JP2002367559A - 有機微量成分の検出装置 - Google Patents

有機微量成分の検出装置

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JP2002367559A
JP2002367559A JP2001170784A JP2001170784A JP2002367559A JP 2002367559 A JP2002367559 A JP 2002367559A JP 2001170784 A JP2001170784 A JP 2001170784A JP 2001170784 A JP2001170784 A JP 2001170784A JP 2002367559 A JP2002367559 A JP 2002367559A
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ion trap
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cap electrode
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Yoshihiro Deguchi
祥啓 出口
Norihiro Fukuda
憲弘 福田
Shinsaku Dobashi
晋作 土橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速且つ高感度な分析が可能な有機微量成分
の検出装置及び方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 採取試料51を連続的に洩れだし分子線
53として導入する試料導入手段であるキャピラリカラ
ム54と、洩れだし分子線53にレーザ光55を照射
し、レーザイオン化させるレーザ照射手段66と、イオ
ン化した分子を収束させる複数のイオン電極56−1〜
3からなるイオン収束部56と、収束された分子を選択
濃縮するイオントラップ57と、一定周期で放出された
イオンをリフレクトロン58で反射させ、反射イオンを
検出するイオン検出器59を備えた飛行時間型質量分析
装置60とを具備し、イオントラップ57を構成する第
1エンドキャップ電極61の電圧はイオン化した分子を
収束させる上記イオン収束部56の電圧よりも低くし、
イオン化した分子を第1エンドキャップ電極61に向か
って加速させ、イオントラップ57の空間内に効率的に
引き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPCB処理
設備から排出される処理水中の例えばPCB、ダイオキ
シン類等の有機微量成分の検出装置及び方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年では、PCB(Polychlorinated biph
enyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性体
の総称)が強い毒性を有することから、その製造および
輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃か
ら国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をきっ
かけに生体・環境への悪影響が明らかになり、1972
年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。この結果、PCBは体内
で極めて安定であるので、体内に蓄積され慢性中毒(皮
膚障害、肝臓障害等)を引き起し、また発癌性、生殖・
発生毒性が認められている。
【0004】PCBは、従来からトランスやコンデンサ
などの絶縁油として広く使用されてきた経緯があるの
で、PCBを処理する必要があり、本出願人は先に、P
CBを無害化処理する水熱分解装置を提案した(特開平
11−253796号公報、特開2000−12658
8号公報他参照)。この水熱分解装置の概要の一例を図
8に示す。
【0005】図8に示すように、水熱分解装置120
は、サイクロンセパレータ121を併設した筒形状の一
次反応器122と、PCB、H2OおよびNaOHの処
理液123を加圧する加圧ポンプ124と、当該混合液
を予熱する予熱器125と、配管を巻いた構成の二次反
応器126と、冷却器127および減圧弁128とを備
えてなるものである。また、減圧弁127の下流には、
気液分離器129、活性炭槽130が配置されており、
排ガス(CO2 )131は煙突132から外部へ排出さ
れ、排水(H2 O,NaCl)133は別途、必要に応
じて排水処理される。また、処理液123となるPCB
の配管134には、H2OおよびNaOHがそれぞれ導
入される。また、酸素の配管135は、一次反応器12
5に対して直結している。
【0006】上記装置において、加圧ポンプ124によ
る加圧により一次反応器122内は、26MPaまで昇
圧される。また、予熱器125は、PCB、H2Oおよ
びNaOHの混合処理液123を300℃程度に予熱す
る。また、一次反応器122内には酸素が噴出してお
り、内部の反応熱により380℃〜400℃まで昇温す
る。サイクロンセパレータ121は、一次反応器122
内で析出したNa2CO3の結晶粒子の大きなものを分離
し、Na2CO3の微粒子を二次反応器126に送る。こ
のサイクロンセパレータ121の作用により、二次反応
器126の閉塞が防止される。この段階までに、PCB
は、脱塩素反応および酸化分解反応を起こし、NaC
l、CO2およびH2Oに分解されている。つぎに、冷却
器127では、二次反応器126からの流体を100℃
程度に冷却すると共に後段の減圧弁128にて大気圧ま
で減圧する。そして、気液分離器129によりCO2
よび水蒸気と処理水とが分離され、CO2および水蒸気
は、活性炭槽130を通過して環境中に排出される。
【0007】このような処理装置を用いてPCB含有容
器(例えばトランスやコンデンサ)等を処理すること
で、完全無害化がなされているが、さらにその施設内に
おけるPCB濃度の迅速監視が重要である。従来、ガス
サンプリングを行いPCBを液体に濃縮させ、その濃縮
液を分析する方法が採用されているが、この計測には数
時間から数十時間を要するため、迅速監視ができなかっ
た。
【0008】しかしながら、監視のためのガス中の微量
PCBの計測方法として、従来では多光子イオン化検出
器と飛行時間型分析器(Time of Flight Mass Spectrosc
opy:TOFMAS) とを組み合わせた質量スペクトル分析装置
が提案されている。この従来の分析装置の概要を図9を
参照して説明する。
【0009】図9に示すように、試料ガス1をパルスノ
ズル2から真空チャンバ3内に超音速自由噴流として供
給し、その自由噴流は断熱膨張により冷却される。その
ような冷却により、振動・回転準位が低エネルギー側に
偏って波長選択性が増大したガスは、レーザ4のような
共鳴多光子を効率よく吸収したそのイオン化効率が増大
する。イオン化されたガス中の分子は、加速電極5によ
り加速され、質量に反比例する加速度を与えられてフラ
イトチューブ6内で飛行し、リフレクトン7で反射し
て、検出器8に入射する。該フライトチューブ6の中で
の飛行時間を計測することによりその分子又は原子であ
る粒子の質量が計算により求められ、検出器8の信号強
度の比較から測定対象のPCB濃度を求めることができ
る。
【0010】このような装置では、微量物質の検出を行
うことができる点で原理的にはすぐれているが、レーザ
パルス時間幅がナノ秒レーザを用いているので、検出感
度が低いという問題がある。
【0011】この為、不活性ガスを流入してなると共に
高周波電場によるイオントラップを用い、イオントラッ
プの内部に特定の質量数範囲のイオン化した分子を一定
時間閉じ込め、効率よくPCB分子のみを捕捉すること
が提案されている。
【0012】しかしながら、従来においては、イオント
ラップ内の真空度を1×10-31×10-4torrとしてイ
オントラップの内部で不活性ガスのクーリング作用によ
りイオンを捕捉しているが、原子・分子の衝突過程でイ
オンが分解するという現象が発生し、例えばPCB等の
ようなイオン状態では易分解物質の計測ができないとい
う問題がある。
【0013】このため、イオントラップ内の圧力を低下
させると、イオンを捕捉できず、感度が低下し、検出感
度が低いという問題がある。
【0014】また、イオン分子は、ある一定速度を持っ
てイオントラップめがけてくるので、イオントラップを
通過してしまう場合があり、イオントラップ効率が悪い
という問題がある。これを解決するために、イオントラ
ップ内にヘリウム等の不活性ガスをさらに流入させて捕
捉効率を向上させるようにすると、上記イオンの分解が
促進されるという、問題がある。
【0015】本発明は、上記問題に鑑み、例えばPCB
等の微量成分濃度を監視するに際し、迅速且つ高感度な
分析が可能な有機微量成分の検出装置及び方法を提供す
ることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の発明は、採取試料を真空チャンバー内へ連続
的に導入する試料導入手段と、導入された試料をイオン
化させるイオン化手段と、該イオン化した分子を収束さ
せるイオン収束部と、該収束された分子を選択濃縮する
高周波電極を備えたイオントラップと、一定周期で放出
されたイオンを検出するイオン検出器を備えた飛行時間
型質量分析装置とを具備してなる有機微量成分の検出装
置において、上記イオントラップが、相対向してなると
共に上記イオン化した分子を取り込む細孔を有する第1
エンドキャップ電極及び上記トラップされたイオン分子
が射出される細孔を有する第2エンドキャップ電極と、
イオントラップ領域内に高周波電場を印加する高周波電
極とから構成され、且つ第1エンドキャップ電極の電圧
が、イオン化した分子を収束させる上記イオン収束部の
電圧よりも低く、第2エンドキャップ電極の電圧が上記
第1エンドキャップ電極の電圧よりも高くしてなり、上
記イオン化した分子を選択的にイオントラップ内で減速
しつつ、上記高周波電圧を印加して捕捉しなることを特
徴とする有機微量成分の検出装置にある。
【0017】第2の発明は、第1の発明において、上記
イオン化手段が導入された試料にレーザ光を照射してレ
ーザイオン化させるレーザ照射手段であることを特徴と
する有機微量成分の検出装置にある。
【0018】第3の発明は、第1の発明において、上記
イオントラップ内に不活性ガスを流入してなることを特
徴とする有機微量成分の検出装置にある。
【0019】第4の発明は、第1乃至3のいずれか一の
発明において、上記イオン化領域の真空度が1×10-3
torrであり、イオン収束部及びイオントラップ領域の真
空度が1×10-5torrであり、飛行時間型質量分析装置
の真空度が1×10-7であることを特徴とする有機微量
成分の検出装置にある。
【0020】第5の発明は、第1の発明において、上記
試料導入手段がキャピラリカラムであり、その先端がイ
オン収束部に臨んでいることを特徴とする有機微量成分
の検出装置にある。
【0021】第6の発明は、第1の発明において、上記
レーザのパルス波長が280nm以下であることを特徴
とする有機微量成分の検出装置にある。
【0022】第7の発明は、第1の発明において、上記
レーザのパルス時間幅が500ピコ秒以下であることを
特徴とする有機微量成分の検出装置にある。
【0023】第8の発明は、第1の発明において、上記
試料が有機ハロゲン化物であることを特徴とする有機微
量成分の検出装置にある。
【0024】第9の発明は、第8の有機微量成分の検出
装置の発明において、上記有機ハロゲン化物がPCBで
あることを特徴とする有機微量成分の検出装置にある。
【0025】第10の発明は、採取試料を真空チャンバ
ー内へ連続的に導入し、上記導入された試料にレーザ光
を照射してレーザイオン化させ、該レーザイオン化した
分子を収束させつつイオントラップで選択濃縮し、該イ
オントラップから一定周期で放出されたイオンを飛行時
間型質量分析装置で検出するガス中の有機ハロゲン化物
の濃度を検出する検出方法であって、上記イオントラッ
プが、相対向してなると共に上記イオン化した分子を取
り込む細孔を有する第1エンドキャップ電極及び上記ト
ラップされたイオン分子が射出される細孔を有する第2
エンドキャップ電極と、イオントラップ領域内に高周波
電場を印加する高周波電極とから構成され、且つ第1エ
ンドキャップ電極の電圧が、イオン化した分子を収束さ
せる上記イオン収束部の電圧よりも低く、第2エンドキ
ャップ電極の電圧が上記第1エンドキャップ電極の電圧
よりも高くしてなり、上記イオン化した分子を選択的に
イオントラップ内で減速しつつ、上記高周波電圧を印加
し捕捉することを特徴とする有機微量成分の検出方法に
ある。
【0026】第11の発明は、第10の発明において、
上記イオントラップ内に不活性ガスを流入させると共
に、上記イオン化領域の真空度が1×10-3torrであ
り、イオン収束部及びイオントラップ領域の真空度が1
×10-5torrであり、飛行時間型質量分析装置の真空度
が1×10-7であることを特徴とする有機微量成分の検
出方法にある。
【0027】第12の発明は、第10又は11の発明に
おいて、上記ガスがPCB分解処理した処理設備内のガ
スであることを特徴とする有機ハロゲン化物の検出方法
にある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】[第1の実施の形態]図1は本実施の形態
にかかる有機微量成分の検出装置の概略図である。図1
に示すように、本実施の形態にかかる有機微量成分の検
出装置50は、排水又は排ガス中の有機微量成分の濃度
を検出する検出装置であって、採取試料51として真空
チャンバー52内へ連続的に洩れだし分子線53として
導入する試料導入手段であるキャピラリカラム54と、
上記洩れだし分子線53にレーザ光55を照射し、レー
ザイオン化させるレーザ照射手段66と、レーザイオン
化した分子を収束させる複数のイオン電極56−1〜5
6−3からなるイオン収束部56と、該収束された分子
を選択濃縮するイオントラップ57と、一定周期で放出
されたイオンをリフレクトロン58で反射させ、反射さ
れたイオンを検出するイオン検出器59を備えた飛行時
間型質量分析装置60とを具備してなるものである。
【0030】図2にイオン化領域及びイオントラップ領
域の概略図を示す。図2に示すように、上記イオントラ
ップ57は、相対向してなると共に上記イオン化した分
子を取り込む細孔61aを有する第1エンドキャップ電
極61及び上記トラップされたイオン分子が射出される
細孔62aを有する第2エンドキャップ電極62と、イ
オントラップ領域63内に高周波電場を印加する高周波
電極64とから構成されている。上記構成において、上
記第1エンドキャップ電極61の電圧はイオン化した分
子を収束させる上記イオン収束部56の電圧(例えば6
V)よりも低く(例えば0V)しており、上記第2エン
ドキャップ電極62の電圧は該第1エンドキャップ電極
61の電圧(例えば0V)よりも高く(例えば12V)
してなるようにしている。
【0031】そして、上記第1エンドキャップ電極61
の電圧はイオン化した分子を収束させる上記イオン収束
部56の電圧(例えば6V)よりも低く(例えば0V)
しているので、イオン化した分子は第1エンドキャップ
電極61に向かって加速され、第1エンドキャップ電極
61を通過してイオントラップ57の空間内に効率的に
引き込れる。一方、イオントラップ57内部において
は、第2エンドキャップ電極62が第1エンドキャップ
電極61の電圧(例えば0V)よりもその電圧が高い
(例えば12V)ので、急速に減速される。この際、高
周波電極64を印加することで、イオントラップ57内
の中心近傍にて回転運動により捕捉されることになる。
【0032】その後、高周波電極63を切ってから、第
エンドキャップ電極61と第2エンドキャップ電極62
とに電圧(第1エンドキャップ電極61には、例えば4
00V:第2エンドキャップ電極62には、例えば−4
00V)を印加すると、該捕捉されたイオンは、第2細
孔62aから射出され、飛行時間型質量分析装置60内
のイオン検出器57側で検出される。
【0033】そして、この検出器59により検出された
信号強度の比較から測定対象の例えばPCB濃度を求め
ることができる。
【0034】ここで、本発明では、上記高周波電極の電
圧は1000〜1500Vとし、その周波数を1MHz
以上とするのが好ましい。これは測定対象がPCBの場
合には、上記電圧及び周波数とすることで効率よくイオ
ントラップ領域でトラップされるからである。なお、上
記高周波電極の電圧及び周波数はイオントラップの形状
及び測定対象物により適宜変更することで最適なイオン
の捕捉をするようにすることができるので、上記電圧及
び周波数には必ずしも限定されるものではない。
【0035】ここで、図3に第1電極56−1及び第2
電極56−2を6V、第3電極56−3を5Vとして、
第1エンドキャップ電極の電圧を0V及び第2エンドキ
ャップ電極の電圧を12Vとした場合におけるイオント
ラップ中心部へイオン到達と電界ポテンシャルとの関係
を示す。
【0036】図3に示すように、イオン化された分子は
収束部56のイオンレンズ効果により、加速され第1エ
ンドキャップ電極で最高速となって、第1エンドキャッ
プ電極の細孔61aを通過する、その後はイオントラッ
プ内で第2エンドキャップ電極の電圧が12Vと高いの
で急速な減速が生じ、結果的にイオントラップ中心近傍
において停止すことになる。
【0037】なお、停止するのは電界ポテンシャルがス
タート時のポテンシャルと同程度となる近傍であるの
で、第2エンドキャップ電極の電圧を適宜設定するとよ
い。例えば第1電極56−1を6Vとした場合には、第
2エンドキャップ電極の電圧はその約2倍とするのがよ
く、本実施の形態においても12Vとしている。
【0038】なお、第2エンドキャップ電極の電圧は、
第1電極の2倍に限定されるものではなく、その形状及
び捕捉する質量数との関係において適宜設定するとよ
い。少なくともイオン化した試料をイオントラップ内で
停止させるためには、第2エンドキャップ電極の電圧を
第1エンドキャップ電極の電圧より少なくとも高くして
おくする必要がある。
【0039】ここで、上記装置において、上記採取試料
51を導入する上記キャピラリカラム54は、イオン収
束部56にその先端が臨んでいるのが好ましく、具体的
には、イオン収束部56を構成する電極の内の最もキャ
ピラリカラム側の電極と面一又は電極よりもイオントラ
ップ側へ突き出しているようにするとよい。
【0040】また、上記キャピラリカラムの材質は、石
英又はステンレスであることが好ましい。また、ステン
レス製とした場合には、イオン収束部56により電場を
かけることにより、制御が可能となる。
【0041】上記キャピラリカラムの孔径は1mm以
下、好適にはレーザ3mm程度とするのがよい。また、
キャピラリカラムの吹き出し口からレーザ照射位置まで
の距離は近ければ近いほどよいが、あまり近すぎてもレ
ーザ光により先端が破損するので、破損しない程度まで
近づけて(例えば1〜2mm程度)イオン化効率を向上
させることが好ましい。
【0042】上記レーザ照射手段66から照射されるレ
ーザ光55のパルス波長は、後述すつ実施例に示すよう
に、300nm以下、好ましくは280nm以下、より
好ましくは266±10nm程度とするのがよい。これ
は300nmを超えると測定対象である有機微量成分の
イオン化が良好に行われないからである。
【0043】上記レーザ照射手段66から照射されるレ
ーザ光56のパルス時間幅は500ピコ(10-12 )秒
以下、より好ましくは200ピコ秒以下のパルスレーザ
であることが好ましい。これはパルス時間幅がナノ秒
(10-9)のレーザでは検出感度が低く好ましくないか
らである。
【0044】上記レーザ照射手段66から照射されるレ
ーザ光のパルス繰り返し周波数は10MHz以上、特に
好適には76MHzであることが好ましい。これはパル
ス繰り返し周波数を向上させることで連続的にイオン化
効率が向上するからである。
【0045】このように、レーザ光のパルス時間幅を5
00ピコ秒(10-12 )以下と短くすることにより、レ
ーザ光によるPCBの分解を抑制し、検出感度を向上す
ることができる。
【0046】なお、以上述べた実施の形態においては、
測定対象として有機微量成分の内のPCBを例にした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、採取試料
として、例えばゴミ焼却炉等の各種焼却炉やボイラ等の
が燃焼設備から排出される排水中のダイオキシン類又は
環境ホルモン類を計測することにも適用することができ
る。
【0047】また、試料をイオン化する手段には特に限
定されるものではなく、例えばレーザ光を照射すること
でイオン化させるレーザイオン化させるレーザ照射手段
を用いるようにしてもよい。また、他のイオン化手段と
しては、例えば電子銃、プラズマ等を用いてイオン化さ
せるようにしてもよい。
【0048】[第2の実施の形態]図1は本実施の形態
にかかる有機微量成分の検出装置の概略図である。図1
に示すように、本実施の形態にかかる有機微量成分の検
出装置50は、排水又は排ガス中の有機微量成分の濃度
を検出する検出装置であって、試料をイオン化させるイ
オン化領域70と、イオン化した分子をイオントラップ
に向かって加速・収束させるイオン収束部56及びイオ
ンを捕捉するイオントラップ57からなる領域71と、
飛行時間型質量分析装置60とが各々隔壁を介して分離
してなり、且つ上記イオン化領域70の真空度が1×1
-3torrであり、イオン収束部及びイオントラップ領域
71の真空度が1×10-5torrであり、飛行時間型質量
分析装置60の真空度が1×10-7としている。なお、
その他の構成は図1及び図2に示す装置と同様であるの
で、同一部材には同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0049】本実施の形態では、イオン化領域と70と
イオン収束部及びイオントラップ領域71とが分離され
ているので、イオン収束部及びイオントラップ領域71
内によけいなガスを持ち込むことがなく、効率的であ
る。また、イオン収束部及びイオントラップ領域71の
真空度を1×10-5torrと低くしているので、不活性ガ
スの量が少なく、分解しやすい対象物の分解を抑制する
ことができる。
【0050】図4にイオン収束部及びイオントラップ領
域71の真空度を1×10-5torrとした場合におけるP
CBの測定結果を示す。1塩素PCB、2塩素PCB、
3塩素PCBのピークが明瞭となっている。これに対
し、イオン収束部及びイオントラップ領域71の真空度
を1×10-4torrとした場合を図5に示す。図5に示す
ように、PCBのピークを明瞭に確認することができ
ず、PCBの分解物であるピークのみを計測する結果と
なった。
【0051】[第3の実施の形態]図5に上記計測装置
を用いたPCB無害化処理設備におけるガス中の監視シ
ステムについて説明する。図5に示すように、PCB無
害化処理システムは、有害物質であるPCBが付着又は
含有又は保存されている被処理物を無害化する有害物質
処理システムであって、被処理物1001である有害物質(
例えばPCB)1002 を保存する容器1003から有害物質10
02を分離する分離手段1004と、被処理物1001を構成する
構成材1001a,b,…を解体する解体手段1005のいずれ
か一方又は両方を有する前処理手段1006と、前処理手段
1006において処理された被処理物を構成する構成材であ
るコア1001aをコイル1001bと鉄心1001cとに分離する
コア分離手段1007と、分離されたコイル1001bを銅線10
01dと紙・木1001eとに分離するコイル分離手段1008
と、上記コア分離手段1008で分離された鉄心1001cと解
体手段1005で分離された金属製の容器 (容器本体及び蓋
等)1003 とコイル分離手段1008で分離された銅線1001d
とを洗浄液1010で洗浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗
浄廃液1012及び前処理手段で分離した有害物質1002のい
ずれか一方又は両方を分解処理する有害物質分解処理手
段1013とを具備してなり、上記前処理手段1006の設備内
の環境中のPCB濃度及び排ガス131中のPCB濃度
を計測する有機微量成分の検出装置50を備えた計測シ
ステム81が設けられている。
【0052】ここで、本発明で無害化処理する有害物質
としては、PCBの他に例えば、塩化ビニルシート、有
害廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品、廃棄樹脂、未処理爆
薬等を挙げることができるが、環境汚染に起因する有害
物質であればこれらに限定されるものではない。
【0053】また、本発明で被処理物としては、例えば
絶縁油としてPCBを用いてなるトランスやコンデン
サ、有害物質である塗料等を保存している保存容器を例
示することができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0054】また、蛍光灯用の安定器においても従来は
PCBが用いられていたので無害化処理する必要があ
り、この場合には、容量が小さいので前処理することな
く、分離手段1009に直接投入することで無害化処理する
ことができる。
【0055】また、上記有害物質が液体等の場合には、
有害物質分解処理手段1013に直接投入することで無害化
処理がなされ、その保管した容器は構成材の無害化処理
により、処理することができる。処理後の液について
は、PCBの排出基準である3ppb以下であることを
確認する必要がある。なお、有害物質処理手段1013の構
成は、図8に示すものと同様であるので、同一構成部材
には同一符号を付してその説明は省略する。
【0056】本発明の計測システム81は上記微量計測
装置50を用いて、上記有害物質処理システムの前処理
手段1006内のPCBの環境濃度及び排ガス131中のP
CB排出濃度を監視するものである。この計測システム
を設けることでPCB濃度を迅速に且つ効率よく監視す
ることができる。この結果、PCB処理が適切に行われ
ているかの監視を常に行いつつ分解処理することがで
き、環境に配慮した対策を講じることができる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように第1の発明によれ
ば、採取試料を真空チャンバー内へ連続的に導入する試
料導入手段と、導入された試料をイオン化させるイオン
化手段と、該イオン化した分子を収束させるイオン収束
部と、該収束された分子を選択濃縮する高周波電極を備
えたイオントラップと、一定周期で放出されたイオンを
検出するイオン検出器を備えた飛行時間型質量分析装置
とを具備してなる有機微量成分の検出装置において、上
記イオントラップが、相対向してなると共に上記イオン
化した分子を取り込む細孔を有する第1エンドキャップ
電極及び上記トラップされたイオン分子が射出される細
孔を有する第2エンドキャップ電極と、イオントラップ
領域内に高周波電場を印加する高周波電極とから構成さ
れ、且つ第1エンドキャップ電極の電圧が、イオン化し
た分子を収束させる上記イオン収束部の電圧よりも低
く、第2エンドキャップ電極の電圧が上記第1エンドキ
ャップ電極の電圧よりも高くしてなり、上記イオン化し
た分子を選択的にイオントラップ内で減速しつつ、上記
高周波電圧を印加して捕捉しなるので、イオントラップ
内に効率よくイオン化された分子を捕獲することができ
ると共に、イオントラップ内でのイオン化された分子の
破壊・分解を阻止することができる。
【0058】第2の発明は、第1の発明において、上記
イオン化手段が導入された試料にレーザ光を照射してレ
ーザイオン化させるレーザ照射手段であるので、イオン
化効率がさらに向上する。
【0059】第3の発明は、第1の発明において、上記
イオントラップ内に不活性ガスを流入してなるので、従
来よりも少ない量の不活性ガスのクーリング作用により
イオン分子が破壊されずに、効率的な捕獲ができる。
【0060】第4の発明は、第1乃至3のいずれか一の
発明において、上記イオン化領域の真空度が1×10-3
torrであり、イオン収束部及びイオントラップ領域の真
空度が1×10-5torrであり、飛行時間型質量分析装置
の真空度が1×10-7であるので、不活性ガスの量が少
なく、分解しやすい対象物の分解を抑制することができ
る。
【0061】第5の発明は、第1の発明において、上記
試料導入手段がキャピラリカラムであり、その先端がイ
オン収束部に臨んでいるので、イオン化効率が向上す
る。
【0062】第6の発明は、第1の発明において、上記
レーザのパルス波長が280nm以下であるので、有機
ハロゲン化物のイオン化が良好に行われる。
【0063】第7の発明は、第1の発明において、上記
レーザのパルス時間幅が500ピコ秒以下であるので検
出感度が向上する。
【0064】第8の発明は、第1の発明において、上記
試料が有機ハロゲン化物であるので、ガス中のハロゲン
化物の濃度の迅速且つ的確な分析が可能となる。
【0065】第9の発明は、第8の有機微量成分の検出
装置の発明において、上記有機ハロゲン化物がPCBで
あるので、ガス中のPCB濃度の迅速且つ的確な分析が
可能となる。
【0066】第10の発明は、採取試料を真空チャンバ
ー内へ連続的に導入し、上記導入された試料にレーザ光
を照射してレーザイオン化させ、該レーザイオン化した
分子を収束させつつイオントラップで選択濃縮し、該イ
オントラップから一定周期で放出されたイオンを飛行時
間型質量分析装置で検出するガス中の有機ハロゲン化物
の濃度を検出する検出方法であって、上記イオントラッ
プが、相対向してなると共に上記イオン化した分子を取
り込む細孔を有する第1エンドキャップ電極及び上記ト
ラップされたイオン分子が射出される細孔を有する第2
エンドキャップ電極と、イオントラップ領域内に高周波
電場を印加する高周波電極とから構成され、且つ第1エ
ンドキャップ電極の電圧が、イオン化した分子を収束さ
せる上記イオン収束部の電圧よりも低く、第2エンドキ
ャップ電極の電圧が上記第1エンドキャップ電極の電圧
よりも高くしてなり、上記イオン化した分子を選択的に
イオントラップ内で減速しつつ、上記高周波電圧を印加
し捕捉するので、イオントラップ内に効率よくイオン化
された分子を捕獲することができると共に、イオントラ
ップ内でのイオン化された分子の破壊・分解を阻止する
ことができる。
【0067】第11の発明は、第10の発明において、
上記イオントラップ内に不活性ガスを流入させると共
に、上記イオン化領域の真空度が1×10-3torrであ
り、イオン収束部及びイオントラップ領域の真空度が1
×10-5torrであり、飛行時間型質量分析装置の真空度
が1×10-7であるので、不活性ガスの量が少なく、分
解しやすい対象物の分解を抑制することができる。
【0068】第12の発明は、第10又は11の発明に
おいて、上記ガスがPCB分解処理した処理設備内のガ
スであるので、設備内の有機ハロゲン化物の検出を簡易
且つ効率よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる有機微量成分の検出
装置の概略図である。
【図2】イオントラップの概略図である。
【図3】イオントラップ中心部へのイオン到達と電界ポ
テンシャルとの関係図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる有機微量成分の検出
装置の概略図である。
【図5】第2の実施の形態にかかるPCBの分析結果図
である。
【図6】従来の技術にかかるPCBの分析結果図であ
る。
【図7】第3の実施の形態にかかるPCB無害化処理設
備における監視システムの概略図である。
【図8】水熱分解装置の概要図である。
【図9】従来技術にかかるレーザ計測装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
50 有機ハロゲン化物の検出装置 51 採取試料 52 真空チャンバー 53 洩れだし分子線 54 キャピラリカラム 55 レーザ光 56 収束部 57 イオントラップ 58 リフレクトロン 59 イオン検出器 60 飛行時間型質量分析装置 61 第1エンドキャップ電極 62 第2エンドキャップ電極 63 イオントラップ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 49/42 H01J 49/42 // G01N 33/00 G01N 33/00 B (72)発明者 土橋 晋作 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 5C038 GG07 GH08 GH11 GH13 GH15 JJ02 JJ06 JJ07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採取試料を真空チャンバー内へ連続的に
    導入する試料導入手段と、 導入された試料をイオン化させるイオン化手段と、 該イオン化した分子を収束させるイオン収束部と、 該収束された分子を選択濃縮する高周波電極を備えたイ
    オントラップと、 一定周期で放出されたイオンを検出するイオン検出器を
    備えた飛行時間型質量分析装置とを具備してなる有機微
    量成分の検出装置において、 上記イオントラップが、相対向してなると共に上記イオ
    ン化した分子を取り込む細孔を有する第1エンドキャッ
    プ電極及び上記トラップされたイオン分子が射出される
    細孔を有する第2エンドキャップ電極と、イオントラッ
    プ領域内に高周波電場を印加する高周波電極とから構成
    され、且つ第1エンドキャップ電極の電圧が、イオン化
    した分子を収束させる上記イオン収束部の電圧よりも低
    く、第2エンドキャップ電極の電圧が上記第1エンドキ
    ャップ電極の電圧よりも高くしてなり、 上記イオン化した分子を選択的にイオントラップ内で減
    速しつつ、 上記高周波電圧を印加して捕捉しなることを特徴とする
    有機微量成分の検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記イオン化手段が導入された試料にレーザ光を照射し
    てレーザイオン化させるレーザ照射手段であることを特
    徴とする有機微量成分の検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記イオントラップ内に不活性ガスを流入してなること
    を特徴とする有機微量成分の検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一において、 上記イオン化領域の真空度が1×10-3torrであり、イ
    オン収束部及びイオントラップ領域の真空度が1×10
    -5torrであり、飛行時間型質量分析装置の真空度が1×
    10-7であることを特徴とする有機微量成分の検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記試料導入手段がキャピラリカラムであり、その先端
    がイオン収束部に臨んでいることを特徴とする有機微量
    成分の検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記レーザのパルス波長が280nm以下であることを
    特徴とする有機微量成分の検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記レーザのパルス時間幅が500ピコ秒以下であるこ
    とを特徴とする有機微量成分の検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 上記試料が有機ハロゲン化物であることを特徴とする有
    機微量成分の検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の有機微量成分の検出装置にお
    いて、 上記有機ハロゲン化物がPCBであることを特徴とする
    有機微量成分の検出装置。
  10. 【請求項10】 採取試料を真空チャンバー内へ連続的
    に導入し、上記導入された試料にレーザ光を照射してレ
    ーザイオン化させ、該レーザイオン化した分子を収束さ
    せつつイオントラップで選択濃縮し、該イオントラップ
    から一定周期で放出されたイオンを飛行時間型質量分析
    装置で検出するガス中の有機ハロゲン化物の濃度を検出
    する検出方法であって、 上記イオントラップが、相対向してなると共に上記イオ
    ン化した分子を取り込む細孔を有する第1エンドキャッ
    プ電極及び上記トラップされたイオン分子が射出される
    細孔を有する第2エンドキャップ電極と、イオントラッ
    プ領域内に高周波電場を印加する高周波電極とから構成
    され、且つ第1エンドキャップ電極の電圧が、イオン化
    した分子を収束させる上記イオン収束部の電圧よりも低
    く、第2エンドキャップ電極の電圧が上記第1エンドキ
    ャップ電極の電圧よりも高くしてなり、 上記イオン化した分子を選択的にイオントラップ内で減
    速しつつ、 上記高周波電圧を印加し捕捉することを特徴とする有機
    微量成分の検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記イオントラップ内に不活性ガスを流入させると共
    に、 上記イオン化領域の真空度が1×10-3torrであり、イ
    オン収束部及びイオントラップ領域の真空度が1×10
    -5torrであり、飛行時間型質量分析装置の真空度が1×
    10-7であることを特徴とする有機微量成分の検出方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、 上記ガスがPCB分解処理した処理設備内のガスである
    ことを特徴とする有機ハロゲン化物の検出方法。
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