JP2002506301A - 読取り装置による複数の対象物の識別 - Google Patents

読取り装置による複数の対象物の識別

Info

Publication number
JP2002506301A
JP2002506301A JP2000534966A JP2000534966A JP2002506301A JP 2002506301 A JP2002506301 A JP 2002506301A JP 2000534966 A JP2000534966 A JP 2000534966A JP 2000534966 A JP2000534966 A JP 2000534966A JP 2002506301 A JP2002506301 A JP 2002506301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
identification
transmission
response
transmitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000534966A
Other languages
English (en)
Inventor
マーシュ,マイケル,ジョン,カミル
ハドソン,トレバー,メレディス
Original Assignee
トロリー スキャン (プロプリエタリー) リミッテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トロリー スキャン (プロプリエタリー) リミッテッド filed Critical トロリー スキャン (プロプリエタリー) リミッテッド
Publication of JP2002506301A publication Critical patent/JP2002506301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10019Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers.
    • G06K7/10029Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot
    • G06K7/10039Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot interrogator driven, i.e. synchronous
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer

Abstract

(57)【要約】 対象物をベースとする複数のトランスポンダ(14、16、18、20)を インテロゲータを用いて識別するための識別システムが提供される。前記 インテロゲータ(10)は、問合せ信号を前記トランスポンダ送信するための送信手段と、前記トランスポンダからの識別信号を受信するための受信手段と、識別信号の個々の正しい受領を決定するための処理手段とを含む。前記トランスポンダは後方散乱モジュレーションに基いて動作し、前記 インテロゲータからの割込み信号の存在を検出するための検出部を有する。前記検出部に応答する制御論理は、識別信号の送信中に割込み信号を受信することなくその送信を完了すると、そのトランスポンダからの信号送信を停止するように構成される。前記インテロゲータ(10)は、前記トランスポンダ(14、16、18、20)からの識別信号を受信し、実質的に同時にいかなる識別信号が個々に正しく受信されたかを決定するように構成される。いかなる識別信号も個々に正しく受信されない場合、前記 インテロゲータ(10)は、実質的に同時に、共通の割込み信号を送信する。その割込み信号は、前記トランスポンダ(14)がその割込み信号を受信する時その識別信号を送信しているなら、一時的にそのトランスポンダからの信号送信を停止させるためである。前記トランスポンダ(14)は、割込み信号を受信することなく識別信号の送信を完了すると自主的に識別信号の送信を止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、複数の対象物(オブジェクト)を識別する方法及び装置に関する。
詳細には、電磁通信手段を用いた読取り装置により複数の遠隔電子識別タグを識
別するための方法及び装置に関する。
【0002】 一般にトランスポンダの形をした電子タグには種々のものがあるが、それらは
、品物、設備、人間、動物等の物理的対象物に取り付けられる。これらのタグは
、識別性(identity)データを含むようにプログラムされ、その識別性データは、
読取り装置による問合せを介して、タグを付けられた対象物を電子的に識別する
ために用いられる。典型的には、読取られたデータは、読取り装置の問合せ領域
内にある対象物の識別性を照合して読取るコンピュータシステムへ移されるよう
に構成されている。
【0003】 既に多くの特許が、読取り装置と複数のトランスポンダの状況を、読取り装置
と音響原理又は電磁放射原理に基づくトランスポンダとの間の通信でカバーして
いる。殆どの場合、先行技術のプロトコルは、トランスポンダに一意の識別番号
を持つこと、及び読取り装置からのデータ流れを含む送信を受信してデコードし
、それを一意の識別番号の全体又は部分と照合できる能力とを要求している。
【0004】 別のクラスの先行技術は、トランスポンダに対して一意の識別性も多ビット受
信器及びデコーダも要求しない識別システムであるが、これは、トランスポンダ
が成功裏に識別されたならば、送信終了後、読取り装置が正確な時間でトランス
ポンダと通信することに依存している。この通信は、所定のフォーマットの単一
ビットで行うことができ、メッセージは、送信完了後に通信のタイミングで伝達
されるが、その通信は、正確なタイミングで読取り装置からのエネルギー付与フ
ィールドに干渉するという程度の単純なものである。そのようなシステムは南ア
フリカ特許92/0039に記載されている。これは、読取り装置と、トランス
ポンダが同期し且つ通信完了後も同期した状態を維持するように識別性が決定さ
れているトランスポンダとを必要とし、これにより、送信が完了した後読取り装
置が正確な時間で応答できるようにしている。
【0005】 更に別の先行技術は、一のトランスポンダを絶縁することで、当該トランスポ
ンダのデータを他のトランスポンダからの送信によって惑わされることなく受信
できる選択処理を用いた識別システムをカバーしている。米国特許5,751,
570は、そのようなシステムについて記載している。全トランスポンダを非作
動状態に置くために、初めに読取り装置から衝突信号が送信される。各トランス
ポンダは、衝突信号を受信した後ランダムな非作動状態を計算し、その間データ
を送信しない。非作動状態の終わりに、各トランスポンダはそのデータを再度送
信する。読取り装置は、ただ1つのトランスポンダからデータを受信すると、1
つのビジー送信以外の全てのトランスポンダをアイドル状態にする占有すなわち
ビジー信号を送信する。アイドル状態のトランスポンダは、もはやデータを送信
しない。個々のトランスポンダから完全なデータを受信した後、読取り装置は、
識別されたトランスポンダを、データの送信を停止する受動状態又はアイドル状
態にする確認信号を送信する。アイドル状態にある他のトランスポンダは再能動
化され、ランダムな非作動時間を再計算する。以上のステップは、全てのトラン
スポンダが識別されるまで繰り返される。このシステムの欠点は、ビジー信号を
送信するように電磁フィールドが変更された場合、トランスポンダ信号は電磁フ
ィールドの変更よりも非常に小さいので、電磁フィールドの変更により受信装置
がトランスポンダからのデータを誤って読取ってしまうことである。
【0006】 同様のシステムが米国特許5,124,699に記載されている。ここでは、
信号をトランスポンダに送信するために周波数の変更が用いられている。初めに
、個々のトランスポンダを絶縁する選択処理を開始するために、周波数シフト信
号がトランスポンダに送られる。トランスポンダは、開始ブロックを送信するま
でのランダムな遅延を計算する。ランダム遅延のために、少数のトランスポンダ
だけが同時に開始ブロックを送信する。読取り装置が開始ブロックを受信すると
、読取り装置は送信周波数を変更し、それによってトランスポンダは受動状態へ
と進む開始ブロックを送信しない。残るトランスポンダは、それらの一意のコー
ドを送信する。読取り装置は、1つ以上のトランスポンダがそのコードを送信し
ていることを検出すると、送信周波数を変更することによりエラーを示す信号を
出し、その送信周波数変更によりこれらのトランスポンダに再度ランダムな遅延
を計算させ、上記のステップを実行させる。受動状態にあるトランスポンダは、
そのままである。この選択処理は、結局、個々のトランスポンダに対して行われ
る。一度、読取り装置が個々のトランスポンダを認識すると、そのトランスポン
ダはもう1つの周波数変更信号によって受動状態に置かれ、また、この周波数変
更により、識別されていない残りのトランスポンダは選択処理を再開する。この
システムは、種々の異なる周波数を検出できるようにするため、トランスポンダ
に複雑な同調回路を必要とする。
【0007】 発明の概要 本発明の第1の態様によると、問合せ装置により複数の対象物を識別する方法
であって、 前記問合せ装置から前記対象物に問合せ信号を送信するステップ、 前記問合せ信号に応答して各対象物から前記問合せ装置に所定のインジケータ
特性を有する識別信号を送信するステップ、 前記問合せ装置にて前記対象物からの識別信号を受信し、前記インジケータ特
性に基づいて、識別信号が個々に正しく受信されたか否かを読取り部で実質上同
時に判定するステップ、 前記問合せ装置が、識別信号が個々に正しく受信されないとき、前記問合せ装
置から共通の再送信信号又は割込み信号を実質上同時に送信するステップ、及び そのような送信中に前記問合せ装置からの割込み信号を受信することなく一の
対象物がその信号送信を完了したとき、前記対象物からの信号送信を停止するス
テップ を含むことを特徴とする。
【0008】 好ましくは、前記方法は、ある対象物がその識別信号を送信している最中に前
記問合せ装置からの割込み信号を受信すると、その対象物からの信号送信を独自
に一時中止するステップを含む。
【0009】 本発明の好ましい形態において、前記方法は、対象物からの識別信号の全てが
前記問合せ装置により個々に正しく受信されたことを確認するのに十分な時間、
後の識別信号が個々に正しく受信されなくなるまで、前記問合せ装置にて識別信
号の全てを受信し、且つ、前記割込み信号を送信し続けるステップを更に含む。
【0010】 本発明の1つの形態において、前記方法は、前記問合せ装置による前記識別信
号の受信がない状態で、有効な識別信号の平均送信時間よりも短い時間間隔で、
前記問合せ信号及び前記割込み信号を連続して送信するステップを含んでもよい
【0011】 便宜上、前記方法は、信号送信を停止しなかった各対象物からの識別信号をラ
ンダムな時間間隔で送信するステップと、送信を停止した各対象物がリセット指
令に応答して送信を再開するのを許可するステップとを含むのがよい。
【0012】 前記リセット指令は、所定の最小時間中に前記問合せ信号の欠如又は変動を含
んでもよい。
【0013】 有利なことに、前記方法は更に、前記問合せ装置からの不能化信号を送信し、
少なくとも1つの対象物にて前記不能化信号を受信し、該対象物が信号送信を停
止した後のみ、所定の最小休止時間中、次の問合せ信号に応答しないように該対
象物内の記憶素子をセットするステップを含む。
【0014】 前記方法は、前記問合せ装置からの可能化信号を送信し、少なくとも1つの対
象物にて前記可能化信号を受信し、該対象物を可能化して、同一の又は次の問合
せ信号に応答するように該対象物内の記憶素子をリセットするステップを更に含
んでもよい。
【0015】 有利なことに、前記可能化信号及び不能化信号は、少なくとも初めはいずれか
の対象物から可能な識別信号の送信より前に送信され、当該可能化信号及び不能
化信号は割込み信号として用いられる。
【0016】 典型的には、前記識別信号の所定のインジケータ特性は、形式が同一で、所定
のデューティサイクルを有し、且つ初めにヘッダがあってデータ成分とチェック
サム成分とを含む固定長データの流れを含み、ある対象物から同じヘッダをもつ
信号の送信が開始され、前記問合せ装置は、このようなヘッダを受信する以前に
いかなる送信信号も受信されなかった場合にのみ、識別信号の始まりを受け入れ
るように構成されている。
【0017】 前記インジケータ特性は更に、送信クロック速度と前記データの流れとを結合
して最小動作帯域幅で50%のデューティサイクルを発生するように改変された
マンチェスタ形式で識別信号を送信することを含んでもよい。
【0018】 本発明は、1つの問合せ装置と対象物をベースとする複数の応答装置とを備え
た識別システムにまで拡張され、前記問合せ装置は、前記応答装置に問合せ信号
を送信するための送信手段と、前記応答装置から送られた識別信号を受信するた
めの受信手段と、各識別信号が個々に正しく受信されたかを判定する処理手段と
を含み、各応答装置は、前記問合せ信号を受信するための受信部と、前記識別信
号を発生するための発生手段と、前記問合せ装置に前記識別信号を送信するため
の送信部と、前記問合せ装置からの割込み信号の存在を検出するための検出部と
、前記検出部に応答し、このような送信中に割込み信号を受信することなく前記
応答装置が前記識別信号の送信を完了したとき、該応答装置からの信号送信を停
止するように構成されている制御手段とを備えている。
【0019】 好ましくは、前記制御手段は、前記応答装置が前記割込み信号を受信した時に
前記識別信号を送信しているならば、該応答装置からの識別信号の送信を一時中
止するように構成されている。
【0020】 有利なことに、前記発生手段は識別データを格納する第1記憶手段と、発振器
と、前記識別データ及び前記発振器から符号化された識別データを導出するマン
チェスタ・エンコーダと、識別信号を導出する前記マンチェスタ・エンコーダに
より駆動される変調器とからなり、前記送信部及び前記受信部は、前記識別信号
の後方散乱変調を実行するRFモジュールに連結されたアンテナを備えている。
【0021】 典型的に、前記問合せ装置は、識別信号の全てが前記問合せ装置により個々に
正しく受信されたことを確かめるのに十分な時間、その後の識別信号が個々に正
しく受信されなくなるまで、識別信号の受信を継続すると共に、前記割込み信号
の送信を継続するように構成されている。
【0022】 識別システムは、前記割込み信号を発生すると共に、前記応答装置を可能化す
る可能化信号と前記応答装置を不能化する不能化信号を発生する処理手段を含ん
でもよく、前記応答装置は、前記応答装置が信号送信を停止した後にのみ、所定
の最小時間、前記応答装置が前記問合せ装置から送られた次の問合せ信号に応答
するのを阻止する不能化信号によってセットされ、且つ、前記応答装置が直接問
合せ信号に応答するのを許可する可能化信号によってリセットされるように構成
された第2記憶手段を含む。
【0023】 本発明の更なる態様によると、1つの問合せ装置と複数の応答装置とを具備す
る識別システムのための応答装置であって、各応答装置は、問合せ信号を受信す
る受信部と、識別データを格納する第1記憶手段と、発振器と、前記識別データ
及び前記発振器から変調された識別信号を導出する変調器と、前記問合せ装置に
前記識別信号を送信する送信部とを備えており、更に、前記問合せ装置からの割
込み信号の存在を検出する検出部と、このような送信中に前記問合せ装置からの
割込み信号を受信することなく該応答装置が前記識別信号の送信を完了したとき
は該応答装置からの信号送信を停止するように構成された信号停止手段とを備え
ている。
【0024】 前記応答装置は有利なことに、前記検出部に応答し、且つ該応答装置が前記割
込み信号を受信した時に識別信号を送信しているならば該応答装置からの識別信
号の送信を一時中止するように構成された信号一時中止手段を含む。
【0025】 典型的に、前記信号一時中止手段及び前記信号停止手段を制御論理回路に組み
込み、且つ該制御論理回路に、割込み信号に割込まれることなく識別信号の送信
を完了する時まで識別信号をランダムな可変時間間隔で繰り返し再送信するのを
可能にするランダムなタイマを接続した応答装置である。
【0026】 便宜上、前記応答装置は、該応答装置が信号送信を停止した後にのみ、所定の
最小時間、後続の問合せ信号に応答するのを阻止する不能化信号によってセット
されるように構成された第2記憶手段を含むのがよい。
【0027】 前記第2記憶手段は、応答装置が信号送信を停止した後、次の問合せ信号に応
答するのを許可する可能化信号によってリセットされるように構成されてもよい
【0028】 典型的に、前記第2記憶手段は、不能化信号に応答するレジスタと、応答装置
が不能化される前に識別信号の送信を完了するように前記レジスタと前記信号停
止手段の両方に応答するメモリモジュールとで構成されている。
【0029】 有利なことに、前記応答装置は更に、前記識別データ及び前記発振器から符号
化された識別データを導出して前記変調器に送り込むマンチェスタ・エンコーダ
を含み、前記送信部及び受信部は、問合せ信号に応答して後方散乱変調を実行す
るRFモジュールに結合されたアンテナからなり、前記マンチェスタ・エンコー
ダは、前記識別信号の送信完了を示す出力可能化信号に応答する。
【0030】 本発明のより更なる態様によると、1つの問合せ装置と複数の応答装置とを具
備する識別システムのための問合せ装置であって、前記応答装置に問合せ信号を
送信する送信手段と、前記問合せ信号に応答して前記応答装置からの識別信号を
受信する受信手段と、識別信号の個々の正しい受信を実質上同時に判定する第1
の処理手段と、該処理手段に応答する信号発生手段であって、1またはそれ以上
の対象物からの識別信号が個々に正しく受信されない場合、実質的に同時に割込
み信号を発生し、且つ、前記応答装置が個々に正しくその識別信号を送信してい
ない間そのような対象物からの信号送信を一時中止するように前記割込み信号を
十分早く送信する信号発生手段とを含む。
【0031】 好ましくは、前記第1の処理手段は識別信号の全ての受信及び処理を継続する
ように構成され、前記信号発生手段は、識別信号が個々に正しく受信されなくな
るまで、対象物からの識別信号の全てが個々に正しく受信されることを確かめる
のに十分な時間、割込み信号の発生を続けるように構成されている。
【0032】 典型的に、前記送信部は、前記問合せ信号を連続して送信するように構成され
、前記信号発生手段は、前記問合せ装置で識別信号の受信がない状態では、有効
な識別信号の平均受信時間よりも短い時間で前記割込み信号を送信するように構
成されている。
【0033】 便宜上、前記信号発生手段は、前記送信部を介しての送信のための可能化信号
と不能化信号を発生するように構成され、前記不能化信号は、前記対象物内の記
憶素子をセットすることにより、前記対象物が信号送信を停止したときのみ、所
定の最小休止時間、該対象物が後続の問合せ信号に応答するのを阻止し、前記可
能化信号は、前記記憶素子をリセットすることにより、該対象物が後続の問合せ
信号に応答するのを許可するように構成されているのがよい。
【0034】 前記受信部は、受信アンテナと求積受信器とを含んでもよく、前記第1の処理
手段は、前記求積受信器から導出された前記識別信号のベース帯域成分を処理し
て、再構成されたマンチェスタ・データ信号にするための信号処理部と、少なく
ともデューティサイクル、クロック速度、データ流れの長さ及びチェックサム計
算に基づいて前記マンチェスタ信号をデコードしてエラーチェックをするための
エラーチェック用マイクロプロセッサとを含んでもよい。
【0035】 実施の形態 図1は、楕円形の軌跡12により描かれる電磁エネルギー付与フィールドを送
信する1つの読取り装置すなわち問合せ装置10を示している。楕円形の軌跡1
2は、この読取り装置の実行読取り範囲を表示し、その範囲は、典型的に4〜6
メートルの間である。このフィールド内には、4つのトランスポンダ14、16
、18及び20が存在する。軌跡12内にあるトランスポンダならいずれでも、
その回路を駆動するに十分なエネルギーを前記エネルギー付与フィールドから引
き出すことができる。これらのトランスポンダがその電子回路をパワーアップす
るためにエネルギー付与フィールドからのエネルギーを用いている状況において
、かつ、エネルギーを付与するのに必要なフィールドが、典型的に、後方散乱変
調方法を用いた通信に必要なフィールドの強さよりも一層強いという事実に基い
て、1つの読取り装置によりエネルギー付与されている全てのトランスポンダが
その読取り装置と高性能な通信ができ、各トランスポンダの反射された後方散乱
信号がその読取り装置により受信されうるということは理解できる。そのゾーン
が去ると、これらのトランスポンダはエネルギーを失い、各トランスポンダの通
信信号が、前記読取り装置がもはやそれらの後方散乱信号の全てを正しく受信で
きないレベルにまで弱まる前に、これらのトランスポンダは動作を停止する。
【0036】 初め、エネルギー付与フィールドはオフである。動作モードは、この読取り装
置に接続されたコンピュータ21により設定される。動作モードは、これらのト
ランスポンダが成功裏に識別された後の、電子物品監視(EAS)がない「標準
読取り」と、各トランスポンダが成功裏に識別されてしまうとそのトランスポン
ダを不能化する「EASセット・オン」と、読取り前に各トランスポンダを動作
可能にする「EASクリア」とがある。電子物品監視は通常、万引き及び「シュ
リンケージ(shrinkage)」防止用測定装置として用いられる。エネルギー付与フ ィールドはオンに切替えられ、トランスポンダが識別され、次いでエネルギー付
与フィールドは再びオフに切替えられる。
【0037】 図2は、読取り装置10の概略ブロック図である。発振器22は、典型的な91
5 MHzの動作周波数で搬送波信号を生じる。変調器24は、マイクロプロセッ サ26により制御される。これにより、マイクロプロセッサ26は、搬送波信号
を変調することでトランスポンダに信号を送信できる。前記信号は、変調器24
を切替えるマイクロプロセッサ26により、短時間(100オ秒)で100%の
変調深さにまで送信され、トランスポンダに負の進行パルスを送信する効果を奏
する。もう1つの方法は、もう1つの周波数で独立信号を送信すること、エネル
ギー付与フィールドの起動レベルを増加すること、又は、もう1つの偏極を簡単
に有するエネルギー付与フィールドを送信することである。
【0038】 トランスポンダに送信される割込み信号の種類は、単一パルスからなる「標準
割込み」信号と、2つのパルスからなる「EASセットの割込み」信号と、5つ
のパルスからなる「EASクリア」信号とであり、これらの信号は、エネルギー
付与フィールドがオンに切替られた後16m秒以内に送信されなければならない
【0039】 トランスポンダがその瞬間に送信しているか否かにかかわらず、割込み信号は
何らかの手段で全てのトランスポンダに伝達される。これらの信号は、現在送信
状態にあるトランスポンダのためには失敗した送信信号と解釈される。割込み信
号は、読取り装置が不良送信状態を検出すると瞬時に送信され、いずれかのトラ
ンスポンダがデータクロックを有していたとしても必ずしもそれと同期しない。
【0040】 電力増幅装置28は、変調された搬送波信号を実行読取り範囲12を与えるの
に十分なレベルにまで引き上げる。送信アンテナ30は、11エネルギー付与フ
ィールドを与える搬送波信号を放射し、トランスポンダ14、16、18及び2
0は、エネルギー付与フィールドから電力を導出し、後方散乱変調によって夫々
のコードを送信する。
【0041】 受信アンテナ32は、トランスポンダから反射された後方散乱変調信号を受信
する。受信された後方散乱変調信号は、求積受信器36の局部発振信号34と混
合される。局部発振信号34は発振器22から導出される。トランスポンダ・デ
ータを表示する求積受信器36の出力は、ベースバンドI信号38及びベースバ
ンドQ信号40である。I信号38及びQ信号40は信号処理モジュール42に
送り込まれる。信号処理モジュール42はこれらの信号を増幅し組合せて、再構
成マンチェスタ・データ信号44にする。このマンチェスタ・データ信号44は
、各トランスポンダによって送信されたマンチェスタ・データを表わす。I信号
38及びQ信号40を組合せることにより、読取り装置10とトランスポンダ1
4〜20の間のパスレングスに関係なくトランスポンダ・コードが検出されるよ
うになる。
【0042】 再構成されたマンチェスタ・データ信号44は、デコード及びエラーチェック
のためにマイクロプロセッサ26に入力される。トランスポンダ・データは、典
型的には10KHzであるトランスポンダのクロック速度によって、修正された
マンチェスタ形式で符号化され、そのシリアルデータは組み合わされて、最小操
作帯域幅において50%のデューティサイクルを有するデータ流れになる。この
データ流れから、マイクロプロセッサ26はトランスポンダのデータとクロック
速度を抽出することが可能である。
【0043】 マイクロプロセッサ26はエラーチェックを実行し、受信したトランスポンダ
データにエラーがある場合、第一に、同時に送信しているトランスポンダが1つ
以上あるかどうかを決定し、第二に1つのトランスポンダだけが送信中であるか
を決定する。両ケースにおいて、マイクロプロセッサ26によってエラーが発見
されると、該当するトランスポンダにはそれぞれ割込み信号が送信され、その結
果、トランスポンダはそのデータを再送信できる。トランスポンダのクロック速
度は典型的に20%の許容誤差を有する10KHzであり、すなわち、あるトラ
ンスポンダのクロック速度は8KHzから12KHzまで変化できる。割込み信
号が送信されない場合には,マイクロプロセッサ26は、トランスポンダのクロ
ック速度がこれら2つの所定の限界点の間に存在するかをチェックする。マンチ
ェスタ・エンコーデッド・データ流れは、図5の45に示されているように、固
定長のデータ流れであり、この態様においては、81ビットである。いかなるコ
ードの延長も、1つ以上のトランスポンダが同時に通信していること、及び、こ
の読取り装置が不良信号を検出していることを意味している。
【0044】 マイクロプロセッサ26はデータ流れの長さをチェックし、81を超えるビッ
トが受信されると、割込み信号が送信される。全てのトランスポンダ送信は、マ
ンチェスタ・データの最前部の同一1ビットヘッダ45Aで開始する。マイクロ
プロセッサ26は、送信の開始を明確に規定するヘッダ送信の前にはいかなる送
信も直ちに受信されないことを要求し、そのヘッダ送信は10KHzの3クロッ
ク周期45B、すなわち300オ秒待って送信される。この時間内に送信があれ
ば、割込み信号が送信される。トランスポンダ・データはヘッダ45Aの後、7
2ビット列45C、その後にチェック又はパリティ素子45Dが続く形式であり
、これにより、マイクロプロセッサ26は、パリティ又はチェックサム計算が正
しい答えを導くことと、前記データが同一の開始時間及び同一のトランスポンダ
クロック速度を有する第2トランスポンダによる同時送信によって汚染されてい
ないことを確かめることにより受信されるデータの正確性を証明できる。パリテ
ィ又はチェックサム計算が正しくない答えを出したならば、割込み信号が送信さ
れる。送信中、いずれのトランスポンダのクロック速度も安定し、マイクロプロ
セッサがこのデータ流れに移された状態でこの安定度を監視できるので、他の1
つのトランスポンダがその同時送信を始めると発生するようなデータ流れにおけ
るクロック速度の突然の変化を直ちに判定できる。マイクロプロセッサはデータ
流れのクロック速度を監視し、受信したクロック速度の突然の変化によって、割
込み信号は送信される。そのデータ流れが上記のテストの全てをパスすると、マ
イクロプロセッサ26は、1つのトランスポンダからのデコードした有効なトラ
ンスポンダ・データを有する。このデータは、更に処理されるべく通信リンク4
6を介してコンピュータ21に送られる。この実施例において、通信リンクはR
S232直列リンクである。これは並列リンク又はネットワークリンクであって
もよい。
【0045】 トランスポンダ・データに一意の識別番号を組み込むことは、トランスポンダ
からデータを成功裏に受信するために必要とされる属性の1つではない。このシ
ステムは、多数のトランスポンダが同一番号を有するときでも作動でき、この場
合、そのような番号の例がいくつ発見されるかをカウント可能である。
【0046】 図3は、トランスポンダ48の概略ブロック図である。トランスポンダ・デー
タすなわちコードは、データメモリモジュール50に格納される。この実施例で
は、トランスポンダ・データは、80ビットと先頭の1ビットのヘッダとからな
る。データメモリとしては、PROMメモリが好ましいが、EPROMメモリ又
はEEPROMメモリを用いてもよい。トランスポンダが対象物に付けられたと
き、それがタグを付けているようにプログラムされることが好ましい。そのプロ
グラミングは、電力供給のためにアンテナ52上に2つの直接接触ピンを有し且
つトランスポンダ・データのためにプログラミングパッド54上に第3の直接接
触ピンを有するプログラミング装置により、実行される。
【0047】 アンテナ52は、エネルギー付与フィールド12からエネルギーを集める。こ
のアンテナは、ワイヤ双極アンテナである。フォイルパッチアンテナを用いても
よい。無線周波数(RF)モジュール56は、集めたエネルギーを整流し、トラ
ンスポンダ回路に動作電圧を供給するためにキャパシタ57の形をとったエネル
ギー保存装置を充電する。トランスポンダに給電するために小さいバッテリを用
いてもよい。トランスポンダが読取り装置に接近すればするほど、エネルギー付
与フィールドは強くなり、集められるエネルギーも大きくなる。また、RFモジ
ュール56は、トランスポンダが読取り装置に接近したとき動作電圧を制限する
ツェナーダイオード型素子57Aの形をとった過電圧保護装置を有する。エネル
ギー付与フィールドがオンになると、トランスポンダ回路は給電される。発振器
58は、精密でないが安定したクロック信号60を、8KHzから12KHzの
範囲で、典型的には10KHzで、トランスポンダ回路に与える。
【0048】 制御論理ユニット62は、このクロックを81で割ってフレームクロック信号
64を生成する。フレームとは81ビットのトランスポンダ・データの全体を送
信するクロックサイクルの数と定義され、フレームクロックは81クロックサイ
クルごと、すなわち10KHz発振器に対して8.1m秒ごとに発生する。フレ
ームクロック信号64は、ランダム遅延タイマ66を計時するために用いられる
。このランダム遅延タイマは、擬似乱数発生装置68とカウンタ70とからなる
。トランスポンダをパワーアップする際、そのトランスポンダがパワーアップ後
にそのデータを常に第3フレームに送信できるように、カウンタ70は常に数値
2をロードされ、もしそのトランスポンダだけが存在するなら迅速に識別され得
る。カウンタ70が秒読みし0に達すると、トリガ信号72を発生する。このト
リガ信号72は擬似乱数発生装置68に新しい乱数を算出させる。その乱数は次
ぎのランダム遅延期間に時間を合せるためにカウンタ70内にロードされる。
【0049】 トリガ信号72は、上記に加えて、そのトランスポンダにそのデータの送信を
開始させる。これは次のようにして行われる。制御論理ユニット62は、データ
メモリモジュール50にシフトクロック信号74を送り、メモリモジュール50
は、スタートビットで開始するデータ76を順次シフトして出力する。このデー
タ76は、マンチェスタ・エンコーダ78内で前記クロック60と排他的論理和
が演算される。前記制御論理ユニットは、上記に加えて、出力可能化信号80を
用いてマンチェスタ・エンコーダ78の出力を可能にする。マンチェスタ・エン
コーダ78の出力は、変調器82を駆動する。変調器82は、前記アンテナの負
荷を変化させ、マンチェスタ・エンコーダでコード化されたトランスポンダ・デ
ータでアンテナからの後方散乱を変調する。次のフレームクロック信号64に際
し、データ送信は終了し、前記マンチェスタ・エンコーダ78の出力は、前記出
力可能化信号80によって不能化される。
【0050】 前記読取り装置10が前記トランスポンダに信号を送信するとき、一瞬RFエ
ネルギーを取り去る。すなわち、RFエネルギーがパルス化して無くなりその後
元に戻る。パルス検出装置84はアンテナ52に入ってくるRFエネルギーを連
続的に監視して読取り装置10からのパルスを求める。パルスの数がカウントさ
れる。もしシングルパルスが受信されるなら、「標準割込み」信号86がパルス
化される。もしダブルパルスが受信されるなら、「EASセットの割込み」信号
86がパルス化され、EASセットレジスタ89の形をとった記憶装置に入力さ
れる。もし5つのパルスが受信されるなら、「EASクリア」信号90がパルス
化され、前記レジスタ89をクリアする。前記「EASクリア」信号はパワー・
オン後最初の2フレームの間だけ監視され、その後は無視される。
【0051】 前記読取り装置から受信したパルスがあると、すなわち、前記トランスポンダ
がそのデータを送信している最中に割込み信号86又は88のどちらかがパルス
化されると、マンチェスタ・エンコーダ78の出力は出力可能化信号80により
直ちに不能化される。これにより直ちにアンテナの変調は停止され、従って、後
方散乱変調も停止される。しかしながら、前記トランスポンダが、読取り装置1
0からの1つのパルスまたは複数のパルスを受信することなく、そのデータ全体
を送信できるなら、そのトランスポンダは、それ自体が読取り装置10により成
功裏に識別されたと「理解する」。制御論理回路62はトランスポンダを受動状
態にし、この状態において、エネルギー付与フィールドを除去してしまうことに
よりリセットされてしまうまで更なるデータの送信を停止する。トランスポンダ
をリセットするもう1つの方法は、キャリア上で変調されたトーンであってもよ
い。
【0052】 もし「EASセットの割込み」信号88が、そのトランスポンダが成功裏にそ
のデータを送信する前に受信されるなら、制御論理回路62内のEASセットレ
ジスタ89は、そのトランスポンダが成功裏にそのデータを送信するときには、
そのEASモードが可能化されなければならないことを記憶するようにセットさ
れる。このように、そのトランスポンダが成功裏にそのデータを送信し、EAS
セットレジスタがセットされるときには、1つのEASメモリモジュール92が
セットされ、トランスポンダはEASモードに置かれる。電力がそのトランスポ
ンダから除去されたとしても、EASメモリモジュール92はその状態を維持す
る。EASメモリ92がセットされると、そのトランスポンダはそのデータを送
信できない。EASセットレジスタが第1送信に先だってセットできるように、
そのトランスポンダが最初にその識別信号を送信する前に、EASセット割込み
信号はそのトランスポンダによって受信されなければならない。前記第1送信に
より、たった1つのトランスポンダが問合せ装置の軌跡の中に置かれている場合
には、このトランスポンダからの識別信号が拾い上げられることは確実ではある
。より詳細には、単一トランスポンダからの識別信号が、割込み信号の発生なし
に成功裏に送信されたなら、EASセットレジスタは活性化されてはいない。結
果として、図4の割込み信号88に示されるように、「ダミー」割込み信号が最
初に送信されて、前記EASセットレジスタがとにかく活性化されることを確実
にする。
【0053】 EASメモリモジュール92は、数時間の典型的な時定数を有する中期記憶素
子であり、メモリがセットされる限り、後方散乱変調送信を阻止するように動作
する。この記憶素子には漏電があり、その電荷が漏電してしまうとリセットする
。この漏電は、周囲の温度により、典型的には4〜8時間である。この動作は、
トランスポンダがエネルギー付与フィールド内に存在することでパワーを有する
かどうかで機能する。パワーアップ後、最初の2フレームの間にEASクリア信
号90が受信されると、EASメモリモジュール92の内容は、セットされてい
るか否かに関わらずクリアされ、そのトランスポンダはそのデータを再び送信す
るように再可能化される。
【0054】 図4は、読取り装置10とトランスポンダ14〜18の間の信号波形の相互作
用を示している。波形10A、10B及び10Cは、3つの異なったシナリオの
ための読取り装置10のエネルギー付与フィールドを示している。波形10Aは
「標準割込み」信号が用いられるときのシナリオ用であり、波形10Bは「EA
Sセットの割込み」信号が用いられるときのシナリオ用であり、波形10Cは、
初めに「EASクリア」信号が送信されEASメモリモジュール92をクリアに
し、次に「標準割込み」信号が送信されるときのシナリオ用である。波形14A
、16A、18A及び20Aはマンチェスタ・エンコーダ78の出力であり、す
なわち、各トランスポンダ14、16、18及び20のアンテナ52の変調であ
る。
【0055】 時点t0で、読取り装置10はエネルギー付与フィールド12をオンに切替え る。トランスポンダはパワーアップされ、リセットを実行する。時点t1で、典 型的には4m秒の時点で、読取り装置はトランスポンダの第1送信に先だって最
初の割込み信号を送信する。波形10Aに関して、標準割込み信号86Aが送信
される。この標準割込み信号86Aはトランスポンダに影響を与えない。波形1
0Bに関して、「EASセット」信号88Aが送信される。この「EASセット
の」信号88Aによって、トランスポンダ内で前記EASセットの信号88がパ
ルス化され、前記制御論理回路62内の前記EASセットレジスタがセットされ
る。波形10Cに関して、「EASクリア」信号90Aが送信される。この「E
ASクリア」信号90Aによって、トランスポンダ内の前記EASクリア信号9
0がパルス化され、前記制御論理回路62は前記EASメモリ92をクリアし、
トランスポンダはデータを再度送信できるようになる。
【0056】 時点t2で、典型的には16m秒の時点で、トランスポンダの全てがパワーア ップ後2フレーム待ってから、それぞれのデータの送信を開始する。トランスポ
ンダにおけるランダム遅延タイマ66は、新しいランダム遅延を生み出している
。読取り装置10は、トランスポンダから後方散乱変調14B〜16Bを受信し
、マンチェスタ・データの再構築を試みる。トランスポンダ14〜20のうち1
つ以上のトランスポンダが送信中なので、マイクロプロセッサ26は再構成され
たマンチェスタ・データにエラーを検出し、時点t3でエネルギー付与フィール ドを変調することで割込み信号を送信する。トランスポンダのパルス検出装置8
4は、エネルギー付与フィールド上のパルスを検出し、関連のある信号をパルス
化する。波形10A及び10Cの場合では、標準割込み信号86がパルス化され
、波形10Bの場合では、「EASセット」信号88がパルス化される。制御論
理回路62は直ちにマンチェスタ・エンコーダ78の出力を不能化し、トランス
ポンダからのデータ送信は停止する。その後、トランスポンダはそれぞれの遅延
時間を待つ。
【0057】 時点t4で、トランスポンダ14のランダム遅延タイマ66はトリガ信号72 を発生し、トランスポンダ14にそのデータ94の送信を開始させる。読取り装
置10はこの後方散乱変調94を受信し、マンチェスタ・データの再構築を試み
る。マイクロプロセッサ26はエラーをチェックしながらマンチェスタ・データ
をデコードする。単一トランスポンダだけが送信しているので、データにエラー
がなく、マイクロプロセッサは割込み信号を送信しない。トランスポンダ14が
そのデータの送信を終了してしまい、このトランスポンダがパルスを受信するこ
とがなくなると、トランスポンダ14の制御論理回路62はトランスポンダ14
を受動状態へと置き、問合せ信号の持続している間、更なる送信を停止させる。
マイクロプロセッサ26は、成功裏に受信されたトランスポンダ・データを通信
リンク46を介してコンピューター21に送信する。
【0058】 時点t5で、トランスポンダ18のランダム遅延タイマ66はトリガ信号72 を発生し、トランスポンダ18にそのデータ96の送信を開始させる。読取り装
置10は後方散乱変調を受信し、マンチェスタ・データの再構築を試みる。マイ
クロプロセッサ26はエラーをチェックしながらマンチェスタ・データをデコー
ドする。時点t6で、トランスポンダ20のランダム遅延タイマ66もまたトリ ガ信号72を発生しトランスポンダ20にそのデータ98の送信を開始させる。
マイクロプロセッサ26は、再構成されたマンチェスタ・データにエラーを検出
し、時点t7で、エネルギー付与フィールドを変調することで割込み信号86又 は88を送信する。トランスポンダのパルス検出装置84は、エネルギー付与フ
ィールドにパルスを検出し、関連のある割込み信号86又は88はパルス化され
る。トランスポンダ18及び20の制御論理ユニット62は直ちに、トランスポ
ンダ18及び20のマンチェスタ・エンコーダ78の出力を不能化し、トランス
ポンダ18及び20からのデータ送信は停止する。その後、トランスポンダ18
及び20は、そのリセットランダム遅延タイマ66によって決められたそれぞれ
の遅延時間を待つ。
【0059】 時点t8、t9及びt10で、トランスポンダ16、20及び18は、夫々、割込
みなしに夫々のデータ100、102及び104を送信し、読取り装置10によ
って成功裏に受信され、コンピュータ21に送信される。トランスポンダ16、
18及び20は受動状態に置かれ、更なる送信を停止する。前記読取り部36が
トランスポンダの最長ランダム遅延タイマと等しい時間(この場合は2秒)、更
なる送信を受信することがないと、読取り部36は、全てのトランスポンダが読
取られていることをコンピュータ21に知らせ、エネルギーフィールド12を閉
鎖する。
【0060】 図6は、制御論理ユニット62の動作を示す自己説明的フローチャートを示す
。特に、このフローチャートは種々のEASモードが作動する方法の説明である
【0061】 目的をモデル化するために、10KHzクロック速度及び128送信フレーム
時最大ランダム時間を有するトランスポンダと、読取られるべき400のトラン
スポンダとに関して、30000を超える衝突(又は割込み)がトランスポンダ
の読込み時に発生するものとした。
【0062】 読取り装置がエネルギー付与フィールドの放射工程中、何らかの理由で更なる
識別を受理したくない、言わば、コンピュータがバックログをクリアするのを待
っている間、読取り装置は、許容される最速のトランスポンダ・クロックのため
にメッセージ送信時間よりも短い周期で割込み信号を発生し、それによって、障
害が解消されてしまうまで、まだ受動モードになっていないトランスポンダが受
動モードになるのを阻止することができる。
【0063】 上記態様は、多数のトランスポンダが読取り装置の読取り範囲内に置かれた状
態に適している。ここで、エネルギー付与フィールドはオンに切替られ、トラン
スポンダは読取られ、エネルギー付与フィールドは再度オフに切替られる。読取
り装置が、例えば、アクセス制御用のドアフレーム又はコンベアベルトの上に置
かれるような状況では、エネルギー付与フィールドは恒久的であり、トランスポ
ンダはエネルギー付与フィールドの中に運ばれ、パワーアップされ、そのデータ
を送信し、エネルギー付与フィールドの外へ再び移動することになる。このよう
な状況では、読取り装置は、許容される最速のトランスポンダ・クロックのため
にメッセージ送信時間よりも短い間隔で、典型的には5m秒間隔で、連続して割
込み信号を送信するのがよい。読取り装置は、あるトランスポンダから正しい送
信データの受信を開始したときだけ割込みパルスの送信を停止し、そのトランス
ポンダが成功裏にその送信を終了するまで、そのデータが正しいまま残っている
限り、その割込みパルスの送信を中止し続ける。その後、読取り装置が他の1つ
のトランスポンダからの正しい送信データの受信を開始するまで、5m秒間隔で
割込み信号を送信し続ける。この方法において、恒久的に駆動している読取り装
置が移動し通過する複数のトランスポンダを読取ることができ、更には多数のト
ランスポンダを処理できる。また、トランスポンダは2フレームの時間(典型的
には16m秒)後に送信するだけのことで、トランスポンダはその第1の送信に
先だって、もしEASモードが必要なら、「EASセット割込み」タイプの少な
くとも2つの割込みを受信することができ、EASの可能化のための要件を満た
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 読取り装置の電磁フィールド内における本発明の1つの読取り装置と4つのト
ランスポンダを示す図。
【図2】 本発明の読取り装置の概略ブロック図。
【図3】 本発明のトランスポンダの概略ブロック図。
【図4】 読取り装置と複数のトランスポンダの間の通信プロトコルを説明している一連
の信号波形を示す図。
【図5】 成功裏に送信された識別信号の典型的な例を示す図。
【図6】 トランスポンダの制御論理回路の動作を説明するフローチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ハドソン,トレバー,メレディス 南アフリカ,2194,ランドバーグ,ランド パークエクステンション 4,6 スラン グコップ アベニュー Fターム(参考) 5B035 BB09 BC00 CA23 5B058 CA15 CA23 KA02 KA04 YA20 5B072 AA02 BB00 CC39 DD10 EE01 HH05 5J070 AE09 AE10 AE20 AH50 AJ14 AK15 BC13 BC23 BC25 BC29 BC37 【要約の続き】 み信号は、前記トランスポンダ(14)がその割込み信 号を受信する時その識別信号を送信しているなら、一時 的にそのトランスポンダからの信号送信を停止させるた めである。前記トランスポンダ(14)は、割込み信号 を受信することなく識別信号の送信を完了すると自主的 に識別信号の送信を止める。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 問合せ装置により複数の対象物を識別する方法であって、 前記問合せ装置から前記対象物に問合せ信号を送信するステップ、 前記問合せ信号に応答して各対象物から前記問合せ装置に所定のインジケータ
    特性を有する識別信号を送信するステップ、 前記問合せ装置にて前記対象物からの識別信号を受信し、前記インジケータ特
    性に基づいて、識別信号が個々に正しく受信されたか否かを読取り部で実質上同
    時に判定するステップ、 前記問合せ装置が、識別信号が個々に正しく受信されないことから生ずる送信
    不成功状態を検出したとき、前記問合せ装置から共通の再送信信号又は割込み信
    号を実質上同時に送信するステップ、及び そのような送信中に前記問合せ装置からの割込み信号を受信することなく一の
    対象物がその信号送信を成功裏に完了したとき、前記対象物からの信号送信を独
    自に停止するステップ を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、ある対象物がその識別信号を送信している最中
    に前記問合せ装置からの割込み信号を受信すると、その対象物からの信号送信を
    独自に一時中止するステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の方法において、対象物からの識別信号の全てが前記問合
    せ装置により個々に正しく受信されたことを確認するのに十分な時間、後の識別
    信号が個々に正しく受信されなくなるまで、前記問合せ装置にて識別信号の全て
    を受信し、且つ、送信不成功状態に応答して前記割込み信号を発生し続けるステ
    ップを更に含み、前記時間は少なくとも前記対象物のいずれか1つの最大ランダ
    ム相互送信遅延時間と同じであることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の方法において、前記問合せ装置による前記識別信号の受
    信がない状態で、有効な識別信号の平均送信時間よりも短い時間間隔で、前記問
    合せ信号及び前記割込み信号を連続して送信するステップを含むことを特徴とす
    る方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか記載の方法において、信号送信を停止しなかった各
    対象物からの識別信号をランダムな時間間隔で送信するステップと、送信を停止
    した各対象物がリセット指令に応答して送信を再開するのを許可するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、前記リセット指令は、所定の最小時間中に前記
    問合せ信号の欠如又は変動を含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか記載の方法において、前記問合せ装置から不能化信
    号を送信するステップと、少なくとも1つの対象物にて前記不能化信号を受信す
    るステップと、該対象物が信号送信を停止した後のみ、所定の最小休止時間中、
    該対象物内の記憶素子をセットしてその後のいかなる問合せ信号にも該対象物が
    応答しないようにするステップとを含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、前記問合せ装置からの可能化信号を送信するス
    テップと、少なくとも1つの対象物にて前記可能化信号を受信するステップと、
    該対象物内の記憶素子をリセットして該対象物が次の問合せ信号に応答可能にな
    り且つ応答するようにするステップとを含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、前記可能化信号及び不能化信号は、少なくとも
    初めはいかなる対象物からの可能な識別信号の送信より前に送信され、当該可能
    化信号及び不能化信号は割込み信号として用いられることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか記載の方法において、前記識別信号の所定のインジ
    ケータ特性は、形式が同一で、所定のデューティサイクルを有し、且つ初めにヘ
    ッダがあってデータ成分とチェックサム成分とを含む固定長データの流れを含み
    、ある対象物から同じヘッダをもつ信号の送信が開始され、前記問合せ装置は、
    このようなヘッダを受信する以前にいかなる送信信号も受信されなかった場合に
    のみ、識別信号の始まりを受け入れるように構成されていることを特徴とする方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、前記インジケータ特性は更に、送信クロック
    速度と前記データの流れとを結合して最小動作帯域幅で50%のデューティサイ
    クルを発生するように改変されたマンチェスタ形式で識別信号を送信することを
    含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 1つの問合せ装置と対象物をベースとする複数の応答装置とを備えた識別シス
    テムであって、前記問合せ装置は、前記応答装置に問合せ信号を送信するための
    送信手段と、該問合せ信号に応答して前記応答装置から送られた識別信号を受信
    するための受信手段と、各識別信号が個々に正しく受信されたか否かを判定し、
    失敗した送信を1又は2以上の応答装置から受信した場合に割込み信号を発生す
    る処理手段とを含み、各応答装置は、前記問合せ信号を受信するための受信部と
    、前記識別信号を発生するための識別信号発生手段と、前記問合せ装置に前記識
    別信号を繰り返し送信するための送信部と、前記問合せ装置からの割込み信号の
    存在を検出するための検出部と、前記検出部に応答し、このような送信中に割込
    み信号を受信することなく前記応答装置が前記識別信号の送信を完了したとき、
    該応答装置からの信号送信を独自に停止するように構成された制御手段とを備え
    ていることを特徴とする識別システム
  13. 【請求項13】 請求項12記載の識別システムにおいて、前記制御手段は、前記応答装置が前
    記割込み信号を受信した時に前記識別信号を送信しているならば、該応答装置か
    らの識別信号の送信を一時中止するように構成されていることを特徴とする識別
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項12乃至13のいずれか記載の識別システムにおいて、前記問合せ装置
    は、識別信号の全てが前記問合せ装置により個々に正しく受信されたことを確か
    めるのに十分な時間、その後の識別信号が個々に正しく受信されなくなるまで、
    識別信号の受信を継続すると共に、失敗した送信信号に応じた前記割込み信号の
    送信を継続するように構成され、前記時間は、少なくとも前記応答装置のいずれ
    か1つの最大ランダム相互送信時間と同じであることを特徴とする識別システム
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれか記載の識別システムにおいて、前記問合せ装置
    の処理手段は、前記応答装置を可能化する可能化信号と前記応答装置を不能化す
    る不能化信号を発生するように構成され、前記応答装置は、識別データを格納す
    るための第1記憶手段と、前記応答装置が信号送信を停止した後にのみ、所定の
    最小時間、前記応答装置が前記問合せ装置から送られた次の問合せ信号に応答す
    るのを阻止する不能化信号によってセットされ、且つ、前記応答装置が直接問合
    せ信号に応答するのを許可する可能化信号によってリセットされるように構成さ
    れた第2記憶手段とを含むことを特徴とする識別システム。
  16. 【請求項16】 1つの問合せ装置と複数の応答装置とを具備する識別システムのための応答装
    置であって、各応答装置は、問合せ信号を受信する受信部と、識別データを格納
    する第1記憶手段と、発振器と、前記識別データ及び前記発振器から変調された
    識別信号を導出する変調器と、前記問合せ装置に前記識別信号を繰り返し送信す
    る送信部とを備えており、更に、前記問合せ装置からの割込み信号の存在を検出
    する検出部と、このような送信中に前記問合せ装置からの割込み信号を受信する
    ことなく該応答装置が前記識別信号の送信を完了したときは該応答装置からの信
    号送信を独自に停止するように構成された信号停止手段と、前記検出部に応答し
    、且つ該応答装置が前記割込み信号を受信した時に識別信号を送信しているなら
    ば該応答装置からの識別信号の送信を一時中止するように構成された信号一時中
    止手段とを備えたことを特徴とする、識別システムのための応答装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の応答装置において、前記信号一時中止手段及び前記信号停止
    手段を制御論理回路に組み込み、且つ該制御論理回路に、割込み信号に割込まれ
    ることなく識別信号の送信を成功裏に完了する時まで識別信号をランダムな可変
    時間間隔で繰り返し再送信するのを可能にするランダムなタイマを接続したこと
    を特徴する応答装置。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17記載の応答装置において、応答装置が信号送信を停止した
    後にのみ、所定の最小時間、後続の問合せ信号に応答するのを阻止する不能化信
    号によってセットされるように構成された第2記憶手段を含むことを特徴とする
    応答装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の応答装置において、前記第2記憶手段は、応答装置が信号送
    信を停止した後、同一又は次の問合せ信号に応答するのを許可する可能化信号に
    よってリセットされるように構成されていることを特徴とする応答装置。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19記載の応答装置において、前記第2記憶手段は、不能化信
    号に応答するレジスタと、応答装置が不能化される前に識別信号の送信を完了す
    るように前記レジスタと前記信号停止手段の両方に応答するメモリモジュールと
    で構成されていることを特徴とする応答装置。
  21. 【請求項21】 請求項16乃至20のいずれか記載の応答装置において、更に、前記識別デー
    タ及び前記発振器から符号化された識別データを導出して前記変調器に送り込む
    マンチェスタ・エンコーダを含み、前記送信部及び受信部は、問合せ信号に応答
    して後方散乱変調を実行するRFモジュールに結合されたアンテナからなり、前
    記マンチェスタ・エンコーダは、前記識別信号の送信完了を示す出力可能化信号
    に応答するように構成したことを特徴とする応答装置。
  22. 【請求項22】 1つの問合せ装置と対象物をベースとする複数の応答装置とを具備する識別シ
    ステムのための問合せ装置であって、前記応答装置に問合せ信号を送信する送信
    手段と、前記問合せ信号に応答して前記応答装置からの識別信号を受信する受信
    手段と、識別信号の個々の正しい受信を実質上同時に判定する第1の処理手段と
    、該第1処理手段に応答する信号発生手段であって、1またはそれ以上の応答装
    置からの識別信号が個々に正しく受信されない場合、実質的に同時に割込み信号
    を発生し、且つ、前記応答装置が個々に正しくその識別信号を送信していない間
    そのような応答装置からの信号送信を一時中止するように前記割込み信号を十分
    早く送信する信号発生手段とを含むことを特徴とする問合せ装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の問合せ装置において、前記第1の処理手段は識別信号の全て
    の受信及び処理を継続するように構成され、前記信号発生手段は、識別信号が個
    々に正しく受信されなくなるまで、対象物からの識別信号の全てが個々に正しく
    受信されることを確かめるのに十分な時間、割込み信号の発生を続けるように構
    成されていることを特徴とする問合せ装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の問合せ装置において、前記送信部は、別の操作モードでは、
    前記問合せ信号を連続して送信するように構成され、前記信号発生手段は、前記
    問合せ装置で識別信号の受信がない状態では、有効な識別信号の平均受信時間よ
    りも短い時間で前記割込み信号を送信するように構成されていることを特徴とす
    る問合せ装置。
  25. 【請求項25】 請求項22乃至24のいずれか記載の問合せ装置において、前記信号発生手段
    は、前記送信部を介しての送信のための可能化信号と不能化信号を発生するよう
    に構成され、前記不能化信号は、前記対象物内の記憶素子をセットすることによ
    り、前記対象物が信号送信を停止したときのみ、所定の最小休止時間、該対象物
    が後続の問合せ信号に応答するのを阻止し、前記可能化信号は、前記記憶素子を
    リセットすることにより、該対象物が後続の問合せ信号に応答するのを許可する
    ように構成されていることを特徴とする問合せ装置。
  26. 【請求項26】 請求項22乃至25のいずれか記載の問合せ装置において、前記受信部は、受
    信アンテナと求積受信器とを含み、前記第1の処理手段は、前記求積受信器から
    導出された前記識別信号のベース帯域成分を処理して、再構成されたマンチェス
    タ・データ信号にするための信号処理部と、少なくともデューティサイクル、ク
    ロック速度、データ流れの長さ及びチェックサム計算に基づいて前記マンチェス
    タ信号をデコードしてエラーチェックをするためのエラーチェック用マイクロプ
    ロセッサとを含むことを特徴とする問合せ装置。
JP2000534966A 1998-03-04 1999-03-03 読取り装置による複数の対象物の識別 Pending JP2002506301A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9804584.2A GB9804584D0 (en) 1998-03-04 1998-03-04 Identification of objects by a reader
GB9804584.2 1998-03-04
PCT/GB1999/000636 WO1999045495A1 (en) 1998-03-04 1999-03-03 Identification of objects by a reader

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002506301A true JP2002506301A (ja) 2002-02-26

Family

ID=10827959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000534966A Pending JP2002506301A (ja) 1998-03-04 1999-03-03 読取り装置による複数の対象物の識別

Country Status (16)

Country Link
US (1) US6499656B1 (ja)
EP (1) EP1060454B1 (ja)
JP (1) JP2002506301A (ja)
KR (1) KR20010041492A (ja)
CN (1) CN1299492A (ja)
AT (1) ATE244426T1 (ja)
AU (1) AU763476B2 (ja)
CA (1) CA2321673C (ja)
DE (1) DE69909258T2 (ja)
GB (1) GB9804584D0 (ja)
IL (1) IL138189A0 (ja)
MY (1) MY123214A (ja)
NZ (1) NZ507257A (ja)
TW (1) TW428151B (ja)
WO (1) WO1999045495A1 (ja)
ZA (1) ZA991703B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503376A (ja) * 2002-10-18 2006-01-26 シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド パッシブrfidタグの不必要な再交渉を最小化するためのシステムおよび方法
JP2011514506A (ja) * 2007-12-21 2011-05-06 アメド スマート トラッキング ソリューションズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング モーションキャプチャ方法

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE47599E1 (en) 2000-10-20 2019-09-10 Promega Corporation RF point of sale and delivery method and system using communication with remote computer and having features to read a large number of RF tags
US20020183882A1 (en) * 2000-10-20 2002-12-05 Michael Dearing RF point of sale and delivery method and system using communication with remote computer and having features to read a large number of RF tags
US6598454B2 (en) * 2001-07-30 2003-07-29 Bs&B Safety Systems, Inc. System and method for monitoring a pressurized system
US6889349B2 (en) * 2001-08-22 2005-05-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Digital event sampling circuit and method
US7193504B2 (en) * 2001-10-09 2007-03-20 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses for identification
US6854647B2 (en) * 2002-02-01 2005-02-15 Ncr Corporation Checkout device including integrated barcode reader, scale, and EAS system
US6783072B2 (en) 2002-02-01 2004-08-31 Psc Scanning, Inc. Combined data reader and electronic article surveillance (EAS) system
AU2003214954A1 (en) * 2002-02-01 2003-09-02 Psc Scanning, Inc. Systems and methods for data reading and eas tag sensing and deactivating at retail checkout
US7527198B2 (en) 2002-03-18 2009-05-05 Datalogic Scanning, Inc. Operation monitoring and enhanced host communications in systems employing electronic article surveillance and RFID tags
JP4278918B2 (ja) * 2002-04-19 2009-06-17 富士通株式会社 画像データ処理装置とその方法
US6975206B2 (en) * 2002-08-30 2005-12-13 Intellectual Property, Llc Method for communication between central terminal and multiple transponders
US7019618B2 (en) * 2002-10-02 2006-03-28 Battelle Memorial Institute Wireless communications systems, radio frequency identification devices, wireless communications methods, and radio frequency identification device communications methods
JP2004206371A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2004259123A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nec Micro Systems Ltd Rfidシステムおよびrfid用プログラム
CN100447811C (zh) * 2003-03-20 2008-12-31 歌利亚解决方案有限公司 改进的广告遵循性监控系统及方法
US7068028B2 (en) * 2003-09-12 2006-06-27 Intellectual Property Llc Method and apparatus for metal target proximity detection at long distances
WO2005038697A1 (en) * 2003-10-15 2005-04-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Data carrier circuit capable of supplying identification information to a communications arrangement
ES2346888T3 (es) * 2003-12-09 2010-10-21 Intelleflex Corporation Circuito de activacion de bateria.
DE102004020956B4 (de) * 2004-04-28 2009-03-26 Atmel Germany Gmbh Kommunikationsverfahren in RFID-oder Remote-Sensor-Systemen
DE102004041437B3 (de) * 2004-08-27 2006-03-09 Atmel Germany Gmbh Verfahren zur Auswahl eines oder mehrerer Transponder
DE102004056797B4 (de) * 2004-11-24 2008-01-31 Atmel Germany Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Datenübertragung
DE502005002394D1 (de) 2004-11-19 2008-02-14 Atmel Germany Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Datenübertragung
US7619527B2 (en) 2005-02-08 2009-11-17 Datalogic Scanning, Inc. Integrated data reader and electronic article surveillance (EAS) system
US7501978B2 (en) * 2005-11-09 2009-03-10 Novatel Inc. Short-distance ranging system
US9489813B1 (en) 2006-09-22 2016-11-08 Michael L. Beigel System for location in environment and identification tag
GB0622571D0 (en) * 2006-11-13 2006-12-20 Core Control Internat Ltd A method of controlling transmission time
US8994533B2 (en) * 2006-11-30 2015-03-31 Patent Navigation, Inc. Conditional RFID
TW201001958A (en) 2008-04-29 2010-01-01 Odin Technologies Inc Method and apparatus for a deployable radio-frequency identification portal system
US8427282B2 (en) * 2008-07-15 2013-04-23 Zih Corp. Identification system
US8279112B2 (en) * 2008-11-03 2012-10-02 Trimble Navigation Limited Methods and apparatuses for RFID tag range determination
TW201115513A (en) * 2009-10-16 2011-05-01 zhao-kai Wang Security monitoring system for vehicles entering and leaving
US9239941B1 (en) 2012-11-08 2016-01-19 Impinj, Inc. RFID integrated circuit identifier self-check
CN103902940A (zh) 2012-11-08 2014-07-02 冀京秋 集成电路标识自检验
JP6104286B2 (ja) * 2013-01-21 2017-03-29 三菱電機株式会社 電気機器識別システム、電気機器、及び、電気機器識別方法
US9841492B2 (en) 2013-02-25 2017-12-12 Quake Global, Inc. Ceiling-mounted RFID-enabled tracking
EP2962254A1 (en) 2013-02-26 2016-01-06 Quake Global, Inc. Methods and apparatus for automatic identification wristband
CN104658559B (zh) * 2013-11-19 2017-08-15 深圳市快播科技有限公司 多媒体播放方法及装置
US10033197B2 (en) * 2015-09-09 2018-07-24 Cpg Technologies, Llc Object identification system and method
CN108847873B (zh) * 2018-06-07 2020-01-03 电子科技大学 一种用于mimo通信系统的信号发送及接收方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES8507274A1 (es) * 1983-05-02 1985-09-16 Ainsworth Nominees Pty Ltd Perfeccionamientos en los sistemas de maquinas de juego
GB8408538D0 (en) * 1984-04-03 1984-05-16 Senelco Ltd Transmitter-responder systems
US4839640A (en) * 1984-09-24 1989-06-13 Adt Inc. Access control system having centralized/distributed control
ATE132339T1 (de) 1989-06-15 1996-01-15 Kling Friedrich Gmbh Präsentationspolster, verfahren zu seiner herstellung und präsentationsset
NL8901659A (nl) 1989-06-30 1991-01-16 Nedap Nv Multipassysteem.
US5640151A (en) * 1990-06-15 1997-06-17 Texas Instruments Incorporated Communication system for communicating with tags
US5822544A (en) * 1990-07-27 1998-10-13 Executone Information Systems, Inc. Patient care and communication system
JP3100716B2 (ja) * 1991-01-04 2000-10-23 シーエスアイアール 識別装置
US5485520A (en) * 1993-10-07 1996-01-16 Amtech Corporation Automatic real-time highway toll collection from moving vehicles
US5530702A (en) * 1994-05-31 1996-06-25 Ludwig Kipp System for storage and communication of information
US5587615A (en) 1994-12-22 1996-12-24 Bolt Beranek And Newman Inc. Electromagnetic force generator
DE19526353A1 (de) 1995-07-19 1997-01-23 Anatoli Stobbe Verfahren zur automatischen Identifikation einer unbekannten Anzahl von Transpondern durch einen Leser sowie Identifikationssystem zur Durchführung des Verfahrens
US5940006A (en) * 1995-12-12 1999-08-17 Lucent Technologies Inc. Enhanced uplink modulated backscatter system
US6058374A (en) * 1996-06-20 2000-05-02 Northrop Grumman Corporation Inventorying method and system for monitoring items using tags

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503376A (ja) * 2002-10-18 2006-01-26 シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド パッシブrfidタグの不必要な再交渉を最小化するためのシステムおよび方法
JP4719852B2 (ja) * 2002-10-18 2011-07-06 シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド パッシブrfidタグの不必要な再交渉を最小化するためのシステムおよび方法
JP2011514506A (ja) * 2007-12-21 2011-05-06 アメド スマート トラッキング ソリューションズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング モーションキャプチャ方法

Also Published As

Publication number Publication date
MY123214A (en) 2006-05-31
AU3264099A (en) 1999-09-20
DE69909258D1 (de) 2003-08-07
US6499656B1 (en) 2002-12-31
DE69909258T2 (de) 2004-04-22
CA2321673C (en) 2007-12-04
EP1060454A1 (en) 2000-12-20
WO1999045495A1 (en) 1999-09-10
ATE244426T1 (de) 2003-07-15
AU763476B2 (en) 2003-07-24
TW428151B (en) 2001-04-01
KR20010041492A (ko) 2001-05-25
ZA991703B (en) 1999-09-06
CA2321673A1 (en) 1999-09-10
CN1299492A (zh) 2001-06-13
EP1060454B1 (en) 2003-07-02
GB9804584D0 (en) 1998-04-29
NZ507257A (en) 2003-07-25
IL138189A0 (en) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002506301A (ja) 読取り装置による複数の対象物の識別
ES2207833T3 (es) Sistema de identificacion mejorado.
EP1017005B1 (en) A system and method for communicating with multiple transponders
US6784787B1 (en) Identification system
JP4713491B2 (ja) デバイスを識別するための方法と装置
US5124699A (en) Electromagnetic identification system for identifying a plurality of coded responders simultaneously present in an interrogation field
US20070274242A1 (en) Multi-tag emulator
US20020024421A1 (en) Apparatus and method for preventing data collision in a radio frequency identification tag system
JP2000230978A (ja) 電子式識別システム
JP2002506300A (ja) 対象物の多次元電子識別
EP1342382B1 (en) Method for reading multiple transponders in an rfid system
MXPA00008534A (en) Identification of objects by a reader
MXPA99010381A (en) Enhanced identification system