JP2002503725A - 1−アミノヒダントイン化合物の固相合成 - Google Patents

1−アミノヒダントイン化合物の固相合成

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JP2002503725A
JP2002503725A JP2000532402A JP2000532402A JP2002503725A JP 2002503725 A JP2002503725 A JP 2002503725A JP 2000532402 A JP2000532402 A JP 2000532402A JP 2000532402 A JP2000532402 A JP 2000532402A JP 2002503725 A JP2002503725 A JP 2002503725A
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デービッド エドワード ポートロック
ミン リ
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    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/66Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D233/72Two oxygen atoms, e.g. hydantoin
    • C07D233/80Two oxygen atoms, e.g. hydantoin with hetero atoms or acyl radicals directly attached to ring nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C40BCOMBINATORIAL CHEMISTRY; LIBRARIES, e.g. CHEMICAL LIBRARIES
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、固体支持樹脂を用いた1−アミノヒダントイン化合物を製造する方法を含み、該方法は、(a)(1)樹脂をα−ブロモカルボン酸と反応させ、次いで保護ヒドラジンと反応させることによるか、または(2)樹脂を保護α−ヒドラジニルカルボン酸と反応させることによって、樹脂と結合した保護α−ヒドラジニルエステルを調製する工程と、(b)ヒドラジニル部分から保護基を取り外し、次いで未保護のヒドラジニル部分をアルデヒドまたはケトンと反応させることにより、樹脂と結合したイミンを調製する工程と、(c)(1)前記イミンをp−ニトロフェニルクロロホルメートまたはトリホスゲンと反応させ、次いで第一級アミンと反応させるか、または(2)前記イミンをイソシアネートと反応させることにより、樹脂と結合した第二級ウレアを調製する工程と、(d)前記樹脂から第二級ウレアを取り外し、次いでこの第二級ウレアを環化させることにより、1−アミノヒダントイン化合物を調製する工程、とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、中間体の精製を容易にするために固体支持樹脂を使用する、1−ア
ミノヒダントイン化合物を合成するための方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 樹脂をベースとした化学法は過去十年間で発達し、そして多段階合成に対して
非常に有用であることが証明されている。
【0003】 ヒダントイン核の1−アミノ変異体(下記())を有する化合物における関
心は、抗感染症(例えばニトロフラントイン())、骨格筋円滑弛緩薬(例え
ばダントリウム())、抗不整脈(例えばアジミリド())としての商業的
有意性、および異なる種の他の興味ある薬理的多様性(例えば、プロスタグラン
ジンD受容体作動薬())を示すことに由来する。
【0004】
【化6】
【0005】 さらに、1−アミノヒダントインは、アミノ酸(すなわち、ヒドラジン酸)の
アザ代用物を含み、およびアザアミノ酸置換体は多くの治療的領域において薬理
的有意性を有する。このアザ置換体は、ヒダントイン環系に有意差のある化学的
および物理的特性を付与する。この一例は、1−アミノ位(セミカルバゾンに類
似)における安定なイミンの形成である。
【0006】 環化的切断を利用する現在のところ既知の固相をベースとするヒダントインの
ルートは、以下において開示される:(a)Dewitt,S.H.;Kiel
y,J.S.;Stankovic,C.J.;Schroeder,M.C.
;Reynolds Cody,D.M.およびPavia,M.R.らによる
Proc.Natl.Acad.Sci.,vol.90(1993),690
9〜6913頁、(b)Dressman,B.A.;Spangle,L.A
.およびKaldor,S.W.らによるTetrahedron Lett.
,vol.37(1996),937〜940頁、(c)Hanessian,
S.およびYang,R.−Y.らによるTetrahedron Lett.
,vol.37(1996),5835〜5838頁、(d)Kim,S.W.
;Ahn,S.Y.;Koh,J.S.;Lee,J.H.;Ro,S.および
Cho,H.Y.;Tetrahedron Lett.,vol.38(19
97),4603〜4606頁、(e)Matthews,J.およびRive
ro,R.A.らによるJ.Org.Chem.vol.62(1997)、6
090〜6092頁。α−ブロモ樹脂エステルにおけるアミン置換の一例として
、Scott,B.O.;Siegmund,A.C.;Marlowe,C.
K.;Pei,Y.およびSpear,K.L.らによるMolecular
Diversity,vol.1(1995),125〜134頁を参照された
い。
【0007】 1−アミノヒダントインを製造するための溶液をベースとした化学法は、例え
ばWellcome Foundationの発明者Caldwellによる、
1984年12月5日に発行された欧州特許出願第0126849号に開示され
ている。
【0008】 (発明の要旨) 本発明は、カルボン酸と反応すること、および該カルボン酸を樹脂に結合する
ことが可能な連結部分を有する固体支持樹脂を用いた1−アミノヒダントイン化
合物
【0009】
【化7】
【0010】 の製造方法であって、該製造方法は、 (a)(1)前記樹脂をα−ブロモカルボン酸と反応させ、次いで保護ヒドラ
ジンと反応させることによるか、または (2)前記樹脂を保護α−ヒドラジニルカルボン酸と反応させることに
よって、樹脂と結合した保護α−ヒドラジニルエステルを調製する工程と、 (b)前記α−ヒドラジニルエステルのヒドラジニル部分から保護基を取り外
し、次いで未保護のヒドラジニル部分をアルデヒドまたはケトンと反応させるこ
とにより樹脂と結合したイミンを調製する工程と、 (c)(1)前記樹脂と結合したイミンをp−ニトロフェニルクロロホルメー
トまたはトリホスゲンと反応させ、次いで第一級アミンと反応させるか、または (2)前記樹脂と結合したイミンをイソシアネートと反応させることに
より、樹脂と結合した第二級ウレアを調製する工程と、 (d)前記樹脂から前記樹脂と結合した第二級ウレアを取り外し、次いでこの
第二級ウレアを環化させることにより、1−アミノヒダントイン化合物を調製す
る工程 とを有する。
【0011】 (発明の詳細な説明) 本明細書で使用されるように特に指定しない限り「アルキル」とは、分枝の、
直線状または環状の、飽和または不飽和(但し、芳香核ではない)の、置換また
は無置換の、炭化水素鎖を意味する。「アルキル(alkyl)」という用語は
、単独で使用しても、または他の用語の一部として「アルコ(alk)」に短縮
させて使用してもよい(例えば、アルコキシ(alkoxy)、アルキルアミノ
(alkylamino))。好適なアルキルは、1から約28個の炭素原子、
好ましくは1から約12個の炭素原子、より好ましくは1から約6個の炭素原子
、さらにより好ましくは1から約4個の炭素原子を有し、最も好適にはメチルま
たはエチルである。好適な環状および分枝のアルキルは、3から約28個の炭素
原子、好ましくは3から約12個の炭素原子、より好ましくは3から約6個の炭
素原子を有する。好適な環状アルキルは、1個の炭化水素環を有するが、それら
は2または3またはそれ以上の接合した炭化水素環であってもよい。好適なアル
キルは、1から約3個の二重および/または三重結合を有する不飽和であり、こ
れらは、好ましくは1個の二重結合を有するモノ不飽和である。さらに好適なア
ルキルは飽和である。アルキルの好適な置換基としては、アリール、ヘテロアリ
ール、ヘテロ環、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、チオ、アミノ、カルボキ
シ、アシル、アミド(最後の6種は、無置換であるか、1または2または3個の
できればアルキル、アリール、ヘテロ環またはヘテロアリールで置換されている
)が挙げられる。アルキルのより好適な置換基としては、アリール、ヘテロアリ
ール、ヘテロ環、フルオロ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリ
ールチオ、ジアルキルアミノ、アリールアルキルアミノ、ジアリールアミノ、カ
ルボキシアルキルおよびアリールエステル、アルキルアシル、アリールアシル、
第二級および第三級アミドが挙げられる。より好適なアルキルは無置換である。
【0012】 本明細書で使用されるように、特に指定しない限り「アリール」とは、置換ま
たは無置換の芳香族炭化水素環を意味する。「アリール」という用語は、単独で
、または他の用語の一部として使用してもよい(例えば、アリールオキシ、アリ
ールアシル)。好適なアリールは、芳香環において6から約10個の炭素原子を
有し、全体で約6から約28個、好ましくは約12個までの炭素原子を有する。
好適なアリールは、フェニルまたはナフチルであり、最も好適にはフェニルであ
る。アリールの好適な置換基としては、アルキル、アリール、ヘテロアリール、
ヘテロ環、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、チオ、アミノ、カルボキシ、ア
シル、アミド(最後の6種は、無置換であるか、1または2または3個のできれ
ばアルキル、アリール、ヘテロ環またはヘテロアリールで置換されている)が挙
げられる。アリールのより好適な置換体は、アルキル、アリール、ヘテロアリー
ル、ヘテロ環、ハロ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、ア
リールチオ、ジアルキルアミノ、アリールアルキルアミノ、ジアリールアミノ、
カルボキシアルキルまたはアリールエステル、アルキルアシル、アリールアシル
、第二級および第三級アミドが挙げられる。より好適なアリールは無置換である
【0013】 本明細書で使用されるように「ヘテロ原子」とは、窒素、酸素または硫黄原子
を意味する。
【0014】 本明細書で使用されるように、特に指定しない限り「ヘテロ環」とは、炭化水
素環において1以上のヘテロ原子を有する環状アルキルを意味する。好適なヘテ
ロ環は、環において1から約6個のヘテロ原子、より好ましくは1または2また
は3個のヘテロ原子、最も好ましくは1個のヘテロ原子を有する。好適なヘテロ
環は、環におけるヘテロ原子に加えて3から約12個、より好ましくは3から約
7個の炭素原子を有し、全体でヘテロ原子に加えて3から約28個、より好まし
くは3から12個の炭素原子を有する。ヘテロ環は、無置換であるか、または置
換されている。好適なヘテロ環の置換基は、アルキルに関するものと同様である
【0015】 本明細書中で使用されるように、特に指定しない限り「ヘテロアリール」とは
、環において1以上のヘテロ原子を有する芳香族炭化水素環を意味する。好適な
ヘテロアリールは、環において1から約6個のヘテロ原子、より好ましくは1ま
たは2または3個のヘテロ原子、最も好ましくは1個のヘテロ原子を有する。好
適なヘテロアリールは、芳香環におけるヘテロ原子に加えて5から12個、より
好ましくは5から9個の炭素原子を有し、および全体でヘテロ原子に加えて5か
ら約28個、より好適には5から約12個の炭素原子を有する。ヘテロアリール
は、無置換であるか、または置換されている。好適なヘテロアリールの置換基は
、アリールに関するものと同様である。
【0016】 本明細書で使用されるように、「Bl」は保護基であり、それらの多くは公知
である。好適な保護基としては、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、9−
フルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)、アリルオキシカルボニル(AL
LOC)、トリメチルシリルエトキシカルボニル(TEOC)が挙げられ、特に
好適にはBOCである。
【0017】 本発明は公知である固体支持樹脂の使用を伴う。本発明の方法に対して使用さ
れる固体支持樹脂は連結部位を有し、この連結部位はカルボン酸と反応すること
ができ、およびそれらのカルボン酸を樹脂に結合することが可能である。好適な
樹脂は、樹脂の連結部分の一部として遊離ヒドロキシ部分を有し、より好適な樹
脂はヒドロキシメチル連結部分を有する。特に好適な樹脂は、ヒドロキシメチル
ポリスチレンである。
【0018】 本発明の方法の第1の工程は、以下に示す、樹脂と結合した保護α−ヒドラジ
ニルエステルを調製することを伴う。
【0019】
【化8】
【0020】 上記樹脂と結合した保護α−ヒドラジニルエステルは、樹脂と、以下に示すα
−ブロモカルボン酸とを反応させることによって製造することができる。
【0021】
【化9】
【0022】 式中、R1およびR2は各々独立して、本発明の方法を通しておよび最終生成物
において安定である任意の部分である。好適なR1およびR2としては、水素、ア
ルキル、アリール、ヘテロ環、およびヘテロアリールが挙げられる。R1および R2の一方または両方が水素であることが好適である。より好適には、非水素の R1およびR2がアルキルおよびアリールを含む。
【0023】 樹脂とα−ブロモカルボン酸との反応から得られた物質を、次いで、保護ヒド
ラジン Bl−NHNH2 と反応させる。
【0024】 を調製するための別の方法は、樹脂と、以下に示す保護α−ヒドラジニルカ
ルボン酸との反応を伴う。
【0025】
【化10】
【0026】 本発明の方法の第2の工程は、以下に示す、樹脂と結合したイミンの調製を伴
う。
【0027】
【化11】
【0028】 樹脂と結合したイミンは、いかなる既知の方法によってものヒドラジニル部
分から保護基を取り外すことによって調製される。
【0029】 未保護のヒドラジニル部分がイミン12を生成するアルデヒドまたはケトンと
反応するような条件下で、得られた物質をアルデヒドR3CHO、またはケトン R34COと反応させる。
【0030】 R3およびR4は、本発明の方法に対して安定な中間体および最終生成物を提供
するいかなる部分であってもよい。R3およびR4は、独立した部分であっても、
または環構造において接続されていてもよい。好適なR3およびR4は、水素、ア
ルキル、アリール、ヘテロ環、ヘテロアリールから各々独立して選択されるか、
または互いに結合されてシクロアルキル、アリール、ヘテロ環、ヘテロアリール
から選択される部分を形成する。
【0031】 本発明の方法の第3の工程は、以下に示す、樹脂と結合した第二級ウレアの調
製を伴う。
【0032】
【化12】
【0033】 樹脂と結合した第二級ウレアは、12をp−ニトロフェニルクロロホルメート
(p−NO2PhOC(O)Cl)またはトリホスゲンと反応させることによっ て製造することができる。得られた物質を、次いで第一級アミンR5NH2と反応
させる。
【0034】 別法として、12をイソシアネートR5NCOと反応させることにより、15 を製造することができる。
【0035】 R5は、本発明の方法に対して安定な中間体および安定な生成物を提供するい かなる部分であってもよい。好適なR5としては、水素、アルキル、アリール、 ヘテロ環、ヘテロアリールが挙げられる。より好適なR5としては、水素、アル キルおよびアリールが挙げられる。
【0036】 本発明の方法の第4の工程は、樹脂から15を取り外すこと、およびそれを環
化させることにより、1−アミノヒダントイン化合物を調製することを伴う。
本発明の方法の好適な実施態様において、環系は痕跡のない環化−切断を利用し
て構築される。これは、好ましくは15をアミン塩基(例えば、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン)またはシリル化剤(例えば、トリメチルシリルトリ
フルオロメタンスルホネート、ビストリメチルシリルトリフルオロメタンアセト
アミド)で処理することにより達成される。
【0037】 本発明の方法は、化合物を個別に製造するとき、または化合物を分離してある
いは混合してライブラリ方式において製造するときに有用である。構造式の化
合物のライブラリの合成は、マルチプルセル操作、例えば96プレートフォーマ
ット(例えばRobbins Block,Advanced ChemTec
h 496)を使用して容易に実施することができ、その際、R1,R2,R3, R4およびR5の異なる組み合わせを有する異なる化合物を各セルで同時に製造す
ることができる。また、構造式の化合物からなる混合物のライブラリは、単一
の化合物というよりむしろ混合物である試薬を反応させることによって作製する
ことができる。両方のタイプのライブラリは、薬理的および他の活性に関する新
規化合物の迅速なスクーリングに対して有用である。
【0038】 以下のスキーム1は、本発明の例示である。
【0039】
【化13】
【0040】 試薬:(各反応の並びを1回繰り返した。) (i)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ジメチルアミノピリジン
(DMAP)、1,2−ジクロロエタン(1,2−DCE)、室温(rt);
(ii)BOCNHNH2、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラブチルア ンモニウムヨージド(TBAI)、rtまたは加熱(Δ); (iii)、PPh3、ジエチルアジドジカルボキシレート(DEAD)、ジ クロロメタン(DCM)/テトラヒドロフラン(THF)(1:1); (iv)トリフルオロ酢酸(TFA)、1,2−DCE; (v)R3CHO(10)、DMF、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA ); (vi)R34CO(11)、EtOH、酢酸(AcOH)、還流; (vii)p−NO2PhOC(O)Cl、DIPEA、THF−1,2−DC E(1:1); (viii)R5NH213)、DMF、DIPEA; (ix)トリホスゲン、DIPEA、1,2−DCE; (x)R5NCO(14)、DMAP、DMF; (xi)ビストリメチルシリルトリフルオロメタンアセトアミド(BSTFA)
、1,2−DCE、還流8〜24時間。
【0041】 樹脂上のヒドラジニルエステルの合成に関し、ヒドロキシメチルポリスチレン のブロモ酢酸とのカップリング、それに続くt−ブチルカルバザートとの反
応によるものは、R1およびR2がHであるときに優れた収率で得られる。この方
法を通してR1の箇所に他の部分の導入を試みる時、所望のエステルの負荷に おける減少がいくらかの場合において観測される。しかし、ブロモフェニル酢酸
などのその他は、この方法を用いて高い収率で樹脂に結合する。明確なSN2型
の立体効果がいくつかの実例において、より低い収率の理由に成りうると考えら
れる。必須のヒドラジニルカルボン酸構造ブロックの直接カップリングは、そ
のような場合において、より優れた収率をしばしば提供する。これらは、トリフ
ラート(triflate)置換を経て相当するヒドロキシ酸から合成すること
ができる(Hoffman,R.V.およびKim,H−OらによるTetra
hedron Lett.,vol.31(1990)、2953〜2956頁
を参照されたい)。これはまた、α炭素においてキラリティーを導入する選択を
付与する。好適なカップリング条件は、ミツノブエステルプロトコルを利用する
(Spatola,A.F;Darlak,KおよびRomanvskis,P らによるTetrahedron Lett.vol.37(1996)、59
1〜594頁を参照されたい)。
【0042】 標準条件下におけるBOC基の脱保護に引き続き、適切なアルデヒド10また
はケトン11を用いた縮合によりイミン12を生成する。この縮合は、多くのア
ルデヒドに関して室温下で円滑に進行し、このことはニンヒドリン試験によって
証明された。縮合は、多くのケトンを用い、エタノールまたは1,4−ジオキサ
ン中でケトンと樹脂を加熱することによって進行する。
【0043】 イミン12の形成の後に、3つの方法を使用して第二級ウレア15を生成する
ことができ、それらの全ては好結果となり得るが最終生成物の収率の点で異なる
。これら3種の方法は、(a)p−NO2PhOC(O)Clとの処理、それに 続くアミン置換(操作viiおよびviii)(Hutchins,S.M.お
よびChapman,K.TらによるTetrahedron Lett.,v
ol.35(1994)、4055〜4058頁を参照されたい)、(b)トリ
ホスゲンとの処理、それに続くアミン置換(操作ixおよびviii)、および
(c)イソシアネートとの処理(操作x)である。
【0044】 最後の工程、すなわち痕跡のない環化切断は、加水分解(例えば、HClおよ
び加熱)に対して15のイミン結合が潜在的に不安定であり、および穏やかな求
核試薬条件下(例えばメタノール、NEt3)において最終生成物が開環する という可能性のために穏やかな条件が必要とされる。他の可能性のある副反応は
、逆−イソシアネート付加(12から15)であり、これは強塩基条件下(KO
H、MeOH)で起こる。シリル化を適用して最も優れた結果が得られる。好適
な条件は、還流に近い1,2−DCEにおけるBSTFAとの処理を含む(操作
xi)(Davies,J.S.;Merritt,R.K.およびTread
gold,R.C.らによるJ.Chem.Soc.Perkin Trans
.I,1982,2939〜2947頁を参照されたい)。これらの条件下にお
いて、環化は円滑に進行し、第一級ヒダントイン生成物を溶液中に切り離す。い
くつか選択された実施例と合成経路を以下の表に示す。
【0045】
【表1】
【0046】 以上本発明の特定の実施態様を記載したが、本発明の精神および範囲から逸脱
することなく、本発明を種々変更および変形できるということは当業者に明らか
であろう。それらは本明細書の特許請求の範囲に含まれ、そのような変形は全て
本発明の範囲内である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポートロック デービッド エドワード アメリカ合衆国 45039 オハイオ州 メ インビル チェスナット ランディング ドライブ 3237 (72)発明者 リ ミン アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウ ェスト チェスター ラコタ スプリング ス ドライブ 7563 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB09 CC79 CC81 DD23 EE01 4H006 AA02 AD17 BA72

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸と反応することができ、およびそのカルボン酸を
    樹脂に結合することが可能な連結部分を有する固体支持樹脂を用いた1−アミノ
    ヒダントイン化合物 【化1】 の製造方法であって、該製造方法は、 (a)(1)前記樹脂をα−ブロモカルボン酸と反応させ、次いでN−保護ヒ
    ドラジンと反応させることによるか、または (2)前記樹脂をN−保護α−ヒドラジニルカルボン酸と反応させるこ
    とによって、樹脂と結合したN−保護α−ヒドラジニルエステル 【化2】 [式中、BlはN−保護基である]、を調製する工程と、 (b)前記樹脂と結合したN−保護α−ヒドラジニルエステルのヒドラジニル
    部分からN−保護基を取り外し、次いでこの未保護のヒドラジニル部分をアルデ
    ヒドまたはケトンと反応させることにより、樹脂と結合したイミン 【化3】 を調製する工程と、 (c)(1)前記樹脂と結合したイミンをp−ニトロフェニルクロロホルメー
    トまたはトリホスゲンと反応させ、次いで第一級アミンと反応させるか、または (2)前記樹脂と結合したイミンをイソシアネートと反応させることに
    より、樹脂と結合した第二級ウレア 【化4】 を調製する工程と、 (d)前記樹脂から前記樹脂と結合した第二級ウレアを取り外し、次いでこの
    第二級ウレアを環化させることにより、1−アミノヒダントイン化合物を調製す
    る工程と、 [上記式中、R1,R2,R3,R4およびR5は各々独立して、前記方法を通して 安定である任意の部分である] を含むことを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 (A)R1,R2およびR5は各々独立して、水素、アルキル 、アリール、ヘテロ環、およびヘテロアリールから選択され、好ましくはR2が 水素であり、 (B)R3およびR4は各々独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロ環、
    およびヘテロアリールから選択されるか、またはR3およびR4は結合されてシク
    ロアルキル、アリール、ヘテロ環およびヘテロアリールから選択された部分を形
    成する、 ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 工程(d)が前記樹脂と結合した第二級ウレアをアミン塩基
    またはシリル化剤で処理することにより達成される、開裂のほとんどない環化で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂が遊離ヒドロキシ部分を有し、好ましくは前記樹脂
    がヒドロキシメチルポリスチレンであることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(a)(1)を使用し、および工程(a)(2)を使用
    しないことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 工程(a)(2)を使用し、および工程(a)(1)を使用
    しないことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 工程(c)(2)を使用し、および工程(c)(1)を使用
    しないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 工程(c)(1)を使用し、および工程(c)(2)を使用
    しないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 工程(b)においてヒドラジニル部分をアルデヒドと反応さ
    せ、および工程(d)において好ましくはビストリメチルシリルトリフルオロメ
    タンアセトアミドであるシリル化剤を使用することを特徴とする請求項1から8
    のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の製造方法によって製造
    されることを特徴とする以下の構造式で表わされる化合物のライブラリ。 【化5】
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