JP4116256B2 - 医療用酸素ボンベ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ガスボンベの容器元弁部分の防水／防塵などを目的とする封止手段を備えたボンベに関する。更に詳細には、酸素ガスなど医療用ガスボンベの安全性向上を図り、かつ封印及び防塵機能を備えた医療用酸素ボンベに関する。
【０００２】
【従来の技術】
高圧ガスを充填するボンベ容器はガスを再充填することにより繰り返し使用され、充填済みボンベと未充填ボンベを識別すると共に、ボンベ内への水や粉塵等の混入を防止するなどの目的で、ボンベの容器元弁のガス噴出口にはゴム製や樹脂製などの防塵キャップが装着され、使用されている。
【０００３】
医療用酸素ガスなどの医療用ガスボンベの封印については、薬事法の規制を受け、特に薬事法施行規則第５９条において、「医薬品の封は、封を開かなければ医薬品を取り出すことができず、かつ、その封を開いた後には、容易に原状に復することができないように施さなければならない。」と規定されている。そこで医療用ガスボンベ容器の封印には、一般に粘着テープやシュリンクシールが採用されている。
【０００４】
粘着テープの場合は、ボンベの容器元弁のガス噴出孔を塞ぐように直接貼り付ける形で使用され、シュリンクシールは、熱可塑性フィルムをボンベ容器元弁の頭から被せた後に、ドライヤー等の熱源を利用することにより、該フィルムをボンベ容器元弁の形状にフィットさせる形で使用されている。
【０００５】
一方、ボンベ容器の防塵対策については、特に法的規制等はなく、従来は特にキャップ等装着しないまま、ボンベ容器の回収業者が使用者宅から空容器を持帰っているのが現状である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
酸素吸入療法などに使用される酸素などの医療用高圧ガスの使用に当たっては、15〜20ＭPaなどの高圧ガスを容器元弁から減圧手段、流量設定機能を備えた流量調整器を介して使用者に供給される。かかる流量調整器にはヨーク締付式流量調整器が使用され、容器元弁の容器取付部、ヨーク弁接続部、ヨーク弁充填口の構造に関しては、JIS B8246で規定されている。
【０００７】
従来の医療用高圧ガスボンベの封印方法として使用されている粘着テープは、そのほとんどが一般家庭用粘着テープと同じ仕様のものである。高圧酸素ボンベに粘着テープを貼ったままでも、その上から容易に流量調整器を装着することができるため、ボンベの容器元弁と流量調整器の間に該テープを挟んだままで容器元弁の元栓の開閉を行うと、ガスが出なかったり、流量調整器の接続不良によりガスが噴出したりする危険性が生じる。
【０００８】
また容器元弁のガス噴出孔に粘着テープを直接貼り付けるため、粘着力の強いテープを使用した場合などは、綺麗に剥がすことが困難であったり、該テープの残片や粘着剤がガス噴出孔に残り、コンタミまたは異物の堆積の問題も生じる。
【０００９】
一方、ボンベの防塵対策については、大部分がキャップ等装着しないままボンベ容器の回収業者が使用者宅から空容器を持ち帰っているのが現状であり、使用者によっては空容器を屋外に放置している場合もあり、雨水浸入によるさび発生または粉塵によるコンタミ等を生じる危険性もある。
【００１０】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、ボンベ容器に装着した防塵キャップを封印の一部として使用する際、誤って上から流量調整器を取り付けることなく、また、防水／防塵としても使用が可能な防塵キャップを装着したボンベ容器を実現することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
かかる課題に対して本発明者は鋭意検討した結果、以下のボンベ容器を見出した。
【００１２】
すなわち本発明は、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁のガス噴出孔に嵌合する突起部、及び該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みを有する差込基部を有する封止部材を備えることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１３】
また本発明は、かかる差込基部の厚みが該クリアランスの最大値に５〜１０ｍｍを加算した厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベ、特に該突起部にＯリングを備えることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１４】
また本発明は、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁上部から少なくとも該容器元弁のガス噴出孔を覆う長さを有する被覆部材を備え、該被覆部材の厚みが該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１５】
また本発明は、かかる被覆部材の厚みが、該クリアランスの最小値に２〜５ｍｍを加算した厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の医療用酸素ボンベは、容器元弁に防塵機能を有し、該容器元弁のガス噴出孔に嵌合する突起部及びその差込基部を備えた封止部材を有する。その形状としては凸形状であることが好ましく、ガス噴出孔の形状に合致、或いは略同じ径を有し、突起部表面とガス噴出孔表面との摩擦力により封止部材を把持する径を有するものが好ましい。また突起部中間部にＯリングを備えることで、封止効果を更に向上させる事ができる。
【００１７】
封止部材の差込基部はガス噴出孔への防塵・防水性能を向上させる為、ガス噴出孔の口径よりも広い幅を有するものが好ましい。その厚みは、該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みを有することが必要であり、該クリアランスの最大値に５〜１０ｍｍを加算した厚みを有するものが好ましい。５ｍｍ以上の厚みを備える事で、ヨーク締付式流量調整器を装着する場合、かかる封止部材を外さなければ装着することができない為、封止部材の上から誤って流量調整器を装着することがなくなる。
【００１８】
かかる封止部材の材質は特に問わないが、真鍮、アルミニウムなどの金属系や、またはボンベ容器を傷つけないため及び安全性向上のためには、オレフィン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ＡＢＳ樹脂、フッ素樹脂または塩ビなどの樹脂系が好ましい。
【００１９】
本発明の医療用酸素ボンベの別の態様例としては、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁上部から少なくとも該容器元弁のガス噴出孔を覆う長さを有する被覆部材を備えたボンベが挙げられる。
【００２０】
かかる被覆部材は、該ボンベの容器元弁に上から直接覆い被せることによりガス噴出孔を封止する部材であり、容器元弁と略密着する形状を有するのが好ましい。その材質は特に問わないが、ポリウレタン系樹脂、塩ビなどの軟質樹脂が好ましい。
【００２１】
被覆部材の厚みは、使用する容器元弁とヨーク締付式流量調整器間のクリアランスの最小値よりも大きい厚みのものが好ましい。容器元弁は略四角柱の形状をしており、クリアランスの最小値とは通常、ヨーク部分の締付方向に対して水平側のクリアランスを言う。特に該クリアランスに加え、少なくとも２ｍｍ以上の厚みを有するものが好ましく、樹脂の厚みが使用するボンベ容器元弁と流量調整器間クリアランスの最小値よりも厚いため、該被覆部材の上から誤って流量調整器を装着することがなくなる。また、その性能を維持すると共に、取扱い性を考慮すれば、５ｍｍを加算した厚みを備えることで充分である。
【００２２】
以下、実施例を図面を用いて、更に詳細に説明する。
【００２３】
図１は本発明の医療用酸素ボンベの封止部材を備えており、封印する場合、ボンベ容器１の上部に付属した容器元弁２のガス噴出孔に、凸形状の封止部材の突起部４を差込み装着する。そして従来使用していた粘着テープまたはシュリンクシール等で該封止部材の上から封印することができる。この時、差込基部３は１４ｍｍの厚みを有し、ヨーク締付式流量調整器の締付方向のクリアランス９ｍｍに対して５ｍｍを加えた厚みを有し、誤って流量調整器を装着することはない。
【００２４】
封印を破る場合は、従来の粘着テープ等を剥がした後、該防塵キャップを取り外すことにより開封状態となる。
【００２５】
一方防塵機能を高める為、突起部４の外形寸法を規定しており、元弁２のガス噴出孔に装着し両者のはめあいにより、または突起部４の中間にＯ−リングを装着する事により把持力を高め、容器元弁２に保持させて使用する。
【００２６】
また図２の医療用酸素ボンベは、容器元弁２に上から塩ビ製の被覆部材を覆い被せる。容器元弁に密着させるよう略容器元弁と同一の内形状を有し、その厚みを２ｍｍとした。ヨーク締付式流量調整器と容器元弁との締付方向に対して左右水平方向のクリアランスが１ｍｍに対して左右２ｍｍの厚みを有する事で、誤って流量調整器を装着することはない。
【００２７】
封印は被覆部材と容器元弁を粘着テープで貼り付ける或はシュリンクテープで熱封止する。封印を破る場合は、従来の粘着テープ等を剥がした後、該被覆部材を取り外すことにより開封状態となる。
【００２８】
一方防塵機能としては、容器元弁２に上からかかる被覆部材を覆い被せて使用する。この時、容器元弁２の外形とフィットしているためゴミなどが入りにくい。
【００２９】
図１、図２いずれにおいても、封印用の粘着テープ等をガス噴出孔に直接貼ることがないため、粘着剤がガス噴出孔に残らない。
【００３０】
【発明の効果】
上述したように本発明の医療用酸素ボンベは、防塵機能を備えた封止部材、被覆部材を装着しており、該防塵機能を備えた部材の上に封印しても、封印した上から誤って流量調整器を装着することなく、防塵として使用することが可能となる効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の医療用酸素ボンベの実施態様例の上部外観図（一部断面図）。
【図２】本発明の医療用酸素ボンベの別の実施態様例の上部外観図（一部断面図）。
【符号の説明】
１ ボンベ容器
２ 容器元弁
３ 差込基部
４ 突起部
５ 被覆部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ガスボンベの容器元弁部分の防水／防塵などを目的とする封止手段を備えたボンベに関する。更に詳細には、酸素ガスなど医療用ガスボンベの安全性向上を図り、かつ封印及び防塵機能を備えた医療用酸素ボンベに関する。
【０００２】
【従来の技術】
高圧ガスを充填するボンベ容器はガスを再充填することにより繰り返し使用され、充填済みボンベと未充填ボンベを識別すると共に、ボンベ内への水や粉塵等の混入を防止するなどの目的で、ボンベの容器元弁のガス噴出口にはゴム製や樹脂製などの防塵キャップが装着され、使用されている。
【０００３】
医療用酸素ガスなどの医療用ガスボンベの封印については、薬事法の規制を受け、特に薬事法施行規則第５９条において、「医薬品の封は、封を開かなければ医薬品を取り出すことができず、かつ、その封を開いた後には、容易に原状に復することができないように施さなければならない。」と規定されている。そこで医療用ガスボンベ容器の封印には、一般に粘着テープやシュリンクシールが採用されている。
【０００４】
粘着テープの場合は、ボンベの容器元弁のガス噴出孔を塞ぐように直接貼り付ける形で使用され、シュリンクシールは、熱可塑性フィルムをボンベ容器元弁の頭から被せた後に、ドライヤー等の熱源を利用することにより、該フィルムをボンベ容器元弁の形状にフィットさせる形で使用されている。
【０００５】
一方、ボンベ容器の防塵対策については、特に法的規制等はなく、従来は特にキャップ等装着しないまま、ボンベ容器の回収業者が使用者宅から空容器を持帰っているのが現状である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
酸素吸入療法などに使用される酸素などの医療用高圧ガスの使用に当たっては、15〜20ＭPaなどの高圧ガスを容器元弁から減圧手段、流量設定機能を備えた流量調整器を介して使用者に供給される。かかる流量調整器にはヨーク締付式流量調整器が使用され、容器元弁の容器取付部、ヨーク弁接続部、ヨーク弁充填口の構造に関しては、JIS B8246で規定されている。
【０００７】
従来の医療用高圧ガスボンベの封印方法として使用されている粘着テープは、そのほとんどが一般家庭用粘着テープと同じ仕様のものである。高圧酸素ボンベに粘着テープを貼ったままでも、その上から容易に流量調整器を装着することができるため、ボンベの容器元弁と流量調整器の間に該テープを挟んだままで容器元弁の元栓の開閉を行うと、ガスが出なかったり、流量調整器の接続不良によりガスが噴出したりする危険性が生じる。
【０００８】
また容器元弁のガス噴出孔に粘着テープを直接貼り付けるため、粘着力の強いテープを使用した場合などは、綺麗に剥がすことが困難であったり、該テープの残片や粘着剤がガス噴出孔に残り、コンタミまたは異物の堆積の問題も生じる。
【０００９】
一方、ボンベの防塵対策については、大部分がキャップ等装着しないままボンベ容器の回収業者が使用者宅から空容器を持ち帰っているのが現状であり、使用者によっては空容器を屋外に放置している場合もあり、雨水浸入によるさび発生または粉塵によるコンタミ等を生じる危険性もある。
【００１０】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、ボンベ容器に装着した防塵キャップを封印の一部として使用する際、誤って上から流量調整器を取り付けることなく、また、防水／防塵としても使用が可能な防塵キャップを装着したボンベ容器を実現することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
かかる課題に対して本発明者は鋭意検討した結果、以下のボンベ容器を見出した。
【００１２】
すなわち本発明は、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁のガス噴出孔に嵌合する突起部、及び該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みを有する差込基部を有する封止部材を備えることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１３】
また本発明は、かかる差込基部の厚みが該クリアランスの最大値に５〜１０ｍｍを加算した厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベ、特に該突起部にＯリングを備えることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１４】
また本発明は、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁上部から少なくとも該容器元弁のガス噴出孔を覆う長さを有する被覆部材を備え、該被覆部材の厚みが該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１５】
また本発明は、かかる被覆部材の厚みが、該クリアランスの最小値に２〜５ｍｍを加算した厚みであることを特徴とする医療用酸素ボンベを提供するものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の医療用酸素ボンベは、容器元弁に防塵機能を有し、該容器元弁のガス噴出孔に嵌合する突起部及びその差込基部を備えた封止部材を有する。その形状としては凸形状であることが好ましく、ガス噴出孔の形状に合致、或いは略同じ径を有し、突起部表面とガス噴出孔表面との摩擦力により封止部材を把持する径を有するものが好ましい。また突起部中間部にＯリングを備えることで、封止効果を更に向上させる事ができる。
【００１７】
封止部材の差込基部はガス噴出孔への防塵・防水性能を向上させる為、ガス噴出孔の口径よりも広い幅を有するものが好ましい。その厚みは、該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器との間のクリアランス以上の厚みを有することが必要であり、該クリアランスの最大値に５〜１０ｍｍを加算した厚みを有するものが好ましい。５ｍｍ以上の厚みを備える事で、ヨーク締付式流量調整器を装着する場合、かかる封止部材を外さなければ装着することができない為、封止部材の上から誤って流量調整器を装着することがなくなる。
【００１８】
かかる封止部材の材質は特に問わないが、真鍮、アルミニウムなどの金属系や、またはボンベ容器を傷つけないため及び安全性向上のためには、オレフィン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ＡＢＳ樹脂、フッ素樹脂または塩ビなどの樹脂系が好ましい。
【００１９】
本発明の医療用酸素ボンベの別の態様例としては、内部に高圧酸素ガスを充填するボンベ容器及び容器元弁を備えた医療用酸素ボンベにおいて、該容器元弁上部から少なくとも該容器元弁のガス噴出孔を覆う長さを有する被覆部材を備えたボンベが挙げられる。
【００２０】
かかる被覆部材は、該ボンベの容器元弁に上から直接覆い被せることによりガス噴出孔を封止する部材であり、容器元弁と略密着する形状を有するのが好ましい。その材質は特に問わないが、ポリウレタン系樹脂、塩ビなどの軟質樹脂が好ましい。
【００２１】
被覆部材の厚みは、使用する容器元弁とヨーク締付式流量調整器間のクリアランスの最小値よりも大きい厚みのものが好ましい。容器元弁は略四角柱の形状をしており、クリアランスの最小値とは通常、ヨーク部分の締付方向に対して水平側のクリアランスを言う。特に該クリアランスに加え、少なくとも２ｍｍ以上の厚みを有するものが好ましく、樹脂の厚みが使用するボンベ容器元弁と流量調整器間クリアランスの最小値よりも厚いため、該被覆部材の上から誤って流量調整器を装着することがなくなる。また、その性能を維持すると共に、取扱い性を考慮すれば、５ｍｍを加算した厚みを備えることで充分である。
【００２２】
以下、実施例を図面を用いて、更に詳細に説明する。
【００２３】
図１は本発明の医療用酸素ボンベの封止部材を備えており、封印する場合、ボンベ容器１の上部に付属した容器元弁２のガス噴出孔に、凸形状の封止部材の突起部４を差込み装着する。そして従来使用していた粘着テープまたはシュリンクシール等で該封止部材の上から封印することができる。この時、差込基部３は１４ｍｍの厚みを有し、ヨーク締付式流量調整器の締付方向のクリアランス９ｍｍに対して５ｍｍを加えた厚みを有し、誤って流量調整器を装着することはない。
【００２４】
封印を破る場合は、従来の粘着テープ等を剥がした後、該防塵キャップを取り外すことにより開封状態となる。
【００２５】
一方防塵機能を高める為、突起部４の外形寸法を規定しており、元弁２のガス噴出孔に装着し両者のはめあいにより、または突起部４の中間にＯ−リングを装着する事により把持力を高め、容器元弁２に保持させて使用する。
【００２６】
また図２の医療用酸素ボンベは、容器元弁２に上から塩ビ製の被覆部材を覆い被せる。容器元弁に密着させるよう略容器元弁と同一の内形状を有し、その厚みを２ｍｍとした。ヨーク締付式流量調整器と容器元弁との締付方向に対して左右水平方向のクリアランスが１ｍｍに対して左右２ｍｍの厚みを有する事で、誤って流量調整器を装着することはない。
【００２７】
封印は被覆部材と容器元弁を粘着テープで貼り付ける或はシュリンクテープで熱封止する。封印を破る場合は、従来の粘着テープ等を剥がした後、該被覆部材を取り外すことにより開封状態となる。
【００２８】
一方防塵機能としては、容器元弁２に上からかかる被覆部材を覆い被せて使用する。この時、容器元弁２の外形とフィットしているためゴミなどが入りにくい。
【００２９】
図１、図２いずれにおいても、封印用の粘着テープ等をガス噴出孔に直接貼ることがないため、粘着剤がガス噴出孔に残らない。
【００３０】
【発明の効果】
上述したように本発明の医療用酸素ボンベは、防塵機能を備えた封止部材、被覆部材を装着しており、該防塵機能を備えた部材の上に封印しても、封印した上から誤って流量調整器を装着することなく、防塵として使用することが可能となる効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の医療用酸素ボンベの実施態様例の上部外観図（一部断面図）。
【図２】本発明の医療用酸素ボンベの別の実施態様例の上部外観図（一部断面図）。
【符号の説明】
１ ボンベ容器
２ 容器元弁
３ 差込基部
４ 突起部
５ 被覆部材
Claims (2)
- 使用時にヨーク締付式流量調整器を装着して使用する略四角柱の形状のボンベ容器元弁のガス噴出孔を封印するキャップであり、該容器元弁上部から少なくとも該容器元弁のガス噴出孔を覆う長さを有する被覆部材を備え、該被覆部材の厚みが、該容器元弁と使用するヨーク締付式流量調整器のヨーク締付け方向に対して水平側のクリアランス最小値に２〜５ｍｍを加算した厚みである容器元弁封止キャップ。
- 該キャップの内側形状が使用する該容器元弁と同一の内形状を有することを特徴とする請求項１に記載の容器元弁封止キャップ。
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|---|---|---|---|
| JP2001002387A JP4116256B2 (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 医療用酸素ボンベ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001002387A JP4116256B2 (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 医療用酸素ボンベ |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002206698A JP2002206698A (ja) | 2002-07-26 |
| JP4116256B2 true JP4116256B2 (ja) | 2008-07-09 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001002387A Expired - Fee Related JP4116256B2 (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 医療用酸素ボンベ |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8434445B2 (en) | 2008-05-27 | 2013-05-07 | Briggs & Stratton Corporation | Engine with an automatic choke and method of operating an automatic choke for an engine |
| US9464588B2 (en) | 2013-08-15 | 2016-10-11 | Kohler Co. | Systems and methods for electronically controlling fuel-to-air ratio for an internal combustion engine |
| US10054081B2 (en) | 2014-10-17 | 2018-08-21 | Kohler Co. | Automatic starting system |
-
2001
- 2001-01-10 JP JP2001002387A patent/JP4116256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8434445B2 (en) | 2008-05-27 | 2013-05-07 | Briggs & Stratton Corporation | Engine with an automatic choke and method of operating an automatic choke for an engine |
| US9464588B2 (en) | 2013-08-15 | 2016-10-11 | Kohler Co. | Systems and methods for electronically controlling fuel-to-air ratio for an internal combustion engine |
| US10240543B2 (en) | 2013-08-15 | 2019-03-26 | Kohler Co. | Integrated ignition and electronic auto-choke module for an internal combustion engine |
| US10794313B2 (en) | 2013-08-15 | 2020-10-06 | Kohler Co. | Integrated ignition and electronic auto-choke module for an internal combustion engine |
| US10054081B2 (en) | 2014-10-17 | 2018-08-21 | Kohler Co. | Automatic starting system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002206698A (ja) | 2002-07-26 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
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| A521 | Written amendment |
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