JP2002368327A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP2002368327A
JP2002368327A JP2001170146A JP2001170146A JP2002368327A JP 2002368327 A JP2002368327 A JP 2002368327A JP 2001170146 A JP2001170146 A JP 2001170146A JP 2001170146 A JP2001170146 A JP 2001170146A JP 2002368327 A JP2002368327 A JP 2002368327A
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laser
wavelength
semiconductor laser
laser device
diffraction grating
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JP2001170146A
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Akihiko Kasukawa
秋彦 粕川
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ装置の出力を高め、雑音を低減
し、筐体を小型化すること。 【解決手段】 半導体レーザ装置1は、同一の半導体基
板上に、レーザ発振領域2a、チャープドグレーティン
グを有する波長選択領域2b、レーザ光の波長を変換す
る波長可変領域3、井戸層の厚さが異なる多重量子井戸
構造を有する増幅領域4を有し、レーザ発振領域2aで
発振したレーザ光の周波数を波長選択領域2bで選択
し、波長可変領域3へ波長変換し、さらに増幅領域4で
レーザ光の出力を増幅して出射端面5から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラマン増幅用光
源に適する2以上の発振縦モードを含んだレーザ光を発
振し、増幅して出射する半導体レーザ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットをはじめとする様
々なマルチメディアの普及に伴って、光通信に対する大
容量化の要求が大きくなっている。従来、光通信では、
光ファイバによる光の吸収が少ない波長である1310
nmもしくは1550nmの帯域において、それぞれ単
一の波長による伝送が一般的であった。この方式では、
多くの情報を伝達するためには伝達経路に敷設する光フ
ァイバの芯数を増やす必要があり、伝送容量の増加に伴
ってコストが増加するという問題があった。
【0003】そこで、波長分割多重(WDM: Wavelen
gth Division Multiplexing)通信方式が用いられるよ
うになった。このWDM通信方式は、主にエルビウム添
加ファイバ増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amp
lifier)を用い、この動作帯域である1550nm帯に
おいて複数の波長を使用して伝送を行う方式である。こ
のWDM通信方式では、1本の光ファイバを用いて複数
の異なる波長の光信号を同時に伝送することから、新た
な線路を敷設する必要がなく、ネットワークの伝送容量
の飛躍的な増加をもたらすことを可能としている。
【0004】このEDFAを用いた一般的なWDM通信
方式では、利得平坦化の容易な1550nmから実用化
され、最近では、利得係数が小さいために利用されてい
なかった1580nm帯にまで拡大している。しかしな
がら、EDFAで増幅可能な帯域に比して光ファイバの
低損失帯域の方が広いことから、EDFAの帯域外で動
作する光増幅器、すなわちラマン増幅器への関心が高ま
っている。
【0005】ラマン増幅は、光ファイバに強い励起光を
入射すると、誘導ラマン散乱によって、励起光波長から
約100nm程度長波長側に利得が現れ、この励起され
た状態の光ファイバに、この利得を有する波長帯域の信
号光を入射すると、この信号光が増幅されるというもの
である。したがってラマン増幅器を用いたWDM通信方
式では、EDFAを用いた通信方式に比して、信号光の
チャネル数をさらに増加させることができる。
【0006】図7は、ラマン用励起光源に用いるレーザ
光を出射する従来のレーザ装置の構成を示す図である。
図7において、このレーザ装置は、半導体発光素子20
2と光ファイバ203とを有する。半導体発光素子20
2は、活性層221を有する。活性層221は、一端に
光反射面222が設けられ、他端に光出射面223が設
けられる。活性層221内で生じた光は、光反射面22
2で反射して、光出射面223から出力される。
【0007】半導体発光素子202の光出射面223に
は、光ファイバ203が配置され、光出射面223と光
結合される。光ファイバ203内のコア232には、光
出射面223から所定位置にファイバグレーティング2
33が形成され、ファイバグレーティング233は、特
定波長の光を選択的に反射する。すなわち、ファイバグ
レーティング233は、外部共振器として機能し、ファ
イバグレーティング233と光反射面222との間で共
振器を形成し、ファイバグレーティング233によって
選択された特定波長のレーザ光が増幅されて出力レーザ
光241として出力される。
【0008】また、ラマン用励起光源に用いるレーザ光
源として、分布帰還型(DFB:Distribute Feedbac
k)レーザや分布反射型(DBR)レーザを用い、レー
ザ増幅領域を備えたMOPA型半導体レーザ装置を用い
る場合もあった。MOPA型半導体レーザ装置は、レー
ザ発光素子に回折格子を設けたことで、安定して単一縦
モードで発振、増幅して出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のレーザ装置は、ファイバグレーティング233
と半導体発光素子202との間隔が長いため、ファイバ
グレーティング233と光反射面222との間の共振に
よって相対強度雑音(RIN:Relative Intensity Noi
se )が大きくなる。したがって、上述した従来のレー
ザ装置をラマン増幅用に用いた場合では、増幅の生じる
過程が早く起こるため、励起光強度が揺らいでいると、
ラマン利得も揺らぐことになり、このラマン利得の揺ら
ぎがそのまま増幅され、信号強度の揺らぎとして出力さ
れてしまうので安定したラマン増幅を行わせることが困
難であるという問題点があった。
【0010】また、上述したレーザ装置は、ファイバグ
レーティング233を有した光ファイバ203と、半導
体発光素子202とを光結合する必要があり、共振器内
における機械的な光結合であるために、レーザの発振特
性が機械的振動などによって変化してしまうおそれがあ
り、安定した励起光を提供することが困難であるという
問題点があった。
【0011】一方、MOPA型半導体レーザ装置を用い
た場合には、レーザ光は単一縦モードで発振するので、
高出力で励起することが困難であるという問題点があっ
た。また、単一縦モードのレーザ光では、ラマン増幅時
に誘導ブリルアン散乱発生の閾値を超えて誘導ブリルア
ン散乱が発生し、ノイズが増加するという問題点があっ
た。
【0012】さらに、上述した従来の半導体レーザ装置
では、ラマン増幅を行う波長帯に合わせた高出力レー
ザ、およびファイバグレーティングを準備する必要があ
り、異なる波長でラマン増幅を行う場合には、それぞれ
の波長に対応した半導体レーザ装置を別個に準備しなけ
ればならないという問題点があった。
【0013】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、安定かつ高利得を得ることができるラマン増幅用光
源に適した半導体レーザ装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる半導体レーザ装置は、複数の発振
縦モードを含むレーザ光を出力する発振手段と、前記発
振手段が発振したレーザ光の波長を変換する波長変換手
段と、前記発振手段が発振したレーザ光を増幅する光増
幅手段と、を同一半導体基板上に設けたことを特徴とす
る。
【0015】この請求項1の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、複数の発振縦モードを含むレーザ光を増幅
し、所望の波長に変化させて出力する。
【0016】また、請求項2にかかる半導体レーザ装置
は、上記の発明において、前記光増幅手段は、井戸層の
厚さまたは井戸層の組成が異なる多重量子井戸構造を有
することを特徴とする。
【0017】この請求項2の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、複数の発振縦モードを含み、広帯域で波長可
変に対応したレーザ光を、多重量子井戸構造の増幅手段
で増幅して出力する。
【0018】また、請求項3にかかる半導体レーザ装置
は、上記の発明において、前記発振手段は、レーザ光の
励起を行う活性部内に設けられた回折格子を備え、前記
回折格子によってレーザ光の波長選択を行う分布帰還型
レーザであることを特徴とする。
【0019】この請求項3の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、活性部内部の回折格子によって波長を選択し
たレーザ光を、増幅して出力する。
【0020】また、請求項4にかかる半導体レーザ装置
は、上記の発明において、前記発振手段は、レーザ光の
励起を行う活性部外に設けられた回折格子を備え、前記
回折格子によって、レーザ光の波長選択を行う分布反射
型レーザであることを特徴とする。
【0021】この請求項4の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、活性部の外に設けた回折格子によって波長を
選択したレーザ光を、増幅して出力する。
【0022】また、請求項5にかかる半導体レーザ装置
は、上記の発明において、前記発振手段は、前記回折格
子の結合係数κと回折格子長Lとの積である規格化結合
係数の値が「2」以上であることを特徴とする。
【0023】この請求項5の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、規格化結合係数が「2」以上の発振手段によ
って複数の発振縦モードを含むレーザ光を発振し、増幅
して出力する。
【0024】また、請求項6にかかる半導体レーザ装置
は、上記の発明において、前記光増幅手段に注入する電
流を制御する電流制御手段をさらに備え、前記電流制御
手段は、前記光増幅手段に注入する電流量を変化させて
前記レーザ光の光出力の増減を行うことを特徴とする。
【0025】この請求項6の発明によれば、半導体レー
ザ装置は、増幅手段に注入する電流を制御し、レーザ光
の増幅率を変化させる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る半導体レーザ装置の好適な実施の形態を詳細
に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態である半導体レーザ装置の概略構成を示す図であ
る。半導体レーザ装置1は、同一の半導体基板上に、レ
ーザ光を発振するレーザ発振領域2a、回折格子8を有
する波長選択領域2b、レーザ光の波長変換を行う波長
可変領域3、レーザ光の増幅を行う増幅領域4を有す
る。
【0028】レーザ発振領域2aは、電源6と接続さ
れ、レーザ光の発振を行う。レーザ発振領域2aで発振
するレーザ光の縦モードのモード間隔Δλは、発振波
長、等価屈折率および共振器長によって決定される。
【0029】一方、波長選択領域2bは、回折格子のブ
ラッグ波長によって縦モードを選択する。この回折格子
による波長選択特性は、図2に示す発振波長スペクトル
10として表され、発振波長スペクトル10の半値幅Δ
λh内に存在する縦モードが発振することとなる。発振
波長スペクトル10は、回折格子のグレーティングピッ
チによって決定される。
【0030】図3は、波長選択領域2bのA−A線断面
図を示す図である。回折格子8は、グレーティングピッ
チが周期的に変化するチャープドグレーティングであ
る。チャープドグレーティングは、回折格子の波長選択
特性に揺らぎを発生させ、発振波長スペクトル10の半
値幅Δλh内の縦モードが複数となるようにしている。
図2では、発振波長スペクトルの半値幅Δλh内に3つ
の発振縦モード11〜13を有している。
【0031】さらに、波長可変領域3は、電源9と接続
され、波長変換を行う。波長可変領域3は、波長変換に
よって発振したレーザ光の出力を制御することで、出力
の波長依存性を改善し、均一な出力を有するレーザ光を
発振する。
【0032】増幅領域4は、電源7と接続され、レーザ
光の増幅を行う。また、増幅領域4は、井戸層の厚さが
異なる多重量子井戸構造を有し、複数の縦モードを有す
るレーザ光を効率的に増幅する。増幅されたレーザ光
は、出射端面5から出力される。ここで、電源7が注入
する電流の量を制御することで、レーザ光の増幅率を決
定することができる。
【0033】この実施の形態1における半導体レーザ装
置では、回折格子のグレーティングピッチを設定するこ
とにより、レーザ光の発振縦モードの数を所望の数に設
定することができる。複数の発振縦モードを有するレー
ザ光を用いると、単一縦モードのレーザ光を用いた場合
に比して、レーザ出力のピーク値を抑えて高いレーザ出
力値を得ることができる。たとえば、この実施の形態1
に示した半導体レーザ装置は、図4(b)に示すプロフ
ァイルを有し、低いピーク値で高レーザ出力を得ること
ができる。これに対し、図4(a)は、同じレーザ出力
を得る場合における単一縦モード発振の半導体レーザ装
置のプロファイルであり、高いピーク値を有している。
【0034】ここで、ラマン増幅器の励起用光源は、ラ
マン利得を大きくするために高出力であることが好まし
いが、励起光のピーク値が高いと、誘導ブリルアン散乱
が発生し、雑音が増加するという不具合が発生する。誘
導ブリルアン散乱の発生は、誘導ブリルアン散乱が発生
する閾値Pthを有し、同じレーザ出力を得る場合、図
4(b)に示すように、複数の発振縦モードを持たせ、
そのピーク値を抑えることによって、誘導ブリルアン散
乱の閾値Pth内で高い励起光出力を得ることができ、
その結果、高いラマン利得を得ることが可能となる。
【0035】また、従来の半導体レーザ装置では、図7
に示したようにファイバグレーティングを用いた半導体
レーザモジュールとしていたため、ファイバグレーティ
ング233と光反射面222との間の共振によって相対
強度雑音(RIN)が大きくなり、安定したラマン増幅
を行うことができないが、この実施の形態1に示した半
導体レーザ装置1では、ファイバグレーティング233
を用いず、出射したレーザ光をそのままラマン増幅器の
励起用光源として用いることができるので、相対強度雑
音が小さくなり、その結果、ラマン利得の揺らぎが小さ
くなり、安定したラマン増幅を行わせることができる。
【0036】さらに、図7に示した半導体レーザ装置で
は、共振器内に機械的な結合を必要とするため、振動な
どによってレーザの発振特性が変化する場合が発生する
が、この実施の形態1の半導体レーザ装置では、機械的
な振動などによるレーザの発振特性の変化がなく、安定
した光出力を得ることができる。
【0037】また、この実施の形態1の半導体レーザ装
置では、同一半導体基板上にレーザ発振領域と増幅領域
とを備えているので、ラマン増幅に必要とされる出力ま
でレーザ光を増幅して出力することができる。
【0038】この実施の形態1によれば、半導体レーザ
装置1は、同一の半導体基板上に、レーザ発振領域2
a、チャープドグレーティングを有する波長選択領域2
b、レーザ光の波長を変換する波長可変領域3、井戸層
の厚さが異なる多重量子井戸構造を有する増幅領域4を
設けているので、複数の縦モードを有する高出力なレー
ザ光を安定して出力する。
【0039】したがって、半導体レーザ装置1をラマン
増幅器の励起用光源として用いた場合、誘導ブリルアン
散乱を発生せずに、安定し、かつ高いラマン利得を得る
ことができる。
【0040】なお、本実施の形態1では、回折格子8を
チャープドグレーティングとすることで、レーザ光の発
振縦モードを複数としたが、回折格子のグレーティング
長、共振器長または屈折率を変化させるようにしてもよ
い。たとえば、回折格子長Lgと結合係数κとの積であ
る規格化結合係数κLgの値を「2」以上としてもよ
い。これらの場合においても、発振縦モード数を増加さ
せることができ、回折格子をチャープドグレーティング
とした場合と同様に複数の縦モードを有する高出力なレ
ーザ光を安定して出力することができる。
【0041】(実施の形態2)つぎに、この発明の実施
の形態2について説明する。上述した実施の形態1で
は、DBR型レーザを用いた半導体レーザ装置について
説明したが、この実施の形態2では、DFB型レーザを
用いた半導体レーザ装置について説明する。
【0042】図5は、この発明の実施の形態である半導
体レーザ装置の概略構成を示す図である。半導体レーザ
装置21は、同一の半導体基板上に、レーザ光を発振す
るDFBレーザ領域22a、レーザ光の波長変換を行う
波長可変領域22b、レーザ光の増幅を行う増幅領域2
3を有する。
【0043】DFBレーザ領域22aは、電源24と接
続され、レーザ光の発振を行う。また、DFBレーザ領
域22aは、内部に回折格子29を備え、回折格子のブ
ラッグ波長によって縦モードを選択する。
【0044】図6は、DFBレーザ領域22aのB−B
線断面図を示す図である。回折格子29は、活性層27
上に設けられたスペーサ層28に埋め込まれている。ま
た、回折格子29は、グレーティングピッチが周期的に
変化するチャープドグレーティングである。チャープド
グレーティングは、回折格子の波長選択特性に揺らぎを
発生させ、発振波長スペクトル10の半値幅Δλh内の
縦モードが複数となるようにしている。
【0045】さらに、波長可変領域22bは、電源30
と接続され、波長変換を行う。波長可変領域22bは、
波長変換によって発振したレーザ光の出力を制御するこ
とで、出力の波長依存性を改善し、均一な出力を有する
レーザ光を発振する。
【0046】増幅領域23は、電源25と接続され、レ
ーザ光の増幅を行う。また、増幅領域4は、井戸層の厚
さが異なる多重量子井戸構造を有し、複数の縦モードを
有するレーザ光を効率的に増幅する。増幅されたレーザ
光は、出射端面26から出力される。ここで、電源25
が供給する電流量を制御することで、レーザ光の増幅率
を決定することができる。
【0047】この実施の形態2における半導体レーザ装
置では、回折格子のグレーティングピッチを設定するこ
とにより、レーザ光の発振縦モードの数を所望の数に設
定することができる。
【0048】この実施の形態2によれば、半導体レーザ
装置21は、同一の半導体基板上に、DFBレーザ領域
22a、レーザ光の波長を変換する波長可変領域22
b、井戸層の厚さが異なる多重量子井戸構造を有する増
幅領域23を設けているので、複数の縦モードを有する
高出力なレーザ光を安定して出力する。
【0049】したがって、半導体レーザ装置21をラマ
ン増幅器の励起用光源として用いた場合、誘導ブリルア
ン散乱を発生せずに、安定し、かつ高いラマン利得を得
ることができる。
【0050】なお、本実施の形態2では、回折格子をチ
ャープドグレーティングとすることで、レーザ光の発振
縦モードを複数としたが、回折格子のグレーティング
長、共振器長または屈折率を変化させるようにしてもよ
い。これらの場合においても、発振縦モード数を増加さ
せることができ、回折格子をチャープドグレーティング
とした場合と同様に複数の縦モードを有する高出力なレ
ーザ光を安定して出力することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、半導体レーザ装置は、複数の発振縦モードを含
むレーザ光を増幅し、所望の波長に変化させて出力する
ので、光軸調整が不要で筐体を小型化し、高出力で安定
したレーザ光を、所望の波長に変化させて出射可能で、
異なる波長でラマン増幅を行う場合にも汎用的に使用可
能な半導体レーザ装置を得ることができるという効果を
奏する。なお、半導体レーザ装置では、一品種で100
nm程度の波長帯域に対応することができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、半導体レ
ーザ装置は、複数の発振縦モードを含むレーザ光を、多
重量子井戸構造の増幅手段で増幅して出力するので、光
軸調整が不要で、筐体が小さく、低雑音の半導体レーザ
装置のレーザ出力を高くすることができるという効果を
奏する。
【0053】また、請求項3の発明によれば、半導体レ
ーザ装置は、活性区間内部の回折格子によって波長を選
択したレーザ光を、増幅して出力するので、光軸調整不
要、小型で安定に高出力なレーザ光を出射する分布帰還
型半導体レーザ装置を得ることができるという効果を奏
する。
【0054】また、請求項4の発明によれば、半導体レ
ーザ装置は、活性区間の外に設けた回折格子によって波
長を選択したレーザ光を、増幅して出力するので、光軸
調整不要、小型で安定に高出力なレーザ光を出射する分
布反射型半導体レーザ装置を得ることができるという効
果を奏する。
【0055】また、請求項5の発明によれば、半導体レ
ーザ装置は、規格化結合係数が「2」以上の発振手段に
よって複数の発振縦モードを含むレーザ光を発振し、増
幅して出力するので、安定して高出力なレーザ光を出射
する半導体レーザ装置を得ることができるという効果を
奏する。
【0056】また、請求項6の発明によれば、半導体レ
ーザ装置は、増幅手段に注入する電流を制御し、レーザ
光の増幅率を変化させるので、所望の出力のレーザ光を
安定して出力する半導体レーザ装置を得ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である半導体レーザ装
置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した半導体レーザ装置の発振波長スペ
クトルと発振縦モードとの関係を示す図である。
【図3】図1に示した波長選択領域のA−A線断面図で
ある。
【図4】単一発振縦モードと複数発振縦モードとのレー
ザ光出力の関係および誘導ブリルアン散乱の閾値を示す
図である。
【図5】この発明の実施の形態2である半導体レーザ装
置の概略構成を示す図である。
【図6】図5に示したDFBレーザ領域のB−B線断面
図である。
【図7】従来の半導体レーザ装置の概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,21 半導体レーザ装置 2a レーザ発振領域 2b 波長選択領域 3,22b 波長可変領域 4,23 増幅領域 5,26 出射端面 6,7,9,24,25,30 電源 8,29 回折格子 10 発振波長スペクトル 11〜13 発振縦モード 22a DFBレーザ領域 27 活性層 28 スペーサ層 Δλ 縦モード間隔 Δλh 半値幅 κ 結合係数 Lg 回折格子長 Pth 閾値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発振縦モードを含むレーザ光を出
    力する発振手段と、 前記発振手段が発振したレーザ光の波長を変換する波長
    変換手段と、 前記発振手段が発振したレーザ光を増幅する光増幅手段
    と、 を同一半導体基板上に設けたことを特徴とする半導体レ
    ーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記光増幅手段は、井戸層の厚さまたは
    井戸層の組成が異なる多重量子井戸構造を有することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記発振手段は、レーザ光の励起を行う
    活性部内に設けられた回折格子を備え、 前記回折格子によってレーザ光の波長選択を行う分布帰
    還型レーザであることを特徴とする請求項1または2に
    記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記発振手段は、レーザ光の励起を行う
    活性部外に設けられた回折格子を備え、 前記回折格子によって、レーザ光の波長選択を行う分布
    反射型レーザであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記発振手段は、前記回折格子の結合係
    数κと回折格子長Lと積である規格化結合係数κLの値
    が2以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記光増幅手段に注入する電流を制御す
    る電流制御手段をさらに備え、 前記電流制御手段は、前記光増幅手段に注入する電流量
    を変化させて前記レーザ光の光出力の増減を行うことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体
    レーザ装置。
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