JP2002372920A - 光学用樹脂基板の製造方法及びその製造装置、それを用いた液晶表示素子の製造方法及びその製造装置、並びにそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

光学用樹脂基板の製造方法及びその製造装置、それを用いた液晶表示素子の製造方法及びその製造装置、並びにそれを用いた液晶表示装置

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JP2002372920A
JP2002372920A JP2002098605A JP2002098605A JP2002372920A JP 2002372920 A JP2002372920 A JP 2002372920A JP 2002098605 A JP2002098605 A JP 2002098605A JP 2002098605 A JP2002098605 A JP 2002098605A JP 2002372920 A JP2002372920 A JP 2002372920A
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Japan
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substrate
resin substrate
manufacturing
film
heating
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JP2002098605A
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Yukio Nomura
幸生 野村
Yuji Satani
裕司 佐谷
Naomi Kaneko
尚美 金子
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂基板の寸法変化が少ない画像表示素子の
製造方法を提供する。 【解決手段】 画像を表示するための表示機能部を保持
する樹脂基板を備えた画像表示素子の製造方法におい
て、樹脂基板の両面に無機膜を形成する無機膜形成工程
(S2、S6)と、無機膜形成工程の前又は後に樹脂基
板を脱水する脱水工程(S2、S6)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TVやコンピュー
タ画像を表示するフラットパネルディスプレイに用いら
れる画像表示素子の製造方法に関し、特に樹脂基板を用
いた画像表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂基板を用いた液晶パネル(液
晶表示素子)においては、樹脂基板の雰囲気温度や吸湿
による寸法変化が大きく、そのため、例えばITO(ind
ium tin oxide)電極などのエッチングパターンやCF
(カラーフィルタ)パターンの寸法が実際の寸法とは大
きく異なる場合があった。また、アレイ基板と対向基板
とを貼り合わせた場合、その貼り合わせた基板の間で電
極やカラーフィルタのパターンが一致しない場合が発生
していた。その結果、画素の大きさ(開口率)が変動す
ることで、表示特性、例えばコントラストに影響を及ぼ
していた。
【0003】このような問題を解決する技術として、樹
脂基板上に液晶へのガスの侵入を防止するためのガスバ
リア膜が設けられ、そのガスバリア膜の副次的効果とし
て吸湿による寸法変化が抑制される技術が特開平9−1
46080号公報に開示されている。代表的なガスバリ
ア膜としては、SiOx膜やSiNx膜が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスバ
リア膜を設けた樹脂基板でさえも完全に吸湿を防ぐごと
ができず、室温において放置した状態では急激な寸法変
化が起こらないものの、その基板の加熱前後では大きな
寸法変化が生じることが判った。つまり、液晶パネルの
製造プロセスにおいては、加熱工程が繰り返されるの
で、ガスバリア膜が設けられた樹脂基板であっても依然
としてその寸法変化が大きく、その解消が大きな課題と
なっていた。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、樹脂基板の寸法変化が少ない画像表示
素子の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本件発明者は、鋭意、樹脂基板の寸法挙動を観測し
た。その結果、加熱の繰り返しによる樹脂基板の寸法変
化は、その間の樹脂基板の吸水量の変化に起因すること
が判明した。
【0007】そこで、本発明に係る画像表示素子の製造
方法は、画像を表示するための表示機能部を保持する樹
脂基板を備えた画像表示素子の製造方法において、前記
樹脂基板の両面に無機膜を形成する無機膜形成工程と、
前記無機膜形成工程の前又は後に前記樹脂基板を脱水す
る脱水工程とを有し、前記無機膜形成工程及び前記脱水
工程が遂行された前記樹脂基板と他の基板とをシール材
を介して貼り合わせ、次いで、少なくとも前記樹脂基板
を加熱することにより前記シール材を硬化させる(請求
項1)。かかる構成とすると、樹脂基板の吸水量が低減
され、かつ樹脂基板の両面が無機膜で覆われているの
で、比較的長時間経過後でもその吸水量が低減された状
態が維持される。その結果、樹脂基板が貼り合わせ工程
においてシール材硬化のために加熱されても、その吸水
量の変化が小さくなり、それに応じて樹脂基板の寸法変
化が小さくなる。
【0008】また、前記表示機能部が前記樹脂基板と前
記他の基板との間に挟まれるとしてもよい(請求項
2)。
【0009】また、前記他の基板がカラーフィルタを有
してもよい(請求項3)。かかる構成とすると、貼り合
せた基板間のシール材の加熱によるパターンのずれが小
さくなる。
【0010】また、前記カラーフィルタが赤、緑、及び
青のサブフィルタからなるとしてもよい(請求項4)。
【0011】ここで、前記カラーフィルタは白色透過光
から所定波長の光を選択的に通過させるものである(請
求項5)。
【0012】また、前記脱水工程において、前記樹脂基
板を吸水量が0.5重量%以下となるよう脱水してもよ
い(請求項6)。かかる構成とすると、吸水量が0.5
重量%以下の樹脂基板は、物理的吸水ではなく、化学的
な吸湿状態となっているので、比較的高い温度において
も吸脱水が起きにくく、そのため、寸法変化がより小さ
くなる。
【0013】また、前記脱水工程の後に前記無機膜形成
工程を遂行してもよい(請求項7)。
【0014】また、前記無機膜形成工程の後に前記脱水
工程を遂行してもよい(請求項8)。 また、前記樹脂
基板が、少なくともエポキシ、アクリル、ポリイミド、
ポリカーボネート、ポリビニールアルコール、ポリエチ
レンのうちのいずれか、これらの複合、又はこれらが積
層された樹脂材料からなるとしてもよい(請求項9)。
かかる構成とすると、樹脂が透明であるため優れた光学
特性を発揮するだけでなく、加熱の繰り返しによる吸水
量や寸法の再現性に優れる。
【0015】また、前記無機膜が、SiOx、SiNx
GeOx、TiOx、ZrOxのうちのいずれかの膜、こ
れらの複合膜、又はこれらの積層膜からなるとしてもよ
い(請求項10)。
【0016】また、前記無機膜の膜厚が15nm以上、
40nm以下であるとしてもよい(請求項11)。かか
る構成とすると、無機膜にクラックが入ることなく、吸
水量が低減された状態を長期に渡り維持することができ
る。
【0017】また、前記樹脂基板を加熱することにより
脱水してもよい(請求項12)。かかる構成とすると、
樹脂基板の吸水量を容易かつ再現性よく低減することが
できる。
【0018】また、前記加熱の温度が200℃以下であ
るとしてもよい(請求項13)。かかる構成とすると、
樹脂の熱変化が少ないので、加熱の繰り返しによる吸水
量や寸法の再現性(樹脂特性)が維持される。
【0019】また、前記樹脂基板を減圧することにより
脱水してもよい(請求項14)。かかる構成とすると、
樹脂基板の吸水量を容易かつ再現性よく低減することが
できる。しかも、樹脂の熱変化が少ないので、加熱の繰
り返しによる吸水量や寸法の再現性が維持される。
【0020】また、前記樹脂基板の減圧後に、前記樹脂
基板を加熱してもよい(請求項15)。かかる構成とす
ると、樹脂基板内に水分等の不純物に代わり、ガスが置
換充填されるので、その吸脱着が起こりにくくなり、加
熱の繰り返しによる樹脂基板の寸法変化が極めて小さく
なる。
【0021】また、前記加熱の温度が200℃以下であ
るとしてもよい(請求項16)。かかる構成とすると、
樹脂の熱変化が少ないので、加熱の繰り返しによる吸水
量や寸法の再現性が維持される。
【0022】また、前記加熱の雰囲気が不活性ガスであ
るとしてもよい(請求項17)。かかる構成とすると、
かかる構成とすると、樹脂が酸化劣化することが防止さ
れる。
【0023】また、前記加熱の雰囲気が空気であるとし
てもよい(請求項18)。かかる構成とすると、樹脂基
板内には水分等の不純物に代わり、空気が置換充填され
るので、その吸脱着が起こったとしてもその組成が変化
しない。そのため、加熱の繰り返しによる樹脂基板の寸
法変化が極めて小さくなる。
【0024】また、前記加熱の雰囲気の湿度が35%以
下であるとしてもよい(請求項19)。かかる構成とす
ると、加熱の繰り返しによる樹脂基板の寸法変化が極め
て小さくなる。
【0025】また、前記無機膜形成工程及び前記脱水工
程が遂行された前記樹脂基板の一方の無機膜上に所定の
膜を形成し、前記所定の膜をパターニングしてもよい
(請求項20)。かかる構成とすると、加熱の繰り返し
による寸法変化の少ない樹脂基板上に所定の膜を形成し
てパターニングするので、その後、画像表示素子の製造
工程における加熱が繰り返されたとしても、その所定の
膜のパターンの寸法変化が極めて小さくなる。
【0026】また、前記所定の膜が透明電極膜であると
してもよい(請求項21)。かかる構成とすると、透明
電極の加熱の繰り返しによる寸法変化が小さくなる。
【0027】また、前記所定の膜がカラーフィルタ膜で
あるとしてもよい(請求項22)。かかる構成とする
と、カラーフィルタの加熱の繰り返しによる寸法変化が
小さくなる。
【0028】また、前記画像表示素子が液晶表示素子で
あり、前記液晶表示素子は前記他の基板として前記所定
の膜のパターンが形成された樹脂基板を有するとしても
よい(請求項23)。かかる構成とすると、加熱の繰り
返しによる寸法変化の少ない樹脂基板同士を貼り合わせ
るので、貼り合わせた樹脂基板の間のパターンずれが小
さくなる。
【0029】また、前記透明電極膜をパターニングして
形成された透明電極にフレキシブル端子を接着させても
よい(請求項24)。かかる構成とすると、加熱の繰り
返しによる樹脂基板の寸法変化が小さいので、透明電極
とフレキシブル端子とのパターンずれが小さくなる。
【0030】また、本発明に係る画像表示素子の製造方
法は、画像を表示するための表示機能部を保持する樹脂
基板を備えた画像表示素子の製造方法において、前記樹
脂基板を、吸水量が0.5重量%以下となるよう脱水す
るリセット工程を有する(請求項25)。かかる構成と
すると、リセット工程において樹脂基板が最も収縮した
状態となる。そして、その後、所定の条件に維持された
雰囲気中で画像表示素子を製造することにより、その最
も収縮した樹脂基板を基準とした、リセット工程から所
定の加工工程までの間の樹脂基板の寸法変化を予測する
ことができる。従って、その所定の加工工程においてそ
の寸法変化を見込んでパターニング等の加工を行うこと
により、その加工を高い寸法精度で行うことができる。
【0031】また、前記リセット工程の前に、前記樹脂
基板の両面に無機膜を形成する無機膜形成工程を有する
としてもよい(請求項26)。かかる構成とすると、リ
セット工程から所定の加工工程までの間の後の樹脂基板
の寸法変化が小さくなるので、その予測の精度が向上
し、そのため、その加工をより高い寸法精度で行うこと
ができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 実施の形態1 本発明の実施の形態1は、脱水処理として樹脂基板を加
熱する場合を主に例示している。
【0033】図1は本実施の形態に係る画像表示素子の
製造方法によって製造される画像表示素子の構成を模式
的に示す断面図である。
【0034】図1において、画像表示装置100は、本
実施の形態ではパッシブマトリクス型の液晶表示素子
(液晶パネル)である。この液晶表示素子100は、信
号電極基板(以下、対向基板という)101及び走査電
極基板(以下、カラーフィルタ基板という)102を備
えている。対向基板101とカラーフィルタ基板102
とは、図示されないスペーサを介して互いに対向するよ
うに配置され、各々の周縁部をシール材7によって互い
に接着されている。対向基板101とカラーフィルタ基
板102との隙間には液晶8が注入されシールされてい
る。そして、対向基板101及びカラーフィルタ基板1
02の外側には、図示されない偏光板がそれぞれ配置さ
れている。
【0035】対向基板101は透明な樹脂基板1Aを有
している。樹脂基板1Aの外側及び内側の双方の主面に
は透明な無機膜2が形成されている。そして、内側の無
機膜2上にITOからなる透明なストライプ状の複数の
信号電極5Aとその信号電極5Aを覆う透明な配向膜6
Aとが形成されている。一方、カラーフィルタ基板10
2は、透明な樹脂基板1Bを有している。樹脂基板1B
の外側及び内側の双方の主面には透明な無機膜2が形成
されている。そして、内側の無機膜2上にカラーフィル
タ3が形成されている。カラーフィルタ3は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色に対応する3つのス
トライプ状のカラーフィルタ(以下、サブフィルタとい
う)3R、3G、3Bが1組となり、その3つの色フィ
ルタの組が複数形成されている。このカラーフィルタ3
を覆うように前記無機膜2上に平坦化層4が形成され、
この平坦化層4上にITOからなる透明なストライプ状
の複数の走査電極5Bとその信号電極5Bを覆う透明な
配向膜6Bとが形成されている。従って、液晶8は概ね
配向膜6A及び6Bによって対向基板101及びカラー
フィルタ基板102と接している。対向基板101の信
号電極5Aとカラーフィルタ基板102の走査電極5B
とは平面視において互いに直交している。また、各サブ
フィルタ3R、3G、3Bは、それぞれ、平面視におい
て、対応する信号電極5Bに平行でそれを覆うように形
成されている。このような構成により、信号電極5Aと
走査電極5Bとの交差部が各色に対応する画素を形成し
ている。
【0036】そして、各々の信号電極5A及び走査電極
5Bにはフレキシブル端子9が接続されている。図1に
は、走査電極5Bに接続されたフレキシブル端子9のみ
が示されている。
【0037】樹脂基板1A、1bの材料は、エポキシ、
アクリル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリビニー
ルアルコール、ポリエチレンのうちのいずれかか、それ
らの複合もしくは積層樹脂であれば有効である。ここ
で、複合樹脂とは、単に樹脂が混合したものの他、共重
合したものを指す。
【0038】無機膜2は、SiOx、SiNx、Ge
x、AlOx、TiOx、ZrOxのうちのいずれかの膜
かそれらの複合膜もしくは積層膜が有効である。本実施
の形態のように液晶表示素子として用いる場合の光電気
特性を考慮すると、特に、SiO x、SiNxおよびそれ
らの複合膜が有効である。また、無機膜2は、後述する
湿気バリア膜としての役割を果たすため、15nm以上
かつ40nm以下の膜厚を有することが望ましい。15
nm以上であれば、より長期に渡り吸水量0.5重量%
以下の状態を維持できる。膜厚は厚いほど湿気バリア性
が高まるので好ましい。但し、40nmを超えると、加
熱によっても無機膜2にクラックが入り、吸水量0.5
重量%以下の状態を維持できない。以上のことを考慮す
ると、膜厚は30以上40nm以下であることがより望
ましい。
【0039】図2は、本実施の形態に係る画像表示素子
の製造方法、具体的には図1の液晶表示素子の製造方法
の概要を示す工程図、図3(a)及び図3(b)は図2の脱水
処理工程の構成を示す工程図である。
【0040】図1〜図3を参照すると、本実施の形態の
画像表示素子の製造方法では、対向基板101について
は、樹脂基板1Aが用意される(ステップS1)。この
樹脂基板1Aは、その複数枚に分断される大判シートの
形態で工程に投入される。また、この工程への投入前に
おける樹脂基板1Aの吸水量は2重量%以下であること
が好ましい。次に述べる脱水がしやすいからである。
【0041】次いで、樹脂基板1Aに、本発明の特徴で
ある脱水処理が施される(ステップS2)。この脱水処
理工程は、図3に示すように、脱水工程と無機膜形成工
程とで構成され、いずれを先に遂行してもよい。図3
(a)に示す場合には、樹脂基板1Aを、吸水量が0.5
重量%以下になるように脱水し(ステップS21)、そ
の直後に樹脂基板1Aの両面に無機膜2を形成する(ス
テップS22)。一方、図3(b)に示す場合には、樹脂
基板1Aの両面に無機膜2を形成し(ステップS2
3)、その後(直後でも長時間経過後でもよい)、樹脂
基板1Aを、吸水量が0.5重量%以下になるように脱
水する(ステップS24)。
【0042】無機膜2がSiOxなどである場合には、
無機膜2の形成温度は80℃〜200℃、好ましくは1
20℃とされる。このような温度にすることにより、無
機膜2と樹脂基板1Aの密着性が向上する。また、無機
膜2の形成の前又は同時に、樹脂基板1AにUV(紫外
線)光を照射して、樹脂基板1Aの表面を親水化すると
さらに優れた効果が得られる。すなわち、この処理によ
っても、無機膜2と樹脂基板1Aとの密着性が向上す
る。また、無機膜2の形成前に、樹脂基板1AにSiC
l4をコーティングしておいてもよい。好ましくは、S
iCl4の膜を単分子膜で構成するとよい。この処理に
よっても、無機膜2と樹脂基板1Aの密着性が向上す
る。
【0043】次に、脱水について説明する。本明細書に
おいて、「脱水する」とは、脱水対象物から水分を除去
することをいう。好ましい脱水方法の1つとして、加熱
が挙げられる。この場合、より早く樹脂基板1Aの吸水
量を0.5重量%以下にするには加熱温度を高くすれば
よいが、200℃を超えると樹脂が変形し、樹脂の吸脱
水特性が変化することを考えると、加熱温度は120℃
以上200℃以下が望ましい。さらに、樹脂基板1Aの
基板面(樹脂基板1Aの延在面)内における寸法の均一
性を考えると、基板面内で均一に加熱することが望まし
い。これに適した方法として、熱風循環炉内に放置する
方法や、遠赤外線を照射する方法がある。特に後者は均
一性に優れている。一方、ホットプレートによる加熱は
樹脂基板1Aが反るので好ましくない。好ましいもう一
つの脱水方法として、減圧下に放置する方法がある。こ
の方法は、加熱よる脱水方法よりも、基板面内における
寸法の均一性を確保できるので、より優れた方法であ
る。この減圧による脱水方法は、実施の形態2において
詳しく説明する。
【0044】次に、図2に示すように、無機膜2が形成
された樹脂基板1A上に信号電極5Aを形成する(ステ
ップS3)。そして、信号電極5Aを形成するためエッ
チング液洗浄後の乾燥プロセスにおいてここまでの加工
を終えた樹脂基板1Aが加熱される。
【0045】次いで、この信号電極5Aが形成された樹
脂基板1Aの表面の所定領域上に配向膜6Aが形成され
る。この配向膜6Aの形成に際しても印刷された配向膜
材料を焼成するために、樹脂基板1Aが加熱される。な
お、この他に、実際には図2に示されない種々の膜が樹
脂基板1A上に形成され、そのための加熱が樹脂基板1
Aに加えられる。このようにして、対向基板101が完
成する。
【0046】一方、カラーフィルタ基板102について
は、樹脂基板1Bが用意される(ステップS5)。この
樹脂基板1Bの形態、それに対する要求、及びその脱水
処理(ステップS6)は、樹脂基板1Aの場合と全く同
じであるので、その説明を省略する。
【0047】次いで、脱水処理された樹脂基板1Bの無
機膜2上にカラーフィルタ3が形成される(ステップS
7)。
【0048】次いで、樹脂基板1Bの無機膜2上にカラ
ーフィルタ3を覆うように平坦化層4が形成される(ス
テップS8)。
【0049】次いで、その平坦化層4上に走査電極5B
及び配向膜6Bが形成される(ステップS9、10)。
この走査電極5B及び配向膜6Bの形成は、樹脂基板1
Aの場合と同様であるので、その説明を省略する。な
お、樹脂基板1Bについても、この他に、樹脂基板1A
の場合と同様に種々の膜を形成するための加熱が加えら
れる。このようにして、カラーフィルタ基板102が完
成する。
【0050】次いで、対向基板101とカラーフィルタ
基板102とがスペーサを介して貼り合わせられる(ス
テップS11)。この際、対向基板101の周縁部とカ
ラーフィルタ基板102の周縁部とがシール材7によっ
て互いに接着される。また、この際、シール材7を硬化
させるために対向基板101及びカラーフィルタ基板1
02が加熱される。
【0051】次いで、この貼り合わされた対向基板10
1及びカラーフィルタ基板102がセル単位に分断され
(ステップS12)、その後、対向基板101とカラー
フィルタ基板102との間に液晶が注入されシールされ
る(ステップS13)。次いで、信号電極5A及び走査
電極5Bにそれぞれフレキシブル端子9が接続される。
その後、対向基板101及びカラーフィルタ基板102
の外側に偏光板がそれぞれ貼り付けられる。かくして、
図1の液晶表示素子100が完成する。
【0052】以上に述べた液晶表素子100の製造方法
においては、両面に無機膜2が形成された樹脂基板1A
及び1Bは、吸水量が0.5重量%以下に脱水処理され
ており、かつ、両面に形成された無機膜2が湿気に対す
るバリアとして機能するために比較的長期間に渡って脱
水処理後の吸水量が維持される。そのため、脱水処理後
に加熱されたとしても、水分が抜けることによる収縮が
従来の樹脂基板に比べて格段に小さく、従って、加熱前
後における寸法変化が極めて小さい。その結果、脱水処
理後の全工程において加熱が繰り返されたとしてもカラ
ーフィルタ3や電極5A、5bの寸法変化が極めて小さ
くなり、その結果、その後の貼り合わせ工程においても
パターンのずれを起こすことなく液晶セルを製造するこ
とができる。
【0053】次に、以上の効果を確認するために、実施
例として、信号電極101、走査電極102、及び液晶
セル(偏光板を貼り付ける前の状態の液晶表示素子)を
作成し、その寸法変化を評価した。以下に、この実施例
を説明する。以下の実施例における寸法は、特に言及し
ない限り基板温度もしくは雰囲気温度が22℃、湿度が
50%RHの条件下における寸法である。 (実施例1)実施例1では、脱水処理工程において、脱
水工程後に無機膜形成工程を遂行した。具体的には、最
終的に複数の樹脂基板に分割される大判シートとして、
吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート(板厚0.4m
m:以下、樹脂基板という)を用意し、これを120℃
×7時間加熱して、吸水量をおよそ0.1重量%とし
た。そして、その直後に、この樹脂基板の両面にスパッ
タ法で無機膜としてのSiO2層を20nmの厚みに形
成し、さらにその片面にITOからなる透明電極膜を1
50nmの厚みに形成した。次に、この樹脂基板にネガ
型フォトレジストを塗布し、その樹脂基板を120℃×
5分乾燥した。次に、この樹脂基板を、雰囲気温度にお
いて、ネガ型フォトレジストにアンマスク/マスクのス
ペース比=90/10、83.3μmピッチの短冊状
(ストライプ状)のマスクを通して露光した。その後、
この樹脂基板について、室温において、フォトレジスト
の現像、透明電極膜のエッチング、及びフォトレジスト
の剥離を行い、その後、樹脂基板を120℃×15分乾
燥して、信号電極を形成した。このようにして基板(対
向基板)A7を作製し、1200ラインの信号電極の寸
法の初期値を測定した。その後、120℃×15分の乾
燥処理(120℃への加熱と室温への冷却とを含む加熱
サイクル)を所定回数繰り返し、1回の乾燥処理毎に基
板の信号電極の寸法を測定した。この乾燥処理は、図2
の液晶表示素子の製造工程における加熱処理を模した処
理である。
【0054】また、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シ
ート(板厚0.4mm)を120℃×5時間、120℃
×2.5時間、120℃×1.5時間加熱して、その吸
水量を、それぞれ、およそ0.2、0.4、0.5重量
%としたこと以外は、基板A7と同様にして、基板A
5、A2.5、A1.5を作製し、基板A7と同様に、
乾燥による1200ラインの信号電極の寸法変化を測定
した。 [比較例1]実施例1の比較例として、基板B1、B0
を作製し、実施例1と同様に、乾燥による1200ライ
ンの信号電極の寸法変化を測定した。この基板B1、B
0は、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート(板厚
0.4mm)を120℃×1時間、120℃×0時間
(無加熱)加熱して、吸水量をそれぞれ0.6、1重量
%としたこと以外は、実施例1と同様にして作製した。 [信号電極の寸法(パターン寸法)変化]図4は、基板
の吸水量をパラメータとした場合の加熱サイクル数に対
する基板A及びB群の信号電極の寸法変化量を示すグラ
フである。図4において、加熱サイクル数0はマスク寸
法を示す。吸水量が0.5%を超える基板B群は、マス
クパターンよりも寸法の収縮が大きく、また加熱サイク
ルごとに収縮することが判る。このことから、基板B群
は液晶表示素子のように加熱が繰り返される製造工程で
は使用することが困難である。これに対し、吸水量が
0.5重量%の基板はおよそ10ppm縮んでいるが、
液晶表示素子の基板として使用出来る範囲内である。
【0055】この現象は、吸水量の多い基板ほど加熱工
程で多く脱水し、基板の収縮が大きくなるためと考えら
れる。特に0.5重量%を超える吸水は、物理的な吸湿
もしくは過剰吸水状態となっており、わずかな温度変化
(低い加熱温度)で吸脱水が起こりやすく寸法変化が大
きい。これに対し0.5重量%以下の吸水は、化学的な
吸湿状態となっており、比較的高い温度においても吸脱
水が起こりにくく、そのため寸法変化が小さい。 (実施例2)実施例2では、脱水処理工程において、無
機膜形成工程後に脱水工程を遂行した。具体的には、樹
脂基板として、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート
(板厚0.4mm)を用意し、この樹脂基板の両面に、
スパッタ法で無機膜としてのSiO2層を20nmの厚
みに形成した。その後、この樹脂基板を120℃×72
時間加熱して、吸水量を0.1重量%とした。次に、こ
の樹脂基板の片面にスパッタ法でITOからなる透明電
極膜を150nmの厚みに形成した。次に、この樹脂基
板にネガ型フォトレジストを塗布し120℃×5分乾燥
した。次に、この樹脂基板上のネガ型フォトレジスト
を、雰囲気温度において、アンマスク/マスクのスペー
ス比=90/10、83.3μmピッチの短冊状マスク
を通して露光した。その後、この樹脂基板について、室
温において、フォトレジストの現像、透明電極膜のエッ
チング、及びフォトレジストの剥離を行って信号電極を
形成し、かくして基板C72を作製した。そして、基板
C72について、実施例1と同様に、乾燥による120
0ラインの信号電極の寸法変化を測定した。乾燥条件は
実施例1と同じである。
【0056】また、基板C48、C24、C12を作製
し、基板C72と同様に、乾燥による1200ラインの
信号電極の寸法変化を測定した。基板C48、C24、
C12は、樹脂基板吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シ
ート(板厚0.4mm)の両面にスパッタ法で無機膜と
してのSiO2層を20nmの厚みに形成した後、12
0℃×48時間、120℃×24時間、120℃×12
時間加熱して、吸水量を、それぞれ、およそ0.2、
0.4、0.5重量%としたこと以外は、基板C72と
同様にして作製した。 [比較例2]実施例2の比較例として、基板D10、D
0を作製し、実施例2と同様に、乾燥による1200ラ
インの信号電極の寸法変化を測定した。基板D10、D
0は、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート(板厚
0.4mm)の両面にスパッタ法で無機膜としてのSi
2層を20nmの厚みに形成した後、120℃×10
時間、120℃×0時間(無加熱)加熱して、吸水量
を、それぞれ、0.6、1重量%としたこと以外は、実
施例2と同様にして作製した。 [信号電極の寸法(パターン寸法)変化]図5は、基板
の吸水量をパラメータとした場合の加熱サイクル数に対
する基板C及びD群の信号電極の寸法変化量を示すグラ
フである。図5において、加熱サイクル数0はマスク寸
法を示す。図5の寸法変化から、この製造方法において
も実施例1及び比較例1と同じ現象がみられることが確
認された。
【0057】さて、実施例1と実施例2とを比較する
と、実施例1では脱水工程での時間が短いという長所が
あるが、逆にその後の工程で吸水する可能性がある。一
方、実施例2では、樹脂基板に無機膜が形成されている
ため、脱水工程における時間が長く掛かるという短所が
あるが、逆にその後の工程で吸水する可能性は低い。し
たがって、他の工程も含めて最適な方を選択するのがよ
い。 (実施例3)実施例3では、樹脂基板上に形成される無
機膜の厚みを変化させた。具体的には、無機膜としての
SiO2層の厚みを15、25、40nmとしたこと以
外は実施例1の基板A7と同様にして、基板A7−1
5、A7−25、A7−40を作製し、実施例1と同様
に1200ラインの信号電極の寸法変化を測定した。ま
た、その寸法変化と同時に基板の吸水量も測定した。 [比較例3]実施例3の比較例として、無機膜としての
SiO2層の厚みを0、10、45nmとしたこと以外
は実施例3と同様にして、基板B7−0、B7−10、
B7−45を作製し、実施例3と同様に1200ライン
の信号電極の寸法変化を測定した。また、その寸法変化
と同時に基板の吸水量も測定した。 [無機膜の膜厚と寸法変化との関係]図6は無機膜の膜
厚をパラメータとした場合の放置時間に対する基板A7
及びB7群の信号電極の寸法変化を示すグラフである。
図6に示すように、無機膜の膜厚が10nm未満の基板
では、1時間程度で吸湿による寸法の膨張がみられ、液
晶表示素子の寸法が関与する工程には使用することが困
難である。一方、無機膜の膜厚が10nm以上の基板で
は4時間に渡り、大きな寸法変化がみられない。ここ
で、液晶表示素子の基板として使用出来る寸法変化の許
容範囲10ppm以下である。一方、無機膜の膜厚が4
0nmを超える基板では、2時間程度で吸湿による寸法
の膨張が見られるが、これは無機膜(SiO2膜)にク
ラックが認められることから、SiO2膜が湿気バリア
膜として機能していないためと考えられる。この基板
も、液晶表示素子の寸法が関与する工程には使用するこ
とが困難である。 (実施例4)実施例4では無機膜の種類を変えた。つま
り、無機膜として、SiO2層の代わりにSiNx層を2
0nmの厚みに形成すること以外は、実施例1の基板A
7と同様にして、基板AS7を作製し、実施例1と同様
に1200ラインの信号電極の寸法変化を測定した。 [無機膜の違いと信号電極の寸法変化との関係]図7
は、無機膜の種類をパラメータとした場合の放置時間に
対する基板A7及びAS7の信号電極の寸法変化を示す
グラフである。図7から明らかなように、SiNx膜も
SiO2膜と同じ寸法挙動を示し、湿気バリア膜として
機能する。その結果、SiNx膜が形成された基板AS
7も、長期に渡り吸水量が0.5重量%以下の状態を保
持する。この他に、AlOx、TiOx、ZrOxからな
る無機膜もSiNx膜と同じ挙動を示すが、誘電率等が
SiO2膜より大きく異なるため、液晶表示素子の基板
には適さない。 (実施例5)実施例5では半完成状態のカラーフィルタ
基板を作製した。また、脱水処理工程において、脱水工
程後に無機膜形成工程を遂行した。具体的には、樹脂基
板として、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート(板
厚0.4mm)を用意し、これを120℃×7時間加熱
して、吸水量をおよそ0.1重量%とした。そして、そ
の直後に、この樹脂基板の両面にスパッタ法で無機膜と
してのSiO2層を20nmの厚みに形成し、次いで、
雰囲気温度において、この樹脂基板の片面にR、G、B
のサブフィルタからなるカラーフィルタを250μmピ
ッチ(R、G、Bの各サブフィルタは83.3μmピッ
チ)で400組印刷し、120℃×15分の条件で乾燥
を行って基板(半完成カラーフィルタ基板)Eを作製し
た。そして、400組のカラーフィルタの寸法の初期値
を測定した。その後、120℃×15分の乾燥処理(1
20℃への加熱と室温への冷却とを含む加熱サイクル)
を所定回数繰り返し、1回の乾燥処理毎に基板Eのカラ
ーフィルタの寸法を測定した。 (実施例6)実施例6では半完成状態のカラーフィルタ
基板を作製し、その脱水処理工程において、無機膜形成
工程に脱水工程を遂行した。具体的には、樹脂基板とし
て、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート(板厚0.
4mm)を用意し、この樹脂基板の両面にスパッタ法で
無機膜としてのSiO2層を20nmの厚みに形成し
た。次いで、この樹脂基板を120℃×72時間加熱し
て、吸水量をおよそ0.1重量%とした。その後、雰囲
気温度において、この樹脂基板の片面にR、G、Bのサ
ブフィルタからなるカラーフィルタを250μmピッチ
(R、G、Bの各サブフィルタは83.3μmピッチ)
で400組印刷し、120℃×15分の条件で乾燥を行
って基板(半完成カラーフィルタ基板)Fを作製した。
そして、実施例5と同様に、乾燥による400組のカラ
ーフィルタの寸法変化を測定した。 [比較例4]実施例5及び6の比較例として、基板Gを
作製し、実施例5と同様に、乾燥による400組のカラ
ーフィルタの寸法変化を測定した。この基板Gは、樹脂
基板としての、吸水量が1重量%のエポキシ樹脂シート
(板厚0.4mm)の両面に、スパッタ法で無機膜とし
てのSiO2層を20nmの厚みに形成し、その後、雰
囲気温度において、この樹脂基板の片面にR、G、Bの
サブフィルタからなるカラーフィルタを250μmピッ
チ(R、G、Bの各サブフィルタは83.3μmピッ
チ)で400組印刷し、120℃×15分の条件で乾燥
を行って作製した。 [カラーフィルタの寸法変化]図8は、加熱サイクル数
に対する基板E、F、Gのカラーフィルタの寸法変化を
示すグラフである。図8において、加熱サイクル数0は
マスク寸法を示す。図8に示すように、吸水量が0.5
重量%を超える基板Gはマスクパターンよりも寸法の収
縮が大きく、また加熱サイクル毎に収縮することが判
る。このことから、基板Gは液晶表示素子の加熱が繰り
返される製造工程では使用することが困難である。一
方、基板E及びFの収縮量は、10ppm未満であり、
液晶表示素子の基板として使用出来る範囲内である。 (実施例7)実施例7では、液晶表示素子を作製した。
具体的には、実施例5の基板E上に平坦化膜層を形成
し、さらにその上にITOからなる透明電極膜を150
nmの厚みに形成した。次に、この透明電極膜上にネガ
型フォトレジストを塗布し、120℃×5分の条件で乾
燥した。次に、雰囲気温度において、このネガ型フォト
レジストを、アンマスク/マスクのスペース比=80/
20、設計値250μmピッチの短冊状マスクをストラ
イプ状のカラーフィルタと直交するようにセットして、
露光した。その後、この樹脂基板について、室温におい
て、フォトレジストの現像、透明電極膜のエッチング、
及びフォトレジストの剥離を行い、その後、120℃×
15分乾燥して走査電極を形成し、かくしてカラーフィ
ルタ基板Hを作製した。このとき、カラーフィルタの1
200ラインの寸法は100.0002mm、走査電極
の400ラインの寸法は100.0005mmであっ
た。
【0058】そして、実施例1の基板A7を対向基板と
して用いた。このとき、信号電極の1200ラインの寸
法は100.0007mmであった。
【0059】次に、対向基板A7にスペーサを塗布し、
カラーフィルタ基板Hにはシール材を印刷し、両基板を
120℃×5分の条件下で加熱した。次いで、両基板を
雰囲気温度に戻し、その後、対向基板A7の信号電極の
パターンとカラーフィルタ基板Hのカラーフィルタのパ
ターンとを合わせるようにして、両基板を貼り合わせ
た。次いで、この貼り合わせた両基板を120℃×3時
間の条件下で加熱して、シール材を硬化させた。このよ
うにして、本実施の形態の製造方法により液晶表示素子
Iを製造した(正確には、液晶の注入及び個々の液晶セ
ルへの分断、及び偏光板の貼り付けを省略している)。 [比較例5]実施例7の比較例として液晶表示素子Kを
製造した。具体的には、比較例4の基板G上に平坦化膜
層を形成し、さらにその上にITOからなる透明電極膜
を150nmの厚みに形成した。次に、この透明電極膜
上にネガ型フォトレジストを塗布し、120℃×5分の
条件で乾燥した。次に、雰囲気温度において、このネガ
型フォトレジストを、アンマスク/マスクのスペース比
=80/20、設計値250μmピッチの短冊状マスク
をストライプ状のカラーフィルタと直交するようにセッ
トして、露光した。その後、この樹脂基板について、室
温において、フォトレジストの現像、透明電極膜のエッ
チング、及びフォトレジストの剥離を行い、その後、1
20℃×15分乾燥して走査電極を形成し、かくしてカ
ラーフィルタ基板Jを作製した。このとき、カラーフィ
ルタの1200ラインの寸法は99.9922mm、走
査電極の400ラインの寸法は99.9961mmであ
った。
【0060】そして、比較例1の基板B0を対向基板と
して用いた。このとき、信号電極の1200ラインの寸
法は99.9964mmであった。
【0061】次に、対向基板B0にスペーサを塗布し、
カラーフィルタ基板Jにはシール材を印刷し、両基板を
120℃×5分の条件下で加熱した。次いで、両基板を
雰囲気温度に戻し、その後、対向基板B0の信号電極の
パターンとカラーフィルタ基板Jのカラーフィルタのパ
ターンとを合わせるようにして、両基板を貼り合わせ
た。次いで、この貼り合わせた両基板を120℃×3時
間の条件下で加熱して、シール材を硬化させた。このよ
うにして、比較例5の液晶表示素子Kを製造した。 [貼り合わせパターン精度]対向基板の信号電極の12
00ラインの寸法と、カラーフィルタ基板のカラーフィ
ルタの1200ラインの寸法とを比較し、パターンずれ
から、全画素内での最低の開口率を求めた。これを図9
に示す。図9から明らかにように、パターンずれ及び開
口率から、比較例5に比べて、本発明の製造方法が貼り
合わせパターン精度に優れていることが判る。 (実施例8)実施例8では、実施例7の液晶表示素子I
の対向基板A7の信号電極及びカラーフィルタ基板Hの
走査電極の各々の1200ラインに、1200ライン/
100mmでライン/スペース比が90/10のフレキ
シブル端子を、パターンを合わせるようにして接着させ
た。 [比較例6]実施例8の比較例として、比較例5の液晶
表示素子Kの対向基板B0の信号電極及びカラーフィル
タ基板Jの走査電極の各々の1200ラインに、120
0ライン/100mmでライン/スペース比が90/1
0のフレキシブル端子を、パターンを合わせるようにし
て接着させた。 [フレキシブル端子のパターン精度]フレキシブル端子
の1200ラインの寸法と液晶表示素子側の信号電極及
び走査電極の1200ラインの寸法とから両者間のパタ
ーンずれを求めるとともに、信号電極及び走査電極とフ
レキシブル端子との接触率を比較した。これを図10及
び図11に示す。図10及び図11から明らかなよう
に、パターンずれと接触率とから、比較例6に比べて本
発明の製造方法が、貼り合わせパターン精度に優れてい
ることが判る。またスペース寸法が8μmであるので、
隣接ライン同士の接触はないものの、高精細になりスペ
ース寸法が小さくなると比較例の方法では隣接ライン同
士が接触する可能性がある。 実施の形態2 本発明の実施の形態2に係る液晶表示素子の製造方法
は、実施の形態1の液晶表示素子の製造方法における脱
水処理工程が、少なくとも樹脂基板を減圧下に放置する
減圧脱水工程と、減圧脱水された樹脂基板の両面に無機
膜を設ける無機膜形成工程とを有することを特徴として
いる。その他の点は、実施の形態1と同様である。
【0062】このように脱水処理された樹脂基板は、無
機膜によってガスがブロックされるので、ガスの吸着が
起こりにくくなり、加熱前後における寸法変化が極めて
小さい。その結果、この状態の樹脂基板を用いて、例え
ばカラーフィルタ形成や、信号電極及び走査電極のパタ
ーニングを行えば、その後、液晶表示素子の製造工程に
おける加熱工程が繰り返されたとしてもカラーフィルタ
や電極の寸法変化が極めて小さくなり、その結果、その
後の基板同士の貼り合わせにおいてもパターンがずれを
起こすことなく液晶セルを製造することができる。
【0063】なお、上記減圧脱水工程では、樹脂基板に
含まれる不純物の含有量が低減される。このような不純
物としては、樹脂基板中に残留した未反応の重合開始剤
やモノマー、あるいは反応生成物の水などが該当する。
【0064】また、本実施の形態における「減圧下」と
は、大気圧以下を指し、水分除去速度から考えると好ま
しくは0.5気圧以下、また、スパッタ等の無機膜の成
膜前にスパッタ等とまとめて行う場合は1.33×10
-2Paが好ましい。
【0065】また、本実施の形態では、無機膜形成工程
後に、加熱工程を遂行してもよい。この加熱工程は、前
記減圧下で樹脂基板若しくは両面に少なくとも無機膜を
設けた樹脂基板から脱離したガスを再吸着させることを
目的としている。従って、より早く樹脂基板にガスを吸
着させるには、雰囲気圧を高くするか加熱温度を高くす
ればよいが、作業性の立場から常圧が好ましい。また加
熱温度は200℃を超えると樹脂が変形し、樹脂の吸脱
着特性が変化することを考えると、120〜200℃が
望ましい。さらに、基板内の面内寸法均一性を考える
と、面内で均一に加熱することが望ましい。これに適し
た方法として、熱風循環炉に放置する方法や、遠赤外線
を照射する方法がある。特に後者は均一性に優れてい
る。一方、ホットプレートでの加熱は樹脂基板が反るの
で好ましくない。また、この加熱工程の雰囲気として、
不活性ガスが望ましい。ここで、不活性ガスとは、樹脂
に対して影響を与えないもので、窒素等も有効である。
また、空気の場合、樹脂の酸化劣化のおそれがあるもの
の、通常雰囲気放置下でガスの吸脱着による変化が無い
ので、寸法安定の点から望ましい。さらに湿度を35%
以下にすることにより、樹脂内への吸湿量が少なく、室
温での寸法変化はもちろんのこと、加熱を繰り返しても
寸法変化が極めて小さい基板を製造できる。
【0066】次に、以上の効果を確認するために、実施
の形態1と同様に、実施例として、信号電極、走査電
極、及び液晶セルを作成し、その寸法変化を評価した。
以下に、この実施例を説明する。 (実施例9)実施例9では、エポキシ樹脂シート(板厚
0.4mm)を室温で1.33×1 -3Pa下に1時間放
置した。そして、その直後に、この樹脂基板の両面にス
パッタ法で無機膜としてのSiO2層を20nmの厚み
に形成し、さらにその片面にITOからなる透明電極膜
を150nmの厚みに形成した。次に、この樹脂基板に
ネガ型フォトレジストを塗布し、その樹脂基板を120
℃×5分乾燥した。次に、この樹脂基板を、雰囲気温度
において、ネガ型フォトレジストにアンマスク/マスク
のスペース比=90/10、83.3μmピッチの短冊
状のマスクを通して露光した。その後、この樹脂基板に
ついて、室温において、フォトレジストの現像、透明電
極膜のエッチング、及びフォトレジストの剥離を行って
信号電極を形成した。このようにして基板(対向基板)
Hを作製し、1200ラインの信号電極の寸法の初期値
を測定した。その後、通常雰囲気下で120℃×1時間
加熱し、その後23時間放置するという24時間サイク
ル(以下、加熱/放置サイクルという)を繰り返し、基
板Hの寸法変化を測定した。 (実施例10)実施例10では、樹脂基板としてのエポ
キシ樹脂シート(板厚0.4mm)を室温で1.33×
10-3Pa下に1時間放置後、常圧無水空気下で120
℃×15分加熱した。そして、その直後に、この樹脂基
板の両面にスパッタ法で無機膜としてのSiO2層を2
0nmの厚みに形成し、さらにその片面にITOからな
る透明電極膜を150nmの厚みに形成した。以降、実
施例9と同様にして基板Iを作製し、1200ラインの
信号電極の寸法の初期値を測定した。その後、実施例9
と同様に、加熱/放置サイクルによる信号電極の寸法変
化を測定した。 (実施例11)実施例11では、樹脂基板としてのエポ
キシ樹脂シート(板厚0.4mm)を室温で1.33×
10-3Pa下に1時間放置後、スパッタ法で両面に無機
膜としてのSiO2層を20nmの厚みに形成し、さら
にその片面にITOからなる透明電極膜を150nmの
厚みに形成した。その後、常圧無水空気下で120℃×
1時間加熱した。以下実施例9と同様にして、基板Jを
作製し、1200ラインの信号電極の寸法の初期値を測
定した。その後、実施例9と同様に、加熱/放置サイク
ルによる信号電極の寸法変化を測定した。 [比較例7]実施例9〜11の比較例として基板Kを作
製した。この基板Kは、樹脂基板としてのエポキシ樹脂
シート(板厚0.4mm)の両面に、スパッタ法で両面
に無機膜としてのSiO2層を20nmの厚みに形成
し、さらにその片面にITOからなる透明電極膜を15
0nmの厚みに形成し、以降、実施例9と同様にして作
製した。そして、1200ラインの信号電極の寸法の初
期値を測定し、その後、実施例9と同様に、加熱/放置
サイクルによる信号電極の寸法変化を測定した。 [信号電極(パターン)の寸法変化]図12は、時間に
対する基板H、I、J、Kの信号電極の寸法変化を示す
グラフである。図12において、時間0はマスク寸法を
示す。加熱により、全ての基板が膨張することが判る。
特に、比較例7の基板Kは加熱による膨張が大きく、ま
た、加熱/放置サイクルことに寸法挙動が変化(収縮)
していることが判る。一方、基板Hは加熱/放置サイク
ルごとに寸法の変動が起こらないことが判る。さらに基
板I及び基板J加熱による膨張が小さく、加熱/放置サ
イクルごとの寸法挙動にも変化が起こらないことが判
る。
【0067】この現象は、基板Kに対し基板H、I、J
は、減圧下に放置することにより、樹脂基板中の不純
物、特に水(この他には例えば残留モノマー等が挙げら
れる)が除去されるので、その後の加熱/放置サイクル
の繰り返しによりその脱離などが起こらず寸法挙動が変
化しないためと考えられる。ただし減圧下で放置したと
き樹脂中のガス、例えば空気も除去されるので、基板H
は、その後の最初の加熱処理でガスを吸収し寸法が膨張
する。したがって基板I、Jのように減圧下に放置後に
あらかじめ加熱しておけば、樹脂中にガスが吸収するの
で、その後の加熱処理の繰り返しによっても寸法変動が
見られない。
【0068】このことより、比較例7の基板Kは液晶表
示素子の加熱が繰り返される製造工程では使用すること
は困難である。
【0069】さらに、加熱処理の繰り返しでも寸法挙動
が変化しない基板I、Jが優れているが、基板Iでは、
無機膜を常圧下で成膜する必要があり、成膜法、不純物
の問題が存在するのに対し、基板Jでは、減圧下に放置
する工程と不純物除去工程を、無機膜や透明電極膜など
の膜を減圧下でスパッタする工程に統合することが可能
であり、基板Jの製造方法のほうがより製造工程を簡略
化できる。 (実施例12)実施例12では、無機膜として、SiO
2層の代わりに、SiNx層を形成すること以外は、実施
例11と同様にして、基板Lを作製した。そして、12
00ラインの信号電極の寸法の初期値を測定し、その
後、実施例11と同様に、加熱/放置サイクルによる信
号電極の寸法変化を測定した。 [無機膜の違いとパターン寸法の変化との関係]図13
は、時間に対する基板J、Lの信号電極の寸法変化を示
すグラフであり、無機膜の違いとパターン寸法の変化と
の関係を示している。図13から明らかなように、Si
x膜(基板L)もSiO2膜(基板J)と同じ寸法挙動
を示して湿気バリア膜として作用し、長期に渡り吸水量
が0.5%以下を保持する。このほかに、AlOx、T
iOx、ZrOxからなる膜もSiNx膜と同じ挙動を示
すが、誘電率等が大きく異なるため、液晶表示素子の基
板には適さない。 (実施例13)実施例13では、加熱工程における雰囲
気が無水空気に代わって無水アルゴンであること以外
は、実施例11と同様にして基板Mを作製した。そし
て、1200ラインの信号電極の寸法の初期値を測定
し、その後、実施例11と同様に、加熱/放置サイクル
による信号電極の寸法変化を測定した。 [比較例8]実施例13の比較例として、加熱工程にお
ける雰囲気が無水空気に代わって無水酸素であること以
外は、実施例11と同様にして、基板Nを作製した。そ
して、1200ラインの信号電極の寸法の初期値を測定
し、その後、実施例11と同様に、加熱/放置サイクル
による信号電極の寸法変化を測定した。 [加熱雰囲気ガスの違いと基板への影響及びパターンの
寸法変化]図14は、時間に対する基板J、M、Nの信
号電極の寸法変化を示すグラフであり、加熱雰囲気ガス
の違いとパターン寸法の変化との関係を示している。図
14から明らかなように、パターンの寸法挙動は空気
(基板J)が優れていることが判る。これは加熱/放置
サイクルによって、通常雰囲気下の空気との脱着が見か
け上起こらないためと考えられる。また、加熱雰囲気ガ
スが酸素(基板N)及び空気である場合には、加熱によ
る基板の樹脂の着色(黄変)が見られたもののアルゴン
(基板M)では全く認められなかった。このことより、
基板Nは液晶表示素子の製造工程では使用することは困
難である。 (実施例14)実施例14では、加熱工程における雰囲
気が無水空気に代わって湿度35%の空気であること以
外は、実施例11と同様にして、基板Oを作製した。そ
して、1200ラインの信号電極の寸法の初期値を測定
し、その後、実施例11と同様に、加熱/放置サイクル
による信号電極の寸法変化を測定した。 [比較例9]実施例14の比較例として、加熱工程にお
ける雰囲気が無水空気に代わって湿度40%の空気であ
ること以外は、実施例11と同様にして、基板Pを作製
した。そして、1200ラインの信号電極の寸法の初期
値を測定し、その後、実施例11と同様に、加熱/放置
サイクルによる信号電極の寸法変化を測定した。 [加熱雰囲気湿度の違いとパターン寸法の変化との関
係]図15は、時間に対する基板J、O、Pの信号電極
の寸法変化を示すグラフであり、加熱雰囲気湿度の違い
とパターン寸法の変化との関係を示している。図15か
ら明らかなように、湿度が35%を超える(基板P)
と、加熱工程で吸湿するため、その後の加熱/放置サイ
クルで寸法挙動に変化(収縮)がみられることが判る。
このことより、基板Pはパターン寸法の変動量を20p
pm以下に抑える必要のある液晶表示素子の加熱が繰り
返される製造工程では使用することは困難である。 (実施例15)実施例15では半完成のカラーフィルタ
基板を作製した。具体的には、樹脂基板としてのエポキ
シ樹脂シート(板厚0.4mm)を室温で1.33×1
-3Pa下に1時間放置後、この樹脂基板の両面にスパ
ッタ法で無機膜としてのSiO 2層を20nmの厚みに
形成した。その後、この樹脂基板を常圧無水空気下で1
20℃×1時間加熱した。その後、雰囲気温度で、この
樹脂基板上に、R、G、Bのサブフィルタからなるカラ
ーフィルタを250μmピッチ(R、G、Bの各サブフ
ィルタは83.3μmピッチ)で400組印刷して基板
(半完成カラーフィルタ基板)Qを作製した。そして、
カラーフィルタの1200ラインの寸法を測定した。そ
して、実施例9と同様に、加熱/放置サイクル乾燥によ
るカラーフィルタの1200ラインの寸法変化を測定し
た。 [比較例10]実施例15の比較例として、樹脂基板と
してのエポキシ樹脂シート(板厚0.4mm)の両面に
スパッタ法で無機膜としてのSiO2層を20nmの厚
みに形成した。以降、実施例15と同様にして基板(半
完成カラーフィルタ基板)Rを作製し、カラーフィルタ
の1200ラインの寸法を測定した。そして、実施例1
5と同様に、加熱/放置サイクル乾燥によるカラーフィ
ルタの1200ラインの寸法変化を測定した。 [カラーフィルタのパターン寸法の変化]図16は、時
間に対する基板Q、Rのカラーフィルタの寸法変化を示
すグラフである。図16において、時間0はマスク寸法
を示す。図16に示すように、加熱により、双方の基板
が膨張する(寸法が増大する)ことが判る。特に基板R
は加熱による膨張が大きく、また加熱/放置サイクルご
とに寸法挙動が変化(収縮)していることが判る。一
方、基板Qは加熱/放置サイクルごとに寸法の変動が起
こらず、さらに加熱による膨張が小さく、加熱/放置サ
イクルごとの寸法挙動に変化も起こらないことが判る。
このことから、基板Rは液晶表示素子の加熱が繰り返さ
れる製造工程では使用することが困難である。 (実施例16)実施例15の基板Q上に平坦化膜層を形
成した後、120℃×1時間焼成し、この基板Qを無水
空気中で24時間放置した。さらに、この基板Q上にI
TOからなる透明電極膜を150nmの厚みに形成し
た。次に、この透明電極膜上にネガ型フォトレジストを
塗布し、120℃×5分の条件で乾燥した。次に、雰囲
気温度において、このネガ型フォトレジストを、アンマ
スク/マスクのスペース比=80/20、設計値250
μmピッチの短冊状マスクをストライプ状のカラーフィ
ルタと直交するようにセットして、露光した。その後、
この樹脂基板について、室温において、フォトレジスト
の現像、透明電極膜のエッチング、及びフォトレジスト
の剥離を行って走査電極を形成し、かくしてカラーフィ
ルタ基板Sを作製した。このとき、カラーフィルタの1
200ラインの寸法は100.0002mm、走査電極
の400ラインの寸法は100.0005mmであっ
た。
【0070】そして、実施例11の基板Jを対向基板と
して用いた。このとき、信号電極の1200ラインの寸
法は100.0007mmであった。
【0071】次に対向基板Jにスペーサを塗布し、カラ
ーフィルタ基板Sにはシール材を印刷し、対向基板Jの
信号電極のパターンとカラーフィルタ基板Sのカラーフ
ィルタのパターンとを合わせるようにして、両基板J、
Sを貼り合わせた。この後、この貼り合わせた基板J、
Sを120℃×3時間の条件下で加熱してシール材を硬
化させた。かくして、本発明の液晶表示素子の製造方法
によって液晶表示素子αを製造した。 [比較例12]比較例12では、比較例10の基板Rを
用いたこと以外は実施例16のカラーフィルタ基板Sと
同様にしてカラーフィルタ基板Tを作製した。このと
き、カラーフィルタの1200ラインの寸法は100.
0152mm、走査電極の400ラインの寸法は10
0.0007mであった。
【0072】そして、比較例7の基板Kを対向基板とし
て用いた。このとき、信号電極の1200ラインの寸法
は100.0008mmであった。
【0073】次に、対向基板Kにスペーサを塗布し、カ
ラーフィルタ基板Tにはシール材を印刷し、対向基板K
の信号電極のパターンとカラーフィルタ基板Tのカラー
フィルタのパターンとを合わせるようにして、両基板
K、Tを貼り合わせた。かくして、比較例12の液晶表
示素子βを製造した。 [貼り合わせパターン精度]対向基板の信号電極の12
00ラインの寸法と、カラーフィルタ基板のカラーフィ
ルタの1200ラインの寸法とを比較し、パターンずれ
から、全画素内での最低の開口率を求めた。これを図1
7に示す。図17から明らかにように、パターンずれ及
び開口率から、比較例12に比べて、本発明の製造方法
が貼り合わせパターン精度に優れていることが判る。 (実施例17)実施例17では、実施例16の液晶表示
素子αの対向基板Jの信号電極及びカラーフィルタ基板
Sの走査電極の各々の1200ラインに、1200ライ
ン/100mmでライン/スペース比が80/10のフ
レキシブル端子を、パターンを合わせるようにして接着
させた。 [比較例13]比較例13では、比較例12の液晶表示
素子βの対向基板Kの信号電極及びカラーフィルタ基板
Tの走査電極の各々の1200ラインに、1200ライ
ン/100mmでライン/スペース比が80/10のフ
レキシブル端子を、パターンを合わせるようにして接着
させた。 [フレキシブル端子のパターン精度]フレキシブル端子
の1200ラインの寸法と液晶表示素子(対向基板)側
の信号電極の1200ラインの寸法とから両者間のパタ
ーンずれを求めるとともに、信号電極とフレキシブル端
子との接触率を比較した。これを図18に示す。図10
及び図11から明らかなように、パターンずれと接触率
とから、比較例13に比べて本発明の製造方法が、貼り
合わせパターン精度に優れていることが判る。また、ス
ペース寸法が最大16μmであるので、隣接ライン同士
の接触はないものの、高精細になりスペース寸法が小さ
くなると比較例13の方法では隣接ライン同士が接触す
る可能性がある。 実施の形態3 本発明の実施の形態3は、製造工程にリセットを含む場
合を例示している。
【0074】図19は本実施の形態に係る液晶表示素子
の製造方法を示す工程図である。
【0075】図19に示すように、本実施の形態の液晶
表示素子の製造方法は、信号電極形成工程(ステップS
34)、カラーフィルタ形成工程(ステップS39)、
及び貼り合わせ工程(ステップS44)の前に、それぞ
れ、本発明の特徴的構成であるリセット工程(ステップ
S33、38、43)を含む点が実施の形態1と異な
り、その他の点は実施の形態1と同様である。
【0076】図1及び図19を参照すると、本実施の形
態では、対向基板101及びカラーフィルタ基板102
の製造工程において、樹脂基板1A、1Bを脱水した
後、その両面に無機膜2が形成される。また、リセット
工程は、途中まで加工された樹脂基板1A、1Bを脱水
する工程である。この脱水は、実施の形態1で述べた乾
燥(加熱)によって遂行してもよく、また、実施の形態
2で述べた減圧によって遂行してもよい。また、脱水の
程度は、樹脂基板1A、1Bが0.5重量%以下となる
よう脱水するのが望ましい。このようにすると、樹脂基
板1A、1Bがその後加熱処理されてもその収縮の程度
が十分小さくなるからである。
【0077】次に、リセット工程の効果を説明する。図
20はリセット後の基板の成膜工程における寸法変化を
模式的に示すグラフである。図1及び図20を参照する
と、液晶表示素子の製造は、所定の雰囲気に維持された
クリーンルーム内で行われる。そして、例えば、信号電
極形成工程を遂行する場合、まずリセットが行われる。
このリセットは、例えば、樹脂基板1Aを120℃×7
2時間加熱することにより遂行される。これにより、樹
脂基板1Aの吸水量が実施の形態1で述べたように、
0.1重量%以下になり、樹脂基板1Aは最も収縮した
状態になる。次いで、樹脂基板1Aには、順次、乾燥、
パターニング、エッチング、水洗、及び乾燥の処理が施
される。このとき、樹脂基板1Aは、リセットから乾燥
まで吸湿により徐々に膨張し、乾燥によってほぼ元の寸
法に収縮する。その後、樹脂基板1Aは、乾燥からパタ
ーニングまで吸湿により徐々に膨張し、パターニングよ
ってほぼ元の寸法に収縮する。その後、樹脂基板1Aは
パターニングからエッチング及び水洗を経て乾燥に至る
まで、吸湿により膨張するが乾燥によってほぼ元の寸法
に収縮する。ここで、信号電極の寸法は、エッチングに
よって決まるが、クリーンルームの雰囲気は所定の条件
に維持されているので、リセットからエッチングが成さ
れるまでの間の樹脂基板1Aの膨張量を予測することが
できる。従って、信号電極を高精度の寸法に形成するこ
とができる。このことは、カラーフィルタ基板における
成膜工程についても同様である。また、貼り合わせ工程
の場合、貼り合わそうとする対向基板及びカラーフィル
タ基板が、互いに加工履歴が異なるので、そのまま貼り
合わせると、シール材を硬化させるための加熱によっ
て、基板の寸法が比較的大きく変化し、比較的大きなパ
ターンずれを生じ得る。しかし、本実施の形態のよう
に、貼り合わせ工程の前にリセットすると、基板が加工
履歴に拘わらず、リセット条件に応じた寸法になるの
で、シール材硬化のための加熱による基板の寸法変化を
見込むことが可能となり、その結果、貼り合わせ後のパ
ターンずれを低減することができる。
【0078】なお、実施の形態3の説明では、樹脂基板
1A、1Bの両面に無機膜2を設けているが、無機膜2
は、樹脂基板1A、1Bの片面にだけ設けてもよく、ま
た、全く設けなくてもよい。但し、これらの場合には、
樹脂基板1A、1Bの吸湿速度が速くなるので、リセッ
ト後、速やかに次の工程を遂行することが必要である。
【0079】なお、本発明は、アクティブマトリクス型
の液晶表示素子の製造方法にも上記と同様に適用でき
る。
【0080】また、有機エレクトロルミネッセンス表示
素子等の他の画像表示素子の製造方法にも上記と同様に
適用できる。
【0081】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、樹脂基板の寸法変化が少ない画像表示素子の製
造方法が得られるという効果を奏する。また、画像表示
素子の製造を高い寸法精度で行うことができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像表示素子の製
造方法によって製造される画像表示素子の構成を模式的
に示す断面図である。
【図2】図1の液晶表示素子の製造方法の概要を示す工
程図である。
【図3】図2の脱水処理工程の構成を示す図であって、
(a)は無機膜形成工程より脱水工程が先の場合を示す
図、(b)は図2の脱水工程より無機膜形成工程が先の場
合を示す図である。
【図4】基板の吸水量をパラメータとした場合の加熱サ
イクル数に対する基板A及びB群の信号電極の寸法変化
量を示すグラフである。
【図5】基板の吸水量をパラメータとした場合の加熱サ
イクル数に対する基板C及びD群の信号電極の寸法変化
量を示すグラフである。
【図6】無機膜の膜厚をパラメータとした場合の放置時
間に対する基板A7及びB7群の信号電極の寸法変化を
示すグラフである。
【図7】無機膜の種類をパラメータとした場合の放置時
間に対する基板A7及びAS7の信号電極の寸法変化を
示すグラフである。
【図8】加熱サイクル数に対する基板E、F、Gのカラ
ーフィルタの寸法変化を示すグラフである。
【図9】液晶表示素子I、Kの対向基板とカラーフィル
タ基板との間におけるパターンずれ及び開口率を示す表
である。
【図10】液晶表示素子I、Kの対向基板の信号電極と
フレキシブル端子との間におけるパターンずれ及び接触
率を示す表である。
【図11】液晶表示素子I、Kのカラーフィルタ基板の
走査電極とフレキシブル端子との間におけるパターンず
れ及び接触率を示す表である。
【図12】時間に対する基板H、I、J、Kの信号電極
の寸法変化を示すグラフである。
【図13】時間に対する基板J、Lの信号電極の寸法変
化を示すグラフである。
【図14】時間に対する基板J、M、Nの信号電極の寸
法変化を示すグラフである。
【図15】時間に対する基板J、O、Pの信号電極の寸
法変化を示すグラフである。
【図16】時間に対する基板Q、Rのカラーフィルタの
寸法変化を示すグラフである。
【図17】液晶表示素子α、βの対向基板とカラーフィ
ルタ基板との間におけるパターンずれ及び開口率を示す
表である。
【図18】液晶表示素子α、βの対向基板の信号電極と
フレキシブル端子との間におけるパターンずれ及び接触
率を示す表である。
【図19】本発明の実施の形態2に係る液晶表示素子の
製造方法の概要を示す工程図である。
【図20】リセット後の基板の成膜工程における寸法変
化を模式的に示すグラフである。
【符号の説明】
1A,1B 樹脂基板 2 SiO2膜 3 カラーフィルタ 3R,3G,3B サブフィルタ 4 平坦化膜層 5A 信号電極膜 5B 走査電極膜 6A,6B 配向膜 7 シール材 8 液晶 9 フレキシブル端子 100 液晶表示素子 101 対向基板 102 カラーフィルタ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 (72)発明者 金子 尚美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA02 FA03 FA04 FA10 FA18 FA21 HA01 HA12 MA20 2H090 JB03 JC07 JD12 JD15 2H091 FA02Y GA01 LA06 LA12 LA30 5C094 AA43 BA43 CA19 DB02 EB02 EB10 EC01 ED03 FB02 GB10 HA08 5G435 AA13 AA17 BB12 CC09 EE47 KK05 LL07 LL08

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示するための表示機能部を保持
    する樹脂基板を備えた画像表示素子の製造方法におい
    て、 前記樹脂基板の両面に無機膜を形成する無機膜形成工程
    と、前記無機膜形成工程の前又は後に前記樹脂基板を脱
    水する脱水工程とを有し、 前記無機膜形成工程及び前記脱水工程が遂行された前記
    樹脂基板と他の基板とをシール材を介して貼り合わせ、
    次いで、少なくとも前記樹脂基板を加熱することにより
    前記シール材を硬化させる、画像表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表示機能部が前記樹脂基板と前記他
    の基板との間に挟まれる、請求項1に記載の画像表示素
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記他の基板がカラーフィルタを有す
    る、請求項2に記載の画像表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記カラーフィルタが赤、緑、及び青の
    サブフィルタからなる、請求項3に記載の画像表示素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記カラーフィルタが白色透過光から所
    定波長の光を選択的に通過させる、請求項4に記載の画
    像表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記脱水工程において、前記樹脂基板を
    吸水量が0.5重量%以下となるよう脱水する、請求項
    1に記載の画像表示素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記脱水工程の後に前記無機膜形成工程
    を遂行する、請求項1に記載の画像表示素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記無機膜形成工程の後に前記脱水工程
    を遂行する、請求項1に記載の画像表示素子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂基板が、少なくともエポキシ、
    アクリル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリビニー
    ルアルコール、ポリエチレンのうちのいずれか、これら
    の複合、又はこれらが積層された樹脂材料からなる、請
    求項1に記載の画像表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記無機膜が、SiOx、SiNx、G
    eOx、TiOx、ZrOxのうちのいずれかの膜、これ
    らの複合膜、又はこれらの積層膜からなる、請求項1に
    記載の画像表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記無機膜の膜厚が15nm以上、4
    0nm以下である、請求項10に記載の画像表示素子の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記樹脂基板を加熱することにより脱
    水する、請求項1に記載の画像表示素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記加熱の温度が200℃以下であ
    る、請求項12に記載の画像表示素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記樹脂基板を減圧することにより脱
    水する、請求項1に記載の画像表示素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記樹脂基板の減圧後に、前記樹脂基
    板を加熱する、請求項14に記載の画像表示素子の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 前記加熱の温度が200℃以下であ
    る、請求項15に記載の画像表示素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記加熱の雰囲気が不活性ガスであ
    る、請求項15に記載の画像表示素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記加熱の雰囲気が空気である、請求
    項15に記載の画像表示素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記加熱の雰囲気の湿度が35%以下
    である、請求項15に記載の画像表示素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記無機膜形成工程及び前記脱水工程
    が遂行された前記樹脂基板の一方の無機膜上に所定の膜
    を形成し、前記所定の膜をパターニングする、請求項1
    に記載の画像表示素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記所定の膜が透明電極膜である、請
    求項20に記載の画像表示素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記所定の膜がカラーフィルタ膜であ
    る、請求項20に記載の画像表示素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記画像表示素子が液晶表示素子であ
    り、前記液晶表示素子は前記他の基板として前記所定の
    膜のパターンが形成された樹脂基板を有する、請求項2
    0に記載の画像表示素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記透明電極膜をパターニングして形
    成された透明電極にフレキシブル端子を接着させる、請
    求項21に記載の画像表示素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 画像を表示するための表示機能部を保
    持する樹脂基板を備えた画像表示素子の製造方法におい
    て、前記樹脂基板を、吸水量が0.5重量%以下となる
    よう脱水するリセット工程を有することを特徴とする画
    像表示素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記リセット工程の前に、前記樹脂基
    板の両面に無機膜を形成する無機膜形成工程を有する、
    請求項25に記載の画像表示素子の製造方法。
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