JP2002501149A - 空洞を封止する物品および方法 - Google Patents

空洞を封止する物品および方法

Info

Publication number
JP2002501149A
JP2002501149A JP2000528450A JP2000528450A JP2002501149A JP 2002501149 A JP2002501149 A JP 2002501149A JP 2000528450 A JP2000528450 A JP 2000528450A JP 2000528450 A JP2000528450 A JP 2000528450A JP 2002501149 A JP2002501149 A JP 2002501149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
cavity
support member
sealing
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000528450A
Other languages
English (en)
Inventor
エドワード・シドジック
ピーター・エム・ゴッドフリー
ロン・ジェイ・チャン
キース・ドーズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TE Connectivity Corp
Original Assignee
Tyco Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tyco Electronics Corp filed Critical Tyco Electronics Corp
Publication of JP2002501149A publication Critical patent/JP2002501149A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D29/00Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof
    • B62D29/001Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material
    • B62D29/002Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material a foamable synthetic material or metal being added in situ
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/02Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/08Insulating elements, e.g. for sound insulation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24777Edge feature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • Y10T428/249953Composite having voids in a component [e.g., porous, cellular, etc.]
    • Y10T428/249981Plural void-containing components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (a)平坦な支持部材(110)と、(b)発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んで接触する封止部材(120)であって、支持部材(110)の面内で支持部材と接触する少なくとも2つの層を含み、最も外側の層(124)が未架橋発泡性ポリマーを含み、内側の層(122)が架橋発泡性ポリマーを含む、封止部材(120)とを含む空洞封止物品(100)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、空洞(またはキャビティ)を封止する物品ならびにその製造および
使用方法に関する。
【0002】 (背景技術) 本発明は、空気、水分、流体および粒子などの進行に対して空洞を封止するこ
とが望ましいあらゆる場合に、自動車または他の陸上輸送手段(または乗物もし
くは車両)、船または他の海上輸送手段、航空機または他の航空輸送手段ならび
に陸地および海洋建造物を含む建造物などにおけるチャンネル(channel、また は通路、溝もしくは管)用の封止物品に関する。ある特定の趣旨においては、本
発明は、自動車およびこれに類する輸送手段の本体構造における、例えば柱状体
(pillar)などのチャンネルの封止体に関し、主にこの趣旨に関連して本発明を
説明するものとする。
【0003】 自動車、トラックおよびこれに類する輸送手段の組立の間、多くの本体構成部
分が、本体部品の腐蝕を招き得る水分および汚染物質の進入を防止するために封
止を必要とする空洞を備える。これは、重いフレームが、水分および汚染物質が
集まる多数の空洞を本質的に備える、構造的に設計された立体的(または空間)
骨組で置き換えられたユニボディ(unibody、または一体型本体)構造に関して まさしく当て嵌まる。これらの空洞は、自動車の通常の使用の際に、道路および
エンジンのノイズならびに他の音が、該空洞を通って伝送され得る通路としても
働く。例えば、窓の開口部分を規定する自動車本体(または車体)の支柱(upri
ght post)構造体は、細長い(elongated、または延在する)空洞を備え、この 空洞は、水分および屑(debris)を遮る封止物体であって、消音用のバッフル(
この音は、消音されなければ、空洞の長さに亘って伝送されて、自動車の乗客用
区画へ発せられるであろう)としても機能する封止物体で少なくとも部分的に満
たされていない限り、水分および汚染物質を集め、また音を伝送することができ
る。他の不規則な空洞が自動車本体に存在し、これは、水分および汚染物質がそ
の領域に入ることを防止し、自動車本体の他の部分へ運搬されるように、望まし
くは封止される。
【0004】 これらの空洞を封止するために多くの試みがなされ、この目的のためのいくつ
かの技術および製品が、特に米国特許第5,266,133号および同第5,3
73,027号(Hanleyら)、同5,212,208号および同第5,1
60,465号(Soderberg)、同第5,040,803号(Cies
likら)、同第4,989,913号(Moore III)、ならびに同第4 ,874,650号(Kitohら)に記載されている。本明細書を通じて言及
されるこれらおよび他の文献の開示内容は、引用することにより本明細書に組み
込まれる。
【0005】 自動車の空洞を封止するのに現時点において好ましい技術は、熱で活性化され
る封止発泡材料の使用である。一般的には、昇温下で膨張(発泡)し得る材料、
即ち、熱活性化発泡剤と熱活性化架橋剤との両方を含む熱可塑性混合物の塊が、
空洞内に機械的に固定することが可能なトレイまたは他の機械的支持体(通常は
シート金属または成形された高温熱可塑性材料で出来ている)の上に配置される
。自動車本体は、現在一般的に、リン酸処理、防錆処理、電気コーティングおよ
び他の塗料バスへ全体を浸漬することによってコートされて、開いた全ての空洞
の内部がコートされることを確保しているので、封止物品(トレイならびに発泡
性材料の塊)は、発泡の前に空洞の断面を満たしてはならず、よって、コート剤
が浸漬の間に空洞に入り、バスから取り出した後にそこから排出される。自動車
本体が、本体の金属にコート剤を硬化させるためにオーブンを通過するときに、
発泡材料の塊が膨張して空洞断面を満たし、空洞の壁に封止(または封着)する
。この技術は概ね満足できるものであることが判明しているが、2つの主な欠点
がある。第1に、発泡材料は、発泡の間、自己支持性ではないので、発泡架橋(
foam crosslink)の前にたれやすく(sag)、従って、支持体を必要とする。こ の問題は、封止すべき空洞の軸がほぼ水平で、よって発泡材料(これは空洞の軸
に垂直である)がほぼ水平となり、従って、空洞壁の上方部分に向かう発泡材料
の膨張が制限されやすくなる場合に特に顕著である。膨張および封止の間に発泡
体を支持するのに必要なトレイは、重量および費用を封止体に付加する。第2に
、発泡性材料が、水平方向の膨張の際に下方から支持される場合、溶融した発泡
材料の支持体への界面(interfacial)接着力は、発泡体の横方向の膨張を制限 し、よって、より大きな膨張が支持体に垂直に(空洞壁に向かってよりも、むし
ろ空洞の長手方向に沿って)生じる。この結果、封止が不完全となり得、適切な
封止を確保するためにより多くの量の発泡性材料が使用され、また、封止体に重
量および費用の両方を付加する。この問題は、封止すべき空洞が断面内で非常に
不規則であるか、あるいは非常に鋭角的な角度を有する場合、発泡体が空洞断面
を満たし、角度の頂点まで進行することを確保しようとするために、かなり過剰
の発泡性材料を使用する場合に特に顕著である。
【0006】 空洞を封止する物品、特に、陸上、海上、または航空輸送手段におけるチャン
ネル、例えば自動車またはこれに類する輸送手段の柱状体などに使用される封止
物品であって、容易に、かつ安価に作製でき、特別な道具を必要とすることなく
容易に取り扱え、封止すべき空洞内に据え付けられ、自動車本体が操作の際に一
般的に曝されるような温度(例えば、自動車の塗料オーブンの場合115℃〜2
50℃)に空洞温度を上昇させることによって容易に活性化され、そして、活性
化すると、空気、水分、他の望ましくない流体および粒子、ならびに音などの進
入に対する効果的な封止を提供する封止物品を提供することが望ましい。
【0007】 (発明の簡単な要旨) 第1の要旨においては、本明細書は、空洞を封止する物品(本明細書において
空洞封止物品とも言う)であって、 (a)平坦な支持部材と、 (b)発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んで密接(in
timate)に接触する封止部材であって、支持部材の面内で密接に接触する少なく
とも2つの層を含み、 最も外側の層が未架橋(uncrosslinked、または架橋していない)発泡性ポリ マーを含み、および 内側の層が架橋(crosslinked、または架橋している)発泡性ポリマーを含む 封止部材と を含む物品を提供する
【0008】 第2の要旨においては、本発明は、本発明の空洞封止物品を用いることによっ
て空洞を封止する方法を提供する。
【0009】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 図面を参照して、図1は、本発明の第1の実施形態の空洞封止物品の部分切除
斜視図である。概して100にて示される物品は、平坦な支持部材110と、支
持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して120にて示される封止部材とを含
む。この第1の実施形態においては、封止部材120は、架橋発泡性ポリマーを
含む内側層122と、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層124との、2つの層
を含む。また、この実施形態においては、支持部材は、封止部材の厚さと同じ厚
さを有して示され、全体としての空洞封止物品は、単一の平坦面を有する。用語
「厚さ」は、本明細書を通じて、本発明の空洞封止物品について用いられる場合
には支持部材の面に垂直な、物品の封止部材の寸法(またはディメンジョン)を
言うために使用される(よって、用語「厚さ」は、例えば第4および第5の実施
形態に見られるような、片側または両側から封止部材に係合する支持部材のチャ
ンネルまたは他の部分の厚さを含まない)。
【0010】 図2は、本発明の第2の実施形態の空洞封止物品の部分切除斜視図である。概
して200にて示される物品は、概して210にて示される平坦な支持部材と、
支持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して220にて示される封止部材とを
含む。この実施形態においては、支持部材210は封止部材よりも薄く、よって
、これは中央平坦領域212と、封止部材の厚さと同じ厚さを有するT字形厚さ
周辺部214とを含み、封止部材220は、未架橋ポリマー(これは発泡性であ
る必要はないので、発泡性であっても、非発泡性であってもよい)を含む内側層
222と、架橋発泡性ポリマーを含む中間層224と、未架橋発泡性ポリマーを
含む外側層226との、3つの層を含む。3層構造の封止部材の特別な利点は、
未架橋の内側層が、発泡の際に支持部材に接着して封止し、よって、発泡後に、
更なる封止および構造的強度を封止物品に与えることにある。本実施形態におい
ては、封止部材と同程度の厚さを有する支持部材を用いる必要がなく、実際、い
ずれの適切な厚さをも有し得ることが解るであろう。
【0011】 しかしながら、より代表的には、本発明の空洞封止物品の支持部材および封止
部材は、封止部材が発泡した場合に、封止部材が支持部材の面内に留まることを
確保するような何らかの様式で係合し、このような係合を示す物品の実施形態を
図3〜7に示す。
【0012】 図3は、本発明の第3の実施形態の空洞封止物品の部分切除斜視図である。概
して300にて示される物品は、平坦な支持部材310と、支持部材の面内で支
持部材を取り囲む、概して320にて示される封止部材とを含む。この実施形態
においては、支持部材310は単一の平坦部分を含み、封止部材320は、支持
部材よりも厚く、支持部材と係合するチャンネルが設けられている。第1の実施
形態と同様に、封止部材320は、架橋発泡性ポリマーを含む内側層322と、
未架橋発泡性ポリマーを含む外側層324との、2つの層しか含まない。この実
施形態では、封止部材は、支持部材の各辺につき1つの、4つのピース(または
部分)で出来ている。
【0013】 図4は、本発明の第4の実施形態の空洞封止物品の部分切除斜視図である。概
して400にて示される物品は、概して410にて示される平坦な支持部材と、
支持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して420にて示される封止部材とを
含む。この実施形態においては、支持部材410は、中央平坦領域412と、封
止部材420と係合するように設計されたU字形のチャンネル414が設けられ
、発泡の際に、支持部材410の面内に保持される周辺部とを含み、そして、第
1の実施形態と同様に、封止部材420は、架橋発泡性ポリマーを含む内側層4
22と、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層424との、2つの層を含む。本実
施形態においても、封止部材は、支持部材の各辺につき1つの、4つのピースで
出来ている。
【0014】 図5は、本発明の第5の実施形態の空洞封止物品の部分切除斜視図である。概
して500にて示される物品は、概して510にて示される平坦な支持部材と、
支持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して520にて示される封止部材とを
含む。この実施形態においては、支持部材510は、1対のエッジプレート51
4および516の間に収められる中央スペーサー512を含み、スペーサーの周
辺の外側におけるエッジプレート間の空間は、上述の実施形態と同様に、封止部
材520と係合するように設計されたU字形のチャンネルを形成する。第3およ
び第4の実施形態と同様に、封止部材520は、架橋発泡性ポリマーを含む内側
層522と、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層524との、2つの層を含み。
本実施形態においても、封止部材は、支持部材の各辺につき1つの、4つのピー
スで出来ている。
【0015】 支持部材の周辺部の回りにおいて均一な厚さを有する封止部材(これは、上記
の第2の実施形態のような実施形態における中央スペーサーの周辺部、あるいは
上記の第4または第5の実施形態のような実施形態におけるチャンネルの底を言
う)が、概して、製造上の簡単さの点から好ましいが、所望であれば、封止部材
が均一でない厚さを有し得ることは本発明の特徴である。用語「幅」は、本明細
書を通じて、支持部材の面内にある、本発明の物品の封止部材、あるいは封止部
材のいずれかの層の寸法(または大きさ)を言うために使用される。特に、封止
部材の架橋発泡性ポリマー層は、発泡後に、より大きい、またはより小さい封止
部材幅を提供するために、不均一な幅を有するべきことが望ましい場合があり、
特に、封止部材の架橋発泡性ポリマー層は、封止すべき空洞の断面が、その位置
において空洞の断面と密接に適合するためには支持部材の形状としては実際的で
ない、または望ましくない形状(例えば、するどく窪んだ頂部など)を有する場
所において、幅がより厚い領域を有することが特に望ましい場合がある。従って
、するどく窪んだ頂部を断面にて形成するような、「ピンチ溶接(pinch weld)
」、折りたたみ(fold)、または他の接続技術によって、空洞の断面が形成され
ている、物品の周辺部上の位置においては、架橋発泡性ポリマー層の幅がより厚
いことが望ましい場合がある。図3は、この、架橋発泡性ポリマー層322の、
角330および332におけるより厚い幅を例示し、そのような特徴は、封止さ
れるべき空洞が、これらの角に対応する位置にて空洞壁の間でピンチ溶接によっ
て形成された場合に特に適切であろう。また、本明細書において後に詳細に説明
するように、封止部材の幅は、空洞の形状が比較的規則正しく、壁の輪郭におい
て滑らかな場合にはより大きく(従って、空洞封止物品と空洞壁との間における
より広い間隔が可能であり)、また、空洞の形状が比較的不規則な場合にはより
狭い(従って、物品の形状を、空洞の形状に合わせてより密接に適合させること
が可能である)。
【0016】 図6は、本発明の第6の実施形態の空洞封止物品の空洞における断面図である
。概して600にて示される物品は、概して610にて示される平坦な支持部材
と、支持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して620にて示される封止部材
とを含む。この実施形態においては、支持部材610は、中央平坦領域612を
含み、その周辺部には、封止部材620に一方の側から係合し、発泡の際に、支
持部材610の面内に封止部材を保持するように設計された凸部614が設けら
れ、そして、第2の実施形態と同様に、封止部材620は、未架橋ポリマー(こ
れは発泡性である必要はない)を含む内側層622と、架橋発泡性ポリマーを含
む中間層624と、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層626との、3つの層を
含む。この物品は、壁630および632を有する空洞の内部にあるものとして
示される。
【0017】 図7は、物品が、間隔を置いた位置関係にある2つの部分の封止部材を有し、
空洞内に配置されて示される、本発明の第6の実施形態の空洞封止物品の側方断
面図である。概して700にて示される物品は、概して710にて示される平坦
な支持部材と、支持部材の面内で支持部材を取り囲む、概して720Aおよび7
20Bにて示される封止部材の2つの部分とを含む。この実施形態においては、
支持部材710は、封止部材の一部を各々支持する2つの周辺領域712Aおよ
び712Bと、封止部材の部分720Aおよび720Bと一方の側から各々係合
し、発泡の際に、支持部材710の面内にこれらを保持するように設計された凸
部714とを含む。第1の実施形態と同様に、封止部材の部分720Aおよび7
20Bは、架橋発泡性ポリマーを含む内側層722Aおよび722Bと、未架橋
発泡性ポリマーを含む外側層726Aおよび726Bとの、2つの層を各々含む
。物品は、壁730および732を有する空洞内に配置されて示されており、凸
部714は、凸部および空洞壁732を通るボルト734および736などによ
って、物品を空洞内に固定できるように、一方の側にて誇張して示されている。
【0018】 図8は、本発明の第8の実施形態の空洞封止物品の断面図である。概して80
0にて示される物品は、概して820にて示される封止部材によって包囲された
、概して810にて示される支持部材を含む。図5の実施形態におけるものと同
様に、支持部材810は、中央プレート812と1対のエッジプレートとを含み
、エッジプレートのうちの1つ(814として示される)だけが、断面の後方に
見えている。この実施形態においては、封止部材が支持部材の面内にて支持部材
を取り囲んでいるが、発泡の前に封止部材が連続的である必要はないことが示さ
れる。4つの異なる構造を有する封止部材が示される。封止部材820Aは、架
橋発泡性ポリマーを含む内側層822Aと、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層
824Aとの、2つの層を含む。封止部材820Bは、未架橋ポリマーを含む内
側層822Bと、架橋発泡性ポリマーを含む中間層824Bと、未架橋発泡性ポ
リマーを含む外側層826Bとの、3つの層を含む。封止部材820Cは、未架
橋ポリマーを含む内側層822Cと、架橋発泡性ポリマーを含む中間層824C
と、未架橋発泡性ポリマーを含む外側層826Cとの、3つの層を含み、また、
発泡の際に追加の空洞充填および封止を提供するように、未架橋発泡性ポリマー
828Cの2つのピースが、封止部材のストリップの両方の端部に加えられる。
封止部材820Dは、架橋発泡性ポリマーを含む内側層822Dと、未架橋発泡
性ポリマーを含む外側層824Dとの、2つの層しか含まず、また、発泡の際に
追加の空洞充填および封止を提供するように、未架橋発泡性ポリマー828Dの
2つのピースが、封止部材のストリップの両方の端部に加えられる。所望の封止
作用を得るために、これらの4つの異なる構造を有する封止部材のいずれを、単
独で、または他の構造ものと組合せて用いてもよい。
【0019】 図9は、空洞内に配置された図5の空洞封止物品(即ち、支持部材が中央スペ
ーサーと1対のエッジプレートとを含む)の面内における断面図であって、この
長手方向の軸を紙面に対して垂直とした図である。空洞の軸は、いずれの方向(
水平、斜め、または垂直)に向いていてもよく、この結果、封止されるべき断面
はこれに応じて、水平、斜め、または垂直となる。概して900にて示される空
洞は、空洞の壁を形成する1対の部材902および904によって規定され、こ
れらは任意の適切な手段(図示せず)によって一緒に締結される。空洞封止物品
400は、中央スペーサー512と、エッジプレート514および516(エッ
ジプレートは、断面の外に位置するので見えない)とを含み、概して520にて
示される封止部材は、架橋発泡性ポリマーの内側層522と、未架橋発泡性ポリ
マーの外側層524とを含む。空洞封止物品500は、任意の適切な手段、例え
ばブラケット910(その脚部912の一部のみが見える)によって空洞900
内に所定の位置にて配置され、物品は、ブラケットの脚部912にボルト916
によって固定される。図10は、図9の空洞封止物品を更なる断面にて示すが、
空洞の長手方向の軸を紙面に対して平行としたものであり、ブラケット910に
よって物品を空洞内に配置する方法をより明瞭に例示する。図示されるように、
物品は、ブラケット910の脚部912にボルト916およびナット918によ
って固定され、他方、ブラケットのもう1つの脚部914は、空洞壁904にボ
ルト920およびナット922によって固定されている。十分時間に亘って十分
な温度を加えることによる物品の活性化の際に、封止部材520の架橋発泡性ポ
リマー層522が発泡して膨張し、未架橋発泡性ポリマー層524を押し付け、
該層524もまた発泡および膨張して空洞壁と密接に接触し、これにより空洞を
封止する。図11は、発泡後の図9の空洞封止物品を示し、ここで、架橋発泡性
ポリマー層522が発泡および膨張して、空洞の断面を実質的により広範に満た
し、同じく発泡および膨張した未架橋発泡性ポリマー層524は、空洞壁と密接
に接触して封止するように押し付けられている。
【0020】 (空洞封止物品の構造および組成) (支持部材) 支持部材は、本発明の空洞封止物品の貯蔵、封止されるべき空洞の内部への物
品の配置、封止部材の発泡による空洞の封止、ならびに空洞の内部での物品の使
用を可能にするのに必要な構造的信頼性(integrity)および耐久性を、例えば 乗物の寿命のような長期間に亘って潜在的に有するいずれの材料からも作製され
得る。このことは、昇温下での構造的安定性(例えば、少なくとも150℃の温
度、好ましくは少なくとも180℃の温度における安定性、ならびにそれらの温
度での物品の封止部材の発泡により生じる力に耐える能力など)と、長期間の耐
久性との両方を要する。代表的には、支持部材は、例えば高温ポリオレフィン、
ナイロン(例えばナイロン6、ナイロン46またはナイロン66)などのポリア
ミド、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレートなど)、芳香族ポリエ
ーテル、ポリエーテルケトン、またはポリアミドなどの高融点の熱可塑性ポリマ
ーあるいは熱硬化性樹脂など、特に、所望の形状に容易に成形できるものから作
製される。これらのポリマーは、一般的にはフィラー、抗酸化剤、難燃剤、およ
び/または例えばポリマー性物品に常套的な他の安定剤を含有し、ならびに、顔
料、可塑剤、および接着促進剤などを含有し得る。加えて、ポリマーは、必要ま
たは所望であれば、例えばガラス繊維などの補強材料を含み得る。
【0021】 支持部材は、前述のように、例えばモールディング(または鋳造)などによっ
て単一の部品として成形してよく、あるいは2つまたはそれ以上の部品から組み
立ててよい。
【0022】 構造的には、支持部材は、所望の形状に成形された適切な材料からなるシート
のような簡単なものとし得るが、特に支持部材が比較的薄い場合には、シートの
片側または両側が、支持部材にモールドされたリブまたは他の補剛手段によって
補強され得る。支持部材は、発泡(foamed)材料からなり得、このことは、支持
部材が、例えば上記の第1の実施形態におけるような、適切な材料からなる単一
の部品を含む場合、あるいは、支持部材が、上記の第5の実施形態におけるよう
な、中央スペーサーおよびエッジプレートを含む場合に特に有利であり、後者の
場合、中央スペーサーに発泡材料を用いることは、重量および費用の点で有利で
ある。
【0023】 支持部材の厚さが、封止部材の厚さよりも厚くない場合、支持部材の周辺部は
、支持部材上に封止部材を取り付けることが可能なように、(例えば図3に示す
ように)封止部材および支持部材に適合するようにチャンネルが設けられた封止
部材よりも浅い状態で残されてよく、あるいは、(例えば図2および4に示すよ
うに)封止部材と同等またはこれより厚いような厚さとされてよい。
【0024】 (封止部材) 本発明の空洞封止物品の封止部材の発泡性層に適切な組成物は、目的とする用
途の温度範囲に対して適切な発泡温度、例えば、自動車本体など用の焼付け(ba
ke)オーブンにて曝される温度の範囲内の発泡温度を有する発泡性ポリマー組成
物であり得る。このような組成物は、ベース(base)ポリマーと、該ポリマーの
発泡をもたらす発泡剤とを含み得る。これは、代表的にはフィラー、抗酸化剤、
難燃剤、および/または例えばポリマー性物品に常套的な他の安定剤をも含有し
、ならびに、顔料、可塑剤、接着促進剤、および発泡剤の活性剤などを含有し得
る。非発泡性(non-foamable)層が存在する場合、封止部材の非発泡性の層に適
切な組成物は、代表的には同様のベースポリマー、フィラーなどを含むが、発泡
剤は含まない。
【0025】 封止部材の未架橋ポリマー層(しばしば、本明細書の他の箇所においては単に
「シーラー」とも言う)は、得られる発泡ポリマーを強化するために、化学架橋
剤を含み得、好ましくはこれを含み、また、未架橋発泡性ポリマー層が封止部材
の最も内側の層を構成する場合には、発泡の際の空洞壁への、ならびに支持部材
への物品の接着を最大限とするために、粘着性付与剤をも含み得る。封止体およ
び封止部材の架橋層(しばしば、本明細書の他の箇所においては単に「ドライバ
ー(driver)」とも言う)は、2種の異なる組成物から出来ており、(例えば、
封止部材のドライバー部分およびシーラー部分を共成形(comolding)または共 押出しすることによって)ドライバーの架橋の前に組み立てられ、そして、ドラ
イバーが放射線(radiation)によって架橋され、このときシーラーは、封止部 材全体を放射して、ドライバーだけを放射線により架橋するように、放射線架橋
を妨げるように選択された試薬(「アンチ・ラド(anti-rad)」、例えば、アミ
ンなどのようなフリーラジカル失活剤(quencher))を含み得る。シーラーは、
発泡の前には未架橋(または架橋していない)状態(このことは、全く架橋がな
いか、あるいは未架橋のポリマーの発泡および接着特性を実質的に保持する程に
低い架橋度を有することを意味する)である。望ましくは、本明細書において後
でより詳細に説明するように、発泡の際にシーラーが架橋し、これにより、発泡
体に更なる安定性を付与する。しかしながら、発泡後でもシーラーが(直ぐ前で
規定したように)架橋していない状態であり得ることも、本明細書の範囲内にあ
る。
【0026】 封止部材の架橋ポリマードライバー層は、一般的には、化学架橋剤およびドラ
イバーの放射線架橋を促進するための放射線架橋促進剤(「プロ・ラド(pro-ra
d)」)のいずれかまたは双方を含む。封止部材のドライバー層が化学的に架橋 される場合、選択される架橋剤は、発泡が起こる前にドライバーが架橋されるよ
うに、発泡剤の活性化温度よりも実質的に低い活性化温度を有するものとする。
封止部材のドライバー層が、例えば電子線照射への暴露などによって放射線架橋
される場合、ドライバー層は、代表的には、放射線架橋促進剤を含み、放射線架
橋促進剤の量およびタイプは、ポリマー組成物に応じて選択され得る。ドライバ
ーが放射線によって架橋される場合、照射の程度は、ドライバーの材料(ポリマ
ー、添加剤など)、放射線架橋促進剤のタイプおよび量、ならびに物品の厚さな
どによって決まる。電子線照射についての代表的な照射量は、0.25〜20M
rad、好ましくは0.5〜10Mradである。
【0027】 非発泡性未架橋層が存在する場合(例えば、図2中の内側層222、図6中の
内側層622などであり得る)、適切な非発泡性未架橋層は、望ましくは、発泡
性層と同様の材料であって、発泡剤およびこれに関連する活性化剤だけがない材
料から作製される。
【0028】 物品の封止部材の種々の層の組成が同様であることは本発明に必要ではないが
、それらは、物品を使用する場合にこれらの層が互いに封止し、得られた物品が
最適な封止を与えるように相溶性(compatible、または適合性)でなければなら
に。
【0029】 封止部材のドライバーおよびシーラーのポリマーの組成が同様であることは、
製造の観点からは好都合であり、また、封止部材がそのような発泡性ポリマー組
成物からなる単一の部品で出来ていることは更に好都合であり得る。この場合、
封止部材のドライバー層は、一般的には、放射線によって架橋され、発泡性ポリ
マー組成物は、シーラー用の化学架橋剤を含み、望ましくは、ドライバーの放射
線架橋を促進するための放射線架橋促進剤をも含む。しかしながら、より一般的
には、封止部材は、本明細書において後に説明するように、個々に作製された後
、組み立てられる2つまたはそれ以上の層から形成される。このように封止部材
の個々に作製された層を使用することにより、使用の際に各層が果たす機能に対
して、封止部材の種々の層を最適化することができる。
【0030】 適切なベースポリマーは、幅広いポリマーを含み得るが、一般的には、得られ
る封止部材が、封止されるべき空洞の封止に都合の良い温度で発泡し、予期され
る使用条件下にて安定であるように、特定の用途に関連して選択される。従って
、適切なベースポリマーまたはポリマーの混合物は、架橋のない状態で発泡する
所望の温度よりも低い軟化点、例えば、所望の発泡温度よりも少なくとも50℃
低い温度にある軟化点を有する。ポリマーまたはポリマー混合物のメルトインデ
ックス(ASTM D−1238によって測定される)は、望ましくは0.5〜
10、好ましくは3〜7であり、いずれにせよ、望ましくは、発泡の際に、得ら
れる封止部材の膨張の程度が適切となるように選択される。
【0031】 従って、適切なポリマーは、オレフィン系ポリマー、例えば超低密度(very l
ow density)ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、ポリエチレン、あるいは、メタロセン重合によって調製されるエ
チレンコポリマー(例えばExact(Exxon社製)およびEngage(
Dow社製))、例えばエチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−メタクリ
ル酸コポリマー、エチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−ブチルアクリレ
ートコポリマーなどのエチレンコポリマー、イオノマー(例えばSurlyn(
du Pont社製)およびIotek(Exxon社製))、例えばエチレン
−酢酸ビニル−メタクリル酸コポリマーなどのエチレンターポリマー、例えばエ
チレン−プロピレンゴム、EPDM、ニトリルゴム、ブチルゴム、クロロプレン
、クロロポリエチレン、ポリアクリレートエラストマー、クロロスルホン化ポリ
エチレン、熱可塑性エラストマーなどのエラストマー(または弾性体)、および
例えばポリフッ化ビニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、
フッ化エチレン−プロピレンコポリマー、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)
、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマーなどのフルオロポリマー、
ならびに上記のいずれか2種またはそれ以上の混合物を含む。
【0032】 例えば、焼付けオーブン温度が115℃〜250℃、例えば約160℃である
自動車産業において使用するための空洞封止物品に使用される適切なポリマーま
たはポリマー混合物は、架橋のない状態で、100℃以下、好ましくは90℃以
下の軟化点を有する。このようなポリマーには、エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー(EVA)およびエチレン−メチルアクリレートコポリマー(EMA)などが
含まれ、必要に応じて互いに混合されるか、あるいは低密度ポリエチレンおよび
/またはイオノマーなどのポリマーと混合される。例示的なポリマーとしては、
5%〜45%、特に15%〜35%、より特に20%〜30%のビニルアセテー
ト(A)含量を有するEVAが挙げられる。
【0033】 封止部材の組成物に適したフィラーには、例えば酸化亜鉛、硫酸バリウム(H
uberbrite)、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、およびアルミナ
三水和物などが含まれ、その濃度は、ベースポリマー100部当たり約40部以
下である。
【0034】 発泡剤は、封止されるべき空洞を含む製品の製造の間に通常存在する上昇した
温度にて、例えば、塗料焼付けオーブン(代表的には115℃〜250℃)を通
過する自動車本体の搬送の間に通常存在する温度にて、物品の封止部材の発泡お
よび膨張をもたらすように選択される。適切な発泡剤は、ベースポリマー100
部当たり1〜15部のアゾジカルボンアミドまたはベンゼンスルホニルヒドラジ
ドを含む。適切なアゾジカルボンアミド発泡剤にはCelogen(登録商標)
AZ 130または3990が含まれ、また、適切な改質アゾジカルボンアミ
ド剤にはCelogen(登録商標) 754または765が含まれ、全てUn
iroyal Chemical社製である。適切なベンゼンスルホニルヒドラ
ジド発泡剤には、Celogen(登録商標)OTとして市販されているp,p
’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)およびCelogen(登録
商標)TSHとして市販されているp−トルエンスルホニルヒドラジドが含まれ
、いずれもまたUniroyal Chemical社製である。発泡剤は、特
定の用途に対して望まれる膨張の程度に応じて試薬の組合せ(combination)か ら成ってよく、また、例えばジエチレングリコール、尿素、およびジニトロソペ
ンタメチレンテトラミン(DNPT)などの発泡剤活性剤を含んでいてもよい。
特定のフィラー、例えば酸化亜鉛(Kadox)などもまた、発泡剤の活性剤と
しても機能し得る。添加される活性剤の量は、発泡剤の選択および必要な膨張量
に応じて決定される。
【0035】 また、物品に難燃性を付与するようなタイプの難燃剤が、物品に難燃性を付与
するような量で存在し得る。これらには、例えば多臭素化芳香族化合物(例えば
デカブロモビフェニル)などのハロゲン化難燃剤が、例えば三酸化アンチモンな
どの無機物質と組み合わされて含まれ、あるいは、例えばフィラーとして上述し
たような水酸化マグネシウムおよびアルミナ三水和物などの非ハロゲン化難燃剤
が含まれ得る。
【0036】 化学架橋剤は、好ましくは、物品のベースポリマーと相溶し得るフリーラジカ
ル架橋剤である。好ましい化学架橋剤には、例えばビス(t−ブチルペルオキシ
)ジイソプロピルベンゼン、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、4,4−ジ−t−ブチルペルオキシ−n−ブチル吉
草酸エステル(Trigonox)、およびジクミルペルオキシド(Dicup
)などの過酸化物である。ほとんどの場合、化学架橋剤は、ベースポリマー10
0部当たり1〜5部で供給される。
【0037】 発泡剤および化学架橋剤は、化学架橋剤が、発泡剤の活性温度付近の活性温度
を有するように選択される。例えば、これは、発泡剤の活性温度よりもわずかに
低い活性温度を有し得、これにより、膨張の間、発泡体が安定性を維持するが、
望ましくは、架橋および発泡反応のキネティクスは、封止部材のシーラーが加熱
の際に膨張および発泡し、得られた発泡体が化学架橋剤の作用によって完全に架
橋する前に空洞の壁に接着するようなものとなる。望ましくは、発泡剤の活性温
度は、発泡剤が、(例えば、物品が配置される空洞の溶接または他の成形の間に
、あるいはリン酸処理、塗装もしくは他のコーティング処理、またはそのような
コーティングの乾燥の間に、最適な混合温度よりも高い温度にて混合することに
よって)容易に偶発的に活性化しないが、物品の封止部材が発泡すべきことが望
まれる温度、例えば焼付けオーブン内の温度に曝されたときにのみ活性化するよ
うに選択される。
【0038】 放射線架橋促進剤は、例えばトリアリルシアヌレート(TAC)、トリアリル
イソシアヌレート(TAIC)、トリアリルトリメリト酸エステル、トリアリル
トリメシン酸エステル、テトラアリルピロメリト酸エステル、1,1,3−トリ
メチル−5−カルボキシ−3−(4−カルボキシフェニル)インダンのジアリル
エステル、トリメチロールプロパントリメリト酸エステル(TMPTM、Sar
tomer 350)、ペンタトリエリスリトールトリメタクリレート、および
トリ(2−アクリルオキシエチル)イソシアヌレート、およびトリ(2−メタク
リルオキシ)トリメリト酸エステルなど、ならびにこれらの組合せなど、ポリマ
ーの架橋を促進するのに常套的に使用されるものから選択され得る。
【0039】 存在する場合には、粘着性付与剤は、物品をまず空洞内へ配置する間、物品は
一般的には乾燥し、かつ非粘着性であることが一般的に好ましいので、表面が、
物品の成形後および膨張前に粘着性を示さないように、膨張の際に物品の未架橋
層(例えば、最も外側の層および必要に応じて図2中の層222などのような内
側の未架橋層)の粘着性を高めるように選択される。望ましくは、膨張温度にお
けるベースポリマーの接着性能を高めるために、粘着性付与剤は、比較的小さい
分子量、不十分な結晶性、少なくとも50℃の環球式軟化点(ring-and-ball so
ftening point)(好ましくはより高く、ベースポリマーの軟化点付近の軟化点 )を有し、ベースポリマーおよび他の存在するポリマーと相溶性である。粘着性
付与剤は、ベースポリマー100部当たり30部以下で存在し得る。適切な粘着
性付与剤には、ノボラック樹脂、部分的に重合化したロジン、トール油ロジンエ
ステル、低分子量芳香族熱可塑性樹脂、Hercules Chemical社
製のPicco(登録商標)樹脂およびPiccotac(登録商標)樹脂など
がある。
【0040】 また、抗酸化剤、接着促進剤、可塑剤、および顔料なども、常套的な量で用い
られ得る。
【0041】 例示的な配合物は以下のものを含む:
【表1】
【0042】 これらの配合物のうち、配合物AおよびCは、本発明の物品の封止部材のシー
ラー層の製造に特に適用可能であり、他方、配合物BおよびDは、物品の封止部
材のドライバーおよびシーラー層の双方の製造に適用可能である。もちろん、配
合物が未架橋層の製造にのみ使用される場合、放射線架橋促進剤は必要ではなく
、また、配合物が非発泡性未架橋層の製造にのみ使用される場合、発泡剤および
放射線架橋促進剤のいずれもが必要ではない。
【0043】 配合物は、ポリマーのブレンドの分野において常套的な方法により、例えばバ
ンバリーまたはブラベンダー(Brabender)型ミキサーなどの高剪断力ミキサー で混合することによって、化学架橋剤または発泡剤が活性化する程度までブレン
ド物の温度が上昇しないことを確保するように注意しながら調製される。一般的
には、まず、ベースポリマー、他のポリマー/粘着性付与剤(存在する場合)、
および抗酸化剤が添加され、均質にブレンドされる。フィラー、接着促進剤、顔
料(存在する場合)は、ベースポリマーと混合してよく、あるいはベースポリマ
ーが混合により軟化した後に添加してもよい。これらの第1の混合段階は、温度
による影響を特に受けない。しかしながら、発泡剤および架橋剤を除く全ての成
分が添加され、十分にブレンドされると、これらの最後の薬剤が添加されるので
温度制御が重要になる。従って、組成物の温度が約95℃を越えないように、よ
り好ましくは約80℃を越えないようにミキサーを冷却し、そして、発泡剤(1
種またはそれ以上)、促進剤(1種またはそれ以上)、架橋剤、および任意の可
塑剤を添加し、得られた組成物を、制御した温度条件下にて、組成物が均質にな
るまで高剪断力混合に付する。その後、組成物は、例えば冷却したローラーを備
える2個のロールミルを通して処理することによって冷却される。
【0044】 その後、得られたバルク組成物は、任意の適切な手段によって、本発明の空洞
封止物品の封止部材の適切な形状に成形される。封止部材の製造に特に好都合な
方法は、封止部材を形成する各層を個々に成形して、適切な幅のシートに押出し
またはローラー加圧し、シートを一体に積層し、得られた積層体を、空洞封止物
品にて使用するのに適切な厚さ(本明細書においては、用語「幅」および「厚さ
」は、前述のように、最終的な物品に関して使用される)のストリップに切断す
ることである。その後、封止層のストリップは、封止物品を形成するように支持
部材と共に組み立てられる。
【0045】 本発明の空洞封止物品の封止部材の種々の層を形成するのに使用される特定の
組成物は重要ではなく、当業者は、その能力、本明細書において引用される文献
を含む本明細書の開示内容を考慮すれば、本発明の物品のための封止部材を調製
するのに適切な配合物を決定すること、あるいはそのような組成物を特定の用途
に対して最適化することは困難ではないであろう。
【0046】 (空洞封止物品の製造) 一般的に、本発明による空洞封止物品は、封止されるべき特定の空洞において
使用するように、具体的に調製され、成形される。このことは、空洞が非常に様
々な断面を有し、水分、音、および粒子のバリヤー(または障壁)を提供するた
めに、封止の質が非常に重要である自動車または他の乗物の製造における場合に
まさしく当て嵌まる。
【0047】 本発明の空洞封止物品の厚さは、代表的には3mm〜13mm、より代表的に
は5mm〜18mmである。
【0048】 本発明の空洞封止物品は、上述のように、封止部材によって取り囲まれる支持
部材を含み、その寸法および形状は、空洞断面および封止部材の発泡特性に基づ
いて選択される。物品の断面は、望ましくは、封止層の発泡の前に、物品が空洞
断面を実質的に、しかし完全ではないように満たすように選択される。代表的に
は、物品は、封止されるべき位置における空洞の断面の線寸法(linear dimensi
on、または大きさ)よりも支持部材の面内において2mm〜16mm小さい線寸
法を有し(即ち、物品と空洞壁との間のクリアランス・ギャップは1mm〜8m
mとなり)、好ましくは、物品は、封止されるべき位置における空洞の断面の線
寸法よりも支持部材の面内において6mm〜10mm小さい線寸法を有する(即
ち、物品と空洞壁との間のクリアランス・ギャップは3mm〜5mmとなる)。
【0049】 支持部材の寸法および封止部材の幅は、発泡の際の封止部材の種々の層の膨張
程度および空洞壁と発泡した封止部材との間の所望の干渉(interferernce)( 即ち、空洞壁により課される拘束(restrain)無しで(または自由に)物品が発
泡する場合、発泡後に物品が空洞寸法よりも大きくなる程度)によって決定され
る。好都合には、望ましくは封止部材は4mm〜20mm、より望ましくは8m
m〜16mmの幅を有し、その結果、封止部材の個々の層が2〜10mm、より
望ましくは3〜8mmの幅を有する。一般的には、支持部材は、封止されるべき
位置における空洞の断面の線寸法よりも8mm〜40mm小さい、支持部材の面
内における線寸法を有し(即ち、支持部材と空洞壁との間の「フィル・ギャップ
(fill gap、または充填空間)」は4mm〜20mmとなり)、好ましくは、支
持部材は、封止されるべき位置における空洞の断面の線寸法よりも16mm〜3
0mm小さい、支持部材の面内における線寸法を有する(即ち、支持部材と空洞
壁との間の「フィル・ギャップ」は8mm〜15mmとなる)。
【0050】 封止部材およびその種々の層の幅は、特に、封止されるべき空洞の形状の複雑
さに応じて、封止物品の異なる位置間で変化し得る。例えば、空洞が比較的規則
正しい形状を有し、空洞壁が比較的滑らかである(任意の方向において急激な変
化がない)場合、物品と空洞壁との間のクリアランス・ギャップが比較的大きく
、例えば、封止されるべき空洞が全体含浸(total immersion)によって塗装さ れる自動車の柱状体であるときに、塗料が容易に流れる程度であることが望まし
い。このようなときには、フィル・ギャップも、概してより大きく、従って、封
止部材もより広い幅を有する。しかしながら、空洞が比較的不規則な形状を有す
る場合、物品と空洞壁との間のクリアランス・ギャップはより狭いことが望まし
く、またそのような場合、フィル・ギャップもまたより小さく、封止部材はより
狭い幅を有する。従って、複雑な形状を有する空洞は、本発明の空洞封止物品に
よって、物品の異なる位置においてクリアランス・ギャップ、フィル・ギャップ
、および封止部材厚さが異なった状態で充填され得る(または満たされ得る)。
【0051】 一般的には、封止部材が均一な幅を有する場合、封止部材の幅は、架橋発泡性
層が、封止層全体の幅の25%〜75%、特に約50%であるように、種々の層
に分割され、封止部材が3つの層を含む場合、内側の未架橋層の幅は、一般的に
は、外側の未架橋発泡層の幅より厚くはない。
【0052】 特に、空洞が不規則な形状を有する場合、封止部材の形状が、空洞の断面にお
ける形状の不規則な部分(または凹凸)に向かって、特に頂部に向かって膨張し
(exaggerate)、よって、未架橋のシーラー層がこれらの不規則な部分および頂
部へ完全に押し進められ、得られた発泡体が空洞を完全に満たして封止すること
を確保する。物品のシーラー層は、支持部材の面内にてドライバー層を比較的均
一に取り囲み、また、物品と空洞壁との間の全空間を完全に満たし、好ましくは
それらに接着するために、膨張の間に十分な封止(即ち、まだ架橋されていない
)発泡体を与えるような寸法を有する。従って、シーラー層の最適寸法は、シー
ラー層の材料の体積膨張、その膨張の程度、および膨張したドライバー層が空洞
を満たす程度などの因子によって決まり、本明細書の開示内容を考慮すれば、本
発明の空洞封止物品の設計において、これらの材料および寸法の実質的な変更が
可能であることは当業者には明白であろう。
【0053】 封止部材が発泡したときに空洞が物品で封止されるように、封止部材の種々の
層が選択される。望ましくは、封止を確保するのを助けるために、封止部材が、
制限されない様式で成形される場合には、空洞を所定の位置にて完全に満たす(
または充填する)よりも大きく、よって、発泡した封止部材と空洞壁との間に干
渉が存在し、よって、実際の使用の際には封止部材が空洞壁によって制限されて
膨張するように、層の幅およびその膨張の量(ration)が選択される。封止部材
の主な「充填」作用は、一般的には架橋発泡性ポリマー層によって提供される。
【0054】 当業者には、その能力および本明細書の開示内容を考慮すれば、本発明の空洞
封止物品の支持部材および封止部材に適切な寸法および材料を決定すること、あ
るいは所定の構成を特定の用途に対して最適化することは困難ではないであろう
【0055】 (空洞封止物品の使用) 本発明の空洞封止物品は、封止されるべき空洞内に、好ましくは空洞断面の中
央に、物品の断面を空洞の断面にほぼ合わせて配置されて使用される。物品は、
当該技術分野において常套的であるような手段によって、例えば、既に成形され
た空洞内へ穴を通して据え付けることによって、あるいはより一般的には、2つ
またはそれ以上の壁部材の1つに固定し、その後、空洞を形成するように壁部材
を合わせて固定することによって、空洞内に据え付けられ得る。本発明の空洞封
止物品の特徴は、物品の空洞充填および封止効力を最大限にするように支持部材
および封止部材を用いることにより、空洞内での物品の正確な配置が、従来の空
洞封止体の配置ほど位置に依存(position-critical)しないことにあるが、本 発明の物品による空洞の封止は、物品が空洞内に適切に配置された場合に最大限
となることは明白であろう。物品は、ブラケットまたは他の支持体(例えば図6
、7および8に例示されるようなもの)に取り付けることによって配置され得る
。ある場合には、封止されるべき空洞が、空洞封止物品を所望の位置に支持する
構造パーツ(1つまたはそれ以上)を有し、特に、支持部材が、その位置に関し
て所定の形状にモールドまたは成形されており、および/または埋め込み(また
は一体)成形された(molded-in)形状(例えば、穴または凸部)を備える場合 には、それらのパーツと係合するようになっている。他の場合には、物品は、例
えば、凸部が空洞と係合して物品を所定の位置に正しく配置するように、物品の
支持部材から延在する凸部などの形状を有して成形され得る。また、物品の支持
部材は、空洞壁内の穴と係合するためのクリップなどを備え、あるいは、空洞壁
内に形成された、または空洞壁に取り付けられた凸部またはクリップなどと係合
するための穴を備え得る。より一般的には、物品は、他の発泡性空洞封止体に関
して当該技術分野で周知であるような、空洞に固定されるか、または空洞にしっ
かりと配置されるブラケットに固定することによって配置され得る。このことは
、前述のような図6、7および8に示される。当業者には、その能力および本明
細書の開示内容を考慮すれば、封止されるべき空洞内に本発明の封止物品を配置
するために他の方法を用い得、また、そのような全ての方法(または手段)が本
発明の範囲内にあることは明白であろう。
【0056】 本発明の物品の支持部材は、封止部材が活性化および発泡する温度においても
形態的(dimensionally)に安定であるようの選択されるので、従って、物品は (特に、封止されるべき断面が直立しており、物品のたわみによって、封止材料
が封止物品の上方にある空洞壁から引き離され易い場合)、加熱および発泡の間
の物品のたわみを防止するために堅固な(substantial)支持体を必要とするこ となく、簡単な支持体によって、封止されるべき空洞内に配置される。そのため
、本発明の空洞封止物品は、高価または複雑な、封止されるべき空洞内への取り
付けを必要としないにもかかわらず、使用の際に優れた封止を提供する。
【0057】 物品が乗物の空洞内に配置される場合、物品は、望ましくは、活性化および発
泡の前に空洞内で物品の回りに実質的に完全にクリアランス(または隙間)が存
在し、よって、リン酸処理、防錆処理、電気化学的塗装、および一般的に乗物(
または車両)本体に適用されるような他の処理を可能とするように配置される。
塗装などが行われない空洞内に物品が配置される場合、そのようなクリアランス
は不要である。
【0058】 本発明の物品の封止部材を発泡させることが望まれる場合、物品は、発泡剤お
よび化学架橋剤を活性化させるのに十分な時間、十分な温度に曝される、適切な
時間および温度は、封止が用いられる用途に応じて決まり、5〜100分間の1
00℃〜300℃の温度またはそれ以上の温度を含み得る。代表的には、新たな
乗物本体内のチャンネルを封止する場合、予め塗布した塗料を硬化させるように
本体が塗料焼付けオーブン内に配置されたときにこの熱活性化が起こり、そのよ
うな温度および時間は、代表的には115℃〜250℃にて10〜40分間、例
えば160℃にて25分間であるが、他の温度および時間も適切であり得ること
は当業者には理解されよう。また、封止部材は、例えば封止部材が修理の目的で
使用され、または大きな構造体内に配置される場合、他の熱源(例えば、所定の
領域の誘導加熱のような局所加熱)によって発泡し得る。加熱の際には、物品の
封止部材の未架橋シーラー部分が軟化および発泡し、他方、封止部材の架橋ドラ
イバー部分は、シーラーを押圧して空洞の壁と密接な封止接触を形成するように
均一な様式で発泡する。その後、シーラー部分の発泡は、化学的に架橋されて、
シーラーの発泡体を安定化させ、よって、挿入物は、空洞の全断面を満たし、空
洞壁に密接に結合され、水分、音、および粒子のバリヤーとして機能する安定な
プラグを形成する。
【0059】 本発明を以下の実施例により説明する。
【0060】 (実施例1) ほぼ台形の形状を有するテスト用の空洞を軟鋼で作製した。台形の下底は76
mm、上底は70mm、高さは67mmであった。台形の2つの上方頂角は丸く
、下方頂角はピンチ溶接されて鋭い頂部を形成していた。
【0061】 本発明による空洞封止物品は、以下のようにして作製された。 支持部材:支持部材を図5に示すように、即ち、支持部材の周辺部の回りにチャ
ンネルを形成するように、両側にエッジプレートを有する中央スぺーサーで作製
した。中央スペーサーは、下底44mm、上底38mm、高さ35mmの台形で
あり、6.5mm厚さのナイロン66で作製した。各エッジプレートは、下底5
7mm、上底51mm、高さ48mmの台形であり、3.2mm厚さのナイロン
66で作製した。スペーサーおよびエッジプレートを、4つの3mmのボルトで
組み立て、これにより得られた支持部材は、下底44mm、上底38mm、高さ
35mmの台形をなし、その周辺部を取り囲む6.5mm厚さおよび6.5mm
深さのチャンネルを有していた。 封止部材:封止部材も図5に示すように作製した。発泡性シートを以下の配合物
から作製した。
【0062】
【表2】
【0063】 ブラベンダー型ミキサーを80℃に設定し、Varox、Celogen、お
よびSartomerを除く全ての材料を添加して均質に混合した。その後、混
合プロセスの間、混合物の温度を80℃以下に保ちながら、Varox、Cel
ogen、およびSartomerを添加して均質に混合した。その後、混合し
た材料をペレタイズ(またはペレット化)して、未架橋発泡性のベースポリマー
のペレットを得た。5cm×5cm×6.5mmのシートをこれらのペレットか
ら約100℃(VaroxおよびCelogenの分解温度未満)にてモールド
した。1枚のシートに3.5MeVの電子線を4.8Mradで放射して、架橋
した発泡性ポリマー「ドライバー」を形成し、他方、2枚目の発泡性ポリマーシ
ートを未架橋のままとして、「シーラー」を形成した。これらのシートの各々は
、制限無しの状態で約150%の線膨張(linear expansion)を有する。2枚の
シートを100℃にて圧力下で積層し、得られた積層シートを6.5mm幅のス
トリップ(または帯状片)に切断した(従って、ストリップの幅は、得られる封
止部材の厚さとなる)。 組立:積層シートのストリップから4つの部品を、架橋ポリマー層が封止部材の
内側層(この層はスペーサーに隣接する)を形成し、未架橋ポリマー層が封止部
材の外側層を形成して支持部材の4辺に適合するように切断した。部品の端部を
面取りし、これにより、支持部材のスペーサーの回りに中空の台形体を形成した
。このようにして完成した封止物品は、下底70mm、上底64mm、および高
さ61mmの台形を形成し、封止部材は6.5mmの厚さを有していた。
【0064】 1つの脚部が支持部材の中央部を通ってボルト固定され、他方の脚部が空洞壁
にボルト固定されたL字形ブラケットによって、封止物品を空洞内にて、空洞の
断面の中央に配置し、よって、封止物品と封止物品の周辺を取り囲む全ての空洞
壁との間のクリアランスを3mmとした。このクリアランスは、封止層の膨張が
空洞壁によって制限されるような大きさであった。
【0065】 封止物品を含むテスト用空洞を180℃のオーブン内に30分間配置し、その
後取り出して放冷した。
【0066】 テスト用空洞の実験により、物品の封止部材の内側架橋発泡性ポリマー(ドラ
イバー)層が発泡し、支持部材にあるチャンネルを越えて膨張し、小さな独立気
泡を有する均質な発泡体を形成したことが明らかとなった。この泡は、封止部材
の外側未架橋発泡性ポリマー(シーラー)層を押し付け、テスト用空洞の壁に極
めて近接させた。また、物品のシーラー層も、それほど均質ではなく、表面に観
測される連続気泡(または開放気泡)を有してはいるが発泡し、しかし、ドライ
バー層および支持部材は、テスト用空洞断面を完全に満たし、空洞壁への優れた
接着性を示した。
【0067】 得られた発泡物品は、非粘着性および非吸湿性であり、空洞を効果的に封止し
た。
【0068】 本発明を特定の実施形態および実施例と共に説明したが、開示した特定の材料
および方法の均等物もまた本発明に適用可能であり、そのような均等物が本発明
の特許請求の範囲に包含されると意図することは、当業者には、本明細書の開示
内容を考慮すれば明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施形態の空洞封止物品を示す部分切除
斜視図である。
【図2】 図2は、本発明の第2の実施形態の空洞封止物品を示す部分切除
斜視図である。
【図3】 図2は、本発明の第3の実施形態の空洞封止物品を示す部分切除
斜視図である。
【図4】 図4は、本発明の第4の実施形態の空洞封止物品を示す部分切除
斜視図である。
【図5】 図5は、本発明の第5の実施形態の空洞封止物品を示す部分切除
斜視図である。
【図6】 図6は、本発明の第6の実施形態の空洞封止物品を示す側方断面
図である。
【図7】 図7は、本発明の第7の実施形態の空洞封止物品を示す側方断面
図である。
【図8】 図8は、封止部材が不連続である、本発明の第8の実施形態の空
洞封止物品を示す前方断面図である。
【図9】 図9は、図4の実施形態に類似し、封止すべき空洞内に据え付け
られた、本発明の1つの実施形態の空洞封止物品を示す前方断面図である。
【図10】 図10は、図9のA−A線に沿った、空洞の長手方向に平行な
側方断面図である。
【図11】 図11は、発泡後の図9の空洞封止物品を示す側方断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・エム・ゴッドフリー アメリカ合衆国94587カリフォルニア州ユ ニオン・シティ、ポラックス・コート 32328番 (72)発明者 ロン・ジェイ・チャン アメリカ合衆国94538カリフォルニア州フ レモント、ビーバー・コート804番 (72)発明者 キース・ドーズ アメリカ合衆国94402カリフォルニア州サ ン・マテオ、ウォレン・ロード520番 Fターム(参考) 2E001 DA01 DF01 DH00 GA81 HD11 JA22 JD02 LA01 LA16 3D023 BA02 BA03 BA08 BB16 BB21 BC01 BD08 BE04 BE06 BE31 5D061 AA06 BB01 BB24

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空洞を封止する物品であって、 (a)平坦な支持部材と、 (b)発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んでそれと密
    接に接触する封止部材であって、支持部材の面内で密接に接触する少なくとも2
    つの層を含み、 最も外側の層が未架橋発泡性ポリマーを含み、および 内側の層が架橋発泡性ポリマーを含む 封止部材と を含む物品。
  2. 【請求項2】 封止部材が支持部材の面内にある内側層と外側層とを含み、 内側層が、架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲ん
    で密接に接触し、および 外側層が、未架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で内側層を取り囲ん
    で密接に接触する 請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】 封止部材が支持部材の面内にある内側層と中間層と外側層と
    を含み、 内側層が、未架橋ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んで密
    接に接触し、 中間層が、架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で内側層を取り囲んで
    密接に接触し、および 外側層が、未架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で中間層を取り囲ん
    で密接に接触する 請求項1に記載の物品。
  4. 【請求項4】 空洞壁によって規定される長手方向に延在する空洞にて使用
    するための空洞を封止する物品であって、該空洞が、所定の位置において封止さ
    れるべき空洞壁の断面を有し、該物品が (a)平坦な支持部材と、 (b)発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んでそれと密
    接に接触する封止部材であって、支持部材の面内で密接に接触する少なくとも2
    つの層を含み、 最も外側の層が未架橋発泡性ポリマーを含み、および 内側の層が架橋発泡性ポリマーを含む 封止部材と を含み、空洞の断面を所定の位置において不完全に占有するような寸法および形
    状を物品が有し、物品が空洞内に所定の位置にて配置されて発泡した場合に、発
    泡した最も外側の層が空洞壁と密接し、封止接触するように押し付けられるよう
    な膨張および封止特性を物品の封止部材が有する、物品。
  5. 【請求項5】 封止部材が支持部材の面内にある内側層と外側層とを含み、 内側層が、架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲ん
    で密接に接触し、および 外側層が、未架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で内側層を取り囲ん
    で密接に接触する 請求項4に記載の物品。
  6. 【請求項6】 封止部材が支持部材の面内にある内側層と中間層と外側層と
    を含み、 内側層が、未架橋ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んで密
    接に接触し、 中間層が、架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で内側層を取り囲んで
    密接に接触し、および 外側層が、未架橋発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で中間層を取り囲ん
    で密接に接触する 請求項4に記載の物品。
  7. 【請求項7】 内側層が未架橋発泡性ポリマーを含む、請求項6に記載の物
    品。
  8. 【請求項8】 内側層が、発泡性でない未架橋ポリマーを含む、請求項6に
    記載の物品。
  9. 【請求項9】 封止部材の層が同一のポリマーを含む、請求項4に記載の物
    品。
  10. 【請求項10】 架橋発泡性ポリマーが放射線架橋発泡性ポリマーを含む、
    請求項4に記載の物品。
  11. 【請求項11】 封止部材の層がポリマーの独立したピースからなる、請求
    項4に記載の物品。
  12. 【請求項12】 支持部材および/または封止部材が、支持部材を封止部材
    に固定する係合手段を備える、請求項4に記載の物品。
  13. 【請求項13】 物品が3〜13mmの厚さを有する、請求項4に記載の物
    品。
  14. 【請求項14】 物品が5〜10mmの厚さを有する、請求項13に記載の
    物品。
  15. 【請求項15】 物品が空洞の断面にほぼ対応する形状を有する、請求項4
    に記載の物品。
  16. 【請求項16】 物品が、所定の位置における空洞の断面の線寸法より2〜
    16mm小さい線寸法を有する、請求項15に記載の物品。
  17. 【請求項17】 物品が、所定の位置における空洞の断面の線寸法より6〜
    10mm小さい線寸法を有する、請求項16に記載の物品。
  18. 【請求項18】 支持部材が、所定の位置における空洞の断面にほぼ対応す
    る断面形状を有する、請求項4に記載の物品。
  19. 【請求項19】 物品を空洞内に所定の位置にて位置決めする手段を更に含
    む、請求項4に記載の物品。
  20. 【請求項20】 位置決めする手段が、物品に固定された取付け部材を含み
    、物品が所定の位置に配置された場合に、取付け部材が物品を所定の位置におけ
    る断面内に位置決めおよび方向付けするように、空洞内に嵌まって適合し、空洞
    と相互作用するようになっている、請求項19に記載の物品。
  21. 【請求項21】 封止部材が、間隔を置いた位置関係で支持部材の周囲に位
    置する2つの部分を含み、よって、物品が空洞内に所定の位置にて配置され、封
    止部材が発泡した場合に、発泡した最も外側の層の2つの部分が、間隔を置いた
    位置関係にある空洞壁に密接し、封止接触して、これにより、2重の封止を提供
    する、請求項4に記載の物品。
  22. 【請求項22】 空洞壁によって規定される長手方向に延在する空洞を封止
    する方法であって、該空洞が、所定の位置において封止されるべき空洞壁内の断
    面を有し、該方法が (i)空洞を封止する物品であって、 (a)平坦な支持部材と、 (b)発泡性ポリマーを含み、支持部材の面内で支持部材を取り囲んでそれと
    密接に接触する封止部材であって、支持部材の面内で密接に接触する少なくとも
    2つの層を含み、 最も外側の層が未架橋発泡性ポリマーを含み、および 内側の層が架橋発泡性ポリマーを含む 封止部材と を含む物品を供給する工程と、 (ii)物品を空洞の断面内で所定の位置にて配置する工程と、 (iii)物品が、膨張したバリヤーを空洞の断面にて形成し、空洞壁を封止する ように、物品の封止部材が発泡するのに十分な時間、十分な温度で、物品を加熱
    する工程と を含む方法。
  23. 【請求項23】 空洞が、自動車のユニボディフレーム内の空洞であり、加
    熱する工程が、塗料焼付けオーブン内で自動車のフレームを焼付けることを含む
    、請求項24に記載の方法。
JP2000528450A 1998-01-26 1999-01-22 空洞を封止する物品および方法 Pending JP2002501149A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/013,400 US6114004A (en) 1998-01-26 1998-01-26 Cavity sealing article
US09/013,400 1998-01-26
PCT/US1999/001433 WO1999037506A1 (en) 1998-01-26 1999-01-22 Cavity sealing article and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002501149A true JP2002501149A (ja) 2002-01-15

Family

ID=21759772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000528450A Pending JP2002501149A (ja) 1998-01-26 1999-01-22 空洞を封止する物品および方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6114004A (ja)
EP (1) EP1053126A1 (ja)
JP (1) JP2002501149A (ja)
KR (1) KR20010040400A (ja)
CN (1) CN1296451A (ja)
WO (1) WO1999037506A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529824A (ja) * 2008-08-05 2011-12-15 シーカ・テクノロジー・アーゲー バッフル
JP2013512795A (ja) * 2009-12-04 2013-04-18 シーカ・テクノロジー・アーゲー バッフルまたは補強材のリバースモールディング

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6146565A (en) * 1998-07-15 2000-11-14 Noble Polymers, L.L.C. Method of forming a heat expandable acoustic baffle
US6347799B1 (en) 1999-04-01 2002-02-19 Tyco Electronics Corporation Cavity sealing article having improved sag resistance
US6422575B1 (en) * 2000-03-14 2002-07-23 L&L Products, Inc. Expandable pre-formed plug
US6382635B1 (en) * 2000-03-17 2002-05-07 Sika Corporation Double walled baffle
PL358890A1 (en) * 2000-06-02 2004-08-23 Rieter Automotive (International) Ag Insert element for cavity sealing
FR2826621B1 (fr) * 2001-07-02 2003-09-26 Hutchinson Dispositif d'isolation acoustique destine a etre monte dans une piece tubulaire, en particulier d'une piece de carrosserie automobile
US6650033B2 (en) 2001-08-06 2003-11-18 Tyco Electronics Corporation Foamable coupling for lamp assembly and methods for using the coupling
DE10161916A1 (de) * 2001-12-17 2003-10-09 Moellertech Gmbh Verfahren zur Behandlung eines schäumbaren Kunststoffes sowie danach behandelter Kunststoff
US7318873B2 (en) * 2002-03-29 2008-01-15 Zephyros, Inc. Structurally reinforced members
GB0211775D0 (en) * 2002-05-23 2002-07-03 L & L Products Inc Multi segment parts
FR2841848B1 (fr) * 2002-07-03 2005-02-11 Joint Francais Assemblage d'isolation acoustique destine a etre monte dans une piece tubulaire et piece tubulaire equipee de tels assemblages, en particulier piece automobile
DE50213658D1 (de) * 2002-11-12 2009-08-13 List Reinhard Dr Dr H C Verfahren zum korrosionsschutz einer fahrzeugkarosserie
US7313865B2 (en) * 2003-01-28 2008-01-01 Zephyros, Inc. Process of forming a baffling, sealing or reinforcement member with thermoset carrier member
US20050082111A1 (en) * 2003-10-18 2005-04-21 Sika Technology Ag Acoustic baffle
DE102004018047A1 (de) * 2004-04-08 2005-11-10 Tesa Ag Verfahren zum dauerhaften Verschließen von Löchern insbesondere in Blechen oder in Kunststoffteilen von Automobilkarosserien
EP1591224A1 (de) * 2004-04-27 2005-11-02 Sika Technology AG Vorrichtung und Verfahren zur Schalldämpfung in Hohlräumen von Fahrzeugen
ATE408051T1 (de) * 2004-07-09 2008-09-15 Baker Hughes Inc Verfahren zur herstellung eines bohrwerkzeugs mit elastomerdichtung mit abgestuften eigenschaften
US7621373B2 (en) * 2004-12-15 2009-11-24 Sika Technology Ag Acoustic drain
US7090273B2 (en) * 2005-01-12 2006-08-15 Ford Global Technologies, Llc Seal apparatus for an improved front-end to body-side joint of a vehicle
US20070101679A1 (en) * 2005-10-25 2007-05-10 L&L Products, Inc. Panel structure
US8087916B2 (en) 2005-12-15 2012-01-03 Cemedine Henkel Co., Ltd. Holding jig for a foamable material
DE102005061904A1 (de) * 2005-12-23 2007-07-05 Volkswagen Ag Verfahren zur Reparatur von Hohlraumschotts, Hohlraumschott zur Abdichtung von Hohlraumstrukturen, Mustervorlage für einen Hohlraumschott und Reparatursatz
EP2064281B1 (en) * 2006-09-20 2011-02-09 Henkel AG & Co. KGaA Solid expandable compositions
JP4809172B2 (ja) * 2006-09-27 2011-11-09 イイダ産業株式会社 発泡充填具、及びそれを用いた発泡体の充填方法
EP1932648A1 (en) 2006-12-15 2008-06-18 Sika Technology AG Structural reinforcement material, insert, and reinforced cavity comprising same
CA2670642A1 (en) 2006-12-28 2008-07-10 Henkel Ag & Co. Kgaa Acoustic baffle
US20090001758A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-01 Sika Technology Ag Expandable insert for hollow structure
EP2019027A1 (de) 2007-07-27 2009-01-28 Sika Technology AG Verstärkungselement zur Verstärkung von Hohlräumen von strukturellen Bauteilen
WO2009017674A2 (en) * 2007-07-30 2009-02-05 Henkel Ag & Co. Kgaa Spacer sealant articles
ATE508035T1 (de) 2007-08-16 2011-05-15 Henkel Ag & Co Kgaa Akustische abschirmung
CA2717868A1 (en) * 2008-03-07 2009-09-17 Henkel Corporation Acoustic baffle assembly
EP2154052A1 (en) 2008-08-12 2010-02-17 Sika Technology AG Structural reinforcement system
US8430448B2 (en) 2008-11-07 2013-04-30 Zephyros, Inc. Hybrid reinforcement structure
DE102008057260A1 (de) * 2008-11-13 2010-05-20 Henkel Ag & Co. Kgaa Vorrichtungen aufweisend eine Außenschale mit einem Innenraum und ein abdichtendes Schottteil
WO2010060241A1 (en) 2008-11-26 2010-06-03 Dow Global Technologies Inc. Acoustic baffle members and methods for applying acoustic baffles in cavities
WO2010069339A1 (en) * 2008-12-16 2010-06-24 Henkel Ag & Co. Kgaa Baffle with enhanced acoustic damping properties
GB2475025A (en) * 2009-07-28 2011-05-11 Zephyros Inc Laminate, for vehicle, includes foam layer and anchorage holes
GB2490707B (en) * 2011-05-11 2013-12-18 Land Rover Uk Ltd Assembly and method of manufacture thereof
US8844938B2 (en) * 2012-01-19 2014-09-30 Lawrence Livermore National Security, Llc. Emergency sacrificial sealing method in filters, equipment, or systems
CN102991434B (zh) * 2012-12-18 2016-05-18 奇瑞汽车股份有限公司 一种膨胀胶块及其制备、安装方法
DE102014211259A1 (de) * 2014-06-12 2015-12-31 IPR-Intelligente Peripherien für Roboter GmbH Verfahren zur Hohlraumkonservierung eines Hohlraums einer Fahrzeugkarosserie und Vorrichtung hierfür
DE102014211261A1 (de) * 2014-06-12 2015-12-17 IPR-Intelligente Peripherien für Roboter GmbH Verfahren zur Hohlraumkonservierung eines Hohlraums einer Fahrzeugkarosserie und Vorrichtung hierfür
DE102015110944A1 (de) * 2015-07-07 2017-01-12 W.L. Gore & Associates Gmbh Ringdichtung
WO2017158143A1 (de) 2016-03-18 2017-09-21 Sika Technology Ag Dämmelement
EP3445642B1 (de) 2016-04-22 2021-06-16 Sika Technology AG Dämmelement
US10793089B2 (en) * 2016-12-09 2020-10-06 Sika Technology Ag Printed damping element
CN111032494B (zh) 2017-08-07 2022-05-31 Sika技术股份公司 经密封和增强的结构元件的系统
EP3486146B1 (de) 2017-11-15 2021-04-14 Sika Technology Ag Vorrichtung zur verstärkung und abdichtung eines strukturelementes
CN112135768B (zh) 2018-05-23 2023-01-06 Sika技术股份公司 绝缘元件
EP4223619A3 (de) 2018-08-31 2023-08-23 Sika Technology AG Vorrichtung zur verstärkung, abdichtung oder dämpfung eines strukturelementes
KR20200141699A (ko) 2019-06-11 2020-12-21 주식회사 신영 보강 부재

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3166332A (en) * 1961-05-26 1965-01-19 Olson Richard Laurence Pressure assembly comprising a sealing strip of elastomeric material having compressible gas cells
DE2714800A1 (de) * 1977-04-02 1978-10-12 Basf Ag Verfahren zur herstellung von vernetzten schaumfaehigen formkoerpern aus olefinpolymerisaten
US4203815A (en) * 1978-03-14 1980-05-20 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing crosslinked and foamed resin sheet
US4898630A (en) * 1987-11-18 1990-02-06 Toyota Jidosha Kabushiki Thermosetting highly foaming sealer and method of using it
EP0317833A1 (de) * 1987-11-23 1989-05-31 Irbit Research + Consulting AG Dichtungselement
JP2519493B2 (ja) * 1987-12-21 1996-07-31 トヨタ自動車株式会社 熱硬化型発泡シ―ル材
GB8903211D0 (en) * 1989-02-13 1989-03-30 Exxon Chemical Patents Inc Thermoplastic foamable compositions and car body inserts made from such composition
US5212208A (en) * 1989-02-13 1993-05-18 Exxon Chemical Patents Inc. Process of insulating a body cavity
US4989913A (en) * 1990-03-16 1991-02-05 Dan T. Moore Company Barrier for use in hollow channel in motor vehicle body and method for producing same
US5040803A (en) * 1990-04-23 1991-08-20 Cieslik David R Cavity sealing arrangement and method
JPH0465441A (ja) * 1990-07-04 1992-03-02 Tonen Chem Corp 架橋発泡用ポリオレフィン樹脂組成物
DE69104616T2 (de) * 1990-08-08 1995-02-16 Exxon Chemical Patents Inc Verfahren zur herstellung von geformten expandierbaren teilen.
US5213391A (en) * 1990-10-25 1993-05-25 Nissan Motor Co., Ltd. Body skeleton element of vehicle and manufacturing method thereof
DE4203460C2 (de) * 1991-02-20 2000-05-18 Volkswagen Ag Verfahren zum Herstellen eines trägerartigen Bauteils mit einem Leichtstoffkern
DE4139858A1 (de) * 1991-12-03 1993-06-09 Stankiewicz Gmbh, 3101 Adelheidsdorf, De Fuellkoerper als formteil zur abdichtung schwer zugaenglicher hohlraeume
US5266133A (en) * 1993-02-17 1993-11-30 Sika Corporation Dry expansible sealant and baffle composition and product
US5678826A (en) * 1993-08-23 1997-10-21 Orbseal, Inc. Retractable retainer and sealant assembly method
US5545022A (en) * 1994-02-10 1996-08-13 Shape Corporation Apparatus for manufacturing a vehicle bumper
US5677382A (en) * 1994-12-19 1997-10-14 Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. Ethylene-α-olefin-non-conjugated diene copolymer rubber composition
US5506025A (en) * 1995-01-09 1996-04-09 Sika Corporation Expandable baffle apparatus
JP2721327B2 (ja) * 1995-02-09 1998-03-04 株式会社ネオックスラボ 中空構造物における発泡性材料の支持構造
US5642914A (en) * 1995-03-24 1997-07-01 Neo-Ex Lab. Inc. Support structure for supporting foamable material on hollow structural member
JP3501879B2 (ja) * 1995-07-31 2004-03-02 株式会社ネオックスラボ 中空構造物における発泡性材料の支持構造
JP3073673B2 (ja) * 1995-08-24 2000-08-07 株式会社ネオックスラボ 中空構造物における発泡性材料の取付構造
JP3516782B2 (ja) * 1995-09-21 2004-04-05 株式会社ネオックスラボ 中空構造物の中空室遮断用発泡性基材の製造方法
US5611549A (en) * 1995-12-26 1997-03-18 Armstrong World Industries, Inc. Gasket structure with tapered bolt area densification
JP3409561B2 (ja) * 1996-02-19 2003-05-26 東海ゴム工業株式会社 車両用構造体の製造方法
US5725272A (en) * 1996-06-27 1998-03-10 Sika Corporation Drain assembly for acoustic baffle system
US5806919A (en) * 1996-11-04 1998-09-15 General Motors Corporation Low density-high density insert reinforced structural joints
EP0961715A1 (en) * 1997-02-24 1999-12-08 Raychem Corporation Cavity sealing article and method
US5931474A (en) * 1997-02-24 1999-08-03 Raychem Corporation Cavity sealing article and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529824A (ja) * 2008-08-05 2011-12-15 シーカ・テクノロジー・アーゲー バッフル
KR101729325B1 (ko) * 2008-08-05 2017-04-21 시카 테크놀러지 아게 배플의 경질 캐리어를 형성하는 방법
JP2013512795A (ja) * 2009-12-04 2013-04-18 シーカ・テクノロジー・アーゲー バッフルまたは補強材のリバースモールディング

Also Published As

Publication number Publication date
US6114004A (en) 2000-09-05
CN1296451A (zh) 2001-05-23
KR20010040400A (ko) 2001-05-15
EP1053126A1 (en) 2000-11-22
WO1999037506A1 (en) 1999-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002501149A (ja) 空洞を封止する物品および方法
US5979902A (en) Cavity sealing article and method
US6347799B1 (en) Cavity sealing article having improved sag resistance
US5931474A (en) Cavity sealing article and method
CA2282317A1 (en) Cavity sealing article and method
WO2001019667A1 (en) Article for sealing a cavity whose cross-section includes an acute corner and method of using the same
EP0775721B1 (en) Heat-foamable filling reinforcement and reinforced closed-section structural-member structure making use of the same
US6550847B2 (en) Devices and methods for reinforcing hollow structural members
US5642914A (en) Support structure for supporting foamable material on hollow structural member
EP1006022B1 (en) Shaped foamable materials
EP1362683B1 (en) Improved baffle precursors
US8215704B2 (en) Acoustic baffle
MXPA02007372A (es) Miembro de refuerzo estructural con material espumoso termicamente expansible nervado.
US7335413B2 (en) Foam filling member
USRE42964E1 (en) Truck bed toolbox lid method of manufacture
US20070124908A1 (en) Frame joint structure joining method
US20110159261A1 (en) Laminated plate and composite formed body
US6889417B2 (en) Truck bed toolbox lid method of manufacture
WO2001024989A1 (en) Cavity sealing article with articulated support
EP3344689B1 (en) Heat expandable foam
EP1230299B1 (en) Expandable compositions and methods of making and using the compositions
JP4045617B2 (ja) 車両ボデーの強化組立法
US6497947B1 (en) Interior automotive trim member having improved scratch resistance and a method of making the same
KR100484703B1 (ko) 차음재 및 차음 구조체
JP5483282B2 (ja) 車両用部品取付構造