JP2002371862A - コージェネレーションシステム施設 - Google Patents
コージェネレーションシステム施設Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/14—Combined heat and power generation [CHP]
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃熱回収ボイラ用の補給水を施設にて工業用
水より純水処理することなく供給する。 【解決手段】 圧縮機2とタービン4とをタービン軸5
にて連結し、圧縮機2で圧縮した圧縮空気6aにより燃
焼器3内で燃料を燃焼させて発生させた燃焼ガス10を
タービン4で膨張させて出力を得るガスタービン1を設
置し、タービン軸5に発電機11を取り付ける。タービ
ン4下流側のガス排出ライン10に廃熱回収ボイラ14
を設け、蒸気配管16、混合器17、混合気ライン19
を介して燃焼器3に接続する。外部より搬入するガスハ
イドレート23を収納するガスハイドレート貯槽24を
設置して、ガス送給管25を介して燃焼器3と接続し、
水送給管26を介して廃熱回収ボイラと接続する。ガス
ハイドレート23の分解によりガス27と水28を発生
させ、ガス27は燃料として燃焼器3に送り、水28は
廃熱回収ボイラ14に補給水として供給する。
水より純水処理することなく供給する。 【解決手段】 圧縮機2とタービン4とをタービン軸5
にて連結し、圧縮機2で圧縮した圧縮空気6aにより燃
焼器3内で燃料を燃焼させて発生させた燃焼ガス10を
タービン4で膨張させて出力を得るガスタービン1を設
置し、タービン軸5に発電機11を取り付ける。タービ
ン4下流側のガス排出ライン10に廃熱回収ボイラ14
を設け、蒸気配管16、混合器17、混合気ライン19
を介して燃焼器3に接続する。外部より搬入するガスハ
イドレート23を収納するガスハイドレート貯槽24を
設置して、ガス送給管25を介して燃焼器3と接続し、
水送給管26を介して廃熱回収ボイラと接続する。ガス
ハイドレート23の分解によりガス27と水28を発生
させ、ガス27は燃料として燃焼器3に送り、水28は
廃熱回収ボイラ14に補給水として供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンを用い
て発電機を駆動すると共に、廃熱回収ボイラで蒸気を発
生させ、該蒸気の一部をガスタービンの燃焼器に吹き込
んで、発電量と蒸気供給量を可変とすることができるよ
うにしたコージェネレーションシステム施設に関するも
のである。
て発電機を駆動すると共に、廃熱回収ボイラで蒸気を発
生させ、該蒸気の一部をガスタービンの燃焼器に吹き込
んで、発電量と蒸気供給量を可変とすることができるよ
うにしたコージェネレーションシステム施設に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、発電装置の一形式として用いられ
ているガスタービン発電装置のエネルギー効率を改善す
るものとして、ガスタービンより排出される熱エネルギ
ーを蒸気のかたちで回収して利用できるようにした熱電
併給型のコージェネレーションシステムが開発されてき
ている。
ているガスタービン発電装置のエネルギー効率を改善す
るものとして、ガスタービンより排出される熱エネルギ
ーを蒸気のかたちで回収して利用できるようにした熱電
併給型のコージェネレーションシステムが開発されてき
ている。
【0003】かかるコージェネレーションシステムを採
用する施設は、図5にその一例の概略を示す如く、圧縮
機2とタービン4とをタービン軸5にて同軸に連結し、
且つ該圧縮機2とタービン4との間に燃焼器3を備え
て、外部より取り入れた空気6を圧縮機2で圧縮して発
生させた圧縮空気6aを、圧縮空気配管7を通して燃焼
器3に導き、該燃焼器3内にて、図示しない燃料供給部
より燃料供給ライン8を通して供給される燃料9を、上
記圧縮空気6aを用いて燃焼させることにより高温高圧
の燃焼ガス10を発生させ、該燃焼ガス10をタービン
4に導いて大気圧まで膨張させることによりタービン4
を駆動させることで出力を取り出し、取り出された出力
の一部を、タービン軸5を介して上記圧縮器2に伝えて
駆動用動力として用いると共に、残りを外部出力として
取り出すようにしてあるガスタービン1を設置し、該ガ
スタービン1のタービン軸5に発電機11を接続して、
ガスタービン1の外部出力により発電機11を駆動する
ことで発電を行うようにしてある。
用する施設は、図5にその一例の概略を示す如く、圧縮
機2とタービン4とをタービン軸5にて同軸に連結し、
且つ該圧縮機2とタービン4との間に燃焼器3を備え
て、外部より取り入れた空気6を圧縮機2で圧縮して発
生させた圧縮空気6aを、圧縮空気配管7を通して燃焼
器3に導き、該燃焼器3内にて、図示しない燃料供給部
より燃料供給ライン8を通して供給される燃料9を、上
記圧縮空気6aを用いて燃焼させることにより高温高圧
の燃焼ガス10を発生させ、該燃焼ガス10をタービン
4に導いて大気圧まで膨張させることによりタービン4
を駆動させることで出力を取り出し、取り出された出力
の一部を、タービン軸5を介して上記圧縮器2に伝えて
駆動用動力として用いると共に、残りを外部出力として
取り出すようにしてあるガスタービン1を設置し、該ガ
スタービン1のタービン軸5に発電機11を接続して、
ガスタービン1の外部出力により発電機11を駆動する
ことで発電を行うようにしてある。
【0004】更に、上記タービン4にて膨張させた後排
出される燃焼ガス10がまだ高温であることから、ガス
タービン1より燃焼ガス10を煙突12に導いて外部に
放出させるためのガス排出ライン13の途中位置に、廃
熱回収ボイラ14を設けて、ガスタービン1より排出さ
れる燃焼ガス10の廃熱を回収して蒸気15を発生させ
るようにしてあり、該廃熱回収ボイラ14にて発生させ
た蒸気15を導く蒸気配管16の先端部を分岐させて、
一方の分岐端部を混合器17に接続すると共に、該混合
器17に、圧縮空気配管7より分岐させた分岐管7aを
接続して、該混合器17において蒸気15と圧縮空気6
aとからなる混合気18を発生させるようにし、更に、
上記混合器17より混合気18を導く混合気ライン19
を、上記廃熱回収ボイラ14よりも上流側位置のガス排
出ライン13に設置してある熱交換器20を経由させて
ガスタービン1の燃焼器3の入口側に接続した構成とし
て、廃熱回収ボイラ14で発生させた蒸気15の一部を
混合気18として燃焼器3に戻して吹き込むことによ
り、タービン軸出力の増加と窒素酸化物の排出抑制を図
るようにしている。
出される燃焼ガス10がまだ高温であることから、ガス
タービン1より燃焼ガス10を煙突12に導いて外部に
放出させるためのガス排出ライン13の途中位置に、廃
熱回収ボイラ14を設けて、ガスタービン1より排出さ
れる燃焼ガス10の廃熱を回収して蒸気15を発生させ
るようにしてあり、該廃熱回収ボイラ14にて発生させ
た蒸気15を導く蒸気配管16の先端部を分岐させて、
一方の分岐端部を混合器17に接続すると共に、該混合
器17に、圧縮空気配管7より分岐させた分岐管7aを
接続して、該混合器17において蒸気15と圧縮空気6
aとからなる混合気18を発生させるようにし、更に、
上記混合器17より混合気18を導く混合気ライン19
を、上記廃熱回収ボイラ14よりも上流側位置のガス排
出ライン13に設置してある熱交換器20を経由させて
ガスタービン1の燃焼器3の入口側に接続した構成とし
て、廃熱回収ボイラ14で発生させた蒸気15の一部を
混合気18として燃焼器3に戻して吹き込むことによ
り、タービン軸出力の増加と窒素酸化物の排出抑制を図
るようにしている。
【0005】又、蒸気配管16の他方の分岐端部は、蒸
気15の圧力や温度を利用する下流側の各種機器(図示
せず)に接続して、混合器17に送るべき蒸気15以外
の余剰の蒸気15を供給できるようにして、これによ
り、上記発電機11による発電量と、下流側の各種機器
に供給する蒸気15の供給量を可変とすることができる
ようにしてある。
気15の圧力や温度を利用する下流側の各種機器(図示
せず)に接続して、混合器17に送るべき蒸気15以外
の余剰の蒸気15を供給できるようにして、これによ
り、上記発電機11による発電量と、下流側の各種機器
に供給する蒸気15の供給量を可変とすることができる
ようにしてある。
【0006】ところで、上記廃熱回収ボイラ14に補給
するための水21は、施設内に併設した図示しない純水
処理装置により工業用水を純水処理して使用するように
している。
するための水21は、施設内に併設した図示しない純水
処理装置により工業用水を純水処理して使用するように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
コージェネレーションシステム施設では、ガスタービン
1の燃焼器3に吹き込む蒸気量が多く、該燃焼器3に吹
き込まれた蒸気15はその後大気中に放出されてしまう
ため、廃熱回収ボイラ14への補給水21量が多くなる
が、この補給水21は工業用水を純水処理して製造する
ものであり、且つ産業用に使用する工業用水は下水道料
金の上乗せもあるため、ランニングコストに占める補給
水21の割合が大きく、全体としてランニングコストが
嵩むという問題があり、又、施設内に純水処理装置を設
置しなければならないという問題もある。更に、燃料9
として、都市ガスである13Aガス燃料を使用する場
合、該13Aガス燃料は供給圧力が低いため、図5に二
点鎖線で示す如く、燃料供給ライン8に昇圧用コンプレ
ッサー22を設けなければならず、この昇圧用コンプレ
ッサー22の駆動に大きな動力を要するという問題も生
じる。
コージェネレーションシステム施設では、ガスタービン
1の燃焼器3に吹き込む蒸気量が多く、該燃焼器3に吹
き込まれた蒸気15はその後大気中に放出されてしまう
ため、廃熱回収ボイラ14への補給水21量が多くなる
が、この補給水21は工業用水を純水処理して製造する
ものであり、且つ産業用に使用する工業用水は下水道料
金の上乗せもあるため、ランニングコストに占める補給
水21の割合が大きく、全体としてランニングコストが
嵩むという問題があり、又、施設内に純水処理装置を設
置しなければならないという問題もある。更に、燃料9
として、都市ガスである13Aガス燃料を使用する場
合、該13Aガス燃料は供給圧力が低いため、図5に二
点鎖線で示す如く、燃料供給ライン8に昇圧用コンプレ
ッサー22を設けなければならず、この昇圧用コンプレ
ッサー22の駆動に大きな動力を要するという問題も生
じる。
【0008】そこで、本発明は、廃熱回収ボイラの補給
水を得るために、施設内での工業用水の純水処理を不要
とすることができ、且つ燃料供給のための昇圧用コンプ
レッサーを設ける必要のないコージェネレーションシス
テム施設を提供しようとするものである。
水を得るために、施設内での工業用水の純水処理を不要
とすることができ、且つ燃料供給のための昇圧用コンプ
レッサーを設ける必要のないコージェネレーションシス
テム施設を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、圧縮機とタービンをタービン軸にて同軸
に連結して備え、上記圧縮機で圧縮した空気を用いて燃
焼器内で燃料を燃焼させることにより発生させた高温高
圧の燃焼ガスを、上記タービンで膨張させることにより
タービン軸を回転させて該タービン軸に連結した発電機
を駆動し、且つ上記タービン下流側のガス排出ライン上
に廃熱回収ボイラを設けて、該廃熱回収ボイラにて発生
させた蒸気の一部を上記燃焼器に吹き込むようにしてあ
るコージェネレーションシステム施設において、外部よ
り搬入するガスハイドレートを受け入れると共に容器内
で該ガスハイドレートの分解を行わせるガスハイドレー
ト貯槽を設け、該ガスハイドレート貯槽より上記ガスハ
イドレートの分解に伴って生じるガスを導くためのガス
送給管を、上記燃焼器に接続すると共に、上記ガスハイ
ドレート貯槽より上記ガスハイドレートの分解に伴って
生じる水を導くための水送給管を、上記廃熱回収ボイラ
に接続して、ガスハイドレートの分解により生成するガ
スを、上記燃焼器へ燃料として、又、ガスハイドレート
の分解により生成する水を、廃熱回収ボイラへ補給水と
してそれぞれ供給できるようにした構成とする。
決するために、圧縮機とタービンをタービン軸にて同軸
に連結して備え、上記圧縮機で圧縮した空気を用いて燃
焼器内で燃料を燃焼させることにより発生させた高温高
圧の燃焼ガスを、上記タービンで膨張させることにより
タービン軸を回転させて該タービン軸に連結した発電機
を駆動し、且つ上記タービン下流側のガス排出ライン上
に廃熱回収ボイラを設けて、該廃熱回収ボイラにて発生
させた蒸気の一部を上記燃焼器に吹き込むようにしてあ
るコージェネレーションシステム施設において、外部よ
り搬入するガスハイドレートを受け入れると共に容器内
で該ガスハイドレートの分解を行わせるガスハイドレー
ト貯槽を設け、該ガスハイドレート貯槽より上記ガスハ
イドレートの分解に伴って生じるガスを導くためのガス
送給管を、上記燃焼器に接続すると共に、上記ガスハイ
ドレート貯槽より上記ガスハイドレートの分解に伴って
生じる水を導くための水送給管を、上記廃熱回収ボイラ
に接続して、ガスハイドレートの分解により生成するガ
スを、上記燃焼器へ燃料として、又、ガスハイドレート
の分解により生成する水を、廃熱回収ボイラへ補給水と
してそれぞれ供給できるようにした構成とする。
【0010】ガスハイドレート貯槽に外部よりガスハイ
ドレートを搬入すると、該ガスハイドレート貯槽内にお
いてガスハイドレートが分解してガスと水を生じ、この
際、ガスの発生に伴って上記ガスハイドレート貯槽の内
圧が上昇する。このためガスは、ガスハイドレート貯槽
の高い内圧によりガス送給管を通してガスタービンの燃
焼器に燃料として送られ、燃焼器で燃焼されることによ
り高温高圧の燃焼ガスが発生されるようになるため、該
燃焼ガスによりタービンが駆動され、タービン軸に連結
した発電機が駆動される。一方、ガスハイドレートの分
解に伴って発生する水は、水送給管を通して補給水とし
て廃熱回収ボイラに導かれ、該廃熱回収ボイラにおいて
蒸気とされて、上記燃焼器に吹き込まれるようになる。
ドレートを搬入すると、該ガスハイドレート貯槽内にお
いてガスハイドレートが分解してガスと水を生じ、この
際、ガスの発生に伴って上記ガスハイドレート貯槽の内
圧が上昇する。このためガスは、ガスハイドレート貯槽
の高い内圧によりガス送給管を通してガスタービンの燃
焼器に燃料として送られ、燃焼器で燃焼されることによ
り高温高圧の燃焼ガスが発生されるようになるため、該
燃焼ガスによりタービンが駆動され、タービン軸に連結
した発電機が駆動される。一方、ガスハイドレートの分
解に伴って発生する水は、水送給管を通して補給水とし
て廃熱回収ボイラに導かれ、該廃熱回収ボイラにおいて
蒸気とされて、上記燃焼器に吹き込まれるようになる。
【0011】又、水送給管の途中位置に、ガスハイドレ
ートの分解により生成した水の冷熱を所要の熱媒体と熱
交換させるための熱交換器を設けた構成とすることによ
り、ガスハイドレートは生成熱が大きいことからその分
解の際に生じる水は低温となるが、この水の冷熱を熱媒
体と熱交換させて取り出すことにより冷房等の冷熱源と
して利用することができる。
ートの分解により生成した水の冷熱を所要の熱媒体と熱
交換させるための熱交換器を設けた構成とすることによ
り、ガスハイドレートは生成熱が大きいことからその分
解の際に生じる水は低温となるが、この水の冷熱を熱媒
体と熱交換させて取り出すことにより冷房等の冷熱源と
して利用することができる。
【0012】更に、廃熱回収ボイラよりも下流側位置の
ガス排出ラインに凝縮熱交換器を設け、該凝縮熱交換器
に、水送給管の途中位置に設けた熱交換器で熱交換した
所要の熱媒体を導くための熱媒体ラインを接続した構成
とすることにより、ガスハイドレートの分解により生じ
る低温の水と冷熱を熱交換して低温となった熱媒体と、
ガス排出ラインを通して導かれる燃焼ガスを熱交換させ
ることで、該燃焼ガスの温度を下げて、燃焼ガス中に含
まれる水分を凝結させて除去できるため、排出される燃
焼ガス中の水分量を減らして、燃焼ガスを大気中に放出
する際の白煙の発生を防止することができる。
ガス排出ラインに凝縮熱交換器を設け、該凝縮熱交換器
に、水送給管の途中位置に設けた熱交換器で熱交換した
所要の熱媒体を導くための熱媒体ラインを接続した構成
とすることにより、ガスハイドレートの分解により生じ
る低温の水と冷熱を熱交換して低温となった熱媒体と、
ガス排出ラインを通して導かれる燃焼ガスを熱交換させ
ることで、該燃焼ガスの温度を下げて、燃焼ガス中に含
まれる水分を凝結させて除去できるため、排出される燃
焼ガス中の水分量を減らして、燃焼ガスを大気中に放出
する際の白煙の発生を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0014】図1は本発明のコージェネレーションシス
テム施設の実施の一形態を示すもので、図5に示したも
のと同様にガスタービン1と発電機11と廃熱回収ボイ
ラ14とを備えた構成としてあるコージェネレーション
システム施設において、外部より搬入するガスハイドレ
ート23を収納するための圧力容器の如きガスハイドレ
ート貯槽24を設置すると共に、該ガスハイドレート貯
槽24の上端部に一端を接続したガス送給管25の他端
を、ガスタービン1の燃焼器3に接続し、且つガスハイ
ドレート貯槽24の下端部に一端を接続した水送給管2
6の他端を廃熱回収ボイラ14の補給水入口14aに接
続した構成とする。
テム施設の実施の一形態を示すもので、図5に示したも
のと同様にガスタービン1と発電機11と廃熱回収ボイ
ラ14とを備えた構成としてあるコージェネレーション
システム施設において、外部より搬入するガスハイドレ
ート23を収納するための圧力容器の如きガスハイドレ
ート貯槽24を設置すると共に、該ガスハイドレート貯
槽24の上端部に一端を接続したガス送給管25の他端
を、ガスタービン1の燃焼器3に接続し、且つガスハイ
ドレート貯槽24の下端部に一端を接続した水送給管2
6の他端を廃熱回収ボイラ14の補給水入口14aに接
続した構成とする。
【0015】ここで、上記ガスハイドレート23につい
て説明する。本発明で用いるガスハイドレート23は、
メタンハイドレート、又は、メタンを主成分としてエタ
ン、プロパン、ブタンを数%含んだ天然ガスハイドレー
ト等、常温常圧で燃料ガスとなる軽炭化水素のハイドレ
ート、すなわち、軽炭化水素の分子を、互いに水素結合
で3次元に連結された水の構造格子中に包み込んでなる
気体包接化合物であり、たとえば、メタンハイドレート
の場合は、約0〜5℃の温度と約30〜50気圧の圧力
条件の下で、大きい生成熱を除去しながら製造される氷
か雪状の外観を呈する固体の結晶性物質である。又、該
ガスハイドレート23は、その生成条件となる所定温度
及び平衡圧力を有しており、このため上記所定温度より
高い温度とすることにより、ガス27を放出しながら該
ガス27と水28に徐々に分解されることが知られてい
る。
て説明する。本発明で用いるガスハイドレート23は、
メタンハイドレート、又は、メタンを主成分としてエタ
ン、プロパン、ブタンを数%含んだ天然ガスハイドレー
ト等、常温常圧で燃料ガスとなる軽炭化水素のハイドレ
ート、すなわち、軽炭化水素の分子を、互いに水素結合
で3次元に連結された水の構造格子中に包み込んでなる
気体包接化合物であり、たとえば、メタンハイドレート
の場合は、約0〜5℃の温度と約30〜50気圧の圧力
条件の下で、大きい生成熱を除去しながら製造される氷
か雪状の外観を呈する固体の結晶性物質である。又、該
ガスハイドレート23は、その生成条件となる所定温度
及び平衡圧力を有しており、このため上記所定温度より
高い温度とすることにより、ガス27を放出しながら該
ガス27と水28に徐々に分解されることが知られてい
る。
【0016】このため上記ガスハイドレート貯槽24
は、容器内に収納されるガスハイドレート23の分解す
る温度条件を備えたものとして、該ガスハイドレート貯
槽24内にて、ガスハイドレート23をガス27と水2
8に分解させることができるようにしてある。又、ガス
ハイドレート23の分解に伴ってガス27の圧力が高ま
るため、ガスハイドレート貯槽23は、この高圧ガス2
7の圧力に耐え得る構造としてある。
は、容器内に収納されるガスハイドレート23の分解す
る温度条件を備えたものとして、該ガスハイドレート貯
槽24内にて、ガスハイドレート23をガス27と水2
8に分解させることができるようにしてある。又、ガス
ハイドレート23の分解に伴ってガス27の圧力が高ま
るため、ガスハイドレート貯槽23は、この高圧ガス2
7の圧力に耐え得る構造としてある。
【0017】その他の構成は図5に示したものと同様で
あり、図5に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
あり、図5に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
【0018】LNG基地等で製造したガスハイドレート
23を燃料としてガスハイドレート貯槽24に搬入する
と、該ガスハイドレート貯槽内24にてガスハイドレー
ト23がガス27と水28に分解され、該各ガス27と
水28はガスハイドレート貯槽24内にてそれぞれ上下
方向に分離される。この際、発生するガス27によりガ
スハイドレート貯槽24の内圧が高まるため、ガス27
は、ガス送給管25を通してガスタービン1の燃焼器3
に燃料ガスとして送給され、圧縮機2より導かれる圧縮
空気6aによって燃焼されることにより、従来と同様に
高温高圧の燃焼ガス10が発生されるため、該燃焼ガス
10によりタービン4が駆動され、タービン軸5を介し
て発電機11が駆動される。一方、ガスハイドレート2
3の分解により生じた水28は、ハイドレート貯槽24
の内圧により水送給管26を通して廃熱回収ボイラ14
へ補給水として送られる。このため該廃熱回収ボイラ1
4においては、従来と同様にガス排出ライン13を通し
て導かれる燃焼ガス10の保有する熱により蒸気15が
発生され、この蒸気15の一部が蒸気配管16の一方の
分岐端部に接続された混合器17、混合気ライン19を
経て、混合気18として燃焼器3に吹き込まれることに
より、タービン軸出力の増加と窒素酸化物の排出抑制が
図られ、又、余剰の蒸気15が蒸気配管16の他方の分
岐端部に接続された下流側の各種機器(図示せず)に供
給され、上記発電機11による発電量と、下流側の各種
機器に供給する蒸気15の供給量が可変とされる。
23を燃料としてガスハイドレート貯槽24に搬入する
と、該ガスハイドレート貯槽内24にてガスハイドレー
ト23がガス27と水28に分解され、該各ガス27と
水28はガスハイドレート貯槽24内にてそれぞれ上下
方向に分離される。この際、発生するガス27によりガ
スハイドレート貯槽24の内圧が高まるため、ガス27
は、ガス送給管25を通してガスタービン1の燃焼器3
に燃料ガスとして送給され、圧縮機2より導かれる圧縮
空気6aによって燃焼されることにより、従来と同様に
高温高圧の燃焼ガス10が発生されるため、該燃焼ガス
10によりタービン4が駆動され、タービン軸5を介し
て発電機11が駆動される。一方、ガスハイドレート2
3の分解により生じた水28は、ハイドレート貯槽24
の内圧により水送給管26を通して廃熱回収ボイラ14
へ補給水として送られる。このため該廃熱回収ボイラ1
4においては、従来と同様にガス排出ライン13を通し
て導かれる燃焼ガス10の保有する熱により蒸気15が
発生され、この蒸気15の一部が蒸気配管16の一方の
分岐端部に接続された混合器17、混合気ライン19を
経て、混合気18として燃焼器3に吹き込まれることに
より、タービン軸出力の増加と窒素酸化物の排出抑制が
図られ、又、余剰の蒸気15が蒸気配管16の他方の分
岐端部に接続された下流側の各種機器(図示せず)に供
給され、上記発電機11による発電量と、下流側の各種
機器に供給する蒸気15の供給量が可変とされる。
【0019】このように、LNG基地で製造したガスハ
イドレート23を搬入し、該ガスハイドレート23の分
解により生じる水28を、廃熱回収ボイラ14の補給水
として使用できるため、廃熱回収ボイラ14の補給水を
得るために、従来の如く施設内の純水処理装置により工
業用水を純水処理する必要をなくすことができ、このた
め補給水の製造に用いる工業用水のコストを不要とする
ことができて、コージェネレーションシステム施設のラ
ンニングコストを、従来に比して削減することができ、
更に、施設内に純水処理装置を設置する必要をなくすこ
とができて、水のない地点に施設を設けてコージェネレ
ーションシステムによる発電を実施することも可能にな
る。又、ガスハイドレート23の分解によるガス27の
発生に伴ってガスハイドレート貯槽24の内圧が上昇
し、この内圧を利用してガス27の燃焼器3への送出を
行うことができるため、ガス送給管25に昇圧用コンプ
レッサーを設ける必要はない。
イドレート23を搬入し、該ガスハイドレート23の分
解により生じる水28を、廃熱回収ボイラ14の補給水
として使用できるため、廃熱回収ボイラ14の補給水を
得るために、従来の如く施設内の純水処理装置により工
業用水を純水処理する必要をなくすことができ、このた
め補給水の製造に用いる工業用水のコストを不要とする
ことができて、コージェネレーションシステム施設のラ
ンニングコストを、従来に比して削減することができ、
更に、施設内に純水処理装置を設置する必要をなくすこ
とができて、水のない地点に施設を設けてコージェネレ
ーションシステムによる発電を実施することも可能にな
る。又、ガスハイドレート23の分解によるガス27の
発生に伴ってガスハイドレート貯槽24の内圧が上昇
し、この内圧を利用してガス27の燃焼器3への送出を
行うことができるため、ガス送給管25に昇圧用コンプ
レッサーを設ける必要はない。
【0020】なお、一般に、LNG基地にはLNG焚き
発電システムがあり、大規模な純水処理装置を備えてい
るため、比較的安価に純水を入手することができると共
に、LNG基地に新たに純水処理装置を設置する必要は
ない。
発電システムがあり、大規模な純水処理装置を備えてい
るため、比較的安価に純水を入手することができると共
に、LNG基地に新たに純水処理装置を設置する必要は
ない。
【0021】次に、図2は本発明の実施の他の形態を示
すもので、図1に示したものと同様の構成としてあるコ
ージェネレーションシステム施設において、水送給管2
6の途中位置に、熱交換器29を設置した構成として、
生成熱が大きいガスハイドレート23の分解により生じ
る水28は低温となるため、ガスハイドレート貯槽24
より水送給管26を通して導かれる水28の冷熱を、上
記熱交換器29において所要の熱媒体30と熱交換でき
るようにしたものである。
すもので、図1に示したものと同様の構成としてあるコ
ージェネレーションシステム施設において、水送給管2
6の途中位置に、熱交換器29を設置した構成として、
生成熱が大きいガスハイドレート23の分解により生じ
る水28は低温となるため、ガスハイドレート貯槽24
より水送給管26を通して導かれる水28の冷熱を、上
記熱交換器29において所要の熱媒体30と熱交換でき
るようにしたものである。
【0022】その他の構成は図1に示したものと同様で
あり、図1に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
あり、図1に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
【0023】本実施の形態によれば、ガスハイドレート
23の分解により生じる水28の冷熱を、熱交換器29
における熱媒体30との熱交換により取り出すことがで
きるため、得られる低温の熱媒体30を、コージェネレ
ーションシステム施設やその近傍の建物の冷房等に用い
る冷熱源として使用することができる。
23の分解により生じる水28の冷熱を、熱交換器29
における熱媒体30との熱交換により取り出すことがで
きるため、得られる低温の熱媒体30を、コージェネレ
ーションシステム施設やその近傍の建物の冷房等に用い
る冷熱源として使用することができる。
【0024】次いで、図3は本発明の実施の更に他の形
態を示すもので、図2に示したものと同様の構成として
あるコージェネレーションシステム施設において、廃熱
回収ボイラ14よりも下流側位置のガス排出ライン13
に凝縮熱交換器31を設置すると共に、該凝縮熱交換器
31に、水送給管26の途中位置に設けた熱交換器29
より水28と冷熱を熱交換した後の低温の熱媒体30を
導く熱媒体ライン32を接続して、該低温の熱媒体30
と、ガス排出ライン13を通して煙突12に導かれる燃
焼ガス10とを熱交換させることができるようにしたも
のである。
態を示すもので、図2に示したものと同様の構成として
あるコージェネレーションシステム施設において、廃熱
回収ボイラ14よりも下流側位置のガス排出ライン13
に凝縮熱交換器31を設置すると共に、該凝縮熱交換器
31に、水送給管26の途中位置に設けた熱交換器29
より水28と冷熱を熱交換した後の低温の熱媒体30を
導く熱媒体ライン32を接続して、該低温の熱媒体30
と、ガス排出ライン13を通して煙突12に導かれる燃
焼ガス10とを熱交換させることができるようにしたも
のである。
【0025】その他の構成は図2に示したものと同様で
あり、図2に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
あり、図2に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。
【0026】本実施の形態によれば、ガス排出ライン1
3を通して煙突12に送られる燃焼ガス10には、燃焼
器3に吹き込まれた蒸気15に由来する水分等の水分が
多く含まれているが、熱交換器29にて低温とされた熱
媒体30と、燃焼ガス10とを凝縮熱交換器31におい
て熱交換させることにより、燃焼ガス10の温度を下げ
て該燃焼ガス10中に含まれている水分を凝結させて除
去できるため、煙突12に送られる燃焼ガス10中の水
分量を減らして、煙突12より白煙が排出されることを
防止することができる。
3を通して煙突12に送られる燃焼ガス10には、燃焼
器3に吹き込まれた蒸気15に由来する水分等の水分が
多く含まれているが、熱交換器29にて低温とされた熱
媒体30と、燃焼ガス10とを凝縮熱交換器31におい
て熱交換させることにより、燃焼ガス10の温度を下げ
て該燃焼ガス10中に含まれている水分を凝結させて除
去できるため、煙突12に送られる燃焼ガス10中の水
分量を減らして、煙突12より白煙が排出されることを
防止することができる。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、たとえば、図1、図2及び図3に
おいては、いずれも、廃熱回収ボイラ14において発生
させた蒸気15の一部を混合器17に送って、圧縮空気
6aと混合した混合気18とした後、ガス排出ライン1
3に設置した熱交換器20を経由させてガスタービン1
の燃焼器3に供給するようにしているが、図4に図3に
対応させた構成を示す如く、廃熱回収ボイラ14より蒸
気15を導く蒸気配管16を直接燃焼器3に接続して、
廃熱回収ボイラ14で発生させた蒸気15の全量を燃焼
器3に吹き込む形式としてもよいこと、図3では、熱交
換器29において水28と冷熱を熱交換した低温の熱媒
体30の全量を、熱媒体ライン32を通して凝縮熱交換
器31に導いて燃焼ガス10と冷熱を熱交換させるため
の冷熱源として用いるようにした構成を示したが、熱媒
体ライン32を分岐させて、熱交換器29より得られる
低温の熱媒体30の一部を、コージェネレーションシス
テム施設やその近傍の建物の冷房等に用いる冷熱源とし
て使用できるようにしてもよいこと、その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
されるものではなく、たとえば、図1、図2及び図3に
おいては、いずれも、廃熱回収ボイラ14において発生
させた蒸気15の一部を混合器17に送って、圧縮空気
6aと混合した混合気18とした後、ガス排出ライン1
3に設置した熱交換器20を経由させてガスタービン1
の燃焼器3に供給するようにしているが、図4に図3に
対応させた構成を示す如く、廃熱回収ボイラ14より蒸
気15を導く蒸気配管16を直接燃焼器3に接続して、
廃熱回収ボイラ14で発生させた蒸気15の全量を燃焼
器3に吹き込む形式としてもよいこと、図3では、熱交
換器29において水28と冷熱を熱交換した低温の熱媒
体30の全量を、熱媒体ライン32を通して凝縮熱交換
器31に導いて燃焼ガス10と冷熱を熱交換させるため
の冷熱源として用いるようにした構成を示したが、熱媒
体ライン32を分岐させて、熱交換器29より得られる
低温の熱媒体30の一部を、コージェネレーションシス
テム施設やその近傍の建物の冷房等に用いる冷熱源とし
て使用できるようにしてもよいこと、その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のコージェネレ
ーションシステム施設によれば、圧縮機とタービンをタ
ービン軸にて同軸に連結して備え、上記圧縮機で圧縮し
た空気を用いて燃焼器内で燃料を燃焼させることにより
発生させた高温高圧の燃焼ガスを、上記タービンで膨張
させることによりタービン軸を回転させて該タービン軸
に連結した発電機を駆動し、且つ上記タービン下流側の
ガス排出ライン上に廃熱回収ボイラを設けて、該廃熱回
収ボイラにて発生させた蒸気の一部を上記燃焼器に吹き
込むようにしてあるコージェネレーションシステム施設
において、外部より搬入するガスハイドレートを受け入
れると共に容器内で該ガスハイドレートの分解を行わせ
るガスハイドレート貯槽を設け、該ガスハイドレート貯
槽より上記ガスハイドレートの分解に伴って生じるガス
を導くためのガス送給管を、上記燃焼器に接続すると共
に、上記ガスハイドレート貯槽より上記ガスハイドレー
トの分解に伴って生じる水を導くための水送給管を、上
記廃熱回収ボイラに接続して、ガスハイドレートの分解
により生成するガスを、上記燃焼器へ燃料として、又、
ガスハイドレートの分解により生成する水を、廃熱回収
ボイラへ補給水としてそれぞれ供給できるようにした構
成としてあるので、ガスハイドレート貯槽に外部より搬
入したガスハイドレートが該ガスハイドレート貯槽内に
おいて分解するときに生じる水を、補給水として廃熱回
収ボイラに送給することができ、したがって、廃熱回収
ボイラ用の補給水を得るために、従来の如く施設内の純
水処理装置により工業用水を純水処理する必要をなくす
ことができることから、補給水の製造に用いる工業用水
のコストを不要とすることができて、ランニングコスト
を従来に比して削減することができ、更に、施設内に純
水処理装置を設置する必要をなくすことができるため、
水のない地点に施設を設けてコージェネレーションシス
テムによる発電を実施することも可能になり、又、ガス
ハイドレートの分解によるガスの発生に伴ってガスハイ
ドレート貯槽の内圧が上昇するため、この内圧を利用し
てガスの燃焼器への送出を行うことができ、よって、ガ
ス送給管に昇圧用コンプレッサーを設ける必要はないと
いう優れた効果を発揮し、又、水送給管の途中位置に、
ガスハイドレートの分解により生成した水の冷熱を所要
の熱媒体と熱交換させるための熱交換器を設けた構成と
することにより、ガスハイドレートは生成熱が大きいこ
とからその分解の際に生じる水は低温となるが、この水
の冷熱を熱媒体と熱交換させて取り出すことにより冷房
等の冷熱源として利用することができ、更に、廃熱回収
ボイラよりも下流側位置のガス排出ラインに凝縮熱交換
器を設け、該凝縮熱交換器に、水送給管の途中位置に設
けた熱交換器で熱交換した所要の熱媒体を導くための熱
媒体ラインを接続した構成とすることにより、ガスハイ
ドレートの分解により生じる低温の水と冷熱を熱交換し
て低温となった熱媒体と、ガス排出ラインを通して導か
れる燃焼ガスを熱交換させることで、該燃焼ガスの温度
を下げて、燃焼ガス中に含まれる水分を凝結させて除去
できるため、排出される燃焼ガス中の水分量を減らし
て、燃焼ガスを大気中に放出する際の白煙の発生を防止
することができるという効果を発揮する。
ーションシステム施設によれば、圧縮機とタービンをタ
ービン軸にて同軸に連結して備え、上記圧縮機で圧縮し
た空気を用いて燃焼器内で燃料を燃焼させることにより
発生させた高温高圧の燃焼ガスを、上記タービンで膨張
させることによりタービン軸を回転させて該タービン軸
に連結した発電機を駆動し、且つ上記タービン下流側の
ガス排出ライン上に廃熱回収ボイラを設けて、該廃熱回
収ボイラにて発生させた蒸気の一部を上記燃焼器に吹き
込むようにしてあるコージェネレーションシステム施設
において、外部より搬入するガスハイドレートを受け入
れると共に容器内で該ガスハイドレートの分解を行わせ
るガスハイドレート貯槽を設け、該ガスハイドレート貯
槽より上記ガスハイドレートの分解に伴って生じるガス
を導くためのガス送給管を、上記燃焼器に接続すると共
に、上記ガスハイドレート貯槽より上記ガスハイドレー
トの分解に伴って生じる水を導くための水送給管を、上
記廃熱回収ボイラに接続して、ガスハイドレートの分解
により生成するガスを、上記燃焼器へ燃料として、又、
ガスハイドレートの分解により生成する水を、廃熱回収
ボイラへ補給水としてそれぞれ供給できるようにした構
成としてあるので、ガスハイドレート貯槽に外部より搬
入したガスハイドレートが該ガスハイドレート貯槽内に
おいて分解するときに生じる水を、補給水として廃熱回
収ボイラに送給することができ、したがって、廃熱回収
ボイラ用の補給水を得るために、従来の如く施設内の純
水処理装置により工業用水を純水処理する必要をなくす
ことができることから、補給水の製造に用いる工業用水
のコストを不要とすることができて、ランニングコスト
を従来に比して削減することができ、更に、施設内に純
水処理装置を設置する必要をなくすことができるため、
水のない地点に施設を設けてコージェネレーションシス
テムによる発電を実施することも可能になり、又、ガス
ハイドレートの分解によるガスの発生に伴ってガスハイ
ドレート貯槽の内圧が上昇するため、この内圧を利用し
てガスの燃焼器への送出を行うことができ、よって、ガ
ス送給管に昇圧用コンプレッサーを設ける必要はないと
いう優れた効果を発揮し、又、水送給管の途中位置に、
ガスハイドレートの分解により生成した水の冷熱を所要
の熱媒体と熱交換させるための熱交換器を設けた構成と
することにより、ガスハイドレートは生成熱が大きいこ
とからその分解の際に生じる水は低温となるが、この水
の冷熱を熱媒体と熱交換させて取り出すことにより冷房
等の冷熱源として利用することができ、更に、廃熱回収
ボイラよりも下流側位置のガス排出ラインに凝縮熱交換
器を設け、該凝縮熱交換器に、水送給管の途中位置に設
けた熱交換器で熱交換した所要の熱媒体を導くための熱
媒体ラインを接続した構成とすることにより、ガスハイ
ドレートの分解により生じる低温の水と冷熱を熱交換し
て低温となった熱媒体と、ガス排出ラインを通して導か
れる燃焼ガスを熱交換させることで、該燃焼ガスの温度
を下げて、燃焼ガス中に含まれる水分を凝結させて除去
できるため、排出される燃焼ガス中の水分量を減らし
て、燃焼ガスを大気中に放出する際の白煙の発生を防止
することができるという効果を発揮する。
【図1】本発明のコージェネレーションシステム施設の
実施の一形態を示す概略図である。
実施の一形態を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概略図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施の更に他の形態を示す概略図であ
る。
る。
【図5】従来のコージェネレーションシステム施設の一
例の概略を示す図である。
例の概略を示す図である。
1 ガスタービン 2 圧縮機 3 燃焼器 4 タービン 5 タービン軸 6 空気 6a 圧縮空気 10 燃焼ガス 11 発電機 13 ガス排出ライン 14 廃熱回収ボイラ 15 蒸気 23 ガスハイドレート 24 ガスハイドレート貯槽 25 ガス送給管 26 水送給管 27 ガス 28 水 29 熱交換器 30 熱媒体 31 凝縮熱交換器 32 熱媒体ライン
フロントページの続き (72)発明者 塚本 信行 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 宇治 茂一 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 小熊 正人 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社生産技術開発セン ター内 (72)発明者 落合 淳一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社生産技術開発セン ター内
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮機とタービンをタービン軸にて同軸
に連結して備え、上記圧縮機で圧縮した空気を用いて燃
焼器内で燃料を燃焼させることにより発生させた高温高
圧の燃焼ガスを、上記タービンで膨張させることにより
タービン軸を回転させて該タービン軸に連結した発電機
を駆動し、且つ上記タービン下流側のガス排出ライン上
に廃熱回収ボイラを設けて、該廃熱回収ボイラにて発生
させた蒸気の一部を上記燃焼器に吹き込むようにしてあ
るコージェネレーションシステム施設において、外部よ
り搬入するガスハイドレートを受け入れると共に容器内
で該ガスハイドレートの分解を行わせるガスハイドレー
ト貯槽を設け、該ガスハイドレート貯槽より上記ガスハ
イドレートの分解に伴って生じるガスを導くためのガス
送給管を、上記燃焼器に接続すると共に、上記ガスハイ
ドレート貯槽より上記ガスハイドレートの分解に伴って
生じる水を導くための水送給管を、上記廃熱回収ボイラ
に接続して、ガスハイドレートの分解により生成するガ
スを、上記燃焼器へ燃料として、又、ガスハイドレート
の分解により生成する水を、廃熱回収ボイラへ補給水と
してそれぞれ供給できるようにした構成を有することを
特徴とするコージェネレーションシステム施設。 - 【請求項2】 水送給管の途中位置に、ガスハイドレー
トの分解により生成した水の冷熱を所要の熱媒体と熱交
換させるための熱交換器を設けた請求項1記載のコージ
ェネレーションシステム施設。 - 【請求項3】 廃熱回収ボイラよりも下流側位置のガス
排出ラインに凝縮熱交換器を設け、該凝縮熱交換器に、
水送給管の途中位置に設けた熱交換器で熱交換した所要
の熱媒体を導くための熱媒体ラインを接続した請求項2
記載のコージェネレーションシステム施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001180407A JP2002371862A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | コージェネレーションシステム施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001180407A JP2002371862A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | コージェネレーションシステム施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002371862A true JP2002371862A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19020831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001180407A Pending JP2002371862A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | コージェネレーションシステム施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002371862A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006275018A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | スターリングエンジン |
JP2006281986A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 災害時用ライフライン供給装置 |
WO2007122692A1 (ja) | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. | ガスタービン複合発電システムにおけるガスハイドレート分解方法及び装置 |
EP1852590A2 (en) * | 2006-05-05 | 2007-11-07 | Rolls-Royce plc | A gas turbine engine |
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JP2007322032A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | デシカント空調システム |
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-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001180407A patent/JP2002371862A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4598584B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-12-15 | 中国電力株式会社 | 災害時用ライフライン供給装置、災害時用ライフライン供給輸送機 |
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US7971438B2 (en) | 2006-05-05 | 2011-07-05 | Rolls-Royce Plc | Gas turbine engine having a heat exchanger arrangement for exhaust gas flows |
EP1852590A3 (en) * | 2006-05-05 | 2011-03-02 | Rolls-Royce plc | A gas turbine engine |
JP2007309600A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 蒸気発生装置及び方法 |
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