JP2002363596A - 洗浄機用洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラス、陶磁器のガラス表面の汚れ、特に油
汚れに対する洗浄力に優れ、食器類の侵食、劣化を防止
し、スケール付着も少ない、洗浄機用に好適な洗剤組成
物を提供する。 【解決手段】 アルカリ剤及び金属イオン封鎖剤を含む
強アルカリ洗浄剤に、平均分子量１０００〜３０００の
マレイン酸ホモポリマー又はこれらの重合物の水溶性塩
を配合してなることを特徴とする洗浄機用洗剤組成物。
アルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸塩、ケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なく
とも１種が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、陶磁器、
プラスチック、銀食器等の表面に付着している、あらゆ
る汚れを容易に除去することができる洗浄機用洗剤組成
物に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、人手不足、労働環境の整備、衛生
管理の充実等の観点からホテル、レストラン、給食セン
ター等での食器洗浄が洗浄機により自動化されている。
また、食肉、水産物及び農産物等の加工工場、乳製品、
飲料品等の製造工場の部品、設備の洗浄及び食品流通分
野で用いられるコンテナの洗浄等においても機械化、自
動化が急速に普及している。

【０００３】特に、食器洗浄分野においては、生活様式
の変化、食生活の欧米化に伴い、メニューも多様化して
おり、油汚れ、蛋白汚れの付着が増加傾向にある。更
に、食器類も金彩模様を配したもの、クリスタルグラス
などの高級品の使用頻度が高まっている。

【０００４】従来より、これらの物を手で洗浄する場合
は、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界
面活性剤、非イオン界面活性剤またはその混合物を主成
分とした洗浄剤が用いられてきている。これらの洗浄剤
は、洗浄能及び起泡性に優れているが、洗浄機で用いた
場合、洗浄液を供給するポンプ中に多量の泡が発生し
て、ポンプの運転に支障を与えたり、被洗物に対する噴
霧力が弱く、十分な洗浄能を発揮せず、しかも、濯ぎに
多量の水と時間を要して経済性に欠けるという問題があ
る。

【０００５】このような問題点を考慮して、洗浄機を利
用した、硬表面洗浄剤で油汚れの洗浄除去を主点として
いるものとしては、例えば、苛性アルカリと水溶性グリ
コールエーテルからなる洗浄剤（特開昭６１−２９６０
９７号公報）、苛性アルカリと水溶性アルカノールアミ
ンからなる洗浄剤（特開昭６１−２９６０９８号公報）
が知られており、また、界面活性剤の洗浄能を主点とし
たものとしては、例えば、非イオン界面活性剤から成る
洗浄剤（特開昭６２−５０３９７号公報、特公平２−３
３７６０号公報）等が知られている。

【０００６】更に、多価金属イオンのキレート能と洗浄
能を主点としたものとして、トリポリ燐酸塩、珪酸塩、
苛性カリ、次亜塩素酸塩、水から成る液体洗浄剤（特開
昭６２−５０３９９号公報）、苛性アルカリ、トリポリ
燐酸ナトリウム、珪酸塩、高分子物質を含有する洗浄剤
（特開昭６３−３７８３８号公報）、苛性アルカリと２
−ヒドロキシエチルイミノジ酢酸塩等から成る洗浄剤組
成物（特公平２−２７３９７号公報）、苛性アルカリと
ニトリロトリ酢酸のアルカリ金属塩等から成る洗浄剤組
成物（特公平３−６０３５８号公報）、苛性アルカリ、
ポリアクリル酸塩と特定の水から成る自動食器洗浄機用
洗浄剤（特開平４−１５２９９号公報）が知られてい
る。更にまた、カルシウム捕捉キレート能と洗浄能を主
点としたものとして、非イオン界面活性剤、キレート剤
及び酵素から成る自動食器洗浄機用洗浄剤組成物（特開
平４−７２３９８号公報、特開平４−７２３９７号公
報）等が知られている。

【０００７】しかしながら、これらの各公報に記載され
る技術では、食器に付着する食物由来の汚染物を洗浄機
だけで簡単に除去できない上に、グラス類の侵食及び白
化、陶磁器を彩る模様の剥落、さらには洗浄機へのスケ
ールの付着などの課題が未だある。

【０００８】一方、特開平１０―２２６８００号公報に
は、特定の高分子物質と有機リン系キレート剤により洗
浄性能とスケール付着防止能に優れる組成物が開示され
ており、また、特開平６―３３０９６号公報には、プロ
ピレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール
を白化防止剤として使用するガラス洗浄剤が開示されて
いるが、これらは、いずれもガラスの白化を防止する効
果は十分ではないという課題があるものである。他方、
特開平１０―２２６８００号公報には、アルカリ剤、特
定の界面活性剤及びマレイン酸と共重合可能な単量体か
ら得られるコーポリマーなどを夫々特定量の範囲で配合
してなる硬表面洗浄剤組成物が開示されているが、この
洗浄剤組成物でも未だグラス類の白化、洗浄機へのスケ
ールの付着などの課題があるものである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、ガラス、陶磁器、プラスチック、銀食器等の表面に
付着している種々の汚れを容易に除去することができる
と共に、クリスタルグラスなどのガラス類の白化、金彩
食器のハガレ落ち及び洗浄機へのスケールの付着を防止
することができる洗浄機用洗剤組成物を提供することを
目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題等について鋭意検討した結果、油、蛋白、澱
粉汚れを効果的に除去するためには、アルカリと金属イ
オン封鎖剤の併用が有効であるが、微量金属をガラス表
面から取り除くために、白化が生じる。この課題を解決
するために、ガラス表面に吸着してアルカリ、金属イオ
ン封鎖剤から保護する原料の検討を精力的に進めた結
果、特定分子量のマレイン酸ホモポリマー或いはこれら
の重合物の水溶性塩を配合することによって、大幅に改
良されることを見い出すことにより、本発明を完成する
に至ったのである。すなわち、本発明は、次の(1)〜(3)
に存する。 (1) アルカリ剤及び金属イオン封鎖剤を含む強アルカリ
洗浄剤に、平均分子量１０００〜３０００のマレイン酸
ホモポリマー又はこれらの重合物の水溶性塩から選ばれ
る少なくとも１種を配合してなることを特徴とする洗浄
機用洗剤組成物。 (2) アルカリ剤が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金
属炭酸塩、ケイ酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくと
も１種である上記(1)項記載の洗浄機用洗剤組成物。 (3) 金属イオン封鎖剤が、エチレンジアミン４酢酸（Ｅ
ＤＴＡ）、ジエチレントリアミン５酢酸（ＤＴＰＡ）、
ニトリロ３酢酸（ＮＴＡ）、クエン酸、リンゴ酸、グル
コン酸、トリポリリン酸、ピロリン酸、エタンジホスホ
ン酸若しくはこれらの塩から選ばれる少なくとも１種で
ある上記(1)又は(2)に記載の洗浄機用洗剤組成物。な
お、本発明で規定する平均分子量は、液体クロマトグラ
フ法（溶離液：テトラヒドロフラン、分子量：ポリスチ
レン換算）により測定した値を意味し、後述する実施例
等は、本試験法により測定した値である。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の洗浄機用洗剤組成物は、（ａ）
アルカリ剤及び（ｂ）金属イオン封鎖剤を含む強アルカ
リ洗浄剤に、（ｃ）平均分子量１０００〜３０００のマ
レイン酸ホモポリマー又はこれらの重合物の水溶性塩か
ら選ばれる少なくとも１種を配合してなることを特徴と
するものである。

【００１２】本発明に用いる（ａ）成分のアルカリ剤と
しては、例えば、苛性ソーダ、苛性カリ等の苛性アルカ
リ金属塩が好適に用いられ、炭酸ソーダ、炭酸カリ、珪
酸ソーダ、珪酸カリ等も使用することができる。これら
のアルカリ剤は、単独で、又は２種以上を組合わせて使
用することができる。この（ａ）成分のアルカリ剤は、
洗剤組成物全量に対して、１〜７０質量％（以下、単に
「％」という）配合することが好適で、より好ましく
は、５％〜５０％が望ましい。

【００１３】本発明に用いる（ｂ）成分の金属イオン封
鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン４酢酸（ＥＤ
ＴＡ）、ジエチレントリアミン５酢酸（ＤＴＰＡ）、ニ
トリロ３酢酸（ＮＴＡ）、クエン酸、リンゴ酸、グルコ
ン酸、トリポリリン酸、ピロリン酸、エタンジホスホン
酸又はこれらの塩（Ｎａ，Ｋ，アンモニア，有機アミン
塩）を使用できる。これら金属イオン封鎖剤は、単独
で、又は２種以上を組合わせて使用することができる。
この（ｂ）成分の金属イオン封鎖剤剤は、洗剤組成物全
量に対して、３〜５０％配合することが好適で、より好
ましくは、１０〜４０％が望ましい。

【００１４】本発明に用いる（ｃ）成分の平均分子量１
０００〜３０００のマレイン酸ホモポリマー又はこれら
の重合物の水溶性塩は、アルカリ剤及び金属イオン封鎖
剤による洗浄性能を低下させることなく、クリスタルガ
ラスなどのガラス類の白化、金彩食器のハガレ落ち及び
洗浄機へのスケールの付着を効果的に防止するものであ
る。本発明に用いる（ｃ）成分としては、例えば、マレ
イン酸ホモポリマー（＝ポリマレイン酸、平均分子量２
０００）、ポリマレイン酸（平均分子量８００）、ポリ
マレイン酸（平均分子量１０００）、ポリマレイン酸
（平均分子量２０００）、ポリマレイン酸（平均分子量
３０００）及びこれらの塩（Ｎａ，Ｋ，アンモニア，有
機アミン塩）が挙げられ、好ましくは、スケール付着防
止の点から、平均分子量２０００のポリマレイン酸が望
ましい。また、これらは、単独で、又は２種以上を組合
わせて使用することができる。

【００１５】本発明に用いる（ｃ）成分の平均分子量が
１０００未満となるマレイン酸ホモポリマー又はこれら
の重合物の水溶性塩では、スケール付着防止効果が不十
分となり、また、平均分子量が３０００を越えるマレイ
ン酸ホモポリマー又はこれらの重合物の水溶性塩では、
液体洗浄剤に配合した場合、白濁して不安定となり、好
ましくない。なお、本発明の対象となる平均分子量１０
００〜３０００のマレイン酸ホモポリマー又はこれらの
重合物の水溶性塩以外のマレイン酸と共重合可能な単量
体から得られるコーポリマーなどでは、本発明の効果を
達成できないものである。

【００１６】この（ｃ）成分のマレイン酸ホモポリマー
又はこれらの重合物は、洗剤組成物全量に対して、０．
１〜１０％配合することが好適で、より好ましくは、１
〜５％が望ましい。この（ｃ）成分の配合量が０．１％
未満であると、スケール付着防止効果が不十分となり、
また、１０％を越えると、液体洗浄剤の外観が白濁して
不安定となり、好ましくない。

【００１７】本発明の洗剤組成物中において、前記必須
成分の他に、任意成分として、例えば、界面活性剤、色
素、香料、酵素、塩素系漂白剤等も配合することが可能
である。

【００１８】本発明の洗浄機用洗剤組成物の剤形は、液
体、スラリー状、粉粒体、固体等が挙げられるが、特に
限定されるものでない。好ましくは、使用者の取扱い易
さ及び安全性の点より、液状或いは固体タイプが好適で
ある。スラリー状及び固体状とするためには、更に、賦
形剤を併用することにより調製することができる。

【００１９】このように構成される本発明の洗浄機用洗
剤組成物では、アルカリと金属イオン封鎖剤の併用によ
るガラス類の白化が生じるという課題等を特定の分子量
となるマレイン酸ホモポリマー又はこれらの重合物の水
溶性塩を配合することにより、効果的に解消して、ガラ
ス、陶磁器、プラスチック、銀食器等の表面に付着して
いる種々の汚れを容易に除去することができると共に、
クリスタルグラスなどのガラス類の白化、金彩食器のハ
ガレ落ち及び洗浄機へのスケールの付着を確実に防止す
ることができることとなる。

【００２０】

【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものでは
ない。

【００２１】〔実施例１〜４及び比較例１〜４〕下記表
１に示す配合組成（配合単位：％、全量１００％、表２
以降も同様）により、７０〜８０℃で各成分を添加し、
冷却して洗浄機用固形洗剤組成物を調製し、下記評価方
法により、洗浄性能、グラスの白化及びスケール付着性
を評価した。これらの結果を下記表１に示す。

【００２２】〔洗浄性能の評価方法〕洗浄性能評価機と
して、１ドア式の業務用食器洗浄機（ＩＨＩ製， Ｄ−
６型）を用いて、油汚れ（バターを塗った皿）、蛋白汚
れ（卵黄を塗った皿）で、通常の洗浄条件（洗浄温度；
６０℃，洗浄濃度；０．２％，洗浄時間；４０ｓｅｃ，
濯ぎ温度；８０℃，濯ぎ時間；１５ｓｅｃ．）で洗浄
し、乾燥後、下記評価基準により目視評価した。 評価基準： ◎：汚れが完全に除去された。 〇：汚れが殆ど除去された。 △：汚れの除去が不十分である。 ×：汚れが殆ど除去されない。

【００２３】〔ガラス白化抑制能（クリスタルグラスへ
の影響）の評価方法〕水道水を用い、上記食器洗浄条件
と同じ溶液（洗剤濃度；０．２％）を調製し、この中に
クリスタルグラス（ＨＯＹＡクリスタルグラス）を１週
間、５０℃で浸漬し、表面状態の変化を下記評価基準に
より目視評価した。 評価基準： ◎：全く変化なし。 〇：殆ど変化なし。 Δ：若干白濁が認められる。 ×：白濁が激しい。

【００２４】〔スケール付着性の評価方法〕１００ｍｌ
のバイアル瓶に０．１％塩化カルシウム水溶液を５ｇ、
洗剤組成物２ｇを採り、純水を加え１００ｇとして試験
溶液とした。この溶液にステンレス板（３×９ｃｍ）を
浸漬し、９０℃で加熱し液を乾固させた。その後、ステ
ンレス板を取り出し、水道水で十分にすすぎ乾燥させ
た。この操作を３回繰り返した後、ステンレス板を水道
水で洗浄後、スケールの付着状態を下記評価基準により
目視評価した。 評価基準： ◎：スケール付着なし。 〇：スケール付着が殆どなし。 Δ：スケール付着があり。 ×：スケール付着が著しい。

【００２５】

【表１】

【００２６】上記表１の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例１〜４は、洗浄性能、スケール付
着防止及びガラス白化抑制能の各評価項目において優れ
た効果が得られることが判った。これに対して、マレイ
ン酸ホモポリマー（平均分子量２０００）を含まない本
発明の範囲外となる比較例１〜４は、スケールが付着し
ており、クリスタルグラスの白化を招くことが判明し
た。

【００２７】〔実施例５〜１０及び比較例５〜６〕下記
表２に示す配合組成により、各成分を４０〜５０℃で精
製水に溶解して洗浄機用液体洗剤組成物を調製した。本
件実施例５〜１０及び比較例５〜６は、マレイン酸ホモ
ポリマー（平均分子量２０００）の配合量を変えた場合
と、分子量の異なるマレイン酸ホモポリマーを配合した
液体洗剤組成物を調製し、下記評価方法により、製品の
外観を評価すると共に、上記評価方法により、洗浄性
能、グラスの白化及びスケール付着性を評価した。これ
らの結果を下記表２に示す。

【００２８】〔製品の外観の評価方法〕製品の外観を目
視により評価した。

【００２９】

【表２】

【００３０】上記表２の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例５〜１０は、マレイン酸ホモポリ
マー（平均分子量２０００）の配合量を０．１％〜１０
％の範囲で変動させた場合と、分子量の異なるマレイン
酸ホモポリマー（平均分子量１０００又は３０００）を
配合した場合であり、これら場合はいずれも洗浄性能、
スケール付着防止及びガラス白化抑制能の各評価項目に
おいて優れた効果が得られることが判った。これに対し
て、比較例５のマレイン酸ホモポリマーの平均分子量が
１０００未満のオリゴマーでは、グラス白化防止、スケ
ール付着防止効果がなく、また、比較例６のマレイン酸
ホモポリマーの平均分子量が３０００を越えると、液体
洗剤を製造する場合は液外観が白濁し、スケール付着効
果も劣り不適当であることが判った。

【００３１】〔実施例１１及び比較例７〜１１〕下記表
３に示す配合組成により、各成分を４０〜５０℃で精製
水に溶解して洗浄機用液体洗剤組成物を調製した。本件
実施例１１及び比較例７〜１１は、分子量の異なるマレ
イン酸ホモポリマーを配合した洗剤組成物と、マレイン
酸と共重合可能な単量体から得られるコーポリマーを配
合した洗剤組成物を調製し、上記評価方法により、洗浄
性能、グラスの白化及びスケール付着性を評価した。こ
れらの結果を下記表３に示す。

【００３２】

【表３】

【００３３】上記表３の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例１１は、ポリマレイン酸（平均分
子量２０００）を配合した場合であり、この場合はいず
れも洗浄性能、スケール付着防止及びガラス白化抑制能
の各評価項目において優れた効果が得られることが判っ
た。これに対して、比較例７のポリマレイン酸（平均分
子量４５００）を配合した場合、比較例８〜１１のアク
リル酸マレイン酸共重合体（平均分子量１５０００）、
マレイン酸オレフィン共重合物（平均分子量１５００
０）、アルファアミレンマレイン酸共重合体Ｎａ塩（平
均分子量７０００）、ベータアミレンマレイン酸共重合
体Ｎａ塩（平均分子量１２０００）を配合した場合は、
洗浄性能は良いが、クリスタルグラスの白化防止、スケ
ール付着防止効果がないことが判った。

【００３４】上記表１〜表３の結果を総合すると、アル
カリ剤及び金属イオン封鎖剤を含む強アルカリ洗浄剤
に、平均分子量１０００〜３０００のマレイン酸ホモポ
リマー又はこれらの重合物の水溶性塩から選ばれる少な
くとも１種を配合することによってのみ、初めて、ガラ
ス、陶磁器、プラスチック、銀食器等の表面に付着して
いる種々の汚れを容易に除去することができると共に、
クリスタルグラスなどのガラス類の白化及び洗浄機への
スケールの付着を確実に防止することができるものとな
る。

【００３５】〔実施例１２及び１３〕下記表４及び５に
示す配合組成により、夫々の成分を粉体混合して業務
用、家庭用の具体的洗浄機用粉体洗剤組成物を調製し
た。得られた洗剤組成物について、上記評価方法によ
り、製品外観、洗浄性能、グラスの白化及びスケール付
着性を評価したところ、下記表４及び表５に示すよう
に、製品外観は、白色粉体であり、洗浄性能、スケール
付着防止及びガラス白化抑制能の各評価項目において優
れた効果が得られることが判った。

【００３６】〔実施例１２〕

【表４】

【００３７】〔実施例１３〕

【表５】

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、ガラス、陶磁器、プラ
スチック、銀食器等の表面に付着している種々の汚れを
容易に除去することができると共に、クリスタルグラス
などのガラス類の白化、金彩食器のハガレ落ち及び洗浄
機へのスケールの付着を防止することができる洗浄機用
洗剤組成物が提供される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 7/22 Ｃ１１Ｄ 7/22 7/26 7/26 7/32 7/32 7/36 7/36 17/00 17/00 Ｆターム(参考） 4H003 BA09 BA12 DA19 DB02 EA09 EA10 EA12 EA15 EA16 EA21 EB03 EB08 EB13 EB15 EB16 EB24 EB32 ED02 FA07 FA21 FA28

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アルカリ剤及び金属イオン封鎖剤を含む
   強アルカリ洗浄剤に、平均分子量１０００〜３０００の
   マレイン酸ホモポリマー又はこれらの重合物の水溶性塩
   から選ばれる少なくとも１種を配合してなることを特徴
   とする洗浄機用洗剤組成物。
2. 【請求項２】 アルカリ剤が、アルカリ金属水酸化物、
   アルカリ金属炭酸塩、ケイ酸アルカリ金属塩から選ばれ
   る少なくとも１種である請求項１項記載の洗浄機用洗剤
   組成物。
3. 【請求項３】 金属イオン封鎖剤が、エチレンジアミン
   ４酢酸（ＥＤＴＡ）、ジエチレントリアミン５酢酸（Ｄ
   ＴＰＡ）、ニトリロ３酢酸（ＮＴＡ）、クエン酸、リン
   ゴ酸、グルコン酸、トリポリリン酸、ピロリン酸、エタ
   ンジホスホン酸若しくはこれらの塩から選ばれる少なく
   とも１種である請求項１又は２に記載の洗浄機用洗剤組
   成物。