JP2002364251A - パワーウィンドウ開閉装置 - Google Patents

パワーウィンドウ開閉装置

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JP2002364251A
JP2002364251A JP2001176093A JP2001176093A JP2002364251A JP 2002364251 A JP2002364251 A JP 2002364251A JP 2001176093 A JP2001176093 A JP 2001176093A JP 2001176093 A JP2001176093 A JP 2001176093A JP 2002364251 A JP2002364251 A JP 2002364251A
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JP2001176093A
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Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Takahiro Ishii
崇裕 石井
Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
Kazuyuki Motoki
和行 元木
Wataru Tanaka
田中  渉
Masanori Oyama
昌紀 大山
Hiroyuki Yoshida
裕行 吉田
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーウィンドウの開閉度の微調整が容易で
あり、利用者の利便性を向上させることができ、また乳
幼児などが操作する場合でも安全性を確保することを可
能とする。 【解決手段】 下部に突出部が設けられた、開閉操作に
応じて支点を中心に回動する操作部1と、操作部1の下
方に設けられ、操作部1の回動に伴う突出部1Cの押圧
の圧力値を感知する感圧スイッチ2A,2Bと、感圧ス
イッチ2A,2Bに加えられた圧力値に応じた開閉速度
でパワーウィンドウを開閉させる制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のパワー
ウィンドウを開閉させるパワーウィンドウ開閉装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の窓開閉機構としては、ハンドル
を手で回して窓を開閉する手動式のものと、スイッチを
押したり、引いたりして電動で窓を開閉するいわゆるパ
ワーウィンドウとがある。パワーウィンドウの操作スイ
ッチは、運転席から全ての窓の開閉操作ができるように
集中配置されたものと、座席位置から窓の開閉操作がで
きるように各窓に配置されたものとがある。
【0003】これらの操作スイッチのうち、運転席位置
の窓の開閉装置は、窓の開閉動作を2段階で操作できる
機構が設けられている。即ち、強く押し込んだ場合、あ
るいは強く引いた場合は、スイッチから手を離しても、
その後は完全に開くか、完全に閉じるまで動作し、軽く
押した場合、あるいは軽く引いた場合は、スイッチから
手を離すと、窓の開閉動作が停止する機構である。ま
た、運転席以外の各窓に配置された窓の開閉装置は、操
作スイッチから手を離したときには、窓の開閉動作が停
止する機構となっている。
【0004】上記いずれの窓の開閉装置も、操作スイッ
チの操作によって、電極接点が開閉する機構を備えてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のパワーウィンドウの開閉装置には、窓の開閉速度
を調節する機構(機能)が組み込まれておらず、常に一
定の速度で開閉するため、窓の開閉度を微調整するのが
困難であり、例えば、ほんの10cmだけ窓を開けたり
閉めたりするようなことが困難であった。その結果、窓
を所望する開閉度に微調整するために、何回も操作スイ
ッチを押したり引いたりしなければならないため、利用
者にとっては不便であった。
【0006】また、力の弱い乳幼児や子供などが窓の開
閉操作をしても、常に一定の速度で開閉動作するため、
乳幼児などが手や首を挟んだ場合の衝撃が大きいなどの
問題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、パワーウィンドウの開閉度
の微調整が容易であり、利用者の利便性を向上させるこ
とができ、また乳幼児などが操作する場合でも安全性を
確保することができるパワーウィンドウ開閉装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパワーウィンド
ウ開閉装置は、接点部の押圧力に応じて出力値が変化す
る感圧スイッチと、この感圧スイッチの出力値に応じた
開閉速度でパワーウィンドウを開閉させる制御部とを備
えたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、感圧スイッチの操作時に
接点部の押圧力を指先で調整することで、パワーウィン
ドウの開閉速度を調整することができるので、所望とす
る開閉度に近づくまでは接点部を高い押圧力で押圧して
パワーウィンドウを高速で開閉させ、所望とする開閉度
に近づいたら感圧スイッチの押圧力を低減させることに
よりパワーウィンドウを低速で開閉させるという操作が
可能で、開閉度の微調整が極めて容易になる。これによ
り、利用者の利便性を向上させることができ、また乳幼
児などが操作する場合でも安全性を確保することができ
る。
【0010】なお、感圧スイッチとしては、例えば、一
対のフィルム基板と、これらフィルム基板の対向面にそ
れぞれ形成されて接点部を構成する導電回路パターン
と、これら導電回路パターンが所定の間隔を空けて対向
するように前記一対のフィルム基板の間に介挿されて前
記接点部の位置に中空部が形成されたスペーサと、前記
接点部を構成する一対の導電回路パターンの少なくとも
一方を覆うように形成されて前記接点部に加えられる押
圧力が増加するにつれて抵抗値が低下する感圧層とを備
えて構成することができる。
【0011】制御部は、感圧スイッチの出力値に応じて
開閉速度が連続的に変化するようにパワーウィンドウを
開閉するようにしても良いし、段階的に変化するように
パワーウィンドウを開閉するようにしても良い。また、
制御部は、感圧スイッチの接点部の押圧力が小さい領域
での開閉速度の変化の度合いを小さくし、前記押圧力が
大きくなるに従って開閉速度の変化の度合いを大きくす
るようにパワーウィンドウを開閉制御するようにする
と、更に窓の開閉度の微調整が容易になる。更に、制御
部は、接点部の押圧力が所定値以下の場合は、パワーウ
ィンドウの開閉動作を行わないようにすることもでき
る。この場合、力の弱い乳幼児などが感圧スイッチをい
たずらしても、パワーウィンドウの開閉動作が行われな
いので、乳幼児の安全性を更に確保することができる。
上記制御は、運転席周囲に設けたスイッチ等で2種類以
上選択できるようにすると、利用者の好みに応じた制御
が可能となる。特に乳幼児が乗車しているときだけ押圧
力が所定値以下の場合にパワーウィンドウの開閉動作を
行わないようにすると、乳幼児の安全性と、乳幼児がい
ないときの利用者の利便性を両立させることが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本発
明のパワーウィンドウ開閉装置における操作部及び感圧
スイッチの構成を示す断面図である。尚、この実施の形
態におけるパワーウィンドウ開閉装置は、座席位置から
窓を開閉操作する各窓に配置されるスイッチに適用する
ことを想定して説明する。
【0013】図1において、操作部1は、利用者(自動
車に乗っている人)が窓を開閉する際に操作する部材で
あり、この操作部1は、支点1Aで固定され、その支点
1Aを中心に図中矢印の方向に回動するように構成され
ている。この操作部1の上部には、利用者が押したり引
いたりする取手部1Bが設けられ、また、この操作部1
の下面には、2つの感圧スイッチ2A,2Bが形成され
たメンブレンスイッチ2が配置されている。操作部1の
下面には、2つの感圧スイッチ2A,2Bに対してそれ
ぞれ上方から荷重(圧力)を加えるための2つの突出部
1Cが設けられている。
【0014】利用者が操作部1の取手部1Bを押したり
引いたりすることによって、操作部1が支点1Aを中心
に回動し、その回動に伴って、突出部1Cの一方が感圧
スイッチ2A,2Bのいずれか一方に対して上方から荷
重(圧力)を加える。
【0015】感圧スイッチ2A,2Bは、操作部1の2
つの突出部1Cからそれぞれ加えられる荷重(圧力)を
感知(検知)するものである。感圧スイッチ2Aは、荷
重を感知すると、その荷重に応じた開閉速度でパワーウ
ィンドウを開けるための信号を出力し、感圧スイッチ2
Bは、荷重を感知すると、その荷重に応じた開閉速度で
パワーウィンドウを閉めるための信号を出力する。
【0016】図2は、感圧スイッチ2A,2Bを拡大し
て示す断面図である。図2に示すように、感圧スイッチ
2A,2Bは、一対の電極シート(フィルム基板)12
a,12bの対向面上にそれぞれスイッチ接点部を構成
する導電回路パターン(抵抵抗電極パターン)13a,
13bを形成すると共に、その導電回路パターン13
a,13bが所定の間隔をもって対向するように一対の
電極シート12a,12b間にスペーサ14を挟み込ん
で貼り合わせた構造を有する。
【0017】2枚の電極シート12a,12bは、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)フィルムやPEN
(ポリエチレンナフタレート)フィルムなどの柔軟で絶
縁性を有するプラスチック材料で構成されている。導電
回路パターン13a,13bは、銀ペーストやカーボン
ペーストのいずれか、あるいは両者の2層を印刷により
成形する方法、更には銅箔の貼り付けによる方法などで
形成される。スペーサ14も、PETフィルムやPEN
フィルムなどの柔軟で絶縁性を有する材料で構成されて
いる。
【0018】このスペーサ14には、導電回路パターン
13a,13bのスイッチ接点部(上下の電極が接触す
る部分)の位置に中空部14Aが形成されている。導電
回路パターン13a,13bのスイッチ接点部は、スペ
ーサ14の中空部14A内で対向した位置に互いに離れ
て配置されている。尚、上記の電極シート12a,12
b、導電回路パターン13a,13b及びスペーサ14
は、その使用材料や製造方法は上記したものに特に制限
されるものではない。
【0019】また、図2に示すように、下部の導電回路
パターン13bのスイッチ接点部を覆うように感圧イン
ク(感圧電極)15が形成されている。この感圧インク
15は、加えられる荷重(圧力)に応じて抵抗値(接触
抵抗)が変化するものである。この感圧インク15は、
ペースト状材料をスクリーン印刷、オフセット印刷など
の印刷により成形する方法や、予め成型した膜状電極を
所定の場所に固定する方法などにより形成される。尚、
この感圧インク15も、その使用材料や製造方法は上記
したものに特に制限されるものではない。
【0020】この感圧スイッチ2A,2Bでは、図1及
び図2に示すように、上部の導電回路パターン13aの
スイッチ接点部の上方に位置する突出部1Cから力(荷
重F)が下方向に上部の電極シート12aに対して加え
られ、上部の電極シート12aが撓み、上部の導電回路
パターン13aのスイッチ接点部が感圧インク15に接
触すると、感圧インク15に加わる荷重(即ち、圧力)
に応じて(反比例して)感圧インク15の抵抗値が変化
する。
【0021】図3は、そのような感圧スイッチ2A,2
Bにおける荷重と抵抗の関係を示す特性図である。図3
に示すように、上部の導電回路パターン13aのスイッ
チ接点部に荷重(F)が加えられていない状態では、導
電回路パターン13a,13bのスイッチ接点部が互い
にスペーサ14で離されているため、その抵抗値が無限
大(∞)である。上部のスイッチ接点部の上方から下方
向に荷重(F)が加えられ、上部のスイッチ接点部が感
圧インク15と接触し、さらに上部のスイッチ接点部に
荷重(F)が加えられていくと、感圧インク15に加わ
る荷重値(即ち、圧力値)が増えていき、感圧インク1
5の抵抗値Rがなだらかに低下していく。
【0022】図4は、本発明のパワーウィンドウ開閉装
置の構成を示す回路図である。図4において、感圧スイ
ッチ2A,2Bは、上記したように、スイッチ接点部の
荷重値(圧力値)に応じて感圧インク15の抵抗値Rが
変化(荷重値が増えると抵抗値Rが低下)するので、等
価的に可変抵抗とみなされる。この感圧スイッチ2A,
2Bの導電回路パターン13aは定電圧Vccを出力す
る図示しない定電圧源と接続され、感圧スイッチ2A,
2Bの導電回路パターン13bは抵抗21A,21Bを
それぞれ介して接地されている。従って、可変抵抗の一
端に定電圧Vccが供給され、可変抵抗の他端が抵抗2
1A又は21Bを介して接地されているのと等しい。
【0023】A/D変換器22A,22Bは、感圧スイ
ッチ2A,2Bの他端、即ち、導電回路パターン13b
と抵抗21との接続点XA,XBとそれぞれ接続されて
いる。このA/D変換器22A,22Bは、それぞれ接
続点XA,XBの電位をアナログ信号からディジタル信
号に変換する。A/D変換器22A,22Bの出力は、
CPU23にそれぞれ入力されている。尚、抵抗21
A,21B及びA/D変換器22A,22Bにより検出
回路(検出部)を構成している。
【0024】CPU(制御部)23は、A/D変換器2
2A,22Bから出力されたディジタル信号に基づい
て、パワーウィンドウの開閉速度の制御(開閉速度の調
整)を行うために、コントロール回路24に対して制御
信号を送る。コントロール回路(制御部)24は、CP
U23から送られた制御信号に応じて、モータ25の回
転方向及び回転速度を制御することにより、パワーウィ
ンドウの開閉速度を切り替えて(調整して)、パワーウ
ィンドウの開閉動作を行うものである。これらCPU2
3及びコントロール回路24は制御部を構成している。
【0025】次に、動作について説明する。利用者が、
図1に示した操作部1の取手部1Bを押したり引いたり
すると、操作部1が支点1Aを中心に回動し、その回動
に伴って、突出部1Cの一方が2つの感圧スイッチ2
A,2Bのいずれか一方に上方から荷重(圧力)を加え
る。この荷重値が増加すると、感圧インク15の抵抗値
Rが緩やかに低下していく。
【0026】感圧インク15の抵抗値、即ち、感圧スイ
ッチ2A,2Bの等価的な可変抵抗値Rが低下していく
と、感圧インク15に流れる電流が増加していき、その
結果、抵抗21A,21Bの電圧降下が増し、接続点X
A,XBの電位も徐々に上昇していく。A/D変換器2
2A,22Bは、接続点XA,XBの電位のアナログ信
号をディジタル信号に変換してCPU23に出力する。
【0027】CPU23では、A/D変換器22A,2
2Bから出力される感圧インク15の圧力値(荷重値)
に比例した接続点XA,XBの電位のディジタル信号を
入力する。CPU23は、その電位を入力すると、それ
に応じてパワーウィンドウの開閉速度の制御(調整)を
行う。
【0028】図5は、他の実施例に係るパワーウィンド
ウ開閉装置の構成を示す回路図である。この実施例で
は、感圧スイッチ2A,2Bと抵抗21A,21Bとの
接続点XA,XBの電位を、それぞれn個のコンパレー
タ26A1〜26An,26B1〜26Bnで互いに異
なる閾値に設定された基準電圧源27A1〜27An,
27B1〜27Bnの基準電圧と比較して、比較結果を
CPU23に入力するようにしたものである。この実施
例では、CPU23は、接続点XA,XBの電位の変化
に対してパワーウィンドウの開閉速度を段階的に変化さ
せる。
【0029】以下、感圧スイッチ2A,2Bに対する荷
重とパワーウィンドウの開閉速度との関係について幾つ
かの実施例を挙げて説明する。
【0030】(1)実施例1 この実施例1では、図4の回路を用いてCPU23が、
荷重に応じて連続的にパワーウィンドウの開閉速度を変
化させるように制御するものである。この場合、図6に
示すように、感圧スイッチ2A,2Bに加えられる圧力
値(荷重値)に応じて抵抗値Rが変化し、その抵抗値R
の変化(R1〜Rn)に伴って、開閉速度がV1〜Vn
まで連続的に変化する。CPU23の速度調整(調節)
範囲は、2mm/秒〜150mm/秒の範囲とする。
【0031】(2)実施例2 この実施例2では、図5の回路を用いてCPU23が、
荷重に応じて5段階でパワーウィンドウの開閉速度を変
化させるように制御するものである。この場合、図7に
示すように、予め感圧インク15の抵抗値Rに5つの閾
値R1〜R5を設け、基準電圧源27A,27Bの基準
電圧をそれに合わせて設定しておく。開閉速度はV1〜
V5まで段階的に変化する。5段階の開閉速度は、荷重
が最も小さい第1段階(F1〜F2)の場合は、開閉速
度を最も遅くし、荷重が最も大きい第5段階(F5以
上)の場合は、開閉速度を最も速くする。例えば、CP
U23の速度調整(調節)段階として、第1段階から第
5段階をそれぞれ、2mm/秒、10mm/秒、50m
m/秒、100mm/秒、150mm/秒とする。
【0032】このように、CPU23が圧力データP1
の変化に応じて5段階でパワーウィンドウの開閉速度を
変化させるように制御することにより、コントロール回
路24による開閉機構の速度調整が容易となり、開閉機
能の構成も簡易化することが可能となる。
【0033】(3)実施例3 この実施例3では、CPU23は、図8に示すように、
荷重の変化に応じて連続的にパワーウィンドウの開閉速
度を変化させると共に、荷重の値が小さい領域での開閉
速度の変化の度合いを小さくし、荷重の値が大きくなる
に従って開閉速度の変化の度合いを大きくするように制
御するものである。このように、荷重値によってパワー
ウィンドウの開閉速度の変化の度合いを変化させるよう
に制御することにより、低速開閉時にはより低速動作が
可能になり、高速開閉時はより高速動作が可能になるの
で、速やかに所望とする開閉度までパワーウィンドウを
開閉し、微調整時にはより一層、パワーウィンドウの開
閉度の微調整が容易となると共に、乳幼児などの開閉操
作に伴う危険性を回避することが可能となる。
【0034】(4)実施例4 この実施例4では、CPU23は、乳幼児などの弱い押
圧力ではパワーウィンドウの開閉動作が行えないように
制御するものである。これは、図6〜図8に示す実施例
1〜3の荷重−開閉速度特性の低荷重領域での不感帯を
更に拡大させた実施例で、実施例1〜3にそれぞれ対応
させて実施例(4)−(1),(4)−(2),(4)
−(3)とする。
【0035】(5)比較例 ボタンの押し込み又は引き上げ動作によって、等速度で
開閉する従来のパワーウィンドウ開閉装置を比較例とす
る。この比較例の開閉速度は、150mm/秒としてい
る。
【0036】上記実施例1〜4と比較例の実験データを
図9及び図10に示す。図9は、各隙間を開ける(閉め
る)のに要する開閉動作の繰り返し回数の実験データを
示す図であり、図10は、各隙間を開ける(閉める)の
に要する開閉動作の所要時間(単位:秒)の実験データ
を示す図である。図9及び図10の「開閉度」は、窓の
初期状態(全閉状態又は全開状態)から10mm〜10
0mm開いた状態又は閉まった状態を示している。
【0037】図9に示すように、比較例の開閉動作の繰
り返し回数は、3〜6回であるのに対して、実施例1〜
4の開閉動作の繰り返し回数は、全て2回以内であっ
た。また、図10に示すように、比較例の開閉動作の所
要時間は、4〜12秒であるのに対し、実施例1〜4の
開閉動作の所要時間は、全て5秒以内であった。
【0038】また、実施例1〜3では、幼児が開閉操作
した場合の開閉速度は、いずれも50mm/秒以下であ
り、開閉速度が遅く、危険は少ないと判断される。ま
た、実施例4では、パワーウィンドウのチャイルドロッ
ク機構をONとした場合、幼児の力ではパワーウィンド
ウが開閉しなかった。チャイルドロック機構をOFFと
した場合は、実施例1〜3と同様の開閉速度であった。
【0039】以上のように、この実施の形態では、操作
部1の開閉操作(押し込み引き上げ動作)に伴って感圧
スイッチ2A,2Bに圧力が加わり、感圧スイッチ2
A,2Bで感知した圧力値に応じてパワーウィンドウの
開閉速度を変化させるように構成されているので、利用
者にとってパワーウィンドウの開閉度の微調整が容易と
なり利便性が向上し、また、力の弱い乳幼児などの安全
性を確保することが可能となる。
【0040】また、実施例4のように、チャイルドロッ
ク機構を設定することにより、乳幼児などがパワーウィ
ンドウの開閉動作を行えないようにすることができ、一
層、パワーウィンドウ開閉装置の安全性を向上させるこ
とができる。
【0041】尚、この実施の形態によるパワーウィンド
ウ開閉装置は、座席位置から窓を開閉操作する各窓に配
置されるスイッチに適用することを想定して説明してい
たが、運転席から全ての窓の開閉操作ができる集中配置
されたスイッチに適用しても構わない。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、感圧ス
イッチの操作時に接点部の押圧力を指先で調整すること
で、パワーウィンドウの開閉速度を調整することができ
るので、所望とする開閉度に近づくまでは接点部を高い
押圧力で押圧してパワーウィンドウを高速で開閉させ、
所望とする開閉度に近づいたら感圧スイッチの押圧力を
低減させることによりパワーウィンドウを低速で開閉さ
せるという操作が可能で、開閉度の微調整が極めて容易
になる。これにより、利用者の利便性を向上させること
ができ、また乳幼児などが操作する場合でも安全性を確
保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパワーウィンドウ開閉装置における
操作部及び感圧スイッチの構成を示す断面図である。
【図2】 感圧スイッチの拡大構成を示す断面図であ
る。
【図3】 感圧スイッチにおける荷重と抵抗の関係を示
す特性図である。
【図4】 本発明のパワーウィンドウ開閉装置の構成を
示す回路図である。
【図5】 本発明の他のパワーウィンドウ開閉装置の構
成を示す回路図である。
【図6】 実施例1を説明するための荷重と抵抗及び窓
開閉速度との関係を示す特性図である。
【図7】 実施例2を説明するための荷重と抵抗及び窓
開閉速度との関係を示す特性図である。
【図8】 実施例3を説明するための荷重と抵抗及び窓
開閉速度との関係を示す特性図である。
【図9】 各隙間を開ける(閉める)のに要する開閉動
作の繰り返し回数の実験データを示す図である。
【図10】 各隙間を開ける(閉める)のに要する開閉
動作の所要時間の実験データを示す図である。
【符号の説明】
1…操作部、1A…支点、1B…取手部、1C…突出
部、2…メンブレンスイッチ、2A,2B…感圧スイッ
チ、12a,12b…電極シート(フィルム基板)、1
3a,13b…導電回路パターン、14…スペーサ、2
1A,21B…抵抗(検出回路、検出部)、22A,2
2B…A/D変換器(検出回路、検出部)、23…CP
U(制御部)、24…コントロール回路(制御部)、2
5…モータ、26A1〜26An,26B1〜26Bn
…コンパレータ、27A1〜27An,27B1〜27
Bn…基準電圧源。
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 仁 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 元木 和行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 田中 渉 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 大山 昌紀 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 吉田 裕行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EB01 GA03 GA08 GD03 GD07 KA13 3D127 AA09 DF03 DF34 FF03 FF14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点部の押圧力に応じて出力値が変化す
    る感圧スイッチと、 この感圧スイッチの出力値に応じた開閉速度でパワーウ
    ィンドウを開閉させる制御部と を備えたことを特徴とするパワーウィンドウ開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記感圧スイッチは、 一対のフィルム基板と、 これらフィルム基板の対向面にそれぞれ形成されて接点
    部を構成する導電回路パターンと、 これら導電回路パターンが所定の間隔を空けて対向する
    ように前記一対のフィルム基板の間に介挿されて前記接
    点部の位置に中空部が形成されたスペーサと、 前記接点部を構成する一対の導電回路パターンの少なく
    とも一方を覆うように形成されて前記接点部に加えられ
    る押圧力が増加するにつれて抵抗値が低下する感圧層と
    を備えてなることを特徴とする請求項1記載のパワーウ
    ィンドウ開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記感圧スイッチの出力
    値に応じて開閉速度が連続的に変化するようにパワーウ
    ィンドウを開閉することを特徴とする請求項1又は2記
    載のパワーウィンドウ開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記感圧スイッチの出力
    値に応じて開閉速度が段階的に変化するようにパワーウ
    ィンドウを開閉することを特徴とする請求項1又は2記
    載のパワーウィンドウ開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記感圧スイッチの接点
    部の押圧力が小さい領域での開閉速度の変化の度合いを
    小さくし、前記押圧力が大きくなるに従って開閉速度の
    変化の度合いを大きくするようにパワーウィンドウを開
    閉制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載のパワーウィンドウ開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記接点部の押圧力が所
    定値以下の場合は、パワーウィンドウの開閉動作を行わ
    ないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載
    のパワーウィンドウ開閉装置。
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