JP2002371279A - 土壌改良剤 - Google Patents

土壌改良剤

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JP2002371279A
JP2002371279A JP2001180220A JP2001180220A JP2002371279A JP 2002371279 A JP2002371279 A JP 2002371279A JP 2001180220 A JP2001180220 A JP 2001180220A JP 2001180220 A JP2001180220 A JP 2001180220A JP 2002371279 A JP2002371279 A JP 2002371279A
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powder
soil
sodium alginate
inorganic mineral
soil conditioner
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English (en)
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Shinichi Terasawa
信一 寺澤
Masao Tsuchida
政男 土田
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Daishin Sangyo KK
Chuo Industries Ltd
Original Assignee
Daishin Sangyo KK
Chuo Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルギン酸ナトリウム粉末の中性改良作用に
着目し、これに無機鉱物の粉末を添加混合することによ
り、速硬性に優れているだけでなく、中性化を図り、処
理土の産業廃棄物としての処理が不要になる土壌改良剤
を提供する。 【解決手段】 アルギン酸ナトリウム粉末を必須成分と
し、これに無機鉱物であるスラグ、石膏、石炭灰の粉末
を添加混合し、アルギン酸ナトリウム粉末の中性改良作
用と無機鉱物の水和反応により、汚泥の改良処理が短時
間で効率よく行えると共に、処理土の中性化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、泥土や汚泥に対
して高い改良作用を有し、泥土や汚泥の埋め立てや運搬
を容易にすると共に、そのまま植物育成土壌として使用
できるようにするための中性の土壌改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建設工事等に伴って発生する建
設汚泥や、河川、湖沼に堆積するヘドロ等は、高含水量
で流動状態を呈し、これを車両で運搬する場合において
は、多量の水分を含有しているので、その取り扱いに困
難を極め、また、そのままでは廃棄処理や再活用に適さ
ないものである。
【0003】そこで、従来より泥土や汚泥に対して混合
することで改良処理し、運搬や取り扱いを容易にするた
めの土壌改良剤が提案されている。
【0004】従来の土壌改良剤としては、例えば、特開
平11−80725号のように、ポルトランドセメント
に過リン酸石灰と無水石膏を混合した組成からなり、泥
土や汚泥の強度を高めると同時に底アルカリ化を図るも
のが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セメントや
石灰系の土壌改良剤は、処理された処理土が土壌改良剤
の化学的性質によりpHが10.5程度のアルカリ性に
なり、植物育成土壌としての中性化には程遠いものであ
り、産業廃棄物としての取り扱いが必要になると共に、
固化強度についても処理後の吸水により軟弱化するとい
う欠点がある。
【0006】従って、建設汚泥等の固化処理において
は、処理土が中性領域になると共に、運搬や取り扱いを
容易にするために改良作用の優れた土壌改良剤の開発が
望まれているのが現状である。
【0007】そこで、この発明は、アルギン酸ナトリウ
ム粉末の凝集力に着目し、これに無機鉱物の粉末を添加
することで中性化を図り、改良作用に優れているだけで
なく、処理土の中性化を実現してそのまま植物育成土壌
として使用できるようにすることができる土壌改良剤を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、アルギン酸ナトリウム粉末を必
須成分とし、これに無機鉱物の粉末を添加混合した構成
を採用したものである。
【0009】ここで、アルギン酸ナトリウム粉末と無機
鉱物の粉末の混合比は、重量比で0.5:9.5〜7:
3に設定すると共に、無機鉱物の粉末としては、スラ
グ、石膏、石炭灰であり、このスラグ、石膏、石炭灰の
一種を単用もしくはこれらを混合して用いる。
【0010】上記アルギン酸ナトリウム粉末は、コン
ブ、カジメ、アラメなどのカッ藻類の細胞膜を形成する
物質であり、極めて高粘性のコロイド物質で親水性が強
く、冷水、温水の何れにもよく溶解し、非常に粘稠が均
一な溶液となり、凝集力に優れている。
【0011】このアルギン酸ナトリウム粉末に添加混合
するスラグ、石膏、石炭灰は、pHが中性域に近い範囲
である。中性改良剤及び改良促進剤となるアルギン酸ナ
トリウム粉末と、これらスラグ、石膏、石炭灰を混合す
ることにより、pH7.5程度の中性土壌改良剤とな
り、処理土の中性化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0013】この発明の土壌改良剤は、アルギン酸ナト
リウム粉末を必須成分とし、これに無機鉱物の粉末を添
加混合したものであり、対象となる土の性質により、酸
化剤や高含水比の高分子凝集剤、増量剤等を適宜の量だ
け添加することもある。
【0014】上記アルギン酸ナトリウムは、コンブ、カ
ジメ、アラメなどのカッ藻類の細胞膜を形成する物質で
形成され、極めて高粘性のコロイド物質で親水性が強
く、中性で冷水、温水の何れにもよく溶解し、非常に粘
稠が均一な溶液となるので、無機鉱物の粉末に対する中
性改良剤及び改良促進剤となる。
【0015】上記無機鉱物の粉末としては、スラグ、石
膏、石炭灰を挙げることができ、このスラグ、石膏、石
炭灰の一種を単用もしくはこれらを混合して用いる。
【0016】上記したスラグ、石膏、石炭灰の各粉末
は、水和反応し、吸水、改良作用を行う性質を有してい
る。
【0017】上記アルギン酸ナトリウム粉末と無機鉱物
粉末の混合比は、処理せんとする土壌の性状に応じて設
定すればよいが、好ましくは、アルギン酸ナトリウム粉
末:無機鉱物粉末を、重量比で0.5:9.5〜7:3
に設定する。この混合比において、アルギン酸ナトリウ
ムに対して無機鉱物粉末の混合比が上記した重量比より
少ないと、コスト的に高くつくことになり、経済的でな
いと共に、逆に、アルギン酸ナトリウムに対して無機鉱
物粉末の混合比が上記した重量比より多いと、硬化特性
及び中性改良効果が低下することになる。
【0018】この発明の土壌改良剤は、処理せんとする
泥土や汚泥に対して適量を充填し、これを混合攪拌した
後、所定の時間放置すれば、泥土や汚泥の水分を、アル
ギン酸ナトリウム粉末の溶解による改良促進と、無機鉱
物粉末が吸収する吸水作用とにより、短時間で泥土や汚
泥を改良処理することができ、しかも、アルギン酸ナト
リウムは、無機鉱物粉末に対する中性改良剤の役目があ
るので、改良土は中性となり、改良土の産業廃棄物とし
ての処理が不要になる。
【0019】なお、土壌改良剤は、建設工事に伴って発
生する建設汚泥の改良処理だけでなく、河川、池、農地
等の泥土や浚渫ヘドロ等の改良処理に広く使用すること
ができる。
【0020】
【実施例】次に、この発明の土壌改良剤に用いるアルギ
ン酸ナトリウム粉末と無機鉱物粉末の調合比率の具体的
な幾つかの例を示す。
【0021】ここで、アルギン酸ナトリウム粉末をA、
無機鉱物粉末であるスラグをB、石膏をC、石炭灰をD
とすると、第1例の調合比率は、A:Dを1:9とす
る。第2例の調合比率は、A:D:Cを1:7:2とす
る。第3例の調合比率は、A:C:Bを1:2:7とす
る。
【0022】そして、これらの土壌改良剤は、処理せん
とする泥土や汚泥に対して、容積で5〜20%の量を添
加する。なお、上記調合比率や泥土や汚泥に対する添加
量は、泥土や汚泥の性状に合わせて適宜選択すればよ
い。
【0023】表1と表2に、この発明の土壌改良剤を用
い、試験土質として砂質土と粘性土に対して行った室内
実験の結果を示す。
【0024】表1の試験土質は、砂質土の改良試験の結
果を示し、砂質土は、細礫50%、砂25%、粘土・シ
ルト25%の性状からなり、土壌改良剤は、比重1.
4、pH7.5である。
【0025】表2の試験土質は、粘性土の改良試験の結
果を示し、粘性土は乾燥粘土100%、土壌改良剤は、
比重1.4、pH7.5である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】この室内実験の結果から明らかなように、
この発明の土壌改良剤は、改良作用に優れ、改良処理土
の中性を維持することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、アル
ギン酸ナトリウム粉末を必須成分とし、これに無機鉱物
の粉末を添加混合することにより、アルギン酸ナトリウ
ム粉末の中性改良作用を有効に利用し、無機鉱物の粉末
の水和反応により、汚泥の改良処理が短時間で効率よく
行え、処理土の運搬や取り扱いが容易になると共に、処
理土の中性化により、そのまま植物育成用として再活用
することができ、処理土の産業廃棄物としての処理が不
要になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 101:00 C09K 101:00 (72)発明者 土田 政男 大阪市中央区本町4丁目5番16号 本町華 東ビル 大進産業株式会社内 Fターム(参考) 2B022 BA01 BA05 BA07 BA11 BB01 DA19 4D059 AA09 BG00 DA06 DA64 DB16 4H026 AA01 AA03 AA05 AA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸ナトリウム粉末を必須成分と
    し、これに無機鉱物の粉末を添加混合した土壌改良剤。
  2. 【請求項2】 上記アルギン酸ナトリウム粉末:無機鉱
    物の粉末の混合比は、重量比で0.5:9.5〜7:3
    である請求項1に記載の土壌改良剤。
  3. 【請求項3】 上記無機鉱物の粉末が、スラグ、石膏、
    石炭灰であり、このスラグ、石膏、石炭灰の一種を単用
    もしくはこれらを混合して用いる請求項1又は2に記載
    の土壌改良剤。
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