JP2002364390A - 可変バルブタイミング装置の制御装置 - Google Patents
可変バルブタイミング装置の制御装置Info
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Abstract
位相を変化させる可変バルブタイミング装置において、
回転位相を目標に一致させるためのフィードバック制御
によってオーバーシュートが発生することを回避する。 【解決手段】クランク角センサからの信号に基づいて圧
縮TDCを検出する一方、カムセンサから出力されパル
ス数で気筒番号を示す気筒判別信号の先頭信号を判別
し、前記圧縮TDCから先頭信号までの角度を、回転位
相を示すデータとして検出する。そして、回転位相が検
出される毎に、目標の回転位相に対する偏差に基づきフ
ィードバック制御信号を更新演算する。
Description
ング装置の制御装置に関し、詳しくは、エンジンにおい
て、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相
を変化させる構成の電磁式可変バルブタイミング装置の
制御装置に関する。
りクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を
変化させる構成のエンジンの電磁式可変バルブタイミン
グ装置が知られている(特開平10−153104号公
報参照)。前記可変バルブタイミング装置においては、
電磁ブレーキの制御信号を、目標の回転位相に対応する
基本制御信号、及び、目標の回転位相と実際の回転位相
との偏差に応じたフィードバック制御信号に基づいて決
定し、該制御信号で電磁ブレーキを構成する電磁コイル
に流れる電流を制御していた。
前記フィードバック制御信号の更新演算を、所定時間毎
に行わせていたため、前記フィードバック制御信号の演
算周期よりも、回転位相の検出周期が長いと、同じタイ
ミングでの同じ検出データに基づいて複数回に渡ってフ
ィードバック制御信号が更新演算されることになり、フ
ィードバック制御に積分動作を用いる構成であると、積
分操作量が無用に蓄積されて、オーバーシュートが発生
してしまうという問題があった。
準カム角位置との角度差として検出されることになる
が、カム角を検出するカムセンサは、気筒判別信号を発
生させる目的で設定され、気筒間の行程位相差毎に検出
信号を発生させる構成である場合が多い。このため、回
転位相の検出周期が前記行程位相差に制約されることに
なり、この結果、特に行程位相差の角度に相当する時間
が長くなる低回転時には、フィードバック制御信号の演
算周期よりも回転位相の検出周期が長くなり、制御の結
果が反映されていない回転位相の検出結果に基づく補正
要求が積分動作で蓄積される結果、過剰なフィードバッ
ク制御信号が設定される可能性があったものである。
あり、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位
相をオーバーシュートすることなく目標に収束させるこ
とができる可変バルブタイミング装置の制御装置を提供
することを目的とする。
発明では、クランクシャフトに対するカムシャフトの回
転位相を変化させる構成の可変バルブタイミング装置の
制御装置であって、前記回転位相の検出タイミングに同
期して、前記回転位相のフィードバック制御信号を更新
演算する構成とした。
対するカムシャフトの回転位相が検出されるタイミング
に同期してフィードバック制御信号を更新演算させるこ
とで、フィードバック制御信号の更新演算に用いられる
回転位相の検出値が、回転速度の変化とは無関係に常に
直前に新たに検出されたデータとなる。請求項2記載の
発明では、前記可変バルブタイミング装置を、電磁ブレ
ーキの摩擦制動によりクランクシャフトに対するカムシ
ャフトの回転位相を変化させる構成の電磁式可変バルブ
タイミング装置とする構成とした。
摩擦制動力に応じてカムシャフトの回転位相を進角又は
遅角変化させる構成において、カムシャフトの回転位相
が検出されるタイミングに同期して摩擦制動力のフィー
ドバック制御信号を更新演算させる。請求項3記載の発
明では、気筒間の行程位相差に相当する角度毎に、パル
ス数によって気筒を示す気筒判別信号を発生するカムセ
ンサと、単位クランク角度毎のポジション信号を発生す
る構成であって、気筒間の行程位相差に相当する角度毎
に前記ポジション信号に抜けが生じるよう構成されたク
ランク角センサと、を備え、前記クランク角センサから
のポジション信号の抜け位置の検出に基づいて判別され
る基準クランク角位置から前記気筒判別信号の先頭信号
までの角度を計測することで、クランクシャフトに対す
るカムシャフトの回転位相を前記先頭信号の発生毎に検
出する構成とした。
ら出力されるポジション信号の抜け位置を検出すること
で、抜け位置又は抜け位置から所定角度の基準クランク
角位置を検出し、該基準クランク角位置から気筒判別信
号の先頭信号までの角度を、時間計測結果の角度への変
換、及び/又は、ポジション信号のカウントに基づいて
計測することで、カムシャフトの回転位相を検出する。
ック制御信号が少なくとも積分動作を含んで演算される
構成とした。かかる構成によると、クランクシャフトに
対するカムシャフトの回転位相が検出される毎に、該検
出した実際の回転位相と目標の回転位相との偏差を求
め、該制御偏差に基づく積分動作によってフィードバッ
ク制御信号が演算される。
が検出される毎にフィードバック制御信号を更新演算さ
せるので、制御の結果を反映していないデータに基づい
てフィードバック制御信号が更新されることがなく、過
剰な制御によりオーバーシュートが発生することが回避
され、目標の回転位相に対する収束性を向上させること
ができるという効果がある。
キによる摩擦制動力に応じて回転位相を進角又は遅角変
化させる構成において、常に直前に検出された回転位相
に基づいて摩擦制動力をフィードバック制御させること
ができ、オーバーシュートを発生させることなく、目標
の回転位相に対して安定的に収束させることができると
いう効果がある。
からの検出信号に基づいて気筒判別を行わせつつ、カム
シャフトの回転位相を検出させることができると共に、
クランク角センサのポジション信号に基づいて基準クラ
ンク角位置を検出でき、クランク角センサの構成を簡略
化できるという効果がある。請求項4記載の発明による
と、積分動作による過剰な補正が蓄積されることが回避
され、オーバーシュートを発生させることなく、目標の
回転位相に収束させることができると共に、積分動作に
よって定常偏差を吸収することができるという効果があ
る。
する。図1は実施の形態におけるエンジンのシステム構
成図である。この図1において、車両に搭載されるエン
ジン101の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ10
2,吸気通路103,モータ104aで開閉駆動される
電子制御式スロットル弁104を介して空気が吸入され
る。
接噴射する電磁式の燃料噴射弁105が設けられてお
り、該燃料噴射弁105から噴射される燃料と吸入空気
とによって燃焼室内に混合気が形成される。燃料噴射弁
105は、コントロールユニット131から出力される
噴射パルス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、
所定圧力に調圧された燃料を噴射する。
の場合は燃焼室内に拡散して均質な混合気を形成し、ま
た圧縮行程噴射の場合は点火栓106回りに集中的に層
状の混合気を形成する。燃焼室内に形成される混合気
は、点火栓106により着火燃焼する。但し、エンジン
101を上記の直接噴射式ガソリンエンジンに限定する
ものではなく、吸気ポートに燃料を噴射する構成のエン
ジンであっても良い。
7より排出され、該排気通路107には排気浄化用の触
媒108が介装されている。また、吸気バルブ109を
駆動する吸気側カムシャフト110には、電磁ブレーキ
の摩擦制動力によりクランクシャフト112に対するカ
ムシャフト110の回転位相を変化させ、作動角一定の
まま吸気バルブ109のバルブタイミングを変更する電
磁式可変バルブタイミング装置115が備えられてい
る。
排気側カムシャフトに備えられる構成であっても良い
し、また、排気側カムシャフトと吸気側カムシャフトの
双方に備えられる構成であっても良いし、更に、シング
ルカムに適用される構成であっても良い。コントロール
ユニット131は、CPU,ROM,RAM,A/D変
換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成される
マイコンを備え、各種センサからの入力信号を受け、こ
れらに基づいて演算処理して、燃料噴射弁105,点火
栓106及び前記電磁式可変バルブタイミング装置11
5を制御する。
112から単位クランク角度毎のポジション信号POS
を取り出すクランク角センサ121、カムシャフト11
0から気筒判別信号を取り出すカムセンサ122が設け
られている。前記クランク角センサ121は、図2に示
すように、クランク角10°毎のポジション信号POS
を各気筒の圧縮上死点TDCに同期して出力するセンサ
であり、各気筒の上死点前60°(BTDC60°)及
び上死点前70°(BTDC70°)に相当する位置で
前記ポジション信号POSに連続的に抜けが生じるよう
になっている。
4気筒エンジンで、気筒間の行程位相差がクランク角で
180°であるものとする。一方、前記カムセンサ12
2は、前記行程位相差毎にパルス数で気筒を示す気筒判
別信号を出力する構成であり、前記電磁式可変バルブタ
イミング装置115によるカムシャフト110の最遅角
位置であるときに、1群の気筒判別信号のうちの先頭信
号が、ポジション信号POSの抜け位置付近で発生する
ように設定されている。
けるポジション信号POSの抜け位置を基準として、#
3気筒に対応する3つのパルス信号が出力され、同様
に、#4気筒の圧縮TDC前におけるポジション信号P
OSの抜け位置を基準として、#4気筒に対応する4つ
のパルス信号が出力され、#2気筒の圧縮TDC前にお
けるポジション信号POSの抜け位置を基準として、#
2気筒に対応する2つのパルス信号が出力され、更に、
#1気筒の圧縮TDC前におけるポジション信号POS
の抜け位置を基準として、#1気筒に対応する1つのパ
ルス信号が出力される。
5によりクランクシャフト112に対するカムシャフト
110の回転位相が進角制御されると、該進角量に応じ
てカムセンサ122からの気筒判別信号の発生タイミン
グも図2に示すタイミングから進角変化することにな
る。上記クランクシャフト112及びカムセンサ122
の他、吸気通路103のスロットル弁104上流側で吸
入空気流量Qを検出するエアフローメータ123、アク
セルペダルの踏込み量APSを検出するアクセルセンサ
124、スロットル弁104の開度TVOを検出するス
ロットルセンサ125、エンジン101の冷却水温Tw
を検出する水温センサ126、排気中の酸素濃度に応じ
て燃焼混合気の空燃比を検出する空燃比センサ127、
車速VSPを検出する車速センサ128などが設けられ
ている。
装置115の構造を、図3,4に基づいて説明する。図
3,4において、シリンダヘッド120に対して回転可
能に支持されるカムシャフト110の端部111の軸周
に回転可能にプーリ(又はスプロケット)2が支承され
る。プーリ2はカムシャフト110に対して相対回転可
能に支承され、エンジン101のクランクシャフト11
2の回転に連動して回転する。
上には、軸周にギヤが形成される伝達部材3がボルト3
1により固定され、プーリ2の回転が、以下に説明する
伝達機構を介して伝達部材3に伝えられる。カムシャフ
ト110と同軸に、フランジを有する筒状のドラム41
が設けられ、このドラム41とプーリ2との間には、ド
ラム41の回転位相を遅らせる方向に付勢するコイルば
ね42が介装されている。
され、コイルばね42の外周側端部は、このケース部材
44の内周面部分に固定され、コイルばね42の内周側
端部は、ドラム41の外周面に固定されている。また、
伝達部材3の軸周に形成されたギア32と、筒状のピス
トン部材43の内周に形成されたギア433とが、はす
歯ギヤによるヘリカル機構により噛み合っている。
所に、係合部431,431が突出形成されていて、プ
ーリ2の回転中心部分からカムシャフト110の軸方向
に延出している爪部材21,21の間に前記係合部43
1,431が係合している。この係合によりピストン部
材43とプーリ2とは同位相で回転する。ピストン部材
43の前記係合部431,431には、ピストン部材4
3の軸を中心とする雄ねじ432が各々形成され、ドラ
ム41の内周面には雌ねじ411が形成されていて、こ
の両者はねじ作用により噛み合っている。
とドラム41の内周との間に介装され、この両者の相対
回転を軸受する。このドラム軸受部材45とドラム41
の内周面との間には、爪受部材7aが介装されている。
この爪受部材7aはドラム41の内周面に支持され、爪
部材21,21の先端部の外周面側に形成されている段
部22,22に当接して、カムシャフト110の径方向
に爪部材21,21を係止している。
歯の平ギヤ461が形成され、このギヤ461には、伝
達部材3の先端部に形成されている平ギヤ33に噛み合
っている。これにより、被吸引部材46は伝達部材3に
対し、その軸方向に摺動可能に構成されると共に、被吸
引部材46と伝達部材3とは同位相で回転する。
はギア413が形成され、被吸引部材46の一方の面4
62に形成されているギア463と対峙していて、この
両ギアは噛み合うことで、ドラム41と被吸引部材46
とが回転方向に係合するようにしてある。第1の電磁ソ
レノイド5bと第2の電磁ソレノイド5aは、カムシャ
フト110の軸芯線を囲むように、カムシャフト110
の端部111に固定されている伝達部材3や、この伝達
部材3を固定しているボルト31の外周面を囲むように
軸受部材6を介して配置されている。
1の頭部311と伝達部材3の先端部との間に嵌合固定
されていて、このスペーサ部材47の外周側には、第2
の電磁ソレノイド5aがスペーサ部材47との間に軸受
部材6を介して配置されている。さらに、第2の電磁ソ
レノイド5aと被吸引部材46の外周側には、電磁ブレ
ーキを構成する第1の電磁ソレノイド5bが配置されて
いる。第2の電磁ソレノイド5aはボルト51aによ
り、ケース8に固定されている。
110の回転位相を進角側に変更するためには、第1の
電磁ソレノイド5bが発生する磁界によりピストン部材
43をカムシャフト110の軸方向に移動することによ
り行う。すなわち、まず、第2の電磁ソレノイド5aの
発生磁界により、被吸引部材46が吸引されて、被吸引
部材46のギア463と、ドラム41のギア413とが
離れ、ドラム41がプーリ2に対して相対的に回転でき
るようにする。
磁界により、ドラム41を吸引することで、ドラム41
を第1の電磁ソレノイド5bの端面に押し付けて、摩擦
制動を作用させる。これにより、ドラム41はコイルば
ね42の付勢力に抗してプーリ2に対して回転遅れを生
じて相対回転し、ねじ411とねじ432とで噛み合っ
ているピストン部材43はカムシャフト110の軸方向
に移動する。
ヘリカル機構により噛み合っているので、ピストン部材
43の移動により、伝達部材3引いてはカムシャフト1
10の回転位相がプーリ2に対して進角側に変わること
になる。従って、第1の電磁ソレノイド5bへの電流値
を増大させ、コイルばね42の付勢力に抗する制動力
(滑り摩擦)を増大させるほど、カムシャフト110の
回転位相が進角側に変更されることになる。
に応じて決まるドラム41の回転遅れ量によってカムシ
ャフト110の回転位相がプーリ2(クランクシャフト
112)に対して変わるものであり、前記電磁ブレーキ
による制動力は、第1の電磁ソレノイド5bに供給され
る電流値をデューティ制御することで制御されるように
なっており、前記電流値の制御デューティDutyを変
化させることで、回転位相の変化量(進角量)を連続的
に制御できる。
信号に相当する制御デューティDuty(%)の増大に
応じて、前記第1の電磁ソレノイド5bに供給される電
流値が増大し、該電流値の増大に応じてカムシャフト1
10の回転位相が進角方向に変化するものとする。前記
コントロールユニット131は、第1の電磁ソレノイド
5bの通電をフィードバック制御してカムシャフト11
0の回転位相を変化させ、目標回転位相に一致すると、
第2の電磁ソレノイド5aへの通電を遮断することで、
被吸引部材46のギア463と、ドラム41のギア41
3とを噛み合わせ、ドラム41をプーリ2に対してその
ときの位相状態で固定し、第1の電磁ソレノイド5bへ
の通電を遮断する。
電制御においては、エンジン負荷やエンジン回転速度な
どの運転条件に応じて設定される目標の回転位相に応じ
て基本デューティを演算する一方、目標の回転位相と実
際の回転位相との偏差に基づく比例・積分・微分動作に
よってフィードバックデューティ(フィードバック制御
信号)を演算し、前記基本デューティとフィードバック
デューティとの加算値を、前記第1の電磁ソレノイド5
bのON・OFFを制御する制御デューティDutyと
して出力する。
よる前記回転位相のフィードバック制御を、フローチャ
ートに従って詳細に説明する。図5のフローチャート
は、クランク角センサ121からポジション信号POS
が出力される毎に実行されるものである。ステップS1
では、前回の本ルーチン実行時から今回までの時間とし
て、ポジション信号POSの発生周期Tを求める。
回実行時に求めた周期T-1との比率R(R=T/T-1)
を演算する。ステップS3では、前記比率Rが所定値R
sを超えているか否かを判別することで、今回の周期T
がポジション信号POSの抜け部分を計測したものであ
るか否かを判別する。
ると判別されたときには、ステップS4へ進んで、最新
の周期Tがポジション信号POSの抜け部分に相当する
と判定する。一方、比率R>所定値Rsでないと判別さ
れたときには、ステップS5へ進んで、抜け部分の検出
が行われた次のポジション信号POS発生時、即ち、B
TDC40°に相当するポジション信号POS発生時で
あるか否かを判別する。
るポジション信号POS発生時であると判別されたとき
には、ステップS6へ進んで、ポジション信号POSの
カウンタCRACNTを0にリセットする(図2参
照)。また、ステップS5で、BTDC40°に相当す
るポジション信号POS発生時でないと判別されたと
き、及び、ステップS4でポジション信号POSの抜け
部分に相当すると判定したときには、ステップS7へ進
んで、前記カウンタCRACNTをカウントアップさせ
る。
TDC40°で0にリセットされた後、ポジション信号
POSの発生毎にカウントアップされることになる。ス
テップS7で、前記カウンタCRACNTをカウントア
ップすると、ステップS8へ進み、カウントアップ後の
前記カウンタCRACNTの値が4であるか否かを判別
する。
は、各気筒の圧縮TDC位置であるので、ステップS8
でCRACNT=4であると判別されたときには、ステ
ップS9へ進んで今回のポジション信号POSが圧縮T
DCに相当すると判定する(図2参照)。上記のよう
に、ポジション信号POSに基づいて判定される圧縮T
DCは、クランクシャフト112に対するカムシャフト
110の回転位相を検出するときのクランクシャフト1
12側の基準クランク角位置に相当する。
CNTの値が4ではないと判別されると、ステップS1
0へ進み、前記カウンタCRACNTの値が7であるか
否かを判別する。ステップS10で、CRACNT=7
であると判別されたとき、即ち、ATDC30°の位置
であるときには、ステップS11ヘ進み、後述するプロ
グラムに従って気筒判別信号の発生毎にカウントアップ
されるカウンタCAMCNTを0リセットする(図2参
照)。
ウンタCAMCNTを0リセットすることで、カウンタ
CAMCNTは、気筒判別信号の先頭信号発生前で0に
リセットされ、カウンタCAMCNTの値が気筒判別信
号の数(気筒番号)を示すことになる。ステップS12
では、今回の周期Tを前回値T-1にセットする。
カムセンサ122から気筒判別信号が出力される毎に実
行されるものであり、ステップS21では、前記カウン
タCAMCNTをカウントアップする。ステップS22
では、今回のステップS21での処理によって前記カウ
ンタCAMCNTが0から1にアップしたか否かを判別
する。
発生前にリセットされるから、ステップS22で前記カ
ウンタCAMCNTが0から1にアップしたと判別され
た場合には、ステップS23へ進んで、今回の気筒判別
信号が先頭信号に相当すると判定する。気筒判別信号の
先頭信号が、回転位相検出におけるカムシャフト110
側の基準角度位置に相当し、次のステップS24では、
直前の圧縮TDCから今回の気筒判別信号(先頭信号)
までの角度を計測する。
Tの値から4を引いた値が、直前の圧縮TDCから今回
の気筒判別信号(先頭信号)までの角度を10°単位で
計測した結果となり、直前のポジション信号POSから
今回の気筒判別信号(先頭信号)までの時間を、そのと
きのエンジン回転速度に基づいて角度に換算して前記1
0°単位の計測結果に加算することで、直前の圧縮TD
Cから今回の気筒判別信号(先頭信号)までの角度が計
測される。
ング装置115によってカムシャフト110の回転位相
が進角されることで減少変化する値であって、回転位相
を示すデータである。ステップS25では、前記ステッ
プS24で求めた実際の回転位相(TDC〜先頭信号の
実角度)と、そのときの目標の回転位相(TDC〜先頭
信号の目標角度)との偏差を演算する。
に基づく比例・積分・微分動作によって、前記電磁式可
変バルブタイミング装置115の第1の電磁ソレノイド
5bにおける電流値の制御デューティDutyのフィー
ドバック補正分を更新演算する。従って、前記制御デュ
ーティDutyのフィードバック補正分は、回転位相が
検出される毎に更新演算されることになり、回転位相の
検出周期間で積分制御が繰り返されることで、積分制御
量が蓄積されてしまうことを回避でき、以って、オーバ
ーシュートの発生を回避できる。
を、比例・積分・微分動作の組み合わせではなく、比例
・積分動作で行わせる構成としても良い。また、上記実
施形態では、可変バルブタイミング装置115として、
電磁ブレーキによる摩擦制動力で回転位相を変化させる
電磁式のものを用いる構成としたが、油圧によって回転
位相を変化させる構成のものであっても良い。
図。
ンサの出力特性及び実施形態における信号処理特性を示
すタイムチャート。
グ装置の断面図。
グ装置の分解斜視図。
処理内容を示すフローチャート。
理内容を示すフローチャート。
Claims (4)
- 【請求項1】クランクシャフトに対するカムシャフトの
回転位相を変化させる構成の可変バルブタイミング装置
の制御装置であって、 前記回転位相の検出タイミングに同期して、前記回転位
相のフィードバック制御信号を更新演算することを特徴
とする可変バルブタイミング装置の制御装置。 - 【請求項2】前記可変バルブタイミング装置が、電磁ブ
レーキの摩擦制動によりクランクシャフトに対するカム
シャフトの回転位相を変化させる構成の電磁式可変バル
ブタイミング装置であることを特徴とする請求項1記載
の可変バルブタイミング装置の制御装置。 - 【請求項3】気筒間の行程位相差に相当する角度毎に、
パルス数によって気筒を示す気筒判別信号を発生するカ
ムセンサと、 単位クランク角度毎のポジション信号を発生する構成で
あって、気筒間の行程位相差に相当する角度毎に前記ポ
ジション信号に抜けが生じるよう構成されたクランク角
センサと、 を備え、 前記クランク角センサからのポジション信号の抜け位置
の検出に基づいて判別される基準クランク角位置から前
記気筒判別信号の先頭信号までの角度を計測すること
で、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相
を前記先頭信号の発生毎に検出する構成としたことを特
徴とする請求項1又は2記載の可変バルブタイミング装
置の制御装置。 - 【請求項4】前記フィードバック制御信号が少なくとも
積分動作を含んで演算されることを特徴とする請求項1
〜3のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置
の制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001166232A JP2002364390A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 可変バルブタイミング装置の制御装置 |
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---|---|---|---|
JP2001166232A JP2002364390A (ja) | 2001-06-01 | 2001-06-01 | 可変バルブタイミング装置の制御装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002364390A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7178494B2 (en) | 2004-10-18 | 2007-02-20 | Denso Corporation | Variable valve timing controller for internal combustion engine |
US8335628B2 (en) | 2008-12-05 | 2012-12-18 | Hyundai Motor Company | Method for controlling variable valve apparatus of internal combustion engine, and system thereof |
JP2016173034A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | 株式会社デンソー | クランク角検出装置 |
-
2001
- 2001-06-01 JP JP2001166232A patent/JP2002364390A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7178494B2 (en) | 2004-10-18 | 2007-02-20 | Denso Corporation | Variable valve timing controller for internal combustion engine |
US8335628B2 (en) | 2008-12-05 | 2012-12-18 | Hyundai Motor Company | Method for controlling variable valve apparatus of internal combustion engine, and system thereof |
JP2016173034A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | 株式会社デンソー | クランク角検出装置 |
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