JP2002364991A - 強制振動流型ヒートパイプ及びその設計方法 - Google Patents
強制振動流型ヒートパイプ及びその設計方法Info
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Abstract
を適切な範囲とした強制振動流型ヒートパイプを提供す
る。 【解決手段】 ヒートパイプ本体1は、吸熱部7と放熱
部8との間で蛇行する閉ループ流路2を有する。ヒート
パイプ本体1の流路2内には、封入流体が封入されてい
る。流路2の両端末の連結部分2aには、バイブレータ
3が設けられている。バイブレータ3を作動すると、流
路2内に封入された封入流体に振動流が生じる。流路2
内における封入流体の振動流は、隣り合う流路内で逆位
相となる。このコスモスヒートパイプにおいては、無次
元実効熱拡散率κef *がドリームパイプを上回る修正ウ
オマスリー数αの範囲を選択する観点から、修正ウオマ
スリー数αを0.4〜7とした。
Description
熱体が発する熱を封入流体の振動流によって輸送する強
制振動流型ヒートパイプに関する。特には、輸送熱量と
加振エネルギーの比(動作係数)を適切な範囲とした強
制振動流型ヒートパイプに関する。また、そのようなヒ
ートパイプの設計方法に関する。
大量の熱を輸送することができるデバイスであり、電子
回路基板に搭載される半導体素子等の発熱体の冷却に用
いられる。
一層高くなっており、ヒートパイプの小型化と熱輸送能
力の向上がより一層求められている。例えば、ノートブ
ック型パーソナルコンピュータの場合、ヒートパイプを
コンピュータ筐体内に納めるためには、パイプ径の細径
化や薄板化が求められている。さらに、液晶パネル背面
への熱輸送を図るためには、ヒートパイプのフレキシブ
ル化も求められている。
型ヒートパイプを挙げることができる。これは、封入流
体の蒸発と凝縮とを利用し、凝縮した封入流体の吸熱部
(蒸発部)への還流を、ウィック(wick;灯心)等の毛
管力の作用によって行うものである。ところが、前述の
ウィック型ヒートパイプは、以下に述べる欠点を有して
いる。 (a)熱輸送量に上限界があり、この上限値がパイプ径
の減少とともに急速に低下する。 (b)ヒートパイプの内部構造が、封入流体を還流させ
るためにやや複雑で特殊になる。
され易い。 (d)ウィック型ヒートパイプは、いわゆる受動型デバ
イス(外部から動力供給を行わずに作動するデバイス)
であり、トップヒート(top heat;吸熱部が重力方向
の上部にある状態)や微小重力場では作動することが困
難である。前記(a)あるいは(b)の欠点を有するた
め、ウィック型ヒートパイプは細径化やフレキシブル化
が困難である。そのため、前記(a)〜(d)の欠点を
解消した新たなヒートパイプが求められている。
よって効果的に熱輸送を行うことができる振動流型ヒー
トパイプが注目されている。この振動流型ヒートパイプ
は、以下に述べる(I)、(II)のタイプに大きく分
けることができる; (I)封入流体の相変化を利用するタイプ このタイプは、蛇行閉ループに液体とその蒸気とをある
割合で封入し、自励的に発生する二相振動流や脈動流を
利用するものである。
イプ このタイプは、強制振動流における拡散促進効果を利用
するもので、強制振動流型ヒートパイプと呼ばれる。こ
の強制振動流型ヒートパイプには、同位相式(ドリーム
パイプ)と逆位相式(コスモス式;Counter−Stream−M
ode Oscillating−Flow(COSMOS))とがある。
ドリームパイプは、ヒートパイプ本体が細い管群となっ
ており、隣接する管内の振動流を同位相とするものであ
る。なお、このようなドリームパイプは、Kurzweg-Zha
o、Phys. Fluid、27(1984)、2624−26
27により提案された。
体が蛇行閉ループとなっており、隣接する流路内の振動
流を逆位相とするものである。このコスモスヒートパイ
プは、ウィック式や相変化式のヒートパイプに比べて、
トップヒートへの対応性が高い。さらに、振動流の振幅
や周波数を変えることで熱輸送量をコントロールできる
ので、発熱体の温度コントロールが可能であるという利
点もある。さらには、パイプの細径化やフレキシブル化
への対応も可能と考えられる。
スヒートパイプは、まだ実用化されていない。本発明
は、輸送熱量と加振エネルギーの比(動作係数)を適切
な範囲とした強制振動流型ヒートパイプを提供すること
を目的とする。また、そのようなヒートパイプの設計方
法を提供することも目的とする。
め、本発明の強制振動流型ヒートパイプは、吸熱部と放
熱部との間で蛇行する閉ループ流路を有するヒートパイ
プ本体と、 該流路内に封入された封入流体と、 該封
入流体に振動流を生じさせる加振機構と、を具備し、
隣接する流路内の振動流を逆位相とするヒートパイプで
あって、 前記封入流体のプラントル(Prandtle)数P
rが100以下であり、 以下の式で定義される修正ウ
オマスリー(Womersley)数αが0.4〜7であること
を特徴とする強制振動流型ヒートパイプ; α=H(ω/κ)1/2 H:前記流路幅の半分(単位m) ω:振動の角周波数(単位1/s) κ:封入流体の熱拡散率(単位m2/s)。
方法は、吸熱部と放熱部との間で蛇行する閉ループ流路
を有するヒートパイプ本体と、 該流路内に封入された
封入流体と、 該封入流体に振動流を生じさせる加振機
構と、を具備し、 隣接する流路内の振動流を逆位相と
するヒートパイプの設計方法であって、 前記封入流体
のプラントル(Prandtle)数Prを100以下とし、
以下の式で定義される修正ウオマスリー(Womersley)
数αを算出し、該数を0.4〜7の間で選択することを
特徴とする強制振動流型ヒートパイプの設計方法; α=H(ω/κ)1/2 H:前記流路幅の半分(単位m) ω:振動の角周波数(単位1/s) κ:封入流体の熱拡散率(単位m2/s)。
(動作係数)を適切な範囲とする手法を提供し、強制振
動流型ヒートパイプの実用化・汎用化を促進できる。
ては、前記プラントル数Prが50以下であり、 前記
修正ウオマスリー数αが0.4〜7であることが好まし
い。また、前記封入流体の比熱cpが、100J/kg
・Kより大であることが好ましい。
る。まず、逆位相式(コスモス式)の強制振動流型ヒー
トパイプ(以下、コスモスヒートパイプという)の構成
について説明する。図1は、本発明の一実施例に係るコ
スモスヒートパイプの一例を示す模式図である。図1に
示すコスモスヒートパイプのヒートパイプ本体1は、吸
熱部と放熱部との間で蛇行する閉ループ流路2を有す
る。ヒートパイプ本体1の隣接する流路2間には、図の
上側から下側に延びる壁部1a(図1の例においては4
つ)と、図の下側から上側に延びる壁部1b(図1の例
においては5つ)が存在する。
流体が封入されている。この封入流体としては、後述す
る様々な液体等を用いることができる。ヒートパイプ本
体1の流路2の両端末の連結部分2aには、バイブレー
タ(加振機構)3が設けられている。バイブレータ3と
しては、ソレノイドやダイヤフラム等を用いることがで
きる。このバイブレータ3を作動すると、流路2内に封
入された封入流体に振動流が生じる。流路2内における
封入流体の振動流は、隣り合う流路内で逆位相となる。
なお、このようなコスモスヒートパイプにおいては、長
手方向の端部、この例では図の上部が吸熱部7となり、
図の下部が放熱部8となる。
式)の強制振動流型ヒートパイプの構成について説明す
る。図2は、同位相式(ドリーム式)の強制振動流型ヒ
ートパイプの一例を示す模式図である。図2に示すドリ
ームパイプのヒートパイプ本体11は、温熱貯蔵部12
と冷熱貯蔵部13を有する。これらの貯蔵部12、13
間は、パイプ群14で繋がれている。パイプ群14は、
この例では5つの細い管群であり、それぞれは壁部14
aで仕切られている。両貯蔵部12、13及びパイプ群
14の流路15内に、封入流体が封入されている。ヒー
トパイプ本体11の冷熱貯蔵部13には、ソレノイドや
ダイヤフラム等からなるバイブレータ(加振機構)16
が設けられている。このバイブレータ16を作動する
と、ヒートパイプ本体11内に封入された封入流体に振
動流が生じる。流路15内における封入流体の振動流
は、隣り合う流路内で同位相となる。
送熱量と加振エネルギーの比(動作係数)を適切な範囲
とするための設計条件について説明する。図1に示すよ
うなコスモスヒートパイプについて、平行平板間の幅2
Hの二次元流路内で、流路長さ方向yの圧力勾配Pco
s[ωt](P:振動流の圧力振幅(単位Pa)、ω:バ
イブレータの振動の角周波数(単位1/s)、t:時間
(単位s))によって誘起される周期定常な層流振動流
を考える。なお、以下の説明においては、簡単のため流
路壁の厚さはゼロとする。このように仮定しても、銅や
アルミニウム等の標準的な材料で通常の厚さ(例えば
0.1〜0.3mm)を選択する限りにおいては、大勢
に影響はない。
4)、3498−3503(史小宏・西尾茂文・舟津功
治)」及び「Int.J.Heat&Mass Transfar、38(1
995)、2457−2470(S.Nishio、X.-H.Shi
and W.-M.Zhang)」に示したように、コスモスヒート
パイプの無次元実効熱拡散率κef *に関しては、次の
「数1」が成立する;
である。
e[X]はXの実部を意味する。さらに、Prはプラント
ル(Prandtle)数を表し、αは修正ウオマスリー(Wome
rsley)数を表す。ここで、修正ウオマスリー数αは、
次式で定義される; α=H(ω/κ)1/2 但し、H:パイプ(図1参照)の流路幅の半分(単位
m) ω:バイブレータ(図1参照)の振動の角周波数(単位
1/s) κ:封入流体の熱拡散率(単位m2/s)。
「数2」で与えられる;
長さと単位温度勾配(温度勾配Ω=1(単位K/m))
を有するものとし、このようなドリームパイプが輸送可
能な熱量(単位W)と振動流を駆動するための仕事との
比を基準動作係数ηseと呼ぶと、これは次の「数3」で
与えられる;
(m2) cp:定圧比熱(単位J/kg・K) u:封入流体の流速(単位m/s) である。
に比例し、「数3」によれば基準動作係数ηseはSに依
存しないことがわかるので、振動流の体積振幅Sはシス
テムが許容できる最大の値とすることが妥当である。そ
こで、本実施例では、振動流の体積振幅Sを所与とし、
無次元実効熱拡散率κef *と動作係数を最大にする条件
について考察する。
件について考察する。図3は、無次元実効熱拡散率κef
*を、修正ウオマスリー数αに対して、プラントル数P
rをパラメータとして示したグラフである。図3のグラ
フにおいて、縦軸は無次元実効熱拡散率κef *を表し、
横軸は修正ウオマスリー数αを表す。白抜き記号はコス
モスヒートパイプを表し、○、□及び◇は、それぞれプ
ラントル数をPr=0.01、1及び100とした場合
の値を示す。黒塗り記号はドリームパイプを表し、●、
▲、■及び◆は、それぞれプラントル数をPr=0.0
1、0.1、1及び100とした場合の値を示す。
式ならびにドリーム式ヒートパイプの双方について、各
プラントル数Prで無次元実効熱拡散率κef *が最大と
なる修正ウオマスリー数αが存在する。最大値の具体的
な数値は、以下の通りである; (A)コスモスヒートパイプの場合 (A1)プラントル数Pr=0.01に対しては、修正
ウオマスリー数α=1.56において無次元実効熱拡散
率κef *=0.228。 (A2)プラントル数Pr=1に対しては、修正ウオマ
スリー数α=1.56において無次元実効熱拡散率κef
*=0.299。 (A3)プラントル数Pr=100に対しては、修正ウ
オマスリー数α=1.57において無次元実効熱拡散率
κef *=0.300。
ウオマスリー数α=1.34において無次元実効熱拡散
率κef *=0.00152。 (B2)プラントル数Pr=0.1に対しては修正、ウ
オマスリー数α=1.84において無次元実効熱拡散率
κef *=0.0122。 (B3)プラントル数Pr=1に対しては、修正ウオマ
スリー数α=2.89において無次元実効熱拡散率κef
*=0.0420。 (B4)プラントル数Pr=100に対しては、修正ウ
オマスリー数α=3.19において無次元実効熱拡散率
κef *=0.0477。
元実効熱拡散率κef *が、ドリームパイプを上回る修正
ウオマスリー数αの範囲を選択する観点から、修正ウオ
マスリー数αを0.4〜7とした。
考察する。目的の実効熱拡散率をκef、0とすると、「数
1」より次式が得られる;
の「数5」が得られる;
0を、修正ウオマスリー数αに対して、プラントル数P
rをパラメータとして示したグラフである。同図(a)
がコスモスヒートパイプの場合を表し、同図(b)がド
リームパイプの場合を表す。図4のグラフにおいて、縦
軸は「数5」における動作係数η0を表し、横軸は修正
ウオマスリー数αを表す。図4(a)のコスモスヒート
パイプについては、プラントル数をPr=0.01、
0.1、1、10及び100とした場合のグラフを示
す。図4(b)のドリームパイプについては、プラント
ル数をPr=0.1、1、10及び100とした場合の
グラフを示す。
式ならびにドリーム式ヒートパイプの双方について、各
プラントル数Prでη0が最大となる修正ウオマスリー
数αが存在する。最大値の具体的な数値は、以下の通り
である;
(a)参照) (C1)プラントル数Pr=0.01に対しては、修正
ウオマスリー数α=1.72において動作係数η0=
0.503。 (C2)プラントル数Pr=0.1に対しては、修正ウ
オマスリー数α=1.69において動作係数η0=0.
213。 (C3)プラントル数Pr=1に対しては、修正ウオマ
スリー数α=1.84において動作係数η0=0.05
02。 (C4)プラントル数Pr=10に対しては、修正ウオ
マスリー数α=1.87において動作係数η0=0.0
0525。 (C5)プラントル数Pr=100に対しては、修正ウ
オマスリー数α=1.87において動作係数η0=0.
000525。
4(b)参照) (D1)プラントル数Pr=0.1に対しては、修正ウ
オマスリー数α=2.25において動作係数η0=2.
67×10-5。 (D2)プラントル数Pr=1に対しては、修正ウオマ
スリー数α=3.21において動作係数η0=4.02
×10-4。 (D3)プラントル数Pr=10に対しては、修正ウオ
マスリー数α=3.84において動作係数η0=8.7
3×10-5。 (D4)プラントル数Pr=100に対しては、修正ウ
オマスリー数α=3.85において動作係数η0=8.
86×10-6。
「数5」により、定圧比熱cpが互いに近い値の封入流
体であり、また振動流の体積振幅Sが固定した条件で目
的の実効熱拡散率κef、0を実現する際に、最も高い動作
係数を与える条件である。したがって、この動作係数η
0が最大になるように条件設定すると動作係数を適切な
範囲とすることができる。このように、振動流の体積振
幅Sが与えられたときに、動作係数η0と熱拡散率(無
次元実効熱拡散率κef)を最適にする条件が決定され
る。前述のα=0.4〜7の範囲において、動作係数η
0はドリームパイプよりはるかに大きく、好ましい範囲
といえる。
ートパイプの具体的な数値例について述べる。強制振動
流型ヒートパイプの封入流体の平均温度を300Kと
し、封入流体をNa−K(プラントル数Pr=0.04
5)、水(プラントル数Pr=5.85)、又は、エタ
ノール(プラントル数Pr=20.8)とする。また、
振動流の体積振幅はS=50mm、振動の角振動数はω
=2π(周波数は1Hz)とする。
トパイプについて、流路幅2H、得られる実効熱拡散率
と銅の熱拡散率との比χ、及び、基準動作係数ηseの値
をそれぞれ示す表である。なお、基準動作係数ηseの値
は、温度勾配がΩ=1K/mの場合である。図5の表に
示す通り、前述した最適条件下(η0が最大になるよう
な条件下)でのコスモスヒートパイプは、封入流体がN
a−K、水、エタノールのいずれであっても、実効熱拡
散率と銅の熱拡散率との比χ=34〜40となってお
り、銅に比べて高い実効熱伝導率と動作係数が実現でき
る。例えば、現実の温度勾配を10K/mとし、封入流
体を水とした場合は、本発明に係る設計条件に基づくコ
スモスヒートパイプは、図5のηseと10k/mから熱
輸送量の1/89であり、熱輸送量の1%程度の加振仕
事で銅の40倍程度の熱輸送が実現できる。
によれば、輸送熱量と加振エネルギーの比(動作係数)
を適切な範囲とした強制振動流型ヒートパイプを提供で
きる。
の一例を示す模式図である。
パイプの一例を示す模式図である。
ー数αに対して、プラントル数Prをパラメータとして
示したグラフである。
スリー数αに対して、プラントル数Prをパラメータと
して示したグラフである。同図(a)がコスモスヒート
パイプの場合を表し、同図(b)がドリームパイプの場
合を表す。
得られる実効熱拡散率と銅の熱拡散率との比χ、及び、
基準動作係数ηseの値をそれぞれ示す表である。
1b 壁部 2 閉ループ流路 2a
両端末の連結部分 3 バイブレータ(加振機構) 7 吸熱部 8 放
熱部
Claims (4)
- 【請求項1】 吸熱部と放熱部との間で蛇行する閉ルー
プ流路を有するヒートパイプ本体と、 該流路内に封入された封入流体と、 該封入流体に振動流を生じさせる加振機構と、を具備
し、 隣接する流路内の振動流を逆位相とするヒートパイプで
あって、 前記封入流体のプラントル(Prandtle)数Prが100
以下であり、 以下の式で定義される修正ウオマスリー(Womersley)
数αが0.4〜7であることを特徴とする強制振動流型
ヒートパイプ; α=H(ω/κ)1/2 H:前記流路幅の半分(単位m) ω:振動の角周波数(単位1/s) κ:封入流体の熱拡散率(単位m2/s)。 - 【請求項2】前記プラントル数Prが50以下であり、 前記修正ウオマスリー数αが0.4〜7であることを特
徴とする請求項1記載の強制振動流型ヒートパイプ。 - 【請求項3】前記封入流体の比熱cpが、100J/k
g・Kより大であることを特徴とする請求項1又は2記載
の強制振動流型ヒートパイプ。 - 【請求項4】 吸熱部と放熱部との間で蛇行する閉ルー
プ流路を有するヒートパイプ本体と、 該流路内に封入された封入流体と、 該封入流体に振動流を生じさせる加振機構と、を具備
し、 隣接する流路内の振動流を逆位相とするヒートパイプの
設計方法であって、 前記封入流体のプラントル(Prandtle)数Prを100
以下とし、 以下の式で定義される修正ウオマスリー(Womersley)
数αを算出し、該数を0.4〜7の間で選択することを
特徴とする強制振動流型ヒートパイプの設計方法; α=H(ω/κ)1/2 H:前記流路幅の半分(単位m) ω:振動の角周波数(単位1/s) κ:封入流体の熱拡散率(単位m2/s)。
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