JP2002363854A - 試染機及びこれに使用する試染ポット - Google Patents
試染機及びこれに使用する試染ポットInfo
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- D06B23/10—Devices for dyeing samples
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Abstract
ま利用して、同時に複数色の試染を行うことも可能な経
済的かつ攪拌効果の高い試染機及びこれに使用する試染
用ポットを提案する。 【解決手段】 実生産用のドラム型染色機を用いて、染
色浴槽には染色液の代りに水を入れて高温に熱し、下半
部が槽内の高温水に浸漬されて縦方向に回転するドラム
内の多孔仕切り板には内側が多孔の中仕切り板で上下に
仕切られた試染用ポットを着脱自在に取付け、該ポット
の中仕切り板より下側には試染用の染色液を、また上側
には被染物を入れるようにしてドラムをゆっくり回転さ
せることにより均一な試染を行なうようにした。また、
上記試染用ポットの密閉蓋には、ポット内が所定圧以上
となったときに内部空気を逃す安全弁とポット内を冷却
による減圧時に大気圧に戻すための大気開放機構が設け
られる。
Description
染色機を利用して比較的少量の染色サンプルを染色ムラ
が生じることなくかつ同時に多種類得ることができる経
済的な試染機とこれに使用する試染ポットに関するもの
である。
ば染色液を入れた小さな円筒状のポット(容量400cc
程度)を高温に熱せられた温水やポリエチレングリコー
ル等の熱媒体が入っている加熱装置付きの槽に浸漬し、
このポットの中に被染物を入れて、その上からピストン
状の孔あきプレートを中心のロッドを機械的に往復動さ
せることによって上下動させ、ポット内の染液を動かし
て試染する装置がある。
するためのもので、ポット内に5〜30g 程度の被染物
しか入れられず、パンティストッキングでいえばわずか
1足分しか試染できないので、10〜30足程度の中ロ
ットの同色サンプルが必要なときには全く役に立たない
ばかりか、被染物を傷めたり、被染物の部位によっては
染色液に浸漬されっぱなしの個所も出て来て、染色ムラ
が生じる場合もある。
小型化した試染機もあるが、この場合には染色液を20
l以上使用するので、今度は逆に被染物を1Kg以上(パ
ンティストッキングで50足以上)入れないと、被染物
がうまく攪拌できず、斑状の染色となってしまう。これ
は、下半部を試染液に浸漬した多孔ドラムを縦回転させ
るようにしたドラム型試染機は、被染物の重量を利用し
て染色液を空中で被染物から絞り出す機構であるので、
ある程度のドラム径がないとうまく染色液を絞り出せな
いからである。
は染色槽の大きさによって決定されてしまい、また被染
物の量には染色液の量に適した比率(浴比という)があ
るので、染色に適した被染物の量は試染機の大きさによ
っておのずと決まってしまうこととなっていた。
00g 程度のものの試染、パンティストッキングでいう
なら1バッチ当り10〜30足程度の中ロットの試染を
効果的に行うものがないのが実情である。
ト数の試染に最適な試染機であって、特にドラム式染色
機の実生産機(実機)をそのまま利用して、同時に複数
色の試染を行うことも可能な経済的かつ攪拌効果の高い
試染機及びこれに使用する試染用ポットを提案するもの
である。
生産機の孔あきドラムの下半部が浸漬する染色液槽中に
は染色液の代りに高温水が入っており、ドラム内の多孔
仕切り板には耐圧性の試染ポットの底部が着脱自在に取
付けられる。
体内を上下に仕切る被染物を載せるための多孔の中仕切
り板とからなり、例えば蓋には容器内が高圧となったと
きにエアを逃すための安全弁を備え、更に必要により容
器内を大気圧に戻すための大気開放弁を駆動するレバー
と染色確認用の被染物取出し口を設ける。そして、この
ポット内の中仕切り板より下側に、試染用の染色液を入
れるのである。
切り板に取付けてドラムをゆっくり縦回転させると、ポ
ットは高温加熱された温水中を何回もくぐってポット内
の染色液も高温加熱され、ポットがドラムと共に回転す
ることによりポットの上下が何回も逆転するので、実機
と同様に染色液が中仕切り板を出入りし、これによりポ
ット内の被染物が効果的に染色されるのである。以下、
本発明の実施形態を図により説明する。
の説明的斜視図であり、Aは実生産用の公知のドラム型
染色機(スミスドラム式染色機)で、この染色機は表面
に多数の小孔を開設したドラム50が染色浴槽51中を
縦方向に回転自在に軸支されており、槽51の底部には
高温蒸気用の加熱管が設けられて、槽51内に入れる染
色液を加熱するようになっている。
放射状に多孔仕切り板52が複数枚取付けられて、ドラ
ム50内が複数室(通常4室又は8室)に区切られ、ド
ラム50全体は上部の開閉ドア53でその外周面が密閉
されている。
52に着脱自在に取付けた試染ポットで、このポット1
は図2〜3に示すように、金属製の容器本体2と気密に
密閉可能な蓋3よりなり、容器本体2内の中間部には被
染物24を載せるための多数小孔を開設した中仕切り板
4が取出し可能に設置されている。
によって加熱され、容器2内の空気膨張で高圧となるた
め、蓋3が容器本体2から簡単に外れないように複数個
のバックル5により締着する。
容器2内が一定以上の圧力になると内部空気を逃す安全
器6を設けるとよい。この安全器6は、例えば図4に示
すように一端が容器2内に通じ、他端が大気に開放され
た流路7の途中に弁体8が設けられ、該弁体8はコイル
スプリング9により流路7が閉鎖状態に賦勢され、容器
本体2内からの空気圧が一定以上に高くなると上記スプ
リング9に抗して弁体8を押し戻すことにより流路7を
開通するようになっている。
張分を上記安全器6により大気へ逃した場合、容器本体
2内の被染物24取出しのために冷却すると、容器本体
2内が今度は減圧されて蓋3が開けられない場合が生じ
る。そこで、蓋3には本体2内を大気圧に戻すための大
気開放機構10が設けられている。この大気開放機構1
0は、図5に示すように、一端が容器本体2内に通じ、
他端が大気に開放された空気路11の途中に弁球12が
挿入されており、該弁球12には1本の貫通孔13が開
設されると共に操作レバー14の基部が固定してあり、
該レバー14の旋回操作により弁球12を90°回動で
きるようにして、通常は弁球12の球面で空気路11を
遮断しているが、容器本体2内を大気圧に戻すときに
は、レバー14の旋回操作によって弁球12を回して、
その貫通孔13を空気路11と連通させることにより、
容器本体2内を大気と通じるようになっている。
容量は実機ドラム50の大きさとの関係にもよるが、例
えば7〜40lであり、その深さの中間位置に該本体2
の内径にほぼ等しい大きさの多孔の金属製中仕切り板4
がスノコ状に浮設されている。この中仕切り板4には、
例えばその外周縁に容器本体2の深さにほぼ等しい長さ
の金属細棒よりなる3〜4本の支持棒15が等間隔にか
つ各支持棒15の中間同位置が来るようにして互いに溶
接固定してあり、これにより中仕切り板4が容器本体2
の中間位置で水平に保持されるようになっている。
染物の一時的な取出口で、蓋3に形成した片手が入る程
度の大きさの円形孔17の上縁に形成した短尺なねじ筒
18外周にキャップ19を螺着してなり、必要により該
キャップ19を取外して容器本体2内の被染物24の染
色の具合を一時的に確認できるようになっている。
た実機ドラム50内の多孔仕切り板52に着脱自在に取
付けられる。ポット1の仕切り板52への固定は、例え
ば次のようにして行う。図2に示す通り、仕切り板52
のポット1取付個所にはあらかじめ細幅で容器本体2の
直径より長い金属プレート20を該仕切り板4の孔を利
用してネジ止め固定しておく。21は容器本体2の底面
を上記プレート20に固定するための2個のバックル式
止め金具で、その基端は上記プレート20にネジ止め固
定されており、一方容器本体2の外周面下方には該本体
2中心を挟んで対向する2個のフック22が取付け固定
され、上記プレート20上に容器本体2を置いたときに
上記2個の止め金具21の先端が対応する2個のフック
22に係合可能に構成され、該止め金具21の締着操作
により容器本体2をプレート20面に圧接固定できるよ
うになっている。
ときには、まず容器本体2内に試染用の染色液23を入
れる。この場合、その量は液面がポット1内の中仕切り
板4より下方となる量でなければならない。次いで、周
縁に支持棒15を取付けた多孔中仕切り板4を容器本体
2内に挿入する。
トッキング等の所定数量の被染物24を入れる。この場
合、被染物24は非染色性の2〜3の網袋に分散して収
容してからポット内に入れるとよい。
5止めを行なって、ポット1内を密閉したら、前記した
ように実機ドラム50の仕切り板52に取付けたプレー
ト20上に容器本体2底部を固定するのである。
8枚程度あるので、各仕切り板52にそれぞれ異なる染
色液23を入れたポット1を取付けることもでき、また
大型のドラムの場合には、1枚の仕切り板52に対して
それぞれ複数個の試染ポット1を装着することも可能で
ある。
には染色液ではなく、水(温水)25を所定量入れ、加
熱装置により高温(80〜100℃)に熱せられる。
ドラム50をゆっくりと回転(回転速度4〜6rpm程
度)させる。これによりポット1はドラム50の回転に
伴って上下の逆転が繰返され、ポット1内の染色液23
は多孔の中仕切り板4を出入りし、被染物24は染色液
23に浸漬されたり、染色液を絞り出したりして、均一
に染色されることになるのである。
ような試染用のポットを実生産用のドラム型染色機の仕
切り板に取付けるだけで、実機と同様な染色方法による
試染を行うことができるので、染色ムラ等の問題が生じ
ることもなく、このポットの構造も簡単であるので、容
易にかつ低コストで製作することができる。
により、被染物の重量に適した染色を行うことができる
ので、小ロットから中ロットの被染物の試染が可能とな
り、また大容量の実生産機を利用するので、使用するポ
ットの個数を増やせば、一度に複数種類の試染が可能と
なるのである。
を活用でき、格別の試染機を購入する必要がなく、染色
浴槽には染色液の代わりに水を入れるだけであるので、
極めて経済的となる。
実生産用のドラム染色機を利用する場合だけでなく、専
用の試染機として製作してもよいことは勿論である。
型染色機に取付けた状態の説明的斜視図である。
多孔仕切り板に取付けた状態の断面説明図である。
る。
図である。
面説明図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下半部が槽内の温水に浸漬されて縦方向
に回転するドラム内の多孔仕切り板に内側が多孔の中仕
切り板で上下に仕切られた試染用ポットを着脱自在に取
付け、該ポットの中仕切り板より下側には試染用の染色
液を、また上側には被染物を入れるようにしたことを特
徴とする試染機。 - 【請求項2】 前記ドラムは実生産用のドラム型染色機
のドラムである請求項1記載の試染機。 - 【請求項3】 前記ドラム内の複数枚の多孔仕切り板に
はそれぞれ1又は複数個の前記試染用ポットが取付けら
れてなる請求項1又は2記載の試染機。 - 【請求項4】 容器本体と密閉蓋と容器本体内を上下に
仕切る多数の小孔を開設した中仕切り板とからなり、上
記蓋には容器本体内が所定圧以上となったときに内部空
気を逃す安全弁が設けられてなる試染ポット。 - 【請求項5】 前記蓋にはレバー操作により容器本体内
を大気圧に戻すための大気開放機構が設けられてなる請
求項4記載の試染ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001170403A JP4441800B2 (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 試染機及びこれに使用する試染ポット |
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JP2002363854A true JP2002363854A (ja) | 2002-12-18 |
JP4441800B2 JP4441800B2 (ja) | 2010-03-31 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103015083A (zh) * | 2012-12-07 | 2013-04-03 | 常熟市宝沣特种纤维有限公司 | 超高温染色机 |
CN103952885A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-30 | 吴江市金桥纺织品有限公司 | 一种棉絮染色锅 |
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2001
- 2001-06-06 JP JP2001170403A patent/JP4441800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103015083B (zh) * | 2012-12-07 | 2014-08-27 | 常熟市宝沣特种纤维有限公司 | 超高温染色机 |
CN103952885A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-30 | 吴江市金桥纺织品有限公司 | 一种棉絮染色锅 |
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