JP2003002031A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2003002031A
JP2003002031A JP2001191583A JP2001191583A JP2003002031A JP 2003002031 A JP2003002031 A JP 2003002031A JP 2001191583 A JP2001191583 A JP 2001191583A JP 2001191583 A JP2001191583 A JP 2001191583A JP 2003002031 A JP2003002031 A JP 2003002031A
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evaporator
passage
condensed water
air conditioner
inclined lower
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JP2001191583A
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Hiroshi Akaogi
博志 赤荻
Tomomori Sakurai
知守 桜井
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水性を高めて凝縮水を円滑に外部に排出し
飛水を防止できる車両用空気調和装置の提供を図る。 【解決手段】 エバポレータ13を下降通路F1側から
上昇通路側F3側へ下り傾斜した状態で保持し、横向通
路F2の底面にドレインパイプ15を設けた構造におい
て、エバポレータ13の傾斜下端部に下方に、エバポレ
ータ13に結露し該エバポレータ13の傾斜下端部に集
流する凝縮水を受けてユニットケース10の側壁10
a、10aを介して横向通路F2の底面に凝縮水をガイ
ドする樋部31を設けた。これにより、エバポレータ1
3の傾斜下端部に集まる凝縮水が、樋部31を通じて横
向通路F2の底面に導かれる。つまり、エバポレータ1
3の傾斜下端部から凝縮水が滴下してしまい空気流に乗
って凝縮水が車室内に飛水するようなことを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空気調和装
置に関し、特に、エバポレータで生じた凝縮水が飛散し
ないようにした飛水防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンパクト化の要請から、一体型
エアコンと称される車両用空気調和装置が多用されてい
る。この車両用空気調和装置は、図6に示すように、車
室RとエンジンルームEとを仕切るダッシュパネルDP
のフロアパネルFPの上部に設けられたメンバーM等に
より全体が支持され、各種機器が組み込まれたコンパク
トなユニットケース10内に風路Fを有している。
【0003】この風路Fは、スクロール室12に連通し
送風ファン11からの送風が下降して流れる下降通路F
1と、該下降通路F1を通過した送風が上昇して流れる
上昇通路F3と、これら下降通路F1および上昇通路F
3を連通する横向通路F2と、を有して全体として略U
字状に形成されている。
【0004】この風路F内には、前方上方の遠心式多翼
ファン11と、ファンスクロール室12の下部に設けら
れたエバポレータ13と、該エバポレータ13の下方の
Uターン部としての横向通路F2の底面に設けられたド
レインパイプ15と、エバポレータ13の上部に隔壁1
6を介して設けられたヒータコア17と、上昇通路F3
のヒータコア17側の温風通路F4とその側部のバイパ
ス通路F5への配風制御を行うミックスドア18、フッ
トドア19及びベント/デフドア20からなる各種ドア
部Dと、が設けられている。
【0005】多翼ファン11により取込まれた空気は、
ファンスクロール12により下方に向けられ、エバポレ
ータ13内を循環している冷媒と熱交換して冷却され、
下部の横向通路F2でUターンして上方に向けられ、ミ
ックスドア18によりヒータコア17側とバイパス通路
21側に分岐したりあるいは分岐せず、前記ドア部Dの
制御によりデフ吹出口22、ベント吹出口23、フット
吹出口24から適宜選択的に車室R内に吹出されるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した車
両用空気調和装置では、比較的大きな容積のエバポレー
タ13を、前記U字状の風路Fの影響もあって、後方に
向けて下り傾斜するように配置されることが多い。な
お、本明細書では、後方とは車両の前後方向で後方をい
う。
【0007】したがって、エバポレータ13で生じた凝
縮水Wは、エバポレータ13自体を伝わり、風路Fの中
央に向かい、空気流により吹き飛ばされたり、空気流に
乗って流されたりすることが多々生じ、最悪の場合は、
ベント吹出口22により車室R内に飛水する虞れがあ
る。
【0008】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するために為されたものであり、排水性を高めて凝縮水
を円滑に外部に排出し飛水を防止する車両用空気調和装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クロール室に連通し送風ファンからの送風が下降して流
れる下降通路と、該下降通路を通過した送風が上昇して
流れる上昇通路と、これら下降通路および上昇通路を連
通する横向通路と、を有して略U字状に形成された風路
を備えるユニットケースに、エバポレータを前記下降通
路の後流部で水平から所定角度傾斜させた状態で保持
し、前記横向通路の底面にドレインパイプを設けた車両
用空気調和装置において、前記エバポレータに結露して
該エバポレータの傾斜下端部に集流する凝縮水を前記横
向通路の底面にガイドする排水ガイド手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
バポレータが下降通路側から上昇通路側に向けて下り傾
斜した構造であって、前記排水ガイド手段は、前記エバ
ポレータの傾斜下端部に集まる凝縮水を、該エバポレー
タの傾斜下端部の下方で受けてユニットケースの両側壁
を介して前記横向通路の底面にガイドする樋部であるこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の車
両用空気調和装置であって、前記エバポレータの傾斜下
端部の上方に、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風
止部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載のエ
バポレータが下降通路側から上昇通路側に向けて下り傾
斜した構造であって、前記排水ガイド手段は、前記横向
通路の底面からエバポレータに向けて突設され、前記エ
バポレータ傾斜下端部に接触して該傾斜下端部に集まる
凝縮水を前記横向通路の底面へ導く導水板であることを
特徴とするものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の車
両用空気調和装置であって、前記エバポレータの傾斜下
端部の上方に、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風
止部を設けたことを特徴とするものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載のエ
バポレータが下降通路側から上昇通路側に向けて上り傾
斜した構造であって、前記エバポレータの傾斜下端部の
上方に風止部を設け、前記排水ガイド手段が前記エバポ
レータの傾斜下端部の下方に該エバポレータの傾斜下端
部に集まる凝縮水を前記横向通路の底面にガイドする排
水通路であることを特徴とするものである
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エバポレ
ータに結露して該エバポレータの傾斜下端部に集流する
凝縮水を横向通路の底面にガイドする排水ガイド手段を
設けたため、エバポレータの傾斜下端部に集まる凝縮水
が排水ガイド手段を通じて円滑に排水される。そのた
め、エバポレータの傾斜下端部から凝縮水が滴下してし
まい空気流に乗って凝縮水が車室内に飛水するようなこ
とを防止できる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、エバポレータを下降通路側か
ら上昇通路側に向けて下り傾斜した構造としてユニット
ケースのコンパクト性を保ちつつも、前記排水ガイド手
段がエバポレータの傾斜下端部に集まる凝縮水を該エバ
ポレータの傾斜下端部の下方で受けてユニットケースの
両側壁を介して横向通路の底面にガイドする樋部である
ため、この排水手段としての樋部を通じて円滑に凝縮水
を排水することができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、エバポレータの傾斜下端部の
上方に該傾斜下端部を通過する風を阻止する風止部を設
けたため、樋部近傍での風速が弱まり、エバポレータの
傾斜下端部から樋部に滴下する凝縮水を該樋部で確実に
受けることができる。
【0018】請求項4記載発明によれば、請求項1記載
の発明の効果に加えて、エバポレータを下降通路側から
上昇通路側に向けて下り傾斜した構造としてユニットケ
ースのコンパクト性を保ちつつも、排水ガイド手段が、
横向通路の底面からエバポレータの傾斜下端部に接触す
るように突設され、該傾斜下端部に集まる凝縮水を横向
通路の底面へ導く導水板であるため、この排水手段とし
ての導水板を通じて円滑に凝縮水を排水することができ
る。
【0019】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、エバポレータの傾斜下端部の
上方に、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風止部を
設けたため、導水板とエバポレータの傾斜下端部との接
触部位近傍の風速が弱まり、確実に導水板を通じて凝縮
水を排水することができる。
【0020】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、エバポレータを下降通路側か
ら上昇通路側に向けて上り傾斜した構造とした場合にあ
っては、エバポレータの傾斜下端部の上方に風止部を設
け、排水ガイド手段がエバポレータの傾斜下端部の下方
に設けられ、該エバポレータの傾斜下端部に集まる凝縮
水を横向通路の底面にガイドする排水通路であるため、
送風の影響を受けにくい排水通路が形成され、送風の勢
いで凝縮水がとばて車室内へ飛水するようなことなく、
確実に凝縮水をドレインパイプから排水することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】第1実施形態:以下第1実施形態を図1〜
図3を基に説明する。図1はこの実施形態の車両用空気
調和装置の概略断面図、図2はユニットケースの側壁近
傍のの樋部の形状を示す斜視図、図3は積層タイプのエ
バポレータとガイドシートとの接触向き示す斜視図であ
る。
【0023】この実施形態は、図1に示すように一体型
の車両用空気調和装置であるが、図6に示す装置と基本
構造は同じであるため、共通部材に同一符号を付し一部
説明を省略する。
【0024】この車両用空気調和装置では、遠心多翼フ
ァン11により取り込まれた空気を冷却するエバポレー
タ13が、下降通路F1の後流部で、ユニットケース1
0の一対の両側壁10a、10aにより下降通路F1側
から上昇通路F3側に向けて(車両後方に向けて)下り
傾斜するように保持されている。つまり、エバポレータ
13は、図1に示すように水平面に対し所定角度θ(略
19度程度)で配置され、ユニットケース10の一対の
側壁10a、10aにより保持されている。
【0025】エバポレータ13としては、チューブフィ
ンタイプ、異形管タイプ等種々あり、どのようなものを
用いても良いが、本実施形態では、積層タイプのものを
使用している。この積層タイプのエバポレータ13は、
前記冷媒チューブ30の長さ方向の配管向きを、ユニッ
トケース10の対向する一対の左右側壁10a、10a
に対して直交する方向に設定して配設される(図1参
照)。
【0026】そして、このエバポレータ13の傾斜下端
部の下方には、排水ガイド手段としての断面L字状の樋
部31がユニットケース10の両側壁10a、10aに
亘って設けられている。この樋部31は、エバポレータ
13の傾斜下端部に集まる凝縮水を受けてユニットケー
ス10の両側壁10a、10aを介して横向通路F2の
底面に凝縮水をガイドするものであり、左右方向中央部
が高く両側壁10a、10a側が低く形成されたアーチ
状となっていて、エバポレータ13の傾斜下端部から樋
部31に滴下した凝縮水をユニットケース10の両側壁
10a、10a側に向けて流れるように構成してある。
また、この樋部31の両端には図2に示すように切欠部
32が設けられ、確実に、凝縮水がユニットケース10
の側壁10aを伝って横向通路F2の底面に流下するよ
うになっている。なお、樋部31としては、いずれか一
方の側壁10a側を低くして凝縮水が流れ易い形状とし
てもよい。
【0027】一方、エバポレータ13の傾斜下端部の上
方には、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風止部3
3が設けられている。この風止部31も上述の樋部31
と同様にユニットケース10の両側壁に亘って形成され
ていて、樋部31近傍の風速を抑えている。そのため、
エバポレータ13の傾斜下端部から滴下する凝縮水が強
い送風を受けて樋部31に落ちずにそのまま横向通路F
2に滴下したり、樋部31で受けた凝縮水が強い送風を
受けて該樋部31から滴下したりする心配が無くなり、
さらに確実に凝縮水の排水をガイドすることができる。
【0028】ここで、この実施形態では、上述のように
エバポレータ13の冷媒チューブ30の長さ方向の配管
向きがユニットケース10の対向する一対の左右側壁1
0a、10aに対して直交する方向に設定されているた
め、エバポレータ13の傾斜下端部に向けて凝縮水が集
流し難い形状となっているが、前記樋部31で積極的に
排水ガイドするために、図3に示すように、エバポレー
タ13の下面にはエバポレータ13の傾斜方向に向けて
延在する複数のガイド部35を備える樹脂製のガイドシ
ート34が付設されている。そのため、この実施形態の
ようにエバポレータ13のチューブ30の長さ方向がエ
バポレータ13の傾斜方向と直交していても、凝縮水が
ガイドシート34のガイド部35を伝わってエバポレー
タ13の傾斜下端部へ向かって流下し、そして、前記樋
部31を介して凝縮水がユニットケース10の底面に流
下することとなる。
【0029】このようにこの実施形態によれば、エバポ
レータ13を下降通路F1側から上昇通路F3側に向け
て下り傾斜した構造としてユニットケース10のコンパ
クト性を保ちつつも、エバポレータ13の傾斜下端部の
下方の樋部31で、エバポレータ13の傾斜下端部に集
まる凝縮水を受けて側壁10aを通じて横向通路F2の
底面に流下させるので、エバポレータ13の傾斜下端部
から凝縮水が滴下してしまい空気流に乗って車室内に飛
水するようなことを防止できる。
【0030】また、この実施形態にあっては、エバポレ
ータ13の傾斜下端部の送風上流に該傾斜下端部を通過
する風を阻止する風止部33を設けたため、樋部31近
傍での風速が弱まり、エバポレータ13の傾斜下端部か
ら樋部31に滴下する凝縮水を該樋部31で確実に受け
ることができる。そのため、エバポレータ13の傾斜下
端部から滴下する凝縮水が樋部31に落ちずにそのまま
横向通路F2に滴下したり、樋部31で受けた凝縮水が
強い送風を受けて該樋部31から滴下したりする心配が
無くなり、さらに確実に凝縮水の排水をガイドすること
ができる。
【0031】また、この風止部33は、エバポレータ1
3の傾斜下端部の通風動圧を下げることで凝縮水を傾斜
下端部にスムーズに導き、円滑な凝縮水の排水を助長す
る効果もある。
【0032】以下、本発明のその他の実施形態について
説明する。なお、上述の実施形態と同様の構成について
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】第2実施形態:図4はこの発明の第2実施
形態を示すものである。この第2実施形態では、排水ガ
イド手段を導水板37としたことが第1実施形態と異な
っている。この導水板37は、横向通路F2の底面から
エバポレータ13の傾斜下端部に向けてスリット状に複
数立設されており、横向通路F2の通気抵抗を上げない
ように通風方向で薄肉となっている。そして、この導水
板37の上端はエバポレータ13の傾斜下端部の下縁と
接触している。そのため、エバポレータ13の傾斜下端
部に集流する凝縮水はこの導水板37を伝って横向通路
F2の底面に導かれ、ドレインパイプ15から車外に排
出される。
【0034】なお、この実施形態においても、エバポレ
ータ13の傾斜下端部の上方(通風上流)に該傾斜下端
部を通過する風を阻止する風止部33が設けられてお
り、この風止部33によって導水板37とエバポレータ
13の傾斜下端部との接触部位の風速が弱められている
ため、凝縮水がエバポレータ13の傾斜下端部から導水
板37へと伝わっていく際に風によって飛ばされにくく
なっている。そのため、この導水板37を通じて確実に
凝縮水を排水することができるようになっている。
【0035】このように第2実施形態によれば、エバポ
レータ13を下降通路F1側から上昇通路F3側に向け
て下り傾斜した構造としてユニットケース10のコンパ
クト性に保ちつつ、排水手段としての導水板37を通じ
て確実に凝縮水を排水することができる。また、この実
施形態によれば、風止部33によって導水板37とエバ
ポレータ13の傾斜下端部との接触部位の風速が弱めら
れるため、導水板37を通じて確実に凝縮水を排水でき
る。また、この風止部33は、エバポレータ13の傾斜
下端部の通風動圧を下げることで凝縮水を傾斜下端部に
スムーズに導き、円滑な凝縮水の排水を助長する効果も
ある。
【0036】ここで、この上記第1,2実施形態では、
エバポレータ13のチューブ30の長さ方向の向きがエ
バポレータ13の傾斜方向と直交しているため、ガイド
シート34を用いてエバポレータ13の傾斜下端部に凝
縮水を積極的に集流しているが、必ずしも該ガイドシー
ト34を必要とするわけではない。また、エバポレータ
13のチューブ30の長さ方向の向きがエバポレータ1
3の傾斜方向に向いている構造をとるときは、このガイ
ドシート34当然のことながら不要となる。ここで、第
2実施形態において、エバポレータ13のチューブ30
の長さ方向の向きがエバポレータ13の傾斜方向に向い
ている構造をとるときは、前記導水板37をエバポレー
タ13の冷媒チューブ30本数と同一本数設けて、各導
水板37の上端を該冷媒チューブ30の傾斜下端部に接
触するように構成するのが好ましい。
【0037】また、上述の第1,2実施形態ではエバポ
レータ13が下降通路F1側から上昇通路F3側に向け
て下り傾斜した構造であったが、この発明ではこれとは
逆にエバポレータ13が下降通路F1側から上昇通路F
3側に向けて上がり傾斜した構造であってもよく、以
下、第3実施形態にてそのような場合の排水ガイド手段
について説明する。
【0038】第3実施形態:図5はこの発明の第3実施
形態を示すものである。この第3実施形態の車両用空調
装置は、エバポレータ13が下降通路F1側から上昇通
路F3側に向けて上り傾斜した構造である。この構造に
おいて、エバポレータ13の傾斜下端部の通風上流には
風止部38が設けられており、一方、エバポレータ13
の傾斜下端部の通風下流には排水ガイド手段としての排
水通路39が設けられいる。この排水通路39は、エバ
ポレータ13の傾斜下端部に集まる凝縮水を横向通路F
2の底面にガイドするもので、ユニットケース10の前
壁10b下部と、該前壁10b下部に沿って形成され、
下降通路F1を通風した空気を横向きに偏向する偏向壁
部40と、の間の空間で形成されている。この排水通路
39の出口には、横向通路F2の底面から凹設され、ド
レインパイプ15が開口する集水凹部41が設けられて
おり、エバポレータ13の傾斜下端部に集流する凝縮水
が風の影響を受けずに排水通路39を流れて、そのまま
ドレインパイプ15から排出されるようになっている。
【0039】このように第3実施形態によれば、エバポ
レータ13の傾斜下端部に送風の影響を受けない排水通
路39を設けたことにより、凝縮水が横向通路F2の底
面から巻き上げられて車室内へ飛水するようなことがな
る。つまり、この実施形態によれば、凝縮水を確実にド
レインパイプ15から排水することができる。
【0040】なお、この発明は前述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにお
いて種々の変形をすることができる。例えば、前述の実
施形態では一体型の車両用空気調和装置について説明し
たが、インテークユニット、クーラーユニット、ヒータ
ユニットが連結されてなる通常の車両用空気調和装置に
も適用でき、前記エバポレータの傾斜角θも例示的に1
9度としているが、これのみに限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の車両用空気調和装置
を示す概略断面図。
【図2】樋部のユニットケースの側壁近傍の形状を示す
斜視図。
【図3】積層タイプのエバポレータとガイドシートとの
接触向き示す斜視図。
【図4】第2実施形態の車両用空気調和装置を示す概略
断面図。
【図5】第3実施形態の車両用空気調和装置を示す概略
断面図。
【図6】従来の車両用空気調和装置を示す概略断面図。
【符号の説明】 10 ユニットケース 10a 側壁 11 送風ファン 12 スクロール室 13 エバポレータ 30 冷媒チューブ 31 樋部 33 風止部 37 導水板 38 風止部 39 排水通路 F 風路 F1 下降通路 F2 横向通路 F3 上昇通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクロール室(12)に連通し送風ファ
    ン(11)からの送風が下降して流れる下降通路(F
    1)と、該下降通路(F1)を通過した送風が上昇して
    流れる上昇通路(F3)と、これら下降通路(F1)お
    よび上昇通路(F3)を連通する横向通路(F3)と、
    を有して略U字状に形成された風路(F)を備えるユニ
    ットケース(10)に、エバポレータ(13)を前記下
    降通路(F1)の後流部で水平から所定角度傾斜させた
    状態で保持し、前記横向通路(F2)の底面にドレイン
    パイプ(15)を設けた車両用空気調和装置において、 前記エバポレータ(13)に結露して該エバポレータ
    (13)の傾斜下端部に集流する凝縮水を前記横向通路
    (F2)の底面にガイドする排水ガイド手段(31、3
    7、39)を設けたことを特徴とする車両用空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エバポレータ(13)が下降通路
    (F1)側から上昇通路(F3)側に向けて下り傾斜し
    た構造であって、 前記排水ガイド手段(31、37、39)は、前記エバ
    ポレータ(13)の傾斜下端部に集まる凝縮水を、該エ
    バポレータ(13)の傾斜下端部の下方で受けてユニッ
    トケース(10)の側壁(10a)を介して前記横向通
    路(F1)の底面にガイドする樋部(31)であること
    を特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記エバポレータ(13)の傾斜下端部
    の上方に、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風止部
    (33)を設けたことを特徴とする請求項2記載の車両
    用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記エバポレータ(13)が下降通路
    (F1)側から上昇通路(F3)側に向けて下り傾斜し
    た構造であって、 前記排水ガイド手段(31、37、39)は、前記横向
    通路(F2)の底面から前記エバポレータ(13)の傾
    斜下端部に接触するように突設され、該傾斜下端部に集
    まる凝縮水を横向通路(F2)の底面へ導く導水板(3
    7)であることを特徴とする請求項1記載の車両用空気
    調和装置。
  5. 【請求項5】 前記エバポレータ(13)の傾斜下端部
    の上方に、該傾斜下端部を通過する風を阻止する風止部
    (33)を設けたことを特徴とする請求項4記載の車両
    用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記エバポレータ(13)が下降通路
    (F1)側から上昇通路(F3)側に向けて上り傾斜し
    た構造であって、 前記エバポレータ(13)の傾斜下端部の上方に風止部
    (38)を設け、前記排水ガイド手段(31、37、3
    9)が、前記エバポレータ(13)の傾斜下端部の下方
    に該エバポレータ(13)の傾斜下端部に集まる凝縮水
    を前記横向通路(F2)の底面にガイドする排水通路
    (39)であることを特徴とする請求項1記載の車両用
    空気調和装置。
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