JP2006129508A - 変換データ調整方法、装置およびログラム - Google Patents

変換データ調整方法、装置およびログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 調整をヒストリに登録できるようにすることにより、調整の経歴を確認できるようにすることを目的とする。
【解決手段】 デバイス非依存データをデバイス依存データに変換する変換データを調整する調整工程と、前記調整の結果を評価する評価工程と、前記調整をヒストリに登録する登録工程とを有し、前記ヒストリを表示するとともに、前記ヒストリに登録された調整に対応する評価を表示することを特徴とする。
【選択図】 図11

Description

本発明はデバイス非依存データをデバイス依存データに変換する変換データを調整するものに関する。
従来の色調整は特定の画像に対して色調整を行い、プリント出力するというものであった。しかし、特定の画像に対して色調整を行なっていたのでは、対象となる画像が変わるごとに毎回色調整をやり直す必要があった。
一方、各入出力デバイスに対する特性を記述したデバイス・プロファイル(以下、プロファイル)を用いてカラーマッチングを行なえば、入力から出力まで一貫した色管理を行なうことが可能となる。この方法であれば、対象となる画像が変わっても色調整をやり直す必要はない。図14に一般的なカラーマッチングの概念図を示す。
RGBやCMYK等のソース・デバイスに依存した色空間の入力データは、入力プロファイルによりデバイスに依存しない色空間(PCS:profile connection space)のXYZデータやLabデータに変換される。出力デバイスの色再現範囲外の色は出力デバイスにより表現することができないため、そのすべて色が出力デバイスの色再現範囲内に収まるように、デバイスに依存しない色空間のデータに変換された入力データに色空間圧縮が施される。そして、色空間圧縮が施された後、入力データはデバイスに依存しない色空間から、RGBやCMYK等の出力デバイスに依存した色空間へ変換される。
しかし、このようなプロファイルを用いたカラーマッチングであっても、使用されるプロファイルの精度が十分でなければ理想的なカラーマッチング結果は得られない。又、作成直後のプロファイル精度が十分であっても経年変化等によってデバイス特性が変化し、プロファイルを調整しないと満足できるカラーマッチング結果が得られなくなってしまう場合もある。
よって、十分なプロファイル精度が得られない場合やデバイス特性にプロファイルが合わなくなってきた場合には、プロファイルの色調整が必要となってくる。
従来のプロファイルの色調整方法は、対象となる画像をモニタ表示させてユーザが色調整を行なうことによって行なわれ、その結果がプロファイルへ反映されるようになっていた。
しかし、その色調整の画質評価がユーザの目視評価によるものであったため、調整されたプロファイルの品質がユーザの経験と感性によって左右されていた。
また、モニタ上の目視評価による色調整では、プレビュー画像上でオリジナル画像と異なる色(又は色域)を検出するのが難しく、熟練していなければ使いこなすが困難だった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、以下のことを目的とする。
調整をヒストリに登録できるようにすることにより、調整の経歴を確認できるようにすることを目的とする。
本願請求項1記載の発明は、デバイスの特性を記述するプロファイルに含まれるデバイス非依存データをデバイス依存データに変換する第1変換データを調整する調整工程と、前記調整の結果を評価する評価工程と、前記調整をヒストリに登録する登録工程とを有し、前記ヒストリを表示するとともに、前記ヒストリに登録された調整に対応する評価を表示することを特徴とする。
本発明によれば、プロファイルの調整時に、ユーザの経験や感性によって左右されない定量的な評価を行うことができるようにすることができる。
また、調整をヒストリに登録できるようにすることにより、調整の経歴を確認することができる。
(実施形態1)
プロファイルの色調整は、デジカメやスキャナの入力プロファイル、モニタのモニタ・プロファイル、RGBプリンタやCMYKプリンタの出力プロファイルのどのプロファイルに対して行なっても構わないが、本実施形態ではCMYKプリンタの出力プロファイルを例に説明する。
また、色調整に使用されるサンプル画像も用途に応じてRGB画像やCMYK画像のどの画像を利用しても構わないが、本実施形態ではCMYK画像を例に説明する。
また、プロファイルはデバイスの特性を記述するものであり、デバイス依存のデータとデバイス非依存のデータ(PCSデータ)の関係を記述するものである。本実施形態はICC(International Color Consortium)で決められたフォーマットに準拠したICCプロファイルを用いて説明する。ICCプロファイルには、デバイス依存のデータをPCSデータに変換するためのデータであるA2B、PCSデータをデバイス依存のデータに変換するためのデータであるB2A、そしてデバイスの色再現範囲情報(gamuttag)などが含まれる。
プロファイルの色調整を説明する前に、CMYKプリンタを校正機の代わりに利用する場合のカラーマッチングシステム構成の例を図1に示す。
図1に於いて、101は色校正出力用の画像を示す校正機用CMYK画像データ、102は校正機、103は校正機102からプリント出力された色校正出力物、104はターゲットとなる校正機102の出力プロファイル(ソース・プロファイル)、105はCMYKプリンタの出力プロファイル(デスティネーション・プロファイル)、106はCMYKプリンタ、107はCMYKプリンタ106からのプリント出力物である。
プロファイル作成ソフトウェア等を利用して、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105を作成する。なお、校正機102の出力プロファイル104は予め最適なものが作成されているとする。
次に、校正機用CMYK画像データ101に対して、出力プロファイル104をソース・プロファイル、出力プロファイル105をデスティネーション・プロファイルとして設定することによりカラーマッチングを行う。具体的には、校正機用CMYK画像データ101は、校正機用の出力プロファイル104のA2Bデータを用いてPCSデータに変換され、そしてCMYKプリンタ用の出力プロファイルのB2Aデータを用いてCMYKプリンタ用CMYKデータに変換される。
一般的に、色校正を行なう場合には、校正機102から色校正出力画像101をプリント出力している。校正機はコストが高く、プリント出力に時間がかかる。そのため、安価なCMYKプリンタとカラーマッチングを利用して、校正機を利用した色校正出力と同じ色再現が実現できれば、コストを安くし、しかもプリント時間も短縮することができる。
CMYK用プロファイルが適切に作成されているのであれば、校正機から出力された色校正出力物103とほぼ同一色再現を実現したプリント出力物107が得られる。しかしながら、十分なプロファイル精度が得られない場合には、プロファイルの色調整が必要となってくる。
図1のカラーマッチングシステムでは、CMYKプリンタからのプリント出力物107の色みが、校正機102からの色校正出力物の色みにマッチングすることが望ましい。そこで、本実施形態では、校正機102をターゲットデバイスとして、CMYKプリンタの色再現を調整するために、CMYKプリンタ用の出力プロファイルのB2Aデータを調整する。
<プロファイルの調整>
以下、プロファイルの調整として、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105に対して色調整を行なう例を説明する。
プロファイルの色調整は、色調整用サンプル画像による目視評価、及び色差による定量評価を組み合わせることによって最適な色調整が行なわれる。
図2に本実施形態における表示画像を用いて、プロファイルの色調整に必要なカラーマッチングのシステム構成、図3に本実施形態におけるプロファイルの色調整用のモニタ表示画面を示す。
図2において、201は色調整用サンプル画像、202は色調整用サンプル画像のCMYK値、203はCMYK値202に校正機102の出力プロファイル104のA2Bデータを適用して得られたLab値(又はXYZ値)である。204はユーザが色調整を行なうモニタのモニタ・プロファイル、205はサンプル画像に対して校正機102の出力プロファイル104とモニタ・プロファイル204を適用してカラーマッチングを行なったモニタRGBに基づき表示される画像である。
206は、Lab値203に対してCMYKプリンタ106の出力プロファイル105のB2Aデータを適用し、更にCMYKプリンタ106の出力プロファイルのA2Bデータを適用して得られたLab値である。そして、207は、Lab値206に対してモニタ・プロファイル204を適用してカラーマッチングを行なったモニタRGBに基づき表示される画像である。
Lab値203は、CMYK値202を校正機102によってプリント出力し、そのパッチを測色した場合のLab値と等価である。同様に、Lab値206は、CMYK値202に対して校正機102の出力プロファイル104をソース・プロフィルとし、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105をデスティネーション・プロファイルとしてカラーマッチングを行い、CMYKプリンタ106によってプリント出力したパッチを測色したLab値と等価である。
つまり、Lab値203は校正機102によってプリント出力された色であり、Lab値206はその色をCMYKプリンタ106上で同一色再現しようとしてプリント出力された色を示す。そして、各カラーマッチング画像205及び207は、そのプリント出力された色をモニタ上でシミュレートした画像である。
プロファイルの色調整用のモニタ表示画面を示す図3において、左側はカラーマッチング画像205(オリジナル画像)であり、右側はカラーマッチング画像207(プレビュー画像)である。
CMYKプリンタ106の出力プロファイル105が理想的なプロファイルであれば、図3のモニタ画面上においてオリジナル画像205とプレビュー画像207は一致するはずである(但し、CMYKプリンタ106の色再現範囲外の色を除く)。
しかし、実際にはプロファイル作成ソフトウェアによって作成されるプロファイルの精度が十分でなかったり、CLUTによる精度の限界であったりすることにより、オリジナル画像205とプレビュー画像207で一致しない部分が現れる。
<色差を指標とした被調整色の検出>
モニタ上で目視によって色再現が異なっている部分を発見できれば良いが、目視だけの評価では熟練していないと調整すべき色を検出することさえ困難である。
そこで、本実施形態では、調整すべき色を検出しやすいように、色差の大きい領域をプレビュー画像207上で点滅させる。
図4に色差の大きい領域を点滅させるための処理を示す。また、図5に色差の大きい領域を点滅した時のモニタ画面表示を示す。
サンプル画像入力部401において、色調整用サンプル画像データ202を読み込む。次に、図2の処理に従って、オリジナル画像205およびプレビュー画像207を生成する。その際に、Lab画像203生成部402では、サンプル画像データ202からLab画像203を生成する処理を行う。Lab画像206生成部403では、サンプル画像データ202からLab画像206を生成する処理を行う。
なお、図4の処理では、オリジナル画像205の生成処理およびプレビュー画像207の生成処理を並列に行うために、Lab画像203生成部402とLab画像206生成部403を別個に備えている。
次に、色差画像生成部404によって、Lab画像203とLab画像206の各画素に対して色差を求める。同じ位置にある、Lab画像203のLab値を(L,a,b)、Lab画像206のLab値を(L,a,b)とすれば、例えばCIE94色差式を用いて、以下のように色差を求めることができる。
Figure 2006129508
ここで、
ΔL= L ・・・(式1.2)
ΔH= H ・・・(式1.3)
ΔC= C ・・・(式1.4)
但し、色再現範囲外の色は理想的なプロファイルを用いていたとしても色差をゼロにすることはできないので、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105の色再現範囲情報[gamutTag]を利用して、Lab画像203のLab値(L,a,b)が色再現範囲外の場合には、色差の値の代わりに色再現範囲外であることを示すフラグを設定しておく。
また、本実施形態では、Lab画像203とLab画像206を一時的に保持しているが、サンプル画像201から各画素に対してLab値203とLab値206を求め、色差を直接計算して色差画像を生成しても構わない。また、利用する色差式も2点のLab値に対するユークリッド距離によるものであっても構わない。
本実施形態では、処理を簡素化するために、各画素に対して求められた色差を、画像内の最大色差ΔEmaxと最小色差ΔEminによって次のように正規化する。
ΔEnormalized=(ΔE−ΔEmin)/(ΔEmax−ΔEmin)・・・(式1.5)
次に、ユーザ閾値入力405によって、ユーザが検出したい色差の閾値を入力する(図5の405参照)。スライダーバーを色差大方向へ移動させると、閾値となる色差が大きくなり、色差小方向へ移動させると、閾値となる色差が小さくなる。
ユーザによって指定された閾値はユーザ閾値設定部406によって設定され、色差画像生成部404によって生成された色差画像の値と比較される。そして、マスク設定部408によって、色差画像の値が閾値よりも大きければ、プレビュー画像207に対してマスク設定が行なわれ、色差画像の値以下ならばマスク設定は行なわれない。ここで、色差画像において色再現範囲外のフラグが設定されている画素についてはマスク設定の処理をスキップするものとする。全画素について比較が終了すれば、設定されたマスクの情報に基づいて、マスク点滅がプレビュー画像207上で行なわれる(図5の410)。そして、必要に応じて、閾値をユーザが再設定することになる。
なお、本実施形態では、色差画像の値を正規化しているが、正規化せずにユーザが色差の値を直接設定しても構わない。又、ユーザへのフィードバック方法はマスク点滅に限定されるものではない。
プレビュー画像に対してマスク点滅を行うことにより、ユーザは素早く、かつ客観的に色差が大きい領域を検出することができるため、色差の大きい色から色調整することが可能となる。
<B2Aデータの色調整方法>
目視評価によるプロファイルの色調整は、オリジナル画像205とプレビュー画像207を比較しながら、プレビュー画像207が色調整によってオリジナル画像205へ近づくように行なわれる。同様に、色差評価によるプロファイルの色調整は、Lab値203とLab値206の色差が小さくなるようにLab値206の色調整が行なわれる。そして、色調整の結果が出力プロファイル105のB2Aデータへ反映されることによって、色調整されたB2Aデータを作成することができる。
色調整結果を出力プロファイル105のB2Aデータへ反映させる方法として、色調整プロファイルを利用した方法を例に説明する。
図6(a)は色調整プロファイル(Lab→Lab)が入っていない状態を示している。これは、スルー(入出力が同じ値)の色調整プロファイル601を入れた場合と等価である。
図6(b)は色調整のために、色調整プロファイル601(Lab→Lab)を追加した状態である。この状態で、色調整プロファイル601の内容を変化させ、色調整を行なう。但し、色調整プロファイルは出力プロファイル105のB2Aの入力値(Lab)を変化させるだけなので、色調整プロファイルでの調整量と、その色調整による被調整色206の調整量が一致するとは限らない。
なお、色調整プロファイルはLab→Labに限定されず、デバイス非依存色空間からデバイス非依存色空間であればよい。
以下、スポット選択による局所的な色調整を例に、13のステップ1303〜ステップ1306を用いて説明する。
上述した色差を指標とする被調整色の検出方法によって、マスク点滅およびプレビュー画像における各画素の色差を参考にして、スポット選択802を用いてユーザが被調整色を選択する(被調整色選択部1303)。スポット選択された画像上の位置情報から、スポット選択された被調整色に対応するLab値203とLab値206を求める。スポット選択802を用いて指示された画素位置における色差(式1.1によって求められる値)は、図9の情報ウィンドウ901内のΔEに表示される。ユーザは定量的な指標であるΔEを用いて被調整色を選択することができる。
次に、色調整部1304を用いて、色調整を行う。まず、被調整色に基づき調整条件を設定する。本実施形態では、調整条件として、影響範囲と重み付け、被調整色に対する調整量という3つのパラメータを用いる。
被調整色に対する色調整の影響範囲を影響度のスライダーバー803で調整する。図7(c)は色調整プロファイル内のCLUT(Lab→Lab)を示している。スポット選択の場合、Lab色空間上において、色調整の影響範囲は選択された被調整色206に対するターゲット色203を中心とし、影響度を半径とした球体として表現される。影響度を大きくすると、被調整色に対する調整量が広範囲に影響するようになる。
ユーザが影響度のスライダーバー803によって影響度を指定すると、サンプル画像の各Lab値203が色調整の影響範囲内(球体)であるか否か判定される。内側の場合にはマスク設定が行なわれ、プレビュー画像206上でのマスク点滅等によってユーザに報知する(図9)。このように、マスク点滅を行うことによりユーザに視覚的に色調整の影響度を報知することができ、影響度を設定する際に参考にすることができる。
次に、図10に示す画面を用いて、被調整色に対する調整量を決定する。ここでは、LCh色空間上で調整量を設定するLCh調整を例に説明する。
ユーザはL(明るさ)、C(鮮やかさ)、h(色相)の夫々に対して独立に調整量を設定することができる。その際に、調整結果の色差であるΔE1003とΔL、Δa、Δb1004を参考にしてユーザは調整量を設定する。ΔL、Δa、Δb1004は、Lab値203とLab値206の夫々をLCh色空間上に変換し、L、C、h成分の各々について差を求めることにより得ることができる。
なお、本実施形態では、LCh調整を説明したが、CMYK調整、Lab調整も色空間が変わるだけでありLChと同様に処理される。
Lab調整の場合は、L、a、b成分の夫々に対して独立に調整量を設定することができる。そして、Lab値203とLab値206の各L、a、b成分について差を求めることによりΔL、Δa、Δbを算出し、表示する。
このように、本実施形態ではユーザが指示した調整方法の色空間に応じて、表示する情報を変える。このようにすることにより、ユーザが調整量を設定しやすくしている。
影響範囲は色調整プロファイルにおいてターゲット色203を中心とした球体によって表現されるが、被調整色の選択と影響度の指定だけでは、その球体の中でどのように調整量を反映させるかは決まらない。球体内の影響分布は重み付け設定1002によって決定される。図7(a)及び(b)は重み付け設定1002によって設定される影響分布の例を2次元的に示している。図7(a)はGaussian分布(正規分布)、図7(b)は線形分布をそれぞれ表現している。つまり、色調整プロファイルにおいてターゲット色203はユーザの調整量が直接反映され、その周囲の色は影響分布に従って遠くなるほど影響が小さくなるように調整される。例えば、LCh調整1003において、被調整色206に対する明度Lを+5ほど微調整しようとした場合、図7(c)に示されるようにターゲット色203の入力に対する明度Lが+5ほど微調整され、周囲のグリッド上の色はターゲット色からの距離に応じて調整量が変化することになる。同様に、彩度Cや色相hも影響分布に従ってグリッド上の色が調整される。
色調整の結果はスルーの色調整プロファイル601へ反映され、図6(b)の処理を行なうことにより、色調整されたプレビュー画像207を得ることができる。
色差算出部1305は、ユーザが色調整の値を変更する毎に図6(b)の処理結果を評価する。具体的には、色選択部1303で選択された被調整色203のLab値203と、色調整されたLab値206の色差が式(1.1)によって算出され、図10のΔEとして表示する。
ユーザはこのΔEを指標にしながら満足するプレビュー画像207が得られるまで、色調整を繰り返す(ステップ1306)。
本実施形態によれば、色差が小さくなるように色調整を行なう。モニタ上での目視による色調整では微妙な色調整が困難であったが、色差による定量的な指標を導入することによって目視では困難だった色調整が可能である。
<色調整ヒストリ、色調整アクションの保存/挿入、及び色差ログ>
図6(c)に色調整ヒストリの概念図、図11に色調整ヒストリと色差ログを示す。
図11において、1101は色調整アクションの取り消し、1102は色調整アクションのやり直し、1103は色差評価の表示、1104は色調整アクションの挿入、1105は色調整アクションの保存を指示するものである。
図6(c)に示されるように、ユーザが行なった各種色調整アクションは確定される(ステップ1307)毎に色調整プロファイルのリストとして追加される(ステップ1309)。最後に適用された色調整アクションを取り消す場合(1101)には、最後に追加された色調整プロファイル602をリストから外すことによって取り消しを実行できる。同様に、適用された色調整アクションを1つ以上取り消すこともできる。一度取り消した色調整アクションをやり直す場合(1102)には、色調整プロファイルをリストへ再度追加すればよい。
同時に、ユーザの行なった各種色調整アクションが確定される毎に色差統計量が算出される(1308)。色差統計量は、色再現範囲内の平均色差、サンプル画像に対する平均色差等が選択できる。
色再現範囲内の平均色差は、色空間全体に対して均等なLab値を入力し、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105の色再現情報[gamutTag]から色再現範囲内に含まれる色を抽出し、図6(b)又は図6(c)の処理を行なった際のオリジナルLab値203とプレビューLab値206の平均色差を求める。
サンプル画像に対する平均色差は、サンプル画像のオリジナル画像203から色再現範囲内に含まれる色を抽出し、同様にオリジナルLab値203とプレビューLab値206の平均色差を求める。
統計量としては、平均色差だけでなく、最小色差、最大色差、標準偏差等も同時に算出される。ここで得られた統計量は、図11に示されるように、色調整ヒストリと共に、色差ログとして表示される(1309)。
色差ログを表示することによって、ユーザは適用した色調整が有効な調整であったか否かを定量的に判断できる。平均色差が大きくなっていれば、色調整アクションの取り消しを行い、より良い色調整を再度試みることができる。
また、色差評価の表示ボタン(1103)を実行することにより、平均色差だけでなく、最小色差、最大色差、標準偏差等の色差の統計量を表示することができる。図12は、色差評価の表示の一例である。
さらに、色調整ヒストリの任意の色調整アクションを選択し、色差評価の表示ボタンを実行することにより、選択された色調整アクションの時点の統計量を図12に示すように表示することができる。
他のプロファイルに対しても同様の色調整を行ないたい場合や色調整アクションを再利用したい場合には、色調整プロファイル・リストを外部記憶装置上へ保存(図11の1105、図13のステップ1311)したり、外部記憶装置上から現在の色調整プロファイル・リストへ挿入(図11の1104、図13のステップ1302)したりすることもできる。ここで、複数の色調整アクションで構成された色調整プロファイル・リストを保存する場合には、色調整プロファイル・リスト(601〜602)のまま保存するか、色調整プロファイル・リスト(601〜602)を1つの色調整プロファイルへ合成して保存するかをユーザが選択することができる。
<色調整後のプロファイル保存>
図6(d)に示されるように、色調整プロファイル・リスト(601〜602)と、CMYKプリンタ106の出力プロファイル105[B2A]を合成し、合成した結果で出力プロファイル105[B2A]を更新することにより、色調整後のプロファイルを得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、色調整時に色差を利用することにより、ユーザの経験や感性によって左右されない定量的な評価を行うことができる。しかも、オリジナル画像とプレビュー画像の色差を計算することにより、サンプル画像中で色差の大きい領域を検出しユーザに報知することにより、ユーザに対して被調整色を選択しやすくしている。
プロファイルの色調整結果を色差でユーザに報知するので調整結果を定量的に評価することができる。特に、様々な色差統計量を評価値としてユーザに報知するのでユーザは様々な視点から評価することができる。平均色差では色再現範囲内に対する色差統計量を表示することにより(色再現範囲外を計算対象からはずす)、より詳細な定量的な評価を行うことができる。
さらには、調整の履歴を評価値とともにヒストリ表示するので、調整毎に定量的評価を行うことができるとともに、ユ−ザは調整履歴を用意に確認することができる。
(他の実施形態)
前述した実施の形態の機能を実現する様に各種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施の形態の機能を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
この場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
更に供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
CMYKプリンタを校正機の代わりに利用する場合のシステム構成図。 プロファイル色調整に必要なカラーマッチング構成。 モニタ表示画面。 色差の大きい領域を検出するための処理フロー。 色差の大きい領域を検出した時のモニタ表示画面。 色調整プロファイルを利用した例を示す概念図。 スポット色調整を示す概念図。 色選択のユーザ・インターフェイス画面。 色選択時のモニタ表示画面。 色調整のユーザ・インターフェイス画面。 色調整ヒストリ及び色差ログを示すモニタ表示画面。 色差統計量の表示画面。 色調整全体を示す処理フロー。 一般的なカラーマッチングを示す概念図。

Claims (7)

  1. デバイス非依存データをデバイス依存データに変換する変換データを調整する調整工程と、
    前記調整の結果を評価する評価工程と、
    前記調整をヒストリに登録する登録工程とを有し、
    前記ヒストリを表示するとともに、前記ヒストリに登録された調整に対応する評価を表示することを特徴とする変換データ調整方法。
  2. 前記評価工程は、色差統計量を求めることを特徴とする請求項1記載の変換データ調整方法。
  3. さらに、ユーザの指示によって、前記表示されたヒストリの中から選択された調整に対して、複数の色差統計量を表示することを特徴とする請求項1記載の変換データ調整方法。
  4. 前記評価工程は、前記デバイスの色再現範囲内のデータに対する色差を求め、色差統計量を求めることを特徴とする請求項1記載の変換データ調整方法。
  5. 前記調整を保存、および保存された調整を読み出し適用することが可能である請求項1記載の変換データ調整方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の変換データ調整方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  7. デバイスの特性を記述するプロファイルに含まれるデバイス非依存データをデバイス依存データに変換する変換データを調整する調整手段と、
    前記調整の結果を評価する評価手段と、
    前記調整をヒストリに登録する登録手段とを有し、
    前記ヒストリを表示するとともに、前記ヒストリに登録された調整に対応する評価を表示させる表示手段とを有することを特徴とする変換データ調整装置。
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