JP2002363498A - カチオン電着塗料用防腐剤 - Google Patents

カチオン電着塗料用防腐剤

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JP2002363498A
JP2002363498A JP2001165917A JP2001165917A JP2002363498A JP 2002363498 A JP2002363498 A JP 2002363498A JP 2001165917 A JP2001165917 A JP 2001165917A JP 2001165917 A JP2001165917 A JP 2001165917A JP 2002363498 A JP2002363498 A JP 2002363498A
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acid
cationic electrodeposition
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cationic
carbonate
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Katsumi Shinoda
克巳 篠田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水系カチオン電着塗料の普及に伴い電着浴の
腐敗が問題となりつつある。カチオン電着およびその塗
膜物性に悪影響を及ぼさないカチオン電着塗料用防腐剤
を提供する。 【解決手段】 対イオンとしてカルボン酸および/また
はアルキル炭酸のアニオンを有する第4級アンモニウム
塩を含有することを特徴とする防腐剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン電着塗料
用防腐剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カチオン電着塗料は、つきまわり性(袋
部構造を有する被塗装物など塗料が付き難いところにも
塗膜を形成する性能)に優れ、耐久性や防食性などに優
れるという性能を有する塗膜を形成することができるた
め、自動車車体や電気製品などの導電性金属の下塗り塗
料として広く採用されている。従来、カチオン電着塗料
は非水(溶剤)系であったため、電着浴中の有機溶剤が
防腐剤の役割を果たし防腐剤は特に必要とされていなか
った。しかしながら、近年カチオン電着塗料が水系に代
わりつつあり、それにつれて電着浴が腐敗し、微生物が
繁殖することにより電着膜が形成されにくくなったり、
形成された膜がはがれたり、外観不良、防食性不良等が
起こりやすいなどの問題が生じている。その解決策とし
て、4,5−ジクロロ−2−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン(特開平03−34902号)などの有
機系防腐剤や銀ゼオライトなどの無機系防腐剤等が検討
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水系の
カチオン電着塗料用防腐剤として、防腐効果に優れ、か
つ塗膜物性に悪影響しないものは知られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、一般式(1)で示される第4級アン
モニウム塩(A1)および/または一般式(2)で示さ
れる第4級アンモニウム塩(A2)を含有することを特
徴とするカチオン電着塗料用防腐剤;一般式(1)
【化3】 一般式(2)
【化4】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
異なる、炭素数が1〜22の直鎖または分岐の炭化水素
基、R5は炭素数が8〜18の直鎖または分岐の炭化水
素基;mは1〜5の数;Xm- はカルボン酸および/ま
たはアルキル炭酸のアニオンを表す)該防腐剤をカチオ
ン性ポリマーの水性分散体からなるカチオン電着用塗料
組成物の重量に基づいて、0.01〜10重量%含有さ
せてなるカチオン電着用塗料組成物;並びに、該組成物
を含有するカチオン電着浴で処理されてなるカチオン電
着塗装物である。
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(1)における第4級アン
モニウム基の具体例としては、トリメチルドデシルアン
モニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、トリ
メチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタデ
シルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモニ
ウム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチル
エチルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキ
サデシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルア
ンモニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウ
ム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエ
チルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサ
デシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアン
モニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウ
ム、ジメチルジヘキシルアンモニウム、ジメチルジオク
チルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジ
メチルジドデシルアンモニウムなどが挙げられる。これ
らのうち防腐性の観点から好ましいものは、トリメチル
ヘキサデシルアンモニウムおよびジデシルジメチルアン
モニウムである。一般式(2)における第4級アンモニ
ウム基の具体例としては、ジメチルデシルベンジルアン
モニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム、ジ
メチルテトラデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヘ
キサデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヤシ油アル
キルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。これらの
うち防腐性の観点から好ましいものは、ジメチルドデシ
ルベンジルアンモニウムおよびジメチルテトラデシルベ
ンジルアンモニウムである。
【0006】一般式(1)および(2)においてXm-
表されるカルボン酸のアニオンを構成するカルボン酸と
しては、炭素数1〜50の次のものが挙げられる。 (1)モノカルボン酸 ・飽和もしくは不飽和の脂肪族カルボン酸(炭素数1〜
32) 蟻酸、酢酸、プロピオン酸、洛酸、吉草酸、カプロン
酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ラウリル酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、モンタン酸、ウンデシレン酸、2−
エチルヘキサン酸、オレイン酸、エルカ酸、オキシカル
ボン酸(グリコール酸、乳酸、グルコン酸など)など ・飽和もしくは不飽和の脂環式カルボン酸(炭素数5〜
12) シクロブタンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、
シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキセンカルボン酸
など ・芳香族カルボン酸(炭素数7〜16) 安息香酸、P−t−ブチル安息香酸、ケイ皮酸、2−ナ
フタレンカルボン酸、サリチル酸など (2)ポリカルボン酸 [ジカルボン酸] ・飽和もしくは不飽和の脂肪族カルボン酸(炭素数2〜
32) シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、オキシカルボン酸(グリセリン酸、酒
石酸、リンゴ酸など)など ・飽和もしくは不飽和の脂環式カルボン酸(炭素数6〜
50) 1,3−シクロブタンジカルボン酸、1,3−シクロペ
ンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、ダイマー酸など ・芳香族カルボン酸(炭素数8〜16) o−,m−およびp−フタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸 [3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸] ・飽和もしくは不飽和の脂肪族カルボン酸(炭素数7〜
32) 1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキ
サントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メ
チル−2−メチルカルボキシプロパン、オキシカルボン
酸(クエン酸など)など ・飽和もしくは不飽和の脂環式カルボン酸(炭素数9〜
20) 1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸など ・芳香族カルボン酸(炭素数9〜16) トリメリット酸、ピロメリット酸など
【0007】これらのうち、防腐性と水溶性の観点から
好ましいものは炭素数1〜10のモノおよびジカルボン
酸であり、さらに好ましいものは脂肪族カルボン酸、と
くに蟻酸、酢酸、乳酸およびアジピン酸である。
【0008】一般式(1)および(2)においてXm-
表されるアルキル炭酸アニオンは後述する炭酸ジエステ
ルに由来するものであり、該炭酸ジエステルとしては、
置換基の炭素数が1〜12のもの、例えばジメチル炭
酸、メチルエチル炭酸、ジエチル炭酸、メチル−i−プ
ロピル炭酸、ジ−n−プロピル炭酸、ジ−i−プロピル
炭酸、ジ−n−ブチル炭酸、ジ−i−ブチル炭酸、ジ−
t−ブチル炭酸、ジ−sec−ブチル炭酸、ジペンチル
炭酸、ジヘキシル炭酸、ジオクチル炭酸、ジベンジル炭
酸、ジノニル炭酸、ジデシル炭酸、ジドデシル炭酸など
が挙げられる。これらのうち防腐性と水溶性の観点から
好ましいのは、炭素数1〜4、とくにジメチル炭酸であ
る。
【0009】一般式(1)または(2)で表される第4
級アンモニウム塩のうち、炭酸エステル塩の場合は通常
以下の方法で製造することができる。第3級アミンと同
当量以上の前記炭酸ジエステルを溶媒の存在下または非
存在下、反応温度80〜200℃、好ましくは100〜
150℃で反応させる。また、一般式(1)または
(2)で表される第4級アンモニウム塩のうち、カルボ
ン酸塩の場合は、この炭酸エステル塩に前記カルボン酸
を添加し、塩交換することにより第4級アンモニウムカ
ルボン酸塩が得られる。
【0010】本発明のカチオン電着塗料用防腐剤は、カ
チオン電着塗料用樹脂および必要によりその他の塗料成
分(着色料等)と均一混合してカチオン電着用塗料組成
物として用いられる。カチオン電着塗料用樹脂として
は、公知のカチオン電着塗料用樹脂を用いることがで
き、例えば、特開2001−2997に記載されている
カチオン電着塗料用樹脂が挙げられる。本発明のカチオ
ン電着塗料用防腐剤の含有量は、防腐性の観点からカチ
オン電着用塗料組成物の重量に基づいて、好ましくは
0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.05〜7
重量%である。また、本発明のカチオン電着塗料用防腐
剤の電着浴中の含有量は、好ましくは0.001〜5重
量%、さらに好ましくは0.005〜1重量%である。
【0011】これらのカチオン電着塗料用樹脂は一般
に、蟻酸、酢酸、乳酸などの水溶性有機酸で中和すること
により、水溶性化もしくは水分散化して使用しており、
本発明のXm-で表されるアニオンを構成するカルボン酸
も同様の酸を使用することが好ましい。
【0012】電着塗装が進行していくと、浴中の余分と
なった中和剤としての酸が蓄積する結果、電着塗装膜が
付きにくくなったり、極端な場合は析出した膜が再び溶
解することがある。これを防止するため、通常アニオン
交換膜を用いたステンレス製隔膜陽極が使用されている
が、電着浴中に塩素などのハロゲンが存在すると極液中
のハロゲンイオン濃度が増し、ステンレスとはいえピッ
ティング(孔あき)が発生するため、ハロゲンを含む酸
は好ましくない。また、同様の理由でカチオン電着塗料
用防腐剤にもハロゲンが含有されることは好ましくな
い。カチオン電着塗料用防腐剤中のハロゲンは、好まし
くは0.1重量%以下、さらに好ましくは0〜0.05
重量%である。
【0013】本発明のカチオン電着塗料用組成物は、従
来カチオン電着塗料が使用されてきた用途に広く適用す
ることができ、例えば自動車車体や、電気製品などの導
電性金属の下塗り塗料等として使用することができる。
【0014】
【実施例】以下製造例、実施例により本発明をさらに説
明するが本発明はこれに限定されるものではない。実施
例中の%は重量%、部は重量部を示す。
【0015】製造例1 87%蟻酸22gを80〜90℃に保ちながらジデシル
ジメチルアンモニウムメチルカーボネートのメタノール
溶液200g(メタノール35g含有)を2時間で徐々
に加え、水200gを加えて本発明の防腐剤[1]ジデ
シルジメチルアンモニウム・蟻酸塩の38%溶液を得
た。[1]は、透明液状でpH5(1%水溶液)、ハロ
ゲン含量0.01%以下であった。
【0016】製造例2 99%酢酸25gを80〜90℃に保ちながらジデシル
ジメチルアンモニウムメチルカーボネートのメタノール
溶液200g(メタノール35g含有)を2時間で徐々
に加え、水200gを加えて本発明の防腐剤[2]ジデ
シルジメチルアンモニウム・酢酸塩の40%水溶液を得
た。[2]は、液状でpH5.5(1%水溶液)、ハロ
ゲン含量0.01%以下であった。
【0017】製造例3 90%乳酸42gを80〜90℃に保ちながらジデシル
ジメチルアンモニウムメチルカーボネートのメタノール
溶液200g(メタノール35g含有)を2時間で徐々
に加え、水200gを加えて本発明の防腐剤[3]ジデ
シルジメチルアンモニウム・乳酸塩の42%水溶液を得
た。[3]は、液状でpH6(1%水溶液)、ハロゲン
含量0.01%以下であった。
【0018】製造例4 99%アジピン酸31gを80〜90℃に保ちながらジ
デシルジメチルアンモニウムメチルカーボネートのメタ
ノール溶液200g(メタノール35g含有)を2時間
で徐々に加え、水200gを加えて本発明の防腐剤
[4]ジデシルジメチルアンモニウム・アジピン酸塩の
41%水溶液を得た。[4]は、液状でpH6(1%水
溶液)、ハロゲン含量0.01%以下であった。
【0019】カチオン電着塗料性能試験結果 上記、製造例1〜4で得られた防腐剤組成物、比較例1
(塩化ベンザルコニウム)、比較例2(塩化ジデシルジメ
チルアンモニウム)および比較例3(銀ゼオライト)を含
むカチオン電着塗料組成物をそれぞれ作成し、防腐性、
つきまわり性、防食性、造膜性、ガスピン性、平滑性に
ついて試験を行った。
【0020】実施例1〜4、比較例1〜3 カチオン電着塗料は次のように製造した。「エポン10
04」(油化シェル社製、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量約950)1900部をメチルイソ
ブチルケトン1012部に溶解し、80〜100℃に加
熱してからジエチルアミン124部を滴下した。つい
で、110℃に2時間保ちアミン価47のアミン付加エ
ポキシ樹脂を得た。一方、アミン価100のダイマー酸
型ポリアミド樹脂(「バーサミド460」ヘンケル白水
社製)1000部をメチルイソブチルケトン429部に
溶かし、130〜150℃に加熱還流し、生成水を留去
して該アミド樹脂の末端アミノ基をケチミンに代えたも
のを150℃で約3時間保ち、水の留出が停止してから
60℃に冷却した。ついで、このものを前記アミン付加
エポキシ樹脂に加えて100℃に加熱し、1時間保持し
た後室温に冷却して固形分68%およびアミン価65の
アミン付加ポリアミド変性エポキシ樹脂のワニス(カチ
オン電着塗料用ワニス)を得た。このカチオン電着塗料
用ワニス103部(樹脂固形分70部)、トリレジンイ
ソシアネートの2−エチルヘキシルアルコールブロック
化物30部、ポリエーテルポリオール5部(固形分)、1
0%酢酸水溶液15部を均一に混合した後、強く攪拌し
ながら脱イオン水を15分かけて滴下し、固形分含量3
4%のカチオン電着塗料用エマルションを得た。つい
で、このエマルションを30〜40℃において減圧とし
揮発性有機溶剤の含量が0.5%以下になるように脱溶
剤を行なった。その後、脱溶剤で流出した溶剤と水の合
計量と同量の脱イオン水を加えたエマルション300部
に顔料ペースト71部を攪拌しながら加え、更に脱イオ
ン水と防腐剤を加えて防腐剤濃度0.2重量%、固形分
20%のカチオン電着用塗料組成物を得た。
【0021】性能試験結果 上記の実施例及び比較例で得たカチオン電着塗料の防腐
性、つきまわり性、防食性、造膜性、ガスピン性、平滑
性の試験を行った結果を表1に示した。試験方法は下記
のとおりである。
【0022】
【表1】
【0023】防腐性;前記、カチオン電着塗料10mL
に大腸菌の一夜培養液(培地:HIB 菌数106CF
U/mL)50μLを加えて37℃にて一夜振盪培養し
た後の菌の有無を確認した。一夜振盪培養したカチオン
電着塗料中の菌の有無は次のように行なった。すなわ
ち、防腐剤不活化剤入りSCDLP培地(日本製薬製)3
8gを精製水1Lに溶解した液体培地に一夜振盪培養し
たカチオン電着塗料の1白金耳を殖菌し、37℃、24
時間培養した後の培地のにごり有無により菌の有無を判
定した。○:培地が濁らずカチオン電着塗料中に菌が存
在しない(防腐性有り)、×:培地が濁りカチオン電着塗
料中に菌が存在する(防腐性無し)。
【0024】つきまわり性;大きさ70×150×0.
8mmの鋼板を4枚準備し、このうち3枚の中央部に直
径8mmの開穴部を設ける。開穴部を有する鋼板3枚を
陽極側から準じ遠ざかるように20mm間隔で並べ、最
も遠い位置に開穴部を設けない鋼板1枚を置き、最も先
頭の鋼板と陽極との間隔を110mmとした。陽極側か
らみて、最も手前にある開穴部を設けた鋼板の陽極側を
A面とし、最も遠い位置にある開穴部を設けない後半の
陽極側をG面とする。このG面での電着と膜の厚さ(硬
化塗膜)を測定した(BOX法)。この膜厚が厚いとつ
きまわり性が良好である。電着条件は、浴温28℃、電
圧250V、通電時間180秒である。○:G面での膜
厚が10μm以上、△:G面での膜厚が5μm以上、1
0μm未満、×:G面での膜厚が5μm未満であること
を示す。
【0025】防食性;脱脂した鋼板に電着塗装し(膜厚
20μm)、180℃で30分加熱して塗膜を硬化さ
せ、次いで素地に達するように塗膜をクロスカットした
塗装鋼板をソルトスプレー試験機で480時間経過後の
塗面状態を観察した。○:剥離ほとんどなし、△:カッ
ト部からの剥離が少し認められる、×:カット部からの
剥離が多く認められる。
【0026】造膜性;浴温28℃、負荷電圧250V、
通電時間180秒で電着塗装して形成された塗膜の硬化
膜厚(μm)を調べた。○:20μm以上、△:15μ
m以上、20μm未満、×:15μm未満。
【0027】ガスピン性;浴温28℃、負荷電圧250
Vで、合金亜鉛メッキ鋼板に塗装し、塗面100cm2
当りのピンホール発生個数を調べた。○:ピンホール発
生無し、△:5個以上、10個未満、×:ピンホール1
0個以上の発生を示す。
【0028】平滑性;目視判定。○:平滑性良好、△:
平滑性少し劣る、×:平滑性非状に劣る。
【0029】
【発明の効果】本発明のカチオン電着塗料用防腐剤は下
記の効果を有する。 (1)真菌、グラム陽性菌、グラム陰性菌のいずれに対
しても高い抗菌効果を示し、カチオン電着浴中の微生物
の防腐性に優れる。 (2)カチオン電着塗料の物性を低下させない。 (3)機器、容器等の金属に対する腐食性が少ない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示される第4級アンモニ
    ウム塩(A1)および/または一般式(2)で示される
    第4級アンモニウム塩(A2)を含有することを特徴と
    するカチオン電着塗料用防腐剤。一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
    異なる、炭素数が1〜22の直鎖または分岐の炭化水素
    基、R5は炭素数が8〜18の直鎖または分岐の炭化水
    素基;mは1〜5の数;Xm- はカルボン酸および/ま
    たはアルキル炭酸のアニオンを表す)
  2. 【請求項2】 ハロゲン含量が0.1重量%以下である
    請求項1記載の防腐剤。
  3. 【請求項3】 カチオン性ポリマーの水性分散体からな
    るカチオン電着用塗料組成物の重量に基づいて、請求項
    1または2記載の防腐剤を0.01〜10重量%含有さ
    せてなるカチオン電着用塗料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の組成物を含有するカチオ
    ン電着浴で処理されてなるカチオン電着塗装物。
JP2001165917A 2001-05-31 2001-05-31 カチオン電着塗料用防腐剤 Pending JP2002363498A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523244A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 ロンザ ア−ゲ− 化成被覆または塗料中の防食添加剤としての第四級アンモニウム塩

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JP2008523244A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 ロンザ ア−ゲ− 化成被覆または塗料中の防食添加剤としての第四級アンモニウム塩

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