JP2002372023A - 緩み止めねじ - Google Patents
緩み止めねじInfo
- Publication number
- JP2002372023A JP2002372023A JP2001182166A JP2001182166A JP2002372023A JP 2002372023 A JP2002372023 A JP 2002372023A JP 2001182166 A JP2001182166 A JP 2001182166A JP 2001182166 A JP2001182166 A JP 2001182166A JP 2002372023 A JP2002372023 A JP 2002372023A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic ring
- screw
- hinge
- locking
- leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】確実な緩み止めを得るとともに、眼鏡用蝶番に
おける雄部と雌部との結合部において両者に確実に接す
るようにして簡単にあがき効果を提供可能にする。 【解決手段】ねじ1の脚部3のねじ無し部5に幅が広く
且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に断
面が略長方形あるいは楕円形状となった環状の弾性リン
グ7を嵌め込み、弾性リング7の環状外周面の直径Dが
脚部3の円周面の直径dより僅か大きく形成されている
ので、ねじ穴にねじ込んだ場合、弾性リングは部材のガ
イド穴に常時安定して接触することができ、緩み止め力
が低下することがない。また、弾性リングが略長方形あ
るいは楕円形状であるので、弾性リングとガイド穴が面
接触となり、確実な安定した緩み止め効果が得られる。
更に、眼鏡の蝶番に使用した場合、その位置を大まかに
設定するだけで蝶番を構成する二部材に接触させること
ができ、つるの開閉が滑らかになる。
おける雄部と雌部との結合部において両者に確実に接す
るようにして簡単にあがき効果を提供可能にする。 【解決手段】ねじ1の脚部3のねじ無し部5に幅が広く
且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に断
面が略長方形あるいは楕円形状となった環状の弾性リン
グ7を嵌め込み、弾性リング7の環状外周面の直径Dが
脚部3の円周面の直径dより僅か大きく形成されている
ので、ねじ穴にねじ込んだ場合、弾性リングは部材のガ
イド穴に常時安定して接触することができ、緩み止め力
が低下することがない。また、弾性リングが略長方形あ
るいは楕円形状であるので、弾性リングとガイド穴が面
接触となり、確実な安定した緩み止め効果が得られる。
更に、眼鏡の蝶番に使用した場合、その位置を大まかに
設定するだけで蝶番を構成する二部材に接触させること
ができ、つるの開閉が滑らかになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを互いに接
続し、このワークから接続部材としてのねじが緩まない
ようにした緩み止めねじであって、特に、眼鏡フレーム
に使用する時に互いの部材の繰り返し開閉動作が滑らか
になるようにした緩み止めねじに関する。
続し、このワークから接続部材としてのねじが緩まない
ようにした緩み止めねじであって、特に、眼鏡フレーム
に使用する時に互いの部材の繰り返し開閉動作が滑らか
になるようにした緩み止めねじに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からレンズを保持するフレームの眼
鏡枠及び眼鏡枠とつるとを接続するワークとしての蝶番
はねじで夫々接続されている。特に、レンズは一部が切
り離された眼鏡枠に嵌め込まれ、このレンズが抜け落ち
ないように眼鏡枠の切り離された部分の両側に固定され
た一対の固定部材でねじ止め固定し、レンズをこの眼鏡
枠で保持するようになっている。また、つると眼鏡枠と
の接続に用いられている蝶番は雄部と雌部とから構成さ
れ、この結合部を支点とするよう支点としてのねじが使
用してあり、つるの繰り返し開閉動作時の蝶番の回動に
おいて、ねじが緩まないようにねじに種々の緩み止め加
工を施したり、ナットを螺合したりしている。
鏡枠及び眼鏡枠とつるとを接続するワークとしての蝶番
はねじで夫々接続されている。特に、レンズは一部が切
り離された眼鏡枠に嵌め込まれ、このレンズが抜け落ち
ないように眼鏡枠の切り離された部分の両側に固定され
た一対の固定部材でねじ止め固定し、レンズをこの眼鏡
枠で保持するようになっている。また、つると眼鏡枠と
の接続に用いられている蝶番は雄部と雌部とから構成さ
れ、この結合部を支点とするよう支点としてのねじが使
用してあり、つるの繰り返し開閉動作時の蝶番の回動に
おいて、ねじが緩まないようにねじに種々の緩み止め加
工を施したり、ナットを螺合したりしている。
【0003】このような固定部材及び蝶番に使用されて
いる夫々のねじは、通常緩みが生じないように例えば、
ねじ山にねじの脚部の軸線に沿いスリットを形成し、こ
のスリットに樹脂部材を嵌入させ、このねじをワークの
ねじ穴にねじ込むことによってねじに緩み力が加わって
も樹脂部材が作用して緩まないように適度の抵抗力を与
えるようにしたものを使用しているのがほとんどであ
る。
いる夫々のねじは、通常緩みが生じないように例えば、
ねじ山にねじの脚部の軸線に沿いスリットを形成し、こ
のスリットに樹脂部材を嵌入させ、このねじをワークの
ねじ穴にねじ込むことによってねじに緩み力が加わって
も樹脂部材が作用して緩まないように適度の抵抗力を与
えるようにしたものを使用しているのがほとんどであ
る。
【0004】また、この他に例えば、実開昭54−91
850号公報に示すようなものがある。これは蝶番のね
じが緩み、抜け出るのを防止するもので、ねじの首下脚
部に蝶番にあらかじめ形成した段付き穴より長い筒状充
填材を嵌装し、これを蝶番の穴にねじ込むことにより、
充填材の上部がラツパ状に拡がり、ねじの座面と蝶番と
の間に嵌まり、ばね作用を生じるようになっており、こ
の作用によってねじに軸方向の力が生じ、抵抗力を与え
ている。更に、最近では特開平8−61350号に示さ
れた断面円形形状となった弾性リングを嵌め合わせたも
のも使用されている。
850号公報に示すようなものがある。これは蝶番のね
じが緩み、抜け出るのを防止するもので、ねじの首下脚
部に蝶番にあらかじめ形成した段付き穴より長い筒状充
填材を嵌装し、これを蝶番の穴にねじ込むことにより、
充填材の上部がラツパ状に拡がり、ねじの座面と蝶番と
の間に嵌まり、ばね作用を生じるようになっており、こ
の作用によってねじに軸方向の力が生じ、抵抗力を与え
ている。更に、最近では特開平8−61350号に示さ
れた断面円形形状となった弾性リングを嵌め合わせたも
のも使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな緩み止め加工を施したねじを使用した場合、ねじの
スリットに嵌まっている樹脂部材がねじ穴に噛み合うた
め、ねじ込み時にもこの樹脂部材で抵抗を受けてねじ込
みトルクが高くなるとともに、初めは緩み止め力が高い
が、長時間使用されると、樹脂部材がねじ穴になじん
で、弾性力が低下している。また、これを繰り返し使用
すると、徐々に緩み止め力が低下する。一方、ねじの脚
部に筒状充填材を嵌装した場合、この蝶番の雄部の一部
に形成した雄部の厚さの1/3程度の深さの段付き穴に
この充填材が嵌入されるが、眼鏡フレームの蝶番での使
用は現実にはこの深さは僅かであるため、最初はつるの
回動、即ち、あがきが滑らかであるが、長い間使用して
いると、充填材が摩耗してつるの回動が安定せず、充分
なあがき効果が得られない。しかも、蝶番には複雑な穴
加工を施さねばならず、価格が高価になっている。更
に、断面円形の弾性リングを使用した場合、ワークとの
接触は線接触となり、緩み止め効果の寿命が短かった
り、また、二対のワークに接するようにすると、これの
寸法設定が難しく十分な効果が期待できない等の課題が
生じている。
うな緩み止め加工を施したねじを使用した場合、ねじの
スリットに嵌まっている樹脂部材がねじ穴に噛み合うた
め、ねじ込み時にもこの樹脂部材で抵抗を受けてねじ込
みトルクが高くなるとともに、初めは緩み止め力が高い
が、長時間使用されると、樹脂部材がねじ穴になじん
で、弾性力が低下している。また、これを繰り返し使用
すると、徐々に緩み止め力が低下する。一方、ねじの脚
部に筒状充填材を嵌装した場合、この蝶番の雄部の一部
に形成した雄部の厚さの1/3程度の深さの段付き穴に
この充填材が嵌入されるが、眼鏡フレームの蝶番での使
用は現実にはこの深さは僅かであるため、最初はつるの
回動、即ち、あがきが滑らかであるが、長い間使用して
いると、充填材が摩耗してつるの回動が安定せず、充分
なあがき効果が得られない。しかも、蝶番には複雑な穴
加工を施さねばならず、価格が高価になっている。更
に、断面円形の弾性リングを使用した場合、ワークとの
接触は線接触となり、緩み止め効果の寿命が短かった
り、また、二対のワークに接するようにすると、これの
寸法設定が難しく十分な効果が期待できない等の課題が
生じている。
【0006】本発明の目的は、このような課題を解消す
るとともに確実な緩み止めを得るとともに、眼鏡用蝶番
における雄部と雌部との結合部において両者に確実に接
するようにして簡単にあがき効果を提供可能にすること
である。
るとともに確実な緩み止めを得るとともに、眼鏡用蝶番
における雄部と雌部との結合部において両者に確実に接
するようにして簡単にあがき効果を提供可能にすること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、頭部2
と先端部にねじ山4を有する脚部3とから構成され脚部
3の頭部側に環状の弾性リング7を嵌め合わせたねじに
おいて、脚部3に形成されているねじ無し部5に幅が広
く且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に
断面が略長方形あるいは楕円形状となっている環状の弾
性リング7を嵌め込み、この弾性リング7の環状外周面
の直径Dが前記脚部3の円周面の直径dより僅か大きい
緩み止めねじを提供することで達成される。また、この
目的は、前記構成に加えて、凹溝は断面コ字状であっ
て、その外周縁に断面円弧状の僅かな丸み6a を有して
いる緩み止めねじであっても達成され、これによって、
ねじ込み時の弾性リングの変形の際に弾性リングに傷が
発生しない。
と先端部にねじ山4を有する脚部3とから構成され脚部
3の頭部側に環状の弾性リング7を嵌め合わせたねじに
おいて、脚部3に形成されているねじ無し部5に幅が広
く且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に
断面が略長方形あるいは楕円形状となっている環状の弾
性リング7を嵌め込み、この弾性リング7の環状外周面
の直径Dが前記脚部3の円周面の直径dより僅か大きい
緩み止めねじを提供することで達成される。また、この
目的は、前記構成に加えて、凹溝は断面コ字状であっ
て、その外周縁に断面円弧状の僅かな丸み6a を有して
いる緩み止めねじであっても達成され、これによって、
ねじ込み時の弾性リングの変形の際に弾性リングに傷が
発生しない。
【0008】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1乃至図6
に基づき説明する。図1及び図2において、2はねじ1
を構成する頭部であり、この頭部2の座面には中程から
先端にかけてねじ山4を有する脚部3が設けられてい
る。一方、このねじ1の脚部3の頭部首下からねじ山4
にかけてはねじ無し部5が形成してあり、このねじ無し
部5の円周面の直径dは前記ねじ山4の外径とほぼ同じ
直径を有している。このねじ無し部5には幅が広く且つ
円周方向に環状となった断面コ字状の凹溝6が形成して
あり、この凹溝6の外周縁には夫々断面が円弧状の丸み
6a が形成されている。この丸み6a は後述する弾性リ
ング7が第1固定部材11に形成されたガイド穴12に
嵌まった時に弾性リング7の表面に傷が生じないように
するのに好適である。
に基づき説明する。図1及び図2において、2はねじ1
を構成する頭部であり、この頭部2の座面には中程から
先端にかけてねじ山4を有する脚部3が設けられてい
る。一方、このねじ1の脚部3の頭部首下からねじ山4
にかけてはねじ無し部5が形成してあり、このねじ無し
部5の円周面の直径dは前記ねじ山4の外径とほぼ同じ
直径を有している。このねじ無し部5には幅が広く且つ
円周方向に環状となった断面コ字状の凹溝6が形成して
あり、この凹溝6の外周縁には夫々断面が円弧状の丸み
6a が形成されている。この丸み6a は後述する弾性リ
ング7が第1固定部材11に形成されたガイド穴12に
嵌まった時に弾性リング7の表面に傷が生じないように
するのに好適である。
【0009】この凹溝6には前記ねじ無し部5の直径d
より僅か大きい環状外周面の直径Dを有するとともに、
断面が略長方形あるいは楕円形状となっている環状のゴ
ムあるいは樹脂等で構成された弾性リング7が嵌め込ま
れており、この弾性リング7は凹溝6の側壁との間に僅
かな隙間を有している。この弾性リング7は通常、ニト
リルゴム、シリコンゴム、ポリフッ化エチレン系ゴム等
の合成ゴムあるいはシリコンゴムに樹脂を化学蒸着によ
ってコーティングした合成材等のように、弾力性を有し
且つ潤滑性のある弾性部材であることが最適である。一
方、図5は弾性リング7の他の実施例であり、弾性リン
グ7はその内面が前記凹溝6の断面に沿う形状となって
おり、これにより、弾性リング7は凹溝6の底面に密着
することができる。
より僅か大きい環状外周面の直径Dを有するとともに、
断面が略長方形あるいは楕円形状となっている環状のゴ
ムあるいは樹脂等で構成された弾性リング7が嵌め込ま
れており、この弾性リング7は凹溝6の側壁との間に僅
かな隙間を有している。この弾性リング7は通常、ニト
リルゴム、シリコンゴム、ポリフッ化エチレン系ゴム等
の合成ゴムあるいはシリコンゴムに樹脂を化学蒸着によ
ってコーティングした合成材等のように、弾力性を有し
且つ潤滑性のある弾性部材であることが最適である。一
方、図5は弾性リング7の他の実施例であり、弾性リン
グ7はその内面が前記凹溝6の断面に沿う形状となって
おり、これにより、弾性リング7は凹溝6の底面に密着
することができる。
【0010】また、緩み止めねじ1のねじ無し部5は図
3及び図6に示すように、これをねじ込む眼鏡枠10の
固定部を構成する第2固定部材13のねじ穴14の谷部
の直径とほぼ同じか僅かに大きい直径の第1固定部材1
1のガイド穴12に嵌まる構成であり、前記弾性リング
7は前記第2固定部材13のねじ穴14とは噛み合わな
い位置に形成された凹溝6に嵌まっている。
3及び図6に示すように、これをねじ込む眼鏡枠10の
固定部を構成する第2固定部材13のねじ穴14の谷部
の直径とほぼ同じか僅かに大きい直径の第1固定部材1
1のガイド穴12に嵌まる構成であり、前記弾性リング
7は前記第2固定部材13のねじ穴14とは噛み合わな
い位置に形成された凹溝6に嵌まっている。
【0011】以上の構成において、眼鏡枠10にレンズ
を嵌め込み、図3に示すように、眼鏡枠10の切り離さ
れた部分の両側の第1、第2固定部材11、13が互い
に重なるように合わせる。この後、緩み止めねじ1を脚
部3を先にして下方からねじ込む。この時、ねじ13は
第1固定部材11のガイド穴12を通り、第2固定部材
13のねじ穴14に達し、ねじ山4のねじ込み作業が行
われる。この作業の開始時にはねじ1はガイド穴12に
弾性リング7を介して抜けないように嵌まっているから
下方からのねじ込み作業においても、滑らかにねじ穴1
4に噛み合う。このようにして所定量だけねじ1がねじ
込まれると、続いてねじ無し部5の弾性リング7が第1
固定部材11のガイド穴12内を変形しながら圧縮接触
されてねじ込まれる。
を嵌め込み、図3に示すように、眼鏡枠10の切り離さ
れた部分の両側の第1、第2固定部材11、13が互い
に重なるように合わせる。この後、緩み止めねじ1を脚
部3を先にして下方からねじ込む。この時、ねじ13は
第1固定部材11のガイド穴12を通り、第2固定部材
13のねじ穴14に達し、ねじ山4のねじ込み作業が行
われる。この作業の開始時にはねじ1はガイド穴12に
弾性リング7を介して抜けないように嵌まっているから
下方からのねじ込み作業においても、滑らかにねじ穴1
4に噛み合う。このようにして所定量だけねじ1がねじ
込まれると、続いてねじ無し部5の弾性リング7が第1
固定部材11のガイド穴12内を変形しながら圧縮接触
されてねじ込まれる。
【0012】このようにしてねじ1が第2固定部材13
にねじ込まれると、レンズが眼鏡枠10に保持されるこ
とになり、第1固定部材11のガイド穴12に接触して
いる弾性リング7により、第1固定部材11のガイド穴
12と緩み止めねじ1との間にねじ1の緩みを阻止する
抵抗力が生じ、眼鏡が振動しても第1固定部材13に接
触する弾性リング7の接触面積が広いため、安定した緩
み止め力が得られてねじ1が緩むことがなく、レンズの
落下が皆無になる。
にねじ込まれると、レンズが眼鏡枠10に保持されるこ
とになり、第1固定部材11のガイド穴12に接触して
いる弾性リング7により、第1固定部材11のガイド穴
12と緩み止めねじ1との間にねじ1の緩みを阻止する
抵抗力が生じ、眼鏡が振動しても第1固定部材13に接
触する弾性リング7の接触面積が広いため、安定した緩
み止め力が得られてねじ1が緩むことがなく、レンズの
落下が皆無になる。
【0013】尚、この実施の形態では、緩み止めねじ1
を下方からねじ込んだが、前記ねじ穴14を形成した第
2固定部材13を下に、ガイド穴12を形成した第1固
定部材11を上にすることで緩み止めねじ1を上方から
ねじ込むこともできる。
を下方からねじ込んだが、前記ねじ穴14を形成した第
2固定部材13を下に、ガイド穴12を形成した第1固
定部材11を上にすることで緩み止めねじ1を上方から
ねじ込むこともできる。
【0014】更に、図6はレンズを有する眼鏡フレーム
全体を示すものであり、図4は眼鏡枠10とつる20と
を接続する蝶番21にねじ込んだ実施の形態を示してお
り、この蝶番21はコ字状の突状片を有する雌部22と
この間に嵌まる雄部24とから構成されている。具体的
には、蝶番21の雌部22のコ字状片の間に雄部24の
突状片を嵌め込み、この後、雌部22の一方の突状片と
雄部24の突状片に形成したガイド穴25にねじ1を挿
入する。このガイド穴25は前記実施の形態と同様に雌
部22の他方の突状片に形成されているねじ穴23の谷
部直径とほぼ同じ直径であり、一方、ねじ1のねじ無し
部5に形成された凹溝6に嵌まっている弾性リング7は
雌部22のねじ穴23には噛み合わない位置に設けられ
ている。
全体を示すものであり、図4は眼鏡枠10とつる20と
を接続する蝶番21にねじ込んだ実施の形態を示してお
り、この蝶番21はコ字状の突状片を有する雌部22と
この間に嵌まる雄部24とから構成されている。具体的
には、蝶番21の雌部22のコ字状片の間に雄部24の
突状片を嵌め込み、この後、雌部22の一方の突状片と
雄部24の突状片に形成したガイド穴25にねじ1を挿
入する。このガイド穴25は前記実施の形態と同様に雌
部22の他方の突状片に形成されているねじ穴23の谷
部直径とほぼ同じ直径であり、一方、ねじ1のねじ無し
部5に形成された凹溝6に嵌まっている弾性リング7は
雌部22のねじ穴23には噛み合わない位置に設けられ
ている。
【0015】このため、このねじ1の先端が雌部22の
他方の突状片のねじ穴23に接すると、これに続いて脚
部3のねじ山4はこのねじ穴23にねじ込まれる。この
時、前記雌部22の一方の突状片と雄部24の突状片と
に形成されている両方のガイド穴25にはねじ1のねじ
無し部5に形成した環状の凹溝6に嵌め込まれている断
面略長方形状の弾性リング7が接触且つ圧縮されながら
ねじ込まれるので、弾性リング7には復元作用が生じる
ことになる。これによりねじ1と蝶番21との間には安
定した緩み止め力が発生し、つる20には開閉時の緩み
がなくなり、つる20のあがき効果が長時間保持され
る。しかも、この弾性リング7は幅が広いため、これら
ガイド穴25の接続箇所が弾性リング7の嵌め込み位置
から少々ずれていても、緩み止め作用に何ら影響されず
に安定したあがき効果が得られる。
他方の突状片のねじ穴23に接すると、これに続いて脚
部3のねじ山4はこのねじ穴23にねじ込まれる。この
時、前記雌部22の一方の突状片と雄部24の突状片と
に形成されている両方のガイド穴25にはねじ1のねじ
無し部5に形成した環状の凹溝6に嵌め込まれている断
面略長方形状の弾性リング7が接触且つ圧縮されながら
ねじ込まれるので、弾性リング7には復元作用が生じる
ことになる。これによりねじ1と蝶番21との間には安
定した緩み止め力が発生し、つる20には開閉時の緩み
がなくなり、つる20のあがき効果が長時間保持され
る。しかも、この弾性リング7は幅が広いため、これら
ガイド穴25の接続箇所が弾性リング7の嵌め込み位置
から少々ずれていても、緩み止め作用に何ら影響されず
に安定したあがき効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、ねじ1の脚部3のねじ無し部5に幅が広
く且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に
断面が略長方形あるいは楕円形状となった環状の弾性リ
ング7を嵌め込み、この弾性リング7の環状外周面の直
径Dが脚部3の円周面の直径dより僅か大きく形成され
ているので、このねじをねじ穴にねじ込んだ場合、弾性
リングは部材のガイド穴に常時安定して接触することが
でき、使用時間が長くなっても、緩み止め力が低下する
ことがない。また、弾性リングが略長方形あるいは楕円
形状であるので、この弾性リングとガイド穴が面接触と
なり、確実な安定した緩み止め効果が得られるととも
に、このねじを繰り返し使用しても緩み止め力が低下す
ることがなく、一定の緩み止めトルクが繰り返し得られ
る。
らかなように、ねじ1の脚部3のねじ無し部5に幅が広
く且つ円周方向に環状の凹溝6を形成し、この凹溝6に
断面が略長方形あるいは楕円形状となった環状の弾性リ
ング7を嵌め込み、この弾性リング7の環状外周面の直
径Dが脚部3の円周面の直径dより僅か大きく形成され
ているので、このねじをねじ穴にねじ込んだ場合、弾性
リングは部材のガイド穴に常時安定して接触することが
でき、使用時間が長くなっても、緩み止め力が低下する
ことがない。また、弾性リングが略長方形あるいは楕円
形状であるので、この弾性リングとガイド穴が面接触と
なり、確実な安定した緩み止め効果が得られるととも
に、このねじを繰り返し使用しても緩み止め力が低下す
ることがなく、一定の緩み止めトルクが繰り返し得られ
る。
【0017】更に、これを眼鏡の蝶番に使用した場合、
その位置を正確に設定しないで大まかに設定するだけで
蝶番を構成する二部材に接触させることができ、安定し
たあがき効果が得られてつるの開閉が滑らかになる。一
方、これら蝶番には複雑な穴加工が必要ないので、安価
に提供できる。しかも、ワークに対する正確な位置決め
が不要になるので、この作業における熟練性も不要にな
る。その上、このねじを下方からねじ込む場合、弾性リ
ングがガイド穴に圧縮接触されるので、ねじ込み作業時
にこのねじが落下することなく保持され、作業性が向上
する。また、弾性リングはこれが嵌められる凹溝の外周
縁に断面円弧状の僅かな丸み6a が形成されているの
で、弾性リングの変形時に傷が付かない等の特有の効果
が得られる。
その位置を正確に設定しないで大まかに設定するだけで
蝶番を構成する二部材に接触させることができ、安定し
たあがき効果が得られてつるの開閉が滑らかになる。一
方、これら蝶番には複雑な穴加工が必要ないので、安価
に提供できる。しかも、ワークに対する正確な位置決め
が不要になるので、この作業における熟練性も不要にな
る。その上、このねじを下方からねじ込む場合、弾性リ
ングがガイド穴に圧縮接触されるので、ねじ込み作業時
にこのねじが落下することなく保持され、作業性が向上
する。また、弾性リングはこれが嵌められる凹溝の外周
縁に断面円弧状の僅かな丸み6a が形成されているの
で、弾性リングの変形時に傷が付かない等の特有の効果
が得られる。
【図1】本発明の緩み止めねじを示す一部断面正面図で
ある。
ある。
【図2】図1のA−A線横断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す断面正面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す断面正面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る弾性リングの変形例を示す断面正
面図である。
面図である。
【図6】眼鏡フレームの一部断面斜視図である。
1 ねじ 2 頭部 3 脚部 4 ねじ山 5 ねじ無し部 6 凹溝 6a 丸み 7 弾性リング 10 眼鏡枠 11 第1固定部材 12 ガイド穴 13 第2固定部材 14 ねじ穴 20 つる 21 蝶番 22 雌部 23 ねじ穴 24 雄部 25 ガイド穴
Claims (2)
- 【請求項1】 頭部(2)と先端部にねじ山(4)を有
する脚部(3)とから構成され脚部の頭部側に環状の弾
性リング(7)を嵌め合わせたねじにおいて、脚部に形
成されているねじ無し部(5)に幅が広く且つ円周方向
に環状の凹溝(6)を形成し、この凹溝に断面が略長方
形あるいは楕円形状となっている環状の弾性リングを嵌
め込み、この弾性リングの環状外周面の直径Dが前記脚
部3の円周面の直径dより僅か大きいことを特徴とする
緩み止めねじ。 - 【請求項2】 凹溝は断面コ字状であって、その外周縁
に断面円弧状の僅かな丸み(6a )を有していることを
特徴とする請求項1記載の緩み止めねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182166A JP2002372023A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 緩み止めねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182166A JP2002372023A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 緩み止めねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002372023A true JP2002372023A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19022320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001182166A Pending JP2002372023A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 緩み止めねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002372023A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8967731B2 (en) | 2011-02-23 | 2015-03-03 | Shimano Inc. | Spoke attachment structure |
US20150313326A1 (en) * | 2014-05-01 | 2015-11-05 | Rolex Sa | Device and method for pivotal assembly of at least two parts, corresponding assembly of the two assembled parts |
CN106050862A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-10-26 | 无锡迪奥机械有限公司 | 一种紧固型螺栓 |
CN106089914A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-11-09 | 无锡迪奥机械有限公司 | 一种密封紧固型螺栓 |
CN112112877A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-22 | 邯郸市给力紧固件制造有限公司 | 一种石化行业专用螺栓 |
-
2001
- 2001-06-15 JP JP2001182166A patent/JP2002372023A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8967731B2 (en) | 2011-02-23 | 2015-03-03 | Shimano Inc. | Spoke attachment structure |
US20150313326A1 (en) * | 2014-05-01 | 2015-11-05 | Rolex Sa | Device and method for pivotal assembly of at least two parts, corresponding assembly of the two assembled parts |
JP2015211839A (ja) * | 2014-05-01 | 2015-11-26 | ロレックス・ソシエテ・アノニムRolex Sa | 少なくとも2つの部品を旋回組み立てするためのデバイス及び方法、及び2つの組み立て部品からなる組み立て品 |
US9462857B2 (en) * | 2014-05-01 | 2016-10-11 | Rolex Sa | Device and method for pivotal assembly of at least two parts, corresponding assembly of the two assembled parts |
CN106050862A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-10-26 | 无锡迪奥机械有限公司 | 一种紧固型螺栓 |
CN106089914A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-11-09 | 无锡迪奥机械有限公司 | 一种密封紧固型螺栓 |
CN112112877A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-22 | 邯郸市给力紧固件制造有限公司 | 一种石化行业专用螺栓 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6654985B1 (en) | Pivot hinge | |
US9684188B2 (en) | Frame joint and hinge for eyewear | |
JP2002372023A (ja) | 緩み止めねじ | |
JPH02293815A (ja) | 眼鏡枠 | |
JPH0861350A (ja) | 緩み止めねじ | |
CA2433700A1 (en) | Eyeglass with simple connecton structure and screwless hinge | |
JPH07225354A (ja) | 眼鏡つる | |
US5325132A (en) | Eyewire locking device | |
JP2965472B2 (ja) | 眼鏡用の蝶番 | |
JPH02146519A (ja) | メガネフレーム用ヒンジ及びかかるヒンジを備えたメガネフレーム | |
US6227666B1 (en) | Eyeglass frame with breakaway fastening member and method of inserting a lens in the frame | |
JP3913322B2 (ja) | 連結装置及びこれを用いた眼鏡枠 | |
JP3159604B2 (ja) | 縁無し眼鏡におけるレンズ連結構造 | |
JP2006000267A5 (ja) | ||
JP3299256B1 (ja) | 眼鏡におけるレンズ連結装置 | |
JP2000097223A (ja) | ワッシャ及びワッシャ組込支点組立構造 | |
JP2006000267A (ja) | リング状耳飾り | |
JP2001013470A (ja) | 眼鏡の丁番構造 | |
JP6765698B1 (ja) | ねじ無し蝶番 | |
JP3001779U (ja) | 眼鏡用の連結具 | |
KR200347386Y1 (ko) | 무테 안경의 렌즈와 프레임 결합구조 | |
JP2011221488A (ja) | トルクヒンジ構造及びトルクヒンジ構造を有するめがね | |
KR200276567Y1 (ko) | 안경테용 스프링 장석 | |
JP2001290109A (ja) | 眼鏡用の丁番 | |
JP2000047142A (ja) | 縁無し眼鏡のレンズ取付構造 |