JP2002362389A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents
油圧パワーステアリング装置Info
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Abstract
路切換手段へ伝わる振動を、スペースの制約を受けるこ
となく容易に抑制できること。 【解決手段】 油圧パワーステアリング装置10は、油
圧ポンプ42から油圧シリンダ60までの油路71に油
路切換手段50を介在させ、ステアリングホイール21
の操舵方向並びに操舵力に応じて油路切換手段50を切
換えることで、操舵方向並びに操舵力に応じた補助力を
油圧シリンダ60で発生し、補助力を操舵力に付加する
装置である。油圧ポンプから油路切換手段までの油路7
3の一部を可撓性管93にする。可撓性管の外周面を隙
間を有して振動抑制管部材106で覆う。覆った部分を
湾曲させたときに、可撓性管の外周面に接触する。振動
に応じて可撓性管の外周面は伸縮作用をする。可撓性管
と振動抑制管部材との接触部分での摩擦により、可撓性
管の振動エネルギーを消費させることができる。
Description
ング装置の改良に関する。
軽減して快適な操舵感を与えるために、油圧パワーステ
アリング装置が多用されてきた。この種の油圧パワース
テアリング装置は、油圧シリンダで操舵力に応じた補助
力を発生し、この補助力をステアリング系のラック軸に
伝達するものであって、例えば特開平7−117694
号「パワーステアリング装置」(以下、「従来の技術」
と言う。)が知られている。
示される通り、ステアリングホイール7(番号は公報に
記載されたものを引用した。以下同じ。)に加えた操舵
力をステアリングシャフト6並びにラックアンドピニオ
ン機構を介してステアリングラック14に伝達するとと
もに、操舵力に応じてアシスト用パワーシリンダ15が
発生した補助力をステアリングラック14に伝達し、ス
テアリングラック14によって前輪3を操舵するように
したステアリング装置1に関する。
吐出口からパワーシリンダ15までの油路に、ロータリ
ーバルブユニット11(油路切換手段に相当)が介在す
る。ステアリングホイール7の操舵方向並びに操舵力に
応じてロータリーバルブユニット11を切換えること
で、操舵方向並びに操舵力に応じた補助力をパワーシリ
ンダ15で発生する。このようにして、パワーシリンダ
15が発生した補助力を操舵力に付加することができ
る。
1を再掲して、油圧パワーステアリング装置の全体的な
配置を更に説明する。図8は従来の技術を説明するため
に上記従来の技術に示す図1を再掲したところの油圧パ
ワーステアリング装置の配置図である。但し、符号は従
来の技術と相違する。
の前部に配置し、ステアリングホイール202にステア
リングシャフト203を介して連結したロータリーバル
ブユニット204と、ロータリーバルブユニット204
を取付けるとともにラックアンドピニオン機構(図示せ
ず)を収納したステアリングギヤボックス205と、ラ
ックアンドピニオン機構のステアリングラックにタイロ
ッド206,206を介して連結した左右の前輪207
と、ロータリーバルブユニット204の駆動源となるオ
イルポンプ208と、オイルタンク209とからなる。
オイルポンプ208の吐出口からロータリーバルブユニ
ット204までの油路211は、パイプやホース等の配
管材212からなる。
示す車両201の前部にエンジン(図示せず)を搭載し
た場合には、エンジンの近傍にオイルポンプ208を配
置する。配管材212はエンジンの近くを通す比較的長
い部材であり、その長手途中をエンジンで保持すること
が多い。
配管材212を介してロータリーバルブユニット204
に伝わり、更にステアリングホイール202を介して車
室内に伝わるので、車室内の騒音の要因となる。また、
ステアリングホイール202に振動が伝わると、操舵フ
ィーリング上好ましくない。
212を介してロータリーバルブユニット204に伝わ
る振動を抑制するには、配管材212の共振周波数を変
える方法が考えられる。共振周波数を変えるには、配管
材212に質量体を取付けたり、配管材212の長さを
調整すればよい。
体を取付けると、質量体が大型にならざるを得ない。大
型の質量体を備えた配管材212を車両201の狭いス
ペースに通すには限界がある。一方、配管材212の長
さを調整するには、オイルポンプ208からロータリー
バルブユニット204までの距離の制約や、これらの部
材204,208間の間に配置された他の部材(エンジ
ン等)の制約がある。従って、共振周波数を変えるのに
最適な配管材212の長さにするには限界がある。
ジンから配管材を介して油路切換手段へ伝わる振動を、
スペースの制約を受けることなく容易に抑制できる技術
を提供することにある。
に請求項1は、油圧ポンプの吐出口から油圧シリンダま
での油路に油路切換手段を介在させ、ステアリングホイ
ールの操舵方向並びに操舵力に応じて油路切換手段を切
換えることで、操舵方向並びに操舵力に応じた補助力を
油圧シリンダで発生し、補助力を操舵力に付加するよう
にした油圧パワーステアリング装置において、油圧ポン
プの吐出口から油路切換手段までの油路の少なくとも一
部をホース等の可撓性管にて構成し、この可撓性管の外
周面を隙間を有して覆うとともにその覆った部分を湾曲
させたときに可撓性管の外周面に接触し得る、振動抑制
管部材を設けたことを特徴とする。
たときに、可撓性管の外周面に振動抑制管部材の内周面
が部分的に接触する。油圧ポンプから可撓性管に振動が
伝わると、その振動に応じて可撓性管の外周面は微小な
伸縮作用をする。伸縮する可撓性管と振動抑制管部材と
の接触部分には、摩擦が生ずる。接触部分での摩擦によ
り、可撓性管の振動エネルギーを消費することができ
る。さらに、接触部分は可撓性管の節の役割を果たす。
一般に、振動が伝わる細長い部材に節や鍔があると、振
幅が小さくなる現象が知られている。接触部分が可撓性
管の節の役割を果たすことで、可撓性管の端から端へ伝
わる抑制された振動の振幅を更に極めて小さくすること
ができる。
を介して油路切換手段へ伝わる振動を、簡単な構成で容
易に抑制することができる。しかも、振動の伝達を抑制
するために、油圧ポンプの吐出口から油路切換手段まで
の油路を長くする必要はない。このため、油路を車両の
狭いスペース内に比較的自由に引き回すことができる。
従って、油路を車両のスペースの制約を受けることなく
通すことができるので、配管設計の自由度を高めること
ができる。
通すとともに、可撓性管の長手途中をエンジンにて保持
させ、この保持部分よりも油路切換手段側に振動抑制管
部材を設けたことを特徴とする。可撓性管の長手途中を
エンジンにて保持したときに、可撓性管には油圧ポンプ
の他にエンジンからも保持部分を介して振動が伝わる。
これに対し、保持部分よりも油路切換手段側に振動抑制
管部材を設けたので、油圧ポンプ並びにエンジンから可
撓性管を介して油路切換手段へ伝わる振動を、容易に抑
制することができる。
ポンプ側の第1保持部並びに油路切換手段側の第2保持
部を間隔を開けて設け、これらの第1・第2保持部をエ
ンジンにて保持し、可撓性管のうち第1保持部と第2保
持部との間に振動を抑制するための質量体を設けたこと
を特徴とする。可撓性管のばね定数及び質量体の質量で
決定されるダンパ効果によって、第1保持部と第2保持
部との間の振動を抑制することができる。従って、油圧
ポンプ並びにエンジンから可撓性管を介して油路切換手
段へ伝わる振動を、より抑制することができる。
と油路切換手段との間に設けたことを特徴とする。エン
ジンで保持する第1・第2保持部よりも油路切換手段側
に振動抑制管部材を設けたので、油圧ポンプ並びにエン
ジンから可撓性管を介して油路切換手段へ伝わる振動
を、容易に抑制することができる。
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る油圧パワーステアリ
ング装置の模式図であり、この油圧パワーステアリング
装置10は、車両のステアリングホイール21から操舵
車輪33,33に至るステアリング系20と、このステ
アリング系20に補助力を加える補助力付加機構40と
からなる。
ラック軸28の両端から操舵力を取り出すようにしたエ
ンドテイクオフ型操舵装置であり、基本的な構成・作用
については、上記従来の技術(特開平7−117694
号「パワーステアリング装置」)と同じものであるが、
その概要並びに本発明に係る特徴部分について、以下に
説明する。
ール21にステアリングシャフト22及び自在軸継手2
3,23を介して入力軸24を連結し、入力軸24にト
ーションバー25を介して出力軸26を連結し、出力軸
26にラックアンドピニオン機構27を介してラック軸
28を連結し、ラック軸28の両端に左右のタイロッド
31,31及びナックル32,32を介して左右の操舵
車輪(前輪)33,33を連結したものである。
対して正確にねじれ角が発生するメンバーであって、入
力軸24と出力軸26との間での相対ねじり変位を発生
する弾性部材である。ラックアンドピニオン機構27
は、出力軸26に形成したピニオン34に、ラック軸2
8に形成したラック35を噛み合わせたギヤ機構であ
る。運転者がステアリングホイール21を操舵すること
で、この操舵力によりラックアンドピニオン機構27及
び左右のタイロッド31,31を介して、左右の操舵車
輪33,33を操舵することができる。
ール21に加えた操舵方向並びに操舵力に応じて油路切
換手段50を切換えることで、操舵方向並びに操舵力に
応じた補助力を油圧シリンダ60で発生し、補助力をラ
ック軸28を介して操舵力に付加するようにしたもので
ある。
出口42bから油圧シリンダ60までの油路、すなわち
シリンダ駆動油路71に介在した機構であり、油圧供給
ポート51と、2つのシリンダポート(第1シリンダポ
ート52並びに第2シリンダポート53)と、リターン
ポート54と、車速応動制御油圧が供給される図示せぬ
コントロールポートとを備えた、ロータリーバルブユニ
ットである。
の駆動源となる油圧ポンプ42の吐出口42bに、供給
油路73を介して接続する接続口である。第1・第2シ
リンダポート52,53は、油圧シリンダ60に第1・
第2シリンダ油路74,75を介して接続する接続口で
ある。リターンポート54は、油路切換手段50からオ
イルを戻すために、リターン路76を介してオイルタン
ク41に接続する接続口である。コントロールポートに
ついては省略する。
的に取付けたピストン61と、ピストン61が往復動し
得るシリンダ62と、シリンダ62内をピストン61に
て隔てた2つの油室(第1油室63並びに第2油室6
4)と、からなるパワーシリンダである。第1油室63
は第1シリンダ油路74を介して第1シリンダポート5
2に接続し、第2油室64は第2シリンダ油路75を介
して第2シリンダポート53に接続する。
駆動油路71は、油圧ポンプ42の吐出口42bから油
路切換手段50までの油路、すなわち供給油路73と、
第1・第2シリンダ油路74,75とからなる。なお、
72はオイルタンク41から油圧ポンプ42の吸引口4
2aまでの吸引油路である。
作用を説明する。ステアリングホイール21に加えた操
舵方向並びに操舵力に応じて、トーションバー25がね
じれる。ステアリングホイール21に発生した、ねじれ
方向並びにねじれ角に応じて、油路切換手段50に内蔵
したバルブが切換わり、第1シリンダポート52と第2
シリンダポート53とを切換えるとともに、バルブ開度
が変化する。
操舵すると、そのときの左操舵方向並びに操舵力に応じ
てトーションバー25がねじれ、そのねじれ方向並びに
ねじれ角に応じて、油路切換手段50が切換わる。オイ
ルタンク41のオイルは、吸引油路72→油圧ポンプ4
2→供給油路73→油路切換手段50→第1シリンダポ
ート52→第1シリンダ油路74の経路で第1油室63
に流れ、その油圧によってピストン61を図左へ移動さ
せる。このようにして、ラック軸28に図左方向への補
助力(アシスト軸力)を付加する。
61で押出され、第2シリンダ油路75→第2シリンダ
ポート53→油路切換手段50→リターン路76の経路
でオイルタンク41に戻る。ステアリングホイール21
を右へ操舵した場合には、上記作用と逆経路でオイルが
流れて、ラック軸28に図右方向への補助力を付加する
ことができる。
グ装置10は、車両のステアリングホイール21に加え
た操舵力をラックアンドピニオン機構27を介してラッ
ク軸28に伝達するとともに、操舵力に応じて油圧シリ
ンダ60が発生した補助力をラック軸28に付加し、こ
のラック軸28によって操舵車輪33,33を操舵する
ようにしたものである。従って、ステアリング系20の
操舵力に油圧シリンダ60の補助力を付加した複合力に
よって、操舵車輪33,33を操舵することができる。
グ装置の配置図であり、油圧ステアリング装置10を車
両81の前部に配置し、ステアリングホイール21にス
テアリングシャフト22を介して油路切換手段50を連
結し、油路切換手段50にステアリングギヤボックス8
2を取付け、ステアリングギヤボックス82に上記図1
に示すラックアンドピニオン機構27並びにラック軸2
8を収納するとともに油圧シリンダ60を取付けたこと
を示す。
に細長く延びる部材であり、その一端近傍にオイルタン
ク41並びに油圧ポンプ42を配置する。第1・第2シ
リンダ油路74,75、リターン路76並びに吸引油路
72は、少なくとも一部がホース等の可撓性管である。
なお、83は油路切換手段50のコントロールポートに
車速応動制御油圧を供給する車速センサユニットであ
る。ところで、車両81の前部には図示せぬエンジンを
も配置しており、このエンジンの近傍に油圧ポンプ42
を配置する。
ジン周りの平面図であり、車両81の前部にエンジン8
5をも配置し、このエンジン85の近傍に油圧ポンプ4
2を配置するとともに、エンジン85の近傍に供給油路
73を沿わせて通したことを示す。車両81の狭いスペ
ースに供給油路73を通すので、エンジン85に供給油
路73を沿わせることになる。このため、供給油路73
にはストレート部分(直線部分)や湾曲部分ができる。
し、この可撓性管93をエンジン85の近傍に通すとと
もに、可撓性管93の長手途中に、油圧ポンプ42側の
第1保持部101並びに油路切換手段50側の第2保持
部102を、所定の間隔を開けて設けるようにしたもの
である。可撓性管93のうちストレート部分93bに第
1・第2保持部101,102を設ける。これらの第1
・第2保持部101,102をステー103,104を
介してエンジン85にて保持させ、この保持部分よりも
油路切換手段50側に、すなわち第2保持部102と油
路切換手段50との間に振動抑制管部材106を設け
る。
り、上述のように供給油路73の少なくとも一部をホー
ス等の可撓性管93としたことを示す。詳しく説明する
と、供給油路73は、上記図3に示す油圧ポンプ42の
吐出口42bに接続するフランジ91と、フランジ91
に一端を取付けた第1パイプ92と、第1パイプ92の
他端に一端を取付けた可撓性管93と、可撓性管93の
他端に一端を取付けた第2パイプ94と、第2パイプ9
4の他端に取付けた接合ねじ部(雄ねじ部)95と、か
らなる。
路の要部詳細図であり、(a)は可撓性管93周りの断
面構成を示し、(b)は(a)のb−b線断面構成を示
す。可撓性管93並びに振動抑制管部材106は、ホー
スのように湾曲させることが可能な真円形断面の細長い
可撓性の管である。第1・第2保持部101,102
は、可撓性管93を挿入した環状部材であり、可撓性管
93に対してフリー又は接着等で取付けることができ
る。
の孔にニップル96を圧入するとともに、可撓性管93
の外周部分を圧着金具97にて圧着し、さらに、ニップ
ル96に第2パイプ94の一端をろう付け等にて接合す
ることで、可撓性管93の他端に第2パイプ94の一端
を取付けることができる。可撓性管93の一端に第1パ
イプ92(図4参照)の他端を取付ける構成も同様であ
る。
可撓性管93の外径よりも大きい孔径の振動抑制管部材
106に可撓性管93の他端側を挿入することで、可撓
性管93の外周面93aを隙間Gpを有して振動抑制管
部材106にて覆うことができる。
着金具97を挿入するとともに、振動抑制管部材106
の内周面に圧着金具97の外周面を接着等で取付けるこ
とで、可撓性管93の他端に振動抑制管部材106の一
端部を取付けることができる。ここで、可撓性管93の
中心に対して振動抑制管部材106を同心に取付ける。
振動抑制管部材106の他の部分、すなわち第2保持部
102側の端部は、可撓性管93に対して接着等により
部分的に固定されている。しかし、可撓性管93に対し
てフリーであっても差し支えない。
管並びに振動抑制管部材の湾曲部分の要部詳細図であ
り、(a)は可撓性管93の外周面93aを振動抑制管
部材106で覆った部分を湾曲させたことを示し、
(b)は(a)のb−b線断面構成を示す。可撓性管9
3を振動抑制管部材106で覆った部分を湾曲させる
と、(b)に示すように可撓性管93並びに振動抑制管
部材106はほぼ楕円状に弾性変形する。この状態にお
いて、可撓性管93の外周面93aに振動抑制管部材1
06の内周面106aが、部分的に接触し得る。この接
触部分を107,107と言うことにする。
抑制管部材106の作用について、図3及び図6に基づ
き説明する。図6において、振動抑制管部材106を湾
曲させると、可撓性管93のうち振動抑制管部材106
で覆った部分も湾曲する。この結果、可撓性管93の外
周面93aに振動抑制管部材106の内周面106aが
接触部分107で部分的に接触する。
85から可撓性管93に振動が伝わると、その振動に応
じて可撓性管93の外周面93aは微小な伸縮作用をす
る。伸縮する可撓性管93と振動抑制管部材106との
接触部分107,107には、摩擦が生ずる。接触部分
107,107での摩擦により、可撓性管93の振動エ
ネルギーを消費することができる。さらに、接触部分1
07,107は可撓性管93の節の役割を果たす。一般
に、振動が伝わる細長い部材に節や鍔があると、振幅が
小さくなる現象が知られている。接触部分107,10
7が可撓性管93の節の役割を果たすことで、可撓性管
93の端から端へ伝わる抑制された振動の振幅を更に極
めて小さくすることができる。
ン85から可撓性管93を介して油路切換手段50へ伝
わる振動を、簡単な構成で容易に抑制することができ
る。しかも、エンジン85で保持する第1・第2保持部
101,102よりも油路切換手段50側に振動抑制管
部材106を設けたので、油圧ポンプ42並びにエンジ
ン85から可撓性管93を介して油路切換手段50へ伝
わる振動を、容易に抑制することができる。
給油路73を長くする必要はない。このため、供給油路
73を車両81の狭いスペース内に比較的自由に引き回
すことができる。従って、車両81のスペースの制約を
受けることなく可撓性管93を通すことができるので、
配管設計の自由度を高めることができる。
あり、上記図3に対応する構成図である。変形例の供給
油路73は、可撓性管93のうち、第1保持部101と
第2保持部102との間のストレート部分93bに質量
体111を設けたことを特徴とする。質量体111は、
可撓性管93の振動を抑制する、ほぼ円筒状のウエイト
である。質量体111の孔に可撓性管93を通して接着
等で取付けることができる。
の質量で決定されるダンパ効果によって、第1保持部1
01と第2保持部102との間の振動を抑制することが
できる。従って、油圧ポンプ42並びにエンジン85か
ら可撓性管93を介して油路切換手段50へ伝わる振動
を、より抑制することができる。しかも、振動抑制管部
材106及び質量体111を併用するので、比較的小さ
い質量体111ですむ。従って、車両81のスペースに
可撓性管93を通すのに、スペースの制約をほとんど受
けずにすむ。
制管部材106を第2保持部102と油路切換手段50
との間に設けたことを特徴とする。エンジン85で保持
する第1・第2保持部101,102よりも油路切換手
段50側に振動抑制管部材106を設けたので、油圧ポ
ンプ42並びにエンジン85から可撓性管93を介して
油路切換手段50へ伝わる振動を、容易に抑制すること
ができる。
可撓性管93並びに振動抑制管部材106の材質、径、
厚み、長さは任意である。また、供給油路73は、少な
くとも一部を可撓性管93にて構成したものであればよ
く、その範囲については任意である。
する。請求項1は、油圧ポンプの吐出口から油路切換手
段までの油路の少なくとも一部をホース等の可撓性管に
て構成し、この可撓性管の外周面を隙間を有して振動抑
制管部材で覆ったので、その覆った部分を湾曲させたと
きに、可撓性管の外周面に振動抑制管部材の内周面が部
分的に接触し得る。油圧ポンプから可撓性管に振動が伝
わると、その振動に応じて可撓性管の外周面は微小な伸
縮作用をする。伸縮する可撓性管と振動抑制管部材との
接触部分には、摩擦が生ずる。接触部分での摩擦によ
り、可撓性管の振動エネルギーを消費することができ
る。
果たすことができる。一般に、振動が伝わる細長い部材
に節や鍔があると、振幅が小さくなる現象が知られてい
る。接触部分が可撓性管の節の役割を果たすことで、可
撓性管の端から端へ伝わる抑制された振動の振幅を更に
極めて小さくすることができる。
を介して油路切換手段へ伝わる振動を、簡単な構成で容
易に抑制することができる。しかも、振動の伝達を抑制
するために、油圧ポンプの吐出口から油路切換手段まで
の油路を長くする必要はない。このため、油路を車両の
狭いスペース内に比較的自由に引き回すことができる。
従って、油路を車両のスペースの制約を受けることなく
通すことができるので、配管設計の自由度を高めること
ができる。
ンにて保持させ、この保持部分よりも油路切換手段側に
振動抑制管部材を設けたので、油圧ポンプの振動の他
に、エンジンの振動が保持部分を介して可撓性管に伝わ
っても、振動抑制管部材にて容易に抑制することができ
る。
ポンプ側の第1保持部並びに油路切換手段側の第2保持
部を間隔を開けて設け、これらの第1・第2保持部をエ
ンジンにて保持し、可撓性管のうち第1保持部と第2保
持部との間に振動を抑制するための質量体を設けたの
で、可撓性管のばね定数及び質量体の質量で決定される
ダンパ効果によって、第1保持部と第2保持部との間の
振動を抑制することができる。従って、油圧ポンプ並び
にエンジンから可撓性管を介して油路切換手段へ伝わる
振動を、より一層抑制することができる。
の間、すなわち、エンジンで保持する第1・第2保持部
よりも油路切換手段側に振動抑制管部材を設けたので、
油圧ポンプ並びにエンジンから可撓性管を介して油路切
換手段へ伝わる振動を、容易に抑制することができる。
式図
置図
平面図
湾曲部分の要部詳細図
グホイール、42…油圧ポンプ、42b…油圧ポンプの
吐出口、50…油路切換手段、60…油圧シリンダ、7
1…油圧ポンプの吐出口から油圧シリンダまでの油路
(シリンダ駆動油路)、73…油圧ポンプの吐出口から
油路切換手段までの油路(供給油路)、81…車両、8
5…エンジン、93…可撓性管、93a…可撓性管の外
周面、101…保持部分としての第1保持部、102…
保持部分としての第2保持部、106…振動抑制管部
材、106a…振動抑制管部材の内周面、111…質量
体、Gp…隙間。
Claims (4)
- 【請求項1】 油圧ポンプの吐出口から油圧シリンダま
での油路に油路切換手段を介在させ、ステアリングホイ
ールの操舵方向並びに操舵力に応じて前記油路切換手段
を切換えることで、操舵方向並びに操舵力に応じた補助
力を油圧シリンダで発生し、補助力を操舵力に付加する
ようにした油圧パワーステアリング装置において、 前記油圧ポンプの吐出口から前記油路切換手段までの油
路の少なくとも一部をホース等の可撓性管にて構成し、 この可撓性管の外周面を隙間を有して覆うとともにその
覆った部分を湾曲させたときに可撓性管の外周面に接触
し得る、振動抑制管部材を設けたことを特徴とする油圧
パワーステアリング装置。 - 【請求項2】 前記可撓性管をエンジンの近傍に通すと
ともに、可撓性管の長手途中をエンジンにて保持させ、
この保持部分よりも前記油路切換手段側に前記振動抑制
管部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧パ
ワーステアリング装置。 - 【請求項3】 前記可撓性管の長手途中に、前記油圧ポ
ンプ側の第1保持部並びに前記油路切換手段側の第2保
持部を間隔を開けて設け、これらの第1・第2保持部を
エンジンにて保持し、前記可撓性管のうち前記第1保持
部と前記第2保持部との間に振動を抑制する質量体を設
けたことを特徴とする請求項1記載の油圧パワーステア
リング装置。 - 【請求項4】 前記振動抑制管部材を、前記第2保持部
と前記油路切換手段との間に設けたことを特徴とする請
求項3記載の油圧パワーステアリング装置。
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JP2001175699A JP3910378B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 油圧パワーステアリング装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011057010A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート空調装置 |
WO2016027773A1 (ja) * | 2014-08-18 | 2016-02-25 | 本田技研工業株式会社 | 車両用の燃料配管およびそのクランプ |
-
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