JP3015320U - 拡散式ガス濃度検知管 - Google Patents

拡散式ガス濃度検知管

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JP3015320U
JP3015320U JP1995001279U JP127995U JP3015320U JP 3015320 U JP3015320 U JP 3015320U JP 1995001279 U JP1995001279 U JP 1995001279U JP 127995 U JP127995 U JP 127995U JP 3015320 U JP3015320 U JP 3015320U
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JP
Japan
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tube
gas
gas concentration
porous body
detection agent
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JP1995001279U
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Inventor
松延邦明
佐藤清志
Original Assignee
株式会社ガステック
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管断面の全周に亘って変色する拡散式ガス濃
度検知管を提供することにある。 【構成】 少なくとも一端が開口可能な透明管の内部
に、通気性を有した多孔体と、被検知ガスに接触する事
により変色する試薬を含浸させた担体よりなる検知剤と
を同心円状に配置したので、製造の際、目盛線を付す作
業が容易であると共に、検知剤が全周に亘って変色する
ので目視するのが容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、拡散式のガス濃度検知管に関し、特に各種作業環境において被検知 ガスの濃度を拡散方式によって一定時間内の平均濃度として測定する事のできる 拡散式ガス濃度検知管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気中の各種ガス、例えばCO2,CO,NO2,NH3,HCN,C H3COC25等のガスの濃度の測定或いは存在を確認する為に、検知管が用い られている。 この種のガス濃度検知管として、従来、被検知ガスと接触することにより変色 する試薬を含浸させた多孔体を担体として透明管体内に充填し、その変色長によ り被検出ガス濃度の判定を行うものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のガス濃度検知管において、ガス濃度の測定精度を向 上させようとして試薬の分布密度を高めれば通気抵抗が大となり、自然拡散では 不十分となり、手動又は電動ポンプによって強制通気させる必要が生じて、作業 能率の低下とコスト高になる欠陥が存在した。 また、この欠陥を克服するために種々のガス検知管が提案されている。例えば 、特開昭57−86049号公報に記載された如く、濾紙を担体として試薬を含 浸させたものや、試薬を含浸させた担体粒子の充填密度を低下させたガス検知管 も市場に出回っていた。 しかし、これらのガス検知管は、変色部と非変色部との境界が明確とは云えず 、測定精度を向上させるには、充分ではなかった。
【0004】 そこで、これを解決するものとして、特公平4−34453号に開示された様 に、少なくとも一端部が開放可能とされた透明管の内部に、通気性の弾性多孔体 と、試薬を含浸させた担体よりなる検知剤とを透明管の長手方向に層をなして配 設した拡散式ガス濃度検知管が提案されている。 しかし、このようなガス検知管では、被検知ガスの自然的な侵入拡散が容易と なりその充填密度を高くしても、通気抵抗に留意する事なく、明確な変色を得る 事が出来ると云う利点が有るもの、その製造に際して、ガス濃度を測定する為の 目盛りを付す位置が変色の生じる検知剤側を選択して行わなければならなかった 。
【0005】 これは、透明管の内部に、通気性の弾性多孔体と、試薬を含浸させた担体より なる検知剤とを透明管の長手方向に層をなして配設して密封した後、肉眼で検知 剤の位置を確認してから、目盛りを印刷する必要があった。したがって、製造工 程を完全に自動化する事が困難であると云う欠点が存在した。
【0006】 本考案の目的は、上述した従来の欠点に鑑みなされたもので、検知剤の充填密 度を高くして高感度にしても、通気性を低下させる事なく且つ、製造工程を自動 化する事のできる拡散式ガス濃度検知管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る拡散式ガス濃度検知管は、少なくとも一端が開口可能な透明管か ら成る匣体の内部に、通気性を有した気体導入の為の多孔体と、被検知ガスに接 触する事により変色する試薬を含浸させた担体よりなる検知剤とを同心円状に配 置したことを特徴とするものである。
【0008】 また、前記多孔体と検知剤とは、多孔体を芯としその周囲に検知剤を配置した ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
このように、本考案に係る拡散式ガス濃度検知管によれば、変色部が管の一部 ではなく全周に現れるので、読み取り作業が容易に出来る。また、検知管に目盛 りを付ける際に、従来は変色部を選択して目盛りを付していたが、本考案では全 周に配設したので、検知剤の位置を確認する必要がなく目盛りを付す事ができる 。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面に従って本考案の一実施例を説明する。図1は、本考案の一実 施例である拡散式ガス濃度検知管の縦断面図、図2はA−A線拡大断面図、図3 は同拡散式ガス濃度検知管の平面図である。
【0011】 図1に示されるように本考案の拡散式ガス濃度検知管10は、透明なガラス製 の管11を匣体としており、この管11の先端11a近傍に、切り込み溝11- 1が形成されている。管11の先端11a及び後端11bは、夫々溶封されてお り、内部に通気性を有した多孔体12と、被検知ガスに接触する事により変色す る試薬を含浸させた担体よりなる検知剤13とが同心円状に配置されている。
【0012】 多孔体12は、先端12aが裁頭円錐状に形成されており、管11の内径の細 くなった前記切り込み溝11−1部に当接している。また、多孔体12の後端1 2bには、管11内に圧入された圧入体14,14が配設されており、多孔体1 2を所定位置に保持している。
【0013】 多孔体12としては、オープンセル型のポリエチレン発泡体が使用されている が、その素材としてはこれに限る事なく、充分な通気性をもたらす材料であり、 且つ被検知ガスと反応しない材料であれば如何なる素材であってもよい。
【0014】 検知剤13は被検知ガスの種類に依って異なり、例えば被検知ガスが塩素ガス の場合には試薬としてo−トリジン(C14162)を用いこれを担体としての シリカゲルに含浸させたものが用いられ、この場合の検知剤の変色乃至呈色は生 成する赤色ホロキノン(C14142l2)に基因する橙色である。担体として は、上記シリカゲル以外にも、活性アルミナ、珪砂等を用いる事ができる。圧入 体14用の素材は、多孔体12と同様の素材や、たの慣用素材例えば、綿、織布 、不織布、吸取紙、多孔セラミックス、ガラス繊維、金網等を使用できる。
【0015】 本実施例において、拡散式ガス濃度検知管10は、図2に示すように管11内 の横断面の中心部を多孔体12が占めており、その周囲に検知剤13が同心円状 に配設されている。多孔体12と検知剤13との領有割合は、多孔体12の通気 性や種類、被検知ガスの種類、検知剤の感度等の要素を考慮して適宜設定する事 ができる。
【0016】 図3に示す様に、管11の外周にはガス濃度目盛15が表示されている。この 目盛り15は、標準ガスを用いた検知剤13の変色長と所用時間との関係を調べ た検量線に基づくもので、相乗積(PPM,Hrs)で付されている。
【0017】 以上のように構成された拡散式ガス濃度検知管の動作について説明する。先ず 、図1〜3に示すように、所定の検知剤13がセットされた拡散式ガス濃度検知 管10の匣体である管11の先端11aを切り込み溝11−1に沿って切断する 。先端11aは、切り込み溝11−1に沿って容易に手で折って切断する事が出 来る。
【0018】 これにより一端が開放状態にある、拡散式ガス濃度検知管10は被検知ガス雰 囲気に曝される事となり、被検知ガスの濃度測定が開始される。被検知ガスは自 然拡散的に管11内に侵入し、通気性の多孔体12を介して検知剤13と接触し 反応して検知剤13を変色させる。
【0019】 したがって、検知剤13は開口部に近い部分から次第に後端11b部に向かっ て変色してゆくこととなる。測定開始から1時間経過後に検知剤13の変色長が 50の目盛線位置に達したならば、被検知ガスの平均濃度は50ppmと判定さ れ、測定開始から2時間経過後に変色長が100の目盛線位置に達した場合、既 述のように目盛線は相乗積で表示されているので、この場合の被検知ガスの平均 濃度は、 100(ppm・Hrs)÷2(Hrs)=50ppm と判定される。
【0020】 この様に本考案拡散式ガス濃度検知管は、検知剤が管11の全周に亘って変色 するので、製造に際して、目盛線を付す位置を従来のように検知剤の配設された 位置を選んで付す必要がない。したがって、人間による目視確認が必要なく、完 全自動化が可能である。
【0021】 また、被検知ガスの濃度測定の際も、検知剤が管11の全周に亘って変色する ので、検知剤が何処まで変色したかの確認が容易となり、測定精度を向上する事 ができる。
【0022】 尚、本考案は以上の実施例に限ることなく本考案の技術思想に基づいて種々の 設計変更が可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案に係る拡散式ガス濃度検知管によれば、少 なくとも一端が開口可能な透明管から成る匣体の内部に、通気性を有した気体導 入の為の多孔体と、被検知ガスに接触する事により変色する試薬を含浸させた担 体よりなる検知剤とを同心円状に配置したので、管の外周全域にわたって変色し 、従来の様に検知剤の充填された位置(変色部分)を選択して目盛線を読む必要 がない。 したがって、従来に比べて目盛線の判読が容易である。
【0024】 また、本実施例では、多孔体と検知剤とは、多孔体を芯としその周囲に検知剤 を断面同心状に配置したので、拡散式ガス濃度検知管を製造する際、製品ロット 毎に標準ガスを用いて、検知剤の変色長と所用時間との関係を調べた検量線に基 き目盛線を付す場合、従来のように検知剤の配設された部分を選択して行うと云 う作業が必要ない。したがって、自動作業により製造する場合に、人間の目で検 知剤の位置を確認する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である拡散式ガス濃度検知管
の縦断面図である。
【図2】図1中のA−A線拡大断面図である。
【図3】同拡散式ガス濃度検知管の平面図である。
【符号の説明】
10 拡散式ガス濃度検知管 11 管 11a 先端 11b 後端 11−1 切り込み溝 12 多孔体 13 検知剤 14 圧入体 15 ガス濃度目盛

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端が開口可能な透明管から
    成る匣体の内部に、通気性を有した気体導入の為の多孔
    体と、被検知ガスに接触する事により変色する試薬を含
    浸させた担体よりなる検知剤とを同心円状に配置したこ
    とを特徴とする拡散式ガス濃度検知管。
  2. 【請求項2】 前記多孔体と検知剤とは、多孔体を芯と
    しその周囲に検知剤を配置したことを特徴とする請求項
    1記載の拡散式ガス濃度検知管。
JP1995001279U 1995-03-02 1995-03-02 拡散式ガス濃度検知管 Expired - Lifetime JP3015320U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020201177A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 株式会社ガステック 酸素検知管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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