JP2002367986A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002367986A
JP2002367986A JP2001168178A JP2001168178A JP2002367986A JP 2002367986 A JP2002367986 A JP 2002367986A JP 2001168178 A JP2001168178 A JP 2001168178A JP 2001168178 A JP2001168178 A JP 2001168178A JP 2002367986 A JP2002367986 A JP 2002367986A
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Japan
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insulating film
semiconductor substrate
frequency power
plasma cvd
film
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JP2001168178A
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Kenji Saikawa
健志 才川
Sadayuki Okudaira
定之 奥平
Tetsuo Saito
哲夫 斉藤
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマを用いた成膜方法で形成される絶縁
膜の膜質を向上させる。 【解決手段】 平行平板型のプラズマCVD装置1で半
導体ウエハ2の主面上に絶縁膜を堆積する際に、上部電
極1Bに2種の異なる周波数の電力を印加する。これに
より、全印加電力を下げた状態でも、高周波電源RF2
から印加される相対的に低い周波数の高周波電力により
絶縁膜の膜質を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
置技術に関し、特に、半導体装置の製造工程におけるプ
ラズマを用いた成膜方法に適用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、電界効果トランジスタを
有する半導体装置の製造工程において、アンテナTEG
(Test Element Group)での歩留まり低下の原因を追求
した結果、プラズマCVD法により層間絶縁膜を形成す
る際のチャージアップダメージがその主な原因であるこ
とを見出した。これは、TEG領域のゲート電極下のゲ
ート絶縁膜に電荷が集中しゲート絶縁膜が破壊してしま
うものと考えられる。一般的に、特に、プラズマを用い
たエッチング処理において、チャージアップダメージを
低減する方法としては、例えばプラズマ励起電力を低減
する方法がある。
【0003】なお、プラズマCVD法による絶縁膜の堆
積技術については、例えば株式会社プレスジャーナル
社、平成5年11月25日発行「月刊 セミコンダクタ
ワールド 増刊号 ’94最新半導体プロセス技術」p
299〜p304に説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記プラズ
マ励起電力を低減する技術においては、以下の課題があ
ることを本発明者は見出した。
【0005】すなわち、プラズマ励起電力を低減する
と、成膜される絶縁膜の膜質が劣化する問題がある。
【0006】本発明の目的は、プラズマを用いた成膜方
法で形成される絶縁膜の膜質を向上させることのできる
技術を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0009】すなわち、本発明は、平行平板型のプラズ
マCVD装置で半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する
際に、平行平板電極に2種の異なる周波数の電力を印加
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下の実施の形態においては便宜
上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施
の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除
き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他
方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係
にある。
【0011】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0012】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0013】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0014】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0015】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insula
tor Semiconductor Field Effect Transistor)をMI
Sと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと
略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略
す。
【0016】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図11は、プラズマTE
OS膜の膜質の代表として膜応力の測定結果を示してい
る。平行平板型のプラズマCVD装置による成膜処理に
際して、例えば13.56MHz単独の高周波数で成膜
処理を行った場合、高周波電力の増大とともに、プラズ
マTEOS(Tetraethoxysilane)膜の膜応力は増加す
る。一般的に使用される膜応力150Mpa(Compress
ive)を得るためには、直径8インチ型(直径が20.
32cm程度)の半導体ウエハ(以下、単にウエハとい
う)での成膜において、例えば750W(23kW/m
2)程度の電力供給が必要となる。逆に言えば、単周波
印加構造では、例えば750W程度の電力供給が無いと
良好な膜質の絶縁膜を得ることができない。しかし、こ
のように高周波電力を増大させると、電荷の絶対量が増
大する結果、ゲート絶縁膜等のような比較的薄い絶縁膜
等が破壊する、いわゆるチャージアップダメージが増大
する。特にTEGにおけるゲート電極はその平面積が相
対的に大きいため、プラズマ成膜中にアンテナとして機
能してしまい、電界集中が生じる結果、過度の電圧が印
加されダメージが生じやすい。また、ウエハの直径が大
きくなるとプラズマの均一性が悪くなるので、それによ
ってゲート絶縁膜が破壊する問題が生じる。図12は、
例えばTEOS(Tetraethoxysilane)ガスを用いたプ
ラズマCVD法によって成膜処理を行った際に生じたチ
ャージアップダメージの測定例を示している。高周波電
力の上昇とともに、チャージアップダメージが増加して
いることが分かる。
【0018】そこで、本実施の形態においては、平行平
板型のプラズマCVD装置による成膜処理に際して平行
平板電極に2種の異なる周波数の電力を印加するように
した。図1は、その平行平板型のプラズマCVD装置1
の構成例を模式的に示している。
【0019】プラズマCVD装置1は、下部電極1Aお
よび上部電極1Bを有している。下部電極1Aと、上部
電極1Bとは、所定の間隙を隔てて互いに平行に設置さ
れている。成膜処理に際しては、この下部電極1Aと上
部電極1Bとの間に、所定の成膜ガスを流した状態で、
下部電極1Aと上部電極1Bとの間に所定の電圧を印加
することで、プラズマPが形成されるようになってい
る。
【0020】下部電極1A上には、例えば上記直径8イ
ンチ型の平面略円形状の単結晶シリコンの薄板からなる
ウエハ2がその主面(素子形成面、絶縁膜形成面)を上
に向けた状態で載置されいている。また、下部電極1A
には、接地電位が電気的に接続されている。
【0021】本実施の形態においては、上部電極1Bに
2種の異なる周波数の高周波電力を印加することが可能
となっている。すなわち、上部電極1Bには、高周波電
源RF1,RF2の2種類の電源が電気的に接続されて
いる。高周波電源RF1は、例えば13.56MHzの
高周波電力を供給できるようになっている。また、高周
波電源RF2は、例えば350kHzというように、高
周波電源RF1に比べて相対的に低い周波数の高周波電
力を供給できるようになっている。ただし、高周波電源
RF1,RF2の供給周波数は、上記したものに限定さ
れるものではなく種々変更可能である。例えば高周波電
源RF1は、例えば10〜100MHz程度の範囲とす
ることができる。また、高周波電源RF2は、例えば2
00〜500kHz程度の範囲とすることができる。こ
のように上部電極1Bに2種の高周波電力を印加する構
造では、下部電極1Aにも高周波電力を印加するものに
比べて絶縁構造を簡単にすることができる。
【0022】成膜処理に際しては、この2種類の周波数
の電力を同時に上部電極1Bに印加する。高周波電源R
F1の高周波成分は、主としてプラズマの励起を促進さ
せるように作用する。高周波電源RF2の相対的に低い
周波数成分は、プラズマ中のイオンがウエハ2の主面側
にアタック(イオンアシスト)するのを促進させるよう
に作用すると考えられる。そして、このアタックによ
り、ウエハ2の主面上に成膜される絶縁膜の膜質を向上
させることができると考えられる。すなわち、2種の高
周波電力を供給した場合は、1種の高周波電力のみを供
給する場合に比べて全印加電力を低くした状態でも、成
膜される絶縁膜の膜質を向上させることができる。した
がって、プラズマ成膜中におけるチャージアップダメー
ジを抑制または防止でき、しかも成膜される絶縁膜の膜
質を向上させることができる。
【0023】図2は、高周波励起起電力として、例えば
13.56MHzと350kHzとの2種の高周波電力
を供給した場合に、ウエハ2上に成膜されるプラズマT
EOS膜の膜応力の測定結果を示している。本実施の形
態においては、直径8インチ型のウエハ2において、4
00W以下(単位面積当たり:12.5kW/m2
下、単位体積当たり:1.6MW/m3以下)、好まし
くは300W(単位面積当たり9.4kW/m2)程度
の印加電力で、上記150Mpaの膜応力を得ることが
できる。
【0024】また、図3は、本実施の形態の場合におけ
るチャージアップダメージの測定結果を示している(印
加電力は、例えば高周波電源RF1/RF2=160/
150W、全印加電力は310W程度である)。また、
図4は、1種の高周波電力のみを印加した場合の測定結
果を比較のために示している(印加電力は、例えば75
0W程度である)。図3および図4の(a)はウエハ2
の平面でのチャージアップダメージ状態を示し、(b)
はウエハ2の主面に形成されたトランジスタの電流−電
圧(Ig−Vg)特性を示している。図3および図4
(a)では黒塗りされた部分がダメージ部分を示してい
る。図3および図4に示すように、本実施の形態によれ
ば、チャージアップダメージが大幅に低減されているこ
とが分かる。
【0025】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法の一例を、CMIS(Complementary MIS)回路を有
する半導体装置の製造方法を用いて図5および図6によ
り説明する。図5は、その製造工程中におけるウエハ2
の要部断面図を示している。ウエハ2を構成する半導体
基板(以下、単に基板という)2Sは、例えばシリコン
(Si)単結晶からなる。基板2Sの主面(素子形成
面)側には、既にnウエルNWLおよびpウエルPWL
が形成されている。また、基板2Sの主面の分離領域に
は、溝型の分離部(トレンチアイソレーション)3が形
成されている。また、この分離部3で囲まれる活性領域
には、pMISQpおよびnMISQnが形成されてい
る。pMISQpは、ソースおよびドレイン用の一対の
半導体領域4,4、ゲート絶縁膜5およびゲート電極6
Aを有している。また、nMISQnは、ソースおよび
ドレイン用の一対の半導体領域7,7、ゲート絶縁膜5
およびゲート電極6Bを有している。
【0026】ゲート絶縁膜5は、例えば酸化シリコン
(SiOx)膜からなり、その厚さは、例えば4〜5n
m程度である。ゲート絶縁膜5を酸窒化膜としても良
い。その場合、例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶
縁膜を形成した後、基板2Sに対して、例えばNO(酸
化窒素)あるいはN2O(亜酸化窒素)等の雰囲気中で
熱処理を施して、ゲート絶縁膜5と基板2Sとの界面に
窒素を偏析させる(酸窒化膜)。これにより、ホットキ
ャリアを抑制することができ、極薄のゲート絶縁膜5の
信頼性を向上させることができる。
【0027】ゲート電極6A,6Bは、例えば低抵抗ポ
リシリコン上にコバルトシリサイド等のようなシリサイ
ド層が堆積された、いわゆるポリサイド構造となってい
る。ゲート電極6A,6Bは、例えば低抵抗ポリシリコ
ン膜の単体膜で構成しても良い。また、ゲート電極6
A,6Bを、例えば低抵抗ポリシリコン膜上に、窒化タ
ングステン等のようなバリア金属膜を介してタングステ
ン等のような金属膜を堆積してなる、いわゆるポリメタ
ル構造とすることで、ゲート電極6A,6Bの低抵およ
びゲート電極6A,6Bと配線との接触抵抗を下げるこ
とができる。
【0028】基板2Sの主面上には、例えば酸化シリコ
ン膜からなる層間絶縁膜8Aが堆積されている。この層
間絶縁膜8Aには、基板2Sの主面の一部が露出するよ
うなコンタクトホール9Aが穿孔されている。コンタク
トホール9A内には、導体膜からなるプラグ10Aが形
成されている。また、層間絶縁膜8A上には、第1層目
の配線11Aが形成されている。この配線11Aは、例
えばタングステン、アルミニウムまたはアルミニウム合
金等のような金属膜からなり、プラグ10Aを通じて半
導体領域4,7と電気的に接続されている。
【0029】このようなウエハ2を上記平行平板型のプ
ラズマCVD装置1の下部電極1A上に載置(セッティ
ング)する。続いて、プラズマCVD装置1の下部電極
1Aと上部電極1Bとの間の処理室内に、成膜ガスとし
て、例えばTEOSガスと酸素ガスとアルゴン(Ar)
ガスとの混合ガスを供給した状態で、上部電極1A、と
下部電極1Bとの間に所定の電圧を印加する。この際、
上部電極1Bには、上記のように周波数の異なる2種の
高周波電力を印加する。このようにして、図6に示すよ
うに、ウエハ2の主面上に、層間絶縁膜8Bを堆積す
る。層間絶縁膜8Bは、例えば酸化シリコン膜(プラズ
マTEOS膜)からなり、配線11Aの表面を覆うよう
に形成されている。本実施の形態では、プラズマCVD
法により層間絶縁膜8Bを堆積する際に、上記のように
周波数の異なる2種の高周波電力を印加することによ
り、全印加電力を低減できるので、ゲート絶縁膜5等が
チャージアップによって破壊するのを抑制または防止す
ることができる。また、上記のように層間絶縁膜8Bの
膜質を向上させることができるので、隣接配線間の絶縁
性を向上させることができる。また、配線におけるマイ
グレーションの発生を抑制または防止することができ
る。さらに、層間絶縁膜8Bのエッチングに際してエッ
チング特性を向上させることができる。したがって、C
MIS回路を有する半導体装置の歩留まりおよび信頼性
を向上させることができる。
【0030】(実施の形態2)本実施の形態において
は、平行平板型のプラズマCVD装置の変形例を説明す
る。図7は、本実施の形態における平行平板型のプラズ
マCVD装置1の構成例を模式的に示している。本実施
の形態では、下部電極1Aに相対的に低い高周波電力供
給用の高周波電源RF2が電気的に接続され、上部電極
1Bに相対的に高い高周波電力供給用の高周波電源RF
1が電気的に接続されている。このプラズマCVD装置
1によれば、成膜処理に際してプラズマ中のイオンをウ
エハ2の主面側に引きつける能力を前記実施の形態1の
場合よりも向上させることができるので、全印加電力を
前記実施の形態1の場合よりもさらに低くしても、成膜
処理によって形成される絶縁膜の膜質を向上させること
ができる。したがって、チャージアップダメージをさら
に低減または防止した状態で、膜質の良好な絶縁膜を堆
積させることができる。これ以外は、前記実施の形態1
と同じである。
【0031】なお、一般的に、上部電極および下部電極
の両方に高周波電力を印加する構造の平行平板型のプラ
ズマCVD装置を用いた成膜処理は、成膜される絶縁膜
の形状、特にステップカバレージを良好にするためのも
のであり、通常、高い電力を印加している。したがっ
て、チャージアップダメージの抑制または防止と、イオ
ンの方向性とを考慮した本実施の形態とは趣旨(目的、
構成、作用および効果)が異なるものである。
【0032】次に、CMIS(Complementary MIS)回
路を有する半導体装置の製造方法を例として本実施の形
態の半導体装置の製造方法を図8〜図14により説明す
る。
【0033】まず、前記実施の形態1の図6の工程を経
た後、図8に示すように、層間絶縁膜8Bの上面をCM
P(Chemical Mechanical Polish)法等によって研磨し
て平坦化した後、その層間絶縁膜8Bに、配線11Aの
一部が露出するようなスルーホール12Aを穿孔する。
続いて、そのスルーホール12A内に導体膜からなるプ
ラグ10Bを形成した後、平坦な層間絶縁膜8Bおよび
プラグ10B上に、例えば窒化シリコン膜からなる絶縁
膜13Aを、上記図7のプラズマCVD装置1を用いて
形成する。この際の成膜ガスとしては、例えばTEOS
ガスとアンモニアガスとアルゴンガスとの混合ガスを用
いる。続いて、その平坦な絶縁膜13A上に、例えば酸
化シリコン膜からなる層間絶縁膜8Cを、前記層間絶縁
膜8Bと同様の条件で、上記図7のプラズマCVD装置
1を用いて形成する。本実施の形態2では、これら絶縁
膜13Aおよび層間絶縁膜8Cの成膜処理に際して、下
部電極1Aおよび上部電極1Bにそれぞれ異なる周波数
の高周波電力を印加する。すなわち、ウエハ2を載置し
た下部電極1Aに相対的に低い周波数の高周波電力を印
加し、ウエハ2の主面に対向する上部電極1Bに相対的
に高い周波数の高周波電力を印加する。これにより、前
記実施の形態1と同様の理由により、チャージアップダ
メージを抑制または防止した状態で、膜質の良好な絶縁
膜(絶縁膜13Aおよび層間絶縁膜8C)を形成するこ
とができる。
【0034】その後、図9に示すように、層間絶縁膜8
Cおよび絶縁膜13Aに、配線用の溝14Aをドライエ
ッチング法によって形成する。このエッチング処理で
は、最初、酸化シリコン膜の方が窒化シリコン膜よりも
エッチング速度が速くなる条件でエッチング処理を施
し、絶縁膜13Aをエッチストッパとして機能させてエ
ッチング処理を行う。そして、絶縁膜13Aが露出され
た時点で今度は、窒化シリコン膜の方が酸化シリコン膜
よりもエッチング速度が速くなる条件でエッチング処理
を施す。これにより、下層の層間絶縁膜8Bの削れすぎ
を生じることなく、配線用の溝14Aを形成することが
できる。配線用の溝14Aの底面からはプラグ10の上
面が露出されている。
【0035】その後、図10に示すように、配線用の溝
14A内に導体膜を埋め込むことにより、埋め込み配線
15Aを形成する。すなわち、基板2S上に、例えば窒
化チタン膜からなる相対的に薄いバリア用導体膜をスパ
ッタリング法によって堆積した後、その上に銅からなる
相対的に厚い主導体膜をメッキ法またはスパッタリング
法等によって堆積し、さらに、それらの積層導体膜が配
線用の溝14A内のみに残されるように、積層導体膜を
CMP法等によって研磨することで、埋め込み配線15
Aを形成する。上記バリア用導体膜は、銅の拡散を抑制
または防止するための機能を有している。なお、ここで
は、プラグ10Bと埋め込み配線15Aとを別々に形成
する、いわゆるシングルダマシン法を説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えばプラグ部分と埋め込
み配線部分とを同一導体膜で同一工程時に埋め込む、い
わゆるデュアルダマシン法を使用しても良い。
【0036】その後、層間絶縁膜8Cおよび埋め込み配
線15A上に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜13
Bを上記絶縁膜13Aと同様に堆積した後、その上に、
酸化シリコンからなる層間絶縁膜8Dを上記層間絶縁膜
8Cと同様に堆積する。これ以降は、通常のダマシン配
線工程を経て半導体装置を製造する。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】例えば前記実施の形態においては成膜処理
に際してTEOSガスを用いたが、これに限定されるも
のではなく種々変更可能であり、例えばモノシランガス
またはジシランガスを用いても良い。
【0039】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
S回路を有する半導体装置の製造方法に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、例
えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SR
AM(Static Random Access Memory)またはフラッシ
ュメモリ(EEPROM;Electric Erasable Programm
able Read Only Memory)等のようなメモリ回路を有す
る半導体装置の製造方法、上記メモリ回路と論理回路と
を同一半導体基板に設けている混載型の半導体装置の製
造方法あるいはバイポーラトランジスタやダイオードを
半導体基板上に設ける半導体装置の製造方法にも適用で
きる。
【0040】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0041】すなわち、平行平板型のプラズマCVD装
置で半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する際に、平行
平板電極に2種の異なる周波数の電力を印加することに
より、プラズマ中のイオン等が絶縁膜にアタックするの
促進させることができるので、絶縁膜の膜質を向上させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
に用いる半導体製造装置の構成例の説明図である。
【図2】図1の半導体製造装置を用いた場合における印
加電力と成膜された絶縁膜の膜応力との関係を示すグラ
フ図である。
【図3】(a)および(b)は図1の半導体製造装置を
用いた場合における半導体ウエハでのチャージアップダ
メージの説明図である。
【図4】(a)および(b)は本発明者らが検討したプ
ラズマCVD装置を用いた場合における半導体ウエハで
のチャージアップダメージを比較のために示した説明図
である。
【図5】本発明の一実施の形態における半導体装置の製
造工程中の要部断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程中の要部断面
図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製
造に用いる半導体製造装置の構成例の説明図である。
【図8】図7の半導体製造装置を用いた半導体装置の製
造工程中の要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面
図である。
【図10】図9に続く半導体装置の製造工程中の要部断
面図である。
【図11】本発明者らが検討したチャージアップダメー
ジの高周波パワー依存性の説明図である。
【図12】本発明者らが検討したプラズマCVD装置に
おける印加電力と成膜された絶縁膜の膜応力との関係を
示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 平行平板型のプラズマCVD装置 1A 下部電極 1B 上部電極 2 半導体ウエハ 2S 半導体基板 3 分離部 4 半導体領域 5 ゲート絶縁膜 6A,6B ゲート電極 7 半導体領域 8A〜8D 層間絶縁膜 9A コンタクトホール 10A,10B プラグ 11A 配線 12A スルーホール 13A,13B 絶縁膜 14A 配線用の溝 15A 埋め込み配線 P プラズマ RF1,RF2 高周波電源 Qp pチャネル型のMIS・FET Qn nチャネル型のMIS・FET NWL nウエル PWL pウエル
フロントページの続き (72)発明者 奥平 定之 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 斉藤 哲夫 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA09 AA14 AA16 BA44 CA04 FA03 JA18 LA02 LA15 5F058 BA20 BC02 BC11 BF07 BF23 BF27 BF38 BJ02 BJ03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行平板型のプラズマCVD装置により
    半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する際に、前記平行
    平板型のプラズマCVD装置において、前記半導体基板
    に対向する電極に、相対的に高い周波数の高周波電力
    と、相対的に低い周波数の高周波電力との2種の高周波
    電力を印加する工程を有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 平行平板型のプラズマCVD装置により
    半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する際に、前記平行
    平板型のプラズマCVD装置において、前記半導体基板
    に対向する電極に相対的に高い高周波電力を印加し、前
    記半導体基板を搭載する電極に相対的に低い高周波数電
    力を印加する工程を有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)半導体基板に絶縁ゲート型の電界
    効果トランジスタを形成する工程、(b)前記絶縁ゲー
    ト型の電界効果トランジスタを形成した後の半導体基板
    の主面上に、平行平板型のプラズマCVD装置を用いて
    絶縁膜を堆積する工程を有し、 前記半導体基板の主面上に絶縁膜を形成する際に、前記
    平行平板型のプラズマCVD装置において、前記半導体
    基板に対向する電極に、相対的に高い周波数の電力と、
    相対的に低い周波数の電力との2種の高周波電力を印加
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)半導体基板に絶縁ゲート型の電界
    効果トランジスタを形成する工程、(b)前記絶縁ゲー
    ト型の電界効果トランジスタを形成した後の半導体基板
    の主面上に、平行平板型のプラズマCVD装置を用いて
    絶縁膜を堆積する工程を有し、 前記半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する際に、前記
    平行平板型のプラズマCVD装置において、前記半導体
    基板に対向する電極に相対的に高い周波数の高周波電力
    を印加し、前記半導体基板を載置する電極に相対的に低
    い周波数の高周波電力を印加する工程を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 平行平板型のプラズマCVD装置により
    半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積する際に、前記平行
    平板型のプラズマCVD装置において、前記半導体基板
    に対向する電極に、相対的に高い周波数の高周波電力
    と、相対的に低い周波数の高周波電力との2種の高周波
    電力を印加する工程を有し、前記平行平板型のプラズマ
    CVD装置による絶縁膜の成膜時の全印加電力は、直径
    8インチ型の半導体基板において400W以下であるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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