JP2002500346A - 自励発振流体センサ - Google Patents

自励発振流体センサ

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JP2002500346A
JP2002500346A JP2000526781A JP2000526781A JP2002500346A JP 2002500346 A JP2002500346 A JP 2002500346A JP 2000526781 A JP2000526781 A JP 2000526781A JP 2000526781 A JP2000526781 A JP 2000526781A JP 2002500346 A JP2002500346 A JP 2002500346A
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クビスラク,ディヴィッド
ウーリヒ,ボーン
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ハネウエル・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 自励発振流体センサを使用して選択された流体特性を決定する方法と装置。好ましい実施形態では、流体内の温度外乱の移行時間に関係する周波数で発振するセンサを備える。移行時間に基づいて流体の選択された流体特性を決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、全て本発明の譲受人に譲渡され、本明細書に参照して組み入れられ
ている、1997年12月31日出願の「METHOD AND APPARA
TUS FOR MEASURING SELECTED PROPERTIE
S OF A FLUID OF INTEREST USING A SIN
GLE HEATER ELEMENT」という名称の米国特許出願第09/0
02,156号、1997年12月31日出願の「TIME LAG APPR
OACH FOR MEASURING THERMAL CONDUCTIV
ITY AND SPECIFIC HEAT」という名称の米国特許出願第0
9/001,530号、1997年12月31日出願の「TIME LAG A
PPROACH FOR MEASURING FLUID VELOCITY
」という名称の米国特許出願第09/002,157号、および1997年12
月31日出願の「FLUID PROPERTY AND FLOW SENS
ING VIA A COMMON FREQUENCY GENERATOR
AND FFT」という名称の米国特許出願第09/001,453号に関連
する。
【0002】 (発明の背景) (1.発明の分野) 本発明は、一般に流体特性の決定に関し、より具体的には、対象流体の熱伝導
率、熱拡散率、比熱および流体速度の決定に関するものである。
【0003】 (2.従来技術の説明) 対象流体の熱伝導率、熱拡散率 (thermal diffusivity)、比熱および流体速度
を測定するための多くの手法が発明されてきた。典型的には、これらおよび他の
特性は、抵抗ブリッジ型センサを始めとする各種の検出器を用いて検出されてい
る。
【0004】 熱伝導率を決定するための1つの手法が、米国特許第4,735,082に記
載されており、その中でホイートストン・ブリッジの1脚のヒータ素子が、その
中を対象流体のサンプルが通過する容器中に置かれている。取り囲んでいる流体
の熱特性の変化による消散電力の変化を、電圧、電流または抵抗変化信号として
検出できるよう、加熱した素子を使用して、交流電流、交流電圧または交流電力
を介して入力電圧を変化させることによって、さまざまなレベルで連続した量の
熱エネルギーを対象流体中に導入している。測定可能な流体特性の1つが、流体
の熱伝導率である。
【0005】 熱によって生じる電気抵抗の変化を測定する他に、特に従来技術の図1ないし
図5を参照して、以下で極めて詳細に考察するように、極めて小型で高精度の「
マイクロブリッジ」または「マイクロダイヤフラム」半導体チップ・サポート・
センサが記載されており、その中にこのようなマイクロ素子が、ヒータおよびセ
ンサとして使用されている。このようなセンサには、例えば、流量を測定するた
めの薄膜ヒータ素子の周囲に一対の薄膜センサ素子がある。そのような半導体チ
ップ・センサは、全て本発明と同一の譲受人である米国特許第4,478,07
6号、米国特許第4,478,077号、米国特許第4,501,144号、米
国特許第4,651,564号、および米国特許第4,683,159号など1
つまたは複数の特許により詳細に扱われている。
【0006】 流体の熱伝導率、熱拡散率および比熱を測定する他の手法は、Aagard
et al.に付与された米国特許第4,944,035号に開示されている。
Aagard et al.では、加熱膜と少なくとも1枚の間隔を隔てたセン
サ膜を有するマイクロブリッジ構造の利用を開示している。電気エネルギーのパ
ルスが、過渡的な温度変化と定常状態の温度の双方がセンサに生じるようなレベ
ルと持続時間で、ヒータに印加される。対象流体の熱伝導率は、定常状態のセン
サ温度におけるセンサ出力信号と熱伝導率の間の知られている関係に基づいて決
定されている。対象流体の比熱および熱拡散率は、熱伝導率と過渡的温度変化中
のセンサ出力の変化率、および熱拡散率と比熱の間の知られている関係に基づい
て決定されている。
【0007】 対象流体の速度を決定する典型的な手法は、熱の波が、その発生源であるヒー
タ素子から宛先であるセンサ素子へと流れるのに要する時間を決定することであ
る。ヒータ素子とセンサ素子の間の距離が分かれば、流体の速度を算出すること
ができる。この手法は、Lambert社に譲渡された米国特許第4,576,
050号の中に提案されている。Lambert社では、流体中に熱の波を放出
するために、発振しているヒータ入力信号を用いて、ヒータ・ストリップを付勢
している。熱の波は流体中を、ヒータ・ストリップに直角に流れる流体速度に依
存した割合いで伝播する。ヒータの片側もしくは両側から間隔を隔てた熱電検出
器が熱の波を感知し、対応する検出器出力信号を生じる。流体の速度は、ヒータ
入力信号と検出器出力信号の時間差から、少なくとも第1の桁が決定される。
【0008】 このような多くの従来技術手法に対する制限は、かなりの量の支援ハードウェ
アおよび/またはソフトウェアを必要とすることである。例えば、従来技術手法
の多くは、周波数発生器を用いて、周波数入力信号をヒータ素子に供給する。周
波数発生器は、ハードウェアおよび電力の両方の点から、かなり高価である。同
様に、従来技術の多くが、ヒータ入力信号と対応する流体中の温度外乱の間の時
間または位相遅れを測定するための、1個または複数の高周波数タイマを必要と
している。固定周波数発生器と同様、高周波数タイマは、ハードウェアおよび電
力の両方の点からして、かなり高価である。
【0009】 (発明の概要) 本発明は、所望の流体特性を決定するための周波数発生器または高周波数タイ
マを必要としない、自励発振流体センサを提供することにより、従来技術に関連
する多くの欠点を解決する。このセンサは流体中の温度外乱の推移時間に関係し
た周波数で自励発振する。測定した周波数から、所定の流体特性を決定すること
ができる。
【0010】 本発明は、発振周波数の変化を介して流体特性の変化を感知するため、関連し
ているマイクロ抵抗ヒータおよびセンサ素子の可変性は、第2の桁にしか影響を
与えず、また基準流体の良く知られている不変の熱特性をさらに強く利用してい
るため、温度補償調整の可変性もまた縮小される。
【0011】 本発明の第1の実施態様では、ヒータ素子と、間隔を隔てたセンサ素子が、対
象流体媒体(液体または気体)中と、媒体に極めて接近して結合されている。セ
ンサ出力は、帰還経路を介してヒータ入力に結合されている。センサが流体中の
温度外乱の過渡時間に関係した周波数で発振するように、所望の位相ずれがセン
サ出力とヒータ入力の間に導入される。以下で更に記述するように、熱伝導率、
熱拡散率、比熱および流体速度を、センサの発振周波数から決定できる。
【0012】 より特定的には、ヒータ手段とセンサ手段が、対象流体との熱的に連絡してい
る。ヒータ付勢手段が、ヒータを付勢するためにヒータ手段に接続されている。
帰還手段は、センサ手段の抵抗が所定の量だけ変化した後、ヒータ付勢手段がヒ
ータ手段を所定の時間または位相ずれ分だけ加熱させるために、センサ手段とヒ
ータ付勢手段に結合されている。この構成では、ヒータ付勢手段、ヒータ手段、
センサ手段および帰還手段は、過熱器手段の加熱と前記センサ手段の抵抗変化の
間の時間遅れに関係した周波数で発振する閉ループを形成している。発振周波数
から、所望の流体特性または緒特性を決定することができる。
【0013】 対象流体の熱伝導率、熱拡散率および比熱を決定するには、センサは、実質的
に流れていない状態の流体にさらすことが好ましい。1実施態様では、所望の流
体特性に対する発振周波数(すなわち対応する時間遅れ)に関係した所定の較正
(キャリブレーション)情報が記憶される。Aagard et al.に付与
された米国特許第4,944,035号に指摘されているように、対象流体の熱
伝導率は、ほぼ定常状態の温度がセンサに生じたとき、最も効果的に決定するこ
とができ、また対象流体の熱拡散率は、過渡的温度変化がセンサに生じたとき、
最も効果的に決定することができる。従って、対象流体の熱伝導率を決定すると
きは、発振周波数が比較的低く、また対象流体の熱拡散率を決定するときは、発
振周波数がより高くなるように、帰還手段によって導入される位相遅れを制御す
ることができると予想される。いずれの場合も、発振周波数を対象流体の所望の
特性に関係づけるための適切な較正情報を得ることができる。
【0014】 流体速度に関しては、センサ装置の発振周波数が流体の流量に関係することが
分かっている。適切な較正情報を提供することによって、センサ装置の発振周波
数から、対象流体の速度を決定することができる。
【0015】 他の実施態様では、位相遅れ(すなわち対応する遅れ時間)をヒータ素子とセ
ンサ素子との間ではなく、2個のセンサ素子の間で決定することができると予測
される。この実施形態では、ヒータ手段が対称流体との熱連絡を提供している。
次にヒータ付勢手段は、ヒータ手段を付勢し、対象流体中に温度外乱をもたらす
ために、ヒータ手段に接続されている。次に少なくとも2個のセンサ手段が、対
象流体との熱連絡を提供している。少なくとも2個のセンサ手段はそれぞれヒー
タ手段から異なる間隔で隔てられることが好ましい。
【0016】 温度外乱が、第1のセンサ手段から第2のセンサ手段に移行するのに要する時
間に対応する第1の移行時間(transit time)が決定される。第1の実施形態では
、このことはヒータ入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と、対応する第
1のセンサ手段の抵抗変化の間の第1の遅れを決定することによって実現される
。第1の遅れは、上述のように、ヒータ手段と第1のセンサ手段の間に帰還ルー
プを提供し、発振周波数をその間の遅れに関係づける手段を含む任意の数の手段
を用いて、あるいは高周波数タイマを提供することによって決定することができ
る。第2の遅れは、ヒータ入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と、対応
する第2のセンサ手段の抵抗変化の間で、同様のやり方で決定することができる
。次に、第1の遅れを第2の遅れから減じることによって、第1の移行時間を算
出することができる。
【0017】 この手法の利点は、位相差測定におけるいくつかの潜在誤差源が、減算ステッ
プの間に帳消しにされることにあり、それによって測定精度を上げている。この
ような誤差源の1つに、ヒータ入力信号とヒータ素子(したがって流体)の高い
温度応答の間に典型的に存在する非ゼロヒータ時間遅れがある。他の潜在誤差源
は、センサ素子への温度外乱の到着と、対応するセンサ素子の応答の間に典型的
に存在する非ゼロ・センサ時間遅れである。すなわち、センサ素子の温度は通常
、流体の温度変化に対して、主としてセンサの非ゼロ温度質量のため、瞬時には
反応しない。
【0018】 ヒータ入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と、対応する第1のセンサ
手段の抵抗変化の間の第1の遅れを、ヒータ入力信号(すなわちヒータ手段の温
度応答)と、第2のセンサ手段の間の第2の遅れから減じることによって、多く
の潜在誤差源が効果的に帳消しにされ、その結果、時間遅れの測定精度を上げて
いる。
【0019】 他の実施態様では、第1のセンサ素子を第1の帰還ループに含むことができ、
第2のセンサ素子を第2の帰還ループに含むことができる。第1の帰還ループお
よび第2の帰還ループはいずれも、共通のヒータ素子を含むことも、あるいは個
別のヒータ素子を含むこともできる。うなり周波数は、第1の帰還ループの発振
周波数と第2の帰還ループの発振周波数から決定することができる。第1のセン
サ素子から第2のセンサ素子への移行時間は、うなり周波数から決定することが
できる。
【0020】 さらに他の例示的実施態様では、2組の同様に作られた自励発振ヒータ/セン
サ対を提供しており、1組はほとんど流れていない状態を対象とし、もう1組を
流れている状態を対象にすることができる。第1の発振周波数が、ほとんど流れ
ていない状態を対象にしたヒータ/センサ対用として決定されている。第2の発
振周波数が、流れている状態を対象にしたヒータ/センサ対用として決定されて
いる。その構造と間隔は、いずれのヒータ/センサ対もほぼ同一であることが好
ましいため、第1の移行時間は、第1の周波数と第2の周波数のうなり周波数か
ら算出することができる。
【0021】 以下でより完全に記述されるように、流体がほとんど流れていない場合、第1
のセンサ手段から第2のセンサ手段への第1の移行時間を用いて、対象流体の熱
伝導率、熱拡散率および比熱を算出することができる。流体が流れている状態で
は、第1の移行時間を用いて対象流体の速度を算出することができる。
【0022】 好ましくは上述のやり方で、第1のセンサ手段と第3のセンサ手段の間の第2
の移行時間を決定できることもまた予想される。すなわち、第3の遅れを、ヒー
タ入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と第3のセンサ手段の間で決定す
ることができる。第1のセンサと第3のセンサの間の第2の移行時間は、ヒータ
入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と、対応する第1のセンサの抵抗変
化の間の第1の遅れを、ヒータ入力信号(すなわちヒータ手段の温度応答)と、
第3のセンサ手段の間の第3の遅れから減じることによって決定することができ
る。
【0023】 他の例示的実施態様では、第1と第3のセンサ手段が個別の帰還ループに含ま
れている。したがって第2の移行時間を、第1と第3のセンサ手段の発振周波数
の間のうなり周波数から決定することができる。うなり周波数から第2の移行時
間を決定することができる。
【0024】 最後に、それぞれ異なるヒータ−センサ間隔を有する2組の自励発振ヒータ/
センサ対を提供して、ほとんど流れていない状態を対象にすることができると予
想される。2組の対応する同様に作られた自励発振ヒータ/センサ対を提供して
、流れている状態を対象にすることができる。対応するヒータ/センサ対の構造
と間隔は、ほぼ同一であることが好ましいため、第1の移行時間および第2の移
行時間を共に、流れている状態と流れていない状態の下で、対応する発振周波数
のうなり周波数から決定することができる。
【0025】 第1と第2の移行時間がひとたび決定されると、以下でより完全に記述される
関係を用いて、流体の諸特性とは比較的無関係に、対象流体の速度を算出するこ
とができる。
【0026】 添付図面を参照して以下の詳細な説明によってこの発明を十分理解すれば、本
発明の他の目的および本発明に付随する利益は容易に了解されるであろう。図面
中で同様の参照番号は、全図面を通して同様の部品を表す。
【0027】 (好ましい実施形態の詳細な説明) そこで、本発明は、選択された流体特性を決定するために周波数発生器を必要
としない自励発振流体センサを対象とする。このセンサは、流体内の温度外乱の
移行時間に関係する周波数で自励発振する。この移行時間を利用して、流体の選
択された流体特性を決定することができる。
【0028】 本発明の少なくとも1つの実施形態では、選択された遅延時間または周波数を
測定するために1つまたは複数の高周波タイマを備える。ただし、これらの実施
形態では、発熱素子および第1のセンサ素子は選択された周波数で発振する閉ル
ープを形成することが好ましい。したがって、この構成をとれば周波数発生器は
不要になる。
【0029】 最後に、発熱素子と選択されたセンサ素子の間の遅延時間ではなく、2つまた
はそれ以上のセンサ素子の間の周波数または移行時間を利用して選択された流体
特性を決定することが考えられる。これにより、発熱素子からセンサ素子への従
来の移行時間測定に存在するいくつかの誤差源を減らすことができる。さらに、
移行時間または周波数の差(たとえば、うなり振動数)を使用すると、都合のよ
い感知方式が得られる。
【0030】 たとえば、本発明に好ましいある実施形態において考察されているマイクロブ
リッジ半導体チップセンサは、すべて本発明の譲受人に帰属する、米国特許第4
478076号、米国特許第4478077号、米国特許第4501144号、
米国特許第4651564号、米国特許第4683159、および米国特許第4
994035号に記載されている1つまたは複数のマイクロブリッジシステムの
形態と似ている。
【0031】 このようなシステムの例は、Aagard他の米国特許第4994035号か
ら抜粋した図1−3に示されている。この例は、本発明を理解する上で役立つと
思われるので、ここで説明する。本発明は必要な範囲において充分なものである
と確信しているが、引用したマイクロブリッジ関係の特許に含まれている補足資
料は参照により本発明に取り込まれるものとする。
【0032】 図1−3の従来技術のシステムでは、一組の薄膜温度センサ22および24、
薄膜ヒータ26、および基板と接触していないセンサとヒータを支える支持部材
を考察する示されているセンサ22および24はヒータ26の反対側に配置され
ている。支持部材20は、非伝導絶縁体または半導体材料が好ましい。ここでシ
リコンを選択しているが、高精度エッチング手法を適用することができ、また電
子チップの生産も容易だからである。実施形態には、薄膜熱センサとして動作す
る2つの同一の温度感知抵抗グリッド22および24と、薄膜ヒータとして動作
する中央に配置されている発熱抵抗器グリッド26が含まれる。
【0033】 センサ22および24およびヒータ26は、適切な安定金属ないし合金膜でで
きている。使用する金属は、プラチナまたは、ニッケル80%、鉄20%の組成
のときにパーマロイと呼ばれるニッケル鉄合金でよい。センサとヒータグリッド
は、通常層28と29および好ましくは窒化珪素Si34からなる誘電体の薄膜
に封入され、薄膜部材を形成する。他の薄膜材料としては、SiO2、MgO、 Si34、N23などがある。
【0034】 図1と図2において、センサは2つの薄膜部材32および34を備え、部材3
2はセンサ22をなし、部材34はセンサ24をなし、それぞれの部材は、ヒー
タ26の1/2であり、好ましい寸法は幅150ミクロン、長さ400ミクロン
である。
【0035】 このシステムはさらに、薄膜素子22、24、26を効果的に囲み、シリコン
表面36上に構造を加工することにより実現される正確に画成されている流体(
液体または気体)の空間30を形成する。薄膜素子22、24、および26の厚
さは約0.08から0.12ミクロンで、ライン幅は5ミクロン程度であり、ラ
イン間のスペースは5ミクロン程度である。窒化珪素膜に封入されている素子の
全体の厚さは約0.8ミクロン以下が好ましい。流体空間30は、その後、部材
32および34の下のシリコン本体20に深さ約100ミクロンの正確に画成さ
れているシリコンを含まない凹部をエッチングすることにより加工することがで
きる。
【0036】 部材32および34は、エッチングピットまたは凹部30の1つ以上のエッジ
で半導体本体20の上面36に結合する。図3に示されているように、部材32
および34を凹部30に橋として架けることができるが、たとえばそれとは別に
、部材32および34を凹部30上で片持ちにすることもできる。
【0037】 図示のシステムでは、熱は、固体および流体カップリングの両方によりヒータ
からセンサへ流れる。注意すべきは、窒化珪素(Si34)はすぐれた電気絶縁
体であるほかに、効果的な固体熱絶縁体であるという事実である。部材32と3
4の中での結合部となる窒化珪素膜は比較的良好な熱絶縁体であるため、固体を
伝わる熱はヒータ26から伝播する熱の大半を占めることはない。これによりさ
らに、支持窒化物膜を伝わるのではなく周囲の流体を伝わることにより、ヒータ
抵抗器26から感知抵抗器22および24へと伝わる熱の相対量が有効になる。
さらに、支持窒化珪素膜の熱伝導度は充分に低いので、感知抵抗器グリッド22
および24は発熱抵抗器グリッド26のすぐ隣またはそれと並べて配置すること
ができる。したがって、感知抵抗器グリッド22および24は、実際に、流体空
間の近いヒータ抵抗器26内に動かぬようぶら下げられ、ヒータ抵抗器グリッド
26の付近及びその平面内の流体の温度を測定する熱プローブとして動作する。
【0038】 図4は、フロー・パイプにそって配置されたマイクロブリッジセンサシステム
の部分破断図である。中心ボア202を持つ主流れチャネル(主流路)200は
注目している流体を運ぶパイプに接続されている。第1のチャンバ204は、単
一ボア206を介して主流れチャネル200の中央ボア202により流体が行き
交っている。第1のマイクロブリッジまたはマイクロメンブレン(膜)・センサ
210が取り付けられているヒータ208は、第1のチャンバ204内に挿入さ
れ、図のように主流れチャネル200に固定されている。この構成で、第1のマ
イクロブリッジ・センサは注目している流体に晒されており、実質的に流れはゼ
である。第1のマイクロブリッジ・センサ210は通常、熱伝導度、熱拡散率、
比熱、温度および圧力などの流体特性を測定するために使用される。
【0039】 第2のセンサ222は、バイパス路214内に配置されている。この構成では
、第2のマイクロブリッジ・センサ222は注目している流体の流れに晒されて
いる。第2のマイクロブリッジ・センサ222は通常、流速を測定する場合に使
用される。
【0040】 図5は、2つの下流センサ素子を備える、本発明による、マイクロブリッジ・
センサの第1の断面図である。キャリブレーション(較正)・データを使用して
注目している流体の熱伝導度、熱拡散率、比熱、流速を測定する場合、発熱素子
とセンサ素子がそれぞれ1つずつあるだけでよい。ただし、以下に詳しく述べる
ように、本発明のいくつかの実施形態には、発熱(ヒータ)素子224と少なく
とも2つの間隔を置いて並べたセンサ素子226および228が含まれる。たと
えば、流速を測定する場合、少なくとも2つのセンサ素子226および228を
用意し、それぞれ発熱素子224から異なる距離で間隔をあけて配置することが
できる。図では、センサ226は発熱素子224から第1の距離「d1」だけ間 隔をあけ、センサ228は発熱素子224から第2の距離「d2」だけ間隔をあ ける。図のセンサ226と228は両方とも発熱素子224から下流にある。
【0041】 図の発熱素子224は、基板232と接触しないように発熱素子230を支え
ている支持部材228を備えている。それとともに、発熱素子224および支持
部材230はヒータ膜部材を構成する。同様に図の発熱素子226は、基板23
0と接触しないようにセンサ素子226を支えている支持部材234を備えてい
る。それとともに、センサ素子226および支持部材234は第1のセンサ膜部
材を構成する。最後に、図のセンサ素子228は、基板230と接触しないよう
にセンサ素子228を支えている支持部材236を備えている。それとともに、
センサ素子228および支持部材236は第2のセンサ膜部材を構成する。
【0042】 発熱(ヒータ)素子224およびセンサ素子226および228は、プラチナ
、ニッケル、鉄ニッケルなど適当な安定金属または合金膜で加工することができ
る。発熱素子224およびセンサ素子226および228は、電線を含む抵抗素
子でよいが、好ましいのは被膜である。さらに、発熱素子224およびセンサ素
子226および228は、上述のようなグリッド・パターンを含む任意の形状ま
たは単にラインでよい。上述のように、発熱素子224およびセンサ素子226
および228は、Si34、SiO2、MgO、Si34、N23などの薄膜誘 電体に封入して、支持部材230、234、および236を構成するのが好まし
い。
【0043】 発熱(ヒータ)素子224およびセンサ素子226および228を効果的に囲
み、シリコン表面242上に構造を加工することにより実現される正確に定義さ
れている流体空間240を用意するのが好ましい。発熱素子224およびセンサ
素子226および228の厚さは約0.08から0.12ミクロンで、ライン幅
は5ミクロン程度、グリッドを使用する場合には、ライン間のスペースは5ミク
ロン程度とするのが好ましい。流体空間240は、その後、発熱素子224およ
びセンサ素子226および228の下のシリコン基板232に深さ約100ミク
ロンの正確に定義されている凹部をエッチングすることにより加工することがで
きる。他の方法としては、シリコン基板232の背部からシリコンをエッチング
することにより膜構造を形成する方法がある。
【0044】 支持部材230および発熱素子224は、エッチングピットまたは凹部240
の1つまたは複数のエッジで半導体基板232の上面242に接続するのが好ま
しい。支持部材230および発熱素子224は、図のように凹部に橋架けするか
、またはそれとは別に、たとえば、凹部240上で片持ちにすることができる。
センサ素子234、236、および228も同様に構成するのが好ましい。同様
にして、発熱素子およびセンサ素子をいくつでも提供できることが知られている
。ただし、説明のため、図5には1つの発熱素子224と2つのセンサ素子22
6および228のみを示している。
【0045】 発熱素子224は、流体内に熱外乱を発生する。センサ素子226および22
8のそれぞれがそれぞれの場所で熱外乱の到達を感知することができる。注目す
べきは、発熱(ヒータ)素子224からセンサ素子226および228のそれぞ
れに至る温度外乱の移行時間である。以下の段落でさらに詳しく説明するが、セ
ンサ素子226および228は発熱素子から異なる距離だけ間隔をあけて配置さ
れるため、流体特性とは比較的無関係に流速を、(特に、前記間隔が、拡散に依
存する変位に比べて広いときには)決定することができる。
【0046】 図5に示されているように、発熱素子から下流のところに両方のセンサを備え
るのではなく、1つのセンサ250を上流に、もう1つのセンサ252を図6に
示されているように、発熱素子254の下流に配置することが考えられる。
【0047】 再び、選択された流速測定に関して、熱拡散率および低流速での流体のその他
の特性の考えられる負の効果を低減するために、低流量を測定するために第1の
センサ素子の集合体を使用し、高流量を測定するために他のセンサ素子の集合を
使用することが考えられる。たとえば、図7では、熱拡散率成分は適切な周波数
、低流量であっても無視できるくらい小さいため、センサ素子280および28
2などの発熱素子にもっとも近い位置に配置されているセンサを使用して低流量
を測定することができる。同様に、発熱素子から遠い位置に配置されているセン
サ素子を使用して、センサ284などの高い流量を測定することができる。この
アプローチを使用すると、流量測定に対する熱拡散率成分の影響を最低限に抑え
ることができる。
【0048】 さらに、高い流量を測定するときには振幅度の高いヒータ入力信号を供給し、
逆に、低い流量を測定するときには振幅度の低いヒータ入力信号を供給すること
が考えられる。振幅度が高い温度外乱は、比較的検出しやすいが、流体内の熱拡
散率成分の速度上昇がありうる。したがって、振幅度の低いヒータ入力信号によ
り、熱拡散成分の速度が減少し、低い流量ではより正確な結果が得られると思わ
れる。
【0049】 図8は、多数の下流および上流センサ素子を備える、本発明による、マイクロ
ブリッジ・センサの第4の断面図である。この実施形態では、数対のセンサ素子
を上流方向と下流方向に発熱素子から等間隔で並べている。キャリブレーション
・データを使用して注目している流体の熱伝導度、熱拡散率、比熱、流速を測定
する場合、発熱素子とセンサ素子がそれぞれ1つずつあるだけでよい。ただし、
以下に詳しく述べるように、本発明のいくつかの実施形態には、発熱素子と少な
くとも2つの間隔を置いて並べたセンサ素子300および302が含まれる。た
とえば、少なくとも2つの間隔をあけて並べたセンサ素子300および302を
使用して流速を測定する場合、発熱素子から異なる距離で間隔を開けた選択され
ているセンサ素子の出力のみを選択できる。これにより、後述のように、他の流
体特性とは比較的無関係に流速を求めることができる。
【0050】 図9は、本発明の好ましい実施形態による自励発振センサ・デバイスの回路図
である。この実施形態では、自励発振流体センサは、注目している流体の望む特
性を決定するために周波数発生器または高周波タイマを必要としない。むしろ、
センサは、流体内の温度外乱の移行時間に関係する周波数で自励発振する。この
移行時間から、流体の選択された流体特性を決定することができる。
【0051】 特に図9を見ると、発熱(ヒータ)素子400および間隔をあけて並べたセン
サ素子402は、注目している流体媒体(液体または気体)内に配置され、密接
に結合されている。センサ素子402は、ホイートストン・ブリッジ404の1
脚内に用意され、これがセンサ素子402の抵抗の変化を感知する。
【0052】 ホイートストン・ブリッジ404の差動出力は、図のように反転差動増幅回路
406に送られる。反転差動増幅回路406は、180度の移動シフトをセンサ
出力信号に与える。その結果を移相器408に送り、これは追加位相シフトをセ
ンサ出力信号に送る。たとえば、移相回路408は135度の位相シフトを供給
することができる。したがって、説明されている実施形態で、反転増幅回路40
6および移相回路408により、315度の位相シフトがセンサ出力信号に出さ
れる。
【0053】 シフトしたセンサ出力信号は、増幅回路410に供給され、これはループ利得
を1に保つための自動利得制御回路411の一部となる。増幅回路410の出力 は、ヒータエネルギー供給増幅回路412に送られ、次に発熱(ヒータ)素子4
00にヒータ入力信号を送る。ツェナ・ダイオード414は、DCオフセットを
ヒータ入力信号に供給し、印加されたAC電圧が0ボルト交差を許容されている
場合に発生するおそれのある、周波数を2倍にする効果をなくすことができる。
【0054】 反転増幅回路406、移相回路408、増幅回路410は、センサのホイート
ストーン・ブリッジ404の出力からヒータエネルギー供給増幅回路432への
帰還回路を実装する。この回路は、ループの周りの位相シフト全体が360度で
あって、ループ利得が1以上の場合に、発振する。この実施形態では、このセン
サ素子402と発熱(ヒータ)素子400の間で45度(360−180−13
5=45)の位相シフトになる周波数でこの条件を満たしている。つまり、セン
サは、発熱素子400からセンサ素子402までの間の流体内の温度外乱の移行
時間に関係づけられた周波数で自励発振する。
【0055】 注目している流体の熱伝導度、熱拡散率、および比熱を決定するために、セン
サを実質的にゼロの流れ(ゼロ・フロー)の流体に晒すのが好ましい。好ましい
実施形態では、センサ・デバイスの発振(または対応する遅延時間)の周波数を
望ましい流体特性に関係付ける選択されたキャリブレーション(較正)情報をメ
モリ420に格納する。プロセッサ426は、インタフェース424を介して発
振周波数を受け取り、メモリ420に格納されているすでに生成されているキャ
リブレーション情報を使用して望ましい流体特性を決定することができる。
【0056】 Aagard他の米国特許第4944035号で提案されているように、注目
する流体の熱伝導度は、センサに実質的定常状態の温度が発生した場合(微小熱
対流によって発生する無視できるくらい小さな影響)にもっとも効果的に決定す
ることができ、また注目する流体の熱拡散率は、センサに一時的温度変化が発生
した場合に(「k」からの入力で)もっとも効果的に決定できる。したがって、
移相回路408で入り込む位相遅れは、制御信号422によって制御可能であり
、発振周波数は、注目する流体の熱伝導度を決定するときに比較的低く、注目す
る流体の熱拡散率を決定するときに高くなると考えられる。
【0057】 流速に関して、センサ・デバイスの発振周波数は流体の流量に関係しているこ
とが判明している。再び、メモリ420内に適切なキャリブレーション情報を格
納することにより、注目する流体の速度をセンサ・デバイスの発振周波数から決
定することができる。
【0058】 図10は、図9のセンサ・デバイスを使用する4つの知られている気体に対す
る発振周波数と流量の関係を示すグラフである。テスト対象の流体の熱伝導度お
よび熱拡散率は、実質的に流れが0の発振周波数を決定することにより求めるこ
とができる。次に、知られている気体のキャリブレーション情報から得られるあ
らかじめ定められている関係を使用して、発振周波数とテスト対象の流体の熱伝
導度/熱拡散率との相関関係を求めなければならない。説明されている実施形態
では、テスト対象の流体の熱伝導度kは、次の近似関係式を使用して求めること
ができる。
【数1】 あるいは、より一般的に、次の式で表される。
【数2】
【0059】 ただし、fは実質的にゼロの流れ(ゼロ・フロー)での発振周波数、kは注目
している流体の熱伝導度、k0はキャリブレーション流体の熱伝導度、cpは注目
している流体の比熱、およびcp0はキャリブレーション流体の比熱である。熱伝
導度Dtは、cpv=cpmおよびVmがモル体積としたときに、関係式Dt=k/ cpvによりkおよびcpと関係付けられている。
【0060】 式(1)は、キャリブレーション手順で実質的ゼロの流れを用いて知られてい
る4種類の気体N2、CO2、CH4、およびC26 のそれぞれについて発振周波
数を測定することで求めた。この4種類の知られている気体のそれぞれの周波数
値は、図10のY軸にそって表示されており、4種類の気体のそれぞれについて
知られている熱伝導度k値に当てはめて、式(1)の関係を求めることができる
。この関係式をメモリ420に格納しておき、プロセッサによるテスト対象の未
知の流体の熱伝導度の決定に使用する。
【0061】 類似の手順を使用し、実質的にゼロの流れのテスト対象の流体に晒したときに
センサ・デバイスの発振周波数を使ってテスト対象の流体の熱拡散率を決定する
ことができる。しかし、上述のように、移相回路408で持ち込まれる位相遅れ
は、制御信号422を使用して低減されるため、熱拡散率を決定するときに発振
周波数が高くなる。その場合、式(2)の形式の関係は、上述の手順と似たキャ
リブレーション手順を使って導出することができる。その結果の関係式をメモリ
420に格納しておき、プロセッサ426によるテスト対象の流体の熱拡散率の
決定に使用することができる。
【0062】 流体の熱伝導度と比熱が決定されたら、次は、テスト対象の流体の熱拡散率D t を次の関係式を使用して求めることができる。
【数3】
【0063】 未知の流体の流量は、特定の流量で発振周波数を決定し、あらかじめ定められ
ている補正係数を使ってその発振周波数と未知の流体の速度との相関関係を求め
ることで得られる。補正係数は、キャリブレーション手順の実行時に決定するの
が好ましい。キャリブレーション手順は、多数の知られている流体について流体
の流れと発振周波数との関係を示す一連の曲線を生成する作業を含むのが好まし
い。たとえば、図10では、知られている4種類の気体N2、CO2、CH4、お よびC26について曲線が示されている。
【0064】 図からわかるように、CH4の流体の流量は特定の発振周波数ではCO2の流体
流量よりも低い。関連する計算を簡単にするために、知られている流体の1つを
基準曲線として選択するのが好ましい。次に、基準曲線をキャリブレーション情
報としてメモリ420内に格納する。その後、テスト対象の流体を流れ状態のも
とでセンサ・デバイスに晒すと、センサ・デバイスは対応する周波数で発振する
。基準曲線から未補正流量を決定する。テスト対象の流体の真の流量を求めるた
めに、未補正流量に補正係数を適用する。図10に示されているデータの説明さ
れている補正係数Cvは次のとおりである。
【数4】
【0065】 ただし、kとcpは未知の流体の熱伝導度および比熱で、これは上述のように 決定することができ、またk0とcp0は基準流体の熱伝導と比熱である。次に、 補正された流速を次の関係式を使って決定することができる。
【数5】
【0066】 ただし、Vcは補正された流速、Vuは未補正の流速、Cvは式(4)の補正係 数である。
【0067】 補正係数は、N2、CH4、およびC26の曲線を数学的にy方向にシフトし、
基準CO2曲線に重ねることで求めた。各曲線のシフト量は、対応する流体の熱 伝導度および比熱と関係している。このことから、式(4)の補正係数を導いた
。式(5)から計算で求めた流速を検証して、精度が約±0.7%の範囲に収ま
るようにした。
【0068】 上記に加えてさらに、N2、CH4、およびC26曲線をx方向に数学的にシフ
トして図10の最上段に示されているように基準CO2曲線に重ねることで、補 正係数を求められると考えられる。いずれの場合も、適切な補正係数を与えるこ
とができる。
【0069】 図11は、本発明の他の実施形態による自励発振センサ・デバイスの回路図で
ある。発熱素子500とセンサ素子502が示されている。センサ素子502は
、上述のように、ホイートストーン・ブリッジ503の一方の脚に備えられてい
る。発熱素子に対し、ヒータ電源供給増幅回路510から電力が供給される。反
転増幅回路504、移相器506、および増幅回路508を含む帰還経路により
、センサ・デバイスは、発熱素子500とセンサ素子502の間の位相または時
間の遅れに関係する周波数で発振する。発振周波数および発熱素子500とセン
サ素子502の間の位相遅れを使用して、発熱素子とセンサ素子の間の遅延時間
を決定することができる。上述のように、この構成をとれば周波数発生器でセン
サを作動させる必要がなくなる。
【0070】 図9の実施形態では、注目する流体の熱伝導度、熱拡散率、比熱、および流速
は発熱素子とセンサ素子との間の位相または時間の遅れから決定される。しかし
、図11に示されている実施形態では、第1のセンサ素子と第2のセンサ素子の
間の位相の遅れ(または対応する移行時間または周波数)を使用して注目する流
体の熱伝導度、熱拡散率、比熱、および流速を決定する方法が考えられている。
【0071】 第2のセンサ素子をさらに、図11に示されているのと似た第2の帰還ループ
内に備えるが、ヒータ−センサ間の間隔は異なるようにすることが考えられる。
第1と第2の帰還ループは両方とも、共通の発熱(ヒータ)素子または別々の発
熱素子を使用することができる。ヒータ−センサの間の間隔は異なるため、図1
2にさらに明確に示されているように、第1の帰還ループは第1の周波数512
(f1)で自励発振し、第2の帰還ループは第2の周波数514(f2)で自励発
振できる。第1の周波数512と第2の周波数514から、周波数曲線512と
514の加算、乗算、その他の結合により、うなり振動数を決定することができ
る。図12に説明の総和曲線516が示されており、これは、第1の周波数51
2と第2の周波数514を加算して求められたものである。その後、総和曲線5
16からうなり振動数を決定できる。図12では、うなり振動数はf2−f1の周
波数の正弦波518で示されている。第1のセンサ要素から第2のセンサ要素ま
での移行時間は、うなり振動数から決定できる。
【0072】 他の説明されている実施形態では、2つの類似の構造の自励発振ヒータ/セン
サの組みを備え、一方を実質的にゼロの流れ(ゼロ・フロー)の状態に晒し、他
方を流れ状態に晒すことができる。たとえば、一方のヒータ/センサの組みを図
4のセンサ210内に備え、他方をセンサ222内に備えることができる。第1
の発振周波数は、実質的にゼロの流れに晒されているヒータ/センサの組みにつ
いて決定される。第2の発振周波数は、流れ状態に晒されているヒータ/センサ
の組みについて決定される。構造と間隔は両方のヒータ/センサの組みについて
実質的に等しいのが好ましいため、第1のセンサ素子から第2のセンサ素子まで
の比較的正確な移行時間を、第1と第2の発振周波数のうなり振動数から決定す
ることができる。
【0073】 さらに、好ましくは上述のようにして、第1のセンサ素子と第3のセンサ素子
の間の第2の移行時間を決定することも考えられる。たとえば、第1と第3のセ
ンサ素子を別の帰還ループに含めることができる。次に、第1と第3のセンサ素
子の発振周波数間のうなり振動数から第2の移行時間を決定することができる。
うなり振動数から、第2の移行時間を決定できる。
【0074】 同様に、それぞれが異なるヒータ・センサ間の間隔を有する2つの自励発振ヒ
ータ/センサ対を、たとえば図4のセンサ素子210上に設け、実質的にゼロ・
フローに供させることができると企図される。2つの自励発振ヒータ/センサ対
は、別々のヒータ素子である場合があり、また共通のヒータ素子である場合もあ
る。同様に製作された2つの対応する自励発振ヒータ/センサ対を、たとえば図
4のセンサ素子222上に設け、フロー条件に供させることができる。対応する
ヒータ/センサ対の構造および間隔は好ましく実質的に同一であるため、第1の
移行時間および第2の移行時間はいずれも、フロー条件およびノー・フロー条件
下での対応する振動周波数のビート周波数より決定できる。
【0075】 より具体的には、2つの自励発振ヒータ/センサ対を図4のセンサ素子210
上に設けることができる。各ヒータ/センサ対はヒータ・センサ間の間隔が異な
るため、各ヒータ/センサ対は、いずれも実質的にゼロ・フロー条件に対応する
異なる周波数(たとえばfaとfb)で振動する。同様に製作された2つの自励発
振ヒータ/センサ対を図4のセンサ素子222上に設けることができる。次いで
、これらのヒータ/センサ対の各々は、いずれもフロー条件に対応する2種類の
周波数(たとえばfcとfd)で振動する。次いで、第1のセンサ素子から第2の
センサ素子への第1の移行時間を、関係Δz1=1/(2π×(fc−fa))を 用いて決定することができる。同様に、第1のセンサから第3のセンサへの第2
の移行時間を、関係Δz1=1/(2π×(fd−fb))を用いて決定すること ができる。
【0076】 別法としては、図4のセンサ素子210に自励発振ヒータ/センサ対を1つだ
け設ける。移相器408の位相遅れを変更することにより、2種類の振動周波数
d−fbを実質的にゼロ・フロー条件で得ることができる。同様に、別の自励発
振ヒータ/センサ対を図4のセンサ素子222に設けることができる。対応する
移相器の位相遅れを変更することにより、2種類の振動周波数fc−fdをフロー
条件で得ることができる。上記のように、これらの周波数を用いて、対象とする
流体の熱伝導率、温度拡散率、比熱および流速を算出することができる。
【0077】 第1の移行時間および/または第2の移行時間を決定するための別の実施形態
を図13に示す。図13は、好ましくは図11の実施形態と組み合わせて使用す
る2つの追加のセンサ素子の概略図である。第2のセンサ素子520は、ホイー
トストン・ブリッジ522の1つの脚内に取り込まれている。第2のセンサ素子
520は対象とする流体と熱的に結合され、かつ図11の第1のセンサ素子50
2から間隔をとることが好ましい。温度外乱が第1のセンサ素子502から第2
のセンサ素子520まで移動するのに要する時間に対応する第1の移行時間は、
ヒータ入力信号(またはヒータ手段の温度応答)と第1のセンサ素子502の対
応する抵抗変化の間の第1の遅延を決定すること、ヒータ入力信号(またはヒー
タ手段の温度応答)と第2のセンサ素子の対応する抵抗変化の間の第2の遅延を
決定すること、およびこの2つの差を求め所望する第1の移行時間を得ることに
よって決定される。
【0078】 第1の遅延は、上記したようにヒータ素子500と第1のセンサ素子502の
間にフィードバック経路を設けること、振動周波数をこれらの間の遅延と関連づ
けること、高周波数タイマ(図示せず)を設けることなどの手段を任意の数だけ
用いて決定することができる。第2の遅延は、ヒータ入力信号540(またはヒ
ータ手段の温度応答)と第2のセンサ素子520の対応する抵抗変化との間で決
定することができる。第2の遅延は、手段を任意の数だけ用いて決定することが
できるが、この実施形態では高周波数タイマ526を使用することにより決定し
ている。次いで、第1の遅延を第2の遅延から減算することにより第1の移行時
間を決定する。
【0079】 第1の移行時間の算出をより詳細に図14に示す。ヒータ素子(RA)500
により、全体を参照番号530で示す流体内に温度外乱を導入する。第1のセン
サ素子(RB)502は第1の遅延時間532経過後に温度外乱を検知し、第2
のセンサ素子(RC)520は第2の遅延時間534経過後に温度外乱を検知す
る。次いで、第1のセンサ素子(RB)502と第2のセンサ素子(RC)52
0の間の第1の移行時間536は、第1の遅延532を第2の遅延534から減
算することにより決定できる。
【0080】 この方式の利点は、位相差計測に関する幾つかの潜在的な誤差源が計測されず
、このため計測の確度が高くなることである。こうした誤差源のうちの1つに、
通常ヒータ入力信号とヒータ素子(したがって流体)の上昇させた温度応答との
間に存在する非ゼロ・ヒータ時間遅れがある。ヒータ時間遅れは、ヒータ通電用
増幅器510により提供されるヒータ通電信号(PA)540と図14の流体温
度曲線530の差で示されている。
【0081】 別の潜在的な誤差源としては、通常センサ素子の位置への温度外乱の到達とそ
のセンサ素子の対応する抵抗応答との間に存在する非ゼロ・センサ時間遅れがあ
る。すなわち、センサ素子の温度は通常、主としてセンサの非ゼロの熱容量(t
hermal mass)のために流体の温度変化に瞬時には反応しない。セン
サ時間遅れは、図14の流体温度曲線530とセンサ抵抗応答542の差で示さ
れている。第1の遅延532から第2の遅延534を減算することにより、潜在
的な誤差源の多くは実質的に打ち消され、これにより結果的に移行時間の計測が
より正確になる。
【0082】 流体が実質的にゼロ・フロー状態にある場合、第1の移行時間534を用いて
、対象とする流体の熱伝導率、温度拡散率および/または比熱を算出することが
できる。これは、第1の移行時間と所望の流体特性を関連づける関係式からの較
正情報を提供することにより達成できる。移相器506により導入される位相遅
延は制御信号507を使用して減少させ、被試験流体の温度拡散率を決定すると
きにセンサ・デバイスの振動周波数を増加させる。
【0083】 移相器506によりもたらされる位相シフトは、インタフェース507を介し
てプロセッサ536に提供することができる。反転増幅器504により導入され
た位相シフト(図示した例では180度)および移相器506により導入された
位相シフトを知ることによって、ヒータ素子500と第1のセンサ素子502の
間の位相シフトをプロセッサ536により決定することができる。同様に、出力
信号BOUT532(図11参照)もまた、プロセッサ536に提供することが
でき、これからセンサ・デバイスの振動周波数を決定することができる。ヒータ
素子500と第1のセンサ素子502の間の位相シフト、並びに振動周波数を使
用して、プロセッサ536はヒータ素子500とセンサ素子502の間の遅延を
決定できる。最後に、高周波数タイマ526により提供されるヒータ素子500
と第2のセンサ素子520との間の遅延は、インタフェース534を介してプロ
セッサ536に提供される。
【0084】 プロセッサ536は、ヒータ素子500と第1のセンサ素子502の間の第1
の遅延時間を、ヒータ素子500と第2のセンサ素子520の間の第2の遅延時
間から減算し、第1のセンサ素子502から第2のセンサ素子520までの第1
の移行時間を求める。上記のように、第1の移行時間を被試験流体の熱伝導率お
よび/または温度拡散率と関連づける関係式を用いて、被試験流体に対する熱伝
導率および/または温度拡散率を決定することができる。たとえば、より完璧に
は、「TIME LAG APPROACH FOR MEASURING T
HERMAL CONDUCTIVITY AND SPECIFIC HEA
T」と題する米国特許出願第09/001,530号(1997年12月31日
提出)に記載されているように、温度拡散率Dtは次の関係式を用いて決定する ことができる。
【数6】 上式において、 d=第1のセンサ素子と第2のセンサ素子の間の距離、 Δz=第1の移行時間、である。
【0085】 式(6)の関係式では、センサ・デバイスにより提供される振動の周波数は、
第2のセンサ素子の位置で温度外乱の過渡的な上昇を引き起こすほどに十分大き
いと仮定している。
【0086】 流体がフロー条件下にある場合、第1の移行時間を用い、第1の移行時間と被
試験流体の流速の間の関係式を導くことによって、対象とする流体の流速を算出
することができる。この計算は事前に作成した較正(キャリブレーション)情報
を用いることにより達成するすることが好ましく、プロセッサ536は次いでこ
の較正情報を使用して流体の流速を求める。
【0087】 第1のセンサ素子502と第3のセンサ素子528の間の第2の移行時間も同
様の方法で決定できると企図される。すなわち、第3の遅延はヒータ入力信号(
またはヒータ手段の温度応答)と第3のセンサ素子528の間で高周波数タイマ
550を用いて決定することができる。第1のセンサ素子520と第3のセンサ
素子528との間の第2の移行時間は、ヒータ入力信号(またはヒータ手段の温
度応答)と第1のセンサ素子502との間の第1の遅延を、ヒータ入力信号(ま
たはヒータ手段の温度応答)と第3のセンサ素子528との間の第3の遅延から
減算することによって決定することが好ましい。
【0088】 第2の移行時間の算出をより詳細に図14に示す。ヒータ素子(RA)500
により、全体を参照番号530で示す流体内に温度外乱を導入する。第1のセン
サ素子(RB)502は第1の遅延時間532経過後に温度外乱を検知し、第3
のセンサ素子(RD)528は第3の遅延時間541経過後に温度外乱を検知す
る。次いで、第1のセンサ素子(RB)502と第3のセンサ素子(RC)52
8との間の第2の移行時間545は、第1の遅延532を第3の遅延541から
減算することにより決定できる。次いで、対象とする流体の流速は、流体特性と
比較的独立に、第1の移行時間536と第2の移行時間545を用いて次の関係
式により決定できる。
【数7】 上式において、 d1=第1のセンサ素子と第2のセンサ素子の間の距離、 d2=第2のセンサ素子と第3のセンサ素子の間の距離、
【数8】 1=第1のセンサ素子から第2のセンサ素子への第1の移行時間、 z2=第1のセンサ素子から第3のセンサ素子への第2の移行時間、である。
【0089】 式(7)に関するさらに進んだ検討および式の導出については、「TIME
LAG APPROACH FOR MEASURING FLUID VE
LOCITY」という名称の同時出願の米国特許出願第09/002,157号
(1997年12月31日提出)で見ることができ、この出願は参照により本明
細書に組み込む。
【0090】 図15は、単一のセンサ素子、すなわちヒータ素子のみにより対象とする流体
の熱伝導率を決定できる第1の例示的自励発振センサ・デバイスの概略図である
。「METHOD AND APPARATUS FOR MEASURING
SELECTED PROPERTIES OF A FLUID OF I
NTEREST USING A SINGLE HEATER ELEMEN
T」という名称の、同時出願の米国特許出願第09/002,156号で詳細に
検討されているように、対象とする流体と熱的に結合させたヒータ素子は、通常
、ヒータ素子に提供されるパワー入力信号と、ヒータ素子(したがって流体)の
対応する温度応答との間に非ゼロ・ヒータ時間遅れを有する。このヒータ時間遅
れは、少なくともマイクロブリッジ構造に関しては、対象とする流体熱伝導率k
により支配されているのがふつうである。したがって、対象とする流体の熱伝導
率kは、単一ヒータ素子の位相遅れまたは時間遅れから導き出すことができる。
【0091】 ヒータ素子の位相遅れを決定するために、単一のヒータ素子600しか設けな
いこと以外は図9に示した回路と同様である回路を設ける。ヒータ素子600は
、対象とする流体媒体(流体または気体)内に配置し、かつこの流体媒体と密に
結合させる。図15に示す実施形態では、そのヒータ素子600はホイートスト
ン・ブリッジ604の1つの脚内に設けられる。このホイートストン・ブリッジ
604により電力をヒータ素子600に提供すると共に、同時にヒータ素子60
0の抵抗(したがって温度)の変化を検知することができる。
【0092】 ホイートストン・ブリッジ604の差分出力は反転差動増幅器606に提供さ
れる。反転差動増幅器606は、差分出力信号に180度の位相シフトを与える
。この結果は移相器608に提供され、この移相器で差分出力信号に追加の位相
シフトが与えられる。移相器608は、たとえば、135度の位相シフトを与え
ることができる。したがって、図示した実施形態では、反転増幅器606および
移相器608により差分出力信号に対し315度の位相シフトが与えられる。
【0093】 位相シフトさせた差分出力信号は、上記のように自動ゲイン制御回路の一部を
なす増幅器610に提供される。増幅器610の出力は、ヒータ通電用増幅器6
12に提供され、この増幅器によりヒータ素子600にホイートストン・ブリッ
ジ604を介してヒータ入力信号が与えられる。ツェナーダイオード614はヒ
ータ入力信号にDCオフセットを提供し、印加されたAC電圧が0ボルトを切る
場合に生じることがある周波数倍加効果をすべて除去する。
【0094】 反転増幅器606、移相器608および増幅器610により、ホイートストン
・ブリッジ604の差分出力からヒータ通電用増幅器612までのフィードバッ
ク経路が提供される。このため、この回路はフィードバック・ループの周りの全
位相シフトが360度であり、そのループ・ゲインが1に等しいか1を超える場
合は振動することになる。図示した実施形態では、ホイートストン・ブリッジ6
04に印加したパワー信号とヒータ素子600の抵抗(温度)応答の間が45度
の位相シフト(360−180−135=45)となるような周波数において、
この条件が満たされる。すなわち、回路はヒータ素子600の内部位相遅れに関
連づけられた周波数で振動することになる。
【0095】 熱伝導率を決定するためには、ヒータ素子600は実質的にゼロ・フローで流
体に晒すことが好ましい。プロセッサ626は回路インタフェース624を介し
て振動周波数を受信し、ヒータ素子600の内部位相遅れに相当する時間遅れを
計算することができる。この時間遅れから、対象とする流体の熱伝導率を、次の
関係式を用いて決定することができる。
【数9】 上式において、 f=振動の周波数、 cpv=ヒータ・フィルムと支持部材の組み合わせに対する、単位体積あたりの
比熱、 t=ヒータ・フィルムの厚さ、 h3=基板への伝導性の伝熱係数、 L1=ヒータ手段から流体位相内への熱伝導の特性長、 γ=入力パワー信号の印加とあらかじめ定めたヒータ素子の抵抗変化との間の
位相遅れ(γ=Δz×2πf)、 Δz=入力パワー信号の印加とあらかじめ定めたヒータ素子の抵抗変化との間
の時間遅れ、である。 式(8)の導出は、「METHOD AND APPARATUS FOR
MEASURING SELECTED PROPERTIES OF A F
LUID OF INTEREST USING A SINGLE HEAT
ER ELEMENT」という名称の、同時出願の米国特許出願第09/592
,156号(1997年12月31日提出)で見ることができ、この出願は参照
により本明細書に組み込まれる。
【0096】 別法として、回路の振動周波数(または対応する時間遅れ)を流体の熱伝導率
と関連づけるための選択した較正情報をメモリ620内に格納することができる
。プロセッサ626は、インタフェース624を介して振動周波数を受信し、事
前に作成されメモリ620内に格納された較正情報を用いて、対象とする流体の
熱伝導率kを決定することができる。
【0097】 1個のヒータ素子668のみを有する、別の例示的な自励発振センサ・デバイ
スを図16に示す。この実施形態では、ヒータ付勢用増幅器612により提供さ
れるパワー入力信号は、ホイートストン・ブリッジを介さずに、直接ヒータ素子
668に印加される。増幅器670は、ヒータ素子668を流れる電流を検知し
てこれを増幅し、対応する電圧を移相器608に与える。したがって、この実施
形態により図15のホイートストン・ブリッジは不要となる。このようにして、
対象とする流体の熱伝導率と関連づけられた周波数で振動する回路を提供しなが
ら、図15の実施形態と比べて電気部品の数を減らすことができる。
【0098】 本発明に関する好ましい実施形態について、このように記載してきたが、当業
者であれば、本明細書に記載した教示は本明細書に添付の特許請求の範囲内にあ
るさらに別の実施形態に適用できることを容易に理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マイクロブリッジ・フロー・センサの従来技術の実施形態を示す図である。
【図2】 マイクロブリッジ・フロー・センサの従来技術の他の実施形態を示す図である
【図3】 マイクロブリッジ・フロー・センサの従来技術の他の実施形態を示す図である
【図4】 マイクロブリッジ・センサ・システムを一部破断して示す図である。
【図5】 2個の下流センサ素子を有する本発明に基づくマイクロブリッジ・センサの第
1の例示的断面図である。
【図6】 上流および下流センサ素子を有する本発明に基づくマイクロブリッジ・センサ
の第2の例示的断面図である。
【図7】 3個以上の下流センサ素子を有する本発明に基づくマイクロブリッジ・センサ
の第3の例示的断面図である。
【図8】 多数の下流および上流センサ素子を有する本発明に基づくマイクロブリッジ・
センサの第4の例示的断面図である。
【図9】 本発明の好ましい実施形態に基づく自励発振センサ装置の概略図である。
【図10】 図9のセンサ装置を使用した4ゲージ用の流量に対する発振周波数のグラフを
示す図である。
【図11】 本発明の他の実施形態に基づく自励発振センサ装置の概略図である。
【図12】 それぞれ異なるヒータ−センサ間隔を有し、それらの間のうなり周波数から、
センサ素子間の移行時間を決定できる、2個の自励発振センサ装置の発振周波数
を示すタイム・チャート図である。
【図13】 図11の実施形態と組み合わせることが好ましい、2個の追加センサ素子の概
略図である。
【図14】 図13の実施形態によって測定した遅れを示すタイム・チャート図である。
【図15】 対象流体の熱伝導率を決定するためのヒータ素子を1個だけ有する、第1の例
示的自励発振センサ装置の概略図である。
【図16】 対象流体の熱伝導率を決定するためのヒータ素子を1個だけ有する、第2の例
示的自励発振センサ装置の概略図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月8日(2000.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F035 EA05 EA08 EA09 2G040 AB05 AB08 AB09 AB12 BA23 BA24 CA02 CB02 DA02 DA12 DA15 DA21 EA02 EA13 EB02 EC04 GA07 HA15 HA16 ZA05

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目する流体の選択された特性を決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有するヒータ手段
    と、 前記ヒータ手段に接続され、前記ヒータ手段に通電するヒータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、前記ヒータ手段から間隔を置いて配置され、温
    度とともに変化する抵抗を有するセンサ手段と、 前記センサ手段および前記ヒータ通電手段に結合され、前記センサ手段の抵抗
    が所定の量だけ変化してから所定の時間後に前記ヒータ通電手段が前記ヒータ手
    段に通電するようにするフィードバック手段と を備え、 前記ヒータ通電手段、ヒータ手段、センサ手段およびフィードバック手段が、
    前記ヒータ手段の通電と前記センサ手段の所定の量の抵抗変化との間の時間遅れ
    に関係した周波数で振動する閉ループを形成し、さらに、 前記振動周波数を使用して注目する流体の選択された特性を決定する決定手段
    を備える、流体の特性の決定をする装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段が前記振動周波数を使用して、前記ヒータ手段
    の通電と前記センサ手段の所定の抵抗変化との間の時間遅れを決定する、請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 注目する流体の流れが実質的にゼロである、請求項1に記載
    の装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段が、振動周波数を使用して注目する流体の熱伝
    導率kを決定する、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 所定の較正情報を記憶するメモリ手段をさらに備え、決定手
    段が、前記較正情報および前記振動周波数を使用して注目する流体の熱伝導率k
    を計算する、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記フィードバック手段によって供給される所定の時間遅延
    が制御可能である、請求項2に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記決定手段が、前記振動周波数を使用して注目する流体の
    熱拡散率Dtを決定する、請求項3に記載の装置。
  8. 【請求項8】 所定の較正情報を記憶するメモリ手段をさらに備え、決定手
    段が、前記較正情報および前記振動周波数を使用して注目する流体の熱拡散率D t を計算する、請求項3に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記フィードバック手段によって供給される所定の時間遅延
    が制御可能である、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記フィードバック手段によって供給される所定の時間遅
    延が、注目する流体の熱伝導率kを決定するときよりも注目する流体の熱拡散率
    tを決定するときのほうが小さい、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記決定手段がさらに、注目する流体の比熱cpvを関係式 cpv=k/Dt に基づいて決定し、 上式で、 k=注目する流体の熱伝導率、 Dt=注目する流体の熱拡散率Dt である、請求項7に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記決定手段が、前記振動周波数を使用して注目する流体
    の流体速度vを決定する、請求項3に記載の装置。
  13. 【請求項13】 所定の較正情報を記憶するメモリ手段をさらに備え、前記
    決定手段が、前記較正情報および前記振動周波数を使用して注目する流体の流体
    速度vを決定する、請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 注目する流体の選択された特性を決定する方法であって、 注目する流体に熱的に結合されたヒータ手段にヒータ通電手段を介して電力を
    供給する段階と、 前記ヒータ手段から第1の距離のところで生じた温度変化をセンサ手段を介し
    て感知する段階と、 生じた温度変化が前記センサ手段によって感知されてから所定の時間後に、前
    記ヒータ通電手段を用いて前記ヒータ手段に通電する段階であって、前記ヒータ
    手段の通電と前記センサ手段による対応する温度変化の感知との間の時間遅れに
    関係した周波数で振動する閉ループが形成される段階と、 前記振動周波数を使用して注目する流体の選択された特性を決定する段階と を含んでいる、流体の特性の決定をする方法。
  15. 【請求項15】 注目する流体の選択された特性が、熱伝導率、熱拡散率、
    比熱および流体速度から成るグループから選択される、請求項14に記載の方法
  16. 【請求項16】 注目する流体の選択された特性を決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有するヒータ手段
    と、 前記ヒータ手段に接続され、前記ヒータ手段に通電して注目する流体中に温度
    外乱を生じさせるヒータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、それぞれが前記ヒータ手段から異なる距離を置
    いて配置され、温度とともに変化する抵抗をそれぞれが有する少なくとも2つの
    センサ手段と、 温度外乱が第1のセンサ手段から第2のセンサ手段に伝わるまでの第1の移行
    時間を決定する第1の移行時間手段 を含み、 前記第1のセンサ手段が、前記第2のセンサ手段から第1の距離だけ間隔を置
    いて配置され、さらに、 第1の移行時間を使用して注目する流体の選択された特性を決定する決定手段
    と を備える、流体の特性の決定をする装置。
  17. 【請求項17】 注目する流体の前記選択された特性が、熱伝導率、熱拡散
    率、比熱および流体速度から成るグループから選択される、請求項16に記載の
    装置。
  18. 【請求項18】 前記選択された特性が注目する流体の流体速度vである、
    請求項16に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記決定手段が、事前に生成しておいた較正流体での流体
    速度対第1の移行時間較正情報を使用して注目する流体の流体速度vを決定する
    、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 注目する流体と熱的に連絡し、温度ともに変化する抵抗を
    有する第3のセンサ手段と、 温度外乱が第1のセンサ手段から第3のセンサ手段に伝わるまでの第2の移行
    時間を決定する第2の移行時間手段 をさらに備え、 前記第1のセンサ手段が、前記第3のセンサ手段から第2の距離だけ間隔を置
    いて配置され、 さらに、 第1の移行時間および第2の移行時間を使用して注目する流体の流体速度vを
    決定する決定手段 を備える、請求項16に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記決定手段が、関係式 v={(d1 2/Δz1−d2 2/Δz2)/(Δz1−Δz2)}0.5 を使用して注目する流体の流体速度vを決定し、 上式で、 d1=第1の距離、 d2=第2の距離、 Δz1=第1の移行時間、 Δz2=第2の移行時間 である、請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 注目する流体の流体速度vを決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有するヒータ手段
    と、 前記ヒータ手段に接続され、前記ヒータ手段に通電するヒータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、それぞれが前記ヒータ手段から異なる距離を置
    いて配置され、温度とともに変化する抵抗をそれぞれが有する少なくとも2つの
    センサ手段と、 前記少なくとも2つのセンサ手段の第1のセンサ手段および前記ヒータ通電手
    段に結合され、前記第1のセンサ手段の抵抗が所定の量だけ変化してから所定の
    時間後に前記ヒータ通電手段が前記ヒータ手段に通電するようにするフィードバ
    ック手段と を備え、 前記ヒータ通電手段、ヒータ手段、第1のセンサ手段およびフィードバック手
    段が、前記ヒータ手段の通電と前記第1のセンサ手段の抵抗変化との間の第1の
    時間遅れに関係した周波数で振動する閉ループを形成し、さらに、 前記ヒータ手段と前記少なくとも2つのセンサ手段の第2のセンサ手段の対応
    する抵抗変化との間の時間遅れに対応する第2の時間遅れを決定する第1の時間
    遅れ手段と、 第1の時間遅れおよび第2の時間遅れを使用して注目する流体の流体速度vを
    決定する決定手段と を備えている、流体の速度を決定する装置。
  23. 【請求項23】 前記決定手段が、第2の時間遅れから第1の時間遅れを差
    し引いて第1のセンサから第2のセンサまでの第1の移行時間を決定する、請求
    項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記第1のセンサ手段が、第2のセンサ手段から第1の距
    離だけ間隔を置いて配置され、前記決定手段が、第1の距離を前記第1の移行時
    間で割って注目する流体の流体速度vを計算する、請求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記決定手段が、事前に生成しておいた流体速度対第1の
    移行時間較正曲線を使用して注目する流体の流体速度vを決定する、請求項23
    に記載の装置。
  26. 【請求項26】 第3のセンサ手段と、 前記ヒータ手段と第3のセンサ手段の対応する抵抗変化との間の時間遅れに対
    応する第3の時間遅れを決定する第2の時間遅れ手段 をさらに備え、 前記決定手段が、第1の時間遅れ、第2の時間遅れおよび第3の時間遅れを使
    用して注目する流体の流体速度vを決定する、 請求項22に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記決定手段が、第2の時間遅れから第1の時間遅れを差
    し引いて第1のセンサから第2のセンサまでの第1の移行時間を決定し、第3の
    時間遅れから第1の時間遅れを差し引いて第1のセンサから第3のセンサまでの
    第2の移行時間を決定する、請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記第1のセンサ手段が第2のセンサ手段から第1の距離
    だけ間隔を置いて配置され、前記第1のセンサ手段が第3のセンサ手段から第2
    の距離だけ間隔を置いて配置され、前記決定手段が、第1の移行時間、第2の移
    行時間、第1の距離および第2の距離を使用して注目する流体の流体速度vを計
    算する、請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記決定手段が、関係式 v={(d1 2/Δz1−d2 2/Δz2)/(Δz1−Δz2)}0.5 を使用して注目する流体の流体速度vを計算し、 上式で、 d1=第1の距離、 d2=第2の距離、 Δz1=第1の移行時間、 Δz2=第2の移行時間 である、請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 注目する流体の選択された特性を決定する方法であって、 注目する流体に熱的に結合されたヒータ手段に通電することによって、注目す
    る流体中に温度外乱を生じさせる段階と、 温度外乱が第1のセンサ手段から第2のセンサ手段に伝わるまでの第1の移行
    時間を決定する段階 を含み、 前記第1のセンサ手段が、前記第2のセンサ手段から第1の距離だけ間隔を置
    いて配置され、さらに、 第1の移行時間を使用して注目する流体の選択された特性を決定する段階 を含んでいる、流体の特性の決定をする方法。
  31. 【請求項31】 前記決定段階が、関係式 Dt=d2/4Δz に基づいて注目する流体の熱拡散率Dtを決定し、 上式で、 d=第1の距離、 Δz=第1の移行時間 である、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記決定段階が、事前に生成しておいた流体速度対第1の
    移行時間較正曲線を使用して注目する流体の流体速度vを決定する、請求項30
    に記載の方法。
  33. 【請求項33】 温度外乱が第1のセンサ手段から第3のセンサ手段に伝わ
    るまでの第2の移行時間を決定する段階をさらに含み、前記第1のセンサ手段が
    、前記第3のセンサ手段から第2の距離だけ間隔を置いて配置される、請求項3
    0に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記決定段階が、第1の移行時間および第2の移行時間を
    使用して注目する流体の流体速度vを決定する、請求項30に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記決定手段が、関係式 v={(d1 2/Δz1−d2 2/Δz2)/(Δz1−Δz2)}0.5 を使用して注目する流体の流体速度vを計算し、 上式で、 d1=第1の距離、 d2=第2の距離、 Δz1=第1の移行時間、 Δz2=第2の移行時間 である、請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】 注目する流体の流体速度vを決定する方法であって、 注目する流体に熱的に結合されたヒータ手段にヒータ通電手段を使用して通電
    することによって、注目する流体中に温度外乱を生じさせる段階と、 温度外乱を、前記ヒータ手段から間隔をあけて位置する第1の位置で第1のセ
    ンサ手段を介して感知する段階と、 温度外乱を第1のセンサ手段が感知してから所定の時間後に、前記ヒータ通電
    手段を用いて前記ヒータ手段に通電する段階であって、前記ヒータ手段の通電と
    第1のセンサ手段による温度外乱の感知との間の第1の時間遅れに関係した周波
    数で振動する閉ループが形成される段階と、 前記ヒータ手段の通電と前記ヒータ手段から間隔をあけて位置する第2の位置
    での第2のセンサ手段による温度外乱の感知との間の時間遅れに対応する第2の
    時間遅れを決定する段階と、 第1の時間遅れおよび第2の時間遅れを使用して注目する流体の流体速度vを
    決定する段階と を含んでいる、流体の速度の決定をする方法。
  37. 【請求項37】 前記決定段階が、第2の時間遅れから第1の時間遅れを差
    し引いて第1のセンサ手段から第2のセンサ手段までの第1の移行時間を決定す
    る、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 第1のセンサ手段と第2のセンサ手段とが第1の距離だけ
    間隔を置いて配置され、前記決定段階が、第1の距離を前記第1の移行時間で割
    って注目する流体の流体速度vを計算する、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記決定段階が、事前に生成しておいた流体速度対第1の
    移行時間較正曲線を使用して注目する流体の流体速度vを決定する、請求項37
    に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記ヒータ手段の通電と前記ヒータ手段から間隔をあけて
    位置する第3の位置での第3のセンサ手段による温度外乱の感知との間の時間遅
    れに対応する第3の時間遅れを決定する段階をさらに含み、 前記決定段階が、第1の時間遅れ、第2の時間遅れおよび第3の時間遅れを使
    用して注目する流体の流体速度vを決定する、 請求項36に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記決定段階が、第2の時間遅れから第1の時間遅れを差
    し引いて第1のセンサ手段から第2のセンサ手段までの第1の移行時間を決定し
    、第3の時間遅れから第1の時間遅れを差し引いて第1のセンサ手段から第3の
    センサ手段までの第2の移行時間を決定する、請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記第2のセンサ手段と第3のセンサ手段とが第2の距離
    だけ間隔を置いて配置され、前記決定段階が、第1の移行時間、第2の移行時間
    、第1の距離および第2の距離を使用して注目する流体の流体速度vを計算する
    、請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記決定段階が、関係式 v={(d1 2/Δz1−d2 2/Δz2)/(Δz1−Δz2)}0.5 を使用して注目する流体の流体速度vを計算し、 上式で、 d1=第1の距離、 d2=第2の距離、 Δz1=第1の移行時間、 Δz2=第2の移行時間 である、請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 注目する流体の選択された特性を決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有するヒータ手段
    と、 前記ヒータ手段に接続され、前記ヒータ手段に通電するヒータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、それぞれが前記ヒータ手段から異なる距離を置
    いて配置され、温度ともに変化する抵抗をそれぞれが有する少なくとも2つのセ
    ンサ手段と、 前記少なくとも2つのセンサ手段の第1のセンサ手段および前記ヒータ通電手
    段に結合され、前記第1のセンサ手段の抵抗が所定の量だけ変化してから所定の
    時間後に前記ヒータ通電手段が前記ヒータ手段に通電するようにする第1のフィ
    ードバック手段 を備え、 前記ヒータ通電手段、ヒータ手段、第1のセンサ手段および第1のフィードバ
    ック手段が、前記ヒータ手段の通電と前記第1のセンサ手段の抵抗変化との間の
    第1の時間遅れに関係した第1の周波数で振動する閉ループを形成し、 さらに、 前記少なくとも2つのセンサ手段の第2のセンサ手段および前記ヒータ通電手
    段に結合され、前記第2のセンサ手段の抵抗が所定の量だけ変化してから所定の
    時間後に前記ヒータ通電手段が前記ヒータ手段に通電するようにする第2のフィ
    ードバック手段 を備え、 前記ヒータ通電手段、ヒータ手段、第2のセンサ手段および第2のフィードバ
    ック手段が、前記ヒータ手段の通電と前記第2のセンサ手段の抵抗変化との間の
    第2の時間遅れに関係した第2の周波数で振動する閉ループを形成し、さらに、 第1の振動周波数と第2の振動周波数とのうなり周波数を決定するうなり周波
    数手段と、 うなり周波数から注目する流体の選択された特性を決定する決定手段と を備えている、流体の特性の決定をする装置。
  45. 【請求項45】 注目する流体の選択された特性を決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有する第1のヒー
    タ手段と、 前記第1のヒータ手段に接続され、前記第1のヒータ手段に通電する第1のヒ
    ータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有する第2のヒー
    タ手段と、 前記第2のヒータ手段に接続され、前記第2のヒータ手段に通電する第2のヒ
    ータ通電手段と、 注目する流体と熱的に連絡し、それぞれが前記第1および第2のヒータ手段の
    うちの対応するヒータ手段から異なる距離を置いて配置され、温度ともに変化す
    る抵抗をそれぞれが有する少なくとも2つのセンサ手段と、 前記少なくとも2つのセンサ手段の第1のセンサ手段および前記第1のヒータ
    通電手段に結合され、前記第1のセンサ手段の抵抗が所定の量だけ変化してから
    所定の時間後に前記第1のヒータ通電手段が前記第1のヒータ手段に通電するよ
    うにする第1のフィードバック手段と を備え、 前記第1のヒータ通電手段、第1のヒータ手段、第1のセンサ手段および第1
    のフィードバック手段が、前記第1のヒータ手段の通電と前記第1のセンサ手段
    の抵抗変化との間の第1の時間遅れに関係した第1の周波数で振動する閉ループ
    を形成し、さらに、 前記少なくとも2つのセンサ手段の第2のセンサ手段および前記第2のヒータ
    通電手段に結合され、前記第2のセンサ手段の抵抗が所定の量だけ変化してから
    所定の時間後に前記第2のヒータ通電手段が前記第2のヒータ手段に通電するよ
    うにする第2のフィードバック手段 を備え、 前記第2のヒータ通電手段、第2のヒータ手段、第2のセンサ手段および第2
    のフィードバック手段が、前記第2のヒータ手段の通電と前記第2のセンサ手段
    の抵抗変化との間の第2の時間遅れに関係した第2の周波数で振動する閉ループ
    を形成し、さらに、 第1の振動周波数と第2の振動周波数とのうなり周波数を決定するうなり周波
    数手段と、 うなり周波数から注目する流体の選択された特性を決定する決定手段と を備えている、流体の特性を決定する装置。
  46. 【請求項46】 注目する流体の熱伝導率を決定する装置であって、 注目する流体と熱的に連絡し、温度とともに変化する抵抗を有するヒータ手段
    と、 前記ヒータ手段に接続され、前記ヒータ手段に通電するヒータ通電手段と、 前記センサ手段および前記ヒータ通電手段に結合され、前記ヒータ手段の抵抗
    が所定の量だけ変化してから所定の時間後に前記ヒータ通電手段が前記ヒータ手
    段に通電するようにするフィードバック手段 を備え、 前記ヒータ通電手段、ヒータ手段およびフィードバック手段が、前記ヒータ手
    段の通電と前記センサ手段の所定の量の抵抗変化との間の内部時間遅れに関係し
    た周波数で振動する閉ループを形成し、さらに、 前記振動周波数を使用して注目する流体の熱伝導率を決定する決定手段 を備えている、流体の熱伝導率を決定する装置。
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