JP2002502919A - セルロース布帛の染色および仕上の改良 - Google Patents

セルロース布帛の染色および仕上の改良

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Abstract

(57)【要約】 リオセル布帛またはポリノジック布帛の染色および仕上のための方法は、一次フィブリルが形成される条件下に反応性染料により布帛を染色すること、セルラーゼの溶液による処理により布帛から一次フィブリルを除去すること、溶液を加熱して、セルラーゼを変性させかつ二次フィブリル化を誘導すること、および、布帛を乾燥させることの工程を含む。この方法は低いリカー使用量および短い処理時間の利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、リオセルおよびさらにはポリノジック布帛の染色および仕上に関す
る。
【0002】 リオセル繊維は知られている。リオセルは、セルロースの化学誘導体の生成を
起こすことなく溶剤中にセルロースを溶解させ、次いで、得られた溶液を凝固浴
に押出して、セルロース成形品を形成させることにより製造されたセルロース成
形品の一般名称である。適切な既知の溶剤は種々の第三級アミンN−オキシドを
含み、それはしばしば水との混合物である。1つのこのような第三級アミンN−
オキシドはN−メチルモルホリンN−オキシドである。ポリノジック繊維も知ら
れている。ポリノジックはビスコース法により製造された、特定の性質を有する
再生セルロース繊維の一般名称である。
【0003】 本明細書中に使用されるときに、リオセルヤーンはリオセル繊維を含むかまた
はリオセル繊維からなるヤーンであり、そしてリオセル布帛はリオセルヤーンを
含むかまたはリオセルヤーンからなる布帛である。ポリノジックヤーンおよびポ
リノジック布帛も同様に解釈されるべきである。
【0004】 リオセル繊維はフィブリル化する傾向があることが知られている。このことは
ポリノジック繊維にも当てはまるが、その程度はより低い。フィブリル化は湿潤
状態で機械応力を受けるときに、特に、通常に染色および仕上操作に伴う布帛加
工工程の間に機械応力を受けるときに起こりうる現象である。フィブリル化の結
果、繊維本体から微細なフィブリルが部分的に脱離し、それにより、視覚的な外
観および手触りが変化することがある。リオセル繊維のフィブリル化の傾向を抑
制しまたは制御しようとする多大な努力が、特に適切に選択された製造条件を使
用することまたは架橋剤を使用することによりなされてきた。
【0005】 リオセル布帛の2つのタイプのフィブリル化は区別される。一次フィブリル化
は長いフィブリル、しばしば1mm以上のフィブリルであって、そして布帛にわ
たって不均一に分布しているフィブリルの生成を伴う。ひどい場合には、広く広
がったフィブリル化が布帛のしわまたは折り目に起こる、いわゆるホワイトライ
ン欠陥が見られることがある。一次フィブリル化はリオセル布帛に醜い外観を与
え、そして一般に望ましくないものと考えられている。二次フィブリル化は短い
フィブリルの生成であり、1ミリメートル未満の長さであり、布帛にわたって均
一かつ密に分布している。一次フィブリル化とは対照的に、二次フィブリル化は
魅力的な外観および手触りを布帛に与えることができ、しばしば、適切にピーチ
タッチ仕上とも呼ばれることがある。
【0006】 背景技術 ピーチタッチ仕上を得るための好ましいルートは知られている:湿潤布帛を機
械応力に、例えば、ロープの形態での加工の間に付し、一次フィブリル化を誘導
することによるフィブリル化(または予備フィブリル化)、脱フィブリル化、即
ち、例えば、セルラーゼを含む酵素調製物での処理による一次フィブリルの除去
、および、布帛を湿潤状態で制御された機械応力に付し、それにより、二次フィ
ブリル化を誘導し、そしてこのようにしてピーチタッチ仕上を与えることによる
更なるフィブリル化(または再フィブリル化)を含む。このような方法は、例え
ば、R Breier, Lenzinger Berichte 9/94, p.99 〜101 の"Die Veredlung von L
yocellfasern - Ein Erfahrungsbericht" というタイトルの論文において記載さ
れている。ロープの形態での加工は、布帛にバルキングおよび緩和を与え、それ
により、優れた手触りを提供する点で有利である。
【0007】 ピーチタッチの仕上を提供するためのリオセル布帛の染色および仕上のための
従来のスキームは順番に次の工程を含む。アルカリ洗浄溶液を用いて布帛を精練
し、サイズおよび他の望ましくない物質を除去する。熱水および冷水で濯ぐ。反
応性染料によって布帛を染色する(もし、必要ならば、アルカリ(触媒)の存在
下に)。熱水および冷水で数回布帛を濯ぎ、未反応の染料を除去し、布帛のpH
を中性に調節する(典型的な濯ぎシーケンスは低温洗浄、70℃での洗浄、40
℃での洗浄、洗浄剤溶液中での沸騰、70℃での洗浄、40℃での洗浄、および
、冷水での洗浄(7回の工程)を含む)。(もし、先行の工程の幾つかまたは全
てがロープの形態の布帛に対して行われるならば、得られる機械応力は一次フィ
ブリル化を誘導するように作用する)。セルラーゼの水溶液で布帛を処理し、一
次フィブリルを除去する。(酸性pHで最も活性であるセルラーゼの使用により
最良の結果が得られることが以前に観測されている)。溶液を加熱して、セルラ
ーゼを変性させる。水で濯ぐ。機械処理、例えば、ジェット加工機械において、
通常、95℃の水中において45分間、機械処理することにより二次フィブリル
を誘導する。通常、40℃の水浴から30分間、布帛に柔軟剤を適用する。布帛
を乾燥し、その後、タンブルビートして、ピーチタッチ仕上を完成する。典型的
な最適化された工業法において、このようなスキームは12〜14時間かかり、
そして12種のリカー浴の使用を必要とする(精練工程およびそれに関連する濯
ぎの両方を除く)。
【0008】 本発明の目的は、リオセルおよびさらにはポリノジック布帛の染色および仕上
のための方法であって、このような既知のスキームよりも短い時間および少ない
数のリカー浴を必要とする方法を提供することである。本発明のさらなる目的お
よび利点を以下に示す。
【0009】 発明の開示 本発明によると、リオセル布帛またはポリノジック布帛の染色および仕上のた
めの方法であって、 (1)セルロースのための反応性染料を溶液中に含むリカーを以下の条件下で
ロープの形態の布帛に適用すること、 (i)布帛上に染料が高度に染着し、かつ、(ii)布帛のフィブリル化が起
こり、それにより、一次フィブリル化を示す染色された布帛を提供する、 (2)1回を超えない中間濯ぎを行ったか、または中間濯ぎを行っていないロ
ープの形態の布帛に、セルラーゼの溶液を適用し、そしてセルラーゼの作用によ
り一次フィブリルを除去し、それにより、染色された布帛が低いフィブリル化度
を示すために有効な条件下に溶液を布帛に接触させた状態を維持すること、 (3)布帛と接触させた状態で溶液の温度を上げ、それにより、 (i)セルラーゼを変性し、かつ、(ii)二次フィブリルを布帛中に誘導し
、それにより、二次フィブリル化を示す染色された布帛を提供すること、および (4)布帛を乾燥させること、 の工程を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0010】 布帛はしばしば織物布帛であるが、編物布帛も使用できる。
【0011】 従来の技術に必要とされる多段階濯ぎ工程を必要とすることなく、セルラーゼ
処理が未定着染料の除去に顕著に有効であることが驚くべきことに判った。
【0012】 布帛は、従来の様式での染色のために調製できる。これは布帛からサイズおよ
び同様の材料を除去するためにアルカリ洗浄溶液で拡布での精練を伴う。
【0013】 ロープの形態での布帛の湿潤加工のための装置は知られており、例えば、ジェ
ット加工機械である。本発明の方法における使用に適切な装置はThies Luft-Rot
o (商標)、Then AFS(商標)およびKrantz Aerodye(商標)機械を含む。
【0014】 所望ならば、染色工程(1)において使用されるリカーは、知られているよう
にそして染色法を補助するために染料製造者が推奨するように、硫酸ナトリウム
のような塩を含んでよい。所望ならば、染色工程(1)において使用されるリカ
ーは従来の布帛柔軟剤および/または潤滑剤を含んでよい。
【0015】 工程(2)の前にあってよい中間濯ぎは、より詳細に以下に記載されるような
アルカリ条件下での染色により得られる、深くかつ濃いシェードの場合を除いて
は、好ましくは省略される。
【0016】 変性および再フィブリル化工程(3)はリカーを80〜100℃の範囲の温度
に加熱し、そして規定の効果を得るために十分な時間、リカーを布帛と接触させ
た状態を維持することにより便利に行われる。
【0017】 好ましくは、変性および再フィブリル化工程(3)の次に、布帛から塩、タン
パク質物質およびフィブリル断片を除去するための濯ぎ工程(3a)が行われる
。この濯ぎ工程(3a)は冷水を用いて便利に行うことができる。
【0018】 好ましくは、布帛柔軟剤を布帛に適用する柔軟化工程が乾燥工程(4)の直前
に行われる。本発明の1つの態様において、従来の布帛柔軟剤は変性および再フ
ィブリル化工程(3)の最後に変性されたセルラーゼを含む浴に添加され、布帛
は次に中間濯ぎを行うことなく乾燥される。本発明の別の態様において、柔軟剤
は所望により行ってよい濯ぎ工程(3a)における濯ぎ水に添加される。本発明
のさらなる態様において、柔軟剤は所望により行ってよい濯ぎ工程(3a)の後
に布帛上にパッディングされる。
【0019】 乾燥工程(4)は従来の様式で行うことができる。適切な場合には、その工程
の前の湿潤加工工程において使用されるのと同一の装置において便利に行われる
ことができる。別の場合には、タンブリング(混転)機械において便利に行うこ
とができる。乾燥後の布帛の継続的な混転は布帛のパイルを上げそして脱フィブ
リル化工程から残っている緩い繊維を布帛から除去する仕上施用であり、そして
このことは本発明の方法における好ましい追加の工程である。
【0020】 セルロースのための反応性染料の多くはアルカリ条件下においてセルロースと
最も急速に反応する。このような染料の例は、Procion H-E およびProcion H-EX
L (BASF AG の商標)、Remazol (DyStarの商標)およびSumifix Supra (Sumi
tomo Chemical Co. Ltd.の商標)シリーズを含む。多くのこのような染料はビニ
ルスルホンまたはハロトリアジンをベースとする。このような場合、染色工程(
1)は染料製造者の推奨に従って、アルカリリカーを用いて行うことができる。
それでも、本発明の方法において、染色工程(1)の有利でかつ新規の態様は、
順番に次の工程を含むことを発見した。 (i)セルロースのための反応性染料を溶液中に含むリカーを布帛に適用する
こと、但し、この溶液は添加されたアルカリを含まない、 (ii)フィブリル化が起こるまで100〜150℃の範囲の温度でリカーを
布帛と接触させた状態を維持すること、 (iii)リカーを40〜100℃の範囲の温度に冷却すること、 (iv)リカーにアルカリを添加すること、および、 (v)布帛上への染料の完全な定着を行うために布帛とリカーとを接触させた
状態を維持すること。
【0021】 工程(i)の染料リカーのpHはpH緩衝剤を添加することにより制御できる
。5〜8、しばしば6〜7の範囲のpHは多くの場合に適切であることが判るで
あろう。
【0022】 工程(iv)において添加されるアルカリの量は好ましくは染料製造者の推奨
に従って選択される。
【0023】 多くの反応性染料に推奨されている染色温度は100℃未満である。工程(i
i)と同様に100〜150℃の範囲の高温での染色は、一次フィブリル化がよ
り急速でありかつ布帛の手触りがより柔軟になるという利点を有することが発見
された。冷却されたリカーへの工程(iv)における遅い段階でのアルカリの添
加は、染料のアルカリ加水分解が最小化され、これにより、定着の効率が上がる
という利点がある。
【0024】 上記の通り、酸性pHで最も活性であるセルラーゼを用いるときに最良の結果
が一般に得られることが以前に観測されている。従って、工程(1)の最後に、
染着済のリカーがアルカリであるときに、好ましい技術は、工程(1)の最後に
このリカーを廃棄し、そして適切なpH緩衝剤を含むセルラーゼの溶液を工程(
2)において使用することである。
【0025】 添加されたアルカリが存在しない状態でセルロースと反応することができる反
応性染料も知られている。このような染料の例は、ハロトリアジンと第三級アミ
ンとの反応により、第四級アンモニウム基を含む染料を生成することにより製造
されたものを含む。適切な第三級アミンの例はニコチン酸である。この種の染料
はKayacelon React (Nippon Kayaku Co. Ltd の商標)およびProcion H-EG (BA
SF AG の商標) の名称で市販されている。添加されたアルカリが存在しない状態
でセルロースと反応することができる他の反応性染料も知られており、例えば、
反応中心としてハロポリアジン核を含む幾つかの染料である。このような染料は
上記の通り、アルカリ条件を必要とする染料と同様に用いることができる。それ
でも、このような染料の使用は、以下に記載する通り、本発明の方法をさらに単
純化することができる。
【0026】 本発明によると、リオセル布帛またはポリノジック布帛の染色および仕上のた
めの方法であって、 (A)添加されたアルカリが存在しない状態でセルロースと反応することがで
きる反応性染料を溶液中に含むリカーを、以下の条件下に、ロープの形態の布帛
に適用すること、 (i)布帛上に染料が高度に染着しかつ(ii)布帛のフィブリル化が起こり
、それにより、一次フィブリル化を示す染色された布帛を提供する、 (B)リカーにセルラーゼを添加すること、 (C)セルラーゼの作用により一次フィブリルを除去し、それにより、低いフ
ィブリル化度を示す染色された布帛を提供するために有効な条件下にリカーを布
帛と接触させた状態を維持すること、 (D)リカーを布帛と接触させた状態を維持しながら、リカーの温度を上げ、
それにより、(i)セルラーゼを変性しかつ(ii)布帛における二次フィブリ
ル化を誘導し、それにより、二次フィブリル化を示す、染色された布帛を提供す
ること、および、 (E)布帛を乾燥させること、 の工程を含むことを特徴とする方法がさらに提供される。
【0027】 染色工程(A)は好ましくは100〜150℃の範囲の温度で行われる。染料
リカーのpHは、通常、若干酸性であり、例えば、5〜7、好ましくは6〜7の
範囲であり、従って、添加されたアルカリを含まない。染料リカーのpHは適切
なpH緩衝剤の添加により制御できる。高温、例えば、約130℃での染色は、
染色反応が急速であり、一次フィブリル化がより急速であり、そして染色された
布帛の手触りがより柔軟であるという利点を有する。
【0028】 工程(B)は工程(A)からの染着済の染色リカーにセルラーゼの添加するこ
とを含む。セルラーゼは便利には液体のセルラーゼ調製物の形態で供給されそし
て添加される。必要ならば、リカーに添加するときに酵素を変性することを避け
るために十分に低い温度にリカーを冷却するべきであることは理解されるであろ
う。必要ならば、リカーのpHはセルラーゼの添加の前に調節されることができ
る。4〜6の範囲のpHおよび20〜70℃の範囲の温度は、酵素の供給者の推
奨により、しばしば便利であることが判るであろう。脱フィブリル化工程(C)
の間のリカーのpHおよび温度はセルラーゼ供給者の推奨に従うべきである。異
物の存在が酵素の活性を低下させることがしばしば観測されるので、本発明の方
法において脱フィブリル化工程(C)が普通に進行することは驚くべき発見であ
った。
【0029】 染料の定着性を改良するためにリカーは工程(D)の間にアルカリにされても
よい。
【0030】 濯ぎ工程および柔軟化工程(布帛柔軟剤の適用を伴う)は、好ましくは、上記
の通りの変性および再フィブリル化工程(D)に続いて行われそして乾燥工程(
E)の前に行われる。
【0031】 染色された布帛が水で数回洗浄されるという、染色操作の後の未定着の反応性
染料の除去は一般に必要である。本発明の方法のこの態様では、清水でなく、セ
ルラーゼを含有する染着済の染色リカーを使用するが、セルラーゼ処理工程はこ
の機能を果たすことは驚くべき発見である。
【0032】 本発明の方法は、通常、8〜9時間を要し、2または3種のリカー浴を必要と
する。このように、従来の技術と比較して、時間および水使用の両方をかなり節
約する。
【0033】 綿またはビスコースの布帛上での比較実験は、より満足されない結果を驚くべ
きことに示した。このような布帛を使用したときに、系から未定着の染料を除去
するために、酵素処理の後に(幾つかの種類の従来の加工装置において)5つ以
上の追加の濯ぎ工程が必要であった。さらに、シェードの深さは低くかつ堅牢度
はリオセルに対して得られるよりも劣っていた。綿およびビスコース繊維がテキ
スタイル加工の間にフィブリル化を起こす傾向が殆どなくまたは全くないことも
評価されるであろう。
【0034】 本発明の方法は、リオセルとポリエステルとのブレンドまたはポリノジックと
ポリエステルとのブレンドを染色するために使用することができる。この場合、
染浴は、反応性染料と分散染料の両方を含むであろう。本発明の方法は、リオセ
ルとポリアミドとのブレンドまたはポリノジックとポリアミドとのブレンドを染
色するためにも使用できる。この場合、染浴は反応性染料と酸性染料の両方を含
むであろう。アルカリ条件下での定着の場合には、アルカリに対して十分な堅牢
度を有する酸性染料を選択するように注意すべきである。
【0035】 本発明の方法は、低温処理工程の数が最小化されるという利点がある。染色お
よび仕上の間の冷水によるリオセル布帛の濯ぎ処理または他の処理は布帛に損傷
(即ち、しわの跡の形成およびホワイトライン損傷を含む過度のフィブリル化)
を与えることがあることが発見された。
【0036】 次の試験法によりリオセル布帛のフィブリル化を測定することができる。 試験法 フィブリル化の評価のための国際的に認められている標準法はなく、そして、
フィブリル化指数(F.I.)を評価するために次の方法を用いた。繊維のサン
プルを、高いフィブリル化度を示す順に並べた。その後、各サンプルの繊維の標
準長さを測定し、標準長さに沿ってフィブリル(繊維の本体から延びている微細
な毛のような短枝)の数を計数した。各フィブリルの長さを測定し、そしてフィ
ブリルの数と各フィブリルの平均長さとを積算した任意に定めた数値を各繊維に
ついて決定した。この積の値が最も高い繊維を最もフィブリル化された繊維であ
ると決定し、任意に定めたフィブリル化指数10とした。全くフィブリル化され
ていない繊維をフィブリル化指数0とし、そして残りの繊維を、顕微鏡で測定し
た任意に定めた数値を基準に0〜10の範囲で均一に範囲規定した。
【0037】 測定された繊維を使用して、標準等級化スケールを形成した。他の繊維サンプ
ルのフィブリル化指数を決定するために、5本または10本の繊維を標準等級化
された繊維と顕微鏡下に視覚的に比較した。その後、各繊維について視覚的に決
定した数値を平均して、試験しているサンプルのフィブリル化指数を与えた。視
覚的決定および平均化が測定よりも何倍も速いことが理解され、そして繊維の当
業者により、繊維の等級化が一貫していることが判った。
【0038】 布帛のフィブリル化指数を、布帛の表面から引き出される繊維に対して評価で
きる。約2.0を超えて2.5までのF.I.を有する織物および編物布帛は、
普通、醜い外観を示すことが判っている。
【0039】 本発明は次の実施例により例示され、ここで、部および割合は特に指示がない
かぎり重量基準である。
【0040】 例1 織物のリオセル布帛(平織、基本重量190g/m2 、1/20綿番手(30
テックス)、リングスパンされた100%リオセルのヤーン)(Tencel, Acordis
Fibres (Holdings) Limited -以前にはCourtaulds Fibres (Holdings) Limited
として知られていた- の商標) を拡布で精練して、残留サイズを除去する。Thie
s Rototumbler (商標)ジェット加工機( 染色が可能となるように変更) におい
て50℃で染料リカーを通して布帛を循環させた。染料リカーは3%Kayacelon
React Red CN-3B (商標)および80g/lのブラウバー塩を含んだ。リカーの
温度を2℃/分で最終温度130℃に上げ、この温度で染色を60分間続けた。
染色された布帛は一次フィブリル化を示し、そして6.6のF.I.であると測
定された。染着済の染料リカーを55℃に冷却し、一方、布帛を機械を通して循
環させ続けた。3ml/lのSandacid BS (商標)緩衝剤溶液を添加することに
より、リカーのpHを4.5〜5に調節した。3%のPrimafast 100 (Genencor
の商標)の液体セルラーゼ調製物をリカーに添加し、そして布帛を1時間循環さ
せ、その後、そのF.I.は1.0であると測定された。リカーの温度を95℃
に上げ、そして循環を45分間続け、セルラーゼを変性し、そして二次フィブリ
ル化を誘導した。リカーを45℃に冷却し、3%Sandoperm MEJ (Clariant AGの
商標)(布帛柔軟剤) を添加し、その後、循環を20分間続けた。リカーを、その
後、廃棄し、そして熱風を使用して機械を通して継続的に循環させることにより
布帛を乾燥した。布帛が乾燥した後に、循環を1時間続けた。このような乾燥混
転は布帛のパイルを上げて、より望ましい視覚的外観および手触りを与え、そし
て脱フィブリル化工程で残った緩い繊維を除去するように機能する。
【0041】 対照実験において、織物のリオセル布帛を上記の通りに染色のための準備にお
いて精練した。染料製造者の推奨に従って、塩およびアルカリを含む反応性染料
Procion Red H-EXL (BASF AG の商標)の3%溶液を用いて、上記の変更したTh
ies Rototumbler において布帛を染色した。染色の後に、染料製造者の推奨に従
って7回の洗浄(冷、熱、温、沸騰、熱、温、冷洗浄)により、残存した染料を
布帛から除去した。その後、布帛をセルラーゼであるPrimafast 100 の3%溶液
で1時間、55℃で処理した。溶液の温度を85℃に上げ、そして酵素を変性し
かつ二次フィブリル化を誘導するために循環を続けた。布帛を濯ぎ、そして柔軟
剤溶液を適用した。その後、上記の通りに布帛を乾燥しそして混転した。
【0042】 本発明の方法によって処理した布帛および対照の布帛の両方は種々の布帛に対
する相互汚染実験において優れた洗浄堅牢度を示した。洗濯に対する安定性は良
好であり、そして2つの布帛は同等の結果を示した。両方の布帛はピーチタッチ
仕上を示した。2つの布帛のしわ回復性は同様であった。測定された引張特性お
よび摩耗結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】 本発明により処理されたサンプルの引張強さ、シーム強さおよびストロール耐
摩耗性は対照サンプルよりも顕著に良好であった。
【0045】 例2 リオセル布帛(例1に使用したものと同様であるが、基本重量は180g/m 2 であった)を拡布で精練しそして漂白した。次いで、Zeltex Vistacolor (商
標)染色機に収納されたステンレススチールポット(300ml容積)において
、リカー/製品比が20:1(布帛サンプル重量4g)で湿潤処理を行った。2
%owf(布帛重量基準)のProcion H-EXL (商標)の染料(Procion Blue H-EX
L, Procion Crimson H-EXLまたはProcion Yellow H-EXL) 、40g/lの塩化ナ
トリウムおよびリカーのpHを7.4に制御するためのホスフェート緩衝剤を含
むが、この段階では添加されたアルカリを含まない染料リカーを用いて布帛を染
色した。染料リカーの温度を50℃に10分間維持し、その後、2℃/分の速度
で130℃にまで上げ、そしてこの温度に30分間維持した。その後、染料リカ
ーを80℃に冷却し、15g/lの炭酸ナトリウムを添加し、リカーの温度をこ
の数値に30分間維持した。染料リカーを廃棄し、そして布帛を80℃の水で1
5〜30分間濯いだ。その後、布帛を、2%owfのセルラーゼを含む溶液で処
理した。この溶液のpHは酢酸の添加により4.5に調節されていた。以下のセ
ルラーゼを試験した:Apolase AC conc (Brookstone の商標) 、Primafast 100
(Genencor の商標) およびCellusoft Plus L(Novo Nordisk の商標) 。セルラー
ゼ処理は50℃で45分間行った。その後、布帛を洗浄し、そして乾燥した。
【0046】 彩色試験は酵素処理が未定着の染料を布帛から除去することを示した。全ての
サンプルは良好な深いシェードおよび優れた洗浄堅牢度を示した。全てのサンプ
ルは、染料製造者による推奨に従って染色した比較のサンプルよりも深いシェー
ドを示した。サンプルは中程度に発現したピーチタッチ仕上を示し、これは小規
模の装置を用いた結果であり、従来の工場規模の装置での処理は完全なピーチタ
ッチ仕上の発現が可能であると信じられる。
【0047】 例3 リオセル布帛(例2に使用したものと同様)を拡布で精練しそして漂白した。
次いで、Zeltex Vistacolor (商標)染色機に収納されたステンレススチールポ
ット(300ml容積)において、リカー/製品比が20:1(布帛サンプル重
量4g)で湿潤処理を行った。2%owfのProcion H-EXL (商標)染料(Proci
on Blue H-EXL, Procion Crimson H-EXLまたはProcion Yellow H-EXL) 、40g
/lの塩化ナトリウムおよびリカーのpHを7.4に制御するためのホスフェー
ト緩衝剤を含む染料リカーを用いて布帛を染色した。染料リカーの温度を50℃
に10分間維持し、その後、2℃/分の速度で130℃にまで上げ、そしてこの
温度に30分間維持した。その後、染料リカーを冷却しそして酸性化し、そして
2%owfのセルラーゼをリカーに添加した。1つの実験において、リカーを5
0℃に冷却し、そのpHを4.5に調節し、セルラーゼのCellusoft Plus L(Nov
o Nordisk の商標) を添加した。別の実験において、リカーを60℃に冷却し、
そのpHを6に調節し、そしてセルラーゼのForylase SW150 (Henkelの商標) を
添加した。布帛をリカーと接触させた状態を30分間維持し、このとき、検査は
一次フィブリルが除去されていることを示した。温度を80℃に上げ、その後、
十分な炭酸ナトリウムを添加して、pHを11〜12に上げた。さらに30分後
に、布帛を2g/lのLanapex R (ICI Surfactantsの商標) で沸騰下に30分間
洗浄し、冷水で濯ぎ、そして乾燥した。
【0048】 処理した布帛は優れた洗浄堅牢度を示し、そして例2と同様の仕上を示した。
ほぼ中性の条件下にセルラーゼにより処理した布帛と比較して、酸性条件下にセ
ルラーゼにより処理したこれらの布帛は若干低いシェード深さを示した。
【0049】 例4 織物のリオセル布帛(2×1綾織、基本重量230g/m2 、Tencel) を従来
の様式で拡布で調製した。この布帛をロープの形態でThen AFS(商標)ジェット
染色機中に60℃で染料リカーを通して循環させた。染料リカーは従来の染浴潤
滑剤、40g/lのグラウバー塩および反応性染料混合物(1.8%のProcion Yell
ow H-EXL, 0.22% のProcion Crimson H-EXL, 1.8% のProcion Navy H-EXL) (Pro
cionはBASFの商標) を含んでいた。リカーの温度を2℃/分で130℃に上げ、
そこで10分間維持した。リカーを1℃/分で100℃に冷却し、その後、1.
5℃/分で55℃に冷却した。1g/lの緩衝剤溶液を添加して、4.5〜5.
5のpHに調節し、次に、2g/lのPrimafast 100 (Genencor の商標) セルラ
ーゼ酵素を添加した。布帛を90分間循環させ、その後、温度を1℃/分で78
℃に上げ、その後、20g/lのソーダアッシュを染料定着剤として添加した。
布帛をさらに60分間循環させた。リカーを廃棄し、そして布帛を40℃の水中
で濯いだ。布帛を95℃の水中で10分間洗浄し、そして60℃に冷却し、その
後、洗浄水を廃棄した。1g/lのDuralkan CTI (Thorの商標) を含む水中で布
帛を70℃で10分間濯ぎ、そして最終的に冷水中で濯いだ。布帛を染色機から
取り出し、脱水し、そして従来の布帛柔軟剤でパッディングした。それをBianca
lani Airo (商標)タンブラーに入れて乾燥した。乾燥が完了した後に、タンブ
ラー中、熱風中にビーティングを15分間継続した。得られた布帛はピーチタッ
チの手触りおよび外観を示した。従来の方法では12時間を超えるのに比較して
、染色機での処理時間は8.5時間であった。使用された水の量もかなり少量で
あった。
【0050】 例5〜8 例1〜4と同様の手順をポリノジック布帛に対して行い、同様の結果を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コリンズ,ジョフリー ウィリアム イギリス国,ウィラル エル49 1エスデ ィー,グリーズビー,ロバート ドライブ 6 (72)発明者 ガンディ,コーシャル イギリス国,リーズ エルエス6 1イー ピー,ヘッディングレー,ヘッスル マウ ント 26 (72)発明者 テイラー,ジェームズ マーティン イギリス国,ダービー ディーイー24 0 ジーダブリュ,アルベストン,フィールド レーン 146 (72)発明者 フランクハム,スティーブン アンドリュ ー イギリス国,ウエスト ミッドランズ シ ーブイ7 7ユージー,バルサル コモ ン,グリーンフィールド アベニュ 8 Fターム(参考) 3B154 AA12 AB20 AB28 BA07 BA17 BA19 BA25 BB12 BB15 BB46 BC01 BD01 BD07 BD17 BF01 CA46 4H057 AA02 BA07 CB03 DA01 DA24 DA32 FA17 FA20 FA22 GA07 GA21 GA25 HA01 HA06 JA10 JB02 4L031 AA02 AB31 BA39 CA17 DA01 DA11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リオセル布帛またはポリノジック布帛の染色および仕上のた
    めの方法であって、 (1)セルロースのための反応性染料を溶液中に含むリカーを以下の条件下に
    ロープの形態の布帛に適用すること、 (i)布帛に染料が高度に染着し、かつ、(ii)布帛のフィブリル化が起こ
    り、それにより、一次フィブリル化を示す染色された布帛を提供する、 (2)1回を超えない中間濯ぎを行ったかまたは中間濯ぎを行っていないロー
    プの形態の布帛に、セルラーゼの溶液を適用し、そしてセルラーゼの作用により
    一次フィブリルを除去し、それにより、低いフィブリル化度を示す染色された布
    帛を提供するために有効な条件下に、溶液を布帛と接触させた状態を維持するこ
    と、 (3)溶液を布帛と接触させながら、溶液の温度を上げ、それにより、(i)
    セルラーゼを変性しかつ(ii)布帛において二次フィブリル化を誘導し、それ
    により、二次フィブリル化を示す染色された布帛を提供すること、および、 (4)布帛を乾燥させること、 の工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 工程(1)と工程(2)との間に中間濯ぎが行われないこと
    をさらに特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(4)が混転機において行われ、かつ、混転が布帛の乾
    燥が完了した後にも続けられ、それにより、布帛のパイルを上げ、そして緩い繊
    維を布帛から除去することをさらに特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(1)は、順に次の工程、 (i)セルロースのための反応性染料を溶液中に含むリカーを布帛に適用する
    こと、但し、この溶液は添加されたアルカリを含まない、 (ii)フィブリル化が起こるまで100〜150℃の範囲の温度でリカーを
    布帛と接触させた状態を維持すること、 (iii)リカーを40〜100℃の範囲の温度に冷却すること、 (iv)リカーにアルカリを添加すること、および、 (v)リカーを布帛と接触させた状態を維持し、それにより、布帛に対する染
    料の定着を完全にすること、 を含むことをさらに特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(i)における染料リカーのpHはpH緩衝剤の添加に
    より制御されることをさらに特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 リオセル布帛またはポリノジック布帛の染色および仕上のた
    めの方法であって、 (A)添加されたアルカリが存在せずにセルロースと反応することができる反
    応性染料を溶液中に含むリカーを以下の条件下にロープの形態の布帛に適用する
    こと、 (i)布帛に染料が高度に染着し、かつ、(ii)布帛のフィブリル化が起こ
    り、それにより、一次フィブリル化を示す染色された布帛を提供する、 (B)リカーにセルラーゼを添加すること、 (C)セルラーゼの作用により、布帛から一次フィブリルを除去し、それによ
    り、低いフィブリル化度を示す染色された布帛を提供するために十分な条件下に
    リカーを布帛と接触させた状態を維持すること、 (D)リカーを布帛と接触させた状態を維持しながら、リカーの温度を上げ、
    それにより、(i)セルラーゼを変性し、かつ、(ii)布帛において二次フィ
    ブリル化を誘導し、それにより、二次フィブリル化を示す染色された布帛を提供
    すること、および、 (E)布帛を乾燥させること、 の工程を含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 工程(A)は100〜150℃の範囲の温度で行われること
    をさらに特徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(3)と工程(4)、または、工程(D)と工程(E)
    の間に濯ぎ工程を含むことをさらに特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 布帛柔軟剤が工程(4)または工程(E)の直前に布帛に適
    用されることをさらに特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
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