JP2002364656A - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents
転がり軸受の密封装置Info
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- F16C33/72—Sealings
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- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
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- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
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- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸受外部からの異物の侵入を防止し、軸受寿
命の低下を防ぐこと。 【解決手段】 転がり軸受の密封装置において、外輪2
に固定された弾性シール5の外周部6側に軸受内外部を
連通する連通路Aを形成し、この連通路Aを構成する径
方向通路10を円周溝11にて上下に分割し、上部径方
向通路10aと下部径方向通路10bとを円周方向に位
相をずらせて配置したことを特徴とする。
命の低下を防ぐこと。 【解決手段】 転がり軸受の密封装置において、外輪2
に固定された弾性シール5の外周部6側に軸受内外部を
連通する連通路Aを形成し、この連通路Aを構成する径
方向通路10を円周溝11にて上下に分割し、上部径方
向通路10aと下部径方向通路10bとを円周方向に位
相をずらせて配置したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転がり軸受の密
封装置、例えば自動車のトランスミッションに使用され
る転がり軸受の密封装置に関する。
封装置、例えば自動車のトランスミッションに使用され
る転がり軸受の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のトランスミッション等に
使用される転がり軸受の密封装置として、例えば実開平
5−79049号公報のものが知られている。すなわ
ち、この実開平5−79049号公報には、内輪と、外
輪と、内外輪間に介装され保持器にて保持された転動体
と、内、外輪間を密封する円板状の弾性シールとを備え
ている。そして、上記弾性シールの外周部は外輪の端部
内周面に形成されたシール取付用周溝に嵌合固定され、
弾性シールの内周部には内輪外周面に摺接するリップが
形成されている。
使用される転がり軸受の密封装置として、例えば実開平
5−79049号公報のものが知られている。すなわ
ち、この実開平5−79049号公報には、内輪と、外
輪と、内外輪間に介装され保持器にて保持された転動体
と、内、外輪間を密封する円板状の弾性シールとを備え
ている。そして、上記弾性シールの外周部は外輪の端部
内周面に形成されたシール取付用周溝に嵌合固定され、
弾性シールの内周部には内輪外周面に摺接するリップが
形成されている。
【0003】また、外輪のシール取付用周溝の底面と弾
性シールとの間に環状の隙間が設けられ、弾性シールの
外周部の内側面に軸受内部から上記環状隙間に連通する
径方向溝が形成されるとともに、弾性シールの外周面に
上記環状隙間から軸受外部に連通する軸方向溝が形成さ
れ、これにより弾性シールの外周側に、軸受内部と軸受
外部とを連通する連通路が形成されている。この連通路
が形成される理由は次の通りである。すなわち、転がり
軸受においては、軸受回転時の回転変化やまた軸受回転
から停止への時点で軸受内部に負圧が発生し、弾性シー
ルのリップが内輪外周面に押し付けられ、軸受の回転ト
ルクの増大やリップの早期摩耗の原因となる。そこで、
この負圧発生を防止し、常に軸受内部と軸受外部との圧
力平衡を保つため上記連通路が形成されているのであ
る。
性シールとの間に環状の隙間が設けられ、弾性シールの
外周部の内側面に軸受内部から上記環状隙間に連通する
径方向溝が形成されるとともに、弾性シールの外周面に
上記環状隙間から軸受外部に連通する軸方向溝が形成さ
れ、これにより弾性シールの外周側に、軸受内部と軸受
外部とを連通する連通路が形成されている。この連通路
が形成される理由は次の通りである。すなわち、転がり
軸受においては、軸受回転時の回転変化やまた軸受回転
から停止への時点で軸受内部に負圧が発生し、弾性シー
ルのリップが内輪外周面に押し付けられ、軸受の回転ト
ルクの増大やリップの早期摩耗の原因となる。そこで、
この負圧発生を防止し、常に軸受内部と軸受外部との圧
力平衡を保つため上記連通路が形成されているのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の転がり軸受
の密封装置においては、弾性シールの外周側に形成され
た軸受内部と軸受外部間の連通路により、確かに軸受内
部の負圧の発生が防止されるが、自動車のトランスミッ
ション等、金属粉等の鉄系異物が混じる油中で上記軸受
が使用される場合、単に軸方向溝と、径方向溝が形成さ
れているため、上記連通路の長さが短くなり、逆に異物
が上記弾性シールの外周側に形成された連通路を通じて
軸受外部から軸受内部に侵入しやすく、軸受寿命の低下
の原因となることがある。
の密封装置においては、弾性シールの外周側に形成され
た軸受内部と軸受外部間の連通路により、確かに軸受内
部の負圧の発生が防止されるが、自動車のトランスミッ
ション等、金属粉等の鉄系異物が混じる油中で上記軸受
が使用される場合、単に軸方向溝と、径方向溝が形成さ
れているため、上記連通路の長さが短くなり、逆に異物
が上記弾性シールの外周側に形成された連通路を通じて
軸受外部から軸受内部に侵入しやすく、軸受寿命の低下
の原因となることがある。
【0005】本発明は、転がり軸受の密封装置におい
て、弾性シールの外周側に形成された軸受内部と軸受外
部とを連通する連通路の距離を長くすることにより、こ
の連通路を通じて軸受外部から軸受内部への異物の侵入
を防止し、軸受寿命の低下を防止することを目的とす
る。
て、弾性シールの外周側に形成された軸受内部と軸受外
部とを連通する連通路の距離を長くすることにより、こ
の連通路を通じて軸受外部から軸受内部への異物の侵入
を防止し、軸受寿命の低下を防止することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、請求項1の発明では、内輪と、端部内周面にシ
ール取付用周溝が形成された外輪と、内外輪間に介装さ
れた転動体と、外周部が外輪のシール取付用周溝に嵌合
固定されるとともに内周部に内輪外周面と摺接するリッ
プが形成された円板状の弾性シールとを備え、上記弾性
シールの外周側に軸受内部と軸受外部とを連通する連通
路が形成された転がり軸受の密封装置において、上記連
通路が、外輪のシール取付用周溝の底面と弾性シールと
の間に形成された環状隙間と、弾性シールの外周面側に
環状隙間から軸受外部に連通する軸方向通路と、弾性シ
ールの内側面の側に環状隙間から軸受内部に連通する径
方向通路とから形成され、上記径方向通路がその中間部
に形成された円周溝により上部径方向通路と下部径方向
通路とに分割されるとともに、上下部の径方向通路が互
いに円周方向に位相がずらされていることを特徴とす
る。
として、請求項1の発明では、内輪と、端部内周面にシ
ール取付用周溝が形成された外輪と、内外輪間に介装さ
れた転動体と、外周部が外輪のシール取付用周溝に嵌合
固定されるとともに内周部に内輪外周面と摺接するリッ
プが形成された円板状の弾性シールとを備え、上記弾性
シールの外周側に軸受内部と軸受外部とを連通する連通
路が形成された転がり軸受の密封装置において、上記連
通路が、外輪のシール取付用周溝の底面と弾性シールと
の間に形成された環状隙間と、弾性シールの外周面側に
環状隙間から軸受外部に連通する軸方向通路と、弾性シ
ールの内側面の側に環状隙間から軸受内部に連通する径
方向通路とから形成され、上記径方向通路がその中間部
に形成された円周溝により上部径方向通路と下部径方向
通路とに分割されるとともに、上下部の径方向通路が互
いに円周方向に位相がずらされていることを特徴とす
る。
【0007】また請求項2の発明では、上記径方向通路
が弾性シールの内側面に形成された径方向溝からなり、
この径方向溝が弾性シールの内側面に形成された円周溝
により上部径方向溝と下部径方向溝とに分割されるとと
もに、上下の径方向溝が互いに円周方向に位相がずらさ
れていることを特徴とする。
が弾性シールの内側面に形成された径方向溝からなり、
この径方向溝が弾性シールの内側面に形成された円周溝
により上部径方向溝と下部径方向溝とに分割されるとと
もに、上下の径方向溝が互いに円周方向に位相がずらさ
れていることを特徴とする。
【0008】さらにまた、請求項3の発明では、上記上
部通路と下部通路とが180°対向位置に1箇所づつ配
置されていることを特徴とする。
部通路と下部通路とが180°対向位置に1箇所づつ配
置されていることを特徴とする。
【0009】さらにまた、請求項4の発明では、上記上
部の径方向溝と下部の径方向溝とが180°対向位置に
1箇所づつ配置されていることを特徴とする。
部の径方向溝と下部の径方向溝とが180°対向位置に
1箇所づつ配置されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態について、図1乃至図3にもとづいて説明する。
形態について、図1乃至図3にもとづいて説明する。
【0011】転がり軸受の密封装置は、内輪1と、外輪
2と、内外輪1,2間に介装され保持器4にて保持され
た転動体である玉3と、内外輪1,2間に配置され軸受
内部を密封する円板状の弾性シール5とを備えている。
2と、内外輪1,2間に介装され保持器4にて保持され
た転動体である玉3と、内外輪1,2間に配置され軸受
内部を密封する円板状の弾性シール5とを備えている。
【0012】そして、上記弾性シール5はニトリルゴム
等の弾性材から形成され、金属製芯金8にて補強されて
いる。また、上記弾性シール5の外周部6は、外輪2の
端部内周面2aに形成された断面略凹形のシール取付用
周溝2bに嵌合固定され、弾性シール5の内周部には、
内輪1の外周面1aに摺接するリップ7が形成されてい
る。
等の弾性材から形成され、金属製芯金8にて補強されて
いる。また、上記弾性シール5の外周部6は、外輪2の
端部内周面2aに形成された断面略凹形のシール取付用
周溝2bに嵌合固定され、弾性シール5の内周部には、
内輪1の外周面1aに摺接するリップ7が形成されてい
る。
【0013】また、上記外輪2のシール取付用周溝2b
の底面13と軸受内部側の側面14との交叉角部には、
弾性シール5との間に環状の隙間12が設けられてい
る。そして、弾性シール5の外周部6の内側面6aの円
周上の少くとも1箇所に、軸受内部から上記環状隙間1
2に連通する径方向溝10が形成されるとともに、弾性
シール5の外周面6bの円周上の少くとも1箇所に、上
記環状隙間12から軸受外部に連通する軸方向溝9が形
成され、これにより弾性シール5の外周側に軸受内部と
軸受外部とを連通する連通路Aが形成されている。この
連通路Aにより従来技術の説明で述べたように、軸受内
部と軸受外部との圧力平衡が保たれる。すなわち、軸受
内部に軸受回転時の負圧が発生しない。
の底面13と軸受内部側の側面14との交叉角部には、
弾性シール5との間に環状の隙間12が設けられてい
る。そして、弾性シール5の外周部6の内側面6aの円
周上の少くとも1箇所に、軸受内部から上記環状隙間1
2に連通する径方向溝10が形成されるとともに、弾性
シール5の外周面6bの円周上の少くとも1箇所に、上
記環状隙間12から軸受外部に連通する軸方向溝9が形
成され、これにより弾性シール5の外周側に軸受内部と
軸受外部とを連通する連通路Aが形成されている。この
連通路Aにより従来技術の説明で述べたように、軸受内
部と軸受外部との圧力平衡が保たれる。すなわち、軸受
内部に軸受回転時の負圧が発生しない。
【0014】また、上記径方向溝10は、その中間部位
置で弾性シール5の外周部内側面6aに形成された円周
溝11により上部径方向溝10aと下部径方向溝10b
とに分割され、さらに上部径方向溝10aと下部径方向
溝10bとが互いに円周方向に位相がずらされて配置さ
れている。このように上部径方向溝10aと下部径方向
溝10bとを円周方向に互いに位相をずらせて配置させ
ることにより、径方向通路すなわち軸受内部と軸受外部
とを連通する連通路Aの長さが長くなる。すなわち、連
通路Aは軸方向溝9、環状隙間12、上部径方向溝10
a、円周溝11及び下部径方向溝10bとの非常に長い
通路となる。このため軸受外部から軸受内部への金属粉
等の異物の侵入が低下させることが可能となり、軸受寿
命の低下を防止することができる。
置で弾性シール5の外周部内側面6aに形成された円周
溝11により上部径方向溝10aと下部径方向溝10b
とに分割され、さらに上部径方向溝10aと下部径方向
溝10bとが互いに円周方向に位相がずらされて配置さ
れている。このように上部径方向溝10aと下部径方向
溝10bとを円周方向に互いに位相をずらせて配置させ
ることにより、径方向通路すなわち軸受内部と軸受外部
とを連通する連通路Aの長さが長くなる。すなわち、連
通路Aは軸方向溝9、環状隙間12、上部径方向溝10
a、円周溝11及び下部径方向溝10bとの非常に長い
通路となる。このため軸受外部から軸受内部への金属粉
等の異物の侵入が低下させることが可能となり、軸受寿
命の低下を防止することができる。
【0015】さらに、上記径方向溝10は円周上1箇所
に形成されて円周溝11にて分割され、すなわち上部径
方向溝10aと下部径方向溝10bとが1箇所づつ形成
され、この上下部径方向溝10a,10bとが円周方向
の180°対向位置に配置されると、連通路Aが最も長
くなるため、軸受外部から軸受内部への金属粉等の異物
の侵入がより効果的に防止され、軸受寿命の低下が防止
されることから最適である。
に形成されて円周溝11にて分割され、すなわち上部径
方向溝10aと下部径方向溝10bとが1箇所づつ形成
され、この上下部径方向溝10a,10bとが円周方向
の180°対向位置に配置されると、連通路Aが最も長
くなるため、軸受外部から軸受内部への金属粉等の異物
の侵入がより効果的に防止され、軸受寿命の低下が防止
されることから最適である。
【0016】また、軸方向溝9及び径方向溝10はそれ
ぞれ弾性シール5に形成されているが、必要により外輪
2側に形成してもよく、連通路Aが形成されればよいも
のである。しかし、弾性シール5に軸方向溝9及び径方
向溝10を形成する場合には、弾性シール5の加硫成形
時に同時に形成でき、加工性にて有利である。
ぞれ弾性シール5に形成されているが、必要により外輪
2側に形成してもよく、連通路Aが形成されればよいも
のである。しかし、弾性シール5に軸方向溝9及び径方
向溝10を形成する場合には、弾性シール5の加硫成形
時に同時に形成でき、加工性にて有利である。
【0017】さらには、実施形態では、玉軸受について
説明したが、円筒ころ軸受等他の転がり軸受形式にも本
発明は適用できる。
説明したが、円筒ころ軸受等他の転がり軸受形式にも本
発明は適用できる。
【0018】
【発明の効果】この発明の請求項1における転がり軸受
の密封装置においては、外輪に固定された円板状の弾性
シールの外周部に軸受内部と軸受外部とを連通する連通
路が形成され、この連通路を構成する径方向通路がその
中間部に形成された円周溝により上下部径方向溝に分割
されるとともに、上下部径方向溝が互いに円周方向に位
相がずらされているため、連通路が長くなり、軸受外部
から軸受内部への金属粉等の異物の侵入が防止され、軸
受寿命の低下が防止される。
の密封装置においては、外輪に固定された円板状の弾性
シールの外周部に軸受内部と軸受外部とを連通する連通
路が形成され、この連通路を構成する径方向通路がその
中間部に形成された円周溝により上下部径方向溝に分割
されるとともに、上下部径方向溝が互いに円周方向に位
相がずらされているため、連通路が長くなり、軸受外部
から軸受内部への金属粉等の異物の侵入が防止され、軸
受寿命の低下が防止される。
【0019】また請求項2の発明の転がり軸受の密封装
置においては、弾性シールに軸方向溝と径方向溝を形成
して連通路を形成するようにしたものであるが、弾性シ
ールの加硫成形時に軸方向溝と径方向溝とが同時に成形
することができるため、加工性がよい。
置においては、弾性シールに軸方向溝と径方向溝を形成
して連通路を形成するようにしたものであるが、弾性シ
ールの加硫成形時に軸方向溝と径方向溝とが同時に成形
することができるため、加工性がよい。
【0020】さらにまた、請求項3及び4の発明の転が
り軸受の密封装置においては、径方向通路が円周上の1
箇所に形成されて円周溝にて分割され、すなわち上部径
方向通路と下部径方向通路がそれぞれ1箇所づつ形成さ
れ、かつ円周方向に互いに180°対向位置に配置され
ているため、連通路が最も長く形成でき、軸受外部から
の異物の侵入防止がより確実となる。
り軸受の密封装置においては、径方向通路が円周上の1
箇所に形成されて円周溝にて分割され、すなわち上部径
方向通路と下部径方向通路がそれぞれ1箇所づつ形成さ
れ、かつ円周方向に互いに180°対向位置に配置され
ているため、連通路が最も長く形成でき、軸受外部から
の異物の侵入防止がより確実となる。
【図1】本発明の転がり軸受の密封装置の要部断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の弾性シールの外周部を示す側面図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
1 内輪 2 外輪 3 玉 4 保持器 5 弾性シール 6 外周部 7 リップ 8 芯金 9 軸方向溝 10 径方向溝 10a 上部径方向溝 10b 下部径方向溝 11 円周溝 12 環状隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 内輪と、端部内周面にシール取付用周溝
が形成された外輪と、内外輪間に介装された転動体と、
外周部が外輪のシール取付用周溝に嵌合固定されるとと
もに内周部に内輪外周面と摺接するリップが形成された
円板状の弾性シールとを備え、上記弾性シールの外周側
に軸受内部と軸受外部とを連通する連通路が形成された
転がり軸受の密封装置において、上記連通路が、外輪の
シール取付用周溝の底面と弾性シールとの間に形成され
た環状隙間と、弾性シールの外周面側に環状隙間から軸
受外部に連通する軸方向通路と、弾性シールの内側面の
側に環状隙間から軸受内部に連通する径方向通路とから
形成され、上記径方向通路がその中間部に形成された円
周溝により上部径方向通路と下部径方向通路とに分割さ
れるとともに、上下部の径方向通路が互いに円周方向に
位相がずらされていることを特徴とする転がり軸受の密
封装置。 - 【請求項2】 上記径方向通路が弾性シールの内側面に
形成された径方向溝からなり、この径方向溝が弾性シー
ルの内側面に形成された円周溝により上部径方向溝と下
部径方向溝とに分割されるとともに、上下の径方向溝が
互いに円周方向に位相がずらされていることを特徴とす
る請求項1に記載の転がり軸受の密封装置。 - 【請求項3】上記上部通路と下部通路とが180°対向
位置に1箇所づつ配置されていることを特徴とする請求
項1に記載の転がり軸受の密封装置。 - 【請求項4】上記上部の径方向溝と下部の径方向溝とが
180°対向位置に1箇所づつ配置されていることを特
徴とする請求項2に記載の転がり軸受の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173489A JP2002364656A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 転がり軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173489A JP2002364656A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 転がり軸受の密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364656A true JP2002364656A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19014933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173489A Pending JP2002364656A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 転がり軸受の密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364656A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057029A1 (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-23 | Koyo Seiko Co., Ltd. | ピニオン軸支持用軸受装置およびピニオン軸支持装置 |
EP1555448A2 (en) * | 2004-01-14 | 2005-07-20 | Ntn Corporation | Rolling bearing for use in vehicle |
WO2009060737A1 (ja) * | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Ntn Corporation | クラッチレリーズ軸受装置用玉軸受 |
EP1529975A3 (en) * | 2003-11-07 | 2010-05-12 | Ntn Corporation | Sealing member for use in rolling bearing and rolling bearing |
JP2011047468A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
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-
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