JP2002502742A - 表紙および綴じ込み装置から構成される綴じ込みファイル - Google Patents

表紙および綴じ込み装置から構成される綴じ込みファイル

Info

Publication number
JP2002502742A
JP2002502742A JP2000531313A JP2000531313A JP2002502742A JP 2002502742 A JP2002502742 A JP 2002502742A JP 2000531313 A JP2000531313 A JP 2000531313A JP 2000531313 A JP2000531313 A JP 2000531313A JP 2002502742 A JP2002502742 A JP 2002502742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding
pin
document
piece
file according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000531313A
Other languages
English (en)
Inventor
ホフマン、フランク
Original Assignee
ホフマン、フランク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19900582A external-priority patent/DE19900582A1/de
Application filed by ホフマン、フランク filed Critical ホフマン、フランク
Publication of JP2002502742A publication Critical patent/JP2002502742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42FSHEETS TEMPORARILY ATTACHED TOGETHER; FILING APPLIANCES; FILE CARDS; INDEXING
    • B42F11/00Filing appliances with separate intermediate holding means

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 綴じ込みファイルを取り扱い性および製作技術的な点から改善する。 【解決手段】 本発明は、表紙(2)および縁辺(7)に配置される対応する穴が設けられた穴の明いた書類(6)を収納し固定するため2つの綴じ込みピン(5)を備えた、 綴じ込み装置を有し綴じ込みファイル(3)に関するものである。対象とする種類の綴じ込みファイル(3)を取扱上および製作的に改善するため、綴じ込みピン(5)は上部に突出している、 書類(6)の穴よりも大きな曲り片(8)を設けることが提案されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表紙および縁辺に対応する穴を有する穴の明いた書類の収納および
固定のため2本の綴じ込みピンを備えた綴じ込みファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような綴じ込みファイルは多くの実施態様が知られている。これらは一般
に樹脂または薄板の綴じ込みバンドを、穴の明いた書類の収納および固定に使用
する。これらの穴の明いた書類を綴じ込み整理した後、一般に綴じ込んだ書類ま
たは綴じ込んだ書類の積み上げの押さえのため、固定バンドが綴じ込みバンドに
押込まれ、最後に固定バンドによって綴じ込みバンドが最上層の書類または固定
バンドの上の位置に曲げられる。この種の綴じ込みファイル用の綴じ込み装置は
分離している部品として知られている。例えばドイツ公開特許DE−U1871
0063号が参照される。この綴じ込み機構は取扱が複雑なことがしばしば実証
されており、多くの部品から構成される。穴の明いた書類を綴じ込み整理するた
め、多くの一連の取り扱いが必要となる。最初に綴じ込みバンドを書類の積み重
ねの綴じ込み穴に並行な方向となるよう上方に曲げ、それから固定バンドを取り
除く。綴じ込みバンドを綴じ込むべき書類の穴に差し込んだ後、逆の操作が行な
われる。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
最初に説明した技術の現状に鑑み、本発明の技術上の問題点は、 話題とする種
類の綴じ込みファイルを取り扱い性および製作技術的な点から改善することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この問題点は先ず本質的に請求項1の対象によって解決され、ここで綴じ込み
ピンは上部に突き出した書類の穴の寸法を超える曲り片を備えていることが要点
である。この形態によって穴の明いた書類の綴じ込み整理に対する簡単な取り扱
いが可能となる。綴じ込みピンの上部に配置される曲り片は差し込み先端として
作用し、これを通して穴の明いた書類は綴じ込みピンの方向に導かれ、最後に曲
り片によって書類の固定が行なわれる。綴じ込みピンまたは固定短軸はこの場合
書類の穴と同じ寸法であることが好ましく、綴じ込まれた書類を固く保持するよ
うに作用する。 書類の穴の寸法を超える綴じ込みピンの曲り片によって、綴じ込
まれた書類は滑り出したり脱落することができない。この形態によって穴の明い
た書類の綴じ込み整理はただ1回の操作で可能となる。本発明による綴じ込みフ
ァイルの綴じ込み装置は美的にも優れた効果を有する。さらに、使用者は曲り片
を備えた綴じ込みピンの形状によって、直ぐに書類を閉じ込める操作が理解でき
る。綴じ込み装置は綴じ込みファイルを構成するため、表紙にたとえば接着また
はクリップ止めされる。さらに綴じ込み装置を表紙に溶接することも考えられる
。綴じ込み装置を一体として形成すると別の利点がある。こうすることによって
綴じ込み装置の一部の部品、たとえば現状の技術における固定バンドを置き忘れ
る危険がなくなる。さらに、綴じ込みピンの互いの距離および数に関して、標準 用紙の穴あけ基準に合致させると好都合である。たとえば、2つの用紙穴の穴の
明いたDIN−A4用紙を綴じ込むため、 2つの互いに標準距離だけ離れた曲り
片を有する綴じ込みピンが設けられる。4つの用紙穴に対しては対応する4つの
綴じ込みピンが設けられる。多くの場合に、個々の書類、 たとえば特殊な書類集
(注文、申し込み、鑑定、会議資料など)は少ない書類の枚数で説明用のファイ
ルに綴じ込まれるので、本発明の対象の構造には、綴じ込まれる書類の厚さが約
2ないし4ミリメートルで、 好ましくは2.5ミリメートルに適合させた綴じ込
みピンの高さを有する綴じ込みピンが設けられる。綴じ込み装置の別の形態は、
多くの枚数の書類用の高い綴じ込みピンを提供することができる。さらに変更で
きる綴じ込みピンの高さも考えられる。さらに綴じ込み装置を一体の材料で製作
こともできる。そのため綴じ込み装置を樹脂の射出成形部品として成形すると好
都合である。さらに綴じ込み装置を金属ダイキャスト部品または薄板曲げ部品と
して製作しても良い。製作技術上の利点とともに、この綴じ込み装置の一体構造
は、使用後の材質別の廃棄処理に関しても利点がある。さらに綴じ込み装置を一
体の鋳造部品だけで製作すると最も都合がよい。しかし、綴じ込み装置を一つの
材質の多くの個々の部品から製作することも考えられる。廃棄処理に関しては、
綴じ込みファイルの表紙および綴じ込み装置を同じ材質で製作するとさらに利点
がある。したがって、表紙および綴じ込み装置を樹脂から製作した場合、処理す
べき材料は1種類だけとなる。これに対して、表紙を厚紙/紙材料から選択し、
綴じ込み装置を樹脂または金属から製作した場合、分離すべき材料は2つの種類
だけとなる。本発明の対象の有利な発展として、曲り片を穴が配置されている書
類の縁辺の方向に向ける。この形態によって、曲り片はページをめくる場合に紙
を引っ張る方向と反対の方向に延びることになり、綴じ込み整理されたページを
続けてめくる場合もさらに確実に固定される。代わりに、曲り片を書類の穴と向
かい合う長い方の縁辺の方向に向く形態を選定することもできる。この形態によ
って閉じ込まれた書類は綴じ込みの程度と無関係に、続けてめくる場合も確実に
固定される。曲り片は続けてめくる場合に書類が動く方向を阻止する。それに加
えて、この解決策は綴じ込まれた書類の積み重ねを取り出す場合に、その左側す
なわち穴のある縁辺の短い側を下から掴むことができるという利点があることが
実証された。 再び綴じ込み整理される書類はこの形態によって再び問題なく固定
される。さらに、曲り片はピンの延長方向に対し直角に延ばされる。この場合綴
じ込みピンは、下側の表紙の面に対して垂直に調整されると好都合である。これ
によって曲り片は水平方向に延びる。穴の明いた書類の差し込みを簡単にするた
め、曲り片の片持ち端部を針先状に細くする。さらに有利な展開として曲り片の
水平の延びを少なくとも穴の径の1.5倍に相当させる。これによって綴じ込み
ピンの曲り片は、穴の明いた書類の綴じ込み整理および固定位置で穴の縁辺より
も突き出る。綴じ込み装置に固定された書類の固定をさらに高めるため、曲り片
をピンに対して水平面で動くようにすることができる。この形態によって、曲り
片はたとえば曲り片が書類の縁辺方向に向かう差し込み位置から、閉じ込め位置
に90度変位させる。このとき、水平面に向きを変える曲り片が固定された書類
の縁辺とほぼ並行に向いた閉じ込め位置であることが好ましい。この閉じ込め位
置の2つの綴じ込みピンの配置は、曲り片が互いに向き合うよう調整されるとさ
らに好都合である。上述の特徴の代わりに、 またはこれと組み合わせて、さらに
曲り片を綴じ込みピンに対して垂直面上に動かすことができる。この場合、差し
込み位置で曲り片は上側、すなわち綴じ込みピンの延長方向を向き、これによっ
て綴じ込み整理する書類が最も簡単に従来の方法で、上側から曲り片を通って綴
じ込みピンに導くことができると好都合である。書類の閉じ込めまたは固定位置
を得るため、その後曲り片は垂直面を好ましくは90度、さらに好ましくは綴じ
込み整理された書類の縁辺と並行に向く位置まで向きを変えられる。暗示したよ うに、ピンに対する曲り片の水平面および垂直面での可動性も考えられる。さら
に取扱上の改善を得るため、水平面および/または垂直面を動く曲り片の構成を
、これが収納する書類の差し込み位置および/または固定位置で係合固定するよ
うにすることを提案する。このため、 たとえば曲り片に係合ノッチまたは類似の
ものを設け、それぞれの固定位置で対応して綴じ込みピンに形成した係合溝に噛
み合わせる。この形態によって、曲り片は希望した場合だけ固定位置から差し込
み位置に向きを変えることができる。さらに書類を綴じ込み整理している間は確
実にそのまま保持されるので、係合固定された差し込み位置で取り扱いは相当に
簡単になる。さらに発展させるため、曲り片がばね状の湾曲を下側に備えること
を提案する。樹脂の射出成形部品または薄板曲げ部品の形状の綴じ込み装置の形
態における曲げ片を、 弾性のあるばね状に形成する。このようなに形成された曲
り片は綴じ込まれた書類の積み重ねを上側から抑え、固定を強化する。綴じ込み
装置を樹脂の射出成形部品として形成した場合は、さらに特に曲り片の部分をガ
ラス繊維で強化することが考えられる。本発明の対象の別の形態として、ピンお
よび曲り片が二重に延びる針金から一体に曲げられ、曲り片の先端を折り返し点
とすることができる。この二重に延びる針金は樹脂または金属の綴じ込み装置の
輪郭に対応して曲げる。曲り片の長さを2つのピンの間隔のほぼ半分とすると利
点があることが実証された。綴じ込みファイルの全高さを短くするため、本発明
の対象をさらに発展させ、上側の表紙に曲り片に適合させた切欠を設け、綴じ込
みファイルを閉じたとき曲り片によって埋められるか貫通されるようにする。た
とえば上側表紙に形状が適合する打ち抜きを設ける。しかし貫通部だけにミシン
目を設けることも考えられる。綴じ込みファイルを最初に使用するとき、すなわ
ち最初にファイルを閉じるとき、このミシン目の範囲は内側から当たる曲り片に
よって突き上げられ破れる。その後、 綴じられた綴じ込みファイルにおいて、切
欠を埋めるかまたはこれを貫通する曲り片は、上側すなわち見える側に外観上美
しいように形成させる。たとえば表面にロゴを設ける(たとえば、タンポン印刷
または捺染印刷による印刷)か、または浮き彫りとして盛り上げた形態とする。
【0005】 本発明はさらに、請求項1の上位概念の特徴による綴じ込みファイルに関する
もので、ここでその取り扱いを簡単にするため、綴じ込みピンを片持ちの突き出
して湾曲した受け入れ部品として形成し、湾曲を書類の穴の縁辺の方向に形成す
ることを提案する。それによって綴じ込みピンは差し込み範囲にわたって均等に
湾曲し、この場合湾曲は円弧として形成されることが好ましい。このときピンの
自由端は下側を向くことが好ましい。この形態によって綴じ込まれた書類が滑っ
て戻ったり脱落することが防がれる。ここでさらに、ピンの径を書類の穴の径に
対応させる。綴じ込み装置は材料的に一体で樹脂の射出成形部品かまたは金属ダ
イキャスト部品として製作する。さらに綴じ込み装置を薄板曲げ部品として形成
することも考えられる。代わりの形態としてピンを一体に二重に延びる針金から
曲げ、曲り片の先端を折り返し点とする。
【0006】 本発明はさらに、請求項1の上位概念の特徴による閉じ込みファイルに関する
もので、ここでその扱いを改善するため、綴じ込みピンを穴の大きさに対応する
ピン頭部、およびそれに対して径を小さくしたピン軸部から構成し、ピン軸部に
は書類の厚さに適合させた多数の溝を設けることを提案する。この溝は方向を強
調したピン軸部の微小刻み目として形成し、これによって書類の抜け出しが困難
となるか、 または完全に不可能とすることができる。ここでも綴じ込みファイル
の全高さを低くするため、上側の表紙にピン頭部の輪郭に合わせた切欠を設け、
閉じた綴じ込みファイルにおいてピン頭部で埋められるか貫通するようにする。
【0007】 綴じ込み装置のそれぞれの形態と無関係に、綴じ込みピンを平らな部品として
形成したピン支えに取り付けるという好都合な展開がある。ピン支えは、 本発明
によって綴じ込みピンおよび場合によっては曲り片と同じ材料で製作される。こ
のピン支え、綴じ込みピンおよび場合よっては曲り片から構成される綴じ込み装
置は、樹脂または金属の一体の材料の部品だけで構成される。しかし多分割で形
成することもできる。たとえば3つの部品(ピン支えおよび場合によって曲り片
が形成された2つの綴じ込みピン)または5つの部品(ピン支え、2つの綴じ込
みピンおよび2つの曲り片)である。そのように形成された綴じ込み装置単体は
既に述べたように、表紙に接着または溶接(表紙が樹脂の場合)で固定される。
しかし、ピン支えの下側に表紙に係合固定させるためきのこの頭部状の突起を設
けることも可能である。この場合下側の表紙に対応する打ち抜きを設け、きのこ
の頭部状の突起を挿入する。これによって得られる背面保持は、綴じ込み装置を
下側の表紙に強固に固定するように作用する。本発明による綴じ込みファイルそ
のものをたとえば書類整理棚に整理するため、ピン支えの片側に表紙の背面壁ま
たは折り線を貫通するように形成された保管穴が設けられる。このため表紙の背
面壁または折り線に切り込みまたはミシン目の貫通部を設け、これを通して綴じ
込み装置の保管穴が内側から外側に貫通する。全体としてこのように形成された
綴じ込みファイルは、この保管穴によって書類整理棚に整理できる。保管穴はピ
ン支えに打ち抜いた穴で形成することもでき、この場合保管穴を備えたピン支え
は、 その広がりの全長が表紙の背面壁または折り線に並行に突き出される。代わ
りに保管穴を個別に保管タブに設けることもできる。この形態によって綴じ込み
装置は、 ファイル全体を整理するためファイルの背面を通して貫通させることが
できる。綴じ込み装置は基本形において、 樹脂または金属による一つだけの機械
的部品から構成される。さらに装置は固定または回転できるように支持された差
し込み案内を備え、これによって書類を円筒状またはその他の形状の固定要素に
導き、形状嵌め合いによって固定する。さらに差し込み案内を備えた短軸を、ド イツではA4の綴じ込みに対応するDIN規格の80ミリメートル間隔で2本設
けることもできる。本発明による綴じ込み装置は、 金属ダイキャストとして製作
される場合は表面処理される。本発明による装置を種々の書類積み重ね高さに対
応できるように構成するため、綴じ込みピンを高さが変更できるよう構成するこ
とを提案する。これによって綴じ込んだ書類を固定する曲り片は、積み重ね高さ
に適合して常に一番上のページの上に乗っているか、または少なくとも僅かな距
離でその上に延びているという有利な効果がある。たとえば綴じ込みピンの高さ
を段階的に調節できるようにすることが可能である。このため、 たとえば円形の
断面であることが好ましい内部の本体部、 およびその上を移動できるさや状体を
組み合わせた2分割の綴じ込みピンを設ける。これによって綴じ込みピンの伸縮
自在な形態が得られ、この場合本体部はピン支えに固定され、さや状体に曲り片
が取り付けられる。 段階的な高さ調節に対し、ここでさや状体は内側に向いた 係合突起または類似物を備え、これが対応する本体部の高さ上に配分された係合
溝に噛み合う。このとき本体部の係合溝は周囲を取り巻くリング溝として形成さ
れ、これによって同時にさや状体が本体部で回転できるようになり、曲り片が水
平面内で動くことができる。代わりに綴じ込みピン高さを無段階で調節できるよ
うにし、たとえば本体部上を滑るさや状体として、この場合は最高位置がストッ
パで制限されると好都合である。これによってさや状体は、 取り付けられた曲り
片とともに外れることなく本体部に保持される。最後に綴じ込みピンの径が、 綴
じ込みピンの全高さにおける各高さ調節位置で同じであると特に有利である。こ
の形態によって、 綴じ込まれる書類は綴じ込みピン上で突起や窪みの角による引
っ掛かりがなく容易に滑る。この形態によってすべての綴じ込まれた書類は同じ
ように揃って整理される。たとえば綴じ込みピンを互いに組み合わせることので
きるかご形状に構成し、一つのかごはピン支えに固定した本体部とし、別のかご
はこの本体部に対して移動できる曲り片の取付け体として形成する。
【0008】 以下本発明を、以下多くの実施例のみについて描写した添付図面によって詳細
に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
先ず、例えば図22に図示されるような綴じ込みファイル3を構成するための
表紙2に対する綴じ込み装置1を、図1ないし3を参照して図示し説明する。
【0010】 綴じ込み装置1はほぼ平らな部品として形成されるピン支え4から構成され、
その上に2本の綴じ込みピン5がピン支え4の平面の広がりに垂直に配置される
。綴じ込みピン5の間隔は綴じ込むべき書類6の標準の穴間隔に対応する。図1
による2つ穴の用紙の綴じ込み装置1の場合は、綴じ込みピン5の間隔aはDI
N−A4の間隔80ミリメートルに対応する。
【0011】 間隔寸法aと並行の綴じ込み装置1の長さは、図示した実施例では間隔寸法a
の約1.1倍で、ここでは約90ミリメートルである。間隔寸法aと直角の綴じ 込み装置1の幅は、 図示した実施例では間隔寸法aの約1/4である。
【0012】 綴じ込みピン5は円筒状の短軸の形状に形成され、その径は紙の穴の径に適合
させる。ピンの径は紙の穴の径と等しいことが好ましい。しかし、ピンの径を僅
かに小さくすることも考えられる。
【0013】 綴じ込みピン5は、図1ないし3に示す実施例においては、比較的少ない書類
枚数を収納するため高さを約2.5ミリメートルとしている。
【0014】 それぞれの綴じ込みピン5は、上部に突き出して書類6の穴の縁辺7の方向に 延びる曲り片8を持っている。曲り片はピンの延びる方向と直角、すなわちピン
支え4と並行に延び、その片持ち端9は案内部を形成するためほぼ針先状に細く
形成される。
【0015】 さらに図1から分かるように、綴じ込み装置1はほぼ鏡面対称の構造である。
ピン支え4に投影される曲り片の延長上で、ピン支え4に綴じ込みピン5の反対
側の縁辺に、保管タブ10が形成され、その部分に保管穴11が設けられる。こ
の保管穴11は、れによって綴じ込みピン5と並行に揃えられ、本発明による綴
じ込み装置1を書類整理棚などに吊り下げるため同じ間隔aを持つ。
【0016】 曲り片8は図3および4から分かるように、下側すなわちピン支え4の方向に
ばね状に湾曲される(番号32)。これによって高さの自由度が与えられ、綴じ
込まれた書類6がさらに上側にある曲り片によって固定される。
【0017】 1枚または多くの書類6の綴じ込み整理は非常に簡単な方法で行われる。この
ため対応する穴の明いた書類6(ここでは2つの穴)を、穴が曲り片8を通るよ
う綴じ込み装置1に導く。曲り片8はこのとき先ず円筒状の閉じこみピン5の位
置を簡単に見付ける案内補助の役目をする。選択されたピンの径によって書類は
確実に保持され、滑って戻ったり落ちたりすることが全くないよう穴の縁辺を超
えて突き出す曲り片8によってさらに支援される。
【0018】 特に曲り片8にばね作用を持たせた構成では、追加して固定するためピン支え
4に取付けられたそれぞれの曲り片8は鉤形の曲りが形成され、この曲り片8の
自由端の鉤形の突き出しによって下側にばねで押し付けられる。
【0019】 図5で分かるように、違う高さのピンも考えられる。ここでは約4ミリメート
ルのピン高さの綴じ込み装置が図示される。
【0020】 綴じ込み装置1は樹脂の射出成形部品、または場合によっては後で表面処理す
る金属ダイキャスト部品の形で製作することができる。
【0021】 図6および7は曲り片8の別の実施態様を示す。図6による曲り片は垂直方向
の延長が自由端9に向って尖って延びている。
【0022】 図8ないし10は綴じ込み装置1の別の代わりの実施態様を示したもので、そ
れぞれピン支え4の形状と広がりだけが異なっている。図8に示した実施例では
綴じ込み装置11全体の重量軽減のため空間域12が設けられる。この空間域1
2は窓のような貫通部でも支えの範囲を薄くしただけでもよい。図9はピン支え
4の幅が、保管タブ10の自由縁片まで全長にわたって同じになるよう広げられ
で、したがって保管タブ10は、前に説明した実施例のように長手の縁片から突
き出すのでなくピン支えの構成要素と一体となっている。図10は図9の実施例
を基礎として補強材13で補強したものである。
【0023】 図11ないし13は、4つの穴の書類6を収納するための綴じ込み装置1の別
の実施態様を図示したものである。これによると綴じ込み装置1は、4本の標準
化された距離aだけ離れた綴じ込みピンを、対応して長くしたピン支え4に設け
る。この綴じ込み装置1を単独で、または表紙2と一体にして整理保管するため
、図1による第1の実施例のように2つの中央の綴じ込みピン5に配置した保管
タブ10が設けられる。これによって、この実施例では樹脂で製作することが好
ましい二重綴じ込み装置が構成される。図11による綴じ込み装置の別の代案と
して、4つの穴の書類整理棚に整理するため4つの保管タブ10を設けることが
できる。
【0024】 この実施態様における綴じ込み装置1は、図1、8、9または10による種々
の構造のピン支え4を備えることができる。
【0025】 図14ないし16は、図11ないし13による実施例と似た代案で、ここでは
4つの穴の書類を収納し固定する金属の綴じ込み装置を示している。これは金属
ダイキャスト法で製作することが好ましい。
【0026】 図17ないし20は、図1による実施態様における綴じ込み装置1の応用型式
を示す。ここでは曲り片8だけが第1の実施態様に対して短く形成される。図1
ないし16の実施例では、綴じ込み整理する書類6の穴の径、または綴じ込みピ
ンの径の約3倍の長さの曲り片8が設けられている。図17ないし20による実
施例では、曲り片8の長さは綴じ込みピンの径の約2倍である。この曲り片8も
片持ち端は針先状に細くする。
【0027】 図21には綴じ込みピン2の代わりの形態が示され、上部には図17の実施例
による短くした曲り片8が設けられる。綴じ込みピン5には、書類の厚さに適合
させた下方向に向いた微小な刻み目の形状の多くの溝14が設けられる。この処
置によって、綴じ込まれた書類6はさらに追加して綴じ込みピン5に固定され滑
って戻ることが防止される。溝14は既に説明した実施例にも適用することが考
えられる。
【0028】 図17ないし21による実施例の曲り片8は剛体に形成されているが、外面的
な形態は変更することができる。
【0029】 図22ないし25は本発明による綴じ込みファイル3を示し、その表紙2は図
1、および図8ないし10の実施例による綴じ込み装置1に装着される。図26
ないし28の断面図から明らかなように、表紙2は背面の壁15の部分に打ち抜
かれた切込み16が設けられ、これを通して図1または9の実施例による綴じ込
み装置1に表紙2を装着する場合に、保管タブ10が差し込まれる(図22およ
び23参照)。図9または10の実施例による綴じ込み装置1に表紙2を装着す
る場合は、背面の壁15に閉じこみ装置1の長さに合わせた切込み16が設けら
れ、ピン支え4と一体になった保管タブ10が貫通する。
【0030】 この形態によって、綴じ込みファイル3全体が綴じ込み装置1によって書類整
理棚などに整理保管できる。
【0031】 切り込み16は、代わりに打ち抜きによって折り目部分に設けることができる
【0032】 綴じ込み装置1は、表紙2内に切り込み16を貫通させて緩く挿入することが
できる。しかし、綴じ込み装置1は例えば接着によって表紙2に固定することが
好ましい。表紙2および綴じ込み装置1が樹脂で製作されている場合は、綴じ込
み装置1を溶接することもできる。
【0033】 上側の表紙17には、それぞれ綴じ込みピン5に配置された曲り片8の輪郭に
合わせた切欠18が設けられ、綴じ込みファイルを閉じたとき曲り片8で埋めら
れるか貫通する(図27参照)。このとき上側の表紙17に見える曲り片8の上
面は、装飾の手法によって価値を高めることができる。
【0034】 さらにこの形態によって、上側の表紙17は綴じ込まれた書類6が滑って戻る
ことに対する追加の固定となる。
【0035】 切欠18は適合した形状の打ち抜きで形成することができる。しかしここでは
ミシン目の範囲だけを設けておき、最初の曲り片8の突き当たりで破れるように
することも考えられる。
【0036】 図28には、厚い綴じ込み高さを収納するため長い綴じ込み短軸を持つ綴じ込
み装置1を装着した綴じ込みファイル3を示す。
【0037】 図29は、弾性のある書類差し込み片として形成された曲り片8を備えた、樹
脂の代案の綴じ込み装置1の俯瞰図を示す。ピン支え4は、 ピン支え4の上の曲
り片8の突出部に、曲り片8の外側形状に合わせた切欠19を備えている。この
実施例のピン支え4の外側輪郭は図1による代案に対応する。
【0038】 別の実施態様が図30に示され、これは樹脂からも金属からも製作することが
でき、図21の実施態様による微小な刻み目または溝14を綴じ込みピン5に備
えている。
【0039】 これまで説明した実施例は、図31により製作される一体材料の部品としての
綴じ込み装置1である。しかし多分割した解決策も考えられる。図32には、2
つの穴の明いた書類用の3分割の解決策の代表的な綴じ込み装置1が示され、1
枚のピン支え4および曲り片8が形成された2つの綴じ込みピン5から構成され
る。
【0040】 図33に別の構造が示される。ここでは1枚のピン支え4、2本の綴じ込みピ
ン5および2つの曲り片8から構成される5分割の解決策が選ばれている。さら
に図31ないし33による構造の組合せの別の分割の解決策も考えられる。
【0041】 図35ないし39は樹脂または金属による綴じ込み装置1の別の実施態様を示
し、一体または図示したように多分割で構成することができる。この綴じ込み装
置1はピン支え4の下側すなわち綴じ込みピン5の反対側に、きのこの頭部状の
突起20が表紙2と係合固定させるため設けられ、このため下側の表紙21には
対応する貫通開口22を備えている。
【0042】 綴じ込みピン5の曲り片8は、前に説明した実施例のように剛体に構成するこ
とができる。しかし、図示した実施例では曲り片は綴じ込みピン15に対して水
平面で移動することができる。曲り片8は、穴の明いた書類6を綴じ込み整理す
るため、最初に曲り片8の自由端9が書類6の穴の縁辺7の方向を向く図34に
よる差し込み位置に移動させる。書類6の綴じ込み整理が行なわれた後、曲り片
8は、 図37による互いに向かい合う書類の積み重ねを固定する位置に、90度
回転させると好都合である。
【0043】 このとき種々の構造が考えられる。例えば綴じ込みピンおよび曲り辺8を一体
としたものが、ピン支え4の上で回転するよう支えることもできる。図40の断
面図によれば、曲り片8だけがピン支え4の上で回転できるよう保持することも
でき、このため曲り片8はピン支え4の狭窄部23によって貫通される。この狭
窄部23の部分で、綴じ込みピン5はその周壁4に互いにほぼ90度ずらしたカ
ム状の突起24を備え、狭窄部23が貫通する曲り片8の穴の部分に対応して形
成された溝に嵌合する。この形態によって、曲り片8は90度毎の位置に係合固
定される。代わりに、曲り片8はその穴の部分に突起を、綴じ込みピン5は狭窄
部に窪みを設けてもよい。
【0044】 図41ないし43は旋回できる曲り片8の代わりの実施態様を図示したもので
ある。これらはピン支え4間の距離aのほぼ半分に相当する水平方向の長さを備
えている。
【0045】 別の代案として曲り片8が綴じ込まれた書類の積み重ねを固定するため、図3
4による差し込み位置から180度回転させ、その固定位置で曲り片8は書類6
の穴の縁辺7と反対側の長手の縁辺を向くようにすることもできる。
【0046】 図44ないし47は、図34ないし40の実施例による綴じ込み装置1を備え
た本発明による綴じ込みファイルを示し、上側の表紙17はそれぞれ曲り片8に
合わせた切欠18を備えている。ここで図44および46は、 固定された曲り片
8を有する綴じ込み装置1に関連する綴じ込みファイルを示す。図45および4
7はこれに対し、 回転可能な曲り片8を有する綴じ込み装置1に関連する綴じ込
みファイルを示し、この場合上側の表紙17の切欠18は回転した曲り片8の固
定位置に対応して配置される。
【0047】 綴じ込み装置8のさらに代わりの実施態様が図48ないし53に示される。こ
こで綴じ込みピン5は片持の湾曲して突き出した受け入れ部品25として形成さ
れ、湾曲は少なくとも差し込み位置で書類6の穴の縁辺7の方向に形成される(
図50参照)。受け入れ部品25の自由端26は下側にピン支え4の方向に向き
、湾曲角度は110度以上とする。図示した実施例では湾曲角度は約170度で
ある。
【0048】 綴じ込み装置1のこの実施態様は、前に説明した実施例に従って固定された受
け入れ部品25とすることができる。しかし、図示した実施例では綴じ込まれた
書類をさらによく固定するため、90度の位置に確実に噛み合うよう回転できる
受け入れ部品25を設けることができる。
【0049】 図54ないし63による実施例において、綴じ込みピン5の曲り片8は、 綴じ
込まれる書類6の穴の寸法に対応して合わせたピン頭部27によって置き換えら
れる。これに対してピンの軸部28は径を小さくして形成される。穴の明いた書
類6は直接ピン頭部27を通して押し込まれ、綴じ込まれた種類6が滑り出るの
を防止するため、ピン頭部27およびピン軸部28の径の差によって僅かなアン
ダカットが形成されている。
【0050】 この実施例においてもピンの高さは変えることができる。図59ではピンの高
さは約2.5ミリメートルが選ばれる。図58では例えば大きな収納厚さを受け
入れるため、例えば4ミリメートルの綴じ込みピンが取り付けられる。
【0051】 さらに保持性を向上させるため、綴じ込みピン28は図21の実施例による微
小刻み目または溝14を設けることもできる。
【0052】 図60ないし63は種々のピン支え4に関するピン頭部27を持つ綴じ込み装
置1の別の実施例を示す。
【0053】 樹脂射出成形部品または金属ダイキャスト部品としての綴じ込み装置1の実施
態様の代わりに、綴じ込み装置1を図64ないし67による薄板曲げ部品として
構成することができる。綴じ込みピン5は、この場合ピン支え4から90度曲げ
た断片として形成し、さらに90度曲げてピン支え4に並行な曲り片の姿勢にに
接続する。突き出した保管タブ10は、ピン支え4との境界の部分に窪ませた部
分29を設け綴じ込み装置1の表紙2に対する背面の固定とする。
【0054】 ほぼ矩形の綴じ込みピン5のの幅bは、穴の径に対応させるかまたは僅かに小
さくする。
【0055】 さらに綴じ込み装置1は針金30から曲げることもできる。この実施態様が図
68ないし71に示され、針金30はこの実施例では図67の実施例による綴じ
込み装置1の外側輪郭に対応して曲げられる。綴じ込みピン5も曲り片8ととも
に針金から一体に形成され、曲り片8の先端はこの部分で二重に延びる針金30
の折り返し点に形成される。
【0056】 この実施例においても、ピン支え4から保管タブ10への移行部には、 窪み2
9が綴じ込み装置1を表紙2の背面壁15への形状的に固定するため形成される
【0057】 図72ないし75は綴じ込み装置1の別の針金構造を示し、ここでは針金30
は図48ないし50の実施例による閉じこみ装置の輪郭に対応にして、閉じ込み
ピン5が片持ちの突き出して湾曲する受け入れ部品25の形状を形成するように
曲げられる。
【0058】 図76ないし80は綴じ込み装置1の別の実施態様を示し、ここでは曲り片8
は取り付けられた綴じ込みピン5に対して垂直面内を移動する。このため曲り片
8は、綴じ込みピン5の高さ方向の横方向に取り付けられた回転短軸35の回り
を旋回変位できる。綴じ込みピン5は曲り片8の対向する端部を収容するため、
頭部にポケット状の切欠36が設けられる。この切欠36は、曲り片8の差し込
み位置および固定位置を定めるため、2つの互いにほぼ直角に向いたストッパ面
37、38を備えている。
【0059】 図77から明らかなように、ストッパ面38はここに示される差し込み位置で
、曲り片8がほぼ垂直に綴じ込みピン5の延長上の上側に向くよう構成される。
綴じ込んだ書類を固定する位置はず78に示される。 ストッバ面37は、曲り片
8がこの固定位置で、相対する綴じ込みピンに向い合う角度であることが好まし
いほぼ水平方向に向くように構成される。
【0060】 さらに、固定位置および差し込み位置で曲り片8を固定するため係合固定装置
が設けられる。このため曲り片8の切欠36に接触する部分に、回転短軸35の
半径方向に向いて曲り片の端部の周囲面から突き出す係合突起39を備えている
。係合突起は、このフライパン状の切欠36の部分に対応して形成された係合溝
40、41に噛み合う。図77による差し込み位置で、この差し込み位置に固定
するため係合突起39は係合溝40と噛み合う。図78による固定位置で、係合
突起39はこの位置を定めるための係合溝41と噛み合う。この形態により両方
の位置が意識的に選択される。
【0061】 さらにこの実施態様においては綴じ込みピン5の高さ変更機能が設けられる。
このため綴じ込みピンは、ピン支え4に固定される円筒状の本体部42および、
この上に被せられて旋回できる曲り片8を取り付けたさや状体43から構成され
る2分割に形成される。さや状体は下側の自由端部に、周上に配分されることが
好ましい内側に突き出す係合突起44を備えている。弾性のある形態のさや状体
43の場合は、連続する係合リングも考えられる。
【0062】 本体部42はその周囲面に対応して形成されるリング溝45を備え、図示した
実施例では3本の均等に互いに離れたリング溝45が、本体部42の高さ方向に
設けられる。
【0063】 図78ないし80で明らかなように、この形態によって伸縮自在の綴じ込みピ
ン5の高さ調節が可能となる。希望するピン高さに応じて、さや状体43は本体
部42に対して長手方向に移動可能であり、希望する高さで係合突起44が対応
するリング溝45に噛み合うことによって固定される。
【0064】 リング溝45の配置によって、さや状体43は本体部42上で回転できるよう
に保持され、曲り片8の旋回は垂直方向にも水平方向にも可能となる。
【0065】 代わりに係合固定のない構成を選択することも可能で、これにより綴じ込みピ
ンの無段階高さ調節が得られる。選択された高さは、たとえばさや状体43およ
び本体部42間の摩擦結合によって調節できる。
【0066】 図81は、前に説明した例による高さ調節可能な綴じ込みピン5の別の実施態
様である。この綴じ込みピン5に蝶番止めされている曲り片8は固定位置に対す
る係合固定だけを備えている。綴じ込み整理位置は、ストッパ面38との突き当
たりによって限定される。
【0067】 図82ないし85は、綴じ込みピン5の高さ調節機能の別の構造を示している
。ここでも綴じ込みピン5はざる状に形成された2つの部品で構成される。ここ
でもピン支え4と垂直に延びるピン支え4に固定された円筒状の本体部42が設
けられ、綴じ込みピン5の外周に均等に配分される本体中心部47から半径方向
に突き出す案内突起46を有している。本体部42の上部の自由端部分には、カ
バー状に中心部47から半径方向に案内突起46の上に広がる皿状体48が形成
される。案内突起46の間に残された案内溝49の部分に皿状体48は窓状で外
周が開放された切欠50が設けられる。それぞれの切欠50の半径方向の深さは
、対応する案内溝49の半径方向深さよりも小さい寸法とし、これによって案内
溝49の部分に突き出した皿状体48の残部が肩部ストッパ51を形成する。
【0068】 綴じ込みピン5のもう一つのかご状部品は、曲り片8が取り付けられる塊状の
ピン頭部52、およびその下側にこれと垂直に下側に突き出す滑りはり53から
構成される。滑りはりは本体部42の案内突起46に対応して、綴じ込みピン5
の周囲面に互いに均等に配分される。これによって滑りはり53の間に滑り溝5
4が残される。
【0069】 これらの2つのかご状部品の外径は、本体部42の案内突起46の範囲の外径
に相当する。
【0070】 滑りはり53の半径方向厚さは切欠50の深さに相当する。
【0071】 両方のかご状部品相互の配置は、滑りはり53が切欠50を通って案内溝49
の範囲まで突き出し、案内突起46および滑りはり53の同じ間隔および寸法に
よって、それぞれの滑りはり53が2つの案内突起46の間で案内されるように
選ばれる。
【0072】 それぞれの滑りはり53は下側の自由端範囲で、内側に突き出した突起55を
備えている。この突起は第2のかご状部品に対する本体部42からの抜け出しス
トッパとして作用し、突起55は最大の引き出し位置で本体部の皿状体48の肩
部ストッパ51の下側に当る。
【0073】 説明した形態によって、綴じ込みピンの直径はそれぞれの高さ調節位置におい
て綴じ込みピン高さ全体に対し同じ大きさとなる。綴じ込みピン5の伸縮自在の
高さ調節による断面の突起または窪みが生ずることなく、したがって綴じ込まれ
た書類は、ほとんど抵抗無しに綴じ込みピン5上を滑ることができる。
【0074】 このように形成された綴じ込みピン5はその高さを無段階に調整することがで
き、希望する高さは摩擦結合によって固定される。
【0075】 この実施例においても曲り片8は垂直面内で旋回可能であり、そのため曲り片
はピン頭部52で回転短軸35によって支持される。
【0076】 図86には前に説明した実施例の代わりの形態が示される。前に説明したもの
に対して、ここでは閉じこみピン5の段階的な高さ調整が提案され、そのため係
合突起44を持つ突起55が形成され、本体中心部47の高さ全体に均等に配分
され周壁に加工されたリング溝45に噛み合う。
【0077】 さらに、別の案として、対応して形成された滑りはり53またはさや状体43
が係合するため、本体部42または本体中心部47の周壁に微小刻み目を設け、
これによってほぼ無段階の綴じ込みピン高さの調節機能と同時に、この調節を係
合固定することも考えられる。
【0078】 これに対し図87および88に、垂直面内を綴じ込みピン5に対して旋回する
ことができる曲り片8の別の実施態様が図示され、図87により差し込み位置の
ストッパは曲り片8に形成される段56によって設けられ、差し込み位置におい
て綴じ込みピン5のストッパ面57に当たる。図88による固定位置は、曲り片
の下側のストッパと綴じ込みピンの上側角によって決定される。
【0079】 図89ないし91に綴じ込み装置1の別の実施態様が示され、これは図34な
いし36による実施態様の基本構成に全体的に対応する。しかし、綴じ込みピン
5に取り付けられた曲り片8が綴じ込まれた書類の穴の反対側の縁辺60に向い
ている点が異なり、図34の実施例に対して180度回転して配置されている。
したがってこの形態は、図示した実施例の曲り片は曲り片8が取り付けられるピ
ン支え4を超えて突き出し、突き出しはピン支え面の相当外側に位置する。しか
しピン支え4をそれに対応して広く形成し、曲り片8の突き出しがピン支え面の
内部にあるようにすることも考えられる。
【0080】 この形態によって、綴じ込まれた書類6は収納程度と関係なく確実に保持され
る。曲り片8はその片持ちの端部9が書類を折り返す方向と逆なので、綴じ込ま
れた書類の積み重ねのページを連続的にめくる場合に、この形態は特別な利点を
示す。
【0081】 この形態は、高さ調整のできる綴じ込みピン5に関連させることも考えられる
【0082】 図94ないし97に、薄板曲げ部品としての綴じ込み装置1を示す。綴じ込み
ピン5はここでもピン支え4から90度曲げた断片として形成され、さらに90
度の曲りで曲り片8のピン支え4に平行な位置に接続する。曲り片は前に説明し
た実施例により保管穴11から離れる方向に、綴じ込まれた書類6の穴の縁辺7
の反対側の縁辺60方向を向く。
【0083】 ここでも、ほぼ矩形の綴じ込みピン5の幅bは穴の径に対応する。場合によっ
ては幅bは僅かに小さくする。
【0084】 さらに、綴じ込まれた書類の穴の縁辺と反対側の縁辺を向いた曲り片8を針金
30から曲げた構造も可能である。この実施態様を図98ないし101に示し、
ここでこの実施例においても、針金30はほぼ図97の実施例による綴じ込み装
置1の輪郭に対応して曲げられる。綴じ込みピン5も同様に針金によって形成さ
れる保管穴11の反対を向いた曲り片とともに一体にこの針金から形成される。
【0085】 以上説明したすべての実施態様は、特にピン支え4、綴じ込みピン5および曲
り片8、下側のきのこの頭部状の突起20の形成について、および閉じこみピン
、曲り片および保管タブの数量について互いに組み合わせることができる。
【0086】 開示されたすべての特徴は本発明に対し基本的なものである。 従って、対応す る/添付の優先書類(事前出願のコピー)の開示もまたすべて本出願の開示内に
含まれるものであり、 その目的のためこれらの書類の特徴もこの出願の請求事項
に含まれるものである。
【発明の効果】
穴の明いた書類の綴じ込み整理に対する簡単な取り扱いが可能となる。綴じ込
みピンの上部に配置される曲り片は差し込み先端として作用し、これを通して穴
の明いた書類は綴じ込みピンの方向に導かれ、最後に曲り片によって書類の固定
が行なわれる。穴の明いた書類の綴じ込み整理はただ1回の操作で可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 綴じ込みファイル用の第1の実施態様の綴じ込み装置の平面図
である。
【図2】 綴じ込み装置の正面図である。
【図3】 綴じ込み装置の側面図である。
【図4】 図3に相当する描写であるが、穴の明いた書類の積み重ねを固
定したものである。
【図5】 図4に相当する描写であるが、穴の明いた書類の厚い積み重ね
を綴じ込むため高く構成した綴じ込みピンの場合である。
【図6】 装置の別の側面図で、綴じ込みピンの曲り片に関する代わりの
実施態様である。
【図7】 図6に相当する描写で、曲り片に関する代わりの実施態様であ
る。
【図8ないし10】 綴じ込み装置の別の実施態様の平面図である。
【図11】 4穴書類の固定用の綴じ込み装置の平面図である。
【図12】 図11による綴じ込み装置の正面図である。
【図13】 綴じ込み装置の側面図である。
【図14ないし16】 図11ないし13による平面図、正面図および側
面図であるが、別の実施態様に関するものである。
【図17】 2穴の書類を収納するための綴じ込み装置の代わりの実施態
様の平面図である。
【図18】 これに対する正面図である。
【図19】 綴じ込み装置の側面図である。
【図20】 図19の側面図の拡大図である。
【図21】 図20に相当する描写であるが、綴じ込みピンの代わりの実
施態様に関するである。
【図22】 図1による綴じ込み装置を有する本発明の綴じ込みファイル
の平面図である。
【図23】 綴じ込みファイルの図22に相当する描写であるが、図8に
よる綴じ込み装置を備えたものである。
【図24】 図9による綴じ込み装置を有する綴じ込みファイルである。
【図25】 図10による綴じ込み装置を有する綴じ込みファイルである
【図26】 図23の線XXVI−XXVIによる断面の拡大である。
【図27】 図26のXXVIIの範囲の拡大図である。
【図28】 図26に相当する描写であるが、綴じ込み装置の綴じ込みピ
ンが高い場合である。
【図29】 別の実施態様に関する綴じ込み装置の俯瞰図である。
【図30】 代わりの実施態様に関する綴じ込み装置の別の俯瞰図である
【図31】 一体の綴じ込み装置の図3に相当する側面図である。
【図32】 3分割の綴じ込み装置の側面図である。
【図33】 5分割構造の綴じ込み装置である。
【図34】 下側にきのこ状頭部の突起を有する別の実施態様の綴じ込み
装置の平面図である。
【図35】 図34による綴じ込み装置の正面図である。
【図36】 これに対する側面図である。
【図37ないし39】 綴じ込みピンに対して水平に動くことのできる曲
り片の場合の別の実施態様の平面、正面および側面図である。
【図40】 図38のXLの範囲の拡大断面図で、綴じ込みピンにおける曲
り片の代わりの支点を描写したものである。
【図41ないし43】 図37ないし39による3つの図であるが、動く
ことのできる曲り片に関する別の実施態様である。
【図44】 図34の綴じ込み装置を備えた本発明による綴じ込みファイ
ルの平面図である。
【図45】 図37による綴じ込み装置を備えたファイルである。
【図46】 図44に相当する描写であるが、綴じ込みファイルの上側の
表紙が代わりの構造のものである。
【図47】 綴じ込みファイルの別の代わりの実施態様である。
【図48ないし50】 別の代わりの実施態様の綴じ込み装置の平面図、
正面図および側面図で、綴じ込みピンを片持ちの湾曲した収納部品として形成し
、綴じ込み整理位置にあるものを描写したものである。
【図51ないし53】 図48ないし50による綴じ込み装置の図である
が、収納部品の閉じ込め位置に関するものである。
【図54ないし56】 大きなピン頭部の綴じ込みピンを有する別の代わ
りの実施態様の綴じ込み装置の3つの図である。
【図57】 図4に相当する描写であるが、図54による綴じ込み装置に
関するものである。
【図58】 図57に相当する描写であるが、高い綴じ込みピン高さの場
合である。
【図59】 別の実施態様に関する側面図の拡大描写である。
【図60ないし63】 綴じ込み装置の4つの別の実施態様のそれぞれの
平面図である。
【図64ないし66】 板の曲げ部品としての綴じ込み装置の3つの図で
ある。
【図67】 図64による綴じ込み装置の俯瞰図である。
【図68ないし70】 針金構造の綴じ込み装置の3つの図である。
【図71】 図68による綴じ込み装置の俯瞰図である。
【図72ないし74】 代わりの実施態様の針金曲げ部品の綴じ込み装置
である。
【図75】 図72による綴じ込み装置の俯瞰図である。
【図76】 別の実施態様の綴じ込み装置の図37に対応する平面図であ
る。
【図77】 図76の線LXXVII−LXXVIIによる断面であるが、装置の差し
込み位置の描写である。
【図78】 図77に相当する描写で、固定位置に関するものである。
【図79】 図78に相当する描写で、綴じ込みピンの高さを変えた位置
を描写したものである。
【図80】 図79に相当する描写で、綴じ込みピンの高さをさらに高く
したものである。
【図81】 図78に相当する断面描写で別の実施態様に関するものであ
る。
【図82】 垂直面上を動く曲り片を有する高さを変更できる綴じ込みピ
ンの別の実施態様の拡大した俯瞰図で、固定位置に関するものである。
【図83】 図82に相当する俯瞰図であるが、曲り片の差し込み位置に
関するものである。
【図84】 図82の線LXXXIV− LXXXIVによる断面図である。
【図85】 図84の線LXXXV−LXXXVによる断面図である。
【図86】 図83による断面図であるが、別の実施態様に関するもので
ある。
【図87】 ピン保持体に取り付けられた垂直面上を旋回できる曲り片の
図式的断面図で、差し込み位置にある別の実施態様に関するものである。
【図88】 図87に相当する断面図であるが、固定位置に関するもので
ある。
【図89ないし91】 図34ないし36に対応する3つの図で、綴じ込
み装置の別の実施態様に関するものである。
【図92】 図89ないし91による綴じ込み装置の図26に相当する断
面図である。
【図93】 図92のXCIII範囲の拡大図である。
【図94ないし96】 薄板曲げ部品としての別の実施態様の綴じ込み装
置の3つの図である。
【図97】 図94による綴じ込み装置の俯瞰図である。
【図98ないし100】 針金構造の綴じ込み装置の3つの図で、別の実
施態様に関するものである。
【図101】 図98による綴じ込み装置の俯瞰図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、表紙および縁辺に対応する穴を有する書類の収納および固定のため
2つ以上の綴じ込みピンを備えた綴じ込みファイルに関するものであって、綴じ
込みピンはその上部に、書類の穴よりも大きな突き出した曲り片を備えている。
【0002】
【従来の技術】 このような綴じ込みファイルは多くの実施態様が知られている。これらは一般
に樹脂または薄板の綴じ込みバンドを、穴の空いた書類の収納および固定に使用
する。これらの穴の明いた書類を綴じ込み整理した後、一般に綴じ込んだ書類ま
たは綴じ込んだ書類の積上げの押えのため、固定バンドが綴じ込みバンドに押込
まれ、最後に固定バンドによって綴じ込みバンドが最上層の書類または固定バン
ドの上の位置に曲げられる。この種の綴じ込みファイル用の綴じ込み装置は分離
しているの部品として知られている。例えばドイツ公開特許DE−U18710
063号に示される。さらに、技術の現状はイギリス公開特許GB−PS354
257号に示される。これから導入部で述べた綴じ込みファイルの特徴は既知で
ある。しかし、 ピンの曲り片は取り外すことができるか、 または一体に結合され
ているだけである。 これは使用に当たってある程度の困難さを伴う。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】 この点から始まって本発明は、既知の綴じ込みファイルを簡単な構造で利点の
多い取扱ができるよう構成しさらに発展させるという課題に取り組むものである
【0004】
【課題を解決するための手段】 この課題は請求項1の対象によって解決される。
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月14日(2001.5.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、表紙および縁辺に対応する穴を有する書類の収納および固定のため
2つ以上の綴じ込みピンを備えた綴じ込みファイルに関するものであって、綴じ
込みピンはその上部に、書類の穴よりも大きな突き出した曲り片を備えている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】 このような綴じ込みファイルは多くの実施態様が知られている。これらは一般
に樹脂または薄板の綴じ込みバンドを、穴の開いた書類の収納および固定に使用
する。これらの穴の開いた書類を綴じ込み整理した後、一般に綴じ込んだ書類ま
たは綴じ込んだ書類の積上げの押えのため、固定バンドが綴じ込みバンドに押込
まれ、最後に固定バンドによって綴じ込みバンドが最上層の書類または固定バン
ドの上の位置に曲げられる。この種の綴じ込みファイル用の綴じ込み装置は分離
している部品として知られている。例えばドイツ公開特許DE−U187100
63号に示される。さらに、技術の現状はイギリス公開特許GB−PS3542
57号に示される。これから導入部で述べた綴じ込みファイルの特徴は既知であ
る。しかし、ピンの曲り片は取り外すことができるか、または一体に結合されて
いるだけである。これは使用に当たってある程度の困難さを伴う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】 この点から始まって本発明は、既知の綴じ込みファイルを簡単な構造で利点の
多い取扱ができるよう構成しさらに発展させるという課題に取り組むものである
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】 この課題は請求項1の対象によって解決される。本発明による綴じ込みファイ
ルの綴じ込み装置は美的にも優れた効果を有する。さらに、使用者は曲り片を備
えた綴じ込みピンの形状によって、直ぐに書類を閉じ込める操作が理解できる。
綴じ込み装置は綴じ込みファイルを構成するため、表紙にたとえば接着またはク
リップ止めされる。さらに綴じ込み装置を表紙に溶接することも考えられる。綴
じ込み装置を一体として形成すると別の利点がある。こうすることによって綴じ
込み装置の一部の部品、たとえば現状の技術における固定バンドを置き忘れる危
険がなくなる。さらに、綴じ込みピンの互いの距離および数に関して、標準用紙
の穴あけ基準に合致させると好都合である。たとえば、2つの用紙穴のあいたD
IN−A4用紙を綴じ込むため、2つの互いに標準距離だけ離れた曲り片を有す
る綴じ込みピンが設けられる。4つの用紙穴に対しては対応する4つの綴じ込み
ピンが設けられる。多くの場合に、個々の書類、たとえば特殊な書類集(注文、
申し込み、鑑定、会議資料など)は少ない書類の枚数で説明用のファイルに綴じ
込まれるので、本発明の対象の構造には、綴じ込まれる書類の厚さが約2ないし
4ミリメートルで、好ましくは2.5ミリメートルに適合させた綴じ込みピンの
高さを有する綴じ込みピンが設けられる。綴じ込み装置の別の形態は、多くの枚
数の書類用の高い綴じ込みピンを提供することができる。さらに変更できる綴じ
込みピンの高さも考えられる。さらに綴じ込み装置を一体の材料で製作すること
もできる。そのため綴じ込み装置を樹脂の射出成形部品として成形すると好都合
である。さらに綴じ込み装置を金属ダイキャスト部品または薄板曲げ部品として
製作しても良い。製作技術上の利点とともに、この綴じ込み装置の一体構造は、
使用後の材質別の廃棄処理に関しても利点がある。さらに綴じ込み装置を一体の
鋳造部品だけで製作すると最も都合がよい。しかし、綴じ込み装置を一つの材質
の多くの個々の部品から製作することも考えられる。廃棄処理に関しては、綴じ
込みファイルの表紙および綴じ込み装置を同じ材質で製作するとさらに利点があ
る。したがって、表紙および綴じ込み装置を樹脂から製作した場合、処理すべき
材料は1種類だけとなる。これに対して、表紙を厚紙/紙材料から選択し、綴じ
込み装置を樹脂または金属から製作した場合、分離すべき材料は2つの種類だけ
となる。本発明の対象の有利な発展として、曲り片を穴が配置されている書類の
縁片の方向に向ける。この形態によって、曲り片はページをめくる場合に紙を引
っ張る方向と反対の方向に延びることになり、綴じ込み整理されたページを続け
てめくる場合もさらに確実に固定される。代わりに、曲り片を書類の穴と向かい
合う長い方の縁辺の方向に向く形態を選定することもできる。この形態によって
閉じ込まれた書類は綴じ込みの程度と無関係に、続けてめくる場合も確実に固定
される。曲り片は続けてめくる場合に書類が動く方向を阻止する。それに加えて
、この解決策は綴じ込まれた書類の積み重ねを取り出す場合に、その左側すなわ
ち穴のある縁辺の短い側を下から掴むことができるという利点があることが実証
された。再び綴じ込み整理される書類はこの形態によって再び問題なく固定され
る。さらに、曲り片はピンの延長方向に対し直角に延ばされる。この場合綴じ込
みピンは、下側の表紙の面に対して垂直に調整されると好都合である。これによ
って曲り片は水平方向に延びる。穴のあいた書類の差し込みを簡単にするため、
曲り片の片持ち端部を針先状に細くする。さらに有利な展開として曲り片の水平
の延びを少なくとも穴の1.5倍に相当させる。これによって綴じ込みピンの曲
り片は、穴のあいた書類の綴じ込み整理および固定位置で穴の縁辺よりも突き出
る。綴じ込み装置に固定された書類の固定をさらに高めるため、曲り片をピンに
対して水平面で動くようにすることができる。この形態によって、曲り片はたと
えば曲り片が書類の縁辺方向に向かう差し込み位置から、閉じ込め位置に90度
変位させる。このとき、水平面に向きを変える曲り片が固定された書類の縁辺と
ほぼ並行に向いた閉じ込め位置であることが好ましい。この閉じ込め位置の2つ
の綴じ込みピンの配置は、曲り片が互いに向き合うよう調整されるとさらに好都
合である。上述の特徴の代わりに、またはこれと組み合わせて、さらに曲り片を
綴じ込みピンに対して垂直上に動かすことができる。この場合、差し込み位置で
曲り片は上側、すなわち綴じ込みピンの延長方向を向き、これによって綴じ込み
整理する書類が最も簡単に従来の方法で、上側から曲り片を通って綴じ込みピン
に導くことができると好都合である。書類の閉じ込めまたは固定位置を得るため
、その後曲り片は垂直面を好ましくは90度、さらに好ましくは綴じ込み整理さ
れた書類の縁辺と並行に向く位置まで向きを変えられる。暗示したように、ピン
に対する曲り片の水平面および垂直面での可動性も考えられる。さらに取扱上の
改善を得るため、水平面および/または垂直面を動く曲り片の構成を、これが収
納する書類の差し込み位置および/または固定位置で係合固定するようにするこ
とを提案する。このため、たとえば曲り片に係合ノッチまたは類似のものを設け
、それぞれの固定位置で対応して綴じ込みピンに形成した係合溝に噛み合わせる
。この形態によって、曲り片は希望した場合だけ固定位置から差し込み位置に向
きを変えることができる。さらに書類を綴じ込み整理している間は確実にそのま
ま保持されるので、係合固定された差し込み位置で取り扱いは相当に簡単になる
。さらに発展させるため、曲り片ばね状の湾曲を下側に備えることを提案する。
樹脂の射出成形部品または薄板曲げ部品の形状の綴じ込み装置の形態における曲
げ片を、弾性のあるばね状に形成する。このように形成された曲り片は綴じ込ま
れた書類の積み重ねを上側から抑え、固定を強化する。綴じ込み装置を樹脂の射
出成形部品として形成した場合は、さらに特に曲り片の部分をガラス繊維で強化
することが考えられる。本発明の対象の別の形態として、ピンおよび曲り片が二
重に延びる針金から一体に曲げられ、曲り片の先端を折り返し点とすることがで
きる。この二重に延びる針金は樹脂または金属の綴じ込み装置の輪郭に対応して
曲げる。曲り片の長さを2つのピンの間隔のほぼ半分とすると利点があることが
実証された。綴じ込みファイルの全高さを短くするため、本発明の対象をさらに
発展させ、上側の表紙に曲り片に適合させた切欠を設け、綴じ込みファイルを閉
じたとき曲り片によって埋められるか貫通されるようにする。たとえば上側表紙
に形状が適合する打ち抜きを設ける。しかし貫通部だけにミシン目を設けること
も考えられる。綴じ込みファイルを最初に使用するとき、すなわち最初にファイ
ルを閉じるとき、このミシン目の範囲は内側から当たる曲り片によって突き上げ
られ破れる。その後、綴じられた綴じ込みファイルにおいて、切欠を埋めるかま
たはこれを貫通する曲り片は、上側すなわち見える側に外観上美しいように形成
させる。たとえば表面にロゴを設ける(たとえば、タンポン印刷または捺染印刷
による印刷)か、または浮き彫りとして盛り上げた形態とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 198 37 158.6 (32)優先日 平成10年8月17日(1998.8.17) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 198 48 063.6 (32)優先日 平成10年10月19日(1998.10.19) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (31)優先権主張番号 199 00 582.6 (32)優先日 平成11年1月9日(1999.1.9) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表紙(2)および、 縁辺(7)に配置される対応する穴が設
    けられた穴の明いた書類(6)を収納し固定するため2つの綴じ込みピン(5)
    を備えた綴じ込み装置を有する綴じ込みファイル(3)において、 綴じ込みピン(5)は上部に突出している、 書類(6)の穴よりも大きな曲り片
    (8)を備えたことを特徴とする綴じ込みファイル。
  2. 【請求項2】 特に、曲り片(8)が書類(6)の穴が配置されている縁片
    (7)の方向に延びることを特徴とする請求項1による綴じ込みファイル。
  3. 【請求項3】 特に、曲り片(8)が書類(6)の穴の反対側の縁片(6 0)の方向に延びることを特徴とする請求項1または2のいずれかによる綴じ込
    みファイル。
  4. 【請求項4】 特に、曲り片(8)がピンの延長方向に対して直角に延びる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかによる綴じ込みファイル。
  5. 【請求項5】 特に、曲り片(8)の片持ち端(9)が針先状に細くなって
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかによる綴じ込みファイル。
  6. 【請求項6】 特に、曲り片(8)の水平方向の延びが少なくとも穴の径の
    1.5倍に相当することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかによる綴じ込
    みファイル。
  7. 【請求項7】 特に、曲り片(8)がピン(5)に対して水平平面内で動く
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかによる綴じ込みファイル。
  8. 【請求項8】 特に、曲り片(8)がピンに対して垂直平面内で動くことを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかによる綴じ込みファイル。
  9. 【請求項9】 特に、水平および/または垂直面内で動く曲り片(8)の構
    成において、収納する書類(6)の差し込み位置および/または固定位置で係合
    固定されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかによる綴じ込みファイ
    ル。
  10. 【請求項10】 特に、曲り片(8)がばね状の湾曲(32)を下側に向か
    って備えていることを特徴とする請求項1または9のいずれかによる綴じ込みフ
    ァイル。
  11. 【請求項11】 特に、ピン(5)および曲り片(8)が一体に二重に延び
    る針金(30)から曲げられ、曲り片の先端が折り返し点(31)であることを
    特徴とする請求項1ないし10のいずれかによる綴じ込みファイル。
  12. 【請求項12】 特に、曲り片(8)の長さが2つのピン(5)の間の距離
    (a)の約半分に相当することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかによ
    る綴じ込みファイル。
  13. 【請求項13】 特に、上側の表紙(17)に曲り片(8)の輪郭に合せた
    切欠(18)を設け、綴じられたファイル(3)の場合に曲り片(8)で埋めら
    れるか、または貫通されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかによ
    る綴じ込みファイル。
  14. 【請求項14】 特に、綴じ込みピン(5)が片持ちの、突き出して湾曲し
    た受け入れ部品(25)として形成され、湾曲は書類(6)の穴の縁片(7)の
    方向に形成されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかによる綴じ込
    みファイル。
  15. 【請求項15】 特に、ピン(5)の自由端(26)が下側に向いているこ
    とを特徴とする請求項14による綴じ込みファイル。
  16. 【請求項16】 特に、湾曲角度が110度以上であることを特徴とする請
    求項14または15のいずれかによる綴じ込みファイル。
  17. 【請求項17】 特に、ピン(5)が一体に二重に延びる針金(30)から
    曲げられ、曲り片の先端が折り返し点(31)であることを特徴とする請求項1
    4ないし16のいずれかによる綴じ込みファイル。
  18. 【請求項18】 特に、綴じ込みピン(5)が穴の大きさに対応したピン頭
    部(27)およびそれに対して径を小さくしたピン軸部(28)から構成され、
    ピン軸部に書類の厚さに合せた多くの溝(14)を備えたことを特徴とする請求
    項1の上位概念の特徴による綴じ込みファイル。
  19. 【請求項19】 特に、上側の表紙(27)にピン頭部(27)に合せた切
    欠(19)を設け、綴じられたファイル(3)の場合にピン頭部(27)で埋め
    られるか、または貫通されることを特徴とする請求18による綴じ込みファイル
  20. 【請求項20】 特に、綴じ込みピン(5)が平らな部品として形成される
    ピン支え(4)に配置されることを特徴とする請求項1ないし195のいずれか
    による綴じ込みファイル。
  21. 【請求項21】 特に、ピン支え(4)が表紙(2)を係合固定するために
    下側にきのこの頭部状の突起(20)を備えたことを特徴とする請求項1ないし
    20のいずれかによる綴じ込みファイル。
  22. 【請求項22】 特に、ピン支え(4)の片側に表紙(2)の背面壁(15
    )または折り線を貫通するよう形成された保管穴(11)を備えたことを特徴と
    する請求項1ないし21のいずれかによる綴じ込みファイル。
  23. 【請求項23】 特に、保管穴(11)が個別の保管タブ(10)に形成さ
    れることを特徴とする請求項1ないし22のいずれかによる綴じ込みファイル。
JP2000531313A 1998-02-13 1999-02-08 表紙および綴じ込み装置から構成される綴じ込みファイル Pending JP2002502742A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19805902 1998-02-13
DE19825682 1998-06-09
DE19837158 1998-08-17
DE19848063 1998-10-19
DE19900582.6 1999-01-09
DE19900582A DE19900582A1 (de) 1998-02-13 1999-01-09 Heftmappe mit einem Umschlagdeckel und einer Herftvorrichtung
DE19837158.6 1999-01-09
DE19825682.5 1999-01-09
DE19805902.7 1999-01-09
DE19848063.6 1999-01-09
PCT/EP1999/000821 WO1999041088A1 (de) 1998-02-13 1999-02-08 Heftmappe mit einem umschlagdeckel und einer heftvorrichtung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002502742A true JP2002502742A (ja) 2002-01-29

Family

ID=27512631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000531313A Pending JP2002502742A (ja) 1998-02-13 1999-02-08 表紙および綴じ込み装置から構成される綴じ込みファイル

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1054779A1 (ja)
JP (1) JP2002502742A (ja)
AU (1) AU739938B2 (ja)
CA (1) CA2324604A1 (ja)
WO (1) WO1999041088A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024296A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Kokuyo S&T Co Ltd 綴じ具及びファイル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB354257A (en) * 1930-05-02 1931-08-04 Richard Fitz Power Improvements in or relating to letter or like files

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024296A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Kokuyo S&T Co Ltd 綴じ具及びファイル

Also Published As

Publication number Publication date
CA2324604A1 (en) 1999-08-19
WO1999041088A1 (de) 1999-08-19
AU2832499A (en) 1999-08-30
AU739938B2 (en) 2001-10-25
EP1054779A1 (de) 2000-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2595372C (en) Refillable notebook
AU767430B2 (en) Loose-leaf binder
US8277140B2 (en) Loose-leaf binder
WO2015023758A1 (en) Device with quick-attach feature
US7252452B2 (en) Binder with front pocket
JP2002502742A (ja) 表紙および綴じ込み装置から構成される綴じ込みファイル
JP5695617B2 (ja) 綴具
US20020159822A1 (en) Loose-leaf binder
EP1065072A2 (en) A ring binder mechanism
US9290035B2 (en) Refillable notebook with release mechanism
US7478966B2 (en) Files and method for presenting files
JP2546567Y2 (ja) ファイル装置
US20110305499A1 (en) Ring binder mechanism with hole punch assembly
JP5613205B2 (ja) 綴具
JP5484428B2 (ja) 表紙体
JP2005185723A (ja) ブックスタンド兼用書類フォルダー
US8176822B1 (en) Hole punch and compressor with alignment member
JPS5823662Y2 (ja) バインダ−、フアイル等綴込用具
JP3020310U (ja) ファイル
WO2008142573A2 (en) Multi-function element from a system for the filling or the storage of an article
JPS6024619Y2 (ja) 紙綴具
JP5194236B1 (ja) 背幅調整可能なファイリング用具に設置される背表紙収納部
JPH0193400A (ja) 綴込用ファイル及びファイル方法
JP2008207448A (ja) ファイル
JP2004209743A (ja) 綴じ具