JP2002364839A - ガス燃焼器監視装置及びバフラ排気漏監視方法 - Google Patents

ガス燃焼器監視装置及びバフラ排気漏監視方法

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JP2002364839A
JP2002364839A JP2001177024A JP2001177024A JP2002364839A JP 2002364839 A JP2002364839 A JP 2002364839A JP 2001177024 A JP2001177024 A JP 2001177024A JP 2001177024 A JP2001177024 A JP 2001177024A JP 2002364839 A JP2002364839 A JP 2002364839A
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gas combustor
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gas
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JP2001177024A
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Tatsunori Hara
達範 原
Akira Ono
彰 小野
Kazu Mochizuki
計 望月
Izumi Katsube
泉 勝部
Hiromasa Takashima
裕正 高島
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JAPAN GAS ASS
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Keiyo Gas Co Ltd
Japan Gas Association
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JAPAN GAS ASS
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Keiyo Gas Co Ltd
Japan Gas Association
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成又は方法でCO濃度監視及びバフ
ラ排気漏監視の2重の安全対策を施す。 【解決手段】 バフラ5の一部に取り付けられたバイメ
タルスイッチ11は、予め定められたバフラ排気漏とみ
なすべき所定以上の排気温度において、異常を示すバフ
ラ排気漏信号を出力する。そして、このバフラ排気漏信
号に応答して、異常警報、ガス燃焼器停止制御、電磁弁
遮断制御等の異常処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バフラ排気漏を監
視することができるガス燃焼器監視装置、及びそのバフ
ラ排気漏監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CF式給湯器等のガス燃焼器
からの排気ガスを屋外に導入するように屋外に向けて延
設された排気筒内に風が吹き込みガス燃焼器側に排気ガ
スが逆流することにより、ガス燃焼器の燃焼に支障を来
すことがないように、排気出口部にバフラが設置された
ガス燃焼器が知られている。
【0003】ところが、上記のような構造のガス燃焼器
は、例えば、上記排気筒がゴミの堆積や鳥の巣等により
閉塞したり、風が排気筒に屋外から継続的に逆流した場
合、大量のCOガスを含んだ排気が、バフラを介して長
時間屋内に溢れる、いわゆるバフラ排気漏が発生する可
能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来のこの種
のガス燃焼器では、排気筒の一部に強制排気ファンを設
けて強制排気するようにしているが、安全面を考慮する
と常時強制排気ファンを駆動させておく必要があり、こ
のための消費電力が嵩むという問題があった。また、強
制排気ファン自体の装置コストがかかる、設置スペース
が増大する、全体構造が複雑化する等の問題もあった。
【0005】よって本発明は、上述した現状に鑑み、上
記のような強制排気ファンを用いることなく簡単な構成
又は方法で上記バフラ排気漏の問題を解決し、CO濃度
監視及びバフラ排気漏監視の2重の安全対策を施すこと
を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載のガス燃焼器監視装置は、図1
の基本構成図に示すように、ガス燃焼器2から排出され
る排気中のCO濃度をCOセンサ121にて検出し、こ
の検出結果に基づいて前記ガス燃焼器2の監視制御を行
う監視制御手段101aを具備するガス燃焼器監視装置
において、前記ガス燃焼器2の排気出口部と排気筒6と
の間に介設されたバフラ5の一部に取り付けられ、予め
定められたバフラ排気漏とみなすべき所定以上の排気温
度を検出すると、この異常を示すバフラ排気漏信号を出
力するバフラ排気漏信号出力素子11aと、前記バフラ
排気漏信号に応答して異常処理を行う異常処理手段10
1bとを含むことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、バフラ排気
漏信号出力素子11a及び異常処理手段101bを含
む。このバフラ排気漏信号出力素子11aは、ガス燃焼
器2の排気出口部と排気筒6との間に介設されたバフラ
5の一部に取り付けられ、予め定められたバフラ排気漏
とみなすべき所定以上の排気温度を検出すると、この異
常を示すバフラ排気漏信号を出力する。そして、このバ
フラ排気漏信号に応答して異常処理手段101bが異常
処理を行う。このように、バフラ5の一部の排気温度に
基づいてバフラ排気漏に関する異常処理を行うようにし
ているので、従来のように、強制排気ファン等を設ける
必要がなくなる。また、バフラ排気漏を示すバフラ排気
漏信号は、バフラ排気漏信号出力素子11aで生成され
て出力されるので、ガス燃焼器監視装置本体側での処理
手順もシンプルになる。もちろん、本来の排気中のCO
濃度に基づく監視制御も行われるので、CO濃度監視及
びバフラ排気漏監視の2重の安全対策が施される。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項1記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記バフラ排気漏信号出力素子11aは、バイメタ
ルスイッチ11であることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、バフラ排気
漏信号出力素子11aはバイメタルスイッチ11である
ので、小型でバフラ5の所望の場所への取り付けが容易
である。すなわち、取り付け場所の制約が少ないので、
所望の場所への取り付けが容易であり、バフラ排気漏検
出が正確にできる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項2記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記異常処理手段101bは、前記バフラ排気漏信
号に応答して前記バフラ排気漏を外部に警報するバフラ
排気漏警報出力手段101cを含むことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、バフラ排気
漏が外部に警報されるので、即座に適切な対応がとれ
る。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項3記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記異常処理手段101bは、前記バフラ排気漏信
号に応答して前記ガス燃焼器2を停止制御するガス燃焼
器停止制御手段101dを更に含むことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、バフラ排気
漏時には、上記バフラ排気漏警報に加えてガス燃焼器2
が停止制御されるので、より安全性が向上する。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載のバフラ排気漏監視方法は、ガス燃焼器2から排
出される排気中のCO濃度をCOセンサ121にて検出
し、この検出結果に基づいて前記ガス燃焼器2の監視制
御を行うガス燃焼器監視装置のバフラ排気漏による異常
を監視する方法であって、前記ガス燃焼器2の排気出口
部と排気筒6との間に介設されたバフラ5の一部が予め
定められたバフラ排気漏とみなすべき所定以上の排気温
度になったことを検出し、この異常を示すバフラ排気漏
信号を出力するバフラ排気漏信号出力段階と、前記バフ
ラ排気漏信号に応答して、前記バフラ排気漏を外部に警
報する警報段階と、前記バフラ排気漏信号に応答して、
前記ガス燃焼器2を停止制御する停止制御段階とを含む
ことを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、バフラ5の
一部の排気温度に基づいてバフラ排気漏に関する異常警
報及びガス燃焼器停止制御が行われるので、従来のよう
に、強制排気ファン等を設ける必要がなくなる。もちろ
ん、本来の排気中のCO濃度に基づく監視制御も行われ
るので、CO濃度監視及びバフラ排気漏監視の2重の安
全対策が施される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図2及び図3を用いて、本
発明のガス燃焼器監視装置が適用される全体システム及
びバフラ等について説明する。図2は、本発明のガス燃
焼器監視装置が適用される全体システムを示すブロック
図である。図3は、図2のバフラの概略的な断面イメー
ジ及びバイメタルスイッチの取付位置の例を示す説明図
である。
【0017】図2に示すように、屋内Rに設置されたガ
ス燃焼器監視装置1は、接続線L1を介してガス燃焼器
2に接続されている。この接続線L1は、ガス燃焼器監
視装置1が後述するCOセンサからのCO濃度検出信号
を受信するための信号線を含む。ガス燃焼器監視装置1
はまた、接続線L2を介してバフラ5の一部に設置され
たバイメタルスイッチ11に接続されている。この接続
線L2は、ガス燃焼器監視装置1が後述するバイメタル
スイッチ11からのバフラ排気漏信号を受信するための
信号線を含む。そして、監視装置1は、電源線L4を介
してコンセント7に接続されて、商用電源が供給され
る。この商用電源は、図示しないが所望の電源回路によ
って変換され、監視装置1の駆動電源等が生成される。
このガス燃焼器監視装置1は、通常の監視制御を行う他
に、上記バイメタルスイッチ11からのバフラ排気漏信
号に応答して、バフラ排気漏を外部に警報したり、ガス
燃焼器2を停止させたり、電磁弁12を遮断制御する等
の異常処理も行う。
【0018】ガス燃焼器2は、例えば給湯器であり、そ
の前面部に点火スイッチや温度調整スイッチ等のスイッ
チ21が配設されている。このガス燃焼器2は、給水管
4Aを介して供給される水を、内蔵されるガスバーナ等
を含む熱交換装置により加熱して、給湯管4Bに供給す
る。
【0019】上記ガスバーナ等を含む熱交換装置の熱源
である燃料ガスは、ガス燃焼器2に接続されたガス管3
を介して図示しないLPガス供給源から供給される。こ
のガス管3の途中には電磁弁12が介設されており、C
O濃度異常時等には、この電磁弁12が信号線L3を介
してガス燃焼器監視装置1に遮断制御されて、安全のた
めにガス燃焼器2への燃料ガスの供給が停止される。
【0020】このガス燃焼器2の排気出口部には、バフ
ラ5及び排気筒6が取り付けられている。排気筒6は、
上記ガスバーナ等を含む熱交換装置を通過した排気ガス
を収集して屋外に排出する筒で、排出側の端部に逆風に
よる燃焼の悪化を緩和するために、上記バフラ5が取り
付けられている。このバフラ5及び排気筒6は、取り付
け金具8により屋内Rの壁等に固定されている。このバ
フラ5の一部には、バイメタルスイッチ11が取り付け
られいる。この取り付け位置等に関しては、後で図3を
用いて説明する。このバイメタルスイッチ11からのバ
フラ排気漏信号は、バフラ排気漏とみなすべき所定以上
の排気温度が検出された際に発っせられるもので、上記
ガス燃焼器監視装置1に供給されて、異常処理を行うト
リガに利用される。
【0021】このような構成において、このガス燃焼器
監視装置1は基本的に、ガス燃焼器2から排出される排
気中のCO濃度をここでは図示しないCOセンサにて検
出し、この検出結果に基づいて外部に異常警報したり、
ガス燃焼器2を停止させたり、電磁弁12を遮断制御す
る等の通常の監視制御を行う。更に、ガス燃焼器監視装
置1は上記バイメタルスイッチ11からのバフラ排気漏
信号に応答して、バフラ排気漏を外部に警報したり、ガ
ス燃焼器2を停止させたり、電磁弁12を遮断制御する
等の異常処理も行う。これらの処理に関しては、後で図
4及び図7を用いて説明を加える。
【0022】図3の説明図に示すように、このガス燃焼
器2の排気出口部には、逆風防止板51を含むバフラ5
及び排気筒6が取り付けられている。これらの構造は、
通常知られているものである。矢印で示すガス燃焼器2
の排気は、通常は、図面上方に移動し排気筒6側に抜け
て、最終的に屋外に排出される。但し、従来例で説明し
たように排気筒6が閉塞されたりすると、大量のCOガ
スを含んだ排気が逆流して、ガス燃焼器2の排気出口部
とバフラ5との隙間から屋内に溢れる、いわゆるバフラ
排気漏が発生する可能性がある。なお、ここでは従来例
のような強制排気ファンは使用しないものとする。
【0023】このようなバフラ排気漏が発生した場合、
高温の排気ガスは屋外に排出されないため、バフラ5が
取り付けられているガス燃焼器2の排気出口部付近の温
度が大きく上昇する。この温度上昇を、バフラ5の内側
の逆風防止板51やバフラ5の内側下方に取り付けられ
たバイメタルスイッチ11により検出して、上記バフラ
排気漏信号を出力するようにする。
【0024】上記バイメタルスイッチ11は、膨張率の
異なる2枚の金属板を張り合わせ、これら金属板の熱膨
張率の変異差を利用して開閉動作する公知のディバイス
である。但しここでは、バフラ排気漏とみなすべき所定
の排気温度、例えば約70℃に到達すると閉状態から開
状態に切り替わるものを利用するものとする。この開状
態への切り替わりが上記及び請求項記載のバフラ排気漏
信号に相当する。このバフラ排気漏信号はガス燃焼器監
視装置1に供給されて、所定の異常処理を行うトリガと
して利用される。
【0025】このように、バイメタルスイッチ11を用
いることにより、バフラ排気漏を示すバフラ排気漏信号
がバイメタルスイッチ11側で生成されるので、処理手
順が簡素になる。すなわち、通常のサーミスタ等を用い
た場合には、MPU101側でサーミスタ出力値と基準
値とを比較する処理が少なくとも必要となるのに対し
て、この実施形態ではバフラ排気漏信号がバイメタルス
イッチ11側で生成されるので、装置本体側のMPU1
01での処理手順が非常にシンプルになる。また、バイ
メタルスイッチ11は小型軽量であるので、バフラ5の
所望の場所への取り付けが容易である。すなわち、取り
付け場所の制約が少ないので、所望の場所への取り付け
が容易になり、バフラ排気漏検出が正確にできるように
なる。また、バイメタルスイッチ11は、入手が容易で
低コストであるという長所もある。
【0026】次に、図4〜図6を用いて、本実施形態の
ガス燃焼器監視装置に関わるハードウエア構成について
説明する。図4は、本発明の実施形態に関わるガス燃焼
器監視装置の概要を示すブロック図である。図5は、図
4のセンサ部に関わる構成を説明する図である。図6
は、図5のセンサ部に含まれる接触燃焼式センサの一例
を示す概略図である。
【0027】図4のブロック図に示すように、本ガス燃
焼器監視装置は、マイクロプロセッシングユニット(M
PU)101、センサ部102、センサ部電源供給回路
103、CO濃度警報出力部104、バフラ排気漏警報
出力部105、記憶部106、及び電源スイッチ(S
W)107を含んで構成される。このような構成のガス
燃焼器監視装置は、監視されるべき給湯器等のガス燃焼
器2に接続される。
【0028】本ガス燃焼器監視装置は、ガス燃焼器2が
オンされたことに応答して監視を開始し、監視中にCO
濃度異常を検出した際に異常警報を出したり、前述の電
磁弁12を閉じてガス燃焼器2のガス供給を停止制御す
るように接続されている。また、本ガス燃焼器監視装置
がガス燃焼器2の排気ガスに含まれるCOガスの濃度を
検出できるように、ガス燃焼器2の排気口内部はセンサ
部102のCOセンサ121等が配置されている。更
に、ガス燃焼器監視装置1は上記バフラ排気漏信号に応
答して、バフラ排気漏に関する異常処理も行う。
【0029】本ガス燃焼器監視装置に含まれる上記MP
U101は、センサ部102からCO濃度情報として、
CO濃度検出電流Is又はこれに伴う起電力を取得して
ガス燃焼器2の濃度異常を判断する。この電流Is又は
起電力は、センサ部102を構成する後述のブリッジ回
路を用いて取得される。
【0030】また、MPU101は、その内部に図示し
ない読み出し専用のメモリ(以下ROMと略記)、読み
出し書き込み自在のメモリ(以下RAMと略記)、及び
時刻情報を出力するタイマ等を有している。ROMには
本発明の実施形態に関わるプログラムや固定データ等が
予め格納されている。RAMは処理の過程で発生する各
種のデータを格納する各種格納エリア等を有して構成さ
れている。
【0031】このMPU101は、ガス燃焼器監視装置
1はバイメタルスイッチ11からのバフラ排気漏信号に
応答して、バフラ排気漏警報出力部105を制御してバ
フラ排気漏を外部に警報したり、ガス燃焼器2を停止さ
せたり、電磁弁12を遮断制御する等の異常処理も行
う。もちろん、通常は、センサ部102から取得される
上記CO濃度検出電流Isに基づきガス燃焼器2がCO
濃度異常を検出し、これを検出した場合にはCO濃度警
報出力部104を制御して異常警報を行わせたり、ガス
燃焼器2を停止制御させたり、電磁弁12を遮断制御し
たりする。
【0032】センサ部102は、CO濃度検出素子とし
てのCOセンサ121(又は接触燃焼式COセンサと記
載)及びその補償素子122(又は温度補償素子と記
載)を含んで構成される。このセンサ部102の構成
は、例えば、図5に示すように、上記COセンサ121
にはヒータ121Aが含まれ、補償素子122にはヒー
タ122Aが含まれている。ヒータ121A、ヒータ1
22Aは固定抵抗R1、R2及び可変抵抗Rvと共にブ
リッジ回路を構成し、このブリッジ回路には後述するセ
ンサ部電源供給回路103が接続されている。
【0033】使用するに際しては、まず、ガスを流さな
い状態で電流Is(又はCO濃度検出電流と記載)が流
れないように可変抵抗Rvを調整する。この状態におい
て、ガス中のCOガスがCOセンサ121に触れると、
触媒作用により素子表面が酸化され、反応熱が生じる。
この反応熱によりヒータ121Aの抵抗値が上昇し、こ
の抵抗値の上昇によりブリッジ回路の平衡が崩れ、上記
電流Isが流れることになる。電流Isを測定してCO
濃度が算出される。この場合において、ヒータ122A
は周囲温度の変動によるヒータ121Aの抵抗値の変動
を相殺し、反応熱に起因するヒータ121Aの抵抗値の
上昇のみを取り出せるように補償する。このCOセンサ
121に、図示しない排気ガス入口より流入したガス燃
焼器2からの排気ガスが接触することにより、CO濃度
が検出される。なお、上記電流Isは図4中のCO濃度
検出信号に対応する。また、このCOセンサ121の例
に関しては、次の図6を用いて説明を加える。
【0034】上記接触燃焼式COセンサ121は、図6
の概略図に示すように、20〜50μmの細い白金線ヒ
ータ121Aをコイル状に形成し、その上に触媒121
B(Al23)を塗布し、更に乾燥及び焼成を行うこと
によって基本的に形成されている。そして、このセンサ
は不完全燃焼ガスが存在すると、その中に含まれるC
O、H2と触媒との反応熱で白金線コイルの抵抗値が上
昇する現象を利用して、COガスの検出が行われる。
【0035】センサ部電源供給回路103は、MPU1
01に制御されて上記センサ部102のCOセンサ12
1に待機電流を供給したり、定常的な駆動電流を供給す
る定電流回路の一種である。
【0036】CO濃度警報出力部104及びバフラ排気
漏警報出力部105はそれぞれ、CO濃度異常及びバフ
ラ排気漏が判定された際、MPU101に指令されて警
報音を出力したり、警報メッセージを表示させたり、或
いは発光したりして異常を警報する音声発生装置及び表
示装置である。
【0037】記憶部106は、CO濃度異常判定基準値
等を格納するものである。電源SW107は本装置の起
動時又は終了時に押下される公知のプッシュスイッチで
ある。
【0038】このような構成を有するガス燃焼器監視装
置の本発明の実施形態に関わる処理手順を、以下に図7
を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態に関わる
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0039】図7に示すように、ステップS1において
は、CO濃度を検出するために、図5に示すブリッジ回
路中のCO濃度検出電流Isが測定される。なお、CO
濃度を検出するためには、COセンサ121及び補償素
子122の接続点と抵抗Rvとの間の電位差を測定して
もよい。ここでは、これらを代表してCO濃度検出信号
と呼んでいる。
【0040】次に、ステップS2においては、このCO
濃度検出信号がCO濃度異常を判定するための予め定め
られた所定の基準値と比較される。ここで、CO濃度検
出信号が正常値、すなわち、CO濃度が正常であると判
定された場合にはバフラ排気漏のチェックを行うべくス
テップS3に進み(ステップS2のY)、CO濃度検出
信号が異常値、すなわち、CO濃度が異常であると判定
された場合には、対応する異常処理を行うべくステップ
S4A及びステップS5に進む(ステップS2のN)。
【0041】ステップS4Aにおいては、CO濃度警報
出力部104が指令されて、警報音が出力されたり、警
報メッセージが表示されたりしてCO濃度異常が警報さ
れる。そして、ステップS5においては、安全のため
に、ガス燃焼器2の停止制御が行われる。また、この停
止制御では、電磁弁12が指令されてガス管3の遮断制
御も行われる。なお、上記ステップS1、ステップS2
のN、ステップS4A及びステップS5で示した処理
は、通常のガス燃焼器監視装置でも行われている公知の
技術である。
【0042】一方、ステップS2でCO濃度が正常であ
ると判定されて移行したステップS4においては、バフ
ラ排気漏信号の有無が判定される。すなわち、上述した
ように排気筒6が閉塞等によりバフラ排気漏が発生する
と、バフラ5内部は温度上昇して、バイメタルスイッチ
11から上記バフラ排気漏信号が出力される。このバフ
ラ排気漏信号有とこのステップS3で判定されると(ス
テップS3のY)、バフラ排気漏が発生しているのでこ
れに関わる異常処理を行うべくステップS4及びステッ
プS5に進み、バフラ排気漏信号無と判定されると(ス
テップS3のN)、正常状態であるのでステップS1に
戻り、CO濃度検出信号測定、CO濃度異常判定、及び
バフラ排気漏信号有無判定の監視ループが継続される。
【0043】上記ステップS3でバフラ排気漏信号有と
判定されて移行したステップS4においては、バフラ排
気漏警報出力部105が指令されて、警報音が出力され
たり、警報メッセージが表示されたりしてバフラ排気漏
が警報される。そして、ステップS5では、上述したよ
うに、安全のために燃焼器2の停止制御が行われる。ま
た、この停止制御では、電磁弁12が指令されてガス管
3の遮断制御も行われる。
【0044】このように、バフラ排気漏時にはステップ
S4でバフラ排気漏が外部に警報されるので、即座に適
切な対応がとれるようになる。また、バフラ排気漏時に
は更にステップS5でガス燃焼器2が停止制御されるの
で、より安全性が向上する。なお、上記ステップS4
は、請求項の異常処理手段及びバフラ排気漏警報出力手
段に相当する。また、上記ステップS5は、請求項の異
常処理手段及びガス燃焼器停止制御手段に相当する。こ
のようにして、CO濃度異常及びバフラ排気漏にそれぞ
れ対応する異常処理が行われて一連の処理手順が終了す
る。
【0045】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バフラ5の一部の排気温度に基づいてバフラ排気漏
に関する異常処理を行うようにしているので、従来のよ
うに、強制排気ファン等を設ける必要がなくなる。この
ため、装置全体の小型化、簡素化、省スペース化、低コ
スト化が可能になる。もちろん、本来の排気中のCO濃
度に基づく監視制御も行われるので、本実施形態によれ
ば、低コスト化が達成されて、かつCO濃度監視及びバ
フラ排気漏監視の2重の安全対策が施されるようにな
る。
【0046】なお、本発明は、上記バイメタルスイッチ
11の取り付け位置を、前述の図3に示した位置に限定
するものでなく、バフラ排気漏により温度上昇する箇所
であれば、バフラ5のいずれの位置に取り付けてもよ
い。また、MPU101に温度比較手段を持たせること
により、バイメタルスイッチ11の替わりに、サーミス
タ、熱電対、フローセンサ等を持いることも可能にな
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、バフラ5の一部の排気温度に基づいてバフ
ラ排気漏に関する異常処理を行うようにしているので、
従来のように、強制排気ファン等を設ける必要がなくな
る。このため、装置全体の小型化、簡素化、省スペース
化、低コスト化が可能になる。また、バフラ排気漏を示
すバフラ排気漏信号は、バフラ排気漏信号出力素子11
aで生成されて出力されるので、装置本体側での処理手
順もシンプルになる。もちろん、本来の排気中のCO濃
度に基づく監視制御も行われるので、本発明によれば、
低コストで、CO濃度監視及びバフラ排気漏監視の2重
の安全対策が施されたガス燃焼器監視装置を得ることが
できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、バフラ排気
漏信号出力素子11aはバイメタルスイッチ11である
ので、小型でバフラ5の所望の場所への取り付けが容易
である。すなわち、取り付け場所の制約が少ないので、
所望の場所への取り付けが容易であり、バフラ排気漏検
出が正確にできる。また、バイメタルスイッチ11は、
入手が容易で低コストであるという長所もある。
【0049】請求項3記載の発明によれば、バフラ排気
漏が外部に警報されるので、即座に適切な対応がとれる
ようになる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、バフラ排気
漏時には、上記バフラ排気漏警報に加えてガス燃焼器2
が停止制御されるので、より安全性が向上する。
【0051】請求項5記載の発明によれば、バフラ5の
一部の排気温度に基づいてバフラ排気漏に関する異常警
報及びガス燃焼器停止制御が行われるので、従来のよう
に、強制排気ファン等を設ける必要がなくなる。このた
め、装置全体の小型化、簡素化、省スペース化、低コス
ト化が可能になる。もちろん、本来の排気中のCO濃度
に基づく監視制御も行われるので、本発明によれば、低
コスト化が達成されて、かつCO濃度監視及びバフラ排
気漏監視の2重の安全対策が施されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のガス燃焼器監視装置が適用される全体
システムを示すブロック図である。
【図3】図2のバフラの概略的な断面イメージ及びバイ
メタルスイッチの取付位置の例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に関わるガス燃焼器監視装置
の概要を示すブロック図である。
【図5】図4のセンサ部に関わる構成を説明する図であ
る。
【図6】図5のセンサ部に含まれる接触燃焼式センサの
一例を示す概略図である。
【図7】本発明の実施形態に関わる処理手順の一例を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ガス燃焼器監視装置 2 ガス燃焼器 3 ガス管 5 バフラ 6 排気筒 11 バイメタルスイッチ 12 電磁弁 101 MPU 102 センサ部 103 センサ部電源供給回路 104 CO濃度警報出力部 105 バフラ排気漏警報出力部 106 記憶部 107 電源SW 121 COセンサ 122 補償素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006895 矢崎総業株式会社 東京都港区三田1丁目4番28号 (72)発明者 原 達範 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小野 彰 千葉県市川市市川南2丁目8番8号 京葉 瓦斯株式会社内 (72)発明者 望月 計 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 (72)発明者 勝部 泉 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 (72)発明者 高島 裕正 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 3K003 RA01 RA08 3K005 AA01 AB07 AC07 CA06 DA02 3K068 PB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃焼器から排出される排気中のCO
    濃度をCOセンサにて検出し、この検出結果に基づいて
    前記ガス燃焼器の監視制御を行う監視制御手段を具備す
    るガス燃焼器監視装置において、 前記ガス燃焼器の排気出口部と排気筒との間に介設され
    たバフラの一部に取り付けられ、予め定められたバフラ
    排気漏とみなすべき所定以上の排気温度を検出すると、
    この異常を示すバフラ排気漏信号を出力するバフラ排気
    漏信号出力素子と、 前記バフラ排気漏信号に応答して異常処理を行う異常処
    理手段と、 を含むことを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記バフラ排気漏信号出力素子は、バイメタルスイッチ
    であることを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記異常処理手段は、前記バフラ排気漏信号に応答して
    前記バフラ排気漏を外部に警報するバフラ排気漏警報出
    力手段を含むことを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記異常処理手段は、前記バフラ排気漏信号に応答して
    前記ガス燃焼器を停止制御するガス燃焼器停止制御手段
    を更に含むことを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  5. 【請求項5】 ガス燃焼器から排出される排気中のCO
    濃度をCOセンサにて検出し、この検出結果に基づいて
    前記ガス燃焼器の監視制御を行うガス燃焼器監視装置の
    バフラ排気漏による異常を監視する方法であって、 前記ガス燃焼器の排気出口部と排気筒との間に介設され
    たバフラの一部が予め定められたバフラ排気漏とみなす
    べき所定以上の排気温度になったことを検出し、この異
    常を示すバフラ排気漏信号を出力するバフラ排気漏信号
    出力段階と、 前記バフラ排気漏信号に応答して、前記バフラ排気漏を
    外部に警報する警報段階と、 前記バフラ排気漏信号に応答して、前記ガス燃焼器を停
    止制御する停止制御段階と、 を含むことを特徴とするバフラ排気漏監視方法。
JP2001177024A 2001-06-12 2001-06-12 ガス燃焼器監視装置及びバフラ排気漏監視方法 Withdrawn JP2002364839A (ja)

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CN103077587A (zh) * 2012-12-28 2013-05-01 中铁二十四局集团有限公司 一种气体监测报警装置及其应用方法

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