JP2002506805A - 保湿組成物 - Google Patents

保湿組成物

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JP2002506805A JP2000536357A JP2000536357A JP2002506805A JP 2002506805 A JP2002506805 A JP 2002506805A JP 2000536357 A JP2000536357 A JP 2000536357A JP 2000536357 A JP2000536357 A JP 2000536357A JP 2002506805 A JP2002506805 A JP 2002506805A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は皮膚の保湿又は皮膚の水分補給を改善する方法に関するものであり、具体的には皮膚の水分吸収性及び/又は皮膚の水分吸着力を改善する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の技術分野 本発明は皮膚の保湿又は皮膚の水和性を改善する方法に関するものであり、具
体的には皮膚の水分吸収性及び/又は皮膚の水分吸着力を改善する方法に関する
【0002】 発明の背景 生理学的に、皮膚は角質層と呼ばれる外側細胞層、その下にある表皮層、及び
真皮から構成される。顔面及び手の甲のおよそ15ミクロンから、足の裏及び手
のひらの500ミクロンまで、厚さがさまざまに異なる角質層は皮膚の水分量を
調整するのに重要な役割を果たす。角質層は、角質細胞、自然の保湿因子、及び
脂質から構成される。これらのすべては共に防湿層としてばかりでなく、保護被
膜としても機能し、皮膚の内部に水分を保持する。 角質層の下にある表皮域では、皮膚の細胞は正常の生きた細胞構造から角質の
角化層へと変化する。この変化の間、いくつかのタンパク質、特にインボルクリ
ンは架橋し、角質層細胞の外皮タンパク質(エンベロープ)となる。これらの細
胞は表皮中でも生産されるケラチンを含有し、水和されると機能して角質層に柔
軟性を提供する。その他のタンパク質で、特にフィラグリンは分解して、角質層
細胞中に存在しかつ自然の保湿化合物として機能する生成物となる。表皮層の下
に、水分を保持しその水分を表皮域へ運ぶ正常な皮膚の真皮が存在する。 水分は身体の健康状態や皮膚の外観にとりわけ重要である。乾燥肌や肌荒れは
多くの場合、角質層における水分量が不十分な結果である。柔らかで、しなやか
で、弾力のある、健康な皮膚は、角質層に適切な量の水分がなければ維持するこ
とはできない。 皮膚における水分量は多くの要因に依存する。これらの要因には、角質層にお
ける水分の結合性、角質層の内層への水分の供給速度、皮膚の外面より水分が失
われる速度がある。これらの要因を念頭において、研究者らは何年もの間、皮膚
における適切な水分量を維持する方法を積極的に求めてきた。 皮膚の保湿の伝統的な方法には閉塞性の薬剤の使用が含まれている。閉塞剤は
皮膚に障壁を作って水分の保持を促進し、水分の損失を防ぐ疎水性の物質である
。最も一般に使用される閉塞剤として、ワセリン、ラノリン、カカオ脂、鉱油、
及びシリコーンが挙げられる。 そのような伝統的な皮膚の保湿方法が存在するにもかかわらず、閉塞剤以外の
メカニズムで皮膚を水和することにより肌に潤いを持たせる製品への必要性が依
然として存在する。本発明の発明者らは、ビタミンB3化合物は、水分の角質層 上への吸着又は水分の角質層中への吸収を改善することによって皮膚への水分の
提供すなわち水和性に効果的であることを発見した。具体的には、ビタミンB3 化合物が角質層の細胞外被、角質層のケラチン、自然の保湿因子の前駆物質(フ
ィラグリン)、及び皮膚の水分を取り入れて結合する能力を促進する自然の保湿
因子の生産を改善することが判明している。
【0003】 したがって、本発明の目的は皮膚の保湿方法を提供することである。 本発明のもう1つの目的はビタミンB3化合物を含有する組成物の安全で且つ 有効な量を適用して、皮膚の水分吸着性及び/又は皮膚の水分吸収力を改善する
方法を提供することである。 本発明のこれらの目的や他の目的は以下の開示から見て明らかになるであろう
【0004】 発明の要旨 本発明は、水分吸着の改善、及び/又は哺乳動物の皮膚、特に表皮、とりわけ
哺乳動物の皮膚の角質層の水分吸収力を改善することによる皮膚の保湿方法又は
水和方法に関しており、この方法は: A.ビタミンB3化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される水分吸 着増強剤又は水分吸収増強剤;及び B.前記ビタミンB3化合物のための皮膚科学的に許容可能なキャリア、から なるスキンケア組成物の安全で且つ有効な量を局所的に適用することを特徴とす
る。 本発明は更に皮膚の保湿又は水和性を改善するビタミンB3化合物の使用につ いての情報及び/又は説明と関連して、スキンケア組成物のパッケージ中に約0
.1〜約40%のビタミンB3化合物からなるスキンケア組成物を包含する製品 に関するものである。 指示がない限り、本明細書に使用されたすべてのパーセンテージ及び割合は全
組成物の重量によるものである。すべての重量パーセンテージは、指示がない限
り、活性重量に基づいている。すべての測定は特に指定のない限り、およそ25
℃で行われた。本明細書で使用するとき、用語「保湿」、「保湿された」、「水
和性」、又は「水和された」とは、目視及び/又は触知及び/又は感覚による評
価で認識される、より滑らかで柔らかな皮膚をもたらすために、乾燥肌、薄片状
に剥がれる皮膚、鱗状皮膚、緊張性皮膚、痒みのある皮膚を治療又は予防するこ
とを広く意味する。本明細書で使用するとき、用語「吸収する」又は「吸収」は
皮膚、特に表皮、とりわけ角質層への水分の吸収を広く意味する。本明細書で使
用するとき、用語「吸着する」又は「吸着」は皮膚、特に表皮のタンパク質、と
りわけ角質層のタンパク質への水分の吸着を広く意味する。"本明細書で使用す るとき、用語「安全で且つ有効な量」とは、熟練技術者の健全な判定の範囲内で
、明白な効果、好ましくは明白な皮膚外観又は感触への効果(これら効果には、
本明細書に開示した効果が独立して含まれる)を顕著に誘導するのに十分である
が、重篤な副作用を回避する程十分に低い、すなわち合理的な効果対危険性比を
提供する化合物又は組成物の量を意味する。
【0005】 発明の詳細な説明 本発明の皮膚保湿剤組成物は本明細書に記載される発明の必須成分及び限定成
分、並びに本明細書に記載される追加又は任意の成分、構成成分、又は限定成分
を含み得るか、これらからなリ得るか、又は本質的になり得る。必須成分 ビタミンB3構成成分 本発明の組成物は安全で且つ有効な量の天然又は合成のビタミンB3化合物を 含む。本発明の組成物は好ましくは約0.01〜約50%、より好ましくは1%
を越え約50%まで、更により好ましくは2%を越え約40%、及び更に一層よ
り好ましくは5%を越え約30%まで、最も好ましくは10%を越え約20%ま
でのビタミンB3化合物を含む。 本明細書で使用するように、「ビタミンB3化合物」とは次の構造式を有する 化合物を意味する:
【0006】
【化1】
【0007】 式中、Rは−CONH2(すなわち、ニコチン酸アミド)、−COOH(すな わち、ニコチン酸)又は−CH2OH(すなわち、ニコチニルアルコール);そ れらの誘導体;及び前記のいずれかの塩である。 前記ビタミンB3化合物の誘導体としては、ニコチン酸の不揮発性エステル、 ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸
N−オキシド及びニコチン酸アミドN−オキシド等のニコチン酸エステルが挙げ
られる。 好適なニコチン酸のエステルとして、C1〜C22ニコチン酸エステル、好ま
しくはC1〜C16、より好ましくはC1〜C6アルコールが挙げられる。それ
らのアルコールは好適には直鎖又は分枝鎖、環式又は非環式、飽和又は(芳香族
を含めて)不飽和、及び置換又は非置換である。エステルは好ましくは非発赤性
である。本明細書で使用するとき、用語「非発赤性」とはエステルを対象の組成
物において皮膚に適用後、通常は目に見える潮紅反応を起こさない(そのような
化合物が肉眼では見えない血管拡張の原因となる可能性はあるけれども、一般母
集団の大多数が目に見える潮紅反応を経験しない)ことを意味する。或いは、高
用量で発赤性を示すニコチン酸材料は、発赤反応を起こさない低用量で使用する
ことができるかも知れない。非発赤性のニコチン酸エステルにはニコチン酸トコ
フェロール及びイノシトールヘキサニコチン酸が含まれるが、これらに限定され
ることはなく;ニコチン酸トコフェロールは好ましい。
【0008】 ビタミンB3化合物のその他の誘導体はアミド基の1つ又は複数の水素を置換 した結果のニコチン酸アミドの誘導体である。本発明に有用なニコチン酸アミド
誘導体の実施例には、例えば、活性ニコチン酸化合物(例えば、ニコチン酸アジ
化物又はニコチニル塩化物)とアミノ酸及び有機カルボン酸のニコチニルアルコ
ールエステル(例えば、炭素数1〜18個)の反応から誘導されたニコチニルア
ミノ酸が含まれるが、これらに限定されない。このような誘導体の具体例には以
下の化学構造を有するニコチン尿酸及びニコチニルヒドロキサム酸が含まれる。
ニコチン尿酸:
【0009】
【化2】
【0010】 ニコチニルヒドロキサム酸:
【0011】
【化3】
【0012】 具体例としてのニコチニルアルコールエステルとしてはカルボン酸サリチル酸
、酢酸、グリコール酸、パルミチン酸などのニコチニルアルコールエステルが挙
げられる。本明細書において有用なビタミンB3化合物のその他の実施例は、2 −クロロニコチンアミド、6−アミノニコチンアミド、6−メチルニコチンアミ
ド、n−メチルニコチンアミド、n,n−ジエチルニコチンアミド、n−(ヒド
ロキシメチル)−ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、n−
ベンジルニコチンアミド、n−エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチン
アルデヒド、イソニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ニ
アルアミド、1−(3−ピリジルメチル)尿素、2−メルカプトニコチン酸、ニ
コモール、及びナイアプラジン(niaprazine)であるが、これらに限
定されない。
【0013】 前記ビタミンB3化合物の実施例は当業者には周知であり、例えば、シグマケ ミカル社(Sigma Chemical Company、ミズーリ州セント
ルイス);ICNバイオメディカル社(ICN Biomedicals、In
c.、カリフォルニア州アーヴィン)及びアルドリッヒケミカル社(Aldri
ch Chemical Company、ウィスコンシン州ミルウォーキー)
のような多くの供給源より市販される。
【0014】 1つ又は複数のビタミンB3化合物を本明細書に使用することができる。好ま しいビタミンB3化合物はニコチン酸アミド及びニコチン酸トコフェロールであ る。ニコチン酸アミドはより好ましい。 使用する場合、ニコチン酸アミドの塩、誘導体、及び塩誘導体は、好ましくは
本明細書に記載される皮膚の状態の調整方法におけるニコチン酸アミドと実質的
に同じ有効性を有する。
【0015】 ビタミンB3化合物の塩もまた本発明に有用である。本発明に有用なビタミン B3化合物の塩の実施例として、陰イオンの無機種(例えば、塩化物、臭化物、 ヨウ化物、炭素、好ましくは塩化物)を有する無機塩のような有機又は無機塩、
及び(モノ−、ジ−、及びトリ−の炭素数が1〜18個のカルボン酸塩、例えば
、酢酸塩、サリチル酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、
好ましくは酢酸塩のようなモノカルボン酸塩を含む)有機カルボン酸塩が挙げら
れるが、これらに限定されない。これらのおよびその他のビタミンB3化合物塩 は、熟練の技術者によって容易に製造できるものであり、例えば、ダブリュー.
ウェナー(W. Wenner)による「L−アスコルビン酸及びD−イソアスコルビン 酸のニコチン酸及びそのアミドとの反応 」“The Raction of L-Ascorbic and D
-isoascorbic Acid with Nicotiniric Acid and Its Amide”、J. Organic Chem
istry、14巻、22〜26頁、1949年に記載されており、これは参考とし て本明細書中に組み入れる。ウェンナーはアスコルビン酸塩とニコチン酸アミド
の合成について述べている。
【0016】 好ましい実施例では、ビタミンB3化合物の窒素環は、実質的には化学的に遊 離(例えば、「結合していない」及び/又は「妨害されていない」)状態である
か、又は皮膚に適用した後に実質的に化学的に遊離する(「化学的に遊離」とい
う用語はこれ以降、代わりに「複合体ではない」と呼ぶ)。より好ましくは、ビ
タミンB3化合物は本質的には複合体ではない。したがって、本組成物がビタミ ンB3化合物を塩として又はそうでなければ複合体として含有する場合、本組成 物を皮膚に適用すると、このような複合体は好ましくは実質的に可逆性であり、
より好ましくは本質的に可逆性である。例えば、このような複合体は実質的にp
H約5.0〜約6.0で可逆性であるべきである。このような可逆性は当業者で
あれば容易に決定することができる。
【0017】 より好ましくはビタミンB3化合物は、皮膚に適用する前に、実質的に本組成 物中で複合体ではない。望ましくない複合体の生成を最小にするか、又は防止す
る具体的方法としては、実質的にはビタミンB3化合物と非可逆性の複合体又は その他の複合体を生成する材料を除外すること、pH調整、イオン強度調整、界
面活性剤の使用、及びビタミンB3化合物及びそれとともに複合体を形成する材 料を異なる相に配合することが挙げられる。このような方法は当業者には一般に
周知のレベルの方法である。
【0018】 したがって、好ましい実施例では、ビタミンB3化合物は限られた量の塩の形 態を含有し、より好ましくは実質的にはビタミンB3化合物の塩は皆無である。 好ましくはビタミンB3化合物は約50%未満のそのような塩を含有し、より好 ましくは本質的には塩の形態が皆無である。pH約4〜約7である本明細書の組
成物中のビタミンB3化合物は典型的には塩の形態で約50%未満を含有する。 ビタミンB3化合物は実質的には純粋な材料、又は天然(例えば、植物)原料 から好適な物理的及び/又は化学的分離をすることによって得られる抽出物とし
て含まれ得る。ビタミンB3化合物は、好ましくは実質的に純粋であり、より好 ましくは本質的に純粋である。
【0019】 理論により限定されることなく、ビタミンB3化合物は数種の異なるメカニズ ムで皮膚の保湿性又は水和性を増すと信じられている。1つのメカニズムにはビ
タミンB3化合物の天然の保湿因子への影響が含まれる。天然の保湿因子として 、水の結合する、皮膚タンパク質の代謝副産物、特にフィラグリン(filag
grin)が挙げられる。ビタミンB3化合物は前記の皮膚タンパク質の濃度を 高め、その結果天然保湿因子の濃度を高めるので、皮膚に潤いを与えると信じら
れている。もう1つのメカニズムは、角質層のケラチンタンパク質の量及び/又
は分子量に対するビタミンB3化合物の効果に係わる。これらのタンパク質は水 と結合し、角質細胞層に柔軟性を与えるのを助ける。ケラチン量の増加はそれに
より湿分結合タンパク質濃度を上昇させ、その結果皮膚の保湿を改善する。皮膚
に潤いを得る度合いは存在するケラチンの種類にも関連する。ケラチンタンパク
質の分子量が大きいほど(すなわち、分子量______以上)、より多くの水と結合
する傾向にある。3番目のメカニズムは、被膜及びデスモソームタンパク質量に
対するビタミンB3化合物の効果に係わる。被膜はケラチンタンパク質及び天然 保湿因子を包む角質層細胞エンベロープのタンパク質前駆体である。デスモソー
ムタンパク質は角質層細胞エンベロープと密接に関連し、また角質層細胞の結合
を助ける。及びデスモソームタンパク質量の増加は角質細胞エンベロープを増大
化及び強化し、包まれたケラチン及び天然保湿因子の脱水の遅延を助け、それに
より皮膚の保湿化を改善する。
【0020】キャリア 本発明のもう1つの必須成分は、皮膚科学的に許容可能なキャリアである。本
明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能なキャリア」とは、このキャリ
アが皮膚に対する局所適用に適しており、良好な美的特性を有しており、本発明
の活性物質及び任意の他の構成成分と適合性を示し、安全性に不都合な問題又は
毒性の心配の原因とならないことを意味する。安全で且つ有効な量のキャリアは
本発明組成物の約50〜約99.99%、好ましくは約99.9〜約80%、よ
り好ましくは約98〜約90%、最も好ましくは約95〜約90%である。
【0021】 前記キャリアは、多様な形態をとることができる。例えば、エマルションキャ
リアは水中油型エマルション、油中水型エマルション、水中油中水型エマルショ
ン、及びシリコン中水中油型エマルションを含むものが本発明で有用であるが、
これらに限定されない。これらのエマルションは、広範な粘度、例えば、約10
0〜約200,000cpsに及び得る。これらのエマルションは、機械的ポン
プ容器、又は従来の噴射剤を用いる加圧エアーゾル容器のいずれかを用いてスプ
レーの形態で提供することもできる。これらのキャリアは、ムースの形態で提供
することもできる。好適なその他の局所用キャリアには、油、アルコール、及び
シリコーン(例えば、鉱油、エタノール、イソプロパノール、ジメチコーン、及
びシクロメチコーンなど)などの無水液体溶媒;水性単相液溶媒(例えば、水−
アルコール溶媒系);及びこれらの無水及び水性の単相溶媒の増粘型(例えば、
適切なゴム、樹脂、ワックス、ポリマー、塩などの添加によって、溶媒の粘度を
増加させて固体又は半固体を生成させる場合)が挙げられる。本発明で有用な局
所用キャリア系の例は、次の4つの参照文献に記載されており、これらは全て全
体を参照して本明細書に組み入れる:「サン製品処方集(Sun Produc
ts Formulary)」Cosmetics & Toiletries
、105巻、122〜139頁(1990年12月);「サン製品処方集」Co
smetics & Toiletries、102巻、117〜136頁(1
987年3月);米国特許第4,960,764号(フィグエロア(Figue
roa)、1990年10月2日発行);及び米国特許第4,254,105号
(フクダ(Fukuda)、1981年3月3日に他に発行)。
【0022】 スキンケア組成物のキャリアは、本発明の組成物の約50〜約99重量%、好
ましくは約75〜約99重量%、そして最も好ましくは約85〜約95重量%を
構成することができる。
【0023】 化粧品用及び/又は薬品用に許容可能な好ましい局所用キャリアには、ヒドロ
−アルコール系及び水中油型エマルションが含まれる。前記キャリアがヒドロ−
アルコール系であるとき、このキャリアは約0〜約99%のエタノール、イソプ
ロパノール又はこれらの混合物、及び約1〜約99%の水を含み得る。約5〜約
60%のエタノール、イソプロパノール又はそれらの混合物と、約40〜約95
%の水とを含んでなるキャリアは更に好ましい。特に好ましいのは約20〜約5
0%のエタノール、イソプロパノール、又はこれらの混合物と、約50〜約80
%の水からなるキャリアである。前記キャリアが水中油型エマルションであると
き、このキャリアはこれらのエマルションを製造するための一般的な賦形剤成分
のいずれかを含み得る。適当なキャリアに関する更に詳細な考察は、米国特許第
5,605,894号(ブランク(Blank)ら)及びビセットの米国特許第
5,681,852号に記載されており、それらすべてを参考として引用し、本
明細書に組み入れる。
【0024】任意構成成分 本発明の保湿剤組成物は、皮膜形成剤又は直接性増強剤を任意に含み得る。本
発明の皮膜形成剤又は直接性増強剤は一般に、キャリアに可溶性で、キャリアが
蒸発する間に比較的薄い膜を皮膚の上に形成する有機ポリマー又は樹脂であり、
それによってビタミンB3化合物の直接性を増強する。皮膜形成剤又は直接性増 強剤は天然物又は合成品であり得る。好適な皮膜形成剤又は直接性増強剤には、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ニトロセルロース、ミツバチの巣、ポリビニルピロリドン、ビ
ニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、エイコセン及びビニルピロリド
ンのコポリマー(この実施例はGAFケミカル社(GAF Chemical
Corporation)よりGanex.RTM.V−220として市販され
ている)、ビニルアセテート/不飽和カルボン酸のコポリマー、メチルメタクリ
レート/ステアリルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレートのタ
ーポリマー、ビニルアセテート/アリルステアレート/アリルオキシアセテート
のターポリマー、及び市販品では「Gantrez AN」と称される無水マレ
イン酸/メチルビニルエーテルのコポリマー、並びにこれらのコポリマーのエチ
ルエステル、イソプロピルエチルエステル、及びブチルエステル、及び無水マレ
イン酸/ブチルビニルエーテルのコポリマーが含まれるが、これらに限定されな
い。
【0025】 可塑剤は好ましくはポリマーの膜に柔軟性を与えるために組成物に加えられる
。好適な可塑剤には、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンプロピレン
グリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブロックコポリマー、グリセリン、及び綿実油、パーム油、ナタネ油
、ヒマワリ油、ヒマシ油などのようなさまざまな植物油が含まれるが、これらに
限定されない。皮膜形成ポリマーの調製及び試験において、ポリマー膜からの活
性物質の放出速度は、使用した可塑剤の性質に依存することが知られている。植
物油のような疎水性可塑剤は活性物質の放出速度を下げる傾向があったが、ポリ
オキシプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びポリオキシエチレン
のような親水性材料はポリマー膜からの活性物質の放出速度を上げる傾向があっ
た。
【0026】 本発明の保湿剤組成物は更に任意の皮膚への活性物質を含むことができる。そ
のような皮膚活性物質の実施例には、サリチル酸のようなヒドロキシ酸;双極性
界面活性剤のような表皮剥離剤;2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸、
4,4−t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、フェニルベ
ンズイミダゾールスルホン酸のような日焼け止め剤(サンスクリーン);酸化亜
鉛及び二酸化チタンのような強力日焼け止め剤(サンブロック);抗炎症剤;ト
コフェロール及びそれらのエステルのような酸化防止剤/ラジカル中和剤;金属
キレート化剤、特に鉄キレート化剤;レチノール、レチニルパルミチン酸、レチ
ニルアセテート、レチニルビニルプロピオネート、及びレチナールのようなレチ
ノイド(樹脂類似);N−アセチル−L−システイン及びそれらの誘導体;グリ コール酸のようなヒドロキシ酸;ピルビン酸のようなケト酸;ベンゾフラン誘導
体;及び皮膚保護剤が含まれるが、これらに限定されない。前記の皮膚活性物質
のいずれの混合物も使用し得る。これら活性物質に関する更に詳細な説明は、(
先に参考として引用し本明細書に組み入れた)米国特許第5,605,894号
(ブランクら)中に見られる。好ましい皮膚活性物質としては、サリチル酸のよ
うなヒドロキシ酸、日焼け止め剤(サンスクリーン)、酸化防止剤、及びそれら
の混合物が挙げられる。
【0027】 その他の慣用の皮膚ケア製品添加物を、本発明の組成物中に含め得る。例えば
、尿素、グアニジン、グリセロール、ワセリン、鉱油、糖エステル及びポリエス
テル、ポリオレフィン、メチルイソステアレート、エチルイソステアレート、セ
チルリシノレエート、イソノニルイソノナノエート、イソヘキサデカン、ラノリ
ン、ラノリンエステル、コレステロール、ピロリドンカルボン酸/塩(PCA)
、トリメチルグリシン(ベタイン)、トラネキサム酸、アミノ酸(例えば、セリ
ン、アラニン)及び/又はそれらの塩、パンテノール及びその誘導体、コラーゲ
ン、ヒアルロン酸、エラスチン、加水分解産物、プリムローズ油、ホホバ油、表
皮増殖因子、大豆サポニン、ムコ多糖類、並びにこれらの混合物を使用すること
ができる。その他の好適な添加物又は皮膚活性物質は、PCT出願WO 97/
39733(オブロング(Oblong)ら、1997年10月30日公開)に更に詳
細に考察されており、そのすべてを参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0028】皮膚保湿剤組成物の調製 本発明の組成物は、一般に局所用組成物を調製する場合に当業者によって周知
であるような従来の方法によって調製する。そのような方法は一般に、加熱、冷
却、吸引などを用いるか、又は用いずに、相対的に均一な状態にするために1つ
か複数の段階で成分を混合することが包含される。製品形態の実施例として、ジ
ェル、エマルション、ローション、クリーム、液状、溶液、軟膏などがあるが、
これらに限定されない。
【0029】皮膚の保湿方法 本発明の方法は哺乳動物の皮膚(特にヒトの皮膚、特にヒトの顔及び体の皮膚
、とりわけヒトの手、脚、及び顔の皮膚)、哺乳動物の皮膚の特に表皮及びとり
わけ角質層の保湿又は水和に有効である。本発明の皮膚の保湿又は水和方法は皮
膚の保湿又は水和に安全及び有効な量の本発明の組成物を皮膚の局所に適用する
ことを含む。適用する本組成物の量、適用頻度、及び使用期間は、ある一定の組
成物のビタミンB3化合物及び/又はその他の構成成分の濃度や、所望の保湿性 又は水和性の程度に依存して広く異なる。しかし、本発明の保湿又は水和の効果
を得るために、皮膚への保湿又は水和のための組成物は、ビタミンB3の一定の 最小濃度約0.001mg/cm2〜約1mg/cm2を供給するように適用しな
ければならない。本明細書で使用するとき、用語「一定の」とは皮膚に適用する
ビタミンB3化合物の濃度が約1〜12時間にわたって、最小濃度を約20%以 上、好ましくは約10%以上、下回らないことを意味する。とりわけ顔や手のよ
うに、日中にしばしば洗う体の部分については、製品の再適用によって一定濃度
を保つことができる。
【0030】 好ましい実施例では、本発明の組成物は皮膚に長期間適用する(又は洗浄後再
適用する)。「長期の局所適用」は、対象の生涯長期間に亘る、好ましくは少な
くとも約1週間、より好ましくは少なくとも2週間、更により好ましくは少なく
とも約1か月間、更に一層好ましくは少なくとも約3か月間、更に一層好ましく
は少なくとも約6か月間、そして更になお好ましくは少なくとも約1年間に亘る
本発明の組成物の連続的な局所適用を意味する。効果はさまざまな最大使用期間
(例えば、5年、10年、又は20年)後に得ることができるが、得られる効果
を維持及び/又は増大するには、対象の生涯を通して長期間適用を継続すること
が好ましい。典型的にはそのような期間にわたってだいたい1日に1〜約4回適
用することになるが、とりわけ顔や手のように日中しばしば洗うような体の部分
には、適用回数は1日に4回を超えてもよい。
【0031】 本発明の組成物は、皮膚外観及び/又は感触の効果を得るために広範囲の量を
使用することができる。1回の適用に典型的に使用する本発明の組成物の量は、
組成物mg/皮膚cm2で、で約0.1〜約10mg/cm2である。とりわけ有
効な適用量は約1〜約4mg/cm2であり、更にとりわけ有効な適用量は約2 mg/cm2である。
【0032】 皮膚状態の調節は好ましくは、組成物をスキンローション、クリーム、化粧品
等の形態で適用することによって実施され、組成物は美的、予防的、治療的、又
はその他の効果を得るために皮膚に残すこと(すなわち、「残存(leave−
0n)」組成物)がねらいである。本発明組成物を皮膚に適用した後、この組成
物は好ましくは少なくとも約5分間、更に好ましくは少なくとも約20分間、更
に一層好ましくは少なくとも約1時間、最も好ましくは少なくとも数時間、例え
ば約12時間まで皮膚に放置し、例えば洗うことによって除去する。
【0033】 少なくとも最小濃度のビタミンB3化合物に、皮膚を確実に連続暴露するもう 1つの試みは、貼付剤を使用して前記化合物を適用することである。このような
試みは、より集中的な処置が必要とされる問題の皮膚の領域に対して特に有用で
ある。前記貼付剤は閉鎖性、半閉鎖性、又は非閉鎖性であり得る。前記ビタミン
3化合物組成物は、貼付剤内に含有されるか、又は貼付剤を適用する前に皮膚 に適用し得る。前記貼付剤はまた、バーケット(Burkett)らのPCT出
願公開番号WO9701313に記載されるような発熱反応用の化学的開始剤の
ような追加的な活性物質をも含み得る。好ましくは貼付剤は(例えば、顔に)夜
間治療の形で夜に適用する。
【0034】 実施例 以下の実施例は、本発明の範囲内の実施態様を更に記載しそして説明するもの
である。これらの実施例は単に説明の目的のために示されており、本発明の精神
及び範囲から逸脱することなく本発明の多数の改変が可能であるので、本発明を
限定するものとして解釈するべきではない。実施例1 以下は本発明の組成物を使用しているスキンクリームの実施例である。本組成
物は在来技術を使用して各カラムの構成成分を組み合わせて混合することにより
生成され、約0.5〜約50g程度が皮膚に適用される。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 以下は本発明の組成物を使用しているスキンクリームの実施例である。本組成
物は在来技術を使用して各カラムの構成成分を組み合わせて混合することにより
生成され、約0.5〜約50g程度が皮膚に適用される。
【0037】
【表2】
【0038】実施例3 以下は本発明の組成物を使用しているスキンクリームの実施例である。本組成
物は在来技術を使用して各カラムの構成成分を組み合わせて混合することにより
生成され、約0.5〜約50g程度が皮膚に適用される。
【0039】
【表3】
【0040】 1.イソヘキサデカン、プレスパース社(Presperse Inc.)、
ニュージャージー州サウスプレーンフィールド 2.ポリアクリルアミド(及び)炭素数13〜14個のイソパラフィン(及び
)ラウレス7、セピック社(Seppic Corporation)、ニュー
ジャージー州フェアフィールド 3.ジメチコン(及び)ジメチコノール、ダウ・コーニング社(Dow Co
rning Corp.)、ミシガン州ミッドランド 4.ソルビタンモノステアレート及びスクロココエート、ICIアメリカズ社
(ICI Americas Inc.)、デラウェア州ウィルミントン 5.脂肪酸のスクロースエステル、プロクターアンドギャンブル社(Proc
ter and Gamble)、オハイオ州シンシナティ 6.ステアリルアルコール、プロクターアンドギャンブル社(Procter
and Gamble)、オハイオ州シンシナティ 7.Fiery 5 n/a、プロクターアンドギャンブル社(Procte
r and Gamble)、オハイオ州シンシナティ 8.DMDM ヒダントイン(及び)ヨードプロピニルブチルカルバメート、
ロンザ社(Lonza Inc.)、ニュージャージー州フェアローン 9.PEG100 ステアレート、ICIアメリカズ社(ICI Ameri
cas Inc.)、デラウェア州ウィルミントン 10.ステアリン酸、ヘンケル社(Henkel Corp.)、イリノイ州
カンカキー) 11.カルボマー、BF グッドリッチ社(BF Goodrich)、オハ
イオ州クリーヴランド 12.カルボマー、BF グッドリッチ社(BF Goodrich)、オハ
イオ州クリーヴランド
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月20日(2000.3.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 4C083 AB032 AB211 AB241 AB242 AC012 AC072 AC122 AC242 AC311 AC352 AC442 AC532 AC642 AC851 AC852 AD152 AD411 AD441 AD621 AD631 AD632 AD661 AD662 BB46 BB47 CC05 DD31 EE06 EE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.ビタミンB3化合物及びその混合物からなる群から選択 される水分吸着増強剤又は水分吸収増強剤;及びB.該ビタミンB3化合物のた めの皮膚科学的に許容され得るキャリアを含む、安全かつ有効量のスキンケア組
    成物を皮膚に局所的に適用することによる、哺乳動物の皮膚中に水分を吸着又は
    吸収させる方法。
  2. 【請求項2】 前記水の吸着及び吸収はフィラグリン、ケラチン、インボル
    クリン、及びそれらの混合物からなる群から選択される皮膚タンパク質の濃度を
    増加させることにより生じる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記吸着増強剤又は吸収増強剤の濃度は5%以上である、請
    求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ビタミンB3化合物はニコチン酸アミド、ニコチン酸ア ミド誘導体、非血管拡張性ニコチン酸エステル、及びそれらの混合物から選択さ
    れる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記組成物はさらに、ヒドロキシ酸、剥離剤、日焼け止め(
    サンスクリーン)剤、酸化防止剤、レチノイド、及びこれらの混合物からなる群
    から選択される付加的皮膚活性物質を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ヒドロキシ酸はサリチル酸であり;前記剥離剤は双極性
    界面活性剤及びそれらの混合物からなる群から選択され;日焼け止め剤(サンブ
    ロック)は酸化亜鉛、二酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択さ
    れ;前記日焼け止め剤(サンスクリーン)剤は2−エチルヘキシル−p−メトキ
    シシンナメート、4,4'−t−ブチルメトキシジベンゾイル−メタン、フェニ ルベンズイミダゾールスルホン酸、オクトクリレン、及びそれらの混合物からな
    る群から選択され;前記酸化防止剤はトコフェロール、そのエステル、及びそれ
    らの混合物からなる群から選択され;そして前記レチノイドはレチノール、レチ
    ニルアセテート、レチニルプロピオネート、及びそれらの混合物からなる群から
    選択される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 安全かつ有効量の少なくとも1つのビタミンB3化合物;及 び美容上許容されるキャリアを含む、安全かつ有効量のスキンケア組成物を適用
    して、0.001mg/cm2〜約1mg/cm2のビタミンB3化合物の最少量 を皮膚上に保持することを含む、哺乳動物の皮膚に加湿または水分補給する方法
  8. 【請求項8】 前記ビタミンB3化合物の最小皮膚濃度は前記スキンケア組 成物を繰り返し適用することによって達成される、請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記スキンケア組成物は更に、皮膜形成剤又は実質性増強剤
    を含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 情報及び/又は説明とともに、前記スキンケア組成物のた
    めのパッケージ中に、0.1%〜40%のビタミンB3化合物を含むスキンケア 組成物を包含する製品。
JP2000536357A 1998-03-16 1999-03-12 保湿組成物 Withdrawn JP2002506805A (ja)

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