JP2002364673A - 油圧式クラッチ遮断装置 - Google Patents
油圧式クラッチ遮断装置Info
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- JP2002364673A JP2002364673A JP2001175782A JP2001175782A JP2002364673A JP 2002364673 A JP2002364673 A JP 2002364673A JP 2001175782 A JP2001175782 A JP 2001175782A JP 2001175782 A JP2001175782 A JP 2001175782A JP 2002364673 A JP2002364673 A JP 2002364673A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の小型化および軽量化を図ることがで
き、さらに製造コストを低減することができる油圧式ク
ラッチ遮断装置を提供する。 【解決手段】 シリンダハウジング3の外筒部3dに、
シリンダ室3bに圧油を供給するため、およびこの圧油
に混入した空気を抜くために用いる流体通路3hを1本
設けた。シリンダ室3bより伸びる流体通路3hを途中
で分岐させて、一方端を給油管17を介してマスタシリ
ンダに接続し、他方端にはエアブリードスクリュ19を
装着した。
き、さらに製造コストを低減することができる油圧式ク
ラッチ遮断装置を提供する。 【解決手段】 シリンダハウジング3の外筒部3dに、
シリンダ室3bに圧油を供給するため、およびこの圧油
に混入した空気を抜くために用いる流体通路3hを1本
設けた。シリンダ室3bより伸びる流体通路3hを途中
で分岐させて、一方端を給油管17を介してマスタシリ
ンダに接続し、他方端にはエアブリードスクリュ19を
装着した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧によりクラッ
チを断続させる油圧式クラッチ遮断装置に関するもので
ある。
チを断続させる油圧式クラッチ遮断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マニュアルトランスミッション式の自動
車には、エンジンとトランスミッションとの間に介在し
て、クラッチ板をフライホイールに接離することにより
駆動力の伝達断続するクラッチが備えられている。この
クラッチを動作させるクラッチ遮断装置として、従来、
例えば図4および図5に示すような油圧式クラッチ遮断
装置が用いられている。従来の油圧式クラッチ遮断装置
21は、主に、図5に示すように伝達軸22が貫通する
中心孔23aの周りに環状のシリンダ室23bを有する
シリンダハウジング23と、シリンダ室23bに軸方向
に摺動自在に嵌挿された筒状のピストン24と、このピ
ストン24に取り付けられたレリーズベアリング25と
を備えている。
車には、エンジンとトランスミッションとの間に介在し
て、クラッチ板をフライホイールに接離することにより
駆動力の伝達断続するクラッチが備えられている。この
クラッチを動作させるクラッチ遮断装置として、従来、
例えば図4および図5に示すような油圧式クラッチ遮断
装置が用いられている。従来の油圧式クラッチ遮断装置
21は、主に、図5に示すように伝達軸22が貫通する
中心孔23aの周りに環状のシリンダ室23bを有する
シリンダハウジング23と、シリンダ室23bに軸方向
に摺動自在に嵌挿された筒状のピストン24と、このピ
ストン24に取り付けられたレリーズベアリング25と
を備えている。
【0003】シリンダハウジング23は、クラッチハウ
ジング26に取り付けられており、図4に示すようにシ
リンダ室23bに圧油を供給するための給油路23c、
およびシリンダ室23bに供給される圧油に混入した空
気を抜くためのエア抜路23dが互いに独立して設けら
れている。給油路23cの一方端には、給油管35を介
してマスタシリンダ(図示しない)が接続されており、
このマスタシリンダから給油管35および給油路23c
を介してシリンダ室23bへ圧油を供給している。エア
抜路23dの上端部には、エアブリードスクリュ34が
装着されており、圧油に空気が混入したときにこのエア
ブリードスクリュ34を緩めて空気を排出する。
ジング26に取り付けられており、図4に示すようにシ
リンダ室23bに圧油を供給するための給油路23c、
およびシリンダ室23bに供給される圧油に混入した空
気を抜くためのエア抜路23dが互いに独立して設けら
れている。給油路23cの一方端には、給油管35を介
してマスタシリンダ(図示しない)が接続されており、
このマスタシリンダから給油管35および給油路23c
を介してシリンダ室23bへ圧油を供給している。エア
抜路23dの上端部には、エアブリードスクリュ34が
装着されており、圧油に空気が混入したときにこのエア
ブリードスクリュ34を緩めて空気を排出する。
【0004】ピストン24の後端部24aには、シリン
ダ室23bの内外周面に摺接するリップを有するオイル
シール33が装着され、このオイルシール33によって
シリンダ室23bが密封されている。レリーズベアリン
グ25は、その外輪25aがベアリング保持部材27に
嵌合されており、内輪25bがクラッチのダイヤフラム
スプリング28に当接している。レリーズベアリング2
5が嵌合されたベアリング保持部材27は、ピストン2
4の先端部24bの外周面に形成された環溝24cに一
端部29aが係止されている皿ばね29の他端部29b
によって、ピストン24の先端部24b寄りに設けられ
たプレート部材30に押し付けられている。また、プレ
ート部材30とシリンダハウジング23との間には圧縮
コイルばね31が介装され、その外周には蛇腹状のブー
ツ32が取り付けられている。
ダ室23bの内外周面に摺接するリップを有するオイル
シール33が装着され、このオイルシール33によって
シリンダ室23bが密封されている。レリーズベアリン
グ25は、その外輪25aがベアリング保持部材27に
嵌合されており、内輪25bがクラッチのダイヤフラム
スプリング28に当接している。レリーズベアリング2
5が嵌合されたベアリング保持部材27は、ピストン2
4の先端部24bの外周面に形成された環溝24cに一
端部29aが係止されている皿ばね29の他端部29b
によって、ピストン24の先端部24b寄りに設けられ
たプレート部材30に押し付けられている。また、プレ
ート部材30とシリンダハウジング23との間には圧縮
コイルばね31が介装され、その外周には蛇腹状のブー
ツ32が取り付けられている。
【0005】このように構成された油圧式クラッチ遮断
装置では、マスタシリンダ(図示しない)から給油路2
3cを介してシリンダ室23bに供給された圧油によっ
てレリーズベアリング25をクラッチ側へ移動させ、こ
のレリーズベアリング25の内輪25bが当接するダイ
ヤフラムスプリング28を押圧すること、およびこの押
圧を解除することによりクラッチを断続させている。
装置では、マスタシリンダ(図示しない)から給油路2
3cを介してシリンダ室23bに供給された圧油によっ
てレリーズベアリング25をクラッチ側へ移動させ、こ
のレリーズベアリング25の内輪25bが当接するダイ
ヤフラムスプリング28を押圧すること、およびこの押
圧を解除することによりクラッチを断続させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の油圧
式クラッチ遮断装置21では、上記のようにシリンダハ
ウジング23に給油路23cおよびエア抜路23dの2
本の通路を設けている。給油路23cは、組立作業性を
考慮して一端部をクラッチハウジング26の外部に突出
させている。一方、エア抜路23dも、車両搭載状態で
のエア抜き作業性を考慮して一端部がクラッチハウジン
グ26の外部に突出させている。このため、シリンダハ
ウジング23には給油路23cおよびエア抜路23dと
して、シリンダ室23bよりクラッチハウジング26の
外部に至る非常に長い通路を2本形成しなければならな
かった。したがって、例えばガンドリル等を用いてシリ
ンダハウジング23に長穴を2本加工する必要があり、
コストが高くなるという問題があった。本発明は上記の
事情に鑑みて提案されたものであって、装置の小型化お
よび軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減
することができる油圧式クラッチ遮断装置を提供するこ
とを目的とする。
式クラッチ遮断装置21では、上記のようにシリンダハ
ウジング23に給油路23cおよびエア抜路23dの2
本の通路を設けている。給油路23cは、組立作業性を
考慮して一端部をクラッチハウジング26の外部に突出
させている。一方、エア抜路23dも、車両搭載状態で
のエア抜き作業性を考慮して一端部がクラッチハウジン
グ26の外部に突出させている。このため、シリンダハ
ウジング23には給油路23cおよびエア抜路23dと
して、シリンダ室23bよりクラッチハウジング26の
外部に至る非常に長い通路を2本形成しなければならな
かった。したがって、例えばガンドリル等を用いてシリ
ンダハウジング23に長穴を2本加工する必要があり、
コストが高くなるという問題があった。本発明は上記の
事情に鑑みて提案されたものであって、装置の小型化お
よび軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減
することができる油圧式クラッチ遮断装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。すなわち、伝達
軸が貫通する中心孔の周りに環状のシリンダ室を有する
シリンダハウジングと、上記シリンダ室に軸方向に摺動
自在に嵌挿された筒状のピストンとを有し、このピスト
ンを作動させることによりクラッチを断続させる油圧式
クラッチ遮断装置において、上記シリンダ室に圧油を供
給するための給油路、および上記圧油に混入した空気を
抜くためのエア抜路を兼用する1本の流体通路を上記シ
リンダハウジングに設けるとともに、上記流体通路に、
上記圧油に混入した空気を抜くエア抜き手段を接続する
という手段を採用している(請求項1)。このように構
成された油圧式クラッチ遮断装置では、上記流体通路を
用いて圧油の供給およびエア抜きを行うことができるの
で、給油路およびエア抜路を別々にシリンダハウジング
に設ける必要がない。
するために以下の手段を採用している。すなわち、伝達
軸が貫通する中心孔の周りに環状のシリンダ室を有する
シリンダハウジングと、上記シリンダ室に軸方向に摺動
自在に嵌挿された筒状のピストンとを有し、このピスト
ンを作動させることによりクラッチを断続させる油圧式
クラッチ遮断装置において、上記シリンダ室に圧油を供
給するための給油路、および上記圧油に混入した空気を
抜くためのエア抜路を兼用する1本の流体通路を上記シ
リンダハウジングに設けるとともに、上記流体通路に、
上記圧油に混入した空気を抜くエア抜き手段を接続する
という手段を採用している(請求項1)。このように構
成された油圧式クラッチ遮断装置では、上記流体通路を
用いて圧油の供給およびエア抜きを行うことができるの
で、給油路およびエア抜路を別々にシリンダハウジング
に設ける必要がない。
【0008】また、上記シリンダ室より伸びる上記流体
通路は途中で分岐され、一方端は給油管を介して上記圧
油を供給する油圧源に接続され、他方端には上記エア抜
き手段が装着されることが好ましい(請求項2)。この
場合、エア抜き手段を流体通路の他方端に装着している
ので、上記同様に流体通路を用いて圧油の供給およびエ
ア抜きを行うことができる。これによって、給油路およ
びエア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける必要は
なく、シリンダハウジングの一端部がクラッチハウジン
グの外部に突出しているような場合であっても、シリン
ダハウジングに加工する長穴は1本でよい。
通路は途中で分岐され、一方端は給油管を介して上記圧
油を供給する油圧源に接続され、他方端には上記エア抜
き手段が装着されることが好ましい(請求項2)。この
場合、エア抜き手段を流体通路の他方端に装着している
ので、上記同様に流体通路を用いて圧油の供給およびエ
ア抜きを行うことができる。これによって、給油路およ
びエア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける必要は
なく、シリンダハウジングの一端部がクラッチハウジン
グの外部に突出しているような場合であっても、シリン
ダハウジングに加工する長穴は1本でよい。
【0009】また、本発明の油圧式クラッチ遮断装置
は、第1開口部と、第2開口部と、第3開口部と、上記
第1開口部と上記第2開口部と上記第3開口部とを接続
する油路とを有し、上記第1開口部は給油管を介して上
記圧油を供給する油圧源に、上記第3開口部は給油管を
介して上記シリンダハウジングの上記流体通路にそれぞ
れ接続されるとともに、上記第2開口部に上記エア抜き
手段が装着されたコネクタを備えることができる(請求
項3)。この場合、エア抜き手段が装着されたコネクタ
を上記流体通路に給油管を介して接続しているので、上
記同様に流体通路を用いて圧油の供給およびエア抜きを
行うことができる。これによって、シリンダハウジング
の一端部がクラッチハウジングの外部に突出せず、シリ
ンダハウジングに接続される給油管をクラッチハウジン
グの外部に引き出しているような場合であっても、給油
路およびエア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける
必要はなく、さらに流体通路に接続されてクラッチハウ
ジングの外部に引き出される給油管も1本でよい。
は、第1開口部と、第2開口部と、第3開口部と、上記
第1開口部と上記第2開口部と上記第3開口部とを接続
する油路とを有し、上記第1開口部は給油管を介して上
記圧油を供給する油圧源に、上記第3開口部は給油管を
介して上記シリンダハウジングの上記流体通路にそれぞ
れ接続されるとともに、上記第2開口部に上記エア抜き
手段が装着されたコネクタを備えることができる(請求
項3)。この場合、エア抜き手段が装着されたコネクタ
を上記流体通路に給油管を介して接続しているので、上
記同様に流体通路を用いて圧油の供給およびエア抜きを
行うことができる。これによって、シリンダハウジング
の一端部がクラッチハウジングの外部に突出せず、シリ
ンダハウジングに接続される給油管をクラッチハウジン
グの外部に引き出しているような場合であっても、給油
路およびエア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける
必要はなく、さらに流体通路に接続されてクラッチハウ
ジングの外部に引き出される給油管も1本でよい。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明に
係る油圧式クラッチ遮断装置の一実施の形態を示す正面
図であり、図2はこの断面図である。以下、図に基づい
てこの油圧式クラッチ遮断装置について説明する。図1
および図2に示すように油圧式クラッチ遮断装置1に
は、主に、クラッチハウジング6に取り付けられたシリ
ンダハウジング3と、筒状のピストン4と、このピスト
ン4に取り付けられたレリーズベアリング5とを備えて
いる。シリンダハウジング3は、伝達軸2が貫通する中
心孔3aを有する内筒部3cと、この内筒部3cとの間
に環状のシリンダ室3bを形成する外筒部3dとにより
構成されている。この外筒部3dには、上端部3eがク
ラッチハウジング6を貫通して外部に突出する突起部3
fが設けられている。また、この突起部3fの上端部3
e寄りには、突起部3fの垂直方向に突出する接続部3
gが設けられている。
係る油圧式クラッチ遮断装置の一実施の形態を示す正面
図であり、図2はこの断面図である。以下、図に基づい
てこの油圧式クラッチ遮断装置について説明する。図1
および図2に示すように油圧式クラッチ遮断装置1に
は、主に、クラッチハウジング6に取り付けられたシリ
ンダハウジング3と、筒状のピストン4と、このピスト
ン4に取り付けられたレリーズベアリング5とを備えて
いる。シリンダハウジング3は、伝達軸2が貫通する中
心孔3aを有する内筒部3cと、この内筒部3cとの間
に環状のシリンダ室3bを形成する外筒部3dとにより
構成されている。この外筒部3dには、上端部3eがク
ラッチハウジング6を貫通して外部に突出する突起部3
fが設けられている。また、この突起部3fの上端部3
e寄りには、突起部3fの垂直方向に突出する接続部3
gが設けられている。
【0011】シリンダハウジング3の外筒部3dには、
シリンダ室3bに圧油を供給するため、およびこの圧油
に混入した空気を抜くために用いられる流体通路3hが
1本設けられている。この流体通路3hは、シリンダ室
3bより突起部3fを通って上端部3eへ向かって形成
され、上端部3e寄りで分岐している。この分岐した流
体通路3hの一方端は、上端部3eに装着されたエア抜
き手段であるエアブリードスクリュ19に接続されてお
り、圧油に空気が混入したときにこのエアブリードスク
リュ19を緩めて空気を排出する。一方、分岐した流体
通路3hの他方端は接続部3gに接続され、さらに給油
管17を介してマスタシリンダ(図示しない)が接続さ
れており、このマスタシリンダから給油管17および流
体通路3hを介してシリンダ室3bへ圧油が供給されて
いる。なお、給油管17が接続される接続部3gには、
内周にOリング等のシール部材が設けられており、この
シール部材によって圧油が漏れないようにシールされて
いる。
シリンダ室3bに圧油を供給するため、およびこの圧油
に混入した空気を抜くために用いられる流体通路3hが
1本設けられている。この流体通路3hは、シリンダ室
3bより突起部3fを通って上端部3eへ向かって形成
され、上端部3e寄りで分岐している。この分岐した流
体通路3hの一方端は、上端部3eに装着されたエア抜
き手段であるエアブリードスクリュ19に接続されてお
り、圧油に空気が混入したときにこのエアブリードスク
リュ19を緩めて空気を排出する。一方、分岐した流体
通路3hの他方端は接続部3gに接続され、さらに給油
管17を介してマスタシリンダ(図示しない)が接続さ
れており、このマスタシリンダから給油管17および流
体通路3hを介してシリンダ室3bへ圧油が供給されて
いる。なお、給油管17が接続される接続部3gには、
内周にOリング等のシール部材が設けられており、この
シール部材によって圧油が漏れないようにシールされて
いる。
【0012】ピストン4は、シリンダ室3bに軸方向に
摺動自在に嵌挿されている。このピストン4の後端部4
aには、シリンダ室3bの内外周面に摺接するリップを
有するオイルシール7が装着され、このオイルシール7
によってシリンダ室3bが密封されている。また、ピス
トン4の先端部4bの外周面には、環状の環溝4cが形
成されている。さらに、ピストン4の先端部4b寄りに
は断面略L字状のプレート部材8が、その一端部が外周
方向へ突出するように設けられている。
摺動自在に嵌挿されている。このピストン4の後端部4
aには、シリンダ室3bの内外周面に摺接するリップを
有するオイルシール7が装着され、このオイルシール7
によってシリンダ室3bが密封されている。また、ピス
トン4の先端部4bの外周面には、環状の環溝4cが形
成されている。さらに、ピストン4の先端部4b寄りに
は断面略L字状のプレート部材8が、その一端部が外周
方向へ突出するように設けられている。
【0013】レリーズベアリング5は、その外輪5aが
断面略L字状のベアリング保持部材9に嵌合されてお
り、内輪5bがクラッチのダイヤフラムスプリング16
に当接している。レリーズベアリング5が嵌合されたベ
アリング保持部材9は、ピストン4の環溝4cに一端部
11aが係止されている皿ばね11の他端部11bによ
って、プレート部材8に押し付けられている。レリーズ
ベアリング5は、このようにピストン4に取り付けられ
ており、ピストン4と一体的に移動する。また、プレー
ト部材8とシリンダハウジング3との間には、圧縮コイ
ルばね12が介装され、その外周には蛇腹状のブーツ1
3が取り付けられている。
断面略L字状のベアリング保持部材9に嵌合されてお
り、内輪5bがクラッチのダイヤフラムスプリング16
に当接している。レリーズベアリング5が嵌合されたベ
アリング保持部材9は、ピストン4の環溝4cに一端部
11aが係止されている皿ばね11の他端部11bによ
って、プレート部材8に押し付けられている。レリーズ
ベアリング5は、このようにピストン4に取り付けられ
ており、ピストン4と一体的に移動する。また、プレー
ト部材8とシリンダハウジング3との間には、圧縮コイ
ルばね12が介装され、その外周には蛇腹状のブーツ1
3が取り付けられている。
【0014】このように構成された油圧式クラッチ遮断
装置1では、マスタシリンダから給油管17および流体
通路3hを介してシリンダ室3bに供給された圧油によ
ってレリーズベアリング5をクラッチ側へ移動させ、こ
のレリーズベアリング5の内輪5bが当接するダイヤフ
ラムスプリング16を押圧すること、およびこの押圧を
解除することによりクラッチを断続させている。
装置1では、マスタシリンダから給油管17および流体
通路3hを介してシリンダ室3bに供給された圧油によ
ってレリーズベアリング5をクラッチ側へ移動させ、こ
のレリーズベアリング5の内輪5bが当接するダイヤフ
ラムスプリング16を押圧すること、およびこの押圧を
解除することによりクラッチを断続させている。
【0015】上記油圧式クラッチ遮断装置1では、流体
通路3hをシリンダ室3bに圧油を供給するため、およ
びこの圧油に混入した空気を抜くために用いているの
で、従来のようにシリンダハウジング3内に給油路およ
びエア抜路を別々に設ける必要がない。したがって、シ
リンダハウジング3の小型化および軽量化を図ることが
でき、さらに製造コストを低減することができる。
通路3hをシリンダ室3bに圧油を供給するため、およ
びこの圧油に混入した空気を抜くために用いているの
で、従来のようにシリンダハウジング3内に給油路およ
びエア抜路を別々に設ける必要がない。したがって、シ
リンダハウジング3の小型化および軽量化を図ることが
でき、さらに製造コストを低減することができる。
【0016】(実施の形態2)図3は本発明に係る油圧
式クラッチ遮断装置の他の実施の形態を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)の要部側面図である。以下、図
に基づいてこの油圧式クラッチ遮断装置について説明す
る。なお、実施の形態1と同様の部分は説明を省略す
る。本実施の形態は、上記実施の形態1のようにシリン
ダハウジング3の上端部をクラッチハウジング6の外部
に突出させるのではなく、シリンダハウジング3に接続
された給油管18をクラッチハウジング6の外部へ引き
出している。すなわち、図3(a)に示すようにシリンダ
ハウジング3の外筒部3dには、上記実施の形態1のよ
うな突起部3fは設けられておらず、代わりに流体通路
3hによってシリンダ室3bと連通される接続部3iが
設けられており、この接続部3iに、上記給油管18を
介してコネクタ20が接続されている。
式クラッチ遮断装置の他の実施の形態を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)の要部側面図である。以下、図
に基づいてこの油圧式クラッチ遮断装置について説明す
る。なお、実施の形態1と同様の部分は説明を省略す
る。本実施の形態は、上記実施の形態1のようにシリン
ダハウジング3の上端部をクラッチハウジング6の外部
に突出させるのではなく、シリンダハウジング3に接続
された給油管18をクラッチハウジング6の外部へ引き
出している。すなわち、図3(a)に示すようにシリンダ
ハウジング3の外筒部3dには、上記実施の形態1のよ
うな突起部3fは設けられておらず、代わりに流体通路
3hによってシリンダ室3bと連通される接続部3iが
設けられており、この接続部3iに、上記給油管18を
介してコネクタ20が接続されている。
【0017】コネクタ20は図3(b)に示すように略T
字状に形成されており、各端部に第1開口部20a、第
2開口部20b、第3開口部20cが設けられている。
また、コネクタ20の内部には、第1開口部20aと第
2開口部20bと第3開口部20cとを接続する油路2
0dが形成されている。第1開口部20aは、給油管1
7を介して圧油を供給する油圧源であるマスタシリンダ
(図示しない)に、第3開口部20cは、給油管18を
介してシリンダハウジング3の接続部3iにそれぞれ接
続されている。そして、マスタシリンダから給油管1
7、コネクタ20、給油管18および流体通路3hを介
してシリンダ室3bへ圧油が供給されている。また、第
2開口部20bには、エア抜き手段であるエアブリード
スクリュ19が装着されており、圧油に空気が混入した
ときにこのエアブリードスクリュ19を緩めて空気を排
出する。なお、給油管17,18が接続される第1開口
部20a、第3開口部20cおよび接続部3iは、それ
ぞれ内周にOリング等のシール部材が設けられており、
このシール部材によって圧油が漏れないようにシールさ
れている。
字状に形成されており、各端部に第1開口部20a、第
2開口部20b、第3開口部20cが設けられている。
また、コネクタ20の内部には、第1開口部20aと第
2開口部20bと第3開口部20cとを接続する油路2
0dが形成されている。第1開口部20aは、給油管1
7を介して圧油を供給する油圧源であるマスタシリンダ
(図示しない)に、第3開口部20cは、給油管18を
介してシリンダハウジング3の接続部3iにそれぞれ接
続されている。そして、マスタシリンダから給油管1
7、コネクタ20、給油管18および流体通路3hを介
してシリンダ室3bへ圧油が供給されている。また、第
2開口部20bには、エア抜き手段であるエアブリード
スクリュ19が装着されており、圧油に空気が混入した
ときにこのエアブリードスクリュ19を緩めて空気を排
出する。なお、給油管17,18が接続される第1開口
部20a、第3開口部20cおよび接続部3iは、それ
ぞれ内周にOリング等のシール部材が設けられており、
このシール部材によって圧油が漏れないようにシールさ
れている。
【0018】このようにシリンダハウジング3に接続さ
れた給油管18をクラッチハウジング6の外部へ引き出
す場合であっても、コネクタ20を備えることによっ
て、流体通路3hをシリンダ室3bに圧油を供給するた
め、およびこの圧油に混入した空気を抜くために用いる
ことができる。これによって、従来のように給油路およ
びエア抜路を別々にシリンダハウジング3に設ける必要
はなく、さらに流体通路3hに接続されてクラッチハウ
ジングの外部に引き出される給油管も1本でよい。した
がって、シリンダハウジング3の小型化および軽量化を
図ることができ、さらに製造コストを低減することがで
きる。また、給油管等を取り付ける時の作業効率を向上
することができる。
れた給油管18をクラッチハウジング6の外部へ引き出
す場合であっても、コネクタ20を備えることによっ
て、流体通路3hをシリンダ室3bに圧油を供給するた
め、およびこの圧油に混入した空気を抜くために用いる
ことができる。これによって、従来のように給油路およ
びエア抜路を別々にシリンダハウジング3に設ける必要
はなく、さらに流体通路3hに接続されてクラッチハウ
ジングの外部に引き出される給油管も1本でよい。した
がって、シリンダハウジング3の小型化および軽量化を
図ることができ、さらに製造コストを低減することがで
きる。また、給油管等を取り付ける時の作業効率を向上
することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る油圧式クラ
ッチ遮断装置では、上記流体通路を用いて圧油の供給お
よびエア抜きを行うことができるので、給油路およびエ
ア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける必要がな
い。これによって、シリンダハウジングの小型化および
軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減する
ことができる。
ッチ遮断装置では、上記流体通路を用いて圧油の供給お
よびエア抜きを行うことができるので、給油路およびエ
ア抜路を別々にシリンダハウジングに設ける必要がな
い。これによって、シリンダハウジングの小型化および
軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減する
ことができる。
【0020】また、上記シリンダ室より伸びる上記流体
通路は途中で分岐され、一方端は給油管を介して上記圧
油を供給する油圧源に接続され、他方端に上記エア抜き
手段が装着された場合も、上記同様に流体通路を用いて
圧油の供給およびエア抜きを行うことができる。これに
よって、給油路およびエア抜路を別々にシリンダハウジ
ングに設ける必要はなく、シリンダハウジングの一端部
がクラッチハウジングの外部に突出しているような場合
であっても、シリンダハウジングに加工する長穴は1本
でよい。したがって、シリンダハウジングの小型化およ
び軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減す
ることができる。
通路は途中で分岐され、一方端は給油管を介して上記圧
油を供給する油圧源に接続され、他方端に上記エア抜き
手段が装着された場合も、上記同様に流体通路を用いて
圧油の供給およびエア抜きを行うことができる。これに
よって、給油路およびエア抜路を別々にシリンダハウジ
ングに設ける必要はなく、シリンダハウジングの一端部
がクラッチハウジングの外部に突出しているような場合
であっても、シリンダハウジングに加工する長穴は1本
でよい。したがって、シリンダハウジングの小型化およ
び軽量化を図ることができ、さらに製造コストを低減す
ることができる。
【0021】また、上記エア抜き手段が装着されたコネ
クタを備えた場合、このコネクタを上記流体通路に給油
管を介して接続しているので、上記同様に流体通路を用
いて圧油の供給およびエア抜きを行うことができる。こ
れによって、シリンダハウジングの一端部がクラッチハ
ウジングの外部に突出せず、シリンダハウジングに接続
される給油管をクラッチハウジングの外部に引き出して
いるような場合であっても、給油路およびエア抜路を別
々にシリンダハウジングに設ける必要はなく、さらに流
体通路に接続されてクラッチハウジングの外部に引き出
される給油管も1本でよい。したがって、シリンダハウ
ジングの小型化および軽量化を図ることができ、さらに
製造コストを低減することができる。また、給油管等を
取り付ける時の作業効率を向上することができる。
クタを備えた場合、このコネクタを上記流体通路に給油
管を介して接続しているので、上記同様に流体通路を用
いて圧油の供給およびエア抜きを行うことができる。こ
れによって、シリンダハウジングの一端部がクラッチハ
ウジングの外部に突出せず、シリンダハウジングに接続
される給油管をクラッチハウジングの外部に引き出して
いるような場合であっても、給油路およびエア抜路を別
々にシリンダハウジングに設ける必要はなく、さらに流
体通路に接続されてクラッチハウジングの外部に引き出
される給油管も1本でよい。したがって、シリンダハウ
ジングの小型化および軽量化を図ることができ、さらに
製造コストを低減することができる。また、給油管等を
取り付ける時の作業効率を向上することができる。
【図1】本発明に係る油圧式クラッチ遮断装置の一実施
の形態を示す正面図である。
の形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る油圧式クラッチ遮断装置の一実施
の形態を示す断面図である。
の形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る油圧式クラッチ遮断装置の他の実
施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の要
部側面図である。
施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の要
部側面図である。
【図4】従来の油圧式クラッチ遮断装置を示す正面図で
ある。
ある。
【図5】従来の油圧式クラッチ遮断装置を示す断面図で
ある。
ある。
1 油圧式クラッチ遮断装置 2 伝達軸 3 シリンダハウジング 3a 中心孔 3b シリンダ室 3h 流体通路 4 ピストン 5 レリーズベアリング 19 エアブリードスクリュ(エア抜き手段) 20 コネクタ 20a 第1開口部 20b 第2開口部 20c 第3開口部 20d 油路 17,18 給油管
Claims (3)
- 【請求項1】伝達軸が貫通する中心孔の周りに環状のシ
リンダ室を有するシリンダハウジングと、上記シリンダ
室に軸方向に摺動自在に嵌挿された筒状のピストンとを
有し、このピストンを作動させることによりクラッチを
断続させる油圧式クラッチ遮断装置において、 上記シリンダ室に圧油を供給するための給油路、および
上記圧油に混入した空気を抜くためのエア抜路を兼用す
る1本の流体通路を上記シリンダハウジングに設けると
ともに、 上記流体通路に、上記圧油に混入した空気を抜くエア抜
き手段を接続したことを特徴とする油圧式クラッチ遮断
装置。 - 【請求項2】上記シリンダ室より伸びる上記流体通路は
途中で分岐され、一方端は給油管を介して上記圧油を供
給する油圧源に接続され、他方端には上記エア抜き手段
が装着された請求項1に記載の油圧式クラッチ遮断装
置。 - 【請求項3】第1開口部と、第2開口部と、第3開口部
と、上記第1開口部と上記第2開口部と上記第3開口部
とを接続する油路とを有し、上記第1開口部は給油管を
介して上記圧油を供給する油圧源に、上記第3開口部は
給油管を介して上記シリンダハウジングの上記流体通路
にそれぞれ接続されるとともに、上記第2開口部に上記
エア抜き手段が装着されたコネクタを備えた請求項1に
記載の油圧式クラッチ遮断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175782A JP2002364673A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175782A JP2002364673A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364673A true JP2002364673A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19016855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001175782A Pending JP2002364673A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364673A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010048915A1 (de) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg | Kupplungsbetätigungseinheit mit hydraulischer ausrückvorrichtung |
-
2001
- 2001-06-11 JP JP2001175782A patent/JP2002364673A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010048915A1 (de) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg | Kupplungsbetätigungseinheit mit hydraulischer ausrückvorrichtung |
DE112009002410B4 (de) * | 2008-10-27 | 2019-04-04 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kupplungsbetätigungseinheit mit hydraulischer Ausrückvorrichtung |
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