JP2002369015A - 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2002369015A
JP2002369015A JP2001168238A JP2001168238A JP2002369015A JP 2002369015 A JP2002369015 A JP 2002369015A JP 2001168238 A JP2001168238 A JP 2001168238A JP 2001168238 A JP2001168238 A JP 2001168238A JP 2002369015 A JP2002369015 A JP 2002369015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color separation
value
image reading
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001168238A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sano
央 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001168238A priority Critical patent/JP2002369015A/ja
Priority to US10/029,185 priority patent/US20020181032A1/en
Publication of JP2002369015A publication Critical patent/JP2002369015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6094Colour correction or control depending on characteristics of the input medium, e.g. film type, newspaper

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分解信号
として読み取る画像読取装置と、該画像読取装置によっ
て読み取られた複数色の色分解信号に対する信号処理を
コンピュータで実現するためのプログラムと、該プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と
に関し、正確な色再現を行うことを目的とする。 【解決手段】 撮像手段は、透過原稿のカラー画像を複
数色の色分解信号として読み取り、分光濃度分布算出手
段は、撮像手段によって読み取られた色分解信号と透過
原稿の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムなど
の透過原稿のカラー画像を複数色の色分解信号として読
み取る画像読取装置と、該画像読取装置によって読み取
られた複数色の色分解信号に対する信号処理をコンピュ
ータで実現するためのプログラムと、該プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】透過原稿のカラー画像を光学的に読み取
る画像読取装置としては、フィルムスキャナが知られて
いる。フィルムスキャナは、光源としてLEDや蛍光管
などを用いてフィルム原稿を照射し、フィルム原稿の透
過光をラインセンサなどによって光電変換して、複数色
の色分解信号を得ている。例えば、光源としてR,G,B
の3色のLEDを用いた場合、R,G,Bの3色のLED
が順次発光され、各々の光に対するフィルム原稿の透過
光に応じたRGB信号が得られることになる。
【0003】このようにして得られるRGB信号は、各
々のLEDの波長域のみに依存し、他の波長域が反映さ
れないので、厳密な色再現が実現されているとは限らな
い。そのため、このようなRGB信号がモニタやプリン
タで出力された画像と、波長域が連続的で広範囲に渡る
光源を用いたビューアによってフィルム原稿を観察した
結果とには、差異が生じることになる。
【0004】そこで、色再現の精度を向上させるため
に、カラーマネジメント(Color Management)を採用し
たフィルムスキャナが提案されている。カラーマネジメ
ントが採用された従来のフィルムスキャナでは、多くの
色数を有するチャート(例えば、ANSI IT8.7など)の測
色とスキャンとが予め行われ、チャート内の色毎にスキ
ャンデータ(RGB信号の値に相当する)と測色データ
との対応付けを示すLUT(Look Up Table)がプロフ
ァイルとして格納されている。そして、フィルム原稿が
スキャンされる際、フィルム原稿に対するスキャンデー
タが上述したプロファイルに基づいて変換され、その結
果として得られた信号がパーソナルコンピュータを介し
てモニタやプリンタに供給される。そのため、色再現の
精度が向上されることになる。
【0005】なお、従来のフィルムスキャナでは、モニ
タやプリンタなどの出力機器における色再現の特性に応
じて、スキャンデータを変換することができるようなL
UTを設けたり、ビューアの光源の条件に応じて、スキ
ャンデータを変換することができるようなLUTを設け
たりすることもできる。そのため、上述したビューア等
を用いたフィルム原稿の観察の結果と同程度の画像をモ
ニタやプリンタで出力することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、チャート上の
色数には限界があり、チャートの実測に基づくLUTで
は、フィルム原稿に対する様々なスキャンデータの変換
を実現することは困難である。そのため、チャートに存
在しない色に対しては、補間等の方法によって予測した
値を用いてLUTを作成しなければならず、正確な色再
現が実現できない可能性が高かった。
【0007】また、従来のフィルムスキャナでは、この
ような補間等の方法によって、300程度の色に対する
測色データやスキャンデータから32000程度の色に
適用できるプロファイルを作成することが可能である
が、このようなプロファイルであっても、フィルム原稿
に対するスキャンデータの全てを網羅することは不可能
である。そのため、プロファイルに存在しないスキャン
データに対する変換は、補間等の方法によって行わなけ
ればならなかった。
【0008】また、チャートに対する測色データとスキ
ャンデータとの関係は、全てのフィルムで共通するとは
限らず、フィルムの銘柄の違いによって異なる。そのた
め、従来のフィルムスキャナでは、銘柄が異なるフィル
ム毎にチャートを測色し、プロファイルを作成する必要
があった。さらに、測色に際して既存のチャートを利用
できないフィルムもあり、このようなフィルムに対して
は、チャートを作成する必要もあった。
【0009】そこで、請求項1ないし請求項12に記載
の発明は、正確な色再現を行うことができる画像読取装
置を提供することを目的とする。請求項13および請求
項14に記載の発明は、正確な色再現をコンピュータで
実現することができるプログラムを提供することを目的
とする。請求項15および請求項16に記載の発明は、
正確な色再現をコンピュータで実現することができるプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を提供することを目的とする。
【0010】特に、請求項8ないし請求項12、請求項
14、請求項16に記載の発明の他の目的は、色分解信
号を所定の表色系の値に変換するためのテーブルを容易
に、かつ、精度良く作成することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、透過原稿のカラー画像を複数色の色分解信号
として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置におい
て、前記撮像手段によって読み取られた色分解信号と透
過原稿の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を
算出する分光濃度分布算出手段を備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記濃度特性は、特
定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であり、前記分
光濃度分布算出手段は、前記濃度特性を予め取得し、撮
像手段によって色分解信号が読み取られると、該色分解
信号を濃度相当値に変換し、該濃度相当値に対して濃度
特性に応じた線形変換を行って透過原稿の濃度を表すパ
ラメータの値を求め、該パラメータの値から透過原稿の
分光濃度分布を算出することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記濃度特性は、複
数の特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であり、
前記分光濃度分布算出手段は、予め、複数の特定の色の
測色を行って前記濃度特性を求め、該濃度特性に応じ
て、撮像手段によって読み取られ得る色分解信号の値と
透過原稿の濃度を表すパラメータの値との対応付けを行
い、前記撮像手段によって色分解信号が読み取られる
と、該色分解信号から前記対応付けに基づいてパラメー
タの値を求め、該パラメータの値から透過原稿の分光濃
度分布を算出することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の画像読取装置は、請求項
1ないし請求項3の何れか1項に記載の画像読取装置に
おいて、前記分光濃度分布算出手段は、透過原稿の種類
に応じて、分光濃度分布を算出する過程で利用する濃度
特性を変更することを特徴とする。請求項5に記載の画
像読取装置は、請求項4に記載の画像読取装置におい
て、撮像手段によって読み取られる透過原稿の種類を取
得する種類取得手段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の画像読取装置は、請求項
1ないし請求項5の何れか1項に記載の画像読取装置に
おいて、前記分光濃度分布算出手段によって算出された
分光濃度分布を分光透過率分布に変換し、該分光透過光
分布と所定の光源の分光分布とから、透過原稿の透過光
分布を算出する透過光分布算出手段を備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項7に記載の画像読取装置は、請求項
6に記載の画像読取装置において、前記透過光分布算出
手段によって算出された透過光分布から、所定の表色系
の値を算出する表色系変換手段を備えたことを特徴とす
る。請求項8に記載の画像読取装置は、透過原稿のカラ
ー画像を複数色の色分解信号として読み取る撮像手段を
備えた画像読取装置において、前記撮像手段によって読
み取られ得る色分解信号と所定の表色系の値との対応付
けを示すテーブルを作成するテーブル作成手段と、前記
撮像手段によって読み取られた色分解信号を前記テーブ
ルに基づいて所定の表色系の値に変換する表色系変換手
段とを備え、前記テーブル作成手段は、前記撮像手段に
よって読み取られ得る複数通りの仮想的な色分解信号と
透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色分解信号の各々
に対する分光濃度分布を算出し、該分光濃度分布から所
定の表色系の値を算出して、前記テーブルを作成するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の画像読取装置は、請求項
8に記載の画像読取装置において、前記濃度特性は、特
定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であり、前記テ
ーブル作成手段は、前記濃度特性を取得し、前記仮想的
な色分解信号の各々を濃度相当値に変換し、該濃度相当
値に対して濃度特性に応じた線形変換を行って透過原稿
の濃度を表すパラメータの値を求め、該パラメータの値
から仮想的な色分解信号の各々に対する分光濃度分布を
算出することを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の画像読取装置は、請求
項8に記載の画像読取装置において、前記濃度特性は、
複数の特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であ
り、前記テーブル作成手段は、複数の特定の色の測色を
行って前記濃度特性を求め、該濃度特性に応じて、撮像
手段によって読み取られ得る色分解信号の値と透過原稿
の濃度を表すパラメータの値との対応付けを行い、前記
仮想的な色分解信号の各々の値から前記対応付けに基づ
いてパラメータの値を求め、該パラメータの値から仮想
的な色分解信号の各々に対する分光濃度分布を算出する
ことを特徴とする。
【0019】請求項11に記載の画像読取装置は、請求
項8ないし請求項10の何れか1項に記載の画像読取装
置において、前記テーブル作成手段は、透過原稿の種類
に応じて、仮想的な色分解信号の各々に対する分光濃度
分布を算出する過程で利用する濃度特性を変更すること
を特徴とする。請求項12に記載の画像読取装置は、請
求項8ないし請求項11の何れか1項に記載の画像読取
装置において、前記テーブル作成手段は、前記分光濃度
分布を分光透過率分布に変換し、該分光透過光分布と所
定の光源の分光分布とから透過光分布を算出し、該透過
光分布から所定の表色系の値を算出することを特徴とす
る。
【0020】請求項13に記載のプログラムは、透過原
稿のカラー画像を複数色の色分解信号として読み取る撮
像手段を備えた画像読取装置によって読み取られた複数
色の色分解信号に対する信号処理をコンピュータで実現
するためのプログラムにおいて、前記撮像手段によって
読み取られた色分解信号と透過原稿の濃度特性とから、
該透過原稿の分光濃度分布を算出する分光濃度分布算出
手順を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項14に記載のプログラムは、透過原
稿のカラー画像を複数色の色分解信号として読み取る撮
像手段を備えた画像読取装置によって読み取られた複数
色の色分解信号に対する信号処理をコンピュータで実現
するためのプログラムにおいて、前記撮像手段によって
読み取られ得る色分解信号と所定の表色系の値との対応
付けを示すテーブルを作成するテーブル作成手順と、前
記撮像手段によって読み取られた色分解信号を前記テー
ブルに基づいて所定の表色系の値に変換する表色系変換
手順とを備え、前記テーブル作成手順は、前記撮像手段
によって読み取られ得る複数通りの仮想的な色分解信号
と透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色分解信号の各
々に対する分光濃度分布を算出し、該分光濃度分布から
所定の表色系の値を算出して、前記テーブルを作成する
ことを特徴とする。
【0022】請求項15に記載のコンピュータ読み取り
可能な記録媒体は、透過原稿のカラー画像を複数色の色
分解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置
によって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号
処理をコンピュータで実現するためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前
記撮像手段によって読み取られた色分解信号と透過原稿
の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を算出す
る分光濃度分布算出手順を備えたことを特徴とするプロ
グラムを記録している。
【0023】請求項16に記載のコンピュータ読み取り
可能な記録媒体は、透過原稿のカラー画像を複数色の色
分解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置
によって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号
処理をコンピュータで実現するためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前
記撮像手段によって読み取られ得る色分解信号と所定の
表色系の値との対応付けを示すテーブルを作成するテー
ブル作成手順と、前記撮像手段によって読み取られた色
分解信号を前記テーブルに基づいて所定の表色系の値に
変換する表色系変換手順とを備え、前記テーブル作成手
順は、前記撮像手段によって読み取られ得る複数通りの
仮想的な色分解信号と透過原稿の濃度特性とから、仮想
的な色分解信号の各々に対する分光濃度分布を算出し、
該分光濃度分布から所定の表色系の値を算出して、前記
テーブルを作成することを特徴とするプログラムを記録
している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。なお、以下の各実施
形態では、フィルムスキャナに本発明を適応した例を示
すが、本発明は、フィルムスキャナに限定されず、透過
原稿のカラー画像を複数色の色分解信号として読み取る
ことができる画像読取装置であれば、同様に適応でき
る。
【0025】図1は、フィルムスキャナの構成図であ
る。図1において、フィルムスキャナ10は、CPU1
1と、CPU11に接続される光源制御部12,モータ
制御部13,ラインセンサ14,信号処理部15,イン
タフェース部16,光源制御部12に接続される光源1
7と、モータ制御部13に接続されるモータ18とを備
えていると共に、A/D変換器19を備えている。ま
た、図1において、ラインセンサ14の出力はA/D変
換器19に接続され、A/D変換器19の出力は信号処
理部15に接続され、信号処理部15の出力はインタフ
ェース部16に接続される。
【0026】なお、フィルムスキャナ10は、インタフ
ェース部19を介して、ホストコンピュータ(パーソナ
ルコンピュータ等に相当する)20に接続されている。
また、ホストコンピュータ20には、入力機器としてキ
ーボード21が接続され、出力機器としてモニタ22が
接続されている。このような構成のフィルムスキャナ1
0において、フィルム原稿30を読み取る方法は、光源
17やラインセンサ14の種類によって異なるが、本実
施形態では、光源17としてR,G,Bの3色のLEDを
用い、R,G,Bの3色のLEDを順次発光させ、各々の
光に対するフィルム原稿30の透過光に応じたRGB信
号を生成する例を示す。
【0027】光源17として設けられているR,G,Bの
3色のLEDは、CPU11の指示下で動作する光源制
御部12の制御を受けて点灯し、モータ18は、CPU
11の指示下で動作するモータ制御部13の制御を受け
て、フイルム原稿30の搬送路に存在する不図示のロー
ラー対を駆動してフィルム原稿30を1ライン毎に副走
査方向へ移動する。
【0028】ラインセンサ14は、フィルム原稿30の
透過光を光電変換して信号電荷を生成し、その信号電荷
を走査してRGB信号を生成する。A/D変換部19
は、ラインセンサ18から出力されるRGB信号をA/
D変換して信号処理回路14に供給する。信号処理回路
14は、このようにして供給されたRGB信号に後述す
る信号処理を施す。
【0029】インタフェース部16は、信号処理部15
によって信号処理が施されたRGB信号をホストコンピ
ュータ20に供給する。また、ホストコンピュータ20
に供給されたRGB信号は、モニタ22に表示される。
ここで、各実施形態の説明を簡単にするため、フィルム
の分光濃度分布の特性について説明を行う。
【0030】フィルムは、赤感光層(シアン発色層)、
緑感光層(マゼンダ発色層)、青感光層(イエロー発色
層)を有している。種々の光源の下で撮像された被写体
像は、各感光層の分光感度に応じて、R,G,B光の露光
量として各感光層に記録される。そして、現像後、各々
の層では、R,G,B光の露光量に応じて、シアン、マゼ
ンダ、イエローの色素が発色する。すなわち、シアン、
マゼンダ、イエローの各色素の濃度の差異が色の違いと
して現れることになる。
【0031】フィルムメーカは、各々のフィルムのデー
タシートとして、特定の色(例えば、グレー)に対する
各層の分光濃度曲線を提供している。このようにして提
供されているシアン、マゼンダ、イエローの各層の分光
濃度曲線を、波長λを変数とする関数dc(λ)、dm(λ)、
dy(λ)で表すと、任意の色の分光濃度分布D(λ)は、以
下の式1によって近似的に表すことができる。ただし、
式1において、C,M,Yは、実数であり、C=M=Y=1のとき、
D(λ)は、上述した特定の色に対する分光濃度分布を示
すことになる。
【0032】 D(λ)=C・dc(λ)+M・dm(λ)+Y・dy(λ) ・・・式1 したがって、現像されたフィルム上の任意の位置に対し
て、3つのパラメータC,M,Yの値を知ることができれ
ば、その位置の分光濃度分布が得られることになり、正
確な色再現が可能となる。以下、任意の色の分光濃度分
布が式1によって近似的に表される理由を説明する。
【0033】例えば、上述した特定の色を撮影したとき
の2倍の厚さでフィルムの赤感光層(シアン発色層)が
感光した状態を考える。このような状態では、波長λ1
での入力光の強度をI0とすると、赤感光層(シアン発色
層)を透過した透過光の強度I'は、以下の式2によって
表すことができる。 また、別の波長λ2に対する透過光の強度I'は、以下の
式3によって表すことができる。
【0034】 したがって、入力光の強度をI0とした場合、赤感光層
(シアン発色層)における透過光の強度I'は、波長λを
用いて以下の式4で表すことができる。ただし、式4に
おいて、Cは実数である。
【0035】 I'=I0×10(-Cdc(λ)) ・・・式4 また、赤感光層(シアン発色層)における透過率は、 10(-Cdc(λ)) と表すことができ、他の層における透過率も同様に表す
ことができる。そのため、入力光が全ての層を透過した
場合の透過率は、 10(-Cdc(λ))×10(-Mdm(λ))×10(-Ydy(λ)) =10-(Cdc(λ)+Mdm(λ)+Ydy(λ)) ・・・式5 と表すことができる。
【0036】したがって、任意の色の分光濃度分布は、
式1によって近似的に表すことができる。なお、式1に
よれば、色の違いに応じて、シアンに対する分光濃度曲
線がdc(λ)の形を保ったまま定数倍で変化することを示
し、他の層に対する分光濃度曲線についても、同様に変
化することを示していることになる。
【0037】ところで、現像されたフィルム上の任意の
位置に、強度I1、波長λ1の単色光が照射された場合、
その位置の透過光の強度I'1は、以下の式6によって表
すことができる。 I'1=I1×10(-Cdc(λ1))×10(-Mdm(λ1))×10(-Ydy(λ1)) ・・・式6 式6の両辺をI1で割ってLogをとると、以下の式7が得
られる。
【0038】 -Log(I'1/I1)=Cdc(λ1)+Mdm(λ1)+Ydy(λ1) ・・・式7 また、同様に、強度I2、波長λ2の単色光が照射された
場合の透過光の強度をI'2とすると、以下の式8が得ら
れ、強度I3、波長λ3の単色光が照射された場合の透過
光の強度をI'3とすると、以下の式9が得られる。 -Log(I'2/I2)=Cdc(λ2)+Mdm(λ2)+Ydy(λ2) ・・・式8 -Log(I'3/I3)=Cdc(λ3)+Mdm(λ3)+Ydy(λ3) ・・・式9 このようにして得られる式7、式8、式9は、以下の式
10のように表すことができる。
【数1】 したがって、式10の行列の逆行列を左辺にかけること
により、3つのパラメータC,M,Yの値を求めることが可
能である。式10において、dc(λ1),dm(λ1),・・・,dm
(λ3),dy(λ3)は、上述した関数dc(λ)、dm(λ)、dy
(λ)に基づき算出でき、I1,I2,I3は、既知の値である。
すなわち、I'1,I'2,I'3が測定できれば、3つのパラメ
ータC,M,Yの値が求められ、分光濃度分布が得られるこ
とになる。
【0039】《第1の実施形態の動作の説明》次に、第
1の実施形態の動作の説明を行う。ただし、ここでは、
既存のフィルムスキャナと同様に行える処理については
説明を省略し、フィルム原稿30をスキャンする際に信
号処理部15で行われる信号処理の説明を行う。
【0040】図2は、第1の実施形態における信号処理
部15の動作フローチャートである。以下、図2に基づ
き、信号処理部15で行われる信号処理の説明を行う。
図2S1において、信号処理部15は、キーボード21
などを介して操作者によって指定されたフィルム原稿3
0の種類(例えば、銘柄など)を示す情報を取得する。
【0041】図2S2において、信号処理部15は、A
/D変換部19から供給されるRGB信号を取得する。
図2S3において、信号処理部15は、ラインセンサ1
4の各画素に対応するRGB信号の値を用い、フィルム
原稿30の種類に応じて、上述した3つのパラメータC,
M,Yの値を算出する。
【0042】ここで、RGB信号の値から3つのパラメ
ータC,M,Yの値を算出する例を示す。上述した式10で
は、フィルム原稿30に波長λ1,λ2,λ3の単色光が照
射されたことを前提としているが、式10に基づいて3
つのパラメータC,M,Yの値を算出する考えは、R,G,B
の3色のLEDの光がフィルム原稿30に照射された場
合にも応用することが可能である。
【0043】すなわち、式10のI'1,I'2,I'3を、各画
素のRGB信号の値に置き換え、式10のdc(λ1),dm
(λ1),・・・,dm(λ3),dy(λ3)を、各々のLEDの波長域
での分光濃度曲線が示す濃度に置き換えれば良い。ただ
し、このような置き換えに際しては、フィルムのベース
濃度を考慮する必要がある。
【0044】したがって、式10は以下の式11のよう
に書き換えられることになり、信号処理部15は、式1
1に基づいて、RGB信号の値から3つのパラメータC,
M,Yの値を算出することができる。
【数2】 ただし、式11において、 R,G,B:各画素のRGB信号の値、 R0,G0,B0:RGB信号に許容される最大値、 dc(r)〜dy(b):各LEDの波長域での分光濃度曲線が示
す濃度、 BA1,BA2,BA3:各LEDの波長域におけるベース濃度、 であり、R,G,B以外の値は、フィルム原稿30の種類に
対応付けて、信号処理部15内に予め記録されているも
のとする。
【0045】例えば、dc(r)〜dy(b)の値は、フィルムメ
ーカから提供される分光濃度曲線とLEDの分光分布とか
ら求めることができ、BA1〜BA3は、完全未露光の原稿を
スキャンするなどの方法で求めることができる。なお、
dc(r)〜dy(b)やBA1〜BA3の値は、複数の色を含むチャー
トをスキャンしてC,M,Yの値とR,G,Bの値とを求め、これ
らの値から誤差が最小となるように求めても良い。
【0046】図2S4において、信号処理部15は、上
述したように算出した3つのパラメータC,M,Yの値を、
上述した式1に代入して、分光濃度分布D(λ)を算出す
る。図2S5において、信号処理部15は、上述したよ
うに算出した分光濃度分布D(λ)を分光透過光分布10-D(
λ)に変換し、その分光透過光分布10-D(λ)を用いて透
過光分布T(λ)を算出する。
【0047】例えば、ビューアによるフィルム原稿30
の観察と同等の色再現を実現する場合、信号処理部15
は、以下の式12を演算することによって、透過光分布
T(λ)を算出する。 T(λ)=IV(λ)・10-D(λ) ・・・式12 ただし、式12において、 IV(λ):ビューアの光源の分光分布 である。
【0048】なお、式12ではIV(λ)をビューアの光源
の分光分布としているが、IV(λ)には如何なる光源の分
光分布であっても適用することができる。したがって、
フィルム原稿30を観察する際の光源の分光分布をIV
(λ)に適用すれば、その光源の下でフィルム原稿30を
観察した場合と同等の色再現を実現することができる。
図2S6において、信号処理部15は、上述したように
算出した透過光分布T(λ)を用い、XYZ表色系の3刺
激値X,Y,Zを算出する。
【0049】例えば、信号処理部15は、以下の式13
ないし式15を演算することによって、3刺激値X,Y,
Zを算出する。
【数3】 ただし、式13ないし式15において、x(λ)、y(λ)、
z(λ)は、CIE1931の等色関数を示す。
【0050】図2S7において、信号処理部15は、上
述したように算出したXYZ表色系の3刺激値X,Y,Z
を用い、モニタ22における色再現の特性を考慮してR
GB表色系の3刺激値R,G,Bを算出する。例えば、信
号処理部15は、以下の式16を演算することによっ
て、3刺激値R,G,Bを算出する。
【数4】 ただし、m11,・・・,m33の値は、モニタ22における色再
現の特性に応じて予め決められており、信号処理部15
内に記録されているものとする。図2S8において、信
号処理部15は、上述したように算出したRGB表色系
の3刺激値R,G,Bに相当するRGB信号を、インタフ
ェース部16を介してホストコンピュータ20に供給す
る。
【0051】このようにしてホストコンピュータ20に
供給されたRGB信号は、モニタ22に表示される。以
上説明したように、第1の実施形態のフィルムスキャナ
では、ラインセンサ14の各画素に対応するRGB信号
の値を用いて、各画素に対応する分光濃度分布を算出す
ることができる。そして、その分光濃度分布に基づい
て、モニタ22における色再現の特性を考慮したRGB
表色系の3刺激値R,G,Bを算出することができる。
【0052】すなわち、第1の実施形態のフィルムスキ
ャナでは、チャートの測色を行う必要がないため、チャ
ートに存在する色であるか否かに関係なく、多様な色を
忠実に再現することができる。特に、隣接する画素間で
色が微妙に変化する場合、従来のフィルムスキャナで
は、補間等の方法により色の連続性が損なわれてしまう
のに対し、第1の実施形態のフィルムスキャナでは、画
素間の連続性を保ちつつ色再現を実現することができ
る。
【0053】また、第1の実施形態のフィルムスキャナ
では、多くの色数を有するチャートの用意や、そのチャ
ートに対する測色等の作業が不要である。なお、第1の
実施形態では、光源17としてR,G,Bの3色のLED
を用いているため、式11に基づいてC,M,Yの3つのパ
ラメータの値が算出されるが、例えば、光源17として
6色のLEDが用いられる場合、各々のLEDの光の波
長λ1〜λ6を上述した式1に代入して得られる値から、
誤差が最小となるようにC,M,Yの3つのパラメータの値
を算出することもできる。
【0054】また、第1の実施形態では、出力機器とし
てモニタ22を用いているため、RGB信号がホストコ
ンピュータ20に供給されるが、例えば、出力機器とし
てプリンタが用いられる場合、式13ないし式15によ
って算出された3刺激値X,Y,Zを、L***表色系
の明度指数L*、知覚色度a*,b*やL***表色系の
明度指数L*、知覚色度u*,v*に変換してCMY信号を
生成し、生成したCMY信号をホストコンピュータ20
に供給しても良い。
【0055】《第2の実施形態の動作の説明》次に、第
2の実施形態の動作の説明を行う。図3および図4は、
第2の実施形態における信号処理部15の動作フローチ
ャートである。特に、図3では、フィルム原稿30をス
キャンする際に参照されるプロファイルを作成する処理
(以下、単に「プロファイル作成処理」と称する)を示
し、図4では、フィルム原稿30をスキャンする際の処
理(以下、「スキャン処理」と称する)を示している。
【0056】まず、図3に基づき、信号処理部15で行
われる「プロファイル作成処理」の説明を行う。図3S
11において、信号処理部15は、スキャン処理の対象
となり得るフィルム原稿30の種類毎に、複数通りの仮
想的なRGB信号の各々の値を用いて、第1の実施形態
の図2S3の処理と同様に、3つのパラメータC,M,Yの
値を算出する。
【0057】例えば、32000色に適用できるプロフ
ァイルを作成する場合、信号処理部15は、32000
通りの仮想的なRGB信号の各々の値を用いて、3つの
パラメータC,M,Yの値を算出する。図3S12におい
て、信号処理部15は、第1の実施形態の図2S4の処
理と同様に、3つのパラメータC,M,Yの値と、dc(r)〜dy
(b)の値(各LEDの波長域での分光濃度曲線が示す濃
度)とを、上述した式1に代入して、分光濃度分布D
(λ)を算出する。
【0058】図3S13において、信号処理部15は、
第1の実施形態の図2S5の処理と同様に、分光濃度分
布D(λ)を用い、透過光分布T(λ)を算出する。図3S1
4において、信号処理部15は、第1の実施形態の図2
S6の処理と同様に、透過光分布T(λ)を用い、XYZ
表色系の3刺激値X,Y,Zを算出する。
【0059】図3S15において、信号処理部15は、
複数通りの仮想的なRGB信号の各々の値と3刺激値
X,Y,Zとを対応付けたLUTを作成し、プロファイル
として格納する。次に、図4に基づき、信号処理部15
で行われる「スキャン処理」の説明を行う。
【0060】図4S21において、信号処理部15は、
第1の実施形態の図2S1の処理と同様に、フィルム原
稿30の種類を示す情報を取得する。図4S22におい
て、信号処理部15は、A/D変換部19から供給され
るフィルム原稿30に対するRGB信号を取得する。図
4S23において、信号処理部15は、フィルム原稿3
0の種類に対応するプロファイルに基づき、RGB信号
の値をXYZ表色系の3刺激値X,Y,Zに変換する。
【0061】図4S24において、信号処理部15は、
第1の実施形態の図2S6の処理と同様に、XYZ表色
系の3刺激値X,Y,Zを用い、モニタ22における色再
現の特性を考慮してRGB表色系の3刺激値R,G,Bを
算出する。図4S25において、信号処理部15は、第
1の実施形態の図2S7の処理と同様に、RGB表色系
の3刺激値R,G,Bに相当するRGB信号を、インタフ
ェース部16を介してホストコンピュータ20に供給す
る。
【0062】このようにしてホストコンピュータ20に
供給されたRGB信号は、モニタ22に表示される。以
上説明したように、第2の実施形態では、チャートの測
色を行うことなく、スキャン処理の対象となり得るフィ
ルム原稿30の種類に対応するプロファイルが作成され
る。そのため、第2の実施形態のフィルムスキャナで
は、チャートの測色に基づいてLUTが作成されていた
従来のフィルムスキャナと異なり、色数の制限が無く、
補間等の方法によって予測した値をLUTに設定する必
要がない。
【0063】したがって、第2の実施形態によれば、精
度の高いプロファイルを容易に作成することができ、従
来のフィルムスキャナよりも正確な色再現が実現でき
る。なお、第2の実施形態では、スキャン処理時にRG
B信号を3刺激値X,Y,Zに変換するため、RGB信号
と3刺激値X,Y,Zとの対応付けを示すLUTがプロフ
ァイルとして作成されるが、スキャン処理時に行われる
変換の内容に応じて、RGB信号とL***表色系の
明度指数L*、知覚色度a*,b*との対応付けを示すLU
Tや、RGB信号とL***表色系の明度指数L*、知
覚色度u*,v *との対応付けを示すLUTをプロファイ
ルとして作成しても良い。
【0064】また、上述した各実施形態では、フィルム
原稿30の種類は、キーボード21などを介して操作者
によって指定されるが、例えば、フィルム原稿30上に
種類を示す情報が記録される場合、その情報を読み取る
機能をフィルムスキャナ10に設けることによって、フ
ィルム原稿30の種類を示す情報を取得することができ
る。
【0065】また、上述した各実施形態では、信号処理
部15によって、図2や図3および図4に示すような処
理が実現されているが、このような信号処理部15によ
る処理に相当するプログラムが記録された記録媒体(例
えば、CD−ROM等)を用い、そのプログラムをホス
トコンピュータ20に予めインストールすることによっ
て、図2や図3および図4に示すような処理をホストコ
ンピュータ20で実現しても良い。
【0066】ところで、上述した各実施形態では、任意
の色の分光濃度分布D(λ)が式1によって近似的に表さ
れるものとして、ラインセンサ14の各画素に対応する
RGB信号の値から分光濃度分布を算出する例を示した
が、ここで、より厳密に分光濃度分布を算出する例を示
す。式1によれば、各層に対する分光濃度曲線は、色の
違いに関係なく、一定の形(上述したdc(λ),dm(λ),dy
(λ)の形)を保つことになる。しかし、実際には、各層
に対する分光濃度曲線は、色の違いに応じて微妙に形が
変化する。
【0067】そこで、ここでは、各層の濃度が段階的に
変化するフィルム原稿を分光測色し、各層毎に形が異な
る分光濃度曲線を予め用意しておき、任意の色の分光濃
度分布を算出する際に用いる分光濃度曲線を補間によっ
て求める例を示す。例えば、各層の濃度がk段階に変化
するフィルム原稿を分光測色した場合に得られる分光濃
度曲線を dc1(λ),dc2(λ),・・・,dck(λ)、 dm1(λ),dm2(λ),・・・,dmk(λ)、 dy1(λ),dy2(λ),・・・,dyk(λ) のように表し、これらの分光濃度曲線から補間によって
求められる分光濃度曲線をdcx(λ),dmx(λ),dyx(λ)と
すると、任意の色の分光濃度分布D(λ)は、以下の式1
00によって表すことができる。
【0068】 D(λ)=dcx(λ)+dmx(λ)+dyx(λ) ・・・式100 また、上述した分光濃度曲線の各々が示す濃度の最大値
とRGB信号の値との関係は、各々の分光濃度曲線の特
性とLEDの分光特性とによって表すことができる。し
たがって、フィルム原稿30の各層における濃度の最大
値を示すパラメータをC,M,Yとし、これらのパラメータ
から成る多項式をf1,・・・,f9とすると、以下の連立方程
式が成り立つことになる。
【数5】 ただし、式101において、 R,G,B:各画素のRGB信号の値、 R0,G0,B0:RGB信号に許容される最大値、 BA1,BA2,BA3:各LEDの波長域におけるベース濃度、で
ある。
【0069】このような連立方程式をC,M,Yについて解
くと、C,M,YはR,G,Bの値を変数とする関数によって表さ
れる。したがって、信号処理部15は、このような関数
を予め用意しておけば、上述した図2S2および図2S
3の処理や図3S11および図3S12の処理に代え
て、以下に示す処理1および処理2を行うことによっ
て、より厳密な分光濃度分布D(λ)を算出することがで
きる。
【0070】処理1:上述した関数(R,G,Bの値を変数
とするC,M,Yの関数)を用い、RGB信号の値から3つ
のパラメータC,M,Yの値を算出する。 処理2:3つのパラメータC,M,Yの値に基づき、予め用
意されている各層の分光濃度曲線からdcx(λ),dmx(λ),
dyx(λ)を補間によって求め、このようにして求めたdcx
(λ),dmx(λ),dyx(λ)を式100に代入して、分光濃度
分布D(λ)を算出する。
【0071】ところで、図1に記載の光源制御部12、
モータ制御部13、ラインセンサ14、光源17、モー
タ18、A/D変換器19は、請求項1などに記載の撮
像手段に対応し、信号処理部15は、請求項1などに記
載の分光濃度分布算出手段、請求項6に記載の透過光分
布算出手段、請求項7に記載の表色系変換手段に対応
し、インタフェース部16、ホストコンピュータ20、
キーボード21は、請求項4に記載の「種類取得手段」
は、キーボード21に対応し、フィルム原稿30は、請
求項1などに記載の透過原稿に対応する。
【0072】また、請求項2や請求項9に記載の「濃度
相当値」は、式11の左辺の値に対応し、請求項2や請
求項9に記載の「透過原稿の濃度を表すパラメータ」
は、式1、式11の3つのパラメータC,M,Yに対応す
る。請求項3や請求項10に記載の「特定の複数色の測
色」を行うことは、各層の濃度がk段階に変化するフィ
ルム原稿を分光測色することに対応し、請求項3や請求
項10に記載の「透過原稿の濃度を表すパラメータ」
は、式101の3つのパラメータC,M,Yに対応し、請求
項3や請求項10に記載の「色分解信号の値と透過原稿
の濃度を表すパラメータの値との対応付け」は、式10
1から導き出される「R,G,Bの値を変数とするC,M,Yの関
数」に対応する。
【0073】請求項6や請求項12に記載の「所定の光
源の分光分布」は、式12のビューアの光源の分光分布
IV(λ)に対応する。請求項7や請求項8などに記載の
「所定の表色系の値」は、XYZ表色系の3刺激値X,
Y,Z、RGB表色系の3刺激値R,G,B、L***
色系の明度指数L*、知覚色度a*,b*、L***表色
系の明度指数L*、知覚色度u*,v*などに対応する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項5、請求項13、請求項15に記載の発明では、透
過原稿の濃度特性に基づき、撮像手段によって読み取ら
れた色分解信号に対する分光濃度分布を得ることができ
る。そのため、透過原稿の色の状態を正確に把握するこ
とができる。特に、請求項4、請求項5に記載の発明で
は、分光濃度分布を算出する過程で利用する濃度特性が
透過原稿の種類に応じて変更されるため、透過原稿の色
の状態を更に精度良く把握することができる。
【0075】請求項6に記載の発明では、撮像手段によ
って読み取られた色分解信号に対する分光濃度分布と所
定の光源の分光分布とから、透過原稿の透過光分布を得
ることができる。そのため、所定の光源の下での透過原
稿の観察に即した色再現が可能である。請求項7に記載
の発明では、撮像手段によって読み取られた色分解信号
に対する分光濃度分布と所定の光源の分光分布とから得
られた透過原稿の透過光分布を、出力機器などで採用さ
れている所定の表色系の値に変換できる。そのため、出
力機器では、所定の光源の下で透過原稿を観察した結果
に忠実な画像を出力することが可能である。
【0076】請求項8ないし請求項12、請求項14、
請求項16に記載の発明では、多くの色数を有するチャ
ートの測色を行うことなく、色分解信号を所定の表色系
の値に変換するためのテーブルを作成することができ
る。
【0077】また、請求項8ないし請求項12、請求項
14、請求項16に記載の発明では、このようなテーブ
ルを作成する過程で、複数通りの仮想的な色分解信号と
透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色分解信号の各々
に対する分光濃度分布が算出され、その分光濃度分布か
ら所定の表色系の値が算出される。そのため、特定の色
分解信号に限定されず、如何なる色分解信号に対してで
も所定の表色系の値への変換が可能なテーブルを作成す
ることができる。
【0078】特に、請求項11に記載の発明では、透過
原稿の種類の違いによって複数のテーブルが作成でき
る。また、請求項12に記載の発明では、分光透過光分
布と所定の光源の分光分布とから算出された透過光分布
から、所定の表色系の値が算出される。そのため、所定
の光源の下での透過原稿の観察に即した色再現を考慮し
たテーブルを作成することができる。したがって、請求
項8ないし請求項12、請求項14、請求項16に記載
の発明によって作成されたテーブルによれば、正確な色
再現を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムスキャナの構成図である。
【図2】第1の実施形態における信号処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図3】第2の実施形態における信号処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図4】第2の実施形態における信号処理部の動作フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 フィルムスキャナ 11 CPU 12 光源制御部 13 モータ制御部 14 ラインセンサ 15 信号処理部 16 インタフェース部 17 光源 18 モータ 19 A/D変換器 20 ホストコンピュータ 21 キーボード 22 モニタ 30 フィルム原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 H04N 1/40 D Fターム(参考) 5B047 AA01 BB02 BC04 BC14 5C072 AA01 BA19 DA21 DA23 EA05 5C077 LL19 MM02 MP08 PP32 PP33 PP37 PQ12 PQ23 SS01 SS06 5C079 HB01 HB02 HB05 HB12 JA12 JA22 JA27 LB01 MA04 MA11 NA03 PA08 5L096 AA02 AA06 BA20 CA16 FA37 GA40 MA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分解
    信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置にお
    いて、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号と透過原
    稿の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を算出
    する分光濃度分布算出手段を備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記濃度特性は、 特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であり、 前記分光濃度分布算出手段は、 前記濃度特性を予め取得し、撮像手段によって色分解信
    号が読み取られると、該色分解信号を濃度相当値に変換
    し、該濃度相当値に対して濃度特性に応じた線形変換を
    行って透過原稿の濃度を表すパラメータの値を求め、該
    パラメータの値から透過原稿の分光濃度分布を算出する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記濃度特性は、 複数の特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であ
    り、 前記分光濃度分布算出手段は、 予め、複数の特定の色の測色を行って前記濃度特性を求
    め、該濃度特性に応じて、撮像手段によって読み取られ
    得る色分解信号の値と透過原稿の濃度を表すパラメータ
    の値との対応付けを行い、前記撮像手段によって色分解
    信号が読み取られると、該色分解信号から前記対応付け
    に基づいてパラメータの値を求め、該パラメータの値か
    ら透過原稿の分光濃度分布を算出することを特徴とする
    画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の画像読取装置において、 前記分光濃度分布算出手段は、 透過原稿の種類に応じて、分光濃度分布を算出する過程
    で利用する濃度特性を変更することを特徴とする画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像読取装置におい
    て、 撮像手段によって読み取られる透過原稿の種類を取得す
    る種類取得手段を備えたことを特徴とする画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れか1項に
    記載の画像読取装置において、 前記分光濃度分布算出手段によって算出された分光濃度
    分布を分光透過率分布に変換し、該分光透過光分布と所
    定の光源の分光分布とから、透過原稿の透過光分布を算
    出する透過光分布算出手段を備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像読取装置におい
    て、 前記透過光分布算出手段によって算出された透過光分布
    から、所定の表色系の値を算出する表色系変換手段を備
    えたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分解
    信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置にお
    いて、 前記撮像手段によって読み取られ得る色分解信号と所定
    の表色系の値との対応付けを示すテーブルを作成するテ
    ーブル作成手段と、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号を前記テ
    ーブルに基づいて所定の表色系の値に変換する表色系変
    換手段とを備え、 前記テーブル作成手段は、 前記撮像手段によって読み取られ得る複数通りの仮想的
    な色分解信号と透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色
    分解信号の各々に対する分光濃度分布を算出し、該分光
    濃度分布から所定の表色系の値を算出して、前記テーブ
    ルを作成することを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像読取装置におい
    て、 前記濃度特性は、 特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であり、 前記テーブル作成手段は、 前記濃度特性を取得し、前記仮想的な色分解信号の各々
    を濃度相当値に変換し、該濃度相当値に対して濃度特性
    に応じた線形変換を行って透過原稿の濃度を表すパラメ
    ータの値を求め、該パラメータの値から仮想的な色分解
    信号の各々に対する分光濃度分布を算出することを特徴
    とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の画像読取装置におい
    て、 前記濃度特性は、 複数の特定の色に対する透過原稿の分光濃度曲線であ
    り、 前記テーブル作成手段は、 複数の特定の色の測色を行って前記濃度特性を求め、該
    濃度特性に応じて、撮像手段によって読み取られ得る色
    分解信号の値と透過原稿の濃度を表すパラメータの値と
    の対応付けを行い、前記仮想的な色分解信号の各々の値
    から前記対応付けに基づいてパラメータの値を求め、該
    パラメータの値から仮想的な色分解信号の各々に対する
    分光濃度分布を算出することを特徴とする画像読取装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし請求項10の何れか1
    項に記載の画像読取装置において、 前記テーブル作成手段は、 透過原稿の種類に応じて、仮想的な色分解信号の各々に
    対する分光濃度分布を算出する過程で利用する濃度特性
    を変更することを特徴とする画像読取装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし請求項11の何れか1
    項に記載の画像読取装置において、 前記テーブル作成手段は、 前記分光濃度分布を分光透過率分布に変換し、該分光透
    過光分布と所定の光源の分光分布とから透過光分布を算
    出し、該透過光分布から所定の表色系の値を算出するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  13. 【請求項13】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分
    解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置に
    よって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号処
    理をコンピュータで実現するためのプログラムにおい
    て、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号と透過原
    稿の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を算出
    する分光濃度分布算出手順を備えたことを特徴とするプ
    ログラム。
  14. 【請求項14】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分
    解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置に
    よって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号処
    理をコンピュータで実現するためのプログラムにおい
    て、 前記撮像手段によって読み取られ得る色分解信号と所定
    の表色系の値との対応付けを示すテーブルを作成するテ
    ーブル作成手順と、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号を前記テ
    ーブルに基づいて所定の表色系の値に変換する表色系変
    換手順とを備え、 前記テーブル作成手順は、 前記撮像手段によって読み取られ得る複数通りの仮想的
    な色分解信号と透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色
    分解信号の各々に対する分光濃度分布を算出し、該分光
    濃度分布から所定の表色系の値を算出して、前記テーブ
    ルを作成することを特徴とするプログラム。
  15. 【請求項15】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分
    解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置に
    よって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号処
    理をコンピュータで実現するためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号と透過原
    稿の濃度特性とから、該透過原稿の分光濃度分布を算出
    する分光濃度分布算出手順を備えたことを特徴とするプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 透過原稿のカラー画像を複数色の色分
    解信号として読み取る撮像手段を備えた画像読取装置に
    よって読み取られた複数色の色分解信号に対する信号処
    理をコンピュータで実現するためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記撮像手段によって読み取られ得る色分解信号と所定
    の表色系の値との対応付けを示すテーブルを作成するテ
    ーブル作成手順と、 前記撮像手段によって読み取られた色分解信号を前記テ
    ーブルに基づいて所定の表色系の値に変換する表色系変
    換手順とを備え、 前記テーブル作成手順は、 前記撮像手段によって読み取られ得る複数通りの仮想的
    な色分解信号と透過原稿の濃度特性とから、仮想的な色
    分解信号の各々に対する分光濃度分布を算出し、該分光
    濃度分布から所定の表色系の値を算出して、前記テーブ
    ルを作成することを特徴とするプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2001168238A 2001-06-04 2001-06-04 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2002369015A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168238A JP2002369015A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US10/029,185 US20020181032A1 (en) 2001-06-04 2001-12-28 Image reading apparatus, program, and recording medium which can be read by computer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168238A JP2002369015A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002369015A true JP2002369015A (ja) 2002-12-20

Family

ID=19010496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001168238A Pending JP2002369015A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020181032A1 (ja)
JP (1) JP2002369015A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI241129B (en) * 2004-06-11 2005-10-01 Avision Inc Method of calibrating image luminance values

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3947110A (en) * 1972-03-29 1976-03-30 Yoshihiro Yamada Automatic photograph printing control system
US4942424A (en) * 1987-06-12 1990-07-17 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of and apparatus for printing color photograph as well as color filter for use in the same apparatus
JPH02298934A (ja) * 1989-05-12 1990-12-11 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録装置における振動防止方式
US6631013B1 (en) * 1998-08-18 2003-10-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image reading apparatus, default value adjusting method of image reading apparatus, and chart original
US6864998B2 (en) * 1999-11-30 2005-03-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image reading apparatus, image recording medium and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20020181032A1 (en) 2002-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4120841B2 (ja) プロジェクタの色補正方法
US7053910B2 (en) Reducing metamerism in color management systems
US5793884A (en) Spectral based color image editing
EP1117070A2 (en) Constructing profiles to compensate for non-linearities in image capture
JPH09107484A (ja) 色補正装置、色管理方法および装置
JP2007280402A (ja) カラー画像データからグレイ・トーンを生成するシステムおよび方法
JP2002247394A (ja) 色変換規則作成方法、色変換方法、カラー画像形成装置
JP2008177783A (ja) 色変換装置及びプログラム
JPH09219800A (ja) カラー画像処理装置
JP2018074607A (ja) 画像処理装置およびカメラ
TWI225750B (en) Method and apparatus for reproducing sepia-tone images
JP5322326B2 (ja) 色補正テーブル算出回路、色補正装置、表示装置、色補正方法、及びプログラム
JP2002369015A (ja) 画像読取装置、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002262125A (ja) デジタル映画用フイルムイメージの処理
JP2005311900A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2001157073A (ja) 画像信号変換方法、カラー画像の原色決定方法および画像信号変換装置
KR101279086B1 (ko) 화상형성장치 및 색변환 방법
JP5748236B2 (ja) 色補正情報の生成方法、及び色補正装置
JP2002247396A (ja) プリンターの色補正方法及びこの装置
Allen Color Measurement and Calibration in Medical Photography
JP2004023207A (ja) 色変換表作成装置、色変換表作成方法、色変換表作成プログラムを記録した記録媒体、および、上記装置または方法によって作成された色変換表に基づいてプロファイルを作成するプロファイル作成装置
Murphy A review of standards defining testing procedures for characterizing the color and spatial quality of digital cameras used to image cultural heritage
JP2006078793A (ja) 画像処理方法および装置
Giorgianni et al. Color Encoding in the Photo CD System
JP2007324970A (ja) 測色値変換関数算出方法、測色画像データ変換方法、測色値変換方法及びそれらを用いた装置