JP2002371847A - 雪上車用エンジンの冷却構造 - Google Patents

雪上車用エンジンの冷却構造

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JP2002371847A JP2001181797A JP2001181797A JP2002371847A JP 2002371847 A JP2002371847 A JP 2002371847A JP 2001181797 A JP2001181797 A JP 2001181797A JP 2001181797 A JP2001181797 A JP 2001181797A JP 2002371847 A JP2002371847 A JP 2002371847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時直後のエンジンのアイドリング回転数
を安定させ、冷却水を補給する際の作業性の向上を図
り、省スペースなエンジンレイアウトを実現できる雪上
車用エンジンの冷却構造を提供する。 【解決手段】 スノーモービル1の水冷エンジンの冷却
構造において、ウォータポンプ51をシリンダブロック
3の前方側で排気マニホールド35下側に配置し、クラ
ンク軸7端部に設けられた駆動プーリ53より駆動ベル
ト52を介して回転力を伝達するように連結し、エンジ
ン内部へ冷却水を導入する冷却水入口部62をシリンダ
ブロック3の前方側で且つ排気マニホールド35下側に
設け、エンジン内部から冷却水を取出す冷却水出口部6
3をシリンダヘッド3側部で且つ反駆動ベルト側寄りの
上部に設け、冷却水出口部63の冷却水流れ下流側にサ
ーモスタット64を配置するように構成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷エンジンの構
造に関し、特に、雪上車のエンジンを冷却するための冷
却水通路を有する雪上車用エンジンの冷却構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スノーモービル等の小型雪上車に
搭載されるエンジンは、構造が比較的簡単であり、軽量
コンパクトでハイパワーである2サイクルエンジンが主
流となっているが、近年、環境問題に対する排ガス規制
や燃費の向上等が求められて4サイクル化が進んでい
る。また、エンジンの構成として、冷却水によりエンジ
ンを安定して冷却することで、オーバーヒートやオーバ
ークールを防止するとともに、出力の向上を図り、しか
も騒音を抑制にも有効な水冷エンジンが採用されてい
る。
【0003】従来のエンジンの冷却構造として、例え
ば、特開2001−12243号公報に示されるよう
に、エンジン内部に形成された冷却水ジャケットと、冷
却水を冷やすための熱交換器と、冷却水を送液するため
の冷却水ポンプとを備え、冷却水をエンジン内部に循環
させてエンジンを冷却するようにしたスノーモービル用
エンジンの冷却装置において、前記熱交換器を迂回する
冷却水バイパス通路と、該冷却水バイパス通路への冷却
水の通過を許容する切替え弁を設け、冷却水が所定温度
以上のときには冷却水が熱交換器を通過させ、冷却水が
所定温度未満のときには熱交換器を通過する冷却水を規
制して、冷却水が冷却水バイパス通路を通過することを
許容するように切替弁を作動して、冷却水の循環流路を
切替えるようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高出力、軽
量、コンパクトな2サイクルエンジンに対して、カムシ
ャフトやオイル潤滑を必要とする4サイクルエンジンは
どうしても大型化してしまうという問題点があった。特
に、雪上車に4サイクルエンジンを搭載する場合、車体
およびエンジンフードの形状や大きさを従来の2サイク
ルエンジンを搭載したものと同程度にするためには、オ
イルパンの形状やインテーク、エキゾーストおよび関連
補器類のレイアウトに工夫を凝らすことは必要不可欠と
なる。
【0005】すなわち、雪上車は寒冷地で使用するた
め、始動時直後のエンジンのアイドリング回転数を安定
させたり、サーモスタットのサージングを抑制するため
に、冷却水の配管やサーモスタットの設置位置を考慮す
る必要がある。
【0006】また、搭載されるエンジンが水冷エンジン
の場合、一般に冷却水の配管途中にリザーバタンクが設
けられるが、このリザーバタンクの設置スペースを考慮
する必要があり、さらに、該リザーバタンクは、冷却水
の補給を行う必要上作業性の良い場所に設置されること
が要求される。
【0007】また、冷却水を送液する冷却水ポンプは、
クランク軸の回転による駆動力をベルトによって伝達さ
れるが、エンジン前後幅を拡大してしまうので適切な位
置に配置する必要がある。さらに、他にベルト駆動され
るオルタネータとの位置関係を最適化して、エンジン前
後幅の縮小を考慮する必要がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、始動時直後のエンジンのアイドリング
回転数を安定させ、冷却水を補給する際の作業性の向上
を図り、省スペースなエンジンレイアウトを実現できる
雪上車用エンジンの冷却構造を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、雪上車用エン
ジンの冷却構造に係り、エンジン内部に形成された冷却
水ジャケットと、冷却水を冷やすための熱交換器と、冷
却水を吐出するためのウォータポンプと、前記ウォータ
ポンプから吐出される冷却水のエンジン内部への供給を
制御するサーモスタットを備え、冷却水をエンジン内部
に循環してエンジンを冷却するようにしたエンジンの冷
却構造において、前記エンジンの上部にシリンダヘッド
を配置し、該シリンダヘッドの車両進行方向前方側面に
排気マニホールドを備える一方、車両進行方向後方側面
に吸気マニホールドを備え、前記ウォータポンプは、前
記エンジンのシリンダブロックの車両進行方向前方側で
前記排気マニホールド下側に配置され、該シリンダブロ
ックの車幅方向一側壁部より突出したクランク軸の一端
部に設けられた回転部材より駆動ベルトを介して回転力
が伝達されるように連結され、前記エンジン内部の冷却
水ジャケットへ冷却水を導入する冷却水入口部は、前記
シリンダブロックの車両進行方向前方側で且つ排気マニ
ホールド下側で、前記駆動ベルト側寄りに設けられ、エ
ンジン内部から冷却水が取出される冷却水出口部は、エ
ンジン側部でかつ反駆動ベルト側寄りの上部に設けら
れ、前記冷却水出口部の冷却水流れ方向下流側にサーモ
スタットを配置することを特徴とするものである。
【0010】また、前記冷却水出口部は、サーモスタッ
トが内蔵されるサーモハウジングと、該サーモスタット
を覆うサーモキャップと備え、前記サーモキャップは、
冷却水通路を介して熱交換器に連結されることが好まし
い。また、前記サーモハウジングは、サーモスタットよ
り冷却水流れ方向上流側からスロットルボディを経由し
てウォータポンプより冷却水流れ方向上流側で冷却水通
路と連通する第1冷却水バイパス通路を備えることが好
ましい。また、前記サーモハウジングは、サーモスタッ
トより冷却水流れ方向上流側から前記スロットルボディ
を経由せずにウォータポンプより冷却水流れ方向上流側
で冷却水通路と連通する第2冷却水バイパス通路を備え
ることが好ましい。
【0011】また、前記サーモスタットは、エンジン内
の冷却水ジャケットを通過した後の冷却水を制御する出
口制御とするとともに、前記第1冷却水バイパス通路お
よび第2冷却水バイパス通路は、サーモハウジング側と
冷却水通路側とを常時連通状態とすることが好ましい。
【0012】また、前記雪上車は、オイルフィルタをシ
リンダブロックの車両進行方向前方側に配置し、前記オ
イルフィルタとシリンダブロックとの間にオイル冷却手
段を配置することが好ましい。また、前記雪上車は、雪
上車を走行するための走行レールの車両進行方向前方に
オイル冷却手段を配置することが好ましい。また、前記
雪上車は、エンジンルーム内のエンジン本体前方にマフ
ラーを配置し、前記マフラーの前方にオイル冷却手段を
配置することが好ましい。
【0013】また、前記ウォータポンプは、エンジンと
該エンジン前方に設けられる排気通路との間に配置され
ることが好ましい。また、前記ウォータポンプは、オイ
ルパンの上方に配置されることが好ましい。また、前記
ウォータポンプは、排気マニホールドの下方に配置され
ることが好ましい。また、前記エンジンは、車両進行方
向に前後してシリンダブロックを挟んでウォータポンプ
と対向する位置にオルタネータを備えることが好まし
い。また、前記エンジンは、冷却水用リザーバタンクを
エンジンの後方で吸気マニホールドと並設し、オイルパ
ン、熱交換器およびオルタネータの上方に備えることが
好ましい。また、前記エンジンは、冷却水用リザーバタ
ンクを平面視でオルタネータおよびウォータポンプを駆
動するための駆動ベルトより外側に突出しない位置に備
えることが好ましい。
【0014】本発明によれば、以下のような作用が得ら
れる。すなわち、雪上車用エンジンの冷却構造におい
て、エンジンの上部にシリンダヘッドを配置し、該シリ
ンダヘッドの車両進行方向前方側面に排気マニホールド
を備える一方、車両進行方向後方側面に吸気マニホール
ドを備え、ウォータポンプを、前記エンジンのシリンダ
ブロックの車両進行方向前方側で前記排気マニホールド
下側に配置し、シリンダブロックの車幅方向一側壁部よ
り突出したクランク軸の一端部に設けられた回転部材よ
り駆動ベルトを介して回転力が伝達されるように連結し
て、前記エンジン内部の冷却水ジャケットへ冷却水を導
入する冷却水入口部を前記シリンダブロックの車両進行
方向前方側で且つ排気マニホールド下側で、前記駆動ベ
ルト側寄りに設け、エンジン内部から冷却水が取出され
る冷却水出口部をエンジン側部でかつ反駆動ベルト側、
すなわちクランク軸の出力が取出される他端部側寄りの
上部に設けることで、冷却水がエンジン内部を下から上
に向かい、略対角線上に流れるため、シリンダヘッド内
やシリンダブロック内の冷却水ジャケット内部で淀むこ
と無く、効率良く流れて排出される。したがって、従来
と比較して冷却効率の高いエンジンを実現できるととも
に、ウォータポンプ近傍や排気マニホールド下部のデッ
ドスペースを利用して冷却水の供給、排水を行なうよう
にしたので、スペース効率の良いエンジンを実現でき
る。
【0015】また、前記冷却水出口部にサーモスタット
が内蔵されるサーモハウジングと、該サーモスタットを
覆うサーモキャップとを設け、前記サーモキャップを冷
却水通路、例えば冷却水ホースを介して熱交換器に連結
するようにして、冷却水の出口側で冷却水を制御する、
いわゆる出口制御とすることで、安定した冷却水温度に
よる正確に冷却水の制御を行うことができる。
【0016】また、前記サーモハウジングに、サーモス
タットより冷却水流れ方向上流側からスロットルボディ
を経由してウォータポンプより冷却水流れ方向上流側で
冷却水通路と連通する第1冷却水バイパス通路を備える
ことで、スロットルバルブ内に供給されるの冷却水の水
温を略一定に保ち、アイシングを防止するとともに安定
した吸気制御を行なうことできる。
【0017】また、前記サーモハウジングに、サーモス
タットより冷却水流れ方向上流側から前記スロットルボ
ディを経由せずにウォータポンプより冷却水流れ方向上
流側で冷却水通路と連通する第2冷却水バイパス通路を
備えることで、エンジンによって温められた冷却水をエ
ンジン内部に供給することで、サーモスタットによる熱
交換器により冷やされた冷却水の供給の制御とともに、
冷却水の水温を略一定に保つことができ、エンジンの運
転状態を良好にすることができる。
【0018】また、前記サーモスタットによる冷却水の
制御を、エンジン内の冷却水ジャケットを通過した後の
冷却水を制御する出口制御とすることで、安定した冷却
水の水温に基き、確実な冷却水の制御を行なうことがで
きる。また、第1冷却水バイパス通路および第2冷却水
バイパス通路をサーモハウジング側と冷却水通路側とを
常時連通状態とすることで、エンジン内の冷却水温を一
定にすることができるので、冷却水温を感知してメイン
の冷却水通路を開閉するサーモスタットが、エンジン運
転状態によって変化する冷却水温に敏感に反応して、エ
ンジンの焼付き等のトラブルを起すことを未然に防ぐこ
とができる。
【0019】また、前記雪上車に、オイルフィルタをシ
リンダブロックの車両進行方向前方側に配置し、前記オ
イルフィルタとシリンダブロックとの間にオイル冷却手
段、例えばオイルクーラを配置することで、エンジンだ
けでなくエンジンオイルを効果的に冷却することがで
き、エンジンの運転状態を良好にすることができる。
【0020】また、前記雪上車は、雪上車を走行するた
めの走行レールの車両進行方向前方にオイル冷却手段を
配置することで、かき上げられた雪によって冷却するこ
とができるので、冷却効果の向上を図ることができる。
また、オイル冷却手段として、例えば、熱交換器である
ヒートエクスチェンジャーを2分割して、一方を通常に
冷却水に冷却に使い、他方をオイルの冷却に使用するこ
とで簡単な構成で複数の冷却機能を実現できる。
【0021】また、前記雪上車のエンジンルーム内のエ
ンジン本体前方にマフラーを配置し、該マフラーの前方
にオイル冷却手段を配置することで、高温状態のマフラ
ーや排気管より先にオイル冷却手段に冷たい走行風を当
てることができるので、オイルの冷却効率を高めること
ができる。
【0022】また、前記ウォータポンプをエンジンと該
エンジン前方に設けられる排気通路との間に配置するこ
とで、排気通路下部のデッドスペースを利用した省スペ
ースのエンジンレイアウトを実現できる。また、前記ウ
ォータポンプをオイルパンの上方に配置することで、エ
ンジンの高さ寸法を低く抑えることができる。また、前
記ウォータポンプを排気マニホールドの下方に配置する
ことで、排気マニホールド下部のデッドスペースを利用
した省スペースのエンジンレイアウトを実現できる。
【0023】また、前記エンジンは、車両進行方向に前
後してシリンダブロックを挟んでウォータポンプと対向
する位置にオルタネータを備えることで、省スペースで
しかもバランスの良い駆動ベルトの配列を実現できる。
また、前記エンジンは、冷却水用のリザーバタンクをエ
ンジンの後方で吸気マニホールドと並設し、オイルパ
ン、熱交換器およびオルタネータの上方に備えることで
エンジンルーム内の上部に配置して冷却水の補給等のメ
ンテナンスを容易に行なうことができる。また、前記エ
ンジンは、冷却水用リザーバタンクを平面視でオルタネ
ータおよびウォータポンプを駆動するための駆動ベルト
より外側に突出しない位置に備えることで、エンジンの
構成をコンパクトにすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。図1〜図7は発明を実施す
る形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付した
部分は同一物を表わすものとする。図1は本発明の実施
形態に係るスノーモービルの全体構成を示す側面図、図
2は前記スノーモービルの全体構成を示す平面図、図3
はエンジンルーム内のエンジンのレイアウトを示す側面
図、図4はエンジンルーム内のエンジンのレイアウトを
示す平面図、図5は本実施形態に係るエンジンの構成を
示す側面図、図6は前記エンジンの構成を示す正面図、
図7はエンジンの冷却構造の概要を示す説明図である。
【0025】本実施形態は、図1、図2に示すように、
小型雪上車、いわゆるスノーモービル1に本発明に係る
水冷エンジン2を搭載したものである。前記スノーモー
ビル1は、前後方向に延びた車体フレーム10のうち車
体前部のフレーム前部(エンジンマウントフレーム)1
1下部に左右一対の操舵用そり13が左右方向に向くよ
うに回動自在に設置され、車体後部のフレーム後部12
の下部にトラックベルト15を循環させる駆動用のクロ
ーラ16が配置されている。前記クローラ16は、フレ
ーム後部12の前端に配置された駆動輪17と後端に配
置された従動輪18と複数個の中間輪19とサスペンシ
ョン機構20と各車輪の周囲に巻かけられて循環するト
ラックベルト15とを設けたものである。
【0026】前記車体フレーム10は、モノコックフレ
ーム構造で形成されており、エンジン2が搭載されるフ
レーム前部11は、主部11aより前部分が上方に突出
形成され、操舵用そり13の支持用のフロントサスペン
ション13a上部を収容するフロントサスペンションハ
ウジング11bが形成されるとともに、前記主部11a
より後部分が斜め後ろ上方に立ち上がる形状で、クロー
ラ16の駆動輪17上方付近を収容するトラックハウジ
ング11cがフレーム後部12と連続的かつ一体的に形
成されている。
【0027】前記フレーム後部12は、車体前後方向で
後端部に亘り延設され、クローラ16全体を下方に収容
するカバーを兼ねている。該フレーム後部12上方に
は、鞍形のシート22が配置され、該シート22の車体
幅方向両側には、該シート22より一段低くなったステ
ップ23が設けられている。前記シート22とフレーム
前部11との間のほぼ車体中央部にはステアリングポス
ト25が立設され、該ステアリングポスト25の上端部
にはステアリング26がやや後方に傾いて水平方向左右
に延設されている。該ステアリング26によりステアリ
ングポスト25を介して操舵用そり13を操作するよう
にされている。
【0028】フレーム前部11においては、図3、図4
に示すように、前記ステアリング26付近およびその前
方に、フレーム前部11の上部を覆うようにインストル
メントパネル27が設けられている。前記インストルメ
ントパネル27にはスピードメータ/タコメータ27a
等の計器類が装着されている。前記インストルメントパ
ネル27の前方外周を包囲するように前方から両側方に
亘りウインドシールド28が上端縁を後方に傾倒させた
状態で立設されている。また、前記インストルメントパ
ネル27の前側には、前記ウインドシールド28の基部
より前方に向かいエンジンフード29が略流線形状に緩
やかに下がった概略船底を逆さにした形状で形成されて
いる。
【0029】前記エンジンフード29は、インストルメ
ントパネル27の前方に設けられるとともに、該インス
トルメントパネル27の前端部より一段に下がった位置
から先端部に亘り形成されている。前記エンジンフード
29とインストルメントパネル27との段差部には、前
方を照射するヘッドライト31が配設されている。この
ように配設されたインストルメントパネル27とエンジ
ンフード29の下側にエンジンルーム30が形成されて
いる。
【0030】次に、エンジンルーム30内のエンジン2
の構成について詳細に説明する。図1、図2に示すよう
に、スノーモービル1の車体前部に構成されるフレーム
前部11に形成されるエンジンルーム30内の略中央部
に、エンジン2がシリンダブロック3を雪上車進行方向
に対して後方に向けて傾けて(シリンダヘッド4中心が
クランク軸7よりも後方に位置するようにする)、ステ
アリングポスト25の下方に近接して配置されている。
【0031】前記エンジン2は、図3、図4に示すよう
に、3気筒を幅方向に並列に配置したシリンダブロック
3の上側にシリンダヘッド4を配置した水冷4サイクル
エンジンであって、クランク軸7を車体幅方向とほぼ平
行に向け、かつ、シリンダブロック3側を車体後方向に
向かい傾倒(θ°後方に傾倒)させた状態で、スノーモ
ービル1の車体前部の略中央部に配置されている。
【0032】前記エンジン2の車体幅方向一側には、ク
ローラ16を駆動するための駆動伝達装置32が配設さ
れている。前記駆動伝達装置32は、図4に示すよう
に、エンジン車体幅方向一側壁より突出されたクランク
軸7の一端部に係合される駆動用のドライブクラッチ3
3と、クローラ16の駆動輪17に連結される従動用の
ドリブンクラッチ34とを備え、エンジン2の出力をク
ランク軸7より取出して、前記ドライブクラッチ33よ
り前記ドリブンクラッチ34に駆動力を伝達するように
されている。駆動力の伝達は、駆動ベルト33aを介し
て前記ドライブクラッチ33とドリブンクラッチ34と
により無段変速で行なわれる。
【0033】前記シリンダヘッド4の前側部には、前方
に向かい突出して排気マニホールド35が延設され、後
側部には、後方に向かい突出して吸気マニホールド39
が延設されている。前記シリンダブロック3の下側には
オイルパン9がエンジンルーム30の底部に近接した状
態で配設されている。
【0034】前記エンジン2本体の後方でステアリング
ポスト25の前方、すなわちエンジン2本体とステアリ
ングポスト25との間には、吸気マニホールド39、ス
ロットルボディ41およびエアクリーナボックス43等
の吸気経路が配設されている。前記吸気経路の下方でシ
リンダブロック3の後方には、オルタネータ49が設け
られている。
【0035】前記スロットルボディ41を含む一部の吸
気経路は、シリンダヘッド4よりも高い位置に配置さ
れ、エンジン2の上方でインストルメントパネル27下
側のヘッドライト31後方に形成されるエンジンルーム
30内の空間に配置されている。前記エアクリーナボッ
クス43は、前記シリンダヘッド4を覆うヘッドカバー
8の後方に設けられている。
【0036】エンジンルーム30内の後方には、図3、
図4に示すように、前記シリンダブロック3の後方で吸
気マニホールド39と並設して、オイルパン9、オルタ
ネータ49および後記する熱交換器、すなわちヒートエ
クスチェンジャーの上方で駆動ベルト52寄りの位置に
冷却水用のリザーブタンク60が設けられている。ま
た、エンジンルーム30内には、フレーム後部12の前
側の下側でクローラ16の車両進行方向前側の上方にト
ラックベルト15に略平行に対向してヒートエクスチェ
ンジャー70aが設けられ、前記クローラ16の車両進
行方向前側の前方で、上端部をやや後方に傾斜した状態
でトラックベルト15と対向してフロント側のヒートエ
クスチェンジャー70bが設けられている。前記ヒート
エクスチェンジャー70a、70bは、平面視で略矩形
状を呈している。
【0037】また、エンジン2の前方には、シリンダヘ
ッド4の前側に排気マニホールド35に続き、排気管3
6が連結され、さらに前方にマフラー50がフレーム前
部11の主部11aの底部に形成されたフロントサスペ
ンションハウジング11b上部に配置されている。
【0038】前記排気マニホールド35の下方でシリン
ダブロック3の前側には、該シリンダブロック3を挟ん
で前記オルタネータ49と略対向する位置にウォータポ
ンプ51が配置されている。前記ウォータポンプ51
は、前記オルタネータ49とともに、クランク軸7の一
端部に係合された駆動プーリ53より駆動ベルト52を
介して伝達される回転力を駆動源として、冷却水を吐出
して冷却水ホース(図示省略)を介してエンジン内部に
形成されたウォータジャケット(図示省略)に供給して
エンジン2を冷却するようにされている。前記ウォータ
ポンプ51の下方でシリンダブロック3の前側には、オ
イルフィルタ54が配置されている。
【0039】図4に示すように、前記シリンダブロック
3の車両進行方向前側には、排気マニホールド35の下
側で駆動ベルト52寄りにエンジン内部の冷却水ジャケ
ット(図示省略)に冷却水を導入する冷却水入口部62
が突設されている。前記エンジン側部には、反駆動ベル
ト側寄りの上部に前記冷却水ジャケットから冷却水が取
出される冷却水出口部63が突設されている。
【0040】前記冷却水出口部63には、図4、図6に
示すように、冷却水の温度によって冷却水の通過を規制
するサーモスタット64が内蔵されるサーモハウジング
65と、該サーモスタット64を覆うサーモキャップ6
6が設けられている。前記サーモキャップ66は、冷却
水ホース67を介してリザーブタンク60に接続され、
エンジン内部からの冷却水を該リザーブタンク60に戻
すようにされている。前記リザーブタンク60は、冷却
水ホース68を介して前記ヒートエクスチェンジャー7
0aと連結され、前記ヒートエクスチェンジャー70
a、70bとは接続ホース70cにより連通され、前記
ヒートエクスチェンジャー70bは、冷却水ホース69
を介してエンジン2側の冷却水入口部62に接続されて
いる。前記冷却水ホース69の略中央部には、一部の外
周を覆うようにブロックヒータ75が備えられ、部分的
に冷却水を加熱できるようにされている。
【0041】前記サーモハウジング65には、図7に示
すように、冷却水流れ方向でサーモスタットより上流側
からスロットルボディ41を経由してウォータポンプ5
1より上流側で冷却水ホース69と連通する第1冷却水
バイパス通路71と、サーモスタット64より上流側か
ら前記スロットルボディ41を経由せずにウォータポン
プ51より上流側で冷却水ホース69と連通する第2冷
却水バイパス通路72が構成されている。
【0042】前記第1冷却水バイパス通路71は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタット64より上流側と接続され、他端部がスロッ
トルボディ41内に形成される冷却水通路(図示省略)
の入口側と接続される第1冷却水バイパスホース71a
と、一端部が前記スロットルボディ41内に形成される
冷却水通路の出口側と接続され、他端部が冷却水ホース
69のウォータポンプ51より上流側と接続される第1
冷却水バイパスホース71bとにより構成されている。
【0043】前記第2冷却水バイパス通路72は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタットより上流側と接続され、他端部が冷却水ホー
ス69のウォータポンプ51より上流側と接続される第
2冷却水バイパスホース72aにより構成されている。
【0044】前記第1冷却水バイパスホース71a、7
1bおよび第2冷却水バイパスホース72aは、サーモ
ハウジング65側と冷却水ホース69側とを常時連通状
態とされている。
【0045】次に、本実施形態に係る雪上車用エンジン
の冷却構造による作用について、図面を参照して説明す
る。まず、冷却水は、図7に示すように、冷却水入口部
62からウォータポンプ51によりエンジン2内部の冷
却水ジャケットに冷却水が導入される。導入された冷却
水は、シリンダブロック3内およびシリンダヘッド4内
の冷却水ジャケットを通りながらエンジン各部位を冷却
するとともに温められて、シリンダヘッド4上部に設け
られた冷却水出口部63通ってエンジン外部に送り出さ
れる。このとき、一部の冷却水は、サーモハウジング6
5より第1冷却水バイパス通路71およびだい2冷却水
バイパス通路72に送られ、その他はサーモスタット6
4を介してサーモキャップ66から冷却水ホース67に
送られる。
【0046】第1冷却水バイパス通路71に送られた冷
却水は、第1冷却水バイパスホース71aを通ってスロ
ットルボディ41内に形成された冷却水ジャケット(図
示省略)に送られる。スロットルボディ41は、温めら
れた冷却水により一定温度に温められる。そして、スロ
ットルボディ41より第1冷却水バイパスホース71b
を通って冷却水ホース69に戻される。第2冷却水バイ
パス通路72に送られた冷却水は、第2冷却水バイパス
ホース72aを通って、冷やされること無く直接冷却水
ホース69に戻される。
【0047】一方、サーモスタット64を介して流量制
御されてサーモキャップ66に送られた冷却水は、冷却
水ホース68を通ってリザーブタンク60に送られ、該
リザーブタンク60よりヒートエクスチェンジャー70
aに送られる。前記ヒートエクスチェンジャー70a内
の冷却水通路を通過するうちに冷却された冷却水は、さ
らにフロント側のヒートエクスチェンジャー70bに送
られて冷却される。そして、再びウォータポンプ51に
供給され、エンジン2内の冷却水ジャケットに送られて
前述した冷却行程を繰り返すことでエンジン2の冷却が
行われる。この時、ウォータポンプ51に送られる冷却
水は、冷却水ホース69を通過する際に、ブロックヒー
タ75により適宜に温められて温度調整を行なうことが
できる。このように、冷却水は、第1冷却水バイパス通
路、第2冷却水バイパス通路、通常の冷却水通路という
複数の冷却水経路でエンジンを冷却するようにされてい
る。
【0048】以上のように構成したので、本実施形態の
雪上車用エンジンの冷却構造によれば、エンジンにより
温められた冷却水を第1冷却水バイパス通路71および
第2冷却水バイパス通路72を介して、ヒートエクスチ
ェンジャー70a、70bを通さずにそのまま循環させ
るようにしたので、スロットルボディ41やエンジン2
本体の温度を大きく変動させることがないので、始動時
直後のエンジンのアイドリング回転数を安定させること
ができる。オーバークールとなること無く冷却水温を安
定させて冷却水を制御することができ、また、エンジン
2の暖機運転時にも必要以上にエンジン2を冷却するこ
とがない。
【0049】また、本実施形態によれば、冷却水入口部
62を、シリンダブロック3の車両進行方向前側の排気
マニホールド35の下側で駆動ベルト52寄りに突設
し、冷却水出口部63を、エンジン側部の反駆動ベルト
側寄りに突設したので、冷却水がエンジン内部を下から
上に向かい、略対角線上に流れるため、シリンダヘッド
4内やシリンダブロック3内の冷却水ジャケット内部で
淀むこと無く、効率良く流れて排出されて、従来と比較
して冷却効率のエンジンを実現できる。
【0050】また、本実施形態によれば、リザーブタン
ク60を、エンジンルーム30内部の上方で、吸気マニ
ホールド39と並設するとともに、オイルパン9、オル
タネータ49およびヒートエクスチェンジャー70bの
上方で駆動ベルト52寄りの位置に設けたので、冷却水
を補給する際の作業性の向上を図るとともに、省スペー
スなエンジンレイアウトを実現できる。
【0051】また、本実施形態によれば、第1冷却水バ
イパス通路71および第2冷却水バイパス通路72を、
サーモハウジング65側と冷却水ホース69側とを常時
連通状態としたので、エンジン2を常に一定温度にする
ことができるので、エンジンの運転状態によって変化す
る冷却水温に敏感に反応して、エンジンの焼付き等のト
ラブルを防止することができる。
【0052】また、本実施形態によれば、ウォータポン
プ51を排気マニホールド35の下側で、シリンダブロ
ック3を挟んでオルタネータ49と対向する位置に配置
したので排気マニホールド35下のデッドスペースを利
用した省スペースなレイアウトを実現できる。また、前
記ウォータポンプ51は、前記オルタネータ49ととも
に、クランク軸7の一端部に係合された駆動プーリ53
より駆動ベルト52を介して伝達される回転力を駆動源
としたので、ウォータポンプ51を駆動するためだけの
部品を必要としないので部品点数の削減を図ることがで
きる。
【0053】また、本実施形態は、水冷エンジンについ
て説明しているが、本発明は、オイル等を用いてエンジ
ンを冷却するその他の液冷エンジンにも適用できるもの
であり、本実施形態と同様な効果を奏することができ
る。
【0054】尚、本発明の雪上車用エンジンの冷却構造
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0055】次に、本発明の実施形態の変形例1を、図
面を参照して詳細に説明する。図8〜図12は前記実施
形態の変形例1であって、図中、図と同一の符号を付し
た部分は前記実施形態に示すものと同一の物を表わすも
のとする。変形例1は、図8、図9に示すように、スノ
ーモービル101のエンジン102の構成は、オイルフ
ィルタ154をシリンダブロック3の車両進行方向前方
側に配置し、前記オイルフィルタ154とシリンダブロ
ック3との間にオイルクーラ180を配置するものであ
る。
【0056】エンジン102のシリンダブロック3の車
両進行方向前側には、排気マニホールド35の下側で駆
動ベルト52寄りにエンジン内部の冷却水ジャケット
(図示省略)に冷却水を導入する冷却水入口部62が突
設されている。前記シリンダブロック3の上側に設けら
れるシリンダヘッド4側部には、反駆動ベルト側寄りの
上部に前記冷却水ジャケットから冷却水が取出される冷
却水出口部163が突設されている。
【0057】冷却水出口部163は、図12に示すよう
に、冷却水の温度によって冷却水の通過を規制するサー
モスタット64が内蔵されるサーモハウジング165
と、該サーモスタット64を覆うサーモキャップ166
が設けられている。
【0058】エンジンルーム30内には、図フレーム後
部12の前側の下側でクローラ16の車両進行方向前側
の上方にトラックベルト15に略平行に対向してヒート
エクスチェンジャー70aが設けられ、前記クローラ1
6の車両進行方向前側の前方で、上端部をやや後方に傾
斜した状態でトラックベルト15と対向してフロント側
のヒートエクスチェンジャー70bが設けられている。
前記ヒートエクスチェンジャー70a、70bは、平面
視で略矩形状を呈している。
【0059】前記サーモキャップ166は、冷却水ホー
ス67を介してリザーブタンク60に接続され、エンジ
ン内部からの冷却水を該リザーブタンク60に戻すよう
にされている。前記リザーブタンク60は、冷却水ホー
ス68を介して前記ヒートエクスチェンジャー70aと
連結され、前記ヒートエクスチェンジャー70a、70
bとは接続ホース70cにより連通され、前記ヒートエ
クスチェンジャー70bは、冷却水ホース169を介し
てエンジン2側の冷却水入口部62に接続されている。
前記冷却水ホース169の略中央部には、一部の外周を
覆うようにブロックヒータ75が備えられ、部分的に冷
却水を加熱できるようにされている。
【0060】前記サーモハウジング165には、図12
に示すように、冷却水流れ方向でサーモスタット64よ
り上流側からスロットルボディ41を経由してウォータ
ポンプ51より上流側で冷却水ホース169と連通する
第1冷却水バイパス通路71と、サーモスタット64よ
り上流側から前記スロットルボディ41を経由せずにウ
ォータポンプ51より上流側で冷却水ホース169と連
通する第2冷却水バイパス通路72と、冷却水流れ方向
でサーモスタット64より上流側からオイルクーラ18
0を経由してウォータポンプ51より上流側で冷却水ホ
ース169と連通する第3冷却水バイパス通路173が
構成されている。
【0061】前記第1冷却水バイパス通路71は、一端
部が前記サーモハウジング165の冷却水流れ方向でサ
ーモスタット64より上流側と接続され、他端部がスロ
ットルボディ41内に形成される冷却水通路(図示省
略)の入口側と接続される第1冷却水バイパスホース7
1aと、一端部が前記スロットルボディ41内に形成さ
れる冷却水通路の出口側と接続され、他端部が冷却水ホ
ース169のウォータポンプ51より上流側と接続され
る第1冷却水バイパスホース71bとにより構成されて
いる。
【0062】前記第2冷却水バイパス通路72は、一端
部が前記サーモハウジング165の冷却水流れ方向でサ
ーモスタットより上流側と接続され、他端部が冷却水ホ
ース169のウォータポンプ51より上流側と接続され
る第2冷却水バイパス通路72aにより構成されてい
る。
【0063】前記第3冷却水バイパス通路173は、一
端部が前記サーモハウジング165の冷却水流れ方向で
サーモスタット64より上流側と接続され、他端部がオ
イルクーラ180内に形成される冷却水通路(図示省
略)の入口側と接続される第3冷却水バイパスホース1
73aと、一端部が前記オイルクーラ180内に形成さ
れる冷却水通路の出口側と接続され、他端部が冷却水ホ
ース169のウォータポンプ51より上流側と接続され
る第3冷却水バイパスホース173bとにより構成され
ている。
【0064】前記第1冷却水バイパス通路71、第2冷
却水バイパス通路72および第3の冷却水バイパス通路
173は、サーモハウジング165側と冷却水ホース1
69側とを常時連通状態とされている。前記サーモキャ
ップ166は、冷却水ホース67を介してリザーブタン
ク60に接続され、エンジン内部からの冷却水を該リザ
ーブタンク60に戻すようにされている。
【0065】この構成によれば、エンジン102を冷却
するための冷却水を利用して、エンジン102だけでな
くオイルクーラ180によりエンジンオイルを効果的に
冷却することができ、エンジンの運転状態を良好にする
ことができる。
【0066】次に、本発明の実施形態の変形例2を、図
面を参照して詳細に説明する。図13乃至図15は前記
実施形態の変形例2であって、図中、図と同一の符号を
付した部分は前記実施形態に示すものと同一の物を表わ
すものとする。変形例2は、図13、図14に示すよう
に、スノーモービル201の構成は、スノーモービル2
01を走行するためのクローラ16の車両進行方向前方
にオイル冷却用のヒートエクスチェンジャーを配置する
ものである。
【0067】エンジン202のシリンダブロック3の車
両進行方向前側には、排気マニホールド35の下側で駆
動ベルト52寄りにエンジン内部の冷却水ジャケット
(図示省略)に冷却水を導入する冷却水入口部62が突
設されている。前記シリンダブロック3の上側に設けら
れるシリンダヘッド4側部には、反駆動ベルト側寄りの
上部に前記冷却水ジャケットから冷却水が取出される冷
却水出口部63が突設されている。
【0068】冷却水出口部63は、図15に示すよう
に、冷却水の温度によって冷却水の通過を規制するサー
モスタット64が内蔵されるサーモハウジング65と、
該サーモスタットを覆うサーモキャップ66が設けられ
ている。
【0069】前記ヒートエクスチェンジャーは、図1
3、図14に示すように、エンジンルーム30内の、フ
レーム後部12の前側の下側でクローラ16の車両進行
方向前側の上方にトラックベルト15に略平行に対向し
て冷却水用のヒートエクスチェンジャー270aが設け
られ、前記クローラ16の車両進行方向前側の前方で、
上端部をやや後方に傾斜した状態でトラックベルト15
と対向して冷却水用のフロント側のヒートエクスチェン
ジャー270bとオイル冷却用のヒートエクスチェンジ
ャー270cとが車体幅方向に沿った向きに並設されて
いる。前記ヒートエクスチェンジャー270cは、平面
視で略矩形状を呈している。
【0070】前記サーモキャップ66は、冷却水ホース
67を介してリザーブタンク60に接続され、エンジン
内部からの冷却水を該リザーブタンク60に戻すように
されている。前記リザーブタンク60は、冷却水ホース
68を介して前記ヒートエクスチェンジャー270aと
連結され、前記ヒートエクスチェンジャー270a、2
70bとは接続ホース270dにより連通され、前記ヒ
ートエクスチェンジャー270bは、冷却水ホース69
を介してエンジン2側の冷却水入口部62に接続されて
いる。前記冷却水ホース69の略中央部には、一部の外
周を覆うようにブロックヒータ75が備えられ、部分的
に冷却水を加熱できるようにされている。
【0071】前記サーモハウジング65には、図15に
示すように、冷却水流れ方向でサーモスタット64より
上流側からスロットルボディ41を経由してウォータポ
ンプ51より上流側で冷却水ホース69と連通する第1
冷却水バイパス通路71と、サーモスタット64より上
流側から前記スロットルボディ41を経由せずにウォー
タポンプ51より上流側で冷却水ホース69と連通する
第2冷却水バイパス通路72が構成されている。
【0072】前記第1冷却水バイパス通路71は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタット64より上流側と接続され、他端部がスロッ
トルボディ41内に形成される冷却水通路(図示省略)
の入口側と接続される第1冷却水バイパスホース71a
と、一端部が前記スロットルボディ41内に形成される
冷却水通路の出口側と接続され、他端部が冷却水ホース
69のウォータポンプ51より上流側と接続される第1
冷却水バイパスホース71bとにより構成されている。
【0073】前記第2冷却水バイパス通路72は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタットより上流側と接続され、他端部が冷却水ホー
ス69のウォータポンプ51より上流側と接続される第
2冷却水バイパス通路72aにより構成されている。
【0074】前記第1冷却水バイパス通路71および第
2冷却水バイパス通路72は、サーモハウジング65側
と冷却水ホース69側とを常時連通状態とされている。
前記サーモキャップ66は、冷却水ホース67を介して
リザーブタンク60に接続され、エンジン内部からの冷
却水を該リザーブタンク60に戻すようにされている。
【0075】前記オイル冷却用のヒートエクスチェンジ
ャー270cは、オイル入口側にオイルポンプ(図示省
略)に連通する入り側オイルホース281が接続され、
オイル出口側にオイルフィルタ54に連通する出側オイ
ルホース282が接続されて、オイルクーラ内に形成さ
れたオイル通路内をオイルが通過する間に該オイルを冷
却するようにされている。
【0076】この構成によると、スノーモービル201
を走行するためのクローラ16の車両進行方向前方にオ
イル冷却用のヒートエクスチェンジャー270cを配置
したので、かき上げられた雪によって効果的に冷却する
ことができる。また、オイル冷却手段として、ヒートエ
クスチェンジャーを2分割して、一方のヒートエクスチ
ェンジャー270bを通常に冷却水に冷却に使い、他方
のヒートエクスチェンジャー270cをオイルの冷却に
使用したので、省スペースで複数の冷却機能を実現でき
る。
【0077】次に、本発明の実施形態の変形例3を、図
面を参照して詳細に説明する。図16乃至図18は前記
実施形態の変形例3であって、図中、図と同一の符号を
付した部分は前記実施形態に示すものと同一の物を表わ
すものとする。変形例3は、図16、図17に示すよう
に、スノーモービル301のエンジンルーム30内のエ
ンジン本体前方にマフラー50を配置し、該マフラー5
0の前方にオイル冷却手段としてオイルクーラを配置す
るものである。
【0078】エンジン302のシリンダブロック3の車
両進行方向前側には、排気マニホールド35の下側で駆
動ベルト52寄りにエンジン内部の冷却水ジャケット
(図示省略)に冷却水を導入する冷却水入口部62が突
設されている。前記シリンダブロック3の上側に設けら
れるシリンダヘッド4側部には、反駆動ベルト側寄りの
上部に前記冷却水ジャケットから冷却水が取出される冷
却水出口部63が突設されている。
【0079】冷却水出口部63は、図15に示すよう
に、冷却水の温度によって冷却水の通過を規制するサー
モスタット64が内蔵されるサーモハウジング65と、
該サーモスタットを覆うサーモキャップ66が設けられ
ている。
【0080】エンジンルーム30内には、フレーム後部
12の前側の下側でクローラ16の車両進行方向前側の
上方にトラックベルト15に略平行に対向して冷却水用
のヒートエクスチェンジャー370aが設けられ、前記
クローラ16の車両進行方向前側の前方で、上端部をや
や後方に傾斜した状態でトラックベルト15と対向して
冷却水用のフロント側のヒートエクスチェンジャー37
0bが設けられている。また、エンジンルーム30の略
中央部に配置されたエンジン302の前方にマフラー5
0の前方にオイル冷却用のオイルクーラ380が設けら
れている。前記オイルクーラ380は、正面視で略矩形
状を呈し、その平面部すなわち冷却部380aを車両進
行方向前方に向けて立設されている。
【0081】前記サーモキャップ66は、冷却水ホース
67を介してリザーブタンク60に接続され、エンジン
内部からの冷却水を該リザーブタンク60に戻すように
されている。前記リザーブタンク60は、冷却水ホース
68を介して前記ヒートエクスチェンジャー270aと
連結され、前記ヒートエクスチェンジャー270a、2
70bとは接続ホース270dにより連通され、前記ヒ
ートエクスチェンジャー270bは、冷却水ホース69
を介してエンジン2側の冷却水入口部62に接続されて
いる。前記冷却水ホース69の略中央部には、一部の外
周を覆うようにブロックヒータ75が備えられ、部分的
に冷却水を加熱できるようにされている。
【0082】前記サーモハウジング65には、図18に
示すように、冷却水流れ方向でサーモスタット64より
上流側からスロットルボディ41を経由してウォータポ
ンプ51より上流側で冷却水ホース69と連通する第1
冷却水バイパス通路71と、サーモスタット64より上
流側から前記スロットルボディ41を経由せずにウォー
タポンプ51より上流側で冷却水ホース69と連通する
第2冷却水バイパス通路72が構成されている。
【0083】前記第1冷却水バイパス通路71は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタット64より上流側と接続され、他端部がスロッ
トルボディ41内に形成される冷却水通路(図示省略)
の入口側と接続される第1冷却水バイパスホース71a
と、一端部が前記スロットルボディ41内に形成される
冷却水通路の出口側と接続され、他端部が冷却水ホース
69のウォータポンプ51より上流側と接続される第1
冷却水バイパスホース71bとにより構成されている。
【0084】前記第2冷却水バイパス通路72は、一端
部が前記サーモハウジング65の冷却水流れ方向でサー
モスタットより上流側と接続され、他端部が冷却水ホー
ス69のウォータポンプ51より上流側と接続される第
2冷却水バイパス通路72aにより構成されている。
【0085】前記第1冷却水バイパス通路71および第
2冷却水バイパス通路72は、サーモハウジング65側
と冷却水ホース69側とを常時連通状態とされている。
前記サーモキャップ66は、冷却水ホース67を介して
リザーブタンク60に接続され、エンジン内部からの冷
却水を該リザーブタンク60に戻すようにされている。
【0086】前記オイルクーラ380は、オイル入口側
にオイルポンプ(図示省略)に連通する入り側オイルホ
ース381が接続され、オイル出口側にオイルフィルタ
54に連通する出側オイルホース382が接続されて、
オイルクーラ内に形成されたオイル通路内をオイルが通
過する間に該オイルを冷却するようにされている。
【0087】この構成によると、高温状態のマフラー5
0や排気管36より先に冷たい走行風をオイルクーラ3
80に当てることができるので、オイルの冷却効率を高
めることができる。
【0088】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜14に記載の雪上車用エンジンの冷却構造によれば、
始動時直後のエンジンのアイドリング回転数を安定さ
せ、冷却水を補給する際の作業性の向上を図り、省スペ
ースなエンジンレイアウトを実現できるという優れた効
果を奏し得る。詳しくは、雪上車用エンジンの冷却構造
において、ウォータポンプをエンジンのシリンダブロッ
クの車両進行方向前方側で排気マニホールド下側に配置
し、シリンダブロックの車幅方向一側壁部より突出した
クランク軸の一端部に設けられた駆動プーリより駆動ベ
ルトを介して回転力が伝達されるように連結することで
ウォータポンプ専用に駆動源を設けること無く、省スペ
ースなエンジンレイアウトを実現できる。また、前記エ
ンジン内部の冷却水ジャケットへ冷却水を導入する冷却
水入口部を前記シリンダブロックの車両進行方向前方側
で且つ排気マニホールド下側で、前記駆動ベルト側寄り
に設け、エンジン内部から冷却水が取出される冷却水出
口部をエンジン側部でかつ反駆動ベルト側寄りの上部に
設けることで、冷却水がエンジン内部を下から上に向か
い、略対角線上に流れるため、シリンダヘッド内やシリ
ンダブロック内の冷却水ジャケット内部で淀むこと無く
効率良く流れるので、従来と比較して冷却効率の高いエ
ンジンを実現できるとともに、ウォータポンプ近傍や排
気マニホールド下部のデッドスペースを利用して冷却水
の供給、排水を行なうようにしたので、スペース効率の
良いエンジンを実現できるという効果を奏する。さら
に、サーモハウジングに、サーモスタットより冷却水流
れ方向上流側からウォータポンプより冷却水流れ方向上
流側で冷却水通路と連通する冷却水バイパス通路を備
え、該冷却水バイパス通路を常時連通状態として、エン
ジンによって温められた冷却水を熱交換器を介すること
無くエンジンに戻すことで、サーモスタットによる熱交
換器により冷やされた冷却水の供給の制御とともに、エ
ンジン内の冷却水温を略一定にすることができる。した
がって、冷却水温を感知してメインの冷却水通路を開閉
するサーモスタットが、エンジン運転状態によって変化
する冷却水温に敏感に反応して、エンジンの焼付き等の
トラブルを起すことを未然に防ぎ、エンジン始動当初の
アイドリング回転数を安定させることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスノーモービルの全体
構成を示す側面図である。
【図2】前記スノーモービルの全体構成を示す平面図で
ある。
【図3】エンジンルーム内のエンジンのレイアウトを示
す側面図である。
【図4】エンジンルーム内のエンジンのレイアウトを示
す平面図である。
【図5】本実施形態に係るエンジンの構成を示す側面図
である。
【図6】前記エンジンの構成を示す正面図である。
【図7】前記エンジンの冷却構造の概要を示す説明図で
ある。
【図8】本実施形態の変形例1のスノーモービルの全体
構成を示す側面図である。
【図9】前記スノーモービルの全体構成を示す平面図で
ある。
【図10】変形例1のエンジンの構成を示す側面図であ
る。
【図11】前記エンジンの構成を示す正面図である。
【図12】前記エンジンの冷却構造の概要を示す説明図
である。
【図13】本実施形態の変形例2のスノーモービルの全
体構成を示す側面図である。
【図14】前記スノーモービルの全体構成を示す平面図
である。
【図15】前記エンジンの冷却構造の概要を示す説明図
である。
【図16】本実施形態の変形例3のスノーモービルの全
体構成を示す側面図である。
【図17】前記スノーモービルの全体構成を示す平面図
である。
【図18】前記エンジンの冷却構造の概要を示す説明図
である。
【符号の説明】
1、101、201、301 スノーモービル 2、102、202、302 エンジン 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 7 クランク軸 8 ヘッドカバー 30 エンジンルーム 32 駆動伝達装置 35 排気マニホールド 39 吸気マニホールド 41 スロットルボディ 49 オルタネータ 50 マフラー 51 ウォータポンプ 52 駆動ベルト 53 駆動プーリ 54、154 オイルフィルタ 57、67、68 冷却水ホース 60 リザーブタンク 62 冷却水入口部 63、163 冷却水出口部 64 サーモスタット 65、165 サーモハウジング 66、166 サーモキャップ 70a、70b、270a、270b、270c ヒー
トエクスチェンジャー 370a、370b ヒートエクスチェンジャー 71、72、173 冷却水バイパス通路 71a、72a、71b、173a、173b 冷却水
バイパスホース 180、370、380 オイルクーラ 281、381 入り側オイルホース 282、382 出側オイルホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 5/10 F01P 5/10 A 5/12 5/12 H F02B 67/00 F02B 67/00 E F G J Q (72)発明者 佐々木 豊 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 柴野 謙 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 松村 等 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3G015 AA02 AA05 AB00 BG01 CA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン内部に形成された冷却水ジャケ
    ットと、冷却水を冷やすための熱交換器と、冷却水を吐
    出するためのウォータポンプと、前記ウォータポンプか
    ら吐出される冷却水のエンジン内部への供給を制御する
    サーモスタットを備え、冷却水をエンジン内部に循環し
    てエンジンを冷却するようにしたエンジンの冷却構造に
    おいて、 前記エンジンの上部にシリンダヘッドを配置し、該シリ
    ンダヘッドの車両進行方向前方側面に排気マニホールド
    を備える一方、車両進行方向後方側面に吸気マニホール
    ドを備え、 前記ウォータポンプは、前記エンジンのシリンダブロッ
    クの車両進行方向前方側で前記排気マニホールド下側に
    配置され、該シリンダブロックの車幅方向一側壁部より
    突出したクランク軸の一端部に設けられた回転部材より
    駆動ベルトを介して回転力が伝達されるように連結さ
    れ、 前記エンジン内部の冷却水ジャケットへ冷却水を導入す
    る冷却水入口部は、前記シリンダブロックの車両進行方
    向前方側で且つ排気マニホールド下側で、前記駆動ベル
    ト側寄りに設けられ、 エンジン内部から冷却水が取出される冷却水出口部は、
    エンジン側部でかつ反駆動ベルト側寄りの上部に設けら
    れ、 前記冷却水出口部の冷却水流れ方向下流側にサーモスタ
    ットを配置することを特徴とする雪上車用エンジンの冷
    却構造。
  2. 【請求項2】 前記冷却水出口部は、サーモスタットが
    内蔵されるサーモハウジングと、該サーモスタットを覆
    うサーモキャップと備え、 前記サーモキャップは、冷却水通路を介して熱交換器に
    連結されることを特徴とする請求項1に記載の雪上車用
    エンジンの冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記サーモハウジングは、サーモスタッ
    トより冷却水流れ方向上流側からスロットルボディを経
    由してウォータポンプより冷却水流れ方向上流側で冷却
    水通路と連通する第1冷却水バイパス通路を備えること
    を特徴とする請求項1または2に記載の雪上車用エンジ
    ンの冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記サーモハウジングは、サーモスタッ
    トより冷却水流れ方向上流側から前記スロットルボディ
    を経由せずにウォータポンプより冷却水流れ方向上流側
    で冷却水通路と連通する第2冷却水バイパス通路を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項
    に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  5. 【請求項5】 前記サーモスタットは、エンジン内の冷
    却水ジャケットを通過した後の冷却水を制御する出口制
    御とするとともに、前記第1冷却水バイパス通路および
    第2冷却水バイパス通路は、サーモハウジング側と冷却
    水通路側とを常時連通状態とすることを特徴とする請求
    項3または4に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  6. 【請求項6】 前記雪上車は、オイルフィルタをシリン
    ダブロックの車両進行方向前方側に配置し、前記オイル
    フィルタとシリンダブロックとの間にオイル冷却手段を
    配置することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れ
    か一項に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  7. 【請求項7】 前記雪上車は、雪上車を走行するための
    走行レールの車両進行方向前方にオイル冷却手段を配置
    することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一
    項に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  8. 【請求項8】 前記雪上車は、エンジンルーム内のエン
    ジン本体前方にマフラーを配置し、前記マフラーの前方
    にオイル冷却手段を配置することを特徴とする請求項1
    乃至5のうちの何れか一項に記載の雪上車用エンジンの
    冷却構造。
  9. 【請求項9】 前記ウォータポンプは、エンジンと該エ
    ンジン前方に設けられる排気通路との間に配置されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のうちの何れか一項に記
    載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  10. 【請求項10】 前記ウォータポンプは、オイルパンの
    上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至9のう
    ちの何れか一項に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  11. 【請求項11】 前記ウォータポンプは、排気マニホー
    ルドの下方に配置されることを特徴とする請求項1乃至
    10のうちの何れか一項に記載の雪上車用エンジンの冷
    却構造。
  12. 【請求項12】 前記エンジンは、車両進行方向に前後
    してシリンダブロックを挟んでウォータポンプと対向す
    る位置にオルタネータを備えることを特徴とする請求項
    1乃至11のうちの何れか一項に記載の雪上車用エンジ
    ンの冷却構造。
  13. 【請求項13】 前記エンジンは、冷却水用リザーバタ
    ンクをエンジンの後方で吸気マニホールドと並設し、オ
    イルパン、熱交換器およびオルタネータの上方に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至11のうちの何れか一項
    に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
  14. 【請求項14】 前記エンジンは、冷却水用リザーバタ
    ンクを平面視でオルタネータおよびウォータポンプを駆
    動するための駆動ベルトより外側に突出しない位置に備
    えることを特徴とする請求項1乃至12のうちの何れか
    一項に記載の雪上車用エンジンの冷却構造。
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