JP2002505168A - 折り畳み可能な管腔を組み込んだ転換カテーテル - Google Patents

折り畳み可能な管腔を組み込んだ転換カテーテル

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Abstract

(57)【要約】 血管内手術を遂行するための転換カテーテルアセンブリには、少なくとも基端部分が折り畳み可能な管状部材から製造されたガイドワイヤ管腔が組み込まれている。同カテーテルアセンブリは、シングル・オペレータ・エクスチェンジ様式又はオーバー・ザ・ワイヤ様式で利用されるように、全長にわたるガイドワイヤ管腔と、中間ガイドワイヤポートとを有する。ガイドワイヤ管腔の折り畳み可能な基端部分により、シングル・オペレータ・エクスチェンジの手術の間で使用されないときに基端部分を径方向内側に向かって折り畳むことによりカテーテル全体の断面積は減小される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 発明の属する技術分野 本発明はガイド部材と組み合わせて使用される血管内医療装置の分野に関する
。より詳しくは、本発明は全長および部分長に渡って延びる両方のガイドワイヤ
管腔能力を組み込むと共に、同全長に渡って延びる管腔の基端部分が折り畳み可
能な血管内バルーン拡張カテーテルに関する。
【０００２】 発明の背景 血管内カテーテル法のための装置は、治療及び診断の両方の目的で有用かつ有
効であることが判明している。血管疾患や患者の脈管系の一部の管腔が閉塞する
か管腔の大きさが減小する他の疾病を治療するために、バイパス形成手術の代わ
りに血管形成術、粥腫切除術、及びレーザ照射等の血管内治療法が開発されてい
る。特にバルーン血管形成術は、有用であると共に、多くの状況において閉塞性
の冠動脈疾患に好ましい治療法であることがわかっている。また、血管の閉塞（
例えば狭窄）の程度を測定又は画像化するために、超音波画像化及びドップラー
血流測定等の血管内診断法が開発されている。上述の血管内治療及び診断法を行
うために使用される装置は、冠動脈の外科手術等の侵襲性のより大きな方法と同
時に又は組み合わせて使用することが可能である。
【０００３】 これらの血管内治療及び診断装置は、有効であるという理由と共に、冠動脈外
科手術と比較して患者にとって比較的破裂の少ない軽症の外科手術において利用
可能であるという事実から、受諾されている。同装置は、カテーテルを切開部を
介して患者の脈管系の中のアクセス可能な位置に配置することに依存する。アク
セス可能な位置は、閉塞部位又は狭窄部位から離れている可能性もある。例えば
、アクセス可能な位置は鼠径の大腿動脈であり得る。血管内装置は次に切開部を
通り抜けて大腿動脈を経て所望の冠動脈遠位部位へと進められる。装置が進めら
れ得る同遠位部位には、冠動脈、後頭動脈及び頭部や脳の血管につながる動脈等
の外頸動脈から生じる分岐血管、胸部の器官や他の血管につながる脾動脈、下腹
間膜動脈、及び腎動脈が含まれる。
【０００４】 これらの血管の中にはサイズが小さいものもあり、又、血管の通路は曲がりく
ねっているため、カテーテル装置を患者の脈管構造内に配置するのは、医師にと
ってかなりの熟練を必要とする困難で時間のかかる仕業である。例えば、血管形
成における拡張を行うには、血管形成バルーンカテーテルを、狭窄部位を横切っ
て動脈の所定部位に配置させなければならない。狭窄は冠動脈の脈管構造の内の
曲がりくねった部分に位置する可能性があり、更には、閉塞性の動脈疾患では、
血管形成カテーテルのバルーン部分による狭窄の横断が妨げられる可能性がある
。このように、動脈閉塞の中にはバルーン拡張カテーテルが容易にアクセスでき
ないものもあるため、すべての動脈閉塞が現在の血管内バルーンカテーテル手術
によってうまく治療できるわけではない。従って、患者の脈管構造の狭くて曲が
りくねった部位に配置可能な、比較的扁平な血管内カテーテルがしばしば必要と
される。
【０００５】 血管形成術等の血管内手術に関する別の重要な問題は、手術をするために使用
される様々な装置の交換に関する。血管内治療及び診断装置は、血管のサイズ及
び治療が行われる位置に適した種々の種類及びサイズのものがある。時として、
第１の装置を適当な位置に配置する試みが不成功に終わった後で、その第１の治
療装置をサイズの異なる治療装置と交換することが必要となる場合がある。また
、第１の装置をうまく所望の位置に配置した後で、治療装置を交換することが必
要となる可能性がある。これは、第１の装置が間違ったサイズか形状であること
が明らかとなるため、又は異なるサイズ又は種類の装置を用いた更なる治療又は
診断が必要であることが決定されるため、必要とされ得る。
【０００６】 患者の脈管構造内に血管内治療又は診断カテーテルを配置するための、いくつ
かの異なる種類のカテーテル構造が創出された。カテーテル構造のうちの２つの
主な種類は、オーバー・ザ・ワイヤ（ＯＴＷ）型のカテーテルと、シングル・オ
ペレータ・エクスチェンジ（ＳＯＥ）型のカテーテルである。
【０００７】 オーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルは、別途のガイドワイヤを収容可能な、
血管内装置の全長に渡って延びる中心管腔を有する。ガイドワイヤは、カテーテ
ルをガイドワイヤ上でガイドワイヤに沿って遠く離れた血管位置に配置させるの
を容易にすべく、カテーテルに関して可動かつ取外し可能である。オーバー・ザ
・ワイヤ構造において、カテーテルは典型的にはガイドワイヤを装置の基端部か
ら末端部へと受け入れるように適合された管腔を有する。ガイドワイヤは初めに
オーバー・ザ・ワイヤ型カテーテルの管腔内に装填され、同カテーテルの末端部
から外へ延出する。次に、ガイドワイヤ及び血管内カテーテルを一緒に前進させ
て、血管内の所望の部位に配置する。ガイドワイヤはカテーテルの末端部の末端
側へ前進され、血管の曲がりくねった通路を横切るために、必要に応じて舵取り
され得る（ある方向に向けられる）。それと同時にカテーテルはワイヤの通路の
跡を追ってワイヤ上を末端方向に進められる。ガイドワイヤが管腔全長の端から
端までに延びていると、ガイドワイヤはカテーテルシャフトに、特にカテーテル
シャフトの末端部に、何らかの支柱を提供する。これにより、カテーテルの押し
進め易さが改善される。次にガイドワイヤは、カテーテルの管腔内を通って基端
側に引き戻されるか、手術の間、カテーテルの末端部から延びて定位置に放置さ
れ得る。
【０００８】 オーバー・ザ・ワイヤ型の血管内カテーテルは、ガイドワイヤを取り外さなく
ても第１のカテーテルを第２のカテーテルと交換し得るため、交換を容易にする
。これによって、困難で時間のかかるガイドワイヤの配置という仕業を繰り返す
必要なく、カテーテルの交換が許容される。ガイドワイヤの末端部を定位置に残
しておくには、ガイドワイヤの基端部分を交換の操作の間、保持し続けることが
望ましい。そのような保持を継続する方法の一つは、カテーテル全体がガイドワ
イヤ上を完全に引き戻されると同時に、ワイヤの所定部分の保持を継続できるよ
うに、十分な長さ（例えば３００ｃｍ）を有するガイドワイヤを利用することで
ある。この方法の欠点は、ガイドワイヤの長く基端方向に延びる部分が手術の間
邪魔になる可能性があることである。ガイドワイヤの所定部分の保持を交換の操
作の間継続する別の方法は、ガイドワイヤの延長部分を利用することである。こ
の方法の欠点は、すべてのガイドワイヤが延長ワイヤに連結されるべく適合され
るわけではなく、更に、ガイドワイヤを延長ワイヤに連結させる工程は時に骨が
おれ、遂行が困難であり得ることである。
【０００９】 第１のカテーテルの第２のカテーテルとの交換を容易にする第２の型のカテー
テルワイヤは、シングル・オペレータ・エクスチェンジ型の構造である。シング
ル・オペレータ・エクスチェンジ型構造を有すると、ガイドワイヤは血管内カテ
ーテルに隣接して、カテーテルの基端部及び中間部に沿って血管カテーテルの外
部の位置を占め、カテーテルの末端部付近の位置に存在する開口を通じてカテー
テルの短いガイドワイヤ管腔内へ入る。このタイプの構造に関して、ガイドワイ
ヤを所望の位置に配置してからカテーテル装置をワイヤ上で前進させることによ
り、患者の血管内にカテーテルを配置可能である。ガイドワイヤ管腔が短いこと
の利点は、カテーテルの交換が必要となった場合に、長いガイドワイヤ（例えば
３００ｃｍ）や延長ワイヤを使用しなくても、カテーテルを引き戻す間、ガイド
ワイヤの位置を維持しておけることである。ガイドワイヤの基端部はカテーテル
の基端部に対して外側にあるため、ガイドワイヤの基端部を、カテーテルを引き
戻す間、保持することが可能であり、患者の血管内におけるガイドワイヤの末端
部の位置を維持可能である。このタイプのカテーテルに関して、カテーテルの末
端部から基端側のガイドワイヤ管腔の入口までの距離は患者から外へ基端方向へ
延びるガイドワイヤの長さよりも小さいことが必要である。
【００１０】 シングル・オペレータ・エクスチェンジ型カテーテルではカテーテルの交換が
より容易となるが、このタイプのカテーテルの構造には２つの欠点がある。第１
に、ワイヤが病変を横切って末端方向へ進められる場合に、カテーテルシャフト
の外部に延びているガイドはシャフトに何の支柱も提供しないのみならず、シャ
フトもガイドワイヤに支柱を提供しない。第２に、シングル・オペレータ・エク
スチェンジ型の設計に関して、カテーテルを体内に残したままガイドワイヤを交
換することができない。
【００１１】 血管内カテーテルの交換が時々必要とされるように、ガイドワイヤの交換や、
その他にガイドワイヤを血管内の所望の位置まで前進させるのを援助することも
必要となり得る。ガイドワイヤ及びカテーテルを血管内に配置した後で、ガイド
ワイヤのサイズ又は形状が、血管内の所望の位置へ前進させるには不適当である
ことが決定される可能性がある。例えば、ガイドワイヤの直径が、血管内の広範
な狭窄部位又は閉塞部位を通過して前進させたり別の比較的小さい血管内を前進
させたりするには、大きすぎる可能性がある。ガイドワイヤの直径が、血管内の
所望位置にガイドワイヤ及びカテーテルを有効に前進させるには、小さすぎる可
能性もある。
【００１２】 ガイドワイヤ及びカテーテルを血管内に配置した後で、ガイドワイヤの形状又
は構造がガイドワイヤを所望の位置へ前進させるには不適当であることが決定さ
れる可能性もある。例えば、ガイドワイヤの末端部は、種々の血管に通したガイ
ドワイヤの操作を許容するため、患者の体内に挿入する前に所望の量だけしばし
ば折り曲げられる。ガイドワイヤを血管内に配置した後、異なる「湾曲部」を有
するガイドワイヤを血管内の所望位置へ更に前進させるか、別の血管内へ前進さ
せる必要があることが決定され得る。ガイドワイヤの末端側の先端が、ガイドワ
イヤを血管内に前進させる間、不適当な湾曲部を得る可能性もある。例えば、ガ
イドワイヤの末端側の先端は、先端の動きが妨害されると共にガイドワイヤが更
に血管内を前進された場合には、逸脱する可能性がある。
【００１３】 ガイドワイヤの形状が血管内を前進させるには不適当であることが決定された
場合、ガイドワイヤは典型的には、所望の形状を有するガイドワイヤと交換され
る。オーバー・ザ・ワイヤ型カテーテルに関しては、ガイドワイヤをカテーテル
の管腔に通して引き戻し、カテーテルを定位置に残したまま、第２のガイドワイ
ヤを設置し得る。しかしながら、シングル・オペレータ・エクスチェンジ型カテ
ーテルに関しては、カテーテルを引き戻さずには、ガイドワイヤの交換を容易に
遂行することはできない。一旦第１のガイドワイヤの末端部をガイドワイヤ管腔
の基端側の開口部から基端方向へ引き戻すと、カテーテルも引き戻してガイドワ
イヤ管腔の基端側の開口部が患者の体から外に出るようにしなければ、第２のガ
イドワイヤをガイドワイヤ管腔の基端開口部へと容易に配置することはできない
。
【００１４】 オーバー・ザ・ワイヤ型カテーテル及びシングル・オペレータ・エクスチェ
ンジ型カテーテルの各々の欠点を克服すると同時に、両者を使用することにより
達成される利益を得るために、スコプトン（Scopton ）等は、オーバー・ザ・ワ
イヤの能力とシングル・オペレータ・エクスチェンジの能力とを兼ね備えた転換
可能なカテーテルアセンブリについて開示している。スコプトン（Scopton ）等
の開示は、国際出願出願公開第ＷＯ／１７２３６号（１９９２年１０月１５日発
行）においてなされ、発明の名称は「調節可能に堅くし得る転換可能なカテーテ
ルアセンブリ（ADJUSTABLY STIFFENABLE CONVERTIBLE CATHETER ASSEMBLY）」で
ある。しかしながら、スコプトン（Scopton ）等の設計は分離した基端ガイドワ
イヤ管腔と分離した基端膨張管腔とを有しているため、カテーテル全体の断面積
が、基端シャフト部に１つの管腔のみを有する標準的なシングル・オペレータ・
エクスチェンジ型カテーテルに関するよりも大きい。従って、当該技術分野では
上述したようなシングル・オペレータ・エクスチェンジ型カテーテル及びオーバ
ー・ザ・ワイヤ型カテーテルの両方の有益な特徴を組み込んだカテーテルの設計
が必要とされるが、更に、カテーテルアセンブリの全長に渡って延びる２つの分
離した管腔によって形成される断面積の増大をなくすことによりカテーテルシャ
フト全体の断面を縮小する設計が必要とされる。本願のカテーテルの設計は、折
り畳み可能な管腔を組み込むことにより、カテーテルの実質的に全長に渡ってカ
テーテル全体の断面積を縮小させる。
【００１５】 発明の概要 本発明は、好ましくは狭窄部位のバルーンによる拡張等の血管内手術を遂行す
るために使用される転換カテーテルアセンブリに向けられる。転換カテーテルと
して、本発明は、全長に渡って延びるガイドワイヤ管腔及び短い末端側のガイド
ワイヤ管腔の両方を兼ね備えることにより、カテーテルを第１の様式すなわちオ
ーバー・ザ・ワイヤ様式と第２の様式すなわちシングル・オペレータ・エクスチ
ェンジ様式とにおいて使用可能にする特徴を有する。短い末端側のガイドワイヤ
管腔はカテーテルアセンブリの基端部よりも実質的に末端側に形成される追加的
な中間ガイドワイヤポートを備えることにより形成され、その結果、ガイドワイ
ヤは中間ガイドワイヤポートを通って進入し、カテーテルの末端部から外へ延出
するため、必要に応じたカテーテルの交換を容易となる。全長に渡って延びるガ
イドワイヤ管腔は、ガイドワイヤがカテーテル全長の中を延び、カテーテル又は
ガイドワイヤに支柱を提供すると同時に手術の際に必要に応じたガイドワイヤの
交換を容易にするという点において、標準的なオーバー・ザ・ワイヤ型カテーテ
ルの利点を提供する。
【００１６】 本発明の転換カテーテルアセンブリは、ガイドワイヤ用チューブの基端部分を
形成する管状部材が外圧が同管状部材の外側に加えられると径方向内側に向かっ
て折り畳まれるように設計されている点で、従来の装置よりも優れた利点を提供
する。折り畳み可能なチューブは、必要に応じてガイドワイヤを挿入するために
使用され得る。好ましい実施形態において、折り畳み可能な管状部材はカテーテ
ルの基端部からカテーテルの実質的に末端側の位置へと末端方向に延びるが、好
ましくは、シングル・オペレータ・エクスチェンジ様式でガイドワイヤを挿入す
るために使用される中間ガイドワイヤポートの周囲の位置で終端する。折り畳み
可能なガイドワイヤ管腔により、円形の管状部材の断面積が占める体積を排除す
ることによりカテーテルシャフトの全体の断面積の縮小が許容される。円形の管
状部材は、そうでない場合、全長ガイドワイヤ管腔を提供するために使用されな
ければならない。
【００１７】 本発明のカテーテルの設計は、一般に、基端部、末端部、及び内部を延びる管
腔を有する第１の細長い管状部材を有する。基端部、末端部、及び内部を延びる
管腔を有する第２の細長い管状部材は、第１の細長い管状部材の中に同軸上に配
置される。第２の細長い管状部材は、基端部に基端ガイドワイヤ開口部を有し、
末端部に末端ガイドワイヤ開口部を有する。第２の細長い管状部材は、基端部分
と末端部分とを有し、基端部分は折り畳み可能な管状部材を備える。カテーテル
は、膨張可能なバルーンをも有する。膨張可能なバルーンは、第１の細長い管状
部材の末端部に近接して第１の細長い管状部材と封鎖される基端部と、第２の細
長い管状部材の末端部に近接して第２の細長い管状部材と封鎖される末端部とを
有する。バルーンは、第１の細長い管状部材と第２の細長い管状部材との間の環
状空間より形成された第１の細長い管状部材の管腔と流体の行き来が可能である
ように連通する内部体積を形成する。この実施形態において、バルーンが第１の
細長い管状部材の管腔を通じて加圧されると、第２の細長い管状部材の基端部分
は管腔内で径方向に折り畳まれ、追加の体積を管腔内に与えると共に第１の管状
部材の長さにわたる圧力低下が減小する。
【００１８】 第２の代替実施形態において、本発明のカテーテルも基端部、末端部、及び内
部に延びる管腔を有する第１の細長い管状部材を有する。基端部、末端部、及び
内部に延びるガイドワイヤ収容管腔を有する第２の細長い管状部材は、第１の細
長い管状部材の管腔内に同軸上に配置される末端部分と、第１の細長い管状部材
に隣接して第１の細長い管状部材の外に配置される基端部分とを有する。第２の
細長い管状部材は、第１の細長い管状部材の外側の隣接位置から第１の細長い管
状部材の内部の第１の細長い管状と同軸上の位置へと、それらの管状部材の基端
部よりも実質的に末端側の位置において移行する。先の実施形態に関するのと同
様に、第２の細長い管状部材は、基端部分と末端部分とを有し、基端部分は折り
畳み可能なチューブを有する。カテーテル全体の断面積を縮小させてカテーテル
を挿入する場合、折り畳み可能なチューブは、使用の際、第１の細長い管状部材
の外表面に接して径方向に折り畳まれる。カテーテルがオーバー・ザ・ワイヤ様
式で操作される場合、ガイドワイヤは必要に応じて折り畳み可能なチューブの中
を通過することが可能である。
【００１９】 本発明の各実施形態は、カテーテルをシングル・オペレータ・エクスチェンジ
様式で使用できるように、カテーテル本体の外側から第２の細長い管状部材の末
端部分に至るまでの中間ガイドワイヤポートを有する。好ましい実施形態におい
て、第２の細長い管状部材の基端部分と末端部分との接合部の位置に、開口部が
形成される。折り畳み可能なチューブは、折り畳み可能な管状部材の壁の一部を
折り畳むことにより、ガイドワイヤが末端部分の管腔内に挿入されるように、好
ましくは末端部分の管腔内に部分的に挿入される。
【００２０】 本発明の他の目的および本発明に付随する多くの利点は、添付の図面に関連し
て考慮された場合の以下の詳細な説明を参照することにより、それらの目的及び
利点がより良く理解されるようになるにつれ、容易に認識されるであろう。
【００２１】 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明のカテーテルの各実施形態は、血管内手術をするための転換カテーテル
アセンブリに向けられている。転換カテーテルに関して言えば、カテーテルをオ
ーバー・ザ・ワイヤの様式で操作可能にすべくカテーテルが全長に渡って延びる
ガイドワイヤ管腔を組み込んでいると同時に、カテーテルの基端部から実質的に
末端側の位置でガイドワイヤ管腔にアクセスする中間ガイドワイヤポートをも備
えていることを意味する。中間ガイドワイヤポートを利用することにより、ガイ
ドワイヤは短い管腔内を通って中間ガイドワイヤポートからカテーテルの末端部
へと延ばされる。このように、転換カテーテルは、病変を横切る際にカテーテル
又はガイドワイヤに対して補助支柱を与えることを初めとする、オーバー・ザ・
ワイヤ型カテーテルの利点を提供する。転換カテーテルは、長いガイドワイヤや
延長ワイヤを使用しなくてもシングル・オペレータ・エクスチェンジの様式にあ
る間に容易にガイドワイヤを交換する能力をも有する。
【００２２】 以下に述べる本発明の各実施形態は、第１の細長い管状部材及び第２の細長い
管状部材をいずれも組み込んでいる。第２の細長い管状部材は、各実施形態にお
いて、カテーテルの全長にわたってガイドワイヤ管腔を提供する。また、各実施
形態において、第２の細長い管状部材は基端部分及び末端部分を有し、基端部分
はカテーテルの全長の実質的部分に延びている。折り畳み可能なチューブは、圧
力又は力を受けると、径方向に折り畳まれて断面積が減小する。折り畳み可能な
チューブの断面が減小することにより、膨張及び収縮の回数を最適に保ちつつ、
全体の断面積が小さくなった本発明のカテーテルの作成が許容される。本発明の
いくつかの実施形態は、多くの同様な特徴を備えており、それ故、共通の特徴に
は全開示にわたって共通の参照数字を割り当てている。
【００２３】 ここで図１を参照すると、折り畳み可能な基端側のガイドワイヤ管腔３１を備
えた本発明の転換カテーテルアセンブリ１２の第１の実施形態の部分略断面図が
示される。転換カテーテルアセンブリ１２は、管腔１６を備えた第１の細長い管
状部材１４を有する。管腔１６は管状部材１４内を端から端まで延びる。第１の
細長い管状部材１４は基端部１８及び末端部２０を有する。
【００２４】 第１の細長い管状部材１４の管腔１６は膨張可能なバルーン２２と流体の行き
来が可能であるように連通している。膨張可能バルーン２２は、第１の細長い管
状部材１４にその末端部２０に近接する位置で封鎖的に取りつけられた基端部２
４を有する。好ましい実施形態において、第１の細長い管状部材１４の基端部１
８にはハブアセンブリ２６が取りつけられている。ハブアセンブリは膨張流体を
第１の細長い管状部材１４の基端部１８に注入するための膨張ポートを提供する
。
【００２５】 好ましい実施形態において、第１の細長い管状部材１４は高密度ポリエチレン
等のポリマー材料から製造される。第１の細長い管状部材１４は、１つの細長い
管状部材として図示しているが、一般に端と端とを接して（接着性の重ね継ぎ等
を利用して）固定されて連続的な管腔１６を内部に提供する、複数の部分から構
成されてもよい。例えば、基端部分はステンレス鋼等の金属製の末端部分よりも
下に来るチューブから製造し、末端部分はポリマー製にし得る。それらの部分は
、転換カテーテルアセンブリ１２の軸方向の全長に沿った、使用部位において望
まれる可撓性に基づいて、選択可能である。
【００２６】 図１の転換カテーテルアセンブリ１２は末端部３２と基端部３４とを備えた第
２の細長い管状部材３０をも有する。第２の細長い管状部材３０は図１に示した
ハブアセンブリ２８内に取り付けられる。第２の細長い管状部材３０はその内部
を延びるガイドワイヤ収容管腔３６を有し、ガイドワイヤ収容管腔３６は第２の
細長い管状部材３０の基端部３４に基端ガイドワイヤ開口部３８と、同管状部材
３０の末端部３２に末端ガイドワイヤ開口部４０とを備える。第２の細長い管状
部材３０は第１の細長い管状部材１４の全長にわたって、第１の細長い管状部材
１４の管腔１６内に概ね同軸上に配置される。第２の細長い管状部材３０は第１
の細長い管状部材１４の末端部２０を越えて末端側へ延びる。バルーン２２の末
端部２５は第２の管状部材３０の末端部３２に近接する位置で第２の管状部材３
０に封鎖的に取り付けられる。取り付けられた場合、バルーン２２は第１の管状
部材１４の管腔１６と流体の行き来が可能であるように連通する内部体積２３を
形成する。
【００２７】 ここまで述べてきたように、本発明のカテーテルアセンブリ１２は標準的なオ
ーバー・ザ・ワイヤ型カテーテルを備える。カテーテルアセンブリ１２がシング
ル・オペレータ・エクスチェンジ型カテーテルとして利用できるように転換能力
を提供するには、中間ガイドワイヤポート５０が、第１の細長い管状部材１４の
壁と第２の細長い管状部材３０の壁とを通ってガイドワイヤ収容管腔３６に至る
ように設けられる。中間ガイドワイヤポート５０は好ましくは、それら細長い管
状部材の基端部よりも実質的に末端側の、軸方向位置に配置される。
【００２８】 好ましい実施形態において、図１に示すように、中間ガイドワイヤポートは第
２の管状部材３０を第１の管状部材１４の内壁上にかぶさり且つ内壁に接した望
ましい領域へ引き寄せることにより、所望の軸方向位置に配置される。第２の細
長い管状部材の外表面は、第１の細長い管状部材の内壁に固定され、互いに接す
る壁同士で固定領域を形成することが好ましい。第２の細長い管状部材３０は接
着剤を用いるかことにより固定し得るか、又は熱により結合し得る。固定領域を
形成することにより、中間ガイドワイヤポート５０は両方の壁を通るように容易
に形成される一方で、第１の細長い管状部材１４の膨張管腔１６からは封鎖分離
される。
【００２９】 第２の細長い管状部材３０は基端部分３１及び末端部分３３を有する。それら
２つの部分は接合されて、それらの中を通る１つの管腔を形成する。図１に示す
ように、第２の細長い管状部材３０の基端部分３１と第２の細長い管状部材の末
端部分３３との間の好ましい接合部は、中間ガイドワイヤポート５０に近接し、
好ましくは同ポート５０に対してちょうど隣接する。基端部分３１は折り畳み可
能なチューブであり、バルーン部材２２を膨張させるのに十分な膨張流体の圧力
を受けると、径方向に圧縮されるか又はつぶされる。基端部分と末端部分とは、
基端部分３１を末端部分の管腔内へ挿入してから、接着剤又は感熱ボンドで固定
することにより、接合することが可能である。末端部分３３は好ましくは、第１
の細長い管状部材１４の内壁に固定されると共に中間ガイドワイヤポート５０を
内部に形成するのに十分な堅さを有する、折り畳み不能な管状部材から製造され
る。折り畳み可能なチューブは好ましくは、加圧下では径方向に折り畳まれるが
外圧がなくなると再び開いた管腔を回復する、エラストマー製ポリマーから製造
される。いずれの状態にある場合でも、ガイドワイヤは折り畳み可能な管状部材
の管腔内に摺動可能に収容され得る。
【００３０】 ここで、図２を参照する。別の実施形態での、第２の細長い管状部材３０を第
１の細長い管状部材１４の壁に取り付けた領域の詳細略断面図を示す。この実施
形態において、中間ガイドワイヤポート５０は末端部分３３の基端部３５に形成
され、ガイドワイヤは、折り畳み可能な基端部分３１の壁の一部を撓ませること
により挿入可能である。この構造は、オーバー・ザ・ワイヤの様式においてカテ
ーテルの基端部から末端部へとガイドワイヤがねじ込まれた場合に、ガイドワイ
ヤが中間ガイドワイヤポート５０から出るのを防止するゲートを提供する。
【００３１】 ここで、図３を参照する。図１の３−３線におけるカテーテルアセンブリ１２
の断面図を示す。図に示すように、バルーン２２が膨張されている時、第２の細
長い管状部材３０の基端部分３１は折り畳まれた状態で示される。断面に関して
容易に理解されるように、膨張流体の流れが利用し得る全体の断面積は、第２の
管状部材３０が折り畳まれた形状を取っているため、増加される。この形状によ
り、小径の小さい第１の細長い管状部材の利用と同時に、最適な膨張及び収縮の
回数の確保が許容される。これによって、カテーテルの断面積全体が縮小される
ため、カテーテルを小さい血管の管腔にアクセスするのに利用するのが可能とな
る。
【００３２】 ここで、図４を参照する。本発明の転換カテーテルアセンブリ１２の別の実施
形態を概略的に示す。図４の実施形態は、図１に表した実施形態と同様であり、
同様な参照数字で確認される多くの共通の特徴を有する。
【００３３】 図１の実施形態に関してと同様、図４の実施形態は、基端部１８及び末端部２
０を有する第１の細長い管状部材１４を有し、同管状部材１４内を管腔１６が延
びる。バルーン２２は第１の細長い管状部材１４の末端部２０に近接して封鎖連
結された基端部２４を有する。第１の細長い管状部材１４の基端部１８にはハブ
２６が連結され、ハブ２６は、カテーテルアセンブリ１２の基端部の外側から管
腔１６への膨張ポート２８を介したアクセスを提供する。
【００３４】 図４の実施形態は、基端部３４及び末端部３２を有する第２の細長い管状部材
３０をも有する。同管状部材３０内をガイドワイヤ収容管腔３６が延びている。
基端部は基端ガイドワイヤ開口部を有し、末端部はカテーテルの末端部上に末端
ガイドワイヤ開口部を有する。
【００３５】 第２の細長い管状部材３０は、図１の実施形態に関してと同様に、基端部分３
１及び末端部分３３を有する。しかしながら、図４の実施形態では、第２の細長
い管状部材３０が、第１の細長い管状部材１４内に同軸上に配置された末端部分
３３と、第１の細長い管状部材１４に対して隣接して外部に配置された基端部分
３１とを有しており、第２の細長い管状部材３０は、第１の細長い管状部材１４
の外部の隣接位置から第１の細長い管状部材１４の内部の第１の細長い管状部材
１４と同軸上の位置へと、それらの管状部材の実質的に末端側の位置において移
行する。この移行は、第１の細長い管状部材１４の管腔１６へ至る開口部を通じ
て起こる。当業者に理解されるように、第１の細長い管状部材１４の壁の貫通位
置は、使用の際の膨張流体の漏れを防止するために、そこを通る第２の細長い管
状部材３０の外側周囲で封鎖しなければならない。
【００３６】 ここで図５及び図６を参照する。５−５線及び６−６線におけるカテーテルア
センブリ１２の断面図を示しており、シングル・オペレータ・エクスチェンジ型
として及び標準的なオーバー・ザ・ワイヤ型装置として使用する際の第２の細長
い管状部材３０の基端部分３１の機能を示す。第２の細長い管状部材３０の基端
部分３１は少なくとも部分的に、管状部材３０の長さに沿って、折り畳み可能な
管状部材から製造される。図５に示すように、ガイドワイヤ管腔３６の中を貫通
して延びるガイドワイヤが存在しないようにカテーテルがシングル・オペレータ
・エクスチェンジの様式で使用される場合、折り畳み可能なチューブ部材３１は
、例えばチューブが体内に挿入されて血管壁かガイドカテーテル壁と接触する場
合のようにチューブの外表面に力が加えられた場合、径方向に圧縮される。これ
によって、当然ながら、カテーテルアセンブリ１２全体の断面積が減小される。
【００３７】 ここで図６を参照する。ガイドワイヤ３７が第２の細長い部材の管腔３６の基
端部分３１を貫通する標準的なオーバー・ザ・ワイヤの様式でカテーテルアセン
ブリ１２が使用される場合の、図５と同じ断面が示される。
【００３８】 図４のカテーテルアセンブリの好ましい実施形態において、第２の細長い部材
３０の基端部分３１は中間ガイドワイヤポート５０に近接した状態で末端部分３
３に接合される。図４に示されるように、基端部分３１は好ましくは末端部分の
管腔内に挿入される。好ましい実施形態における第２の細長い管状部材３０のこ
れら２つの部分間の接合部は、図７及び８に示される。図７及び８は、図４の円
形領域に示された接合部を詳細に示したものである。図７はオーバー・ザ・ワイ
ヤ様式で機能するカテーテルアセンブリを示し、図８はシングル・オペレータ・
エクスチェンジ様式で機能するカテーテルを示す。図７に示すように、基端部分
３１は末端部分３３の管腔内に挿入され、同管腔内で接着剤により結合される。
このような設計に関して、ガイドワイヤ３７はカテーテルアセンブリの全長を貫
通して延び得る。図７は第２の細長い管状部材の末端部分３３が第１の細長い管
状部材１４を貫通して管腔内１６をカテーテル３２の末端部に向かって同軸上に
延びる方法をも示す。
【００３９】 図８はカテーテルアセンブリ１２がシングル・オペレータ・エクスチェンジ様
式で機能する図７の詳細図を示す。第２の細長い管状部材の基端部分３１は好ま
しくは、基端管状部材３１の外表面の一部のみに接着剤により結合される。基端
部分３１は折り畳み可能な管状部材から製造されるため、接着剤により結合され
ない部分は、示されるように、一側に沿って径方向内側に容易にへこむか又は圧
縮され、ガイドワイヤは管状部材間の交差部を通ってシングル・オペレータ・エ
クスチェンジ様式で摺動可能に収容され得る。代わりに、第２の細長い管状部材
の末端部分３３に孔を設け、ガイドワイヤ管腔３６にアクセスできるようにする
ことも可能である。
【００４０】 ここで、図９及び１０を参照する。本発明の転換カテーテルアセンブリ１２の
また別の代替実施形態を示す。図９及び図１０の実施形態は、図４−８に関して
上述した実施形態と同様である。それゆえ、本明細書では実施形態間で異なる箇
所のみを論じる。特に、第２の細長い管状部材３０は、折り畳み可能な基端部分
３１と使用の際に一般に折り畳み不能な末端部分３３とを有する。基端部分又は
基端部分の少なくとも一部は第１の細長い管状部材１４の外部に管状部材１４に
隣接して延びる。図５及び６の記載に関してと同様、第２の細長い管状部材３０
のその部分は、外力が加えられた場合に同様な方法で折り畳まれる。図４乃至８
の実施形態と図９及び１０に示された実施形態との間の違いは、中間の二重管腔
部分がカテーテルアセンブリに備えられていることである。二重管腔部分は図１
０に断面図で示している。このように、この実施形態における第１の細長い管状
部材１４は基端部分１５と末端部分１７とを有し、基端部分は１つの管腔部分で
あり、末端部分は二重管腔である少なくとも一部分を有する。中間ガイドワイヤ
ポート５０は図に示されているようにガイドワイヤに対するアクセスを許容する
二重管腔部分の壁を貫通するポートに含まれ得る。
【００４１】 図９の実施形態は、第１の細長い管状部材の基端部分１５から末端方向へ延び
るコアワイヤ７０を更に示す。コアワイヤは、基端部分１５から末端部分１７ま
での材料に変化がある場合に、ねじれを防止するのに特に有効である。好ましい
実施形態において、第１の細長い管状部材１４の基端部分はステンレス鋼又は他
の金属製の下側チューブから製造可能である。末端部分１７は好ましくはポリマ
ー材料から製造される。
【００４２】 本明細書によって網羅される本発明の多くの利点を、以上の説明において述べ
てきた。しかしながら、本開示は、多くの点で、例証的なものに過ぎない。詳細
に関する、特に、部品の形状、大きさ、及び配置に関する変更を、本発明の範囲
を超えることなく実行できる。本発明の範囲は、当然ながら、特許請求の範囲に
表現された文言によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 中間ガイドワイヤポートが内部に形成された、全長に渡って延び
る内部同軸ガイドワイヤ管腔を備え、ガイドワイヤ管腔の基端部分が径方向に折
り畳み可能である転換カテーテルアセンブリを示す略図。
【図２】 図１のカテーテルに代わる別の中間ガイドワイヤポート構造を示
す略断面図。
【図３】 バルーン膨張の間折り畳まれているガイドワイヤ管腔の基端部分
を示す図１の３−３線における断面図。
【図４】 ガイドワイヤチューブの折り畳み可能な基端部分がカテーテル本
体全長のうちの一部にわたってカテーテル本体の外部に隣接して存在する、本発
明の別の実施形態を示す略断面図。
【図５】 折り畳まれた状態にある折り畳み可能なガイドワイヤ管腔を示す
図４のカテーテルの５−５線における断面図。
【図６】 オーバー・ザ・ワイヤの様式にある図４のカテーテルの６−６線
における断面図。
【図７】 ガイドワイヤがオーバー・ザ・ワイヤの様式で挿入された、折り
畳み可能な基端部分と折り畳み不能な末端部分との間の接合部における全長に渡
って延びるガイドワイヤ管腔の部分詳細断面図。
【図８】 ガイドワイヤがシングル・オペレータ・エクスチェンジの様式で
挿入されることを除いて図７の詳細断面図と同様な詳細断面図。
【図９】 図４の実施形態と同様ではあるが二重の管腔シャフト部分が組み
込まれた、本発明の別の実施形態を示す略断面図。
【図１０】 二重の管腔管状構造を示す図９のカテーテルの１０−１０線に
おける断面図。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 血管内手術を遂行するための転換カテーテルアセンブリであ
    って、 （ａ） 基端部、末端部、及び内部を延びる管腔を有する第１の細長い管状
    部材と、 （ｂ） 基端部、末端部、及び内部を延びるガイドワイヤ収容管腔を有する
    第２の細長い管状部材と、前記ガイドワイヤ収容管腔は基端ガイドワイヤ開口部
    と末端ガイドワイヤ開口部とを備え、前記基端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記基端部に設けられ、前記末端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記末端部に設けられ、前記第２の細長い管状部材は前記第１の細
    長い管状部材の内部に同軸上に配置され、前記第２の細長い管状部材は基端部分
    及び末端部分を有し、前記基端部分は折り畳み可能なチューブを備えることと、 （ｃ） 前記第１の細長い管状部材の末端部に近接して前記第１の細長い管
    状部材に封鎖される基端部と、前記第２の細長い管状部材の末端部に近接して前
    記第２の細長い管状部材に封鎖される末端部とを有する膨張可能なバルーンと、
    前記バルーンは前記第１の管状部材の前記管腔と流体の行き来が可能であるよう
    に連通した状態で、バルーンの中に内部体積を形成することと、前記バルーンが
    加圧された時、前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が前記第１の細長い管
    状部材の前記管腔内で径方向に折り畳まれることと、 （ｄ） 前記第２の細長い管状部材の前記末端部分の壁と、前記第１の細長
    い管状部材の壁とを、それらの細長い管状部材の基端部よりも実質的に末端側の
    位置で通過する中間ガイドワイヤ開口部と、前記開口部はその中にガイドワイヤ
    を受け入れるように形成されていることと を備えた転換カテーテルアセンブリ。
  2. 【請求項２】 前記第１の細長い管状部材は、同一の広がりを有する１つの
    管腔を内部に有する管状部材を形成する、端と端とで接合された複数の部分を有
    する請求項１に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  3. 【請求項３】 前記第１の細長い管状部材の中間位置で前記第１の細長い管
    状部材の内部に固定されると共にその位置から末端方向へ延びるコアワイヤを更
    に備えた請求項１に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  4. 【請求項４】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が折り畳み可能な
    チューブであり、前記第２の細長い管状部材の前記末端部分が使用の際に折り畳
    み不能である請求項１に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  5. 【請求項５】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が弾性ポリマーか
    ら製造される請求項４に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  6. 【請求項６】 前記第１の細長い管状部材が基端下側チューブ部分と末端ポ
    リマー部分とを有する請求項１に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  7. 【請求項７】 前記中間ガイドワイヤ開口部が、前記末端ポリマー部分の壁
    を通って前記第２の細長い管状部材の前記末端部分へと延びる請求項６に記載の
    転換カテーテルアセンブリ。
  8. 【請求項８】 血管内手術を遂行するための転換カテーテルアセンブリであ
    って、 （ａ） 基端部、末端部、及び内部を延びる管腔を有する第１の細長い管状
    部材と、 （ｂ） 基端部、末端部、及び内部を延びるガイドワイヤ収容管腔を有する
    第２の細長い管状部材と、前記ガイドワイヤ収容管腔は基端ガイドワイヤ開口部
    と末端ガイドワイヤ開口部とを備え、前記基端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記基端部に設けられ、前記末端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記末端部に設けられ、前記第２の細長い管状部材は前記第１の細
    長い管状部材の内部に同軸上に配置される末端部分と前記第１の細長い管状部材
    の外部に前記第１の細長い管状部材と隣接して配置される基端部分とを有し、第
    ２の細長い管状部材は、第１及び第２の細長い管状部材の実質的に末端側の、前
    記第１の細長い管状部材内へ入る開口部に通じる位置において、第１の細長い管
    状部材の外部の隣接位置から第１の細長い管状部材内部の第１の細長い管状部材
    と同軸上の位置へと移行し、前記第２の細長い管状部材は基端部分と末端部分と
    を有し、前記基端部分は、前記カテーテルが使用の際に挿入された時に前記基端
    部分が前記第１の細長い管状部材の外表面に接して径方向に折り畳まれてカテー
    テルの全体の断面積が減小されるように、折り畳み可能なチューブを備えること
    と、 （ｃ） 前記第１の細長い管状部材の末端部に近接して前記第１の細長い管
    状部材に封鎖される基端部と、前記第２の細長い管状部材の末端部に近接して前
    記第２の細長い管状部材に封鎖される末端部とを有する膨張可能なバルーンと、
    前記バルーンは前記第１の管状部材の前記管腔と流体の行き来が可能であるよう
    に連通した状態で、バルーンの中に内部体積を形成することと、 （ｄ） 前記第２の細長い管状部材の前記末端部分に通じる中間ガイドワイ
    ヤ開口部と、前記開口部はその中にガイドワイヤを受け入れるように形成されて
    いることと を備えた転換カテーテルアセンブリ。
  9. 【請求項９】 前記第１の細長い管状部材は、同一の広がりを有する１つの
    管腔を内部に有する管状部材を形成する、端と端とで接合された複数の部分を有
    する請求項８に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  10. 【請求項１０】 前記第１の細長い管状部材の中間位置で前記第１の細長い
    管状部材の内部に固定されると共にその位置から末端方向へ延びるコアワイヤを
    更に備えた請求項８に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  11. 【請求項１１】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が折り畳み可能
    なチューブであり、前記第２の細長い管状部材の前記末端部分が使用の際に折り
    畳み不能である請求項８に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  12. 【請求項１２】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が弾性ポリマー
    から製造される請求項４に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  13. 【請求項１３】 前記第１の細長い管状部材が基端下側チューブ部分と末端
    ポリマー部分とを有する請求項８に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  14. 【請求項１４】 前記中間ガイドワイヤ開口部が、前記末端ポリマー部分の
    壁を通って前記第２の細長い管状部材の前記末端部分へと延びる請求１３に記載
    の転換カテーテルアセンブリ。
  15. 【請求項１５】 血管内手術を遂行するための転換カテーテルアセンブリで
    あって、 （ａ） 基端部、末端部、及び内部を延びる管腔を有する第１の細長い管状
    部材と、 （ｂ） 基端部、末端部、及び内部を延びるガイドワイヤ収容管腔を有する
    第２の細長い管状部材と、前期ガイドワイヤ収容管腔は基端ガイドワイヤ開口部
    と末端ガイドワイヤ開口部とを備え、前記基端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記基端部に設けられ、前記末端ガイドワイヤ開口部は第２の細長
    い管状部材の前記末端部に設けられ、前記第２の細長い管状部材は前記第１の細
    長い管状部材の内部に同軸上に配置される末端部分と前記第１の細長い管状部材
    の外部に前記第１の細長い管状部材と隣接して配置される基端部分とを有し、第
    ２の細長い管状部材は、第１及び第２の細長い管状部材の実質的に末端側の、前
    記第１の細長い管状部材内へ入る開口部に通じる位置において、第１の細長い管
    状部材の外部の隣接位置から第１の細長い管状部材内部の第１の細長い管状部材
    と同軸上の位置へと移行し、前記第２の細長い管状部材は基端部分と末端部分と
    を有し、前記基端部分は、前記カテーテルが使用の際に挿入された時に前記基端
    部分が前記第１の細長い管状部材の外表面に接して径方向に折り畳まれてカテー
    テルの全体の断面積が減小されるように、折り畳み可能なチューブを備えること
    と、 （ｃ） 前記第１の細長い管状部材の末端部に近接して前記第１の細長い管
    状部材に封鎖される基端部と、前記第２の細長い管状部材の末端部に近接して前
    記第２の細長い管状部材に封鎖される末端部とを有する膨張可能なバルーンと、
    前記バルーンは前記第１の管状部材の前記管腔と流体の行き来が可能であるよう
    に連通した状態で、バルーンの中に内部体積を形成することと、 （ｄ） 前記第２の細長い管状部材の前記末端部分に通じる中間ガイドワイ
    ヤ開口部と、前記開口部は前記基端部分と前記末端部分との接合部に形成され、
    前記折り畳み可能なチューブは、前記末端部の管腔に挿入する際に前記チューブ
    を折り畳むことによって前記ガイドワイヤも前記管腔内に挿入されるように、前
    記末端部分の管腔内に挿入されることと を備えた転換カテーテルアセンブリ。
  16. 【請求項１６】 前記第１の細長い管状部材は、同一の広がりを有する１つ
    の管腔を内部に有する管状部材を形成する、端と端とで接合された複数の部分を
    有する請求項１５に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  17. 【請求項１７】 前記第１の細長い管状部材の中間位置で前記第１の細長い
    管状部材内部に固定されると共にその位置から末端方向へ延びるコアワイヤを更
    に備えた請求項１５に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  18. 【請求項１８】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が折り畳み可能
    なチューブであり、前記第２の細長い管状部材の前記末端部分が使用の際に折り
    畳み不能である請求項１５に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  19. 【請求項１９】 前記第２の細長い管状部材の前記基端部分が弾性ポリマー
    から製造される請求項１８に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  20. 【請求項２０】 前記第１の細長い管状部材が基端下側チューブ部分と末端
    ポリマー部分とを有する請求項１５に記載の転換カテーテルアセンブリ。
  21. 【請求項２１】 前記中間ガイドワイヤ開口部が、前記末端ポリマー部分の
    壁を通って前記第２の細長い管状部材の前記末端部分へと延びる請求項２０に記
    載の転換カテーテルアセンブリ。
JP2000534267A 1998-03-04 1999-02-18 折り畳み可能な管腔を組み込んだ転換カテーテル Pending JP2002505168A (ja)

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