JP2002369755A - 足拭きマット装置 - Google Patents

足拭きマット装置

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JP2002369755A
JP2002369755A JP2001182114A JP2001182114A JP2002369755A JP 2002369755 A JP2002369755 A JP 2002369755A JP 2001182114 A JP2001182114 A JP 2001182114A JP 2001182114 A JP2001182114 A JP 2001182114A JP 2002369755 A JP2002369755 A JP 2002369755A
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Tsunemi Sugie
恒巳 杉江
Seiji Shinkai
誠司 新開
Kazuko Kitamura
和子 北村
Kazuto Seki
一登 関
Yukito Muraguchi
幸人 村口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の人が使用しても快適に足拭きを行うこ
とができる足拭きマット装置を提供する。 【解決手段】 吸水性の無機質硬化板4の下側に電気ヒ
ータ3を配置した足拭きマット装置1。無機質硬化板4
が多量の水分を迅速かつ効率的に吸収し、無機質硬化板
4に吸収した水分を電気ヒータ3で効率的に蒸発して乾
燥させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱衣室等に配置す
るのに好適な足拭きマット装置に係り、特に吸水性の無
機質硬化板の下側に電気ヒータを設けることにより、無
機質硬化板で吸い取った水分を電気ヒータで効率的に乾
燥させて、快適な使用感を得ることができるようにした
足拭きマット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱衣室等の足拭きマットとして
は、タオル等の布製のマットが用いられている。しか
し、布製のマットは吸水性に優れるものの乾燥し難く、
吸水した水分が抜けないために、多数の人が使用した後
は、マットが濡れてじめじめした状態となり、使用者は
不快感を感じる上に、足裏の水分も拭き取れなくなる。
【0003】このような問題点に対処しようとするもの
として、織布層及び不織布層を有した複層構造の布マッ
トをヒータ板の上に配置した電気マットが特開平11−
325492号公報に記載されている。また、木質床材
の下側に温水パイプを配設して所謂床暖房構造としたも
のも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、布製のマ
ットは、乾燥し難く、このため、多数の人が使用した後
はじめじめとして不快であると共に、水分の拭き取り性
が悪くなる。また、マットが常時濡れた状態となり、マ
ットにカビが発生するなど、衛生面でも問題が生じる。
特に、気温の低い冬期や湿度の高い梅雨時には乾燥し難
く、マットだけではなく、マットを置いた床にもカビが
発生し、床面がカビにより変色する場合もある。
【0005】また、特開平11−325492号公報の
電気マットにあっては、布マットが水を多量に含んでく
ると、ヒータの発熱程度では次の使用者が載るまでには
到底乾燥せず、次回使用者が足裏にじめじめとした、し
かも生暖かくなった湿気を感じ取り、極めて不快であ
る。特に、布マットは水分を多量に含んだ場合、使用者
が上に載った際に内部の水が浸出してくるため、非常に
不快である。
【0006】また、木質床材を使用した床暖房構造で
は、木質床材は吸水速度が遅いため、足裏の水分を素早
く吸水することができない。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決し、多数の人が使用しても快適に足拭きを行うこと
ができる足拭きマット装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の足拭きマット装
置は、吸水性の無機質硬化板と、該無機質硬化板の下側
に配置された電気ヒータとを備えてなるものである。
【0009】かかる足拭きマット装置にあっては、無機
質硬化板が多量の水分を迅速かつ効率的に吸収し、しか
も吸収した水は、上に使用者が載っても再び浸出してく
ることはない。このため、多数人が使用しても表面がじ
めじめすることがない。そして、無機質硬化板に吸収さ
れた水分は、電気ヒータによって該無機質硬化板が加温
されることにより、効率的に蒸発し、無機質硬化板を常
時乾燥状態とすることができる。
【0010】本発明では、ベース板上に前記電気ヒータ
としてのPTC面状ヒータと前記無機質硬化板が積層状
に配置され、一体化された構造とすることが好ましい。
このようにベース板によって裏打ちすることにより、足
拭きマット装置の強度が高くなり、無機質硬化板の割れ
も防止される。
【0011】本発明は無機質硬化板の上面にツボ刺激用
の凸部を設けてもよい。このようにすれば、足裏のツボ
等を刺激して快感を与えたり血行を良くしたりすること
が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の足拭きマット装置の実施の
形態を示す斜視図、図2は同分解斜視図である。
【0014】この足拭きマット装置1は、ベース板2上
に電気ヒータとしてのPTC面状ヒータ3と無機質硬化
板4が積層状に配置されて一体化されたものである。
【0015】無機質硬化板4としては、水熱固化材料や
多孔質セラミックス、素焼きタイル等の吸水性の高いも
のを用いることができる。十分な吸水量と吸水速度を得
るために、無機質硬化板の気孔率は20〜50%で吸水
率は10〜40%程度であることが好ましい。
【0016】無機質硬化板は、足拭きマット装置の面積
とほぼ同一の1枚の大型板状のものであっても良いが、
電気ヒータにより加熱され、わずかではあるが温度変化
による収縮や膨張等を繰り返すものであることから、図
1,2に示す如く、複数枚の無機質硬化板4で構成する
ことが好ましい。個々の無機質硬化板4の面積は、足拭
きマット装置の寸法によっても異なるが、30〜60c
m×40〜100cm程度であることが好ましい。ま
た、無機質硬化板の厚さは薄過ぎると保有し得る吸水量
が減り、厚過ぎると足拭きマット装置を載置した場所に
大きな段差を生じ、また、電気ヒータによる熱が表面に
まで伝わり難くなることから、0.5〜2cm程度とす
るのが好ましい。
【0017】この無機質硬化板4には、成形材料に銀な
どの抗菌性材料を混合し、抗菌性を付与しても良い。
【0018】また、図3に示す如く、上面にツボ刺激用
の凸部5Aを設けた無機質硬化板5であれば、使用時に
足裏のツボ等を刺激して快感を与えたり血行を良くした
りすることができる。
【0019】この場合、足拭きマット装置の全面をこの
ような凸部5Aを有する無機質硬化板5で構成しても良
く、足拭きマット装置の一部、例えば一半側のみ凸部5
Aを有する無機質硬化板5とし、他の部分は凸部のない
無機質硬化板として、使用者の好みに応じて使い分ける
ようにしても良い。
【0020】図1では、電気ヒータとしてPTC面状ヒ
ータ3を用いているが、何らこれに限定されるものでは
ない。PTC面状ヒータ3であれば、薄く、しかも電流
制御で所望の温度に設定可能であることから、本発明に
好適である。
【0021】ベース板2の材質としては、足拭きマット
装置の補強のための十分な剛性と強度を有するものであ
れば良く、特に制限はなく、樹脂、木、セラミックス、
木質合板等を用いることができる。
【0022】このベース板2の厚さは0.3〜1cm程
度とし、足拭きマット装置1全体の厚さは20mm以下
となるようにするのが、床面の段差を小さくする上で好
ましい。ただし、後述の如く、床面に形成した凹部に足
拭きマット装置をはめ込んで使用する場合には、20m
mを超える厚さであっても問題はない。
【0023】ベース板2、PTC面状ヒータ3及び無機
質硬化板4は、接着剤等を用いて積層一体化されるが、
適当な枠材を設けて取り外し可能に一体化しても良い。
この場合には、無機質硬化板4を取り外してこれを丸洗
いしたり、交換したりすることが可能である。
【0024】このような足拭きマット装置は、脱衣室の
浴室出入口等に載置されるが、この場合、単に床面に載
置するものでも良く、予め、この足拭きマット装置を内
部に収容可能な凹部、即ち、足拭きマット装置の厚さと
ほぼ同じ深さの凹部を床面に設けておき、この凹部に足
拭きマット装置をはめ込むようにしても良い。この場合
には、足拭きマット装置による段差がなくなり、使い易
く、また見栄えも良い。
【0025】足拭きマット装置の面積は、用途に応じて
適宜設計され、一般家庭用にあっては通常30〜40c
m×40〜60cm程度とされる。また、公衆浴場やプ
ール等の施設にあっては30〜60cm×40〜100
cm程度の大型の足拭きマット装置とすることも可能で
ある。
【0026】以下に本発明で用いる無機質硬化板として
好適な材料の具体例を挙げるが、本発明は何ら下記のも
のに限定されるものではない。
【0027】(1) 消石灰、生石灰及びセメントの少
なくとも1種と、粘土とを含む原料を混合し板状に成形
して養生して得られる成形硬化体。この場合、成形原料
は更に高炉水砕スラグや珪酸質原料を含むものであって
も良い。また、意匠性を高めるために顔料を添加して着
色しても良い。
【0028】この成形硬化体を製造するには、まず、好
ましくは下記配合の主原料と水とをアイリッヒミキサー
等で十分に撹拌混合する。 [原料配合(重量%)] 粘土 5〜75% 消石灰、生石灰及びセメントの少なくとも1種 5〜40% 高炉水砕スラグ 0〜70% 珪酸質原料 0〜60%
【0029】上記原料のうち、粘土は、得られる成形硬
化体に土の感触、外観を付与するために配合するもので
あり、用いる粘土の種類や配合量によって得られる硬化
体の色や風合いを変化させることができる。粘土として
は、赤土、黄土、黒土、ローム層、シラス、珪藻土、白
土等を用いることができるが、この中でも赤土、黄土、
黒土、ローム層が好ましい。
【0030】消石灰、生石灰又はセメントと、それぞれ
任意添加成分である珪酸質原料及び高炉水砕スラグは、
Ca(OH)とSiOとの反応により、十分な強度
を得るために配合するものである。なお、セメントは自
硬性を有するほか、珪酸質原料、高炉水砕スラグの潜在
水硬性を刺激する。高炉水砕スラグは、Ca(O
H) 、CaO、セメントなどと並んでCa源としての
作用を有すると共に、珪酸質原料としての作用をも有す
る。セメントとしては主にポルトランドセメントが用い
られる。珪酸質原料としては、珪石、シリカヒューム、
鋳物砂屑等が挙げられ、これらのうち、特に珪石が好ま
しい。
【0031】この粘土、消石灰及び/又は生石灰、必要
に応じさらに高炉水砕スラグ及び珪酸質原料よりなる主
原料にあっては、上記の通り、粘土は5〜75%(好ま
しくは10〜60%)の配合比とするのが好ましい。5
%よりも少ないと土の風合いが損なわれ、75%よりも
多いと硬化体の強度が低くなる。
【0032】消石灰、生石灰及びセメントの配合比は5
〜40%(とりわけ5〜25%)が好ましい。5%より
も少ないと硬化体に十分な強度が得られない。また、4
0%よりも多いと、養生後において未反応状態のCa
(OH)が硬化体中に残存して白華(エフロレッセン
ス)の原因となる。
【0033】高炉水砕スラグの配合比は0〜70%(と
りわけ0〜50%)が好ましい。70%よりも多いと、
コンクリート調の外観になり、土の風合いが損なわれる
おそれがある。
【0034】珪酸質原料の配合比は0〜60%(とりわ
け0〜40%)が好ましい。60%よりも多いと、得ら
れる成形硬化体の硬度が高くなり、足裏で踏んだときの
触感が悪い。
【0035】この主原料100重量部に対し、粒径1m
m以上(好ましくは1〜10mm)の珪砂等の硬質粗粒
を50重量部以下(好ましくは40重量部以下)を添加
しても良い。更に顔料を添加し、得られる硬化体の色調
に変化を持たせることもできる。
【0036】成形は、乾式プレス成形、押出成形などに
より行われる。乾式プレス成形する場合、前記原料10
0重量部に対し水を5〜15重量部添加するのが好まし
い。また、押出成形する場合には、原料100重量部に
対し15〜30重量部の水を添加するのが好ましい。
【0037】養生は自然養生、蒸気養生、オートクレー
ブ養生の中のいずれか一つを採用する。オートクレーブ
養生の条件は110℃以上(好ましくは140〜200
℃)で1時間以上行うのが好ましい。この養生により、
前述の如く、Ca(OH)と粘土、珪酸質原料等のS
iOとが反応して十分な強度がでる。なお、原料がセ
メントを含む場合には、自然養生だけでも所要の強度が
発現する。
【0038】この成形硬化体であれば、土の風合いを持
ち、しかも保水性、吸水性に優れ、柔らかいものの床材
として耐えうる十分な強度を有し、顔料により所望の色
に着色することができ、また、比較的比重が小さいため
に軽量で取り扱い性に優れるなどの利点を有する。
【0039】(2) 焼成された板状の調湿建材の表面
に釉薬によって生成するガラス層を形成させたもの。
【0040】この調湿建材本体は、焼成により調湿建材
が製造されるものであり、施釉前の調湿建材本体は焼成
されたものであっても、未焼成のものであっても良い。
【0041】焼成により得られる調湿建材は、例えば、
鹿沼土、大沢土及び膠質土、水土、味噌土と呼ばれる各
地の火山軽石層や珪藻土、酸性白土、活性白土、ゼオラ
イト、ハロイサイト、セピオライトなどの調湿性原料に
木節粘土、蛙目粘土等の粘土や珪石、陶石、蝋石、長石
その他のガラス質成分等を下記の配合割合及び化学組成
で混合し、押し出し成形又はプレス成形し、得られた成
形体を焼成することにより製造される。 [配合割合(重量部)] 鹿沼土等の調湿性原料:100 粘土 :100〜1000 ガラス質成分 :0〜500
【0042】従って、この調湿建材は、このようにして
得られる成形体に施釉した後焼成することにより、或い
は、成形体を素焼きした後施釉し、その後更に焼成する
ことにより製造することができる。
【0043】この調湿建材は、このような調湿建材本体
の表面に施釉した後も、調湿建材本体本来の調湿性能を
高く維持していることが重要であり、好ましくは、施釉
後の調湿建材は、施釉前の調湿建材本体の80%以上の
調湿性能を有することが望まれる。また、本発明の調湿
建材は、8時間サイクルの吸放湿性能が80g/m2以
上であることが好ましい。
【0044】なお、この8時間サイクルの吸放湿性能は
次のようにして求める。相対湿度50%に保持した恒温
恒湿槽中で重量を恒量化(変動0.1%以下)させた試
験体をすばやく相対湿度90%に保持した別の恒温恒湿
槽中に入れ、8時間後の重量増(吸湿量(g))を単位
面積(1m)あたりに換算した値を8時間吸湿量とす
る。また、相対湿度90%に保持した恒温恒湿槽中で重
量を恒量化(変動0.1%以下)させた試験体をすばや
く相対湿度50%に保持した別の恒温恒湿槽中に入れ、
8時間後の重量減(放湿量(g))を単位面積(1
)あたりに換算した値を8時間放湿量とする。そし
て、下記式で求める。
【0045】
【数1】
【0046】このように、調湿性能を高く維持した上で
施釉を行うためには、施釉面積や施釉厚さを制御するこ
とが重要であり、調湿建材本体表面への施釉は、下記
及びの少なくとも一方の条件を満たすように行うのが
好ましい。施釉はスプレー法、幕掛け、プリントなどで
良く、方法は問わない。 釉薬によって生成するガラス層が、調湿建材本体の
表面を占める面積領域(以下「施釉面積割合」と称
す。)が90%以下。 釉薬によって生成するガラス層の最大厚み(以下、
単に「最大厚み」と称す。)が300μm以下。
【0047】上記施釉面積割合が90%を超えると調湿
性能の低下が著しく調湿建材としての調湿性能が損なわ
れる。しかし、施釉面積割合が10%より少ないと、施
釉面が少なすぎて加飾、耐汚れ性の向上効果が十分に得
られない。従って、施釉面積割合は10〜90%、特に
30〜85%とするのが好ましい。なお、この施釉面積
割合は、インクの拭き取りテスト等で調べることができ
る。
【0048】このように、施釉面積割合を90%以下と
した場合は、ガラス層の最大厚みには特に制約はない
が、好ましくは500μm以下とするのが望ましい。
【0049】また、最大厚みが300μmを超えると、
施釉面積割合が90%を超える場合、調湿性能の低下が
大きくなるため、最大厚みは300μm以下とするのが
好ましい。しかし、この最大厚みが過度に薄いと施釉に
よる加飾、耐汚れ性の向上効果が十分に得られない。こ
の最大厚みは、施釉面積割合が95〜100%の場合に
は10〜100μm、90〜95%の場合には20〜2
00μmとするのが好ましい。
【0050】このようにガラス層を薄くすると調湿建材
本体の全面に施釉した場合でも調湿性能を高く維持でき
る理由は、薄いガラス層を形成した場合には、素地の欠
陥や焼成過程で発生するガスなどにより、調湿建材本体
まで貫通した水蒸気透過性の微細なホールがガラス層に
生じやすいためではないかと考えられる。
【0051】上記施釉面積割合及び/又は最大厚みで施
釉するには、施釉方法や、施釉に用いる釉薬量、或い
は、釉薬の比重等を適宜調整すれば良い。
【0052】例えば、通常のスプレー法等による施釉に
際し、単位面積当りの施釉量を少なくすることにより施
釉面積割合を90%以下に抑えることができる。また、
幕掛け法等による全面施釉においても、単位面積当りの
施釉量を少なくすることにより最大厚みを小さくするこ
とができる。
【0053】この施釉に当り、当然、焼成条件に応じた
フリットが必要であるが、ローラーハースキルンによる
迅速焼成では、フリットはその軟化点が焼成温度より1
00〜400℃低く、適度な溶融粘性を持つものを選べ
ば良い。この粘性が低すぎると、調湿効果を発揮する調
湿建材本体の微細な気孔を、施釉により形成されるガラ
スがうめてしまい、調湿性能が大きく損なわれてしま
う。
【0054】従って、調湿性能が損なわれないように、
施釉量及び釉薬の溶融粘性(フリットの軟化点)を適宜
調整する。
【0055】その他、全面施釉ではなく、斑点状、ライ
ン状、格子状のように部分的な施釉を行える加飾施釉法
を採用する方法もあり、例えば、プリント法では調湿建
材本体に付着する釉薬にメッシュにより一定間隔を持た
せられるため、施釉面積割合を小さくすることができ
る。また、遠心法では、他の施釉法の場合より大きな斑
点状となって釉薬が付着するため、やはり施釉面積を小
さくすることができ、調湿性能の維持に有効であると共
に、施釉による模様付けで意匠性も高めることができ
る。
【0056】施釉に用いる釉薬は、単に、フリットと水
とを混合して得られる比重1.01〜1.90程度の泥
漿でも良く、これに更に粘土や顔料を配合して用いても
良い。顔料の配合により、意匠性をより一層高めること
ができる。
【0057】このような調湿建材は、表面が施釉されて
いるので、釉薬による様々な加飾を付与することがで
き、意匠の幅を広げることができる。また、施釉面は汚
れが付き難く、また、汚れが付いた場合でも容易に落と
すことができるため、表面を清浄に保つことができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の足拭きマッ
ト装置であれば、吸水性の無機質硬化板で多量の水分を
迅速かつ効率的に吸収し、吸収した水分を電気ヒータに
よって効率的に蒸発乾燥させるため、常に快適な足拭き
を行うことができる。
【0059】請求項2の足拭きマット装置であれば、ベ
ース板によって裏打ちすることにより、足拭きマット装
置の強度が高くなり、無機質硬化板の割れも防止され
る。
【0060】請求項3の足拭きマット装置であれば、無
機質硬化板の上面に設けたツボ刺激用の凸部で、足裏の
ツボ等を刺激して快感を与えたり血行を良くしたりする
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足拭きマット装置の実施の形態を示す
斜視図である。
【図2】図1の足拭きマット装置の分解斜視図である。
【図3】本発明で使用される無機質硬化板の他の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 足拭きマット装置 2 ベース板 3 PTC面状ヒータ 4 無機質硬化板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 和子 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 関 一登 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 村口 幸人 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 Fターム(参考) 2D005 BA02 BB02 BC00 BC02 DA00 3B120 AA28 AD18X BA07 EA03 EB13 EB25 3L072 AA01 AB03 AC02 AD01 AD03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性の無機質硬化板と、該無機質硬化
    板の下側に配置された電気ヒータとを備えてなる足拭き
    マット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ベース板上に前記電
    気ヒータとしてのPTC面状ヒータと前記無機質硬化板
    が積層状に配置され、一体化されてなることを特徴とす
    る足拭きマット装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記無機質硬
    化板の上面に足裏刺激用の凸部が形成されていることを
    特徴とする足拭きマット装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184108A (ja) * 2009-01-16 2010-08-26 Ube Ind Ltd 足拭きマット及びその製造方法
JP2015211786A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 日本インシュレーション株式会社 足拭きマットの製造方法
JP2015211924A (ja) * 2015-07-24 2015-11-26 有限会社 阿津坂商事 無機性足拭きマット

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JP2015211786A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 日本インシュレーション株式会社 足拭きマットの製造方法
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