JP2002362139A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

Info

Publication number
JP2002362139A
JP2002362139A JP2001176098A JP2001176098A JP2002362139A JP 2002362139 A JP2002362139 A JP 2002362139A JP 2001176098 A JP2001176098 A JP 2001176098A JP 2001176098 A JP2001176098 A JP 2001176098A JP 2002362139 A JP2002362139 A JP 2002362139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator
condensed water
air conditioner
unit case
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001176098A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Kitamura
寿也 北村
Tomomori Sakurai
知守 桜井
Hiroyuki Kawada
浩行 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2001176098A priority Critical patent/JP2002362139A/ja
Publication of JP2002362139A publication Critical patent/JP2002362139A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケースのコンパクト性も損なうこと
がなく、ユニットケース自体の構造により飛水を防止す
る、コスト的にも有利な車両用空気調和装置を提供す
る。 【解決手段】 エバポレータ13をユニットケース10
の内壁10aにより水平面に対し傾斜して保持し、該エ
バポレータ13の傾斜した外側縁下部に沿って、前記ユ
ニットケース10の内壁10aにより前記エバポレータ
13からの凝縮水Wを受け前記内壁10aを伝って流す
ようにした排水路40を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空気調和装
置、特に、エバポレータで生じた凝縮水が下流側に飛散
しないようにした飛水防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンパクト化の要請から、一体型
エアコンと称される車両用空気調和装置が多用されてい
る。この車両用空気調和装置は、図7に示すように、車
室RとエンジンルームEとを仕切るダッシュパネルDP
の近傍でフロアパネルFPの上部に設けられたメンバー
M等により全体が支持され、各種機器が組み込まれたコ
ンパクトなユニットケース10内に全体的に略U字状を
した風路Fを有している。
【0003】風路F内には、前方上方の遠心式多翼ファ
ン11と、ファンスクロール12の下部に設けられたエ
バポレータ13と、このエバポレータ下部のUターン部
14に設けられたドレンパイプ15と、エバポレータ1
3の上部に仕切り壁16を介して設けられたヒータコア
17と、ミックスドア18、フットドア19及びベント
/デフドア20からなる各種ドア部Dと、が設けられて
いる。
【0004】多翼ファン11により取込まれた空気は、
ファンスクロール12により下方に向けられ、エバポレ
ータ13内を循環している冷媒と熱交換して冷却され、
下部でUターンして上方に向けられ、ミックスドア18
によりヒータコア17側とバイパス通路21側に分岐し
たりあるいは分岐せず、前記ドア部Dの制御によりデフ
吹出口22、ベント吹出口23、フット吹出口24から
適宜選択的に車室内に吹出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した車
両用空気調和装置では、比較的大きな容積のエバポレー
タ13を、前記U字状の風路Fの影響もあって、後方に
向けて下り傾斜するように配置している。なお、本明細
書では、後方とは、車両の前後方向での後方をいう。
【0006】したがって、エバポレータ13で生じた凝
縮水Wは、エバポレータ13自体を伝わり、風路Fの中
央に向い、空気流により吹き飛ばされたり、空気流に乗
って流されたりすることが多々生じ、最悪の場合は、ベ
ント吹出口22より車室R内に飛水する虞がある。
【0007】このような飛水を防止するために、エバポ
レータ13の下流側に飛水防止ネットなどを設けること
もあるが、実効に乏しく、部品点数及び組立て工数が増
加し、コスト的にも不利となる。
【0008】また、一般に、エバポレータを流れる空気
流の流速は、エバポレータの位置によって異なることか
ら、この点を利用して飛水を防止するようにしたものも
ある(例えば、特開2000−6644号公報参照)。
つまり、低速流が流れる部分に凝縮水が溜まり易い部分
が位置するように、高速流が流れる部分に凝縮水が溜ま
りにくい部分が位置するようにエバポレータを設置し、
飛水防止するというものである。
【0009】しかし、このようにしても、単に空気流の
流速如何のみで確実に飛水防止できるものではなく、凝
縮水自体を円滑に外部に排出しない限り、飛水防止は困
難である。
【0010】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、ユニットケースのコン
パクト性も損なうことがなく、ユニットケース自体の構
造により排水性を高め、飛水を防止する、コスト的にも
有利な車両用空気調和装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0012】(1) エバポレータをユニットケースの
内壁により水平面に対し傾斜して保持し、該エバポレー
タの傾斜した外側縁下部に沿って、前記ユニットケース
の内壁により前記エバポレータからの凝縮水を受け前記
内壁を伝って流すようにした排水路を形成したことを特
徴とする車両用空気調和装置 (2) 前記排水路は、前記エバポレータの傾斜した外
側縁下部から流下する凝縮水を受止める受止め部と、こ
の受止め部上の凝縮水が前記ユニットケースの内壁に沿
って流れるようにガイドするガイド部とを有する前記
(1)の車両用空気調和装置。
【0013】(3) 前記ガイド部は、前記エバポレー
タの外側縁下部に沿って設けられた前記受止め部の傾斜
下端近傍に設けたことを特徴とする前記(2)の車両用空
気調和装置。
【0014】(4) 前記エバポレータは、下部に凝縮
水を受止める樋状部が設けられた扁平な液管を多数積層
してなる積層タイプであり、当該樋状部の少なくとも一
端部が前記受止め部上に配置されていることを特徴とす
る前記(1)〜(3)の車両用空気調和装置。
【0015】(5) 前記ユニットケースは、前記エバ
ポレータの前後面を断熱材を介して保持し、該断熱材
の、空気の流れ方向後端がエバポレータの下端部と同一
位置とならないようにしたことを特徴とする前記(1)〜
(4)の車両用空気調和装置。
【0016】(6) 前記樋状部は、全体若しくは一部
が前記受止め部に向って下り傾斜するように形成されて
いることを特徴とする前記(4)の車両用空気調和装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の実施形態に係る車両用空気
調和装置の概略断面図、図2は積層タイプのエバポレー
タの斜視図、図3は図2の要部断面図、図4は図1の4
−4線に沿う断面図、図5はガイド部を示す斜視図であ
る。
【0019】本実施形態は、図1に示すように、一体型
の車両用空気調和装置であるが、図6に示す装置と基本
的構成は同一であるため、共通する部材に同一符号を付
し、一部説明を省略する。
【0020】この車両用空気調和装置は、遠心式多翼フ
ァン11により取込まれた空気を冷却するエバポレータ
13がユニットケース10により後方に向けて下り傾斜
するように保持されている。
【0021】つまり、このエバポレータ13は、前端か
ら横方向に引いた1点鎖線の線分a−aで示す水平面に
対し所定の傾斜角度θ(略19度程度)で配置され、3
外側面がユニットケース10により保持されている。
【0022】この保持は、具体的には、エバポレータ1
3の前面13a及び両側面13b(図2参照)の3方
を、2つ割ケースのパーティングラインPL(図4参
照)を合わせるときに断熱材Gを介して行なう。ただ
し、一方の側面13b部分(後述のタンク部分32,3
3がある部分)には、通常断熱材Gは設けられていない
が、設けてもよい。
【0023】この断熱材Gは、上下の空気流通面13d
を流通する空気流を邪魔しないように設けられるが、断
熱効果を高めるためには、本来的には空気流通面13d
の近傍まで設けることが好ましい。ただし、本発明で
は、前面13a及び後面13cの部分が一部除去されて
いるが、この点については後述する。
【0024】エバポレータ13としては、チューブフィ
ンタイプ、異形管タイプ等種々あり、どのようなものを
使用しても良いが、本実施形態では、積層タイプのもの
を使用している。
【0025】積層タイプのエバポレータ13は、例え
ば、図2に示すように、下部に凝縮水Wを受止める樋状
部T(図3参照)が設けられた多数の扁平な液管30を
コルゲート式の伝熱フィン31を介して積層し、前記液
管30の一端に2つのタンク32,33を設けたもの
で、下タンク33は仕切り壁34により2分割され、各
液管30内にも仕切り壁35が設けれ、これにより内部
にU字状通路を形成している。
【0026】このような構成のエバポレータ13では、
入口管35から流入した低温の冷媒が、下タンク33の
一方→液管30の下半部→U字状通路→液管30の上半
部→上タンク32→液管30の上半部→U字状通路→液
管30の下半部→下タンク33の他方→出口管36とい
うように蛇行して流れることになる。
【0027】この積層タイプのエバポレータ13は、前
記各液管30が、飛水防止機能を発揮する樋状部Tを有
している。樋状部Tは、図2,3に示すように、各液管
30の端部、つまり空気の流れ方向下部に、当該空気流
に直交するように各液管30のプレート端部を折り曲げ
て形成されている。この樋状部Tを有するエバポレータ
では、各液管30の外側壁に生じた凝縮水Wが空気流に
押されて下端まで移動しても、当該樋状部Tがこれを捕
捉することになり、ここに捕捉された凝縮水Wは、空気
流に押されて樋状部Tの長手方向に沿って流れる。
【0028】特に、本実施形態では、図4に示すよう
に、傾斜角略19度で傾斜したエバポレータ13の外側
縁下部に沿って排水路40がユニットケース10の内壁
10aにより形成されている。したがって、この排水路
40もエバポレータ13と同様、水平面に対し傾斜角略
19度後方に向かって下り傾斜することになり、エバポ
レータ13の樋状部Tからの凝縮水Wを受止めた後、こ
の傾斜を利用して下方に導き、ユニットケース10の内
壁10aを伝って流すようになっている。
【0029】つまり、この排水路40は、樋状部Tから
の凝縮水Wを受止める受止め部40aと、この受止め部
40a上の凝縮水Wが内壁10aに沿って流れるように
ガイドするガイド部40bとを有している。
【0030】前記受止め部40aは、ユニットケース1
0の一部をエバポレータ13の外側縁下部にまで突出す
ることにより形成され、エバポレータ13の傾斜した外
側縁下部に沿って形成されているので、エバポレータ1
3の傾斜と同様に傾斜しており、各樋状部Tからの凝縮
水Wを集めて円滑に後方に向かって流すことになる。な
お、該受止め部40aは、エバポレータ13の空気面1
3dに達するまで内方突出すると、空気流通の邪魔にな
り好ましくない。
【0031】前記ガイド部40bは、図5に示すよう
に、前記受止め部40aの傾斜下端の近傍、つまり傾斜
下端よりよりやや上流側に短い距離xだけ離れた位置
に、受止め部40aと内壁10aとを円滑に連通する所
定の幅Lの溝を設けることにより形成し、これにより受
止め部40a上の凝縮水Wがスムーズに内壁10aに沿
って流れるようにしている。つまり、空気流により吹き
飛ばされやすい粒状ではなく、内壁10aの面方向に伸
ばされて内壁10aに沿って流れるようにガイドしてい
る。
【0032】また、エバポレータ13は、前述のように
3方をユニットケース10により断熱材Gを介して保持
されているが、前面13a及び後面13cの断熱材Gb
は、上下幅が液管30と同じでなく、空気の流れ方向後
端がエバポレータ13の端部と同一位置にしないように
することが好ましい。つまり、空気の流れ方向における
先端は一致するように取り付けてもよいが、空気の流れ
方向における後端はエバポレータ13の端部より短くす
ることが好ましい。このようにすれば、エバポレータ1
3からの凝縮水Wが一部に集中しないように前記排水路
40に流すことができる。
【0033】この点についてさらに説明する。積層タイ
プエバポレータ13の前面13a及び後面13cは、液
管30の外面となる部分であり、空気流の影響が少な
く、付着した凝縮水Wが空気流によっても移動しにくい
部分であるため、一旦凝縮水Wが生じると大きくなり、
一部に集中して落下する虞があり、前記樋状部Tによっ
ても捕捉しにくい。
【0034】したがって、前面13a及び後面13c
は、全体を断熱材Gbにより覆うことなく、断熱材Gb
の一部を除去して短くし、断熱材Gbにより凝縮水Wの
付着を抑制すると共に細かな凝縮水Wを発生させ、大き
く成長しないうちに樋状部Tに到達するようにし、一部
に集中して落下しないようにし、これにより凝縮水Wの
飛水防止効果を高めている。
【0035】一方、エバポレータの両側面13b(特
に、タンク部が設けられていない部分)の断熱材Ga
は、図4に示すようにエバポレータ13の内端面13c
の角部程度まで伸延することが好ましい。このようにす
れば、本来的にはエバポレータ13の空気流通面13d
近傍まで設けられた断熱材Gaの端部を後退させること
になるので、エバポレータ13の内端部13cにおける
排水路40の容積が拡大し、ここでの保水能力が向上
し、飛水防止効果が増大する。
【0036】次に、作用を説明する。
【0037】例えば、車両用空気調和装置をベントモー
ド(乗員の上半身に冷風を吹出すモード)にすると、エ
バポレータ13に冷媒が循環され、ミックスドア18は
ヒータコア17を全閉する位置、ベント/デフドア20
はベント吹出口23を全開する位置、フットドア19も
フット吹出口24を全閉する位置に設定される。
【0038】多翼ファン11から吹出された空気流は、
エバポレータ13において冷却された後に、Uターン路
14を経てバイパス通路15に入り上昇し、ベント吹出
口23から吹出され、車室内を冷房する。
【0039】この冷房中、エバポレータ13では、空気
流が各液管30や伝熱フィン31の間を流れるとき冷却
され、空気中の水分が凝縮され、各液管30の外側壁に
付着し、これが次第に成長し凝縮水Wが生じる。
【0040】この凝縮水Wは、さらに成長しつつ液管3
0の下端部に向うが、ここには、樋状部Tが形成されて
いるので、この中に入り捕捉される。この樋状部Tで捕
捉された凝縮水Wは、空気流に押されて樋状部Tの長手
方向に沿って流れ、樋状部Tの端部に至る。この端部に
おいて、凝縮水Wの量が増大し、その重さが樋状部Tの
凝縮水保持能力を越えると、受止め部40a内に落下す
る。
【0041】この受止め部40aは、ユニットケース1
0の内端に向かって下り傾斜して設けられているエバポ
レータ13の外側縁下部に沿って設けられているので、
凝縮水Wも重力により両受止め部40aに沿って流れ、
エバポレータ13の内端下部に至る。
【0042】この凝縮水Wは、受止め部40aの傾斜下
端近傍に設けられているガイド部40bによりユニット
ケース10の内壁10aに導かれ、この内壁10aに沿
って流れ、ドレンパイプ15を通り外部に排出される。
つまり、空気流により吹き飛ばされやすい粒状ではなく
内壁10aの面方向に伸ばされ、内壁10aに沿って流
れるので、空気流により吹き飛ばされることなく、ドレ
ンパイプ15に導かれ排出される。
【0043】一方、エバポレータ13の前後端面13
a,13cにおいては、液管30の外側壁に断熱材Gb
が設けられているので、凝縮水Wは、液管30の露呈し
ている部分で生じる。しかし、生じた凝縮水Wも大きく
成長しないうちに、液管30に沿って流れ、樋状部Tに
至るので、液管30の一部分に集中することはなく、大
部分樋状部Tに捕捉され、前記排水路40に導かれる。
したがって、ここでも飛水は防止される。
【0044】このように本実施形態によれば、 A)エバポレータ13の樋状部Tによる捕捉、 B)エバポレータ両側下部に対応する受止め部40aに
よる捕捉、 C)エバポレータ前後端での凝縮水Wの一部集中回避、 D)ガイド部40bによる排水路40からユニットケー
ス内壁10aへの連続的な排水、などにより飛水防止効
果が高まることになるが、これらA〜Dの各要素並びに
その組み合わせについて、飛水量と排水量を調べると、
図6に示す実験結果が得られた。
【0045】図6においては、前記A要素のみを
「A」、A要素とB要素の組み合わせを「A+B」、A
BCの各要素の組み合わせを「A+B+C」、ABCD
の各要素の組み合わせを「A+B+C+D」と表してい
るが、各要素を増やすにしたがって、飛水量は減少し、
排水量が増大したことが分る。
【0046】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおい
て種々変形することができる。例えば、前記実施形態
は、一体型の車両用空気調和装置について説明したが、
インテークユニット、クーラユニット、ヒータユニット
が連結されている通常の車両用空気調和装置にも適用で
き、前記エバポレータ13の傾斜角θも、例示的に19
度としているが、本発明は、これのみに限定されるもの
ではなく、実験によれば、前記水平面に対し45度以下
であれば、前記の構造によりエバポレータからの飛水を
有効に防止できることが判明している。
【0047】上述した実施形態は、エバポレータが、ユ
ニットケース10の内方に向って下り傾斜したものであ
るが、この傾斜とは逆に外方に向って下り傾斜したもの
であっても良く、また、前記樋状部Tに関しても、前述
のように空気の流れに対し直交する状態であってもよい
が、全体若しくは一部が受止め部40aに向って下り傾
斜するように形成されていると、より排水性が向上す
る。なお、この場合、樋状部Tの傾斜は、エバポレータ
自体の傾斜により形成しても、樋状部Tのみの傾斜によ
り形成してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1,2に記載
の発明では、水平面に対し傾斜して設けられたエバポレ
ータの外側縁下部に沿って、受止め部とガイド部とを有
する排水路をユニットケース自体により形成したので、
エバポレータからの凝縮水を大部分排水路により捕捉す
ることができ、捕捉した凝縮水をユニットケースの内壁
に沿って流すことができ、これにより車室内への飛水を
大幅に防止できる。
【0049】しかも、ユニットケース自体により形成し
たので、ユニットケースのコンパクト性も損なうことが
なく、部品点数が増大することはなく、コスト的にもき
わめて有利である。
【0050】請求項3に記載の発明では、ガイド部を受
止め部の傾斜下端近傍に所定の範囲設けたので、凝縮水
を集中させることなく排水路に導くことができ、凝縮水
の飛水防止効果が向上する。
【0051】請求項4に記載の発明では、エバポレータ
を、空気の流れ方向下部に凝縮水を捕捉する樋状部を有
する積層タイプとしたので、エバポレータにより捕捉さ
れた凝縮水を、効率よく前記排水路に導くことができ、
凝縮水の飛水防止効果がさらに高まることになる。
【0052】請求項5に記載の発明では、エバポレータ
の前後面に設けられた断熱材を、空気の流れ方向後端が
エバポレータの端部と同一位置とならないようしたの
で、エバポレータからの凝縮水が分散され一部集中的に
流れず、これによっても凝縮水の飛水が防止できる。
【0053】請求項6に記載の発明では、樋状部の全体
若しくは一部が受止め部に向って下り傾斜すれば、樋状
部が捕捉した凝縮水を空気流のみでなく、重力によって
も受止め部に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す概略断面図である。
【図2】 積層タイプのエバポレータの斜視図である。
【図3】 図2の要部断面図である。
【図4】 図1の4−4線に沿う断面図である。
【図5】 ガイド部を示す斜視図である。
【図6】 実験結果を示すグラフである。
【図7】 従来の車両用空気調和装置を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
10…ユニットケース、 10a…ユニットケースの内壁、 13…エバポレータ、 13a,13c…エバポレータの前後面、 30…液管、 40…排水路、 40a…受止め部、 40b…ガイド部、 Gb…断熱材、 T…樋状部、 W…凝縮水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 浩行 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータ(13)をユニットケース(10)
    の内壁(10a)により水平面に対し傾斜して保持し、該エ
    バポレータ(13)の傾斜した外側縁下部に沿って、前記ユ
    ニットケース(10)の内壁(10a)により前記エバポレータ
    (13)からの凝縮水(W)を受け前記内壁(10a)を伝って流
    すようにした排水路(40)を形成したことを特徴とする車
    両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記排水路(40)は、前記エバポレータ(1
    3)の傾斜した外側縁下部から流下する凝縮水(W)を受止
    める受止め部(40a)と、この受止め部(40a)上の凝縮水
    (W)が前記ユニットケース(10)の内壁(10a)に沿って流
    れるようにガイドするガイド部(40b)とを有する請求項
    1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部(40b)は、前記エバポレー
    タ(13)の外側縁下部に沿って設けられた前記受止め部(4
    0a)の傾斜下端近傍に所定の範囲設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記エバポレータ(13)は、下部に凝縮水
    (W)を受止める樋状部(T)が設けられた扁平な液管(30)を
    多数積層してなる積層タイプであり、当該樋状部(T)の
    少なくとも一端部が前記受止め部(40a)上に配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    車両用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニットケース(10)は、前記エバポ
    レータ(13)の前後面(13a,13c)を断熱材(Gb)を介して保
    持し、該断熱材(Gb)の、空気の流れ方向後端がエバポレ
    ータ(13)の下端部と同一位置とならないようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空
    気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記樋状部(T)は、全体若しくは一部が
    前記受止め部(40a)に向って下り傾斜するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空気
    調和装置。
JP2001176098A 2001-06-11 2001-06-11 車両用空気調和装置 Withdrawn JP2002362139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176098A JP2002362139A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176098A JP2002362139A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 車両用空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002362139A true JP2002362139A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19017137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001176098A Withdrawn JP2002362139A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 車両用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002362139A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100926986B1 (ko) * 2003-03-28 2009-11-17 한라공조주식회사 차량용 공기조화장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100926986B1 (ko) * 2003-03-28 2009-11-17 한라공조주식회사 차량용 공기조화장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4098495B2 (ja) 車両用空気調和装置
CN108698482B (zh) 车辆用空调单元
JP3694811B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004276707A (ja) 車両用空調装置
US11292312B2 (en) HVAC system for vehicle
KR20070055975A (ko) 자동차의 운전실의 환기 및 공기 조화를 위한 조립체
JP3633893B2 (ja) 車両用空調装置
JP2002362139A (ja) 車両用空気調和装置
US20080199311A1 (en) Blower scroll
JP3338592B2 (ja) 車両用空気調和装置の凝縮水排出構造
JP4034049B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2005335508A (ja) 車両用空調装置
JP3329266B2 (ja) 車両用空調装置の冷却ユニット
JPH10129246A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2001206051A (ja) 自動車用空調装置のエアコンユニット
US7604045B2 (en) Air conditioner for vehicle
JP2006266114A (ja) 熱交換装置
JP2003002031A (ja) 車両用空気調和装置
JP2006082717A (ja) 車両用空調装置
WO2023112629A1 (ja) 車両用空調装置
JP2003002041A (ja) 車両用空気調和装置
JPH08295128A (ja) 車両用空調装置
JP3556929B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003200726A (ja) 車両用空調装置
JP2001158216A (ja) 自動車用の空気調和ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902