JP2002365477A - フェルール保護キャップ - Google Patents
フェルール保護キャップInfo
- Publication number
- JP2002365477A JP2002365477A JP2001173783A JP2001173783A JP2002365477A JP 2002365477 A JP2002365477 A JP 2002365477A JP 2001173783 A JP2001173783 A JP 2001173783A JP 2001173783 A JP2001173783 A JP 2001173783A JP 2002365477 A JP2002365477 A JP 2002365477A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrule
- protective cap
- cylinder
- rib
- attaching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微量ガスによる汚染が防止されるフェルール
保護キャップを提供すること、及び装着や脱着がし易
く、作業性が優れたフェルール保護キャップを提供する
こと。 【解決手段】 円筒内面に突出したリブをほぼ等間隔に
有するフェルール保護キャップ。本発明の保護キャップ
は、保護キャップの円筒内面にリブを設けて、フェルー
ル側面との間にわずかにクリアランスを構成しているの
で、汚染性のガスを外部に散逸させることができ、その
結果フェルールの汚染が少なく、コネクターを接続した
場合の信頼性が向上する。また、接触面積が少ないため
に、装総脱着がスムースで作業性が優れているという効
果もある。
保護キャップを提供すること、及び装着や脱着がし易
く、作業性が優れたフェルール保護キャップを提供する
こと。 【解決手段】 円筒内面に突出したリブをほぼ等間隔に
有するフェルール保護キャップ。本発明の保護キャップ
は、保護キャップの円筒内面にリブを設けて、フェルー
ル側面との間にわずかにクリアランスを構成しているの
で、汚染性のガスを外部に散逸させることができ、その
結果フェルールの汚染が少なく、コネクターを接続した
場合の信頼性が向上する。また、接触面積が少ないため
に、装総脱着がスムースで作業性が優れているという効
果もある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバーコネク
タのフェルールの保護キャップに関する。
タのフェルールの保護キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーコネクタのフェルールは、
特にその突合せ部分に油やほこりが付着したり傷がつく
と、光信号の伝送に悪影響を与える。このため、従来よ
り、フェルールに光ファイバーを接着・固定し、先端を
研磨した後は、保護キャップを装着して、油やほこりの
付着を防ぎ、かつ物理的に傷がつくことから保護してい
る。保護キャップは、通常、軟質塩化ビニル、ポリエチ
レンのような樹脂やゴムでできた有底円筒状のキャップ
が用いられている。その内径はフェルールの外径とほぼ
等しいかわずかに小さく、装着した状態では、フェルー
ル側面部とキャップ内筒側面部が密着し、フェルールに
異物が付着したり、物理的損傷から保護している。
特にその突合せ部分に油やほこりが付着したり傷がつく
と、光信号の伝送に悪影響を与える。このため、従来よ
り、フェルールに光ファイバーを接着・固定し、先端を
研磨した後は、保護キャップを装着して、油やほこりの
付着を防ぎ、かつ物理的に傷がつくことから保護してい
る。保護キャップは、通常、軟質塩化ビニル、ポリエチ
レンのような樹脂やゴムでできた有底円筒状のキャップ
が用いられている。その内径はフェルールの外径とほぼ
等しいかわずかに小さく、装着した状態では、フェルー
ル側面部とキャップ内筒側面部が密着し、フェルールに
異物が付着したり、物理的損傷から保護している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の保護キャップは装着や脱着がしにくく、作業
性が悪いという欠点があった。その上、本発明者の検討
によれば、これらの保護キャップは密着性が優れている
にもかかわらず、フェルール先端が汚染されるという問
題点があった。本発明者はこの点についてさらに検討を
進めた結果、この汚染の原因は、保護キャップの気密性
が大きいために、保管や輸送中、あるいはアセンブリー
時に、保護キャップ本体から発生する微量の汚染性ガス
が保護キャップ外に散逸することができず、主としてフ
ェルールの先端と保護キャップの内底面の空間に蓄積
し、フェルールを汚染してしまうためであるということ
を見出した。従って、本発明の目的は、保護キャップ自
体から発生する微量ガスによる汚染が防止されるフェル
ール保護キャップを提供することである。本発明の他の
目的は、装着や脱着がし易く、作業性が優れたフェルー
ル保護キャップを提供することである。
うな従来の保護キャップは装着や脱着がしにくく、作業
性が悪いという欠点があった。その上、本発明者の検討
によれば、これらの保護キャップは密着性が優れている
にもかかわらず、フェルール先端が汚染されるという問
題点があった。本発明者はこの点についてさらに検討を
進めた結果、この汚染の原因は、保護キャップの気密性
が大きいために、保管や輸送中、あるいはアセンブリー
時に、保護キャップ本体から発生する微量の汚染性ガス
が保護キャップ外に散逸することができず、主としてフ
ェルールの先端と保護キャップの内底面の空間に蓄積
し、フェルールを汚染してしまうためであるということ
を見出した。従って、本発明の目的は、保護キャップ自
体から発生する微量ガスによる汚染が防止されるフェル
ール保護キャップを提供することである。本発明の他の
目的は、装着や脱着がし易く、作業性が優れたフェルー
ル保護キャップを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を行
った結果、保護キャップ内面にリブを設けて、フェルー
ル側面の間にわずかにクリアランスを設けることによ
り、上記の問題を解決できること見出し、本発明に到達
した。すなわち、本発明は、円筒部を有し、円筒内面に
突出した3本以上の縦または斜めのリブをほぼ等間隔に
有するフェルール保護キャップである。縦リブの高さは
0.05〜0.2mmが好ましく、0.1〜0.15m
mがより好ましい。
った結果、保護キャップ内面にリブを設けて、フェルー
ル側面の間にわずかにクリアランスを設けることによ
り、上記の問題を解決できること見出し、本発明に到達
した。すなわち、本発明は、円筒部を有し、円筒内面に
突出した3本以上の縦または斜めのリブをほぼ等間隔に
有するフェルール保護キャップである。縦リブの高さは
0.05〜0.2mmが好ましく、0.1〜0.15m
mがより好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面で本発明を説明する。
図1は本発明の保護キャップの斜視図、図2は縦断面図
と平面図、図3はコネクターに保護キャップを挿入する
場合を表した図である。図1〜3において、1は保護キ
ャップ、2はフェルール、21はフェルール先端部、3
はコネクタ本体である。保護キャップ1は円盤部11と
円筒部12よりなっており、断面がT字状になっている
が、必ずしもこのような形状でなくても差し支えなく、
要は内部が円筒状の空洞となっており、コネクタのフェ
ルールに被せることができればよい。円筒内部の先端1
3は、フェルールに装着し易いようにテーパーとなって
いる。
図1は本発明の保護キャップの斜視図、図2は縦断面図
と平面図、図3はコネクターに保護キャップを挿入する
場合を表した図である。図1〜3において、1は保護キ
ャップ、2はフェルール、21はフェルール先端部、3
はコネクタ本体である。保護キャップ1は円盤部11と
円筒部12よりなっており、断面がT字状になっている
が、必ずしもこのような形状でなくても差し支えなく、
要は内部が円筒状の空洞となっており、コネクタのフェ
ルールに被せることができればよい。円筒内部の先端1
3は、フェルールに装着し易いようにテーパーとなって
いる。
【0006】保護キャップの内面にはリブ14が内側に
断面山状に突出して、縦または斜めに設けられている。
リブの断面は通常はほぼ半円径であるが、必ずしもそれ
に限られない。このリブはフェルールの側面と保護キャ
ップの内面の間にクリアランスを設けるためのものであ
る。保護キャップ内部に発生する汚染性ガスはこのクリ
アランスを通って外部に放散する。
断面山状に突出して、縦または斜めに設けられている。
リブの断面は通常はほぼ半円径であるが、必ずしもそれ
に限られない。このリブはフェルールの側面と保護キャ
ップの内面の間にクリアランスを設けるためのものであ
る。保護キャップ内部に発生する汚染性ガスはこのクリ
アランスを通って外部に放散する。
【0007】保護キャップの内径とリブの高さは、リブ
の頂部に接する内周円の径がフェルールの外径とほぼ等
しいかわずかに小さい程度に定められる。そして、リブ
の高さは0.05〜0.2mmが好ましく、0.1〜
0.15mmがより好ましい。0.05mm未満ではク
リアランスが狭く、ガスの放散が必ずしも十分ではな
く、0.3mmを超えるとフェルール先端部のエッヂで
削れカスが発生したり、きつくなり挿入感が悪くなる。
リブは保護カップがフェルールに同心円状にセットされ
るように、等しい高さで、ほぼ等間隔に3本以上、好ま
しくは3〜8本設ける。
の頂部に接する内周円の径がフェルールの外径とほぼ等
しいかわずかに小さい程度に定められる。そして、リブ
の高さは0.05〜0.2mmが好ましく、0.1〜
0.15mmがより好ましい。0.05mm未満ではク
リアランスが狭く、ガスの放散が必ずしも十分ではな
く、0.3mmを超えるとフェルール先端部のエッヂで
削れカスが発生したり、きつくなり挿入感が悪くなる。
リブは保護カップがフェルールに同心円状にセットされ
るように、等しい高さで、ほぼ等間隔に3本以上、好ま
しくは3〜8本設ける。
【0008】リブは図1〜2に示すように、保護キャッ
プ円筒内面に縦に設けるのが好ましいが、必ずしも縦で
なくてもよく、斜めに設けてもよい、また、直線状とな
るように設けることが好ましいが、必ずしも直線状でな
くてもよい。ただし、フェルールの先端と保護キャップ
底面の間の空間が、リブによって形成されるクリアラン
スにより外部に連通していなければならない。
プ円筒内面に縦に設けるのが好ましいが、必ずしも縦で
なくてもよく、斜めに設けてもよい、また、直線状とな
るように設けることが好ましいが、必ずしも直線状でな
くてもよい。ただし、フェルールの先端と保護キャップ
底面の間の空間が、リブによって形成されるクリアラン
スにより外部に連通していなければならない。
【0009】保護キャップの材質は合成樹脂や天然また
は合成語ゴムが好ましい。合成樹脂としては、硬質でも
軟質でもさしつかえない。塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、天然または合成ゴム等の多少弾性のあ
るものが好ましく用いられる。本発明の保護キャップ
は、図3に示すように、フェルールに光ファイバーを接
着・固定し、先端を研磨した後に、その先端に装着し
て、フェルールを保護するのに用いられるが、もちろん
研磨前のフェルールの保護にも用いることができる。
は合成語ゴムが好ましい。合成樹脂としては、硬質でも
軟質でもさしつかえない。塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、天然または合成ゴム等の多少弾性のあ
るものが好ましく用いられる。本発明の保護キャップ
は、図3に示すように、フェルールに光ファイバーを接
着・固定し、先端を研磨した後に、その先端に装着し
て、フェルールを保護するのに用いられるが、もちろん
研磨前のフェルールの保護にも用いることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明の保護キャップは、上述のように
保護キャップの円筒内面にリブを設けて、フェルール側
面との間にわずかにクリアランスを構成しているので、
保護キャップ自体から微量発生する汚染性のガスを外部
に散逸させることができ、その結果フェルールの汚染が
少なく、コネクターを接続した場合の信頼性が向上す
る。その上、フェル−ルとの接触面がリブの頂部近傍に
限られるので、保護キャップとフェルールの接触面積が
少なく、保護キャップからわずかにブリードする微量物
質による汚染も少ない。また、接触面積が少ないため
に、装脱着がスムースで作業性が優れているという効果
もある。
保護キャップの円筒内面にリブを設けて、フェルール側
面との間にわずかにクリアランスを構成しているので、
保護キャップ自体から微量発生する汚染性のガスを外部
に散逸させることができ、その結果フェルールの汚染が
少なく、コネクターを接続した場合の信頼性が向上す
る。その上、フェル−ルとの接触面がリブの頂部近傍に
限られるので、保護キャップとフェルールの接触面積が
少なく、保護キャップからわずかにブリードする微量物
質による汚染も少ない。また、接触面積が少ないため
に、装脱着がスムースで作業性が優れているという効果
もある。
【図1】本発明の保護キャップの斜視図である。
【図2】本発明の保護キャップの縦断面図と平面図であ
る。
る。
【図3】コネクターに保護キャップを挿入する場合を表
した図である。
した図である。
1 保護キャップ 2 フェルール 3 コネクター 14 リブ
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒部を有し、円筒内面に突出した3本
以上の縦または斜めのリブをほぼ等間隔に有するフェル
ール保護キャップ。 - 【請求項2】 縦リブの高さが0.05〜0.2mmで
ある請求項1の保護キャップ。 - 【請求項3】 円盤部と円筒部よりなる縦断面がT字状
である請求項1または2の保護キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173783A JP2002365477A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | フェルール保護キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173783A JP2002365477A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | フェルール保護キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002365477A true JP2002365477A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19015184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173783A Pending JP2002365477A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | フェルール保護キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002365477A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0377678U (ja) * | 1989-11-29 | 1991-08-05 | ||
JP2001042157A (ja) * | 1999-07-29 | 2001-02-16 | Kyocera Corp | 光学部材及びその保護キャップ |
-
2001
- 2001-06-08 JP JP2001173783A patent/JP2002365477A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0377678U (ja) * | 1989-11-29 | 1991-08-05 | ||
JP2001042157A (ja) * | 1999-07-29 | 2001-02-16 | Kyocera Corp | 光学部材及びその保護キャップ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080423 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091119 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091215 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100413 |