JP2002507000A - 光線変換を行うための装置および方法 - Google Patents

光線変換を行うための装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、X−Y面に配置された幅を有する光線を、光学的に変換する装置(4)に関する。この装置は、光路に配置された光学的に活性なインターフェースを備える光学部材(1、3、7)からなる。出力される光線の強度分布の均一性を高めるとともに、内部損失を低減するために、本発明は、連続的な角度変換部材(1、3)の形をした、Y軸に関して光線方向に連続的に変化するX軸に沿った傾きをを有する光学的なインターフェースからなる少なくとも一つの光学部材を備えている。本発明は、所定の発散する分布を有するX−Y面における光束幅を連続的に、変化させる方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光路に配置された光学的に活性なインターフェースを備える光学部
材により、X−Y面に延びる光線断面を備える少なくとも光束を光学的に光線変
換する装置に関する。また、本発明の技術的対象は、少なくとも光束の光線断面
の光学的な変換に関するものであり、この光束は、X−Y面に延びる光線断面を
備えるとともに所定の発散分布特性を備えているものである。
【0002】
【従来の技術】
高いエネルギを持つレーザ光と光学繊維を接続する際の基本的な問題は、光線
断面の幾何学的な形状が、通常、活性な光学繊維断面の形状とは著しく異なって
いることにある。例えば、現在普及が甚だしい半導体レーザは、帯状に延びた光
射出面、および、準線形開口を備えており、個々の狭く限られた発光中心は、例
えば、X方向に隣接している。
【0003】 この発光中心から出てきた要素光束の発散特性は、光線形状の長手方向におい
ても始めに導かれた座標系におけるX方向においても、これらと直交するY軸に
おけるものよりも、非常に小さくて一定である。そのため、以後は、長手方向軸
を、「遅軸」とし、および、これと直交するY軸を、「速軸」と呼ぶ。
【0004】 様々な条件の下では、速軸において、比較的良いコリメーションは可能である
が,光線断面は、直線形状に引き延ばされる以前と同じである。このはっきりと
した非対称性により、光線断面の幾何学的な面積を考慮しても発散分布を考慮し
ても、光束は、円形対称な光学繊維断面との接続に適した対称なスポットには結
像されない。従って、この場合、光学繊維の開口数よりも大きくなっている。
【0005】 焦点調節された光線断面が、光学繊維コアの活性な断面よりも大きいことを除
いても、大きな発散のために、コアと光学繊維間の全反射の角度は大きくなり、
光線はシース内に入射して、損失が大きくなる。
【0006】 光線断面と光学繊維コア間の上述の差から、光学繊維断面には、比較的大きな
照明されない領域が生じる。堆積と呼ばれている積層されたレーザ棒を使用する
ことも効果があり、多数の直線形状の発光部材が互いに積層されて配置される。
これによって生じた光線は、大きなおおむね長方形の断面で分布する。しかし、
個々の直線間には、発光のない部分が存在し、不均一な強度分布を持っているの
と同じようになる。
【0007】 光学繊維断面を均一に照明する効果的な利用特性と、そのための高い転用性を
持った解決策としては、従来、様々なやり方が提案されている。公知の配置ある
いは装置においては、入力光束は、X−Y面にわたる少なくとも1つの方向、例
えば、X軸に沿って個々の部分光束に分割される。最終的には、この部分光束は
、屈折部材あるいは反射部材によりY方向に組み替えられて、必要な出力光線に
される。
【0008】 例えば、ドイツ国特許19514625号明細書に述べられているように、与
えられたリニヤな光線断面の直線形状の部分は、正方形あるいは長方形領域を持
つように互いに編成される。このようにして構成された出力光束によって、円形
の光学繊維断面の面充実度が改善され、これによって、容易なコリメーションあ
るいは焦点調節の実行が可能になる。しかし、上記の方法、あるいはそれを実施
する装置によると、組み合わされた直線部分の間に、発光していない部分が存在
しているため、限界が以外に早く現れる。
【0009】 従って、光学繊維の開口は、均一には照明されない。光源の技術的改良によれ
ば、局部的な強度の上昇による高い伝達性の達成により、光学繊維に迅速な変化
を生じさせることができる。局部的なエネルギ密度が、光学繊維材料の消耗速度
を超えるときには、光学繊維の損失が生じる。
【0010】 分離位置において、個々の部分的な光束への入力光束の分解に際して避けるこ
とのできない回折効果が生じて、損失を招くというおそれもある。これは、階段
状の反射鏡のような反射部材、階段状のプリズムなどのような屈折部材の使用時
に生じる。この損失により、効率も低下する。
【0011】 その他の試みが、ドイツ国特許公開第19623762号公報に述べられてい
る。それに基づく装置の助けにより、3個の互いに直交するシリンドリカルレン
ズの接続により、直線的な入力光線形状が、円形対称な光線フィールドに変換さ
れる。このような装置により、出力光線は、円形リング形状を必然的に備えてい
る。これは、実際には、同一の円形内面が照明されない無駄なゾーンを描くとい
うことを意味している。
【0012】 このように生じた光学繊維断面に関するエネルギ分布の不均一性のために、上
記装置によっても効果的な実施が、制限される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した問題点に鑑み、本発明は、光線変換装置および光線変換のための方法
を提案しようとするものであり、出力光束の所定の強度分布を可能にし、内部損
失を僅かなものにしようとするものである。特に、本発明による装置および方法
は、不均一性の強い光線断面を備える光源からの光線を、効率良く1つあるいは
多数の光学繊維に接続するのに適している。
【0014】 上記のような課題の解決のために、本発明は、光学的な光線変換のための装置
を提案するものであり、光学部材が、連続的な角度変換部材として構成され、こ
の部材は、X軸に沿って連続的に変化する傾きを、Y軸に関する光線方向に有し
ている光学的なインターフェースを備えている。
【0015】 本発明による角度変換部材においては、新規な反射部材、あるいは屈折部材が
用いられ、その光学的に活性なインターフェースは、光軸と直交するX軸を座標
とする面を備えている。このような面は、X−Y面に配置された面内を、例えば
X方向における外側の端部が互いに回転されて、X軸それ自身が曲げられていな
い中立の光学繊維を形成するようにして構成することができる。その際X方向に
連続的に増加するが、あるいは減少する傾いた角度へ構成部材を延ばしてもよく
、段階的に異なる方向へ変化できる傾いた角度へ調整させることもできる。
【0016】 最初に述べた形は、「プロペラ状」面に似ているが、第2の形は、錐面に似せ
て選択された部分を備えている。
【0017】 本発明における角度変換部材は、反射部材としても、屈折部材としても構成で
きる。反射部材は、光線方向を横切って連続的に変化する基本角度を持つ準プリ
ズムを構成する。傾斜角度の波型の移行によって、レーザダイオードの上下方向
へのショックを保証することが可能となる。
【0018】 「スマイル」ひずみとして呼ばれる延長方向に直交する発光体のずれが問題と
なる。このようなひずみは、製造時の半導体チップのひずみによって生じるもの
である。これによって、光射出面および光線断面は、湾曲して移行することにな
る。
【0019】 角度変換部材の傾斜角度の移行は、直線からの光線形状の局部的なずれにより
定まり、ひずみの保証を行うことができる。この対応は、与えられたX座標に対
する局部的な傾斜角度が直線移行からの光源の局部的なずれとによって定まる。
これにより、所定の距離にある出力点において、所定の線形の光線形状を得るこ
とが可能となる。
【0020】 本発明における角度変換部材の機能は、Z方向に広げられた光束が、無限小の
断面を有する光学要素が無限の数X−Y面に配置されている光線断面を有し、こ
れが、X−Y面に配置されている要素点から射出するという概念によって、良く
説明できる。
【0021】 本発明の角度変換部材によれば、要素光束は、光線軸に対してY−Z面にある
そのX座標から偏向させられる。角度座標において、直線の光線座標の変換は、
連続的であり、常時機能している。個々の部分的な光束の不連続な分割は、常時
ではない移行において、端部の発散などによって損失が生じないので好都合であ
る。また連続的に角度変換される光束は、連続的に処理をしやすい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の光線変換装置の特に好ましい実施例では、 光路に沿って順に、 Y軸に関して光線方向にX軸に沿って連続的に変化する傾きを有する少なくと
も1つの光学的なインターフェースを有する第1の角度変換部材と、 フーリエ変換装置と、 X軸に関して光線方向にY軸に沿って連続的に変化する傾きを備える少なくと
も1つの光学的に活性なインターフェースを有する第2の角度変換部材を設け、
かつ前記第1および第2の角度変換部材は、前記フーリエ変換装置の焦点面にお
よび後側の焦点面に配置されている。
【0023】 フーリエ変換装置においては、いわゆる1*f−1*f装置が問題である。その
際、レンズ前方の物体は焦点にあり、物体のフーリエ変換は、レンズ後方の後側
焦点にある。この装置は、1つの面における所定の発散の変換を行う。
【0024】 本発明による変換装置により、X−Y面に配置された光束は、X方向に配置さ
れた光線断面を備えるとともに、所定の発散分布を備えるX−Y面に配置され、
光束は変換されて、 X方向に隣接可能な要素光線において、その都度の発散を維持して、光軸に関
してY方向にX座標について、連続的に変化する光線角度について偏向させられ 、 連続的なフーリエ変換によって、要素光線は、その都度の発散して、Y座標に
おいて変換され、かつ、 その発散により、光軸に関してY軸に連続的に変化する要素光線が、平行とさ
れる。
【0025】 本発明による光束の変換は、X−Y面に配置された光線断面を備え、例えば、
レーザによって、直線状にX方向に配置された光線断面を備え、光線断面に連続
する無限小の要素光束が、互いに対して、そのX座標から連続的に傾斜している
角度だけ偏向させられる。
【0026】 第1の角度変換部材は、フーリエ変換装置の焦点距離に配置され、例えば,収
斂レンズアレイ、あるいは交差させられたシリンドリカルレンズアレイからなる
簡単な収斂レンズが、連続的なフーリエ変換装置によって、後側の焦点に出力光
束を生じさせる。この出力光束は、Y方向に連続的に変化する発散角度を備えて
いる。配置されている第2の角度変換部材によって、この空間的な発散分布は補
正される。これにより、射出された光束は、光軸とほぼ平行となる。
【0027】 本発明による装置、あるいはこの装置を利用した方法による本質的な利点は、出
力光束の強度分布を明確に調節できることである。従って、光源は、断面におい
て、強い不均一性のある縦横比を備えており、出力光線断面における直線形状の
光線形状は、均一な縦横比を備えるとともに、均一な強度分布の変換を可能にし
ている。
【0028】 配置されている光源の大きさと開口数の積が一定である光学的に対称な光源に
おいて、長方形の出力光線断面を得ることができる。X方向におけるその幅は、
フーリエ変換装置の焦点距離と、X方向における光源開口数に従って定まる。そ
のY方向の大きさは、X方向における発散とフーリエ変換装置の焦点距離の積に
よって定まる。従って、例えば、直線形状の非対称な光線断面の光源は、ほぼ長
方形の出力断面において、対称な縦横比となるように変換可能である。これは、
対称な断面を備える光学繊維に接続するのに特に適している。
【0029】 フーリエ変換の特性に基づいて、積層が、多数の平行に配置された直線形状の
光源からなる堆積が、出力断面において、均質な強度分布を持って変換される。
個々の直線に対して、これは対称であり、最終的には、縦横比が僅かに変化して
いるだけである。従って、本発明による変換装置は、個々のレーザについても、
レーザダイオード積層についても、使用することができ、面充実度が、光学繊維
との接続によっても、なんら劣化させられることがない。
【0030】 本発明によると、出力光線断面における強度分布の厳密な差別化が始めて可能
となる。これによって、前述したように、1つの、あるいは多数の入力光線が、
1つのあるいは多数の均一に照明された出力光線に変換させられる。傾斜した角
度を備える非直線性の移行を行う角度変換部材によって、厳密に不均一な強度を
、出力光束に与えることができる。これにより、所要の表面処理方法が必要な強
度分布を得ることができる。
【0031】 本発明における角度変換部材は、一体的な屈折部材として構成することができ
、石英から、マイクロ振動研磨により製造できる。追加の角度により、増大する
傾斜を目立たせる角度誤差を減少させるために、個々の角度変換部材は、隣接し
て配置された部分的な角度変換部材からなるアレイとして構成されている。これ
は、本質的に独特の形状を備えている。X方向に達する小さな開口によって、望
ましくない余分の角度は、比較的小さな傾斜角度、あるいは偏向角度を有してい
る。
【0032】 角度変換部材を、反射インターフェースを備える反射鏡部材として構成しても
良い。
【0033】 与えられた光束断面に最適に適合させるために、個々の部分的な角度変換部材
は、互いに対して異なる傾斜を備える角度変換部材アレイからなるものとするこ
とができる。
【0034】 変換レンズ装置は、交差するシリンドリカルレンズにより、あるいは収斂レン
ズ、シリンドリカルレンズアレイのような同様に良く知られている収斂レンズに
より構成することができる。他にも色々あるが、1つあるいは多数の入力光束は
、1つあるいは多数の出力光束に変換できる。場合によっては、シリンドリカル
レンズアレイも、異なる幅のシリンドリカルレンズからなるものとすることがで
きる。
【0035】 本発明の変換装置によれば、任意に配置された光束も変換できる。例えば、ど
のような種類のレーザ装置も、光源に適している。光線の幾何学的な配置に基づ
いて、エキシマレーザ、および、半導体レーザを使うことができ、例えば,レー
ザダイオードの使用が最適である。場合によっては、このレーザは、交差された
シリンドリカルレンズ、例えば、シリンドリカルレンズアレイからなるコリメー
タを備えるものとされる。
【0036】 本発明により多くの角度変換部材あるいはレーザアレイを取り付けることによ
って、多くの出力光束が発生される。
【0037】 この角度変換部材が、光学的なハイブリッドチップとして構成されていると、
特に好都合である。その際光学部材は、一体的な基板に取り外し不能に固定され
る。この基板は、例えば石英により製造され、光学部材の収容のための保持部材
が、寸法の安定化のために成形される。全体の装置は、1つのユニットにまとめ
られ、個々の構成部材は、高い精度で、互いに位置的に固定される。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明による角度変換部材は、全体として(1)で示してある。
これは、屈折部材として構成されていると好都合であるが、例えば、石英あるい
はガラスで構成することもできる。上述の構成には、本発明により構成される光
学的に活性なインターフェースは、Z方向の上方に配置されており、(2)で示
されている。
【0039】 光学的に活性なこのインターフェース(2)は、X方向に延びる帯の形を備え
ており、X軸の回りにねじられている。これによって、X軸に沿って連続的に変
化する局部的な基準面の傾斜が、Y軸に関して光線方向に従う。簡単に、光学的
なインターフェース(2)は、「プロペラ状に」ねじれていると述べても良い。
【0040】 この回転方向は、この図ではZ軸の方向である。
【0041】 図2は、図1と同じ表現をもって、本発明による角度変換部材であるアレイ(
3)を示している。これは、Y方向と平行に、互いに隣接して配置されている光
学的に活性なインターフェース(2)を備えている。このアレイ(3)は、例え
ば石英により作られた一体の部材であることが好ましい。
【0042】 図3は、直線形状の入力光束を長方形の出力光線に変換するための、本発明に
よる光線変換装置の構成図である。この光線変換装置の全体は、(4)で示され
ている。
【0043】 まず、レーザ棒(5)の前方には、X方向に直線形状に延びる光線断面を備え
る交差するシリンドリカルアレイからなるコリメータ(6)が配置されている。
その前に、光路内には、図1に示すような、本発明による角度変換部材(1)が
、Z方向に配置されている。
【0044】 角度変換部材(1)は、フーリエ変換装置(7)の焦点位置Fに配置されている
。このフーリエ変換装置(7)は、図示の実施例では収斂レンズである。これは
、交差するシリンドリカルレンズなどから構成されていても良い。
【0045】 Z方向のフーリエ変換装置(7)の後方にあるその後側焦点面には、第2の角
度変換部材として、図2の角度変換部材アレイ(3)が配置されている。その背
後には、出力光束Aの焦点調節を行う任意の焦点調節装置(8)が配置されてい
る。
【0046】 図4には、図3に示されるフーリエ変換装置7と協働する第1の角度変換部材
(1)の機能が示されている。
【0047】 X方向に延びている入力光束は、X方向に隣接して配置された無限数の要素光
線、あるいは要素光束Eから構成されている。この光束Eの各々は、所定の発散
分布を有している。コリメーションによるY方向への発散は、小さく(速軸)、
X方向へは大きい(遅軸)。
【0048】 入力光束の左に、図式的に示されている実際には無限小の要素光束Eは、本発
明の角度変換部材(1)によって、光線方向におけるY−Z面への発散を維持し
つつ、角度変換部材1の局部的な傾斜によって与えられる角度に対して、下方に
偏向される。X軸に沿って左から右へ要素光束は、そのX座標に従って連続的に
変化する角度に対して上方に偏向される。
【0049】 空間的に存在するX方向への分布は、このようにして、本発明の角度変換部材
により、光線角度分布に変換される。
【0050】 フーリエ変換装置(7)によって斜めに配置された連続的な光線のフィールド
は、長方形の出力光線断面に収斂される。
【0051】 上方右には、出力光線断面が拡大して示されている。その強度は、均一に分布
している。上下の反対方向の斜線からなるハッチングにより、分散が示されてい
る。各々Y座標に対して、一定の分散角度αが存在し、光線断面に関して、−α
から+αに変化している。
【0052】 図5には、アレイとして構成されている第2の角度変換部材(3)によって、
Y方向に連続的に−αから+αに変化する分散を有する図4と同様の出力光束が
示されている。Aで示してあるこの出力光束は、均一な強度分布を備えているだ
けでなく、Z軸と平行となるように変換される。これは、フーリエ変換によって
生じた空間的な発散分布が、本発明の角度変換部材によって再び補正されたこと
を示している。
【0053】 出力光束Aの特別な利点は、これが均一な縦横比を備える矩形であり、かつ均
一な強度分布を備えていることにある。光学繊維の円形の繊維断面との接続が、
高い効率で行われる。
【0054】 本発明の光線変換装置(4)によるその他の基本的な利益は、XあるいはY方
向における光源(5)の位置誤差に対して、許容差が非常に大きいことにある。
これは、入力光束Eの位置誤差が、出力光束Aの僅かな移動のみを引き起こすと
いうことを意味している。これにより、多数のレーザ棒(5)を、Y方向に積層
することができ、かつ発光された光束Eのすべての出力が、出力光束Aとして均
一にまとめられるという基本的な利益が生じるのである。従って、最高の出力密
度が、効率的に光学繊維に入力されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による角度変換部材の斜視図である。
【図2】 本発明による角度変換部材アレイの斜視図である。
【図3】 本発明による光線変換装置の構成図である。
【図4】 図3に示す光線変換装置における第1の角度変換部材の構成図である。
【図5】 図3に示す光線変換装置における第2の角度変換部材の構成図である。
【符号の説明】 1 角度変換部材 2 光学的なインターフェース 3 角度変換部材
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Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X−Y面に配置された光線断面を備える光束を、光路に配置
    された光学的に活性のインターフェースを備える光学部材により、光学的な光線
    変換を行うようにした装置において、 少なくとも1つの光学部材が、連続的な角度変換部材(1、3)として形成さ
    れた、光学的なインターフェース(2)を備え、このインターフェースが、X軸
    に沿って、Y軸に関して光線方向に連続的に傾きを変化させるようになっている 装置。
  2. 【請求項2】 光路に沿って順に、 X軸に沿ってY軸に関して光線方向に連続的に傾きを変化させている少なくと も光学的なインターフェース(2)を備える第1の角度変換部材(1)と、 フーリエ変換装置(7)と、 Y軸に沿ってX軸に関して光線方向に連続的に傾きを変化させている少なくと も光学的なインターフェース(2)を備える第2の角度変換部材(3)とからな
    り、 前記第1および第2の角度変換部材(1、3)が、前記フーリエ変換装置(7
    )の焦点面、および後方の焦点面に配置されている請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記角度変換部材(1、3)が、非直線性の傾斜を備えてい
    る請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記角度変換部材(1、3)が、屈折部材として構成されて
    いる請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記角度変換部材(1、3)が、反射部材として構成されて
    いる請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記角度変換部材(1、3)が、平行をなし、かつ隣接して
    配置された角度変換部材により構成され、その光学的に活性なインターフェース
    (2)が、X軸に沿ってY軸に関して光線方向に連続的に傾きを変化させている ようになっている請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記角度変換部材アレイ(1、3)が、一体的に構成されて
    いる請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 角度変換部材アレイ(1、3)の少なくとも2つの部分的な
    角度変換部材が、互いに異なる傾きを有する請求項6に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記角度変換部材(1、3)が、多数の角度変換部材からな
    っている請求項6に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記フーリエ変換装置(7)が、収斂レンズを備えている
    請求項2に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記フーリエ変換装置(7)が、レンズアレイを備えてい
    る請求項2に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記フーリエ変換装置(7)が、交差したシリンドリカル
    レンズを備えている請求項2に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記フーリエ変換装置(7)が、シリンドリカルレンズア
    レイを備えている請求項2に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記角度変換部材(1、3)の前方に、レーザ光源(5)
    が配置されている請求項2に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記レーザ光源(5)が少なくともレーザ棒であり、かつ
    直線状にX方向に延びている光射出面を備えている請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記レーザ光源(5)が重畳されたレーザ棒からなり、か
    つ前記レーザ棒の多数を、Y方向に平行に重畳してなる請求項15に記載の装置
  17. 【請求項17】 前記装置が、光学的なハイブリッドチップとして構成され
    、前記光学部材(1、3、4、6、7、8)が一体的な基板に対して取り外し不
    能に固定されている請求項1〜16のいずれかに記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記基板に、前記光学部材(1、3、4、6、7、8)を
    安定的に取り付けるための保持部材が成形されている請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 X−Y面の少なくともX方向に延びる光線断面を備え、所
    定の光分布を備えている少なくとも光束の光線断面を変換する方法において、 X方向に隣接配置されている要素光線(E)が、その発散特性を維持したまま
    、光軸に対してY方向にX座標に対して連続的に変化する光線角度で偏向させら
    れ、 連続的なフーリエ変換によって、前記要素光線(E)が、そのそれぞれのY座
    標における発散特性に従って変換され、かつ、 Y座標に従って、その発散特性を連続的に変化させる前記要素光線(E)が、
    光軸に関して平行にされるようになっている方法。
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