JP2000014052A - 圧縮空気貯蔵発電設備 - Google Patents

圧縮空気貯蔵発電設備

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JP2000014052A
JP2000014052A JP10192443A JP19244398A JP2000014052A JP 2000014052 A JP2000014052 A JP 2000014052A JP 10192443 A JP10192443 A JP 10192443A JP 19244398 A JP19244398 A JP 19244398A JP 2000014052 A JP2000014052 A JP 2000014052A
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air
turbine
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generator
compressed air
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Tadashi Tsuji
正 辻
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02CGAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
    • F02C6/00Plural gas-turbine plants; Combinations of gas-turbine plants with other apparatus; Adaptations of gas- turbine plants for special use
    • F02C6/14Gas-turbine plants having means for storing energy, e.g. for meeting peak loads
    • F02C6/16Gas-turbine plants having means for storing energy, e.g. for meeting peak loads for storing compressed air
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高圧空気を貯蔵する空気溜りなど
のコンパクト化を図れるようにして、大幅なコストダウ
ンをもたらしうる圧縮空気貯蔵発電設備を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 下部調整池4と上部調整池5との間に発
電電動機10付きポンプ水車3をそなえた揚水発電設備に
おいて、下部調整池4を密封構造として水面上に空気溜
り1を形成する。上部調整池5から下部調整池4への落
下水によりポンプ水車3が作動して発電が行なわれると
ともに、空気溜り1に生じた圧縮空気を用いて空気膨張
タービンT1およびガスタービンT2が作動し、同ター
ビンにより発電機11が作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵された圧縮空
気により発電を行なうための設備に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に従来の圧縮空気貯蔵発電設備(C
AES)の基本構成を示す。まず夜間の余剰電力による
圧縮空気の貯蔵では、発電電動機10を電動機として用
い、クラッチCL1を嵌,クラッチCL2を脱として、
低圧圧縮機C1,中圧圧縮機C2および高圧圧縮機C3
を作動させて、所定圧力の空気a1を地下空洞としての
空気溜り1へ圧入する。そして、低圧圧縮機C1および
中圧圧縮機C2にはそれぞれインタークーリング用熱交
換器EX1,EX2が付設されて、これにより圧縮動力
が軽減される。また高圧圧縮機C3の出口空気は熱交換
器EX3で所定温度(例えば40〜50°C)に冷却さ
れて、その貯蔵重量の増加が図られる。
【0003】このようにして地下空洞としての空気溜り
1に貯蔵された圧縮空気により昼間の発電が行なわれる
際には、クラッチCL2を嵌,クラッチCL1を脱と
し、発電電動機10が発電機として用いられる。すなわ
ち、空気溜り1からの高圧空気a2が空気膨張タービン
T1を作動させ、同タービンT1を経由した空気は燃料
fを燃焼器8で燃焼させ、その燃焼ガスはガスタービン
T2を作動させる。そして、空気膨張タービンT1とガ
スタービンT2とにより発電電動機10が発電機として作
動するようになる。なお、高圧空気a2ではガスタービ
ンT2のタービン排気により再生器9で予熱される。ま
た再生器9を経由した上記タービン排気は、煙突2から
排出される。
【0004】次に、図2に示す従来の地下揚水発電設備
では、夜間の余剰電力で発電電動機10が電動機として作
動し、ポンプ水車3をポンプとして駆動することによ
り、地下の下部調整池4の水が、導水路4a,5aを介
し上部調整池5へ汲み上げられる。そして、昼間の電力
需要時には、上部調整池5の水を落下させ、発電電動機
10を発電機として作動させるようになっている。なお、
図2における符号6は給排気管を示し、7はケーブルト
ンネルを示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1に示す
圧縮空気貯蔵発電設備では、昼間タービン発電(100
%)の60〜70%の夜間圧縮動力が必要である。そし
て、地下空洞内の空気圧力は、高圧(例えば80kg/
cm2)で圧入され、昼間発電ではタービン入口圧(例
えば40kg/cm2)一定での変圧(80→40kg
/cm2)使用となるため、80kg/cm2用の高圧圧
縮機が必要になる。
【0006】また地下空洞1や同空洞1への連通管を設
けるために大規模な土木工事を必要とし、これにより建
設費が高くなって圧縮空気貯蔵発電設備の経済性を圧迫
している。
【0007】そこで本発明は、高圧空気を貯蔵する空気
溜りなどのコンパクト化を図れるようにして、大幅なコ
ストダウンをもたらしうる圧縮空気貯蔵発電設備を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の圧縮空気貯蔵発電設備は、上部調整池に発
電電動機付きポンプ水車を介して連通する揚水発電用の
下部調整池が、大気開放弁を有する密閉構造とされて、
同下部調整池の上部空間に空気溜りが形成され、同空気
溜りから送気バルブを介し供給される圧縮空気により作
動するタービンと、同タービンにより駆動される発電機
とが設けられたことを特徴としている。
【0009】上述の本発明の圧縮空気貯蔵発電設備で
は、大気開放弁を閉じ下部調整池を密封状態にして、上
部調整池からの落下水により、下部調整池の上部空間の
空気溜りには所要の空気圧(例えば40kg/cm2
の圧縮空気が貯蔵される。その際、上記落下水により上
記ポンプ水車が作動し、同水車に付設された発電機で発
電が行なわれる。
【0010】また、上記送気バルブの開放により、上記
空気溜りの圧縮空気を用いるようにして、空気圧縮機を
必要とせずに、効率よくタービン発電が行なわれるよう
になり、空気溜りが低コストでコンパクトに形成される
利点もある。
【0011】また、本発明の圧縮空気貯蔵発電設備は、
高圧の空気溜りに接続された第1発電機付き空気膨張タ
ービンと、同空気膨張タービンから排出される空気を給
気源とするように接続された第2発電機付きガスタービ
ンとが設けられたことを特徴としている。
【0012】上述の本発明の圧縮空気貯蔵発電設備で
は、密封された揚水発電用下部調整池の上部空間のごと
き高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気により空気膨張
タービンが作動して、同タービンに付設された第1発電
機による発電が行なわれるとともに、同タービンの吐出
部から排出される空気を給気源とするガスタービンの作
動により、同ガスタービンに付設された第2発電機が駆
動されて発電を行ない、このようにして効率のよい発電
作用が行なわれる。
【0013】さらに、本発明の圧縮空気貯蔵発電設備
は、高圧の空気溜りに接続された第1発電機付き空気膨
張タービンと、同空気膨張タービンから吐出された低温
のタービン排気により第2発電機付きガスタービン用給
気を冷却する吸冷熱交換器と、同吸冷熱交換器を経由し
た上記空気膨張タービンのタービン排気を空気源として
第3発電機を駆動する空気膨張タービン付きガスタービ
ンとが設けられたことを特徴としている。
【0014】上述の本発明の圧縮空気貯蔵発電設備で
は、密封された揚水発電用下部調整池の上部空間のごと
き高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気により空気膨張
タービンが作動して、同タービンで駆動される第1発電
機の発電作用が行なわれるとともに、同タービンから吐
出される低温のタービン排気により、吸冷熱交換器を介
して、第2発電機付きガスタービンの給気が冷却される
ので、同ガスタービンの出力が増加し、同ガスタービン
で駆動される第2発電機の出力も増加するようになる。
【0015】そして、上記吸冷熱交換器を経由した上記
空気膨張タービンのタービン排気は、さらに第3発電機
を駆動する空気膨張タービン付きガスタービンの空気源
となるので、発電設備全体としての発電効率が十分に高
められるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図3は本発明の第1実施形態と
しての圧縮空気貯蔵発電設備の基本構成を示す説明図、
図4は図3の圧縮空気貯蔵発電設備における揚水発電系
の説明図、図5は図4の揚水発電系の変形例を示す説明
図、図6は図4の揚水発電系の他の変形例を示す説明
図、図7は図4の揚水発電系の夜間における運用状態を
示す説明図、図8は図4の揚水発電系の昼間における運
用状態を示す説明図、図9は図3の圧縮空気貯蔵発電設
備の昼間における運用状態を示す説明図であり、図10
は本発明の第2実施形態としての圧縮空気貯蔵発電設備
を示す説明図、図11は本発明の第3実施形態としての
圧縮空気貯蔵発電設備を示す説明図である。
【0017】まず本発明の第1実施形態について説明す
ると、図3に示すように、上部調整池5に発電電動機10
付きポンプ水車3を介して連通する揚水発電用の下部調
整池4が、大気開放弁V1を有する密封構造とされて、
同下部調整池4の水面上に空気溜り1が形成されてい
る。
【0018】空気溜り1には、上部調整池5からの水の
落下によって圧縮空気が生じるが、この圧縮空気を空気
管6および送気弁V2を介し導いて作動する空気膨張タ
ービンT1と、同タービンT1と同軸的に配置されたガ
スタービンT2とが、設けられるとともに、これらのタ
ービンT1,T2により駆動される発電機11が設けられ
ている。
【0019】そして、空気膨張タービンT1から排出さ
れた空気に燃料fを混入されて作動する燃焼器8が設け
られ、同燃焼器8からの燃焼ガスがガスタービンT2の
作動ガスとして導かれる。また、ガスタービンT2から
排出されるガスによって、空気溜り1からの圧縮空気a
2が再生器9で予熱されるようになっており、このよう
にして圧力を高められた空気が空気膨張タービンT1に
導かれる。ガスタービンT2から排出された燃焼ガス
は、再生器9を経由した後、煙突2から排出される。な
お、図3において、符号4a,5aは導水路を示してい
る。
【0020】上述の本実施形態の圧縮空気貯蔵発電設備
では、大気開放弁V1を閉じ下部調整池4を密封状態に
して、上部調整池5からの落下水により、下部調整池4
の上部空間の空気溜り1には所要の空気圧(例えば40
kg/cm2)の圧縮空気が貯蔵される。その際、上記
落下水によりポンプ水車3が作動し、同ポンプ水車3に
付設された発電電動機10を発電機として発電が行なわれ
る。
【0021】ついで、送気バルブV2の開放により、空
気溜り1の圧縮空気を用いるようにして、空気圧縮機を
必要とせずに、空気膨張タービンT1を作動させ、また
ガスタービンT2を作動させて発電機11による発電が行
なわれる。
【0022】図4は、図3の圧縮空気貯蔵発電設備につ
いて、水面上に空気溜り1を形成する下部調整池4を地
下に設け、上部調整池5を高所に設けて落差を大きくし
た場合を示しており、発電電動機10に通じるケーブルト
ンネル7が設けられている。また、図5は空気溜り1お
よび下部調整池4を形成するタンクが海底に設置され
て、同タンクの外部の海水が上部調整池としての機能を
もつようにした場合を示しており、ポンプ水車3のケー
シングには、海中へ通じる開口部3aが設けられてい
る。
【0023】さらに、図6は水域の近傍の地下に空気溜
り1および下部調整池4が設けられていて、水域の水が
上部調整池としての機能をもつようにした場合を示して
おり、この場合もポンプ水車3から水域内へ通じる水路
3bが設けられている。
【0024】図7は、図3の圧縮空気貯蔵発電設備につ
いて、夜間の余剰電力により発電電動機10を電動機とし
て作動させ、ポンプ水車3をポンプとして駆動して、下
部調整池4から上部調整池5へ揚水している状態を示し
ている。その際、大気開放弁V1は開放されて、大気a
1が空気溜り1へ流入するようになっている。
【0025】そして、昼間の電力需要時には、図8に示
すように、上部調整池5から下部調整池4への落下水に
よりポンプ水車3が水車として作動し、これにより発電
電動機10は発電機として作動するようになる。その際、
大気開放弁V1および送気弁V2は閉じているので、空
気溜り1には圧縮空気を生じるようになる。
【0026】図9は、送気バルブV2を開き、空気溜り
1に生じた圧縮空気の送気a2により空気膨張タービン
T1を作動させるとともに、同タービンT1から排出さ
れた空気に燃料fを加えることにより燃焼器8で生じた
燃焼ガスでガスタービンT2を作動させ、このようにし
て両タービンT1,T2により発電機11を駆動し発電さ
せる状態を示している。
【0027】なお、空気溜り1から空気膨張タービンT
1への送気a2は、再生器9において、ガスタービンT
2からのタービン排気により加熱され、再生器9を経由
したタービン排気は煙突2から排出される。
【0028】次に、本発明の第2実施形態としての圧縮
空気貯蔵発電設備について説明すると、図10に示すよ
うに、圧縮空気a2が、図示しない揚水発電設備の下部
調整池上部空間あるいは適宜のコンプレッサー付き圧縮
空気源の空気溜りから空気膨張タービン14へ導かれて、
同タービン14を作動させ、これにより第1発電機11が駆
動されて発電を行なうようになっている。
【0029】そして、空気膨張タービン14から排出され
た空気は、フィルター15を通じて供給される空気と混合
器16で適宜混合されてコンプレッサー17で圧縮された
後、燃料fを加えられて燃焼器8で燃焼ガスを生成する
ようになり、この燃焼ガスで作動するガスタービン18に
よって第2発電機12が作動するようになっている。
【0030】また、ガスタービン18からの排気で給水を
加熱される蒸気発生器19が設けられ、同蒸気発生器19か
らの蒸気により作動する蒸気タービン21で付加発電機20
が駆動され発電を行なうようになっている。なお、蒸気
タービン21から排出された蒸気は、コンデンサ22を経由
して蒸気発生器19へ戻される。
【0031】上述の第2実施形態の圧縮空気貯蔵発電設
備では、密封された揚水発電用下部調整池の上部空間の
ごとき高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気a2により
空気膨張タービン14が作動して、同タービンに付設され
た第1発電機11による発電が行なわれるとともに、同タ
ービン14の吐出部から排出される空気を給気源とするガ
スタービン18の作動により、同ガスタービン18に付設さ
れた第2発電機12が駆動されて発電を行ない、このよう
にして効率のよい発電作用が行なわれる。
【0032】次に本発明の第3実施形態としてのの圧縮
空気貯蔵発電設備について説明すると、図11に示すよ
うに、この実施形態の場合も、高圧の空気溜りから導か
れる圧縮空気a2を受けて作動する空気膨張タービン14
によって、第1発電機11が作動し発電を行なうようにな
っている。そして、同空気膨張タービン14から排出され
る低温のタービン排気により、第2発電機12を駆動する
ガスタービン18の給気を冷却し出力向上を図れるよう
に、吸冷熱交換器23が設けられている。
【0033】また、吸冷熱交換器23を経由した空気膨張
タービン14の排出空気は、第3発電機13を駆動する空気
膨張タービンT1付きガスタービンT2の空気源となる
ように導かれる。すなわち、空気膨張タービンT1への
給気は再生器9で加熱され、同タービンT1の排出空気
は燃料fを加えられて燃焼器8で燃焼作用を行ない、そ
の燃焼ガスはガスタービンT2を経由した後、さらに再
生器9を経由して煙突2へ導かれる。
【0034】第2発電機12を駆動するガスタービン18と
同軸的に設けられたコンプレッサー17に導かれる空気
は、予めフィルター15を経由してから、吸冷熱交換器23
を経由してコンプレッサー17へ向かうようになってお
り、同コンプレッサー17で圧縮された空気には燃料fが
加えられ、このようにして燃焼器8で燃焼したガスがガ
スタービン18へ導かれる。
【0035】また、ガスタービン18からの排気で給水を
加熱される蒸気発生器19が設けられ、同蒸気発生器19か
らの蒸気により作動する蒸気タービン21で付加発電機20
が駆動され発電を行なうようになっている。なお、蒸気
タービン21から排出された蒸気は、コンデンサ22を経由
して蒸気発生器19へ戻される。
【0036】上述の第3実施形態の圧縮空気貯蔵発電設
備では、密封された揚水発電用下部調整池の上部空間の
ごとき高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気a2により
空気膨張タービン14が作動して、同タービン14で駆動さ
れる第1発電機11の発電作用が行なわれるとともに、同
タービン14から吐出される低温のタービン排気により、
吸冷熱交換器23を介して、第2発電機12付きガスタービ
ン18の給気が冷却されるので、同ガスタービン18の出力
が増加し、同ガスタービン18で駆動される第2発電機12
の出力も増加するようになる。
【0037】そして、吸冷熱交換器23を経由した空気膨
張タービン14のタービン排気は、さらに第3発電機13を
駆動する空気膨張タービンT1付きガスタービンT2の
空気源となるので、発電設備全体としての発電効率が十
分に高められるようになる。
【0038】なお、図12〜14は前述の下部調整池4
および空気溜り1を形成する空洞の形状について種々の
変形例を示すものである。すなわち、図12における
(a)図が前述の各実施形態で示した楕円形状の縦断面を
有する空洞と同様であるのに比べて、(b)図では矩形
断面の空洞を示し、(c)図では(b)図のものにおいて頂
壁に傾斜角αをつけた場合を示している。
【0039】また図13に示す空洞は、楕円形縦断面を
有する下部調整池4と方形縦断面を有する空気溜り1と
をそなえた場合を示し、図14(a),(b)では下部調整
池4と空気溜り1とが完全に分離されて配管で連通され
た場合を示している。
【0040】そして、図14の(a)図では空気溜り1が
下部調整池4のやや上方に位置しているのに対し、(b)
図では空気溜り1が下部調整池4から著しく離れた場合
を示している。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮空気
貯蔵発電設備によれば次のような効果が得られる。 (1) 揚水発電設備における下部調整池を利用して空気溜
りがコンパクトに且つ低コストで形成され、同空気溜り
からの圧縮空気を用いて、さらにタービン発電が行なわ
れるので、設備全体としての発電が効率よく行なわれる
ようになる。(請求項1) (2) 高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気により空気膨
張タービンが作動して、同タービンに付設された第1発
電機による発電が行なわれるとともに、同タービンの吐
出部から排出される空気を給気源とするガスタービンの
作動により、同ガスタービンに付設された第2発電機が
駆動されて発電を行ない、このようにして効率のよい発
電作用が行なわれる。(請求項2) (3) 高圧の空気溜りから導かれる圧縮空気により空気膨
張タービンが作動して、同タービンで駆動される第1発
電機の発電作用が行なわれるとともに、同タービンから
吐出される低温のタービン排気により、吸冷熱交換器を
介して、第2発電機付きガスタービンの給気が冷却され
るので、同ガスタービンの出力が増加し、同ガスタービ
ンで駆動される第2発電機の出力も増加するようにな
る。そして、上記吸冷熱交換器を経由した上記空気膨張
タービンのタービン排気は、さらに第3発電機を駆動す
る空気膨張タービン付きガスタービンの空気源となるの
で、発電設備全体としての発電効率が十分に高められる
ようになる。(請求項3)
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧縮空気貯蔵発電設備の基本構成を示す
説明図である。
【図2】従来の地下揚水発電設備の基本構成を示す説明
図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての圧縮空気貯蔵発
電設備の基本構成を示す説明図である。
【図4】図3の圧縮空気貯蔵発電設備における揚水発電
系の説明図である。
【図5】図4の揚水発電系の変形例を示す説明図であ
る。
【図6】図4の揚水発電系の他の変形例を示す説明図で
ある。
【図7】図4の揚水発電系の夜間における運用状態を示
す説明図である。
【図8】図4の揚水発電系の昼間における運用状態を示
す説明図である。
【図9】図3の圧縮空気貯蔵発電設備の昼間における運
用状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施形態としての圧縮空気貯蔵
発電設備を示す説明図である。
【図11】本発明の第3実施形態としての圧縮空気貯蔵
発電設備を示す説明図である。
【図12】(a)〜(c)図は、本発明の圧縮空気貯蔵発電
設備における下部調整池および空気溜りをそなえた空洞
の変形例を示す説明図である。
【図13】本発明の圧縮空気貯蔵発電設備における下部
調整池および空気溜りをそなえた空洞の他の変形例を示
す説明図である。
【図14】(a),(b)図は、いずれも図13の下部調整
池と空気溜りとが分離された場合の変形例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 空気溜り 2 煙突 3 ポンプ水車 4 下部調整池 4a 導水路 5 上部調整池 5a 導水路 6 給排気管 7 ケーブルトンネル 8 燃焼器 9 再生器 10 発電電動機 11 第1発電機 12 第2発電機 13 第3発電機 14 空気膨張タービン 15 フィルター 16 混合器 17 コンプレッサー 18 ガスタービン 19 蒸気発生器 20 付加発電機 21 蒸気タービン 22 コンデンサ 23 吸冷熱交換器 f 燃料 T1 空気膨張タービン T2 ガスタービン V1 大気開放弁 V2 送気弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部調整池に発電電動機付きポンプ水車
    を介して連通する揚水発電用の下部調整池が、大気開放
    弁を有する密閉構造とされて、同下部調整池の上部空間
    に空気溜りが形成され、同空気溜りから送気バルブを介
    し供給される圧縮空気により作動するタービンと、同タ
    ービンにより駆動される発電機とが設けられたことを特
    徴とする、圧縮空気貯蔵発電設備。
  2. 【請求項2】 高圧の空気溜りに接続された第1発電機
    付き空気膨張タービンと、同空気膨張タービンから排出
    される空気を給気源とするように接続された第2発電機
    付きガスタービンとが設けられたことを特徴とする、圧
    縮空気貯蔵発電設備。
  3. 【請求項3】 高圧の空気溜りに接続された第1発電機
    付き空気膨張タービンと、同空気膨張タービンから吐出
    された低温のタービン排気により第2発電機付きガスタ
    ービン用給気を冷却する吸冷熱交換器と、同吸冷熱交換
    器を経由した上記空気膨張タービンのタービン排気を空
    気源として第3発電機を駆動する空気膨張タービン付き
    ガスタービンとが設けられたことを特徴とする、圧縮空
    気貯蔵発電設備。
JP10192443A 1998-06-23 1998-06-23 圧縮空気貯蔵発電設備 Withdrawn JP2000014052A (ja)

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