JP2002373713A - リード端子の構造 - Google Patents

リード端子の構造

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JP2002373713A JP2002109543A JP2002109543A JP2002373713A JP 2002373713 A JP2002373713 A JP 2002373713A JP 2002109543 A JP2002109543 A JP 2002109543A JP 2002109543 A JP2002109543 A JP 2002109543A JP 2002373713 A JP2002373713 A JP 2002373713A
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Naoyasu Udono
直靖 鵜殿
Yuji Shima
裕詞 島
Masaki Mitsuharu
真佐樹 三治
Hisafumi Takao
尚史 高尾
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Denso Ten Ltd
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Denso Ten Ltd
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融範囲を有し、溶融温度が高い鉛フリーハ
ンダ材を用いて、リード端子を基板に設けられた上下面
にランドを有するスルーホールに挿入してハンダ付けす
るリード端子構造において、ハンダ凝固時におけるハン
ダフィレットとランドとの接合部における剥離を防止で
きるリード端子の構造を実現する。 【解決手段】 リード端子11,16の、基板1への実
装面より所定の距離上方に離間した位置に、溶融したハ
ンダがリード端子11,16の表面を濡らしながら拡が
る作用を阻止する拡がり阻止部12,17を設ける。こ
の拡がり阻止部12,17は、酸化処理膜、メッキ膜、
端子の膨出部とすることができる。また、溶融したハン
ダがリード端子11,16の表面を濡らしながら拡がる
作用の阻止は、リード端子近傍のハンダの凝固を遅らせ
ることができる放熱抑制部をリード端子に設けることに
よっても実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に設けられた
上下面にランドを有するスルーホールに、リード部品等
に設けられたリード端子を挿入してハンダ付け実装する
リード端子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のリード端子の構造を示す図
で、(a)はリード端子を有するリード部品を基板へ取
付けた状態を示す説明図、(b)はリード端子の正常な
ハンダ付け状態例を示す断面図、(c)はリード端子と
ランド部との接合ハンダが剥離した不具合なハンダ付け
状態例を示す断面図である。
【0003】リード端子の構造60について、図5を参
照して説明する。
【0004】リード端子の構造60は、図5(a)に示
すように、リード端子62、63を有するコネクター等
のリード部品61をプリント配線基板1(基板1と略
称)に配設し、フローハンダ付け等により、リード端子
62、63が基板1にハンダ付けされたものである。こ
の基板1には、リード部品61の他に各種電子部品69
等がハンダ付け実装されている。
【0005】このリード部品61は、リード部品61に
設けられたリード端子62、63が、基板1の表面側1
a(リード部品61及び電子部品69等が実装される
面)から、基板1の上下面にランド2を有するスルーホ
ール3の穴3aに挿入された状態で、取付ネジ68等に
より基板1に組付けられた後、フローハンダ付け等によ
りハンダ付けされる。ハンダ付けされた後のリード端子
62、63における基板1の表面側1aには、それぞれ
ハンダフィレット65a、66aが、基板1の裏面側1
bには、それぞれハンダフィレット65b、66bが形
成されている。
【0006】従来のハンダは、錫−鉛共晶ハンダ(Sn
Pb系と称する)が一般的であったが、地球環境保全の
観点から、電子部品実装時に使用するハンダ材料の鉛フ
リー化が進められている。例えば、鉛の代わりに銀を主
成分として含むSnAg系、ビスマスを主成分として含
むSnBi系、亜鉛を主成分として含むSnZn系の各
鉛フリーハンダが提案されている。しかしながら、鉛フ
リーハンダの実用化にあたっては、ハンダとランドの間
に生じる「リフトオフ」なる現象が大きな問題として提
議されている。この「リフトオフ」は、リード端子をハ
ンダ付した際に、ハンダフィレットのランドとの接合面
において剥離が生じる現象である。現時点ではこの剥離
現象に対する明確な原因解明はされていないものの、ハ
ンダ材料が溶融範囲(固相と液相が共存する温度範囲)
を有すること、および金属製のリードと樹脂等非金属製
のプリント配線基板とでは放熱特性に差異があることに
起因すると考えられている。すなわち、ハンダ付けの
際、ハンダの凝固は放熱性の良いリード端子側から放熱
性の悪いプリント配線基板上のランド側へと連続的に進
行する。ハンダは凝固するときには凝固収縮、また凝固
後においても温度降下に伴い熱収縮を伴うため、凝固の
開始および完了が遅いプリント配線基板上のランドとの
接合面(最終凝固部)に、ハンダの凝固収縮による応力
が集中して、剥離が生じるのである(参考文献:J.H.Vi
ncent et al.; GEC J.Res., Vol.11(1994), 76-89.)。
この現象は、Biを含有する鉛フリーハンダや、ハンダ
中にBiを含有しなくてもランドや端子の表面にSn−
PbあるいはSn−Biハンダがコーティングされてい
るプリント配線板や部品を使用した場合にも発生する。
【0007】上述の鉛フリーハンダを使用した場合のリ
ード端子へのハンダフィレットについて、図5(b)及
び(c)を参照して、説明する。
【0008】リード端子が正常にハンダ付けされた場合
には、図5(b)に示すように、基板1の表面側1aの
ハンダフィレット65aは基板1の表面上のランド2の
全表面2aにわたりハンダが接合し、また裏面側1bの
ハンダフィレット65bは基板1の裏面上のランド2の
全表面2bにわたりハンダが接合しており、リード端子
62との間に正常なハンダ接合部が形成されている。こ
のハンダフィレット65aの形状は、ハンダ材が溶融し
た状態で毛細管現象等により、ランド2の全表面2a
(外径L63を有する)に濡れ性が良好に融着し、リー
ド端子62側には高さ方向にハンダ付けに適した高さL
61(ランド2の外径L63より小さい寸法)だけ濡れ
性が良好に融着しており、ハンダフィレット65aのハ
ンダ量が最小限に抑えられた形状に形成されている。
【0009】これにより、ハンダフィレット65aにお
いて、放熱特性の良いリード端子側70aからランド2
の接合面2aへの連続的な凝固により、接合面2aにハ
ンダの凝固遅れが生じたとしても、接合面2aに集中す
る応力は少ないものとなり、ハンダフィレット65aの
ランド2の接合面2aとのハンダ接合には剥離もなく、
正常な接合状態になっている。
【0010】リード端子が不具合にハンダ付けされた場
合には、図5(c)に示すように、基板1の裏面側1b
のハンダフィレット67bは基板1の裏面上のランド2
の全表面2dにわたりハンダが接合しているが、表面側
1aのハンダフィレット67aは基板1上のランド2の
接合面2cの略全表面にわたりハンダの接合が剥離し、
接合に不具合が発生した例を示している。この表面側1
aのハンダフィレット67aの形状は、ハンダ材が溶融
した状態で毛細管現象等により、ランド2の全表面2c
(外径L63を有する)に濡れ性を持って融着し、リー
ド端子62側には高さ方向にハンダに不適な高さL64
(正常時の高さL61よりもかなり高く、ランド2の外
径L63より大きい寸法)まで余分に濡れ性を持って融
着しており、ハンダフィレット67aのハンダ量が多量
な形状に形成されている。このハンダフィレット67a
とハンダフィレット65aとのハンダ量は、溶融ハンダ
材の種類、ハンダ付け条件(加熱処理時の温度と時間等
による)、及び基板1の表面側1aへの電子部品69等
の実装密度等により、そのハンダ量が相違して発生した
例を示している。
【0011】これにより、ハンダ量が多量な形状に形成
されたハンダフィレット67aにおいて、放熱特性の良
いリード端子側71aからランド2の接合面2cへの連
続的な凝固により、接合面2cにハンダの凝固遅れが生
じると、大きな収縮応力(ハンダ量が最小限に抑えられ
た形状に形成されたハンダフィレット65aにおいて、
接合面2aに集中する収縮応力よりも大きい収縮応力)
が接合面2cに集中し、不具合な接合状態となる。この
ハンダ接合部へ集中する収縮応力は、ハンダフィレット
67aの凝固時の収縮により発生するもので、ハンダフ
ィレット67aのハンダ量が多量なほど、その収縮応力
は大きくなり、剥離が生じやすくなる。
【0012】また、基板1の表面側1aのように、リー
ド端子62において、ハンダ濡れ拡がり先端部71aよ
りも上方に金属部分が長く露出しているほど、ハンダフ
ィレット67aの凝固過程において、リード62のヒー
トシンクとしての作用は大きくなる。これにより、リー
ド端子側71aのハンダの凝固開始および完了はより早
く、電子部品が高密度に実装されている基板表面側1a
のランド2の接合面2cのハンダの凝固開始および完了
はより遅くなり、ハンダフィレット67aのランド2の
接合面2cにはさらに大きな収縮応力が加わり、さらに
剥離が生じやすくなる。なお、基板1の裏面側1bにお
いても、リード端子62の先端部62aが長く突出し、
上記と同様に、リード突出部がヒートシンクとして作用
する場合には、ランド2の接合面2dでの剥離は生じや
すくなる。
【0013】このハンダフィレット67aおよび67b
において、ランド2の接合面2cおよび2dでのハンダ
剥離を防止するために、ハンダフィレット67aおよび
67d全体を水で急速に冷却し凝固させる、すなわち、
リード端子側71aとランド2の接合面2c、リード端
子側71bとランド2の接合面2dのハンダの凝固開始
および完了の時間差が生じないようにし、接合面2cお
よび2dへの収縮応力の集中を緩和する処置がとられて
いる(参考文献:菅沼;生産と技術、50巻(199
8)、78−82.)。特開平11−354919号公
報では、ハンダフィレットの急冷速度をより綿密に制御
することにより、接合面2cでの剥離を生じさせないよ
うな処置がなされている。又、特開2000−3072
23号公報では、基板1のランド2の上にニッケル膜ま
たはニッケル合金膜を形成し直接的に銅と錫を反応させ
ないようにすることにより、銅と錫の化合物形成を阻止
し、接合面2cでの剥離を排除する処置がとられてい
る。
【0014】又、特開平10−6075号公報では、鉛
フリーハンダ材として、溶融範囲の小さいハンダ材を使
用したりして、ハンダ接合部のハンダ剥離を防止するこ
とも提案されている。これらの処置は、いずれもコスト
高となり、しかも本提案の特殊な鉛フリーハンダ材を使
用するにはいろいろと制約がでてくる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、リード
端子構造を基板に設けられた上下面にランドを有するス
ルーホールへ挿入してハンダ付けするリード端子の構造
では、使用するハンダ材には鉛フリー化が必要なため、
従来の錫−鉛共晶ハンダとは異なり、溶融範囲を有し、
しかも溶融温度が高い鉛フリーハンダ材を用いてリード
端子をスルーホールにハンダ付けしている。しかしなが
ら、ハンダの凝固は放熱性の良いリード端子側から放熱
性の悪いプリント配線基板上のランド側へと連続的に進
行するため、プリント配線基板上のランドとの接合面の
ハンダは、凝固の開始および完了が遅く最終凝固部とな
り、そこへハンダの凝固過程での収縮に伴う応力が集中
することにより剥離が生じる。この収縮応力は、ハンダ
フィレットのハンダ量やハンダの溶融範囲に左右され
る。ハンダ量が多い場合や、溶融範囲が大きく、リード
端子側に対するランドの接合面側のハンダの凝固の遅れ
がより大きくなるような場合には、ランドの接合面に集
中する収縮応力が大きくなり、ハンダフィレットにおい
てランドとの接合面で剥離が生じるおそれが出てくる。
【0016】本発明は、このような問題を解決するもの
で、特殊な鉛フリーハンダ材を使用することもなく、ハ
ンダフィレットのハンダ量をハンダ付けに適した最小量
に抑える、あるいは放熱特性(熱伝導)が良いリード近
傍のハンダに対するランド側のハンダの凝固の遅れを抑
制することにより、ハンダ凝固時におけるハンダフィレ
ットとランドとの接合部が剥離しないリード端子の構造
を実現することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板に設けられたリード端子が挿入され
てハンダ付けされるリード端子の構造において、前記リ
ード端子の基板の実装面より所定の距離上方に離間した
位置には、溶融したハンダが該リード端子の表面を濡ら
しながら拡がる作用を阻止する拡がり阻止部、あるいは
リード端子近傍のハンダの凝固を遅らせることにより、
リード端子側から基板側への連続的なハンダの凝固を抑
制する放熱抑制部が設けられてなることを特徴とするも
のである。
【0018】また、前記拡がり阻止部は、リード端子に
酸化処理が施されてなる酸化膜であることを特徴とする
ものである。
【0019】また、前記拡がり阻止部は、リード端子に
メッキ処理が施されてなるメッキ膜であることを特徴と
するものである。
【0020】また、前記拡がり阻止部は、リード端子が
押し潰された、該リード端子の径寸法より大きい幅寸法
を有する突出部であることを特徴とするものである。
【0021】また、前記拡がり阻止部は、該リード端子
が折り曲げ加工されてなる折り曲げ部であることを特徴
とするものである。
【0022】また、前記拡がり阻止部乃至放熱抑制部
は、リード端子に樹脂材が被覆されてなる樹脂部である
ことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施の形態に係るリ
ード端子の構造を示す断面図である。
【0025】尚、第1の実施の形態から第4の実施の形
態までの同一構成品は第1の実施の形態で説明し、他の
実施の形態では説明を省略する。
【0026】本発明の第1の実施の形態に係るリード端
子の構造10は、図1(a)に示すように、リード端子
11、16が設けられたコネクター等のリード部品18
をプリント配線基板1(基板1と略称)に配設し、フロ
ーハンダ付け等により、基板1にハンダ付けされたもの
で、このリード端子11,16にはリード端子11,1
6の先端部11a、16aから離れた場所の所定位置に
溶融ハンダに対し、リード端子11,16の表面を濡ら
しながら拡がる作用を阻止するような酸化処理部12,
17が設けられている。
【0027】このリード部品18は、図1(a)、
(b)に示すように、リード部品18に設けられたリー
ド端子11、16が、基板1の表面側1a(リード部品
18及び電子部品69等が実装される面)から、基板1
の上下面にランド2を有するスルーホール3の穴3aに
挿入された状態で、取付ネジ68等により、基板1に組
付けられた後、フローハンダ付け等により、ハンダ付け
されている。
【0028】基板1には、内周部にハンダメッキ等が施
された穴3aを有するスルーホール3と、このスルーホ
ール3の上下面(即ち、基板1の表面1aと裏面1b)
に外径L13の銅箔でなるランド2等が設けられ、ガラ
スエポキシ樹脂材等で成形され、コネクタ等のリード部
品18及び電子部品69等がハンダ付け実装されてい
る。リード部品18の基板1への実装は、リード部品1
8のリード端子11,16をスルーホール3の穴3aに
挿入して、フローハンダ付け等により、ハンダ付けして
行われる。
【0029】リード端子11は、細い円柱形状の錫メッ
キ銅線等で形成され、リード端子11の先端部11aか
ら実装面側上方に向けて所定距離L11離間する位置
に、予め、リード端子11の表面を酸化して生成した金
属酸化膜部12が形成されている。この金属酸化膜部1
2のリード端子11の先端部11aからの所定距離L1
1は、リード端子11の先端部11aが基板1の裏面1
b側に突出する距離L14(後述するハンダフィレット
14の高さ寸法に相当し、ランド2の外径L13より小
さくしたもの)と、基板1の厚み、ランド2の厚み、及
びリード端子11が基板1の表面1a側から離間した距
離L12(後述するハンダフィレット13の所定高さ寸
法に相当)とから、予め算出されて、設定されたもので
ある。即ち、この所定距離L11の設定値は、使用する
基板1の厚み、及びランド2の厚みにより左右される
が、通常は基板1の裏面1b側に突出する距離L14
が、ランド2の外径L13より小さい範囲内で変えられ
て、基板1の厚みとランド2の厚みによる寸法変化を吸
収するようにされている。
【0030】従って、リード端子11の金属酸化膜12
部により、溶融ハンダがリード端子11の表面を濡らし
ながら拡がる作用を金属酸化膜12部の表面において
は、阻止するようにされているので、ハンダが金属酸化
膜12部より上方には吸い上がらないようにでき、リー
ド端子11へのハンダ付け量は、ある程度一定量に規制
することができる。このリード端子11は、電気回路が
形成された基板1から外部へ信号接続を行うもので、主
としてコネクタ等のリード部品18に装着されて用いら
れている。
【0031】次に、このリード部品18に設けられたリ
ード端子11、16の基板1へのハンダ付け実装方法に
ついて、図1(b)を参照して説明する。尚、リード端
子11とリード端子16の基板1へのハンダ付けは、同
一であるため、リード端子11についてのみ説明する。
そして、このリード端子11は、本例ではコネクタのリ
ード部品18に用いているが、これにこだわることな
く、リード端子11だけでの使用又は他の各種電子部品
に設けて使用したものでも良い。
【0032】リード端子11の先端部11aを基板1に
設けられたスルーホール3の穴3aに、基板1の表面1
a側から挿入し、リード端子11の金属酸化膜部12の
位置が、スルーホール3に対応した基板1の表面1aに
設けられたランド2の上面位置S11から距離L12だ
け離間するように配設する。この時のリード端子11の
先端部11aはスルーホール3に対応した基板1の裏面
1bに設けられたランド2の下面位置S12から距離L
14だけ離間した位置にある。
【0033】このリード端子11を基板1に配設した状
態で、鉛フリー化されたハンダ材料を用いてフローハン
ダ付け等により、ハンダ付けを行い、基板1の表面1a
側のランド2とリード端子11には溶融したハンダの濡
れ作用等によりハンダを融着してハンダフィレット13
を、基板1の裏面1b側のランド2とリード端子11に
は溶融したハンダの濡れ作用等によりハンダを融着して
ハンダフィレット14を、リード端子11とスルーホー
ル3の穴3aには溶融したハンダの濡れ作用等によりハ
ンダを融着してスルーホール接合部15を、それぞれ形
成する。そして、加熱処理が終わると、基板1は室温ま
で冷却され、ハンダ付け処理が終了する。
【0034】ハンダフィレット13の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bからスルーホール3の穴3aとリ
ード端子11の表面を通じて溶融したハンダ材が毛細管
現象による濡れ作用等により融着し、スルーホール3の
穴3aにはハンダ接合部15を形成し、ランド2の表面
2a側には、ランド2の全表面2a(外径L13を有す
る)に濡れ性が良好に融着し、リード端子11側には高
さ方向に、基板1の表面1aに設けられたランド2の上
面位置S11から金属酸化膜部12の位置までのハンダ
付けに適した高さL12(ランド2の外径L13より小
さい寸法)だけ濡れ性が良好に融着したものとなり、ハ
ンダフィレット13のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。
【0035】このハンダフィレット13のハンダ量を最
小限に抑えることにより、従来の錫−鉛共晶ハンダ(溶
融温度:183℃)とは異なり、溶融範囲を有し、より
溶融温度(例えば、220〜210℃とする)が高い鉛
フリーハンダ材を用いることにより助長されるハンダフ
ィレット13におけるランド2の接合面2aのハンダの
凝固遅れにより、接合面2aに集中するハンダ凝固によ
る収縮応力を、ハンダフィレット13のランド2とのハ
ンダ融着による接合力よりも小さくすることができるた
め、ハンダフィレット13のランド2の接合面2aでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0036】特に、基板1の表面側(部品実装面側)1
aに形成されているハンダフィレット13の凝固過程で
は、ハンダ濡れ拡がり先端部18aよりも上方に金属部
分が長く露出しているほど、リード11のヒートシンク
としての作用が大きくなるため、リード端子側18aの
ハンダの凝固開始および完了はより早く、電子部品が高
密度に実装されている基板表面側1aのランド2の接合
面2aのハンダの凝固開始および完了はより遅くなり、
ハンダフィレット13のランド2の接合面2aにはさら
に大きな収縮応力が発生することになる。従って、基板
1の表面側1aのリード端子11においては、特にリー
ド端子11に金属酸化膜部12を設け、基板1の表面1
aのランド2の上面位置S11から金属酸化膜部12の
位置までの高さL12(ランド2の外径L13より小さ
い寸法)を規定して、ハンダフィレット13のハンダ量
を最小限に抑え、ハンダの凝固に伴い発生する収縮応力
を小さくなるようにしている。
【0037】ハンダフィレット14の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bのランド2の表面2b側にはハン
ダ材が溶融した状態で表面張力による作用と濡れ作用等
により、ランド2の全表面2b(外径L13相当の外径
を有する)に濡れ性が良好に融着し、リード端子11側
には下方向に、基板1の裏面1bに設けられたランド2
の下面位置S12からリード端子11の先端部11aの
位置までの距離L14(ランド2の外径L13より小さ
く設定した寸法)だけ濡れ性が良好に融着しており、ハ
ンダフィレット14のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。そして、ランド2の下面位置S1
2からリード端子11の先端部11aの位置までの距離
L14は、リード端子11の先端部11aからリード端
子11の金属酸化膜部12の位置までの予め設定した距
離L11と基板1の厚さ寸法等により、多少変わるがラ
ンド2の外径L13より小さい寸法になるように、予め
リード端子11の先端部11aから金属酸化膜部12の
位置までの距離L11が設定されている。尚、本例での
ハンダフィレット14の形状は、予めリード端子11の
先端部11aから金属酸化膜部12の位置までの距離L
11が設定され、ハンダフィレット14の高さ方向の距
離L14が抑えられて、ハンダ量が最小限になるように
されているが、これにこだわることなく、基板の裏面側
1bに突出しているリード端子11の表面部にも金属酸
化膜部を設けて、ハンダフィレット14の高さ方向の距
離L14を抑えるようにしても良い。
【0038】このハンダフィレット14のハンダ量を最
小限に抑えることにより、従来の錫−鉛共晶ハンダとは
異なり、溶融範囲を有し、より溶融温度(例えば、22
0〜210℃とする)が高い鉛フリーハンダ材を用いる
ことにより助長されるハンダフィレット14におけるラ
ンド2の接合面2bのハンダの凝固遅れにより、接合面
2bに集中するハンダ凝固による収縮応力を、ハンダフ
ィレット14のランド2とのハンダ融着による接合力よ
りも小さくすることができるため、ハンダフィレット1
4のランド2の接合面2bでの剥離を防止し、正常な接
合状態にすることができる。
【0039】以上のように、本リード端子11の構造1
0は、ハンダ材として従来の錫−鉛共晶ハンダとは異な
り、溶融範囲を有し、より溶融温度が高い鉛フリーハン
ダ材を用いて、フローハンダ付け等により、リード端子
11を基板1のランド2を有するスルーホール3にハン
ダ付けを行っても、ハンダフィレット13、14のハン
ダ量を最小限に抑えているため、ハンダフィレット1
3、14におけるランド2の接合面2a、2bのハンダ
の凝固遅れにより、接合面2a、2bに集中するハンダ
凝固による収縮応力を小さくすることができ、ハンダフ
ィレット13、14のランド2の接合面2a、2bでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0040】尚、本例ではリード端子11の先端から所
定距離L11離間する位置に、リード端子11の金属表
面を化成処理等で酸化して生成した金属酸化膜部12を
設けているが、その他の実施例として、リード端子11
の金属表面をメッキ処理したメッキ金属膜(溶融ハンダ
による濡れ性に劣るクローム膜メッキ等)、リード端子
11の金属表面を樹脂材等で被覆した樹脂膜を設けた構
造としても良い。さらに、前記樹脂膜は、金属製リード
よりも熱伝導率が低く、ハンダフィレットが凝固する際
にヒートシンクとして作用するリードからの放熱を抑制
する効果をも有するため、リード近端子側のハンダに対
するランド側のハンダの凝固の遅れを抑制することがで
きる。これにより、基板側のランドの接合面への収縮応
力の集中を緩和し、剥離を防止することができる。な
お、リードからの放熱抑制による剥離防止においては、
樹脂部の基板の実装面からの離間した位置L11はリー
ドからの放熱を抑制できさえすれば良い。好ましくは、
ランド2の外径13よりも小さい寸法である。
【0041】次に、第2の実施の形態に係るリード端子
の構造について、図面を参照して説明する。
【0042】図2は本発明の第2の実施の形態に係るリ
ード端子の構造を示す断面図で、(a)は正面断面図、
(b)は側面断面図である。
【0043】本発明の第2の実施の形態に係るリード端
子の構造20は、第1の実施の形態に係るものに対し、
図2に示すように、リード端子21の先端部21aから
所定距離L21離間する位置には、リード端子21が押
し潰されて、リード端子21の径寸法L25より大きい
幅寸法L26を有する突出部21bが形成され、この突
出部21bにより、溶融したハンダがリード端子21の
表面を濡らしながら拡がる作用を阻止するようにしたも
のなので、第1の実施例と相違しているこのリード端子
21の突出部21bに関わる部分についてのみ説明し、
その他、リード端子21が設けられたリード部品等の基
板1への実装等についての説明は省略する。
【0044】このリード端子21は、図2(a)、
(b)に示すように、基板1の表面側1aから、基板1
の上下面にランド2を有するスルーホール3の穴3aに
挿入された状態で基板1に配設された後、フローハンダ
付け等により、ハンダ付けされている。
【0045】リード端子21は、細い円柱形状の錫メッ
キ銅線等で形成され、リード端子21の先端から実装面
側上方に向けて所定距離L21離間する位置には、リー
ド端子21が押し潰されて、リード端子21の径寸法L
25より大きい幅寸法L26(厚み寸法は、図2(b)
に示すL27とする)を有する断面が板状の突出部21
bが形成されている。この突出部21bのリード端子2
1の先端部21aからの所定距離L21は、リード端子
21の先端部21aが基板1の裏面1b側に突出する距
離L24(後述するハンダフィレット24の高さ寸法に
相当し、ランド2の外径L23より小さくしたもの)
と、基板1の厚み、ランド2の厚み、及びリード端子2
1が基板1の表面1a側から離間した距離L22(後述
するハンダフィレット23の所定高さ寸法に相当)とか
ら、予め算出されて、設定されたものである。即ち、こ
の所定距離L21の設定値は、使用する基板1の厚み、
及びランド2の厚みにより左右されるが、通常は基板1
の裏面1b側に突出する距離L24が、ランド2の外径
L23より小さい範囲内で変えられて、基板1の厚みと
ランド2の厚みによる寸法変化を吸収するようにされて
いる。
【0046】従って、リード端子21の突出部21bに
より、溶融ハンダがリード端子21の表面を濡らしなが
ら拡がる作用を突出部21bにおいては阻止するように
されているので、ハンダにより上方には吸い上がらない
ようにでき、リード端子21へのハンダ付け量は、ある
程度一定量に規制することができる。
【0047】このリード端子21は、電気回路が形成さ
れた基板1から外部へ信号接続を行うもので、主として
コネクタ等のリード部品に装着されて用いられている。
【0048】次に、このリード端子21の基板1へのハ
ンダ付け実装方法について、図2を参照して説明する。
尚、このリード端子21は、本例ではコネクタのリード
部品に用いているが、これにこだわることなく、リード
端子21だけでの使用又は他の各種電子部品に設けて使
用したものでも良い。
【0049】リード端子21の先端部21aを基板1に
設けられたスルーホール3の穴3aに、基板1の表面1
a側から挿入し、リード端子21の突出部21bの位置
が、スルーホール3に対応した基板1の表面1aに設け
られたランド2の上面位置S21から距離L22だけ離
間するように配設する。この時のリード端子21の先端
部21aはスルーホール3に対応した基板1の裏面1b
に設けられたランド2の下面位置S22から距離L24
だけ離間した位置にある。このリード端子21を基板1
に配設した状態で、鉛フリー化されたハンダ材料を用い
てフローハンダ付け等により、ハンダ付けを行い、基板
1の表面1a側のランド2とリード端子21には溶融し
たハンダの濡れ作用等によりハンダを融着してハンダフ
ィレット23を、基板1の裏面2b側のランド2とリー
ド端子21には溶融したハンダの濡れ作用等によりハン
ダを融着してハンダフィレット24を、リード端子21
とスルーホール3の穴3aには溶融したハンダの濡れ作
用等によりハンダを融着してスルーホール接合部25
を、それぞれ形成する。そして、加熱処理が終わると、
基板1は室温まで冷却され、ハンダ付け処理が終了す
る。
【0050】ハンダフィレット23の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bからスルーホール3の穴3aとリ
ード端子21の表面を通じて溶融したハンダ材が毛細管
現象による濡れ作用等により融着し、スルーホール3の
穴3aにはハンダ接合部25を形成し、ランド2の表面
2a側には、ランド2の全表面2a(外径L23を有す
る)に濡れ性が良好に融着し、リード端子21側には高
さ方向に、基板1の表面1aに設けられたランド2の上
面位置S21から突出部21bの位置までのハンダ付け
に適した高さL22(ランド2の外径L23より小さい
寸法)だけ濡れ性が良好に融着したものとなり、ハンダ
フィレット23のハンダ量が最小限に抑えられた形状に
形成されている。
【0051】このハンダフィレット23のハンダ量を最
小限に抑えることにより、従来の錫−鉛共晶ハンダ(溶
融温度:183℃)とは異なり、溶融範囲を有し、より
溶融温度(例えば、220〜210℃とする)が高い鉛
フリーハンダ材を用いることにより助長されるハンダフ
ィレット23におけるランド2の接合面2aのハンダの
凝固遅れにより、接合面2aに集中するハンダ凝固によ
る収縮応力を、ハンダフィレット23のランド2とのハ
ンダ融着による接合力よりも小さくすることができるた
め、ハンダフィレット23のランド2の接合面2aでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0052】特に、基板1の表面側(部品実装面側)1
aに形成されているハンダフィレット23の凝固過程で
は、ハンダ濡れ拡がり先端部28aよりも上方に金属部
分が長く露出しているほど、リード21のヒートシンク
としての作用が大きくなるため、リード端子側28aの
ハンダの凝固開始および完了はより早く、電子部品が高
密度に実装されている基板表面側1aのランド2の接合
面2aのハンダの凝固開始および完了はより遅くなり、
ハンダフィレット23のランド2の接合面2aにはさら
に大きな収縮応力が発生することになる。従って、基板
1の表面側1aのリード端子21においては、特にリー
ド端子21に突出部21bを設け、基板1の表面1aの
ランド2の上面位置S21から突出部21bの位置まで
の高さL22(ランド2の外径L23より小さい寸法)
を規定して、ハンダフィレット23のハンダ量を最小限
に抑え、ハンダの凝固に伴い発生する収縮応力を小さく
なるようにしている。
【0053】ハンダフィレット24の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bのランド2の表面2b側にはハン
ダ材が溶融した状態で表面張力による作用と濡れ作用等
により、ランド2の全表面2b(外径L23相当の外径
を有する)に濡れ性が良好に融着し、リード端子21側
には下方向に、基板1の裏面1bに設けられたランド2
の下面位置S22からリード端子21の先端部21aの
位置までの距離L24(ランド2の外径L23より小さ
く設定した寸法)だけ濡れ性が良好に融着しており、ハ
ンダフィレット24のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。そして、ランド2の下面位置S2
2からリード端子21の先端部21aの位置までの距離
L24は、リード端子21の先端部21aからリード端
子21の突出部21bの位置までの予め設定した距離L
21と基板1の厚さ寸法等により、多少変わるがランド
2の外径L23より小さい寸法になるように、設定され
ている。尚、本例でのハンダフィレット24の形状は、
予めリード端子21の先端部21aから突出部21bの
位置までの距離L21が設定され、ハンダフィレット2
4の高さ方向の距離L24が抑えられて、ハンダ量が最
小限になるようにされているが、これにこだわることな
く、基板の裏面側1bに突出しているリード端子21の
表面部には、第1の実施の形態による金属酸化膜部を設
けて、ハンダフィレット24の高さ方向の距離L24を
抑えるようにしても良い。
【0054】以上のように、本リード端子21の構造2
0は、ハンダ材として従来の錫−鉛共晶ハンダとは異な
り、溶融範囲を有し、より溶融温度が高い鉛フリーハン
ダ材を用いて、フローハンダ付け等により、リード端子
21を基板1のランド2を有するスルーホール3にハン
ダ付けを行っても、ハンダフィレット23、24のハン
ダ量を最小限に抑えているため、ハンダフィレット2
3、24におけるランド2の接合面2a、2bのハンダ
の凝固遅れにより、接合面2a、2bに集中するハンダ
凝固による収縮応力を小さくすることができ、ハンダフ
ィレット23、24のランド2の接合面2a、2bでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0055】次に、第3の実施の形態に係るリード端子
の構造について、図面を参照して説明する。
【0056】図3は本発明の第3の実施の形態に係るリ
ード端子の構造を示す断面図である。
【0057】本発明の第3の実施の形態に係るリード端
子の構造30は、第1の実施の形態に係るものに対し、
図3に示すように、リード端子31の先端部31aから
所定距離L31離間する位置からは、リード端子31の
径寸法L35より大きい径寸法L36に段差部31bが
設けられた2段形状に形成され、この段差部31bによ
り、溶融したハンダがリード端子31の表面を濡らしな
がら拡がる作用を阻止するようにしたものなので、第1
の実施例と相違しているこのリード端子31の段差部3
1bに関わる部分についてのみ説明し、その他、リード
端子31が設けられたリード部品等の基板1への実装等
についての説明は省略する。
【0058】このリード端子31は、図3に示すよう
に、基板1の表面側1aから、基板1の上下面にランド
2を有するスルーホール3の穴3aに挿入された状態で
基板1に配設された後、フローハンダ付け等により、ハ
ンダ付けされている。
【0059】リード端子31は、細い円柱形状の錫メッ
キ銅線等で形成され、リード端子31の先端部31aか
ら実装面側上方に向けて所定距離L31離間する位置か
らは、リード端子31の径寸法L35より大きい径寸法
L36に段差部31bが設けられた2段形状に形成され
ている。この段差部31bのリード端子31の先端部3
1aからの所定距離L31は、リード端子31の先端部
31aが基板1の裏面1b側に突出する距離L34(後
述するハンダフィレット34の高さ寸法に相当し、ラン
ド2の外径L33より小さくしたもの)と、基板1の厚
み、ランド2の厚み、及びリード端子31が基板1の表
面1a側から離間した距離L32(後述するハンダフィ
レット33の所定高さ寸法に相当)とから、予め算出さ
れて、設定されたものである。
【0060】即ち、この所定距離L31の設定値は、使
用する基板1の厚み、及びランド2の厚みにより左右さ
れるが、通常は基板1の裏面1b側に突出する距離L3
4が、ランド2の外径L33より小さい範囲内で変えら
れて、基板1の厚みとランド2の厚みによる寸法変化を
吸収するようにされている。
【0061】従って、リード端子31の段差部31bに
より、溶融ハンダがリード端子31の表面を濡らしなが
ら拡がる作用を段差部31bにおいては阻止するように
されているので、ハンダが段差部31bにより上方には
吸い上がらないようにでき、リード端子31へのハンダ
付け量は、ある程度一定量に規制することができる。
【0062】このリード端子31は、電気回路が形成さ
れた基板1から外部へ信号接続を行うもので、主として
コネクタ等のリード部品に装着されて用いられている。
【0063】次に、このリード端子31の基板1へのハ
ンダ付け実装方法について、図3を参照して説明する。
尚、このリード端子31は、本例ではコネクタのリード
部品に用いているが、これにこだわることなく、リード
端子31だけでの使用又は他の各種電子部品に設けて使
用したものでも良い。
【0064】リード端子31の先端部31aを基板1に
設けられたスルーホール3の穴3aに、基板1の表面1
a側から挿入し、リード端子31の段差部31bの位置
が、スルーホール3に対応した基板1の表面1aに設け
られたランド2の上面位置S31から距離L32だけ離
間するように配設する。この時のリード端子31の先端
部31aはスルーホール3に対応した基板1の裏面1b
に設けられたランド2の下面位置S32から距離L34
だけ離間した位置にある。このリード端子31を基板1
に配設した状態で、鉛フリー化されたハンダ材料を用い
てフローハンダ付け等により、ハンダ付けを行い、基板
1の表面1a側のランド2とリード端子31には溶融し
たハンダの濡れ作用等によりハンダを融着してハンダフ
ィレット33を、基板1の裏面2b側のランド2とリー
ド端子31には溶融したハンダの濡れ作用等によりハン
ダを融着してハンダフィレット34を、リード端子31
とスルーホール3の穴3aには溶融したハンダの濡れ作
用等によりハンダを融着してスルーホール接合部35
を、それぞれ形成する。そして、加熱処理が終わると、
基板1は室温まで冷却され、ハンダ付け処理が終了す
る。
【0065】ハンダフィレット33の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bからスルーホール3の穴3aとリ
ード端子31の表面を通じて溶融したハンダ材が毛細管
現象による濡れ作用等により融着し、スルーホール3の
穴3aにはハンダ接合部35を形成し、ランド2の表面
2a側には、ランド2の全表面2a(外径L33を有す
る)に濡れ性が良好に融着し、リード端子31側には高
さ方向に、基板1の表面1aに設けられたランド2の上
面位置S31から段差部31bの位置までのハンダ付け
に適した高さL32(ランド2の外径L33より小さい
寸法)だけ濡れ性が良好に融着したものとなり、ハンダ
フィレット33のハンダ量が最小限に抑えられた形状に
形成されている。
【0066】このハンダフィレット33のハンダ量を最
小限に抑えることにより、従来の錫−鉛共晶ハンダ(溶
融温度:183℃)とは異なり、溶融範囲を有し、より
溶融温度(例えば、220〜210℃とする)が高い鉛
フリーハンダ材を用いることにより助長されるハンダフ
ィレット33におけるランド2の接合面2aのハンダの
凝固遅れにより、接合面2aに集中するハンダ凝固によ
る収縮応力を、ハンダフィレット33のランド2とのハ
ンダ融着による接合力よりも小さくすることができるた
め、ハンダフィレット33のランド2の接合面2aでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0067】特に、基板1の表面側(部品実装面側)1
aに形成されているハンダフィレット33の凝固過程で
は、ハンダ濡れ拡がり先端部37aよりも上方に金属部
分が長く露出しているほど、リード31のヒートシンク
としての作用が大きくなるため、リード端子側37aの
ハンダの凝固開始および完了はより早く、電子部品が高
密度に実装されている基板表面側1aのランド2の接合
面2aのハンダの凝固開始および完了はより遅くなり、
ハンダフィレット33のランド2の接合面2aにはさら
に大きな収縮応力が発生することになる。従って、基板
1の表面側1aのリード端子31においては、特にリー
ド端子31に段差部31bを設け、基板1の表面1aの
ランド2の上面位置S31から段差部31bの位置まで
の高さL32(ランド2の外径L33より小さい寸法)
を規定して、ハンダフィレット33のハンダ量を最小限
に抑え、ハンダの凝固に伴い発生する収縮応力を小さく
なるようにしている。
【0068】ハンダフィレット34の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bのランド2の表面2b側にはハン
ダ材が溶融した状態で表面張力による作用と濡れ作用等
により、ランド2の全表面2b(外径L33相当の外径
を有する)に濡れ性が良好に融着し、リード端子31側
には下方向に、基板1の裏面1bに設けられたランド2
の下面位置S32からリード端子31の先端部31aの
位置までの距離L34(ランド2の外径L33より小さ
く設定した寸法)だけ濡れ性が良好に融着しており、ハ
ンダフィレット34のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。そして、ランド2の下面位置S3
2からリード端子31の先端部31aの位置までの距離
L34は、リード端子31の先端部31aからリード端
子31の段差部31bの位置までの予め設定した距離L
31と基板1の厚さ寸法等により、多少変わるがランド
2の外径L33より小さい寸法になるように、設定され
ている。尚、本例でのハンダフィレット34の形状は、
予めリード端子31の先端部31aから段差部31bの
位置までの距離L31が設定され、ハンダフィレット3
4の高さ方向の距離L34が抑えられて、ハンダ量が最
小限になるようにされているが、これにこだわることな
く、基板の裏面側1bに突出しているリード端子31の
表面部には、第1の実施の形態による金属酸化膜部を設
けて、ハンダフィレット34の高さ方向の距離L34を
抑えるようにしても良い。
【0069】以上のように、本リード端子31の構造3
0は、ハンダ材として従来の錫−鉛共晶ハンダとは異な
り、溶融範囲を有し、より溶融温度が高い鉛フリーハン
ダ材を用いて、フローハンダ付け等により、リード端子
31を基板1のランド2を有するスルーホール3にハン
ダ付けを行っても、ハンダフィレット33、34のハン
ダ量を最小限に抑えているため、ハンダフィレット3
3、34におけるランド2の接合面2a、2bのハンダ
の凝固遅れにより、接合面2a、2bに集中するハンダ
凝固による収縮応力を小さくすることができ、ハンダフ
ィレット33、34のランド2の接合面2a、2bでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0070】次に、第4の実施の形態に係るリード端子
の構造について、図面を参照して説明する。
【0071】図4は本発明の第4の実施の形態に係るリ
ード端子の構造を示す断面図である。
【0072】本発明の第4の実施の形態に係るリード端
子の構造40は、第1の実施の形態に係るものに対し、
図4に示すように、リード端子41の先端部41aから
所定距離L41離間する位置には、リード端子41が折
り曲げ加工されて、折り曲げ部41bが形成され、この
折り曲げ部41bにより、溶融したハンダがリード端子
41の表面を濡らしながら拡がる作用を阻止するように
したものなので、第1の実施例と相違しているこのリー
ド端子41の折り曲げ部41bに関わる部分についての
み説明し、その他、リード端子41が設けられたリード
部品等の基板1への実装等についての説明は省略する。
【0073】このリード端子41は、図4に示すよう
に、基板1の表面側1aから、基板1の上下面にランド
2を有するスルーホール3の穴3aに挿入された状態で
基板1に配設された後、フローハンダ付け等により、ハ
ンダ付けされている。
【0074】リード端子41は、細い円柱形状の錫メッ
キ銅線等で形成され、リード端子41の先端部41aか
ら実装面側上方に向けて所定距離L41離間する位置か
らは、リード端子41が折り曲げられて折り曲げ部41
bが形成されている。この折り曲げ部41bのリード端
子41の先端部41aからの所定距離L41は、リード
端子41の先端部41aが基板1の裏面1b側に突出す
る距離L44(後述するハンダフィレット44の高さ寸
法に相当し、ランド2の外径L43より小さくしたも
の)と、基板1の厚み、ランド2の厚み、及びリード端
子41が基板1の表面1a側から離間した距離L42
(後述するハンダフィレット43の所定高さ寸法に相
当)とから、予め算出されて、設定されたものである。
即ち、この所定距離L41の設定値は、使用する基板1
の厚み、及びランド2の厚みにより左右されるが、通常
は基板1の裏面1b側に突出する距離L44が、ランド
2の外径L43より小さい範囲内で変えられて、基板1
の厚みとランド2の厚みによる寸法変化を吸収するよう
にされている。
【0075】従って、リード端子41の折り曲げ部41
bにより、溶融ハンダがリード端子41の表面を濡らし
ながら拡がる作用を阻止するようにされているので、リ
ード端子41へのハンダ付け量は、ある程度規制するこ
とができる。このリード端子41は、電気回路が形成さ
れた基板1から外部へ信号接続を行うもので、主として
コネクタ等のリード部品に装着されて用いられている。
【0076】次に、このリード端子41の基板1へのハ
ンダ付け実装方法について、図4を参照して説明する。
尚、このリード端子41は、本例ではコネクタのリード
部品に用いているが、これにこだわることなく、リード
端子41だけでの使用又は他の各種電子部品に設けて使
用したものでも良い。
【0077】リード端子41の先端部41aを基板1に
設けられたスルーホール3の穴3aに、基板1の表面1
a側から挿入し、リード端子41の折り曲げ部41bの
位置が、スルーホール3に対応した基板1の表面1aに
設けられたランド2の上面位置S41から距離L42だ
け離間するように配設する。この時のリード端子41の
先端部41aはスルーホール3に対応した基板1の裏面
1bに設けられたランド2の下面位置S42から距離L
44だけ離間した位置にある。このリード端子41を基
板1に配設した状態で、鉛フリー化されたハンダ材料を
用いてフローハンダ付け等により、ハンダ付けを行い、
基板1の表面1a側のランド2とリード端子41には溶
融したハンダの濡れ作用等によりハンダを融着してハン
ダフィレット43を、基板1の裏面2b側のランド2と
リード端子41には溶融したハンダの濡れ作用等により
ハンダを融着してハンダフィレット44を、リード端子
41とスルーホール3の穴3aには溶融したハンダの濡
れ作用等によりハンダを融着してスルーホール接合部4
5を、それぞれ形成する。そして、加熱処理が終わる
と、基板1は室温まで冷却され、ハンダ付け処理が終了
する。
【0078】ハンダフィレット43の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bからスルーホール3の穴3aとリ
ード端子41の表面を通じて溶融したハンダ材が毛細管
現象による濡れ作用等により融着し、スルーホール3の
穴3aにはハンダ接合部45を形成し、ランド2の表面
2a側にはランド2の全表面2a(外径L43を有す
る)に濡れ性が良好に融着し、リード端子41側には高
さ方向に、基板1の表面1aに設けられたランド2の上
面位置S41から折り曲げ部41bの位置までのハンダ
付けに適した高さL42(ランド2の外径L43より小
さい寸法)だけ濡れ性が良好に融着したものとなり、ハ
ンダフィレット43のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。
【0079】このハンダフィレット43のハンダ量を最
小限に抑えることにより、従来の錫−鉛共晶ハンダ(溶
融温度:183℃)とは異なり、溶融範囲を有し、より
溶融温度(例えば、220〜210℃とする)が高い鉛
フリーハンダ材を用いることにより助長されるハンダフ
ィレット43におけるランド2の接合面2aのハンダの
凝固遅れにより、接合面2aに集中するハンダ凝固によ
る収縮応力を、ハンダフィレット43のランド2とのハ
ンダ融着による接合力よりも小さくすることができるた
め、ハンダフィレット43のランド2の接合面2aでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0080】特に、基板1の表面側(部品実装面側)1
aに形成されているハンダフィレット43の凝固過程で
は、ハンダ濡れ拡がり先端部47aよりも上方に金属部
分が長く露出しているほど、リード41のヒートシンク
としての作用が大きくなるため、リード端子側47aの
ハンダの凝固開始および完了はより早く、電子部品が高
密度に実装されている基板表面側1aのランド2の接合
面2aのハンダの凝固開始および完了はより遅くなり、
ハンダフィレット43のランド2の接合面2aにはさら
に大きな収縮応力が発生することになる。従って、基板
1の表面側1aのリード端子41においては、特にリー
ド端子41に折り曲げ部41bを設け、基板1の表面1
aのランド2の上面位置S41から折り曲げ部41bの
位置までの高さL42(ランド2の外径L43より小さ
い寸法)を規定して、ハンダフィレット43のハンダ量
を最小限に抑え、ハンダの凝固に伴い発生する収縮応力
を小さくなるようにしている。
【0081】ハンダフィレット44の形状は、鉛フリー
化されたハンダ材料を用いたフローハンダ付け等によ
り、基板の裏面側1bのランド2の表面2b側にはハン
ダ材が溶融した状態で表面張力による作用と濡れ作用等
により、ランド2の全表面2b(外径L43相当の外径
を有する)に濡れ性が良好に融着し、リード端子41側
には下方向に、基板1の裏面1bに設けられたランド2
の下面位置S42からリード端子41の先端部41aの
位置までの距離L44(ランド2の外径L43より小さ
く設定した寸法)だけ濡れ性が良好に融着しており、ハ
ンダフィレット44のハンダ量が最小限に抑えられた形
状に形成されている。そして、ランド2の下面位置S4
2からリード端子41の先端部41aの位置までの距離
L44は、リード端子41の先端部41aからリード端
子41の折り曲げ部41bの位置までの予め設定した距
離L41と基板1の厚さ寸法等により、多少変わるがラ
ンド2の外径L43より小さい寸法になるように、設定
されている。尚、本例でのハンダフィレット44の形状
は、予めリード端子41の先端部41aから折り曲げ部
41bの位置までの距離L41が設定され、ハンダフィ
レット44の高さ方向の距離L44が抑えられて、ハン
ダ量が最小限になるようにされているが、これにこだわ
ることなく、基板の裏面側1bに突出しているリード端
子41の表面部には、第1の実施の形態による金属酸化
膜部を設けて、ハンダフィレット44の高さ方向の距離
L44を抑えるようにしても良い。
【0082】以上のように、本リード端子41の構造4
0は、ハンダ材として従来の錫−鉛共晶ハンダとは異な
り、溶融範囲を有し、より溶融温度が高い鉛フリーハン
ダ材を用いて、フローハンダ付け等により、リード端子
41を基板1のランド2を有するスルーホール3にハン
ダ付けを行っても、ハンダフィレット43、44のハン
ダ量を最小限に抑えているため、ハンダフィレット4
3、44におけるランド2の接合面2a、2bのハンダ
の凝固遅れにより、接合面2a、2bに集中するハンダ
凝固による収縮応力を小さくすることができ、ハンダフ
ィレット43、44のランド2の接合面2a、2bでの
剥離を防止し、正常な接合状態にすることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特殊な鉛フリーハンダ材を使用することもなく、ハンダ
フィレットにおける基板のランド接合面のハンダの凝固
遅れにより、その接合面に集中するハンダ凝固による収
縮応力を、ハンダフィレットのランドとのハンダ融着に
よる接合力よりも小さくすることができるため、ハンダ
フィレットのランドの接合面での剥離を防止し、コスト
を低減し、品質を向上したハンダ接合を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るリード端子の
構造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るリード端子の
構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るリード端子の
構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るリード端子の
構造を示す断面図である。
【図5】従来のリード端子の構造の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基板 2…ランド 3…スルーホール 10,20,30,40,60…リード端子の構造 11、16、21、31、41、62、63…リード端
子 12…金属酸化膜部(又はメッキ金属膜、樹脂膜) 13、14、23、24、33、34、43、44…ハ
ンダフィレット 15…ハンダ接合部 61…リード部品 68…取付ネジ 69…電子部品
フロントページの続き (71)出願人 000003609 株式会社豊田中央研究所 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 (71)出願人 000004260 株式会社デンソー 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 (74)上記3名の代理人 100077517 弁理士 石田 敬 (外3名) (72)発明者 鵜殿 直靖 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 島 裕詞 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三治 真佐樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高尾 尚史 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5E077 BB12 BB31 CC16 CC22 DD01 FF17 JJ06 5E085 BB08 BB13 BB27 CC01 DD01 EE33 HH01 HH22 JJ26 JJ50 5E319 AA02 AB01 AC01 CC24 GG03 5E336 AA01 BC04 CC03 CC08 EE02 GG06 GG16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にリード端子が挿入されてハンダ付
    けされるリード端子の構造において、 前記リード端子の基板の実装面より所定の距離上方に離
    間した位置には、溶融したハンダが該リード端子の表面
    を濡らしながら拡がる作用を阻止する拡がり阻止部が設
    けられてなることを特徴とするリード端子の構造。
  2. 【請求項2】 基板にリード端子がハンダ付けされるリ
    ード端子構造において、前記リード端子の基板の実装面
    より所定の距離上方に離間した位置には、該リード端子
    近傍のハンダの凝固を遅らせることにより、該リード端
    子側から前記基板側への連続的なハンダの凝固を抑制す
    る放熱抑制部が設けられてなることを特徴とするリード
    端子の構造。
  3. 【請求項3】 前記拡がり阻止部は、リード端子に酸化
    処理が施されてなる酸化膜であることを特徴とする請求
    項1記載のリード端子の構造。
  4. 【請求項4】 前記拡がり阻止部は、リード端子にメッ
    キ処理が施されてなるメッキ膜であることを特徴とする
    請求項1記載のリード端子の構造。
  5. 【請求項5】 前記拡がり阻止部は、リード端子が押し
    潰された、該リード端子の径寸法より大きい幅寸法を有
    する突出部であることを特徴とする請求項1記載のリー
    ド端子の構造。
  6. 【請求項6】 前記拡がり阻止部は、該リード端子が折
    り曲げ加工されてなる折り曲げ部であることを特徴とす
    る請求項1記載のリード端子の構造。
  7. 【請求項7】 前記拡がり阻止部乃至放熱抑制部は、リ
    ード端子に樹脂材が被覆されてなる樹脂部であることを
    特徴とする請求項1乃至2に記載のリード端子の構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100728360B1 (ko) 2005-05-09 2007-06-13 엘지전자 주식회사 컨넥터
US7361983B2 (en) * 2002-07-26 2008-04-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and semiconductor assembly module with a gap-controlling lead structure
JP2012134048A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Fujikura Ltd 同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
JP2013093232A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Toyota Motor Corp コネクタ端子

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