JP2002372977A

JP2002372977A - 情報配信装置、情報配信システムおよび情報配信方法

Info

Publication number: JP2002372977A
Application number: JP2001180007A
Authority: JP
Inventors: Makoto Uchibe; 真内部
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2001-06-14
Filing date: 2001-06-14
Publication date: 2002-12-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザが購入前にコンテンツの内容を容易に
確認でき、かつ、コンテンツの提供者が無理なく著作権
料を支払える情報配信装置を提供する。【解決手段】レコード会社１は、配信センタ５に音楽
データを送信し、広告代理店２は、配信センタ５にコマ
ーシャル（広告情報）を送信する。配信センタ５では、
ミキサ３で音楽データとコマーシャルとがミックスダウ
ンされ、それが、音楽配信サーバ４から、ユーザ端末
６、または、情報端末７に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報配信装置、情
報配信システムおよび情報配信方法に関し、特に、有料
の情報コンテンツを配信する情報配信装置、情報配信シ
ステムおよび情報配信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、音楽等のコンテンツ（ソフトウェ
ア）を、ユーザに販売するシステムとして、上記のコン
テンツを、コンパクトディスク（ＣＤ）やデジタルビデ
オディスク（ＤＶＤ）などの記録媒体に記録して、有料
かつ有形の記録媒体として販売するシステムが存在して
いる。

【０００３】また、近年では、コンテンツをユーザに販
売するシステムとして、対価の支払を条件として、販売
店等に設置される端末装置やユーザの所有する端末装置
に、上記のコンテンツをダウンロードさせるような、情
報配信システムが存在している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したシステムで
は、一般的に、コンテンツは、有料で、提供される。そ
して、コンテンツは、基本的には、有料で提供される前
には、内容を充分に認識することができなくなってい
る。

【０００５】このことから、ユーザは、有料でコンテン
ツの提供を受けたのに、その内容に充分満足できない場
合があった。また、ユーザは、コンテンツが有料である
ため、興味があるにも拘わらず、購入に値するかという
点に関して不安を持ち、当該コンテンツの購入を躊躇す
る場合があった。

【０００６】このような事態を解消すべく、ユーザに、
購入する前に、無料または低価格で、コンテンツの内容
を認識させれば良いと考えられる。このような観点か
ら、音楽ＣＤの販売店において、購入前にコンテンツを
試聴できる場合もあったが、すべてのコンテンツについ
てではなかった。また、単に、無料ですべてのコンテン
ツを提供すれば、コンテンツの提供者は、コンテンツの
作成者に支払うべき著作権料に対応させる収入を得られ
ず、無理が生じる。

【０００７】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、ユーザがコンテンツの購入前
に当該コンテンツの内容を容易に確認でき、かつ、コン
テンツの提供者が著作権料を無理なく支払える、情報配
信装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の或る局面に従っ
た情報配信装置は、第一の情報を配信でき、かつ、前記
第一の情報の配信を要求できる端末装置にネットワーク
を介して接続されている情報配信装置であって、第一の
情報と広告情報とをミックスダウンして第二の情報を生
成するミキサと、前記第二の情報を前記端末装置に配信
する情報配信部とを含むことを特徴とする。

【０００９】本発明の或る局面に従うと、コンテンツの
一例である第一の情報は、広告情報とミックスダウンさ
れて、第二の情報として、端末装置に配信される。つま
り、コンテンツの提供者は、コンテンツ（第一の情報）
を第二の情報として配信することにより、広告情報につ
いての広告収入を得ることができるため、第二の情報を
無料または第一の情報の価格よりも安価で配信しても、
コンテンツについての著作権料に対応させる収入を得る
ことができる。また、コンテンツの配信を受ける者は、
コンテンツが広告情報とミックスダウンされている代わ
りに、無料または安価でコンテンツを受信することがで
きる。

【００１０】したがって、本発明の情報配信装置を用い
ることにより、第二の情報としてコンテンツの配信を受
ける者は、コンテンツの購入前に当該コンテンツの内容
を容易に確認でき、かつ、コンテンツの提供者は、著作
権料に対応させる収入を得ることができ、無理なく著作
権料を支払える。なお、第二の情報は、第一の情報と広
告情報とがミックスダウンされたものであるため、たと
えコピーされた場合でも、広告情報も同時にコピーされ
てコピー物も広告効果を有し、かつ、第一の情報単体の
コピー物とは差別化されたものとなる。

【００１１】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報と前記広告情報とを、同時に出
力されるようにミックスダウンすることが好ましい。

【００１２】これにより、第一の情報の出力を希望する
者が第二の情報を出力させる際、確実に、広告情報の広
告効果を発揮させることができる。

【００１３】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報の出力のレベルが、前記広告情
報の出力のレベルよりも大きくなるよう、前記第一の情
報と前記広告情報とをミックスダウンすることが好まし
い。

【００１４】これにより、第二の情報を受信した者は、
より容易に、第一の情報（コンテンツ）の内容を確認で
きる。

【００１５】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報の出力のレベルが、前記広告情
報の出力のレベルよりも小さくなるよう、前記第一の情
報と前記広告情報とをミックスダウンすることが好まし
い。

【００１６】これにより、第二の情報が出力される際、
さらに確実に、広告情報の広告効果を発揮させることが
できる。

【００１７】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報の出力のレベルと前記広告情報
の出力のレベルとの割合が、時間的に変化するように、
前記第一の情報と前記広告情報とをミックスダウンする
ことが好ましい。

【００１８】これにより、第二の情報が出力される際、
第一の情報の内容をより容易に確認させながら、充分に
広告情報の広告効果を発揮させることができる。

【００１９】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報を時間的に複数の断片に分割
し、当該複数の断片の間に前記広告情報を挿入すること
により、前記第二の情報を生成することが好ましい。

【００２０】これにより、第二の情報が出力された際、
第一の情報の出力が中断されて広告情報が出力されるこ
とになるため、広告情報の広告効果を充分に発揮させる
ことができる。

【００２１】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報を時間的に複数の断片に分割
し、当該複数の断片の中の所定の断片と前記広告情報と
を入替えることにより、前記第二の情報を生成すること
が好ましい。

【００２２】これにより、第二の情報が出力された際、
第一の情報の一部分の代わりに広告情報が出力されるこ
とになるため、広告情報の広告効果を充分に発揮させる
ことができる。

【００２３】また、本発明の情報配信装置では、前記情
報配信部は、前記第二の情報に、前記第一の情報の内容
を示す情報である第三の情報を添付して、前記端末装置
に配信することが好ましい。

【００２４】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記第一の情報と前記広告情報に加えて、前記
第一の情報の内容を示す情報である第三の情報をミック
スダウンして、前記第二の情報を生成することが好まし
い。

【００２５】これにより、第三の情報を参照することに
より、第二の情報を受信した結果として、第一の情報の
内容を確認し、かつ、第一の情報単体の購入等を希望す
る者に、その後の処理を容易に実行させることができ
る。

【００２６】また、本発明の情報配信装置では、前記ミ
キサは、前記広告情報の代わりに、前記第一の情報の内
容を示す情報である第三の情報を、前記第二の情報の生
成に用いることが好ましい。

【００２７】これにより、第二の情報を受信した者は、
より確実に、第一の情報の内容を確認できる。

【００２８】また、本発明の情報配信装置では、前記情
報配信部は、前記第二の情報を、前記第一の情報および
前記第二の情報とは異なる有料の情報に添付させて、前
記端末装置に配信することが好ましい。

【００２９】これにより、有料の情報の配信を希望した
者に対して、サービスとして、第二の情報が配信され、
第一の情報の内容を確認してもらうことができる。

【００３０】また、本発明の情報配信装置では、前記有
料の情報は、前記第二の情報と同じジャンルに属する情
報であることが好ましい。

【００３１】これにより、第二の情報を、第一の情報の
内容に興味を持つ可能性の高い者に、つまり、効果的
に、配信できる。

【００３２】また、本発明の情報配信装置では、前記第
一の情報を当該情報配信装置に提供する第一の情報提供
装置、および、前記広告情報を当該情報配信装置に提供
する広告情報提供装置と、決済処理を行なう決済処理部
をさらに含むことが好ましい。

【００３３】これにより、第一の情報についての著作権
料の支払い、および、広告情報についての広告収入の受
取りを、容易に行なうことができる。

【００３４】また、本発明の情報配信装置では、前記決
済処理部は、前記広告情報提供装置に対して、前記広告
情報を前記端末装置に配信することによる対価を請求
し、前記対価は、前記広告情報を配信する前記端末装置
の数に拘わらず一定であることが好ましい。

【００３５】これにより、容易に、広告情報を配信する
ことについての対価の額が算出される。

【００３６】また、本発明の情報配信装置では、前記決
済処理部は、前記広告情報提供装置に対して、前記広告
情報を前記端末装置に配信することによる対価を請求
し、前記対価は、前記広告情報を配信する前記端末装置
の数に基づいて決定されることが好ましい。

【００３７】これにより、広告情報を配信することにつ
いての対価が、広告効果に応じた額とされる。

【００３８】また、本発明の情報配信装置では、前記決
済処理部は、前記広告情報提供装置に対して、前記広告
情報を前記端末装置に配信することによる対価を請求
し、前記対価は、前記端末装置に前記広告情報が配信さ
れる以前に決定されることが好ましい。

【００３９】これにより、広告情報についての決済を、
早期に完了させることができる。また、本発明の情報配
信装置では、前記端末装置とは専用線で接続されている
ことが好ましい。

【００４０】これにより、第二の情報の、ネットワーク
を介した漏洩を防止できる。また、本発明の情報配信装
置では、前記第二の情報を、着脱可能な記録媒体に記録
する媒体記録部をさらに含むことが好ましい。

【００４１】これにより、第二の情報を、ＣＤ−ＲＯＭ
等の記録媒体に記録させて、配布することもできる。し
たがって、ネットワークに接続できない環境にいる者に
対しても、容易に、第二の情報を提供できる。

【００４２】本発明の他の局面に従った情報配信システ
ムは、第一の情報を端末装置に配信するための情報配信
システムであって、前記第一の情報を、広告情報とミッ
クスダウンされた第二の情報として、前記端末装置に配
信することを特徴とする。

【００４３】本発明の他の局面に従うと、コンテンツの
一例である第一の情報は、広告情報とミックスダウンさ
れて、第二の情報として端末装置に配信される。つま
り、コンテンツの提供者は、コンテンツ（第一の情報）
を第二の情報として配信することにより、広告情報につ
いての広告収入を得ることができるため、第二の情報を
無料または第一の情報の価格よりも安価で配信しても、
コンテンツについての著作権料に対応させる収入を得る
ことができる。また、コンテンツの配信を受ける者は、
コンテンツが広告情報とミックスダウンされている代わ
りに、無料または安価でコンテンツを受信することがで
きる。

【００４４】したがって、本発明の情報配信システムで
は、第二の情報としてコンテンツの配信を受ける者は、
コンテンツの購入前に当該コンテンツの内容を容易に確
認でき、かつ、コンテンツの提供者は、著作権料に対応
させる収入を得ることができ、無理なく著作権料を支払
える。なお、第二の情報は、第一の情報と広告情報とが
ミックスダウンされたものであるため、たとえコピーさ
れた場合でも、広告情報も同時にコピーされてコピー物
も広告効果を有し、かつ、第一の情報単体のコピー物と
は差別化されたものとなる。

【００４５】また、本発明の情報配信システムでは、前
記第二の情報は、前記第一の情報と前記広告情報とが同
時に出力されるようにミックスダウンされることにより
生成されることが好ましい。

【００４６】また、本発明の情報配信システムでは、前
記第二の情報は、前記第一の情報が時間的に複数の断片
に分割され、前記複数の断片の間に前記広告情報が挿入
されることにより生成されることが好ましい。

【００４７】また、本発明の情報配信システムでは、前
記第二の情報は、前記第一の情報が時間的に複数の断片
に分割され、前記複数の断片の中の所定の断片と前記広
告情報とが入替えられることにより生成されることが好
ましい。

【００４８】また、本発明の情報配信システムでは、前
記第二の情報は、有料の情報に添付されて前記端末装置
に配信されることが好ましい。

【００４９】本発明のさらに他の局面に従った情報配信
方法は、第一の情報を端末装置に配信するための情報配
信方法であって、前記第一の情報を広告情報とミックス
ダウンすることにより、第二の情報を生成するステップ
と、前記第二の情報を前記端末装置に送信するステップ
とを含むことを特徴とする。

【００５０】本発明のさらに他の局面に従うと、コンテ
ンツの一例である第一の情報は、広告情報とミックスダ
ウンされて、第二の情報として、端末装置に配信され
る。つまり、コンテンツの提供者は、コンテンツ（第一
の情報）を第二の情報として配信することにより、広告
情報についての広告収入を得ることができるため、第二
の情報を無料または第一の情報の価格よりも安価で配信
しても、コンテンツについての著作権料に対応させる収
入を得ることができる。また、コンテンツの配信を受け
る者は、コンテンツが広告情報とミックスダウンされて
いる代わりに、無料または安価でコンテンツを受信する
ことができる。

【００５１】したがって、本発明の情報配信方法にを利
用することにより、第二の情報としてコンテンツの配信
を受ける者は、コンテンツの購入前に当該コンテンツの
内容を容易に確認でき、かつ、コンテンツの提供者は、
著作権料に対応させる収入を得ることができ、無理なく
著作権料を支払える。なお、第二の情報は、第一の情報
と広告情報とがミックスダウンされたものであるため、
たとえコピーされた場合でも、広告情報も同時にコピー
されてコピー物も広告効果を有し、かつ、第一の情報単
体のコピー物とは差別化されたものとなる。

【００５２】また、本発明の情報配信方法において、前
記第二の情報を生成するステップでは、前記第一の情報
が前記広告情報と同時に出力されるようにミックスダウ
ンされることが好ましい。

【００５３】また、本発明の情報配信方法において、前
記第二の情報を生成するステップでは、前記第一の情報
が時間的に複数の断片に分割され、前記複数の断片の間
に前記広告情報が挿入されることが好ましい。

【００５４】また、本発明の情報配信方法において、前
記第二の情報を生成するステップでは、前記第一の情報
が時間的に複数の断片に分割され、前記複数の断片の中
の所定の断片と前記広告情報とが入替えられることが好
ましい。

【００５５】また、本発明の情報配信方法において、前
記第二の情報を前記端末装置に送信するステップでは、
前記第二の情報は有料の情報に添付されて配信されるこ
とが好ましい。

【００５６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態であ
る音楽配信システムを、図面を参照しつつ説明する。な
お、本実施の形態におけるシステムでは、配信する情報
を音楽データとしているが、本発明は、これに限定され
ない。配信する情報は、画像データや、画像データと音
楽データとが組合された情報であっても良い。

【００５７】図１は、本実施の形態の音楽配信システム
の構成を模式的に示す図である。音楽配信システムで
は、配信センタ５から、音楽データが配信される。レコ
ード会社１は、配信センタ５に音楽情報（音楽データ）
を送信する。広告代理店２は、配信センタ５にコマーシ
ャル（広告情報）を送信する。

【００５８】配信センタ５は、ミキサ３と音楽配信サー
バ４を備える。ミキサ３は、後述するように、音楽デー
タとコマーシャルとをミックスダウンし、音楽配信サー
バ４に蓄積させる。そして、音楽配信サーバ４は、蓄積
された情報を、インターネット等のネットワーク網８を
介して、一般家庭等で利用されているパーソナルコンピ
ュータ（ＰＣ）等から構成されるユーザ端末６に、また
は、専用回線９を介して、情報端末７に、送信する。情
報端末７は、音楽ダウンロード用の専用端末等により構
成され、音楽ＣＤの販売店やコンビニエンスストア等、
ユーザが利用しやすい場所に設置されている。情報端末
７には、ＭＤ（磁気ディスク）等の、レコーダおよびプ
レーヤが、内臓されている。

【００５９】なお、配信センタ５には、レコード会社１
および広告代理店２との間で決済処理を行なえる決済装
置（図示略）が設置されている。当該決済装置は、レコ
ード会社１に対しては、送信された音楽データについ
て、著作権料を支払う処理を行ない、広告代理店２に対
しては、送信されたコマーシャルをユーザ端末６等に配
信することによる広告料の請求および受取りの処理を行
なう。なお、配信センタ５では、当該広告料を、レコー
ド会社１に支払う著作権料、および、当該配信センタ５
で行なわれる配信事業の事業料に対応させている。

【００６０】なお、広告料は、コマーシャル毎に、配信
するユーザ端末６等の件数によらずに一定とされていて
もよいし、配信するユーザ端末６等の件数に応じて変動
するものとされてもよい。また、広告料は、配信より前
には決定されていることが好ましいが、長期に渡って配
信が行なわれる等、配信より前に配信件数が確定してい
ない場合等には、配信件数が把握されてから決定されて
もよい。

【００６１】図２は、ミキサ３の詳細な構成を示すブロ
ック図である。ミキサ３は、当該ミキサ３内の種々の装
置を全体的に制御するコントローラ３０を備えている。
また、ミキサ３では、レコード会社１から送信される音
楽データが、記憶装置３１に記憶され、広告代理店２か
ら送信されるコマーシャルは、記憶装置３２に記憶され
る。記憶された音楽データおよびコマーシャルは、それ
ぞれ、レベル調整器３３，３４で、レベルが調整された
後、足し合せ器３５でミックスダウンされる。ミックス
ダウンされたデータは、記憶装置３６で記憶される。

【００６２】また、ミキサ３では、音楽データについて
の情報として、認識番号等が入力される。認識番号等と
は、音楽データ自体に割振られた認識番号、当該音楽デ
ータの題名（曲名等）、ならびに、当該音楽データの作
曲者名および演奏者名を含むものであり、当該音楽デー
タの内容を示す情報である。

【００６３】なお、認識番号等は、レコード会社１から
音楽データに添付された送られる場合、配信センタ５内
の別の装置で作成される場合、および、当該添付された
ものと作成されたものとが組合される場合が考えられ
る。そして、認識番号等は、記憶装置３７に記憶され
る。

【００６４】記憶装置３７内に記憶された認識番号等
は、レベル調整器３８でレベルを調整された後、足し合
せ器３５において、音楽データおよびコマーシャルとミ
ックスダウンされる。なお、上記したように、ミックス
ダウンにより作成されたデータは、記憶装置３６に記憶
される。

【００６５】コントローラ３０は、複数の態様で、足し
合せ器３５にミックスダウンを実行させる。以下に、ミ
ックスダウンの態様について、図３〜図１０を参照しつ
つ説明する。各図では、Ａ〜Ｃ、または、Ａ〜Ｄの、３
つまたは４つのデータが示されている。また、各図にお
いて、各データは帯状で記載されているが、当該帯状の
縦方向の寸法は、各データのレベル、つまり、本実施の
形態では音楽データであるため音量レベルを示してい
る。

【００６６】図３に示されるパターン１では、Ａの音楽
データと、Ｂのコマーシャルデータとが、同じ音量にレ
ベル調整されている。したがって、Ｃに示すミックスダ
ウン後のデータが再生された際、全体的に音量が一定で
あり、また、全体的に音楽データとコマーシャルデータ
が同音量で再生される。

【００６７】図４に示されるパターン２では、Ａの音楽
データが、Ｂのコマーシャルデータよりも大きな音量に
なるようレベル調整されている。したがって、Ｃに示す
ミックスダウン後のデータが再生された際、全体的に音
量が一定であるが、全体的に音楽データがコマーシャル
データよりも大きな音量で再生される。

【００６８】図５に示されるパターン３では、Ａの音楽
データが、Ｂのコマーシャルデータよりも小さな音量に
なるようレベル調整されている。したがって、Ｃに示す
ミックスダウン後のデータが再生された際、全体的に音
量が一定であるが、全体的に音楽データがコマーシャル
データよりも大きな音量で再生される。

【００６９】図６に示されるパターン４では、Ａの音楽
データ、および、Ｂのコマーシャルデータの音量が、時
間的に変化するようにレベル調整されている。したがっ
て、Ｃに示すミックスダウン後のデータが再生された
際、音楽データの方の音量が大きい瞬間もあれば、コマ
ーシャルデータの方の音量が大きい瞬間もある。また、
音楽データとコマーシャルデータの音量レベルの和が一
定ではないため、Ｃに示すミックスダウン後のデータの
音量レベルも、時間的に変化する。

【００７０】図７に示されるパターン５では、Ａの楽曲
データは、レコード会社１から入力された音楽データ
を、記憶装置３１とレベル調整器３３との間に接続され
た図示せぬ装置によってＡ１〜Ａ５の５つに分割される
ことにより、生成されている。そして、Ｂの楽曲データ
は、Ａの楽曲データのＡ２およびＡ４の部分をレベル
０、つまり、音量をゼロにすることにより、生成されて
いる。一方、Ｃのコマーシャルデータは、Ａの楽曲デー
タのＡ２，Ａ４に対応する時間帯のみに存在している。
したがって、Ｄに示すミックスダウン後のデータが再生
された際、音楽データ（楽曲データ）のみが再生される
瞬間があれば、コマーシャルデータのみが再生される瞬
間もある。つまり、パターン５のミックスダウン後のデ
ータでは、楽曲データ（音楽データ）が複数の部分に分
割され、当該複数の部分の中のいくつかがコマーシャル
データと入れ替えられている。

【００７１】図８に示されるパターン６では、Ａの楽曲
データは、レコード会社１から入力された音楽データ
を、記憶装置３１とレベル調整器３３との間に接続され
た図示せぬ装置によってＡ６〜Ａ８の３つに分割される
ことにより、生成されている。そして、Ｂの楽曲データ
は、Ａの楽曲データの中のＡ６〜Ａ８の部分の音量が、
適宜調整され、かつ、互いに時間的に離されて、生成さ
れている。一方、Ｃのコマーシャルデータは、Ｂの楽曲
データのＡ６とＡ７およびＡ７とＡ８に対応する時間帯
のみに存在している。したがって、Ｄに示すミックスダ
ウン後のデータが再生された際、音楽データ（楽曲デー
タ）のみが再生される瞬間があれば、コマーシャルデー
タのみが再生される瞬間もある。つまり、パターン６の
ミックスダウン後のデータでは、楽曲データ（音楽デー
タ）が複数の部分に分割され、当該複数の部分の間にコ
マーシャルデータが存在している。

【００７２】図９に示されるパターン７では、Ａの音楽
データと、Ｂのコマーシャルデータとが、同じ音量にレ
ベル調整されている。なお、Ｂのコマーシャルデータの
冒頭部分は、上記した「認識番号等」とされている。し
たがって、Ｃに示すミックスダウン後のデータが再生さ
れた際、全体的に音量が一定であり、また、全体的に音
楽データとコマーシャルデータが同音量で再生される。
なお、認識番号等は、音声データであってもよいし、表
示データであってもよい。表示データである場合、ミッ
クスダウン後のデータが再生されると、当該再生を行な
うＣＤプレーヤ等において、再生当初は、認識番号等の
内容に基づいて、音楽データの内容を示す情報が表示さ
れることになる。

【００７３】図１０に示されるパターン８では、Ａの音
楽データと、Ｂのコマーシャルデータと、Ｃの認証番号
等のデータとが、同じ音量にレベル調整されている。し
たがって、Ｄに示すミックスダウン後のデータが再生さ
れた際、全体的に音量が一定であり、また、全体的に音
楽データとコマーシャルデータと認証番号等のデータと
が同音量で再生される。また、認識番号等は、音声デー
タであってもよいし、表示データであってもよい。

【００７４】また、以上説明した本実施の形態では、主
に、音楽データをコマーシャルとミックスダウンさせた
が、コマーシャルを識別情報等と置換えてミックスダウ
ンさせることも考えられる。この場合、コマーシャルに
ついての広告収入は得られないが、識別情報等自体を、
当該音楽データのコマーシャルと考えらればよい。つま
り、このような場合の音楽データの配信にかかる費用
は、当該音楽データについての広告費用であると考えれ
ばよい。

【００７５】また、配信センタ５からは、複数のユーザ
端末６にミックスダウン後のデータを配信することによ
って、音楽データを広めることもできるし、情報端末７
にミックスダウン後のデータを配信し、情報端末７にお
いて配信されたデータをディスク等の記録媒体に記録し
て頒布することによっても、音楽データを広めることも
できる。

【００７６】また、配信センタ５は、ミックスダウン後
のデータを直接記録媒体に記録できる装置を備えること
もできる。

【００７７】また、配信センタ５は、ミックスダウン後
のデータを、情報端末７等に対して有料の情報を配信す
る際に同時に配信してもよい。この場合、同時に配信さ
れる有料の情報とミックスダウン後のデータとは、同じ
ジャンル（音楽であれば、クラシック、ラテン等の音楽
のジャンル）に属することが好ましい。

【００７８】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。

【００７９】

【発明の効果】以上説明した本発明では、情報配信装置
（配信センタ５）において、コンテンツ（音楽データ）
が、広告情報（コマーシャル）とミックスダウンされ
る。そして、ミックスダウンされたデータが、配信セン
タ５から端末装置（ユーザ端末６または情報端末７）に
配信される。コマーシャルとミックスダウンされて配信
されることにより、音楽データが無料または安価で配信
されても、配信センタ５は、広告代理店２から広告収入
を得られるため、レコード会社１に著作権料を支払うこ
とができる。

【００８０】また、配信を受ける端末装置側では、無料
または安価で音楽データを得られるため、音楽データの
内容を、購入前に、充分確認できる。なお、コマーシャ
ルとミックスダウンされた音楽データは、単体のものと
は差別化が図られているため、コマーシャルとミックス
ダウンされたものをユーザに提供しても、ユーザの音楽
データ単体を購入する意欲は消去されることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である音楽配信システ
ムの構成を模式的に示す図である。

【図２】図１のミキサの詳細な構成を示すブロック図
である。

【図３】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図４】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図５】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図６】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図７】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図８】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図９】図２のミキサにおけるミックスダウンの態様
を説明するための図である。

【図１０】図２のミキサにおけるミックスダウンの態
様を説明するための図である。

【符号の説明】

１レコード会社、２広告代理店、３ミキサ、４
音楽配信サーバ、５配信センタ、６ユーザ端末、７
情報端末、８ネットワーク網、９専用回線、１０
記録媒体、３０コントローラ、３１，３２，３６，３
７記憶装置、３３，３４，３８レベル調整器、３５
足し合せ器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第一の情報を配信でき、かつ、前記第一
の情報の配信を要求できる端末装置にネットワークを介
して接続されている情報配信装置であって、第一の情報と広告情報とをミックスダウンして第二の情
報を生成するミキサと、前記第二の情報を前記端末装置に配信する情報配信部と
を含む、情報配信装置。
【請求項２】前記ミキサは、前記第一の情報と前記広
告情報とを、同時に出力されるようにミックスダウンす
る、請求項１に記載の情報配信装置。
【請求項３】前記ミキサは、前記第一の情報の出力の
レベルが、前記広告情報の出力のレベルよりも大きくな
るよう、前記第一の情報と前記広告情報とをミックスダ
ウンする、請求項２に記載の情報配信装置。
【請求項４】前記ミキサは、前記第一の情報の出力の
レベルが、前記広告情報の出力のレベルよりも小さくな
るよう、前記第一の情報と前記広告情報とをミックスダ
ウンする、請求項２に記載の情報配信装置。
【請求項５】前記ミキサは、前記第一の情報の出力の
レベルと前記広告情報の出力のレベルとの割合が、時間
的に変化するように、前記第一の情報と前記広告情報と
をミックスダウンする、請求項２に記載の情報配信装
置。
【請求項６】前記ミキサは、前記第一の情報を時間的
に複数の断片に分割し、当該複数の断片の間に前記広告
情報を挿入することにより、前記第二の情報を生成す
る、請求項１に記載の情報配信装置。
【請求項７】前記ミキサは、前記第一の情報を時間的
に複数の断片に分割し、当該複数の断片の中の所定の断
片と前記広告情報とを入替えることにより、前記第二の
情報を生成する、請求項１に記載の情報配信装置。
【請求項８】前記情報配信部は、前記第二の情報に、
前記第一の情報の内容を示す情報である第三の情報を添
付して、前記端末装置に配信する、請求項１〜請求項７
のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項９】前記ミキサは、前記第一の情報と前記広
告情報に加えて、前記第一の情報の内容を示す情報であ
る第三の情報をミックスダウンして、前記第二の情報を
生成する、請求項１〜請求項８のいずれかに記載の情報
配信装置。
【請求項１０】前記ミキサは、前記広告情報の代わり
に、前記第一の情報の内容を示す情報である第三の情報
を、前記第二の情報の生成に用いる、請求項１〜請求項
７のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項１１】前記情報配信部は、前記第二の情報
を、前記第一の情報および前記第二の情報とは異なる有
料の情報に添付させて、前記端末装置に配信する、請求
項１〜請求項１０のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項１２】前記有料の情報は、前記第二の情報と
同じジャンルに属する情報である、請求項１１に記載の
情報配信装置。
【請求項１３】前記第一の情報を当該情報配信装置に
提供する第一の情報提供装置、および、前記広告情報を
当該情報配信装置に提供する広告情報提供装置と、決済
処理を行なう決済処理部をさらに含む、請求項１〜請求
項１２のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項１４】前記決済処理部は、前記広告情報提供
装置に対して、前記広告情報を前記端末装置に配信する
ことによる対価を請求し、前記対価は、前記広告情報を配信する前記端末装置の数
に拘わらず一定である、請求項１〜請求項９、および、
請求項１１〜請求項１３のいずれかに記載の情報配信装
置。
【請求項１５】前記決済処理部は、前記広告情報提供
装置に対して、前記広告情報を前記端末装置に配信する
ことによる対価を請求し、前記対価は、前記広告情報を配信する前記端末装置の数
に基づいて決定される、請求項１〜請求項９、および、
請求項１１〜請求項１３のいずれかに記載の情報配信装
置。
【請求項１６】前記決済処理部は、前記広告情報提供
装置に対して、前記広告情報を前記端末装置に配信する
ことによる対価を請求し、前記対価は、前記端末装置に前記広告情報が配信される
以前に決定される、請求項１〜請求項９、および、請求
項１１〜請求項１５のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項１７】前記端末装置とは専用線で接続されて
いる、請求項１〜請求項１６のいずれかに記載の情報配
信装置。
【請求項１８】前記第二の情報を、着脱可能な記録媒
体に記録する媒体記録部をさらに含む、請求項１〜請求
項１７のいずれかに記載の情報配信装置。
【請求項１９】第一の情報を端末装置に配信するため
の情報配信システムであって、前記第一の情報を、広告情報とミックスダウンされた第
二の情報として、前記端末装置に配信する、情報配信シ
ステム。
【請求項２０】前記第二の情報は、前記第一の情報と
前記広告情報とが同時に出力されるようにミックスダウ
ンされることにより生成される、請求項１９に記載の情
報配信システム。
【請求項２１】前記第二の情報は、前記第一の情報が
時間的に複数の断片に分割され、前記複数の断片の間に
前記広告情報が挿入されることにより生成される、請求
項１９に記載の情報配信システム。
【請求項２２】前記第二の情報は、前記第一の情報が
時間的に複数の断片に分割され、前記複数の断片の中の
所定の断片と前記広告情報とが入替えられることにより
生成される、請求項１９に記載の情報配信システム。
【請求項２３】前記第二の情報は、有料の情報に添付
されて前記端末装置に配信される、請求項１９〜請求項
２２のいずれかに記載の情報配信システム。
【請求項２４】第一の情報を端末装置に配信するため
の情報配信方法であって、前記第一の情報を広告情報とミックスダウンすることに
より、第二の情報を生成するステップと、前記第二の情報を前記端末装置に送信するステップとを
含む、情報配信方法。
【請求項２５】前記第二の情報を生成するステップで
は、前記第一の情報が前記広告情報と同時に出力される
ようにミックスダウンされる、請求項２４に記載の情報
配信方法。
【請求項２６】前記第二の情報を生成するステップで
は、前記第一の情報が時間的に複数の断片に分割され、
前記複数の断片の間に前記広告情報が挿入される、請求
項２４に記載の情報配信方法。
【請求項２７】前記第二の情報を生成するステップで
は、前記第一の情報が時間的に複数の断片に分割され、
前記複数の断片の中の所定の断片と前記広告情報とが入
替えられる、請求項２４に記載の情報配信方法。
【請求項２８】前記第二の情報を前記端末装置に送信
するステップでは、前記第二の情報は有料の情報に添付
されて配信される、請求項２４〜請求項２７のいずれか
に記載の情報配信方法。