JP2002504101A - ガングリオシド免疫刺激複合体およびその使用 - Google Patents

ガングリオシド免疫刺激複合体およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般的には一種または二種以上のガングリオシドを含む免疫刺激複合体に関するものであり、一層詳細には本発明は、少なくとも一種のガングリオシドGM2、GD2、GD3およびGT3を含む免疫刺激複合体に関する。本発明はとりわけ腫瘍特にメラノーマの処置における予防および/または治療用医薬物質として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 ガングリオシド免疫刺激複合体およびその使用 本発明は一般的には一種または二種以上のガングリオシドを含む免疫刺激複合 体に関し、一層詳しくは本発明はガングリオシドGM2、GD2、GD3またはG T3の少なくとも一種を含む免疫刺激複合体に関するものである。とりわけ本発 明は腫瘍および一層詳しくはメラノーマの処置における予防および/または治療 剤として有用である。 この明細書中で引用された文献の書誌的詳細を本明細書の最後に集約する。 この明細書を通じて特に言及がなければ”含む”なる用語または”含んでなる ”等の異形用語には、記載の要素もしくは完全体、または要素群もしくは完全体 群が包含されることを意味するが、他のいかなる要素もしくは完全体、または要 素群もしくは完全体群の除外を意味するものではないことを理解されたい。 悪性メラノーマ発生率は過去10年間で急速に増加しつつあり、メラノーマと 診察された患者の生存率は一次腫瘍の厚さの増加につれて低減している(Batch ら,1982)。局部的リンパ節転移を伴う患者は一般的に、手術後の生存率が35 %未満である(Coitら,1991)。 腫瘍と結び付けて考えられる抗原の同定は腫瘍関連治療法に対してさらなる活 動の機会を提供した。腫瘍細胞にとって珍しい抗原および正常細胞と分担し合う 両方の腫瘍抗原は活性免疫化の場合の潜在的標的として浮上した。この部類の腫 瘍抗原の一例はガングリオシドである。 ガングリオシドは親水部分(糖)および疎水部分(セラミド)からなるシアロ グリコスフィンゴ脂質である。これらは脳および他の神経堤由来の細胞中に一般 的に行き渡っており、星状膠細胞種、神経芽細胞腫および悪性黒色腫(メラノー マ)由来の腫瘍上にも見いだされる。細胞表面の表現パターンは腫瘍転換過程で 変わる(Halcomori,1985)。全てが腫瘍上に見いだされるわけではないが、70 を超す数のガングリオシドが同定されている。 ワクチン開発については、炭水化物抗原に有効な免疫応答の誘発は炭水化物エ ピトープ(Bエピトープ)および抗原提供細胞に対するタンパク質由来のTエピ トープの競演が必要である。従来この競演は担体タンパク質への炭水化物の化学 的接合により成就されてきたが、最も知られた例はhaemophilus influenzae typ e bワクチンであり、この場合、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイドまた はNeisseria meningitidis膜外主タンパク質のいずれかに炭水化物が結合する。 しかし、この種ワクチンの調製用に化学的接合法を使用すると、エピトープの高 次構造が変わり、これらの抗原性がこれにより除去もしくは低減されるという固 有の問題が提起される。加えて、化学的結合手順は高価であり、時間を浪費し、 均一条件下での遂行が難しく、一般にかなりの材料損失を伴う。さらに、この種 の抗原に対する免疫応答の刺激には、通常、アジュバントが抗原の免疫原性増進 のために使用される。アジュバント使用に伴う困難性の一つは、これらもまた誘 発し得る、好ましからぬ反応性に由来する。 用量−部位(dose-site)反応性はワクチン調製におけるアジバントの獣医学 的使用およびヒトへの使用両方に対する主要な懸念である。毒性回避の一方法は 免疫刺激複合体の使用を通じてである。免疫刺激複合体は通常は小さく、直径3 0から40ナノメーターのケージ様構造で、それらの構造は凍結乾燥すると保持 される。しかし、調製の仕方、組成、および測定方法に応じて寸法は変わる。最 適量の免疫原性タンパク質またはペプチドを伴う典型的免疫刺激複合体の最終処 方は、サポニン、コレステロール、リン脂質およびタンパク質すなわちポリペプ チド(5:1:1:1)重量比である。この種の典型的免疫刺激複合体はサポニ ン約60重量%、コレステロールおよびリン脂質それぞれ約10重量%および残 部がタンパク質もしくはポリペプチドである。タンパク質もしくはポリペプチド は、免疫刺激複合体中へ担体タンパク質を取り入れ後に、直接または担体タンパ ク質(例えばインフルエンザ包膜タンパク質)への化学結合のいずれかで免疫刺 激複合体中に取り込むことができる。 植物起源の表面活性グリコシドの一群であるサポニンのアジュバントは高度に 有効なアジュバントである。しかし有効ではあるが、これらは毒性を示す。この 種の毒性は免疫刺激複合体中にサポニンを取り込むと低減可能である。この事実 は複合体中のコレステロールとサポニンが提携して細胞膜中のコレステロールに 結合するその能力を低減させることによる。さらに、類似レベルのアジュバンド 効果を生じさせるに要するサポニンの所要量が一層少ない。 ガングリオシドはリン脂質に構造的に関連しているので、本発明へと導く過程 で発明者らは、免疫刺激複合体のリン脂質成分をガングリオシド分子で置換でき ることを見いだした。両分子はグリセロールを介して頭部基に結合する二つのア シル鎖を有する。本発明の働き方を一種類の作用態様のみに限定することを意図 するものではないが、ガングリオシド分子の性質は極性頭基を有する脂肪酸鎖で あり、この脂肪酸鎖は露出した極性頭基を残してこの免疫刺激複合体中に浸され ており、これにより上記頭部基は露出B細胞エピトープとして機能するものと信 じられる。この種の処方は免疫刺激複合体構造の表面にガングリオシドの抗原部 分をもたらす。 したがって本発明の一観点は、サポニン調剤、ステロール、タンパク質エピト ープを、リン脂質および少なくとも一種のガングリオシドもしくは少なくとも一 種のガングリオシド単独と共に含む免疫刺激複合体に関する。 本発明における使用に適するサポニン製剤、ステロールおよびリン脂質はPC T/AU 95/00670号公報に記載があり、ここに引用して含める。 本発明の免疫原性免疫刺激複合体は当業者に周知の技法により調製でき、この 方法はCoxおよびCoulter(1992)による刊行物およびMoreinらのオーストラリア 特許明細書第558258号、同第589915号、同第590904号、および同第632067号公報 中に詳細な記載があり、これらの開示をここに引用して加入する。ガングリオシ ドまたはタンパク質エピトープの配座が変更される危険を最少限にするために、 本発明の免疫原性免疫刺激複合体の調製には、化学的結合法は包含されない。 単一の免疫刺激複合体中には多様のタンパク質およびガングリオシドを取り込 める。かくすると、ガングリオシドに対するタンパク質成分の比率が個々の免疫 刺激複合体間で変わるような免疫刺激複合体の調製が可能になる。 以後”ガングリオシド”なる呼称は、ガングリオシドの全ての形態およびそれ らの誘導体を包含するものと判読されるべきである。誘導体の例中には、フラグ メント、一部分、部分、化学的同等物、突然変異体、同族体(homologs)および 類似体を包含する。ガングリオシドの化学的同等物はガングリオシドの機能性類 似体として働き得る。化学的同等物は必ずしもガングリオシド由来であることを 要しないが、ある種の立体配座的類似性を共有できる。これとは別に、化学的同 等物はガングリオシドのある種の生理化学的性質を模倣するように特に設計でき る。化学的同等物は化学的に合成してもよく、または例えば天然産物のスリーニ ングに従って見付けることもできる。 本発明において考慮するガングリオシド同族体の例中には、各種の種に由来す るガングリオシドが包含されるが、これらのみに制限はされない。 上記ガングリオシドはGM2、GD2、GD3および/またはGT3(Lloy,1993 )またはそれらの誘導体から選択される。 したがって、好ましい実施態様において本発明は、リン脂質および少なくとも 一種のガングリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3もしくは少なく とも一種のガングリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3 単独と共に、サポニン製剤、ステロール、タンパク質エピトープを含む免疫原性 免疫刺激複合体に関する。 本発明における複合体の”タンパク質”なる用語の例中には、抗原表示細胞に よる表示に適するT細胞エピトープが包含される。この例中には、メラノーマ抗 原例えばMel 40、MAGE、GAGE、ESO1、Melan A、Mag3(Stockertら、1998)、イ ンフルエンザヘマグルチニン、キーホール・カサガイ・ヘモシアニン、または、 がん特異性タンパク質(例えば、治療用ワクチンが使用できる観点からがんに関 係がある、がん特有タンパク質)およびそれらの機能性誘導体、化学的同等物、 同族体、類似体、突然変異体、その変異体もしくは誘導体が包含されるが、これ らのみには限定されない。上記タンパク質はガングリオシドに対する抗体応答の 誘発を支援するT細胞エピトープとして、およびそれ自体で保護抗原として働き 得る。例えばMelan Aは抗原表示細胞による表示に適するT細胞エピトープを提 供でき、これにより本発明のガングリオシド成分に対する抗体応答の誘発を支援 するが、同時に、Melan Aエピトープに対する免疫応答もそれ自体で刺激できる 。上記タンパク質がメラノーマ特有抗原である場合、上記タンパク質に対する免 疫応答の誘発は治療的効能を生じ得る。特に好ましい実施態様では上記タンパク 質はそれ自体で保護抗原として機能できる。 本発明の好ましい一実施態様に従えば、リン脂質および少なくとも一種のガン グリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3もしくは少なくとも一種の ガングリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3単独と共に、サポニン 製剤、ステロール、インフルエンザヘマグルチニンを含む免疫原性免疫刺激複合 体が提供される。 他の好ましい実施態様では、上記タンパク質はメラノーマ特異性タンパク質で ある。 本発明の好ましい一実施態様に従えば、リン脂質および少なくとも一種のガン グリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3もしくは少なくとも一種の ガングリオシドGM2、GD2、GD3および/またはGT3単独と共に、サポニン 製剤、ステロール、メラノーマ特異性タンパク質を含む免疫原性免疫刺激複合体 が提供される。 ”哺乳類”なる用語中には、ヒト、霊長類動物、家畜(例えば、ウマ、ウシ、 ヒツジ、ブタ、ロバ)、実験室的試験用動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ 、テンジクネズミ)、付き添い動物(例えば、イヌ、ネコ)、および捕らえた野 生動物(例えば、カンガルー、シカ、キツネ)が包含される。好ましくはヒトま たは実験室的試験用動物である。一層好ましい哺乳類はヒトである。 細胞中の大半のガングリオシドは炭水化物部位を外側にして血漿膜中に見いだ される。この事実およびガングリオシドが腫瘍中に広く分布する事実の両方から 、ガングリオシドは細胞表面抗原標的として働くのに理想的である。さらに、同 定された70を超すガングリオシドの幾つかは、ある種の腫瘍細胞中に顕著に見 いだされる。例えば、メラノーマ腫瘍は各種の量のGM2およびGD2を発現する 。その上、免疫刺激複合体中に取り込まれたタンパク質は抗原授与細胞による授 与に適するT細胞エピトープである。したがって本発明のさらなる観点は、体液 および/または細胞仲介免疫応答を包含する、哺乳類の免疫応答の誘発に関する が、これらのみには限定はされない。 従って本発明の他の観点は、一種または二種以上の医薬として容認し得る担体 および/または希釈剤と共に、以上に概略した免疫刺激複合体を活性成分として 含むワクチン組成物に関する。 注射用に適する医薬形態の例中には、滅菌水性溶液(ここでは水溶性)もしく は分散物および注射用滅菌溶液および分散物即席調製用の滅菌粉が包含され、ま たはクリーム形態または局所用に適する他の形態であってもよい。この形態は製 造および貯蔵条件下に安定であることを要し、かつバクテリアおよびカビ等の微 生物の汚染作用下に保存性がある必要がある。上記担体は、例えば水、エタノー ル、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコールおよび液状ポリエ チレングルコールその他)、これらの適切な混合物、ならびに植物油を包含する 溶媒または分散媒体である。レシチン等の被膜を利用したり、分散物の場合には 所要の粒径を維持したり、界面活性剤を利用すれば適切な流動性が維持できる。 例えば、パラベン、クロロブタノール、フエノール、ソルビン酸、チメロサール (thimerosal)等の各種抗細菌剤および抗菌剤の使用により微生物の働きは防止 される。多くの場合、例えば糖類または塩化ナトリウム等の等張力性剤の含有が 好ましい。例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン等の吸収遅延剤 を組成物中に使用すると、注射用組成物の長期吸収が成し遂げられる。 注射用滅菌溶液は、必要に応じて上記の他の各種構成要素と共に、上記活性化 合物の所要量を適当な溶媒中に均一混合し、次いで濾過滅菌して調製する。一般 的に分散物は、先に列挙の他の所要構成要素および基本的分散媒体を含有する滅 菌ビヒクル中に各種滅菌活性成分を均一混合して調製する。滅菌注射溶液を調製 するための滅菌粉末の場合の好ましい調製方法は、真空乾燥および凍結乾燥手法 であり、これによると活性成分以外にも、予め濾過滅菌したその溶液からの追加 的所望成分のいずれかを含む粉末が生成する。 この活性成分を適切に保護すると、例えば不活性希釈剤または消化吸収性食用 担体と共に経口投与ができ、または硬質もしくは軟質ゼラチンカプセル中に封入 でき、または錠剤に圧縮でき、またはダイエット食品と共に取り入れができる。 経口治療投与の場合、この活性成分は賦形剤と共に取り込んで、経口消化、ほお 錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁物、シロップ、ウエハー、その 他の形態で使用できる。この種の組成物および製剤は活性化合物を少なくとも1 重量%で含有すべきである。当然乍ら、組成物および製剤の百分率は変更でき、 約5重量%から約80重量%範囲が好都合である。治療的に有用なこの種の組成 物中の活性成分の量は、適切な用量が得られるような量である。本発明に従う好 ましい組成物または製剤は、活性化合物約0.1μgから2000mgを経口用 量単位形態が含有するように調製する。 また錠剤、トローチ、カプセルその他は次に掲げる成分も含んでもよい:ガム 、アカシア、コーンスターチまたはゼラチン等の結合剤;リン酸二カルシウム等 の賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸その他の崩壊剤;ステ アリン酸マグネシウム等の滑剤;およびスクロース、ラクトースもしくはサッカ リン等の甘味料、ペパーミント、ウインターグリーン油等の香料。用量単位形態 がカプセルの場合、上記型の材料以外にも液状担体を含んでもよい。被覆剤とし て、または用量単位の物理的形態を異なった風に修飾するための他の各種材料が 提供される。例えば錠剤、ピルまたはカプセルはシェラック、砂糖またはこの両 方で被覆できる。シロップまたはエリキシルは、活性成分、甘味料としてのスク ロース、保存料としてのメチルおよびプロピルパラベン、チエリーまたはオレン ジフレーバー等の染料および香料を含有できる。当然乍ら、適用量単位形態のい ずれかの調製に使用するいずれの材料も医薬用として純粋であり、使用量におい て実質的に無毒であることを必要とする。加えて、この活性化合物は持続性製剤 および処方物中に均一混合され得る。 本発明のさらなる他の観点は、疾病状態との関連における本発明の使用に関す る。例えば本発明は腫瘍特にメラノーマの治療に特に有用であるが、これのみに は限定されない。 したがって本発明の他の観点は、哺乳類の疾病状態に対する免疫応答を引き出 す、または、誘発する方法に関し、上記方法は先に記載のワクチン組成物の有効 量を上記哺乳類に投与することを包含し、この場合、上記免疫応答の引き出しま たは誘発は疾病状態の開始もしくは進行を阻害、休止または遅延させる。 ”有効量”なる用語は、、所望の免疫応答に少なくとも部分的に達するに必要 な量、または特定疾病状態の開始もしくは進行を処置する場合の開始の遅延化も しくは進行の阻止または両方の休止に少なくとも部分的に必要な量を意味する。 この量は治療を受ける個人の健康および物理適条件、治療を受ける個人の分類学 グループ、抗体を合成する個人の免疫系能力、所望される保護の程度、ワクチン の処方、医学的情勢の評価、および他の関連因子に応じて変わる。この量は日常 業務検査を通じて測定できる比較的広い範囲内に入ることが期待される。 上記の疾病状態とは腫瘍の場合およびさらにメラノーマの場合が好ましい。 本発明の好ましい上記観点に従えば本発明は、哺乳類におけるメラノーマまた は他の腫瘍に対する免疫応答を引き出し、または誘発する方法に関し、上記方法 は、上記のワクチンの有効量を上記哺乳類に投与することを包含し、この場合、 上記免疫応答の引き出しまたは誘発が、メラノーマまたは他の腫瘍の開始もしく は進行を阻止、休止または遅延させる。 上記のように、処置を受ける哺乳類は疾病状態または潜在的疾病状態の治療ま たは予防処置が必要なヒトまたは動物である。 本発明のさらなる他の観点は、疾病状態の開始もしくは進行を阻止、休止また は遅延させるための医薬物質の製造への免疫原性免疫刺激複合体の使用に関する 。 好ましくは上記疾病状態は腫瘍の場合であり、一層好都合にはメラノーマの場 合である。 本発明のさらなる他の観点は、免疫原性免疫刺激複合体を含む、疾病状態の開 始もしくは進行を阻止、休止または遅延するのに使用するための薬剤に関する。 好ましくは上記疾病状態は腫瘍の場合であり、一層好都合にはメラノーマの場 合である。 本発明のさらなる特徴は次に記載の図面および/または実施例中に一層詳細に 記載される。しかし、この詳細な記載は単に本発明を例示するために包含される ことを理解されたい。上記の広範な本発明の記載を制限するものと理解されるべ きではない。 図面において: 図1は、GM2 A/Texas免疫刺激複合体のスクロース濃度勾配分析を示すグラフ であり、スクロース濃度勾配フラクションのコレステロール、タンパク質および GM2モノシアロガングリオシド含有量を示す。 図2は、A/Texasに対する血清抗体応答を示すグラフである。平均力価+/−S EMは、A/Texas免疫刺激複合体またはモノシアロガングリオシドGM2を含むA/ Texas免疫刺激複合体を用いたマウスの第1および第2回免疫後に示す。 図3は、A/Texsa免疫刺激複合体を用いて免疫にしたウサギ3匹のA/Texasに対 する個々の血清抗体レベルを示すグラフである。 図4は、GM2 A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたウサギ3匹のモノガングリ オシドGM2に対する個々の血清抗体レベルを示すグラフである。 図5は、GD3 p−OVA免疫刺激複合体のスクロース濃度勾配分析を示すグラ フであり、スクロース濃度勾配フラクションのコレステロール、タンパク質およ びGD3モノシアロガングリオシド含有量を示す。 図6は、GD3 p−OVA免疫刺激複合体を用いて免疫にしたウサギ3匹のオボ アルブミンの個々の血清抗体レベルを示すグラフである。抗体レベルは血清希釈 1:640の吸光度で示す。 図7は、GD3 p−OVA免疫刺激複合体を用いて免疫にしたウサギ3匹のモノ シアロガングリオシドGD3に対する個々の抗体レベルを示すグラフである。抗 体レベルは血清希釈1:40の吸光度として示す。 実施例1 モノシアロガングリオシドGM2およびインフルエンザタンパク質を含む免疫刺 激複合体の調製 Moreinらの方法(1989)により免疫刺激複合体配合物を調製した。簡潔に述べ れば、4.5mlPBS中のヒトA/Texas株からの洗剤分断(disrupted)ヘマグ ルチニン(HA)5.3mg中に、20%MEGA−10洗剤(w/v)中のコ レステロール10mg/mlおよびモノシアロガングリオシドGM2(Larodan F ine Chemicals AB,Sweden)10mg/mlを含む水性溶液1mlを添加した。 混合後、PBS中のISCOPREPTM 703 10mg/mlを含む溶液3.5 mlを添加し、溶液を温和な撹拌下に25℃で1時間保った。PBS/アジドに 対する引く続く透析の間に、インフルエンザHA、コレステロール、ISOCO PREPTM 703およびモノシアロガングリオシドGM2を含む免疫刺激複合体が 形成される。これらの免疫刺激複合体は電子顕微鏡によれば典型的外観を示した 。同様に、A/Texas免疫刺激複合体を調製したが、この場合、モノシアロガング リオシドGM2はジパルミトイルホスフアチジルクロリド(DPPC)で置き換 えた。 透析後、試料をスクロース濃度勾配(10から50%スクロース)で精製し、 フラクションの放射活性(トリチウム化されたコレステロールの検出)、タンパ ク質(インフルエンザ抗原の検出)を分析し、さらにHPLCによる分析(モノ シアガングリオシドの検出)を行った(図1)。逆相HPLCを用いるモノシア ロガングリオシドGM2の検出はPalestini(1990)らの方法に従った。三つの基 本的成分はこれらのフラクション中にピークを示し、この場合、特徴的な免疫刺 激複合体はEMで識別したが、免疫刺激複合体中への全ての成分の取り込みを示 した。 実施例2 モノシアロガングリオシドGM2またはDPPCを含むA/TEXAS免疫刺激複合体を用い たマウスの免疫 ISCOPREPTM 703 11μg、ヒトA/Texas株からのインフルエンザタン パク質1μg、およびモノシアロガングリオシドGM2 3μgを含むGM2 A/Te xas免疫刺激複合体(調製法は実施例1記載)0.1mlを用いて0日目目、2 8日目および110日目に異系交配NIH株マウスを皮下経由で免疫にした。全 てのマウスは28日目、35日目および125日目に眼窩後方で血を抜き取った 。 A/Texasを指向する血清IgG抗体の誘発をEIA(EIA)で測定した。0 .05M Carbonate緩衝液,pH7.2中の破壊A/Texasインフルエンザウイル ス2.5μg/ウエルを用いてF96 MaxiSorpプレート(Nunc,Denmark)を室温で 一昼夜被覆した。このプレートを、カゼイン0.1%、Thiomersalおよび安定剤 0.01%を含む0.01M PBS,pH7.2中で室温で最低1時間ブロッ クし、減圧下に乾燥した。1000中1から始めたマウス血清の5倍希釈液を、 カセイン1%、Tween-20 0.05%およびThiomersal(検定緩衝剤)0.01 %を含む0.01M PBS,pH7.2中に調製し,100μl/ウエルを室 温で2時間保温した。各プレートは20中1から始めた2倍希釈標準血清を含ん でいた。Tween-20 0.05%およびThiomersal0.0005%を含む0.01 M PBS,pH7.2中で5回洗浄後、プレートを検定緩衝液中0.06μg /mlに希釈したセイヨウワサビペルオキシダーゼ結合ヤギ抗マウスIgG(Ki rkegaard & Perry Laboratories,USA)と共に室温で2時間保温した。さらに3 回洗浄後、基質溶液(TMB,Microwell Peroxidase Substrate System,Kirke gaard & Perry Laboratories,USA)を100μl/ウエルで加え、室温で10 分間保温した。0.5M H2SO4を50μl/ウエルで添加して 酵素反応を停止させ、450nmでの吸光度を判読した。標準曲線の直線部分の フオーパラメーターフイット分析(four parameter fit analysis)から終点力価 を計算した。GM2 A/Texas免疫刺激複合体を用いた免疫ではA/Texasを指向する IgG抗体を生じた(図2)。第1および第2免疫(p<0.05)の間に有意 の促進効果が観察された。Wilcoxon signed rank試験およびGraphPad Instat v2 .03コンピユータソフトウエアを用いたMann-Whitney U-試験によりこれらの力価 を比較した。 モノシアロガングリオシドGM2(Larodan Fine Chemicals AB,Sweden)を含 み、被覆材料としてのタンパク質は含まない免疫刺激複合体(1.7μg/ドッ トISCOPREPTM 703および0.25μg/ドットGM2)を用い、点染検 定でモノシアロガングリオシドGM2に対する血清抗体の誘発を測定した。GM2 免疫刺激複合体の調製はインフルエンザタンパク質の添加を省いた以外は、実施 例1のGM2 A/Texas免疫刺激複合体の場合と本質的に同じであった。ISCO MATRIXTMを含むドットは対照試料として用いた(1.7μg/ドットIS COPREPTM 703)。ISCOMATRIXTMの調製はインフルエンザタンパ ク質の添加を省略し、かつモノシアロガングリオシドGM2をDPPCで置き換 えた以外は、実施例1のGM2 A/Texas免疫刺激複合体の場合と本質的に同じで あった。精製および分断A/Texasを含むドットは追加の対照材料(ヘマグルチニ ンの約80ng/ドット)として用いた。ニトロセルロースシート上でドットを 作った。室温で10分間乾燥後、ニトロセルロースシートを室温で1時間、3% ウシ血清アルブミン(BSA)(ブロッキング緩衝液)を含む0.01MPBS ,pH7.2中で保温した。GM2 A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたマウス から125日目に採取した血清プール、A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたマ ウスからの血清プール、および純のマウスからの血清と共にこれらのブロットを 保温した。血清の上記3プールは、ブロットに添加したブロッキング緩衝液 中で全て1000中1に希釈し、室温で1時間保温した。0.3%BSAを含む 0.01M PBS,pH7.2中でそれぞれ10分間3回洗浄後、これらのブ ロットをブロッキング緩衝液中で0.06μg/mlまで希釈したセイヨウワサ ビペルオキシダーゼ接合ヤギ抗マウスIgGγ特異性(Kirkegaard & Perry Labo ratories,USA)と共に室温1時間保温した。さらに3回洗浄後、基質溶液(4C N Peroxidase Substrate System,Kirkegaard & Perry Laboratories,USA)を 加え、室温で約10分間保温した。これらのブロットを乾燥し、暗所で保管した 。 GM2 A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたマウスからの血清によりGM2免疫 刺激複合体が認識されたが、A/Texas免疫刺激複合体(表1)に向かって高めた 対照血清によっては認識されず、この血清中の抗体集団はGM2を指向すること を示した。GM2 A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたマウスからの血清もIS COMATRIXTMと反応したが、GM2を含むものとは反応しなかった。A/Tex as免疫刺激複合体に向かって高められた対照血清はISCOMATRIXTMとは 反応しなかった。恐らく、GM2 A/Texas免疫刺激複合体で免疫にしたマウスは ガラクトース部位を認識するある種の抗体を生ずるものと考えられ、この部位は 、全部ではなくても殆どのキラヤサポニン上のアグリコンキラヤ酸のC3位置に おける固定炭水化物である。 実施例3 モノシアロガングリオシドGM2を含むA/Texas免疫刺激複合体を用いたウサギの 免疫 ISCOMATRIXTM 703 200μg、A/Texas20μgおよびモノシア ロガングリオシドGM2 50μgを含むGM2 A/Texas免疫刺激複合体(調製法 は実施例1記載)0.5mlを用いて0日目および19日目に皮下経由でラビッ ト3匹を免疫にした。これらのウサギは0、7、19および25日目に血を抜き 取った。 A/Texasを指向する血清IgG抗体の誘発をEIAで測定した。この検定は、 検定緩衝液中1μg/mlに希釈したセイヨウワサビペルオキシダーゼ接合ヤギ 抗ウサギIgGH+L((Kirkegaard & Perry Laboratories,USA)をマウス接合 体(conjugate)の代わりに使用した以外は実施例2記載のEIA手法と本質的 に同一であった。 図3に見られるように、A/Texasインフルエンザタンパク質に対する抗体レベ ルはGM2 A/Texas免疫刺激複合体での免疫後に高まった。最初の免疫後、0日 目から7日目までに抗体レベルは約4倍増加し、次いで7日目から19日目まで に4倍も高まった(p=0.05)。第1および第2免疫化(p=0.05)の 間に有意のブースター効果が観察され、抗体レベルは約1.5倍に増加した。Gr aphPad Instst v2.03コンピユータソフトウエアを用いたWilcoxon signed rank 試験により抗体レベルを比較した。 モノシアロガングリオシドGM2を指向する血清IgG抗体の誘発をEIAに より測定した。F96 MaxiSorpプレート(Nunc,Denmark)を、0.1M Carbonat e緩衝液,pH0.4中に溶解したモノシアロガングリオシドGM2(Larodan Fi ne Chemicals AB,Sweden)を用いて0.1μg/ウエルで被覆した。プレート を+4℃で一昼夜保温したが、次の工程は検定緩衝液中1μg/mlに希釈した セイヨウワサビペルオキシダーゼ接合ヤギ抗ウサギIgG(Kirkegaard & Perry Laboratories,USA)をマウス接合体の代わりに使用した以外は、実施例2記載 のEIA手法と本質的に同じであった。 図4は、モノシアロガングリオシドGM2に対する個々の抗体が全てのウサギ の場合で0日目よりも7日目目には約2倍も高く、モノシアロガングリオシドG M2に対して低レベルの抗体が生じたことを示す。 モノシアロガングリオシドGM2を指向する血清IgG抗体の誘発も、ドット ブロット検定を用いて測定した。この方法は検定緩衝液中1μg/mlに希釈し たセイヨウワサビペルオキシダーゼ接合ヤギ抗ウサギIgG(Kirkegaard & Perr y Laboratories,USA)をマウス接合体の代わりに使用した以外は、実施例2記載 のと本質的に同じであった。 GM2免疫刺激複合体は第2免疫(25日目)後の1週間で採取したウサギ血 清により認識されただけであり、モノシアロガングリオシドGM2を指向する抗 体のブースター応答が観察されたことを示している(表2)。このEIAは、応 答が7日目に検出されたのでドットブロット検定よりも高度の感度を有するよう にみえる。実施例2と同じように、25日目からのウサギ血清はGM2を含まな いICOMATRIXTMと反応した。これより早期の血液抜取ではICOMAT RIXTMとは反応しなかった。恐らくこれは、M2 A/Texas免疫刺激複合体を用 いて免疫にしたウサギもICOMATRIXTM中のアグリコンキラヤ酸上に多分 存在するガラクトース部位を認識する、ある種の抗体を生ずるものと考えられる 。 実施例4 ジシラノガングリオシドおよびパルミチン化オバルブミンを含む免疫刺激複合体 の調製 ジシアロガングリオシドGD3およびパルミチン化(palmitified)p−OVA) を含む免疫刺激複合体を実施例1記載の方法およびMowatらの方法(1991)に本 質的に従って調製した。モノシアロガングリオシドGM2はジシアロガングリオ シドGD3で代替し、A/Texaはp−OVAで代替した。 透析後、試料をスクロース濃度勾配(10から50%スクロース)を使用して 精製し、フラクションの放射活性をトリチウム化されたコレステロール検出のた めに分析し、p−OVA検出のためにタンパク質を分析し、ジシアロガングリオ シドGD3検出のためにHPLCによりフラクションを分析した。逆相HPLC を用いるジシアロガングリオシドGD3の検出はPalestiniらの方法(1990)に従 った。3種全ての成分はこれらのフラクション中にピークを示し、この場合、典 型的免疫刺激複合体はEMにより同定されたが、免疫刺激複合体中への全ての成 分の取り込みを示した。 実施例5 ジシアロガングリオシドGD3を含むp−OVA免疫刺激複合体を用いたウサギ の免疫 ウサギ3匹を、ISCOPREPTM703 200μg、p−OVA17μgおよ びジシアロガングリオシドGD3 111μgを含む0.5mlのGD3 p−OV A免疫刺激複合体(調製法は実施例4記載)を用いて0日目に皮下経由で免疫に した。このウサギは0日目および7日目に血を抜き取った。 オバルブミンに対する血清IgG抗体の誘発をEIAで測定した。F96 MaxiSo rpプレート(Nunc,Denmark)を、10M Acetate緩衝液,pH4.2中に溶解し たオバルブミン(Sigma,USA)を用いて5μg/ウエルで被覆した。このプレー トを+4℃で一昼夜保温し、以後の工程は検定緩衝液中1μg/mlに希釈した セイヨウワサビペルオキシダーゼ接合ヤギ抗ウサギIgGH+L(Kirkegaard & Perry Laboratories,USA)をマウス接合体の代わりに使用した以外は、実施例2 記載の工程と本質的に同じであった。 図6に見られるようにオバルミンに対する抗体レベルは、GD3 p−OVA免 疫刺激複合体を用いた免疫後は高められた。この抗体レベルは、0日目から7日 目(p=0.05)に約3倍も増加した。GraphPad Instst v2.03コンピユータ ソフトウエアを用いたWilcoxon signed rank試験で抗体レベルを比較した。ジシ アロガングリオシドGD3を指向する血清IgG抗体の誘発はEIAにより測 定した。F96 MaxiSorpプレート(Nunc,Denmark)を、0.1M CPBS緩衝液 ,pH7.2中に溶解したジシアロガングリオシドGM3(Larodan Fine Chemicals AB,Sweden)を用いて0.1μg/ウエルで被覆した。プレートを+4℃で一昼 夜保温したが、次の工程は、検定緩衝液中1μg/mlに希釈したセイヨウワサ ビペルオキシダーゼ接合ヤギ抗ウサギIgG(Kirkegaard & Perry Laboratories ,USA)をマウス接合体の代わりに使用し、洗浄緩衝液および検定緩衝液中のTwee n-20を省略した以外は、実施例2記載のEIA手法と本質的に同じであった。 図7は、ジシアロガングリオシドGD3に対する個々の抗体はウサギ3匹中2 匹のウサギの場合、7日目から0日目で約1.5倍増加し、ジシアロガングリオ シドGD3に対する低レベルの抗体が生じたことを示す。応答しなかったウサギ は0日目に高い読みを示したが、これは免疫後に低減した。 ISOPREPTM 703およびISCOMATRIXTMはIscotec A.B.の製品 である(国際特許出願PCT/AU95/00670号公報参照)。 表 1. ドットブロット検定により測定したモノシアロガングリオシドGM2 に応答する血清抗体。マウスはGM2 A/Texas免疫刺激複合体を用いて免疫化し た。 − 抗原と血清とは反応しない + 抗原と血清とは明瞭に反応する ++ 抗原と血清とは強く反応する 表 2. ドットブロット検定により測定したモノシアロガングリオシドGM2 に応答する血清抗体。ウサギはGM2 A/Texas免疫刺激複合体を用いて免疫化し た。− 抗原と血清とは反応しない + 抗原と血清とは明瞭に反応する ++ 抗原と血清とは強く反応する
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月29日(1999.3.29) 【補正内容】 請求の範囲 1. (i)リン脂質および少なくとも一種のガングリオシド、または(ii )少なくとも一種のガングリオシド単独のいずれかと共に、サポニン製剤、ステ ロール、タンパク質エピトープを含む免疫原性免疫刺激複合体であって、上記ガ ングリオシドが上記タンパク質エプトープに化学的に結合していない上記免疫原 性免疫刺激複合体。 2. 上記ガングリオシドがGM2、GD2、GD3および/もしくはGT3また はこれらの誘導体から選択される、請求項1記載の免疫原性免疫刺激複合体。 3. 上記タンパク質が、がん特異性タンパク質である、請求項1または2記 載の免疫原性免疫刺激複合体。 4. 上記タンパク質が、メラノーマ特異性タンパク質である、請求項3記載 の免疫原性免疫刺激複合体。 5. 上記メラノーマ特異性タンパク質がMEL40、MAGE、GAGE、 ESO1またはmelan Aから選択される、請求項4記載の免疫原性免疫刺激複 合体。 6. 上記タンパク質がインフルエンザヘマグルチニンである、請求項1また は2記載の免疫原性免疫刺激複合体。 7. 医薬として許容し得る一種または二種以上の担体および/または希釈剤 と共に、請求項1から6いずれか記載の免疫原性免疫刺激複合体を活性成分とし て含む、ワクチン組成物。 8. 引き出される、または誘発される免疫応答が疾病状態の開始もしくは進 行を阻害、休止または遅延させる、哺乳類の疾病状態に対する免疫応答の引き出 し方法または誘発方法であって、請求項7記載のワクチン組成物の有効量を上記 哺乳類に投与することを包含する方法。 9. 上記疾病状態が腫瘍である、請求項8記載の方法。 10. 上記腫瘍がメラノーマである、請求項9記載の方法。 11. 上記哺乳類がヒトである、請求項8または9または10記載の方法。 12. 疾病状態の開始もしくは進行を阻止、休止または遅延させるための医 薬の製造における請求項1から7のいずれか一項記載の免疫原性免疫刺激複合体 の使用。 13. 上記疾病状態が腫瘍である、請求項12記載の使用。 14. 上記腫瘍がメラノーマである、請求項13記載の使用。 15. 請求項1から7のいずれか一項記載の免疫原性免疫刺激複合体を活性 成分として含む、疾病状態の開始もしくは進行の阻止、休止または遅延用に使用 するための薬剤。 16. 上記疾病状態が腫瘍である、疾病状態の開始もしくは進行の阻止、休 止または遅延用に使用するための、請求項15記載の薬剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (i)リン脂質および少なくとも一種のガングリオシド、または(ii )少なくとも一種のガングリオシド単独のいずれかと共に、サポニン製剤、ステ ロール、タンパク質エピトープを含む免疫原性免疫刺激複合体。 2. 上記ガングリオシドがGM2、GD2、GD3およびGT3またはそれらの 誘導体から選択される、請求項1記載の免疫原性免疫刺激複合体。 3. 上記タンパク質が、がん特異性タンパク質である、請求項1または2記 載の免疫原性免疫刺激複合体。 4. 上記がん特異性タンパク質がメラノーマ特異性タンパク質である、請求 項3記載の免疫原性免疫刺激複合体。 5. 上記メラノーマ特異性タンパク質がMEL40、MAGE、GAGE、 ESO1またはmelan Aから選択される、請求項4記載の免疫原性免疫刺激複 合体。 6. 上記タンパク質がインフルエンザヘマグルチニンである、請求項1また は2記載の免疫原性免疫刺激複合体。 7. 一種または二種以上の医薬として容認し得る担体および/または希釈剤 と共に、請求項1から6のいずれか1項記載の免疫原性免疫刺激複合体を活性成 分として含むワクチン組成物。 8. 引き出される、または誘発される免疫応答が疾病状態の開始もしくは進 行を阻止、休止または遅延させる場合の、哺乳類の疾病状態に対する免疫応答の 引き出し方法、または誘発方法であって、請求項7記載のワクチン組成物の有効 量を哺乳類に投与することを包含する方法。 9. 上記疾病状態が腫瘍である、請求項8記載の方法。 10. 上記腫瘍がメラノーマである、請求項9記載の方法。 11. 上記哺乳類がヒトである、請求項8または9または10記載の方法。 12. 疾病状態の開始もしくは進行を阻止、休止または遅延させるための医 薬の製造用への請求項1から7のいずれか一項記載の免疫原性免疫刺激複合体の 使用。 13. 上記疾病状態が腫瘍である、請求項12記載の使用。 14. 上記腫瘍がメラノーマである、請求項13記載の使用。 15. 請求項1から7のいずれか一項記載の免疫原性免疫刺激複合体を活性 成分として含む、疾病状態の開始もしくは進行の阻止、休止または遅延用に使用 する薬剤。 16. 上記疾病状態が腫瘍であるば場合において、疾病状態の開始もしくは 進行の阻止、休止または遅延用に使用する、請求項15記載の医薬物質。 17. 上記腫瘍がメラノーマである腫瘍の開始もしくは進行の阻止、休止ま たは遅延用に使用するための、請求項16記載の薬剤。
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