JP2002364098A - 建築用柱状材及びこれを用いた建築用構造体及び建築用柱状材の製造方法並びに建築基礎構造 - Google Patents
建築用柱状材及びこれを用いた建築用構造体及び建築用柱状材の製造方法並びに建築基礎構造Info
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Abstract
度が高い璧体や板材等を構成することの可能で取扱の容
易な建築用柱状材及びこれを用いた建築用構造体並びに
建築基礎構造等を提供すること。 【解決手段】 柱状材1は断面がほぼ同一形状の柱状を
なし、一側に長手方向に沿った略直交する面F1,F1
よりなる嵌合溝E1を備える一方、他側に嵌合溝E1に
嵌合する突条E2を備えている。突条E2の先端には長
手方向にほぼ沿って小さな面F2を有する。突条E2と
嵌合溝E1との間の第一、第二中間部M1,M2の少な
くとも一方に突条E2と嵌合溝E1とを結ぶ中心面Lに
ほぼ沿った側面F3,F4を備える。各中間部M1,M
2と嵌合溝E1との間にそれぞれ斜面G1,G2を有し
ている。これら柱状材1は、複数本1a〜cを順次連結
して壁体又は板材等を作成することができる。
Description
するものである。さらに詳しくは、断面が長手方向に対
しほぼ同一形状の柱状をなし、複数本を順次連結して壁
体又は板材等を作成するための建築用柱状材、これを用
いた建築用構造体、これを用いた建築基礎構造、建築用
複合構造体及び建築用柱状材の製造方法に関する。
開平11−210115号公報、実開平8−473号公
報、実開平2−39008号公報に記載のものが知られ
ている。第一の公報記載の技術にあっては、間伐材を加
工してなる角柱の一つの角にほぼ直角の溝を形成し、こ
れらを順次積み重ねている。また、第二の公報記載の技
術にあっては、断面「く」の字状に間伐材を加工してな
る単位体に針金又は紐等の可撓性部材を貫通させ、屈曲
自在なパネルを構成している。さらに、第三の公報に記
載の技術では、角柱の一方の角にひび割れ防止用の切込
を形成し、他方の角に嵌合用の切込を形成し、残りの角
部の一方を切断して平坦に形成している。
その形状が間伐材等から切り出す際に非効率であるとい
う問題があった。また、これらいずれの先行技術におい
ても、施工時の取扱性、組合せ時の風通し又は水はけの
問題や組み合わせ時の強度という課題は提示されていな
い。
みて、本発明の目的は、より小径の間伐材等から効率よ
く簡単に強度が高い璧体や板材等を構成することが可能
で取扱性に優れた建築用柱状材及びこれを用いた建築用
構造体等を提供することにある。
め、本発明に係る建築用柱状材の特徴は、断面が長手方
向に対しほぼ同一形状の柱状をなし、複数本を順次連結
して壁体又は板材等を作成するための建築用柱状材であ
って、その一側に長手方向に沿った略直交する面よりな
る嵌合溝を備える一方、他側に前記嵌合溝に嵌合する突
条を備え、この突条の先端には長手方向にほぼ沿って小
さな面を有し、前記突条及び前記嵌合溝の間の第一、第
二中間部と前記嵌合溝との間にそれぞれ斜面を有してい
ることにある。ここに、突条の先端面である「小さな
面」は、平坦面又はより望ましくは湾曲(円弧状)面の
いずれであっても構わない。
は、上記特徴を備えた建築用柱状材の複数本を順次連結
して構成した壁体又は板材等の建築用構造体であって、
長尺部材を前記複数の建築用柱状材に貫通させ、この長
尺部材により適宜間隔を隔てた建築用柱状材を互いに引
き寄せることで隣り合う建築用柱状材の前記嵌合溝の斜
面と前記突条の斜面とを密接させることにある。
特徴は、上記特徴を備えた建築用柱状材の複数本を順次
連結して構成した壁体又は板材等の建築用構造体であっ
て、長尺部材を前記複数の建築用柱状材に貫通させると
共に長尺部材を屈曲させて屈曲面を形成し、長尺部材に
より適宜間隔を隔てた建築用柱状材を互いに引き寄せる
ことで隣り合う建築用柱状材の前記嵌合溝と前記突条と
を接当させることにある。上記各特徴における突条先端
の「小さな面」は次のような作用を奏する。まず、上記
従来技術では、突条先端が尖っており、嵌合溝との嵌合
作業時における手の挟まり等を考えると問題がある。し
かし、本願の「小さな面」はこの危険性を緩和して取扱
性を向上させる。また、発明者の実験によれば「小さな
面」を形成しても、嵌合部分の強度低下は問題とならな
いのみならず、隣り合う柱状材どうしの角度を変えるよ
うに湾曲させる場合には、むしろ突条先端が尖っていな
い分だけ突条の大きな崩壊もなくて強度的に有利であ
る。上記第三の公報に記載の発明では、突条の先端部分
に形成した切り込みに水等が溜まって腐食を起こすおそ
れがある。しかし、本願では「小さな面」には水が溜ま
らず風通しも良好となって、腐食を防止する。ひび割れ
は不規則に生じるかもしれないが、特に土木分野の素材
としてはひび割れ程度が不規則に生じても問題とはなら
ない。また、嵌合溝にひび割れが生じたとしても、ひび
割れは必ずしも溝に沿って完全に連続発生するのではな
く、しかも、万が一嵌合溝に発生しても、「小さな面」
の存在によって突条がそのひび割れに入り込んでいくこ
とを防止できる。小さな異物であれば、嵌合溝に入り込
んだとしても、「小さな面」によるクリアランスにより
嵌合は十分に確保される。したがって、嵌合時に異物を
完全に除去する必要はなく、特に土木工事における作業
性に優れる。突条が「小さな面」の存在をいわば許容す
るので、嵌合強度を考えて突条を尖らせる必要がない。
したがって、より小径の間伐材からより大径の柱状材を
切り出すことができ、間伐材の利用効率が向上する。
溝との中心を結ぶ中心面にほぼ沿った側面を前記第一、
第二中間部の双方に設けてもよい。
岸壁、装飾壁、床又は天井材として実施することができ
る。
は、略角柱を作成した後、一方の角部側に前記嵌合溝を
形成すると共に他方の角部側に小さな面を形成し、前記
中間部である少なくとも一方の角部を切断することで前
記側面を形成することにある。また、同製造方法の他の
特徴は、略角柱を作成した後、一辺の両角を切断するこ
とで前記突条を形成し、この突条の対向辺に前記嵌合溝
を形成することにある。
いずれかの特徴に係る建築用構造体を有する建築基礎構
造であって、前記建築用構造体と基礎壁との間に硬化材
を充填したことにある。また、本発明に係る建築基礎構
造の他の特徴は、上記いずれかの特徴に係る建築構造体
を有する建築基礎構造であって、前記第一、第二中間部
の一方が突条であり、この突条を土中又は硬化材中に埋
め込んであることにある。一方、建築用構造体を一対備
えた建築用複合構造体の特徴は、前記各建築用柱状材は
前記第一、第二中間部の一方が突条であり、この突条を
前記一対の建築用構造体で互いに対抗させて互いに入り
込ませたことにある。
しては有芯の間伐材を用いることが望ましい。
本発明をさらに詳しく説明する。図1、2に示す建築用
柱状材1は、符号C1〜3に外形円を示す間伐材を切り
出すことで作成してある。この建築用柱状材1は、断面
が長手方向に対しほぼ同一形状の柱状をなし、符号1
a,1b,1cに示すように複数本を順次連結して、建
築用構造体4である壁体又は板材等を作成する。
向に沿った略直交する面F1,F1よりなる略V字型の
嵌合溝E1を備える一方、他側に前記嵌合溝E1に嵌合
する略V字型の突条E2を備える。この嵌合突条E2の
先端が尖っていると、嵌合溝E1の底に亀裂が形成され
た場合に、この尖った楔状の先端が侵入してきた亀裂を
拡大させる恐れもある。そこで、嵌合突条E2の先端に
長手方向にほぼ沿って小さな面F2を設けることで、不
測に亀裂が進行することを防いでいる。また、嵌合突条
E2の先端に先端面F2を設けることで、作業員や器物
を傷つけたり、楔状の先端自身が傷つくことを防いでい
る。加えて、嵌合突条E2の先端が尖っている場合の如
く、柱状柱状材を屈曲する際に、尖った楔状の先端が溝
面F1に当たり柱状柱状材1a,1cの屈曲が妨げられ
るといった不都合もない。
溝E1との間の第一、第二中間部M1,M2の双方に嵌
合突条E2と嵌合溝E1とを結ぶ中心面Lにほぼ沿った
側面F3,F4を設けてある。これに対し、図2(b)
の例では、第一中間部M1に中心面Lにほぼ沿った側面
F3を設け、他方の第二中間部M2は角部T4のままと
してある。なお、各中間部M1,M2と嵌合溝E1との
間はそれぞれ斜面G1,G2である。各建築用柱状材1
には嵌合溝E1から先端面F2にかけて少なくとも二カ
所に貫通孔2を貫通形成してある。
嵌合突条E2で溝面F1,F1に第一突条横斜面G3,
第二突条横斜面G4を密着させて互いに嵌合した場合、
後述する長ねじやワイヤー等の締結具を締め付けること
により、隣り合う建築用柱状材1a,1bは非常に強固
に連結される。しかも、水等により建築用柱状材1自体
が膨張すると、これらの連結はさらに強固となる。ま
た、先端面F2と溝面F1,F1との間に隙間3が形成
されるので、風通しが良く、水等が溜まって腐食しやす
い嵌合溝E1底部の腐食を抑制することに加えて、嵌合
溝E1に嵌合突条E2を嵌合させる際に、砂利等の異物
が噛みこんでも、先端面F2により形成される隙間3が
異物を受け入れるので、嵌合溝E1と嵌合突条E2との
間が浮き上がることもない。
態で嵌合連結した場合、先端面F2により嵌合突条E2
先端の損傷を防ぐことができ、璧体等の強度低下を防止
することができる。
材を利用してまず略角柱を作成し、次いで、角部を切断
することにより、断面形状を決定する。ここでは、略角
柱が略正方形である場合について説明する。
通過させることで、一対の平行な対向辺を形成すること
ができる。したがって、間伐材を一対の鋸間を2回通過
させれば、略角柱を容易に作成することができる。第一
角部T1に嵌合溝E1を形成し、第二角部T2に先端面
F2を形成する場合でも、第三角部T3,第四角部T4
を残存させる場合は、間伐材の外形は符号C1に示す大
きなものとなる。一方、第三角部T3を切断して第一中
間部M1に第一側面F3を形成する場合には、第一角部
T1,第二角部T2及び第三角部T3は実際に形成する
必要がなく、例えば符号C2で示す間伐材外形円の外に
位置させてもよい。このとき、略角柱の角は該当部分が
間伐材の曲面となる。
する丸鋸等を用いて第一溝横斜面G1,第二溝横斜面G
2を利用し、溝面F1,F1を切り込むことで嵌合溝E
1を形成する。また、基準面に対して45度を傾斜を有
して突出する丸鋸等を用い、第一突条横斜面G3,第二
突条横斜面G4,第二溝横斜面G2を順次利用して第一
側面F3,先端面F2を形成し、必要な場合は第二側面
F4を形成する。先端面F2は、嵌合突条E2の先端を
柱状材1の長手方向に沿って削ったり切断することによ
り作成してもよいが、間伐材先端側の外径が細い部分で
は、間伐材外形円C2,C3の外形面をそのまま又は一
部利用することも可能である。基準面に対して45度を
傾斜を有して突出する丸鋸等を用い、溝面F1を切り込
んでもよい。
に係る建築用柱状材1と従来品建築用柱状材1’との差
異を説明する。まず、建築用柱状材1,1’の厚みWが
同程度の場合、符号C3で示す同じ径の間伐材から切り
出せる本願建築用柱状材1の長さはLaであるのに対
し、従来品1’の長さLbは短くなる。一方、従来品
1’の長さLbを確保するにはその厚みWを減ずる必要
があり、その結果、強度が低下する。また、従来品1’
の場合、溝面F1’F1’間の角度が90度である場
合、第一溝横斜面G1’,溝面F1’の角度a1’は約
45度であり、強度低下が懸念される。しかも、従来品
1’では、偏心することの多い間伐材外形円C3の中心
P3が、建築用柱状材1’の外部である嵌合溝E1’に
位置する確率が高く、木目が従来品1’内で偏ることに
よって、全体が湾曲する懸念を生じる。
3,第二側面F4(第一中間部M1,第二中間部M2)
と嵌合溝E1との間に第一溝横斜面G1,第二溝横斜面
G2を設けることで、長さLaと厚みWとの双方を確保
して、強度を維持しつつ設置効率を向上させることがで
きる。また、第一溝横斜面G1,第二溝横斜面G2と溝
面F1との間の角a1も90度となり、この角部の強度
低下を防ぐことができる。しかも、間伐材の間伐材外形
円C3の中心P3が建築用柱状材1の内部に位置する確
率が高く、建築用柱状材1全体が湾曲する恐れも少な
い。
連結して構成した壁体又は板材等の建築用構造体4につ
いて説明する。なお、同様の部材には同様の符号を附す
るものとし、特に図示又は言及がない限り同様の構成を
有するものとする。
は、建築用柱状材を横向きに配置してなる横型仕切塀1
0に関するものである。この横型仕切塀10は、土壌5
に埋設され一部を地面GLより上に露出させたコンクリ
ート基礎部11に間欠的に支持したH鋼12上に頂部構
成材13をわたし掛ける。頂部構成材13の下面には9
0度の嵌合溝13aが形成され、この嵌合溝に対して木
ねじボルト15の木ねじ部15aがねじ込まれる。ま
た、木ねじボルト15の下端のボルト部15bに螺合し
た長ナット16を利用して長尺部材である長尺ねじ17
を連結し、長尺ねじ17の下端をコンクリート基礎部1
1に埋め込み固定する。長尺ねじ17には順次先の建築
用柱状材1である建築用柱状材14が貫通孔2を介して
挿入されると共に順次嵌合溝と突条とが嵌合密着され
る。そして、長尺ねじ17に貫通させたワッシャ18b
とナット18aにより最も下の建築用柱状材14を上側
に移動させるように締め付けることで、横型仕切塀10
をなす各建築用柱状材14どうしを強固に固定すること
ができる。すなわち、これら木ねじボルト15,長ナッ
ト16,長尺ねじ17,ナット18a等が締結具を構成
する。突条の先端に設けた先の先端面F2により、各突
条と嵌合溝との間に隙間3が形成されて通気性が向上
し、腐食が抑制されることとなる。このように、異なる
径の柱状材を組み合わせて用いることで、小径の間伐材
もより効率的に利用することができ、森林の有効利用に
繋がる。
は、建築用柱状材を縦向きに配置してなる縦型仕切塀2
0に関するものである。土壌5に埋め込まれたコンクリ
ート基礎部21に支持される太径の支柱22(1)を間
欠的に配置し、太径の支柱22に対し細径の建築用柱状
材23(1)を順次連結することで、この縦型仕切塀2
0を構成する。支柱22の両角にはそれぞれ木ねじボル
ト15が螺合され、上述の実施形態と同様に建築用柱状
材23が順次締め付け状態で連結される。また、両側に
嵌合溝24a,24bを有する継手材24を支柱22の
他角と建築用柱状材23の突条との間に位置させて、先
の木ねじボルト15,長ナット16,長尺ねじ17及び
ナットにより全体を締め付け固定をする。
建築用柱状材を縦向きに配置してなる縦型護岸壁30に
関するものである。この縦型護岸壁30では、複数の建
築用柱状材31(1)を嵌合溝及び突条間で順次嵌合さ
せている。各建築用柱状材31には長尺部材である横連
結ワイヤー32を貫通させると共に、建築用柱状材31
どうしの適宜間隔をあけた端部から各建築用柱状材31
どうしを引き寄せるように締め付け固定する。隣り合う
横連結ワイヤー32は、図1の符号1a,1cに示す建
築用柱状材間のように少しの余裕を持たせて屈曲させ、
水Wと土壌5との間の屈曲した河川等の壁面に沿わせて
ある。横連結ワイヤー32には建築用柱状材31の適宜
間隔をおいてアンカーボルト33を連結し、土壌5中に
埋め込んだアンカー34に連結することで、建築用柱状
材31を土壌5に固定してある。
は、建築用柱状材を横向きに配置してなる横型護岸壁4
0に関するものである。本実施形態で使用する建築用柱
状材42は、図1及び図2(b)に示す如く、第二中間
部M2において第四角部T4を残存させた建築用柱状材
1である。この第四角部T4を残存させることにより第
二側面F4形成の加工の工程を省略すると共に、断面二
次モーメントの増加により強度の向上を図っている。土
壌5に間欠的に埋め込んだH鋼41間に建築用柱状材4
2を挿入し、貫通孔2に貫通させた長尺ねじ17をナッ
ト18aにより上下両端から締め付けることで建築用柱
状材42間を固定している。また、建築用柱状材42の
第四角部T4側と土壌5との間に土砂GBを投入するこ
とで、水W側へ第四角部T4が露出することを防いでい
る。
は、建築用柱状材1の異なる実施形態に係る断面形状と
符号C4で外形形状を表した間伐材との関係を示す図で
ある。本実施形態では、略角柱として基準面F0,先端
面F2,第一側面F3及び第二側面F4により形成され
るものを用いている。なお、基準面F0,先端面F2は
直接切り出さなくてもよく、符号C4に示す間伐材外形
円(面)の一部を略角柱の辺の一部としてもよい。略角
柱の形成後に、基準面に対して45度に傾斜させた丸鋸
等を用いて溝面F1,F1,第一,第二突条横斜面G
3,G4を形成する。また、その後、同様の丸鋸を用い
て第一溝横斜面G1,第二溝横斜面G2を形成すること
で、外観を良好なものとすることができる。また、本実
施形態では略角柱を略長方形とすることで、複数個を連
結した場合に、段差の比較的少ない板状体を構成するこ
とができる。
形態は、図10の建築用柱状材52(1)を基礎材5
1,51にわたし掛けてなる床50に関するものであ
る。複数の建築用柱状材52には長尺ねじ17を貫通さ
せてあり、ナット18a,ワッシャ18b及び長ナット
16を利用して複数の建築用柱状材52同士を締め付け
固定してある。また、溝面F1に木ねじ53を螺合させ
て建築用柱状材52を基礎材51に対して固定すると共
に他の建築用柱状材52を嵌合させることで、木ねじ5
3を目隠しすることができる。なお、本実施形態は、例
えば屋根の野地板やベンチ、机等の建築用構成材として
実施することも可能である。
は、図9に示す第四実施形態と同様の建築用柱状材42
を横方向に配置してなる護岸壁64に関するものであ
る。第四実施形態では、地中に間欠的に埋め込んだH鋼
41間に建築用柱状材42を挿入することで建築用柱状
体を土壌5に設置した。これに対し、本実施形態は、建
築用柱状材42の第四角部T4側と土壌5との間に硬化
材の一例であるコンクリート61を充填・硬化すること
で、建築用柱状材42を土壌5に対して強固に固定して
いる点が異なる。この場合は、コンクリート61、建築
用柱状材42の集合体である建築用構造体4及び地面に
相当する基礎壁62とで建築基礎構造たる護岸壁を形成
することとなる。
る各建築用柱状材42がコンクリート61によって各々
所定位置に支持・固定される。これにより、積層される
建築用柱状材42の荷重が下方に向かう程累積的に増加
したとしても、このような累積荷重が下部の建築用柱状
材42に作用するのを防いでいる。さらには、このよう
な硬化材61による建築用柱状材42の固定力は水Wの
水圧によってさらに増強される。
カーボルト33を連結し、さらに土壌5中に埋め込んだ
アンカー34に連結する。これにより、建築用柱状材4
2を土壌5により強固に固定している。また、コンクリ
ート61を貫通させて適宜間隔で水抜孔63を設けるこ
とにより、土壌5中の水を河川側に排出し、又は河川側
の水Wを地中に排出できるようにしている。
は、図7に示す第三実施形態と同様の建築用柱状材31
を縦向けに配置した護岸壁65に関するものである。第
三実施形態では、建築用柱状材31の適宜間隔をおいて
アンカーボルト33を連結し、土壌5中に埋め込んだア
ンカー34に連結することで、建築用柱状材31を土壌
5に固定した。本実施形態ではこれに加え、建築用柱状
材31と基礎壁62との間に硬化材の一例であるコンク
リート61を充填・硬化することで、建築用柱状材31
を土壌5に対して強固に固定している。この場合も、コ
ンクリート61、建築用柱状材31の集合体である建築
用構造体4及び地面に相当する基礎壁62とで建築基礎
構造68を形成することとなる。
した場合にあっては、図14(b)に示すが如く、矢印
L1方向に対する河川の流れに対し、符号Jで示す一群
の建築用柱状材31には矢印Gで示す河川側方向の引張
力が作用することとなる。この場合であっても、建築用
柱状材31はコンクリート61によって固定されている
ため、建築用柱状材31が土壌5から剥がされるのを防
止する。また、コンクリート61を貫通させて適宜間隔
で水抜孔63を設けることにより、土壌5中の水を河川
側に排出し、又は河川側の水Wを土壌5中に排出できる
ようにしている。
形態における平面状の先端面F2とは異なり、嵌合突条
E2の先端面F2を曲面状(円弧状)に形成してある。
曲面状の先端面F2は、曲面状の切削具で柱状材の長手
方向に沿って切削する他、間伐材の外面の一部を利用し
てもよい。かかる曲面状に先端面F2を形成すること
で、隣り合う柱状材1a、1cどうしの嵌合部分を介し
ての屈曲が円滑となる。図16に示す第十実施形態は、
図14の第八実施形態の改変例である護岸壁66が示さ
れている。本実施形態では、第九実施形態に準じて嵌合
突条E2の先端面F2を円弧状に形成した複数の建築用
柱状材42に横連結ワイヤーを貫通させて、建築用構造
体4を構成している。また、第四角部T4を硬化材であ
るコンクリート61中に埋め込むことで、水平方向の耐
力を向上させている。土壌5に第四角部T4を埋め込ん
でも、水平方向の耐力を向上させ得る。各柱状材42の
貫通孔2とワイヤ32等の長尺部材との間にクリアラン
スをもたせることで、隣り合う柱状材42どうしの屈曲
は容易となる。図17に示す第十一実施形態は、柱状材
14を長尺ボルト17で連結してなる第一、第二壁7
1,72(建築用構造体)を一対備えた複合仕切壁70
(建築用複合構造体)である。各建築用柱状材14は第
四角部T4が突条であり、この突条T4を一対の第一、
第二壁71,72で互いに対抗させて互いに入り込ませ
てある。同構成によれば、柱状材14が小径であって
も、第一、第二壁71,72を組み合わせることで強度
を向上させることができる。
能性について言及する。上記図7に示す実施形態では長
尺部材としてワイヤーを用いたが、屈曲可能であれば、
長尺部材として長ねじを利用してもよい。
用柱状材1を構成した。しかし、切り落とし材等を利用
して建築用柱状材1を構成しても構わない。但し、芯持
材である間伐材利用の方が強度、反りの少なさの点では
優れている。
では、硬化材61としてコンクリートを使用したが、モ
ルタルやアスファルト等の硬化材を使用してもよい。ま
た、本発明は、岸壁や堤防等における護岸壁及び装飾用
の基礎壁62としてのみならず、崖等や人工建造物の壁
面について実施してもよい。
状材の特徴によれば、より小径の間伐材等から効率よく
簡単に製造できて取扱性に優れた建築用柱状材を提供で
きるようになった。その結果、強度が高い璧体や板材等
の建築用構造体を得ることができ、これにより、例えば
護岸壁等の建築用構造体にみられるような土木工事に適
した材料や構造を提供し得るに至った。
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定さ
れるものではない。
す図である。
の横角と他方の横面とを有する場合、(b)は2つの横
面を有する場合である。
横型仕切塀の平面図、(b)は正面図である。
縦型仕切塀の正面図、(b)は(a)のB−B断面図で
ある。
縦型護岸壁の縦断面図、(b)は(a)のD−D断面図
である。
護岸壁の平面図、(b)は(a)の正面図である。
状と間伐材との関係を示す図である。
の平面図である。
て使用した場合の縦断面図である。
岸壁として使用した場合の縦断面図、(b)は(a)の
D−D断面図である。
図である。
て使用した場合の縦断面図である。
である。
例を示す図である。
3:隙間、4:建築用構造体、5:土壌、10:横型仕
切塀、11:コンクリート基礎部、12:H鋼、13:
頂部構成材、13a:嵌合溝、14:建築用柱状材、1
5:木ねじボルト、15a 木ねじ部、15b ボルト
部、16:長ナット、17:長尺ねじ、18a ナッ
ト、18b ワッシャ、20:縦型仕切塀、21:コン
クリート基礎部、22:支柱、23:建築用柱状材、2
4:継手材、24a,24b:嵌合溝、30:縦型護岸
壁、31:建築用柱状材、32:横連結ワイヤー、3
3:アンカーボルト、34:アンカー、40:横型護岸
壁、41:H鋼、42:建築用柱状材、50:床、5
1:基礎材、52:建築用柱状材、52a 一端、52
b他端、53:木ねじ、61:硬化材、62:基礎壁、
63:水抜孔、64,65,66:護岸壁(建築基礎構
造)、70:複合仕切壁、71:第一壁、72:第二
壁、C1〜4:間伐材外形円(面)、P1:C1の中
心、P2:C2の中心、P3:C3の中心、E1:嵌合
溝、E2:嵌合突条、F0:基準面、F1:溝面、F
2:先端面、F3:第一側面、F4:第二側面、G1:
第一溝横斜面、G2:第二溝横斜面、G3:第一突条横
斜面、G4:第二突条横斜面、M1:第一中間部、M
2:第二中間部、GL:地面、GB:土砂、T1:第一
角部、T2:第二角部、T3:第三角部、T4:第四角
部、W:水、L:中心面
Claims (11)
- 【請求項1】 断面が長手方向に対しほぼ同一形状の柱
状をなし、複数本を順次連結して壁体又は板材等を作成
するための建築用柱状材であって、その一側に長手方向
に沿った略直交する面(F1,F1)よりなる嵌合溝
(E1)を備える一方、他側に前記嵌合溝(E1)に嵌
合する突条(E2)を備え、この突条(E2)の先端に
は長手方向にほぼ沿って小さな面(F2)を有し、前記
突条(E2)及び前記嵌合溝(E1)の間の第一、第二
中間部(M1,M2)と前記嵌合溝(E1)との間にそ
れぞれ斜面(G1,G2)を有している建築用柱状材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の建築用柱状材(1)の
複数本を順次連結して構成した壁体又は板材等の建築用
構造体であって、長尺部材(17)を前記複数の建築用
柱状材に貫通させ、この長尺部材(17)により適宜間
隔を隔てた建築用柱状材(1)を互いに引き寄せること
で隣り合う建築用柱状材(1)の前記嵌合溝(E1)の
斜面(F1)と前記突条(E2)の斜面(G3,G4)
とを密接させることを特徴とする建築用構造体。 - 【請求項3】 請求項1に記載の建築用柱状材(1)の
複数本を順次連結して構成した壁体又は板材等の建築用
構造体であって、長尺部材(17,32)を前記複数の
建築用柱状材(1)に貫通させると共に長尺部材(1
7,32)を屈曲させて屈曲面を形成し、長尺部材(1
7,32)により適宜間隔を隔てた建築用柱状材(1)
を互いに引き寄せることで隣り合う建築用柱状材(1)
の前記嵌合溝(E1)と前記突条(E2)とを接当させ
ることを特徴とする建築用構造体。 - 【請求項4】 前記突条(E2)と前記嵌合溝(E1)
との中心を結ぶ中心面(L)にほぼ沿った側面(F3,
F4)を前記第一、第二中間部(M1,M2)の双方に
設けてある請求項1〜3のいずれかに記載の建築用柱状
材又は建築用構造体。 - 【請求項5】 陸上壁(10,20)、護岸壁(30,
40)、床(50)又は天井材のいずれかであることを
特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の建築用構
造体。 - 【請求項6】 請求項1に記載の建築用柱状材の製造方
法であって、略角柱を作成した後、一方の角部(T1)
側に前記嵌合溝(E1)を形成すると共に他方の角部
(T2)側に小さな面(F2)を形成し、前記中間部
(M1,M2)である少なくとも一方(M1)の角部
(T3)を切断することで前記側面を形成することを特
徴とする建築用柱状材の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の建築用柱状材の製造方
法であって、略角柱を作成した後、一辺(F2)の両角
を切断することで前記突条(E2)を形成し、この突条
(E2)の対向辺(F0)に前記嵌合溝(E1)を形成
することを特徴とする建築用柱状材の製造方法。 - 【請求項8】 請求項2又は3のいずれかに記載の建築
用構造体を有する建築基礎構造であって、前記建築用構
造体(4)と基礎壁(62)との間に硬化材(61)を
充填したことを特徴とする建築基礎構造。 - 【請求項9】 請求項2又は3のいずれかに記載の建築
用構造体を有する建築基礎構造であって、前記第一、第
二中間部(M1,M2)の一方(M2)が突条であり、
この突条(E2)を土中又は硬化材中に埋め込んである
建築基礎構造。 - 【請求項10】 請求項2記載の建築用構造体を一対備
えた建築用複合構造体であって、前記各建築用柱状材は
前記第一、第二中間部(M1,M2)の一方(M2)が
突条であり、この突条(T4)を前記一対の建築用構造
体(71,72)で互いに対抗させて互いに入り込ませ
てある建築用複合構造体。 - 【請求項11】 前記建築用柱状材(1)が有芯の間伐
材である請求項1若しくは4のいずれかに記載の建築用
柱状材、請求項2〜5のいずれかに記載の建築用構造
体、請求項6若しくは7のいずれかに記載の建築用柱状
材の製造方法、請求項8若しくは9に記載の建築基礎構
造又は請求項10に記載の建築用複合構造体。
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