル金属、アンモニウムまたはアミン塩の沈殿を防止する材料である。石灰石鹸 分散剤の有効性の多くの指標は、ボルゲッティ(H.C.Borghetty) およびベルグマン(C.A.Bergman)によるJ.Am.Oil.Che m.Soc.,volume27,pages88〜90(1950)における 記事に記載された石灰石鹸分散試験を用いて測定される石灰石鹸分散力(LSD P)によって示される。石灰石鹸分散試験法は、この技術分野において研究者に より広く用いられており、例えば、リンフィールド(W.N.Linfield) ,Surfactant Science Series,Volume7,p 3、リンフィールド(W.N.Linfield),Tenside Surf. Det.Volume27,pages159〜161(1990)およびナガ ラジャン(M.K.Nagarajan)、マスラー(W.F.Masler),C osmetics and Toiletries,Volume104,pa ges71〜73(1989)などのレビュー記事において記載されている。L SDPは、分散剤と、333ppmCaCO3(Ca:Mg=3:2)等価硬度 の30ml水中に0.025gオレイン酸ナトリウムによって形成される石灰石 鹸付着物を分散させるために必要なオレイン酸ナトリウムとの%重量比である。 本明細書において用いるために適する高分子石灰石鹸分散剤は、Cosmet ics and Toiletries,Volume104,pages71 〜73(1989)に見られるナガラジャン(M.K.Nagarajan)お よびマスラー(W.F.Masler)による記事に記載されている。こうした 高分子石灰石鹸分散剤の例には、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらの混合 物とアクリルアミドまたは置換アクリルアミドとの典型的には5,000〜20 ,000の分子量を有するコポリマーの特定の水溶性塩が挙げら れる。 良好な石灰石鹸分散剤能力を有する界面活性剤には、アミンオキシド、ベタイ ン、スルホベタイン、アルキルエトキシスルフェートおよびエトキシ化アルコー ルが挙げられる。 本発明により用いるための8以下のLSDPを有する界面活性剤の例には、C16 〜C18ヂメチルアミンオキシド、平均エトキシ化度が1〜5であるC12〜C18 アルキルエトキシスルフェート、特にエトキシ化度が約3であるC12〜C15アル キルエトキシスルフェート界面活性剤(LSDP=4)、ビーエーエスエフ(BA SF GmbH)がそれぞれ商品名Lutensol A012および商品名L utensol A030で販売している平均エトキシ化度が12(LSDP= 6)または30のいずれかであるC13〜C15エトキシ化アルコールが挙げられる 。有機高分子化合物 有機高分子化合物は、本明細書における皿洗組成物に添加することができる。 有機高分子化合物とは、分散剤、再付着防止剤および汚れ懸濁剤として洗剤組成 物中で一般に用いられる基本的にいかなる高分子有機化合物も意味する。 有機高分子化合物は、組成物の重量に対して0.05%〜30%、好ましくは 0.5%〜15%、最も好ましくは1%〜10%のレベルで本発明の洗剤組成物 中に配合することができる。 アクリル酸およびその塩を含む平均分子量が15,000未満の有機ポリマー を以後低分子量アクリル酸含有ポリマーと呼ぶが、それは、本明細書において特 に好ましい有機高分子化合物である。 低分子量アクリル酸含有ポリマーは、好ましくは、15,000未満、好まし くは500〜12,000、更に好ましくは1,500〜10,000、最も好 ましくは2,500〜9,000の平均分子量を有する。 低分子量アクリル酸含有ポリマーは、主要なアクリル酸またはアクリル酸塩モ ノマー単位を含むホモポリマーまたはコポリマーのいずれであってもよい。コポ リマーは、変成アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニ チン酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸またはそれらの塩、 無水マレイン酸、アクリルアミド、アルキレン、ビニルメチルエーテル、スチレ ン、およびそれらのいずれかの混合物を含む適する基本的にいかなるその他のモ ノマー単位も含むことができる。 市販されている好ましい低分子量アクリル酸含有ホモポリマーには、ビーエー エスエフ(BASF GmbH)が商品名ソカラン(Sokalan)PA30 、PA20、PA15およびPA10で販売しているもの、およびロームアンド ハース(Rohm and Haas)が商品名アクゾル(Acusol)45 Nで販売しているものが挙げられる。 好ましい低分子量アクリル酸含有コポリマーには、a)90重量%〜10重量 %、好ましくは80重量%〜20重量%のアクリル酸またはその塩とb)一般式 −[CR2−CR1(CO−O−R3)]−(式中、置換基R1、R2またはR3の少な くとも1つ、好ましくはR1またはR2は、1〜4個の炭素のアルキルまたはヒド ロキシアルキル基であり、R1またはR2は、水素であることが可能であり、R3 は水素またはアルキル金属塩である)を有する10重量%〜90重量%、好まし くは20重量%〜80重量%の置換アクリル酸モノマーまたはその塩とをモノマ ー単位として含むものが挙げられる。R1がメチル、R2が水素である置換アクリ ル酸モノマー(すなわち、メチルアクリル酸モノマー)は最も好ましい。このタ イプの最も好ましいコポリマーは3500の分子量を有し、60重量%〜80重 量%のアクリル酸および40重量%〜20重量%のメチルアクリル酸を含む。 市販されている好ましい低分子量アクリル酸含有コポリマーには、ビーエーエ スエフ(BASF GmbH)が商品名ソカラン(Sokalan)CP10で 販売しているものが挙げられる。 その他の適するポリアクリレート/変成ポリアクリレートコポリマーには、米 国特許第4,530,766号および第5,084,535号に開示され、15 ,000未満の分子量を有する不飽和脂肪族カルボン酸のコポリマーが挙げられ る。 有機高分子化合物の追加の例には、ポリカルボン酸が、2つの炭素原子以下だ け互いに離れている少なくとも2つのカルボキシル基を含んでなる水溶性有機ホ モポリマーまたはコポリマーポリカルボン酸またはその塩が挙げられる。後者の タイプのポリマーは、GB−A−1,596,756に開示されている。こうし た塩の例は、20,000〜70,000、特に約40,000の分子量を有す るポリアクリレートと無水マレイン酸とのコポリマーである。 その他の適する有機高分子化合物には、16,000〜100,000の分子 量を有するアクリルアミドとアクリレートのポリマーおよび16,000〜80 ,000の分子量を有するアクリレート/フマレートコポリマーが挙げられる。 ポリアミノ化合物は本明細書において有用であり、それらには、EP−A−3 05282、EP−A−305283およびEP−A−351629に開示され たものなどのアスパラギン酸から誘導されるものが挙げられる。 本明細書における洗剤組成物中に配合するために適するその他の有機高分子化 合物には、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエ チルセルロースなどのセルロース誘導体が挙げられる。 追加の有用な有機高分子化合物は、ポリエチレングリコール、特に分子量10 00〜10000、より特に2000〜8000、最も特に約4000のもので ある。高分子移染抑制剤 本明細書における組成物は、0.01%〜10%、好ましくは0.05%〜0 .5%の高分子移染抑制剤も含んでなることができる。 高分子移染抑制剤は、好ましくは、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビ ニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルピロリド ンポリマーまたはそれらの混合物から選択される。a)ポリアミンN−オキシドポリマー 本明細書において用いるために適するポリアミンN−オキシドポリマーは、以 下の構造式(式中、Pは、R−N−O基を結合できる重合性単位、またはR −N−O基が前記重合性単位の一部を形成する重合性単位、あるいはその両方の 組合せであり、Aは、NC=O、CO=O、C=O、−O−、−S−、−N−で あり、xは0または1であり、Rは、脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素 環式または脂環式基あるいはそれらのいずれかの混合成分であって、N−O基の 窒素を結合できるか、あるいはN−O基がこれらの基の一部であるものである) を有する単位を含む。 N−O基は、以下の一般構造(式中、R1、R2およびR3は、脂肪族基、芳 香族、複素環式または脂環式基もしくはそれらの混合成分であって、N−O基の 窒素を結合できるもの、あるいはN−O基の窒素がこれらの基の一部を形成する ものであり、xおよび/またはyおよび/またはzは0または1である)によっ て表すことができる。N−O基は、重合性単位(P)の一部であることが可能で あるか、または高分子主鎖に結合できるか、あるいはその両方の組合せである。 N−O基が重合性単位の一部を形成する適するポリアミンN−オキシドは、R が脂肪族、芳香族、脂環式または複素環式基から選択されるポリアミンN− オキシドを含んでなる。前記ポリアミンN−オキシドの1つのクラスは、N−O 基の窒素がR−基の一部を形成するポリアミンN−オキシドの群を含んでなる。 好ましいポリアミンN−オキシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、 ピロリジン、ピペリジン、キノリン、アクリジンおよびそれらの誘導体などの複 素環式基であるものである。 前記ポリアミンN−オキシドのもう一つのクラスは、N−O基の窒素がR−基 に結合されるポリアミンN−オキシドの群を含んでなる。 その他の適するポリアミンN−オキシドは、N−O基が重合性単位に結合され るポリアミンオキシドである。 これらのポリアミンN−オキシドの好ましいクラスは、一般式(I)(式中、 Rは、N−O官能基の窒素が前記R基の一部である芳香族、複素環式または脂環 式基である)を有するポリアミンN−オキシドである。これらのクラスの例は、 Rがピリジン、ピロール、イミダゾールおよびそれらの誘導体などの複素環式化 合物であるポリアミンオキシドである。 ポリアミンN−オキシドのもう一つの好ましいクラスは、一般式(I)(式中 、Rは、N−O官能基の窒素が前記R基に結合される芳香族、複素環式または脂 環式基である)を有するポリアミンオキシドである。これらのクラスの例は、R 基がフェニルなどの芳香族であることが可能なポリアミンオキシドである。 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であると共に、移染抑制特性を有 するかぎり、いかなるポリマー主鎖も用いることができる。適する高分子主鎖の 例は、ポリビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド 、ポリイミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。 本発明のアミンN−オキシドポリマーは、典型的には、アミンのアミンN−オ キシドに対する比が10:1〜1:1000000である。しかし、ポリアミン オキシドポリマーに存在するアミンオキシド基の量は、適切な共重合または適切 なN−酸化度によって変えることができる。好ましくは、アミンのアミンN−オ キシドに対する比は、2:3〜1:1000000である。より好ま しくは、1:4〜1:1000000、最も好ましくは、1:7〜1:1000 000である。本発明のポリマーは、一方のモノマータイプがアミンN−オキシ ドであり、他方のモノマータイプがアミンN−オキシドであるか、そうでないか のいずれかであるランダムまたはブロックコポリマーを実際に包含する。ポリア ミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、PKaが10未満、好ましくは7未 満、更に好ましくは6未満である。 ポリアミンオキシドは、ほとんどいかなる重合度でも得ることができる。重合 度は、材料が望ましい水溶性および色懸濁力を有するかぎり重要ではない。典型 的には、平均分子量は、500〜1000,000、好ましくは1,000〜5 0,000、更に好ましくは2,000〜30,000、最も好ましくは3,0 00〜20,000の範囲内である。b)N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー 本明細書において用いるために好ましいポリマーは、5,000〜50,00 0、更に好ましくは8,000〜30,000、最も好ましくは10,000〜 20,000の平均分子量範囲を有するN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロ リドンコポリマーから選択されるポリマーを含んでなることが可能である。好ま しいN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーは、N−ビニルイ ミダゾールのN−ビニルピロリドンに対するモル比が1〜0.2、更に好ましく は0.8〜0.3、最も好ましくは0.6〜0.4である。c)ポリビニルピロリドン 本明細書における組成物は、平均分子量が2,500〜400,000、好ま しくは5,000〜200,000、更に好ましくは5,000〜50,000 、最も好ましくは5,000〜15,000であるポリビニルピロリドン(「P VP」)を利用することもできる。適するポリビニルピロリドンは、ニューヨー ク州ニューヨークおよびカナダ、モントリオールのアイエスピー(ISP Co rporation)から製品名PVP K−15(10,000の粘度分子量) 、PVP K−30(40,000の平均分子量)、PVP K−60(160, 000の平均分子量)およびPVP K−90(360,00 0の平均分子量)で市販されている。PVP K−15は、アイエスピー(IS P Corporation)からも入手できる。ビーエーエスエフ(BASF Corporation)から市販されているその他の適するポリビニルピロ リドンには、Sokalan HP165およびSokalan HP12が挙 げられる。 ポリビニルピロリドンは、洗剤の重量に対して0.01%〜5%、好ましくは 0.05%〜3%、更に好ましくは0.1%〜2%のレベルで本明細書における 組成物中に配合することができる。洗浄溶液中に送出されるポリビニルピロリド ンの量は、好ましくは0.5ppm〜250ppm、好ましくは2.5ppm〜 150ppm、更に好ましくは5ppm〜100ppmである。d)ポリビニルオキサゾリドン 本明細書における組成物は、高分子移染抑制剤としてポリビニルオキサゾリド ンを利用することもできる。前記ポリビニルオキサゾリドンは、平均分子量が2 ,500〜400,000、好ましくは5,000〜200,000、更に好ま しくは5,000〜50,000、最も好ましくは5,000〜15,000で ある。 本組成物中に配合されるポリビニルオキサゾリドンの量は、0.01重量%〜 5重量%、好ましくは0.05重量%〜3重量%、更に好ましくは0.1重量% 〜2重量%であることが可能である。洗浄溶液中に送出されるポリビニルオキサ ゾリンの量は、典型的には0.5ppm〜250ppm、好ましくは2.5pp m〜150ppm、更に好ましくは5ppm〜100ppmである。e)ポリビニルイミダゾール 本明細書における組成物は、高分子移染抑制剤としてポリビニルイミダゾール を利用することもできる。前記ポリビニルイミダゾールは、平均分子量が2,5 00〜400,000、更に好ましくは5,000〜50,000、最も好まし くは5,000〜15,000である。 本組成物中に配合されるポリビニルオキサゾリドンの量は、0.01重量%〜 5重量%、好ましくは0.05重量%〜3重量%、更に好ましくは0.1重 量%〜2重量%であることが可能である。洗浄溶液中に送出されるポリビニルイ ミダゾールの量は、0.5ppm〜250ppm、好ましくは2.5ppm〜1 50ppm、更に好ましくは5ppm〜100ppmである。重金属イオン封鎖剤 重金属イオン封鎖剤は、本明細書において有用な成分である。重金属イオン封 鎖剤とは、重金属イオンを封鎖(キレート化)するために機能する成分を意味す る。これらの成分は、カルシウムおよびマグネシウムキレート化能力も有しうる が、それらは、鉄、マンガンおよび銅などの重金属イオンを選択的に結合する。 重金属イオン封鎖剤は、組成物の重量に対して好ましくは0.005%〜20 %、更に好ましくは0.05%〜10%、最も好ましくは0.1%〜5%のレベ ルで存在する。 例えば、ホスホン酸またはカルボン酸官能基を有する性質は酸性である重金属 イオン封鎖剤は、酸の形をとって、あるいはアルカリイオン、アルカリ金属イオ ン、アンモニウムまたは置換アンモニウムイオンあるいはそれらのいずれかの混 合イオンなどの適する対カチオンとの錯体/塩として存在することが可能である 。好ましくは、いかなる塩/錯体も水溶性である。前記対カチオンの重金属イオ ン封鎖剤に対するモル比は、好ましくは少なくとも1:1である。 本明細書において用いるために適する重金属イオン封鎖剤には、アミノアルキ レンポリ(アルキレンホスホネート)およびニトロトリメチレンホスホネートな どのオルガノアミノホスホネートが挙げられる。好ましいオルガノアミノホスホ ネートは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)およびヘキサ メチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)である。 本明細書において用いるためのその他の適する重金属イオン封鎖剤には、エチ レンジアミノ四酢酸、エチレントリアミン五酢酸またはエチレンジアミン二コハ ク酸などのポリアミノカルボン酸およびニトリロ三酢酸が挙げられる。最も好ま しくは生分解特性のために好ましいS,S異性体の形で存在するエチレンジアミ ン−N,N’−二コハク酸(EDDS)は特に好ましい。 本明細書において用いるためのなお他の適する重金属イオン封鎖剤は、EPA 317542およびEPA399133に記載された2−ヒドロキシエチル二酢 酸またはグリセリルイミノ二酢酸などのイミノ二酢酸誘導体である。 本発明の一つの好ましい態様において、特にオルガノアミノホスホネート成分 を含んでなるいかなる重金属イオン封鎖剤も、本発明による粒状組成物に配合す る前に粉末硫酸ナトリウム上に噴霧される。このステップは、粒状洗剤マトリッ クス中で封鎖剤安定性の改善をもたらす。結晶成長抑制剤 本明細書における皿洗組成物の好ましい成分は、オルガノジホスホン酸または その塩/錯体の1つから選択される結晶成長抑制剤である。オルガノジホスホン 酸成分は、組成物の重量に対して好ましくは0.005%〜20%、更に好まし くは0.1%〜10%、最も好ましくは0.2%〜5%のレベルで存在する。 オルガノジホスホン酸成分は、酸の形態をとって、または適する対カチオンと 共に塩または錯体の1つの形態をとって存在することが可能であり、以後に酸に ついて記載することは塩または錯体についての記載を暗黙のうちに包含する。好 ましくは、いかなる塩/錯体も水溶性であり、アルカリ金属およびアルカリ土類 金属塩/錯体は特に好ましい。 オルガノジホスホン酸は、好ましくは、C1〜C4ジホスホン酸、更に好ましく は、エチレンジホスホン酸などのC2ジホスホン酸、または最も好ましくは、エ チレン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(HEDP)である。酵素 本明細書における皿洗組成物において有用なもう一つの任意の要素は1種以上 の酵素である。好ましい酵素材料には、洗剤組成物に従来から配合されている市 販のリパーゼ、中性およびアルカリプロテアーゼ、エステラーゼ、セルラーゼお よびプロテアーゼが挙げられる。適する酵素は、米国特許第3,519,570 号および第3,533,139号において論じられている。 本発明の組成物中に含めることができるその他の好ましい酵素にはリパーゼ が挙げられる。洗剤用途のために適するリパーゼ酵素には、英国特許1,372 ,034に間示されたような、シュードモナス・スタッツェリATCC19.1 54などのシュードモナス類の微生物によって生産されるものが挙げられる。適 するリパーゼには、微生物シュードモナス・フルオレッセントIAM1057に よって生産される、リパーゼの抗体との陽性免疫交雑(cross)反応を示すもの が挙げられる。このリパーゼは、商品名リパーゼP「アマノ」で日本、名古屋の アマノ・ファーマシューティカル(Amano phamaceutical C o.Ltd.)から入手でき、以後「アマノ−P」と呼ぶ。適するその他の商業 的リパーゼには、アマノ−CES、リパーゼex Chromobacter viscosum、例え ば、日本、タガタの東洋醸造からのChromobacter viscosum var.lipolyticum NRRLB3673、米国のユーエス・バイオケミカル・コープ(U.S.Bi ochemical Corp.)およびオランダのジソインス(Disoynt h Co.)からのChromobacter viscosumリパーゼ、およびリパーゼexPseudom onas gladioliが挙げられる。特に適するリパーゼは、本発明の組成物と併せて 用いられる時、極めて有効であることが見出された、M1 Lipase(登録 商標)、Lipomax(登録商標)(Gist−Brocades)、Lipo lase(登録商標)およびLipolase Ultra(登録商標)(No vo)などのリパーゼである。ノボノルディスク(Novo Nordisk) によるEP258068、WO92/05249およびWO95/22615、 ユニリーバ(Unilever)によるWO94/03578、WO95/35 381およびWO96/00292に記載された脂肪分解酵素も適する。 リパーゼの特殊な種類と考えることができるクチナーゼ[EC3.1.1.5 0]、すなわち、界面活性化(interfacial activation)を必要としないリパー ゼも適する。洗剤組成物へのクチナーゼの添加は、例えば、WO−A−88/0 9367(ジェネンコア(Genencor))、WO90/09446(プラント ジェネティック(Plant Genetic System)、WO94/14 963およびWO94/14964(ユニリーバ(Unile ver))に記載されている。 リパーゼおよび/またはクチナーゼは、通常、洗剤組成物の重量に対して0. 0001%〜2%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に配合される。 適するプロテアーゼは、B.subtilisおよびB.Licheniformis(サブチリシ ンBPNおよびBPN')の特定の菌株から得られるサブチリシンである。1つ の適するプロテアーゼは、8−12のpH範囲全体を通して最大活性を有するバ シラス菌の菌株から得られ、それはデンマークのノボ・インダストリーズA/S (Novo IndustriesA/S)(以後「ノボ」という)によりESP ERASE(登録商標)として開発・販売されている。この酵素および類似の酵 素の調製は、ノボによるGB1,243,784に記載されている。その他の適 するプロテアーゼには、ノボからのALCALASE(登録商標)、DURAZY M(登録商標)およびSAVINASE(登録商標)、ならびにギストブロカーデ ス(Gist−Brocades)からのMAXATASE(登録商標)、MAX ACAL(登録商標)、PROPERASE(登録商標)およびMAXAPEM( 登録商標)(蛋白工学MAXACAL)が挙げられる。蛋白分解酵素は、1987 年4月28日出願の欧州特許出願第87303761.8号(特にページ17、 24および98)に記載され、本明細書において「プロテアーゼB」と呼ばれる ものなどの細菌由来の修飾されたセリンプロテアーゼ、1986年10月29日 発行のベネガス(Venegas)による欧州特許出願199,404において 細菌由来の修飾されたセリンプロテアリティック酵素と記載され、本明細書にお いて「プロテアーゼA」と呼ばれるものも包含する。本明細書において「プロテ アーゼC」と呼ばれるものは適し、それは、位置27でリシンがアルギニンを置 換し、位置104でチロシンがバリンを置換し、位置123でセリンがアスパラ ギンを置換し、位置274でアラニンがトレオニンを置換した、バチルスからの アルカリセリンプロテアーゼの変異体である。プロテアーゼCは、1991年5 月16日発行のEP90915958:4、対応するWO91/06637に記 載されている。一般に、修飾された変異体、特にプロテアーゼCも本明細書に包 含される。 「プロテアーゼD」と呼ばれる好ましいプロテアーゼは、非天然型アミノ酸配 列を有するカルボニルヒドロラーゼ変異体である。これは、WO95/1059 1および1994年10月13日出願のゴーシュ(C.Ghosh)らによる特 許出願、米国特許出願第08/322,676号、発明の名称、「プロテアーゼ 酵素を含んでなる漂白組成物」に記載された、バチルスamyloliquefaciensサブ チリシンのナンバリングに準拠して、位置+76に相当する前記カルボニルヒド ロラーゼの位置において、好ましくは、+99、+101、+103、+104 、+107、+123、+27、+105、+109、+126、+128、+ 135、+156、+166、+195、+197、+204、+206、+2 10、+216、+217、+218、+222、+260、+265、および /または+274からなる群から選択される位置に相当する1つ以上のアミノ酸 残基位置とも組み合わせて、複数のアミノ酸残基を異なるアミノ酸に置換するこ とにより前駆体カルボニルヒドロラーゼから誘導される。この「プロテアーゼD 」の変異体には、変異体のアミノ酸配列を誘導する前駆体カルボニルヒドラーゼ に比べて、異なった蛋白分解活性、安定性、基質特異性、pH特性および/また は性能特性を有する非天然型カルボニルヒドラーゼ変異体であるプロテアーゼ酵 素が挙げられる。前述したように、プロテアーゼ酵素は、トリプシン様特異性を 有するように設計され、好ましくは、漂白安定であるようにも設計される。前駆 体カルボニルヒドロラーゼは、天然型カルボニルヒドラーゼまたは組換えヒドラ ーゼであってもよい。詳しくは、こうしたカルボニルヒドロラーゼ変異体は、前 駆体カルボニルヒドロラーゼの複数のアミノ酸残基を異なるアミノ酸で置換する ことにより誘導される非天然型アミノ酸配列を有する。前駆体酵素の複数のアミ ノ酸残基は、1種以上の残基、+33、+62、+67、+76、+100、+ 101、+103、+104、+107、+128、+129、+130、+1 32、+135、+156、+158、+164、+166、+167、+17 0、+209、+215、+217、+218および+222との組合せで、位 置+210に対応する。ここで、番号で示した位置は、Bacillus amyloliquefac ientsからの天然 型サブチリシンに対応するか、またはBacilluslentussubtilisinなどの他のカル ボニルヒドラーゼまたはサブチリシンにおける等価のアミノ酸残基に対応する。 本発明の組成物中で有用なプロテアーゼ酵素であるカルボニルヒドラーゼ変異 体は、1種以上の追加の修飾と併せてアミノ酸残基+210の置換を含んでなる 。上述したアミノ酸置換基のいかなる組合せも用いることが可能であるが、本発 明のために有用な好ましい変異体プロテアーゼ酵素は、210/156、210 /166、210/76、210/103、210/104、210/217、 210/156/166、210/156/217、210/166/217、 210/76/156、210/76/166、210/76/217、210 /76/156/166、210/76/156/217、210/76/16 6/217、210/76/103/156、210/76/103/166、 210/76/103/217、210/76/104/156、210/76 /104/166、210/76/104/217、210/76/103/1 04/156、210/76/103/104/166、210/76/103 /104/217、210/76/103/104/156/166、210/ 76/103/104/156/217、210/76/103/104/16 6/217および/または210/76/103/104/156/166/2 17、210/76/103/104/166/222、210/67/76/ 103/104/166/222、210/67/76/103/104/16 6/218/222の組合せでアミノ酸残基を、置換、削除または挿入すること を含んでなる。最も好ましくは、本発明のために有用な変異体酵素は、B.lentus subtilisinの210/156、210/166、210/217、210/1 56/166、210/156/217、210/166/217、210/7 6/156/166、210/76/103/156/166および210/7 6/103/104/156/166残基の組合せでアミノ酸残基を、置換、削 除または挿入することを含んでなり、210/76/103/156/166は 最も好ましい。 こうしたカルボニルヒドラーゼまたはサブチリシン変異体を符号化する変異株 DNA配列は、天然型前駆体酵素または組換え前駆体酵素を符号化する前駆体D NA配列から誘導される。変異株DNA配列は、Bacillus lentusにおける位置 +210、+33、+62、+67、+76、+100、+101、+103、 +104、+107、+128、+129、+130、+132、+135、+ 156、+158、+164、+166、+167、+170、+209、+2 15、+217、+218および+222またはそれらのいずれかの組合せに対 応する前駆体DNA配列によって符号化される1種以上の特異アミノ酸残基の置 換を符号化するために前駆体DNA配列を修飾することにより誘導される。本明 細書における修飾のために特定されるアミノ酸残基は、B.amyloliquefacientsに 適用できるナンバリングに従って特定される(すべてのサブチリシンにおける残 基位置を特定するための慣例的方法になったもの)が、本発明のために有用な好 ましい前駆体DNA配列は、Bacillus lentusのDNA配列である。これらの組 換えDNA配列は、新しいアミノ酸配列および一般に、前駆体カルボニルヒドラ ーゼDNA配列によって符号化された酵素の同じ特性とは実質的に異なる少なく とも1つの特性を有するカルボニルヒドラーゼ変異体を符号化する。こうした特 性には、蛋白分解活性、基質特異性、安定性、改変pH特性および/または改善 された性能特性が挙げられる。 本明細書において有用なプロテアーゼ酵素は、指定アミノ酸残基位置における 19の天然型L−アミノ酸のいずれかの置換を包含する。こうした置換は、いか なる前駆体サブチリシン(原核、真核、哺乳動物など)においても行うことがで きる。この出願全体を通して、共通1文字コードおよび3文字コードを介して種 々のアミノ酸に言及している。こうしたコードは、デール(Dale,M.W. )(1989),Molecular Genetics of Bacteri a,John Wiley & Sons,Ltd.,Appendix Bに おいて特定されている。 好ましくは、特定された各アミノ酸残基位置で行おうとする置換には、I、V 、LおよびAを含む位置+210における置換、DまたはEの位置+33、 +62、+76、+100、+101、+103、+104、+107、+12 8、+129、+130、+132、+135、+156、+158、+164 、+166、+167、+170、+209、+215、+217および+21 8における置換、D、H、E、G、F、K、PおよびNを含む位置76における 置換、Q、T、D、E、Y、K、G、RおよびSを含む位置103における置換 、S、Y、I、L、M、A、W、D、T、GおよびVを含む位置104における 置換およびS、C、Aを含む位置222における置換が挙げられるが、それらに 限定されない。こうした各位置で置換するために特に好ましいアミノ酸を表Iに 示している。特定のアミノ酸を表Iに示しているが、特定された残基において、 いかなるアミノ酸も置換できることは理解されるべきである。 置換のために本明細書において特定された好ましいアミノ酸残基、対、こうし た位置ごとの好ましい置換の比較を表IIに示している。 特許出願EP251446およびWO91/06637に記載されたプロテア ーゼ、WO91/02792に記載されたプロテアーゼBLAP(登録商標)お よびWO95/23221に記載されたそれらの変異体も本発明のために適する 。ノボ(Novo)によるWO93/18140Aに記載されたバシラス菌SP .NCIMB40338由来の高pHプロテアーゼも参照すること。プロテアー ゼ、1種以上のその他の酵素および可逆プロテアーゼ抑制剤を含んでなる酵素洗 剤は、ノボ(Novo)によるWO92/03529Aに記載されている。必要 な場合、吸着を減少させ加水分解を増加させたプロテアーゼは、プロクターアン ドギャンブル(Procter & Gamble)によるWO95/07791 Aに記載された通り入手できる。本明細書において適する洗剤のための組替えト リプシン様プロテアーゼは、ノボ(Novo)によるWO94/25583に記 載されている。その他の適するプロテアーゼは、ユニリーバ(Unilever )によるEP516200に記載されている。 蛋白分解酵素は、組成物の重量に対して0.0001%〜2%、好ましくは0 .001%〜0.2%、更に好ましくは0.005%〜0.1%の純酵素のレベ ルで本発明の皿洗組成物中に配合される。 本発明において使用可能なセルラーゼには、細菌または真菌セルラーゼの両方 が挙げられる。好ましくは、それらは、5と9.5との間の最適pHおよび50 CEVU(セルロース粘度単位)を超える活性を有する。適するセルラーゼは、 バーベスゴード(Barbesgoard)らによる米国特許第4,4 35,307号、J61078384およびWO96/02653に開示されて おり、WO96/02653には、Humicola insolens、trichoderma、thielavi aおよびsporotrichumからそれぞれ生産される真菌セルラーゼが開示されている 。EP739982には、バチルス種から単離されたセルラーゼが記載されてい る。適するセルラーゼは、GB−A−2,075,028、GB−A−2,09 5,275、DE−OS−2,247,832およびWO95/23698にも 開示されている。 こうしたセルラーゼの例は、Humicola insolens(Humicola grisea var.ther moidea)の菌株、特にHumicola菌株DSM1800によって生産されるセルラー ゼである。その他の適するセルラーゼは、約50KDAの分子量、5.5の等電 点を有し、415アミノ酸を含有するHumicola insolens由来のセルラーゼ、お よびHumicola insolensDSM1800から誘導されるセルラーゼ活性を示す-4 3kDエンドグルカナーゼである。好ましいエンドグルカナーゼ成分は、PCT 特許出願WO91/17243に開示されたアミノ酸配列を有する。1994年 9月29日発行のジェネンコア(Genencor)によるWO94/2180 1に記載されたTrichodema longibrachiatum由来のEGIIIセルラーゼも適す る。特に適するセルラーゼは、色配慮の利点を有するセルラーゼである。こうし たセルラーゼの例は、1991年11月6日出願の欧州特許出願9120287 9.2(Novo)に記載されたセルラーゼである。CarezymeおよびC elluzyme(ノボノルディスク(Novo Nordisk A/S))は 特に有用である。WO91/17244およびWO91/21801も参照する こと。布地配慮および/または洗浄特性のためのその他の適するセルラーゼは、 WO96/34092、WO96/17994およびWO95/24471に記 載されている。 前記セルラーゼは、通常、洗剤組成物の重量に対して0.0001%〜2%の 純酵素のレベルで洗剤組成物中に配合される。 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、過炭酸塩、過硼酸塩、過硫酸塩、 過酸化水素などと併せて用いられる。それらは、「溶液漂白」のため、すな わち、洗浄作業中に基質から除去される色または色素の洗浄溶液中の他の基質へ の移行を防止するために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術分野で公 知であり、それらには、例えば、ワサビペルオキシダーゼ、リグニナーゼ、およ びクロロ−またはブロモ−ペルオキシダーゼなどのハロペルオキシダーゼが挙げ られる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば、PCT国際出願WO89 /099813、WO89/09813、1991年11月6日出願の欧州特許 出願EP91202882.6および1996年2月20日出願のEP9687 0013.8に開示されている。ラッカーゼ酵素も適する。 好ましい相乗剤は、置換フェンチアジンおよびフェノキサジン10−フェノチ アジンプロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カルボン酸( EPC)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)、10−メチルフェノキ サジン(WO94/12621に記載されている)、置換シリンゲート(C3〜C5 置換アルキルシリンゲート)およびフェノールである。過炭酸ナトリウムまたは 過硼酸ナトリウムは、好ましい過酸化水素源である。 前記ペルオキシダーゼは、通常、洗剤組成物の重量に対して0.0001%〜 2%の活性酵素のレベルで洗剤組成物中に配合される。酵素安定化系 本明細書における酵素含有組成物は、0.001%から10%、好ましくは0 .005%から8%、最も好ましくは0.01%から6重量%の酵素安定化系を 含んでなることが可能である。酵素安定化系は、洗剤用酵素に適合するあらゆる 安定化系であることが可能である。こうした安定化系は、カルシウムイオン、硼 酸、プロピレングリコール、短鎖カルボン酸、硼酸、およびそれらの混合物を含 んでなることが可能である。こうした安定化系は、可逆プロテアーゼ抑制剤も含 んでなることが可能である。 本明細書における組成物は、多くの給水中に存在する塩素漂白化学種が、特に アルカリ条件下で酵素を攻撃したり不活性化したりしないようにするために添加 される0〜10重量%、好ましくは0.01〜6重量%の塩素漂白剤スカベンジ ャーを含んでなることが可能である。水中の塩素レベルは、典型的には 0.5ppm〜1.75ppmの範囲と少ないが、洗浄中に酵素と接触に至る水 の総体積中の有効塩素は通常は多いため、使用中の酵素安定性には問題がある。 適する塩素スカベンジャーアニオンは広く入手でき、アンモニウムカチオンま たは亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ亜硫酸塩、チオ硫酸塩、ヨウ化物などを含有 する塩によって例示される。カルバミド酸塩、アスコルビン酸塩などの酸化防止 剤、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはそのアルカリ金属塩、モノエタ ノールアミン(MEA)などの有機アミンおよびそれらの混合物は同様に用いる ことができる。硫酸水素塩、硝酸塩、塩化物などのその他の従来のスカベンジャ ー、過硼酸ナトリウム四水和物、過硼酸ナトリウム一水和物および過炭酸ナトリ ウムなどの過酸化水素源、燐酸塩、縮合燐酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸 塩、蟻酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩などおよびそれら の混合物は必要ならば用いることができる。腐食抑制剤 本組成物は、組成物の重量に対して0.05%〜10%、好ましくは0.1% 〜5%のレベルで好ましくは配合される腐食抑制剤も含有することができる。 適する腐食抑制剤には、20〜50個の範囲の炭素原子数の典型的には主とし て分岐の脂肪族炭化水素であるパラフィン油が挙げられ、好ましいパラフィン油 は、約32:68の環式:非環式炭化水素比の主として分岐のC25〜C45化学種 から選択される。これらの特徴を満たすパラフィン油は、ドイツ、Salzbe rgenのウィンターシャル(Wintershall)によって商品名WIN OG70で販売されている。 その他の適する腐食抑制剤化合物には、ベンゾトリアゾールおよびその一切の 誘導体、メルカプタンおよびジオール、特に、ラウリルメルカプタンを包含する 炭素原子4〜20個のメルカプタン、チオフェノール、チオナフトールおよびチ オアントラノールが挙げられる。C12〜C20脂肪酸またはそれらの塩、特にアル ミニウムトリステアレートも適する。C12〜C20ヒドロキシ脂肪 酸またはそれらの塩も適する。ホスホン化オクタ−デカン、およびベータヒドロ キシトルエン(BHT)などのその他の酸化防止剤も適する。発泡抑制系 本明細書における組成物は、組成物の重量に対して好ましくは0.01%〜1 5%、更に好ましくは0.05%〜10%、最も好ましくは0.1%〜5%のレ ベルで発泡抑制系を含んでなることが可能である。発泡抑制系は、界面活性剤系 が高発泡界面活性剤を含んでなる時に組成物の極めて好ましい成分である。 本明細書において用いるために適する発泡抑制系は、例えば、シリコーン発泡 防止化合物、2−アルキルアルコール発泡防止化合物およびパラフィン発泡防止 化合物を包含する基本的にいかなる公知の発泡防止化合物も含んでなることが可 能である。 発泡防止化合物とは、本明細書において、特に溶液の攪拌状態で洗剤組成物の 溶液によって生じる泡または発泡を抑制するように機能するあらゆる化合物また は化合物の混合物を意味する。 本明細書において用いるために特に好ましい発泡防止化合物は、シリコーン成 分を包含するあらゆる発泡防止化合物として本明細書において定義されるシリコ ーン発泡防止化合物である。こうしたシリコーン発泡防止化合物は、典型的には 、シリカ成分も含有する。本明細書においておよび業界全体にわたって用いられ る「シリコーン」という用語は、シロキサン単位と種々のタイプのヒドロカルビ ル基とを含む多様な比較的高分子量のポリマーを包含する。 その他の適する発泡防止化合物には、モノカルボン酸系脂肪酸およびそれらの 可溶塩が挙げられる。これらの材料は、ジョーン(Wayne St.John )による1960年9月27日発行の米国特許第2,954,347号に記載さ れている。発泡抑制剤として用いられるモノカルボン酸系脂肪酸およびそれらの 塩は、典型的には10〜約24個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原 子のヒドロカルビル鎖を有する。適する塩には、ナトリウム、カリウムおよびリ チウム塩などのアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルカノ ールアンモニウム塩が挙げられる。 その他の適する発泡防止化合物には、例えば、パラフィンなどの高分子量炭化 水素、脂肪酸エステル(例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪 酸エステル、脂肪族C18−C40ケトン(例えば、ステアロン)、トリ−からヘキサ −アルキルメラミンなどのN−アルキル化アミノトリアジン、または塩化シアヌ ル酸と1から24個の炭素原子を含む第一または第二アミン2または3モルとの 生成物として生成されるジからテトラ−アルキルジアミンクロルトリアジン;プ ロピレンオキシド;ビスステアリン酸アミドおよびモノステアリルジアルカリ金 属(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウウム)ホスフェートおよびホスフェ ートエステルが挙げられる。パラフィンおよびハロパラフィンなどの炭化水素は 液状で利用できる。液状炭化水素は室温大気圧で液体であり、約−40℃および 約5℃の範囲の流動点および110℃以上の最小沸点(大気圧)を有する。好ま しくは融点が約100℃より低い蝋質炭化水素を利用することも公知である。炭 化水素発泡抑制剤は、例えば、ガンドルフォ(Gandolfo)らに1981 年5月5日に発行された米国特許第4,265,779号に記載されている。こ うして、炭化水素には、約12から約70個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式 、芳香族および複素環式飽和または不飽和炭化水素が挙げられる。 エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、特に、10〜16個 の炭素原子のアルキル鎖長、3〜30のエトキシ化度および1〜10のプロポキ シ化度を有する混合エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコールも、本明細書に おいて用いるために適する発泡防止化合物である。 本明細書において用いるために適する2−アルキル−アルカノール発泡防止化 合物は、EP4021265に記載されている。本明細書において用いるために 適する2−アルキル−アルカノールは、末端ヒドロキシ基を伴うと共にC1〜C1 0 アルキル鎖でアルファ位において置換されているC6〜C16アルキル鎖からなる 。2−アルキル−アルカノール類の混合物は、本発明による組成物中で用いるこ とができる。溶剤 本明細書における組成物は、特に液状またはジェルとして配合される時、有機 溶剤を含有することが可能である。本発明による組成物は、好ましくは、組成物 の重量に対して1%〜30%、好ましくは3%〜25%、更に好ましくは5%〜 20%のレベルで存在する溶剤系を含有する。溶剤系は、一溶剤系または混合溶 剤系であってもよい。好ましくは、溶剤系の少なくとも主たる成分は低揮発性で ある。 本明細書において用いるために適する有機溶剤は、一般式RO(CH2C(M e)HO)nH(式中、Rは、炭素原子1〜8個のアルキル、アルケニルまたは アルキルアリール基であり、nは1〜4の整数である)を有する。好ましくは、 Rは、炭素原子1〜4個を含むアルキル基であり、nは1または2である。特に 好ましいR基は、n−ブチルまたはイソブチルである。この種の好ましい溶剤は 、1−n−ブトキシプロパン−2−オール(n=1)および1(2−n−ブトキ シ−1−メチルエトキシ)プロパン−2−オール(n=2)およびそれらの混合 物である。 本明細書におけるその他の適する溶剤には、水溶性カルビトール(CARBI TOL)溶剤または水溶性セルソルブ(CELLOSOLVE)溶剤が挙げられ る。水溶性CARBITOL溶剤は、アルコキシ基がエチル、プロピルまたはブ チルから誘導される2−(2−アルコキシエトキシ)エタノール類の化合物であ る。好ましい水溶性カルビトールは、ブチルカルビトールとして知られている2 −(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。水溶性CELLOSOLVE溶 剤は、2−アルコキシエトキシエタノール類の化合物であり、2−ブトキシエト キシエタノールは好ましい。 その他の適する溶剤は、ベンジルアルコールならびに2−エチル−1,3−ヘ キサンジオールおよび2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなど のジオールである。 低分子量水溶性液状ポリエチレングリコールも本明細書において用いるために 適する溶剤である。 アルカンモノおよびジオール、特にC1〜C6アルカンモノおよびジオールは、 本明細書において用いるために適する。C1〜C4一価アルコール(例えば、エタ ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールおよびそれらの混合物) は好ましく、エタノールは特に好ましい。プロピレングリコールを包含するC1 〜C4二価アルコールも好ましい。ヒドロトロープ ヒドロトロープは、本明細書における組成物に添加することができ、典型的に は0.5重量%〜20重量%、好ましくは1重量%〜10重量%のレベルで存在 する。有用なヒドロトロープには、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムキ シレンスルホネート、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムトルエンスルホ ネート、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムクメンスルホネートおよびそ れらの混合物が挙げられる。その他の任意の要素 本明細書における組成物中に含めるために適するその他の任意の要素には、香 料、着色剤および充填剤が挙げられる。組成物のpH 自動皿洗組成物は、好ましくは、20℃の蒸留水中の1%溶液として、8.5 〜13.0、好ましくは9.5〜11.5、最も好ましくは9.8〜11.0の pHを有する。手皿洗組成物は、好ましくは、20℃の蒸留水中の1%溶液とし て、4〜11.0、好ましくは5〜8のpHを有する。 組成物のpHは、種々のpH調節剤の使用によって調節することができる。好 ましい酸性化剤には、例えば、クエン酸およびコハク酸などのカルボン酸を包含 する無機酸および有機酸が挙げられる。炭酸水素塩、特に炭酸水素ナトリウムは 、本明細書においける有用なpH調節剤である。極めて好ましい酸性化剤は、洗 浄溶液にビルダー能力をもたらす利点を有するクエン酸である。組成物の形態 本明細書における皿洗組成物は、粉末、錠剤、粒状物、ペースト、液体および ジェルなどの必要なあらゆる形態で配合することができる。液状組成物 本明細書における皿洗組成物は、典型的には94重量%〜35重量%、好まし くは90重量%〜40重量%、最も好ましくは80重量%〜50重量%の液体担 体、例えば、水、好ましくは水と有機溶剤との混合物を含んでなる液状組成物と して配合することができる。ジェル組成物 ジェル組成物は、典型的には、約750,000〜約4,000,000の分 子量を有するポリアケニルポリエーテルと共に配合される。固形組成物 本明細書における皿洗組成物は、粉末、粒状物および錠剤などの固形物の形態 をとることもできる。 粒状組成物の成分の粒子サイズは、好ましくは、5%以下の粒子が直径1.4 mmより大きく、5%以下の粒子が直径0.15mm未満であるようなサイズで あるべきである。 粒状洗剤組成物の嵩比重は、典型的には少なくとも450g/リットル、更に 普通には少なくとも600g/リットル、更に好ましくは650g/リットル〜 1100g/リットルである。皿洗方法 皿洗方法は、基本的にいかなる従来の皿洗方法であってもよい。 皿洗方法は、好ましくは、市場で一般に入手できるあらゆる皿洗機から選択で きる皿洗機を用いて行われる機械皿洗方法である。機械皿洗方法は、有効量の機 械洗剤組成物またはリンス組成物を溶解または調合された水性液で、汚れた物品 を処理することを含んでなる。有効量の洗剤組成物とは、一般に、0.05重量 %〜2重量%の洗剤組成物の洗浄溶液濃度をもたらすために、3〜10リットル の水性洗浄溶液容積中に溶解または調合される洗浄液当たり5g〜60gの洗剤 組成物を意味する。洗浄温度は、こうした方法において一般に用いられる40℃ 〜60℃の範囲であることが可能である。リンス補助組成物も必要ならば用いる ことができる。 手皿洗方法によると、汚れた皿は、典型的には0.5〜20g(処理されてい る25皿当たり)の有効量の皿洗組成物と接触する。好ましい手皿洗方法には、 皿の表面への濃縮溶液の吹き付けまたは洗剤組成物の大容積希釈溶液中への浸漬 が挙げられる。製造プロセス−粒状組成物 一般に、粒状洗剤組成物は、乾燥混合、噴霧乾燥、凝集および顆粒化処理を包 含する多様な方法を介して製造することができる。 以下の実施例は、本発明の組成物を例示しようとするものであるが、本発明の 範囲を必ずしも限定または別に定義しようとするものではない。 洗剤組成物において、酵素レベルは、総組成物の重量に対する純酵素によって 表現され、特に明記しない限り、洗剤要素は、総組成物の重量に対して表現され る。組成物中の略号で示された成分の識別表示は以下の意味を有する。 STTP :トリポリ燐酸ナトリウム クエン酸塩 :クエン酸三ナトリウム二水和物 炭酸水素塩 :炭酸水素ナトリウム 炭酸塩 :無水炭酸ナトリウム 珪酸塩 :アモルファス珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.6〜 3.2) メタ珪酸塩 :メタ珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.0) PB1 :無水過硼酸ナトリウム一水和物。 PB4 :公称式NaBO2・3H2O・H22の過硼酸ナトリウム四水和 物 過炭酸塩 :公称式Na2CO3・3H22の無水過炭酸ナトリウム ノニオン :平均エトキシ化度が3.8で平均プロポキシ化度が4.5のC13 〜C15混合エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコール TAED :テトラアセチルエチレンジアミン HEDP :エタン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸 DETPMP :モンサント(Monsanto)が商品名Dequest20 60で販売しているジエチルトリアミンペンタ(メチレン)ホスホネート MnTACN :マンガン1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシク ロノナン PAAC :ペンタアミン酢酸コバルト(III)塩 BzP :ベンゾイルペルオキシド パラフィン :ウィンターシアル(Wintershall)が商品名Win og70で販売しているパラフィン油 プロテアーゼ :ノボノルディスク・A/S(Novo Nordisk A/S )が商品名Savinase、Alcalase、Durazymで販売してい る蛋白分解酵素、ギストブロカーデス(Gist−Brocades)が販売し ているMaxacal、Maxapen、WO91/06637および/または WO95/10591および/またはEP251446に記載されたプロテアー ゼ アミラーゼ :ジェネンコア(Genencor)が販売しているWO94/ 18314、WO96/05295に記載された商品名Purafact Ox Am(登録商標)で販売されている澱粉分解酵素、ノボノルディスク・A/S (Novo Nordisk A/S)からすべて入手できるTermamyl( 登録商標)、Fungamyl(登録商標)およびDuramyl(登録商標)、 WO95/26397に記載されたもの リパーゼ :ノボノルディスク・A/S(Novo Nordisk A/S )が商品名Lipolaseで販売している脂肪分解酵素およびギストブロカー デス(Gist−Brocad es)によるLipomax ホスホリパーゼ:ノボノルディスク・A/S(Novo Nordisk A/S )が商品名Lecitase(登録商標)で販売しているホスホリパーゼ酵素お よび/またはシグマ(Sigma)によるホスホリパーゼA2 BTA :ベンゾトリアゾール PA30 :平均分子量が約4,500のポリアクリル酸 MA/AA :平均分子量が約70,000の4:1アクリレート/マレェー トのランダムコポリマー 480N :平均分子量が約3,500の7:3アクリレート/メタクリレ ートのランダムコポリマー ポリゲル/カルボポル:高分子量架橋ポリアクリレート 硫酸塩 :無水硫酸ナトリウム NaOCl :次亜塩素酸ナトリウム NaDCC :ナトリウムジクロロイソシアヌレート NaOH :水酸化ナトリウム溶液 KOH :水酸化カリウム溶液 NaBz :安息香酸ナトリウム SCS :ナトリウムクメンスルホネート pH :20℃で蒸留水中の1%溶液として測定される。実施例1 以下のコンパクト高密度(0.96Kg/l)皿洗洗剤組成物を本発明により 調製した。 実施例2 嵩比重1.02Kg/Lの以下の粒状皿洗洗剤組成物を本発明により調製した 。 実施例3 標準12ヘッド回転式プレスを用いて13KN/cm2の圧力で粒状皿洗洗 剤組成物を圧縮することによって、以下の洗剤組成物錠剤を本発明により調製し た。 実施例4 密度1.40Kg/Lの以下の液状皿洗洗剤組成物を本発明により調製した。 実施例5 以下の液状リンス補助組成物を本発明により調製した。 実施例6 以下の液状手皿洗洗剤組成物を本発明により調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スピード,リンダ アン イギリス国、ニューカッスル―アポン―タ イン、エヌイー3、4エムイー、ゴスフォ ース、メイフィールド、ロード 21 (72)発明者 ワード,グレン スティーヴン イギリス国、ニューカッスル―アポン―タ イン、エヌイー3、5エルエル、ゴスフォ ース、ホワイトブリッジ、パーク、ウィラ ービー、ドライブ 3 (72)発明者 バルナバス,マリー ヴィジャヤラニ アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、ソーグラス、ドライブ 5777

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ホスホリパーゼおよびアミラーゼを含んでなる皿洗組成物。 2. 前記ホスホリパーゼが、ホスホリパーゼA2および/またはリゾホスホリ パーゼから選択される、請求の範囲第1項に記載の皿洗組成物。 3. 前記アミラーゼが、(a)B.licheniformisから誘導されるα−アミラー ゼ、(b)B.licheniformisから誘導されるα−アミラーゼのC−末端側およびB .amyloliquefaciensまたはB.stearothemophilusから誘導されるα−アミラーゼ のN−末端側を含んでなり、位置197でメチオニン(Met)アミノ酸残基が好 ましくはロイシン(Leu)、トレオニン(Thr)、アラニン(Ala)、グリシン(Gly)、セ リン(Ser)、イソロイシン(Ile)またはアスパルチル(Asp)アミノ酸残基で置換 されているα−アミラーゼ変異体、(c)Phadebas(登録商標)α−ア ミラーゼ活性アッセイによって測定される、25℃〜55℃の温度範囲および8 〜10の範囲のpH値においてTermamyl(登録商標)の比活性よりも高 い比活性を有するα−アミラーゼのWO96/23873に記載され特に熱特性 が改善された変異体およびそれらの混合物から選択される、請求の範囲第1項ま たは第2項に記載の皿洗組成物。 4. 前記アミラーゼがイソアミラーゼである、請求の範囲第1項または第2項 に記載の皿洗組成物。 5. 前記ホスホリパーゼが、全組成物の重量に対して0.0001%〜2%、 好ましくは0.01%〜1%の純酵素のレベルで含まれる、請求の範囲第1項な いし第4項のいずれか1項に記載の皿洗組成物。 6. 前記アミラーゼが、全組成物の重量に対して0.0001%〜2%、好ま しくは0.00018%〜0.06%、更に好ましくは0.00024〜0.0 48%の純酵素のレベルで含まれる、請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか 1項に記載の皿洗組成物。 7. 前記ホスホリパーゼおよびアミラーゼが、4500:1〜1:5の間、好 ましくは50:1〜1:1の間の純酵素重量比で存在する、請求の範囲第1項な いし第6項のいずれか1項に記載の皿洗組成物。 8. 手皿洗または機械皿洗のための、請求の範囲第1項ないし第7項のいずれ か1項に記載の皿洗組成物の使用。 9. 有効な染みの除去、好ましくは、脂肪性/油性、澱粉質および強く着色さ れた汚れおよび染みの除去をもたらすための、皿洗組成物中のホスホリパーゼお よびアミラーゼの使用。 10. 皿洗方法において水洗溶液からの強く着色された食品汚れおよび/また は染みの基質への移行を抑制するための、皿洗組成物中のホスホリパーゼおよび アミラーゼの使用。 11. 前記強く着色された食品汚れおよび/または染みがカロチノイド性のも のである、請求の範囲第10項に記載の使用。 12. 前記基質がプラスチック材料を含んでなる、請求の範囲第10項または 第11項に記載の使用。
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