JP2002365275A - 拡散式ガス濃度検知管 - Google Patents
拡散式ガス濃度検知管Info
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- JP2002365275A JP2002365275A JP2001168457A JP2001168457A JP2002365275A JP 2002365275 A JP2002365275 A JP 2002365275A JP 2001168457 A JP2001168457 A JP 2001168457A JP 2001168457 A JP2001168457 A JP 2001168457A JP 2002365275 A JP2002365275 A JP 2002365275A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】近年問題とされている環境ホルモン対策につい
ての課題もあって、更に精度が良好で高感度測定をもた
らすことが要求されている。 【解決手段】棒状の通気性多孔質体142と、該通気性
多孔質体142の周囲に充填された試薬含浸担体144
とを備える。通気性多孔質体142は、長手方向中心に
貫通孔若しくは透孔142Aを有しており、素材として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(R)等
の耐薬品性のものが挙げられ、オープンセル型の発泡体
の形で使用される。試薬含浸担体144としては、例え
ば、シリカゲル、活性アルミナ、珪砂等を使用すること
ができる。また、圧入体16,16の素材としては、通
気性多孔質担体142と同様な素材及び慣用の素材、例
えば、綿布等の織布、不織布、吸取紙、多孔セラミック
ス等が挙げられる。
ての課題もあって、更に精度が良好で高感度測定をもた
らすことが要求されている。 【解決手段】棒状の通気性多孔質体142と、該通気性
多孔質体142の周囲に充填された試薬含浸担体144
とを備える。通気性多孔質体142は、長手方向中心に
貫通孔若しくは透孔142Aを有しており、素材として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(R)等
の耐薬品性のものが挙げられ、オープンセル型の発泡体
の形で使用される。試薬含浸担体144としては、例え
ば、シリカゲル、活性アルミナ、珪砂等を使用すること
ができる。また、圧入体16,16の素材としては、通
気性多孔質担体142と同様な素材及び慣用の素材、例
えば、綿布等の織布、不織布、吸取紙、多孔セラミック
ス等が挙げられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡散式ガス濃度検知
管の改良に関し、更に詳しくは、作業員が特定の作業環
境下において被曝する特定の有害ガス、例えば、CO2、C
O、NO2、NH3、HCN、CH3COC2H5等のガスの濃度を拡散方
式により一定時間内の平均濃度として測定することがで
きる拡散式ガス濃度検知管に関する。
管の改良に関し、更に詳しくは、作業員が特定の作業環
境下において被曝する特定の有害ガス、例えば、CO2、C
O、NO2、NH3、HCN、CH3COC2H5等のガスの濃度を拡散方
式により一定時間内の平均濃度として測定することがで
きる拡散式ガス濃度検知管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ガス濃度検知管は、一端が熔
封され且つ他端付近に折割り部が形成された透明ガラス
管の内部に、被検知ガスと接触することにより変色する
試薬を含浸させた多孔質担体を充填した後に、他端側を
熔封することにより製作されており、使用時には、前記
折割り部に沿って折り、ガス濃度検知管の内部を被検ガ
ス雰囲気に曝し、前記多孔質担体の変色長により被検ガ
スの濃度測定を行なっている。
封され且つ他端付近に折割り部が形成された透明ガラス
管の内部に、被検知ガスと接触することにより変色する
試薬を含浸させた多孔質担体を充填した後に、他端側を
熔封することにより製作されており、使用時には、前記
折割り部に沿って折り、ガス濃度検知管の内部を被検ガ
ス雰囲気に曝し、前記多孔質担体の変色長により被検ガ
スの濃度測定を行なっている。
【0003】従来、斯かるガス濃度検知管としては、例
えば、特開昭57−86049号公報、特公平4−
34453号公報及び実用新案登録第3015320
号公報に開示されたものが従来例として周知である。
えば、特開昭57−86049号公報、特公平4−
34453号公報及び実用新案登録第3015320
号公報に開示されたものが従来例として周知である。
【0004】これら従来例のうち、前者の特開昭57
−86049号公報に開示されている従来のガス濃度検
知管にあっては、試薬を含浸させる担体として濾紙を用
いることが提案されており、また、試薬を含浸させた担
体粒子の充填密度を低下させることも提案されている。
−86049号公報に開示されている従来のガス濃度検
知管にあっては、試薬を含浸させる担体として濾紙を用
いることが提案されており、また、試薬を含浸させた担
体粒子の充填密度を低下させることも提案されている。
【0005】また、特公平4−34453号公報に開
示されている従来のガス濃度検知管にあっては、通気性
の弾性多孔質体と試薬を含浸させた担体とを長手方向に
層をなして配置されている。
示されている従来のガス濃度検知管にあっては、通気性
の弾性多孔質体と試薬を含浸させた担体とを長手方向に
層をなして配置されている。
【0006】更に、後者の実用新案登録第30153
20号公報に開示されている従来のガス濃度検知管にあ
っては、透明ガラス管の内部に、被検ガスの導入を促進
する通気性多孔質体と、被検ガスと接触することにより
変色する試薬を含浸させた担体とを同心円状に配置して
なる拡散式ガス濃度検知管を提案している。
20号公報に開示されている従来のガス濃度検知管にあ
っては、透明ガラス管の内部に、被検ガスの導入を促進
する通気性多孔質体と、被検ガスと接触することにより
変色する試薬を含浸させた担体とを同心円状に配置して
なる拡散式ガス濃度検知管を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た一般的なガス濃度検知管にあっては、測定精度を向上
させるために多孔質担体中の試薬の密度を高めれば通気
抵抗が高くなり、自然拡散では不充分となり、ポンプに
よる強制通気の必要性が生じるので、個人携帯方式であ
り、かつ、検知したガスの濃度を一定時間内の平均濃度
として測定するガス濃度検知管としては適していない。
た一般的なガス濃度検知管にあっては、測定精度を向上
させるために多孔質担体中の試薬の密度を高めれば通気
抵抗が高くなり、自然拡散では不充分となり、ポンプに
よる強制通気の必要性が生じるので、個人携帯方式であ
り、かつ、検知したガスの濃度を一定時間内の平均濃度
として測定するガス濃度検知管としては適していない。
【0008】また、斯かる欠陥を克服すべく案出された
特開昭57−86049号公報に開示のガス濃度検知
管にあっては、濃度測定を行なう場合に、変色部と非変
色部との境界が明確なものとは云えず、測定精度の向上
に充分に寄与するものとは云えなかった。
特開昭57−86049号公報に開示のガス濃度検知
管にあっては、濃度測定を行なう場合に、変色部と非変
色部との境界が明確なものとは云えず、測定精度の向上
に充分に寄与するものとは云えなかった。
【0009】更に、特公平4−34453号公報に開
示の拡散式ガス濃度検知管にあっては、内部への被検ガ
スの流入・拡散が容易となり、また、試薬含浸担体の充
填密度を高くしても通気抵抗に影響を与えないため、試
薬の変色が明確となる利点を有するものの、試薬含浸担
体はガス検知管内部の一方に存在しているため、該部分
に濃度目盛りを付さねばならない点に課題がある。
示の拡散式ガス濃度検知管にあっては、内部への被検ガ
スの流入・拡散が容易となり、また、試薬含浸担体の充
填密度を高くしても通気抵抗に影響を与えないため、試
薬の変色が明確となる利点を有するものの、試薬含浸担
体はガス検知管内部の一方に存在しているため、該部分
に濃度目盛りを付さねばならない点に課題がある。
【0010】また、本発明者が案出した実用新案登録
第3015320号公報に開示の拡散式ガス濃度検知管
にあっては、好評を博し、現在はこの種のものと、被検
ガスの導入を促進する通気性多孔質体が単純な棒状態で
はなく、全長に亘る切欠きを一部に有しており、該切欠
部が透明ガラス製ガス検知管の内面に接触して形成され
る空間部に被検ガスと接触することにより変色する試薬
を含浸させた担体を配置した構成のものとが汎用されて
いる。
第3015320号公報に開示の拡散式ガス濃度検知管
にあっては、好評を博し、現在はこの種のものと、被検
ガスの導入を促進する通気性多孔質体が単純な棒状態で
はなく、全長に亘る切欠きを一部に有しており、該切欠
部が透明ガラス製ガス検知管の内面に接触して形成され
る空間部に被検ガスと接触することにより変色する試薬
を含浸させた担体を配置した構成のものとが汎用されて
いる。
【0011】而して、斯かる両タイプの拡散式ガス濃度
検知管にあっては、検知管内への被検ガスの拡散流入が
良好となり測定感度が高いが、近年問題とされている環
境ホルモン対策についての課題もあって、更に精度が良
好で高感度測定をもたらすことが要求されている。
検知管にあっては、検知管内への被検ガスの拡散流入が
良好となり測定感度が高いが、近年問題とされている環
境ホルモン対策についての課題もあって、更に精度が良
好で高感度測定をもたらすことが要求されている。
【0012】本発明はこのような従来の問題点及び要求
に鑑みてなされたもので、より精度が良好で高感度測定
をもたらすことができる拡散式ガス濃度検知管を提供す
ることを目的としたものである。
に鑑みてなされたもので、より精度が良好で高感度測定
をもたらすことができる拡散式ガス濃度検知管を提供す
ることを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、透明ガラス管等からなる管体と、該管体内に
配設された気体導入のための通気性多孔質体と、被検ガ
スと接触することにより変色する試薬を含浸させた担体
とを備えてなる拡散式ガス濃度検知管において、前記通
気性多孔質体は、長手方向中心部に貫通孔若しくは透孔
を形成してなる拡散式ガス濃度検知管に存する。
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、透明ガラス管等からなる管体と、該管体内に
配設された気体導入のための通気性多孔質体と、被検ガ
スと接触することにより変色する試薬を含浸させた担体
とを備えてなる拡散式ガス濃度検知管において、前記通
気性多孔質体は、長手方向中心部に貫通孔若しくは透孔
を形成してなる拡散式ガス濃度検知管に存する。
【0014】また、前記通気性多孔質体は、棒状であっ
て、同通気性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、
同通気性多孔質体の外面と透明ガラス管の内面との空間
部に、被検ガスと接触することにより変色する試薬を含
浸させた担体を充填するのが良い。
て、同通気性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、
同通気性多孔質体の外面と透明ガラス管の内面との空間
部に、被検ガスと接触することにより変色する試薬を含
浸させた担体を充填するのが良い。
【0015】更に、前記通気性多孔質体は、棒状であっ
て、長手方向一端から他端に亘る切欠部を有しており、
同通気性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、前記
切欠部と透明ガラス管の内面との空間部に、被検ガスと
接触することにより変色する試薬を含浸させ担体を充填
しても良い。
て、長手方向一端から他端に亘る切欠部を有しており、
同通気性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、前記
切欠部と透明ガラス管の内面との空間部に、被検ガスと
接触することにより変色する試薬を含浸させ担体を充填
しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一例を図面
を参照しながら説明する。図中10は、本発明に係る本
発明による拡散式ガス濃度検知管であり、この拡散式ガ
ス濃度検知管10は、一端が開口可能な透明ガラス管か
らなる管体12と、該管体12内に配設された気体導入
のための通気性多孔質体142と、被検知ガスに接触す
ることにより変色する試薬を含浸させた担体(以下、単
に試薬含浸担体という)144よりなる検知剤とを同心
状に配置している。
を参照しながら説明する。図中10は、本発明に係る本
発明による拡散式ガス濃度検知管であり、この拡散式ガ
ス濃度検知管10は、一端が開口可能な透明ガラス管か
らなる管体12と、該管体12内に配設された気体導入
のための通気性多孔質体142と、被検知ガスに接触す
ることにより変色する試薬を含浸させた担体(以下、単
に試薬含浸担体という)144よりなる検知剤とを同心
状に配置している。
【0017】管体12は、透明ガラス製の透明ガラス管
であって、その両端部122,124は熔封されてお
り、かつ、一端部122の付近には折割り部としての周
溝126が形成されている。
であって、その両端部122,124は熔封されてお
り、かつ、一端部122の付近には折割り部としての周
溝126が形成されている。
【0018】また、管体12内には、図2に示すよう
に、他端部124が熔封される前に、棒状の通気性多孔
質体142(図2参照)と試薬含浸担体144 (図2参
照) とからなる測定部14と、該測定部14を所定位置
に維持するための圧入体16,16とが配置されてい
る。
に、他端部124が熔封される前に、棒状の通気性多孔
質体142(図2参照)と試薬含浸担体144 (図2参
照) とからなる測定部14と、該測定部14を所定位置
に維持するための圧入体16,16とが配置されてい
る。
【0019】通気性多孔質体142は、長手方向中心に
貫通孔若しくは透孔142Aを有している。また、斯か
る多孔質体142の素材としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、 テフロン(R)等の耐薬品性のものが挙
げられ、オープンセル型の発泡体の形で使用される。因
に、斯かる素材自体としては、 テフロン(R)がベス
トであるが、一般的にはコスト等を考慮に入れ、オープ
ンセル型ポリエチレン発泡体が用いられる。
貫通孔若しくは透孔142Aを有している。また、斯か
る多孔質体142の素材としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、 テフロン(R)等の耐薬品性のものが挙
げられ、オープンセル型の発泡体の形で使用される。因
に、斯かる素材自体としては、 テフロン(R)がベス
トであるが、一般的にはコスト等を考慮に入れ、オープ
ンセル型ポリエチレン発泡体が用いられる。
【0020】このガス濃度検知管10の断面構造は、通
気性多孔質体142の中心部に貫通孔若しくは透孔14
2Aを有している点を除いて、先に紹介した実用新案登
録第3015320号公報に開示されているものと同様
である。
気性多孔質体142の中心部に貫通孔若しくは透孔14
2Aを有している点を除いて、先に紹介した実用新案登
録第3015320号公報に開示されているものと同様
である。
【0021】すなわち、測定部14は、長手方向中心部
に貫通孔若しくは透孔142Aが形成されている棒状の
通気性多孔質体142と、該通気性多孔質体142の周
囲に充填された試薬含浸担体144とからなるものであ
る。
に貫通孔若しくは透孔142Aが形成されている棒状の
通気性多孔質体142と、該通気性多孔質体142の周
囲に充填された試薬含浸担体144とからなるものであ
る。
【0022】また、試薬含浸担体144としては、例え
ば、シリカゲル、活性アルミナ、珪砂等を使用すること
ができ、圧入体16,16の素材としては、通気性多孔
質担体142と同様な素材及び慣用の素材、例えば、綿
布等の織布、不織布、吸取紙、多孔セラミックス等を例
示することができる。
ば、シリカゲル、活性アルミナ、珪砂等を使用すること
ができ、圧入体16,16の素材としては、通気性多孔
質担体142と同様な素材及び慣用の素材、例えば、綿
布等の織布、不織布、吸取紙、多孔セラミックス等を例
示することができる。
【0023】更に、管体(ガス濃度検知管)12の内径
としては、例えば、5mmと仮定し、前述した通気性多
孔質体142の形状を考慮に入れれば、同多孔質体14
2の外径は3〜5mmとなり、その中心部に形成される
透孔142Aの径は1〜3mmである。
としては、例えば、5mmと仮定し、前述した通気性多
孔質体142の形状を考慮に入れれば、同多孔質体14
2の外径は3〜5mmとなり、その中心部に形成される
透孔142Aの径は1〜3mmである。
【0024】次に、本発明に係る拡散式ガス濃度検知管
の第2実施例を図3を参照しながら説明する。尚、理解
を容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同
一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付し
て以下に説明する。
の第2実施例を図3を参照しながら説明する。尚、理解
を容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同
一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付し
て以下に説明する。
【0025】図3は、通気性多孔質体142の長手方向
表面に切欠部142Bを形成してなる拡散式ガス濃度検
知管10の横断面図であり、第1実施例と同様、長手方
向中心部には貫通孔若しくは透孔142Aが形成されて
いる。
表面に切欠部142Bを形成してなる拡散式ガス濃度検
知管10の横断面図であり、第1実施例と同様、長手方
向中心部には貫通孔若しくは透孔142Aが形成されて
いる。
【0026】前記切欠部142Bは、通気性多孔質体1
42の長手方向表面の一端部から他端部に至るまで形成
されており、この切欠部142Bと管体12の内面とで
形成される空間部に、被検ガスと接触する場合に変色す
る試薬を含浸させた試薬含浸担体144が充填されてい
る。
42の長手方向表面の一端部から他端部に至るまで形成
されており、この切欠部142Bと管体12の内面とで
形成される空間部に、被検ガスと接触する場合に変色す
る試薬を含浸させた試薬含浸担体144が充填されてい
る。
【0027】
【比較試験例1−3】次に、通気性多孔体142の長手
方向中心部に貫通孔若しくは透孔142Aを有している
二種類(図2及び図3参照)の本発明による拡散式ガス濃
度検知管10(第1実施例と第2実施例)と、該貫通孔
若しくは透孔を有していない2種類の従来技術による拡
散式ガス濃度検知管とを用い、汎用の試験条件の下 (20
℃、RH= 50%) でCO(一酸化炭素)、NH3 (アンモニ
ア) 及び H2S(硫化水素)ついての測定濃度調査(比較
試験)を行った。
方向中心部に貫通孔若しくは透孔142Aを有している
二種類(図2及び図3参照)の本発明による拡散式ガス濃
度検知管10(第1実施例と第2実施例)と、該貫通孔
若しくは透孔を有していない2種類の従来技術による拡
散式ガス濃度検知管とを用い、汎用の試験条件の下 (20
℃、RH= 50%) でCO(一酸化炭素)、NH3 (アンモニ
ア) 及び H2S(硫化水素)ついての測定濃度調査(比較
試験)を行った。
【0028】結果は図4乃至図9に示されているとおり
であり、拡散式ガス濃度検知管内に配置されておりディ
フューザとしての機能を果たしている通気性多孔質体
が、その中心部に貫通孔若しくは透孔142Aを有して
いると、同多孔質体の通気面積が増大するため、拡散式
ガス濃度検知管の測定感度が著しく上昇することが判明
した。
であり、拡散式ガス濃度検知管内に配置されておりディ
フューザとしての機能を果たしている通気性多孔質体
が、その中心部に貫通孔若しくは透孔142Aを有して
いると、同多孔質体の通気面積が増大するため、拡散式
ガス濃度検知管の測定感度が著しく上昇することが判明
した。
【0029】
【発明の効果】本発明はこのように構成される本発明の
拡散式ガス濃度検知管の透明ガラス管内に従来から配置
されており、ディフューザとしての機能を果たしている
通気性多孔質体の長手方向中心部に貫通孔若しくは透孔
が形成されている拡散式ガス濃度検知管を提供するもの
であり、図4乃至図9の比較試験例に示す如く、中心部
が無孔状態の通気性多孔質体が配置されている拡散式ガ
ス濃度検知管(従来例)に比して、予期し得ない程の高
感度測定を可能にするといった効果を奏する。
拡散式ガス濃度検知管の透明ガラス管内に従来から配置
されており、ディフューザとしての機能を果たしている
通気性多孔質体の長手方向中心部に貫通孔若しくは透孔
が形成されている拡散式ガス濃度検知管を提供するもの
であり、図4乃至図9の比較試験例に示す如く、中心部
が無孔状態の通気性多孔質体が配置されている拡散式ガ
ス濃度検知管(従来例)に比して、予期し得ない程の高
感度測定を可能にするといった効果を奏する。
【図1】本発明に係る拡散式ガス濃度検知管の第1実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す拡散式ガス濃度検知管のA−A線断
面図である。
面図である。
【図3】本発明に係る拡散式ガス濃度検知管の第2実施
例を示す横断面図である。
例を示す横断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより一酸化炭素濃
度を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより一酸化炭素濃
度を測定した結果を示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより一酸化炭素濃
度を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより一酸化炭素濃
度を測定した結果を示すグラフである。
【図6】本発明の第1実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
【図7】本発明の第2実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより硫化水素濃度
を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とにより硫化水素濃度
を測定した結果を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例を示す拡散式ガス濃度検知
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
管と従来の拡散式ガス濃度検知管とによりアンモニア濃
度を測定した結果を示すグラフである。
10 拡散式ガス濃度検知管 12 管体 122 一端部 124 他端部 126 周溝 14 測定部 142 通気性多孔質体 142A 貫通孔 142B 切欠部 144 試薬含浸担体 16 圧入体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長南 隆一 神奈川県大和市福田5669−8−216 Fターム(参考) 2G042 AA01 FA11 FB06
Claims (3)
- 【請求項1】透明ガラス管等からなる管体と、該管体内
に配設された気体導入のための通気性多孔質体と、被検
ガスと接触することにより変色する試薬を含浸させた担
体とを備えてなる拡散式ガス濃度検知管において、前記
通気性多孔質体は、長手方向中心部に貫通孔若しくは透
孔を形成してなることを特徴とする拡散式ガス濃度検知
管。 - 【請求項2】前記通気性多孔質体は、棒状であって、同
通気性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、同通気
性多孔質体の外面と透明ガラス管の内面との空間部に、
被検ガスと接触することにより変色する試薬を含浸させ
た担体が充填されていることを特徴とする請求項1に記
載の拡散式ガス濃度検知管。 - 【請求項3】前記通気性多孔質体は、棒状であって、長
手方向一端から他端に亘る切欠部を有しており、同通気
性多孔質体を透明ガラス管内に装填した際、前記切欠部
と透明ガラス管の内面との空間部に、被検ガスと接触す
ることにより変色する試薬を含浸させ担体が充填されて
いることを特徴とする請求項1に記載の拡散式ガス濃度
検知管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001168457A JP2002365275A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 拡散式ガス濃度検知管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001168457A JP2002365275A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 拡散式ガス濃度検知管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002365275A true JP2002365275A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19010683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001168457A Pending JP2002365275A (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | 拡散式ガス濃度検知管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002365275A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109297867A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-02-01 | 成都理工大学 | 一种污染区现场快速检测管及检测方法 |
-
2001
- 2001-06-04 JP JP2001168457A patent/JP2002365275A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109297867A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-02-01 | 成都理工大学 | 一种污染区现场快速检测管及检测方法 |
CN109297867B (zh) * | 2018-10-15 | 2023-10-13 | 成都理工大学 | 一种污染区现场快速检测管及检测方法 |
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