JP2002504490A - トロンビン受容体アンタゴニストとしてのアゾールペプチド模倣体 - Google Patents

トロンビン受容体アンタゴニストとしてのアゾールペプチド模倣体

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JP2002504490A
JP2002504490A JP2000532427A JP2000532427A JP2002504490A JP 2002504490 A JP2002504490 A JP 2002504490A JP 2000532427 A JP2000532427 A JP 2000532427A JP 2000532427 A JP2000532427 A JP 2000532427A JP 2002504490 A JP2002504490 A JP 2002504490A
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ホークストラ,ウイリアム
ハルシザー,ベツキー・エル
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オーソ−マクニール・フアーマシユーチカル・インコーポレーテツド
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 式(I)のアゾール誘導体が血小板媒介血栓疾患の処理に有用であることが開示される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
トロンビンは止血(hemostasis)及び血栓症(thrombosi
s)における重要なセリンプロテアーゼである。トロンビンの重要な作用の一つ
は受容体活性化である。1991年にCoughlinによりクローニングされ
た(T.−K.Vu,Cell 1991,64,1057)機能的ヒトトロン
ビン受容体はGタンパク質共役受容体(G−protein coupled
receptor)(GPCR)スーパーファミリーの一員であることが見いだ
された。受容体活性化は、N末端認識及びArg−41/Ser−42ペプチド
結合においてタンパク質分解開裂(proteolytic cleavage
)して切頭されたN末端(truncated N−terminus)を出現
させる(reveal)ことにより起こるものと考えられている。束縛されたリ
ガンド(tethered ligand)として作用して受容体上の部位を認
識するSFLLRN(Ser−Phe−Leu−Leu−Arg−Asn)N末
端を有するこの新しい受容体配列は、血小板凝集にみちびく活性化及びシグナル
伝達をトリガーすることができる。1991年以来、トロンビン受容体に対する
広範な相同性(homology)を有する二つの他のプロテアーゼで活性化さ
れる受容体(protease−activated receptor)、「
PAR−2」(S.Nystedt,Proc.Natl.Acac.Sci
USA 1994,91,9208)及び「PAR−3」(H.Ishhara
,Nature 1997,386,502)がクローニングされ、そして同様
なN末端ヘキサペプチド配列により活性化されることが見いだされた。血小板ト
ロンビン受容体のトロンビン受容体(PAR−1)特異的抗体で誘導される遮断
(thrombin receptor(PAR−1) specific a
ntibody−induced blockade)は、生体内での動脈血栓
症(arterial thrombosis)に対する有効性を示した(J.
J.Cook Circulation 1995,91,2961)。従って
、SFLLRNに基づくトロンビン受容体のアンタゴニスト(antagoni
sts)は、これらのプロテアーゼで活性化される受容体に拮抗する(anta
gonizing)のに有用であり、そして、そのようなものとして、それらの
血小板凝集を阻止する能力により、心筋梗塞(mycardial infar
ction)、発作(stroke)、再狭窄(restenosis)、狭心
症(angina)、アテローム性動脈硬化症(atherosclerosi
s)及び虚血性発作(ischemia attacks)のような血小板介在
血栓疾患(platelet mediated thrombotic di
sorders)を処理するのに使用することができる。
【0002】 トロンビン受容体は他のタイプの細胞:内皮、繊維芽細胞、骨肉腫、平滑筋、
及びニューロン/グリア、においても同定された。内皮細胞のトロンビン活性化
はP−セレクチンをアップレギュレーションして多形核白血球接着−脈管壁(v
essel wall)の炎症反応を誘発する(Y.Sugama,J.Cel
l Biol.1992,119,935)。繊維芽細胞においては、トロンビ
ン受容体活性化はマイトジェンシグナルの増殖及び伝達を誘発する(D.T.H
ung,J.Cell Biol.1992,116,827)。トロンビンは
、骨芽細胞のその活性化により骨芽細胞増殖に関係している(D.N.Tata
kis,Biochem.Biophys.Res.Commun.1991,
174,181)。トロンビンはニューロンの調節及退縮(retractio
n)に関係している(K.Jalink,J.Cell.Biol.1992,
118,411)。それ故、これに関連して、本発明のアンタゴニスト化合物は
、炎症、再狭窄、骨粗しょう症及びニューロ変性疾患に対して有用であることも
できる。
【0003】 本発明の化合物は下記一般式(I)により示されるアゾールペプチド模倣体(
azole peptidomimetics)である。アゾール含有環状ペプ
チドは細胞傷害作用物質として使用されるために合成された(C.Boden,
Tetrahedron Lett.1994,35,8271)。対照的に、
本発明のアゾールペプチド模倣体は、厳密に非環状であって、トロンビン受容体
に対して活性を有する。アゾールをベースとするドラスタチン類似体が抗腫瘍剤
として製造された(K.Sakakibara,PCT Int.Appl.,
31 pp.,WO9633212)。これらの化合物は4−チアゾール−アル
キルアミドC末端を含み、これに対して、本発明の化合物は、トロンビン受容体
に対する活性のための4−チアゾールカルボキサミドに対する少なくとも二つの
アミノ酸残基C末端を必要とする。同様に、4−チアゾール−カルボン酸C末端
を含有するアゾールエンドセリンアンタゴニストが製造された(T.von G
eldern,J.Med.Chem.1996,39,957)。
【0004】 (発明の開示) 本発明は、下記一般式(I)
【0005】
【化3】
【0006】 式中、A1、A2、A3、A4、R1、R2、R3及びXは、後に定義されるとおり である、 により示される化合物に関する。本発明の化合物は、血小板凝集抑制剤であり、
そして、そのようなものとして、動脈及び静脈血栓症、急性心筋梗塞、血栓崩壊
治療及び血管形成術後の再閉塞、炎症、不安定狭心症及び種々の血管閉塞疾患の
如き血小板媒介血栓疾患を処理するのに有用である。これらの化合物はフィブリ
ン溶解性治療(例えば、1−PA又はストレプトキナーゼ)に協力して抗血栓剤
としても有用である。活性成分としてこのような化合物を含有する製薬学的組成
物及び該化合物を製造する方法も本発明の一部である。
【0007】 (発明の詳細な説明) 更に特定的には、本発明は、下記式(I)
【0008】
【化4】
【0009】 式中、A1はSar、Gly、His、His(CH2Ph)、Ile、Ser
、Thr、β−Ala、又はAlaより選ばれるアミノ酸残基であり、そしてA 1 はC2−C6−アシル基、例えば、アセチル、プロピオニル、もしくはブチリル 又はC1−C8−アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、もしくはブチ
ルであることもでき、 A2はCha、Leu、Ile、Asp及びGluより選ばれるアルキルアミ ノ酸残基、又はLys、His、Orn、ホモArg及びArgのようなアミノ
アルキルアミノ酸残基であり、 A3はLys、His、Orn、Arg及びホモArgから選ばれるアミノア ルキルアミノ酸残基であり、 A4はPhe及びTyrより選ばれるアリールアルキル残基、又はベンジルア ミノもしくはフェネチルアミノ基のようなアラルキルアミノ基であり; R1はH又はアルキルより選ばれ、 R2はアリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロア リール、アラルキル又は置換されたアラルキル基であり、しかしながら、R2は 好ましくはアラルキルであり、 R3はH又はアルキルより選ばれ; XはS、O又はNR4(ここでR4はH又はアルキルより選ばれる)より選ばれ
る、 の化合物及びその製薬学的に許容できる塩に関する。
【0010】 特記しないかぎり、本明細書で使用したアルキル及びアルコキシは、単独で使
用されていようと置換基の一部として使用されていようと、1〜8個の炭素を有
する直鎖及び分岐鎖を包含する。例えば、アルキル基は、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、
n−ペンチル、3−(2−メチル)ブチル、2−ペンチル、2−メチルブチル、
ネオペンチル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、2−メチルフェニル等を包含する
。アルコキシ基は前記した直鎖又は分岐鎖アルキル基から形成される酸素エーテ
ルである。アシル基はヒドロキシル基の除去により有機酸から誘導された2〜6
個の炭素原子を有する残基である。
【0011】 本明細書で単独で又は他の用語と組み合わせて使用された用語「アリール」、
「ヘテロアリール」、「置換されたアリール」、及び「置換されたヘテロアリー
ル」は、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えばフェニル、ナフチル、ピリジル、チ
エニル、フラニル、又はキノリニルを示し、ここで置換基はハロ、アルキル、ア
ミノ、ニトロ又はアルコキシ基である。用語「アラルキル」はアリール基で置換
されたアルキル基を意味する。
【0012】 特記しない限り、R2が結合している炭素における他の置換基は水素である。
【0013】 本発明の化合物は製薬学的に許容できる塩の形態で存在することもできる。製
薬学的許容できる塩は、一般に塩基性窒素が無機酸又は有機酸とプロトン化され
ている形態を取る。代表的な有機酸又は無機酸は、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨ
ウ化水素酸、過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール
酸、乳酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安
息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、サリチル酸、サッカリン酸又はトリ
フルオロ酢酸を包含する。
【0014】 本発明の特に好ましい化合物は表1に示されたこれらの化合物を包含し、該化
合物においてアミノ酸は特記しないかぎり「L」絶対配置を有する。
【0015】
【表1】
【0016】 本発明のアンタゴニストはスキームAAに示されたようにして製造することが
できる。保護されたオキサゾール中間体(AA2)は、対応するジペプチド(A
A1)からオキサゾリンへのバーゲス試薬(Burgess Reagent)
媒介環化、次いで例えばt−ブチルパーオキシベンゾエートにより酸化してオキ
サゾール(AA2)を得る二つの段階で製造することができる。AA1のような
ジペプチドは、活性化剤としてEDC、塩基としてNMM及び溶媒としてDCM
を使用する標準的な液相ペプチドカップリング条件を使用して対応する保護され
たアミノ酸から合成することができる。標準ペプチド法を使用して合成を完了さ
せる(例えば化合物1)。例えばTFA又はHClのような酸を利用するAA2
からのBoc除去及びBoc−Sar−OSuとのカップリングはAA3を与え
る。次いでエステルを例えば水酸化リチウムあるいはアルカリ金属塩基又はアル
カリ土類金属塩基のような塩基でけん化し、そしてカルボン酸生成物をH−Ch
a−OMeとカップリングさせてAA4を得る。例えば、水酸化リチウムのよう
な塩基によるAA4のけん化、例えばH−Arg(Pmc)−NHBn(EDC
)とのカップリング及びTFAによる脱保護により生成物(1)を得る。上記し
たArg試薬及び他のArgアミド類は一般にベンジルアミンとのEDC媒介カ
ップリング、次いでジオキサン中の20%ピペリジンによるFmoc除去により
Fmoc−Arg(Pmc)−OHから二段階で製造することができる。式はR 2 がp−F−Phであるこれらの化合物の製造を説明するのに使用されるけれど も、本発明の化合物のすべては、適当に置換されたオキサゾール、チアゾール又
はイミダゾールを出発物質として利用することによりスキームAAに示された方
法を使用して製造することができる。オキサゾールAA2以外の中間体アゾール
類はスキームAB、AC、及びADに例示された方法に従って製造することがで
きる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】 チアゾール中間体AB2は、ハンツ(Hantzsch)環化方法(スキームA
B)を使用してアミノ酸残基(AB1)から三つの段階で製造することができる
。AB1はロウエッソンの試薬(Lawesson′s Reagent)を使
用して対応するチオアミドに転化される。次いでチオアミドをエチル3−ブロモ
ピルベートでアルキル化し、そして生成物を無水トリフルオロ酢酸で環化してA
B2を得る。XがSである本発明のこれらの化合物は、スキームAAに例示され
た標準ペプチドカップリング方法を使用してAB2から製造することができる。
【0020】
【化7】
【0021】 5−メチル−オキサゾール中間体AC2はジペプチド(AC1)から二段階で
製造することができる(スキームAC)。AC1を、デス−マルチン試薬(De
ss−Martin reagent)を使用して対応するメチルケトンに転化
し、次いでメチルケトンをトリフェニルホスフィン/ヨウ素により環化してAC
2を得る。化合物10の場合には、N,N−ジメチル−p−F−Phe誘導体を
、例えばAC2からTFAによるBoc除去に続いて、例えば、ホルムアルデヒ
ド/トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(sodium triacetox
yborohydride)による還元アルキル化により製造し、次いで式AA
に示されたように合成を完了させる。
【0022】 XがNR4であるこれらの出発物質は当業者に知られた方法に従って合成する ことができる(S.K.Thompson,J.Med.Chem.1994,
37,3100)。この方法では、Boc−p−Phe−OH(AD1)と4−
アミノ−イソキサゾールとのEDC媒介カップリング、続いて水素化(H2/P d−C)及び水酸化ナトリウム媒介環化により、対応する2−置換イミダゾール
−4−カルボキサルデヒド(AD2、スキームAD)を得る。このアルデヒドの
標準方法(NaClO2)を使用する対応するイミダゾール−4−カルボン酸へ の酸化及びトリメチルシリルジアゾメタンエステル化によりイミダゾールAD3
が得られる。XがNR4である本発明のこれらの化合物は、スキームAAに例示 された標準ペプチドカップリング方法を使用してAD3から製造することができ
る。公知の方法によるイミダゾールのアルキル化により、R4がアルキルである 本発明のこれらの化合物が製造される。
【0023】
【化8】
【0024】 本発明の製薬学的組成物を製造するために、活性成分として本発明の1種以上
の式(I)の化合物又はその塩を慣用の製薬学的配合技術に従って製薬学的担体
と均質に混合する。該担体は、投与、例えば経口又は非経口、例えば筋肉内投与
のために所望される製剤の形態に依存して広い多様な形態をとることができる。
経口投与形態の組成物を製造するには、通常の製薬学的媒体のいずれでも使用す
ることができる。かくして、液体経口製剤、例えば、懸濁液剤、エリキシル剤、
及び溶液剤では、適当な担体及び添加剤は水、グリコール、油、アルコール、香
味剤、保存剤、着色剤等を包含し;固体経口製剤、例えば、粉末剤、カプセル剤
、カプレット剤、ゲルカップ剤及び錠剤では、適当な担体及び添加剤は、デンプ
ン、糖、希釈剤、粒状化剤、滑剤、結合剤、崩壊剤等を包含する。錠剤及びカプ
セル剤は、投与が容易であるので、最も有利な経口投与単位形態であり、この場
合に、固体の製薬学的担体が使用されるのは明らかである。所望により、錠剤を
標準技術により糖被覆又は腸溶性被覆することができる。非経口剤(paren
terals)では、担体は、通常無菌水を含んでなるが、例えば溶解性を助長
させるためもしくは保存のための他の成分を含むことはできる。注入可能な懸濁
液剤も製造することができ、この場合には、適当な液体担体、懸濁化剤等を使用
することができる。本発明の製薬学的組成物は、投与単位当たり、例えば、錠剤
、カプセル剤、粉末剤、注射剤、ティースプーンフル剤(teaspoonfu
l)等当たり上記した有効用量を送りこむのに必要な活性成分の量を含有するで
あろう。本発明の製薬学的組成物は、単位投与量単位当たり、例えば、錠剤、カ
プセル剤、粉末剤、注射剤、坐剤、ティースプーンフル剤等当たり、約0.03
mg〜100mg/kg(好ましくは0.1〜30mg/kg)を含有し、そし
て約0.1〜300mg/kg/日(好ましくは1〜50mg/kg/日)の用
量で与えられることができる。しかしながら、投与量は患者の要求、処置される
病状のひどさ及び使用される化合物に依存して変えることができる。毎日の投与
(daily administration)又は周期的後投与(post−
periodic dosing)を使用することができる。
【0025】 生物学 本発明の化合物は、その血小板表面受容体のトロンビンのタンパク質分解的開
裂により誘発される血小板活性化を阻止し、それにより血小板凝集を抑制する。
従って、このような化合物は、動脈及び静脈血栓症、急性心筋梗塞、血栓崩壊治
療及び血管形成術後の再閉塞及び種々の血管閉塞疾患のような血小板媒介血栓疾
患を処置するのに有用である。
【0026】 生体外トロンビン受容体結合アッセイ CHRF膜(Jones Biochem.Biophys.Acta 19
92,1136,272)を−70℃から解凍し、最大速度で5分間遠心分離し
、結合緩衝液(5mM MgCl2及び0.1%BSAを含有する50mM H EPES)で2回洗浄し、そして結合緩衝液中に再懸濁させた(25μg/10
0mL)。膜100μlを24−ワラックプレート(24−Wallac pl
ates)に加えそしてトムテク装置(Tomtech apparatus)
に送った。典型的な実験では、サンプル(125μg/mL中間プレート(in
termediary plate)、20%DMSOからの)6μl及び緩衝
液44μlをプレートに送る(化合物の最終濃度は3.7μg/ml、0.6%
DMSOである)。同様に、20%DMSO6μl及び緩衝液44μlをカラム
1(NSB)及びカラム12(TB)の両方に送る。10μlのSer−pFP
he−Har−Leu−Har−Lys−Tyr−NH2(721−40;脱イ オン水中500μM)をカラム1に加える。50μlのトリチウム化された72
1−40(比活性46Ci/ミリモル)をすべてのウエルに加える。プレートを
20秒間良く混合し、30分間インキュベーションし、次いでスカトロン採取器
(Skatron harvester)を使用して10mM HEPES/1
38mM NaClにより採取する。フィルター(GF/C Brandel
FPXLR 296)をHEPES/0.1M N−アセチルグルコサミン中の
0.5%ポリエチレンイミン中に3時間予備浸漬し、サランラップ内にセットし
、マイクロ波中で3分間乾燥し、そしてサンプルバッグ(Wallac 145
0−432)に入れる。4.5mLのシンチレーション流体(Wallac,B
etaplate Scint 1205−440)を加える。バッグをシール
し、フィルターカセット(Wallac 1450−104)に入れ、そしてミ
クロベータカウンター(microbeta counter)で分析する。
【0027】 トロンビン誘発ゲルろ過血小板凝集アッセイの生体外抑制 血小板凝集の百分率を、化合物処理血小板濃厚物対照処理血小板濃厚物の光透
過率の増加として計算する。ヒト血液を薬剤を含まない正常の供血者から0.1
3Mクエン酸ナトリウムを含有するチューブ内に得た。血小板に富んだ血漿(P
RP)を25℃で10分間の200×gでの全血の遠心分離により集める。PR
P(5mL)をセファロース(Sepharose)2B(床容積50mL)を
とおしてゲルろ過し、そして血小板計数を2×107血小板/サンプルに調節す る。下記の成分をシリコン処理されたキュベットに加える:濃厚血小板ろ液及び
タイロードの緩衝液(Tyrode′s buffer)(0.14M NaC
l、0.0027M KCl、0.012M NaHCO3、0.76mM N a2HPO4、0.0055M グルコース、2mg/mLBSA及び5.0mM
HEPES、pH7.4)350μlに等しい量、20mMカルシウム50μ
l及び試験化合物50μl。アゴニスト(1単位/mLのトロンビン50μl)
の添加の後3分間バイオデータ血小板凝集計(BIODATA aggrego
meter)において凝集を監視する。
【0028】 表IIは本発明の化合物の生物学的活性を示す。表は、トロンビン受容体結合
アッセイにおける化合物のIC50値(μM)及び2つのアゴニスト、トロンビン
又はSFLLRN−NH2(TRAP)により刺激された血小板凝集に対するI C50値(μM)を含む。
【0029】
【表2】
【0030】 (実施例) 保護されたアミノ酸をFluka Chemical 又はBachem B
ioscience Incから購入した。すべての他の化学薬品はAldri
ch Chemical Company,Inc.から購入した。高フイール
1HNMRスベクトルをBruker AC−360分光計において360M Hzで記録し、そしてカップリング定数はヘルツ(Herz)で与えられる。融
点はメル−テンプII融点装置(Mel−Temp II melting p
oint apparatus)で決定しそして補正はしない。ミクロ分析をR
obertson Microlit Laboratories,Inc,.
Madison,New Jerseyで行った。
【0031】 実施例において及びこの出願全体にわたって、下記の略号は下記する意味を有
する。
【0032】 Ac アセチル Bn ベンジル Boc t−ブトキシカルボニル Cbz ベンジルオキシカルボニル CP 化合物 DCE 1,2−ジクロロエタン DCM ジクロロメタン DIC ジイソプロピルカルボジイミド DIEA ジイソプロピルエチルアミン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DME 1,2−ジメトキシエタン DMF N,N−ジメチルホルムアミド EDC エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド EDTA エチレンジアミンテトラ酢酸 Et2O ジエチルエーテル Fmoc 9−フルオレニルメトキシカルボニル HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾール i−Pr イソプロピル NMM N−メチルモルホリン OSu N−オキシスクシンイミド Pmc 2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル PTSA p−トルエンスルホン酸 RT 室温 TFA トリフルオロ酢酸 アミノ酸略号を以下に定義する。
【0033】 Ala アラニン β−Ala β−アラニン Arg アルギニン Asp アスパラギン酸 Cha シクロヘキシルアラニン p−F−Phe 4−フルオロフェニルアラニン Glu グルタミン酸 Gly グリシン hArg ホモアルギニン(ホモArg) His ヒスチジン Ile イソロイシン Leu ロイシン Lys リシン Or オルニチン Phe フェニルアラニン Sar サルコシン Ser セリン Thr トレオニン Tyr チロシン メチル 2−[1(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオ ロフェニル)エチル]オキサゾール−4−カルボキシレート(AA2) 5℃のBoc−p−F−Phe−OH(0.018モル)、DCM(200m
L)、H−Ser−OMe(0.018モル)、HOBT(10mg)及びED
C・HCl(0.036モル)の溶液に、NMM(0.036モル)を加えた。
反応を3.5時間撹拌し、飽和NH4Cl(30mL)で希釈した。層を分離さ せ、そして有機層を飽和NaHCO3(30mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO 4 )、そして蒸発させて白色粉末(5.9g)を得た。粉末をDME(100m L)に溶解し、(メトキシカルボニルスルファモイル)トリエチルアンモニウム
ヒドロキシド(0.015モル)で処理しそして還流で1時間加熱した。反応を
室温に冷却し、EtOAc(150mL)及び飽和NaHCO3(30mL)で 希釈し、層を分離させた。有機層を乾燥し(Na2SO4)そして蒸発させて白色
固体(4.8g)を得た。固体をベンゼン(140mL)に溶解し、Cu(OA
c)2(0.014モル)、CuBr(0.014モル)、及びt−ブチルパー オキシベンゾエート(0.020モル)で処理し、そして還流で5時間加熱した
。反応を冷却し、EtOAc(50mL)及び飽和NaHCO3(10mL)で 希釈し、そしてろ過した。ろ液の層を分離させそして有機層を乾燥し、そして蒸
発させて褐色油(brown oil)とした。油をシリカゲル(2%MeOH
/DCM)上で精製して金色の固体(1.75g)としてAA2を得た:H1N MR(CDCl3)δ 8.12(s,1H)、7.16(m,1H)、6.9 (m,4H)、5.2(m,1H)、3.91(s,3H)、3.2(m,2H
)、1.40(s,9H)、FAB−MS m/e 365(MH+) 下記の実施例により本発明を更に詳細に説明する。該実施例は本発明を説明す
ることを意図するものであって本発明を限定することを意図するものではない。
【0034】 実施例1 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル] オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンベンジル アミド(1) 中間体AA2(4.1ミリモル)をDCM(10mL)及びTFA(12mL
)に溶解しそして1時間撹拌した。溶液を濃縮して褐色油を得、そしてこの油を
ヘキサン(50mL)で摩砕した。油をDCM(60mL)に溶解し、Boc−
Sar−OSu(4.1ミリモル)及びNMM(12.3ミリモル)で処理し、
そして24時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl(15mL)で希釈しそ して層を分離させた。有機層を飽和NaHCO3(20mL)で洗浄し、乾燥し (Na2SO4)、蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(2%MeO
H/DCM)により精製して褐色油(AA3、1.0g)を得た。AA3(2.
1ミリモル)をTHF(10mL)に溶解し、5℃に冷却し、水性LiOH(4
ミリモル/20mL水)で処理しそして2時間撹拌した。反応をクエン酸(0.
5g)で酸性化しそしてCHCl3(2×70mL)で抽出した。有機物質を乾 燥し(Na2SO4)、そして蒸発させて金色の発泡体(0.85g)を得た。こ
の発泡体(2.0ミリモル)をDCM(60mL)に溶解しそしてH−Cha−
OMe・HCl(2.0ミリモル)、HOBT(10mg)、EDC・HCl(
3.0ミリモル)及びNMM(4.0ミリモル)で処理した。この混合物を2時
間撹拌し、飽和NH4Cl(20mL)で希釈し、そして層を分離させた。有機 層を乾燥し、蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(3%MeOH/
DCM)により精製して、金色の油(AA4,1.0g;FAB−MS m/e
589,MH+)を得た。AA4(1.7ミリモル)をTHF(10mL)に
溶解し、5℃に冷却し、水性LiOH(3.4ミリモル/20mL水)で処理し
、そして2時間撹拌した。反応をクエン酸(0.5g)で酸性化しそしてCHC
3(2×70mL)で抽出した。有機物を乾燥し(Na2SO4)そして蒸発さ せて金色の油(0.71g)を得た。油(1.2ミリモル)をDCM(60mL
)に溶解し、そしてH−Arg(Pmc)−NHCH2Ph(1.2ミリモル) 、HOBT(10mg)、EDC・HCl(2.4ミリモル)及びNMM(1.
2ミリモル)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、飽和NH4Cl(20m L)で希釈しそして層を分離させた。有機層を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させ
そしてシリカゲルクロマトグラフイー(7%EtOH/DCM)により精製して
透明なガラス(0.90g)を得た。このガラスをDCM(5mL)及びアニソ
ール(0.5mL)に溶解し、TFA(10mL)で処理し、そして2.5時間
撹拌した。溶液を蒸発させ、そして得られる緑色の油をEt2O(4×30mL )で摩砕し、乾燥し(Na2SO4)そして白色粉末(0.90g)として単離し
た。融点127〜130℃;FAB−MS m/e 720(MH+);[α]2 4 D−21.8゜(c0.28,MeOH)。分析.C375095F・2.0 TFA(947.91)にたいする計算値:C,51.95;H,5.53;N
,13.30. 実測値 C,51.53;H,5.78;N,13.05。
【0035】 実施例2 2−[1(S)−β−アラニンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル ]オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンベンジ ルアミド(2) 実施例1に記載の方法を使用して化合物2を製造した。中間体AA2(2.2
ミリモル)をTFAで脱保護し、次いで説明した如くしてH−β−Ala−OS
u(2.2ミリモル)と反応させた。化合物2を白色粉末(0.21g)として
単離した。融点108〜112℃;FAB−MS m/e 720(MH+);
分析.C375095F・2.0TFA・0.5H2O(956.93)にたい する計算値:C,51.46;H,5.58;N,13.17;KF,0.91
. 実測値:C,51.41;H,5.95;N,13.20;KF,0.88
【0036】 エチル 2−[1(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオ ロフェニル)エチル]チアゾール−4−カルボキシレート(AB2) ジオキサン(60mL)中のAB1(14.9ミリモル)の溶液に、ロウエソン
の試薬(8.9ミリモル)を加えた。この混合物を3時間撹拌し、ろ過し、ろ液
を蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(2%MeOH/DCM)に
より精製してチオアミド(3.9g)を得た。チオアミド(13.1ミリモル)
をDME(80mL)に溶解し、NaHCO3(0.10モル)及びエチルブロ モピルベート(39.3ミリモル)で処理しそして20分間撹拌した。混合物を
5℃に冷却し、THAA(52.4ミリモル)、ピリジン(0.10モル)及び
DME(10mL)の溶液で処理し、そして氷浴を除去した。この混合物を17
時間撹拌し、ろ過し、濃縮し、DCMで希釈しそして水で洗浄した。有機層を乾
燥し(Na2SO4)そしてシリカゲルクロマトグラフイー(1.5%MeOH/
DCM)により精製して白色発泡体(4.6g)としてAB2を得た。H1NM R(CDCl3)δ 8.08(s,1H)、7.1(m,2H)、6.9(m ,2H)、5.3(m,2H)、4.4(q,2H)、3.2(m,2H)、1
.5(t,3H)、1.40(s,9H);FAB−MS m/e 395(M
+)。
【0037】 実施例3 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル] チアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンフェネチル アミド(3) 化合物1で説明した方法により化合物3を製造した。中間体AB1(1.2ミ
リモル)をDCM(10mL)及びTFA(12mL)に溶解し、得られる溶液
を1時間撹拌した。次いで溶液を濃縮して褐色油を得、そしてこの油をヘキサン
(50mL)で摩砕した。油をDCM(60mL)に溶解し、Boc−Sar−
OSu(1ミリモル)及びNMM(3ミリモル)で処理し、そして24時間撹拌
した。反応を飽和NH4Cl(15mL)で希釈しそして層を分離させた。有機 層を飽和NaHCO3(20ml)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、蒸発させ 、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(2%MeOH/DCM)により精製し
て油を得た。この油をTHF(10mL)に溶解し、5℃に冷却し、水性LiO
H(1ミリモル/6mL水)で処理しそして2時間撹拌した。反応をクエン酸(
0.2g)で酸性化しそしてCHCl3(2×70mL)で抽出した。有機物質 を乾燥し(Na2SO4)、そして蒸発させて発泡体を得た。この発泡体(0.5
ミリモル)をDCM(60mL)に溶解しそしてH−Cha−OMe・HCl(
0.5ミリモル)、HOBT(3mg)、EDC・HCl(1ミリモル)及びN
MM(1.5ミリモル)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、飽和NH4C l(20mL)で希釈し、そして層を分離させた。有機層を乾燥し(Na2SO4 )、蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(3%MeOH/DCM)
により精製して、透明な油を得た。油をTHF(5mL)に溶解し、5℃に冷却
し、水性LiOH(0.2ミリモル/4mL水)で処理し、そして2時間撹拌し
た。反応をクエン酸(0.5g)で酸性化しそしてCHCl3(2×50mL) で抽出した。有機物を乾燥し(Na2SO4)そして蒸発させて金色の油(0.7
1g)を得た。油(1.2ミリモル)をDCM(60mL)に溶解し、そしてH
−Arg(Pmc)−NHCH2CH2Ph(1.2ミリモル)、HOBT(10
mg)、EDC・HCl(2.4ミリモル)及びNMM(1.2ミリモル)で処
理した。この混合物を2時間撹拌し、飽和NH4Cl(20mL)で希釈しそし て層を分離させた。有機層を乾燥し、蒸発させそしてシリカゲルクロマトグラフ
イー(7%EtOH/DCM)により精製して透明なガラス(0.3g)を得た
。ガラスをDCM(5mL)及びアニソール(0.5mL)に溶解し、TFA(
10mL)で処理し、そして2.5時間撹拌した。溶液を蒸発させ、そして得ら
れる褐色油をEt2O(4×30mL)で摩砕し、乾燥しそしてベージュ色の粉 末(0.093g)として単離した。H1NMR(DMSO−d6)δ 9.2(
m,2H)、8.4(d,1H)、8.33(s,1H)、8.2(m,1H)
、8.1(m,1H)、7.6(m,1H)、6.9〜7.4(m,9H)、5
.4(m,1H)、4.6(m,1H)、4.2(m,1H)、3.6(q,2
H)、3.0〜3.5(m,6H)、2.7(m,2H)、2.5(m,2H)
、2.39(s,3H)、1.3〜1.9(m,10H)、0.8〜1.3(m
,10H);FAB−MS m/e 750(MH+)。
【0038】 実施例4 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル] トリアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−ホモアルギニルフェ ニルアラニンアミド(4) 実施例3に記載の方法により、AB2(1.0ミリモル)及びBoc−Sar
−OSu(1.0ミリモル)から化合物4を製造し、そして黄褐色(tan)粉
末(0.021g)として単離した。H1NMR(DMSO−d6)δ 8.38
(s,1H)、8.0(d,1H)、7.9(d,1H)、7.5(m,1H)
、7.0〜7.4(m,9H)、5.4(m,1H)、4.6(m,1H)、4
.4(m,1H)、4.2(m,1H)、3.7(q,2H)、3.4(m,4
H)、3.1(m,4H)、2.8(m,2H)、2.47(s,3H)、1.
7(m,1H)、1.3〜1.8(m,8H)、0.8〜1.4(m,16H)
;FAB−MS m/e 807(MH+)。
【0039】 実施例5 2−[1(S)−イソロイシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル ]トリアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニル−フェ ニルアラニンアミド(5) 実施例3に記載の方法により、AB2(1.3ミリモル)及びBoc−Il
e−OH(1.3ミリモル)から化合物5を製造し、そして淡黄色(pale
yellow)粉末(0.079g)として単離した。H1NMR(DMSO− d6)δ 9.2(m,1H)、8.8(m,1H)、8.72(s,1H)、 7.7〜8.1(m,7H)、7.6(m,1H)、6.8〜7.5(m,9H
)、5.4(m,1H)、4.6(m,1H)、4.4(m,1H)、4.3(
m,1H)、3.7(m,2H)、3.6(m,1H)、3.4(m,2H)、
2.7〜3.2(m,6H)、1.8(m,2H)、1.0〜1.7(m,18
H)、0.9(d,3H)、0.8(t,3H);FAB−MS m/e 83
5(MH+)。
【0040】 実施例6 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル] チアゾール−4−カルボキシ−リシル−アルギニン−フェネチルアミド(6) 実施例3に記載の方法により、AB2(1.4ミリモル)及びBoc−Sa
r−OSu(1.4ミリモル)から化合物6を製造し、そして黄褐色(tan)
粉末(0.099g)として単離した。FAB−MS m/e 725(MH+ )。
【0041】 メチル 2−[1(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオ ロフェニル)エチル]−5−メチルオキサゾール−4−カルボキシレート(AC 2) 実施例AA2のBoc−p−F−Phe−Ser−OMeの製造で述べた方法
により製造されたジペプチドAC1(12.6ミリモル)をDCM(125mL
)及び水(0.2mL)に溶解しそして1,1,1−トリス(アセチルオキシ)
−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾジオキソール−3(1H)−オン(デス−
マルチン試薬;15.1ミリモル)で処理した。反応を30分間撹拌し、DCM
(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO3(2×40mL)で洗浄し、 乾燥しそして蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフイー(30%Et
OAc/ヘキサン)により精製してケトンを得た。DCM(70mL)、PPh
3(8.3ミリモル)、及びTEA(16.5ミリモル)の溶液をケトン(8.
3ミリモル)で処理しそして5分間撹拌した。混合物を水性Na223及び飽 和NaHCO3により洗浄しそして有機層を乾燥し、蒸発させ、そしてシリカゲ ルクロマトグラフイー(25%EtOAc/ヘキサン)により精製してAC2を
白色発泡体(2.5g)として得た。H1NMR(CDCl3)δ 7.1(m,
2H)、6.9(m,2H)、5.1(m,2H)、3.92(s,3H)、3
.2(m,2H)、2.60(s,3H)、1.40(s,9H);FAB−M
S m/e 379(MH+)。
【0042】 実施例2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル] −5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギ ニンベンジルアミド(7) 化合物1の製造で説明した方法により化合物7を製造した。中間体AC1(1
.3ミリモル)をDCM(10mL)及びTFA(12mL)に溶解し、そして
溶液を1時間撹拌した。溶液を濃縮して黄褐色油(tan oil)を得、そし
てこの油をヘキサン(50mL)で摩砕した。油をDCM(60mL)に溶解し
、Boc−Sar−OSu(1.3ミリモル)及びNMM(4ミリモル)で処理
し、そして24時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl(15mL)で希釈しそし て層を分離させた。有機層を飽和NaHCO3(20ml)で洗浄し、乾燥し( Na2SO4)、蒸発させ、そしてシリカゲルクロマトグラフイー(2%MeOH
/DCM)により精製して油を得た。この油をTHF(10mL)に溶解し、5
℃に冷却し、水性LiOH(1ミリモル/6mL水)で処理し、混合物を2時間
撹拌した。反応混合物をクエン酸(0.2g)で酸性化しそしてCHCl3(2 ×70mL)で抽出した。有機物質を乾燥し(Na2SO4)、そして蒸発させて
発泡体を得た。この発泡体(0.6ミリモル)をDCM(60mL)に溶解しそ
して溶液をH−Cha−OMe・HCl(0.6ミリモル)、HOBT(3mg
)、EDC・HCl(1ミリモル)及びNMM(1.5ミリモル)で処理した。
この混合物を2時間撹拌し、飽和NH4Cl(15mL)で希釈し、そして層を 分離させた。有機層を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させ、そして残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフイー(3%MeOH/DCM)により精製して、黄褐色油を
得た。油をTHF(5mL)に溶解し、5℃に冷却し、水性LiOH(0.2ミ
リモル/4mL水)で処理し、そして混合物を2時間撹拌した。反応混合物をク
エン酸(0.5g)で酸性化しそしてCHCl3(2×50mL)で抽出した。 有機物質を乾燥し(Na2SO4)そして蒸発させてガラス(0.71g)を得た
。ガラス(1.2ミリモル)をDCM(60mL)に溶解し、そして溶液をH−
Arg(Pmc)−NHBn(1.2ミリモル)、HOBT(5mg)、EDC
・HCl(2.4ミリモル)及びNMM(1.2ミリモル)で処理した。この混
合物を2時間撹拌し、飽和NH4Cl(20mL)で希釈しそして層を分離させ た。有機層を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させそして残留物をシリカゲルクロマ
トグラフイー(7%EtOH/DCM)により精製して透明なガラス(0.3g
)を得た。ガラスをDCM(5mL)及びアニソール(0.5mL)に溶解し、
得られる溶液をTFA(10mL)で処理し、そして2.5時間撹拌した。溶液
を蒸発させ、そして得られるガラスをEt2O(4×25mL)で摩砕し、乾燥 し(Na2SO4)そして白色粉末(0.10g)として単離した。融点117〜
121℃;FAB−MS m/e 734(MH+)。分析.C385295F ・2.0TFA・0.5H2O(970.94)にたいする計算値:C,51. 96;H,5.71;N,12.98;KF,0.94. 実測値:C,51.
88;H,5.89;N,12.60;KF,1.0。
【0043】 実施例8 2−[1(S)−N(tau)−ベンジル−ヒスチジンアミド−2−(4−フ ルオロフェニル)エチル]−5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロ ヘキシルアラニル−アルギニンベンジルアミド(8) 化合物7の製造で説明した方法によりAC2(1.1ミリモル)及びBoc−
His(Bn)−OH(1.1ミリモル)から化合物8を製造し、そして白色粉
末(0.083g)として単離した。融点101〜106℃;FAB−MS m
/e 890(MH+);分析.C4860115F・2.6TFA・0.8アニ
ソール・1.0H2O(1294.5)にたいする計算値:C,54.61;H ,5.53;N,11.90;KF,1.39. 実測値:C,54.23;H
,5.44;N,11.96;KF,1.75。
【0044】 実施例9 2−[1(S)−アセトアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5 −メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニン ベンジルアミド(9) 化合物7の製造で説明した方法によりAC2(1.2ミリモル)及びアセチル
クロリド(1.2ミリモル)から化合物9を製造し、そして白色粉末(0.10
g)として単離した。融点111〜116℃;FAB−MS m/e 705(
MH+);分析.C374985F・1.0TFA・1.0アニソール・1.0 H2O(901.78)にたいする計算値:C,57.54;H,6.35;N ,12.43;KF,2.0. 実測値:C,57.71;H,6.27;N,
12.49;KF,2.32。
【0045】 実施例10 2−[1(S)−N,N−ジメチル−2−(4−フルオロフェニル)エチル] −5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギ ニンベンジルアミド(10) 化合物7の製造で説明した方法により製造された化合物10は、下記のように
メチル 2−[1(S)−N,N−ジメチル−2−(4−フルオロフェニル)エ
チル]−5−メチルオキサゾール−4−カルボキシレートを経由して合成された
。中間体AC2(1.0ミリモル)を説明した如くTFAによりBoc基から脱
保護した。第一級アミンTFA塩をDCM(50mL)と飽和NaHCO3(1 5mL)とに分配し、層を分離させた。有機層を乾燥し(Na2SO4)そして蒸
発させてガラスとした。このガラスをDCE(10mL)及び37%ホルムアル
デヒド(0.23mL)に室温で溶解し、次いでナトリウムトリアセトキシボロ
ハイドライド(4.0ミリモル)で処理した。混合物を18時間撹拌し、DCM
(50mL)で希釈し、そして飽和NaHCO3(10mL)で洗浄した。有機 層を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させ、得られる発泡体をシリカゲルクロマトグ
ラフイー(1.5%MeOH/DCM)により精製してメチル 2−[1(S)
−N,N−ジメチル−2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−メチルオキ
サゾール−4−カルボキシレートをガラス(0.24g)として得た。このガラ
スを使用して実施例7に記載の方法により10を製造した。化合物10を黄褐色
粉末(tan powder)(0.088g)として単離した。融点115℃
;FAB−MS m/e 691(MH+);分析.C375184F・2.0 TFA・2.1H2O(956.75)にたいする計算値:C,51.47;H ,6.03;N,11.71;KF,3.95. 実測値:C,51.24;H
,6.28;N,12.09;KF,4.23。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 BA01 BA14 BA15 BA32 CA59 DB70 NA14 ZA362 ZA542 ZC422 4H045 AA10 AA20 BA11 BA12 EA23

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 式中、A1はSar、Gly、His、His(CH2Ph)、Ile、Ser
    、Thr、β−Ala、Alaより選ばれるアミノ酸残基、C2ーC6−アシル基
    及びC1ーC8−アルキル基であり、 A2はCha、Leu、Ile、Asp及びGluより選ばれるアルキルアミ ノ酸残基、又はLys、His、Orn、ホモArg及びArgより選ばれるア
    ミノアルキルアミノ酸残基であり、 A3はLys、His、Orn、Arg及びホモArgより選ばれるアミノア ルキルアミノ酸残基であり、 A4はPhe及びTyrより選ばれるアリールアルキル残基、又はアラルキル アミノ基であり、 R1はH又はアルキルより選ばれ、 R2はアリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロア リール、アラルキル又は置換されたアラルキル基であり、 R3はH又はアルキルであり、 XはS、O又はNR4(ここでR4はHもしくはアルキルより選ばれる)より選
    ばれる、 により表される化合物及びその製薬学的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】 XがOである請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 XがSである請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 XがNR4である請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 A1がアミノ酸残基であり、 A2がアルキルアミノ酸残基であり、 A3がアミノアルキルアミノ酸残基であり、 A4がアラルキルであり、 R1がH又はアルキルであり、 R2がアリール又は置換されたアリールであり、 R3がH又はアルキルであり、そして XがS、O又はNR4である、 請求項1の化合物及びその製薬学的に許容できる塩。
  6. 【請求項6】 XがOである請求項5の化合物。
  7. 【請求項7】 XがSである請求項5の化合物。
  8. 【請求項8】 XがNR4である請求項5の化合物。
  9. 【請求項9】 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフ
    ェニル)エチル]オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−ア
    ルギニンベンジルアミド、 2−[1(S)−β−アラニンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル
    ]オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンベンジ
    ルアミド、 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    チアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンフェネチル
    アミド、 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    トリアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−ホモアルギニル−フ
    ェニルアラニンアミド、 2−[1(S)−イソロイシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル
    ]トリアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニル−フェ
    ニルアラニンアミド、 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    チアゾール−4−カルボキシ−リシル−アルギニンフェネチルアミド、 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    −5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギ
    ニンベンジルアミド、 2−[1(S)−N「tau)−ベンジル−ヒスチジンアミド−2−(4−フ
    ルオロフェニル)エチル]−5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロ
    ヘキシルアラニル−アルギニンベンジルアミド、 2−[1(S)−アセトアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5
    −メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニン
    ベンジルアミド、及び 2−[1(S)−N,N−ジメチル−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    −5−メチルオキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギ
    ニンベンジルアミド、 のいずれかより選ばれる請求項1の化合物。
  10. 【請求項10】 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロ
    フェニル)エチル]オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−
    アルギニンベンジルアミド、 2−[1(S)−β−アラニンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル
    ]オキサゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンベンジ
    ルアミド、及び 2−[1(S)−サルコシンアミド−2−(4−フルオロフェニル)エチル]
    チアゾール−4−カルボキシ−シクロヘキシルアラニル−アルギニンフェネチル
    アミド、 よりなる群から選ばれる請求項9の化合物。
  11. 【請求項11】 式 【化2】 式中、A1はSar、Gly、His、His(CH2Ph)、Ile、Ser
    、Thr、β−Ala、Alaより選ばれるアミノ酸残基、C2ーC6−アシル基
    又はC1ーC8−アルキル基であり、 A2はCha、Leu、Ile、Aspより選ばれるアルキルアミノ酸残基、 及びLys、His、Orn、ホモArg及びArgより選ばれるアミノアルキ
    ルアミノ酸残基であり、 A3はLys、His、Orn、Arg及びホモArgより選ばれるアミノア ルキルアミノ酸残基であり、 A4はPhe、Tyrより選ばれるアリールアルキル残基、又はアラルキルア ミノ基であり; R3はH又はアルキルであり; XはS、O又はNR4(ここでR4はHもしくはアルキルより選ばれる)より選
    ばれる、 の請求項1の化合物及びその製薬学的に許容できる塩。
  12. 【請求項12】 XがOである請求項11の化合物。
  13. 【請求項13】 XがSである請求項11の化合物。
  14. 【請求項14】 XがNR4である請求項11の化合物。
  15. 【請求項15】 A1がアミノ酸残基であり、 A2がアルキルアミノ酸残基であり、 A3がアミノアルキルアミノ酸残基であり、 A4がアリールアルキル又はアラルキルアミノであり、 R3がHであり、そして XがS、O又はNR4である、 請求項11の化合物。
  16. 【請求項16】 XがOである請求項15の化合物。
  17. 【請求項17】 XがSである請求項15の化合物。
  18. 【請求項18】 XがNR4である請求項15の化合物。
  19. 【請求項19】 製薬学的に許容できる塩がトリフルオロアセテートである
    請求項1の化合物。
  20. 【請求項20】 血小板媒介血栓疾患を治療するための有効量の請求項1の
    化合物を製薬学的に許容できる担体と組み合わせて含有してなる血小板媒介血栓
    疾患を処理するための組成物。
  21. 【請求項21】 血小板媒介血栓疾患を処理するのに有効量の請求項1の化
    合物をこのような疾患にかかっている患者に投与することを含んでなる血小板媒
    介血栓疾患を処理する方法。
  22. 【請求項22】 該量が0.03mg〜100mg/kg/日である請求項
    21の方法。
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