JP2005311900A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディジタルカメラは、撮像素子の高感度化や低ノイズ化、信号処理の多ビット化などにより、撮像し、処理できる色領域の範囲やダイナミックレンジを拡大してきたが、従来から用いられているカラーチャートは、比較的彩度の低い色で構成されているため、色域やダイナミックレンジが拡大されたディジタルカメラのプロファイルの作成に用いるチャートには不充分である。
【解決手段】 プロファイル作成用のカラーチャートを設定し(S201)、カラーチャートの測色データ、および、ディジタルカメラが撮影したカラーチャートの撮影データを入力し(S203、S204)、カラーチャートに追加すべき色票を選択し、選択した色票の測色データ、および、撮影または読取データを入力し(S208)、カラーチャートおよび追加した色票の測色データ、および、撮影データに基づき、プロファイルを作成する(S205-S218)。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像処理装置およびその方法に関し、例えば、ディジタルカメラ、カラースキャナやカラー複写機の画像入力部、フィルムスキャナなどの画像入力装置用のプロファイルを作成する画像処理に関する。
ディジタルカメラなどの撮像装置は、CCDなどの撮像素子の出力信号を所望する色信号へ変換し、目標色を実現するために、色変換処理を行う。この色変換処理に用いられる代表的な色変換データとしてカラープロファイルがある。カラープロファイルは、階調特性や色特性など機器の特性を示すデータから構成され、ディジタルカメラなどの撮像装置、ディスプレイやプロジェクタなどの画像表示装置、カラープリンタなどの画像出力装置などの間での色管理(カラーマネージメント)を行うために使用される。
カラープロファイルの作成は、所定のカラーチャート(IT8やマクベスチャートなど)を、例えばプロファイルを作成する対象のディジタルカメラで撮影し、その撮影信号値を色変換パラメータを用いて色空間信号へ変換する。そして、予めカラーチャートを測色した測色値と、撮影信号値から求めた色空間信号とを比較して、両信号の色差をできるだけ小さくするような色変換パラメータを算出し、その色変換パラメータを使用してディジタルカメラのプロファイルを作成する。勿論、このプロファイルの作成方法は、ディジタルカメラに限定されるものではなく、カラースキャナやカラー複写機の画像入力部などの画像入力装置においても同様である。
ディジタルカメラなどの撮像装置は、撮像素子の高感度化や低ノイズ化、信号処理の多ビット化などにより、撮像し、処理できる色領域の範囲やダイナミックレンジを拡大してきた。一方、従来から用いられているカラーチャートは、比較的彩度の低い色で構成されている。このため、色域やダイナミックレンジが拡大された撮像装置用のプロファイル作成用チャートとしては、構成色票の色再現範囲や、構成色票同士の表色値の間隔が不充分で、このようなカラーチャートでは、高色域、高ダイナミックレンジ、高精度を実現するプロファイルを作成できない、という問題がある。
このような、カラーチャートの問題を解決しようとする技術に、特開平11-355586号公報、特開2002-77654公報に開示された技術がある。
特開平11-355586号公報に開示された技術は、高い明度をもつ色を含む雲のようなオブジェクトに対して正確な色変換特性を得るために、カラーターゲットの色票の表色値と、それを撮影して得た信号値から色変換特性を導出するだけでなく、撮影したグレイスケールの信号値およびグレイスケールの表色値を取得して、カラーターゲットに含まれる白色の色票よりも明度の高い色の信号値および表色値を予測する。そして、予測された信号値および表色値を、撮影した各色票の信号値および各色票の表色値に加えて色変換特性を得る。しかし、予測される色はあくまで予測であり、再現精度が充分ではない。
一方、特開2002-77654公報に開示された技術は、カラーチャートのIT8が知覚メトリック量に対して完全な均等性を備えないため、代わりに、観察環境に依存しない色知覚モデルにより定義される色空間上において均等な色配列を有するカラーチャートを用いる。しかし、均等な色配列にしても高精度なプロファイルが作成できるとは限らない。
特開平11-355586号公報 特開2002-77654公報
本発明は、上述の問題を個々にまたはまとめて解決するもので、 画像入力装置用の高色域、高ダイナミックレンジ、高精度再現なプロファイルを作成することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理方法は、画像入力装置用のプロファイルを作成する画像処理方法であって、前記プロファイル作成用のカラーチャートを設定し、前記カラーチャートの測色データ、および、前記画像入力装置が撮影または読み取った前記カラーチャートの撮影または読取データを入力し、前記カラーチャートに追加すべき色票を選択し、選択した色票の測色データ、および、撮影または読取データを入力し、前記カラーチャートおよび前記追加した色票の測色データ、および、前記撮影または読取データに基づき、前記プロファイルを作成することを特徴とする。
本発明にかかる画像処理装置は、画像入力装置用のプロファイルを作成する画像処理装置であって、前記プロファイル作成用のカラーチャートを設定する設定手段と、前記カラーチャートの測色データ、および、前記画像入力装置が撮影または読み取った前記カラーチャートの撮影または読取データを入力する入力手段と、前記カラーチャートに追加すべき色票を選択し、選択した色票の測色データ、および、撮影または読取データを入力する色票追加手段と、前記カラーチャートおよび前記追加した色票の測色データ、および、前記撮影または読取データに基づき、前記プロファイルを作成する作成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像入力装置用の高色域、高ダイナミックレンジ、高精度再現なプロファイルを作成することができる。
以下、本発明にかかる一実施形態の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
[概要]
以下では、ディジタルカメラ、カラースキャナ、フィルムスキャナなどの画像入力装置用のカラープロファイルを高精度に作成するために、追加色票候補の中から高色域、高ダイナミックレンジ、高精度の再現に寄与する色票を選び、プロファイル作成用のカラーチャートの色票として追加して、精度を確認しながら、簡易にプロファイルを作成する画像処理を説明する。
この画像処理により、画像入力装置のカラープロファイルを作成する際にユーザは、ユーザンタフェイスを参照して、プロファイルの作成に使用する基本カラーチャートを設定し、プロファイルの対象色空間を設定し、基本カラーチャートの測定データを設定し、プロファイルの作成対象の画像入力装置が基本カラーチャートの色票を撮影または読み取った撮影または読取データを設定することができる。さらに、ユーザは、ユーザンタフェイスを参照して、追加色票候補の中から高色域、高ダイナミックレンジ、高精度の再現に寄与する色票を選び、基本カラーチャートの色票として追加して、精度を確認しながら、簡易にプロファイルを作成することができる。
[構成]
図1は実施例の画像処理装置1の構成例を示すブロック図である。
画像処理装置1は、プロファイル作成用のカラーチャートを測色する測色器2、および、プロファイルを作成する対象の画像入力装置3と接続される。なお、図1にはプロファイルの作成対象装置としてディジタルカメラと、ディジタルカメラでカラーチャートの色票を撮影した撮影データを例に示す。なお、スキャナの場合は、撮影データの代わりに、スキャナでカラーチャートの色票を読み取った読取データを利用すればよい。
画像処理装置1は、コンピュータ、測色器、ディジタルカメラやカラースキャナなどの他の装置とデータやコマンドをやり取りするためのインタフェイス(I/F)4、プロファイル作成用のカラーチャートの名称や測色値などのデータを記憶する基本チャートデータ記憶部5、ディジタルカメラ3の出力信号値の対象色空間の名称や定義などのデータを記憶する最適化色空間データ記憶部6、測色器2を用いたプロファイルの測定データを記憶する測定データ記憶部7、ディジタルカメラ3を用いたプロファイルの撮影データを記憶する撮影データ記憶部8、ディジタルカメラ3の出力信号値を対象色空間に最適化変換する最適化処理部9、プロファイル作成のために追加される可能性がある候補色の名称、測色データ、撮影データなどを記憶する追加候補色データ記憶部10、ユーザが追加色の選定やプロファイル作成などの処理操作を行うためのユーザインタフェイスを提供するユーザインタフェイス(UI)部11、算出した色変換パラメータを用いてプロファイルを作成するプロファイル作成部12、画像処理装置1内部で色座標変換を行う色座標変換部13、色差を算出する色差算出部14、画像データ処理用に画像データや測定データを一時的に保持するデータバッファ15などを備える。
追加候補色データ記憶部10に記憶する候補色は、予め、プロファイルを作成する際に追加される可能性がある色を設定し、その色の色票から構成される追加色チャートを作成する。そして、追加色チャートの色票の名称(または識別番号)に対応して、その測色データ、その撮影データを作成し、色票のデータと合わせて、予め、追加候補色データ記憶部に記憶しておく。
なお、上記の各種データ記憶部は、ハードディスクなどの所定領域に割り当て、後述する画像処理装置1の処理を実現するプログラムもハードディスクなどの所定領域に格納されている。また、データバッファ15にはRAMなどのメモリが利用すされる。さらに、UI部11は、図示しないモニタに後述するユーザインタフェイスを表示し、そのユーザインタフェイスに基づき、ユーザは、キーボードやマウスなどの入力デバイス(不図示)を操作して画像処理装置1に指示およびデータを入力する。
[処理]
図2および図3は画像処理装置1が実行する画像処理を説明するフローチャート、図4は画像処理装置1が提供するユーザンタフェイスの一例を示す図である。以下では、図2から図4を参照して、画像処理装置1による追加色選定やプロファイル作成などの処理の詳細を説明する。
まず、画像処理装置1は図4に示すユーザインタフェイスを表示し、ユーザが基本チャートメニュー301によって選択した基本チャートのデータを基本チャートデータ記憶部5からデータバッファ15に読み出し(S201)、ユーザが最適化色空間メニュー302によって選択した、ディジタルカメラ3の出力信号値を最適化変換するための色空間のデータ(以下「最適化色空間データ」と呼ぶ)を最適化色空間データ記憶部6からデータバッファ15に読み出し(S202)、ユーザが測定データメニュー303によって選択した、測定器2を用いたプロファイル作成用チャートの測色データを測定データ記憶部7からデータバッファ15に読み出し(S203)、ユーザが撮影データメニュー304によって選択した、ディジタルカメラ3を用いたプロファイル作成用チャートの撮影データを撮影データ記憶部8からデータバッファ15に読み出す(S204)。
なお、基本チャートメニュー301、測定データメニュー303および撮影データメニュー304を用いてユーザが選択するデータは、同一のカラーチャートのチャートデータ、そのカラーチャートを測色器2で測色した測色データ、および、そのカラーチャートをディジタルカメラ3などの装置で撮影または入力した画像データである。従って、各データに含まれる各色票のデータは、色票の番号、名称、あるいは、画像上の位置などによって一対一に対応付けることができる。
次に、ユーザが最適化ボタン308を押すと、最適化色空間データ、測定データおよび撮影データを用いて、測定データと撮影データの色差が最小になるように最適化処理を行い、その処理結果を最適パラメータ表示部305および色差表示部306に表示する(S205)。続いて、ユーザが詳細表示を指示したか否かを判定し(S206)、ユーザが詳細ボタン307を押した場合は最適化結果の詳細表示を行う(S207)。
図5は最適化結果の詳細を表示するウィンドウ例を示す図で、選択された基本チャートを構成する色票名に対して測色値X、YおよびZの各値、最適化処理後の色差値が個々に表示されている。なお、ユーザがボタン402を押すと、このウィンドウは閉じる。
次に、ユーザが基本チャートに色の追加を指示したか否かを判定し(S208)、ユーザが色追加ボタン310を押した場合は、図6に一例を示す色追加用のユーザインタフェイスを表示し(S209)、プロファイル作成のために追加すべき色をユーザに選定させる(S210)。
色追加ウィンドウの追加候補色リスト501には、追加候補色データ記憶部10に記憶された追加候補の色票名および測色データxyをリスト表示する(なお、撮影データも追加候補色データ記憶部10に記憶されているが、この例では表示しないものとする)。追加色リスト502には、ユーザが追加候補色リスト501から選択し追加を指示した色票がリスト表示する。
ユーザは、追加/削除ボタン503を操作して、追加候補色リスト501から選択した色票の追加を指示したり、追加色リスト502から選択した色票の削除を指示したりする。つまり、追加ボタンが押されると、追加候補色リスト501中の選択色票が追加色リスト502に移動し、削除ボタンが押されると、追加色リスト502中の選択色票が追加候補色ウィンドウ501に移動する(戻る)。
基本色リスト504は、基本チャート、つまり現在の最適化処理の対象チャートを構成する色票の名称と測色値が表示される。色分布表示505は、色票の測色値に基づきプロットされたxy色度図である。色分布表示505には、最適化対象の色空間の色域表示506、×印で示す基本チャートの色票データのプロット507、および、●印で示す追加指示されている色票データのプロット508が表示される。
ユーザは、色分布表示505のxy色度図を参照しながら、基本色リスト504に表示された、現在の最適化処理の対象チャートに追加すべき色を、追加候補色リスト501の中から選択し、その選択結果を追加色リスト502および色分布表示505によって確認することができる。ユーザは、色分布表示505によって、追加した色票のxy色度図上の位置、および、追加した色票と基本チャートの色票の分布の関係を視覚的に認識することができ、追加すべき色票を容易に適切に選択することができる。
ユーザが保存ボタン509を押したことを検出すると(S211)、データバッファ15に記憶する基本チャートに、追加が指示された色票の名称および測色値を追加する(S212)。また、ユーザがボタン510を押したことを検出すると(S213)、色の追加の終了と判断し、色追加ウィンドウを閉じ、データバッファ15に記憶する基本チャートに新たな名称を付けて基本チャートデータ記憶部5へ保存し、追加された色票データ(名称、測定データ、撮影データ)を、データバッファ15に記憶する測定データおよび撮影データに追加し(S214)、その後、処理をステップS205へ戻す。
そして、上述したステップS205からS208の最適化処理、色差の表示および詳細表示、色の追加の判定を、ユーザが色の追加は不要と判断して結果保存ボタン309を押すまで繰り返す。
ユーザが結果保存ボタン309を押すと(S215)、最適パラメータ表示部305および色差表示部306に表示した最適化処理結果、並びに、最適化処理に使用したチャートデータを基本チャートデータ記憶部5へ保存する(S216)。さらに、ユーザがプロファイル作成ボタン311を押すと(S217)、最適パラメータ表示部305に表示した変換パラメータを用いてプロファイルデータ(ICC形式)を作成し(S218)、処理を終了する。
なお、最適化がうまく行かない場合や作成されたプロファイルが思いどおりでないなど、ユーザはキャンセルボタン313を押して、処理の途中で、処理の一部や全体をキャンセルすることができる。例えば、ステップS215でキャンセルボタン313が押された場合はステップS216の処理をキャンセルし、ステップS217でキャンセルボタン313が押された場合はステップS218の処理をキャンセルするなどして、処理を終了する。
[最適化処理]
図7は最適化処理部9が実行する最適化処理(S205)の詳細を説明するフローチャートである。
まず、撮影データ(例えばRGB値)を階調補正してR'G'B'値を算出する(S801)。なお、階調補正処理はルックアップテーブル(LUT)を使用する階調変換でも構わない。次に、予め決められてい色変換マトリクス係数を式(1)に設定し(S802)、最適化マトリクス演算式(1)を用いて階調補正後のR'G'B'値を色変換したR''G''B''値を算出する(S803)。
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│R"│ │a11 a12 a13││R'│
│G"│=│a21 a22 a23││G'│ …(1)
│B"│ │a31 a32 a33││B'│
└ ┘└ ┘└ ┘
次に、R''G''B''値を式(2)によって三刺激値XYZに変換する(S804)。式(2)におけるマトリクス係数には最適化対象の色空間の定義式を用いる。この定義式は、最適化対象の色空間ごとに、予め最適化色空間データ記憶部6に記憶されている。
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│XP│ │b11 b12 b13││R'│
│YP│=│b21 b22 b23││G'│ …(2)
│ZP│ │b31 b32 b33││B'│
└ ┘└ ┘└ ┘
次に、XP、YP、ZP値を式(3)のX、Y、Zに代入することによって均等色空間のLab値に変換する(S805)。式(3)のXn、Yn、Zn値は、最適化対象の色空間ごとに、予め最適化色空間データ記憶部6に記憶されている。
Y/Yn>0.008856 のとき L* = 116(Y/Yn)1/3 - 16
Y/Yn≦0.008856 のとき L* = 903.29・Y/Yn
a* = 500{f(X/Xn) - f(Y/Yn)} …(3)
b* = 200{f(Y/Yn) - f(Z/Zn)}
ここで、X/Xn>0.008856 のとき f(X/Xn) = (X/Xn)1/3
X/Xn≦0.008856 のとき f(X/Xn) = 7.78・X/Xn + 16/116
Y/Yn>0.008856 のとき f(Y/Yn) = (Y/Yn)1/3
Y/Yn≦0.008856 のとき f(Y/Yn) = 7.78・Y/Yn + 16/116
Z/Zn>0.008856 のとき f(Z/Zn) = (Z/Zn)1/3
Z/Zn≦0.008856 のとき f(Z/Zn) = 7.78・Z/Zn + 16/116
次に、測定データのXM、YM、ZM値を式(3)のX、Y、Zに代入することでLab値に変換する(S806)。なお、Xn、Yn、Zn値はステップS805と同じ値を用いる。続いて、ステップS805で算出したLab値(LP、ap、bp)と、ステップS806で算出したLab値(LM、am、bm)の色差を、色差算出部14による式(4)の演算によって取得し、ステップS802で設定した色変換マトリクス係数および色差を組としてバッファメモリ15に保存する(S807)。
ΔE*ab = √{(ΔL*)2 + (Δa*)2 + (Δb*)2}
ここで、ΔL* = LP - LM
Δa* = ap - am
Δb* = bp - bm
次に、算出した色差が所定値以下か否かを判別し(S808)、所定値以下でなければステップS802に戻り、色差が小さくなるように色変換マトリクス係数を変更する。また、色差が所定値以下であれば、ステップS802からS808のループ数が予め設定されている回数に達したか否かを判別し(S809)、達していない場合は処理をステップS802へ戻して、色変換マトリクス係数を変更する。また、ループが規定回数に達した場合は、最適化処理の結果として、バッファメモリ15に記憶した規定回数分の色変換マトリクス係数のうち、色差が最小の色変換マトリクス係数を最適パラメータ表示部305に表示し、その色差を色差表示部306に表示する(S810)。
このように実施例1によれば、画像入力装置の高精度のカラープロファイルを作成する際、ユーザは、図6に示すユーザインタフェイスを参照して、色票候補の中から色票を選んで、その色票のデータをプロファイル作成用のチャートデータに追加し、追加する色票の色度図上の位置、他の色票の色度図上の分布、色空間の色域などを視覚的に認識して、高色域、高ダイナミックレンジ、高精度再現に寄与する色票を容易に選択し、追加することができる。勿論、ユーザは、選択し追加しようとした色票が高色域、高ダイナミックレンジ、高精度再現に寄与しないと判断した場合、図6に示すユーザインタフェイスにより、その色票の追加を容易にキャンセルすることもできる。
以下、本発明にかかる第2実施形態の画像処理装置を説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例2が、実施例1と異なるのは、ステップS207における最適化結果の詳細表示と、ステップS209において表示する色追加用のユーザインタフェイスの構成である。
[詳細表示]
図8は実施例2の、最適化結果の詳細を表示するウィンドウ例を示す図で、選択された基本チャートを構成する色票名に対して測色値L、C、hの各値、最適化処理後の色差値が個々に表示される。
[色追加用のユーザインタフェイス]
図9は実施例2の色追加用のユーザインタフェイスの一例を示す図で、追加候補色リスト501、追加色リスト502、基本色リスト504の色値の表示はすべてLabである。
色分布表示705は、色票の測色値に基づきプロットされたLab空間の二次元表示図(ab平面図)とLCh空間の二次元表示図(LC平面図)から構成される。色分布表示705には、最適化対象の色空間の色域表示706、×印で示す基本チャートの色票データのプロット707、および、●印で示す追加指示されている色票データのプロット708が表示される。
ユーザは、色分布表示705の二次元表示図を参照しながら、基本色リスト504に表示された、現在の最適化処理の対象チャートに追加すべき色を、追加候補色リスト501の中から選択し、その選択結果を追加色リスト502および色分布表示705によって確認することができる。実施例2のab平面図およびLC平面図を利用すれば、実施例1のxy色度図に比べて、ユーザは色票の色分布(色差の分布、輝度と彩度の分布)をより直感的に把握することができ、追加すべき色票をより適切に選択することができる。
[変形例]
● 最適化処理
ステップS205の最適化処理は、図7に示す処理に限定されるわけではない。例えば、ステップS805で算出したLP、ap、bp値と、ステップS806で算出したLM、am、bm値との色差が小さくなるような最適化であれば、その手法は限定されない。また、式(1)に示したように、色変換マトリクスとして3×3のマトリクスを例に説明したが、3×3の変換マトリクスに限らず、非線形項を含む3×9や3×20の変換マトリクスを用いても構わない。さらに、予め測定した格子点データを用いるLUTを用いて色変換するような構成でもよい。
● 追加色の選定
ステップS210の追加色の選定に、図5または図9に示すユーザインタフェイスを用いる例を説明したが、これらに限定されるわけではない。つまり、各リストの表示はxy値、Lab値、LCh値に限定されず、例えば、カラーチャートを撮影した際の撮影データのRGB値であってもよい。
また、ユーザは追加候補色リスト501に表示された色票から追加する色を選定すると説明したが、ユーザがxy値、XYZ値、RGB値、または、色相/明度/彩度を示す表色値などの数値を直接入力し、その入力値に最も近い値をもつ色票を追加する色として選択する構成も可能である。勿論、色名を入力し、その色名に最も近い色名をもつ色票を追加する色として選択する構成でもよい。つまり、ユーザが追加を所望する色を、追加候補色の色票の中から選定することができれば、その選定方法は限定しない。
また、色分布表示505、705は二次元表示として説明したが、色分布の表示方法も限定されず、XYZやLabなどの三次元表示でもよい。
● プロファイルの形式
ステップS218において作成するプロファイルの形式をICC形式と説明したが、他の装置とのデータのやり取りに適した形式であれば、どのような形式でもよい。
● 色差計算
ステップS807における色差計算を式(4)を用い説明したが、色差の算出に用いる空間はLab空間に限定されるわけではなく、YCC、Luv、CIE CAM97s、CIE CAM02などの空間の色差を計算してもよい。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
実施例の画像処理装置1の構成例を示すブロック図、 画像処理装置が実行する画像処理を説明するフローチャート、 画像処理装置が実行する画像処理を説明するフローチャート、 画像処理装置が提供するユーザンタフェイスの一例を示す図、 最適化結果の詳細を表示するウィンドウ例を示す図、 色追加用のユーザインタフェイスの一例を示す図、 最適化処理部が実行する最適化処理の詳細を説明するフローチャート、 実施例2の、最適化結果の詳細を表示するウィンドウ例を示す図、 実施例2の色追加用のユーザインタフェイスの一例を示す図である。

Claims (8)

  1. 画像入力装置用のプロファイルを作成する画像処理方法であって、
    前記プロファイル作成用のカラーチャートを設定し、
    前記カラーチャートの測色データ、および、前記画像入力装置が撮影または読み取った前記カラーチャートの撮影または読取データを入力し、
    前記カラーチャートに追加すべき色票を選択し、選択した色票の測色データ、および、撮影または読取データを入力し、
    前記カラーチャートおよび前記追加した色票の測色データ、および、前記撮影または読取データに基づき、前記プロファイルを作成することを特徴とする画像処理方法。
  2. さらに、対応する前記測色データと前記撮影または読取データの色差が所定値以下になるように、前記撮影または読取データの色変換条件を設定することを特徴とする請求項1に記載された画像処理方法。
  3. 前記変換条件を用いて前記プロファイルを作成することを特徴とする請求項2に記載された画像処理方法。
  4. さらに、前記色票を追加するためのユーザインタフェイスをモニタに表示することを特徴とする請求項1に記載された画像処理方法。
  5. 前記ユーザインタフェイスは、前記カラーチャートに含まれる第一の色票の情報、追加可能な色票の情報、追加した第二の色票の情報、並びに、前記第一および第二の色票の色分布を示す情報を含むことを特徴とする請求項4に記載された画像処理方法。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載された画像処理を画像処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  8. 画像入力装置用のプロファイルを作成する画像処理装置であって、
    前記プロファイル作成用のカラーチャートを設定する設定手段と、
    前記カラーチャートの測色データ、および、前記画像入力装置が撮影または読み取った前記カラーチャートの撮影または読取データを入力する入力手段と、
    前記カラーチャートに追加すべき色票を選択し、選択した色票の測色データ、および、撮影または読取データを入力する色票追加手段と、
    前記カラーチャートおよび前記追加した色票の測色データ、および、前記撮影または読取データに基づき、前記プロファイルを作成する作成手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
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